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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

データホライゾン

DATA HORIZON CO.,LTD3628 · Growth · 情報・通信業

レセプトと健診データを分析し、保険者向けデータヘルスサービスを提供。医療費適正化に貢献する専門企業。

概要

データホライゾンは、1982年に広島で創業したヘルスケア情報サービス企業である。医療関連データベースを基盤に、保険者向けのデータヘルス計画支援や保健事業、健康管理アプリ「kencom」の提供を行う。さらに、製薬企業やアカデミア向けに匿名加工情報を用いたデータ利活用サービスを展開する。2026年3月期の売上高は51億円、従業員数は365名。東京証券取引所マザーズに上場している(2008年9月)。

保険者向けデータヘルスサービスが事業の軸

データホライゾンの主力事業は、自治体の国民健康保険や後期高齢者医療広域連合などの保険者に対し、レセプトと特定健診データを分析したデータヘルス計画の作成支援や保健事業の代行を提供するサービスである。具体的には、加入者への重複服薬や頻回受診の通知、糖尿病重症化予防の保健指導、健康管理アプリ「kencom」の運営などを保険者に代わって実施する。2026年3月期のデータヘルス関連サービス売上は、前年同期比で1億44百万円増加し、グループ全体の売上の過半を占める。

データ利活用サービスが成長を牽引

データ利活用サービスは、保険者との契約に基づき適法に取得した匿名加工情報を、製薬企業や大学などの研究機関に提供する事業である。同社は約11万件の傷病・診療行為辞書や年間7.5億件のレセプト分析情報を保有し、慢性疾患と医薬品に関するエビデンス創出を支援する。2026年3月期の売上高は前年同期比2億96百万円増加し、直近12カ月の取引先数は94社(うち製薬企業等43社)に拡大した。上位20社の顧客あたり取引額も前年比25%増加している。

決算期変更と赤字からの黒字転換

2026年3月期の売上高は51億41百万円(前年同期比2億83百万円増)、営業利益22百万円(前期は5億16百万円の損失)、経常利益10百万円(同5億3百万円の損失)と黒字化を達成した。特別利益として子会社DeSCヘルスケアの債務免除益3億30百万円を計上し、親会社株主に帰属する当期純利益は2億67百万円(前期は29億64百万円の損失)となった。自己資本比率は6.2%である。

ヘルスケア事業の単一セグメントで展開

データホライゾングループは、データホライゾン本体と連結子会社2社(DeSCヘルスケア、医療情報研究所)で構成され、ヘルスケア事業の単一セグメントとして運営される。子会社DeSCヘルスケアは健康管理アプリ「kencom」の運営を担当し、医療情報研究所は医療関連データベースの作成を行う。かつてはフィリピンに子会社DATA HORIZON PHILS,INC.を有したが、後に解散している。2008年にはCOSMOSYSTEMSを子会社化したが、後に全株式を譲渡した。

業界の中での役割は保険者向けデータヘルスサービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
51億円
営業利益
0億円
営業利益率
0.0%
純利益
3億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01保険者(健康保険組合・市町村国保等)主力

レセプトと特定健診データを分析し、データヘルス計画作成支援や保健事業支援を提供。通知書送付や保健指導、健康管理アプリ「kencom」で加入者の健康増進と医療費適正化を支援。

主な製品・サービス4
データヘルス計画作成支援・分析レポート
医療費の適正化ポテンシャルを測定し、保険者のデータヘルス計画策定を支援。
通知書送付サービス
ポリファーマシーや重複服薬などに関する通知を加入者に送付。
保健指導サービス
糖尿病などの重症化予防のための面談や電話指導を実施。
健康管理アプリ「kencom」
健診結果や個々の健康状態に合わせた情報を提供するアプリ。

02製薬会社・大学・自治体等準主力

匿名加工情報を活用し、エビデンス創出を支援。分析・解析サービスの提供や学会発表・論文掲載を通じて社会に還元。

累計400件以上の学会発表・論文掲載実績

主な製品・サービス1
データ利活用ソリューション
製薬企業等向けに、保険者データの分析・解析を提供。

製品と技術

医療関連データベースと三つの独自特許技術

データホライゾンの競争力の根幹は、1996年から蓄積してきた医療関連データベースである。約11万件の傷病・診療行為辞書、約570万件の傷病と診療行為・医薬品チェックデータ、年間約7.5億件のレセプト分析情報を保有する。このデータベースを活用し、三つの独自特許技術を開発した。一つ目は「医療費分解」で、レセプトに混在する複数傷病の医療費を傷病ごとに分解する。二つ目は「傷病管理システム」で、傷病のステージ別に患者を抽出・階層化する。三つ目は「レセプト分析システム」で、現在治療中の傷病名のみを高精度に判定する。これらの技術により、保健事業の対象者を正確に抽出できる。

ヘルスケアエンターテインメントアプリ「kencom」

連結子会社DeSCヘルスケアが運営する「kencom」は、健康診断結果や個々の健康状態に合わせた情報を提供するスマートフォンアプリである。自治体の保健事業の一環として提供され、加入者は自身の健康データを確認できるほか、健康増進につながるコンテンツを利用できる。2026年3月期には複数の自治体から新規受注を獲得し、提供自治体数を着実に増やしている。これまで壮年期の生活習慣病予防が中心だった保健事業を、より若い世代へのアプローチに拡大する手段として位置づけられている。

