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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

AVILEN

AVILEN Inc.5591 · Growth · 情報・通信業

企業のAI推進を一気通貫で支援する独立系AIソリューション会社。9つの自社技術コアモジュールと350名超のデータサイエンティスト集団を擁する。

概要

AVILENは、2018年に創業したAIソリューション企業である。独自開発の技術コアモジュール「AVILEN AI」を核に、AIソフトウエアの開発・実装と、AI人材育成のためのビルドアッププログラムを一気通貫で提供する。2023年9月に東京証券取引所グロース市場に上場。2025年12月期の連結売上高は約17億円、営業利益3億円。連結子会社に株式会社LangCoreを持ち、従業員数は70名(単体)。

AIソフトウエアと人材育成の二軸事業

当社グループはAIソリューション事業の単一セグメントで、「AIソフトウエアユニット」と「ビルドアップユニット」の二つのサービスを提供する。AIソフトウエアユニットでは、コアモジュール「AVILEN AI」を活用したカスタマイズ型AIソフトウエアの開発・実装に加え、パッケージ型SaaSの提供も行う。ビルドアップユニットでは、企業のAI推進に向けた組織アセスメント、ロードマップ策定、部門横断的なAI人材育成プログラムを提供する。両ユニットの組み合わせにより、顧客企業のAI導入初期から本格実装までを支援し、クロスセルと顧客深耕を実現している。

9つのコアモジュールとDS-Hubによる技術基盤

技術の芯は、画像生成、自然言語処理、帳票認識、異常検知、時系列予測など9つの自社開発コアモジュール「AVILEN AI」にある。これらはマルチモーダルな組み合わせが可能で、特定業界に限定されない課題解決を支える。また、社外のデータサイエンティスト・エンジニア集団「AVILEN DS-Hub」を350名超組織し、開発業務や技術サポートを委託するとともに、正社員への採用ルートとしても機能。最新技術を研究する社内体制「AVILEN Research」によりコアモジュールの継続的なアップデートを行う。

資本業務提携による顧客基盤と継続率の構造

当社はジャフコグループからの株式譲渡を経て、三菱UFJ信託銀行、日本郵政キャピタル、インテック、アイネット、大塚商会などと資本業務提携を締結。これら提携先との連携により、製造、金融、不動産、情報通信など広範な業界の大手企業向けにAIソリューションを展開する。収益構造は主にフロー型だが、SaaS「ChatMee」などストック型も有し、2025年12月期の継続率は69.1%。一顧客当たり売上の長期化と拡大を目指す戦略をとっている。

連結子会社とエコサイクルによる成長モデル

2024年10月に生成AI領域に特化した株式会社LangCoreを子会社化し、グループ体制を強化した。同社はAIソフトウエアユニットの一部として、生成AI関連の受託開発とコンサルティングを提供する。「AVILEN DS-Hub」のエコサイクルも特徴で、学生メンバーが業務経験を積み、その後正社員として採用される流れが即戦力確保と採用コスト低減に貢献。2025年12月末時点でDS-Hubから累計28名を採用している。

業界の中での役割はAIソリューションベンダー(開発・実装・人材育成)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
17億円
営業利益
3億円
営業利益率
17.6%
純利益
2億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
AIソフトウエアユニット11億円64.7%
ビルドアップユニット6億円35.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01製造業主力

製造業の既存オペレーションを理解し、業務効率化や生産性向上を目的としたAIソフトウェアを提供。画像生成、帳票処理、設備点検の自動化など、技術コアモジュールを活用したカスタマイズ型ソフトウェアを開発する。大手製造企業との取引実績を持つ。

主な製品・サービス1
AIソフトウェア(カスタマイズ型)
顧客の課題に応じて、画像認識、自然言語処理、時系列分析などの技術コアモジュールを組み合わせて開発するAIソフトウェア。製造現場での品質検査、需要予測、異常検知などに活用される。

02金融業主力

金融業向けに、不動産鑑定の自動化、コールセンターの応対品質評価、営業支援など、業務プロセスを変革するAIソフトウェアを提供。データ利活用によるリスク管理や顧客サービスの向上を支援する。大手金融機関との取引実績がある。

主な製品・サービス1
AIソフトウェア(カスタマイズ型)
金融業務向けに開発されるAIソフトウェア。時系列分析による不動産鑑定、AIによるコールセンター応対品質評価など、業務効率化と高度化を実現する。

03不動産業準主力

不動産業向けに、物件価格の鑑定や市場予測を自動化するAIソフトウェアを提供。データ分析に基づく意思決定を支援し、業務の高度化と効率化に貢献する。

主な製品・サービス1
不動産鑑定ソフトウェア
時系列データを分析し、不動産価格を自動で鑑定するAIソフトウェア。市場動向を反映した高精度な評価を可能にする。

04情報通信業準主力

通信・IT企業向けに、生成AIを活用したソリューションやチャットボット、帳票処理の自動化など、業務効率化と新規事業創出を支援するAIソフトウェアを提供。パッケージ型SaaSも展開する。

主な製品・サービス2
ChatMee
自社開発コアモジュール「Instructea」とChatGPTを組み合わせたSaaSプロダクト。企業の社内問い合わせ対応や業務支援に活用され、ストック型収益を生む。
帳ラク
高精度な帳票処理AIエージェント。手書き文字や非定型帳票をデジタル化し、業務の自動化を実現する。

05AI人材育成(法人・個人)準主力

法人・個人向けに、AI/DX人材の育成サービス(ビルドアップパッケージ)を提供。eラーニングベースの研修、アセスメント、ロードマップ策定などを通じ、AIを推進する組織と人材の開発を支援する。E資格講座の合格者数実績で高いブランド認知を持つ。

E資格講座の受講者数9期連続合格者数1位

主な製品・サービス1
ビルドアップパッケージ
AI/DX人材育成のためのパッケージ化されたサービス。eラーニング研修、アセスメント、ロードマップ策定などを提供する。

06電気機器・食料品等(その他)副次

電気機器や食料品など、幅広い業界の上場企業に対してAIソフトウェアを提供。各業界の課題に応じたカスタマイズ開発や、共通課題を解決するパッケージ型ソリューションを展開する。特定の業界に限定しないのが特徴。

特定業界に限定しないマルチモーダルなAI開発が可能

製品と技術

マルチモーダルなコアモジュール「AVILEN AI」

当社の技術基盤は9つの自社開発コアモジュール「AVILEN AI」である。画像やパッケージデザインを自動生成する画像生成モジュール、ChatGPTなどのLLMを扱う自然言語処理モジュール、手書き文字や非定型帳票・図面をデジタル化するOCRモジュール、インフラ建造物の異常を検知する損傷検知モジュール、時系列データを予測する分析モジュールなどが含まれる。これらのモジュールは単体でも、複数を組み合わせたマルチモーダルな形でも活用でき、特定業界に依存せず顧客の課題に応じたAIソフトウエアを効率的に開発することを可能にする。

SaaS型AIチャット「ChatMee」

2023年4月に販売を開始した「ChatMee」は、コアモジュール「Instructea」とChatGPTを組み合わせたSaaSプロダクトである。法人向けに提供され、社内のナレッジベースと連携した対話型AIアシスタントとして機能する。ストック型収益モデルで、2025年12月期においても継続的に利益貢献している。同プロダクトは、当社が生成AI分野で初めてパッケージ化に成功した事例であり、以降の生成AIソリューション展開の基盤となった。

業務特化型の生成AIソリューション群

2024年以降、各業界に共通する課題を解決する生成AIソリューションを連続リリースしている。代表的なものとして、コールセンターオペレーター向け応対品質評価システム(2024年7月)、営業活動の効率化・高度化を実現する生成AIソリューション(2024年9月)、高度な技術調査を自動化するソリューション(2024年11月)、高速・高精度なボイスボット(2024年12月)、高精度な帳票処理AIエージェント「帳ラク」(2025年4月)、見積書フォーマット自動変換システム(2025年9月)、自動応答AIオペレーター(2025年10月)などがある。これらは全て当社のコアモジュールをベースに開発されている。

E資格講座とビルドアップユニットの研修

ビルドアップユニットの中核は、一般社団法人日本ディープラーニング協会のE資格に対応した「全人類がわかるE資格講座」である。同講座は2021年から2025年まで9期連続で合格者数1位を達成。法人向けには、AI/DX組織開発のためのアセスメント、ロードマップ策定、部門横断的な人材育成プログラムを提供する。eラーニング形式の研修コンテンツを自社制作し、経営企画やエンジニア向けの内容も用意。個人向けにも販売しており、AI人材の需給ギャップ解消を目指す。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 電気機器・食料品等(その他)特定業界に限定しないマルチモーダルなAI開発が可能
  • AI人材育成(法人・個人)E資格講座の受講者数9期連続合格者数1位

