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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ジョルダン

Jorudan Co.,Ltd.3710 · Standard · 情報・通信業

鉄道経路検索サービス「乗換案内」で知られる都市生活インフラ企業。経路検索を起点に、広告・旅行・法人向けソリューションまで事業を広げる。

概要

ジョルダンは、鉄道・バス・航空の経路検索サービス「乗換案内」を中核とする情報サービス企業である。東京都新宿区に本社を置き、従業員178名。2025年9月期の売上高は約28億円で、乗換案内事業が全体の約8割を占める。法人向けデータ提供や広告課金、旅行手配など多角的な収益源を持つ。

乗換案内事業が売上の8割を占める

乗換案内事業は、個人向けモバイルアプリ「乗換案内」の提供、法人向けのシステム組み込みやデータ提供、インターネット上の広告販売、旅行企画・販売などから収益を得る。2025年9月期のセグメント売上高は23億43百万円で、全社売上の82.7%を占める。同事業は無料サービスの広告収入と有料会員サービス、法人向けライセンス販売で構成され、幅広い収益源を有する。また、鉄道事業者向けに運賃計算エンジンや時刻表データの提供も行っており、安定した収入基盤となっている。

マルチメディア・ソフトウエア・ハードウエアの多角事業

マルチメディア事業はニュースサイトや出版(悟空出版)を手掛けるが、2025年9月期の売上高は20百万円と極めて小規模である。ソフトウエア事業は受託開発が中心で、売上高3億1百万円。ハードウエア事業はドローン関連やハードウエア販売で1億76百万円。その他事業は情報機器リースで11百万円。これらの事業は乗換案内事業を補完する位置づけだが、収益貢献は限定的である。連結子会社のゼストプロやジェイフロンティア、若尓丹(上海)が開発を担当し、外部からの受託も行っている。ハードウエア事業ではKiwiやエアーズがドローンスクールを運営するが、収益はまだ小さい。

グループ全体で10社以上の子会社を擁する

連結子会社にはコンパスティービー(広告代理)、ゼストプロ・ジェイフロンティア・若尓丹(上海)(開発受託)、イーツアー(旅行)、J MaaS(移動サービス)、悟空出版などがある。また、上海に杰昱信息技術、非連結子会社としてKiwiやJorudan Taiga、持分法適用関連会社としてDoreicuやエアーズなどを持つ。2025年にはRemunera JorudanやJorudan Transit Directoryが清算、イーツアーが解散した。グループ全体で約10社が事業を展開しており、子会社はそれぞれ専門性を持ち、当社の事業を支える構造である。コンパスティービーは広告販売を一手に引き受け、ゼストプロなどは開発の外部リソースとして機能する。

売上高は減少傾向も、収益構造の改善を図る

売上高は2012年度の49億円から2025年度の28億円へと減少した。2023年度には営業損失1億89百万円、純損失1億18百万円を計上したが、2025年度には売上高28億円、営業利益45百万円、純利益2億61百万円と黒字に転換した。為替差益や助成金収入が寄与した。現金同等物は32億円、自己資本比率は約83.6%と財務体質は健全である。経営指標としてROEと絶対利益額を重視している。

業界の中での役割は鉄道経路検索・運賃計算ソフトウェアの開発・販売会社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
28億円
営業利益
0億円
営業利益率
0.0%
純利益
3億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01個人向け移動サービス主力

パソコン・モバイル向けに「乗換案内」を提供。有料サービス、広告スペース販売、モバイルチケット販売などを収益源とする。鉄道利用者に経路検索・運賃計算の利便性を提供する。

主な製品・サービス2
乗換案内(パソコン向け製品)
鉄道・バスなどの経路検索・運賃計算を行うパッケージソフト。バージョンアップサービスを併せて提供し、ユーザーの移動計画を支援する。
乗換案内(モバイル向けサービス)
スマートフォンなどで動作する経路検索アプリ・サービス。有料会員向け機能や広告掲載、モバイルチケット販売など多様な収益モデルを持つ。

02法人・公共交通機関準主力

法人向けには「乗換案内」の販売に加え、社内の旅費精算システムへの組み込み、他企業・団体のウェブサービスへの提供、交通機関向けソリューションを手掛ける。

主な製品・サービス2
法人向け乗換案内製品
企業の社員向けに出張・通勤経路を検索するための法人向けソフトウェア。社内システムへの組み込みや旅費精算との連携が可能。
交通機関向けソリューション
鉄道・バス事業者向けに運賃計算や経路検索のシステムを提供し、交通データの活用を支援するソリューション群。

03ソフトウエア開発準主力

グループ会社が受託ソフトウエア開発を担い、当社製品の開発委託を受ける。ゼストプロ、ジェイフロンティア、上海若尓丹がシステムの企画・設計・開発・保守を行う。

主な製品・サービス1
受託ソフトウエア開発
顧客の要望に応じたシステム・ソフトウエアの企画・設計・開発・保守サービス。当社グループ内の製品開発基盤としても機能する。

04マルチメディア副次

ニュースサイト等のコンテンツ配信と書籍出版を行う。コンパスティービーが広告代理、悟空出版が出版を担い、グループで情報発信基盤を形成する。

主な製品・サービス1
ニュースサイト等のコンテンツ
インターネット上でニュースや情報コンテンツを提供するサービス。広告収入等を収益源とする。

05ハードウエア・その他その他

ハードウエア販売・保守、ドローンスクール運営、情報関連機器リースなどを手掛ける。上海杰昱がハードウエア販売、エアーズがドローン教育を担当する。

主な製品・サービス2
ハードウエア(販売・保守)
情報機器等のハードウエアを販売・保守する事業。グループ内外に機器を供給する。
ドローンスクール
ドローン操縦者の育成を目的としたスクール運営。資格取得支援などを提供する。

製品と技術

経路検索アプリ「乗換案内」が中核製品

「乗換案内」は、全国の鉄道・バス・航空・船舶の時刻表データを統合し、最適経路を検索するアプリである。スマートフォン向けアプリとモバイルサイト「乗換案内NEXT」を提供する。有料会員向けにはスポット情報やマルチモーダル検索、リアルタイム運行情報などの付加価値機能を提供。無料版は広告収入で運営され、月間利用者数は多数に上る。パソコン向け製品も引き続き販売されており、法人向けにはAPI提供や社内システムへの組み込みも行う。また、交通事業者向けに運賃計算エンジンをライセンス提供している。

MaaSと法人向けソリューションへの展開

J MaaS株式会社を通じて、ICTを活用した移動手段の手配・販売サービスを展開。公共交通機関に加え、シェアサイクル・タクシー・レンタカー等を組み合わせたトータルモビリティの実現を目指す。法人向けには乗換案内の経路検索エンジンを社内システムに組み込むソリューションや、旅費精算システムとの連携を提供。交通事業者向けには運賃計算システムや運行管理システムの開発も行っている。また、イーツアー(解散手続き中)では旅行企画・販売も行っていた。

グループ全体の技術開発体制

開発は、本社のほか、子会社のゼストプロ、ジェイフロンティア、若尓丹(上海)が担う。受託ソフトウエア開発も行い、外部からの収入を得ている。ハードウエア事業ではドローン関連のサービス(エアーズのスクール運営)やハードウエア販売(杰昱上海)を手掛ける。出版事業(悟空出版)では鉄道関連書籍などを発行。これらの技術資産を活かし、新たな移動サービスやコンテンツの創出を目指している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

乗換案内アプリで知られる、赤字脱却急務

ジョルダンは「乗換案内」アプリを核とする情報サービス企業。競合としてはソラコムがIoTプラットフォーム、ハッチ・ワークがECで異なる。アプリのユーザー基盤は強力だが、マネタイズが不十分で直近は営業赤字。25/9期には営業利益率0%となり、収益改善が急務。VR・AR関連のベンチャーとも異なる独自ポジション。広告収入やデータ活用で成長余地はあるが、競争激化で収益化が課題。

強み

  • 「乗換案内」アプリは多くの利用者を抱え、認知度が高い。
  • 長年の運営で得たデータは他社が模倣しにくい強み。
  • 時刻表や経路検索に加え、周辺情報など付加価値提供が可能。
  • 特定分野に特化し、競合が少ないニッチ市場での優位性。

課題

  • 高いユーザー数を活用した広告収入や課金モデルが十分でない。
  • 営業利益率がマイナスから0%改善も、持続的な黒字化が課題。
  • Googleマップなど大手無料サービスの台頭により競争が激化。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がジョルダン

時価総額で並べると、掲載11社のなかで4番目にあたる。

#企業時価総額PER
13974SCAT35億円15.2倍
23987エコモット35億円
33622ネットイヤーグループ35億円20.0倍
43710ジョルダン34億円9.3倍
53627テクミラホールディングス34億円
64014カラダノート34億円38.5倍
73753フライトソリューションズ34億円
8476A辻・本郷ITコンサルティング34億円29.1倍
95256Fusic33億円60.1倍
104068ベイシス33億円29.0倍
114447ピー・ビーシステムズ33億円32.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 0件

売上高49億円で推移した2012年度当初

2012年度の売上高は49億円、純利益2億円。パソコン向け乗換案内が主力で、鉄道データの販売も行っていた。2013年度から2017年度までは売上高が43~44億円で安定的に推移していたが、スマートフォン普及に伴う無料アプリの台頭が徐々に収益に影響を与え始めた。純利益は3億円前後を維持していた。当時はパソコン向けパッケージソフトの販売が中心であり、法人向けのシステム販売も順調であった。

売上高が減少に転じた2018年度以降

2018年度売上高40億円、純利益1億円と減少傾向が顕著に。2020年度には新型コロナウイルス感染症の影響で移動需要が激減し、売上高35億円。2021年度には26億円にまで落ち込んだ。営業損益は公表されていないが、純利益はゼロに近い水準となった。この期間、広告収入の減少や開発投資の増加が収益を圧迫した。また、無料サービスの利用者は増加したが、収益化が追いつかなかった。法人向け案件は堅調だったが、全体の減少を補えなかった。

営業損失を計上した2023年度

2023年度、売上高は30億円ながら営業損失1億89百万円、純損失1億18百万円を計上した。経営環境の変化に対応するため、MaaS関連の研究開発や事業拡大への投資が負担となった。また、広告収入減少や人件費増加も影響した。この赤字計上を受けて、コスト削減と事業再編が急務となった。

子会社整理と黒字転換を果たした2025年度

2025年度、売上高は28億円に微減したが、営業利益45百万円、純利益2億61百万円と黒字に転換した。コスト削減と為替差益の計上が寄与した。同時に、Remunera Jorudan等の清算やイーツアーの解散といったグループ再編を実施。経営資源を乗換案内事業とMaaS事業に集中させる方針である。また、J MaaSを通じて移動サービス事業を強化し、新たな収益源の開拓を進めている。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    乗換案内の機能強化と収益化

