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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

テックファームホールディングス

Techfirm Holdings Inc.3625 · Growth · 情報・通信業

ICTソリューションとクロスボーダー流通の2軸。先端技術で業務システムを開発し、食品・美容品の海外輸出支援も手がける。

概要

テックファームホールディングスは1991年にイベント企画会社として創業し、1998年にインターネットソフトウエア開発へ転換した独立系システム開発企業である。2008年に株式上場し、現在はICTソリューション(受託開発・運用保守)とクロスボーダー流通プラットフォーム(日本商品の海外輸出支援)の2事業を展開する。2025年6月期の連結売上高は67億円、従業員数は317名。

ICTソリューションとクロスボーダー流通の二本柱

当社グループは、ICTソリューション事業とクロスボーダー流通プラットフォーム事業の2セグメントで構成される。ICTソリューションはテックファーム㈱、Prism Solutions Inc.、Techfirm Asia Pte. Ltd.が担当し、先端技術を活用した業務システムや基幹システムの受託開発・運用保守を行う。クロスボーダー流通プラットフォームは㈱WeAgriが担い、食品や美容品の海外輸出・卸売・コンサルティングを手掛ける。2025年6月期のセグメント売上高はICTが61.97億円、クロスボーダーが5.09億円であり、ICTが全体の約92%を占める。

売上高67億円、営業利益7億円に回復

2025年6月期の連結業績は、売上高67.06億円(前期比32.2%増)、営業利益7.50億円(同213.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益5.01億円(同221.5%増)と大幅に改善した。ICTソリューション事業が複数の大型開発案件の獲得と安定稼働により過去最高の売上高・利益を記録したことが牽引役である。前期までの数年間は純損失を計上する時期もあったが、2024年6月期に黒字転換し、当期はさらに拡大した。財務指標として売上高成長率と売上高営業利益率を重視し、EBITDAも経営目標に掲げている。

持株会社体制と6社の連結子会社

2015年7月に商号をテックファームホールディングス㈱に変更し、持株会社体制へ移行した。同時にテックファーム㈱を新設分割により設立し、事業会社として位置づけた。2025年6月30日現在の連結子会社は6社で、ICTソリューション分野にテックファーム㈱、Prism Solutions Inc.(米国、2014年設立)、Techfirm Asia Pte. Ltd.の3社、クロスボーダー流通プラットフォーム分野に㈱WeAgri(2019年子会社化)およびその子会社が含まれる。過去には㈱EBEを子会社化したが2021年に連結除外、Techfirm USA Inc.は2025年3月に清算を結了している。

国内拠点とシンガポールへの海外展開

本社は東京都新宿区西新宿に所在し、創業以来渋谷区内で数度の移転を経て現在地に至る。海外拠点としては、米国にPrism Solutions Inc.(カリフォルニア州?詳細なし)を有し、アジアではTechfirm Asia Pte. Ltd.がシンガポールに所在する。クロスボーダー事業では、シンガポール最大の繁華街オーチャードロードに直営店舗を構え、ECサイトと連携した販売を展開する。自治体や金融機関と連携したイベントも開催し、リアルとデジタルの融合による顧客接点の拡充を進めている。

業界の中での役割はITサービスと貿易サービスを提供する複合企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
71億円
営業利益
7億円
営業利益率
9.9%
純利益
5億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/6
事業売上構成比利益利益率
ICTソリューション62億円92.5%13億円21.0%
クロスボーダー 流通プラット フォーム5億円7.5%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01ICTソリューション主力

先端技術を活用した業務システム及び基幹システム等の受託開発・運用保守を行う。主に企業向けにシステム開発サービスを提供。

主な製品・サービス1
業務システム・基幹システムの受託開発
顧客企業の業務効率化や基幹業務を支えるシステムを企画・開発・運用保守まで一貫して提供する。

02クロスボーダー流通プラットフォーム準主力

食品及び美容品等の海外輸出、卸売、輸出に関するコンサルティング業務を行う。国内の商品を海外市場に流通させるプラットフォームを提供。

主な製品・サービス1
海外輸出・卸売サービス
食品・美容品等を海外へ輸出し、現地の卸売・小売チャネルに流通させるサービス。輸出に関するコンサルティングも提供。

製品と技術

ICTソリューション:受託開発と運用保守

ICTソリューション事業では、先端技術を活用した業務システムや基幹システムの受託開発を中核とする。開発から運用保守までワンストップで提供し、顧客のDX推進を支援する。2025年6月期の同事業売上高は61.97億円で、セグメント利益は13.20億円と過去最高を記録した。サブスクリプションモデルではなくプロジェクト単位の受託が主体であり、大型案件の獲得状況が業績を左右する。連結子会社のPrism Solutions Inc.やTechfirm Asia Pte. Ltd.が海外での開発も担う。

AIインテグレーションと次世代データ分析

先端技術分野では、AIを活用したデータ分析ソリューション「AIインテグレーション」を2024年度より提供開始した。顧客の業務に最適なAI技術を選択・実装し、データに基づく意思決定を支援する。先行事例として化粧品メーカーにおける試供品配布効果の検証プロジェクトがある。また、ドローン等の研究開発にもリソースを配分し、産業利用を見据えた技術調査を進めている。生成AIの社内活用も推進し、コード生成や要件定義支援による生産性向上を図っている。

WeAgriの越境流通プラットフォーム

クロスボーダー流通プラットフォーム事業は、連結子会社㈱WeAgriが運営する。シンガポールを拠点に、日本産食品や美容品の海外輸出・卸売・コンサルティングを一貫して提供する。シンガポールのオーチャードロードに直営店舗を構え、自社ECサイトと連携した販売を展開。地方自治体や金融機関と連携したイベント開催により、リアルとデジタルの両面で集客を行う。2025年6月期の売上高は5.09億円だがセグメント損失0.50億円と依然赤字であり、収益化が課題である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

エンジニア派遣で成長、利益率改善

情報サービス業界において、エンジニア派遣・受託開発を主力とし、特にIT人材不足を背景に需要を獲得している。同業のVRAIN SolutionやCocoliveが特定領域に特化するのに対し、当社は汎用性の高い技術者を提供し、幅広い顧客に対応。売上高は2025年6月期に67億円、2026年6月期には71億円と拡大し、営業利益率も10%前後と前期の3.9%から大幅に改善した。規模ではやや小さいが、成長性と収益性の向上が評価される。今後の課題は、人材確保と単価交渉力の強化である。

