本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

FOOD & LIFE COMPANIES

FOOD & LIFE COMPANIES LTD.3563 · Prime · 小売業

回転寿司「スシロー」を国内外で展開する外食専門企業。国内・海外・京樽・杉玉の4セグメント。

概要

FOOD & LIFE COMPANIESは持株会社で、回転寿司チェーン「スシロー」を国内・海外に展開する。連結子会社19社から成り、2025年9月期の売上収益は4295億円、営業利益361億円。直営方式を主力に、京樽や杉玉などの他業態も運営する。

回転寿司「スシロー」を軸にした4つの事業セグメント

当社グループは国内スシロー事業、海外スシロー事業、京樽事業、国内杉玉事業の4セグメントで構成される。国内スシロー事業は子会社あきんどスシローが運営し、2025年9月期の売上収益は2659億円で全体の61.9%を占める。海外スシロー事業は韓国、台湾、シンガポール、香港、タイ、中国、インドネシア、マレーシアなど11の現地法人を通じて展開し、同1314億円(30.6%)を計上する。京樽事業は持ち帰り寿司「京樽」や「回転寿司みさき」などを含み、杉玉事業は寿司居酒屋「鮨・酒・肴 杉玉」を運営する。

国内964店舗と海外234店舗のネットワーク

2025年9月末時点の総店舗数は1198店舗(うちFC25店舗)に達する。内訳は国内スシローブランドが667店(テイクアウト専門店8店を含む)、国内杉玉ブランド95店(FC17店)、京樽ブランド100店、回転寿司みさき・三崎丸ブランド87店、その他ブランド15店。海外はスシローブランド227店とその他7店の計234店で、東アジア・東南アジアを中心に展開する。年間来店客数は約1億8千万人にのぼる。

直営主体で海外現地法人を通じた事業展開

当社は持株会社としてグループ全体の経営方針策定と管理を担う。国内スシロー事業はあきんどスシローが直営方式で運営。海外ではSushiro Korea, Inc.、Sushiro Taiwan Co., Ltd.、Sushiro GH Singapore Pte. Ltd.、FOOD & LIFE COMPANIES HONG KONG LIMITED、Sushiro GH (Thailand) Ltd.、広州寿司郎餐飲有限公司など各国の子会社が現地法人として店舗を展開する。京樽事業は株式会社京樽、杉玉事業は株式会社FOOD & LIFE INNOVATIONSがそれぞれ管轄する。

収益構造:国内が最大だが海外の伸びが顕著

2025年9月期の連結売上収益は4295億円で前期比19.0%増、営業利益361億円で同54.4%増と過去最高を更新した。国内スシロー事業のセグメント利益は180億円(前期比26.7%増)に対し、海外スシロー事業は163億円(同126.9%増)と倍増。海外売上比率は30.6%に達し、成長のけん引役となっている。一方、京樽事業は不採算店舗整理とEC強化により収益性改善を進める。

業界の中での役割は外食チェーン運営企業(回転寿司業界)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
4,296億円
営業利益
361億円
営業利益率
8.4%
純利益
229億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01国内スシロー事業主力

子会社あきんどスシローが運営する回転寿司チェーン「スシロー」を全国に展開。直営方式で店舗運営。

主な製品・サービス1
回転寿司「スシロー」
一皿100円(税抜き)を基本とする回転寿司チェーン。店内で寿司を調理し、ベルトコンベアで提供。

02海外スシロー事業主力

韓国、台湾、シンガポール、香港、タイ、中国、インドネシア、マレーシア等で「スシロー」を現地子会社を通じて展開。海外市場での成長を狙う。

主な製品・サービス1
回転寿司「スシロー」(海外)
海外市場向けに現地の嗜好に合わせたメニューを提供する回転寿司チェーン。

03京樽事業準主力

持ち帰り寿司専門店「京樽」、回転寿司「回転寿司みさき」「海鮮三崎港」等を展開。

主な製品・サービス3
京樽
持ち帰り寿司専門店。にぎり寿司、ちらし寿司等を販売。
回転寿司みさき
寿司職人が握る回転寿司店。
海鮮三崎港
海鮮を中心に提供する回転寿司店。

04国内杉玉事業副次

子会社FOOD & LIFE INNOVATIONSが運営する寿司居酒屋「鮨・酒・肴 杉玉」を展開。

主な製品・サービス1
鮨・酒・肴 杉玉
寿司と酒・肴を提供する居酒屋スタイルの店舗。

製品と技術

回転寿司「スシロー」:店内調理と百円均一の基本モデル

中核商品は回転寿司「スシロー」で、1皿100円(税抜き)を基本価格とする。店内で寿司を調理し、ベルトコンベアで提供する方式を採用。食材は本社一括調達によるスケールメリットを活かし、コスト最適化を図る。店内調理にこだわり、体系化された研修制度で従業員の技術を継承。2025年9月期には国内667店舗で展開し、年間約1億8千万人の来店客を集める。

多様な寿司業態:京樽、回転寿司みさき、杉玉

スシロー以外にも複数の業態を運営する。「京樽」は持ち帰り寿司専門店で、にぎり寿司やちらし寿司を販売。「回転寿司みさき」と「海鮮三崎港」は寿司職人が握る回転寿司店。「鮨・酒・肴 杉玉」は寿司居酒屋スタイルで、直営とフランチャイズを併用する。京樽事業は不採算店舗の整理とEC販売強化を進め、杉玉事業はフランチャイズ拡大を図る。

AIとデジタル技術を活用したオペレーション革新

業務効率化とフードロス削減のため、AIを活用した需要予測システムを導入。食材の調達量と店舗からの発注精度を向上させる。また、回転寿司のレーンをデジタルで再現した「デジタル・スシロービジョン(通称デジロー)」を123店舗に導入。タッチパネル注文システムの改善や、スマートフォンアプリ「まいどポイント」による顧客ロイヤリティ向上施策も展開する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

小売業のなかでの位置

回転寿司で海外展開進む、急成長で世界的ブランドに

FOOD & LIFE COMPANIESは、回転寿司チェーン「スシロー」を国内外で展開し、業界のリーディングカンパニーである。直近の売上高は4,296億円(FY2025/9)で、営業利益率8.4%と改善傾向にある。同業他社の光フードサービスやトライアルホールディングスとは異なる外食セクターだが、国内市場では競合他社を圧倒する規模を持つ。特に海外展開に積極的で、アジアを中心に店舗網を拡大。食材のグローバル調達や効率的なオペレーションにより、コスト競争力を維持する。今後の成長は海外市場が鍵を握る。

強み

  • 「スシロー」の知名度と国内外の店舗網で、外食産業で圧倒的な存在感。
  • アジアを中心に海外店舗を拡大し、売上高の成長を牽引。
  • 食材の大量仕入れと効率的な店舗運営で、低価格と高品質を両立。
  • 季節限定メニューなど、顧客の興味を引く商品開発が得意で集客に貢献。

課題

  • 店舗拡大に伴い、調理スタッフや店舗運営人材の確保が課題。
  • 寿司ネタの輸入依存度が高く、為替変動や国際相場の影響を受けやすい。
  • 海外進出に伴う現地の食品規制や文化への適応が必要で、リスクも存在。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

小売業の時価総額近傍。太字がFOOD & LIFE COMPANIES

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13391ツルハホールディングス1.0兆円15.5倍
23092ZOZO1.0兆円20.9倍
33064MonotaRO9,230億円25.6倍
43197すかいらーくホールディングス7,644億円40.2倍
53086J.フロント リテイリング7,553億円24.7倍
63563FOOD & LIFE COMPANIES6,964億円47.8倍
78233高島屋6,893億円
89831ヤマダホールディングス6,809億円32.3倍
92670エービーシー・マート6,597億円14.2倍
108252丸井グループ5,322億円18.3倍
113349コスモス薬品5,131億円15.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

すし太郎の創業と直営主体への転換(1984〜1991年)

1984年10月、大阪府豊中市に株式会社すし太郎が設立され、店名「すし太郎」で1号店を出店した。当初の出店方針は不明だが、1991年10月に直営店主体へと転換。神戸市須磨区に往復ベルトコンベア方式を採用した落合店を出店し、後の回転寿司チェーン「スシロー」の原型となる店舗形態を確立した。

百円均一と加工場統合による効率化(1995〜2000年)

1995年12月、宝塚安倉店隣接地に加工場を併設。1996年9月には1皿100円均一の第1号店となる高司店を兵庫県宝塚市に出店し、低価格戦略を打ち出した。1999年8月、同じすし太郎の名称を持つ清水豊氏経営の会社と合併。2000年12月には商号を株式会社あきんどスシローに変更し、本社を摂津市に移転。加工場と倉庫を本社内に統合した。

株式上場と関東・中部へのエリア拡大(2001〜2003年)

2001年9月に東京都葛飾区と福生市に出店し関東エリアへ進出。2002年7月には名古屋市熱田区へ出店し中部エリアにも足を広げた。2003年9月、東京証券取引所市場第二部に株式を上場。上場後、関東エリアの配送業務を外部委託し、2004年2月には本社内の加工場を全面廃止するなど、効率化を進めた。

全国47都道府県への展開と業務提携(2004〜2008年)

2005年2月に本社機能を大阪府吹田市へ移転。2006年9月に岡山県岡山市へ出店し中国エリアへ進出。2007年8月には株式会社極洋及びユニゾン・キャピタル・グループと戦略的業務提携を結んだ。2008年には四国(徳島)、東北(宮城)、九州(熊本)、北海道(札幌)へ相次いで出店し、全国展開を完了した。

