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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ネットイヤーグループ

Netyear Group Corporation3622 · Standard · 情報・通信業

生成AI時代のUXデザイン会社。ユーザー体験を軸に、戦略立案からデジタルプロダクト開発までを一気通貫で支援する。

概要

ネットイヤーグループは1999年に設立されたデジタルマーケティング支援企業である。UX(ユーザー体験)デザインを核としたSIPS(Strategic Internet Professional Services)事業を展開し、Webサイト構築からフルファネルマーケティング、生成AI活用までを一貫して手掛ける。2019年より株式会社NTTデータの連結子会社となり、2026年3月期の売上高は37億円、従業員数は171名。東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

UXデザインと生成AIを融合したSIPS事業

ネットイヤーグループは1999年の創業以来、一貫して「ユーザー中心主義」と「デザイン思考」に基づくSIPS事業を展開している。同事業は、サービスデザイン、デジタルマーケティング支援、デジタルプロダクト開発、社会インパクト開発の4領域で構成される。2020年代後半からは生成AI技術を全領域に組み込み、従来のWebやアプリの最適化に加え、認知から購買・ファン化に至る全プロセスを統合するフルファネルマーケティングを推進。顧客企業のDXと事業成長を戦略的に伴走するパートナーを目指している。

NTTデータグループにおける位置づけ

2019年3月、株式会社NTTデータ(現NTTデータグループ)による公開買付けにより、ネットイヤーグループは同社の連結子会社となった。これにより、NTTデータグループが持つ大規模なシステム開発力やセキュリティ基盤を活用し、高度なデジタルソリューションを提供できる体制を構築。2026年3月期の売上高のうち、NTTデータ向けが約4.9億円(13.3%)を占める。親会社との協業は生成AI領域でも進んでおり、競合に対する優位性を確保している。

顧客基盤と収益の特徴

ネットイヤーグループの主要顧客には、スターバックスコーヒージャパン、モスフードサービスなどの大手外食・小売企業が名を連ねる。2026年3月期の販売実績では、スターバックス向けが5.1億円(14.0%)、モスフードサービス向けが3.9億円(10.5%)と、特定顧客への依存度が比較的高い。受注高は38.0億円で前年比5.6%増、受注残高は10.2億円と14.6%増加しており、堅調な需要に支えられている。売上総利益率の改善と販管費の抑制により、営業利益は3.3億円と前年比301.6%増加した。

単一セグメントで営む専門性の高い体制

ネットイヤーグループはSIPS事業の単一セグメントで構成される。グループ内にはかつて複数の子会社(ネットイヤークラフト、ネットイヤーモビー、rakumoなど)が存在したが、2016年以降の吸収合併や株式売却により、現在は単一企業体制に集約されている。従業員数171名と小規模ながら、戦略立案から実装までを担う専門人材を擁し、高い付加価値サービスを提供。2026年3月期末の純資産は27.7億円、自己資本比率は約81%と財務体質は健全である。

業界の中での役割は企業のデジタル変革を支援する専門サービスプロバイダー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
37億円
営業利益
3億円
営業利益率
8.1%
純利益
2億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01サービスデザイン主力

ユーザー中心主義に基づき、新規事業の立案や既存サービスの再定義を調査・構想段階から支援。生成AIを前提としたビジネスモデル開発や次世代コミュニケーション設計など、独自の専門性を提供。

独自のデザイン思考とユーザーリサーチに基づく専門性

主な製品・サービス2
ビジネスモデル開発
生成AIを活用した新規ビジネスの構想・設計を支援。
UXリサーチ
独自のユーザーリサーチ手法により顧客価値を再定義。

02デジタルマーケティング支援準主力

Web、アプリ、CRM、MA、データ分析などのマーケティングプロセスを統合・最適化。生成AIを活用した「AIO」等の最新手法を導入し、CX高度化と投資対効果の最適化を支援。

主な製品・サービス1
デジタルマーケティング支援
統合マーケティングプロセスの構築・運用支援。

03デジタルプロダクト開発準主力

企業のブランド接点となるデジタルプロダクトを、生成AIが解釈・活用可能な構造へ転換。従来のUI設計やサイト構築の知見を基に、次世代のデジタル資産として価値最大化を図る。

主な製品・サービス2
Webサイト構築
生成AI対応のWebサイト設計・構築。
アプリ開発
UXを重視したモバイルアプリの開発。

04社会インパクト開発副次

UXデザインの知見を公共空間のDXや地域活性化などの社会課題解決に応用。自社でのサービス開発・運用を通じた試行錯誤の知見を活かし、ソーシャルビジネスの創出を推進。

製品と技術

サービスデザイン:顧客価値の再定義と新事業創出

ネットイヤーグループのサービスデザイン領域は、ユーザー中心主義に基づき新規事業の立案や既存サービスの抜本的再定義を手掛ける。独自のユーザーリサーチとデザイン思考を活用し、すべての接点におけるCX(顧客体験)と持続的価値を設計。特に生成AI技術を前提とした全ファネル横断型のビジネスモデル開発や、将来のABAC(AIエージェントベース自律コミュニケーション)モデルを見据えた次世代コミュニケーション設計に強みを持つ。プロジェクトの構想段階から顧客に伴走し、戦略の実行まで一貫して支援する。

デジタルマーケティング支援:フルファネル最適化とAIO

デジタルマーケティング支援では、Web、アプリ、CRM、MA、データ分析を統合・最適化する。生成AIを活用した「AIO(AI最適化)」などの最新手法を導入し、ユーザーの「買いやすさ」と「体験」を実現する。従来の個別チャネル最適化を超え、認知から購買、ロイヤルティ向上に至る全プロセスを一気通貫で最適化するフルファネルマーケティングが中核サービス。顧客企業のマーケティングプロセスに生成AIを組み込むことで、CXの高度化と投資効果の最大化を図る。

デジタルプロダクト開発:AI対応構造への転換

デジタルプロダクト開発では、企業のブランド接点となるWebサイトやアプリなどのデジタル資産を、生成AIが解釈・活用可能な構造へと転換させる。従来のUI設計やサイト構築のノウハウをベースに、AI技術による生産性向上を追求。ユーザーの検索行動の変化に対応した次世代のデジタル資産として価値を最大化する。具体的な成果物として、顧客企業のコーポレートサイトやECサイト、会員向けアプリなどの開発・運用実績を持つ。

社会インパクト開発:公共DXと地域活性化

社会インパクト開発領域では、長年蓄積したUXデザインの知見を公共空間のDXや地域活性化などの社会課題解決に活用する。デジタル技術を駆使して社会課題を解消する仕組みを実装し、地域住民の生活満足度向上と持続可能なビジネスモデルの構築を両立。自社サービス開発・運用の試行錯誤から得た知見を活かし、企業の事業課題と社会課題を同時に解決するソーシャルビジネスを創出する。行政機関向けのデジタルサービスや市民参加型プラットフォームなどの事例を持つ。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • サービスデザイン独自のデザイン思考とユーザーリサーチに基づく専門性