強み

  • 売上が前期比30%以上増加し、市場拡大の恩恵を享受している
  • 営業利益率が約4%から10%へ急上昇し、収益構造が強化された
  • 多様なプログラミング言語や分野に対応し、顧客ニーズに柔軟に応える
  • IT人材不足が続き、派遣需要が安定的に伸びている

課題

  • 優秀なエンジニアの採用競争が激しく、供給不足が成長制約に
  • 専門特化型の競合が増え、価格競争に陥るリスクがある
  • IT投資動向に業績が左右され、景気後退時の需要減が懸念される

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がテックファームホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
13965キャピタル・アセット・プランニング52億円9.6倍
23936グローバルウェイ52億円26.8倍
35133テリロジーホールディングス52億円15.1倍
45591AVILEN52億円30.0倍
53625テックファームホールディングス51億円9.7倍
66888アクモス51億円15.7倍
74437gooddaysホールディングス51億円8.3倍
84172Hiクラテス51億円11.3倍
95026トリプルアイズ50億円
104372ユミルリンク50億円12.3倍
113840パス50億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 29件

1991年創業、1998年に事業転換

1991年8月、東京都渋谷区神宮前にてイベント企画・運営を目的とした㈱ジー・エム・エス・ジャパン(資本金1,000万円)が設立された。1998年1月、商号をテックファーム㈱に変更し、主たる事業目的をインターネット関連のソフトウエア開発及びコンサルティングに変更した。これにより、同社はイベント企画会社からシステム開発会社へと根本的な事業転換を遂げ、現在のICT事業の基盤が築かれた。

ISMS認証取得と読売新聞との提携(2005-2006年)

2005年4月、情報セキュリティマネジメントシステムの国内規格「ISMS認証基準(Ver.2.0)」および国際規格「BS7799-2:2002」の認証を取得した。2007年4月には国際規格「ISO/IEC27001」および「JIS Q 27001」へ移行している。2006年10月には㈱読売新聞東京本社と業務・資本提携を締結し、大手メディアとの関係を構築した。2006年7月にはプライバシーマーク認定も取得し、情報セキュリティ体制の強化を図った。

大阪証券取引所ヘラクレスに上場(2008年)

2008年3月、大阪証券取引所ヘラクレス市場に株式を上場した。2010年10月の市場統合により大阪証券取引所JASDAQ(グロース)に移行し、2013年7月の取引所統合後は東京証券取引所JASDAQ(グロース)に上場した。上場後はトランスコスモス㈱やユナイテッドベンチャーズ㈱との業務提携(2009年)、日本金銭機械の米国子会社や㈱マクロミルとの提携(2011年)など、外部企業との連携を積極的に進めた。

2010年代のM&Aと持株会社化(2014-2016年)

2014年3月、米国子会社Prism Solutions Inc.を設立し、海外展開の足がかりを築いた。2015年3月には㈱EBEの株式を取得して子会社化した(2021年連結除外)。同年7月、商号をテックファームホールディングス㈱に変更し、テックファーム㈱を新設分割で設立して持株会社体制へ移行した。2016年1月にはインヴェンティット㈱と資本・業務提携を締結し、グループの事業領域を拡大した。2017年2月にはTechfirm USA Inc.を設立したが、2025年3月に清算している。

クロスボーダー事業への本格参入:WeAgri子会社化(2019年)

2018年4月、㈱ジャパン・アグリゲート(現㈱WeAgri)と業務提携を開始し、2019年3月には同社の株式を追加取得して子会社化した。これにより、農業関連の越境EC事業をグループに取り込み、クロスボーダー流通プラットフォーム事業が正式に始動した。同事業はシンガポールを拠点に日本産食品や美容品の輸出を支援するもので、直営店舗やECサイトを通じた販売とコンサルティングを一体化したモデルを構築している。

グロース市場移行と売上高過去最高の更新(2022-2025年)

2022年4月の東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、JASDAQ(グロース)からグロース市場に移行した。ICTソリューション事業では大型開発案件の獲得が奏功し、2025年6月期の売上高は67.06億円と過去最高を更新。営業利益も7.50億円と大幅増益となった。クロスボーダー事業は売上高が5.09億円と前期比64.4%増加したが、セグメント損失は0.50億円と依然赤字である。グループ全体では売上高100億円を目標に掲げ、M&Aや資本業務提携の検討を継続している。

年表29件を開く

1990年代

  • 1991年8月東京都渋谷区神宮前にイベント企画・運営を主たる事業目的とした、㈱ジー・エム・エス・ジャパン(資本金10,000千円)を設立
  • 1998年1月商号変更商号をテックファーム㈱に変更し、主たる事業目的をインターネット関連のソフトウエア開発及びコンサルティングに変更
  • 1998年9月本社を東京都渋谷区神宮前から東京都渋谷区渋谷に移転

2000年代

  • 2003年9月本社を東京都渋谷区渋谷から東京都渋谷区東に移転
  • 2005年4月情報セキュリティマネジメントシステムの国内規格「ISMS認証基準(Ver.2.0)」(注1)及び国際規格「BS7799-2:2002」認証を取得
  • 2005年12月東京都渋谷区渋谷に本社分室を新設
  • 2006年7月プライバシーマーク(注2)認定取得
  • 2006年10月㈱読売新聞東京本社と業務・資本提携
  • 2007年4月「ISMS認証基準(Ver.2.0)」及び「BS7799-2:2002」認証を同制度の国際規格化に伴い「ISO/IEC27001」及び「JIS Q 27001」に移行
  • 2008年3月上場大阪証券取引所ヘラクレス市場に上場
  • 2009年8月トランスコスモス㈱と業務提携
  • 2009年9月ユナイテッドベンチャーズ㈱と業務・資本提携(2011年12月 資本提携を解消、2012年1月 業務提携を解消)