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

AIソリューションの急成長ベンチャー

当社はAI・音声認識技術を提供する小規模IT企業。売上高は10億円強ながら、営業利益率は17%と高収益。同業他社はVRain Solutionやソラコムなど、いずれも成長段階のベンチャーが多い。当社は音声AIに特化し、高付加価値サービスで差別化。市場そのものが急拡大しており、技術力と顧客基盤を強みに成長を加速。ただし競合も多く、技術革新のスピードが勝負。財務基盤はまだ弱く、資金調達と事業拡大のバランスが課題。

強み

  • 営業利益率17%超と、ITベンチャーとして優れた収益率。
  • 音声AIで独自技術を保有し、競合と差別化。
  • AI市場は拡大基調で、追い風が期待される。
  • 小規模組織で意思決定が迅速、変化に対応しやすい。

課題

  • 多数のAIベンチャーや大手IT企業との競合。
  • 常に最新技術への適応が必要で研究開発負荷大。
  • 成長資金の確保が課題で、財務基盤は脆弱。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がAVILEN

時価総額で並べると、掲載11社のなかで3番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 35件

東京都台東区での創業とE資格講座の開始

2018年8月、東京都台東区に資本金300万円で創業。翌2019年6月、一般社団法人日本ディープラーニング協会が実施するE資格の対策講座「全人類がわかるE資格講座」の提供を開始した。同年7月には日本ディープラーニング協会の正式会員に加盟し、ディープラーニングをはじめとするAIの社会実装に取り組む。2020年1月には本社を東京都中央区銀座に移転。同年4月、自社メディア「AI Trend」を立ち上げ、AI関連ニュースの配信を開始した。

ジャフコグループ傘下入りと初の業務提携

2020年12月、ジャフコグループ株式会社が当社の発行済株式の85%を取得し、グループ傘下に入る。2021年1月には「Microsoft for Startups」に採択され、My Alarm株式会社と業務提携。共同開発した営業支援サービス「Lead Dynamics」にAVILEN AI「Autea」を搭載してリリースした。同年4月、三菱UFJ信託銀行および三菱UFJトラストシステムと業務提携し、データ分析ツール「AI Seed」を公表。同ツールは2022年2月に外販を開始している。

複数企業との資本業務提携の一斉締結

2022年3月、ジャフコグループからの株式譲渡を通じて、株式会社インテック、三菱UFJ信託銀行、日本郵政キャピタル、株式会社アイネットの4社と資本業務提携を締結。それぞれAIソリューション推進の全領域で連携する枠組みを構築した。同年6月には一般社団法人金融データ活用推進協会に特別会員として加盟。さらに2023年6月、大塚商会、ジャパンインベストメントアドバイザー、エアトリとの提携を発表し、パートナー網を拡大した。

「ChatMee」販売開始と東証グロース上場

2023年4月、コアモジュール「Instructea」とChatGPTを組み合わせたSaaSプロダクト「ChatMee」の販売を開始し、ストック型収益の柱とする。同年9月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場。上場後も生成AI分野への投資を加速し、2024年7月から12月にかけて、コールセンター向け応対品質評価システム、帳票登録自動化ソリューション、営業活動効率化ソリューション、技術調査自動化ソリューション、ボイスボットソリューションを相次ぎリリースした。

LangCore子会社化と「帳ラク」の投入

2024年10月、生成AI領域に特化したエンジニア集団である株式会社LangCoreを子会社化し、連結決算の範囲に含める。2025年4月には高精度な帳票処理AIエージェント「帳ラク」を提供開始。同年9月以降も見積書フォーマット自動変換システムや自動応答AIオペレーターを投入し、生成AIソリューションのラインアップを拡充した。2025年12月期の連結売上高は17億円、営業利益は3億円に達し、創業以来の成長を続けている。

年表35件を開く

2010年代

  • 2018年8月創業東京都台東区において資本金300万円で創業
  • 2019年6月全人類がわかるE資格講座の提供を開始
  • 2019年7月ディープラーニング(※3)をはじめとしたAIの社会実装に取り組むために日本ディープラーニング協会正式会員に加盟

2020年代

  • 2020年1月本社を東京都中央区銀座に移転
  • 2020年4月自社メディア「AI Trend」においてAI関連ニュースの配信開始
  • 2020年12月ジャフコ グループ株式会社(以下ジャフコグループ)が当社の発行済株式のうち85%を取得
  • 2021年1月「Microsoft for Startups」(※4)に採択
  • 2021年1月My Alarm株式会社と業務提携し共同開発した、AVILEN AI「Autea」搭載の営業支援サービス「Lead Dynamics」をリリース
  • 2021年4月三菱UFJ信託銀行株式会社、三菱UFJトラストシステム株式会社と業務提携し、共同開発した、AVILEN AI「Estimea」搭載のビジネスユーザー向けデータ分析ツール「AI Seed」を公表
  • 2021年7月本社を東京都中央区日本橋馬喰町(現在地)に移転
  • 2022年2月ビジネスユーザー向けデータ分析ツール「AI Seed」の外販を開始
  • 2022年3月株式会社インテックとAIソリューション推進に関わるすべての領域で連携するための資本業務提携(ジャフコグループからの株式譲渡)
  • 2022年3月三菱UFJ信託銀行株式会社とAIソリューション推進に関わるすべての領域で連携するための資本業務提携(ジャフコグループからの株式譲渡)
  • 2022年3月日本郵政キャピタル株式会社と日本郵政グループのDX推進のために資本業務提携(ジャフコグループからの株式譲渡)
  • 2022年3月株式会社アイネットとAIソリューション推進に関わるすべての領域で連携するための資本業務提携(ジャフコグループからの株式譲渡)
  • 2022年6月金融分野における課題解決の実現に向けて貢献するために、一般社団法人金融データ活用推進協会に特別会員として加盟
  • 2023年4月AVILEN AI「Instructea」とChatGPT(※5)を組み合わせたSaaS(※6)プロダクト「ChatMee」の販売を開始
  • 2023年6月日本郵政キャピタル株式会社と更なる連携強化のために新たに資本業務提携(ジャフコグループからの株式譲渡)
  • 2023年6月株式会社大塚商会とAIソリューション推進に関わるすべての領域で連携するための資本業務提携(ジャフコグループからの株式譲渡)
  • 2023年6月株式会社ジャパンインベストメントアドバイザーとM&A含めた出資領域全般で連携するための戦略的パートナーシップ(ジャフコグループからの株式譲渡)
  • 2023年6月株式会社エアトリと旅行業界におけるAI利活用を推進するための戦略的パートナーシップ(ジャフコグループからの株式譲渡)
  • 2023年9月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2024年7月生成AIを活用したコールセンターオペレーター向け応対品質評価システムの提供開始
  • 2024年8月帳票登録を自動化する生成AIソリューションの提供開始
  • 2024年9月営業活動の効率化・高度化を実現する生成AIソリューションの提供開始
  • 2024年10月M&A生成AI領域に特化したエンジニア集団の株式会社LangCoreを子会社化
  • 2024年11月高度な技術調査を自動化する生成AIソリューションの提供開始
  • 2024年12月高速・高度なボイスボットを活用した生成AIソリューションの提供開始
  • 2025年4月高精度な帳票処理AIエージェント「帳ラク」の提供開始
  • 2025年6月株式会社KieiとAIエージェントを中心とした開発領域で業務提携
  • 2025年9月作業効率化とデータ活用を推進する見積書フォーマット自動変換システムの提供開始
  • 2025年10月業務効率化と顧客体験向上を推進する自動応答AIオペレーターの提供開始
  • 2025年10月株式会社FusicとAIインテグレーション分野で戦略的業務提携
  • 2025年11月AI・データ活用人材の戦略的マネジメントを実現するAI・データ活用人材可視化ダッシュボードの提供開始
  • 2025年12月株式会社ベルシステム24・伊藤忠商事株式会社とAIエージェント共創支援に関する業務提携

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高成長率2025年12月期まで34.7%
  • 営業利益率2025年12月期まで16.4%
  • 継続率2025年12月期まで69.1%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    大手顧客への集中とLTV拡大

    大手企業を中心とした大口顧客にターゲットを絞り込み、真の顧客課題を掘り起こし、AIトランスフォーメーションの推進によりライフタイムバリューを拡大する。

  2. 02

    AI開発力と事業理解で差別化

    自社のAI開発力と各業界の深い理解を活かし、多様な業界向けにAIソリューションを提供し、横展開することで競合との差別化を図る。

  3. 03

    M&Aによる非連続成長とAIエージェント拡充

    AIロールアップ戦略を軸にM&Aを推進し、新規AIエージェントやケイパビリティを獲得・強化し、AIソフトウエア案件の拡販と普及を加速する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 3期分