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

中堅デジタルマーケ特化、小粒だが収益改善中

ネットイヤーグループはデジタルマーケティング支援を主力とする独立系IT企業で、売上高約36億円と同業他社に比べ規模は小さい。直近2期で営業利益率が急改善しており(FY25 2.9%→FY26予想8.1%)、収益性見直し局面にある。ライバルVRain SolutionやCocoliveも同様の領域だが、同社は独自の顧客基盤と高粗利サービスへのシフトで差別化を図る。ただし業界内でのプレゼンスは限定的で、内需依存度が高い。

強み

  • FY25営業利益率2.9%からFY26予想8.1%へ急改善、利益率向上が期待される
  • 大手資本に属さず、顧客ニーズに応じた柔軟なサービス提供が可能
  • デジタルマーケティングに特化し、専門性の高いソリューションを提供
  • FY24→FY25は減収もFY26は37億円と増収計画、事業拡大期

課題

  • 売上約36億円と業界内で極めて小規模、競合との差別化が課題
  • 国内市場中心で海外展開がなく、成長に限界
  • 同業他社との差別化が難しく、価格競争に陥るリスク

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がネットイヤーグループ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで2番目にあたる。

#企業時価総額PER
14174アピリッツ36億円
23622ネットイヤーグループ35億円20.0倍
33967エルテス35億円
43917アイリッジ35億円5.5倍
53974SCAT35億円15.2倍
63987エコモット35億円
73627テクミラホールディングス34億円
84014カラダノート34億円38.5倍
93710ジョルダン34億円9.3倍
103753フライトソリューションズ34億円
11476A辻・本郷ITコンサルティング34億円29.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 30件

1999年の創業とSIPS事業の開始

ネットイヤーグループは1999年7月、東京都港区に「ネットイヤー・ナレッジキャピタル・パートナーズ株式会社」として設立された。創業当初からSIPS事業(戦略的インターネット専門サービス)とインキュベーション事業を開始。2000年1月には現社名である「ネットイヤーグループ株式会社」に商号を変更した。この時期のインターネット勃興期に合わせ、企業のWeb活用支援から事業をスタートさせている。

ソラン傘下での事業転換と子会社の拡充

2003年7月、ネットイヤーグループは米国Netyear Group, Inc.との資本関係を解消し、代わりにソラン株式会社を割当先とする第三者割当増資を実施、ソランの連結子会社となった。同年にはインキュベーション子会社の株式を譲渡し、事業方針を転換。その後、2006年にはソランとの合弁でトリビティー株式会社を設立し、モバイル分野に進出。2007年にはモバイル専門子会社「ネットイヤームーヴ」、Web制作子会社「ネットイヤークラフト」を相次いで設立し、グループ体制を拡大した。

東証マザーズ上場と持分法適用への移行

2008年3月、ネットイヤーグループは東京証券取引所マザーズに株式を上場。同時にソラン株式会社の連結子会社から持分法適用関連会社へと異動した。同年10月にはトリビティー株式会社を完全子会社化し、2009年にはソーシャルメディアマーケティング強化のため株式会社トライバルメディアハウスを子会社化。また、2010年にはモバプロネットを買収し、モバイル領域の体制を強化した。上場後はM&Aを通じてデジタルマーケティングのサービス幅を広げた。

グループ再編とrakumoの取得・売却

2013年から2014年にかけて、ネットイヤーグループはグループ会社の再編を進めた。2013年3月にはネットイヤークラフトがネットイヤーモビーを吸収合併。同年8月にはクラウド開発強化を目的に株式会社日本技芸を買収し、2014年4月に同社をrakumo株式会社に商号変更。同時にネットイヤーゼロを吸収合併し、主要株主もTISからコニカミノルタビジネスソリューションズに異動。2016年にはネットイヤークラフトを吸収合併する一方、2017年8月にはrakumo全株式を売却し、グループのスリム化を図った。

NTTデータによる買収と連結子会社化

2019年2月、ネットイヤーグループは株式会社NTTデータ(現NTTデータグループ)と資本業務提携契約を締結。翌月にはNTTデータによる公開買付けが実施され、同社の連結子会社となった。これにより、NTTデータグループのリソースを活用した大規模案件の受注が可能となり、生成AIや高度なセキュリティ分野での協業が加速。2021年4月にはトライバルメディアハウスの全株式を売却し、事業ポートフォリオをSIPS事業に集中させた。

スタンダード市場移行と新たな成長戦略

2022年4月の東証市場区分見直しに伴い、ネットイヤーグループはマザーズからグロース市場に移行。その後、2026年4月にはグロース市場からスタンダード市場へと市場区分を変更した。これは上場後18年を経て、より安定した企業ステージを目指す動きと位置づけられる。経営方針では「生成AIを活用して未来の社会を創造する」を掲げ、NTTデータとの協業を軸に、フルファネルマーケティング支援と社会インパクト開発を成長ドライバーとしている。

年表30件を開く

1990年代

  • 1999年7月創業東京都港区にネットイヤー・ナレッジキャピタル・パートナーズ株式会社(現当社)を設立、SIPS事業及びインキュベーション事業を開始

2000年代

  • 2000年1月商号変更ネットイヤーグループ株式会社に商号変更
  • 2001年3月M&Aインキュベーション事業の推進を目的として、株式会社ネットイヤー・ナレッジキャピタルパートナーズの株式を100%取得し子会社化
  • 2002年9月本社を東京都渋谷区桜丘町に移転
  • 2003年6月事業方針の転換により株式会社ネットイヤー・ナレッジキャピタルパートナーズの株式を譲渡
  • 2003年7月Netyear Group,Inc.と資本関係を解消
  • 2003年7月第4回第三者割当増資をソラン株式会社を割当先として実施、ソラン株式会社の連結子会社となる
  • 2006年1月ソラン株式会社との合弁会社として、インターネット技術を使用した新しいビジネスモデルの研究と事業開発を目的とするトリビティー株式会社を設立
  • 2006年9月創業ウェブサイト制作・運用を事業目的とするネットイヤークラフト株式会社を設立
  • 2007年4月創業モバイル分野のマーケティング支援やサイト構築を事業目的とするネットイヤームーヴ株式会社を設立
  • 2008年3月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2008年3月ソラン株式会社の連結子会社からソラン株式会社の持分法適用関連会社に異動
  • 2008年10月M&Aトリビティー株式会社の株式をソラン株式会社より取得し子会社化
  • 2009年1月M&Aソーシャルメディアマーケティングサービスの強化を目的として、株式会社トライバルメディアハウスの株式を取得し子会社化
  • 2009年6月商号変更トリビティー株式会社の商号をネットイヤーゼロ株式会社に変更

