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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

エルテス

Eltes Co., Ltd.3967 · Growth · 情報・通信業

SNS炎上や内部情報漏洩など「デジタルリスク」対策を手がける企業。AI警備や自治体DX事業にも進出し、事業を多角化。

概要

株式会社エルテスは、デジタルリスク対策を中核事業とする情報セキュリティ企業である。SNS炎上防止や内部不正検知などのサービスを提供し、2026年2月期の連結売上高は約90億円、従業員数は504名。東京証券取引所グロース市場に上場している。

デジタルリスク事業が中核を占める収益構造

当社グループのコア事業はデジタルリスク事業であり、2026年2月期のセグメント売上高は27億4454万2000円、セグメント利益は9億9190万1000円である。同事業はSNS上のリスク検知と内部不正対策の2つから構成され、収集したビッグデータからリスクを高精度で検知する技術を強みとする。営業利益率は36.1%とグループ内で最も高く、成長投資の原資となっている。

警備DXと行政DXを展開するグループ構成

グループは当社と連結子会社13社、関連会社2社の計16社で構成される。AIセキュリティ事業では子会社AIKが警備プラットフォーム「AIK order」等を運営し、DX推進事業では子会社JAPANDXが自治体向けアプリ「DX-Pand」を提供する。スマートシティ事業ではイーリアルティ等が不動産デジタル化を手掛ける。2026年2月期の連結売上高89億5881万2000円のうち、デジタルリスク事業が31%を占める。

売上高は20倍に拡大、収益性改善が課題

連結売上高は2015年2月期の6億円から2026年2月期の90億円へと15倍に成長した。しかし営業利益は4億3143万9000円(営業利益率4.8%)にとどまり、2026年2月期には減損損失を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純損失1億6848万7000円を計上した。自己資本比率は25.5%と低く、3ヵ年計画では営業利益率12%、自己資本比率40%以上を目標に掲げる。

業界の中での役割は企業・自治体向けのデジタルリスク管理サービスプロバイダー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
90億円
営業利益
4億円
営業利益率
4.4%
純利益
-2億円
2026/2 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/2
事業売上構成比利益利益率
デジタルリスク事業27億円30.0%10億円37.0%
AI セキュリティ事業22億円24.4%0億円0.0%
スマートシティ事業21億円23.3%0億円0.0%
DX推進事 業20億円22.2%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01企業向けデジタルリスク対策主力

SNS等のソーシャルリスク対策と内部脅威対策を提供。ビッグデータ分析で炎上予兆を検知し、コンサルティングやレピュテーション回復までワンストップで支援。

独自ノウハウと高精度なリスク検知技術

主な製品・サービス2
ソーシャルリスク対策サービス
SNSや掲示板のモニタリングで炎上を未然に防ぎ、危機対応コンサルティングも提供。
インターナルリスク対策サービス
社内システムのログ分析で機密情報の持ち出し等の内部脅威を検知し、通知するサービス。

02警備業界準主力

警備業界のDXを推進。警備会社と顧客を結ぶプラットフォームや管制業務のデジタル化ツールを展開し、自社でも警備サービスを運営。大阪万博の警備需要も取り込む。

主な製品・サービス2
AIK order
警備サービスを依頼したい個人・法人と警備会社をマッチングするオンラインプラットフォーム。
AIK assign
警備管制業務のデジタル化を支援するシステム。人員配置を効率化する。

03自治体・企業DX準主力

自治体向けにデジタル窓口アプリやLINE活用の行政サービスを提供。180を超える自治体に導入実績。企業向けにはSESとラボ開発のハイブリッド支援やAIチャットボットなどを展開。

主な製品・サービス2
DX-Pand
住民サービスのデジタル総合窓口アプリ。行政手続きをオンライン化する。
スマート公共ラボ
LINEを活用した行政サービス。住民とのコミュニケーションを効率化。

04不動産・まちづくり副次

不動産ビジネスのデジタル化から着手し、ビル・地域全体のスマート化を目指す。地方創生のため地方企業や自治体のマーケティング支援も行う。

製品と技術

SNSリスクを監視する「エルテスクラウド」

2013年9月にリリースされた「エルテスクラウド」は、ソーシャルリスクマネジメント・クラウドサービスである。SNSやブログ、掲示板などWeb上のソーシャルメディアからリスク情報を収集し、独自のノウハウと事例研究の蓄積により高精度で検知する。常時300社以上、累積1,000社以上の導入実績を持ち、炎上予防から危機発生時の対応、レピュテーション回復までワンストップで提供する。

内部脅威をログ解析で検知するサービス

2016年2月に提供開始した内部脅威検知サービスは、組織内部のシステムログや管理データを横断的に分析し、営業秘密の持ち出し等のリスク行動パターンを認識する。大転職時代と地政学リスクの高まりを背景に導入が進み、特に大手製造業や金融機関で需要が増加。危険度・緊急度の高い行動は即時通知することでインシデント防止を支援する。

警備業界向けDXプラットフォーム群

子会社AIKが運営する「AIK order」は、警備を依頼したい個人・法人と警備会社をインターネット上でつなぐプラットフォームである。「AIK assign」は警備管制業務のデジタル化を支援する。これらのDXプロダクトは、AIセキュリティ事業の警備保障サービス領域で実際に活用され、業務効率向上に貢献している。北海道から関西まで地域展開し、大阪万博の警備需要も取り込む。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 企業向けデジタルリスク対策独自ノウハウと高精度なリスク検知技術

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

セキュリティ監視で成長中、収益改善途上

同社はサイバーセキュリティやログ監視等のサービスを提供する情報セキュリティ企業。売上高は65億円から増加傾向にあり、ソラコムやVRAN Solutionなどと競合する。営業利益率は1.4%と低いが、増収効果で改善しつつある。セキュリティ需要の高まりを追い風に成長が期待されるが、競合も多く差別化が課題。先行投資段階であり、収益化の進捗が注目される。

強み

  • サイバーセキュリティ市場の拡大により、需要増が見込まれる。
  • 直近売上高が増加しており、事業拡大の勢いがある。
  • ログ監視・解析など専門技術を活かしたサービス提供。
  • 赤字から黒字転換し、利益率が上昇傾向にある。

課題

  • 営業利益率1%台と低く、早期の収益力向上が必要。
  • 多くのセキュリティ企業が参入し、差別化が難しい。
  • まだ売上100億円未満で、経済規模のメリットが薄い。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がエルテス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13690イルグルム37億円109.1倍
23727アプリックス36億円
33976シャノン36億円
45250GMOプライム・ストラテジー36億円33.7倍
54174アピリッツ36億円
63967エルテス35億円
73917アイリッジ35億円5.5倍
83974SCAT35億円15.2倍
93987エコモット35億円
103622ネットイヤーグループ35億円20.0倍
113627テクミラホールディングス34億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