    スマートフォン向けアプリ「乗換案内」の機能強化を継続し、無料サービスは利用者数増加を図り広告売上を拡大、有料サービスはスポット検索やマルチモーダル経路検索を強化し新規会員開拓と既存会員維持を目指す。

  2. 02

    法人向けクラウドサービスの拡充

    「乗換案内Biz」などのクラウド型サービスを強化し、旅費・通勤費削減ニーズに対応。他社サービスとの連携による販路拡大、公共部門への取り組み強化、バスロケーションシステムや顔認証システムの提供拡大を進める。

  3. 03

    MaaS事業の本格展開

    培ったノウハウを活用し、交通機関との提携拡大やデジタルチケット「ジョルダンモバイルチケット」の提供を軸にMaaS事業を展開。取り扱いチケットの増加、認証方式の多様化、MaaS事業者向けプラットフォーム整備を進める。

  4. 04

    新技術対応と事業領域拡大

    IoT・AI技術の高度化に対応し、ハードウエア事業やソフトウエア受託を強化。スマートフォン向け新サービスの提供、訪日旅行者向け多言語対応、地域情報サービスとの連携により収益源の多様化を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で178人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は513万円で、9期前と比べて3.0%平均年齢は43.3歳、平均勤続年数は12.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年9月190
2017年9月189
2018年9月189
2019年9月52939.29.3193
2020年9月51139.49.9180
2021年9月51240.510.7199
2022年9月51441.611.3199
2023年9月51541.612.0207
2024年9月52442.512.8186−108
2025年9月51343.312.81780

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社9(国内 7 / 海外 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
志木オフィス — 埼玉県志木市331百万円
乗換案内事業ソフト ウエア事業 全社(共通)
高田馬場オフィス — 東京都新宿区124百万円
乗換案内事業 全社(共通)
賃貸用マンション — 埼玉県志木市122百万円
全社(共通)
本社 — 東京都新宿区87百万円
乗換案内事業 ソフト ウエア事業 全社(共通)
本社 — 北海道 函館市40百万円
ソフト ウエア事業
本社(中国上海市)他、1事業所23百万円
ソフト ウエア事業
本社 — 東京都 新宿区0百万円
ソフト ウエア事業
主な関係会社
  • 国内
    ゼストプロ株式会社(注)3
    北海道函館市
    議決権96.6%
  • 国内
    有限会社プロセス(注)4
    北海道函館市
    議決権100.0%
  • 国内
    イーツアー株式会社(注)3
    東京都新宿区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社悟空出版
    東京都新宿区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ジェイフロンティア
    東京都新宿区
    議決権100.0%
  • 国内
    J MaaS株式会社(注)3
    東京都新宿区
    議決権95.6%
  • 海外
    若尓丹(上海)軟件開發有限公司(注)3
    中国上海市
    議決権91.3%
  • 海外
    杰昱(上海)信息技術有限公司(注)3,4
    中国上海市
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社エアーズ(注)5
    東京都港区
    議決権39.6%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は28億円営業利益0億円前期と比べると減収で、売上が-3.4%。

売上高
-3.4%
28億円
営業利益
0億円
純利益
3億円
営業利益率
0.0%
前期比 +6.9%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高30億円28億円
営業利益1億円0億円
純利益3億円3億円
1株あたり配当¥10¥10

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は7億円、営業利益は0億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q10110.0−1
2023年3Q7−1−14.30
2023年4Q70
2024年1Q7−1−14.3−1
2024年2Q900.01
2024年4Q13−1−7.7−1
2025年2Q1500.02
2025年4Q1300.01
2026年2Q1715.93
2026年3Q700.01

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年9月期からの14期で、売上は49億円から28億円へ57%に減った。直近期の営業利益率は0.0%。純利益は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年9月4962
2013年9月4343
2014年9月4364
2015年9月4353
2016年9月4453
2017年9月4353
2018年9月4031
2019年9月4331
2020年9月3521
2021年9月2620
2022年9月2721
2023年9月301−2
2024年9月29−2−2−6.9−1
2025年9月28030.03

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高28億円のうち、営業利益として残るのは0億円0.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の10.7%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金53.6%15億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金42.9%12億円
  • その他の費用持分法損益などの調整3.6%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益0.0%0億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
46.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比8.4pt
0.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+4.1pt
10.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比7.3pt
5.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年9月期は営業CFが3億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは2億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は32億円で、売上の13.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年9月8301121
2013年9月40−1424
2014年9月8−120−420
2015年9月38−11130
2016年9月7−3−1433
2017年9月4−2−2234
2018年9月3−2−1135
2019年9月10−1135
2020年9月1−11036
2021年9月1−31−236
2022年9月3−3−1036
2023年9月2−4−1−233
2024年9月0−2−1−230
2025年9月3−10232

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年9月期の総資産は55億円。このうち返さなくてよい自己資本が46億円で、自己資本比率は83.3%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年9月48351370.5
2013年9月4637978.6
2014年9月52401277.5
2015年9月5143883.1
2016年9月55441180.2
2017年9月56461082.7
2018年9月5647983.7
2019年9月57471082.2
2020年9月5548787.4
2021年9月5649787.0
2022年9月5850884.7
2023年9月57471081.2
2024年9月5344983.2
2025年9月5546983.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳
現金及び預金
32億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
40億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
0億円
在庫として抱えている分
負債合計
9億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
60
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中61位あたり、逆に低いのは営業利益率605社中530位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.8%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
0.0%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
83.3%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-3.5%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.6%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥646で、1年前と比べて+9.0%過去52週の値幅のなかでは37%の位置にある。

¥646+0.0%1ヶ月+4.9%1年+9.0%時価総額34億円
過去52週の値幅
安値¥560高値¥793

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.3倍
PER (会社予想)10.3倍
PBR0.67倍
配当利回り1.55%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は前日比+6.44%の661円と急騰し、1カ月では+6.61%と堅調です。52週高値793円からは17%下落した水準ですが、52週安値560円からは18%上昇しています。25日線620円や75日線614.31円を上抜け、200日線605.6円も上回りました。RSIは76.32と過熱圏にあります。出来高は前日比で大幅に増加しており、新規材料が出た可能性があります。情報・通信業で、モビリティ関連の需要が期待されます。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PER8.8倍は業界平均30.16倍を大幅に下回り、極めて割安。PBR0.6491倍と純資産を大きく下回る水準。ROE5.8%に対してPBR0.65倍は、株主資本に対する評価が低すぎる。配当利回り0.98%は平均3.33%を下回り、還元は限定的。直近の業績は赤字から黒字転換の兆しが見えるが、その後の収益は小幅。割安は明らかだが、収益力の弱さと配当の低さが投資判断のリスク要因。

指標この会社業種平均
PER (実績)9.3倍47.9倍
PER (予想)10.3倍
PBR0.67倍2.96倍
ROE5.8%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

乗換案内アプリの高い認知度を持つが、収益化が課題。強気派は、広告需要の拡大や法人向けデータサービス、交通データの活用による新規収益に期待。弱気派は、広告市場の停滞や競合の台頭、少子高齢化による利用者減を懸念。収益の柱の単一性が争点。

プラスに働く材料6
  • 高いブランド力

    「乗換案内」は多くのユーザーに利用される。

  • データ価値

    蓄積した移動データを法人向けに提供できる。

  • 業績改善

    直近で黒字転換し、利益が回復。

  • PBR0.65倍と解散価値割れ不定影響

    PBR0.65倍、時価総額32億円

  • 営業損益が-2億円から0億円に改善2025年9月期影響

    営業利益は-2億円→0億円

  • 最終損益は3億円の黒字転換通年影響

    純損益は-1億円→+3億円

マイナスに働く材料7
  • 広告依存

    収益の大部分が広告で、景気変動に左右される。

  • 競合出現

    無料の地図アプリなど競合が増え、シェアが脅かされる。

  • 利用者減少

    人口減少で公共交通利用者が減る可能性。

  • 売上高28億円と3期連続減収通年影響

    売上高30→29→28億円

  • 営業利益率0%と低収益性2025年9月期影響

    営業利益率0%、営業利益0億円

  • 配当利回り0.98%と低水準継続影響

    配当利回り0.98%

  • 外国人保有0.49%と低く需給が細い継続影響

    外国人保有比率0.49%

次の決算で確かめる点
月間アクティブユーザー数
アプリの利用状況と広告単価への影響を把握。
広告売上高
主要収益源の動向を監視。
法人向け売上高
新規事業の成長性を測る。
営業利益率
コスト管理と収益性の改善を確認。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり10で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.55%。

年間配当
¥10
1株あたり
配当利回り
1.55%
いまの株価に対して
配当性向
11.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年9月1339.1
2017年9月130.020.6
2018年9月130.050.3
2019年9月130.031.7
2020年9月6−53.838.2
2021年9月60.019.7
2022年9月60.022.9
2023年9月60.0
2024年9月60.0
2025年9月60.011.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥10

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ5,538人。区分でいちばん多いのは個人・その他97.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が1.0%を占め、残る99.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年9月%2021年9月%2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
個人・その他93.894.495.395.996.997.6
自己株式2.22.22.92.92.92.9
事業法人1.52.93.01.61.01.0
証券会社3.20.90.61.61.50.9
外国法人1.30.80.50.70.40.4
外国人個人0.10.30.20.20.10.1
金融機関0.00.70.50.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01佐藤俊和49.99
02坂口京6.34
03ジョルダン従業員持株会4.32
04岩田和也2.28
05吉川直樹1.77
06佐藤照子1.71
07小田恭司1.41
08山野井 さち子1.14
09若杉精三郎1.12
10株式会社センター・オブ・エクセレンス・グループ0.74

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+67%、1株純資産は14期で+39%。直近期のROEは5.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年9月316464.816.622.9
2013年9月516927.610.923.8
2014年9月7376510.09.724.6
2015年9月578167.213.425.9
2016年9月488405.814.939.1
2017年9月658997.515.920.6
2018年9月259072.740.650.3
2019年9月259122.756.031.7
2020年9月109351.1121.138.2
2021年9月99501.089.319.7
2022年9月139671.352.722.9
2023年9月−38908−4.1
2024年9月−23863−2.6
2025年9月518995.811.611.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/9期の役員報酬は総額45百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
佐藤俊和代表取締役社長 社長執行役員 営業本部長2,627,660
坂口京取締役333,980
玉野博昭取締役100
東寺浩取締役 執行役員 企画営業本部長10,000
東條巌取締役
馬野耕至取締役
石塚兼也常勤監査役
窪田哲夫監査役
五十嵐雅子監査役
福原和三監査役