2010年代

  • 2010年4月M&Aモバイル領域の体制強化を目的として、株式会社モバプロネットの株式を取得し子会社化
  • 2010年10月M&A株式会社モバプロネットがネットイヤームーヴ株式会社を吸収合併し、商号をネットイヤーモビー株式会社に変更
  • 2011年4月主要株主である筆頭株主がソラン株式会社からTIS株式会社へ異動
  • 2011年5月本社を東京都港区赤坂に移転
  • 2013年3月M&Aネットイヤークラフト株式会社がネットイヤーモビー株式会社を吸収合併
  • 2013年8月M&Aクラウド領域における開発力の強化とプロダクト事業領域の強化を目的として、株式会社日本技芸の株式を取得し子会社化
  • 2014年2月本社を東京都中央区銀座に移転
  • 2014年4月M&Aネットイヤーゼロ株式会社を吸収合併 株式会社日本技芸の商号をrakumo株式会社に変更 主要株主である筆頭株主がTIS株式会社からコニカミノルタビジネスソリューションズ株式会社(現 コニカミノルタジャパン㈱)へ異動
  • 2016年12月M&Aネットイヤークラフト株式会社を吸収合併
  • 2017年8月rakumo株式会社の全株式を売却
  • 2019年2月株式会社エヌ・ティ・ティ・データ(現 株式会社NTTデータグループ)と資本業務提携契約を締結
  • 2019年3月株式会社エヌ・ティ・ティ・データ(現 株式会社NTTデータグループ)による当社株式の公開買付けにより、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ(現 株式会社NTTデータグループ)の連結子会社となる

2020年代

  • 2021年4月株式会社トライバルメディアハウスの全株式を売却
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所マザーズからグロース市場に移行
  • 2026年4月東京証券取引所グロース市場から東京証券取引所スタンダード市場へ市場区分を変更

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    フルファネルマーケティング支援の強化

    認知から購買、ファン化まで全プロセスを一貫して最適化するフルファネルマーケティングを推進。データ統合により顧客企業の事業成果の最大化を図る。

  2. 02

    生成AI技術の活用推進

    社内タスクフォースを立ち上げ、生成AIを提案・設計・実装・運用の全工程に導入。NTTデータとの協業により高度なセキュリティ要件を満たしたソリューションを提供する。

  3. 03

    デジタル人材の確保と育成

    採用チャネルの多様化と社内教育プログラムの強化により、ビジネスモデル理解とデータに基づく戦略提案ができる人材を育成する。魅力的な職場環境の整備も進める。

  4. 04

    サービス領域の拡大とマルチチャネル化

    オウンドメディアを核に、デジタルとリアルを横断したマルチチャネル対応を推進。生成AIを活用し、一貫したUXを実現することで提供価値と収益性を高める。

  5. 05

    NTTデータグループとの協業強化

    親会社NTTデータの顧客基盤・技術力を活用し案件拡大と新規開拓を進める。生成AI分野でも連携を深め、業界先駆的な成果創出を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で171人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は595万円で、9期前と比べて+3.9%平均年齢は39.9歳、平均勤続年数は7.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月349
2018年3月292
2019年3月57338.84.8284
2020年3月62838.55.6306
2021年3月61338.85.5298
2022年3月60738.96.0176
2023年3月62039.46.8178
2024年3月61738.96.7189
2025年3月61939.47.318554
2026年3月59539.97.9171175

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率37.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)80.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都中央区12百万円
SIPS事業
主な関係会社
  • 国内
    NTT株式会社(注)1.2.3.4
    東京都千代田区 · その他の関係会社
    議決権48.5%
  • 国内
    株式会社NTTデータグループ(注)2.3.5
    東京都江東区 · その他の関係会社
    議決権48.5%
  • 国内
    株式会社NTTデータ(注)2
    東京都江東区 · その他の関係会社
    議決権48.5%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    首相官邸ホームページ改善に関する調査業務
    内閣官房 · 2020-07-27
    300万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は37億円営業利益3億円前期と比べると増収増益で、売上が+8.8%、利益が+200.0%。

売上高
+8.8%
37億円
営業利益
+200.0%
3億円
純利益
2億円
営業利益率
8.1%
前期比 +5.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高41億円37億円
営業利益4億円3億円
純利益2億円2億円
1株あたり配当¥7¥7

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は7億円、営業利益は−1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−12.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q121
2024年1Q8−1−12.50
2024年2Q9111.10
2024年3Q900.00
2024年4Q101
2025年2Q15−1−6.7−1
2025年4Q19210.51
2026年2Q1715.91
2026年4Q20210.01
2027年1Q7−1−14.3−1

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は44億円から37億円へ84%に減った。直近期の営業利益率は8.1%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
ネットイヤークラフト株式会社がネットイヤーモビー株式会社を吸収合併
2013年3月4411
ネットイヤーゼロ株式会社を吸収合併 株式会社日本技芸の商号をrakumo株式会社に変更 主要株主である筆頭株主がTIS株式会社からコニカミノルタビジネスソリューションズ株式会社(現 コニカミノルタジャパン㈱)へ異動
2014年3月5421
2015年3月7241
ネットイヤークラフト株式会社を吸収合併
2016年3月6811
2017年3月59−2−3
2018年3月62−13
2019年3月550−1
2020年3月55−1−1
2021年3月5622
2022年3月3426
2023年3月3932
2024年3月3611
2025年3月34112.90
2026年3月37338.12

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高37億円のうち、営業利益として残るのは3億円8.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の5.4%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金75.7%28億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金16.2%6億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.1%3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
24.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.3pt
8.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.2pt
5.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比6.7pt
6.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
17.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが1億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは1億円この組み合わせは現金積み上げ型にあたる。本業・資産売却・調達のすべてで現金が入ってきている。大型買収や再編の前触れのことも期末の手元現金は22億円で、売上の7.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月30−1311
2014年3月1−43−310
2015年3月6−1−1515
2016年3月0−1−1−112
2017年3月−2−12−311
2018年3月13−2413
2019年3月10−1112
2020年3月−20−1−210
2021年3月202214
2022年3月270920
2023年3月210322
2024年3月1−10022
2025年3月100122
2026年3月100122

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は34億円。このうち返さなくてよい自己資本が28億円で、自己資本比率は80.9%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2518774.9
2014年3月31191260.4
2015年3月34201458.4
2016年3月32201263.7
2017年3月32181455.0
2018年3月32211163.5
2019年3月2720770.3
2020年3月2719867.7
2021年3月31201164.0
2022年3月3125679.2
2023年3月3227583.5
2024年3月3227585.2
2025年3月3126584.2
2026年3月3428780.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
22億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
16億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
7億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
86
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率16 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中81位あたり、逆に低いのはROE605社中470位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.4%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.1%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
80.9%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
8.8%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.4%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥498で、1年前と比べて-13.7%過去52週の値幅のなかでは9%の位置にある。

¥498-1.0%1ヶ月+2.7%1年-13.7%時価総額35億円
過去52週の値幅
安値¥478高値¥695

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)20.0倍
PER (会社予想)14.3倍
PBR1.73倍
配当利回り1.41%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8/12に492円で、25日線502.08円を約2%下回る。直近1ヶ月で-1.6%、1年間で-18.28%と軟調。52週安値478円に接近しており、下値不安が残る。75日線509円、200日線547円を下回り、中長期トレンドは下降。出来高は7月末に8,100株のピーク後、8月は1,000〜2,000株と低調で、様子見姿勢。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 64/100)

PER19.81倍は業界平均30.53倍を下回り、PBR1.71倍も平均3.59倍より低い。ROE6.4%と低めだが、売上高は回復基調にあり、2026/3期には営業利益率が8.11%まで改善予想。配当利回り1.42%は平均3.22%を下回るが、配当性向28.2%と安定した配当を維持。今期予想PERは14.2倍と低下見込みで、業績改善が評価される余地がある。ただし、ROEの低さが課題で、資本効率の改善が今後の焦点となる。