旧エルテス設立から吸収合併までの10年

2004年4月、企業のインターネット上でのブランディング支援を目的に東京都渋谷区で旧株式会社エルテスが設立された。2007年3月にソーシャルリスクコンサルティングサービスを開始し、2011年3月にはモニタリングサービスを開始。2012年4月に新たに当社が設立され、2013年9月に「エルテスクラウド」をリリース。2014年3月、当社が旧エルテスを吸収合併し商号を現在の株式会社エルテスに変更した。

マザーズ上場と資本増強の時期

2015年10月、産業革新機構等から5億3400万円の出資を受け資本を増強。2016年2月に内部脅威検知サービスを開始し、同年11月に東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場した。上場時の売上高は約14億円。2017年2月には本社を千代田区霞が関に移転し、同年8月には子会社AIKとエルテスキャピタルを設立してグループ体制を拡大した。

M&Aによる事業多角化と本社の地方移転

2019年9月に子会社エフエーアイを完全子会社化し、2020年12月にはJAPANDXを設立。2021年6月、登記上の本店を岩手県紫波町に移転した。2022年3月、子会社AIKがISA及びSSSの全株式を取得し警備事業を拡大。同年9月にはイーリアルティ、2023年6月にはプレイネクストラボをそれぞれ子会社化し、DXとスマートシティの領域を広げた。

グロース市場移行とDX事業カーブアウト

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりマザーズからグロース市場に移行。2023年12月にグループ組織再編を実施し、2024年11月にはJDXソリューションズを子会社化。2025年10月に経営方針をアップデートし、2026年4月にDX推進事業の一部カーブアウトを実行。同年5月に本社を千代田区内幸町に移転した。

年表31件を開く

2000年代

  • 2004年4月企業のインターネット上でのブランディング支援を目的として、東京都渋谷区に旧㈱エルテス設立
  • 2005年5月本社を東京都新宿区に移転
  • 2007年3月ソーシャルリスクコンサルティングサービスを提供開始
  • 2009年7月本社を東京都港区西新橋に移転

2010年代

  • 2011年3月ソーシャルリスクモニタリングサービスを提供開始
  • 2012年2月大阪オフィスを大阪府大阪市北区に開設
  • 2012年4月創業Webのモニタリングシステムの開発、保守、運用業務の受託を目的として、東京都港区西新橋に当社設立
  • 2012年9月本社を東京都港区新橋に移転(旧㈱エルテス、当社)
  • 2013年9月ソーシャルリスクマネジメント・クラウドサービス「エルテスクラウド」リリース(旧㈱エルテス)
  • 2014年3月M&A経営基盤の強化による経営効率の向上を図るため、当社は旧㈱エルテスを吸収合併し、商号を「㈱エルテス」に変更
  • 2015年10月㈱産業革新機構(現 ㈱産業革新投資機構)等からの出資534百万円により資本増強
  • 2016年2月内部脅威検知サービスを提供開始
  • 2016年3月NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション㈱との協業によるソーシャルリスクモニタリングサービスを提供開始
  • 2016年5月SOMPOリスケアマネジメント㈱(現 SOMPOリスクマネジメント㈱)と協業し、食品業界向けに総合リスクコンサルティングサービスを提供開始
  • 2016年11月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
  • 2016年12月戦略的総合研究推進事業「CREST」の新規研究課題に採択
  • 2017年2月本社を東京都千代田区霞が関に移転
  • 2017年8月㈱AIK(現連結子会社)並びに㈱エルテスキャピタル(現連結子会社)を設立
  • 2018年11月エストニア Cybernetica社と連携し、分散型データベース技術及び本人認証技術を用いたソリューションを提供開始
  • 2019年9月M&A㈱エフエーアイ(現連結子会社)の全株式を取得し、完全子会社化

2020年代

  • 2020年12月㈱JAPANDX(現連結子会社)を設立
  • 2021年6月本店を岩手県紫波町に移転
  • 2022年3月M&A㈱AIKが、ISA㈱及びSSS㈱(いずれも現連結子会社)の全株式を取得し、完全子会社化
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、マザーズ市場からグロース市場に移行
  • 2022年9月M&A㈱JAPANDXが、㈱イーリアルティ(現連結子会社)の全株式を取得し、完全子会社化
  • 2023年6月M&A㈱JAPANDXが、プレイネクストラボ㈱(現連結子会社)の全株式を取得し、完全子会社化
  • 2023年12月グループ組織再編実施
  • 2024年11月M&A㈱JAPANDXが、JDXソリューションズ㈱の全株式を取得し、完全子会社化
  • 2025年10月経営方針のアップデート実施
  • 2026年4月DX推進事業の一部カーブアウト実行
  • 2026年5月本社を東京都千代田区内幸町に移転

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/2期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 営業利益率2029年2月期まで12.0%
  • 営業利益2029年2月期まで900百万円
  • 自己資本比率2029年2月期まで40.0%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    IRI事業の拡大

    コア事業のデジタルセキュリティセグメントにおいて、高い収益性を持つIRI(内部脅威検知)事業を成長ドライバーに位置付け、営業マーケティング強化とプロダクトラインナップ整備により成長を加速する。

  2. 02

    新たな成長事業の育成(SR事業領域拡大)

    生成AI普及に伴うAIガバナンス・セキュリティ対策サービスを提供する「AIシールド」構想を推進。SNSリスク対策のアセットを活かしSR事業を活性化し、グループ全体の収益性向上を図る。

  3. 03

    ポートフォリオ再構築

    収益性・成長性の高い領域へ経営資源を集中し、営業利益率向上を目指す。ベストオーナーではない事業の譲渡可能性を検討し、ポートフォリオの再構築を行う。

  4. 04

    規律ある財務戦略の実行

    自己資本比率40%以上維持をKPIに設定し、有利子負債の圧縮や投資ポリシー整備により資本効率の高い企業への変革を目指す。

  5. 05

    経営戦略に応じた人的資本戦略

    市場価値の高いプロフェッショナル人材が長く活躍できる職場を整備するため、給与水準の向上とeNPSスコア改善を指標とした人事施策を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で504人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は602万円で、9期前と比べて+11.8%平均年齢は35.8歳、平均勤続年数は4.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年2月80
2018年2月90
2019年2月95
2020年2月53831.42.7105
2021年2月51133.13.1235
2022年2月50233.63.5229
2023年2月50133.83.4320
2024年2月54734.13.8409
2025年2月57834.84.046621
2026年2月60235.84.350479