2010年代

  • 2010年2月エクシーダ㈱を子会社として設立(2011年3月 清算結了)
  • 2010年10月上場大阪証券取引所ヘラクレス市場、同取引所JASDAQ市場及び同取引所NEO市場の各市場統合に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(グロース)に株式を上場
  • 2010年11月本社を東京都渋谷区東から東京都新宿区大久保に移転
  • 2011年5月日本金銭機械㈱の米国子会社JCM AMERICAN CORP.と業務提携
  • 2011年12月㈱マクロミルと業務提携
  • 2012年4月㈱サイバードよりモバイルソリューション事業を譲受
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(グロース)に株式を上場
  • 2013年10月本社を東京都新宿区西新宿に移転
  • 2014年1月㈱ミライトと業務提携
  • 2014年3月Prism Solutions Inc.を米国子会社として設立(現・連結子会社)
  • 2015年3月M&A㈱EBEの株式を取得し子会社化(2021年2月 連結除外)
  • 2015年7月商号変更商号をテックファームホールディングス㈱に変更。テックファーム㈱(現・連結子会社)を新設会社とする新設分割を行い、持株会社体制へ移行
  • 2016年1月インヴェンティット㈱と資本・業務提携
  • 2017年2月Techfirm USA Inc.を米国子会社として設立(2025年3月 清算結了)
  • 2018年4月㈱ジャパン・アグリゲート(現 ㈱WeAgri)と業務提携
  • 2019年3月M&A㈱WeAgriの株式を追加取得し、同社及び同社の子会社を子会社化(現・連結子会社)

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のJASDAQ(グロース)からグロース市場に移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2026年6月期まで7,200百万円
  • 営業利益2026年6月期まで600百万円
  • 経常利益2026年6月期まで580百万円
  • 親会社株主に帰属する当期純利益2026年6月期まで330百万円
  • 売上高100億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    ICTソリューション事業: 人材・AI投資と先端技術強化

    大型案件継続と受注増を見据え、ハイレイヤーエンジニア採用強化、報酬制度見直し、教育研修投資、職場環境改善による人財投資を実行。生成AIの全社活用による業務自動化・高度化、ドローンなど先端技術の研究開発へ重点投資し、新サービス創出を目指す。

  2. 02

    クロスボーダー流通プラットフォーム事業の基盤強化

    シンガポール直営店舗やECサイトを起点に、広告投資・デジタル販促でプラットフォーム認知度向上。顧客企業の成長に繋がる主力商品創出を支援。国内では地方自治体や地域商社への営業活動を強化し、競争力のある商品を発掘・拡充する。

  3. 03

    グループ売上高100億円に向けたM&A・提携推進

    成長の源泉であるエンジニア増強に加え、自社サービス型ビジネスへの展開が見込める領域でM&Aや資本業務提携を積極検討し、事業規模拡大と収益構造変革を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で317人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は631万円で、9期前と比べて+17.6%平均年齢は41.6歳、平均勤続年数は7.9年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年6月298
2017年6月267
2018年6月279
2019年6月53636.35.2295
2020年6月54937.74.7311
2021年6月57137.76.0259
2022年6月54538.36.7269
2023年6月60939.87.0281
2024年6月54039.97.029468
2025年6月63141.67.9317221

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 1 / 海外 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 東京都新宿区37百万円
全社(共通)
本社 — 東京都 新宿区4百万円
ICTソリュー ション
主な関係会社
  • 海外
    Prism Solutions Inc. (注)3
    米国 ネバダ州
    議決権100.0%
  • 海外
    Techfirm USA Inc.
    米国 カリフォルニア州
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社EBE
    東京都千代田区
    議決権67.5%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は71億円営業利益7億円前期と比べると増収増益で、売上が+6.0%、利益が+0.0%。

売上高
+6.0%
71億円
営業利益
+0.0%
7億円
純利益
+0.0%
5億円
営業利益率
9.9%
前期比 -0.6%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高75億円71億円
営業利益8億円7億円
純利益5億円5億円
1株あたり配当¥8¥8

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は37億円、営業利益は4億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+5.7%、営業利益は+33.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q12−1−8.3−2
2023年4Q121
2024年1Q1200.00
2024年2Q1200.00
2024年3Q13215.41
2024年4Q1400.01
2025年2Q32412.52
2025年4Q3538.63
2026年2Q3438.82
2026年4Q37410.83

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年7月期からの15期で、売上は27億円から71億円へ2.6倍に増えた。直近期の営業利益率は9.9%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年7月2731
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(グロース)に株式を上場
2013年7月3511
Prism Solutions Inc.を米国子会社として設立(現・連結子会社)
2014年7月3510
㈱EBEの株式を取得し子会社化(2021年2月 連結除外)
2015年6月4000
2016年6月470−1
Techfirm USA Inc.を米国子会社として設立(2025年3月 清算結了)
2017年6月4720
2018年6月5862
㈱WeAgriの株式を追加取得し、同社及び同社の子会社を子会社化(現・連結子会社)
2019年6月6670
2020年6月632−5
2021年6月602−5
2022年6月55−2−2
2023年6月5820
2024年6月51233.92
2025年6月677810.45
2026年6月71789.95

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高71億円のうち、営業利益として残るのは7億円9.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は5億円、売上の7.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金90.1%64億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.9%7億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+1.5pt
9.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.4pt
7.0%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年6月期は営業CFが3億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは2億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は26億円で、売上の4.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年7月205213
2013年7月1−2−1−110
2014年7月0−21−29
2015年6月0−56−511
2016年6月1−22−112
2017年6月−1−415−522
2018年6月8−4−1424
2019年6月5−2−1326
2020年6月−1−1−4−220
2021年6月000019
2022年6月100120
2023年6月3−56−223
2024年6月000023
2025年6月3−10226

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年6月期の総資産は50億円。このうち返さなくてよい自己資本が27億円で、自己資本比率は54.8%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年7月2416865.8
2013年7月2116576.0
2014年7月2216669.7
2015年6月38231558.6
2016年6月39211853.2
2017年6月51391274.2
2018年6月56411572.3
2019年6月59401964.6
2020年6月43311269.1
2021年6月36241266.3
2022年6月37221560.7
2023年6月40221853.7
2024年6月41231856.0
2025年6月50272254.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳
現金及び預金
26億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
7億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
22億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率605社中270位あたり、逆に低いのは売上成長率605社中380位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
9.9%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
6.0%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.2%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥674で、1年前と比べて-3.7%過去52週の値幅のなかでは47%の位置にある。

¥674+0.6%1ヶ月+5.3%1年-3.7%時価総額51億円
過去52週の値幅
安値¥520高値¥845

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.7倍
PER (会社予想)9.6倍
PBR1.52倍
配当利回り1.19%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で15.79%上昇し、25日線601.84円を上回る。7月7日には33万9000株の出来高を記録し、その後も増減を繰り返しながら上昇基調。52週高値845円にはまだ28%の距離があるが、52週安値520円からは27%上昇。RSIは74.58と過熱気味で、短期的な調整には注意。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 73/100)