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4302328
社外取締役57182
監査役15155

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,882字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、コンパスティービー株式会社(連結子会社)、ゼストプロ株式会社(連結子会社)、有限会社プロセス(連結子会社)、イーツアー株式会社(連結子会社)、株式会社悟空出版(連結子会社)、株式会社ジェイフロンティア(連結子会社)、J MaaS株式会社(連結子会社)、若尓丹(上海)軟件開發有限公司(連結子会社)、杰昱(上海)信息技術有限公司(連結子会社)、Kiwi株式会社(持分法適用非連結子会社)、Jorudan Taiga Limited(非連結子会社)、株式会社Doreicu(持分法適用関連会社)、株式会社エアーズ(持分法適用関連会社)、長城学院株式会社(関連会社)及び株式会社ブノワ(関連会社)で構成されております。主な事業の内容は、鉄道等の経路検索・運賃計算ソフトウエア「乗換案内」の製造・販売、ホームページ及びモバイルでの「乗換案内」及び付随サービスの提供、旅行の取扱、その他インターネット向けコンテンツの提供、並びに受託ソフトウエア開発であります。 コンパスティービー株式会社は、主に広告代理業を営んでおります。当社との主な関係は、当社のインターネット向け「乗換案内」の広告スペースの販売であります。ゼストプロ株式会社は、システム・ソフトウエアの企画・設計・開発・保守等を行っております。当社との主な関係は、当社製品の開発委託であります。有限会社プロセスは、情報関連機器のリース等を行っております。株式会社悟空出版は、出版業を行っております。株式会社ジェイフロンティアは、システム・ソフトウエアの企画・設計・開発・保守等を行っております。当社との主な関係は、当社製品の開発委託であります。J MaaS株式会社は、ICTを活用した移動手段の手配・販売・提供サービス等を行っております。当社との主な関係は、同社が提供するシステムの利用であります。若尓丹(上海)軟件開發有限公司は、システム・ソフトウエアの企画・設計・開発・保守等を行っております。当社との主な関係は、当社製品の開発委託であります。杰昱(上海)信息技術有限公司は、ハードウエアの販売・保守等を行っております。株式会社Doreicuは、ウェブサイトの開発・運営等を行っております。株式会社エアーズは、ドローンスクールの運営等を行っております。 当社グループの事業における当社及び当社の関係会社の位置付け並びにセグメントとの関連は、次のとおりであります。以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。 (乗換案内事業) 個人向けには、「乗換案内」のパソコン向け製品の販売とそのバージョンアップサービス等を行っております。また、法人向けには、「乗換案内」等の法人向け製品等の販売の他、法人内の情報システムの旅費精算部分への組み込み及び他企業・団体のウェブサービス向け提供並びに交通機関向けソリューションの提供等を行っております。 インターネットでも「乗換案内」や飲食店情報等の提供を行っております。「乗換案内」のモバイル向け有料サービスの提供、広告スペースの販売、旅行の企画・手配・販売及びモバイルチケットの販売等を収益源といたしております。 (主な関係会社)当社、コンパスティービー株式会社、イーツアー株式会社、J MaaS株式会社、株式会社Doreicu (マルチメディア事業) ニュースサイト等のコンテンツの提供を行っております。また、書籍の出版等も行っております。 (主な関係会社)当社、コンパスティービー株式会社、株式会社悟空出版 (ソフトウエア事業) 受託ソフトウエア開発等の事業を行っております。 (主な関係会社)当社、ゼストプロ株式会社、株式会社ジェイフロンティア、若尓丹(上海)軟件開發有限公司 (ハードウエア事業) ハードウエアの販売及び保守等、ドローンスクールの運営等の事業を行っております。 (主な関係会社)杰昱(上海)信息技術有限公司、Kiwi株式会社、株式会社エアーズ (その他) 情報関連機器リース等の事業を行っております。 (主な関係会社)有限会社プロセス なお、Remunera Jorudan株式会社については令和7年6月19日付で、Jorudan Transit Directory,Inc.については令和7年7月24日付でそれぞれ清算結了しております。また、イーツアー株式会社は令和7年8月に解散し、現在清算手続き中であります。 当社グループの事業系統図は以下のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題8,363字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、「自社こそが最強の開発集団である」を基本スタンスとする「もの作り」の集団であり、ICT(情報通信)技術を背景とした独創的な構想力に基づく「もの」を世に問い、社会の進展に貢献することを目指しております。また、斬新な企画・新しい技術にチャレンジする集団であるべく、「『個』を大切にする」「最新の技術に敏感である」「持てるエネルギーのすべてを商品にぶつける」の3つを基本理念としております。 当社グループが世に問う「もの」とは、ライフスタイルを大きく変える「サービス(=ソフトウエア、ハードウエア)」であり、思考に大きな影響を与える「情報(=コンテンツ)」であります。これらにより、より便利な未来、誰もがよりクリエイティブになり、個性を発揮する社会の実現を目指してまいります。 当社グループは、構成員の「『個』を大切にする」、すなわち個性を活かせるワークスタイルを尊重し、かつ、学習・コミュニケーションの場を提供します。そのような設定の下、構成員は「最新の技術・商品に敏感である」ことを旨とし、「持てるエネルギーのすべてを商品にぶつける」ことにより、各個人の自己実現にトライしながら、当社グループの発展を目指すものといたしております。 ICT技術の進歩やエネルギー問題・サステナビリティ等を背景として、人々のライフスタイルや価値観、社会が大きく変わろうとする中で、当社グループはそれらの「サービス」「情報」を社会に提供していくことで、その変化を率先して担ってまいります。そのことにより、当社グループの業績及び企業価値の向上を図るとともに、社会全体に広く貢献できる企業グループとなることを基本方針としております。 (2) 目標とする経営指標 長期的には資本の効率性の観点から、自己資本利益率を目標とする経営指標として考えております。また、中期的には、長期の目標の前提となる収益性の確保のため、売上高、営業利益及び経常利益の絶対額を経営指標として重視しております。 (3) 経営環境 ICT産業においては、現在、大きな変化の時期が訪れていると認識しております。特に、IoT(モノのインターネット)や生成AIを始めとするAI(人工知能)技術の高度化・実用化の進展等により、「いつでもどこでも」ネットにつながる環境が一般化するとともに多くのことが人手を介さずに実現できるようになることで、独創的なサービスが次々に登場してくるものと考えております。 また、大手インターネット企業等が主体となって提供するサービスの増加・拡大、サービスの無料化等による競争環境の激化、生成AIの普及による情報収集スタイルの変化や、ネット環境の普遍化に伴う今いる場所からの案内のニーズの高まり、乗換案内と地図サービスの融合の更なる進展等が予想されます。加えて、「MaaS(Mobility as a Service)」(サービスとしての移動:各種の移動手段を組み合わせる等により、移動をサービスとして利用できる形で提供するもの)の流れが進展することも考えられます。 一方で、新型コロナウイルス感染症の影響を契機とした移動や外出についての質的・量的変化は、MaaSの展開を含め、当社グループを取り巻く状況に多大な影響を与えております。 これらの経営環境を踏まえ、当社グループは、既存事業の更なる強化に加え、事業領域の拡大・ビジネスモデルの多様化の必要に迫られていると考えております。 (4) 中長期的な経営戦略 ライフスタイルを大きく変える「サービス」と思考に大きな影響を与える「情報」の提供を基本に、ビジネスの拡大を目指してまいります。「ライフスタイルを大きく変えるサービス」の提供としては、「乗換案内」の機能強化等による事業推進とともに、その周辺領域である位置や移動に関する各種事業(コンテンツ提供のみならずハードウエアや、MaaSのような実際の移動手段の提供を含む)への展開を進め、時間短縮や効率化・省資源化といった価値を提供していく方針です。その上で、「移動に関するNo.1 ICTカンパニー」としての地位を確立してまいります。「思考に大きな影響を与える情報」の提供としては、各種コンテンツの提供を行い、時間短縮や効率化だけでなく時間の質的向上をも提供する会社への展開を図ってまいります。 また、それらの目的を果たすため、IoTやAI技術の高度化・実用化の進展等の環境変化に対応したビジネスモデルを確立し、収益源の確保を図るとともに、今後の成長軸として新たな付加価値の提供を目指してまいります。 ① 乗換案内事業 i. インターネット a. モバイル スマートフォン等のモバイル端末については、非常に広く普及していることに加え、容易に持ち運べるという端末特性から、情報・通信端末として中心的役割を果たしていくものと考えております。 その中で、現在、スマートフォン向けアプリケーションとして「乗換案内」、モバイルサイトとして「乗換案内NEXT」の提供を行っておりますが、今後も引き続き機能強化と収益獲得を目指してまいります。また、新たなモバイル端末への迅速な対応を行ってまいります。 無料サービスについては、利用者数・利用回数の回復・増加を図るべく、機能の充実等の施策を講じつつ、収益獲得の見込める機能・サービスを積極的に導入することで、広告・付随サービス売上の増加を目指す方針です。 有料サービスについては、スポット情報等を含む「ポイントtoポイント」の検索や、新しい移動手段を組み込んだトータル・マルチモーダル経路検索等の強化を中心に、継続的な機能拡張、使いやすさの改善等を実施してまいります。また、既に一部実施しておりますが、利用シーンに合わせた課金方法・単位の細分化等を今後も行っていく方針です。これらの施策により、新規会員の開拓を行うとともに、既存会員の維持を目指してまいります。 b. PC向けインターネット PC向けインターネットについては、通信環境等については普及が進み利用者数は飽和に近付いているものと考えられますが、その上で提供されるサービスに関しては、情報の量的・質的拡大や市場規模の拡大が予想されます。 PC向けインターネットの「乗換案内」もモバイルと同様、利用者数・利用回数の増加を目的とした機能強化等を行い、広告・付随サービス等の売上増加につなげてまいります。 c. 広告 インターネット広告については、通信速度の向上、検索・コンテンツ連動型広告や行動ターゲティング広告の増加等に加え、AI技術の高度化・実用化の進展等により、環境が大きく変化すると同時に市場が拡大していくものと考えられます。 その中で、当社グループとしては、媒体である無料サービスの利用者数・利用回数増加による広告の表示回数の増加を図ってまいります。それに加え質的な対策として、「乗換案内」の特性やビッグデータ、広告ツール等を活用した広告表示の最適化、動画等のリッチメディア広告への対応等を更に進めてまいります。 ii. 個人(PC)向け PCソフト「乗換案内」は、既存の利用者に対するバージョンアップの提供が売上の中心となっております。したがって、これを継続的に行って収益の確保を図ってまいります。 iii. 法人向け 情報システムのクラウド化・分散化の需要は今後も増加していくものと考えております。また、企業における旅費・通勤費や事務コストの削減は、新型コロナウイルス感染症の影響を契機とした勤務形態の変化等も踏まえ、引き続き課題となるものと思われます。 その中で当社グループとしては、「乗換案内Biz」等のクラウド型サービスの強化を行い、クラウド化・分散化ニーズへの対応を図るとともに、他社の法人向けサービスとの連携を進め、販路の拡大を図ってまいります。また、「JorudanStyle」の拡販等を含めた公共部門への取り組み強化や、情報の充実等による公共交通機関・観光関連企業・インターネット関連企業等へのサービス提供拡大を進めてまいります。加えて、ハードウエアを含めたバスロケーションシステムや顔認証機能等を含む予約・発券・乗車等のシステムの提供拡大、着地型情報提供インターフェース「スマートシティモード」の導入拡大等を図ってまいります。