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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

アイリッジ

iRidge,Inc.3917 · Growth · 情報・通信業

スマホアプリの開発・運用支援とアプリマーケティングツールを提供する企業。小売・金融・モビリティ業界向けに顧客接点を強化する。

概要

アイリッジは2008年8月に東京都港区で設立された情報・通信業の企業である。スマートフォンアプリの企画・開発・運用支援を中核事業とし、アプリマーケティングツール「FANSHIP」やアプリビジネスプラットフォーム「APPBOX」を提供する。企業向け統合マーケティング支援を行うビジネスプロデュース事業も展開してきた。2026年3月期の連結売上高は71億円、従業員数は273名。東京証券取引所グロース市場に上場している。

三つの報告セグメントと収益構造の変化

アイリッジグループは2026年3月期までアプリビジネス事業、ビジネスプロデュース事業、フィンテック事業の三つを報告セグメントとしていた。アプリビジネス事業が売上の過半を占め、同事業の売上高は52億9,757万円(前期比19.9%増)でセグメント利益は10億4,018万円。ビジネスプロデュース事業は17億1,453万円(同2.5%増)、セグメント利益は1億1,099万円。フィンテック事業は9,184万円(同85.3%減)でセグメント損失2,765万円だった。2025年7月にフィンテック事業の中核子会社である株式会社フィノバレーの全株式を譲渡したため、同事業から撤退。今後はアプリビジネスとビジネスプロデュースに経営資源を集中する。グループ全体の売上高は前期比5.6%増の70億8,411万円、調整後営業利益は2億4,604万円(同5.1%減)だった。

アプリビジネス事業の内容と競争力

アプリビジネス事業はスマートフォンアプリの企画・開発・運用支援を軸とする。小売、金融、モビリティ業界を中心に、企業向けにスクラッチ開発とパッケージ開発の両方を手掛ける。同事業の強みは、アプリマーケティングツール「FANSHIP」とアプリビジネスプラットフォーム「APPBOX」の自社プロダクトを持つ点にある。「FANSHIP」は位置情報や購買情報などオンライン・オフラインのデータを統合し、セグメントごとにプッシュ通知やクーポンを配信できる。「APPBOX」は新規アプリ開発から既存アプリの機能拡張、マーケティング施策までを一貫支援するSDK群を提供し、開発コストと期間を削減する。2026年3月期には生成AI技術を活用した次世代基盤への刷新を実施。また、ディップ株式会社との共同事業によるEX-DX領域の取引が大幅に拡大し、同事業の成長を牽引した。

ビジネスプロデュース事業の役割

ビジネスプロデュース事業は、主にナショナルクライアントを顧客とし、統合マーケティング支援とリアルプロモーション支援を提供する。20年以上の実績を持つ「プロモーションプランニング」を基盤に、クリエイティブ・データ・テクノロジーを掛け合わせて課題解決を図る。同事業はアプリビジネス事業と連携し、顧客企業の事業戦略立案からサービス開発、グロースハックまでをワンストップで支援する。2026年3月期の売上高は17億1,453万円と前期比2.5%増だが、大型案件の受注時期ずれ込みや利益率の低い案件の割合上昇により、セグメント利益は1億1,099万円(同22.3%減)に留まった。今後の事業拡大に向け組織体制を強化中で、プリセールス機能の新設にも取り組む。

グループの構成と子会社・関連会社

アイリッジグループは連結子会社として、株式会社Qoil(旧DGマーケティングデザイン、2018年取得)と株式会社プラグイン(2022年取得)を有する。Qoilはビジネスプロデュース事業を、プラグインはアプリ開発・運用を担う。2025年1月には株式会社博報堂と資本業務提携を結び、同年2月に合弁会社HAKUHODO BRIDGE(持分法適用関連会社)を設立した。また、2024年4月にはディップ株式会社と資本業務提携を締結し、EX-DX領域での協業を進めている。一方、フィンテック事業を担っていた株式会社フィノバレーは2025年7月に全株式を譲渡し、連結対象から外れた。同社はデジタル地域通貨プラットフォーム「MoneyEasy」を手掛けていたが、同事業からの撤退に伴いグループを離れた。

業界の中での役割はアプリビジネスプラットフォーム・マーケティングツール提供事業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
71億円
営業利益
1億円
営業利益率
1.4%
純利益
6億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
アプリ ビジネス事業53億円74.6%10億円18.9%
ビジネス プロデュース 事業17億円23.9%1億円5.9%
フィンテック 事業1億円1.4%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01小売・金融・モビリティ主力

エンタープライズ企業を中心に、スマートフォンアプリの企画・開発・運用を一気通貫で支援。アプリマーケティングツール「FANSHIP」とアプリビジネスプラットフォーム「APPBOX」を提供し、顧客企業のアプリビジネス成長を支援する。

主な製品・サービス2
FANSHIP
アプリデータの収集・分析と顧客コミュニケーションを最適化するマーケティングプラットフォーム。位置情報や購買情報などを統合管理し、セグメント配信を可能にする。
APPBOX
アプリ開発に必要な機能群を備えたプラットフォーム。スクラッチ開発を効率化し、データ分析やマーケティング施策も支援する。

02メーカー・ナショナルクライアント準主力

メーカーをはじめとする大企業向けに、プロモーション・広告の企画・実行支援や統合マーケティング支援を提供。店頭販促からウェブを使った施策まで、スペシャリストが課題解決を支援する。

主な製品・サービス1
プロモーション企画・実行支援
店頭販促やウェブプロモーションの企画・実行を支援するサービス。

03地方自治体・金融機関副次

デジタル地域通貨プラットフォーム「MoneyEasy」を提供し、地域通貨や商品券の電子化・流通を支援。ただし、2025年7月に事業を譲渡し撤退済み。

主な製品・サービス1
MoneyEasy
地域で発行・利用可能な通貨や商品券を電子化するプラットフォーム。二次元コード決済方式で導入が容易。

製品と技術

アプリマーケティングツール「FANSHIP」の機能と進化

「FANSHIP」は元々2009年にフィーチャーフォン向けにスタートした「popinfo」を前身とする。スマートフォン対応後、2019年に現名称へリニューアルした。本製品の核心は、アプリユーザーの位置情報、購買情報、CRMデータを統合し、セグメントごとにプッシュ通知やクーポンを配信できる点にある。企業は店内での行動や来店頻度に応じたメッセージを自動で送ることができ、顧客エンゲージメントを高める。データ分析機能も備え、アプリのMAU(月間アクティブユーザー)は累計1億ユーザーを超える。小売・金融・モビリティ業界の大企業を中心に、累計300以上のアプリに導入されている。2026年3月期には生成AIを活用した次世代基盤への刷新が進められた。