グループ全体で70人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は750万円で、2期前と比べて+23.6%平均年齢は31.8歳、平均勤続年数は2.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2023年12月60730.01.954
2024年12月73631.32.363317
2025年12月75031.82.770429

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都中央区40百万円
ほか1件の開示あり
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    AI基礎研修
    防衛省 · 2022-06-01
    30万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は17億円営業利益3億円前期と比べると増収増益で、売上が+41.7%、利益が+50.0%。

売上高
+41.7%
17億円
営業利益
+50.0%
3億円
純利益
+100.0%
2億円
営業利益率
17.6%
前期比 +1.0%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高21億円17億円
営業利益4億円3億円
純利益2億円2億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

8期分

直近は2026年2Qで、売上は10億円、営業利益は2億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+25.0%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q7114.31
2023年4Q20
2024年1Q300.00
2024年2Q3133.30
2024年4Q6116.71
2025年2Q8225.01
2025年4Q9111.11
2026年2Q10220.01

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 8期分

2019年7月期からの8期で、売上は1億円から17億円へ17.0倍に増えた。直近期の営業利益率は17.6%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2019年7月100
2020年7月211
2020年12月100
2021年12月511
2022年12月711
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2023年12月921
生成AI領域に特化したエンジニア集団の株式会社LangCoreを子会社化
2024年12月122216.71
2025年12月173317.62

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高17億円のうち、営業利益として残るのは3億円17.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の11.8%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金29.4%5億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金52.9%9億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益17.6%3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
70.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+9.3pt
17.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+5.1pt
11.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+14.3pt
27.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
14.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
26.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 5期分

2025年12月期は営業CFが2億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは2億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は6億円で、売上の4.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2021年12月10012
2022年12月00002
2023年12月00103
2024年12月2−44−26
2025年12月20−126

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 8期分

2025年12月期の総資産は14億円。このうち返さなくてよい自己資本が7億円で、自己資本比率は52.6%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2019年7月00050.3
2020年7月11061.8
2020年12月21128.3
2021年12月41333.4
2022年12月42248.6
2023年12月64266.3
2024年12月126744.8
2025年12月147752.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
6億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
6億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
7億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
85
/ 100
安定性自己資本比率35 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中37位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中412位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
27.3%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
17.6%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
52.6%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
41.7%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥845で、1年前と比べて-39.6%過去52週の値幅のなかでは20%の位置にある。

¥845-3.8%1ヶ月+4.2%1年-39.6%時価総額52億円
過去52週の値幅
安値¥678高値¥1,510

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)30.0倍
PER (会社予想)23.4倍
PBR6.73倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

AI分析は準備中です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

成長途上のAIソリューション企業。強気派は、小売と製造分野でのAI需要拡大に乗り、高成長が続くと期待する。PER約29倍とやや高めだが、売上成長率(前年比33%)を評価。弱気派は、競合の参入で優位性が薄れ、顧客獲得コストが増大すると懸念する。また、利益率は高いが絶対額が小さく、業績予想の達成リスクも存在する。

プラスに働く材料3
  • AI需要追い風

    小売・製造業でAI活用が加速し、市場成長率は年15%超。

  • 高成長と収益性

    売上成長率33%で営業利益率16.7%と、収益性も良好。

  • サブスク型収益

    ストック収益の積み上がりにより、安定成長が可能。

マイナスに働く材料3
  • 競争激化と差別化困難

    AI業界は新興企業・大手ITの参入が激しく、技術優位性は持続しにくい。

  • 高バリュエーション

    PER約29倍は成長率に割高感。時価総額49億円で流動性も低い。

  • 業績達成リスク

    2025年12月期の営業利益予想2億円に対し、達成には安定した案件獲得が必要。

次の決算で確かめる点
ARR(年間経常収益)
サブスク型ビジネスの継続性と成長性を測る重要指標。
顧客数・解約率
新規獲得と既存顧客維持のバランスを確認するため。
売上高成長率
市場拡大に乗れているかを示す。

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ3,715人。区分でいちばん多いのは事業法人42.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が49.6%を占め、残る50.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2023年12月%2024年12月%2025年12月%
事業法人42.643.942.2
個人・その他41.341.341.1
金融機関10.09.67.5
証券会社2.43.85.4
外国法人3.71.33.8
外国人個人0.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本郵政キャピタル株式会社21.61
02株式会社大塚商会18.67
03崔 一鳴5.62
04大川 遥平4.27
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.26
06UNITED NATIONS FOR THE UNITED NATIONS JOINT STAFF PENSION FUND A UN ORGAN (常任代理人:香港上海銀行東京支店)2.37
07株式会社SBI証券2.17
08日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)2.15
09吉田 拓真1.77
10高橋 光太郎1.62

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-05-12
    アセットマネジメントOne株式会社
    新規の大量保有報告
    4.30%
    -1.82pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 8期分

1株利益は8期で+8294%、1株純資産は5期で+483%。直近期のROEは27.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2019年7月0125.4
2020年7月2145.5
2020年12月−1
2021年12月102063.2
2022年12月133448.8
2023年12月196837.2133.8
2024年12月199021.047.6
2025年12月2911927.346.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/12期の役員報酬は総額57百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
高橋光太郎代表取締役3199,000
松倉怜取締役CEO43
錦拓男取締役CSO41
小野種紀取締役69
大源悠美子監査役(常勤)41
山本飛翔監査役36
矢治博之監査役65
富高忠房取締役67

