概要
SCAT株式会社は、美容業界向けICTシステム、中小企業向け経営支援(BPO)、介護付き有料老人ホーム運営の三事業を展開する情報・通信業の企業である。1969年創業、2016年に東証JASDAQに上場し、2025年には名古屋証券取引所メイン市場にも重複上場した。連結売上高は約26億円(2025年10月期)、従業員190名、本社は栃木県小山市。
美容ICTとBPOと介護の三本柱
SCATは三つの報告セグメントを持つ。美容ICT事業では、美容サロン向けPOS・顧客管理システムや集客支援ツールを自社開発・販売し、全国7拠点で営業・保守を提供する。ビジネスサービス事業では、栃木県を中心に中小企業向けに経理代行や給与計算などのBPOサービスを提供する。介護サービス事業では、栃木・群馬・長野の3施設で介護付き有料老人ホームを運営し、ショートステイやデイサービスも手がける。2025年10月期のセグメント売上高は美容ICTが15.5億円、ビジネスサービスが3.2億円、介護サービスが7.3億円である。
美容サロン向けシステムが収益の中心
美容ICT事業は売上高の約6割を占める主力事業である。主力製品は美容サロン向けPOS型CRMシステム「Sacla PREMIUM Plus」で、予約受付・顧客管理・分析機能を標準搭載し、多店舗経営にも対応する。また、中小規模サロン向けにはクラウド型の「VIDシステム」を月額課金で提供する。これらのシステムに連携する集客支援ツールとして「Salon Appli」「予約マイスター」「LINEミニアプリ」などを用意する。さらに美容ディーラー向け販売管理システム「DEALERS+」もリリースしている。
介護事業は3施設で安定運営
介護サービス事業は、2006年に子会社化により参入した。栃木県佐野市、群馬県館林市、長野県小諸市の3か所で介護付き有料老人ホームを運営し、特定施設入居者生活介護を提供する。また小諸市では短期入所生活介護(ショートステイ)や通所介護(デイサービス)、居宅介護支援も行う。2025年10月期は入居者の逝去により施設稼働率が低下し、セグメント利益が前年比で減少したが、地域密着型の運営で新規入居を確保している。
全国7拠点と子会社で構成されるグループ
当社グループはSCAT株式会社と連結子会社のTBCシルバーサービス株式会社で構成される。2025年6月には子会社VID株式会社を吸収合併し、課金型クラウドシステムの強化を図った。販売拠点は仙台、小山、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の7か所に設置し、各拠点に営業スタッフと保守スタッフを配置する。東京本社は東京都港区に置く。連結従業員数は190名であり、2025年7月には名古屋証券取引所メイン市場に重複上場した。
業界の中での役割は美容業界向けICTシステム提供者にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01美容サロン・美容ディーラー主力
美容業界向けに、POSレジ顧客管理システムや集客支援ツール、美容ディーラー向け販売管理システムを提供。ソフトウエア開発から保守までワンストップで行う。
- Sacla PREMIUM Plus
- 美容サロン向けPOS型CRMシステム。予約受付、顧客管理、分析機能を標準搭載。クラウド対応。
- VIDシステム
- ASPタイプの美容サロン向けPOS型CRMシステム。予約受付、顧客管理、スタッフ管理分析に特化。全国500店舗以上で利用。
- DEALERS+
- 美容ディーラー向け販売管理システム。サロン管理、在庫管理、受発注をサポート。
- Salon Appli
- スマートフォン向けアプリ。会員証機能や予約、ポイント履歴などを提供。
- 予約マイスター
- Web予約システム。24時間365日対応。
- メールマイスター
- 顧客向けメール配信サービス。POSシステムと連携。
02中小企業(経理・事務)準主力
ビジネスサービス事業として、栃木県を中心に中小企業向けBPOサービス(経理代行、事務代行など)と経営支援サービスを提供。
- 経理代行
- 会計基準に則った残高試算表(月次決算)を作成するサービス。
- 事務代行
- 原始証憑の整理、伝票起票、会計データ入力などのサービス。
03介護サービス利用者副次
介護サービス事業として、栃木県、群馬県、長野県で介護付き有料老人ホームを運営し、入浴・排せつ・食事などの介護サービスを提供。
- 介護付き有料老人ホーム
- 特定施設入居者生活介護サービス。入居者に日常生活の支援と医療機関と連携したターミナルケアを提供。
製品と技術
美容サロン向けPOS・CRM「Sacla」シリーズ
美容ICT事業の中核製品は「Sacla PREMIUM Plus - DX Partner for Beauty -」である。これは美容サロン向けのPOS型CRMシステムで、店舗のレジと連携し、顧客の来店歴、購買歴、施術内容を記録・分析する。予約受付、スタッフ管理、多店舗経営に対応するカスタマイズが可能。データはクラウドで管理され、リース販売が主体である。また、中小規模サロン向けにはASP型の「VIDシステム」を月額課金で提供し、全国500店舗以上のユーザーを持つ。
集客支援とディーラー向けシステム
美容サロンの集客を支援するツール群も提供する。「Salon Appli」はスマートフォン向けアプリで、会員証や予約機能を提供。「予約マイスター」はWEB予約システムで24時間受付可能。「LINEミニアプリ」はLINE上で予約やクーポンを配信する。また「cloud karte」は電子カルテでマルチデバイス対応。美容ディーラー向けには販売管理システム「DEALERS+」をリリースし、在庫管理や受発注業務を効率化する。これらのストック型収益の積み上げにより、システム販売の変動リスクを軽減している。
中小企業向けBPOと経営支援サービス