アプリビジネスプラットフォーム「APPBOX」の開発効率化

「APPBOX」は2023年4月に提供を開始した、アプリ開発・運用・グロースを一つのプラットフォームで実現するサービスである。各種機能をSDK(ソフトウェア開発キット)として提供し、スクラッチ開発とパッケージ開発の両方に対応する。企業は標準SDKを組み込むだけで、プッシュ通知、位置情報連携、分析機能などを容易に追加でき、開発期間とコストを従来比で削減できる。既存アプリへの機能拡張も容易で、マーケティング施策との連動も図れる。2026年3月期には生成AI技術の活用を前提とした次世代基盤へ刷新。AI駆動型の開発体制を構築し、受託開発の生産性向上にも寄与している。

デジタル地域通貨プラットフォーム「MoneyEasy」の撤退

「MoneyEasy」はアイリッジの子会社フィノバレーが提供していたデジタル地域通貨プラットフォームである。地方自治体や金融機関向けに、地域通貨や商品券を電子化し流通させる仕組みを提供。二次元コード読取方式を採用し、店舗側の導入コストを抑えたことが特徴だった。2018年のフィノバレー設立後、複数の自治体に導入されたが、同事業は十分な収益化に至らず、2025年7月にフィノバレーの全株式を譲渡。アイリッジはフィンテック事業から完全に撤退した。この判断により、グループはアプリビジネスとビジネスプロデュースへの経営資源集中を明確にした。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

情報・通信業、低収益で競合に劣後

アイリッジは情報・通信業に属するが、最新売上高71億円、営業利益率1.41%と低収益。同業のVRain SolutionやCocoliveと比較して規模が小さく、収益性も劣る。売上は増加傾向(57→67→71億円)だが、利益率が低く、効率的な事業運営が課題。提供データから強みを特定できず、業界内での競争力は限定的と推測される。

強み

  • 売上高が3期連続増加、57億円から71億円へ成長。
  • 収益性やシェアなどの明確な強みを特定できない。
  • 同業他社との比較で優位性を見いだせない。
  • 提供データのみでは強みを抽出不可能。

課題

  • 営業利益率1.41%と低く、事業効率や競争力に課題。
  • 売上拡大にもかかわらず利益率が低く、改善が急務。
  • 同業のVRain Solution等と比べ、規模・収益で劣後。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がアイリッジ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
13727アプリックス36億円
23976シャノン36億円
35250GMOプライム・ストラテジー36億円33.7倍
44174アピリッツ36億円
53917アイリッジ35億円5.5倍
63967エルテス35億円
73974SCAT35億円15.2倍
83987エコモット35億円
93622ネットイヤーグループ35億円20.0倍
103627テクミラホールディングス34億円
114014カラダノート34億円38.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 21件

モバイル事業に特化して2008年に設立

アイリッジは2008年8月、東京都港区に資本金700万円で設立された。設立当初からモバイル関連ビジネスを主目的とし、2009年6月には本社を新宿区に移転。同年11月、フィーチャーフォン向けに携帯電話の待受画面へポップアップで情報を配信する「popinfo」の提供を開始した。2010年2月にはGPS配信機能を搭載し、エリア限定の情報配信を可能に。同年7月にはスマートフォンに対応し、アプリのダウンロード不要でプッシュ通知を届けるサービスとして拡大した。2011年12月から2013年11月にかけて本社を渋谷区、千代田区と移転し、事業拡大に伴うオフィス拡充を進めた。

マザーズ上場と本社移転を経た2015年

2015年7月、アイリッジは東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場した。同年11月には本社を港区に移転。上場資金を元に事業拡大を加速し、2016年7月期の売上高は12億円、当期純利益1億円を計上。その後も成長を続け、2017年7月期には売上高15億円、純利益2億円に達した。しかし、2018年7月期は売上高15億円に対し純利益は0億円と伸び悩み、収益構造の転換が必要となる。この時期、M&Aや新規事業への投資を本格化させる準備を進めた。

デジタルガレージとの提携と子会社買収の2018年

2018年5月、アイリッジは株式会社デジタルガレージと資本業務提携契約を締結(2021年2月解消)。同年6月には株式会社フィノバレーを設立し、8月の会社分割により電子地域通貨事業を承継させた。さらに2018年8月、株式会社DGマーケティングデザイン(現Qoil)の株式を取得し連結子会社化。これによりビジネスプロデュース事業の基盤を得るとともに、フィンテック事業への進出を図った。この年の売上高は33億円(決算期変更により2019年3月期)と跳ね上がったが、純利益は0億円。積極投資の影響で利益が圧迫された。

popinfoからFANSHIPへリブランドした2019年

2019年7月、アイリッジはスマートフォン向け位置情報連動型O2Oソリューション「popinfo」を、アプリマーケティングツール「FANSHIP」へブランドリニューアルした。名称変更とともに機能を拡充し、アプリデータの収集・分析や顧客セグメントへの最適配信を強調。この時期、スマートフォンアプリ開発の受託も増加し、2020年3月期の売上高は53億円に達するが、当期純利益は1億円の損失に転落。コロナ禍の影響もあり、投資回収に時間を要した。2021年3月期は売上高44億円に減少したが、当期純利益は0億円と赤字幅を縮小した。

グロース市場移行とプラグイン買収の2022年

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、アイリッジはマザーズ市場からグロース市場へ移行した。同年10月には株式会社プラグインの株式を取得し連結子会社化。プラグインはアプリ開発・運用の専門会社で、グループの開発力を強化した。この年の売上高は54億円、当期純利益3億円と回復。2023年4月にはアプリビジネスプラットフォーム「APPBOX」の提供を開始し、スクラッチ開発とパッケージ開発を統合した新たな収益源を築いた。2023年3月期の売上高は54億円、純利益2億円と安定した。

ディップ・博報堂との提携とフィンテック撤退の2024~2025年

2024年4月、アイリッジはディップ株式会社と資本業務提携を締結。EX-DX領域での協業を開始し、従業員体験向上のデジタル化案件が急速に拡大した。2025年1月には株式会社博報堂と資本業務提携契約を結び、翌2月に合弁会社HAKUHODO BRIDGEを設立。一方、フィンテック事業を担ってきた株式会社フィノバレーは2025年7月に全株式を譲渡し、同事業から撤退。これによりグループはアプリビジネスとビジネスプロデュースに集中する体制となった。2026年3月期の売上高は71億円、純利益6億円を記録した。

年表21件を開く

2000年代

  • 2008年8月創業東京都港区にモバイル関連ビジネスを主たる事業目的とする当社を設立(資本金7,000千円)
  • 2009年6月本社を東京都新宿区に移転
  • 2009年11月フィーチャーフォン向けに、携帯電話の待受画面にポップアップで情報を配信する「popinfo(ポップインフォ)」の提供開始

2010年代

  • 2010年2月「popinfo」に配信エリアの設定が可能なGPS配信機能を搭載
  • 2010年7月スマートフォンに対応した「popinfo」の提供開始
  • 2011年12月本社を東京都渋谷区に移転
  • 2013年11月本社を東京都千代田区に移転
  • 2015年7月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
  • 2015年11月本社を東京都港区に移転
  • 2018年5月株式会社デジタルガレージと資本業務提携契約を締結(2021年2月資本業務提携契約を解消)
  • 2018年6月創業株式会社フィノバレーを設立
  • 2018年8月会社分割により電子地域通貨事業を株式会社フィノバレーに承継
  • 2018年8月株式会社DGマーケティングデザイン(現 株式会社Qoil、現 連結子会社)の株式を取得
  • 2019年7月スマートフォン向け位置情報連動型O2Oソリューション「popinfo」をアプリマーケティングツール「FANSHIP」へとブランドリニューアル