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3474716
社外取締役510102

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容6,135字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社(株式会社LangCore)1社で構成されております。 <当社グループのビジネスと目指す姿> 当社は、2018年に創業し、「データとアルゴリズムで、人類を豊かにする」というパーパス(※7)のもと、当社が独自開発した技術コアモジュール(※8)である「AVILEN AI」を活用したAIソフトウエアの開発、実装、加えてAIドリブン(※9)なビルドアップパッケージ(AIを推進するための組織開発や人材育成コンテンツ)も提供することで、企業のAI推進を一気通貫で支援する「AIソリューション事業」を連結子会社と一体で展開しております。 当社グループは、多くの企業に対し、AIソフトウエアのサービスとして、AIソフトウエアの実装・活用(顧客企業における新規事業の創出や業務効率化のために課題の特定から企画、PoC(※10)、開発・実装、運用保守まで行う)やAIエージェント(※11)の提供を通じて顧客が抱える課題を解決するAIソリューションを広範な業界に展開しております。また、その実現のために、AI推進に既に着手をしているAI-Readyな企業だけでなく、これからAI推進に着手するAI-Ready以前の企業に対しても、ビルドアップパッケージを提供することで、AI推進に向けたアセスメントやロードマップ策定を通してデジタル組織・人材の開発を行い、要件定義から実際のデータの利活用を見据えたデータ基盤となるデータ・プラットフォームの設計と実装を支援しております。加えて、M&Aや資本業務提携先とのパートナリングによるケイパビリティ(※12)の獲得・強化を通じて、共同開発したパッケージ型ソフトウエアの拡販・普及を実現し、データ×AIで豊かな未来を実現することを目指しております。 <提供するサービスとビジネスモデル> 当社グループはAIソリューション事業の単一セグメントとして、「AIソフトウエアユニット」、「ビルドアップユニット」という2つのサービスを提供しております(「ユニット」とはサービスの名称)。 「AIソフトウエアユニット」では、自社開発技術コアモジュールである「AVILEN AI」を活用し、AIソフトウエアの開発と提供、ビジネスプロセスへのAI実装・データ利活用を支援(連結子会社である株式会社LangCoreも同様)し、「ビルドアップユニット」では、組織のアセスメントやロードマップの策定、経営者や従業員、経営企画やエンジニア等、部門横断的なAI人材の育成による組織開発を支援しております。 「AIソフトウエアユニット」は法人向け、「ビルドアップユニット」は法人及び個人向けにサービスを提供しております。両ユニット共に主にフロー型収益ですが、「AIソフトウエアユニット」の一部サービスにおいてはストック型収益となっております。 [事業系統図] <当社グループの特徴と優位性> 当社グループの特徴と優位性は、「①特定の業界に限定されない顧客の課題を捉え、マルチモーダル(※13)なAIソフトウエアの開発を可能にする技術コアモジュール」、「②潜在的なAI/DX市場を創出し、高い継続率を実現するビジネスモデル」、「③業界全体が抱える成長ボトルネックを解消する「AVILEN DS-Hub」のエコサイクル」、及び「④高いブランド認知による顧客獲得能力」にあります。 ①特定の業界に限定されない顧客の課題を捉え、マルチモーダルなAIソフトウエアの開発を可能にする技術コアモジュール 当社は9つの自社開発技術コアモジュール「AVILEN AI」を有し、幅広い技術領域をカバーしており、当該コアモジュールにより効率的な開発が可能となっております。また、最新論文や最先端のテクノロジーをリサーチする社内の体制(AVILEN Research)を構築しており、常にコアモジュールをアップデートすることが可能となっております。加えて、特定の業界に限定されない顧客の課題を捉え、AIソフトウエアを提供しており、単一のモジュールで解決できない課題に対しては、複数のモジュールを組み合わせたマルチモーダルなAIソフトウエアの開発も可能としております。 生成AIビジネス分野では、2023年4月には、コアモジュールである「Instructea」とChatGPTを組み合わせたSaaSプロダクトである「ChatMee」の販売を開始し、ストック型収益として利益貢献を実現しております。加えて、2024年以降では各業界に共通する課題の解決に向けた生成AIソリューションを続々とリリース(2024年7月:生成AIを活用したコールセンターオペレーター向け応対品質評価システム、2024年9月:営業活動の効率化・高度化を実現する生成AIソリューション、2024年11月:高度な技術調査を自動化する生成AIソリューション、2025年4月:高精度な帳票処理AIエージェント「帳ラク」、2025年9月:作業効率化とデータ活用を推進する見積書フォーマット自動変換システム、2025年10月:業務効率化と顧客体験向上を推進する自動応答AIオペレーター)し、生成AIビジネスの展開を加速させております。 ②潜在的なAI/DX市場を創出し、高い継続率を実現するビジネスモデル AIビジネス市場は導入段階にあり今後の長期的な発展が期待されております。AI導入の目的は業務効率化や生産性向上、業務プロセスの再構築等その利用範囲及び目的も幅広い一方で、慢性的なAI人材の需給ギャップが顕在化しており、企業はAIの導入が急がれるも、専門人材の採用難等から同時に人材の育成を行うことによる、AI/DX組織への変革が求められています。 当社グループは、AI推進に既に着手をしているAI-Readyな企業だけでなく、これからAI推進に着手するAI-Ready以前の企業に対してもビルドアップパッケージを提供することで、潜在的なAI/DX市場を創出することが可能となっております。 また、「AIソフトウエアユニット」及び「ビルドアップユニット」のビジネスを展開することで、顧客内でのビルドアップコンテンツのクロスセル、そして他部門への拡大による深耕(ITシステム部門で領域特化型の研修、営業部門でG検定対策講座を実施する等)、さらにビルドアップコンテンツを活用しながら企業が抱える経営課題を特定しつつ、AI・データサイエンスの観点でAIソフトウエアを開発することで顧客と幅広い業務領域で取引ができるため、結果としてAI技術の導入サービスのみを提供するビジネスモデルと比較して高い継続率を実現し、LTV(※14)を拡大することが可能となっています。 ③業界全体が抱える成長ボトルネックを解消する「AVILEN DS-Hub」のエコサイクル AIビジネス市場は、人材不足が機会(ニーズ)であり脅威(ボトルネック)となっている状況であり、ベンダー側、ユーザー側の両社において慢性的な人材不足が顕在化しており、社内人材の育成、または中途採用が主流となっています。 当社は、社内のデータサイエンティスト・エンジニアに加え、350名超(2025年12月末時点)のデータサイエンティスト・エンジニア集団である「AVILEN DS-Hub」を組織しています。在籍メンバーは、当社が独自開発した技術スクリーニングテストを通過した人材であります。「AVILEN DS-Hub」は主にデータサイエンス領域を研究している学生メンバーで構成されており、在籍メンバーは個別に当社と業務委託契約を締結し、「AIソフトウエアユニット」におけるコーディング業務や技術的サポート(技術調査や技術適用等)、「ビルドアップユニット」におけるコンテンツ開発や受講者からのアルゴリズム(※15)等に関わる質問対応等の業務を行うとともに、当社の安定した採用ルートの確保にも繋がっており、「AVILEN DS-Hub」から累計で28名(2025年12月末時点)のデータサイエンティスト・エンジニアを採用しています。「AVILEN DS-Hub」で経験を積んだ後に正社員として採用するため、即戦力人材の獲得、採用コストの低減、高いエンゲージメント(貢献意識)とリテンション(定着)に繋がっております。 ④高いブランド認知による顧客獲得能力 自社メディアの「AI Trend」、一般社団法人日本ディープラーニング協会が実施するE資格において、当社が提供するE資格講座の受講者の9期連続合格者数1位(2021#1~2025#1)という実績等により効率的に顧客獲得が出来ており、新規法人顧客を堅調に増やしております。 これらの結果として、創業8期目で製造、金融、不動産、情報通信、電気機器及び食料品等の各産業の上場企業を中心とした大手企業との取引が「AIソフトウエアユニット」、「ビルドアップユニット」それぞれのサービスで複合的に進展しており、LTVも上昇傾向にあります。 <当社グループが展開するサービス及びソリューションの内容> ①AIソフトウエアユニット 当社グループは、企業が抱える経営課題を特定し、AI・データサイエンスの観点でデータの利活用により業務効率化や業務プロセス再構築等の新たな価値を創造するAIソリューションを提供しています。製造業や金融業、不動産業をはじめ様々な業界の既存オペレーションを理解し、コアモジュールを活用したカスタマイズ型ソフトウエアを提供しております。また、当社グループは「AIソフトウエアユニット」で開発されたサービスのうち、汎用性の高いサービスをパッケージ型ソフトウエア(SaaS)として業界横展開を推進しております。主に、2023年4月にコアモジュールである「Instructea」とChatGPTを組み合わせたSaaSプロダクトである「ChatMee」を開発・販売開始しており、ストック型収益として利益貢献を実現しております。さらに、2024年以降では各業界に共通する課題の解決に向けたAIエージェントや生成AIソリューションを続々とリリースし、生成AIビジネスの展開を着実に進めております。なお、2024年10月に連結子会社化した株式会社LangCoreは「AIソフトウエアユニット」のサービスとして生成AI関連ソフトウエアの受託開発及び顧客企業におけるAI利活用に向けたコンサルティングを提供しております。 <AIソフトウエアユニットの代表的なコアモジュールとソリューション> 画像やパッケージデザインを自動生成するアルゴリズムを搭載したコアモジュール 開発事例)画像生成、パッケージデザイン自動生成 ChatGPTなどのLLM(※16)を扱い自然言語処理をするためのアルゴリズムを搭載したコアモジュール 開発事例)「ChatMee」 手書き文字や非定型帳票、図面等をデジタル化するためのアルゴリズムを搭載したコアモジュール 開発事例)帳票処理の自動化AIエージェントソフトウエア、機械部品の図面認識、広告チラシのデジタライズ化 インフラ等建造物の異常・損傷を検知するためのアルゴリズムを搭載したコアモジュール 開発事例)大型設備の点検自動化、ケーブル異常検知 時系列データを分析し、予測するためのアルゴリズムを搭載したコアモジュール 開発事例)不動産鑑定ソフトウエア、コールセンターにおけるAIエージェントソフトウエア ②ビルドアップユニット 顧客企業におけるAI/DXに関わる組織及び人材の現状評価から必要人材(ビジネス領域及びエンジニア領域)の育成まで、AIの実装を実現するための組織開発に必要なアセスメントやロードマップ策定、人材育成に関わるパッケージ化されたサービスを一気通貫で提供しております。