指標この会社業種平均
PER (実績)20.0倍47.9倍
PER (予想)14.3倍
PBR1.73倍2.96倍
ROE6.4%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高が36億円から34億円へ減少する一方、営業利益率は2.94%から8.11%へと急改善する見通しだ。強気派はコスト削減や高付加価値サービスの拡大による収益性向上を評価する。一方、弱気派は売上高の減少が続けば利益改善も持続しないと懸念する。市場はこの業績の質を問うており、売上の回復が焦点となる。

プラスに働く材料7
  • 営業利益率の大幅改善

    営業利益率が2.94%から8.11%へ3倍近くに向上

  • コスト構造の効率化

    売上減にもかかわらず利益率が改善し、固定費の削減が寄与

  • 次期売上回復予想

    次期売上高が34億円から37億円へ増加見通し

  • 当期営業利益が1億から3億円へ倍増予想通年影響

    営業利益1億→3億円で2億円の増益寄与、予想PERも14.1倍と改善

  • 今期最終損益が2億円の黒字転換へ決算発表後影響

    前期最終損益0億円から今期2億円の黒字予想、EPS改善で株価サポート

  • 予想PER14.1倍は小型IT株で割安継続影響

    実績PER19.69倍に対し予想PER14.1倍と来期業績の伸びを織り込む

  • 時価総額34億円と低位株の需給妙味不定影響

    時価総額34億円、出来高少なく思惑買いで弾みやすい需給構造

マイナスに働く材料7
  • 売上高の減少傾向

    直近3期で39億円から34億円へ減少

  • 中期的な成長性への疑問

    売上回復が一過性で、将来の成長が見えにくい

  • 競争激化

    同業他社が多く、差別化が困難な市場環境

  • 売上高37億円止まりで成長上限感通年影響

    売上高34→37億円の増収も3億円増に留まり絶対額が小さい

  • 営業利益率急改善予想の達成リスク決算発表後影響

    営業利益率2.94%→8.11%と急上昇する予想で、未達なら反動安

  • 外国法人持ち株比率1%で外人買い不在継続影響

    外資比率1%と低く機関投資家の需要が入りにくい

  • 前期利益0円の裏返しで配当余力が小さく通年影響

    配当利回り1.43%と低く、最終利益2億円では増配余地限定的

次の決算で確かめる点
売上高成長率
売上高の増加が回復の兆しとなるか、利益改善の持続性に直結
営業利益率
効率化が進んでいるか確認し、収益性の質を見る
既存顧客の継続率
リピート受注の度合いが収益の安定性を示す

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり7で、前期から+16.7%いまの株価に対する利回りは1.41%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥7
1株あたり
配当利回り
1.41%
いまの株価に対して
配当性向
28.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3
2018年3月30.013.5
2019年3月30.0
2020年3月30.056.6
2021年3月30.08.6
2022年3月30.03.9
2023年3月676.920.1
2024年3月64.339.6
2025年3月60.0
2026年3月716.728.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥7

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,491人。区分でいちばん多いのは事業法人48.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が48.9%を占め、残る51.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人48.748.748.748.748.748.6
個人・その他47.348.549.048.547.846.5
証券会社2.81.61.82.22.93.7
外国法人0.80.20.40.40.20.7
外国人個人0.10.10.10.10.10.3
金融機関0.30.80.10.10.30.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社NTTデータ48.52
02石黒 不二代7.64
03鈴木 智博2.43
04佐々木 裕彦2.06
05内田 善久1.89
06株式会社SBI証券1.74
07伊藤 僚祐1.73
08船山 益宏1.33
09三輪 勝彦0.83
10楽天証券株式会社共有口0.72

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+84%、1株純資産は14期で+44%。直近期のROEは6.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月132765.030.027.0
2014年3月92793.2197.835.5
2015年3月112863.897.173.1
2016年3月112943.8103.5247.0
2017年3月−43249
2018年3月4529116.614.113.5
2019年3月−12275
2020年3月−1026256.6
2021年3月2928810.426.28.6
2022年3月8335426.47.23.9
2023年3月293797.818.720.1
2024年3月153884.035.139.6
2025年3月−5377
2026年3月253966.421.628.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

16名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は16名。2026/3期の役員報酬は総額54百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
廣中龍蔵代表取締役社長CEO62100
中澤智彦取締役副社長63
安地亮一取締役55
德永裕幸取締役51
小布施秀幸取締役53
渡辺今日子取締役65
小池藍取締役(監査等委員)41
古田利雄取締役(監査等委員)64
河西謙治取締役(監査等委員)58
龍神巧取締役副社長50
黑川大輔取締役46
唐鎌豊取締役48
残りの役員4名を開く
氏名役職年齢
多田健一取締役48
宮元万菜美取締役62
井田章仁取締役(監査等委員)61
池田記子取締役(監査等委員)39