ジェネリック医薬品通知サービスとレセプトOCR変換

データホライゾンは、2006年からジェネリック医薬品の普及促進を目的とした通知サービスを健康保険組合向けに開始し、2008年には地方公共団体向けにも展開した。このサービスでは、レセプトデータを分析し、先発医薬品からジェネリックへの切り替え可能な加入者を抽出して通知書を送付する。また、紙レセプトの画像データをコード化する「レセプトOCR変換技術」を持ち、単なるテキスト化ではなく、病名・診療行為・医薬品に分類して自動テキスト化する点が特徴である。これにより、電子レセプトと紙レセプトの双方を統合的に分析できる。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 製薬会社・大学・自治体等累計400件以上の学会発表・論文掲載実績

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

開発途上、規模小さく収益化課題

データホライゾンは情報・通信業に属し、売上高は2025/3期39億円と同業他社の中では小規模です。営業利益率は2025/3期▲12.82%と赤字であり、収益化が途上段階にあります。同業のソラコム(コード147A)やVRAIN Solution(135A)と比較しても、規模・収益性で劣後しており、業界内での競争力は限定的です。2026/3期には売上高51億円、営業利益率0%と損益分岐点を目指す計画ですが、実現性は不透明です。

強み

  • 情報通信分野における特定の技術やサービスで差別化を図っている可能性があるが、データ不足。
  • 売上高は増加傾向にあり、2026/3期には51億円と成長計画を掲げている。
  • 組織が小さいため、意思決定や事業転換が迅速に行える可能性がある。
  • 業界内でのポジションが固まっておらず、新たなビジネスモデルで成長する余地がある。

課題

  • 営業赤字が続いており、早期の黒字化が課題。2026/3期の損益分岐点達成が焦点。
  • ソラコムなど大手プラットフォーマーに対抗できる独自性の明確化が必要。
  • 収益化が遅れる場合、追加資金調達が必要となり、株式希薄化や財務リスクが生じる。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がデータホライゾン

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19360鈴与シンワート83億円7.2倍
23691デジタルプラス82億円
34264セキュア82億円36.8倍
44015ペイクラウドホールディングス82億円124.0倍
5479APRONI81億円11.1倍
63628データホライゾン78億円29.2倍
73652ディジタルメディアプロフェッショナル78億円
84440ヴィッツ77億円16.3倍
93981ビーグリー77億円10.4倍
109446サカイホールディングス76億円6.4倍
114012アクシス76億円10.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 22件

ガソリンスタンド向けシステムで創業した1982年

1982年3月、広島市中区鉄砲町に株式会社ワイエス企画として設立された。当初はソフトウエアの受託開発を行い、翌1983年4月にはガソリンスタンド向け販売管理システムを自社開発・発売し、パッケージソフト事業に進出した。1985年4月には養豚場向け生産管理システム「システム・ザ・ポーク」を発売と、農業分野にも展開するなど、創業期は多様な業種向けのシステム開発を手がけていた。

保険薬局向けシステムで医療分野に進出した1989年

1989年1月、保険薬局向け薬剤師支援システム「ぶんぎょうめいと」を発売し、医療関連情報システム分野に本格参入した。1996年5月には医療関連データベース作成を目的に関連会社医療情報研究所を設立。同年7月には病院向け処方監査システム「薬局応援団」を発売し、病院市場にも進出した。この時期に蓄積された医療データベースが、後のデータヘルス事業の基盤となる。

商号変更と東証マザーズ上場を果たした2000年代

2000年3月、商号を株式会社ワイエス企画から株式会社データホライゾンに変更。同年6月には病院向け在庫管理システム「WiT HL」、12月にはレセプトチェックシステムを発売した。2001年3月にフィリピンに子会社DATA HORIZON PHILS,INC.を設立し、オフショア開発を開始。2008年9月には東京証券取引所マザーズに株式を上場し、同時に医療費分解解析装置に関する特許を取得。さらにCOSMOSYSTEMSを子会社化するなど、企業規模を拡大した。

保険者向けサービスを拡充した2010年代

2010年代に入ると、自治体や健康保険組合向けのデータヘルスサービスが本格化する。2008年にはジェネリック医薬品通知サービスを地方公共団体向けに開始。2012年には傷病管理システムに関する特許(第5203481号)を取得。2015年には総務省の地域情報化大賞「地域サービス創生部門賞」を受賞した。2017年にはレセプト分析システムの特許(第5992234号)を取得し、技術基盤を固めた。首都圏強化のため東京支店を東京本社に昇格し、営業体制を拡充した。

子会社DeSCヘルスケアの統合と構造改革の2020年代

2020年代は、子会社DeSCヘルスケアを通じて健康管理アプリ「kencom」の自治体展開を加速。2024年度には複数自治体から新規受注を獲得した。一方で、2022年3月期には4億円の当期純損失、2023年3月期には7億円の損失を計上するなど赤字が続いた。2025年3月期の9カ月決算では29億円の特別損失を計上したが、2026年3月期にはコスト削減とデータ利活用サービスの伸長により黒字転換を果たした。

年表22件を開く

1980年代

  • 1982年3月広島市中区鉄砲町において㈱ワイエス企画を設立。(ソフトウエアの受託開発を開始。)
  • 1983年4月ガソリンスタンド向け販売管理システムを開発、発売開始。(受託開発からパッケージソフトの開発に進出。)
  • 1985年4月養豚場向け生産管理システム「システム・ザ・ポーク」を開発、発売開始。
  • 1989年1月保険薬局向け薬剤師支援システム「ぶんぎょうめいと」を開発、発売開始。(医療関連の情報システムに進出。)

1990年代

  • 1993年8月本社を広島市西区草津新町一丁目21番35号に移転。
  • 1996年5月医療関連データベースの作成を目的として、関連会社㈱医療情報研究所を設立。
  • 1996年7月病院向け処方監査システム「薬局応援団」を開発、発売開始。