エーエスホールディングスによるMBOと上場廃止(2008〜2009年)

2008年9月、エーエスホールディングス株式会社が旧あきんどスシローの株券等に対する公開買付けを開始。同年11月に完了し、発行済普通株式の65.19%及び全新株予約権を取得して子会社化した。2009年2月に吸収合併契約を臨時株主総会で決議し、同年4月に東京証券取引所市場第二部の上場を廃止。経営陣による買収(MBO)により非公開化された。

年表23件を開く

1980年代

  • 1984年10月創業株式会社すし太郎(本社:大阪府豊中市、代表取締役:清水義雄)を設立。店名を「すし太郎」として豊中市に1号店を出店。

1990年代

  • 1991年10月株式会社すし太郎の出店方針を直営店主体に切り替え、神戸市須磨区落合に往復ベルトコンベア方式の第1号店となる落合店を出店。
  • 1995年12月株式会社すし太郎の加工場を宝塚安倉店隣接地に併設。
  • 1996年9月株式会社すし太郎が、1皿100円均一の第1号店となる高司店を兵庫県宝塚市に出店。
  • 1999年8月M&A株式会社すし太郎を存続会社とし、株式会社すし太郎(清水義雄氏の実弟である清水豊氏が代表取締役である会社)と合併。

2000年代

  • 2000年12月M&A商号を株式会社あきんどスシロー(旧株式会社あきんどスシロー)に変更。大阪府摂津市鶴野に本社を移転し、新加工場及び倉庫を本社内に統合併設。
  • 2001年9月東京都葛飾区及び福生市に出店し、関東エリアに進出。
  • 2002年7月名古屋市熱田区に出店し、中部エリアに進出。
  • 2003年9月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場。
  • 2003年11月関東エリアの配送業務を外部へ委託。
  • 2004年2月本社内の加工場を全面廃止。
  • 2005年2月大阪府吹田市に本社機能移転。
  • 2006年4月大阪府吹田市に本店登記移転。
  • 2006年9月岡山県岡山市に出店し、中国エリアに進出。
  • 2007年8月株式会社極洋及びユニゾン・キャピタル・グループと戦略的業務提携。
  • 2008年1月徳島県徳島市に出店し、四国エリアに進出。
  • 2008年4月宮城県石巻市に出店し、東北エリアに進出。
  • 2008年4月熊本県菊池郡菊陽町に出店し、九州エリアに進出。
  • 2008年7月札幌市手稲区に出店し、北海道エリアに進出。
  • 2008年9月エーエスホールディングス株式会社による旧株式会社あきんどスシロー株券等に対する公開買付けを開始。
  • 2008年11月M&Aエーエスホールディングス株式会社による旧株式会社あきんどスシロー株券等に対する公開買付けを完了。(発行済普通株式の65.19%及びすべての新株予約権を保有し、これにより旧株式会社あきんどスシローを子会社化。)
  • 2009年2月M&Aエーエスホールディングス株式会社を存続会社、旧株式会社あきんどスシローを消滅会社とする吸収合併契約を臨時株主総会で決議。
  • 2009年4月上場東京証券取引所市場第二部の上場を廃止。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2026年9月期まで4,850億円
  • 営業利益2026年9月期まで405億円
  • 営業利益率2026年9月期まで8.4%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    国内スシロー業態の拡大継続

    新規出店は都市部へ重点化し、既存店については来店客数増加のため地域特性に応じたサービス、キャンペーン、アプリによるロイヤリティ向上を推進。定番商品の品質向上に注力し、店内調理の強みを活かす。ITシステム活用やテイクアウト・デリバリー強化で顧客ニーズに対応する。

  2. 02

    原材料コストの最適化

    本社一括調達によるスケールメリットや取引先との長期関係構築で調達コスト削減と価格安定化を図る。AI需要予測システムで調達・発注精度を高め、オペレーション効率化とフードロス削減に取り組む。

  3. 03

    人的資本経営の推進

    人件費上昇を人的資本への戦略的投資と捉え、優秀な人材の獲得・定着や働き方の多様化に対応した人的資本経営を推進する。

  4. 04

    スシロー事業以外の事業の強化

    持ち帰り寿司・回転寿司「京樽」の収益力強化、寿司居酒屋「杉玉」の直営・フランチャイズ拡大を積極的に図る。

  5. 05

    海外事業展開の拡大

    東アジア、東南アジア、北米など市場規模・成長性の高い地域へスシローを拡大。また「杉玉」を香港・米国に出店し、日本酒の魅力を海外に広げる。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 9期分

グループ全体で11,720人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は893万円で、8期前と比べて+5.3%平均年齢は41.3歳、平均勤続年数は3.7年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年9月1,397
2018年9月1,632
2019年9月84840.81.52,220
2020年9月81240.32.12,863
2021年9月75241.12.84,577
2022年9月86543.23.16,088
2023年9月77542.23.17,134
2024年9月81341.72.98,978261
2025年9月89341.33.711,720308

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年9月期・提出会社(単体)
女性管理職比率15.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率85.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)68.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社15(国内 3 / 海外 12、うち連結子会社 15) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
海外スシロー事業 — 店舗他(中国香港)201億円
海外スシロー事業 — 店舗他(台湾台北市他)137億円
京樽事業 — 店舗他(東京都中央区他)7,471百万円
海外スシロー事業 — 店舗他(タイ王国)7,392百万円
国内杉玉 事業 — 店舗他(東京都千代田区他)5,988百万円
国内 スシロー事業 — 店舗(関東 地方)5,986百万円
海外スシロー事業 — 店舗他(北京市)5,736百万円
海外スシロー事業 — 店舗他(シンガポール)5,122百万円
海外スシロー事業 — 店舗他(中国広東省)4,608百万円
国内 スシロー事業 — 店舗(近畿 地方)3,843百万円
ほか15件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    株式会社あきんどスシロー(注)1、7
    大阪府吹田市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社京樽(注)1
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社FOOD & LIFE INNOVATIONS(注)1、3
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Sushiro Korea,Inc. (注)1
    韓国ソウル市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Sushiro Taiwan Co., Ltd. (注)1
    台湾台北市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Sushiro GH Singapore Pte. Ltd.(注)1
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    FOOD & LIFE COMPANIES HONG KONG LIMITED (注)1
    中国香港 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Sushiro GH(Thailand) Ltd.(注)1、2
    タイ王国 · 連結子会社
    議決権49.0%
  • 海外
    広州寿司郎餐飲有限公司(注)1、4
    中国広東省 広州市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    深セン 寿司郎餐飲有限公司(注)1、4
    中国広東省 深セン市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    成都寿司郎餐飲有限公司(注)1、4
    中国四川省 成都市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    北京寿司郎餐飲有限公司(注)1、4
    中国北京市 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社3社を開く
  • PT. Indonesia Sushiro Restaurants(注)1インドネシア100%
  • FOOD & LIFE COMPANIES USA, LLC(注)1、5米国100%
  • Sushiro Malaysia Sdn. Bhd.(注)1、2、6マレーシア49%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は4,296億円営業利益361億円前期と比べると増収増益で、売上が+19.0%、利益が+54.3%。

売上高
+19.0%
4,296億円
営業利益
+54.3%
361億円
純利益
+56.8%
229億円
営業利益率
8.4%
前期比 +1.9%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高5,050億円4,296億円
営業利益505億円361億円
純利益315億円229億円
1株あたり配当¥20¥20

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は1,362億円、営業利益は139億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+80.2%、営業利益は+414.8%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q753364.829
2023年3Q756273.621
2023年4Q82823
2024年1Q855617.133
2024年2Q905626.940
2024年4Q1,8511116.073
2025年2Q2,0381959.6119
2025年4Q2,2581667.4110
2026年2Q2,54228111.1178
2026年3Q1,36213910.288

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 11期分

2015年9月期からの11期で、売上は1,362億円から4,296億円へ3.2倍に増えた。直近期の営業利益率は8.4%。売上は10期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2015年9月1,3625238
2016年9月1,4774732
2017年9月1,5649070
2018年9月1,74911580
2019年9月1,991144100
2020年9月2,05010565
2021年9月2,408216132
2022年9月2,8137636
2023年9月3,0179980
2024年9月3,6112342176.5146
2025年9月4,2963613388.4229

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高4,296億円のうち、営業利益として残るのは361億円8.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は229億円、売上の5.3%にあたる。営業利益率は業種中央値3.7%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金43.0%1,846億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金48.6%2,086億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.4%361億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
57.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+4.7pt
8.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.9pt
5.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+18.3pt
26.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 11期分

2025年9月期は営業CFが644億円、投資CFが−254億円で、差し引きのフリーCFは390億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は588億円で、売上の1.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2015年9月70−50−782034
2016年9月152−46−5910681
2017年9月116−55−576185
2018年9月147−64−4583124
2019年9月173−107−8666103
2020年9月239−149−6790127
2021年9月317−17321144294
2022年9月295−19610599506
2023年9月424−179−239245512
2024年9月563−241−343322487
2025年9月644−254−292390588