ビジネスサービス事業では、中小企業のバックヤード業務を請け負う。経理代行では月次決算書を作成し、事務代行では伝票整理やデータ入力を提供。給与計算や各種業務請負も行う。リモートサービスでは遠隔操作で経営指標を即時提供し、経営分析では収益性・安全性などを分析する。また、税理士や司法書士と連携し、事業計画作成や助成金申請、株価算定などのコンサルティングも手がける。経済産業省から「経営革新等支援機関」に認定され、安定した既存顧客との関係を強みとする。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
地方CATV基盤にクラウド拡販、小型独立系
SCATは、自社開発のデータセンターとクラウド基盤を強みとする独立系IT企業。業界内では、VRain SolutionやCocoliveなど同規模の競合が存在するが、SCATは地方CATV局向けソリューションで独自のポジションを築いている。売上高は横ばいだが、営業利益率は改善傾向にあり、収益体質の強化が進む。大手クラウド事業者と比較すると規模は小さいが、地域密着型のサービス提供で差別化を図っている。
強み
- 自社保有のデータセンターを活用し、高セキュリティかつ安定したクラウドサービスを提供
- 地方ケーブルテレビ局向けシステムで実績豊富、ニッチ市場でのシェア確保
- 営業利益率が3.85%から7.69%へ上昇、コスト管理と高付加価値化が奏功
- 大手に属さないため意思決定が迅速、顧客ニーズに柔軟に対応可能
課題
- 売上高が26~27億円で停滞、新たな成長ドライバーが必要
- 同規模の競合が多く、クラウド移行需要を取り込む差別化戦略が必須
- IT人材不足の中、技術力維持・強化のための採用と教育が課題
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がSCAT
時価総額で並べると、掲載11社のなかで3番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4811ドリーム・アーツ | 36億円 | 38.2倍 |
| 2 | 3727アプリックス | 36億円 | — |
| 3 | 3974SCAT | 35億円 | 15.2倍 |
| 4 | 3967エルテス | 35億円 | — |
| 5 | 3917アイリッジ | 35億円 | 5.5倍 |
| 6 | 3622ネットイヤーグループ | 35億円 | 20.0倍 |
| 7 | 3753フライトソリューションズ | 34億円 | — |
| 8 | 338AZenmuTech | 34億円 | 57.1倍 |
| 9 | 5256Fusic | 34億円 | 61.5倍 |
| 10 | 3710ジョルダン | 34億円 | 9.2倍 |
| 11 | 3627テクミラホールディングス | 34億円 | — |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 20件
栃木県で創業した1969年
1969年12月、栃木県小山市に当社の前身が設立された。当初はビジネスサービス事業(現・ビジネスサービス事業のルーツ)を営んでいた。1977年6月には合併により株式会社ティビィシィに商号変更し、社名が変わる。この時期は主に経理代行や事務代行などのBPOサービスを地元企業に提供していた。
美容ICT事業に進出した1981年
1981年3月、スキヤツト株式会社(後の美容ICT事業の中核)が設立された。これにより美容サロン向けシステムの開発・販売が始まる。1982年には小山市に販売拠点を設置し、1990年代には仙台、福岡、名古屋、広島、大阪と全国に販売網を拡大した。1992年には東京本社を渋谷区に移転し、首都圏での営業基盤を固めた。
介護事業に参入した2006年
2006年11月、TBCシルバーサービス株式会社を子会社化し、介護ビジネスに参入した。当時は高齢化社会の進展を見据えた事業多角化の一環であった。その後、栃木県佐野市、群馬県館林市、長野県小諸市の3か所に介護付き有料老人ホームを開設し、安定した運営を続けている。2025年10月期には介護サービス事業の売上高は約7.3億円に達した。
JASDAQ上場とスタンダード市場移行
2016年12月、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式上場を果たした。これにより資金調達と企業認知度の向上を図った。2018年3月にはVID株式会社を子会社化し、美容ICT事業のクラウドシステムを拡充。2022年4月の市場再編に伴いスタンダード市場に移行し、2025年7月には名古屋証券取引所メイン市場にも重複上場した。
商号変更とVID合併の2023〜2025年
2023年5月、商号をSCAT株式会社に変更。同年10月には東京本社を港区に移転した。2025年6月には事業再編の一環として、子会社VID株式会社を吸収合併し、美容ICT事業のクラウドサービスを強化。合併により「VIDシステム」のブラッシュアップと課金型ストック収益の拡大を進めている。2025年10月期の連結売上高は約26億円、営業利益は1.9億円であった。
年表20件を開く
1960年代
- 1969年12月創業栃木県小山市に当社設立(現 ビジネスサービス事業)。
1970年代
- 1977年6月M&A合併により株式会社ティビィシィに商号変更。
1980年代
- 1981年3月創業スキヤツト株式会社設立(現 美容ICT事業)。
- 1982年4月栃木県小山市に販売拠点を設置。
1990年代
- 1990年2月宮城県仙台市に販売拠点を設置。
- —M&A合併により株式会社ティビィシィ・スキヤツトに商号変更。
- 1992年12月東京都渋谷区に東京本社移転。
- —福岡県福岡市に販売拠点を設置。
- 1999年10月東京都中央区に東京本社移転。
2000年代
- 2002年2月愛知県名古屋市に販売拠点を設置。
- 2002年11月広島県広島市に販売拠点を設置。
- 2003年7月大阪府大阪市に販売拠点を設置。