その他、AI技術を活用した旅費・通勤費の精算システム等の新しいサービスの提供に向け、開発を進めております。 iv. 旅行 旅行に関しては、移動需要の増加傾向は続いているものの、海外旅行に関しては為替相場の動向等もあり、当面は需要の低迷が続くものと想定しております。 現在、当社グループとしては、PC向けインターネットやモバイル向けに「ジョルダントラベル」として展開し、各種旅行商品の予約・販売等のサービスを行っております。また、国内のLCCや高速バスの予約サービスも行っております。 今後は、当面は事業運営に係る費用の削減に注力しつつ、将来の本格的な需要拡大に備えた基盤整備等を進めていく方針です。 v. グルメ 飲食店情報等については、当社グループの提供する位置や移動に関するサービスとの親和性が高い情報の1つであると考えております。現在、スマートフォン・PC向けに「美味案内」のサービスを提供しております。また、電子メニュークラウドサービス「スマートオーダー」の提供も行っております。 今後は、掲載情報の充実化・利便性の向上や、移動後あるいは今いる場所からの目的検索・案内との相乗効果等により、利用者の増加・収益拡大に努めてまいります。 vi. 地域情報等 移動後あるいは今いる場所からの目的検索や案内等を含めた情報の充実が、必要性を増しているものと考えております。 その中で当社グループとしては、店舗・施設等の割引・特典情報等を提供する「ジョルダンクーポン」を展開しております。今後も、サービスの充実化や地図等を含めたナビゲーション機能との連携等により、コンテンツ利用料以外の収益拡大に努めてまいります。 vii. 訪日旅行者向け 訪日外国人旅行者向けのサービス(外国語による日本国内の情報提供等)については、既に「乗換案内」が13言語に対応しております。今後は、中長期的な視点で、訪日旅行者の増加や大規模な国際イベントの開催等に対応し、対応プラットフォームの増加を進めるとともに、店舗・施設等の情報提供や提供するサービス領域の拡大等を図り、収益拡大を目指してまいります。 viii. MaaS これまでの事業で培ったノウハウや利用者数等の基盤を活用してMaaS事業を本格展開し、実際の移動手段の提供を更に進め、利便性の向上と新たな収益源の獲得を目指してまいります。当面は、実際の移動手段を保有する各交通機関等との提携拡大を進め、観光等を目的としたデジタルチケット「ジョルダンモバイルチケット」の提供を軸に事業拡大を図る方針です。具体的には、取り扱うチケットの増加やチケット認証方式の多様化・高度化等を図ってまいります。また、MaaS事業者のためのプラットフォーム整備や、交通機関向けのシステムの開発・提供等についても進めてまいります。 ② マルチメディア事業 i. 出版 株式会社悟空出版において事業を展開しております。当社グループの主要な事業領域である位置や移動に関する内容やICT分野に関する内容を取り上げる等により相乗効果の発揮を図りつつ、引き続き書籍の刊行を行ってまいります。 ii. ニュース 定期刊行物課金のネット販売プラットフォーム「J-STAND」の提供開始に向け、準備を進めております。 ③ ソフトウエア事業 各種のソフトウエアの企画・設計・開発・保守業務の受託を行っております。特に、「乗換案内」に併せた法人内のシステム全体の受託や、公共交通・地域情報等に関連する案件の受託に取り組んでまいります。また、「乗換案内」のサービス提供で培った技術を活かし、モバイル・クラウド・AI関連の案件の受託にも努めてまいります。 また、基本戦略としての「ライフスタイルを大きく変えるサービス」の提供の一環として、スマートフォン向けを中心に新しいサービスの提供を今後も引き続き進めていく方針です。 ④ ハードウエア事業 ハードウエアの販売・保守業務の事業を展開しております。 ソフトウエア事業における案件と連携すること等により、拡販に努めてまいります。加えて、取り扱う品目を増加させること等により、市場の拡大に対応した事業領域の拡大を目指してまいります。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループの事業は、主としてICT(情報通信)産業に属しており、中でも位置や移動に関わるアプリケーション・コンテンツといった分野を中核事業としております。これらの領域においては、新たな技術やそれを利用したサービスや事業の登場といった大きな環境の変化が常に起こっております。最近でも、生成AIを始めとするAI技術の高度化・実用化が急速に進展し、多方面に大きな影響を及ぼしております。 また、位置や移動に関わる分野においても、訪日旅行者の増加等を含めた移動需要の増加傾向が続く中で、「MaaS」や「スマートシティ」の取り組みが各所で行われるとともに更なる進展が期待されており、当社グループにおいてもこれらの事業展開を更に加速することが必要な状況となっております。加えて、当社グループは、従来のソフトウエアの分野から、ハードウエアの分野等への事業領域の拡大を進めております。 このような状況下においては、変化に対応する事業戦略を有していること、そこで求められる新技術やノウハウを常に先行して蓄積し続けること、及びそれらを可能にする体制が構築されていること等が重要であると考えております。 上記を踏まえ、以下の施策等を実施してまいります。 ① 収益源の確保・多様化 当社グループの事業の拡大のため、収益源の確保・多様化が必要になると考えております。特に、スマートフォンやタブレット端末の普及並びにIoTやAI技術の高度化・実用化の進展等による事業環境の変化に際しては、収益獲得手段の確保が至上命題となっております。その例といたしましては、既に一部実施しておりますが、店舗・施設への利用者の誘導による手数料収入、IoT関連のハードウエアの開発・販売、AI技術を活用したサービスの提供等が挙げられます。また、MaaS事業における移動手段の提供や、交通機関向けのシステム提供による収益等もこれに含まれます。必要に応じて多角的な業務提携の推進や各種の投融資等を行い、収益源の多様化に努めてまいります。 ② 他企業との連携 当社グループは、当社グループの成長のため、既存事業の強化や利用者数拡大、新分野への展開等を目指すに当たり、そのスピードアップを図るため、今後とも引き続き状況によっては他企業との提携やM&A等が必要になるものと考えております。そのため、今後の事業展開においても、他企業との連携の必要性を常に考慮に入れた上で進めてまいります。 ③ 新分野への展開 当社グループは、継続的な成長のため、新市場への進出や新規事業の立ち上げ等を含めた新分野への展開・挑戦等を行っていくことが常に必要であると考えております。当社グループは、今後の更なる成長に向け、新たな収益の柱となり得る新分野への展開を目指し、社内における新しい組織の設置や関係会社の新規設立等を含む各種施策を実施してまいります。 ④ 優秀な人材の発掘及び育成 当社グループは、新しい技術への対応が常に要求される事業を営んでおります。最先端の技術を習得し、高度な技術力に裏付けられた、消費者に使いやすいサービスの提供を目指しております。また今後は、各種ネットワーク端末やクラウド関連及びAI等の技術力並びに革新的で高品質なサービスの企画・開発力が競争力の源泉となります。その確保のためには、優秀なスタッフと、優秀なスタッフによって構成された開発体制が必要であると認識しております。今後の当社グループの成長のため、現在当社グループに在籍しているスタッフと同等もしくはそれ以上の人材の発掘・育成を行ってまいります。 ⑤ 各種ソフトウエア・ハードウエア技術の蓄積 当社グループでは、今後の事業展開において、スマートフォンやIoT、AI等に関連する事業が、これまでにも増して重要になるものと認識しております。したがって、現状において優先的に蓄積すべき技術は、これらに関連する各種ソフトウエア・ハードウエアに関する技術であると考えております。社会における情報通信環境が、日々進化を続ける中、当社グループにおいても、新技術の獲得・技術の更新を継続して行ってまいります。 ⑥ 製品・サービスの信頼性・利便性向上 当社グループの提供する製品・サービスの利用者数増加、更には今後の事業展開に向けて、当社グループの提供する製品・サービスの信頼性や利便性がこれまでにも増して重要になってくるものと考えております。そのため、開発技術や製品・サービスに関する知識についての複数のメンバーでの情報共有や作業の標準化、突発的な事故や災害等への対策の強化を図り、メンテナンス・バージョンアップ体制の強化に努めることで、製品・サービスの信頼性向上に努めてまいります。また、機能強化や提供する情報の充実化等を継続的に行っていくことで、競合サービスとの差別化を図り、利便性向上に努めてまいります。 ⑦ 情報セキュリティの強化 当社グループの提供する製品・サービスの利用者数が増加し、システムやデータの規模が拡大するに伴い、外部からの不正な手段によるアクセス等によって、個人情報等を含む重要なデータの消去・流出やシステム障害等が発生する恐れも増加することになります。これらの情報の保護等の体制強化のため、当社は情報セキュリティマネジメントシステムの国際標準規格であるISO27001(ISO/IEC27001:2022)及びその国内規格であるJIS Q 27001(JIS Q 27001:2023)の認証を取得いたしておりますが、今後とも、役職員の情報取扱に関する教育・訓練等を含め、情報セキュリティ管理体制の継続的な強化に努めてまいります。 ⑧ コーポレート・ガバナンス体制の強化 当社グループは、企業価値の最大化を図るに当たり必要となる経営の効率化や各種のステークホルダーに対する会社の透明性・公正性の確保のため、コーポレート・ガバナンスが重要であると考えております。当社は、執行役員制度を導入するとともに複数の社外取締役を招聘し、取締役会の意思決定機能及び監督機能の強化や、執行責任の明確化及び業務執行の迅速化等を図っておりますが、事業及び組織の変化・拡大や、コーポレートガバナンス・コードへの対応等を含めた外部からの要求水準の高まりに伴い、具体的な組織・制度の変更等の対応を含め、体制の見直し・強化を常に行っていく必要があるものと考えております。 ⑨ 内部体制の充実 当社グループは、現在のところ小規模ながら、徐々に規模を拡大しつつあります。内部組織も現在の規模に応じた体制を整えておりますが、現状を踏まえつつ各種の対策を講じていく必要があると認識しております。一方で、組織の柔軟性、機動性の確保も重要であると考えております。そのため、内部体制の一層の充実に努め、組織的業務効率や業務の正確性の向上及びコンプライアンス体制の強化を図るとともに、環境の変化に素早く対応できる体制の維持を今後とも行ってまいります。 ⑩ 海外向け事業拡大 スマートフォン・タブレット端末の普及やAI技術の実用化等の市場環境の変化に伴い、アプリケーション・コンテンツといった分野においてもグローバル化が進んでおり、当社グループとしてもこれに対応していく必要性が更に強まっております。そのため、今後とも引き続き状況を踏まえつつ、外国語対応の強化や外国人向けサービスの充実、海外企業との取引拡大、現地法人の設立・資本参加及び現地事業の強化等を進めてまいります。