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 11期分

2025年9月期の総資産は3,986億円。このうち返さなくてよい自己資本が979億円で、自己資本比率は24.0%(業種中央値47.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2015年9月1,16546769839.9
2016年9月1,22424997520.0
2017年9月1,25631993725.0
2018年9月1,32140891331.5
2019年9月1,36347488934.7
2020年9月2,3735091,86421.4
2021年9月2,9606362,32421.3
2022年9月3,3206512,66919.3
2023年9月3,5167232,79320.1
2024年9月3,6527662,87320.5
2025年9月3,9869792,97724.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳
現金及び預金
588億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
854億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
2,977億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
63
/ 100
安定性自己資本比率16 / 40
収益力営業利益率17 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

小売業 322社との比較

同じ小売業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE322社中17位あたり、逆に低いのは配当利回り322社中311位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
26.9%/中央値 8.6%
P25 4.9%P75 13.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
8.4%/中央値 3.7%
P25 1.6%P75 6.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
24.0%/中央値 47.4%
P25 34.3%P75 62.5%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
19.0%/中央値 4.5%
P25 0.1%P75 10.6%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.3%/中央値 1.9%
P25 1.1%P75 2.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥6,000で、1年前と比べて+48.2%過去52週の値幅のなかでは96%の位置にある。

¥6,000-0.7%1ヶ月+6.7%1年+48.2%時価総額6,964億円
過去52週の値幅
安値¥3,122高値¥6,135

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)47.8倍
PER (会社予想)43.2倍
PBR10.95倍
配当利回り0.33%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

1ヶ月で+2.14%と小幅高。8月21日は5549円で、25日線5649円を下回る。52週高値6062円からは約8.5%下の水準。8月7日に出来高650万株と急増、変動率が大きい。RSIは49.66と中立。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 45/100)

PER44.1倍は同業界平均40.23倍を上回り、PBR10.12倍は平均3.06倍を大きく上回り割高感。一方、ROE26.9%と高収益で成長性は評価。予想PER40倍と改善見込み。配当利回り0.36%は平均12.58%を大幅に下回り、配当は低水準。配当性向93.9%と高く、増配余地は限定的。高成長と高収益性を考慮しても割高。割高だが配当は伸び悩み。

指標この会社業種平均
PER (実績)47.8倍39.6倍
PER (予想)43.2倍
PBR10.95倍2.44倍
ROE26.9%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

外食産業の中でも回転寿司は需要が堅調だが、競争は激しい。強気派は、国内外での出店拡大による成長と、ブランド力による集客力、収益性改善の余地に注目。一方、弱気派は、原材料価格の高騰や人件費上昇が利益を圧迫するリスク、競合他社との価格競争、海外展開の不確実性を懸念。成長の持続性と費用管理の巧拙が争点。

プラスに働く材料7
  • 国内外での出店拡大

    国内の堅調な業績に加え、海外出店を積極化し成長を加速している。

  • ブランド力の強さ

    「スシロー」は広告宣伝や商品開発で集客力が高く、知名度もトップクラス。

  • 収益性の改善

    2025年9月期は営業利益率8.4%と過去最高規模に改善した。

  • 売上高は4296億円と3年連続で過去最高通年影響

    売上高3017→3611→4296億円、前期比19%増収

  • 営業利益が前期比54%増の361億円に拡大決算発表後影響

    営業利益234→361億円、利益率6.48%→8.40%

  • 純利益が80→146→229億円と3期で3倍通年影響

    純利益229億円、EPS伸びがPER改善につながる

  • 外国人保有率47%と高い流動性不定影響

    外国人保有47.01%で投資家層が厚い

マイナスに働く材料7
  • 原材料費の高騰

    魚介類や食材の仕入れ価格上昇が利益を圧迫するリスクがある。

  • 人件費の上昇

    時給上昇や人手不足で、コスト増が続く可能性がある。

  • 海外事業の不確実性

    海外では文化や食習慣の違いにより、事業拡大が計画通り進まない可能性がある。

  • PER45.25倍と小売業平均から乖離継続影響

    PER45.25倍・PBR13.13倍、利益成長鈍化で修正リスク

  • PBR13.13倍と株主資本の倍率が過大継続影響

    ROE26.9%でもPBR13.13倍は割高感

  • 配当利回り0.35%は株主妙味薄い継続影響

    配当利回り0.35%、総還元の少なさ

  • 株価1年41.8%上昇後に反動警戒不定影響

    上昇率41.78%の反動で利益確定売り

次の決算で確かめる点
既存店売上高前年比
店舗の集客力と客単価の動向を示し、事業の健全性を測る。
海外店舗数と売上高
海外展開の進捗と成長への寄与を確認するため。
食材原価率
原材料コストの管理状況が収益性に直結するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり20で、前期から+16.7%いまの株価に対する利回りは0.33%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥20
1株あたり
配当利回り
0.33%
いまの株価に対して
配当性向
93.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2018年9月1080.8
2019年9月1111.145.4
2020年9月8−33.3
2021年9月1150.043.3
2022年9月110.029.1
2023年9月110.076.6
2024年9月1533.3143.6
2025年9月1816.793.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥20

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ61,805人。区分でいちばん多いのは外国法人47.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が29.8%を占め、残る70.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年9月%2021年9月%2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
外国法人54.255.339.338.135.147.0
金融機関22.623.022.124.723.125.3
個人・その他16.915.826.728.530.418.2
証券会社1.81.36.83.46.35.0
事業法人4.54.55.05.25.04.5
自己株式0.00.00.30.32.52.4
外国人個人0.00.00.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)14.53
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)5.25
03STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行)3.47
04全国農業協同組合連合会3.23
05HSBC HONG KONG-TREASURY SERVICES A/C ASIAN EQUITIES DERIVATIVES(常任代理人 香港上海銀行東京支店)2.77
06JPモルガン証券株式会社2.03
07JP JPMSE LUX RE UBS AG LONDON BRANCH EQ CO (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.94
08STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505325(常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.59
09JP JPMSE LUX RE BARCLAYS CAPITAL SEC LTD EQ CO(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.50
10BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNY GCM CLIENT ACCOUNTS M LSCB RD(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.44

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-08-06
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    5.11%
    -1.11pt
  • 2026-06-04
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.89%
    +0.31pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 11期分

1株利益は11期で+270%、1株純資産は11期で+27%。直近期のROEは26.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2015年9月556668.6
2016年9月232239.0
2017年9月6328624.814.3
2018年9月6935921.924.380.8
2019年9月8640822.421.245.4
2020年9月5643713.247.6
2021年9月11454323.245.443.3
2022年9月315555.771.429.1
2023年9月7061211.936.176.6
2024年9月12766120.122.6143.6
2025年9月20384626.938.293.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2025/9期の役員報酬は総額396百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約12倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
山本雅啓代表取締役社長48
水留浩一取締役5844
近藤章取締役812,500
三宅峰三郎取締役74
蟹瀬令子取締役75
高月禎一取締役(監査等委員)66600
平真美取締役(監査等委員)64
大村恵実取締役(監査等委員)50
櫻庭英悦取締役70
江幡哲也取締役61
渡辺治子取締役62
岩﨑淳67

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円ストックオプション百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)31146613814332111
社外取締役764649