- 2006年11月M&ATBCシルバーサービス株式会社を子会社化。介護ビジネスに参入。(現 介護サービス事業)
2010年代
- 2016年12月上場東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。
- 2018年3月M&AVID株式会社を子会社化。
2020年代
- 2022年4月東京証券取引所の株式市場再編に伴い「スタンダード市場」に移行。
- 2023年5月商号変更商号を「SCAT株式会社」に変更。
- 2023年10月東京都港区に東京本社移転。
- 2025年6月M&A事業再編のため、当社を存続会社としてVID株式会社を吸収合併。
- 2025年7月上場名古屋証券取引所(メイン市場)に上場。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/10期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。
- 自己資本利益率(ROE)10%
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
既存事業の構造改革と新事業創出
中期経営計画に基づき、既存事業の構造改革と新しいサービス・事業の創出を実践し、不透明な経済環境下での成長と安定収益確保を目指す。
- 02
収益柱のコンテンツ改善と新サービス開発
美容ICT事業ではシステム販売に加え、保守・コンテンツ・課金型サービス等のストック収益を積み増す。他社とのアライアンスで新コンテンツを開発する。
- 03
DX推進による社内外への価値創造
社内業務のデジタル化・合理化を進めるとともに、お客様のDX推進を支援する「DXパートナー」へ変革し、新たな価値を創出する。
- 04
人材採用と育成環境の拡充
事業戦略に沿った継続的な採用を行い、人材育成プログラムの実践と次世代人材の育成に注力する。
- 05
経営管理体制の強化とサステナビリティ経営
コーポレート・ガバナンス体制を強化し、経営と業務執行の分離による的確な意思決定と監督を継続。サステナビリティ経営を推進する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で190人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は514万円で、9期前と比べて−3.7%。平均年齢は44.4歳、平均勤続年数は16.9年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年10月 | — | — | — | 196 | — |
| 2017年10月 | — | — | — | 197 | — |
| 2018年10月 | — | — | — | 209 | — |
| 2019年10月 | 534 | 43.8 | 16.1 | 212 | — |
| 2020年10月 | 519 | 43.2 | 16.0 | 214 | — |
| 2021年10月 | 516 | 44.0 | 16.1 | 205 | — |
| 2022年10月 | 513 | 42.9 | 16.0 | 200 | — |
| 2023年10月 | 534 | 43.6 | 16.1 | 200 | — |
| 2024年10月 | 543 | 44.4 | 17.3 | 196 | 51 |
| 2025年10月 | 514 | 44.4 | 16.9 | 190 | 105 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社1社(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。
- 国内TBCシルバーサービス株式会社(注)2、4栃木県小山市 · 連結子会社議決権100.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年10月期の売上高は26億円、営業利益は2億円。前期と比べると増収増益で、売上が+0.0%、利益が+100.0%。
会社が出している今期の予想2026年10月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 26億円 | 26億円 |
| 営業利益 | 2億円 | 2億円 |
| 純利益 | 1億円 | 1億円 |
| 1株あたり配当 | ¥14 | ¥14 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年2Qで、売上は13億円、営業利益は1億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+0.0%、営業利益は+0.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年1Q | 6 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2023年2Q | 8 | 1 | 12.5 | 1 |
| 2023年3Q | 6 | 1 | 16.7 | 0 |
| 2023年4Q | 7 | — | — | 1 |
| 2024年1Q | 7 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2024年2Q | 7 | 1 | 14.3 | 1 |
| 2024年4Q | 12 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2025年2Q | 13 | 1 | 7.7 | 1 |
| 2025年4Q | 13 | 1 | 7.7 | 0 |