事業等のリスク12,031字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 以下において、本書に記載した「第2 事業の状況」、「第5 経理の状況」等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当社グループが当連結会計年度末現在において入手している情報に基づき、その時点において判断したものであります。また、以下の記載は当社グループの事業リスクを全て網羅するものではないことをご留意ください。 (1) セグメント別の状況について ① 乗換案内事業 連結売上高に占める当該セグメントの売上高の割合が非常に大きく、当連結会計年度においては、82.7%になっております。したがって、当社グループの業績についても当該セグメントへの依存度が高く、当該セグメントの業績動向によっては、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② マルチメディア事業 当該セグメントにおいては、平成13年9月期以来損失の発生が続いております。その対策として、他のセグメントとの事業上の連携強化等を進め黒字化を図る方針であり、当連結会計年度においても各種施策を実施し、改善を進めてまいりました。しかしながら、現在のところは損失の発生が継続しており、今後についても想定通りに業績が推移するとは限りません。 また、出版物やニュースコンテンツ等に関して、外部から著作物やコンテンツの提供等を受けて製品・サービスを提供しておりますが、取引条件を含め、権利者との関係に変化があった場合、当該セグメントの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ ソフトウエア事業 当該セグメントにおいては、顧客の要求事項に基づくソフトウエアの開発、製造並びに保守サービス等を行っております。それらの品質管理を徹底し、顧客に対して品質保証を行うとともに顧客満足度の向上に努めております。しかしながら、当該セグメントの提供するサービス等において品質上のトラブルが発生した場合には、トラブル対応の追加コストの発生や損害賠償により、当該セグメントの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ ハードウエア事業 当該セグメントにおいては、事業に必要なハードウエアの調達に伴い、在庫の陳腐化リスクを負うことになります。販売状況を見極めながら必要数量の予測を的確に行うよう努めていますが、在庫が陳腐化した場合、または発注時期の遅延により適時に顧客に供給できず事業機会を逸失した場合には、当該セグメントの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ その他 当該セグメントにおいては、特定の企業グループに対する売上高の割合が大きいため、何らかの理由によりそれが減少した場合、当該セグメントの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 業界動向について ① パソコン等のコンピュータのソフトウエア・サービス需要 「乗換案内」のパソコン向け及び法人向け製品等の提供においては、ソフトウエアの需要動向の影響を受けます。また、法人向けにインターネット経由での利用を想定したサービス提供等も行っており、こちらはインターネット経由によるサービスの需要動向の影響を受けることになります。したがって、パソコン等のコンピュータの出荷台数の減少や、ソフトウエアのインターネットサービスの動向等により、ソフトウエア・サービスの需要に大きな変化が生じた場合には、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 ② モバイル・パソコン等からのインターネット利用 モバイル・パソコン等からのインターネットの利用については、通信速度の向上や通信量の増大が進んでおり、同時に利用者にとっての利便性も向上してきております。これら通信状況や利便性等の向上が、当社グループがインターネット関連事業を拡大するに当たっての前提となります。したがって、インターネットの通信状況や利便性等の向上が当社グループの想定を下回った場合には、当社グループの事業展開に影響を与える可能性があります。 また、特にモバイル等からのインターネット利用について、通信キャリアや端末・OSメーカー各社の方針変更、スマートフォン・タブレット端末の普及等に伴う利用の多様化、新しいタイプの端末の登場、IoTの進展等により、インターネット利用やそれを通じた情報提供の環境に大きな変化が生じることが考えられます。当社グループとしましては、これら環境の変化に素早く対応できる体制を整えてまいりますが、状況によっては、当社グループの事業展開や経営成績に影響を与える可能性があります。 ③ AI技術の高度化・実用化 近年、生成AIを始めとするAI技術の高度化・実用化が急速に進展し、多方面に大きな影響を及ぼしております。当社グループの事業においても、AI技術の活用が新たなサービスの開発に結び付き、事業の拡大につながることが期待されます。 一方で、生成AIの普及による情報収集スタイルの変化に伴い、当社グループの提供するサービスやコンテンツのアクセス数や利用者数が減少する可能性があります。また、当社グループの既存サービスの一部がAI技術によって代替され、その価値や競争力が低下すること等も考えられます。そのような場合には、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 (3) 競合状況について ① 経路検索ソフトウエア・サービス 経路検索のソフトウエア・サービスの市場においては、現在は数社が競合先として挙げられます。パソコン向け及び法人向けの製品・サービスにおいては株式会社ヴァル研究所の「駅すぱあと」、モバイル向けサービスにおいては株式会社駅探の「駅探」や株式会社ナビタイムジャパンの「NAVITIME」が、有力な競合先であると考えております。これら競合先の動向や新規参入企業の出現等によっては、競争が激化することも考えられます。 また、近年は経路検索と地図サービスの領域の融合が進んでおります。当社グループとしても、地図等を含めたナビゲーションサービスの提供を更に進めていく方針であり、今後更に競合領域が拡大していくものと考えられます。 加えて、大手インターネット企業等が提供する経路検索サービスが機能強化を行う動きも進んでおります。そのため、一般利用者向けサービスという観点ではこれらの企業等との競合関係が更に強まることも予想されます。 当社グループとしましては、継続的な機能強化や使いやすさの改善等を実施していくことで差別化を図っていく方針ですが、必ずしも想定どおりに進むとは限らず、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ② インターネット向けのコンテンツ提供 インターネットのコンテンツ提供については、新規参入企業の増加や既存企業の事業拡大等が続いており、大手インターネット企業等が主体となって提供するコンテンツも増加しております。加えて、スマートフォン・タブレット端末の普及や新たな端末の登場、コンテンツの無料化の進行といった大きな環境の変化も起きております。当社グループとしましては、環境の変化に素早く対応することでいち早く有利な地位を築くことを目指してまいりますが、必ずしも想定どおりに推移するとは限りません。その場合、当社グループが事業を推進するに当たり、厳しい競争環境にさらされることとなり、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ③ インターネットでの旅行販売 インターネットでの旅行の販売については、専業の旅行予約サイトの他、ポータルサイト、通販サイト、旅行会社、鉄道会社、航空会社等、異業種を含む多くの企業が参入し、競争が激化しております。当社グループとしては、モバイルやパソコン向けインターネットの「乗換案内」サービスを基盤とし、それらとの連携により差別化を図りつつ旅行販売を展開していく方針ですが、当社グループの事業展開に応じて競合領域が拡大し、更に競争が激化することも予想され、その状況によっては、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 飲食店情報の提供 飲食店情報の提供サービスについては、強力な競合先が複数存在しております。当社グループとしては、機能面及び利用者の誘導の面で、「乗換案内」等との連携を軸に事業を展開していく方針ですが、厳しい競争環境にさらされることも予想され、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ⑤ MaaS事業 MaaS事業については、今後の市場拡大に伴い、競争の激化が予想されます。当社グループとしては、競合先に先行して各交通機関等との提携を進め、取り扱うデジタルチケットの増加やチケット認証方式の多様化・高度化等を図っていく方針ですが、更に競争が激化することも予想され、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (4) 業績の季節変動性について 「乗換案内」の法人向けの製品については、法人の決算期の影響を受け、季節によって売上高が変動する傾向にあります。また、旅行関連事業においては、需要が季節により大きく変動する傾向にあります。そのため、四半期の財政状態及び経営成績の変動に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 特定の製品・サービスへの依存について 「(1) セグメント別の状況について」にも記載のとおり、当社グループ全体の売上高及び利益に占める乗換案内事業の割合は大きく、当社グループ全体の業績は「乗換案内」製品・サービスの動向に大きく依存しております。 特に、モバイルやパソコン向けインターネットの「乗換案内」サービスについて、無料サービスのアクセス数を基盤として、有料サービスへの誘導や付随サービスの提供、広告スペースの販売等を行っており、旅行の販売や飲食店等の店舗・施設情報の提供、更にはMaaS事業の展開等も含め、今後もその延長線上に事業拡大を図る方針です。したがって、モバイルやパソコン向けインターネットの「乗換案内」サービスへの依存度も今後とも高水準で推移していくものと予想されます。これらサービスに関しては、機能の充実や使いやすさの改善等の施策を継続的に講じることで、アクセス数や利用者数の維持・拡大を図ってまいりますが、その動向によっては、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 特定の取引先への依存及び重要な契約等について ① 時刻表データ等の利用 当社グループは乗換案内事業における時刻表データに関して、「5 重要な契約等」に記載のとおり、主に株式会社交通新聞社と時刻表データの利用に関する契約を締結しており、それら契約に基づいて時刻表データをダイヤ改正前にデジタルデータで収受しております。そのため、当社グループは「乗換案内」のアップデートを迅速に行う体制を整えることが可能となっております。したがって、当該契約が何らかの理由により終了した場合又は契約内容の変更があった場合、あるいは上記契約相手先の方針変更等により時刻表データ等の状況に変更があった場合には、「乗換案内」のアップデートの遅れや情報の誤り等が発生し、その価値が低下する、あるいは、当社グループの費用負担が増加する可能性があります。現状においては、上記契約相手先との良好な関係を築くこと等によりそれらの可能性の低減を図っておりますが、何らかの原因によりそれが困難になった場合等には、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 ② モバイル向けの情報提供 当社グループは、モバイル向けの情報提供に関して、「5 重要な契約等」に記載のとおり情報提供及び情報料の回収に関する契約を締結しており、当該契約に基づいてモバイル向けに情報を提供しております。近年は当該契約への依存度は低下しつつあるものの、当該契約が何らかの理由により終了した場合又は契約内容の変更があった場合、その他モバイル向けの情報提供の状況に変更があった場合等には、当社グループの提供するモバイル向けサービスやコンテンツのアクセス数や利用者数が減少、あるいは収益性が低下する可能性があります。その結果、当社グループの経営戦略及び経営成績が影響を受ける可能性があります。 また、スマートフォン・タブレット端末向けのサービスに関しては、Apple Inc.及びGoogle Inc.の2社のOS及び配信プラットフォームにおいてアプリケーションの提供を行っております。当社グループの当該アプリケーションのアクセス数・利用者数は非常に多く、それらを基盤とする収益の割合についても増加しており、今後もその傾向が続いていくものと見込んでおります。したがって、上記各社のスマートフォン・タブレット端末向けOS及び配信プラットフォームに関する方針変更等によりアプリケーション提供の状況に変更があった場合には、当社グループの提供する当該アプリケーションのアクセス数や利用者数の減少、あるいは収益性の低下もしくは費用負担の増加等の可能性があります。その結果、当社グループの経営戦略及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ③ 法人向けの製品・サービス提供 当社グループは、法人向けの製品・サービス提供を行っており、その売上高は近年増加傾向にあります。その中では、少数の情報システム開発会社経由の売上高や地方自治体向けの売上高、並びに公共交通事業者や大手インターネット企業等特定の企業グループに対する売上高の割合が大きくなっております。今後は販売先を更に広げていくことで特定の相手先への依存度は低下することを想定しておりますが、現状においては、それら特定の相手先における方針変更等何らかの理由により当該相手先への売上高が減少した場合、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 (7) 感染症の発生・拡大等について 感染症の発生・拡大等の場合には、人々の外出・移動需要が減少し、また世界各国で渡航制限等が行われることが考えられます。