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)2424221
社外取締役412123

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,552字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、1999年の創業以来、一貫して「徹底的なユーザー視点」と「優れたデザイン思考」に基づき、ユーザーエクスペリエンス(ユーザー体験:以下、UX)を軸としたSIPS(Strategic Internet Professional Services)事業を展開しております。昨今の生成AI技術の飛躍的進展を、社会・経済構造を根幹から変革するパラダイムシフトと捉え、当社は「生成AIを活用して未来の社会を創造する」ことを経営方針に掲げております。Web、アプリ、CRM、データ分析など、あらゆるデジタル領域を統合・最適化することで、カスタマーエクスペリエンス(顧客体験:以下、CX)全体の高度化を支援しております。このCX高度化の一環として、従来の個別の接点の最適化に留まることなく、消費者の認知から購買、ファン化に至る全てのプロセスを繋ぐフルファネルマーケティングを通じて顧客企業の事業価値最大化を推進しております。こうした包括的な支援体制を基盤とし、デジタル領域における戦略立案から実装までの各プロセスに最新の生成AI技術を組み込むことで、データに基づいた迅速な意思決定を支え、顧客と共に事業成長を牽引する戦略的伴走パートナーを目指してまいります。当社が展開する主要な事業領域は以下の4つであり、それぞれを相互に連携させ、顧客の持続的な企業価値向上に寄与しております。 ① サービスデザイン ユーザー中心主義に基づき、新規事業の立案や既存サービスの抜本的な再定義を、調査・構想段階から一貫して行います。単なる商品やサービスの提供に留まらず、すべてのユーザーとの接点におけるCXと持続的な価値提供を設定します。プロジェクトの構想段階から伴走し、優れたデザイン思考と独自のユーザーリサーチにより顧客価値を再定義します。特に、生成AI技術を前提とした全ファネル横断型のビジネスモデル開発や、将来の「ABAC(AI agent-Based Autonomous Communication)モデル」を見据えた次世代のコミュニケーション設計を行うなど、独自の専門性を活かした支援を展開しております。 ② デジタルマーケティング支援 創業以来培ったUXデザイン力により、Web、アプリ、CRM、MA、データ分析など、既存のマーケティングプロセスを統合・最適化します。単なるツール導入に留まらず、生成AIを活用した「AIO」等の最新手法をいち早く取り入れ、ユーザーの「買いやすさ」や「体験」を実現します。企業のマーケティングプロセスに生成AIを導入することで、CXの高度化と投資対効果の最適化を支援します。 ③ デジタルプロダクト開発 企業のブランド接点となる各種デジタルプロダクトを、最新の生成AIツールに適応したAIが解釈・活用可能な構造へと転換させます。従来のUI設計やサイト構築の知見をベースに、生成AI技術による生産性向上を図るとともに、ユーザーの検索行動の変化に対応した次世代のデジタル資産として、その価値を最大化しております。 ④ 社会インパクト開発 長年蓄積したUXデザインの知見を、公共空間のデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)や地域活性化などの社会課題解決に役立てるビジネスインキュベーションを展開しております 。デジタル技術を駆使して社会課題を解消する仕組みを実装し、地域住民の生活満足度向上と、持続可能なビジネスモデルとしての構築を両立させます。自社でのサービス開発・運用を通じた試行錯誤の知見を活かし、企業の事業課題と社会課題を同時に解決するソーシャルビジネスの創出を推進しております。 以上に述べた内容を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,252字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1)経営方針、経営環境、経営戦略等 当社は、「生成AIを活用して未来の社会を創造する」を経営ビジョンに掲げております。これまで培ってきたUXデザインとデジタル技術のノウハウに加え、生成AI技術を高度に融合させることで、顧客企業のDXとマーケティング成果の最大化を支援しております。現在、当社は従来のWebサイトやモバイルアプリといった個別接点の最適化に留まらず、消費者の認知から購買、ファン化に至る全てのプロセスを繋ぐフルファネルマーケティングによる包括的な支援を推進しております。デジタル領域における戦略立案、設計、実装を強みとしつつ、最新の生成AI技術を実務レベルで適切に組み込むことで、データに基づいた顧客の迅速な意思決定を支え、事業成長を共創する戦略的伴走パートナーを目指してまいります。 インターネットの普及、スマートフォンの各世代への浸透をベースとした、官民を問わない各種サービスのオンライン化、及び常時接続環境の拡大等に加えて、生成AIの急速な発展と一般化により、人々の生活様式、価値観、購買行動はかつてないほど複雑化しています。こうした背景から、企業や行政におけるDX投資は、単なるWebサイト構築やリニューアルといったチャネル整備の段階から、データに基づき事業収益を直接的に改善するマーケティング全体の最適化へと高度化しております。このようなニーズの変化は、戦略から実装までを一貫して担うことができる当社にとって追い風と考えています。一方で、市場の拡大に伴い、戦略コンサルティング企業、広告代理店、SIベンダー等がデジタルマーケティング領域に参入し、当社をとりまく競争環境は厳しくなっております。また、DXが顧客企業の経営の中核に据えられるようになった結果、組織改革や多様な社内システムの連携が必要になり、プロジェクトを完遂するための高度なシステム連携力や組織横断的なマネジメント力が不可欠となっています。 このような事業環境下、当社は、あるべきCXを実現するため、デジタルマーケティングを通じて蓄積した深いユーザー理解、分析力、UXデザインの実装力を武器に、支援領域を広告・プロモーションやCRM・ファン拡大へと拡張してまいりました。ファネルの各段階で分断されていたデータや施策の統合を通じて、顧客企業がターゲットとする消費者の認知から購買、その後のロイヤルティ向上に至るまでの全プロセスを一気通貫で最適化するフルファネルマーケティング支援を強化することで、マーケティング施策の最適化を通じて顧客の事業成果の最大化に取り組んでおります。 当事業年度においては、既存サービスの拡充に加え、生成AIを提案活動に組み込むタスクフォースを立ち上げ、顧客企業や行政機関の課題解決に向けた高付加価値サービスの展開を推進いたしました。また、親会社である株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、米国生成AI大手企業のOpen AI社と業務提携を行い、広くNTTデータグループに所属する当社もNTTデータと協同して、生成AIを利活用した高度なシステム開発を進め、競合企業に対して競争優位性を確保しております。これにより、企業や行政が求める高度なセキュリティ要件を満たした、信頼性の高いデジタルソリューションを提供できる体制を構築しております。併せて、パートナー企業との共創を通じて、引き続き多様なニーズへの対応力を高めるとともに、生成AI活用による社内の生産性向上を進めております。 一方、デジタル業界は人材の流動性が高く、当社人材の流出リスクも高い上、DXに対する投資需要の高まりに伴って優秀な人材の獲得も益々困難になってきており、当社の今後の成長に向けて人材の確保・育成は急務の課題となっております。特にフルファネルでの支援に加えて、システム連携等の高度なマネジメント力や顧客の経営判断に資する提案を行うためには、従来のエンジニアやデザイナーの枠を超え、顧客のビジネスモデルを理解し、データに基づいた戦略提案ができる人材が必要です。採用の強化に加え、社内でのナレッジシェアや教育プログラムを通じて、多角的な視点を持つデジタル人材の育成を急務として進めております。また、多様な価値観を持つ多様な人材が、やりがいを持っていきいきと挑戦できる魅力的な職場環境作りに努めてまいります。 (2)目標とする経営指標 主な成長性・収益性の指標として、売上高及び売上総利益率、営業利益率を重視しております。なお、当社は中長期的な成長を目指して新サービスの開発、生成AI人材への転換費用等の人材開発、M&A等の投資を積極的に行う方針であり、短期的には営業利益率が低下することがあります。 (3)優先的に対処すべき課題 当社は、以下の事項を主要な課題として認識し、持続的な成長を図ってまいります。 ① 人材の確保と育成 デジタル業界は人材の流動性が高く、DXに対する投資需要の拡大に伴いデジタル人材の需要が急増していることから、優秀な人材の獲得競争は一段と激化しております。