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社13(国内 13 / 海外 0、うち連結子会社 13) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
本社 — 東京都 品川区159百万円
DX推進 事業
本社 — 東京都千代田区57百万円
デジタルリスク事業 AIセキュリティ事業 DX推進事業 全社共通
本社 — 東京都 港区50百万円
スマートシティ 事業
本社 — 東京都 渋谷区35百万円
AIセキュリティ 事業
虎ノ門オフィス — 東京都港区4百万円
全社共通
大阪オフィス — 大阪府大阪市 中央区0百万円
デジタルリスク事業
主な関係会社
  • 国内
    ㈱AIK
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権89.5%
  • 国内
    ㈱エルテスキャピタル
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱JAPANDX(注)2
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権94.9%
  • 国内
    ㈱And Security
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権89.5%
  • 国内
    ISA㈱
    北海道札幌市豊平区 · 連結子会社
    議決権89.5%
  • 国内
    SSS㈱
    北海道札幌市東区 · 連結子会社
    議決権89.5%
  • 国内
    東和警備㈱
    福島県郡山市 · 連結子会社
    議決権89.5%
  • 国内
    ㈱GloLing
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権94.9%
  • 国内
    プレイネクストラボ㈱
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権94.9%
  • 国内
    JDXソリューションズ㈱
    岩手県盛岡市 · 連結子会社
    議決権94.9%
  • 国内
    SRIA Lab㈱
    宮城県仙台市 · 連結子会社
    議決権94.9%
  • 国内
    アクター㈱
    岡山県岡山市 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社1社を開く
  • ㈱イーリアルティ(注)5東京都港区100%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年2月期の売上高は90億円営業利益4億円前期と比べると増収増益で、売上が+23.3%、利益が+300.0%。

売上高
+23.3%
90億円
営業利益
+300.0%
4億円
純利益
-2億円
営業利益率
4.4%
前期比 +3.1%pt

会社が出している今期の予想2027年2月期

項目会社予想前期実績
売上高85億円90億円
営業利益5億円4億円
純利益1億円-2億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は21億円、営業利益は1億円。前年の2025年1Qと比べると、売上は+31.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q1400.00
2024年2Q1600.00
2024年3Q1815.60
2024年4Q173
2025年1Q16−1−6.3−1
2025年2Q1800.00
2025年4Q3925.1−8
2026年2Q4112.40
2026年4Q4936.1−2
2027年1Q2114.8−1

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

直近期の営業利益率は4.4%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年2月000
経営基盤の強化による経営効率の向上を図るため、当社は旧㈱エルテスを吸収合併し、商号を「㈱エルテス」に変更
2014年2月000
2015年2月6−2−1
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
2016年2月1011
㈱AIK(現連結子会社)並びに㈱エルテスキャピタル(現連結子会社)を設立
2017年2月1421
2018年2月1610
㈱エフエーアイ(現連結子会社)の全株式を取得し、完全子会社化
2019年2月170−1
㈱JAPANDX(現連結子会社)を設立
2020年2月2021
2021年2月20−4−5
㈱AIKが、ISA㈱及びSSS㈱(いずれも現連結子会社)の全株式を取得し、完全子会社化
2022年2月2711
㈱JAPANDXが、プレイネクストラボ㈱(現連結子会社)の全株式を取得し、完全子会社化
2023年2月4710
㈱JAPANDXが、JDXソリューションズ㈱の全株式を取得し、完全子会社化
2024年2月6513
2025年2月73111.4−9
2026年2月90434.4−2

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年2月期

売上高90億円のうち、営業利益として残るのは4億円4.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-2億円、売上の-2.2%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金64.4%58億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金31.1%28億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.4%4億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
35.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比3.9pt
4.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比8.9pt
-2.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROA
-2.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 12期分

2026年2月期は営業CFが0億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは−3億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は18億円で、売上の2.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2015年2月−102−12
2016年2月20729
2017年2月2−15114
2018年2月0−20−212
2019年2月1−20−112
2020年2月2−10113
2021年2月−4−56−910
2022年2月21−1313
2023年2月7−3128−2417
2024年2月0−76−716
2025年2月6−69025
2026年2月0−3−4−318

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年2月期の総資産は71億円。このうち返さなくてよい自己資本が19億円で、自己資本比率は25.5%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年2月00066.5
2014年2月000
2015年2月42257.7
2016年2月1210282.4
2017年2月1916381.7
2018年2月1816289.1
2019年2月1816286.0
2020年2月2117480.9
2021年2月24131150.4
2022年2月25141154.8
2023年2月60233738.1
2024年2月69264337.0
2025年2月74195524.7
2026年2月71195325.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年2月期の内訳
現金及び預金
18億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-10億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
53億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
36
/ 100
安定性自己資本比率17 / 40
収益力営業利益率9 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中127位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中567位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.4%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
25.5%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
23.3%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥568で、1年前と比べて-16.6%過去52週の値幅のなかでは17%の位置にある。

¥568-0.7%1ヶ月-4.4%1年-16.6%時価総額35億円
過去52週の値幅
安値¥540高値¥703

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)34.8倍
PBR1.96倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1カ月で4.7%上昇し、8月19日には602円となった。25日線(589円)と75日線(580円)を下回っておらず、短期の上昇基調にある。ただし200日線(608円)はわずかに下回っており、上値には200日線が控える。RSIは71.79と過熱感が出ており、短期的な調整リスクがある。出来高は直近で8900株と低調だが、7月28日には30300株と活発な場面も見られた。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 30/100)

当期PERが算出不可のため予想PER36.9倍で評価すると、業界平均30.2倍を約22%上回る。PBRは2.08倍で業界平均3.55倍より低いが、ROE10.6%に対し株価は高め。無配当で配当利回りは0%と収益還元が乏しい。直近業績は営業赤字から黒字転換途上にあるが、赤字継続でリスクが残る。割高感はあるものの、成長期待が一部織り込まれている可能性はある。

指標この会社業種平均
PER (予想)34.8倍
PBR1.96倍2.96倍
ROE10.6%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、内部統制規制の強化を追い風に成長を続ける同社が、いかに収益性を改善できるか。強気派は、売上高の急成長(前期比23%増)と、近年の営業黒字化を評価する。法規制や企業のリスク管理意識の高まりで市場は拡大しており、新規顧客獲得が順調とみる。一方、弱気派は、直近の純損失や先行投資による費用増に懸念を持つ。売上拡大にもかかわらず利益が伴わず、競争も激化している。

プラスに働く材料7
  • 市場成長

    金融庁の指針や企業のコンプライアンス強化で市場が拡大。

  • 売上成長

    売上高90億円と大きく伸び、業績改善基調。

  • 経営改善

    営業利益率が4.4%と黒字転換。

  • 営業利益が前期4億円から倍増の8億円へ決算発表後影響

    前期売上90億円、営業利益4億円。売上20%増で100億円、営業利益率8%なら8億円に倍増

  • 最終損益が赤字から黒字転換しEPS予想が裏付け通年影響

    PER予想36.9倍は純利益約1億円。前期純損失2億円から黒字転換で信頼性が向上

  • 営業利益率が前期4.44%から10%へ改善通年影響

    売上高90億円で営業利益率10%なら9億円、前期比5億円増

  • 外国法人所有0.6%と極小で需給改善余地不定影響

    外国人持ち株比率0.6%と極めて低く、海外資金の流入があれば時価総額37億円で株価変動大

マイナスに働く材料7
  • 利益率低い

    営業利益率は一桁台で、売上ほどの利益創出に至らない。

  • 純損失継続

    特別損失などで純損益は赤字。

  • 競争激化

    新興企業や大手セキュリティ企業との競争が激しい。

  • のれん等の減損で純損失が再拡大決算発表後影響

    前期は営業利益4億円に対し純損失2億円。追加減損があれば時価総額37億円の10%超の損失

  • 売上高成長率が前期の23%から一桁台へ鈍化通年影響

    前期90億円で前期比23%増。成長が10%に鈍化すれば99億円、PER36.9倍の修正

  • 価格競争激化で営業利益率が4.44%から1%へ低下継続影響

    売上90億円で営業利益率1%なら0.9億円、前期4億円から3.1億円減

  • 成長投資のための増資で希薄化不定影響

    時価総額37億円。資金調達が必要なら既存株主の希薄化リスク

次の決算で確かめる点
ARR(年間経常収益)
サブスク収益の成長性を示す。
顧客数・解約率
顧客基盤の拡大と定着度を測る。
1契約あたり単価
顧客の拡大とアップセル状況を確認。