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所マザーズ市場からグロース市場へ移行
  • 2022年10月株式会社プラグイン(現 連結子会社)の株式を取得
  • 2023年4月アプリ開発・運用・グロースをひとつで実現するアプリビジネスプラットフォーム「APPBOX」の提供開始
  • 2024年4月ディップ株式会社と資本業務提携契約を締結
  • 2025年1月株式会社博報堂と資本業務提携契約を締結
  • 2025年2月株式会社博報堂との合弁会社として株式会社HAKUHODO BRIDGE(現 持分法適用関連会社)を設立
  • 2025年7月株式会社フィノバレーの全株式を譲渡

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 11期分

グループ全体で273人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は748万円で、10期前と比べて+18.1%平均年齢は41.3歳、平均勤続年数は4.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年7月59
2017年7月66
2018年7月78
2019年3月63334.42.4143
2020年3月62135.82.3163
2021年3月66436.92.7177
2022年3月65838.12.6228
2023年3月68639.23.2245
2024年3月65439.83.7256
2025年3月69140.94.124980
2026年3月74841.34.027337

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
男性育休取得率50.0%
縦線は目安の85%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都港区807百万円
アプリビジネス事業
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    株式会社Qoil(注)2、3
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社プラグイン
    北海道 札幌市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社HAKUHODO BRIDGE
    東京都港区 · 持分法適用会社
    議決権49.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は71億円営業利益1億円前期と比べると増収減益で、売上が+6.0%、利益が-50.0%。

売上高
+6.0%
71億円
営業利益
-50.0%
1億円
純利益
6億円
営業利益率
1.4%
前期比 -1.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高82億円71億円
営業利益5億円1億円
純利益3億円6億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は16億円、営業利益は−1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+45.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q172
2024年1Q11−2−18.2−2
2024年2Q13−1−7.70
2024年3Q14−1−7.1−1
2024年4Q19−9
2025年2Q3113.20
2025年4Q3612.80
2026年2Q32−1−3.17
2026年4Q3925.1−1
2027年1Q16−1−6.3−1

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年7月期からの15期で、売上は1億円から71億円へ71.0倍に増えた。直近期の営業利益率は1.4%。売上は3期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年7月100
2013年7月300
2014年7月500
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
2015年7月711
2016年7月1211
2017年7月1522
株式会社フィノバレーを設立
2018年7月1500
2019年3月3300
2020年3月531−1
2021年3月4410
2022年3月5433
2023年3月5442
2024年3月57−1−12
株式会社博報堂との合弁会社として株式会社HAKUHODO BRIDGE(現 持分法適用関連会社)を設立
2025年3月67223.00
2026年3月71111.46

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高71億円のうち、営業利益として残るのは1億円1.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は6億円、売上の8.5%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金69.0%49億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金29.6%21億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.4%1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
31.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比7.0pt
1.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.8pt
8.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+10.1pt
23.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
10.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが9億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは5億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は29億円で、売上の4.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年7月00203
2014年7月00103
2015年7月10317
2016年7月0−10−17
2017年7月3−1029
2018年7月0−214−220
2019年3月2−171−157
2020年3月3−23111
2021年3月5−53014
2022年3月2−20014
2023年3月4−77−319
2024年3月13−52829
2025年3月1−64−527
2026年3月9−4−3529

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 15期分

2026年3月期の総資産は57億円。このうち返さなくてよい自己資本が30億円で、自己資本比率は53.2%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年7月11079.7
2013年7月33086.7
2014年7月54182.0
2015年7月108282.4
2016年7月119281.4
2017年7月1310379.7
2018年7月2725291.2
2019年3月3528772.1
2020年3月38281066.3
2021年3月41291264.8
2022年3月45331267.1
2023年3月56332357.9
2024年3月55223339.0
2025年3月60263441.7
2026年3月57302653.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
24億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
2億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
26億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
68
/ 100
安定性自己資本比率35 / 40
収益力営業利益率3 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE605社中113位あたり、逆に低いのは営業利益率605社中496位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
23.2%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
1.4%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
53.2%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
6.0%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥444で、1年前と比べて-20.1%過去52週の値幅のなかでは15%の位置にある。

¥444-3.3%1ヶ月-10.3%1年-20.1%時価総額35億円
過去52週の値幅
安値¥393高値¥727

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)5.5倍
PER (会社予想)11.6倍
PBR1.19倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月18日に7.91%高の491円で引け、25日移動平均線472.28円を4%上回った。直近1カ月で5.4%上昇し、8月10日に430円まで下落した後は反発基調にある。52週高値727円からは32%下落した水準で、200日線495.28円とほぼ同水準。RSIは50.8と中立圏で、方向感は定まっていない。出来高は8月10日に25万3500株と急増し、その後も高水準で推移しており、売買が活発化している。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

実績PER5.29倍は業界平均31.17倍を大幅に下回り、極めて割安。予想PER11.2倍でも業界平均を大きく下回る。PBR1.11倍は同業界平均3.64倍の約3分の1で、資産価値に比べ低い。ROE23.2%と高収益性を示し、自己資本の効率が良い。無配当と配当利回り0%はマイナス要因だが、業界平均配当利回り2.65%と比較して劣る。2024/3期は赤字だったが、その後黒字化し改善傾向。割安感と成長性を踏まえ、割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)5.5倍47.9倍
PER (予想)11.6倍
PBR1.19倍2.96倍
ROE23.2%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上は成長を続けているが、利益は不安定で2025年3月期は営業利益はわずか。強気派は売上成長と今後の新規事業への期待から割安株と評価する。弱気派は赤字計上や低い利益率を問題視し、事業モデルの持続可能性に疑問を呈する。