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容953字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、持株会社として当社グループの経営方針策定・経営管理を担当しており、当社グループは、当社及び連結子会社19社で構成され、直営方式による回転すし店のチェーン展開を主たる事業としております。 当社グループの事業における位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。 当連結会計年度から、報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 5.セグメント情報 (1)報告セグメントの概要」に記載しております。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 (国内スシロー事業) 子会社である株式会社あきんどスシローが国内において、回転すし店の「スシロー」を展開しております。 (海外スシロー事業) 子会社であるSushiro Korea, Inc.、Sushiro Taiwan Co., Ltd.、Sushiro GH Singapore Pte. Ltd.、FOOD & LIFE COMPANIES HONG KONG LIMITED、Sushiro GH (Thailand) Ltd.、広州寿司郎餐飲有限公司、深セン寿司郎餐飲有限公司、成都寿司郎餐飲有限公司、北京寿司郎餐飲有限公司、PT. Indonesia Sushiro Restaurants、Sushiro Malaysia Sdn. Bhd.において、回転すし店の「スシロー」の海外店舗を展開しております。 (京樽事業) 子会社である株式会社京樽において、持ち帰りすし専門店の「京樽」及び寿司職人が寿司を提供する「回転寿司みさき」「海鮮三崎港」等を展開しております。 (国内杉玉事業) 子会社である株式会社FOOD & LIFE INNOVATIONSにおいて、寿司居酒屋の「鮨・酒・肴 杉玉」を展開しております。 当社グループの事業の系統図は以下のとおりであります。 (事業系統図)
経営方針・対処すべき課題2,828字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、「変えよう、毎日の美味しさを。広めよう、世界に喜びを。」というVISIONのもと、回転寿司レストランチェーンを中核事業に、現在、1,198店舗(国内964店舗(うち、テイクアウト専門店8店舗、FC17店舗)、海外234店舗)を展開し、年間約1億8千万人のお客様にご来店いただいております。 今後も、それぞれの地域で皆様に喜ばれ、なお一層必要とされる店作りを目指してまいります。 当社グループは、このような経営の基本方針に基づいて事業を展開し、株主の皆様に対する利益の最大化を図ってまいります。 (2) 中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題 当社グループは、高品質な食材の仕入れ、鮮度管理の徹底、店内調理へのこだわり、きめ細やかな清掃・接客により、地域に喜ばれる店舗を作ってまいりました。今後、国内のみならず海外も含めたお客様に、一層喜ばれ必要とされる店舗づくりのため、顧客ニーズへの柔軟な対応、より強固な組織体制の整備、市場競争力の向上が必要であると認識しており、以下の重点施策に取り組んでいく所存であります。 ① 国内スシロー業態の拡大継続 イ.新規出店 当社グループは、回転寿司「スシロー」を郊外のロードサイドを中心に出店してきましたが、将来的に国内の人口減少や出店余地の減少が予測されることから、新規出店については、出店余地の大きい都市部への出店を推進してまいります。 ロ.既存店の収益力強化 当社グループは、他社とのサービスの一層の差別化を図り、既存店の収益力を強化することが重要であると認識しております。 ⅰ.来店客数の増加 当社グループの優位性は、創業以来「うまさ」にこだわり、それを維持してきたことにあります。店舗数を拡大していくにつれ、各店舗における高い満足度を提供するためにサービスの均一化を図ってきた一方で、今後はより地域特性に応じたサービスの提供、キャンペーンやオリジナル商品の投入、PR戦略を推進することで既存店舗の来店客数の増加を図ってまいります。 また、カフェ利用など、利用シーンを拡大していくことで顧客の再来店を促していくほか、アイドルタイムにおける稼働率の向上やスマートフォンアプリを活用した「まいどポイント」等による顧客ロイヤリティ向上施策を実施することで来店客数の更なる増加を図ってまいります。 ⅱ.定番商品への取り組み 当社グループでは、競合他社との差別化、効率化を求めてきましたが、改めて「うまさ」に対するこだわりを見つめ直すことが重要であると考えております。特に強みである店内調理に着目し、あえて手間をかけること、当社グループの調達力を活かしてうまい部位を使用すること等により商品に磨きをかけ、お客様の期待する本格的なすしの味を提供することで差別化することに注力してまいります。また、これらを実行するために体系化された研修制度や従業員の定着率向上によって店内調理ノウハウを蓄積し、研鑽を積んだ従業員が店内調理を担当することで高品質な商品の提供に取り組んでまいります。 ⅲ.顧客ニーズへの対応 アプリの登録者情報、店舗での発券等の顧客情報に基づき、お客様の特性に応じたサービスの提供、客単価の向上、オリジナルメニューの強化を推進してまいります。 また、オンライン注文システムの改善やテイクアウト専用メニュー、デリバリー、自動土産ロッカーの導入を実施することでテイクアウトニーズへの対応をさらに推進していくほか、タッチパネル注文システムの改善に加え、エンターテイメント性と利便性を実現する「デジタルスシロービジョン」の導入などITシステムを活用することで、高品質な接客・サービスで顧客ニーズに対応してまいります。 このほか、お客様等からのアンケートや外部業者を活用した店舗サービスの評価を利用し、店舗ごとの課題を特定、改善することでオペレーションの改善を図ってまいります。 ② 原材料コストの最適化 中長期的に原材料費の市況推移によるコスト上昇が想定されております。当社グループにおいては、食材調達にあたって本社一括調達によるスケールメリットを図る、取引先様との協力体制・長期的な関係構築を図るなどして調達コストの削減や価格の安定化に努めてまいります。加えて、AIを活用した需要予測システムにより食材の調達量・店舗からの発注量の精度を向上させることで、本社・店舗のオペレーションの効率化とフードロス削減に取り組んでまいります。 ③ 人件費の上昇と人的資本経営の推進 当社を取り巻く事業環境は、優秀な人材獲得競争の激化、社会的な賃上げ要請の高まり及び働き方の多様化等により、人件費の上昇傾向が顕著になっております。この人件費の上昇を中長期的な企業価値向上に不可欠な人的資本への戦略的な投資として捉え、人的資本経営を推進してまいります。 ④ スシロー事業以外の事業の強化 当社グループはスシロー業態を中心とするすし事業において成長を続けておりますが、当社グループが培ってきた調達力、オペレーション力はスシロー業態以外の飲食事業においても事業創出機会を生み出せるものであります。国内においては、持ち帰り寿司・回転寿司を運営する「京樽」事業の収益力強化と寿司居酒屋である「杉玉」における直営及びフランチャイズの拡大を積極的に図ってまいります。 ⑤ 海外事業展開の拡大 当社グループは、韓国、台湾、シンガポール、香港、タイ、中国大陸、インドネシア、マレーシア、アメリカに店舗を展開しており、海外事業の拡大は今後当社グループの重要な成長要素であります。スシローの「うまいすし」をより一層海外に広げていくために海外事業を更に拡大し、東アジア、東南アジア、北米等をはじめとする市場規模・成長性のある市場に対して事業拡大の機会を積極的に図ってまいります。 さらに、寿司居酒屋である「杉玉」を香港、アメリカに出店しており、すしだけでなく日本酒の魅力を海外に広げるブランドとして今後の事業拡大を図ってまいります。 (3) 目標とする経営指標 当社グループは、2026年9月期の経営指標として売上高4,850億円、営業利益405億円(営業利益率8.4%)を掲げております。当該目標は2025年9月期の通期決算発表時に外部環境の変化と自社の業績動向を鑑み、中期経営計画(2024年9月期~2026年9月期)を見直した結果、設定されたものです。 (4) 経営環境 当社グループを取り巻く外食業界の経営環境におきましては、国際情勢の悪化や円安によるエネルギー資源や原材料価格の高騰、人件費の上昇等により依然として厳しい経営環境が続いております。
事業等のリスク14,266字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性のあるリスクのうち、投資家の投資判断に重要な影響を及ぼす可能性のあるリスクは以下のようなものがあります。また、必ずしも、そのようなリスク要因に該当しない事項につきましても、投資家の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 (1) 経済情勢の変化に伴うリスク 当社グループの店舗の大部分が日本国内に所在しているため、日本国内の景気変動や、消費税率引上げを含む政府の経済政策により、当社グループの事業、業績及び財政状態が影響を受ける可能性があります。特に、雇用水準等の変化による消費者の可処分所得の減少、回転寿司を含む外食又はテイクアウトへの支出の減少、為替相場の変動(主に円安)による鮮魚類の仕入コストの増加は、当社グループの事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 回転寿司業界及び外食産業全体における競合に関するリスク 当社グループは、ファミリーレストラン、ファストフード店等の飲食店、個人経営及び家族経営の飲食店といった同業他社に加え、コンビニエンスストア、テイクアウト及び宅配サービス、スーパーマーケット等とも競合関係にあります。 当社グループの事業における最も重要な競争要因は、品質、味及び価格であると考えておりますが、立地、利便性及びアクセスのしやすさ、メニューの幅、当社グループのブランド認知度といった他の要因も重要であると考えております。当社グループは、寿司の品質及び味において競合他社との差別化を図ることに努めており、厳選した素材を調達し、新鮮で高品質な寿司を提供するために他社との比較において高い売上原価率の維持に努めております。価格に基づく競争は、低価格回転寿司業界においては特に熾烈であり、当社グループは、寿司及びサイドメニューの質及び品数の豊富さの確保にも重点を置きつつ、競合他社の価格に対抗することが求められる可能性があります。 さらに、日本の人口減少により、日本のレストラン及び飲食業界の全体的な規模の成長が鈍化する可能性があり、それにより競争が激化する可能性があります。これに加えて、低価格回転寿司業界における寿司店数の増加は、1店舗当たりの来店客数の減少につながる可能性があり、当社グループは、低価格回転寿司業界の主要な競合他社とのみでなく、当社グループの店舗同士でも競合が生じる可能性があります。当社グループは、メニューの改善により、顧客に提供する価値及び平均客単価を上げることが、競争力を維持するために重要であると考えておりますが、競争力を維持することができなかった場合、当社グループの事業、財政状態及び経営成績に重大な悪影響を及ぼす可能性があります。 競争において優位に立つためには、とりわけ、顧客を惹き付けるために広告宣伝費をかけ、マーケティングに経営資源を投入する必要があります。しかしながら、かかるマーケティング戦略は成功しない可能性があります。