株主

有価証券報告書より

2026年2月期末の株主数は延べ4,668人。区分でいちばん多いのは個人・その他64.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が32.6%を占め、残る67.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年2月%2022年2月%2023年2月%2024年2月%2025年2月%2026年2月%
個人・その他56.960.951.951.662.464.2
事業法人26.825.138.237.131.429.5
金融機関4.13.83.33.23.23.1
証券会社8.04.73.65.91.72.6
自己株式0.00.00.40.60.60.6
外国法人4.15.43.12.31.40.5
外国人個人0.10.10.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社TSパートナーズ16.30
02株式会社ラック9.97
03菅原 貴弘5.10
04三井住友信託銀行株式会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)2.68
05楽天証券株式会社共有口1.60
06富本 耀月1.50
07株式会社マイナビ1.34
08学校法人国際総合学園0.96
09ドリーム10号投資事業有限責任組合 無限責任組合員モダンパス合同会社0.70
10尾下 佳代0.48

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+37%、1株純資産は13期で+198%。直近期のROEは10.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2013年2月−44101
2014年2月−87
2015年2月−5071
2016年2月2422215.0
2017年2月233098.2197.6
2018年2月63232.0351.0
2019年2月−12306
2020年2月173235.399.9
2021年2月−102235
2022年2月242599.933.1
2023年2月73801.9112.5
2024年2月4342310.621.8
2025年2月−143306
2026年2月−27300

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/2期の役員報酬は総額101百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
菅原貴弘代表取締役社長46317,200
伊藤豊取締役副社長48
篠地里百合取締役54
宮崎園子常勤監査役73
本橋広行監査役5210,000
高橋宜治監査役758,000
古川徳厚取締役45

役員報酬の内訳2026/2

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3878729
社外監査役2774
監査役1555
社外取締役1222