プラスに働く材料7
  • 売上成長

    売上高は3期連続で増加し、2025年3月期は67億円。

  • 成長市場

    モバイル広告市場は拡大が続くと見られる。

  • 割安指標

    PERは5.29倍と低く、利益改善余地で上昇余地がある。

  • 最終損益が12億円の赤字から6億円の黒字へ転換2026年3月期影響

    最終損益が前期比18億円改善し、時価総額34億円に対するインパクトは大きい

  • 売上高が57→67→71億円と3期連続増加継続影響

    直近2期の増収率は17.5%と6.0%。増収基調が利益回復を下支えする

  • ROE23.2%と高水準の資本効率通年影響

    ROE23.2%はPBR1.11倍の根拠。資本効率の高さは株主価値向上に寄与

  • 実績PER5.29倍と割安感継続影響

    当期純利益6億円に基づくPERは5.29倍。業績が維持されれば割安感がある

マイナスに働く材料7
  • 利益の不安定性

    2024年3月期は最終赤字、25年3月期も営業利益率3%未満。

  • 特別損失の懸念

    減損等で再度損失が出るリスク。

  • 競争の激化

    モバイル分野は大手が強く、厳しい競争にさらされる。

  • 営業利益が2→1億円へ半減2026年3月期影響

    営業利益率は2.99%→1.41%に低下。本業の収益力悪化が株価重し

  • 売上高成長率が17.5%→6.0%へ鈍化2026年3月期影響

    増収率は前期から11.5ポイント低下。成長鈍化で株価評価が下がる恐れ

  • 無配当で株主への直接還元なし継続影響

    配当利回りは0%。株主還元の乏しさが投資家離れを招く可能性

  • 外国持株比率0.3%と低流動性継続影響

    外国人の保有が0.3%と極めて低く、売りが膨らむと値動きが大きい

次の決算で確かめる点
広告売上高
主力事業の成長を測るため。
顧客数
クライアント基盤の拡大状況を確認するため。
特損の有無
利益の安定性に大きく影響するため。

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ6,624人。区分でいちばん多いのは個人・その他85.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が11.0%を占め、残る89.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他82.280.981.783.377.285.6
事業法人4.12.74.23.910.09.1
証券会社3.36.96.36.56.53.0
金融機関3.93.96.25.65.51.9
外国法人6.55.61.60.80.80.3
外国人個人0.10.10.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01小田 健太郎29.79
02ディップ株式会社4.58
03五味 大輔3.38
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.93
05初雁 益夫1.92
06株式会社博報堂1.81
07株式会社SBI証券1.68
08株式会社NTTデータ1.66
09アイリッジ従業員持株会1.45
10吉永 聰志0.68

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で+922%、1株純資産は13期で+1221%。直近期のROEは23.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2012年7月−10
2013年7月612.4
2014年7月4295.2
2015年7月1514512.2200.4
2016年7月1716210.9106.5
2017年7月2719015.682.0
2018年7月53751.6362.9
2019年3月−4385
2020年3月−12374
2021年3月23860.5447.9
2022年3月374338.920.4
2023年3月254615.627.6
2024年3月−162298
2025年3月23190.6308.2
2026年3月8238523.25.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額112百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
小田健太郎代表取締役社長 兼アプリビジネス事業 本部本部長512,332,064
渡辺智也取締役 CHRO4635,022
森田亮平取締役 CFO兼経営管理本部本部長402,500
山下紘史取締役 兼ビジネスプロデュース 事業本部本部長 兼アプリビジネス 事業本部副本部長468,397
藤原彰二取締役42
田村一幸取締役(監査等委員)471,000
有賀貞一取締役(監査等委員)78
隈元慶幸取締役(監査等委員)631,600
古木敬人取締役 CTO4233,300