PERは9.88倍と業界平均31.09倍の約3分の1で、割安感が顕著。PBRは1.58倍と業界平均3.64倍の半分以下。ROEは20.1%と非常に高く、収益性に優れる。配当利回りは1.21%と業界平均2.65%を下回るが、配当性向130.6%と高く、利益のほぼ全額を配当に回しており、今後の増配余地は限定的。売上高、利益は拡大傾向で、2026/6期も増収増益見込み。業界平均と比較して指標は低位で、成長性と収益性を考慮しても割安と評価。ただし、配当性向が高すぎる点はリスク要因。

指標この会社業種平均
PER (実績)9.7倍47.9倍
PER (予想)9.6倍
PBR1.52倍2.96倍
ROE20.1%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高は回復しつつあるものの、利益率の変動が小さくなく、市場は成長持続性を評価するか慎重に見極める局面。強気派は受注拡大と利益率改善に着目し、弱気派は競争激化による単価低下と人材依存度の高さを懸念する。株価は1年で小幅下落し、市場の期待は冷めている。

プラスに働く材料7
  • 売上高の回復基調

    2025/6期の売上高は前期比31%増の67億円と急回復し、需要回復を示唆。

  • 利益率の大幅改善

    営業利益率が3.9%から10.5%へ急拡大し、収益構造の改善が確認された。

  • 低PERと安定配当

    PERは9.9倍と低く、配当利回り1.2%を維持し、下値支援材料がある。

  • PER9.88倍と一ケタ台で割安通年影響

    予想PER9.4倍に対しても改善余地があり、ROE20.1%が割安感を支える

  • 2026/6期は売上高71億円と過去最高を更新決算発表後影響

    売上高は前期比約6%増の71億円、営業利益7億円で高水準を維持

  • ROE20.1%とPBR1.58倍の効率的な資本活用継続影響

    自己資本利益率20%超で、PBR1.58倍は資本効率に対して割高ではない

  • 配当利回り1.21%で増配余地通年影響

    配当利回り1.21%で、増配があれば利回り向上が期待できる

マイナスに働く材料7
  • 業績の不安定さ

    直近でも営業利益率が10.5%から9.9%へ小幅低下し、持続性に疑問。

  • 人材依存のビジネス

    エンジニアの採用・育成に依存し、人件費上昇時の利益圧迫リスクがある。

  • 競争の激化

    同業他社との価格競争により、将来の受注単価低下が懸念される。

  • 2026/6期の営業利益が7億円で前期と横ばい決算発表後影響

    営業利益は7億円で前期から横ばい、営業利益率は9.86%に低下

  • 売上高の伸び率が前期の31%から6%へ鈍化決算発表後影響

    売上高の増加率が前期の31%から約6%に縮小し、成長モメンタムが減速

  • 株価は直近1年で4.88%下落し軟調継続影響

    前年比−4.88%の下落で、業績鈍化を織り込み始めている

  • 外国人持株比率2.45%と低くグローバル資金の流入が限定的継続影響

    外国人持株比率2.45%は低く、海外資金の流入が限られる

次の決算で確かめる点
売上高成長率
受注環境の変化を最も直接反映する指標であり、回復の持続性を見る。
営業利益率
価格競争と原価管理のバランスを示し、収益性のトレンドを確認する。
エンジニア単価
人材価値の変動が業績に直結するため、需給動向を見る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり8で、前期から+60.0%いまの株価に対する利回りは1.19%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥8
1株あたり
配当利回り
1.19%
いまの株価に対して
配当性向
130.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年6月332.2
2018年6月30.0
2019年6月566.7
2020年6月50.0
2021年6月50.0
2022年6月50.037.2
2023年6月50.0130.6
2024年6月50.0
2025年6月860.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥8

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ4,330人。区分でいちばん多いのは個人・その他74.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が18.5%を占め、残る81.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年6月%2021年6月%2022年6月%2023年6月%2024年6月%2025年6月%
個人・その他73.374.374.375.175.674.8
事業法人15.915.616.415.317.418.1
自己株式6.26.25.75.75.75.7
証券会社5.07.48.17.05.54.2
外国法人5.62.40.91.30.92.3
金融機関0.20.20.11.10.40.4
外国人個人0.10.10.10.20.30.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社TOKAIコミュニケーションズ8.49
02筒井 雄一朗6.23
03小林 正興3.70
04株式会社読売新聞東京本社3.51
05中村 臣敏2.93
06山村 慶子2.69
07株式会社ミライト・ワン2.66
08志村 貴子2.27
09山村 美寿寿1.67
10上田八木短資株式会社1.41

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で+30%、1株純資産は14期で−27%。直近期のROEは20.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年7月5352610.512.426.4
2013年7月92643.3109.040.5
2014年7月−1260
2015年6月−634849.6
2016年6月−1232329.3
2017年6月45170.9304.732.2
2018年6月325455.947.8
2019年6月−2524
2020年6月−69422
2021年6月−76343
2022年6月−2431637.2
2023年6月−7306130.6
2024年6月223217.024.6
2025年6月7138420.113.2
2026年6月69

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

6名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は6名。2025/6期の役員報酬は総額121百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
千原信悟代表取締役 会長57
永守秀章代表取締役 社長 CEO5455,000
筒井雄一朗取締役62468,500
小夫みのり取締役(監査等委員)53
大井哲也取締役(監査等委員)54
田口浩介取締役(監査等委員)52