例えば、来店客数増加を目的とした新しい種類のメニューの導入や、季節限定、地域限定又は販促目的のキャンペーンは成功しない可能性があり、その場合、収益が減少する可能性があります。加えて、当社グループの競合他社の中には、当社グループに比べ、マーケティング及び広告宣伝活動により多くの資源を投入できる企業が存在する可能性があります。また、レストラン業界全体の統合又は当社グループの主要な競合他社がより大きなレストラン・チェーンに買収されることにより、かかる競合他社が当社グループよりも大きな購買力及びマーケティング力を得る可能性もあります。もし当社グループの競合他社がマーケティング及び広告宣伝活動への支出を当社グループに比べて増加させた場合、当社グループの来店客数の減少及び店舗当たり売上高の減少を招く可能性があり、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3) 消費者の嗜好の変化に伴うリスク 当社グループが事業を展開するレストラン及び飲食サービス業界は、急速に変化する消費者の嗜好の影響を受けます。当社グループは、清潔で快適な回転寿司の形式により、質の高い接客とともに、新鮮で高品質な寿司を、魅力的な価格で提供することを使命としております。当社グループとしては、低価格回転寿司は幅広い顧客に支えられた安定的な市場であると考えておりますが、消費者の嗜好が当社グループの核となるスシローの店舗コンセプト又は当社グループが主に提供するメニューから乖離した場合、当社グループの事業及び当社グループの店舗の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、近時、当社グループは、顧客により多くの選択肢を提供すべく、寿司及び寿司以外のメニューをそれぞれ拡張しており、また、ピーク以外の時間帯における来店客数を増やすための方策を講じております。しかしながら、これらの取組みが、当社グループの業績に期待どおりの影響をもたらす保証はありません。 さらに、新型コロナウイルス感染拡大時の行動規制に見られるように、感染症等の影響等により、来店型のビジネスモデルに対する消費者の嗜好に大きな変化が生じた場合、当社グループの事業及び当社グループの店舗の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループが消費者の嗜好を正確に予測若しくは把握できない場合、又はそれに応えていくことができない場合、当社グループはマーケット・シェアを失う可能性があり、その結果、当社グループの事業、財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (4) 食品の衛生管理に関するリスク 当社グループの基本メニューは、海産物をはじめとする各種食材によって構成されており、それらが適切に調達、保管、輸送、調理又は提供されなかった場合には、食の安全の問題が発生する可能性があります。食の安全は、当社グループの最重要事項であり、当社グループは、調達、保管、輸送、調理及び提供の全過程において、食品衛生法等の食の安全に関する適用法令を遵守し、食の安全に関連する事故及びゴキブリ・ねずみの混入のような、当社グループの衛生管理にたいする信頼を損なうような事案が発生するリスクを減少させるために多大な資源を投じております。また、当社グループの成長戦略による新たな取り組み、具体的な事例としてはセントラルキッチンの保有、フランチャイズ店舗の増加、テイクアウト等販売形態の多様化、海外展開によるリスクの変化に合わせて、管理体制の刷新を行っております。新型コロナウイルス等、食を介してではなく人を介して広がる感染症についても、新たなリスクと認識して対策を行っております。 しかしながら、当社グループの努力にかかわらず、ノロウイルス、黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ菌、その他要因による食中毒事故や、ゴキブリ・ねずみの混入、お客様による客席でのゴキブリ・ねずみの目撃等の事案や食品表示法違反等による製品回収が発生する可能性を完全に排除することは困難です。当社グループが海産物等の原材料について第三者である供給業者に依存していることに伴い、当社グループがコントロールできない要因によって上記事案が発生するリスクがあります。また、予防策に対する耐性を持つ新たな若しくは異なる系統の疾病又は潜伏期間の長い疾病が発生する可能性があり、これによって、原因を迅速に特定し、改善措置をとることが困難となる可能性があります。加えて、新型コロナウイルス等重篤な感染症が発生した場合、当社グループが運営する施設内でお客様や従業員間に感染が拡がり、お客様及び従業員の安全が脅かされる可能性があります。 さらに、当社グループ又は飲食業界全体の食の安全性(食中毒、異物混入又は汚染の事故を含みます。)や感染症の拡大に関連する報道、風評又は苦情(根拠の有無を問いません。)により、当社グループに対する信用に悪影響が及ぶ可能性があり、その場合、当社グループの評判並びに事業、財政状態及び経営成績が重大な悪影響を受ける可能性があります。 当社グループは食中毒事故を対象とする保険に加入しておりますが、セントラルキッチン製造製品や原材料を原因とする食中毒事故、製品回収が発生した場合は、多数のお客様、販売業者、当社グループ店舗が影響を受ける可能性があります。また、当社グループの在庫の食品のうち一部に汚染があった場合、汚染が確認されていない部分についても在庫を処分することが必要となる可能性があります。これらの結果、一時的に膨大なコストがかかる可能性があります。 また、当社グループは食品衛生法をはじめとする数多くの食の安全に関する法的規制に服しております。当社グループが食の安全に関する法規制を遵守しなかった場合には、セントラルキッチンや店舗の営業許可の取消しや営業停止を含む行政処分や、罰金その他制裁を受ける可能性があります。また、食の安全に関連する法律、規則又は規制の導入または改定により、当社グループ全体の運営コストが増加する可能性があります。 (5) 食材等の調達困難・価格高騰に伴うリスク 当社グループの事業の採算性を維持するためには、魚介類や米、その他の食材及び店舗用品の価格変化を正しく予測し、適切に対応することが重要となります。魚介類や米、その他の食材及び店舗用品の価格は、例えば、海水温上昇等の環境変化、天候不順・異常気象・自然災害の発生、新興国の継続的な成長による急激な需要の増加及び価格の高騰、物流上の事故・障害、政府による輸出入制限処置の発動、国際的な漁獲制限、取引先の倒産又は事故・災害による供給停止、食品衛生上の問題等による出荷制限・風評被害、増税等の影響を受けます。これらを当社グループがコントロールできず、予測の困難な要因により原材料等の調達不安や価格高騰が発生した場合には、売上原価率の上昇等により、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループの使用する魚介類や、米、その他の食材の価格が高騰し、当社グループがかかる価格の高騰を顧客に転嫁することができない場合には、当社グループの営業利益は減少します。さらに、国内外のインフレーション又は為替相場の変動により、食材の調達コストが上昇する可能性があります。これらのコスト上昇を効果的に調整することができない場合には、売上及び顧客基盤に影響を与えない方法により調達業務の効率化又はコスト上昇分の価格転嫁を行うとしても、当社グループの事業に重大な悪影響を及ぼす可能性があります。 店舗の水道光熱費(主に電気、水道及びガスの費用)の増加についても、増加費用を顧客に転嫁することができない場合又は転嫁しないことを選択した場合には、当社グループの営業利益に悪影響を及ぼす可能性があります。 円安や水産資源の減少等による食材の調達コスト、物流費、地代、人件費、設備・建設資材の高騰などの急激な環境の変化を受け、商品販売価格の改定を行うことがございます。この改定により、顧客が競合他社に流出してしまう場合や、消費行動を変えることとなる場合に、当社グループの来店客数の減少及び店舗当たり売上高の減少を招く可能性があり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 中期経営計画に関するリスク 当社グループは2024年11月に「2024年9月期-2026年9月期 中期経営計画」(以下「中期経営計画」という。)を公表しており、①海外展開拡大、②国内事業強化、③サステナブル経営の重点課題への取り組み強化を軸とした成長戦略を掲げています。 しかしながら、当社グループがかかる目標を達成することができるか否かは、本項に記載された事項を含む多くのリスクや課題の影響を受けます。 中期経営計画を策定する中で、当社グループは様々な前提を置いております。このような前提は必ずしも正しいという保証はなく、仮にかかる前提が誤っていた場合であっても、当社グループはこれに対応して成長戦略又は事業運営を適時に変更することができない可能性があります。 (7) 新規出店計画に関するリスク 当社グループは、中期経営計画のもと、着実な新規出店の継続を通じた成長を目指しております。当社グループは、店舗開発チームを強化し、売上予測並びに店舗賃貸借及び立地の選択に係るシミュレーションを改善すること等により、店舗開発能力の向上に努めております。現時点において、当社グループの中心事業である国内のすし事業は、都市部への出店を中心に進めていく方針であります。 当社グループの出店に要する初期コストは出店場所により異なるため、想定される該当店舗の営業利益ベースで投資回収ができなかった場合、また、出店余地の減少により出店計画どおり出店できなかった場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループの将来の店舗業績は、当社グループとしてどのような新規市場及び店舗立地を選定するか、当社グループの店舗のコンセプトがどの程度当該市場において受け入れられるか、といった様々な要因の影響を受けます。郊外エリア又は都市部に向けた当社グループの店舗のコンセプトは、当社グループのブランド認知度が低い地域の顧客に対しては十分に魅力的でない可能性があり、また、既存市場においても当社グループの店舗のコンセプトの人気に陰りが生じる可能性があります。さらに、新規店舗が成功しない可能性もあり、1店舗当たり売上高を従前のように維持できない可能性もあります。 加えて、計画どおりの費用対効果で新規出店数を達成できない可能性があります。新規出店の遅延又は失敗は当社グループの成長戦略及び業績予測に悪影響を及ぼす可能性があります。 (8) 不動産の賃借に関するリスク 当社グループの出店立地条件及び店舗の特徴は、幹線道路に沿った郊外型が中心であり、また店舗規模については、当社グループの店舗運営上の効率性を踏まえ、客席数が概ね200席程度の大型店舗が出店の中心となっております。このため、店舗建設にあたっては駐車場を含む十分なスペースの確保が必要条件となっております。 加えて都市部の店舗の出店は駅前の好立地への出店であり、店舗規模も郊外型と同様に大型の店舗も存在しております。 また、当社グループの店舗は借地又は賃借用の建物を使用しております。そのため、当社グループが事業を継続する上では、これらの場所を好条件で賃借し続けることができるか否かに影響を受けます。 新規店舗及び既存店舗において賃料の大幅な増加がある場合、当社グループの運営コストは増加します。加えて、当社グループがより好条件の立地において賃貸借契約を締結し、維持し又は更新することができるかは、賃貸人が賃貸借期間の終了時に更新に合意するか否か等、賃貸人に関するリスクにさらされており、当該リスクが顕在化した場合、当該立地において賃貸借契約を維持できず、移転を余儀なくされる可能性があります。