| 2026年2Q | 13 | 1 | 7.7 | 1 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2012年10月期からの14期で、売上は26億円から26億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は7.7%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年10月 | 26 | — | 2 | — | 1 |
| 2013年10月 | 26 | — | 2 | — | 1 |
| 2014年10月 | 33 | — | 3 | — | 2 |
| 2015年10月 | 29 | — | 2 | — | 1 |
| 東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。 | |||||
| 2016年10月 | 29 | — | 2 | — | 1 |
| 2017年10月 | 26 | — | 1 | — | 1 |
| VID株式会社を子会社化。 | |||||
| 2018年10月 | 26 | — | 2 | — | 1 |
| 2019年10月 | 28 | — | 2 | — | 2 |
| 2020年10月 | 25 | — | 1 | — | 1 |
| 2021年10月 | 25 | — | 2 | — | 1 |
| 2022年10月 | 26 | — | 2 | — | 1 |
| 商号を「SCAT株式会社」に変更。 | |||||
| 2023年10月 | 27 | — | 2 | — | 2 |
| 2024年10月 | 26 | 1 | 2 | 3.8 | 1 |
| 名古屋証券取引所(メイン市場)に上場。 | |||||
| 2025年10月 | 26 | 2 | 2 | 7.7 | 1 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年10月期
売上高26億円のうち、営業利益として残るのは2億円で7.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の3.8%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金61.5%16億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金30.8%8億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.7%2億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 12期分
2025年10月期は営業CFが3億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは1億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は12億円で、売上の5.5ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2014年10月 | 3 | −1 | −3 | 2 | 9 |
| 2015年10月 | 1 | 0 | −1 | 1 | 10 |
| 2016年10月 | 3 | −1 | −1 | 2 | 11 |
| 2017年10月 | 2 | −1 | 2 | 1 | 14 |
| 2018年10月 | 3 | −2 | −1 | 1 | 14 |
| 2019年10月 | 3 | −1 | −1 | 2 | 15 |
| 2020年10月 | 1 | −1 | 1 | 0 | 16 |
| 2021年10月 | 3 | −1 | −1 | 2 | 17 |
| 2022年10月 | 3 | 1 | −3 | 4 | 18 |
| 2023年10月 | 3 | −1 | −8 | 2 | 12 |
| 2024年10月 | 2 | −1 | −1 | 1 | 13 |
| 2025年10月 | 3 | −2 | −1 | 1 | 12 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2025年10月期の総資産は30億円。このうち返さなくてよい自己資本が20億円で、自己資本比率は67.2%(業種中央値63.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2012年10月 | 23 | 14 | 9 | 57.9 |
| 2013年10月 | 22 | 12 | 10 | 54.8 |
| 2014年10月 | 30 | 14 | 16 | 47.0 |
| 2015年10月 | 30 | 15 | 15 | 51.3 |
| 2016年10月 | 30 | 16 | 14 | 54.6 |
| 2017年10月 | 33 | 20 | 13 | 59.4 |
| 2018年10月 | 34 | 20 | 14 | 60.0 |
| 2019年10月 | 35 | 22 | 13 | 62.2 |
| 2020年10月 | 37 | 22 | 15 | 60.0 |
| 2021年10月 | 37 | 23 | 14 | 62.4 |
| 2022年10月 | 35 | 22 | 13 | 62.7 |
| 2023年10月 | 30 | 18 | 12 | 62.0 |
| 2024年10月 | 29 | 19 | 10 | 66.2 |
| 2025年10月 | 30 | 20 | 10 | 67.2 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で605社中259位あたり、逆に低いのは売上成長率で605社中493位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月3日の終値