2000年代

  • 2000年3月商号変更商号を㈱ワイエス企画から㈱データホライゾンに変更。
  • 2000年6月病院向け在庫管理システム「WiT HL」を開発、発売開始。
  • 2000年10月保険薬局向けのASPシステムの開発のために関連会社㈱イーメディカルを設立。
  • 2000年12月病院向けレセプトチェックシステムを開発、発売開始。
  • 2001年3月当社への情報関連技術者の派遣およびシステムの受託開発を目的として、フィリピン共和国に子会社DATA HORIZON PHILS,INC.を設立。
  • 2001年6月ISO9001(品質マネジメントシステム)認証を取得。
  • 2001年10月保険薬局向け薬剤師支援ASPシステム「アポバーン」を開発、発売開始。
  • 2002年12月保険薬局向け薬剤師支援ASPシステム「ぶんぎょうめいと+e」を開発、発売開始。
  • 2003年4月保健事業支援システムを開発、健康保険組合に発売開始。(保険者向けの情報サービスの開始。)
  • 2005年3月㈱イーメディカルの株式を取得し子会社とする。
  • 2005年9月JISQ15001(プライバシーマーク)認証を取得。
  • 2006年3月㈱医療情報研究所の株式を取得し100%子会社とする。
  • 2006年7月ジェネリック医薬品通知サービスを開発、健康保険組合に提供開始。製薬会社向けの情報サービスを提供開始。
  • 2008年6月ジェネリック医薬品通知サービスを、地方公共団体(国民健康保険)に提供開始。
  • 2008年9月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場。医療費分解解析装置、医療費分解解析方法およびコンピュータプログラムに関する特許取得。子会社㈱医療情報研究所を解散。COSMOSYSTEMS㈱の株式を取得し100%子会社とする。ISO27001(情報セキュリティマネジメントシステム)認証を取得。合弁により㈱DPPヘルスパートナーズを設立。(現:連結子会社)子会社㈱イーメディカルを解散。子会社COSMOSYSTEMS㈱がコスモシステムズ㈱に商号変更。首都圏を中心とした営業強化のため、東京オフィスを東京支店に昇格。傷病管理システムに関する特許(特許第5203481号)取得。子会社DATA HORIZON PHILS,INC.の解散を決議。子会社コスモシステムズ㈱の全株式を㈱イーエムシステムズに譲渡。総務省地方創生に資する地域情報化大賞「地域サービス創生部門賞」受賞。北海道地方の営業強化のため、札幌オフィスを開設。首都圏の営業拡大に対応するため、東京支店を移設と同時に東京本社に昇格。レセプト分析システムおよび分析方法に関する特許(特許第5992234号)取得。近畿・中部地方の営業強化のため、関西営業所を開設

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    AI活用によるデータヘルス事業の構造転換

    データヘルス関連サービスにおいて、AIプロダクトによる商品強化とサービス提供へのAI活用による生産性効率化を進め、自治体向けトップシェア拡大と事業構造の変革を図る。

  2. 02

    データ利活用サービスの成長加速

    データベースの質・量を充実させ、営業体制やソリューションを拡充。ビジネスパートナーとの協働や独自データ×AIプロダクトにより売上規模の拡大を持続させる。

  3. 03

    アプリ「kencom」の全国展開

    子会社のヘルスケアアプリ「kencom」を自治体の保健事業として提供し、若年層への健康習慣定着を狙い全国展開を目指す。

  4. 04

    中長期の海外・隣接領域への展開

    グローバルサウス諸国でパートナーと共同PoCを実施し事業化を目指すとともに、国内では介護・フレイル予防など隣接領域へ顧客基盤を活用して展開する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 11期分

グループ全体で365人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は571万円で、10期前と比べて+4.7%平均年齢は43.6歳、平均勤続年数は8.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年6月112
2017年6月184
2018年6月191
2019年6月54640.16.9208
2020年6月52941.46.5235
2021年6月53441.57.0251
2022年6月49541.36.6281
2023年6月48741.57.5380
2024年6月54442.18.3374
2025年3月56443.67.7367−136
2026年3月57143.68.03650

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率25.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 広島市 西区524百万円
ほか3件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱DPPヘルスパートナーズ
    広島市南区
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    データヘルスの効果的な実施推進事業補助業務(保険者等への予防・健康づくりインセンティブ)
    厚生労働省 · 2015-09-25
    109万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は51億円営業利益0億円前期と比べると増収で、売上が+30.8%。

売上高
+30.8%
51億円
営業利益
0億円
純利益
3億円
営業利益率
0.0%
前期比 +12.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高60億円51億円
営業利益4億円0億円
純利益3億円3億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は9億円、営業利益は−2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−25.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q1616.3−1
2023年4Q11−1
2024年1Q12−2−16.7−2
2024年2Q12−2−16.7−2
2024年3Q1600.0−1
2024年4Q10−3
2025年2Q22−6−27.3−6
2026年2Q21−4−19.0−1
2026年4Q30413.34
2027年1Q9−2−22.2−3

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 16期分

2012年3月期からの16期で、売上は21億円から51億円へ2.4倍に増えた。直近期の営業利益率は0.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年3月2110
2013年3月19−1−2
2014年3月23−10
2015年3月17−10
2016年3月1711
2016年6月2−1−1
2017年6月1811
2018年6月2532
2019年6月2300
2020年6月2832
2021年6月3343
2022年6月30−4−4
2023年6月44−6−7
2024年6月50−8−8
2025年3月39−5−5−12.8−30
2026年3月51000.03