当社グループは位置や移動に関する事業を主要な事業としているため、これにより事業展開や財政状態及び経営成績の面で多大な影響を受けます。具体的には、旅行関連(特に海外旅行)の事業における需要の減少、「乗換案内」の各種インターネットサービスの利用の減少、移動に関するサービスへの広告需要の減少、並びに移動に関する事業を営む投融資先の業績悪化等であります。 これらの状況への対策として、事業運営に係る固定的な費用の削減を行うとともに、外出・移動需要の動向に対応した事業展開及び新たなサービスの提供等を行ってまいります。しかしながら、それらの対策が順調に推移しない場合、あるいは感染症の拡大が規模・期間の面で想定を上回った場合等には、当社グループの事業展開や財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 社内体制について ① 内部組織 当社グループは、令和7年9月30日現在、当社含めグループ会社16社、連結従業員数178名と小規模ながら、徐々に規模を拡大しつつあります。内部組織についても、現状では現在の規模に応じた体制を整えておりますが、規模の拡大に伴い組織体制の強化を図るべく、内部管理体制の充実等、各種の対策を講じることにより、体制の強化・見直しを行っております。しかしながら、当社グループが適切かつ十分な対応を行ったにもかかわらず、組織体制の強化が順調に進まない場合、組織的業務効率が低下する可能性や、関係者のミスや不正行為等により問題が発生する可能性があります。それらの結果として、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 技術者への依存 当社グループは、少数精鋭で効率的な製品開発を実施しております。徐々に体制を強化し、複数のメンバーで開発技術が共有できるよう試みておりますが、現段階ではまだ十分とは言えません。そのため、主要な技術者の病気、死亡、退職等が、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 また、当社グループは、新しい技術への対応が常に要求される事業を営んでおります。その中で、競争力を確保するためには、優秀な技術者とそれによって構成された開発体制が必要であると認識しております。今後の当社グループの成長のため、現在当社グループに在籍している技術者と同等もしくはそれ以上の人材の発掘及び育成を図ってまいりますが、的確な人材を適切な時期にかつ十分に確保できなかった場合、当社グループの将来における事業展開が制約を受ける可能性があります。 ③ 特定人物への依存及びその影響力 当社の設立以来の代表取締役社長であり発行済株式総数の50.00%を所有(令和7年9月30日現在)する佐藤俊和は、当社グループの経営方針や戦略の決定及び業務執行に加え、株主総会での承認を必要とする各種事項を含む当社グループの最終決定に対し、多大な影響力を持っております。当社グループは、コーポレート・ガバナンス体制の強化や内部体制の充実等による各事業担当者への権限委譲等を進めてまいりますが、現状では佐藤への依存度は大きく、何らかの理由で佐藤が職務を遂行できなくなった場合、当社グループの経営方針及び業績に影響を与える可能性があります。 (9) システム障害について 外部からの不正な手段による当社グループのシステムへのアクセス等の犯罪や、役職員の過誤、コンピュータウイルスへの感染、アクセス増加等の一時的な過負荷、通信障害、システムの欠陥等によって、当社グループのシステム内の重要なデータの消去・流出、システム障害、サービスの停止等が発生する可能性があります。これらのリスクを低減するため、当社グループとしましては、ISMSの認証取得や、データセンターの多重化を含めたサーバー等のネットワーク関連設備の増強等、各種の対策を進めておりますが、万一そのような事態が発生した場合、直接的・間接的な損害が生じる他、当社グループのシステム自体への信頼性の低下を招きかねず、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 製品・サービスの品質について ① 誤作動・バグ(瑕疵) 当社グループが提供する製品・サービスについては、開発・運用体制の強化を図ること等によりその信頼性の向上に努めてまいりますが、対策を講じたにもかかわらず誤作動・バグ(瑕疵)等が生じた場合、損害賠償責任が発生する可能性があり、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。さらに、そのような場合には、当社グループはユーザーからの信頼を喪失することも予想され、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を与える可能性があります。 ② 陳腐化 ICT(情報通信)産業においては、技術革新、業界標準及び顧客ニーズの変化、新技術及び新サービスの登場等が激しく、その中で事業を展開している当社グループにおいても、的確かつ効率的な研究開発を経常的に行い、技術革新に対応するよう努めております。しかしながら、当社グループにおける技術革新への対応等が順調に進まない場合、当社グループの提供する製品・サービスが陳腐化することで競争力が低下し、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 知的財産権について 当社グループは、現時点において第三者より知的財産権に関する侵害訴訟等を提起されることや、そのような通知は受けておりません。また、他社の保有する知的財産権等の状況について情報収集に努め、必要に応じて弁護士・弁理士に相談する体制を整えております。しかしながら、将来、当社グループの事業活動に関連して第三者が知的財産権の侵害を主張する可能性があります。また、当社グループの属する市場が大きくなり、事業活動が複雑・多様化するにつれ、知的財産権をめぐる紛争が発生する可能性は大きくなるものと考えられます。それらの結果、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (12) 法的規制について 現状において、当社グループの事業展開上の障害となるような法的規制はありませんが、当社グループの事業を取り巻く規制の状況によっては事業活動の領域が狭まることが考えられます。特に、インターネットの利用やMaaS等に関しては、現行法令の適用範囲の拡大や新法令の制定、あるいは事業者間における自主規制等が行われることも予想されます。それらの影響により、当社グループの事業が制約される可能性があります。 また、当社グループは旅行関連の事業を営んでおり、旅行業法に基づき、当社が第一種旅行業登録を、J MaaS株式会社が第二種旅行業登録を、それぞれ行っております。今後、同法や関係する法令の改定等によって、新たな規制が導入されて事業が制約される可能性、あるいは規制が緩和されて競合が激化する可能性があります。 それらの結果、当社グループの経営戦略や経営成績に影響を与える可能性があります。 (13) 個人情報の取扱について 当社グループでは、「乗換案内」製品・サービスの顧客の登録情報や購入履歴、旅行事業の顧客情報等の各種個人情報を保有しております。これらの個人情報については、外部からの不正アクセスに対する技術的な対応、情報へのアクセス制限、個人情報取扱に関する社員教育等を進め、ISMSの認証取得も行い、流出の防止に努めております。しかしながら、個人情報が万一流出した場合、損害賠償請求や関係当局等による制裁、刑事罰等を受ける、あるいは社会的信用を失う等の可能性があり、その結果、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 (14) 大規模災害の発生について 当社グループの設備については、大地震等の大規模災害が発生した場合、設備に被害を受け、直接的な損害が生じる可能性があります。また、データセンターの多重化等による対策を行っておりますが、コンピュータシステム等の設備が被害を受け、バージョンアップした製品や、モバイル・パソコン向けインターネットのサービスが提供できない場合、機会損失が発生する、あるいは顧客離れを引き起こす可能性があります。さらに、大規模災害によって複数の公共交通機関の路線等が長期間に渡って不通となった場合や、ダイヤが変則的になりデータの事前入手が困難になるあるいは頻繁なデータの修正が必要になるといった場合等も想定されます。これらについては、データ収集・修正等の体制整備やシステム構築等を図ることで対応してまいりますが、それでもなお、「乗換案内」の各種製品・サービスの必要性が低下する、実態との間に差が生じ実質的に製品・サービスの質が低下する、あるいは対応のためにコストが発生する等の可能性は残ります。それらの結果として、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (15) 国際情勢について 当社グループは、海外旅行を含む旅行の販売等の事業を展開しております。また、訪日旅行者向けのサービスの提供等も行っております。海外旅行や訪日旅行需要については、国際政治情勢や戦争・地域紛争、為替変動、感染症等の発生・流行等の影響を受けます。特に、紛争地域や感染症等の発生・流行地域に対する渡航自粛勧告が発せられる場合や、不要不急の旅行を回避する動きが顕著になる場合、国際政治情勢が悪化した場合等には、当該地域への旅行の需要が減少する、あるいは旅行商品の手配が困難になる等が考えられます。現時点においてそれらのリスクは既に顕在化しており、当社グループの事業展開や経営成績に大きな影響が生じております。 (16) 会計基準の変更について 当社グループは、会計基準等の内容を適切に把握できる体制を整備するため、公益財団法人財務会計基準機構への加入等も含め、各種会計基準の変更に対して適宜対応しております。しかしながら、将来において会計基準の大きな変更があった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (17) 他企業等への投融資について 当社及び当社の連結子会社は、令和7年9月30日現在、主に事業上の提携を目的として合計9社に投資を行っております。また、投資事業有限責任組合への出資も行っております。加えて、非連結子会社・関連会社も計6社あり、それらの株式も保有しております。その他、関係会社等への融資も行っております。当該保有投資有価証券・関係会社株式や貸付金については、必要に応じて評価損を計上する、持分法の適用対象とする、引当金を計上する等の措置を取っておりますが、投融資先の今後の業績によっては、当社グループの将来の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 また、当社グループは今後も引き続き、事業展開のスピードアップや既存事業の強化・利用者数拡大、収益源の多様化、新たな事業への展開等を目的として、第三者企業への資本参加、子会社設立、合弁事業への参加、企業買収等を含む各種の投融資を行っていく方針です。その際、投融資先の状況及びそれに伴うリスク等を慎重に検討した上で投融資を実行していく方針ですが、これらの投融資の結果を確実に予測することは困難であり、投融資に見合う収益が得られない、あるいは損失が発生する等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (18) 設備投資等について 当社グループでは、当社グループの事業に必要な固定資産として、事務所用の建物及び土地、データセンター設備等の工具、器具及び備品、並びにサービス提供のためのソフトウエア等の取得のための投資を継続的に実施しております。また、今後も引き続き、事業拡大に向けこれらの固定資産への投資を行っていく方針です。その際は、投資に対する収益の見通し等を事前に十分検討した上で実行してまいりますが、事前の見通しどおりに進まない場合や想定外の事象が発生する場合も考えられ、結果として投資に見合う収益が得られない可能性もあります。その場合には、当該固定資産の評価について検討を行い、減損損失の計上が必要になることも想定され、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (19) 訴訟について 当社グループは現時点において、当社グループの事業に関連した訴訟を提起されることや、そのような通知は受けておりませんが、事業の性格上、あるいは今後の事業展開により、訴訟を受ける可能性があります。特に、インターネットを通じた事業を行っているため、不特定多数のユーザー等から訴訟を提起される可能性があります。