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/2期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,043字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社エルテス)及び子会社13社、関連会社2社の計16社で構成されており、「安全なデジタル社会をつくり、日本を前進させ続ける。」をミッションに掲げ、テクノロジーの発展によって生じる新たなリスク対策を講じるデジタルリスク(※1)事業をコア事業として、デジタル化の余地が大きく残る警備業界のデジタル化を支援するAIセキュリティ事業、行政サービスのデジタル化を中心に企業・自治体のDX支援を行うDX推進事業、不動産ビジネスのデジタル化からスマートな街づくりを目指すスマートシティ事業の4つの事業で構成しております。 (※1)デジタルテクノロジーの発展に応じて、その副作用として発生する新たな領域は、企業の競争にも影響を与える重大な事象であり、このような事象から発生するリスクを「デジタルリスク」と表現しております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは、次のとおりであります。 なお、次の事業セグメントは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 ① デジタルリスク事業 デジタルリスク事業は、当社グループのコア事業であり、「健全なデジタルテクノロジーの発展を支援」することを目的に、SNSやブログ、インターネット掲示板などWeb上のソーシャルメディアに起因するソーシャルリスク対策と情報持ち出しなどの社内に潜むリスクを検知するインターナルリスク対策から構成されております。 ソーシャルリスク対策については、当社グループ固有のノウハウと事例研究の蓄積によって、収集したビッグデータからリスクを高精度で検知する技術を開発し、課題解決に取り組んでまいりました。具体的には、SNS炎上を未然に防ぐためのソリューション、危機発生時の対応コンサルティング、レピュテーション回復のためのサービスを顧客の課題に応じてワンストップで提供しております。 インターナルリスク対策については、昨今話題となっている営業秘密等の機密情報持ち出しや、経済安全保障の観点による技術情報の流出などの内部脅威の予兆を解析するサービスです。膨大な組織内部のシステムログや管理データを横断的に分析し、リスクの高い行動パターンを認識し、危険度や緊急度の高いものは即時通知することで、インシデント防止を支援します。 (主な関係会社)当社 ② AIセキュリティ事業 AIセキュリティ事業は、「警備DXで新時代の安全保障をつくること」をミッションとし、フィジカルな警備保障サービス事業を運営しつつ、運営の中で生じる課題解決のためにAIやデータを活用した警備業界のDXプロダクトの開発・提供を行っています。警備DX領域では、インターネット上で警備を依頼したい個人や法人のお客様と警備会社をつなぐプラットフォーム「AIK order」、警備管制業務のデジタル化を支援する「AIK assign」を運営しています。これらのDXプロダクトを警備保障サービス領域で実際に活用し、業務効率の向上にも取り組んでいます。また、警備保障サービス領域は、北海道、東北、首都圏、関西の地域でサービス展開しており、大阪万博での警備需要などの取り込みにも注力してまいりました。 (主な関係会社)株式会社AIK、株式会社And Security、ISA株式会社、SSS株式会社、東和警備株式会社 ③ DX推進事業 DX推進事業は、「デジタルを活用した人にやさしい社会への変革」を目的に、自治体や事業会社のDX支援サービスを展開しています。自治体DX領域においては、住民サービスのデジタル上の総合窓口となるアプリのDX-Pand、LINEを活用したスマート公共ラボの提供で、行政サービスのデジタル化を支援しており、180を超える自治体への提供実績を有します。また、企業・団体のDXを支援するSESとラボ型開発のハイブリッドで顧客ニーズに最適化した形のDX支援の提供を行っています。さらに、音声生成AIを活用した、リアルタイム動画生成を可能とするAIチャットボットサービスの立ち上げにも取り組んでおります。 (主な関係会社)株式会社JAPANDX、株式会社GloLing、プレイネクストラボ株式会社、 JDXソリューションズ株式会社、SRIA Lab株式会社 ④ スマートシティ事業 スマートシティ事業は、「スマートな街づくりで地方創生に貢献」することを目的に、プロパティ・マネジメント事業のデジタル化から着手し、そのデジタル化の領域をビル・施設、そして地域に広げることを目指しています。また、地方創生への貢献を目指し、地方企業、自治体のマーケティング支援サービスも展開しております。 (主な関係会社)アクター株式会社、株式会社イーリアルティ 事業の統計図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,162字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針・経営戦略等 ① 会社の経営の基本方針 当社グループは、「安全なデジタル社会をつくり、日本を前進させ続ける。」というビジョンを掲げ、デジタルセキュリティセグメントをコア事業として、デジタル化によって生じる新たなリスクの解決によって、日本社会、日本企業の前進を支える社会インフラとなることを目指します。 ② 中長期的な会社の経営戦略 2026年4月27日開示の3ヵ年経営計画(2027年2月期~2029年2月期)では、時価総額200億円超の実現を中長期のターゲットとした、経営計画の策定・実行を掲げ、多角化して凡庸化した部分を再構築し、独自性・優位性のあるデジタルセキュリティ銘柄として企業価値向上を目指します。また、量から質への転換をコンセプトに、Eltes Lean Transformationを掲げ、最重要指標を営業利益(額)から営業利益率(率)に変更し、以下の7つの重点施策を推進してまいります。なお、同時にセグメント区分の変更を実施しておりますので、新たなセグメント区分で記載しております。 (ア)成長事業であるIRI事業の拡大 コア事業であるデジタルセキュリティセグメントで、高い収益性を持ち成長事業であるIRI事業は、営業秘密の持ち出し事件の増加や地政学リスクによって高まる技術情報保護の機運を追い風に市場が拡大しており、営業マーケティングの強化に加えて、プロダクトラインナップの整備で、成長の加速を目指します。 (イ)新たな成長事業の育成(SR事業の領域拡大) 2025年4月に発表した「AIシールド」構想による生成AI普及に伴う、AI領域のガバナンス・セキュリティ対策サービスを提供するAIガバナンス領域を成長エンジンに、常時300社以上、累積で1,000社以上のSNSリスク対策の提供アセットを活用しつつ、SR事業の領域拡大に取り組みます。高い収益性を誇りながらも、成長が鈍化するSR事業の活性化で、グループ全体の収益性向上を狙います。 (ウ)ポートフォリオ再構築 収益性・成長性の高い領域への経営資源の集中を進め、営業利益率の向上を目指します。その中で、ベストオーナーではない事業の譲渡可能性についても是々非々で議論し、企業価値向上につながるポートフォリオ構成の再構築に取り組みます。なお、本取り組みの第1弾として、下期変調で不確実性の高いDX推進事業の一部売却を2026年4月27日に公表しております。 (エ)規律ある財務戦略の実行 自己資本比率40%以上維持をKPIに設定し、事業の多角化によって進んだ有利子負債の圧縮や、新たな経営方針に合わせた投資ポリシーやルールの整備で、資本効率の高い企業への変革を目指します。 (オ)経営戦略に応じた人的資本戦略 当社は、企業に迫るリスク対策サービスを提供しており、インテリジェンスを武器に日本のデジタルリスク対策を支援するプロフェッショナル集団を目指しています。そのためには、市場価値の高いプロフェッショナル人材が長く活躍し続ける職場の整備が必要不可欠と考えており、それら実現を目指して、給与水準の向上とeNPSスコア改善を指標とした人事施策の推進に取り組みます。 (カ)市場との対話(IR)強化 時価総額200億円超を掲げ、市場との対話(IR)を強化します。副社長の伊藤を中心とした社内アクティビストチーム(経営企画部)の強化によって、IR情報の開示・露出強化に加えて、社内決算説明会や持ち株会の活性化など従業員向けのエンゲージメントを強化してまいります。 (キ)オペレーショナル・エクセレンス デジタルセキュリティセグメントを推進するエルテス単体の1人あたり営業利益500万円(2026年2月期実績から倍増)を掲げ、事業価値最大化を起点とした業務プロセスの変革に取り組みます。その過程で、コーポレート部門の再編や全社費用比率の低減などの施策にも取り組んでまいります。 (2) 目標とする経営指標 当社グループは、量から質への転換を図り、時価総額200億円超実現をターゲットに、経営計画の策定・実行に取り組んでいます。2026年4月27日公表の3ヵ年経営計画(2027年2月期~2029年2月期)において、最重要指標を営業利益(額)から営業利益率(率)への転換を掲げ、営業利益12.0%(2026年2月期実績4.8%)、営業利益900百万円(2026年2月期実績431百万円)、自己資本比率40.0%以上(2026年2月末25.5%)という2029年2月期財務指標目標の達成を目指してまいります。 (3) 経営環境及び対処すべき課題 ① 経営環境 当社は「安全なデジタル社会をつくり、日本を前進させ続ける。」をミッションに掲げ、当社の独自性・優位性が高いデジタルセキュリティセグメントをグループのコア事業として位置づけ、事業を展開しております。コア事業であるデジタルセキュリティセグメントでは、SNS上のリスク検知などのリスク対策サービスを提供しており、偽情報に関する社会の注目は高まっています。また、地政学リスクの高まり、大転職時代への移行に伴う営業秘密の持ち出し事件の増加によって、ログプロファイリングを通じた内部不正対策の注目も高まっています。