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高51億円のうち、営業利益として残るのは0億円0.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の5.9%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金62.7%32億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金37.3%19億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益0.0%0億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
37.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比8.4pt
0.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.8pt
5.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+80.5pt
93.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 16期分

2026年3月期は営業CFが−2億円、投資CFが−8億円で、差し引きのフリーCFは−10億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は10億円で、売上の2.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年3月3−1023
2013年3月10−113
2014年3月00104
2015年3月1−1−103
2016年3月−1−12−22
2016年6月50−254
2017年6月2−1015
2018年6月5−1049
2019年6月−1−10−27
2020年6月5−10411
2021年6月4−4−1011
2022年6月−4−63−104
2023年6月−2−3544−3711
2024年6月1−810−714
2025年3月−19−723−2612
2026年3月−2−88−1010

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 16期分

2026年3月期の総資産は68億円。このうち返さなくてよい自己資本が5億円で、自己資本比率は6.2%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年3月1711661.3
2013年3月159660.6
2014年3月179850.7
2015年3月129371.4
2016年3月159660.2
2016年6月108277.6
2017年6月139468.6
2018年6月1811763.5
2019年6月1611571.3
2020年6月2013764.4
2021年6月2316766.8
2022年6月23131053.0
2023年6月64402460.8
2024年6月67323546.7
2025年3月612592.5
2026年3月685636.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
10億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-7億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
63億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
14
/ 100
安定性自己資本比率4 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE605社中1位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中601位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
93.5%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
0.0%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
6.2%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
30.8%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.0%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥616で、1年前と比べて+13.2%過去52週の値幅のなかでは64%の位置にある。

¥616+1.0%1ヶ月-0.6%1年+13.2%時価総額78億円
過去52週の値幅
安値¥422高値¥725

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)29.2倍
PER (会社予想)30.1倍
PBR39.29倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8/18に582円で前日比3.8%下落。直近1ヶ月では0.69%上昇したが、8/5に一時673円まで急騰した後、8/6に573円へ大きく下落。25日移動平均線(592.32円)を1.74%下回り、75日線(561.25円)は3.7%上、200日線(535.93円)は8.6%上。52週高値725円からは19.7%下、52週安値422円からは37.9%高。出来高は8/13に64,600株、8/14に17,600株と高いが、8/18は18,500株。週足では7/13に大量の出来高を伴い上昇したが、その後は乱高下。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)

PERは27.57倍で業界平均30.76倍を下回るものの、予想PERは28.4倍とほぼ同水準。PBRは37.12倍と非常に高く、平均3.59倍を大幅に上回り、資産価値に対して極端に割高。ROEは93.5%と異常に高いが、これは利益の変動が大きく、持続可能性に疑問。配当は無配で、利回りはゼロ。収益は赤字から黒字転換したばかりで、リスクが高い。割高感はPBRに強く表れている。

指標この会社業種平均
PER (実績)29.2倍47.9倍
PER (予想)30.1倍
PBR39.29倍2.96倍
ROE93.5%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

AI・データ活用需要の高まりを追い風に、売上拡大を図る一方、営業赤字が続いており黒字化が最大の焦点。強気派は、市場成長と新規案件の増加を根拠に、投資フェーズを経て黒字転換する可能性を見込む。弱気派は、採算管理の甘さや競争激化を指摘し、黒字化の道のりが長いと警戒。投資論点は、成長投資と収益化のバランスをどう取るかにある。