これらの可能性に対してはコンプライアンス体制の強化等を図ることで低減を図ってまいりますが、可能性をゼロにすることは困難であり、訴訟の内容、金額及び相手先の数等によっては、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (20) 海外展開・取引について 当社グループは、海外の関係会社の保有等、徐々に海外事業を展開しつつあり、スマートフォン・タブレット端末の普及等の市場環境の変化に伴って海外企業との取引についても増加傾向にあります。また、今後、サービスの提供範囲拡大や海外企業への出資等により海外展開を更に進めていくことも考えられます。実施の際は事前に十分な情報収集を行った上で進めてまいりますが、展開・取引を行う国や地域によっては、各種コストの増加や、政治・社会情勢の変化や法令・規制等の制定・改正、為替相場の大きな変動、通商問題の動向等の影響が想定され、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (21) 今後の事業展開について 当社グループは今後、ライフスタイルを大きく変える「サービス」と思考に大きな影響を与える「情報」の提供を基本に、ビジネスの拡大を目指していく方針です。事前に進め方の検討等を慎重に行った上で実行してまいりますが、既に記載したとおり、競合状況の激化やモバイル向けの情報提供に関する状況の変化、モバイル・パソコン向けインターネットの「乗換案内」サービスの競争力低下、法的規制に伴う制約、個人情報流出等の事態により、当社グループの想定通りに推移するとは限りません。あるいは、初期投資及び追加発生する費用が多額になることも考えられます。また、ハードウエアやMaaS等、事業領域の拡大に伴い多大なコスト負担が生じることも考えられます。その結果、当社グループの事業展開や財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループにおいては、将来の成長のため、新分野への展開についても併せて進めてまいります。その実行に当たっては、十分な検討を行う方針ですが、市場環境や顧客ニーズの変化等不測の事態により当初計画を達成できず、投資及び費用負担に見合う収益が得られない可能性があります。また、計画通りに推移する場合でも、当初期間においては投資及び費用負担が多額になることも考えられます。それらの結果として、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)9,953字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (経営成績等の状況の概要) (1) 経営成績の状況 当連結会計年度(令和6年10月1日~令和7年9月30日)におきましては、わが国の景気は米国の通商政策等による影響が一部に見られるものの緩やかに回復してまいりました。但し、物価上昇の継続が個人消費に及ぼす影響や米国の政策動向の影響等が、わが国の景気を下押しするリスクとなっております。 情報通信業界におきましては、企業のソフトウエア投資は増加が続いており、情報サービス業及びインターネット附随サービス業の売上高についても前連結会計年度(令和5年10月1日~令和6年9月30日)と比べ増加傾向となっております。また、1世帯当たりのインターネットを利用した支出についても増加となりました。このような中、生成AIを始めとするAI技術の高度化・実用化の急速な進展等、情報通信に関する市場環境の変化は更に加速してまいりました。また、位置や移動に関するサービスの領域におきましても、「MaaS(Mobility as a Service)」(サービスとしての移動)や「スマートシティ」等の流れが進展してまいりました。加えて、現状では訪日旅行者の増加等を含め人々の移動需要の増加は続いており、今後の更なる増加にも期待を持てる状況となっております。 当社グループにおきましても、この市場環境の変化に対応した事業展開のための基盤整備に取り組んでおり、「乗換案内」の各種インターネットサービスは多くの方々に広くご利用いただくに至っております。また、「MaaS」関連の新たな事業展開に向け、関連分野における研究開発活動や周辺領域への拡大等にも積極的に取り組んでおります。 このような環境の中で、当連結会計年度における当社グループの売上高は2,834,256千円(前連結会計年度比3.2%減)、営業利益は45,658千円(前連結会計年度は189,672千円の損失)、経常利益は258,244千円(前連結会計年度は166,309千円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益は261,735千円(前連結会計年度は118,539千円の損失)という経営成績となりました。 売上高につきましては、乗換案内事業セグメント及びソフトウエア事業セグメントの外部顧客への売上高が減少したこと等により、全体として前連結会計年度と比べやや減少いたしました。営業損益につきましては、乗換案内事業セグメント及びハードウエア事業セグメントにおける営業費用の減少等の影響が大きく、前連結会計年度と比べ大幅に改善し、黒字化に至りました。経常損益につきましては、営業損益の改善に加え、為替差益の発生(及び為替差損の減少)や助成金収入の増加等の影響もあり、前連結会計年度と比べ424,554千円の改善となりました。親会社株主に帰属する当期純損益につきましても、特別利益の減少があったものの、経常損益の改善や法人税等の減少等の影響もあり、前連結会計年度と比べ380,275千円の改善となりました。 (2) 財政状態の状況 当連結会計年度末における財政状態は、資産は5,502,462千円(前連結会計年度末と比べ206,008千円増)となりました。その内訳は、流動資産が4,044,054千円(前連結会計年度末と比べ267,350千円増)、固定資産が1,458,407千円(前連結会計年度末と比べ61,341千円減)であります。負債は899,576千円(前連結会計年度末と比べ25,909千円増)となりました。その内訳は、流動負債が896,628千円(前連結会計年度末と比べ46,985千円増)、固定負債が2,948千円(前連結会計年度末と比べ21,076千円減)であります。純資産は4,602,885千円(前連結会計年度末と比べ180,099千円増)となりました。その内訳は、株主資本が4,580,766千円(前連結会計年度末と比べ231,131千円増)、その他の包括利益累計額が2,538千円(前連結会計年度末と比べ52,163千円減)、非支配株主持分が19,581千円(前連結会計年度末と比べ1,131千円増)であります。 (3) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比べ255,055千円増の3,222,306千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローはそれぞれ、営業活動によるキャッシュ・フローは322,270千円の収入(前連結会計年度比997.5%増)、投資活動によるキャッシュ・フローは82,942千円の支出(前連結会計年度比49.7%減)、財務活動によるキャッシュ・フローは40,520千円の支出(前連結会計年度比62.1%減)となりました。 (生産、受注及び販売の実績) (1) 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) 乗換案内事業   2,147,472   △3.5 マルチメディア事業   2,026   △85.4 ソフトウエア事業   300,178   △9.7 ハードウエア事業   ―   ― その他   ―   ― 合計   2,449,678   △4.8 (注) 1 金額は、販売価格によっております。 2 セグメント間取引については、相殺消去しております。 (2) 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比 (%)   受注残高(千円)   前年同期比 (%) 乗換案内事業   1,191,373   +28.5   595,465   △1.6 マルチメディア事業   ―   ―   ―   ― ソフトウエア事業   274,852   △7.8   137,107   +114.0 ハードウエア事業   ―   △100.0   ―   ― その他   12,831   +40.3   16,271   +10.3 合計   1,479,057   +16.5   748,844   +9.5 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 受託開発以外の製品については見込生産を行っております。 3 当連結会計年度において、受注高及び受注残高に著しい変動がありました。これは、乗換案内事業において法人向け案件の受注が順調に推移したこと等によるものであります。また、ソフトウエア事業においては、大型案件の受注によるものであります。 (3) 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 乗換案内事業   2,343,077   △2.2 マルチメディア事業   2,073   △81.3 ソフトウエア事業   301,119   △9.9 ハードウエア事業   176,668   +0.7 その他   11,317   +6.6 合計   2,834,256   △3.2 (注)  セグメント間取引については、相殺消去しております。 (経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容) 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 (1) 経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 ① 各損益項目の状況 i. 売上高 売上高は、2,834,256千円(前連結会計年度と比べ93,982千円、3.2%減)となりました。 これは、セグメント別の売上高(セグメント間の内部売上高相殺後)について、乗換案内事業セグメントが2,343,077千円(前連結会計年度と比べ53,761千円減)、ソフトウエア事業セグメントが301,119千円(前連結会計年度と比べ33,164千円減)と減少した影響等によるものです。乗換案内事業セグメントにおける売上高減少の主要因は、法人向けの事業等の売上高が減少したことです。ソフトウエア事業セグメントにおける売上高減少の主要因は、セグメント間の内部売上高が増加したことです。 ii. 売上原価 売上原価は、1,575,568千円(前連結会計年度と比べ173,120千円、9.9%減)となりました。 前連結会計年度と比べた減少の主要因は、乗換案内事業セグメントにおいて法人向けの事業等に係る外注費やハードウエア導入費用等が減少したことです。なお、売上原価の売上高に占める割合については55.6%となり、前連結会計年度と比べ4.1ポイント減少いたしました。 以上の結果、売上総利益は1,258,688千円(前連結会計年度と比べ79,138千円、6.7%増)となりました。 iii. 販売費及び一般管理費 販売費及び一般管理費は、1,213,029千円(前連結会計年度と比べ156,192千円、11.4%減)となりました。 前連結会計年度と比べた減少の主要因は、株式会社エアーズが連結の範囲から外れた影響等によりハードウエア事業セグメントにおいて販売費及び一般管理費が減少したことです。なお、販売費及び一般管理費の売上高に占める割合については42.8%となり、前連結会計年度と比べ4.0ポイント減少いたしました。 以上の結果、営業利益は45,658千円(前連結会計年度と比べ235,331千円増)となりました。 iv. 営業外損益 営業外収益については、為替差益や助成金収入等の計上により222,281千円(前連結会計年度と比べ125,012千円増)となりました。前連結会計年度と比べた増加の主要因は、為替差益の発生や助成金収入の増加です。 営業外費用については、賃貸収入原価等の計上により9,694千円(前連結会計年度と比べ64,210千円減)となりました。前連結会計年度と比べた減少の主要因は、為替差損が無くなったことです。 以上の結果、経常利益は258,244千円(前連結会計年度と比べ424,554千円増)となりました。 v. 特別損益 特別利益については、子会社清算益の計上により82,437千円(前連結会計年度と比べ38,575千円減)となりました。前連結会計年度と比べた減少の主要因は、子会社株式売却益が無くなったことです。 特別損失は、減損損失等の計上により31,069千円(前連結会計年度と比べ22,700千円増)となりました。前連結会計年度と比べた増加の主要因は、ゼストプロ株式会社の保有する固定資産に係る減損損失を計上したことです。 