また、生成AIの普及によるAI領域のガバナンス・セキュリティ対策の需要も今後高まると想定しております。 ② 対処すべき課題 中長期的な企業価値向上には、当社グループが一丸となり、各社の強みを発揮して価値の最大化を実現することが不可欠と考えており、以下の事項を対処すべき課題として取り組みを進めております。 (ア)事業ポートフォリオの再構築 中長期的な企業価値向上には、市場成長性や当社グループの優位性、収益性などで各事業を評価し、経営資源を成長事業へ重点配分することが重要だと考えております。そこで、成長性、収益性の高いデジタルセキュリティセグメントをコア事業と位置づけ、その他事業のカーブアウトも選択肢として、企業価値最大化に努めてまいります。 (イ)デジタルセキュリティセグメントの成長 コア事業と設定したデジタルセキュリティセグメントの着実な成長が必要不可欠と考えております。特に内部脅威検知対策(Internal Risk Intelligence)のサービスラインナップの整備や、営業・マーケティング活動の強化で、事業拡大に取り組んでまいります。 (ウ)財務基盤の健全化と資本効率の改善 当社グループは、事業の多角化の過程で、有利子負債を活用したレバレッジ経営を推進しており、自己資本比率が25.5%となっております。また、一部事業の収益性が低く、資本効率の観点で課題を抱えております。さらに、有利子負債による財務負担が資本コストに影響を及ぼしていることから、事業ポートフォリオの再構築の中で、有利子負債の段階的な圧縮にも取り組みます。 これにより、財務基盤の健全化を推し進めるとともに、資本効率を最適化してまいります。 (エ)デジタルセキュリティセグメントの優位性を築くプロフェッショナル人材の育成 中長期的な企業価値向上には、サービスの優位性を高める多様な人材が、長く活躍できる環境整備が必要不可欠と考えております。E-learningなどの教育環境の整備、人事評価制度の整備、フレックスなどの労働環境の整備、適材適所への柔軟な人材の配置転換など、人的資本強化により、プロフェッショナル人材の育成を強化いたします。
事業等のリスク4,423字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。当社グループの事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載しておりますが、潜在的リスクや不確定要因はこれらに限られるものではありませんのでご留意ください。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 ① 競合について テクノロジーを活用したデジタル化・DX化に関する市場は、将来の成長が期待される市場であるため、国内外の事業者がこの分野に参入してくる可能性があります。また、情報セキュリティに関する市場も、社会ニーズの高さから成長が期待される市場であります。当社は、サービスの独自性や技術力により、他社との差別化を図っておりますが、強みとする領域において巨大企業や新規参入する他社との競合状況が激化した場合には、価格の下落、または価格競争以外の要因でも受注を失うおそれがあり、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 人材の確保や育成について 事業拡大に伴う優秀な人材の確保と育成が重要な課題である一方で、とりわけ実務を担うデータアナリストや分析の基盤システムを構築するエンジニアなどの人材は、人材市場に経験保有者の絶対数も少ないことから、優秀な人材の確保は容易ではないと認識しております。優秀な人材確保を継続していくため、外部からの人材登用及び内部での人材育成に努めております。しかしながら、採用や育成、雇用に支障をきたす事態が発生した場合には、円滑な業務の遂行及び積極的な営業活動が阻害され、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 新技術の出現について 生成AI等のIT関連技術は技術革新の進歩が速く、それに応じて業界標準及び利用者ニーズが変化しております。また、情報セキュリティ分野においても様々なリスクに対応するため技術革新が著しい市場であります。当社ではこうした技術革新に対応し、競争力を維持するため、継続的に研究開発を行っております。しかしながら、研究開発の遅れ、あるいは当社想定を上回る速度での技術革新などにより、当社既存製品やサービスの陳腐化を招く可能性があります。この場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。これらの新技術等への対応が遅れた場合、当社グループの提供するサービスが陳腐化・不適応化し、業界内での競争力低下を招く恐れがあります。その場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ ソーシャルメディアについて 現在は、多くの企業や消費者がソーシャルメディアの積極的利用を行っており、それに伴いソーシャルリスクマネジメントに対する意識も高まっております。しかしながら、ソーシャルメディア自体が衰退し、利用者数が減少した場合には、関連する投稿数や記事数が減少し、ソーシャルメディアに起因するリスクが低下することが予想されるため、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ SNS情報取得について 当社グループは、ソーシャルメディアから生成されるビッグデータをソフトウエアにより自動的に収集しております。しかしながら、ソーシャルメディアの運営側の方針により収集に制限が加えられた場合や禁止された場合には、サービスの品質が低下、情報収集のための追加コストが発生し、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ システム障害及び不具合について 当社グループは、24時間365日体制でサービス提供しておりますが、通信ネットワークに依存しており、サーバー等の自社設備や第三者の通信設備等のインターネット接続環境が良好に稼動することが前提であります。そのため、災害や事故による通信ネットワークの切断、サーバーの停止、コンピュータウィルスによる被害、外部からの不正侵入やソフトウエアの不具合などが生じた場合には、サービスの提供に支障をきたし、障害や不具合の原因が当社にあった場合には、顧客企業からの信頼度が低下し、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 投資について 当社グループは、事業拡大等のため、会社を買収することがあります。買収した会社の業績が買収決定時の事業計画と大きく乖離した場合、のれんなどの無形固定資産、その他有形固定資産の減損損失が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、安定的な収益の得られる事業構造の確立のため、事業ポートフォリオの整理とカーブアウトの検討・実行を進めております。その際に事業再編等に伴う事業売却損、事業清算損その他これに伴う費用等が発生した場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 その他、当社グループは投資事業も行っております。投資先の業績業況によっては、投資が回収できなくなる可能性や減損会計の適用による評価損が発生し、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。そのため、投資効率が低く保有意義の乏しい投資にならないよう厳格に審査の上、総合的な経営判断のもと、対応方針を決定しております。 ⑧ 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社は、現在付与している新株予約権等に加え、今後付与される新株予約権等について行使が行われた場合には、保有株式の価値が希薄化する可能性があります。 また、今後の収益性と企業価値の向上を目指し2025年12月29日にグロースパートナーズ投資組合に対して第三者割当の方法により新株予約権の発行を行いました。当該新株予約権について行使が行われた場合には、保有株式の価値が希薄化する可能性があります。 当連結会計年度末現在、新株予約権による潜在株式数は1,300,400株であり、同日現在の発行済株式総数(自己株式を除く)6,183,257株の21.0%に相当しております。 ⑨ 情報漏洩について 当社は、顧客の営業機密や社内情報等の機密情報を扱う場合があります。それらを考慮し、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格であるISMS「ISO/IEC 27001:2022」、「ISO/IEC 27017:2015」の認証を取得するなど、規程やマニュアル等に従った体制や教育の下で、機密情報を厳しく管理しております。しかしながら、何らかの理由により機密情報の漏洩が生じた場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑩ レピュテーションについて 当社グループは、高い公共性を有するインターネットにおいて、リスクマネジメントを支援する事業会社グループとして、重責を負託されていることを十分に認識し社会的責任を果たすために、取引にあたり当社独自の基準を設け、社会から信頼される健全性と倫理観を常に保持するための取り組みが有効かつ継続的に機能する体制を運用しております。しかしながら、何らかの理由によりレピュテーション上のリスクが生じた場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑪ 法規制について 当社グループの事業は、警備業法をはじめとした厳格かつ詳細な法令や規制に従うことを要求されております。そのため、業務管理及び従業員教育を徹底し、コンプライアンス意識の維持、向上に努めておりますが、これらの関係法令に違反した場合、処罰の対象となり、営業停止等の行政処分を受ける可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑫ 知的財産権について 当社グループが保有する知的財産権に関しては、商標登録等を行っており、今後も知的財産権の保全に積極的に取り組む予定であります。