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)48314149724
社外取締役315155

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,837字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、「Tech Tomorrow ~テクノロジーを活用して、わたしたちがつくった新しいサービスで、昨日よりも便利な生活を創る~」をミッションとして掲げ、このミッションの下、アプリビジネス事業、ビジネスプロデュース事業、フィンテック事業の3つの報告セグメントとして、開発力とビジネス創出力という当社グループの強みを活かした様々なサービスを展開しています。アプリビジネス事業では、小売・金融・モビリティ業界を中心とした顧客企業に対して、スマートフォンアプリの企画・開発・運用支援やアプリマーケティングツール「FANSHIP」やアプリビジネスプラットフォーム「APPBOX」を提供しています。ビジネスプロデュース事業では、顧客企業のパートナーとして事業戦略・DX戦略の立案からサービス開発・グロースハックまでを一気通貫して支援し、顧客企業の新規事業開発やマーケティングに関する課題をワンストップで解決しています。また、フィンテック事業では、主に地方自治体や金融機関に対して、地域で発行・利用可能な通貨や商品券を電子化して流通させるデジタル地域通貨プラットフォーム「MoneyEasy」を提供しています。 (1)アプリビジネス事業 主にアプリビジネスプラットフォーム「APPBOX」を活用したスマートフォンアプリ開発(スクラッチ開発・パッケージ開発いずれも含む)に加え、アプリマーケティングツール等のソリューション提供やアプリリリース後の運用支援・グロースに至るまで、顧客企業のアプリビジネスの成長を一気通貫で支援しています。 ①スマートフォンアプリの企画・開発・運用支援について 当社は、企業のニーズに応じたスマートフォンアプリの企画・開発・運用支援を行っています。当社の企画・開発・運用支援をするスマートフォンアプリは、顧客体験向上のための重要な顧客接点に位置付けられます。 スマートフォンアプリを通じた顧客体験向上には、アプリユーザーのニーズやトレンドを把握し、企画・UI/UX(注)設計や実装を行うことに加え、開発後のスマートフォンアプリを用いた企画の実施や機能追加を、継続的かつ一貫して取り組むことが重要となります。当社は、エンタープライズ企業向けのスマートフォンアプリの豊富な企画・開発の実績を有しており、また、スマートフォンアプリの企画・開発のみならず、アプリデータの収集・分析やデザイン提案から開発後のスマートフォンアプリを用いた集客・販売促進支援等までを統合的に手掛けており、これらが当社の特徴・競争力となっています。 (注)UI/UX(User Interface/User Experience)とは、デザインや操作性、ユーザーに提供する体験等のことをいいます。 ②アプリマーケティングツール「FANSHIP」について 当社が提供するアプリマーケティングツール「FANSHIP」は、アプリデータの収集・分析及び顧客との最適なコミュニケーションを実現するためのスマートフォンアプリ向けのマーケティングプラットフォームです。 企業は「FANSHIP」を用いることで、顧客の位置情報や購買情報等、オンラインからオフラインまでの幅広いデータを取得し、統合管理を実現できます。また、アプリユーザーのオンライン・オフライン行動、CRM(注)情報を掛け合わせて分析し、様々な顧客特性に合わせたセグメンテーションを可能にします。企業は構築した顧客セグメントごとにメッセージ通知やクーポン配信等のマーケティング施策を実施することができ、顧客一人ひとりへの最適なコミュニケーションの実現による顧客エンゲージメントの向上が可能になります。 (注)CRM(Customer Relationship Management)とは、顧客関係管理のことをいいます。 [「FANSHIP」のイメージ図] ③アプリビジネスプラットフォーム「APPBOX」について 当社が提供するアプリビジネスプラットフォーム「APPBOX」は、新規アプリのスクラッチ開発やパッケージ開発に加え、既存アプリの機能拡張やマーケティング施策の実施まで、アプリビジネスに必要なすべてを支援するプラットフォームです。企業は「APPBOX」を用いることで、アプリを用いたデータ分析やマーケティング施策への活用が可能になることに加え、「APPBOX」ではアプリ開発で用いる各種機能群(SDK)が整備されているため、従来のスクラッチ開発よりもスピーディーかつ初期コストを抑えてアプリ開発が可能になり、また、アプリの機能拡張も容易に行うことが可能になります。 (注)SDK(Software Development Kit)とは、特定のソフトウエアを開発するために必要となるプログラムやツール等をひとまとめにしたパッケージのことをいいます。 [「APPBOX」のイメージ図] (2)ビジネスプロデュース事業 主に企業に向けて統合マーケティング支援や、リアルプロモーション支援を提供しています。メーカーをはじめとしたナショナルクライアントを顧客に持ち、実店舗での店頭販促から、ウェブ等を活用したプロモーション・広告の企画・実行支援を主な事業領域としています。 20年以上積み重ねてきた「プロモーションプランニング」、全方位的に必要とされる「コミュニケーションデザイン」、事業の拡張・支援に必要不可欠な「ビジネスデベロップメント」、これら3つのカテゴリーに各スペシャリストを配置し、その時々の課題に対しメディア・クリエイティブ・データ・テクノロジーを掛け合わせて解決へと導いています。 (3)フィンテック事業 当社グループは、継続的な成長を実現するためには、既存事業の成長に加え、様々な新規事業に取り組み続けることが重要と考えており、新規事業としてデジタル地域通貨プラットフォーム「MoneyEasy」等を展開しています。株式会社フィノバレーが提供するデジタル地域通貨プラットフォーム「MoneyEasy」は、地域で発行・利用可能な通貨や商品券を電子化し流通させることができるプラットフォームです。決済方法として二次元コード読取方式を採用しているため、店舗側での初期投資や手間がかからず導入できることが特長です。 なお、2025年7月1日付で、同事業を構成する当社の連結子会社であった株式会社フィノバレーの全株式を譲渡し、連結の範囲から除外したため、同事業から撤退しています。 [事業系統図] 当社グループの事業系統図は次のとおりです。なお、一部販売代理店を通した販売、外注先への委託を行っています。 ○印は連結子会社、※印は持分法適用関連会社 (注)当社の連結子会社であった株式会社フィノバレーについては、2025年7月1日付で全株式を譲渡し、連結の範囲から除外しています。
経営方針・対処すべき課題4,148字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)経営の基本方針 当社グループは、「Tech Tomorrow ~テクノロジーを活用して、わたしたちがつくった新しいサービスで、昨日よりも便利な生活を創る~」をミッションとして掲げ、このミッションの下、アプリビジネス事業、ビジネスプロデュース事業、フィンテック事業の3つの報告セグメントとして、開発力とビジネス創出力という当社グループの強みを活かした様々なサービスを展開しています。これらの事業活動の推進を通じ、社会課題の解決に寄与するとともに、当社グループの継続的な企業価値向上に向け取り組んでいきます。 (2)重視する経営指標 当社グループは、安定的かつ継続的な成長を図るため、中期的な目標として売上高成長と利益成長の両立を目指します。このため、当社グループでは、売上高に加え、株式報酬関連費用や企業結合に伴い発生する費用を控除した調整後営業利益(注)を重要な指標としています。 (注)調整後営業利益=営業利益+株式報酬費用+M&Aにより生じた無形固定資産の償却費用+その他一時費用 (3)中期的な会社の経営戦略(経営環境、対処すべき課題と経営戦略) 当社グループでは、今後のさらなる成長とミッションの実現に向け、2027年3月期を最終年度とする3カ年の中期経営計画を2024年5月に公表し、新たな成長戦略に基づく業績目標を定めています。本中期経営計画においては「開発力とビジネス創出力という強みを活かした顧客企業のTech & Innovation Partnerへ成長」というテーマを掲げ、以下の5つの成長戦略に取り組むことで、中期経営計画の最終年度である2027年3月期において売上高82億円、調整後営業利益5億円以上をオーガニック成長のみで達成するとともに、新規事業の成長及びM&Aにより売上高・利益のさらなる拡大を目指します。 本中期経営計画期間中、生成AI技術の社会実装は急速に進展し、アプリケーション開発市場においても構造的な変化が生じているものと認識しています。コーディング、テスト、ドキュメント作成等の定型的な業務領域においては生成AIによる代替が進む一方、顧客企業の事業戦略の立案、サービス企画、及び顧客体験(UI/UX)の設計等の領域においては、引き続き人間の関与が優位性を持ち、かかる領域に対する顧客企業からの需要は一層高まるものと認識しています。 こうした事業環境の変化に対応し、当社グループは、本中期経営計画のテーマの下、顧客企業がエンドユーザーと接するスマートフォンアプリ等のデジタルサービスを起点として、戦略立案から生成AIを活用したサービスの実装・運用、並びに事業の収益化までを一気通貫で支援する「実装型パートナー」への進化を目指します。 本中期経営計画期間において、5つの成長戦略の実行を通じて、当社グループの開発力やビジネス創出力の活用と顧客企業のパートナーシップの強化による顧客提供価値の向上を図り、事業領域を拡張してまいります。こうした事業領域の拡張を通じて、2027年以降の次期中期経営計画においてはさらなる成長率の加速化を実現します。 ①アプリビジネス事業の継続成長 当社グループは、スマートフォンアプリ開発やアプリマーケティング等、アプリ関連領域を中心としたアプリビジネス事業は中核事業であるとともに、中長期の成長の柱であると捉えており、アプリビジネスプラットフォーム「APPBOX」の機能拡張を行うことに加え、顧客企業のアプリ事業プロデュース支援を強化することで、アプリビジネス事業のさらなる成長を実現します。当社の主力プロダクトである「APPBOX」については、当連結会計年度において、生成AI技術の活用を前提とした次世代基盤への刷新を実施しており、当該基盤を活用し、顧客企業における生成AIを活用した多様なユースケースへの対応を進めてまいります。また、アプリ受託開発案件については、グループ横断的な標準化と効率化を促進しサービス品質の向上に努めるとともに、受託開発の各プロセス(実装・テスト・レビュー等)における生成AIの積極的な活用を通じたAI駆動型の開発体制の構築を進め、開発生産性及び収益性の向上を図ります。さらに、当連結会計年度に実施したプロジェクトマネージャー(PM)及びEX-DX領域の人材を中心とした採用投資を基盤として、顧客企業の業務への実装支援能力をさらに強化するとともに、ビジネスプロデュース事業との連携を通じて顧客企業への提案力を高めるため、プリセールス機能の新設に取り組み、案件パイプラインの拡充を図ります。 ②既存の顧客基盤を活かした、アプリ関連領域以外のデジタル領域への展開や生成AIを活用した新たなDXサービスの提供 当社グループの強固な顧客基盤を活かし、顧客企業の各業界に対応したアプリ関連領域以外のデジタル領域へ進出することに加え、生成AI等の新たな技術を活用したDXサービスの創出を図ります。当社グループでは、これまで小売・流通、鉄道、金融業界等の大企業を中心とした顧客企業に対し、スマートフォンアプリの受託開発サービスとアプリ関連ソリューションを提供しており、当社ソリューションの導入アプリは累計300アプリを超え、当社ソリューションの導入アプリのMAU(Monthly Active Users)数は、1億ユーザーを超えています。当連結会計年度においては、ディップ株式会社との共同事業等を通じたEX-DX領域における取引が大幅に拡大し、新たな成長ドライバーとして当社グループの成長を牽引しました。これらの顧客基盤を活用し、業務システムをはじめとする、各業界に対応したアプリ関連領域以外のデジタル領域へ進出するとともに、生成AI等の新たな技術を活用したサービスの拡張や展開、業務効率化による付加価値向上、新規サービスの創出を図り、今後の事業成長を促進します。 ③ビジネスプロデュース事業領域への進出 ビジネスプロデュース事業領域(統合マーケティング支援やビジネスコンサルティング・実行支援等を行う領域)の社内体制を強化し、顧客企業に対する戦略から実行支援までの一気通貫の支援を実現します。これまで当社グループでは、当社の連結子会社である株式会社Qoilを中心にイベントや店舗集客促進等の支援を行うリアルマーケティングの支援を中心に事業を行っていました。当社と株式会社Qoilを中心にグループ内での連携を促進することでグループ全体での案件創出を図っており、2026年3月期においては組織面での取り組みも加速させ、連携をさらに強化しています。当社と株式会社Qoilを中心とした当社グループの事業運営体制について、リアルマーケティング領域のみならず、バリューチェーンのより上流であるビジネスプロデュース事業領域において、統合マーケティング支援やビジネスコンサルティング・実行支援等を担える体制へ転換を図り、顧客提供価値をより一層拡大させます。また、営業体制の再構築を通じて既存顧客との取引基盤の安定的な成長及び新規顧客の獲得を図るとともに、アプリビジネス事業との連携を通じて、両事業が一体となって顧客企業に対する総合的な提供価値を高めてまいります。 ④新規事業の創出・成長加速 新規事業である人材リソース最適化プラットフォーム「Co-Assign」について、新規導入の拡大に取り組むとともに、開発投資を継続し、機能を拡張させることでさらに成長を加速させます。また、その他の新規事業領域として、足下ではリテールメディアへの取り組みを推進しており、当社グループの技術力やノウハウを活かせる、時代のニーズに合わせた新規事業の創出も継続し、さらなる成長を実現します。 ⑤顧客企業とのパートナーシップの強化 上記の成長戦略を支える基盤戦略として、顧客企業との戦略的パートナーシップを通じた収益機会の創出や成長加速への取り組みを強化します。当社グループは、これまで広告代理店や人材サービス会社とのアライアンスによるDXサービスの共同提供や、「APPBOXパートナープログラム」での連携ソリューションの提供等を実施しており、今後も顧客企業と同様の提携を拡大することでパートナーシップの強化を図るとともに、資本面での提携を含めた、より強いパートナーシップの実現も目指します。また、従来の受託開発型の事業形態に加え、顧客企業との共同事業やレベニューシェア型の事業形態への展開を進めてまいります。 本中期経営計画で定める上記5つの成長戦略を着実に実行し、2027年3月期の業績目標を達成するとともに、長期的かつ安定的な事業基盤の強化及びさらなる成長の実現と企業価値の向上に向けて以下の事項にも取り組みます。 ⑥優秀な人材の採用と育成 当社グループの持続的な成長のためには、多岐にわたる経歴を持つ優秀な人材を採用し、営業体制、開発体制、管理体制等を整備していくことが重要であると捉えています。当社グループのミッションや事業内容に共感し、高い意欲を持った優秀な人材を採用していくために、積極的な採用活動を進めるとともに、働きやすい職場環境の構築、モチベーション向上に繋がる人事制度の構築に取り組んでいきます。 ⑦システムの安定的稼働 当社グループは、インターネット上でのサービス提供を中心としており、システムの安定的な稼働が重要であると考えています。そのため、当社グループでは、サービス提供に係るシステムの保守・運用面の継続的な改善のほか、長期的な視点に立ったシステム投資に取り組んでいきます。 ⑧M&Aによる事業成長の加速 当社グループの事業成長の加速のためには、オーガニック成長に加え、M&Aによる事業基盤のさらなる拡大が重要であると考えています。M&Aを実施するにあたっては、既に有するサービス、技術、人材等とのシナジーを慎重に検討した上で取り組んでいきます。
事業等のリスク5,221字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生する可能性のあるすべてのリスクを網羅するものではありません。 (1)事業環境及び事業活動等に関するリスクについて ①技術革新について 当社グループが事業を展開しているインターネット関連市場は、新技術の開発やそれを利用した新サービスの導入が相次いで行われ、変化の激しい業界となっています。このため、当社グループは、新技術及び新サービスの開発を継続的に行うとともに、優秀な人材の確保に取り組んでいますが、環境変化への対応が遅れた場合には、当社グループの競争力が低下する可能性があります。また、新技術及び新サービスの開発に対応するために多大な支出が必要となった場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ②市場動向等について 今後とも、アプリビジネス及びビジネスプロデュース関連市場は拡大することが見込まれます。このような環境の中で、当社グループは、中期経営計画に掲げる5つの成長戦略の実行を通じて、当社グループの開発力やビジネス創出力の活用と顧客企業のパートナーシップの強化による顧客提供価値の向上を図り、事業領域を拡張し、さらなる成長を図ってまいります。しかしながら、他社との競争の激化、新たなビジネスモデルの登場、予期せぬ要因によって市場構造が変化するような状況が生じた場合や市場競争力が低下した場合等には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。また、当社グループの顧客企業は、小売、運輸、メーカー、通信事業者、金融等、多岐にわたりますが、景気後退や消費低迷等により顧客企業の関連予算が削減された場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ③開発案件について 当社グループは、案件の採算性等に留意しプロジェクト管理を行っていますが、当初適正な採算が見込まれると判断した案件であっても、プロジェクト管理の問題及び仕様変更に伴う作業工数の増加等の理由により、想定以上のコストが発生した場合やそれに伴い仕掛品の評価損、引当金の計上が必要となった場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。また、開発業務における収益の認識は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)4.会計方針に関する事項 (5)重要な収益及び費用の計上基準」に記載のとおり、見積総原価を用いたインプット法を適用しています。当社グループは、見積総原価の見積精度を高めるよう取り組んでいますが、開発業務における見積総原価は、契約ごとに個別性が高く、顧客と合意した仕様に対応する工数・外注費等に基づき算定しているため、顧客の要望の追加又は変更により当初の見積り以上の費用が発生した場合、また、仕様変更の追加又は変更等により見積総原価の見直しが必要となった場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ④業績の季節偏重について 当社グループでは、安定的な収益成長のため、ストック収益の割合向上を目指していますが、顧客企業の予算執行のタイミングから売上高の計上時期が3月に偏重する傾向があります。このため、プロジェクトの進捗遅延や検収時期の変動により売上高の計上時期が翌連結会計年度となった場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑤新サービスのためのソフトウエア開発について 当社グループでは、市場競争力を強化・維持するためソフトウエアへの投資を進めており、将来の収益獲得又は費用削減が確実であると認められた開発費用をソフトウエア(ソフトウエア仮勘定を含む。)