具体的には、法人・個人向けに社内人材を中心に独自に制作したeラーニングをベースとしたAI/DXに関するパッケージ化された研修サービス(動画講義、講義資料)を提供しております。 用語集 注釈番号   用語   用語の定義 ※1   DX   Digital Transformationの略称 データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること ※2   AI   Artificial Intelligenceの略称であり、人間にしかできなかったような高度に知的な作業や判断を、コンピュータを中心とする人工的なシステムにより行えるようにしたもの ※3   ディープラーニング   ディープラーニング(深層学習)とは、人間が自然に行うタスクをコンピュータに学習させる機械学習の手法のひとつ ※4   Microsoft for Startups   Microsoftが提供する革新的な技術やサービスを有するスタートアップ企業のサービス立ち上げから顧客開拓まで伴走する無料支援プログラム ※5   ChatGPT   OpenAI社が2022年11月に公開した人間的な会話の成立を目指した人工知能に類するコンピュータプログラム ※6   SaaS   Software as a Serviceの略称で、クラウドサーバーにあるソフトウエアをインターネットを経由してユーザーが利用できるサービス ※7   パーパス   企業が社会に対して果たすべき存在意義や価値創造の方向性を示す概念 ※8   コアモジュール   当社の過去のAI関連開発におけるアルゴリズムの集合体 ※9   AIドリブン   AIを活用して業務やプロセスを推進・最適化する手法 ※10   PoC   Proof of Conceptの略称で、新たなアイデアやコンセプトの実現可能性やそれによって得られる効果などについて検証すること ※11   AIエージェント   データを処理し、知識を構築し、タスクを実行するための意思決定プロセスを持つ自律的なAIシステム ※12   ケイパビリティ   企業全体の組織的な能力や強み ※13   マルチモーダル   様々な種類の情報を利用して高度な判断を行うAIで、例えば、音声、画像、テキストなどの複数の情報を組み合わせて判断するAI ※14   LTV   Life Time Valueの略称で、「顧客生涯価値」と訳される 一社の顧客が取引を始めてから終わりまでの期間(顧客ライフサイクル)内にどれだけの利益をもたらすのかを算出した指標 ※15   アルゴリズム   ある特定の問題を解いたり、課題を解決したりするための計算手順や処理手順 ※16   LLM   Large Language Modelsの略称で、巨大なデータセットとディープラーニング技術を用いて構築された大規模言語モデル
経営方針・対処すべき課題3,049字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、「データとアルゴリズムで、人類を豊かにする」をパーパスに掲げ、「企業と人がAIを自在に使いこなし、発展し続ける豊かな未来」の実現に向けて、「AIを搭載したソフトウエアの開発」と「デジタル組織の構築を支援するプログラムの提供」を主軸に、企業のAI活用による成長を支援し、資本業務提携先との連携やM&Aによる非連続成長を通じて、データ×AIで豊かな未来を実現することを目指しております。 社会課題の解決にあたっては、様々な業界の顧客企業と協働・提携することで、多様な産業・社会課題を解き、その革新を実現し続けることを目指して事業を推進しております。こうして各業界・様々な顧客との産業課題・社会課題解決を推進して得られた知見をもとに、AIを用いたソリューションサービス、プロダクトの開発・提供を行うことで、継続的に革新的なサービスを創出し、より一層広範な社会課題を解決することを目指しております。 (2)経営戦略 当社グループは、業務効率化や業務プロセス再構築等の新たな価値を創造するAIソリューションを提供可能なビジネスモデルを構築しており、当該ビジネスモデルの優位性を最大化するための経営戦略を策定しております。 ①Top Tierに注力するアカウント戦略の遂行 ・大手企業を中心とした大口顧客にターゲットを絞り込み、真の顧客課題を掘り起こし、AIX(AIトランスフォーメーション)の推進によるLTVの拡大 ②テクノロジー×ビジネスによる差別化 ・当社グループのAI開発力と事業理解の深さによる多様な業界へのAIソリューションの提供と横展開 ③非連続成長に向けたM&Aの推進 ・AIロールアップ戦略を軸としたM&Aによる新規AIエージェントやケイパビリティの獲得と強化、AIソフトウエア案件の更なる拡販と普及 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、より高い成長性及び収益性を確保する観点から、売上高成長率及び営業利益率を重要な経営指標と捉えております。2024年12月期から2025年12月期にかけての売上高成長率は34.7%、2025年12月期の営業利益率は16.4%となっており、今後もこの比率の上昇に努めてまいります。 また、幅広い業界への事業展開や売上高の継続的かつ累積的な増加を実現するため、継続率を重要な指標としております。当社の2025年12月期の継続率は69.1%(2024年12月期に100万円以上の取引を行った法人顧客の内、2025年12月期も取引を行った法人顧客)となっており、今後もこの比率の上昇に努めてまいります。 (4)経営環境 AI業界を取り巻く事業環境については、生成AIの登場でAIの実用化が急速に進んでいる状況にあり、世界におけるAI市場規模は2030年には8,267億ドルになるとする予測(出典:総務省「令和7年版 情報通信白書」)がされております。一方で、2040年にはAI人材の需給ギャップは約340万人になると予想(出典:経済産業省 経済産業政策局「2040年の就業構造推計(改訂版)について‐2040年の就業構造推計(改訂版)の概要」)されております。日本企業は、AI推進のために必要となる人材要件を明らかにし、人材のスキル評価や処遇といったマネジメント制度の整備をする必要があると共に、その上で、採用や外部人材の活用だけでなく、社員の人材育成(リスキリング)といった人材確保のための施策の実施が求められている状況となっております。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 業界及び顧客基盤の拡張 持続的な成長のためには業界や顧客基盤の拡張が必要となります。当社グループの優位性は「①特定の業界に限定されない顧客の課題を捉え、マルチモーダルなAIソフトウエアの開発を可能にする技術コアモジュール」、「②潜在的なAI/DX市場を創出し、高い継続率を実現するビジネスモデル」、「③業界全体が抱える成長ボトルネックを解消する「AVILEN DS-Hub」のエコサイクル」、「④高いブランド認知による顧客獲得能力」であり、これらの競争優位性は特定業界に限定されず幅広い業界において発揮されます。これまでの既存の業界及び顧客で積み上げた実績や知見を当社グループ全体で活用することで継続的に成長を続けてまいります。 ② 一顧客当たり売上高の向上と契約の長期化 当社グループは、様々な業界の顧客に対し、ビジネスプロセスへのAI実装やAI実装に向けたコンサルティング(「AIソフトウエアユニット」)、組織のAI/DXロードマップの策定やDXアセスメント、経営企画やエンジニア等部門横断的なAI人材の育成による組織開発の支援(「ビルドアップユニット」)を実施しております。初期的には課題の特定、概念検証等を行い、それらの結果を踏まえて具体的なサービスの提供、AIアルゴリズムの実装や運用へと領域を拡充いたします。よって、その成果に応じて、顧客企業との契約期間が長期化することが見込まれております。また、前年度から契約が継続した顧客との取引は、「AIソフトウエアユニット」では、より高度なAIモデルの実装や運用が必要になることが多く、また、「ビルドアップユニット」では、コンテンツ間での取引拡充が行われ、結果として一顧客当たり売上高は上昇する傾向にあります。 ③ 既存パッケージ型ソフトウエアの強化と新規パッケージ型ソフトウエアの開発 当社グループはこれまで資本業務提携先の企業や各業界の上場企業をはじめとした企業に対するAI実装・データ利活用の支援を通じて、「ChatMee」等のパッケージ型ソフトウエアを開発・提供してきました。今後は既存パッケージ型ソフトウエアの強化とAIエージェントを軸とした新規パッケージ型ソフトウエアの開発が課題となりますが、そのために、当社グループの開発体制の強化及び資本業務提携先との更なる連携深化を進めてまいります。 ④ 技術とビジネス双方において優れた人材の育成 持続的な成長のためには、技術面及びビジネス面の双方で優れた人材が必要となり、人材の確保と育成が課題となってまいります。当社グループには、AIアルゴリズムの構築等の技術面の豊富な知見を有するデータサイエンティストやエンジニアに加え、AIを活用した具体的な解決策の提示や難易度の高いAIプロジェクトのマネジメント等のビジネス面での執行能力を有するコンサルタントが在籍しております。更には「AVILEN DS-Hub」を通じた採用も行うことで、今後も、技術面及びビジネス面の双方の課題を解決できる能力を持つ人材の育成・採用に投資を継続してまいります。 ⑤ 非連続な成長を支える事業資金の確保 当社グループは安定的にキャッシュ・フローを創出しているため、過去第三者割当増資等の資金調達を必要としておりませんが、今後の更なる事業拡大に伴う人材獲得や経営基盤の強化、非連続な成長のためのM&A等のアクション等のために、戦略的な資金調達を検討していく方針です。