しかしながら、当社グループの知的財産権が第三者に侵害された場合には、解決までに多くの時間及び費用がかかる等、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 また、当社グループによる第三者の知的財産権の侵害については、従業員に対して知的財産権についての研修、理解度の確認を行い、啓発を図っており、また業務上で不適切な取扱いがないよう可能な範囲で調査を行い対応しております。しかしながら、当社グループの事業領域における第三者の知的財産権を完全に把握することは困難であり、認識せずに侵害してしまう可能性が否定できず、この場合には、当社グループに対する損害賠償請求や、ロイヤリティの支払要求等が行われる等、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑬ 内部管理体制について 当社グループは、関係者の不正行為等が発生しないよう、国内外の法令及びルールの遵守を行動基準として定め、内部監査等で遵守状況の確認を行っております。しかしながら、法令等に抵触する事態や関係者による不正行為が発生する可能性は否定できず、これらの事態が生じた場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社は子会社の事業運営に関して管理責任を有しており、グループ全体のリスク管理体制やコンプライアンス体制を運用する必要があります。グループガバナンスの強化の観点から、業務執行の報告を適時受け、連携してリスク対応を行うとともに、当社から取締役等を派遣して経営全般にわたる管理及び業務改善に指導助言を実施するなど、コンプライアンス遵守に取り組んでおります。しかしながら、何らかの理由により統制機能が不十分となった場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑭ 代表取締役への依存について 当社創業者である菅原貴弘は、当社の大株主かつ代表取締役であり、当社グループの経営方針や事業戦略の立案・決定における中核として、重要な役割を果たし、新たな事業モデルの創出においても中心的な役割を担っております。当社グループは権限委譲、幹部社員の採用・育成等により、同氏に過度に依存しない経営体制の整備に努めていますが、何らかの理由により、同氏が当社の業務を継続することが困難になった場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑮ 市場金利の上昇について 当社グループは、事業の運営・発展のため、金融機関等から短期及び長期の有利子負債を調達しています。新規の資金調達が必要となる場合、市場金利の上昇局面においては資金調達コストが増加する可能性があり、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,329字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度(2025年3月1日~2026年2月28日)における当社グループを取り巻く経済環境は、底堅い企業収益や継続的な賃上げを背景に雇用・所得環境が改善していく中で、緩やかに回復しております。一方で、不安定な世界情勢を受けた地政学リスクの高まりやアメリカの関税の影響、物価上昇、金融市場の変動などにより、依然として先行き不透明な状況が続いております。国内のITサービス分野においては、企業の収益性向上・人手不足対策等のためのデジタルトランスフォーメーション(DX)や、デジタルの活用、生成AIの普及で、市場は成長傾向が継続しております。一方で、特定の企業や組織等を狙ったサイバー攻撃や、デジタル化や働き方の多様化による組織内部からの営業秘密情報の持ち出しなどが後を絶たない状況に対して、企業の情報セキュリティの意識は日々高まっています。さらに、SNSなどのデジタル空間での偽・誤情報拡散、炎上事案の発生に加えて、ディープフェイク等の高度な技術を用いた詐欺手法の巧妙化、生成AI利用に伴う新たなリスクや法規制・コンプライアンスへの対応など、当社グループのニーズは益々高まっております。 (a) 財政状態 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ250,459千円減少し、7,133,433千円となりました。 当連結会計年度末における流動資産は、4,332,080千円となり、前連結会計年度末に比べ264,536千円増加いたしました。これは主に現金及び預金が690,922千円減少、受取手形、売掛金及び契約資産が348,723千円増加及び販売用不動産が539,485千円増加したこと等によるものであります。 固定資産は、2,801,082千円となり、前連結会計年度末に比べ515,268千円減少いたしました。これは主にソフトウエアが87,033千円減少、のれんが269,133千円減少、繰延税金資産が91,885千円減少したこと等によるものであります。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ260,248千円減少し、5,254,813千円となりました。 このうち、流動負債は、前連結会計年度末に比べ293,683千円増加し、3,372,969千円となりました。これは主に買掛金が128,339千円増加、未払法人税等が102,656千円増加したこと等によるものであります。 固定負債は、前連結会計年度末に比べ553,932千円減少し、1,881,844千円となりました。これは主に長期借入金が440,667千円減少したこと等によるものであります。 当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ9,788千円増加し、1,878,619千円となりました。これは主に資本金が47,274千円増加、資本剰余金が90,981千円増加、親会社株主に帰属する当期純損失が168,487千円、その他有価証券評価差額金が35,934千円増加したこと等によるものであります。 (b) 経営成績 当連結会計年度の連結業績において、当社は「安全なデジタル社会をつくり、日本を前進させ続ける。」をミッションに掲げ、セキュリティ対策の需要の高まりに伴い注目を集める内部不正対策や、守りの生成AI領域における新規事業「AIガバナンス」の推進など、当社の独自性・優位性が高いデジタルリスク事業をグループのコア事業として位置づけ、事業を展開してまいりました。また、企業価値向上に向けて、事業ポートフォリオ戦略の見直しや経営リソースの最適化などにも推進し、2026年1月にはDX推進事業のカーブアウト検討開始を発表いたしました。 一方で、当社連結子会社の株式会社JAPANDXが保有するソフトウエア資産について、同社のカーブアウト検討に伴い、今後の事業計画の見直しを慎重に検討した結果、特別損失(減損損失)を計上することとしました。さらに、AIセキュリティ事業とスマートシティ事業においても、不採算事業の整理を行った結果、株式会社AIKのソフトウエア資産と株式会社イーリアルティの固定資産の一部において、特別損失(減損損失)を計上することとしました。 この結果、当連結会計年度の売上高は8,958,812千円(前年同期比22.4%増)となり、EBITDAは923,070千円(前年同期比51.6%増)、営業利益は431,439千円(前年同期比362.3%増)、経常利益は346,972千円(前年同期比404.0%増)、親会社株主に帰属する当期純損失は168,487千円(前年同期は860,379千円の損失)となりました。 (注) 当社グループの業績の有用な比較情報として、EBITDAを開示しております。EBITDAは、税引前当期純損益から利息及び非現金支出項目(減価償却費及び償却費等)の影響を除外しております。EBITDAの計算式は以下のとおりです。 ・EBITDA=税引前当期純損益+支払利息+減価償却費及び償却費等の非現金支出項目 (c) セグメントごとの経営成績 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。なお、当連結会計年度より、各セグメントをより実態に即した費用負担で管理するために、全社費用の一部をデジタルリスク事業の費用に変更して記載しております。また、前連結会計年度との比較・分析は、変更後の区分に基づいております。 (デジタルリスク事業) コア事業であるデジタルリスク事業は、健全なデジタルテクノロジーの発展支援を目的に、SNS上のリスク対策サービスに加え、ログプロファイリング(ログデータをもとに、ユーザーの行動意図を分析・推測して不審な行為を抽出する手法)により、営業秘密の持ち出しなどの内部不正対策を支援しています。 昨今の転職市場の拡大、テレワークなど働き方の多様化、経済安全保障リスクの高まりを背景に、内部からの情報持ち出しリスクが高まっています。こうした中で、IT資産管理ツールによるログ管理にとどまり、膨大なログデータを前に適切に活用しきれていない、リスク感度の高い大手製造業、金融機関を中心に国産の内部脅威検知サービスとして、幅広い業種において、内部不正対策サービスの導入が進んでおります。 さらに、社会全体で生成AIの利用が著しく進む中、SNSリスク対策サービスの知見や実績を活かして、生成AIのガバナンス対策の新サービスをリリースするなど、社会変化に伴う新たなリスク対策ニーズへ対応してまいりました。 以上の結果、売上高は2,744,542千円(前年同期比9.2%増)、セグメント利益は991,901千円(前年同期比7.7%増)となりました。 (AIセキュリティ事業) AIセキュリティ事業は、警備DXで新時代の安全保障をつくることを目指して、フィジカルな警備保障サービスを運営しつつ、運営の中で生じる課題解決のためのDXソリューションの開発・提供で警備業界のDX化に取り組んでいます。 警備DX領域は、警備会社と依頼者の警備受発注マッチングプラットフォーム「AIKorder」とそれらが持つ警備会社のネットワークを活用した大型イベントの警備案件を包括的にサポートするコンシェルジュサービスの提供が積み上がりつつあります。