さらに、出店場所を新たに検討する際において、他のレストランその他の潜在的な賃借人との競合が生じた場合、賃料等のコストが増加する可能性があり、仮にかかるコストをかけることができなかった場合には魅力的な機会を失う可能性があります。また、このようなコストの増加は、一般的には都市部においてより高額となる可能性があります。また、当社グループは、賃貸借終了や採算性等を理由に閉店を余儀なくされた場合、資産の処分による損失その他関連する損失を被る可能性があります。さらに、賃借先である家主の破産等が発生した場合には、敷金及び保証金、建設協力金の回収不能が生ずる可能性があり、当社グループの事業、財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (9) 自然災害等の予期できない事象に関するリスク 当社グループは、全国及び海外に店舗を配置しており、当社グループが事業を展開する地域や国において、大規模な地震や洪水、台風、感染症の大流行等の自然災害、又は大惨事、社会・政治的な事件若しくは動乱が発生した場合、原材料の調達の阻害、本社機能の停止、店舗の損壊、顧客の外食離れ等の悪影響をもたらし得ることから、当社グループの事業、財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 上記自然災害等により影響を受ける地域では日常生活が打撃を受け、その結果、当社グループの店舗において機会損失が生じ、また、当社グループの本社、店舗及び設備を含む資産、又は材料が運搬される物流施設が損傷する可能性や、水道、電気、ガス等のライフラインの利用が制限され、当社グループの店舗運営が停止する可能性があります。さらに、当社グループの仕入先が同様の状況に陥り、その結果、サプライ・チェーンが寸断される可能性があります。当社グループの店舗運営コストの大部分は、固定費及び準固定費であるため、上記要因による売上の減少は営業利益を減少させ、営業損失につながる可能性があります。当社グループが加入する災害保険は回復に要するコストをカバーするのに十分でない可能性があります。 (10) 社員(パートタイマー及びアルバイトを含む)の労働力確保及び賃金上昇に関するリスク 当社グループは、多くの店舗を運営する事業を展開しており、パートタイマー及びアルバイトを含む多くの従業員数を確保することが、経営上の重要事項になります。ところが近年、我が国では労働力人口の減少が続いており、従前と同様の人財の質及び量の確保が困難となる懸念があります。特に若年層人口の減少が著しく、従来から主たる労働力として活躍してきた学生アルバイトの応募数が減少してきています。加えて、外国人留学生も減少しており、アルバイトの労働力不足のリスクがあります。 常用雇用社員についても、採用環境は厳しくなっています。我が国では労働力人口の減少に加えて、労働市場の流動性の高まりにより労働者が転職しやすい環境が整ってきています。それは当社グループにとって、外部から人財を採用するチャンスであると同時に、貴重な内部の人財が流出するリスクでもあります。 そのため当社グループでは、良質な人財を集め、定着を高めるため、人的資本への投資を積極的に進めているところです。 また、多様な人財が働きがいを感じることのできる職場環境の整備や人事制度の見直し、教育研修やキャリア支援の充実などに取り組んでいく方針を掲げています。 (11) 新規店舗要員や海外事業要員の不足が事業成長を鈍化させるリスク 店舗運営の核となる店長や、海外事業展開を推進するための従業員には高い能力と経験が求められるため、養成に一定の期間を要します。 (10)のリスクでもご説明しました通り、労働力人口が減少傾向にあるうえ、労働市場が流動化しており、当社グループ社員が流出し、事業運営に必要な人財が不足するリスクは従来より高まっています。 店長や海外派遣要員となり得る人財の人数を充足できないことにより、計画している新規出店や海外での店舗展開に支障をもたらし、結果として当社グループの事業成長を鈍化させる可能性があります。 (12) 情報通信システムに関するリスク 当社グループの事業運営は、サプライ・チェーン管理、店舗の受付・注文システム、販売データ管理、顧客向けアプリケーションといった、グローバルで共通化された情報通信システムを基盤としております。そのため、これらの基幹システムに関するリスクは、当社のグローバルな成長に伴い、より重大なものとなっています。 サイバー攻撃、セキュリティ侵害、自然災害、人為的ミス、システムの更新失敗等により、基幹システムに停止や混乱が生じた場合、その影響は単一の国に留まらず、事業を展開する全ての地域に及ぶ可能性があります。これにより、店舗運営や顧客サービスに深刻な支障をきたし、顧客の個人情報を含む機密情報の漏洩、ブランドイメージの毀損、経営効率の低下を招く恐れがあります。特に、事業規模の拡大は、国際的な攻撃者からの標的となる可能性を増大させます。 また、システム運用の多くを外部のアプリケーション・サービス・プロバイダおよびクラウド・サービス・プロバイダに依存しているため、これらの委託先で発生した問題が、直接当社の事業に影響を及ぼす可能性があります。 さらに、事業のグローバル化に伴い、各国で異なるデータ保護法制等への対応遅延による法規制上のリスクや、通信インフラの差異、国際情勢の変動といった地政学的な要因がシステムの安定運用を脅かすリスクも高まります。 これらのリスクに加え、国内外の競合他社がより優れた情報通信システムを構築・活用し、グローバル市場における当社の競争力が相対的に低下する可能性もあります。 (13) インターネット等による風評被害に伴うリスク 当社グループが保有する商標等の不正利用、商品への異物混入や苦情等、インターネット上での様々な書き込み・動画投稿により風評被害が発生・拡散した場合、その内容の正確性にかかわらず、当社グループの事業、財政状態、業績、ブランドイメージ及び社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。また、従業員又は第三者が関与する不適切行為その他の事故によっても、当社グループの事業、財政状態、業績、ブランドイメージ及び社会的信用は損なわれる可能性があります。 風評被害は、違法、不公平又は一貫性のない従業員の行為の申立て、従業員の不満、メディア報道又はインターネット若しくはSNSサイトへの不適切な書き込み・動画投稿、犯罪行為、データプライバシー侵害、内部統制の不備、又は当社グループの従業員若しくは同一若しくは類似の業界における他社の従業員が関与するスキャンダルによって発生する可能性があります。申立てや苦情が認められるか否かにかかわらず、当社グループの店舗、競合他社の店舗、回転寿司市場又はより広範な日本の食品サービス業界に関する好意的ではない評判は、当社グループの全店舗に関する信用性に悪影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループ又はその業界に関する風評(食の安全、食品に関する政府若しくは業界団体の調査結果、魚の乱獲に関する環境問題又は当社グループの店舗における業務上の問題に関するものを含みます。)は、当社グループの評判を毀損し、当社グループの集客及び売上に悪影響を及ぼし、当社グループの事業、財政状態及び経営成績に重大な悪影響を及ぼす可能性があります。 (14) 海外事業の展開に伴うリスク 当社グループは「世界中のお客様に、うまいすしを届けたい。」を掲げ、海外戦略を具体的に推進するため、韓国、台湾、シンガポール、香港、タイ、中国大陸、インドネシア、アメリカ、マレーシアにおいて当連結会計年度末現在234店舗を運営しております。これら海外の店舗における売上収益は、当社グループの当連結会計年度の売上収益合計の約30.6%です。また、当社グループは、他のアジアを中心とする国外市場等へと海外事業を拡大させる可能性を検討しております。 海外での店舗運営の実績が限定的であることに加えて、当社グループは、海外事業の運営全般において、消費者の嗜好、価格意識、外食の性向及び消費傾向の相違、ブランド認知度の低さ、地元の店舗での外食等の他の選択肢との競合、消費動向又は原材料費、流通費及び人件費に影響を及ぼす現地の経済状況の変化、材料費及び外国為替相場の変動、戦争行為、テロ攻撃、伝染病の大流行、政変及び当社グループがコントロールできないその他の事由、当該市場における当社グループの経営能力又は事業を行うコストに影響を及ぼす現地の法律上及び規制上の要件の変更等の多くの課題等に直面する可能性があります。これらの課題等は、当社グループの財政状態、経営成績及び成長戦略に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、東京電力福島第一原子力発電所のALPS処理水の放出に伴う輸入規制や風評被害、各国政府の対応状況等が進出エリア毎に異なる状況であることから、その業績に与える影響についても進出エリア毎に大きく異なる状況となります。今後海外事業の拡大に伴い、このような事象が発生した場合には、当社グループの財政状態、経営成績及び成長戦略に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (15) 訴訟その他の法的手続に伴うリスク 当社グループには、通常の業務において発生する製造物責任、契約違反、人身被害並びに労働及び雇用等に関する請求に関し、顧客、賃貸人、納入・供給業者及び従業員を含む第三者からの訴訟のリスクが存在します。当社グループに対する請求が有効であるか否か、また当社グループが最終的に責任を負うこととされるか否かにかかわらず、かかる請求があった場合には防御に費用がかかる可能性があり、また、時間と費用がかかり、結果として、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。かかる請求が当社グループの加入する保険の対象とされていない場合又は保険の担保範囲を大きく超える判決があった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な悪影響を及ぼす可能性があります。これらの申立てから生じる風評もまた、当社グループの評判又は見通しに悪影響を及ぼし、さらに当社の経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (16) 個人情報その他の機密情報の漏洩に関するリスク 当社グループは、多数の個人の顧客から様々な情報を取得し保有しております。当社グループは、顧客情報について、個人情報の保護に関する法律に基づき、個人情報取扱事業者として、個人情報保護に係る義務等の遵守が求められております。 当社グループは、クレジットカード処理システム及び当社グループの顧客向けロイヤリティ・ポイント・システムを含むスマートフォン向けのスシローアプリやウェブサイトを利用した注文システム等を通じて個人情報を定期的に収集しております。個人情報が漏洩した場合には、損害賠償請求及び行政処分等により、当社グループの評判が毀損し、多額の是正費用が必要となり、当社グループの経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (17) 知的財産権に関するリスク 当社グループの事業の運営においては、当社グループが日本及び海外で用いる店舗名やロゴ等の商標、特許その他の当社グループが専有する店舗デザイン等の知的財産権を活用してブランドの価値を構築し維持することが重要となります。当社グループがその知的財産権を保護することに失敗した場合、又は第三者が当社グループの知的財産権を悪用若しくは侵害し、若しくは当社グループの知的財産権が競合他社に知られ若しくは競合他社により独自に開発された場合には、当社グループのブランドの価値が損なわれる可能性があり、これにより当社グループの事業が重大な悪影響を受け、当社グループのブランドが市場で受け入れられなくなり、又はブランド価値を維持することができなくなる可能性があります。