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)31072210836
社外取締役313134

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容461字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社6社(2025年6月30日現在)により構成されております。 なお、次の事業区分は、「第5  経理の状況  1  連結財務諸表等  (1)連結財務諸表  注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 事業区分   主要な会社名   主要な事業の内容 ICTソリューション   テックファーム㈱ Prism Solutions Inc. Techfirm Asia Pte. Ltd.   先端技術を活用した業務システム及び基幹システム等の受託開発・運用保守等を行っております。 クロスボーダー流通 プラットフォーム   ㈱WeAgri   食品及び美容品等の海外輸出、卸売、当該輸出に関するコンサルティング業務等を行っております。 (事業系統図)
経営方針・対処すべき課題3,231字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは「最先端テクノロジーと創造力で、産業の変革をリードします。」をミッションとして掲げ、ITの発展に寄与すべく前例のない技術開発にも果敢に挑戦し、社員の成長と顧客の価値創造の実現により、社会貢献に努めてまいります。 (2)経営戦略等 先端技術・テクノロジー領域(受託開発型)であるICTソリューション事業は、近年、事業成長を加速させるべく大型開発案件の獲得に注力してきた結果、複数案件が安定稼働し、着実に業績の向上に寄与しております。そして、次なる大型案件に備え、営業部門の再編や開発プロセスの高度化を継続してまいります。産業イノベーション領域(自社サービス提供型)であるクロスボーダー流通プラットフォーム事業は、現段階では強化フェーズにあり、今後さらなる発展を目指す事業として基盤づくりを進めてまいります。 これらの取り組みにより、売上高は計画水準に沿って堅調に推移する見通しですが、利益は、中長期的な企業価値向上に向けた体制の充実を図るため、以下の戦略的投資の実行を反映したものとしております。 (ICTソリューション事業) 1.人財への投資 優秀な人財の獲得、自己成長を実感できる環境の実現、そしてエンゲージメントとウェルビーイングの強化を推進してまいります。エンジニアの獲得競争が激化する中、複数の大型開発案件の継続と受注増を見据え、ハイレイヤーエンジニアの採用をこれまで以上に強化すると共に、給与水準の見直しと競争力のある報酬制度の導入に係る費用を見込んでおります。また、既存社員のスキルアップ、マネジメント力強化のため、体系的な教育研修プログラムへの投資を継続し、オフィスや社内ネットワークインフラ、メンタルケアを含めた職場環境のさらなる向上に取り組んでまいります。 2.AI活用による業務変革と社会実装に向けた取り組み 生成AIを全社的に活用する体制を整え、コード生成や要件定義支援などへの活用を進めることで、社内システムの高度化や業務プロセスの自動化を推進してまいります。また、先端技術の革新が加速する中、産業利用を視野に入れたドローン等の研究開発や技術調査にリソースを重点配分し、他社に先駆けた新たなサービスの創出、早期の投資効果の顕在化を目指してまいります。 3.先端技術分野でのプレゼンス向上と開発実績の積み上げ 展示会や業界イベントへの参加など多様な情報発信機会を増やし、コーポレートブランディングの向上及び市場の存在感を高めてまいります。これらにより、当社の技術力とサービスを広く認知させXR・AI分野における開発実績を増やし、競争優位性を高めてまいります。 (クロスボーダー流通プラットフォーム事業) 1.プラットフォームの強化と認知度向上 プラットフォームの認知度向上に向けた広告投資を進め、シンガポール直営店舗及び自社ECサイトを起点に、販売データ分析・SNS・メディアを活用したデジタル販促施策を強化してまいります。そして、売るために必要な環境づくりと、顧客企業の成長実感に繋がる主力商品の創出を支援してまいります。 2.日本国内での積極的な営業活動の推進 単なる輸出支援ではなく、顧客企業の価値を異文化に翻訳・構築するストーリーメーカーとしての立ち位置を明確にした営業活動を推進してまいります。さらに、地方自治体や地域商社など、海外進出を目指す企業への積極的な提案を通して、競争力のある商品を発掘し、ラインナップの拡充を図ってまいります。 そして、グループとして売上高100億円を目指す過程において、成長の源泉であるエンジニアの増強や、クロスボーダー流通プラットフォーム事業に続く、自社サービス提供型ビジネスへの展開が見込める領域においてはM&A、資本業務提携を検討し、事業規模の拡大、収益構造の変革に取り組んでまいります。 以上により、2026年6月期の連結業績につきましては、売上高7,200百万円、営業利益600百万円、経常利益580百万円、親会社株主に帰属する当期純利益330百万円を見込んでおります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、収益性と継続的成長を実現することを経営目標と認識し、売上高成長率及び売上高営業利益率を重視しております。また、事業の成長加速のためM&Aを積極的に検討する方針であり、その場合、のれんの償却額が増加する可能性があるためEBITDA(※)を経営指標としております。 ※  EBITDA=営業損益+減価償却費+のれん償却額 (4)経営環境 当連結会計年度におけるわが国経済は、日経平均株価が高水準で推移し、春闘における賃上げの継続やインバウンド需要の回復を背景に消費の底堅さが見られました。一方、米国の関税政策による通商リスクの高まりや、ウクライナ侵攻や中東地域の地政学的リスクの長期化など、外部環境の変動が企業収益や国内消費に与える影響が懸念されております。 当社グループが属する情報サービス業界におきましては、様々な業種で老朽化した基幹システムの維持コストや不具合が増える「2025年の崖」に備えた刷新需要や、生成AI技術を活用した新たな事業創出などIT投資の拡大が見込まれる一方、高い技術を持つエンジニアを様々な産業で奪い合う構図は、人件費、採用コスト増、開発パートナーの単価上昇となるため、それらを吸収できる付加価値の高いサービスを提供し、顧客満足を高めていく必要があります。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループが優先的に対処すべき課題は、以下のとおりです。 ① 先端技術の習得 あらゆる産業分野において、先端技術を活用したDXが進み、今後も拡大していくものと予測されております。当社グループは、市場ニーズに的確に応えることが出来る技術力を習得し保持するため、ICTソリューション事業において先端技術、特にAIとXR(VR/AR/MR等)のスマートデバイス連動を活用した案件を増やしていくことが重要と捉えております。また、パートナー企業とのアライアンス等による、新技術の研究・実証実験に努め、お客さまのITパートナーとして、生産性の向上やビジネスの発展に貢献してまいります。 ② 人財の確保と育成 当社グループが、中長期的に成長していくためには、先端技術や大型案件を担えるエンジニアの獲得と育成が重要な課題であると認識しております。このような課題に対処するため、会社のブランディング強化による知名度の向上やキャリアに応じた教育制度を整備し、技術力の底上げと組織全体のパフォーマンス向上を図ってまいります。また、当社グループは「働き方の多様性」を尊重し、リモートワークや時短勤務の制度化、国内遠隔地を対象としたフルリモート勤務を導入することで、優秀なエンジニアを広く迎え入れ、その能力を長期にわたり発揮できる環境を構築してまいります。 ③ 事業領域の拡大 売上高の大部分を構成する先端技術・テクノロジー領域であるICTソリューション事業は受託開発型の事業モデルとなっているため、強固な経営基盤と持続的な成長を可能とする多極的な事業構造に転換していく必要があります。当社グループは創業以来ICTを活用し、様々な業界のお客さまと業務効率化・改善を実現してまいりました。その知見とノウハウを融合し発展させることで、先見的な自社サービス提供型ソリューションの開発、事業化を推進し、産業イノベーション領域の拡大と収益構造の変革に取り組んでおります。