また、警備保障サービスにおいては、日本国内の大型イベントの警備需要も取り込んだことで、AIセキュリティ事業の売上高・営業利益は計画を上回りました。その他、来期以降の成長も見据え、横浜拠点の立ち上げも進めてまいりました。 以上の結果、売上高は2,222,880千円(前年同期比37.1%増)、セグメント利益は38,516千円(前年同期は40,959千円のセグメント損失)となりました。 (DX推進事業) DX推進事業は、デジタルを活用した人に優しい社会への変革を目指して、主に地方自治体を対象とした行政の住民サービスのデジタル化支援を行う自治体DX領域、並びにSESとラボ型開発のハイブリッドで事業会社のDX支援を行う事業会社DX領域の二つを事業領域の柱として取り組んでいます。 事業会社DX領域は、株式会社GloLingのSES月間稼働人月が増加するなど、堅調に推移しております。一方で、第4四半期偏重の業績となっていた自治体DX領域は、大型取引が無事に売上計上され、大きく業績を回復しました。通期では黒字の着地となりましたが、下期偏重、大型案件偏重のビジネスモデルの与える企業価値への影響は依然大きいと判断しており、2026年1月に公表したDX推進事業のカーブアウトの検討を進めております。 以上の結果、売上高は2,067,955千円(前年同期比14.6%増)、セグメント利益は26,621千円(前年同期比162.9%増)となりました。 (スマートシティ事業) スマートシティ事業は、スマートな街づくりで地方創生に貢献することを目的に、プロパティ・マネジメント事業のデジタル化から着手し、そのデジタル化の領域をビル・施設、そして地域に広げることを目指しています。 安定的な収益確保を目的に、プロパティ・マネジメント事業の管理物件数増加を目指した不動産売買専任チームの活動量増加で、第4四半期連結会計期間に3件の不動産売買実績を積み上げ、セグメント利益に貢献しました。引き続き、プロパティ・マネジメント事業の業務の自動化等を推進し、さらなる収益性の向上にも取り組んでまいります。 以上の結果、売上高は2,052,317千円(前年同期比38.3%増)、セグメント利益は11,781千円(前年同期は110,361千円のセグメント損失)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ697,722千円減少し、1,814,115千円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果使用した資金は、14,927千円(前年同期は、587,694千円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益88,168千円、減価償却費194,952千円、減損損失274,679千円、のれん償却額307,233千円、売上債権の増加312,627千円、未払金の減少135,205千円、及び販売用不動産の増加539,485千円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、310,083千円(前年同期は、570,563千円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出28,341千円、無形固定資産の取得による支出200,311千円、投資有価証券の取得による支出27,809千円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出38,200千円により減少する一方、投資有価証券の売却による収入48,151千円等により増加したことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、372,710千円(前年同期は、938,547千円の獲得)となりました。これは、短期借入金の純増加額158,003千円、長期借入れによる収入820,000千円、非支配株主からの払込みによる収入60,470千円等により増加する一方、長期借入金の返済による支出1,477,996千円等により減少したことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 (a) 生産実績 当社グループの事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 (b) 受注実績 当社グループの事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 (c) 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメント名の名称   販売高(千円)   前年同期比(%) デジタルリスク事業   2,733,851   9.1 AIセキュリティ事業   2,212,836   36.8 DX推進事業   1,962,573   14.6 スマートシティ事業   2,049,551   38.4 合計   8,958,812   22.4 (注)1 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合 販売実績の総販売実績に対する割合が10%を上回っている相手先がないため、記載を省略しております。 2 セグメント間取引については、相殺消去しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析、検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、次の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。連結財務諸表の作成に当たり、資産及び負債又は損益の状況に影響を与える会計上の見積りは、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表の作成に当たって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の分析 経営成績の分析については、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1) 経営成績等の状況の概要」をご参照ください。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資金需要は、運転資金に加え、デジタルセキュリティ事業の成長投資であります。 現状、これらの資金需要につきましては、自己資金、金融機関からの借入れによって調達しておりますが、必要に応じて、増資や社債発行等により柔軟に対応することとしております。 (3) 経営戦略の現状と見通し 当社グループは、「安全なデジタル社会をつくり、日本を前進させ続ける。」をミッションに掲げ、テクノロジーの発展によって生じる新たなリスク対策を講じるデジタルリスク事業を中心に事業を展開してまいりました。 2025年12月には、セキュリティ対策の需要の高まりに伴い注目を集める内部不正対策や、広がる生成AIに対応したAIガバナンスの対策支援など、当社の独自性・優位性が高いデジタルリスク事業をグループのコア事業とした成長戦略を描くことに加えて、ポートフォリオの見直しを注力施策とした経営方針のアップデートを発表いたしました。この方針転換は、2025年5月に公表した3ヵ年経営計画(2026年2月期~2028年2月期)の内容を見直すものであり、副社長で経営戦略本部長の伊藤を中心に、時価総額200億円を見据えた企業価値向上の実現のため、アクティビストや機関投資家が求める視点で、新たな経営方針を定めました。 その後、2026年1月には、DX推進事業のカーブアウト(事業売却)検討開始を公表し、ポートフォリオの見直しを着実に前へ進めながら、収益性高いデジタルリスク・セキュリティ領域への経営リソースの集中と、セキュリティ銘柄へのリブランディングを進めてまいりました。2029年2月期は、この経営方針を踏襲しつつ、営業利益率12%、営業利益900百万円、自己資本比率40%以上の達成を掲げております。 また、2027年2月期の業績予想は、売上高8,500百万円(前年比5.1%減)、営業利益460百万円(前年比6.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益100百万円(前年比268百万円増)としております。売上高の減少は、DX推進事業のカーブアウトを想定したものであり、コア事業であるデジタルセキュリティセグメント(旧:デジタルリスク事業)は、5%を超える売上高成長を想定しております。一方で、営業利益に関しては、DX推進事業のカーブアウトによる前年比での△26百万円の営業利益減少、オフィス移転による一時費用60百万円の影響を受けながらも、5%以上の成長を計画しております。 なお、2026年4月27日にDX推進事業のJAPANDX社等の売却決定で、一定の特別損失を計上する見込みですが、GloLing社・プレイネクストラボ社売却で、今期中に同等以上の特別利益計上を見込んでおります。それらを勘案し、一連のカーブアウトを通算して最終損益への影響がない想定で、2027年2月期の業績予想を策定しています。その他、2026年4月27日公表の「3ヵ年経営計画」において、セグメント区分の変更を実施しております。 (4) 経営成績に重要な影響を与える要因について 「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 (5) 経営者の問題認識と今後の方針 「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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  • 決算説明資料2027年2月期 第1四半期 決算説明資料2026-07-14

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