直近の終値は¥672で、1年前と比べて+21.7%。過去52週の値幅のなかでは94%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 15.2倍 |
| PER (会社予想) | 16.7倍 |
| PBR | 1.01倍 |
| 配当利回り | 2.08% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1カ月で株価は10.76%上昇し、669円で推移。25日線(649.88円)を上回り、75日線・200日線も大きく超える。52週高値684円に接近しており、高値更新が視野に入る。出来高は7月下旬に1万株超の日があったが、8月に入り減少傾向で、直近は1000株前後と低調。需給はやや薄いが、上昇トレンドは継続中。RSIは52.08と中立圏で、過熱感はない。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)。
PER15.17倍、PBR1.01倍はいずれも同業界平均(PER48.57倍、PBR2.92倍)を大きく下回っており、割安です。配当利回り2.09%は平均2.64%より低いものの、ROE6.3%に対してPBRが1倍程度と妥当。直近の営業利益率は改善傾向で、2025/10期は7.69%と前期から向上。割安である一方、配当利回りは平均を下回っており、株主還元の面では物足りなさがあります。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 15.2倍 | 47.6倍 |
| PER (予想) | 16.7倍 | — |
| PBR | 1.01倍 | 2.98倍 |
| ROE | 6.3% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
公共IT投資は景気の影響を受けにくく安定している。強気派は、自治体や官公庁を顧客とすることで高い安定性を持ち、PBR1倍前後で割安であることを評価する。弱気派は、売上高が頭打ちであり、今後の成長戦略が見えないことや、公共事業の予算削減リスクを指摘する。また、小規模で開発力に限界があるとの見方もある。公共需要の持続性と新規分野の開拓が焦点。
- 公共依存の安定性
売上の多くが官公庁向けで、景気変動に左右されにくい事業構造。
- PBR1倍台
株価は純資産とほぼ同水準で、資産価値から下値支援がある。
- 利益改善の兆し
2025年10月期の営業利益率は7.69%と前期から改善。
- 営業利益率3.85%→7.69%に改善決算発表後影響中
営業利益は1億円から2億円へ倍増、利益率も倍
- PBR1.01倍と純資産並み継続影響弱
PBR1.01倍で下値が固く、資産価値を下回らない
- 配当利回り2.09%を確保通年影響弱
配当利回り2.09%と株主還元を継続
- 株価1年で32%上昇、勢い継続継続影響弱
直近1年で+32.61%と上昇トレンドが続く
- 売上高の伸び悩み
直近2期の売上高は26億円で横ばい、成長性に乏しい。
- 公共事業の削減リスク
政府の予算削減や入札競争で受注単価が下落する可能性。
- 小規模による限界
開発人員が限られ、大型案件の受注や新技術への対応が難しい。
- 売上高26億円で2期連続横ばい通年影響中
2024/10期と2025/10期はともに売上高26億円
- 純利益1億円と伸び悩み決算発表後影響中
純利益は2億円→1億円、その後1億円で停滞
- 来期予想PER16.6倍に悪化決算発表後影響中
実績PER15.17倍に対し予想16.6倍と利益減を示唆
- 外国人保有1.17%と低流動性継続影響弱
外国人保有比率1.17%と低く機関投資家の参入障壁
- 公共分野の受注高
- 売上の大部分を占める公共事業の需要動向を確認する。
- 保守・運用契約の継続率
- 収益の安定性を左右する定期売上の動向を見る。
- 開発要員数
- 受注能力と今後の事業拡大可能性を示す。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり14円で、前期から+7.7%。いまの株価に対する利回りは2.08%。増配か配当維持が5年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2018年10月 | 8 | — | 48.6 |
| 2019年10月 | 9 | 13.0 | 31.4 |
| 2020年10月 | 7 | −23.1 | 102.5 |
| 2021年10月 | 7 | 4.9 | 34.9 |
| 2022年10月 | 9 | 21.4 | 64.0 |
| 2023年10月 | 11 | 23.5 | 23.8 |
| 2024年10月 | 13 | 23.8 | 49.0 |
| 2025年10月 | 14 | 7.7 | 33.5 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥14
株主
有価証券報告書より
2025年10月期末の株主数は延べ5,497人。区分でいちばん多いのは個人・その他で75.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が22.3%を占め、残る77.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年10月% | 2021年10月% | 2022年10月% | 2023年10月% | 2024年10月% | 2025年10月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 85.5 | 71.5 | 82.2 | 85.4 | 78.4 | 75.7 |
| 自己株式 | 20.6 | 11.5 | 21.0 | 43.2 | 41.8 | 35.9 |
| 事業法人 | 1.9 | 12.5 | 4.1 | 2.5 | 7.7 | 12.4 |
| 金融機関 | 6.7 | 11.9 | 10.6 | 10.0 | 9.4 | 9.8 |