事業等のリスク4,481字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項につきましては、特段の記載がない限り、当連結会計年度末現在において当社グループが想定される範囲で記載したものであり、当社株式への投資に関するリスクすべてを網羅するものではありません。 (1)事業環境の変化について (発生可能性:中、影響度:大) 当社グループの経営成績は、国内外の経済情勢や顧客企業のIT投資動向、各種法規制や税制・会計基準の変更等に影響を受けます。また、情報サービス業界では、顧客ニーズの多様化や技術進化が著しいことに加えて、新規事業会社の参入や他社との競合等から価格競争が激化する可能性があります。今後、急速な顧客ニーズの変化や技術革新への対応が遅れた場合、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、これらの変化に対応すべく優秀な人財の確保や最新技術に関する研究開発等に努め、グループの事業基盤、収益力の強化を図っております。 (2)特定事業への依存度について (発生可能性:中、影響度:中) 当社グループは、クロスボーダー流通プラットフォーム事業の拡大に注力しているものの、依然として、ICTソリューション事業の売上高が高い割合を占めております。今後も、ICTソリューション事業は大型案件・先端技術案件に注力し高収益化を目指していく予定ですが、事業環境の変化等により当該事業に大規模な減衰が生じた場合、当社グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、当社グループは、クロスボーダー流通プラットフォーム事業の拡大及びICTの知見とノウハウを活用した先見的な自社ソリューションの開発、事業化を積極的に推進しております。 (3)研究開発及び投資について (発生可能性:高、影響度:中) 当社グループは、新技術の研究・実証実験、商品競争力の強化及び事業拡大に向けた新製品・新規サービスの発掘育成等、中長期的な成長に向けた投資を継続的に行っております。これら戦略的投資に対して、事前に投資効果やリスク等を十分検討したうえで実行しておりますが、市場環境の変化や期待していた投資成果が創出できなかった場合、当社グループの事業戦略、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、当社グループのリスク軽減を図るため、IT技術の動向等を勘案し、所要変動に応じた段階的な投資を行っております。また、当社グループ単独ではリスクの高い大きなプロジェクトとなる場合には、有力企業との提携等も視野に入れながら活動しております。 (4)プロジェクト管理について (発生可能性:高、影響度:大) 当社グループは、先端技術を基盤とした高付加価値ソリューションの提供や業界特化型プラットフォームのサービスの提案設計から開発、運用保守の提供を行っており、近年は大型案件が増加しております。これらの受託開発案件では、採算性等を十分検討して受注活動を行っておりますが、不採算プロジェクトの発生を完全に防止できる保証はなく、特に大型案件については、緻密なプロジェクト管理が求められており、予め定めた期日までに作業を完了できなかった場合には損害賠償が発生し、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、当社グループでは、顧客とのコミュニケーションの濃密化、プロジェクト規模に応じたレビューの実施、プロジェクトマネジメントスキルの向上等に努め、見積精度の向上とリスク管理の徹底、品質管理体制の拡充強化を進めております。 (5)海外事業について (発生可能性:高、影響度:中) 当社グループは、マーケットの拡大が期待できる地域に重点を置いて、商品の輸出をはじめとする事業活動を海外に展開しておりますが、これらの地域において、政治・経済情勢、予期しない法的規制等の変更、輸出入・外資の規制や戦争、テロリズム、紛争又はその他の要因による社会的混乱等の発生により当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、当社グループでは、当該地域の経済情勢や規制動向を注視し、現地スタッフの情報網を積極的に活用することで適時適切に対応がとれる体制を整えリスクの軽減に努めております。 (6)情報セキュリティについて (発生可能性:高、影響度:大) 当社グループは、事業活動を通じて顧客の機密情報や個人情報を取り扱う機会があります。また、社内日常業務を遂行する過程においても、役員及び従業員、取引先企業の役職員に関する個人情報に接する機会があります。これら機密情報が何らかの理由で外部に漏洩した場合、当社グループの信用低下や顧客への損害賠償請求の支払い等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、当社グループでは、情報セキュリティ委員会を設置し、全社的な基本方針・マニュアルの周知徹底、情報セキュリティ維持のための監視活動及び諸施策を検討、実施していることに加え、顧客の機密情報や個人情報を取り扱うセグメントにおいて情報セキュリティに関する公的認証を取得しております。さらに、万が一の事態に備え、専門事業者賠償責任保険にも加入しております。 (7)システム障害について (発生可能性:高、影響度:中) 当社グループが提供しているサービスに係るサーバ機器や各種サービスが、自然災害やコンピュータウイルスのネットワーク侵入等による障害を完全に排除できる保証はなく、万が一、当社グループの設備、ネットワークに障害が発生し、長期間にわたりシステムが停止する等の事態が生じた場合、当社グループの信用低下や顧客への損害賠償請求の支払い等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、当社グループでは、信頼性の高い外部データセンターを利用し、安全性及び安定性が確保できるシステム運用体制の構築、定期的なバックアップや稼働状況の監視、システム開発時に行うリスク要因のレビューレベルの強化、品質管理体制の拡充強化に努めております。万が一、障害が発生した際には、社内関連部門への迅速な情報展開及び対応ができる体制を構築しております。 (8)人財の確保及び育成について (発生可能性:高、影響度:大) 当社グループが中長期的に成長していくためには、先端技術や大型案件を担える優秀な人財の確保と継続的な人財の育成が必要不可欠であります。しかしながら、優秀な人財の確保及び育成が当社グループの目論見どおりに進まなかった場合や、人財流出や生産性が低下した場合、当社グループの中長期的な成長性、事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、当社グループは、会社のブランディング強化による知名度の向上やキャリアに応じた教育制度を整備し、技術力の底上げと組織全体のパフォーマンス向上を図ってまいります。また、スキルアップのための資格補助、教育研修制度等の環境整備を行い、能力を最大限に発揮できる仕組みを構築するとともに、職場環境の充実及び社内コミュニケーションの強化に努め、人財の流出を防止するための施策を講じております。 (9)法的規制等について (発生可能性:高、影響度:大) 当社グループは、事業を遂行していくうえで、各種の法令及び規制等の適用を受けておりますが、現状においては、当社グループの事業の発展を大きく阻害する要因となるような法的規制はないものと認識しております。しかしながら、今後予期せぬ法令等の制定、既存の法令等の解釈の変更がされた場合には、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、当社グループは、コンプライアンス経営の確立に努め、契約書のリーガルチェック、全社員向け研修等を通じて法的規制を遵守する体制を強化しております。また、当社グループの事業に関連する法令等の整備が行われる可能性が発生した場合は、顧問弁護士等の専門家と連携し速やかに対応する方針であります。 (10)知的財産権について (発生可能性:中、影響度:中) 当社グループは、知的財産権を重視し必要な知的財産権の取得を進めるとともに、事業活動に際しては第三者の権利を侵害しないよう最大限の注意を払っております。しかしながら、当社グループの事業活動に関係する第三者の知的財産権の現況を全て把握することは非常に困難であり、当社グループが認識していない第三者の知的財産権が既に存在していた場合、あるいは今後新たに権利取得がなされた場合には、当該第三者から損害賠償又は使用差止等の請求を受けるおそれがあります。