当社の持続的な成長に向けて、人材の確保・育成は喫緊の課題であり、採用チャネルの多様化を含めた採用活動の強化とともに、次世代のデジタル人材を育成する取組みを推進しております。中長期的な視点で事業の主軸となる人材を定義し、戦略的に確保・育成するとともに、それらの人材のパフォーマンスを最大化させるための仕組みを整備してまいります。 ② サービス領域の拡大 当社は、持続的な事業成長に向け、強みであるオウンドメディアにおけるサービス提供領域を拡大し、Webやアプリ等の様々なデバイスに対応し、デジタルとリアルを横断したマルチチャネル化を推進していく方針を掲げています。デジタルとリアルの境界を感じさせない一貫したUXの実現に向けた取り組みを始めており、今後は生成AI技術の利活用によって一段と加速させてまいります。あらゆる接点において顧客企業と消費者のエンゲージメントを最適化し、データ利活用によるビジネス支援を強化することで、当社の提供価値を高めるとともに、事業収益性の向上を図ってまいります。 ③ 生成AI技術の利活用 社会環境、生活環境を大きく変化させつつある生成AI技術の当社サービスへの取り込みを進めてまいります。ユーザー視点に立って、各種ツール・技術の活用提案から実装までを支援するとともに、サービスの設計・実装・運用の各工程においても、生成AI技術の導入活用を推進し、社員がより創造的な業務に注力できる体制を構築いたします。これらの実現にむけて、社内に推進部署を設置して高度な活用ノウハウの蓄積と普及を図るほか、外部パートナーとの連携・共創を促進し、革新的なサービスの提供に努めてまいります。 ④ NTTデータグループ企業との協業 親会社であるNTTデータとの資本業務提携以降、同社が持つ顧客基盤や技術力を背景として、案件拡大や新規顧客開拓において成果を上げております。注力領域については引き続き同社と協議を重ね、より一層の連携強化を図ることで、NTTデータグループの顧客企業に対してUXを基軸としたサービス提供及び取引規模の拡大を推進してまいります。また、生成AI技術に関して、一層の連携、協業を果たし、業界に先駆けたプロジェクト成果の創出に注力してまいります。 ⑤ ブランディングの強化 当社が、今後生成AI技術・ツールの利活用を一段と強化し、新たな事業基盤となるサービスを展開していくにあたり、顧客をはじめとするステークホルダーからの認知をそれらに適したものへと再定義すべく、外部広報活動を強化してまいります。UXと生成AIを融合させた先駆的企業としてのブランドポジションを確立し、市場におけるプレゼンスを高めることで、さらなる企業価値の向上に努めてまいります。
事業等のリスク4,182字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)事業及び事業環境に関するリスク ① 人材の確保・育成 当社の事業におきましては、個々の人材の知識や能力に依存する要素が大きく、優秀な人材の継続した確保と育成が必要となります。人材確保につきましては、優れた専門性を有した多様性に富む人材の採用に努めるとともに、働き方の多様化に対応した雇用・勤務形態など、労働環境の整備を推進しております。また人材育成については、各種資格の取得を支援する制度を設けているほか、内発的動機を引き出す教育プログラムや人材マネジメントの拡充を図って行く方針です。しかしながら、このような取組みにもかかわらず、優秀な人材の確保及び育成が想定通りに進まなかった場合には、競争力の低下や事業拡大の制約要因となり、中長期的な成長が低下する可能性があります ② 景気変動 当社の取引は、顧客企業のDX予算やマーケティング予算の影響を強く受けます。地政学リスクの高まりによる資源価格の高騰や物価上昇による個人消費への影響、昨今の米国関税施策等の外部環境の不確実性の高まりなど、景気の変動によって顧客企業の予算が縮小した場合には、受注が減少し、売上高が減少する可能性があります。また、当社の事業領域に対する企業の投資意欲が後退した場合には、新たな顧客企業の獲得が想定どおりに進まない可能性があり、当社の事業展開、業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ③ 競合激化 当社の事業領域におきましては、専業の競合企業が複数あるほか、コンサルティング領域の企業や広告代理店、システムインテグレーター、個人事業主等も参入しており、厳しい競合環境にあります。加えて、急速に発展する生成AI技術により新しい競合企業が出現する可能性も考えられます。また、当社の事業は特許等で保護されているものではないため、当社が保有する技術及びノウハウ等が陳腐化し、市場競争力が低下する可能性があります。当社は、優秀な人材の確保・育成や、競争優位性の維持・向上に向けたサービスの拡充、またさらなる成長基盤の開発に努めていく方針ですが、これらの取組みが想定どおりの成果をあげられない場合や、費用が想定以上に増加した場合には、当社の事業展開、業績及び財政状態に大きな影響を与える可能性があります。 ④ 受注案件の採算性 当社は、プロジェクト案件の採算性等を十分検討して受注活動を行っておりますが、仕様変更への対応等により、当初の見積り以上の作業工数が必要となる場合があり、想定以上の費用負担によりプロジェクトが不採算化するリスクがあります。また、受注競争の激化や受注拡大に伴う人員不足等に起因した外注費の増加、見積り精度の低下等が生じた場合には、事業全体の採算性の悪化につながり、当社の業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。当社ではプロジェクト単位、顧客単位の採算性を可視化し、受注時及びシステム要件定義時のレビュー等の強化をはかり、受注案件の採算性を適正に確保することに努めております。 ⑤ 新規サービス 当社は、事業規模の拡大と新たな収益基盤の構築に向けて、新規サービスの開発に対する取組みを継続的に進めて行く方針です。人材の確保やプロダクトの開発等に関する追加投資が発生し、損益が悪化する可能性があるほか、新規サービスが安定して収益を生み出すまでには一定の期間と投資を要する場合も予想され、全体の利益率が低下する可能性があります。当社では、新規サービスの開始や投資に当たっては、投資回収方針等を吟味した上で計画を策定しておりますが、将来の環境変化等により、新規サービスが当初の計画どおりに進捗せず、投資に見合う十分な回収を行うことができなかった場合は、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 技術革新 当社は、インターネット関連技術に基づいて事業を展開しておりますが、当該領域の技術革新や顧客ニーズの変化は非常に早く、極めて激しい技術開発競争が行われており、新しいサービスが相次いで市場に展開されています。特に、昨今の生成AI技術の進歩は、社会及び私たちの生活様式をも一変させる可能性があり、当社は、新技術の知見やノウハウの獲得に注力しておりますが、当社が予期しない革新的な技術が開発され、当社の対応が遅れた場合は、当社が提供するサービスの競争力が低下し、当社の事業展開や業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ M&A 当社は、パートナー企業との業務提携や資本提携等を通じて事業の拡大を図っていく方針であり、当社と提携先の持つ技術やノウハウ等を融合することにより、事業シナジーを発揮することを目指しております。M&Aを行う場合には、対象企業の財務内容、契約関係等について詳細なデューデリジェンスを行い、リスクを回避するように努めておりますが、時間的な制約等から十分なデューデリジェンスが実施できない可能性のほか、買収後において偶発債務の発生等のリスクがあります。また、新サービスを目的とした提携においてはその性質上、当該新サービスによる当社の事業及び業績への影響を確実に予測することは困難であり、当初見込んだ効果が発揮されない場合や、これらの提携等が何らかの理由で解消された場合は、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ NTTデータとの資本・業務提携 当社は、NTTデータと資本・業務提携契約を締結しており、2026年3月31日現在、同社の議決権所有割合は48.5%でありますが、実質的な支配力基準により、当社は同社の連結子会社となっております。当社は自ら経営責任を負い、独立した経営を行うとともに、重要事項等については同社に報告を行っております。現状、同報告は当社の意思を妨げたり、拘束したりするものではなく、同社においても同様の認識であることを確認しておりますが、同社は当社の株主総会における取締役の任免等を通じて当社の経営判断に影響を及ぼし得る立場にあるほか、議決権の行使にあたり、同社の利益は当社の他の株主の利益と一致しない可能性があります。また今後、同社の経営方針や事業戦略が変更された場合、あるいは同社の当社株式の保有比率に大きな変更があった場合等においては、当社の事業運営、業績及び財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 特定顧客への依存 当社の事業は、インターネット関連投資を行う企業等を主たる顧客としており、顧客の経営方針、戦略等から特定顧客との取引が急激に拡大し、結果として特定顧客への依存度が相対的に高くなる場合があります。