以上の結果、税金等調整前当期純利益は309,612千円(前連結会計年度と比べ363,277千円増)となりました。 vi. 法人税等合計 法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額を合わせた法人税等合計は、46,825千円(前連結会計年度と比べ18,506千円減)となりました。前連結会計年度と比べた減少の主要因は、繰延税金資産の回収可能性の判断の結果、繰延税金資産が増加し法人税等調整額が減少したことです。 以上の結果、当期純利益は262,787千円(前連結会計年度と比べ利益が381,784千円増)となりました。 vii. 非支配株主に帰属する当期純損益 非支配株主に帰属する当期純損益については、非支配株主に帰属する当期純利益が1,051千円(前連結会計年度と比べ1,508千円増)となりました 以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は261,735千円(前連結会計年度と比べ380,275千円増)となりました。 ② セグメント別の状況 乗換案内事業 乗換案内事業では、広告等の売上高が大きく増加したものの、法人向けの事業及びモバイル向け有料サービス等の売上高が減少したこと等により、セグメント全体の売上高は前連結会計年度と比べ微減となりました。一方で、法人向けの事業における売上原価の減少等の影響が大きく、セグメント全体の利益は大きく増加いたしました。 それらの結果、売上高2,384,104千円(前連結会計年度比0.5%減)、セグメント利益357,719千円(前連結会計年度比104.5%増)となりました。 マルチメディア事業 マルチメディア事業では、出版関連の売上高が減少したこと等により、セグメント全体の売上高は前連結会計年度と比べ減少いたしました。また、これに加え、今後の展開に向けた費用の増加等もあり、セグメント全体の損失は増加いたしました。 それらの結果、売上高2,073千円(前連結会計年度比87.1%減)、セグメント損失10,409千円(前連結会計年度は5,493千円の損失)となりました。 ソフトウエア事業 ソフトウエア事業では、セグメント全体の売上高は前連結会計年度と比べ微増となりました。一方で、今後の展開に向けた研究開発費の増加等の影響があり、セグメント全体の利益は減少し、損失が発生いたしました。 それらの結果、売上高430,951千円(前連結会計年度比2.4%増)、セグメント損失26,873千円(前連結会計年度は14,531千円の利益)となりました。 ハードウエア事業 ハードウエア事業では、前連結会計年度末から株式会社エアーズが連結の範囲から外れた影響があったものの、中国におけるハードウエア販売等の既存事業が順調に推移し、セグメント全体の売上高は前連結会計年度と同程度となりました。損益面では、株式会社エアーズが連結の範囲から外れた影響により販売費及び一般管理費が大きく減少したため、セグメント全体の損益は大幅に改善し、黒字化に至りました。 それらの結果、売上高176,668千円(前連結会計年度比0.7%増)、セグメント利益21,452千円(前連結会計年度は73,708千円の損失)となりました。 その他 その他セグメントでは、前連結会計年度と比べ、全体として大きな変動はありませんでした。 それらの結果、売上高11,317千円(前連結会計年度比6.6%増)、セグメント損失659千円(前連結会計年度は1,668千円の損失)となりました。 なお、上記のセグメント別の売上高は、セグメント間の内部売上高を相殺しておりません。また、セグメント利益又は損失は、連結損益計算書における営業損益をベースとしておりますが、各セグメントに配分していない全社費用及びセグメント間の内部取引の控除前の数値であり、合計は連結営業損益と一致しておりません。 (2) 財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容 ① 資産、負債及び純資産の状況 i. 資産 資産は流動資産につきましては、267,350千円増の4,044,054千円となりました。これは、前渡金が23,270千円減の52,818千円、その他が50,725千円減の148,406千円となった一方で、現金及び預金が255,055千円増の3,232,306千円、売掛金及び契約資産が90,490千円増の640,833千円となったこと等によるものです。その他の減少は、前払費用や未収法人税等の減少等によるものです。現金及び預金の増加は、当期純利益の発生等によるものです。売掛金及び契約資産の増加は、当第4四半期連結会計期間の売上高が、(前連結会計年度末から連結の範囲から外れた株式会社エアーズの売上高を除いた)前連結会計年度の第4四半期連結会計期間の売上高と比べ増加したこと等によるものです。 固定資産につきましては、61,341千円減の1,458,407千円となりました。これは、有形固定資産が85,879千円減の727,513千円、無形固定資産が3,429千円増の101,300千円、投資その他の資産が21,108千円増の629,592千円となったことによるものです。有形固定資産は、償却が進んだことに加え、一部の土地並びに建物について減損損失を計上したこと等により、減少いたしました。無形固定資産は、取得による増加と償却による減少が同程度となり、全体としては大きな金額の変動はありませんでした。投資その他の資産は、その他に含まれる長期前払費用の減少等の一方で、翌連結会計年度の課税所得の見積額が増加したこと等による繰延税金資産の増加等があり、やや増加いたしました。 ii. 負債 負債は、流動負債につきましては、46,985千円増の896,628千円となりました。これは、契約負債が55,797千円減の385,626千円となった一方で、買掛金が21,377千円増の271,542千円、未払法人税等が75,214千円増の90,670千円、未払消費税等が22,097千円増の30,539千円となったこと等によるものです。契約負債の減少は、旅行販売に係る契約負債の減少等によるものです。未払法人税等の増加は、税金等調整前当期純利益の発生等によるものです。 固定負債につきましては、21,076千円減の2,948千円となりました。これは、その他に含まれる繰延税金負債の減少によるものです。 iii. 純資産 純資産は、株主資本につきましては、231,131千円増の4,580,766千円となりました。これは、利益剰余金が231,131千円増の4,041,071千円となったことによるものです。利益剰余金の増加は、親会社株主に帰属する当期純利益が剰余金の配当を上回ったことによるものです。 その他の包括利益累計額につきましては、為替換算調整勘定の減少により、52,163千円減の2,538千円となりました。為替換算調整勘定の減少は、在外の連結子会社であったJorudan Transit Directory, Inc.の清算等によるものです。非支配株主持分につきましては、1,131千円増の19,581千円となりました。 ② セグメント別の資産の状況 乗換案内事業 乗換案内事業につきましては、2,968,890千円(前連結会計年度末と比べ41,821千円増)となりました。 マルチメディア事業 マルチメディア事業につきましては、28,458千円(前連結会計年度末と比べ736千円減)となりました。 ソフトウエア事業 ソフトウエア事業につきましては、386,942千円(前連結会計年度末と比べ64,608千円減)となりました。 ハードウエア事業 ハードウエア事業につきましては、135,257千円(前連結会計年度末と比べ32,029千円増)となりました。 その他 その他セグメントにつきましては、69,246千円(前連結会計年度末と比べ1,128千円減)となりました。 なお、上記のセグメント別の資産は、各セグメントに配分していない全社資産が含まれておらず、また、セグメント間の内部取引の控除前の数値であり、合計は連結資産合計と一致しておりません。 (3) キャッシュ・フローの状況に関する認識及び分析・検討内容 ① 営業活動によるキャッシュ・フロー 営業活動によるキャッシュ・フローは、322,270千円の収入(前連結会計年度比997.5%増)となりました。 前連結会計年度と比べての変動の要因は、為替差益が53,306千円(前連結会計年度は差損が51,042千円でその差104,348千円)、前連結会計年度には無かった子会社清算益が82,437千円、売上債権及び契約資産の増加額が87,527千円(前連結会計年度は減少額が88,025千円でその差175,552千円)、契約負債の減少額が55,580千円増の55,781千円となった一方で、税金等調整前当期純利益が309,612千円(前連結会計年度は損失が53,665千円でその差363,277千円)、法人税等の還付額が3,280千円(前連結会計年度は支払額が58,542千円でその差61,822千円)となり、加えて前連結会計年度にあった子会社株式売却益118,794千円が無くなったこと等です。 為替差益が増えた主要因は、為替が円安方向に変動したことです。子会社清算益は、Jorudan Transit Directory, Inc.を清算したことにより発生いたしました。売上債権及び契約資産の増加額が増えた主要因は、当第4四半期連結会計期間の売上高が前年同四半期の売上高と比べ増加したこと等による売掛金及び契約資産の増加です。契約負債の減少額が増えた主要因は、旅行販売に係る契約負債の減少です。税金等調整前当期純利益が増えた主要因は、営業利益が増加して黒字化に至ったことに加え、為替差益が発生したことや助成金収入が増加したことです。法人税等の還付額が増えた主要因は、前連結会計年度において税金等調整前当期純損失が発生していたことです。前連結会計年度における子会社株式売却益は、株式会社エアーズの株式を売却し、同社が連結の範囲から外れたこと等により発生したものです。 ② 投資活動によるキャッシュ・フロー 投資活動によるキャッシュ・フローは、82,942千円の支出(前連結会計年度比49.7%減)となりました。 前連結会計年度と比べての変動の要因は、有形固定資産の取得による支出が109,163千円減の5,465千円となったこと等です。 有形固定資産の取得による支出が減った主要因は、前連結会計年度においてデータセンター設備の増強・更新のため工具、器具及び備品を取得したことです。 ③ 財務活動によるキャッシュ・フロー 財務活動によるキャッシュ・フローは、40,520千円の支出(前連結会計年度比62.1%減)となりました。 前連結会計年度と比べての変動の要因は、前連結会計年度にあった連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出80,270千円が無くなったこと等です。 前連結会計年度における連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出は、J MaaS株式会社の株式を追加取得したこと等により発生したものです。 (4) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 現状における当社グループの資金需要の主なものは、運転資金、納税資金、固定資産への投資資金及びM&Aを含む各種投融資資金です。運転資金の主な内容は、製造費、商品仕入、販売費及び一般管理費等の営業費用です。製造費の内訳は、人件費、時刻表データ等の情報使用料、外注費、通信費等です。商品仕入については、主に販売用のハードウエアの仕入です。販売費及び一般管理費の内訳は、人件費、広告宣伝費、支払報酬、支払手数料、研究開発費等です。固定資産への投資資金の主な内容は、事務所やデータセンター設備等の有形固定資産、ソフトウエア等の無形固定資産、並びに敷金及び保証金等の投資その他の資産への投資資金です。投融資資金の主な内容は、主に事業上の提携を目的とした投資有価証券または関係会社株式の取得のための資金です。 資金調達については、主に内部留保資金により調達しております。一部でそれ以外の資金調達も行っておりますが、資本業務提携を目的としたものや、子会社管理上の必要性によるものであり、当面必要な運転資金、固定資産への投資資金及び各種投融資資金等については、内部留保資金及び営業活動によるキャッシュ・フローにより十分調達可能であると考えております。 (5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況、1連結財務諸表等、(1) 連結財務諸表、注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

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