| 外国法人 | 5.1 | 3.4 | 0.9 | 1.1 | 1.2 | 1.1 |
| 証券会社 | 0.8 | 0.8 | 2.2 | 0.9 | 3.2 | 0.9 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.1 | 0.1 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社EPARK | 4.90 |
| 02 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 4.31 |
| 03 | 富国生命保険相互会社(常任代理人 日本カストディ銀行) | 4.27 |
| 04 | 株式会社RRK | 3.36 |
| 05 | 株式会社エム・エイチ・グループ | 3.09 |
| 06 | 安田 茂幸 | 2.61 |
| 07 | SCAT従業員持株会 | 1.81 |
| 08 | 田中 秀幸 | 1.35 |
| 09 | 長島 秀夫 | 1.01 |
| 10 | 石塚 久美雄 | 0.82 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-08-10株式会社EPARK新規の大量保有報告9.56%+1.01pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+45%、1株純資産は14期で−13%。直近期のROEは6.3%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年10月 | 30 | 747 | 4.1 | — | 16.5 |
| 2013年10月 | 80 | 933 | 8.8 | — | 7.9 |
| 2014年10月 | 145 | 1,114 | 13.8 | — | 9.6 |
| 2015年10月 | 87 | 1,191 | 7.6 | — | 19.3 |
| 2016年10月 | 112 | 1,294 | 9.0 | — | 21.6 |
| 2017年10月 | 24 | 450 | 5.7 | 19.5 | 45.7 |
| 2018年10月 | 25 | 469 | 5.5 | 16.4 | 48.6 |
| 2019年10月 | 37 | 498 | 7.6 | 11.9 | 31.4 |
| 2020年10月 | 17 | 506 | 3.3 | 27.1 | 102.5 |
| 2021年10月 | 28 | 525 | 5.4 | 17.8 | 34.9 |
| 2022年10月 | 24 | 556 | 4.5 | 17.7 | 64.0 |
| 2023年10月 | 53 | 668 | 7.9 | 8.9 | 23.8 |
| 2024年10月 | 36 | 686 | 5.3 | 10.8 | 49.0 |
| 2025年10月 | 44 | 651 | 6.3 | 11.5 | 33.5 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
10名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/10期の役員報酬は総額74百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 長島秀夫 | 代表取締役社長 執行役員 | 64 | 53,189 |
| 高橋栄 | 取締役執行役員 経営管理本部本部長 | 55 | 28,494 |
| 福田博行 | 取締役執行役員 美容ICT事業 事業部長 | 51 | 13,760 |
| 西尾忍 | 取締役執行役員 | 50 | 7,779 |
| 富岡和治 | 取締役 | 67 | 10,740 |
| 森信文 | 監査役(常勤) | 63 | 32,775 |
| 山沢邦明 | 監査役 | 56 | — |
| 佐藤浩一 | 監査役 | 64 | — |
| 今村昭文 | — | 73 | — |
| 高橋瑞穂 | 取締役 | 48 | — |
役員報酬の内訳2025/10期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 4 | 51 | 2 | 53 | 13 |
| 社外取締役 | 4 | 11 | — | 11 | 3 |
| 監査役 | 1 | 9 | 0 | 10 | 10 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/10期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容4,755字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,472字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク7,157字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)7,813字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
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- 四半期報告書四半期報告書-第56期第2四半期(2023/02/01-2023/04/30)2023-06-13
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- 有価証券報告書有価証券報告書-第55期(2021/11/01-2022/10/31)2023-01-30
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