として資産計上しています。このソフトウエアについて、重大な将来計画、使用状況等の変更やサービスの陳腐化等により、収益獲得又は費用削減効果が大幅に損なわれ、ソフトウエアの減損が必要となった場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑥外部委託について 当社グループでは、一部のシステム開発、コンテンツ制作、印刷等の業務において外部委託を利用しています。必要に応じた外部委託先の確保が十分にできなかった場合や、当社グループの外部委託先管理の不備又は外部委託先における何らかの問題等に起因して、納期遅延又は不具合等が発生した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑦新規事業について 当社グループでは、クラウド型工数管理サービス「Co-Assign」等の新規事業もしくは新サービスを展開しており、今後も事業規模の拡大及び収益基盤の強化のため、新サービスもしくは新規事業の展開に積極的に取り組んでいきますが、これにより人材の採用やシステム開発等の追加的な投資が発生し、安定的な収益を生み出すことに時間を要することがあります。また、新サービス、新規事業の展開が当初の計画どおりに進まなかった場合には、投資を回収できなくなったり、新サービス、新規事業の内容によっては固有のリスク要因が加わったりする可能性や、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑧法的規制について 当社グループにおいて、事業の継続に重要な影響を及ぼす固有の法規制はなく、一般的に適用される法規制に従って業務を行っています。しかしながら、今後法令等の制定や改正等により、当社グループにおいて対応が必要となった場合や、業務の一部に制約を受けた場合等には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑨M&Aや資本業務提携について 当社グループは、M&Aや資本業務提携は、自社の成長を加速させるため、必要な要素であると認識しています。M&Aや資本業務提携の実施にあたっては、対象企業の財務内容や契約関係等について事前調査を行い、リスクを検討した上で進めていますが、対象企業における偶発債務の発生や未認識債務の判明等、事前の調査によって把握できなかった問題が生じた場合や、事業計画が予定どおり進捗しなかった場合には、関係会社株式、投資有価証券、のれんの減損処理を行う必要が生じる等、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。また、M&A等の結果、事業領域が変化することによって、当社グループの収益構造が変化する可能性があります。 ⑩繰延税金資産について 当社グループでは、将来の課税所得に関する予測等に基づき回収可能性を検討し、繰延税金資産を計上しています。しかしながら、将来の課税所得が予測と異なり回収可能性の見直しが必要となった場合、また、税率変更を含む税制の改正等があった場合には、繰延税金資産の取崩しが必要となり、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (2)事業の運営体制に関するリスクについて ①小規模組織であることについて 当社グループは、当連結会計年度末現在、従業員273名の小規模組織であり、内部管理体制もこのような組織規模に応じたものとなっています。また、小規模組織であるため、業務執行が特定の人物に依存している場合があります。今後も引き続き、事業規模に応じて内部管理体制の強化を進めるとともに、役職員への情報共有や権限移譲により業務執行体制の充実を図っていく方針ですが、これらの施策が企図したとおりに進まなかった場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ②人材の確保・定着及び育成について 当社グループは、競争力の向上及び今後の事業展開のため、優秀な人材の確保・定着及び育成が重要であると考えています。しかしながら、優秀な人材の確保・定着及び育成が計画どおりに進まなかった場合や優秀な人材の社外流出が生じた場合には、競争力の低下や事業規模拡大の制約要因になる可能性があり、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ③個人情報保護について 当社グループは、当社が開発、提供するアプリや企業のマーケティング支援を通じて個人情報を取得する場合があります。当社グループでは、個人情報の保護に関する法律に従い、個人情報の管理を行うとともに、情報セキュリティ及び個人情報について適切な保護体制を構築するため、プライバシーマークを取得しています。このような対策にも関わらず、個人情報の漏洩や不正使用等の事態が生じた場合には、損害賠償請求や当社グループの社会的信用の低下等により、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ④知的財産権について 当社グループは第三者の知的財産権を侵害しないよう可能な範囲で対応を行っており、有価証券報告書提出日現在、第三者より知的財産権の侵害に関する指摘等を受けた事実はありません。しかしながら、当社グループの事業分野で当社グループの認識していない知的財産権が既に成立している可能性又は新たに第三者の知的財産権が成立する可能性もあり、当該侵害のリスクを完全に排除することは極めて困難です。万が一、当社グループが第三者の知的財産権等を侵害した場合には、損害賠償請求、差止請求や知的財産権の使用に関する対価等の支払い等により、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。また、当社グループは必要に応じて商標権等の知的財産権の申請を行っていますが、当社グループの知的財産権が第三者に侵害された場合には、解決までに多くの時間や費用を要する等により、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑤システム障害について 当社グループは、主にインターネットを利用してサービスを提供していますが、人為的ミス、通信ネットワーク機器の故障、アクセス数の急激な増大、ソフトウエアの不具合、コンピュータウィルス、不正アクセス、停電、自然災害、事故等により、システム障害が発生する可能性があります。当社グループでは、定期的なバックアップや稼働状況の監視により事前防止又は回避に努めていますが、こうした対応にも関わらず、システム障害が発生し、サービス提供に障害が生じた場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑥訴訟について 当社グループは、有価証券報告書提出日現在、訴訟を提起されている事実はありません。また、当社グループは、法令違反となるような行為を防止するための内部管理体制を構築するとともに、取引先、従業員その他第三者との関係において、訴訟リスクを低減するよう努めています。しかしながら、システム障害によりサービスが停止した場合、当社の開発したソフトウエアに不具合が生じた場合、開発が予定どおり進捗しなかった場合、知的財産権の侵害等の予期せぬトラブルが発生した場合、取引先や従業員等との関係に何らかの問題が生じた場合等には、これらに起因する損害賠償を請求される、あるいは訴訟を提起されるリスクがあります。かかる損害賠償の金額、訴訟の内容及び結果によっては、当社グループの社会的信用、財政状態及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑦配当政策について 株主に対する利益還元を重要な経営課題と認識していますが、当社は成長過程にあるため、人材確保・育成、サービス強化のための投資、営業強化のための広告宣伝や販売促進、その他成長投資に対して迅速に対応することが重要であると考えています。そのため、現在まで配当を実施しておらず、今後においても当面はこれらの成長投資に備え、内部留保の充実を図る方針です。なお、将来的には、財政状態及び経営成績、事業展開に備える内部留保とのバランスを勘案し、株主への利益還元を検討していきますが、配当実施の可能性及びその実施時期等については、現時点において未定です。 (3)その他 ストック・オプションとしての新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社は、当社グループの役員及び従業員に対して、ストック・オプションとして新株予約権を付与しています。また、今後においてもストック・オプション制度を活用していくことを検討していますが、これらの新株予約権が権利行使された場合には、当社の株式が新たに発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,770字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況 当連結会計年度においては、アプリビジネス事業では、既存顧客を中心としたスマートフォンアプリの開発案件等を堅調に受注するとともに、ディップ株式会社との共同事業等を通じたEX-DX(注)領域における取引が大幅に拡大し、新たな成長ドライバーとして当社グループの成長を牽引しました。また、事業拡大を支える開発体制の強化に向け、プロジェクトマネージャー(PM)及びEX-DX領域の人材を中心に積極的な採用投資を実施するとともに、アプリビジネスプラットフォーム「APPBOX」について、生成AI技術の活用を前提とした次世代基盤への刷新を進めました。ビジネスプロデュース事業では、既存顧客との取引は堅調に推移した一方、一部の大型案件の受注時期のずれ込みの影響を受けました。