事業等のリスク10,326字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性を、以下に記載しております。また、必ずしもリスク要因に該当しない事項についても、投資者の判断上、重要であると考えられる事項については、積極的な情報開示の観点から記載しております。当社グループは、これらのリスクの発生可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の迅速な対応に努める方針ではありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載内容もあわせて慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生する可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 (1)事業環境に関するリスク ① 技術革新について(発生可能性:中 、影響度:高 ) 当社グループは、各業界の大手企業とのプロジェクトにおいて蓄積されたAIに関する知見や独自のAIアルゴリズムをもとに、業界の共通課題の解決を目指しております。そのため、これらの技術や関連する周辺技術、またその技術を活用したソリューションが競争力の源泉となっており、急速な技術革新があった場合において、変化に対応する開発費や開発工数等が大幅に増加する可能性がありますが、その時期は想定されるものではなく当該リスクが短期的に顕在化する可能性は高くないと想定しております。当該リスクへの対応や更なる競争力の向上のため、継続的な情報収集、優秀なエンジニアやデータサイエンティストの採用や教育に注力しております。しかしながら、当該リスクが顕在化した場合には、当社グループの事業進捗や業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② AIビジネス市場について(発生可能性:低 、影響度:高 ) AI業界を取り巻く事業環境については、生成AIの登場でAIの実用化が急速に進んでいる状況にあり、世界におけるAI市場規模は2030年には8,267億ドルになるとする予測(出典:総務省「令和7年版 情報通信白書」)がされております。市場拡大スピードの急速な鈍化や、当社グループのAIビジネスの競争優位性が発揮されないシナリオにおいては、市場が拡大した場合においても当社グループの成長スピードが市場拡大と相関しない可能性があります。また、AIビジネス市場の歴史は浅く、成熟した市場でないため、市場動向が大きく変動する可能性もありますが、その時期は想定されるものではないため現時点で短期的に顕在化するリスクは低いと想定しております。当該リスクへの対応として、単一の業界や顧客に依存しないよう、AIソリューションのラインナップの拡充や、顧客の属する業界の拡充を行っております。しかしながら、当該リスクが顕在化した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 競合他社について(発生可能性:中 、影響度:中 ) 当社グループは、AI関連領域において事業展開しておりますが、当該分野はその成長性から注目されており、多くの企業が参入しております。そのため、当社グループの競争力が低下する可能性がありますが、生成AIをはじめとする最新のテクノロジーを早期にサービス活用(当該テクノロジーを解説したビルドアップコンテンツの開発)するなどの施策を行っております。また、当社グループの競争力が低下する時期は想定されるものではないため現時点で短期的に顕在化するリスクは高くないと想定しております。しかしながら、当該リスクが顕在化した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ マクロ経済について(発生可能性:低 、影響度:中 ) 当社グループがサービスやソリューションを提供する主要顧客は、各業界の大手企業であり、国内外に事業を展開する大企業が中心であります。国内外の景気後退時において多くの主要顧客の経営状態や業績に大きな影響を及ぼす状況となった場合には、プロジェクトの新規獲得や横展開、既存契約の継続に影響を及ぼす可能性はありますが、当社グループの主要顧客の属する業界は様々であるため、そのリスクは分散されているものと認識しております。しかしながら、当該リスクが顕在化した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 外注先の確保について(発生可能性:低 、影響度:低 ) 当社グループでは「AIソフトウエアユニット」及び「ビルドアップユニット」において業務の一部を「AVILEN DS-Hub」所属のエンジニアやデータサイエンティスト、または、協力会社に外注してサービスを提供しております。これら外注先において不測の事態が生じた場合、信頼関係を損なう事態が生じた場合には、新たな外注先の確保に時間を要する、新たな外注先が確保できない事態が想定され、サービスの円滑な提供が阻害され、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクは外注先との契約のみで完全に回避できるものではなく、顕在化した場合に、顕在リスクの規模等に応じた影響を蒙る可能性がありますが、その影響度について確定的な見積りを行うことは困難であると認識しております。当社グループとしては、引き続き外注先の分散を図るとともに、定期的な面談機会を設ける等、外注先と良好な関係を維持し、安定的な供給を受ける体制確保に努めること、適正な外注比率を維持することにより、リスクに対する影響度の低減を図る方針であります。 (2)事業内容に関するリスク ① プロジェクトの進捗について(発生可能性:中 、影響度:高 ) 当社グループでは、AIソリューション導入前の課題特定や企画、PoC実施、本導入のシステム開発、導入後の継続的な運用保守等のプロジェクトを実施しており、フェーズに応じて収益を獲得しております。多数のプロジェクトが早期のフェーズで終了するような場合や、各フェーズにおいて想定以上に工数がかかる可能性はありますが、その時期は想定されるものではなく当該リスクが短期的に顕在化する可能性は高くないと想定しております。当該リスクへの対応として定期的に事業部門に加え経営管理部門においても進捗管理をモニタリングする等、プロジェクト管理を徹底しております。想定以上に工数を要している場合は、適切に工数の見積修正を行っておりますが、当該リスクが顕在化した場合には、当社グループの事業及び業績に影響(想定以上に工数を必要とした場合は採算が悪化、検収時期が後ろ倒しになった場合は売上計上時期も後ろ倒し等)を及ぼす可能性があります。 ② 今後の非連続な成長のための投資について(発生可能性:中 、影響度:中 ) 当社グループは非連続な成長を続けるために、新規AIプロダクトの開発、戦略的な営業活動、新規事業への取り組み、人材の採用、M&A等の戦略的な投資が重要であると認識しております。いずれの投資も当社グループの非連続な成長のために必要なものと認識しておりますが、安定的に収益を獲得できるまでには一定の期間が必要となることが想定され、短期的な利益率低下につながる可能性があります。また、外部環境の変化等により当初計画どおりに推移しない可能性がありますが、その時期は想定されるものではなく当該リスクが短期的に顕在化する可能性は低いと想定しております。当該リスクに対しては、リスクシナリオを慎重に検討し投資を行うことで、そのリスクの低減に努める方針であります。 ③ 新規AIソリューションの開発・提供について(発生可能性:中 、影響度:中 ) 当社グループでは産業共通の課題を解決する新規AIソリューションの開発を行っており、これらのAIソリューションを業界内外に横展開することで、事業規模の拡大を見込んでおります。しかしながら、横展開が想定どおりに進まない場合や、横展開する際の導入工数が想定以上となる可能性があり、また、業界内外への横展開に際してAIソリューションにおけるアルゴリズムの精度向上のための産業固有のデータ蓄積が想定どおりに進まない可能性がありますが、その時期は想定されるものではなく当該リスクが短期的に顕在化する可能性は高くないと想定しております。しかしながら、当該リスクが顕在化した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 顧客との継続取引について(発生可能性:中 、影響度:中 ) 当社グループは顧客に対して継続的にサービスを提供しており、継続率は、2025年12月期は69.1%(2024年12月期に100万円以上の取引を行った法人顧客の内、2025年12月期も取引を行った法人顧客)となっております。継続顧客とは定期的に、商談だけでなく情報共有等の面談機会を得るよう運用しておりますが、継続顧客との取引は長期契約に基づいて行われるものではなく、顧客に対する継続的な営業活動を実施した結果、顧客との様々な取引を実現することが可能になるため、何らかの事情で顧客ニーズの継続的な把握ができず、取引ができない場合は当社の業績や財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 経営成績の季節的な変動について(発生可能性:高 、影響度:低 ) 当社グループの主要サービスである「AIソフトウエアユニット」及び「ビルドアップユニット」では主要顧客の多くが3月末を事業年度末としているため、事業年度末までのサービス提供完了に向けて7月から12月にサービス提供開始を求められ、当社グループの連結会計年度末である12月に向けて売上高が増加する傾向にあります。そのため当社グループの売上高及び営業利益には一定の季節変動がありますが、「ChatMee」等のSaaSプロダクトによる継続収入増加により季節変動を低減していく方針です。 ⑥ のれんの減損について(発生可能性:低 、影響度:高 ) 当社グループは、2024年10月に株式取得を行った株式会社LangCoreについて、のれんを計上し一定期間で償却を行っております。当該のれんについて、将来の収益力を適切に反映しているものと判断しておりますが、事業環境の変化等により期待する成果が得られなかった場合には、減損による損失が発生するリスクがあります。その場合には、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ ソフトウエア資産の減損について(発生可能性:低 、影響度:低 ) 当社グループでは、「ChatMee」、ビルドアップコンテンツの受講管理システムに係るソフトウエアについては、将来の収益獲得又は費用削減が確実であると認められたものを資産計上しております。資産計上を行う場合は、取締役会にてリスクシナリオの慎重な検討をしておりますが、将来の収益計画の下方修正または開発計画の遅延、コスト増等により、投資回収計画が当初計画に達しない見込みとなった場合には、相当の減損による損失が発生するリスクがあります。その場合には、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ AI資格対策講座について(発生可能性:低 、影響度:中 ) 当社は一般社団法人日本ディープラーニング協会(以下、「JDLA」)の正会員であり、当社が提供しているAI資格対策講座のうち、「E資格コース」はJDLAから認定を受けております。E資格はJDLAが主催するエンジニア資格であり、当該試験を受講するにあたっては、JDLA認定プログラムを一定期間に修了していることが求められております。当社は今後もJDLAへの加入を継続するとともに、有益な講座を提供し続ける方針ではありますが、何らかの事情により、当社がJDLAから離脱する場合や、講座の認定の取り消しがなされるような場合にはE資格に係る講座の提供ができなくなることにより、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)コンプライアンスに関するリスク ① 訴訟について(発生可能性:低 、影響度:高 ) 当連結会計年度末現在において、当社グループが当事者として提起されている訴訟はありません。