また、当社グループは、当社が事業を行う又は行おうとする分野における類似の知的財産権の先使用権者から請求を受ける可能性があります。これにより、当社グループのイメージ、ブランド又は競争力が損なわれ、当社グループが多額のペナルティ及び費用を負担することとなる可能性があります。 (18) 外国為替相場の変動に伴うリスク 当社グループの運営は外国為替相場の変動及び外国為替に係る規制の変化により影響を受けます。商社及び卸売業者等の当社グループの直接の仕入先から仕入れる生鮮食材の調達コスト等の大部分は円貨建てとなっておりますが、一部の仕入先に係る調達費用は外貨建てとなっております。これらの外貨が日本円に対して強くなる場合、また、仕入先がかかる相場変動によるコスト増を当社グループに転嫁しようとする場合、当社グループの調達コストは増加する可能性があります。かかる為替相場の変動のリスクに対処するために、当社グループは将来的にヘッジ取引その他の為替変動リスクを最小限に抑える方策を行う可能性がありますが、かかる方策を行ったとしても、外国為替相場の変動リスクを十分回避できる保証はありません。 (19) 減損会計の適用に伴うリスク 無形資産(特にブランド)及びのれんは当社グループの資産の相当な部分を占めます。当社グループのブランド及びCEILジャパン株式会社が2012年9月に行った前株式会社あきんどスシローの買収等により発生したのれんは、当連結会計年度末現在それぞれ53,596百万円及び30,371百万円であり、合わせて当社グループの総資産の21.1%を占めています。IFRSのもとでは、ブランド及びのれんは償却の対象とはならず、毎年及び減損の兆候があると認められた場合にはその都度、減損テストが実施されます。また、当社グループの事業資産も、帳簿価額を回収することができない可能性を示す事象や状況変化があった場合には減損テストが実施されます。 減損を計上すべきか否かの決定には、高度な判断が必要となります。特に、当該資産から利益を得る店舗の将来キャッシュ・フローの大幅な減少、法的要因又は事業環境における重大な不利な変化等の要因は減損につながる可能性があります。こうした要因について不利な変化があった場合、これらの資産の回収可能性に重大な影響を及ぼし、当社グループの財政状態及び経営成績が悪影響を受ける可能性があります。当社グループは、資産の減損の金額及び時期を正確に予測することができません。当社グループの資産の価値が減損した場合、当社グループの財政状態及び経営成績が重大な悪影響を受ける可能性があります。 (20) 多額の有利子負債及び財務制限条項への抵触に伴うリスク 当社グループは、金融機関を貸付人とする借入契約を締結し借入れを行っていると共に、社債発行による資金調達を行っております。資金調達を機動的に実施できるか否かは当社グループの事業に重要な影響を与える可能性があります。 また、当社グループが将来リファイナンスをすることができるかについては、金融市場及び資本市場並びにその時点の当社グループの財政状態より影響を受けます。当社グループが良い条件でリファイナンスすることができる保証はなく、そのことにより当社グループの財政状態及び事業運営は悪影響を受ける可能性があります。 当社グループの借入金の一部については、元本が円建ての変動金利となっているため、市場金利の変動の影響を受けます。金利政策に変更等があり、円金利が上がった場合には、当社グループの変動金利による借入れに適用される金利は上昇し、当該借入れに係る金利の支払い額はヘッジがなされない限りにおいて増加します。加えて、当社グループの長期借入れの一部は固定金利のため、市場金利の上昇は、当該借入れをリファイナンスする場合又は事業資金若しくは設備投資資金のために借入れを増加させる場合に、当社グループの金利の支払い額は増加します。 さらに、借入契約には、財務制限条項が付されております。これに抵触した場合、貸付人の請求があれば同契約上の期限の利益を失うため、直ちに債務の弁済をするための資金の確保が必要となり、当社グループの財政状態及び資金繰りに影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、利息等の返済原資は主にキャッシュ・フローによるものと考えており、当社グループがこれらの支払いを行うことができるか否かは、当社グループの将来の業績により左右されます。当社グループに十分な資金がない場合、当社グループは、既存の借入れの全部又は一部のリファイナンス、資産の売却又は更なる金銭の借入れが必要となる可能性があります。当社グループは、これらの代案を当社グループが受入可能な条件によって行うことができず、又は全く行うことができない可能性があります。 (21) 新株予約権の行使による株式価値の希薄化に関するリスク 当社は、当社及び当社子会社の役員及び従業員に対しインセンティブ付与のため、新株予約権の発行及びストック・オプション制度を採用しております。 また、今後も優秀な人材を確保するために、ストック・オプション制度を活用していく可能性があり、現在付与している新株予約権に加えて、今後付与する新株予約権が行使された場合には、1株当たりの株式価値が希薄化する可能性があります。 (22) 法的規制に関するリスク 当社グループは、会社法、税法、労働関係法などの一般的な法令に加え、食品衛生法、食品循環資源の再利用等の促進に関する法律(食品リサイクル法)下請代金支払遅延等防止法(下請法)、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(独禁法)及び景品表示法など当社グループの運営する事業に関連して国内外の様々な法的規制を受けております。これらの法的規制が強化された場合、それに対応するために新たな費用が発生することにより、当社グループの事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、こうした法的規制に違反した場合、当社グループの社会的信用が低下し、当社グループの事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (23) 企業買収等に関するリスク 当社グループは、企業買収・業務提携・合弁会社の設立等を通じて、事業の拡大及び競争力の強化を図っています。企業買収等の検討段階では、対象企業のデューデリジェンスを行い、買収や出資後の対象企業の運営について検証を行っています。しかしながら、当初に期待した効果が得られない場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (24) 環境課題問題に関するリスク 当社グループは、食品廃棄物、プラスチックをはじめとする容器包装リサイクル、廃棄物処理及び気候変動対策などに関する様々な環境関連法令の適用を受けています。気候変動による物理的リスクとして気温上昇による原材料魚介類の収量減・品質への影響や渇水・洪水による操業停止の可能性や、炭素税や排出取引制度によるコスト増や事業活動への制限が加えられる可能性があります。 加えて、気候変動、プラスチック容器や食材ロスなどの環境問題において、当社グループの対応が不十分と評価された場合、レピュテーションが低下し、結果として当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,970字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、賃上げ等に伴う個人消費の持ち直しや、インバウンド需要が増加したことにより、緩やかな経済活動の回復が見られました。一方で、世界的な政情不安や想定以上の円安の長期化に伴う物価上昇により、先行き不透明な状況が続いております。 外食業界におきましても、米をはじめとする原材料価格やエネルギー価格等の高騰に加え、慢性的な人手不足等により引き続き厳しい状況が続いております。 このような状況の中、当社グループでは、「変えよう、毎日の美味しさを。広めよう、世界に喜びを。」をVISIONとして、日々の食を美味しくすることで、お客様の生活や人生までゆたかにしたいという願いに向けて、商品開発、店内調理、安心・安全の取り組み及びサービスの向上に取り組んでまいりました。 また、業態別店舗数は以下のとおりであります。 [当社グループ業態別店舗数] 業態名   前連結会計年度末   出店実績   閉店実績   当連結会計年度末 国内:スシローブランド(テイクアウト専門店)   655   (9)   15       3   (1)   667   (8) 国内:杉玉ブランド(FC)   87   (17)   13   (1)   5   (1)   95   (17) 国内:京樽ブランド   117   (-)   -       17       100   (-) 国内:回転寿司みさき・三崎丸ブランド   95   (-)   1       9       87   (-) 国内:その他ブランド   18   (-)   1       4       15   (-) 国内合計   972   (26)   30   (1)   38   (2)   964   (25) 海外:スシローブランド(テイクアウト専門店)   174   (-)   55       2       227   (-) 海外:その他ブランド   9   (-)   -       2       7   (-) 海外合計   183   (-)   55       4       234   (-) 国内外合計   1,155   (26)   85   (1)   42   (2)   1,198   (25) ( )内は内数でテイクアウト専門店・FCの店舗数 以上の結果、財政状態及び経営成績の状況は以下のとおりとなりました。 イ.財政状態 (資産) 総資産の残高は、前連結会計年度末に比べ33,441百万円増加し、398,596百万円となりました。 流動資産の残高は、前連結会計年度末に比べ13,740百万円増加し、88,396百万円となりました。これは主に、現金及び現金同等物が10,127百万円増加したこと等によるものであります。 非流動資産の残高は、前連結会計年度末に比べ19,701百万円増加し、310,200百万円となりました。これは主に、有形固定資産が18,884百万円増加したこと等によるものであります。 (負債) 負債合計は、前連結会計年度末に比べ10,377百万円増加し、297,694百万円となりました。 流動負債の残高は、前連結会計年度末に比べ4,013百万円増加し、84,857百万円となりました。これは主に、社債及び借入金が5,000百万円減少した一方で、営業債務及びその他の債務が6,522百万円増加、リース負債が2,161百万円増加したこと等によるものであります。 非流動負債の残高は、前連結会計年度末に比べ6,363百万円増加し、212,837百万円となりました。これは主に、リース負債が3,609百万円増加、社債及び借入金が1,005百万円増加したこと等によるものであります。 (資本) 資本合計は、前連結会計年度末に比べ23,064百万円増加し、100,902百万円となりました。これは主に、配当金の支払により3,394百万円減少した一方で、親会社の所有者に帰属する当期利益の計上により22,937百万円増加したこと等によるものであります。 ロ.経営成績 当連結会計年度の経営成績は、売上収益429,574百万円(前連結会計年度比19.0%増)、営業利益36,093百万円(前連結会計年度比54.4%増)、税引前利益33,777百万円(前連結会計年度比56.0%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益22,937百万円(前連結会計年度比56.7%増)となり、売上利益共に、連結会計年度として過去最高を更新いたしました。 セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。なお、当連結会計年度から、報告セグメントの区分を変更しております。前連結会計年度の数値については、変更後の報告セグメントの区分に基づき作成したものを開示しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 5.セグメント情報 (1)報告セグメントの概要」に記載しております。 (国内スシロー事業) 国内スシロー事業につきましては、「すしに真っすぐ!」をテーマに掲げ、創業以来スシローがこだわり続けた美味しさにしっかりと向き合い、お客さまにご満足いただける商品の提供やキャンペーンの実施に一年を通じて取り組みました。 また、回転すしの醍醐味であるレーンを見ながら、新たなおすしに巡り合える楽しさ、選べる楽しさをデジタルで再現した「デジタル・スシロービジョン」、通称「デジロー」の導入も順調に進み、当連結会計年度末時点で国内 123店舗への導入が完了いたしました。 以上の結果、国内スシロー事業の売上収益は265,903百万円(前連結会計年度比11.6%増)、セグメント利益は18,008百万円(前連結会計年度比26.7%増)となりました。 (海外スシロー事業) 海外スシロー事業につきましては、物件や立地の特性を厳選して出店するアプローチで事業の拡大を順調に進めています。東南アジアにおいて4つ目のマーケットとなるマレーシアでは、2月に1号店をオープンし、長らくスシローの出店を待っていたお客様からの感謝の手紙が届くなど1号店は大きな反響を呼びその後も好調を維持しています。一方、中国大陸の事業は、前期までの回復基調を超えて今期は拡大成長期に入り店舗数を順調に伸ばすとともに、業績も高水準を維持して推移しており、海外スシロー事業における力強いモメンタムが継続しています。 また、更なる来店客数の維持・拡大にむけて、魅力的な販促・マーケティング施策を各地域で展開するなど、スシローでのお食事を通したより高い体験価値の提供に努めました。 以上の結果、海外スシロー事業の売上収益は131,422百万円(前連結会計年度比42.6%増)、セグメント利益は16,324百万円(前連結会計年度比126.9%増)となりました。 (京樽事業) 京樽事業につきましては、EC販売の強化・不採算店舗の整理を推進し、更なる収益性改善に取り組みました。お値打ち価格で季節感のある商品をお楽しみいただけるキャンペーンを継続的に実施いたしました。みさきブランドでは、新店・一部改装店舗で周年特別販促としてまぐろ解体ショーや特別販促を実施し、お客様に大変ご好評いただきました。業績も好調に推移しており、旗艦店を基軸とした商品力・接客力の強化に引き続き取り組むことで、更なるブランド力の進化を図ってまいります。 以上の結果、京樽事業の売上収益は23,532百万円(前連結会計年度比1.9%減)セグメント利益は60百万円(前連結会計年度セグメント損失350百万円)となりました。 (国内杉玉事業) FOOD & LIFE COMPANIESの力を最大限に活かし、鮮度や味、見た目にこだわったお寿司や、居酒屋ならではの一品料理、そして食事と相性抜群のお酒の提供を実現している、大衆寿司居酒屋「鮨 酒 肴 杉玉」。 直営店・フランチャイズの両輪で順調に店舗数を伸ばし、創業から8年目となる当連結会計年度末には、国内店舗数が100店舗に迫る95店舗に達しました。非日常を演出する和モダンな内装のこだわりの空間でのお食事を、更に楽しくする販促キャンペーンも継続的に実施し、お客様に「また来たい」と思っていただける店づくりに取り組みました。 以上の結果、国内杉玉事業の売上収益は8,284百万円(前連結会計年度比20.1%増)、セグメント利益は64百万円(前連結会計年度比51.1%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ10,127百万円増加し、58,822百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は、64,429百万円(前連結会計年度比14.4%増)となりました。 これは主に、税引前利益33,777百万円、減価償却費及び償却費35,776百万円、減損損失1,213百万円の計上及び営業債務及びその他の債務の増加が6,287百万円あった一方で、棚卸資産の増加が3,720百万円、法人所得税の支払額が8,257百万円あったこと等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、25,436百万円(前連結会計年度比5.7%増)となりました。 これは主に、有形固定資産の取得による支出が25,177百万円あったこと等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、29,235百万円(前連結会計年度比14.8%減)となりました。 これは主に、社債の償還による支出が5,000百万円、社債の発行による収入が4,974百万円、リース負債の返済による支出が22,117百万円、長期借入金の返済による支出が4,009百万円あったこと等によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 (1) 仕入実績 当社グループは、最終消費者へ直接販売する飲食業を行っており、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、「生産実績」に代えて「仕入実績」を記載しております。 当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 国内スシロー事業   122,493   112.3 海外スシロー事業   51,189   142.0 京樽事業   9,837   97.7 国内杉玉事業   2,419   121.6 その他事業   2,359   199.2 合計   188,297   118.9 (注) セグメント間取引については相殺消去しております。 (2) 受注実績 当社グループは、最終消費者へ直接販売する飲食業を行っておりますので、受注実績は記載しておりません。 (3) 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 国内スシロー事業   265,903   111.6 海外スシロー事業   131,420   142.6 京樽事業   23,425   97.9 国内杉玉事業   8,153   119.8 その他事業   674   908.6 合計   429,574   119.0 (注) セグメント間取引については相殺消去しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、IFRSに基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たっては、連結財務諸表の報告日の資産、負債、収益及び費用の金額に影響を与えるような経営者の見積り及び予測を必要としております。当社は、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、見積り及び予測を行っておりますが、前提条件やその後の環境等に変化がある場合には、実際の結果がこれら見積りと異なる可能性があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 イ.財政状態の分析 財政状態の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 イ.財政状態」に記載しております。 ロ.経営成績の分析 (売上収益・売上総利益) 売上収益は、前連結会計年度に比べ68,445百万円増加(前連結会計年度比19.0%増)し、429,574百万円となりました。これは主に、国内30店舗及び海外55店舗の新規出店を行ったことに加え、海外スシロー事業の業績回復・成長等によるものであります。 売上原価は、184,567百万円となり、売上原価率は前連結会計年度に比べ0.2ポイント低下し43.0%となりました。これは主に、海外スシロー事業の業績拡大による連結構成比の向上等によるものであります。 この結果、売上総利益は、前連結会計年度に比べ39,674百万円増加(前連結会計年度比19.3%増)し、245,007百万円となりました。 (販売費及び一般管理費・その他の収益・その他の費用・営業利益) 販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ28,781百万円増加(前連結会計年度比16.0%増)し、208,629百万円となりました。これは主に、店舗数の増加に伴う人件費及び減価償却費及び償却費が増加したこと等によるものであります。 その他の収益は、前連結会計年度に比べ109百万円増加(前連結会計年度比10.0%増)し、1,192百万円となりました。また、その他の費用は、前連結会計年度に比べ1,708百万円減少(前連結会計年度比53.6%減)し、1,478百万円となりました。これは主に、前連結会計年度に比べ減損損失が979百万円減少したこと等によるものであります。 この結果、営業利益は、前連結会計年度に比べ12,709百万円増加(前連結会計年度比54.4%増)し、36,093百万円となりました。 (金融収益・金融費用・持分法による投資損益・親会社の所有者に帰属する当期利益) 金融収益は、前連結会計年度に比べ53百万円減少(前連結会計年度比11.6%減)し、407百万円となりました。これは主に、前連結会計年度に比べ為替差益が141百万円減少したこと等によるものであります。また、金融費用は、前連結会計年度に比べ532百万円増加(前連結会計年度比24.3%増)し、2,723百万円となりました。これは主に、前連結会計年度に比べ支払利息が523百万円増加したこと等によるものであります。 この結果、親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度に比べ8,304百万円増加(前連結会計年度比56.7%増)し、22,937百万円となりました。 (経営成績に重要な影響を与える要因の分析について) 当社グループの売上及び費用は、経済情勢、他社との競合、消費者の嗜好の変化、食材価格、水道光熱費、新規出店、不動産賃料、自然災害、人件費等による影響を受けます。これらの変動要因が発生し、当社グループが適切に対応できなかった等の場合は、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループの経営成績に重要な影響を与える他の要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。 ③ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 イ.資本の財源 当社グループは、設備投資や運転資金のために、最適な資金確保と流動性の保持及び健全な財政状態を維持することを財務方針としております。 資金の流動性については、現金及び現金同等物に加え、銀行とコミットメントライン契約を締結しており、成長を維持するために必要とされる十分な流動性を確保していると考えております。 ロ.資金の流動性の分析 資金の流動性の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

IR資料の開示履歴 (TDnet)

TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。