この場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、当社グループでは、自社で開発したシステムやサービスに係る特許権、商標権等の知的財産権を取得する等、自社の知的財産の保護を図るとともに、第三者の知的財産権を侵害しないよう事前調査の徹底、当社グループ内での教育及び啓蒙活動を実施しております。 (11)訴訟等について (発生可能性:中、影響度:中) 本書提出日現在において、当社グループが訴訟を提起されている事実はありませんが、当社グループが提供するサービスの不具合、納品物の瑕疵や納期遅延、第三者の権利侵害、個人情報を含む顧客情報漏洩もしくは毀損、不適切な人事労務管理等に関連して損害賠償請求等の訴訟を起こされる可能性があります。これらの訴訟等の内容及び結果によって、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、当社グループでは、社員教育による法令遵守の周知徹底、プロジェクト規模に応じたレビューの実施等、多様な手段を講じ可能な限り訴訟を受ける可能性を排除するための体制を整備しております。さらに、万が一の事態に備えた保険にも加入しております。 (12)災害・感染症等について (発生可能性:中、影響度:大) 地震、火災等の自然災害やテロ、感染症の流行(パンデミック)等に見舞われ、当社グループにおいて人的被害又は物理的被害が生じた場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、当社グループでは、地震や感染症等による事業継続リスクに対応するため、事業継続計画(BCP)の策定と継続的な見直し・改善を実施しております。また、災害発生時に備え、安否確認システムの構築、防災訓練を計画的に実施する等、リスクの低減を図っております。
経営成績の分析 (MD&A)6,710字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、日経平均株価が高水準で推移し、春闘における賃上げの継続やインバウンド需要の回復を背景に消費の底堅さが見られました。一方、米国の関税政策による通商リスクの高まりや、ウクライナ侵攻や中東地域の地政学的リスクの長期化など、外部環境の変動が企業収益や国内消費に与える影響が懸念されております。 当社グループが属する情報サービス業界におきましては、様々な業種で老朽化した基幹システムの維持コストや不具合が増える「2025年の崖」に備えた刷新需要や、生成AI技術を活用した新たな事業創出などIT投資の拡大が見込まれております。 当社グループは「最先端テクノロジーと創造力で、産業の変革をリードします。」をミッションとして掲げ、先端技術を基盤とした高付加価値ソリューションや業界特化型プラットフォームのサービス提案設計から開発、運用保守まで、ワンストップの支援体制を整え、顧客企業におけるDX推進の共創パートナーとして事業成長に取り組んでおります。また、創業以来、独立系のソフトウエア会社として様々な業種で蓄積したICTの知見とノウハウを活用し、デジタル化の取り組みによって事業の発展がより見込める産業にイノベーションを起こすことでITを通した社会貢献に努め、グループの事業基盤、収益力の強化を目指しております。 当連結会計年度の経営成績は、売上高は6,705,697千円(前年同期比32.2%増)、営業利益は749,519千円(前年同期比213.3%増)、経常利益は761,146千円(前年同期比191.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は501,341千円(前年同期比221.5%増)となりました。 セグメント別の経営成績は、以下のとおりであります。 (ICTソリューション事業) ICTソリューション事業においては、複数の大型開発案件の受注及び開発が順調に進み、当連結会計年度の売上高及びセグメント利益は過去最高を更新しました。プロジェクトの品質管理やモニタリング体制の構築により、安定した進捗を維持したことに加え、社内エンジニアの稼働率も高水準で推移した結果、売上総利益率の改善に寄与しました。 また、注力分野である先端技術では、AIを活用し蓄積されたデータの分析と将来予測を組み合わせた次世代型データ分析ソリューションの提供を開始しました。顧客の課題や業務に応じて最適なAI技術を選択・実装する「AIインテグレーション」を核とし、経験則に依存した施策からの脱却とデータに基づく意思決定と施策最適化を実現します。先行事例として、化粧品メーカーにおける試供品配布効果の検証プロジェクトを支援しており、今後は幅広い業種への展開を見据え、顧客の新たな価値創出を加速してまいります。 上記により、当連結会計年度のICTソリューション事業の売上高は6,197,071千円(前年同期比30.1%増)、セグメント利益は1,320,343千円(前年同期比67.3%増)となりました。 (クロスボーダー流通プラットフォーム事業) クロスボーダー流通プラットフォーム事業においては、最新のITと流通技術を組み合わせ、アジアと日本をつなぐ越境流通プラットフォームを展開し、利用顧客数の増加と流通量拡大による安定した収益の確保と成長を目指しております。高付加価値の日本商品に対する需要が高いシンガポール市場を拠点に、輸出に向けた市場調査から販路開拓、マーケティングを支援し、顧客企業のビジネス「創出」から「定着」まで一貫したサポートに取り組んでおります。 当連結会計年度は、シンガポールNO.1の海外進出プラットフォームサービスの実現に向け、日本国内の地域商社、食品メーカーへの営業を推進しました。シンガポール最大の繁華街オーチャードロードにオープンした直営店舗及びECサイト上において、地方自治体・経済団体や金融機関と連携したイベントの複数開催でリアル・EC両面での順調な集客に成功し、to C向け販売マーケティングの実績を上げております。今後は、EC及びデジタルマーケティングの強化を進め、東南アジア進出を希望する日本企業や自治体の顧客のさらなる獲得を目指します。そして、シンガポール以外の海外市場の展開も視野に事業のスケールアップを図ってまいります。 2024年の農産品・食品の輸出額が初めて1.5兆円を超え、2025年上期も過去最高を更新するなど、日本食が海外消費者の日常生活にも広く浸透する中、直営店舗を商品体験や商談の場として活用し、リアル・EC・デジタルを融合させた顧客接点の拡充とデータ収集を進めております。収集したデータをもとに、アジア市場に適した商材の検証・提案を行い、商流拡大を支援してまいります。 上記により、当連結会計年度のクロスボーダー流通プラットフォーム事業の売上高は508,625千円(前年同期比64.4%増)、セグメント損失は50,401千円(前年同期はセグメント損失58,102千円)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ214,750千円増加し、2,553,330千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動の結果得られた資金は、327,622千円(前連結会計年度は6,857千円の支出)となりました。 この主な内訳は、税金等調整前当期純利益753,844千円、その他254,840千円による資金の増加、売上債権及び契約資産の増加額659,853千円による資金の減少であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動の結果使用した資金は、60,785千円(前連結会計年度は48,884千円の収入)となりました。 この主な内訳は、有形固定資産の取得による支出26,061千円、投資有価証券の取得による支出35,435千円による資金の減少であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動の結果使用した資金は、40,832千円(前連結会計年度は46,657千円の支出)となりました。 この主な内訳は、配当金の支払額35,282千円による資金の減少であります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度における生産実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自  2024年7月1日 至  2025年6月30日) 生産高(千円)   前年同期比(%) ICTソリューション   4,159,514   123.6 クロスボーダー流通プラットフォーム   334,875   192.4 合計   4,494,389   127.0 (注)金額は製造原価によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。 