プラスに働く材料7
  • AI市場の成長

    データ活用需要は拡大、売上高は増加

  • 新規契約の獲得

    受注開発の増加が売上に寄与

  • 黒字化への転換

    直近の2026年3月期に営業損益が改善傾向

  • 最終損益が30億円の赤字から3億円の黒字に転換2026年3月期影響

    最終損益は前期比33億円改善の+3億円、時価総額77億円を大幅に上回るインパクト

  • 売上高39億円から51億円へ3割増で回復2026年3月期影響

    売上高は39億円→51億円と+30.8%、営業損益は-5億円から0億円へ改善

  • 営業損益が5億円改善し損益分岐に到達2026年3月期影響

    営業損益は-5億円から0億円へ、黒字化の前提条件が整う

  • ROE93.5%の資本効率の高さが再評価継続影響

    自己資本が小さいもののROE93.5%と高く、成長資金の内部調達が可能

マイナスに働く材料7
  • 営業赤字の継続

    2025年3月期は大幅な営業赤字

  • 採算管理の懸念

    プロジェクト単位の採算性が低い可能性

  • 競争環境の厳しさ

    同業他社や大手との価格競争に晒される

  • 予想PER29.5倍が実績28.63倍を上回り減益示唆2026年3月期影響

    予想PER29.5倍は実績28.63倍を0.87pt上回り、来期減益の可能性

  • 無配当で株主還元がゼロ継続影響

    配当利回り0%と無配当、株式投資の魅力が薄い

  • 外国人持ち株比率0.53%と流動性極小継続影響

    時価総額77億円、外国人持ち株比率0.53%で、売買高が細く下落時に厚みなし

  • 前期に営業赤字と最終赤字の大幅損失2025年3月期影響

    2025年3月期は営業損益-5億円、最終損益-30億円、業績の不安定さがリスク

次の決算で確かめる点
営業利益率
赤字からの脱却が最大の焦点
受注高
将来の売上の先行指標として重要
継続案件の比率
ストック型収益が安定性を左右

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり0で、前期から+25.1%いまの株価に対する利回りは0.00%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥0
1株あたり
配当利回り
0.00%
いまの株価に対して
配当性向
21.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2018年6月314.3
2019年6月30.0100.5
2020年6月449.817.5
2021年6月533.321.2
2022年6月725.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,140人。区分でいちばん多いのは事業法人64.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が64.2%を占め、残る35.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年6月%2022年6月%2023年6月%2024年6月%2025年3月%2026年3月%
事業法人34.333.765.461.961.964.2
個人・その他50.255.129.433.133.832.2
証券会社6.43.93.83.53.73.0
外国法人8.87.21.10.40.30.3
外国人個人0.00.20.20.3
自己株式0.70.70.50.30.20.2
金融機関0.30.00.30.90.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01㈱ディー・エヌ・エー51.41
02内海 良夫9.03
03岩佐 実次3.99
04㈱渡辺住研3.45
05㈱ベネフィット・ワン3.44
06ティーエスアルフレッサ㈱2.83
07鹿沼 史明1.73
08渡邉 毅人1.68
09データホライゾン従業員持株会1.05
10野村證券㈱0.78

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 16期分

1株利益は16期で+318%、1株純資産は16期で−89%。直近期のROEは93.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年3月53081.683.5238.5
2013年3月−52253−18.5
2014年3月−10244−4.2
2015年3月−3242−1.4
2016年3月222658.639.4
2016年6月−39229−15.8
2017年6月2925811.366.517.8
2018年6月2010720.735.814.3
2019年6月21061.9413.6100.5
2020年6月1912016.835.317.5
2021年6月2714320.358.221.2
2022年6月−39113
2023年6月−53307
2024年6月−64245
2025年3月−23412
2026年3月213393.523.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額54百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
内海良夫代表取締役会長791,147,900
瀬川翔代表取締役社長兼執行役員最高経営責任者(CEO)4215,874
砥綿義幸取締役兼執行役員47
大井潤取締役53
岡本保取締役75
野間寬取締役(常勤監査等委員)75
竹島哲郎取締役(監査等委員)77
倉岡なぎさ取締役(監査等委員)41
内藤慎一郎取締役(常勤監査等委員)66100
三宅稔子取締役(監査等委員)45
山田紳太郎取締役(監査等委員)50