また、フィンテック事業では、2025年7月1日付で、同事業を構成する当社の連結子会社であった株式会社フィノバレーの全株式を譲渡し、連結の範囲から除外したため、同事業から撤退しました。 当社グループでは、これまでに蓄積した多数のアプリ開発実績、顧客接点に関する知見、及び顧客企業の業務に深く入り込んだサービス実装力を強みに、生成AIの社会実装の進展を追い風として、戦略立案から生成AIを活用したサービスの実装・運用までを一気通貫で支援する事業モデルへの深化を図っています。また、受託開発における開発プロセスでの生成AIの積極的な活用、及び「APPBOX」のAIネイティブ化に向けた対応を通じ、開発生産性及び収益性の向上に向けた基盤を構築しています。 以上の結果、売上高7,084,115千円(前連結会計年度比5.6%増)、調整後営業利益246,041千円(前連結会計年度比5.1%減)、営業利益113,195千円(前連結会計年度比48.3%減)、経常利益135,638千円(前連結会計年度比34.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益637,544千円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純利益13,901千円)となりました。 (注)EX-DX(Employee Experience Digital Transformation)とは、従業員が会社で働く中で経験する様々なことに関する課題を、スマートフォンアプリ等のデジタル技術を使って解決し、従業員の満足度を高める取組をいいます。 セグメント別の業績は次のとおりです。 以下のセグメント別売上高及び利益又は損失には、セグメント間の内部取引に係る金額を含んでいます。 (アプリビジネス事業) アプリビジネス事業では、既存顧客を中心にスマートフォンアプリの開発案件等を堅調に受注したことに加え、ディップ株式会社との共同事業等を通じたEX-DX領域における取引が大幅に拡大しました。費用面では、事業拡大を支える開発体制の強化に向けて実施したプロジェクトマネージャー(PM)及びEX-DX領域を中心とした採用投資により人件費等が増加したことに加え、EX-DX領域におけるソフトウエア償却費等が増加しました。この結果、当セグメントの売上高は5,297,576千円(前連結会計年度比19.9%増)となり、セグメント利益は1,040,187千円(前連結会計年度比40.3%増)となりました。 (ビジネスプロデュース事業) ビジネスプロデュース事業では、既存顧客との取引は堅調に推移した一方、一部の大型案件の受注時期のずれ込みの影響を受けました。費用面では、広告等の利益率の低い案件の割合が上昇したことにより売上総利益率が低下したほか、今後の事業拡大を見据えた組織体制の強化を継続したことにより、販売費及び一般管理費が増加しました。この結果、当セグメントの売上高は1,714,532千円(前連結会計年度比2.5%増)となり、セグメント利益は110,997千円(前連結会計年度比22.3%減)となりました。 (フィンテック事業) フィンテック事業では、デジタル地域通貨プラットフォーム「MoneyEasy」の既存導入先を中心に取引が拡大しました。費用面では、ソフトウエア償却費や組織体制の拡充に伴い人件費が増加しました。この結果、当セグメントの売上高は91,847千円(前連結会計年度比85.3%減)となり、セグメント損失は27,656千円(前連結会計年度はセグメント利益94,947千円)となりました。 なお、2025年7月1日付で、同事業を構成する当社の連結子会社であった株式会社フィノバレーの全株式を譲渡し、連結の範囲から除外したため、売上高及びセグメント損失は、2025年4月1日から2025年6月30日までの実績となります。 ②財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比べて298,434千円減少の5,662,455千円となりました。これは主に、有価証券が500,000千円増加した一方、現金及び預金が351,454千円減少、売掛金が136,978千円減少、ソフトウエアが194,186千円減少、繰延税金資産が87,617千円減少したことによるものです。 (負債) 当連結会計年度末の負債の合計は、前連結会計年度末と比べて760,655千円減少の2,627,652千円となりました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金が190,000千円増加した一方、預り金が671,505千円減少、長期借入金が260,000千円減少したことによるものです。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産の合計は、前連結会計年度末と比べて462,221千円増加の3,034,802千円となりました。これは主に、資本剰余金が116,847千円減少した一方、利益剰余金が637,544千円増加したことによるものです。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、2,887,474千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の営業活動により得られた資金は、859,061千円(前連結会計年度は53,911千円の資金増)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益764,031千円、減価償却費393,764千円、関係会社株式売却益919,919千円、固定資産除却損280,390千円、預り金の増加額301,502千円によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の投資活動により使用した資金は、443,604千円(前連結会計年度は581,951千円の資金減)となりました。これは主に、当社のプロダクトの開発等に伴う無形固定資産の取得による支出635,258千円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入195,402千円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の財務活動により使用した資金は、266,911千円(前連結会計年度は395,235千円の資金増)となりました。これは、長期借入れによる収入200,000千円、長期借入金の返済による支出270,000千円、連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出196,911千円によるものです。 ④生産、受注及び販売の実績 イ 生産実績 当社グループの提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しています。 ロ 受注実績 当社グループの提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しています。 ハ 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   前連結会計年度比(%) アプリビジネス事業   5,297,576   19.9 ビジネスプロデュース事業   1,714,532   2.5 フィンテック事業(注)2   91,847   △85.3 調整額(注)1   △19,840   - 合計   7,084,115   5.6 (注)1.調整額は、セグメント間取引消去によるものです。 2.フィンテック事業については、2025年7月1日付で同事業を構成する当社の連結子会社であった株式会社フィノバレーの全株式を譲渡したため、販売実績は、2025年4月1日から2025年6月30日までの実績となります。 3.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりです。 相手先   前連結会計年度 (自  2024年4月1日 至  2025年3月31日)   当連結会計年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 西日本旅客鉄道株式会社   756,746   11.3   -   - ディップ株式会社   -   -   1,255,724   17.7 4.当連結会計年度の西日本旅客鉄道株式会社に対する販売実績は、当該販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10未満のため記載を省略しております。 5.前連結会計年度のディップ株式会社に対する販売実績は、当該販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10未満のため記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりです。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループにおける主な資金需要は、顧客拡大及び受注拡大のための人件費及び広告宣伝費、開発案件等に係る人件費及び外注費、人材獲得のための採用費です。必要な資金については、自己資金、金融機関からの借入及びエクイティファイナンス等で調達することを基本方針としています。なお、これらの資金調達の方法の優先順位等に特段方針はなく、資金需要の額や使途に合わせて柔軟に検討を行う予定です。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。連結財務諸表の作成に当たり、資産及び負債又は損益の状況に影響を与える会計上の見積りは、過去の実績等の連結財務諸表作成時に入手可能な情報に基づき合理的に判断していますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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