b. 受注実績 当連結会計年度における受注実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自  2024年7月1日 至  2025年6月30日) 受注高 (千円)   前年同期比 (%)   受注残高 (千円)   前年同期比 (%) ICTソリューション   7,188,170   133.7   3,020,699   148.8 クロスボーダー流通プラットフォーム   -   -   -   - 合計   7,188,170   133.7   3,020,699   148.8 (注)1  金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。 2  クロスボーダー流通プラットフォーム事業については、受注生産を行っていないため、受注実績の記載をしておりません。 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自  2024年7月1日 至  2025年6月30日) 販売高(千円)   前年同期比(%) ICTソリューション   6,197,071   130.1 クロスボーダー流通プラットフォーム   508,625   164.4 合計   6,705,697   132.2 (注)1  セグメント間の取引については相殺消去しております。 2  主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度 (自  2023年7月1日 至  2024年6月30日)   当連結会計年度 (自  2024年7月1日 至  2025年6月30日) 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) ㈱サプライズクルー   843,510   16.6   1,532,056   22.8 ㈱マイナビ   -   -   961,631   14.3 3  前連結会計年度における㈱マイナビの販売実績は、総販売実績に対する割合が10%未満のため、記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ② 当連結会計年度の財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 経営成績の分析 (売上高) 売上高は、前連結会計年度に対して1,633,187千円増加し、6,705,697千円となりました。 この主な要因は、ICTソリューション事業で複数の大型開発案件が寄与したことによるものであります。詳細については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。 (売上原価、販売費及び一般管理費、営業損益) 売上原価は、前連結会計年度に対して955,238千円増加し、4,494,389千円となりました。この主な要因は、ICTソリューション事業における売上高の増加に伴う外注費及び労務費の増加によるものであります。 販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に対して167,685千円増加し、1,461,788千円となりました。この主な要因は、積極的な採用活動による人件費等の増加によるものであります。この結果、営業利益は、前連結会計年度に対して510,264千円増加し、749,519千円となり、売上高に対する営業利益率は11.2%(前連結会計年度は4.7%)となりました。 (営業外損益、経常損益) 営業外収益は、前連結会計年度に対して4,346千円減少し、26,200千円となりました。この主な要因は、クロスボーダー流通プラットフォーム事業における為替差益が減少したことよるものであります。また、営業外費用は、支払利息等により前連結会計年度に対して5,772千円増加し、14,573千円となりました。 この結果、経常利益は、前連結会計年度に対して500,145千円増加し、761,146千円となりました。 (親会社株主に帰属する当期純損益) 税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度に対して498,982千円増加し、753,844千円となりました。法人税、住民税及び事業税、法人税等調整額を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に対して345,427千円増加し、501,341千円となりました。 b. 財政状態の分析 (資産) 流動資産は、前連結会計年度末に比べ861,443千円増加し、4,482,127千円となりました。この主な要因は、現金及び預金が214,750千円、受取手形、売掛金及び契約資産が663,975千円増加したことによるものであります。 固定資産は、前連結会計年度末に比べ37,546千円増加し、476,781千円となりました。この主な要因は、投資その他の資産が29,925千円増加したことによるものであります。 繰延資産は、前連結会計年度末に比べ1,107千円減少し、4,339千円となりました。 以上の結果、当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ897,882千円増加し、4,963,248千円となりました。 (負債) 流動負債は、前連結会計年度末に比べ458,930千円増加し、1,717,236千円となりました。この主な要因は、未払法人税等が196,212千円、その他流動負債が185,972千円増加したことによるものであります。 固定負債は、前連結会計年度末に比べ3,845千円減少し、527,450千円となりました。この主な要因は、リース債務が2,508千円減少したことによるものであります。 以上の結果、当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ455,084千円増加し、2,244,687千円となりました。 (純資産) 純資産は、前連結会計年度末に比べ442,797千円増加し、2,718,560千円となりました。この主な要因は、配当金の支払があったものの、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が465,911千円増加したことによるものであります。 c. 経営成績に重要な影響を与える要因 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 d. キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品仕入やソフトウエア開発に係る人件費支出、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要で主なものは、設備投資及び当社事業戦略に沿った提携先や当社事業との相乗効果が見込まれる事業会社への出資又は取得(M&A)によるものであります。 これらの資金需要につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金にて対応していく予定でありますが、M&A等の自己資金のみでは賄えない資金需要については、新株の発行や金融機関からの借入等の資金調達方法を検討する方針です。 e. 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、収益性と継続的成長を実現することを経営目標と認識し、売上高成長率及び売上高営業利益率を重視しております。また、事業の成長加速のためM&Aを積極的に検討する方針であり、その場合、のれんの償却額が増加する可能性があるためEBITDA(※)を経営指標としております。 区分   前連結会計年度 (自  2023年7月1日 至  2024年6月30日)   当連結会計年度 (自  2024年7月1日 至  2025年6月30日) 売上高成長率(%)   △12.1   32.2 売上高営業利益率(%)   4.7   11.2 EBITDA(千円)※   249,150   762,859 ※EBITDA=営業損益+減価償却費+のれん償却額

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出典

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