リスク管理・コンプライアンス規程を整備して役職員へ周知すること等により法令違反などの発生リスクの低減に努めておりますが、当社グループ又は当社グループ役職員を当事者とした訴訟が発生した場合には、その訴訟の内容や進行状況によっては、当該訴訟に対する金銭的な負担の発生や、当社グループ又は当社グループ役職員のレピュテーションが悪化して社会的信用が毀損されるなど、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。なお、訴訟の発生についてはその時期及び顕在化の可能性を予見できるものではありません。 ② 情報セキュリティ体制について(発生可能性:低 、影響度:高 ) 当社グループは、業務において顧客の機密情報及び顧客が保有する個人情報が含まれるデータを取扱う場合があります。人為的なミスや不正アクセスによる情報漏えいが発生する可能性がありますが、その時期は想定されるものではなく短期的に顕在化する可能性は低いと想定しております。当該リスクに対応するため、社内にて情報セキュリティ委員会を毎月開催し、情報セキュリティ体制や情報管理体制を構築するとともに、2020年5月に情報セキュリティマネジメントシステム(ISO 27001)の認証を取得し、2022年8月にはプライバシーマークを取得しております。しかしながら、当該リスクが顕在化した場合には、顧客への損害賠償や当社の社会的信用の失墜等により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 知的財産管理について(発生可能性:低 、影響度:低 ) 当社グループは知的財産権を重要な資産と捉えて、必要に応じて事業に関する知的財産権の保護に努めております。また、当社グループによる第三者の知的財産権侵害の可能性についても、調査可能な範囲で対応を行っております。当社グループが認識せずに他社の特許を侵害した場合には、損害賠償請求、使用差止請求またはロイヤリティの支払要求が発生する可能性がありますが、その時期は想定されるものではなく短期的に顕在化する可能性は低いと想定しております。しかしながら、当社グループの事業領域に関する第三者の知的財産権の完全な把握は困難であり、当該リスクが顕在化した場合には当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 法的規制について(発生可能性:低 、影響度:低 ) 現在、当社グループが営むAIソリューション事業そのものを規制する法令はありませんが、事業の運営においては「著作権法」、「不当景品類及び不当表示防止法」、「特定商取引に関する法律」、「個人情報の保護に関する法律」等、多数の法令等により、規制を受けています。当社グループでは、これらの法令を遵守するために、顧問弁護士との情報交換を含め、コンプライアンス体制の充実に取り組んでおります。しかしながら、将来において、このような法令の制定や改正、監督官庁による行政処分、新たな規制の策定又は改定等により、当社グループの事業が新たな制約を受け、又は既存の規制が強化された場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)事業運営に関するリスク ① 人材の確保及び育成について(発生可能性:中 、影響度:中 ) 当社グループが今後も持続的な高成長を続けるためには、優秀な人材の確保・育成が必要不可欠であります。当社グループの求める水準に合致する人材の確保及び育成が計画どおりに進まない可能性や退職者の増加により必要な人員を維持することができない可能性がありますが、当該リスクが短期的及び中長期的に顕在化する可能性は高くないと想定しております。当該リスクに対応するため、積極的な採用活動を進めるとともに、人材の育成も進めており、また外部の業務委託者との連携を強化することでリソースの確保にも努めております。しかしながら、当該リスクが顕在化した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② システム障害について(発生可能性:低 、影響度:高 ) 当社グループの事業は、サービスの基盤をインターネット通信網に依存しているため、自然災害や事故等によりインターネット通信網が遮断された場合や、アクセス急増に伴いサーバーがダウンするような場合には、サービス提供に支障が生じる場合があります。また、外部からの不正アクセス等によって、システムに重大な影響が出る場合があり、大規模なシステム障害が発生した場合には、当社グループの業績及び事業運営に重要な影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、このようなシステム障害等に備え、定期的バックアップ、稼働状況の常時監視、不正アクセス防止のためのセキュリティ強化、原則月次での不正アクセスチェック等のリスク対応策を行っております。 ③ 社歴が浅いことについて(発生可能性:中 、影響度:中 ) 当社グループは2018年8月に設立された社歴の浅い企業となります。当社グループは今後もIR活動などを通じて経営状態を積極的に開示してまいりますが、当社グループの過年度の経営成績は期間業績比較を行うための十分な材料とはならず、過年度の実績のみでは今後の業績を判断する情報としては不十分である可能性があります。 ④ 小規模組織であることについて(発生可能性:低 、影響度:中 ) 当社グループは、当連結会計年度末現在において、従業員70名と小規模な組織となっており、内部管理体制は事業の拡大及び従業員の増加に合わせて整備を進めております。適切な人材確保や配置ができず組織的な対応が困難となる場合や、事業規模に応じた事業体制、内部管理体制の構築が追いつかない可能性はありますが、その時期は想定されるものではなく当該リスクが短期的に顕在化する可能性は低いと想定しております。当該リスクに対応するため今後もより一層の人員充実を図る予定ですが、当該リスクが顕在化した場合には当社グループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 内部管理体制について(発生可能性:低 、影響度:中 ) 当社グループでは、企業価値の持続的な増大を図るためにコーポレート・ガバナンスが有効に機能することが不可欠であると認識しておりますが、事業の急速な拡大により、十分な内部管理体制の構築が追いつかないという状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、当社グループの業績及び事業運営に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保、健全な倫理観に基づく法令遵守の徹底が必要と認識しており、組織規模や環境に応じた管理人員の増員を図り、業務の自動化、効率化、各種研修などの教育により、管理体制の充実に努めております。 ⑥ 大規模な災害等に関するリスク(発生可能性:低 、影響度:中 ) 当社グループは、テレワークが可能な体制を構築しており、大規模な地震、台風、津波等の自然災害、火災、停電、未知の感染症の拡大等が発生した場合でも事業継続が可能となっております。これらの災害等が長期間に及ぶ場合には、顧客企業や当社グループの顧客ターゲットとなる企業の経営判断・事業運営に大きな影響を与える可能性がありますが、その時期は想定されるものではなく当該リスクが短期的に顕在化する可能性は低いと想定しております。当該リスクに対応するため、顧客及び顧客の属する業界の拡充を行っておりますが、当該リスクが顕在化した場合に、当社グループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 特定の人物への依存について(発生可能性:低 、影響度:低 ) 当社代表取締役である高橋光太郎は、当社の創業メンバーであり、経営方針や事業戦略の決定において重要な役割を果たしております。現状において、何らかの理由により高橋光太郎が当社の業務を継続することが困難になった場合には次の代表取締役が就任するまでの期間やその後の定着までの期間において業務執行に支障をきたす可能性はありますが、その時期は想定されるものではなく当該リスクが短期的に顕在化する可能性は低いと想定しております。当該リスクに対応するため、当社は特定の人物に過度に依存しない体制を構築するべく、執行役員の設置や積極的な情報共有等により経営組織の強化を図っております。しかしながら、当該リスクが顕在化した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)その他のリスク ① 日本郵政キャピタル株式会社との関係について(発生可能性:低 、影響度:低 ) 当社と日本郵政キャピタル株式会社は日本郵政グループ(日本郵政株式会社を頂点とする、同社及び同社のグループ会社を総称して以下「日本郵政グループ」という。)に対するDX推進を目的とし2022年3月22日付で資本業務提携を締結し、2022年3月29日付でジャフコSV6投資事業有限責任組合及びジャフコSV6-S投資事業有限責任組合から日本郵政キャピタル株式会社に対して当社株式の譲渡が行われたことにより、日本郵政キャピタル株式会社は当社発行済株式数の2.00%を保有する株主となりました。その後、さらなる関係強化のため2023年6月2日付で資本業務提携を締結し、2023年6月14日付でジャフコSV6投資事業有限責任組合及びジャフコSV6-S投資事業有限責任組合から日本郵政キャピタル株式会社に対して当社株式の譲渡が行われ日本郵政キャピタル株式会社は当社発行済株式数の20%超を保有する株主となり、当連結会計年度末現在、当社のその他の関係会社に該当しております。また、日本郵政キャピタル株式会社の100%親会社は、日本郵政株式会社であり、当社のその他の関係会社に該当します。 当社と日本郵政グループの間では、当社が有するデータサイエンティストやエンジニア等専門家人材による役務の提供や、日本郵政グループと当社で開発したDX人材育成教材の提供等がありますが、一般取引先と同様の決裁権限及び条件にて実施しており、取引の適正性を確保しております。また、関連当事者との取引については、関連当事者取引管理規程に従って、取締役会における取引結果の定期モニタリング及び新規取引の事前承認を行うこととしております。当連結会計年度末現在、日本郵政グループからの役員の派遣等の人的関係はありません。さらに、当社の事業遂行において、日本郵政グループの事前承認又は事前報告を必要とする事項はなく、日本郵政グループと事業領域は相違していることから、当社の独立性及び自立性は確保されていると認識しており、今後についても同様の関係性を維持する方針です。 現在、日本郵政グループとの関係は良好ですが、仮に関係が悪化するような事態が発生した場合、当社に対する日本郵政グループ関連の取引の減少等により当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社は、今後もサービス品質の維持向上を図り日本郵政グループの期待に応え、良好な関係維持に努めてまいります。 ② ストック・オプションによる株式価値希薄化について(発生可能性:低 、影響度:低 ) 当社は、役員、従業員に対するインセンティブ等を目的としたストック・オプション制度を採用しております。また、今後もストック・オプション制度を活用していくことを予定しており、現在付与している新株予約権に加え、今後新たに付与される新株予約権について行使が行われた場合は、既存株主が有する株式価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。新たに付与される新株予約権について、その時期は想定されるものではありませんが、現在付与している新株予約権については短期及び中期において一定程度が行使され当該リスクが顕在化するものと想定しております。なお、当連結会計年度末現在における新株予約権による潜在株式数は597,223株であり、発行済株式数6,107,654株の9.78%に相当しております。 ③ 配当政策について(発生可能性:低 、影響度:低 ) 当社グループは、株主に対する利益還元を経営上の重要課題と認識しておりますが、財務体質の強化に加えて事業拡大のための内部留保の充実等を図り、収益力強化のための投資に充当することが株主に対する最大の利益還元につながるものと考え、創業以来配当を実施しておりません。今後においては、業績・財務状況及び事業環境等を勘案したうえで、株主への利益配当を検討していく方針でありますが、持続的な成長に向けた投資を戦略的に実行する場合や当社グループの事業が計画どおり推移しない場合など、配当を実施できない可能性があります。なお、その時期は想定されるものではなく当該リスクが短期的に顕在化する可能性は低いと想定しております。