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)33333612
社外取締役318186

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,112字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループの事業の目的は、我が国で少子高齢化が進み医療費の増加が大きな社会問題となる中、国民の健康と医療費適正化に持続的に貢献することにあります。 当社グループは、当社および連結子会社2社で構成されております。 当社グループが営むヘルスケア事業は、自社で制作している医療関連データベース(*1)を利用したソフトウエアを開発し、このソフトウエアを利用したデータヘルス(*2)関連サービスを保険者等に提供することを主としております。また、自治体、大学、製薬会社等へ様々なデータソリューション提供を通じて創出したエビデンスを社会に還元するデータ利活用サービスを展開しております。なお、当社グループはヘルスケア事業の単一セグメントであります。 1.ヘルスケア事業 当社グループのヘルスケア事業は、主に保険者(*3)に提供するデータヘルス関連の保険者向け情報サービスと、自治体、大学、製薬会社等へ様々なデータソリューション提供を通じて創出したエビデンスを社会に還元するデータ利活用サービスで構成されております。 (1)データヘルス関連サービス データヘルス関連サービスは、主に保険者と契約し保険者と加入者に提供しております。保険者から預かったレセプト(*4)と特定健診のデータを分析し、医療費適正化のために、データヘルス計画作成支援等の分析レポートの提供と、保健事業の支援として、加入者への各種通知書の送付、加入者への保健指導を行うとともに、健康管理アプリ「kencom」を提供しております。 レセプトは、医科・調剤等の全てに対応しており、電子レセプトは未コード化病名(*5)もコード化し、紙レセプトの画像データをレセプトOCR変換技術(*6)でコード化した上で、分析を行っております。 コード化と分析については、長年にわたって開発してきた医療関連データベースと、三つの独自の技術(傷病ごとの医療費を把握する医療費分解(*7)、傷病のステージ別の患者を抽出・階層化する傷病管理システム(*8)、現在治療中の傷病名だけを判定することができるレセプト分析システムおよび分析方法(*9))を、活用しております。 ①データヘルス計画作成支援等の分析レポートの提供 分析結果に基づく医療費の適正化ポテンシャルを測定したポテンシャル分析および、データヘルス計画作成支援を行っています。データヘルス計画作成支援は、保険者の現状の把握、課題の抽出、課題に応じた事業の選定、目標の設定〈ポテンシャル分析〉から製本まで、保険者のニーズに合わせた支援を行っております。 ②保健事業支援 分析結果から対象者を抽出し、保険者に代わって加入者へ通知書の送付や指導、健康管理アプリの提供を行うことで、保険者の保健事業を支援しております。また、保健事業の結果をレセプトで分析することで、モニタリング・チェック・成果測定を行い、PDCAサイクルに乗ったアウトカムの見える事業として提供しております。 a. 加入者への各種通知書の送付 ポリファーマシー、重複服薬、重複受診、頻回受診、生活習慣病放置者の対策のための通知と、ジェネリック医薬品(*10)普及促進のための通知等を行っております。 b. 加入者への保健指導 糖尿病を中心として重症化予防、頻回受診などの受診行動適正の指導を、面談、電話、タブレット端末により行っております。なお、重症化予防指導は、慢性疾患(現在は主に糖尿病を対象)に罹患された方に対し、適切な情報および問題解決技法等の提供を通じ、病気の進行の防止や健康なライフスタイルの維持を図るものであります。 c. 健康管理アプリ「kencom」の運営・提供 健診結果などの健康データ、個々の健康状態に合わせた情報などのコンテンツ提供を行うヘルスケアエンターテインメントアプリ「kencom」を加入者に提供するサービスです。連結子会社であるDeSCヘルスケア㈱が本サービスの運営を行っております。 (2)データ利活用サービス データ利活用サービスは、製薬会社やアカデミア等を顧客とし、当社が保険者(地方公共団体等)と締結する契約に基づき、適法に利用許諾を得た匿名加工情報等を公益目的に沿った形で各種ソリューションを提供するサービスです。 当社のデータヘルス関連サービスは、高齢者層に関する情報を豊富に有する市町村国保、後期高齢者医療広域連合を含む保険者への提供が多く、これら保険者との契約に基づき慢性疾患と医薬品に関する分析やエビデンス創出に有用なソリューションの提供が可能となっております。 本サービスは顧客に対しては分析、解析、ならびに各種ツール等の提供を通じて、エビデンス創出を支援しております。2026年3月末時点の直近12カ月におけるソリューション提供先は94社(うち製薬企業等43社)にのぼり、累計400件以上の学会発表・論文掲載の実績を有しております。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 (注)  日本の医療保険制度の解説 日本では、国民皆保険制度により、日本国民ならだれでも、健康保険(会社で働く人が加入する組合管掌健康保険と全国健康保険協会)、共済組合(公務員等)、船員保険、後期高齢者医療制度(75歳以上の全ての人)、国民健康保険(自営業、無職の人を中心に前記制度に加入していない全ての人)のいずれかの医療保険制度に加入することになっております。 次の図は、医療保険制度に加入した国民(被保険者)が保険料を支払い、医療機関が診療報酬を受けとる流れを表したものであります。 ①  被保険者は、保険者に毎月、保険料を支払います。 健康保険組合、全国健康保険協会の加入者は事業主を通じて保険者に支払い、後期高齢者医療制度、国民健康保険の加入者は直接保険者に支払います。 ②  患者(被保険者とその扶養家族)は、病気やケガをすると、医療機関で診察・投薬等を受けます。 ③  患者は医療機関に自己負担分(多くは3割)を支払います。 ④  医療機関は診療報酬の請求のために毎月患者ごとにレセプトを作成し、審査支払機関(*11)に提出します。 ⑤  審査支払機関は、レセプトに誤りがないかを審査し、誤ったレセプトは医療機関に差し戻します。 ⑥  審査支払機関は、合格した審査済レセプトを保険者に送付します。 ⑦  保険者は、レセプトの合計金額を審査支払機関に支払います。 ⑧  審査支払機関は、診療報酬を医療機関ごとに支払います。 ⑨  保険者は、被保険者に健康診断と保健指導を行います。なお、2008年4月から40歳以上の被保険者に対して、特定健診、特定保健指導が義務付けられました。 (注)  用語の解説 *1 医療関連データベース 1996年から蓄積してきた、当社グループの約11万件に及ぶ傷病、診療行為辞書データベース、約570万件に及ぶ傷病と診療行為、医薬品チェックデータベース、そして年間約7.5億件のレセプト分析情報などの医療関連データベースは当社グループの主要な製品・サービスに使用されています。 *2 データヘルス データヘルスとは、レセプトや特定健康診査(特定健診)などから得られるデータの分析に基づいて、PDCAサイクルで実施する効率のよい保健事業です。 *3 保険者 保険者とは,保険制度を運営する主体のことで、全国健康保険協会、健康保険組合、共済組合(公務員等)、後期高齢者医療広域連合、市町村および特別区(国民健康保険)などです。 *4 レセプト レセプトは、医療機関から、月に一度、審査支払機関へ提出する患者ごとの請求書のことで、診療報酬明細書とも言われます。 その内容は、診療報酬点数表に基づき、薬、処置、検査などを点数化して、医療費を計算したものです。 *5 未コード化病名 いわゆるワープロ病名で、傷病名マスターに収載されていない病名を使用する場合に、未コード化傷病名コードを使用して、病名がワープロ入力されたものです。 *6 レセプトOCR変換技術 画像データを単にテキスト化することは他社でも可能であります。しかし、レセプトの画像から文字だけを抜き出し、その文字を病名、診療行為、医薬品などに分類し、病名と診療行為および医薬品を結びつけてテキスト化するのは困難です。 これを、当社グループでは、医療関連データベースを基にした技術で自動的にテキスト化しています。 *7 医療費分解 レセプトには、複数の傷病名が記載され、使用した医薬品、検査、処置、保険点数は傷病名ごとに分類されることなく記載されており、傷病名ごとの医療費は明確ではありません。 医療費分解とは、傷病名ごとに医薬品、検査、処置などの保険点数を分解し、傷病名ごとの医療費を計算することと当社グループで定義しております。 *8 傷病管理システム 傷病管理システムは、レセプト(診療報酬明細書)に記載の傷病識別情報、医薬品識別情報および診療行為識別情報に基づき、傷病のステージ別の患者を抽出・階層化するものです。 *9 レセプト分析システムおよび分析方法 レセプト分析技術および分析方法は、レセプトに記載されている傷病名のうち、現在治療中の傷病名だけを判定することができ、高精度な保健事業対象者の抽出を可能にするものです。 *10 ジェネリック医薬品 ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、成分そのものやその製造方法を対象とする特許権が消滅した先発医薬品について、特許権者ではなかった製薬会社がその特許の内容を利用して製造した、同じ主成分を含んだ医薬品です。 ジェネリック医薬品は新薬に比べ実施する試験項目が少ないため、開発費が少なく、価格は先発医薬品に対して2割~8割の価格になっています。 *11 審査支払機関 審査支払機関は、レセプトの審査と、医療機関への診療報酬の支払業務を保険者に代わって行い、「社会保険診療報酬支払基金」「国民健康保険団体連合会」があります。
経営方針・対処すべき課題2,763字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、「感謝・感恩・感動の三感を源にして、縁ある方々の期待を超える感動の流れを生み出し、社会の進化と未来の環境に貢献し続ける」ことを経営理念として掲げております。 この理念のもと、医療関連データベースをコアコンピタンスにした、ヘルスケア事業のサービスと製品を通して、日本の医療費の適正化と国民のQOL(Quality of Life)向上に貢献することを経営の基本方針としております。 (2) 経営戦略等 当社グループは、保険者の保健事業支援を通じて生活者の健康増進・医療費の適正化に貢献するデータヘルス関連サービス、および自治体、大学、製薬会社等へ様々なデータソリューション提供を通じて創出したエビデンスを社会に還元するデータ利活用サービスを両輪に健康・医療の課題解決を行っております。 これまでに築いてきた高齢先進国である我が国のヘルスビッグデータとAIにより世界に先駆ける仕組みを創り、サービスを通じた生活者の健康増進、行動変容を支援、ヘルスビッグデータを公益活用し、創出したエビデンスを社会に還元することを目指しております。 日本における医療を取り巻く環境は、高齢化の進展に伴い、将来的に医療費の増大が強く懸念されており、その適正化は社会的な課題となっています。特に高齢者(65歳以上)人口の増加は、年金、医療、介護といった社会保障費全体の増大に繋がり、国の財政を圧迫する要因となっています。また、国民の死亡原因の過半数を三大生活習慣病が占めている現状は、依然として重要な健康上の課題であり続けています。これらの状況を踏まえ、医療費の抑制と国民の健康寿命の延伸に向けた取組みが、社会全体として求められています。 このような経営環境のもと、当社グループでは社会保障制度の持続可能性向上を取り組むべき課題とし、既存事業であるデータヘルス関連サービス、データ利活用サービスそれぞれで価値を提供していきます。今後3年間で、AI活用による構造転換を行いデータヘルス関連サービスの再成長・効率化と、データ利活用サービスの力強い成長による事業拡大による収益化を実現し、これら既存事業を安定した成長軌道に乗せるとともに新規事業等にも規律を持って投資を行うことで持続的な成長を目指します。 その実現に向け、2026年3月期については、前期までの投資と構造改革により、前年対比で大きな売上成長と収益化を実現し、黒字化を達成いたしました。 当社グループの主力であるデータヘルス関連サービスについては、多様化する自治体ニーズに応じたきめ細やかな営業活動による顧客基盤を生かした受注率の向上とAIプロダクトによる商品強化による売り上げ拡大、サービス提供におけるAI活用による生産性の大幅な効率化に注力し、自治体におけるトップシェア拡大と事業構造の変革を行います。 データ利活用サービスについては、営業等の体制・ソリューション等を拡充することで取引社数や単価は力強く伸長しており、引き続きデータベースの質ならびに量を充実させながら、ビジネスパートナーと協働を進め、単一データから複数種のRWD(リアルワールドデータ)活用、独自データ×AIプロダクトに取り組むことで力強い成長を持続させ、さらなる売上規模拡大を進めます。 また、中長期的な事業拡大に向けた仕込みとして、国内で蓄積されたソリューションの海外展開や地域、社会に向けたサービスの持続提供のためにグローバルサウスにおいてパートナーと共同でPoCを実施し、段階的に事業化を目指してまいります。国内においては、介護・フレイル予防など、顧客基盤を活用した隣接領域への展開も図ってまいります。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社グループは、各事業拡大のための投資をするなどで成長局面を迎えており、EBITDAを重要な経営指標と位置づけています。経営の効率性を高め、持続的な成長と企業価値の増大を図るため、その増大を目標に経営課題に取り組んでまいります。 当連結会計年度のEBITDAは、4億25百万円のプラス となりました。 (※)EBITDA=経常利益+金融費用+減価償却費+のれん償却費+臨時に発生した一時費用 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① データヘルス関連サービスのトップシェア盤石化と事業構造の変革 従来から行ってきたデータヘルス関連サービスの充実と、DeSCヘルスケア㈱を子会社化したシナジーとしてアプリケーションを活用した新たな保健事業の提供を行い、その提供体制を強化しコスト増加を抑えてまいります。 (イ)従来から行ってきたデータヘルス関連サービスの充実 ニーズが多様化するデータヘルス計画への対応、保険者機能の強化をサポートするサービスの提供、保健事業と介護予防の一体的な実施に貢献するサービスの構築、多様化する都道府県ヘルスアップ事業への対応など、引き続き提供サービスを充実させてまいります。 (ロ)アプリケーションの活用による保健事業の提供対象の拡大 DeSCヘルスケア㈱が持つヘルスケアエンターテインメントアプリ「kencom」を自治体の保健事業として提供し、これまで行ってきた壮年期世代の生活習慣病重症化予防に加え、より若い世代の健康的な生活習慣の定着に向けた事業に幅を広げ、全国展開を目指してまいります。 ② データ利活用サービスの成長 データヘルス関連サービスで保険者から利用許諾を得たヘルスビッグデータを活用し、医療費の適正化等、公益性のあるデータ利活用サービスの取組みを加速してまいります。 今後は、営業体制の強化や協業先との取組みを推進しながら、アカデミア・製薬企業をはじめとするステークホルダーの皆様に利用いただく機会を拡大してまいります。 あわせて、独自データ×AIプロダクトによる事業創出も進展しており、グローバル製薬企業との独自データ×AIを用いた医療情報提供モデルの共同開発などに着手しております。 ③ 中長期的な事業拡大に向けた新規領域への仕込み 国内で蓄積したソリューションについて、グローバルサウス諸国においてパートナーと共同でPoCを実施し、段階的な事業化を目指してまいります。あわせて、介護・フレイル予防など自治体顧客基盤を活用した隣接地域への展開についても、規律ある投資のもとで具体化を進めてまいります。