当社は、バランスの取れた受注活動を行い、特定顧客への依存度が過度に高くならないように努めておりますが、人材リソースの問題等からこのような依存度が高い状況が発生した場合、主要顧客の戦略の変化や業務上のトラブル、その他何らかの要因等により主要顧客との取引が急激に減少した場合は、当社の業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑩ AIの活用とガバナンス 当社は業務効率化やサービス高度化のため生成AIを含むAI技術を活用しておりますが、今後、各国政府等による新たな規制の整備やガイドラインの策定状況によっては、当社の事業活動が制限を受ける可能性があります。また、AIの出力結果における権利侵害、機密情報の漏洩、正確性・公正性の欠如といった問題が発生した場合、当社の社会的信用の失墜や損害賠償責任の追及等により、当社の業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。当社は、AI活用に関する社内規程の策定や社内教育の徹底により、これらのリスクの低減に努めておりますが、リスクを完全に排除することは困難であります。 (2)コンプライアンスに関するリスク ① 顧客情報、個人情報の漏洩 当社が取り扱う機密情報及び個人情報について、漏洩、改竄又は不正使用が生じた場合には、適切な対応を行うための費用や損害賠償請求、また信用の失墜や顧客企業との取引停止等によって、当社の業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。当社は、これらの情報管理を事業運営上の重要事項と認識しており、必要なシステム面でのセキュリティ対策や社員教育を継続的に強化して行く方針です。なお、当社は、社団法人情報サービス産業協会よりプライバシーマークの認定(認定番号第11820395)を受けております。 (3)財政状態に関するリスク ① 業績の季節偏重 当社の業績は、多くの顧客の事業年度末となる3月に納品・検収が集中することから第4四半期会計期間に偏重する傾向があり(3月単月売上高632百万円:通期売上高の17%)、当事業年度におきましては、売上高の30%、営業利益の58%、経常利益の58%を第4四半期会計期間に計上しております。当社は、当該季節的要因を踏まえた受注活動やプロジェクト運営に努めておりますが、顧客企業のスケジュールの変更や人材リソースの不足等により、予定通りに 納品・検収が行われなかった場合には、当社の財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)その他 ① 災害等に係るリスク 地震、火災等の自然災害や、戦争、テロ、感染症の流行(パンデミック)等が発生し、当社において人的被害または物的被害が生じた場合には、当社の業務の遂行が困難となり、当社の業績及び財政状態に深刻な影響を及ぼす可能性があります。当社では危機管理規程を定め、平時より危機管理対策委員会を中心に災害等への備えを行い、インシデントが発生した場合には、非常事態宣言を発令し、危機管理対策委員会を中心に対応を行うとともに、インシデントの種類や内容に応じて事業継続計画(BCP)を発令し、当社の事業継続を確保する体制を執っております。
経営成績の分析 (MD&A)6,515字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 当事業年度における我が国経済は、緊迫する中東情勢や近隣諸国との外交関係を巡る地政学リスクの高まり、金融資本市場の変動や物価上昇の継続が実体経済に及ぼす影響など、依然として先行きを注視すべき状況が続いております。一方で、米国の通商政策の不透明感は残るものの、生成AIの普及に伴うデータセンター新設等のAI関連投資が拡大したほか、大手企業を中心とした雇用・所得環境の改善が下支えする形となり、総じて堅調に推移しました。このような環境下、当社が事業領域とするデジタルマーケティング分野におきましては、デジタル技術を用いて製品やサービス、ビジネスモデルを変革するDXに対する国内企業の投資意欲は底堅く、経済産業省の「サービス産業動態統計調査」によると、2026年1月の情報サービス業の売上高は、前年同月比9.1%増と堅調に推移しています。 このような事業環境のもと、当社は、顧客企業や行政機関のDX推進を幅広く支援してまいりました。特に、企業、団体のあるべきCXを実現するため、顧客企業がターゲットとする消費者の認知から購買、その後のロイヤルティ向上に至るまでの全プロセスを一気通貫で最適化するフルファネルマーケティング支援を強化し、マーケティング施策の最適化を通じて事業成果の最大化に取り組んでおります。 当事業年度においては、既存サービスの拡充に加え、生成AIを提案活動に組み込むタスクフォースを立ち上げ、顧客企業や行政機関の課題解決に向けた高付加価値サービスの展開を推進いたしました。また、親会社であるNTTデータとの協業強化やパートナー企業との共創を通じて多様なニーズへの対応力を高めるとともに、生成AI活用による社内の生産性向上を並行して進める方針に基づき、事業活動を展開してまいりました。 こうした方針のもと、顧客企業に対する積極的な提案活動を実施した結果、重要施策として掲げていた重点顧客の創出が進捗し、既存顧客の深耕及び新規顧客の獲得が寄与したことで、受注、売上ともに前事業年度を上回りました。利益面につきましても、売上原価率の改善や販売費及び一般管理費の抑制にも努めた結果、営業利益は前事業年度を大きく上回る結果となりました。 以上の結果、当事業年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態 当事業年度末の資産合計は、前事業年度末に比べ292百万円増加し、3,428百万円(前年同期比9.3%増)となりました。 当事業年度末の負債合計は、前事業年度末に比べ160百万円増加し、654百万円(前年同期比32.5%増)となりました。 当事業年度末の純資産合計は、前事業年度末に比べ131百万円増加し、2,773百万円(前年同期比5.0%増)となりました。 b.経営成績 当事業年度の経営成績は、売上高3,672百万円(前年同期比8.7%増)、営業利益331百万円(前年同期比301.6%増)、経常利益337百万円(前年同期比306.2%増)となりました。当期純利益は、中長期的な企業価値向上を目的とした財務戦略検討費用として特別損失85百万円を計上、法人税、住民税及び事業税を91百万円、法人税等調整額を△14百万円計上したことから173百万円(前事業年度は当期純損失33百万円)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は、以下に記載の各キャッシュ・フローにより2,247百万円となり、前事業年度末に比べ59百万円増加いたしました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前当期純利益251百万円を計上し、増加要因として、未払金の増加額33百万円、賞与引当金の増加額11百万円、減価償却費の計上6百万円等があり、また減少要因として、売上債権の増加額208百万円、法人税等の支払額17百万円等により、107百万円の収入(前年同期は74百万円の収入)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、減少要因として、敷金及び保証金の差入による支出4百万円、無形固定資産の取得による支出1百万円により、5百万円の支出(前年同期は4百万円の支出)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、減少要因として配当金の支払い42百万円により、42百万円の支出(前年同期は41百万円の支出)となりました。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社の事業内容に、生産に該当する事項がありませんので、生産実績に関する記載はしておりません。 b.受注実績 当事業年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) SIPS事業   3,801,908   5.6   1,017,462   14.6 合計   3,801,908   5.6   1,017,462   14.6 (注)当社は、SIPS事業の単一セグメントであります。 c.販売実績 当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前年同期比(%) SIPS事業   3,672,504   8.7% 合計   3,672,504   8.7% (注)1.当社は、SIPS事業の単一セグメントであります。 2.