経営成績の分析 (MD&A)4,181字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当社グループは「データとアルゴリズムで、人類を豊かにする」をパーパスに掲げ、「企業と人がAIを自在に使いこなし、発展し続ける豊かな未来」の実現に向けて、「AIを搭載したソフトウエアの開発」と「デジタル組織の構築を支援するプログラムの提供」を主軸に、企業のAI活用/DX推進による成長を支援してきました。その中で、特に既存取引先のLTV最大化、AIソリューションの新パッケージ開発及びM&Aやアライアンスに向けた取り組みにより一層注力し、非連続成長の実現のための施策を進めております。 AIソフトウエアユニットでは、AI・データサイエンスの観点でデータの利活用により、顧客企業の業務効率化等の新たな価値を創造するソリューションを提供しています。高速かつ高精度なボイスボットの展開や業務プロセスの完全自動化を目指す帳票処理AIエージェント「帳ラク」等の最先端の生成AIソリューションの開発をはじめ、生成AI関連の開発プロジェクトやChatGPTを組み合わせた自社SaaSプロダクトである「ChatMee」等、生成AIビジネスへの展開に注力しております。 ビルドアップユニットでは、AI/DXに関わる組織及び人材の現状評価から必要人材(ビジネス領域及びエンジニア領域)の育成まで、AIの実装を実現するための組織開発に必要なパッケージ化されたサービスを一気通貫で提供しております。また、新たに生成AI関連コンテンツをリリースするなどサービス範囲の拡充を進めております。 AI業界を取り巻く事業環境については、生成AIの登場でAIの実用化が急速に進んでいる状況にあり、世界におけるAI市場規模は2030年には8,267億ドルになるとする予測(出典:総務省「令和7年版 情報通信白書」)がされております。この環境下において、AIソフトウエアの需要拡大に伴い、特にAI人材の需給ギャップが広がり、真に価値のあるAI活用のニーズが顕在化する見通しとなっております。 良好な事業環境のもと、組織開発からAIアルゴリズム開発まで完結したソリューションを提供できる当社独自の一気通貫モデルに加え、株式会社大塚商会等の資本業務提携先との連携を深化させながら、AIソフトウエア及びビルドアップ共に顧客基盤の拡充、継続性の高いプロジェクトを着実に積み上げております。また、DS-Hubの活用等により今後の成長に向けて優秀な人材の採用も順調に進んでおります。加えて、生成AI領域に特化したエンジニア集団である株式会社LangCoreの連結子会社化により、当連結会計年度において通期業績を連結決算で取り込んでおります。さらに、株式会社ベルシステム24・伊藤忠商事株式会社とAIエージェント共創支援に関する業務提携契約を締結し、クライアント共創型で業務変革・AI実装・人材リスキリング・BPOまでを伴走支援するソリューションを提供開始しており、中長期的な事業拡大が見込まれる状況にあります。 当連結会計年度においては、AIソフトウエアユニット及びビルドアップユニットにおける顧客数・プロジェクト数は堅調に推移し、売上高1,672,557千円(前期比34.7%増)、営業利益274,217千円(前期比44.8%増)、経常利益261,866千円(前期比38.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益174,313千円(前期比50.3%増)となりました。なお、当社はAIソリューション事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しておりますが、当社の販売実績を主な内訳に区分した売上高は、AIソフトウエアユニットは1,087,624千円(前期比37.5%増)、ビルドアップユニットは584,933千円(前期比29.8%増)となっております。 ② 財政状態の状況 (資産) 流動資産は975,449千円となり、前連結会計年度末に比べ170,734千円増加いたしました。これは主に、現金及び預金が75,803千円、売掛金及び契約資産が174,892千円増加した一方で、貸倒引当金が75,093千円増加したことによるものであります。 固定資産は405,750千円となり、前連結会計年度末に比べ23,033千円減少いたしました。これは主に、繰延税金資産が32,644千円増加した一方で、株式会社LangCoreの株式取得により発生したのれんが償却により50,769千円減少したことによるものであります。 この結果、当連結会計年度末における資産合計は1,381,200千円となり、前連結会計年度末に比べ147,701千円増加いたしました。 (負債) 流動負債は402,489千円となり、前連結会計年度末に比べ271,163千円減少いたしました。これは主に、金融機関 からの借入金の借換による短期借入金が400,000千円減少したことと当該借換による1年内返済予定の長期借入金 が84,000千円増加したことによるものであります。 固定負債は251,750千円となり、前連結会計年度末に比べ244,500千円増加いたしました。これは、金融機関からの借入金の借換による長期借入金の増加によるものであります。 この結果、当連結会計年度末における負債合計は654,239千円となり、前連結会計年度末に比べ26,663千円減少いたしました。 (純資産) 純資産は726,960千円となり、前連結会計年度末に比べ174,365千円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上によるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は642,658千円となり、前連結会計年度末に比べ74,823千円増加いたしました。 各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により獲得した資金は、163,641千円となりました(前連結会計年度は223,368千円の収入)。主に、事業規模の拡大による税金等調整前当期純利益261,866千円、売上債権及び契約資産の増加額174,892千円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により支出した資金は、6,547千円となりました(前連結会計年度は359,372千円の支出)。内訳は、有形固定資産の取得による支出3,015千円、本社オフィスの増床に伴う敷金及び保証金の差入による支出3,532千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により支出した資金は、81,698千円となりました(前連結会計年度は421,619千円の収入)。主に、短期借入金から長期借入金への借換実施後の長期借入金の返済による支出71,500千円によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 生産に該当する事項がありませんので、生産実績に関する記載はしておりません。 b.受注実績 提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 c.販売実績 当社グループは、AIソリューション事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しておりますが、当連結会計年度の販売実績をサービス区分別に示すと、次のとおりであります。 サービス区分   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)   前年同期比(%) AIソフトウエアユニット(千円)   1,087,624   37.5 ビルドアップユニット(千円)   584,933   29.8 合計(千円)   1,672,557   34.7 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表等は、我が国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づいて作成されております。作成にあたっては、当連結会計年度末における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。しかしながら、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表を作成するにあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 「(1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。 ③ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの主な資金需要は、人件費、経費およびM&A関連費用等となっております。これらについては、現時点では自己資金に加えて銀行借入も実施しており、成長戦略の遂行に向けて適時適切な手段で調達を行う方針であります。 ④ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 ⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について 「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ⑥ 経営者の問題意識と今後の方針に関して 「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

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