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前事業年度 (自  2024年4月1日 至  2025年3月31日)   当事業年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) スターバックスコーヒージャパン株式会社   462,005   13.7   514,520   14.0 株式会社NTTデータ   869,158   25.7   489,123   13.3 株式会社モスフードサービス   296,549   8.8   386,210   10.5 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績等 1)財政状態 (資産合計) 当事業年度末における資産につきましては、前事業年度末に比べ292百万円増加し、3,428百万円(前年同期比9.3%増)となりました。主な増加要因は、現金及び預金の増加59百万円、売掛金の増加208百万円等によるものであります。 (負債合計) 当事業年度末における負債につきましては、前事業年度末に比べ160百万円増加し、654百万円(前年同期比32.5%増)となりました。主な増加要因は、未払金の増加34百万円、未払法人税等の増加75百万円、未払消費税等の増加24百万円等によるものであります。 (純資産合計) 当事業年度末における純資産につきましては、前事業年度末に比べ131百万円増加し、2,773百万円(前年同期比5.0%増)となりました。増加要因は、当期純利益173百万円の計上、また減少要因は配当金の支払い41百万円であります。以上の結果、自己資本比率は、前事業年度末の84.2%から80.9%となりました。 2)経営成績 (売上高) 売上高は、前事業年度に比べ294百万円(8.7%)増加し、3,672百万円となりました。売上高の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。 (営業費用及び営業損益) 売上原価は、諸経費の増加等により、前事業年度に比べ90百万円(3.4%)増加し、2,784百万円となりました。以上の結果、売上総利益は888百万円(前年同期比29.8%増)となりました。 販売費及び一般管理費は、前事業年度に比べ45百万円(7.5%)減少し、556百万円となりました。主な要因は、人員減少に伴う労務費39百万円の減少、研究開発費18百万円の減少等によるものであります。以上の結果、営業利益は331百万円(前年同期比301.6%増)となりました。 (営業外損益及び経常損益) 営業外収益は、前事業年度に比べ4百万円(273.8%)増加し、6百万円となりました。営業外費用は、前事業年度に比べ489千円(38.9%)減少し、768千円となりました。以上の結果、経常利益は337百万円(前年同期比306.2%増)となりました。 (特別損益及び税引前当期純損益) 特別損失として、中長期的な企業価値向上を目的とした財務戦略検討費用85百万円を計上したことから、税引前当期純利益は251百万円(前年同期は税引前当期純損失6百万円)となりました。 (当期純損益) 当期純利益は、法人税、住民税及び事業税を91百万円計上、法人税等調整額△14百万円を計上したことから173百万円(前年同期は当期純損失33百万円)となりました。 b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社は、顧客企業から依頼を受け、デジタルマーケティング関連のサービスを提供する受託型のビジネスモデルを主な収益源としております。デジタルマーケティングのコンサルティング、ウェブサイトやソーシャルメディアのコンテンツやデザインの制作、マーケティングシステムの開発や運用、データ分析等のサービスを、大企業を中心とする法人に対してプロジェクト形式で提供しております。 各プロジェクトの収益は、売上からプロジェクトに関わった人件費や外注費等を差し引いた額となります。プロジェクトの管理が適切に行われない場合、顧客企業の要望と当社が制作する成果物との間に不整合が生じ、既に制作した成果物の改修等に人件費、外注費等のコストを追加投入することになり、プロジェクトの収益は悪化します。また、売上総利益には人員の稼働率も大きな影響を及ぼします。当社の固定費は主に人件費であり、受注の低迷等によって稼働率が低下した場合、会社の収益性は悪化します。当社が安定的に利益を創出するためには、適正な稼働率を確保した安定的な受注と、プロジェクトの適切な管理が重要な要素になります。 当事業年度におきましては、既存サービスの拡充に加え、生成AIを提案活動に組み込むタスクフォースを立ち上げ、顧客企業や行政機関の課題解決に向けた高付加価値サービスの展開を推進いたしました。また、親会社であるNTTデータとの協業強化やパートナー企業との共創を通じて多様なニーズへの対応力を高めるとともに、生成AI活用による社内の生産性向上を並行して進める方針に基づき、事業活動を展開してまいりました。 こうした方針のもと、顧客企業に対する積極的な提案活動を実施した結果、重要施策として掲げていた重点顧客の創出が進捗し、既存顧客の深耕及び新規顧客の獲得が寄与したことで、受注、売上ともに前事業年度を上回りました。利益面につきましても、売上原価率の改善や販売費及び一般管理費の抑制にも努めた結果、営業利益は前事業年度を大きく上回る結果となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.キャッシュ・フローの状況・検討内容 当事業年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前当期純利益251百万円を計上したことを主な要因として107百万円の収入となりました。当事業年度末における現金及び現金同等物は2,247百万円であり、通常の運転資金として不足のない水準と認識しております。2026年度における当社の主な短期的な資金需要としましては、営業活動上の運転資金の他、配当支払い等を見込んでおります。 当社の短期的な資金調達の源泉は、主に営業活動によって獲得した現金となります。また緊急に資金が必要となる場合や金融市場の混乱など不測の事態に機動的に対応するため、金融機関との間で当座貸越契約を締結し、資金の流動性を確保しております。2026年度の経済見通しにつきましては、不安定な国際情勢や円安、物価の高騰に伴う購買意欲の変化等の流動的な要因により、景気の先行きは不透明な状況が続くと予想される一方、DXに対する企業の投資意欲は底堅く、当社の事業領域におけるニーズは引き続き高い状態が続くと期待され、将来の予測可能な資金需要に対して不足が生じる事態に直面する懸念は少ないと認識しております。 b.資本の財源及び資金の流動性 当社の事業活動における運転資金需要の主なものは、人件費及び外注費であり、運転資金については、主に内部資金により調達しております。また、当社では、サービスの拡充に向けた体制強化や、中長期的な資本集約型ビジネスの開拓を目的として必要に応じてM&Aを行っていくことを方針としており、将来的な資金需要が発生する可能性がありますが、報告日現在において、発表すべき事象はございません。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。作成においては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。当社は、特に次の重要な会計方針が当社の財務諸表の作成における重要な見積りの判断に大きな影響を及ぼすと考えております。 なお、財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 a.貸倒引当金 当社は、売上債権等の貸倒損失に備えて回収不能となる見込額を貸倒引当金として計上することとしております。 将来、顧客企業の財務状況が悪化し支払能力等が低下した場合には、引当金の計上又は貸倒損失が発生する可能性があります。 b.受注損失引当金 当社は、顧客企業より受注済みの案件のうち、当該受注契約の履行に伴い、翌事業年度以降に損失の発生が見込まれ、かつ、当該損失額を合理的に見積もることが可能なものについては、将来の損失に備えるため翌事業年度以降に発生が見込まれる損失額を受注損失引当金として計上することとしております。 c.固定資産の減損処理 当社は、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、減損の要否を検討しております。 将来の事業計画や市場環境の変化により、減損の兆候が発生した場合、減損損失を計上する可能性があります。 d.繰延税金資産の回収可能性の評価 当社は、繰延税金資産の回収可能性を評価するに際して、将来の課税所得を合理的に見積っております。 繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存しますので、その額に変動を生じた場合には、繰延税金資産の取崩し又は追加計上により、利益が変動する可能性があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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