事業等のリスク2,469字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。当社グループはこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の予防および発生した場合の迅速な対応に努める方針であります。 なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日(2026年6月29日)現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 ① 競合他社の参入と価格競争 当社グループが提供するヘルスケア事業の市場は、今後拡大を続けていくと想定しておりますが、当社グループのビジネスモデルと一部重複するビジネスモデルを掲げる競合企業が存在しております。 当社グループは、長年にわたり培ってきた医療関連データベース、レセプト分析技術、業務提携先の強みを活かした新たなサービスの創出等により、他社との差別化を図り継続的な事業成長に努めておりますが、競合他社により当社グループの優位性が失われた場合は、価格競争が激化し、当社グループの経営成績および今後の事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策としまして、当社グループではお客様のニーズを汲み取った既存・新規サービスの運用・改善・開発を行うほか、当社のノウハウと業務提携先の強みを活かした新たなサービスの創出により、競合他社とのさらなる差別化を図り、優位性の保持に努めております。 ② 医療費適正化における国や自治体の方針変更や関連法令等の改正 当社グループが主に提供しているデータヘルス関連サービスにおいては、医療費適正化を目指す国の方針のもと保険者努力支援制度等による補助金等の支援を国から自治体に行っております。今後支援制度の内容の変更、補助金の減額または廃止等が行われた場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 また、データ利活用サービスにおいては、匿名加工情報の取り扱いにおいて個人情報保護法を遵守して推進しております。今後関連法令の制定、変更が行われた場合、当社グループの事業運営に影響を与える可能性があります。 当該リスクへの対応策としまして、当社グループでは国や自治体の方針に合わせた商品の見直し等を行うことで対応してまいります。 ③ 個人情報保護 当社グループは、サービス提供などにおいて、多くの個人情報を取り扱っております。今後不正や事故などにより個人情報の漏洩が発生した場合、損害賠償や信用力の失墜により、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応策としまして、当社および、連結子会社であるDeSCヘルスケア㈱は、「プライバシーマーク」認証を取得し、更新審査等を通じて個人情報を保護する体制の維持に努めております。 さらに、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の認証を取得し、個人情報を含めた様々な情報保護の仕組みを社内に構築した上で個人情報の適正な管理にも努めております。 その上で、情報セキュリティ管理委員会を設置し、情報セキュリティ体制の維持およびリスク管理を行っております。 ④ ㈱ディー・エヌ・エーとの資本業務提携契約 当社は2022年6月29日付で㈱ディー・エヌ・エーとの間で資本業務提携契約を締結し、両社は事業運営の独立性を相互に尊重し、ヘルスケア事業について協業を進めております。一方で、㈱ディー・エヌ・エーは、2026年3月末現在、当社株式の発行済株式総数(自己株式控除後)の51.49%を保有する親会社であります。そのため、今後、㈱ディー・エヌ・エーの経営方針に変更があった場合、㈱ディー・エヌ・エーによる当社議決権の行使が当社の事業運営ならびに財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 継続企業の前提に関する重要事象等 当社グループは、前連結会計年度における減損損失の計上等により純資産額が4億76百万円まで減少し、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。この状況を改善するべく、前連結会計年度から引き続き、事業構造の改善に取り組んでおります。既に実行している事業の効率化や拠点統合による固定費の削減に加え、前連結会計年度に行った減損損失の計上に伴い償却負担が大幅に軽減されたことで収益構造を改善し、当連結会計年度は黒字転換を達成しました。これらに加え、当社グループの収益の柱であるデータヘルス関連サービスとデータ利活用サービスが着実に成長を続けていることから、更なる利益成長を実現し、短期および中長期的な財政状態の改善を見込んでおります。 また、資金面においては、金融機関5行ならびに親会社である㈱ディー・エヌ・エーからの資金借入枠を確保しており、当面の運転資金および投資資金において、資金繰りに重要な懸念はないと判断しております。 以上により、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような状況が存在しておりますが、重要な不確実性は認められないことから、「継続企業の前提に関する注記」は不要であると判断しております。 ⑥ 人材の確保 現在、情報産業界においては優秀な人材の確保が難しい状況であり、当社グループが必要な人材獲得を目標どおりできない場合、また、優秀な従業員が退職するなどの事態が発生した場合には、製品開発の遅れや売上計画の未達、残業時間の増加や人材の採用などに伴う経費の増加により、当社グループの経営成績および今後の事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、積極的な採用活動を継続するほか、一人ひとりが個々の能力を発揮し、多様な人材が活躍できる柔軟で働きやすい職場環境の整備を進めるとともに待遇の改善に継続的に取り組み、従業員の定着率向上に努めております。
経営成績の分析 (MD&A)6,652字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社および連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー (以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当社は、2025年2月19日開催の臨時株主総会において決算期の変更を決議し、2025年度より決算期を6月30日から3月31日に変更いたしました。移行期となる前連結会計年度(2024年7月1日から2025年3月31日)は9カ月間の変則決算となっております。前連結会計年度と会計期間が異なることから、以下の経営成績に関する説明において、増減額および前期比(%)を記載せず説明しております。 当連結会計年度における国内経済は、雇用環境の改善や、個人消費の持ち直しに支えられ、緩やかな回復基調が続きました。一方で、資源価格の高止まりや為替の変動、物価上昇に加え、国際情勢の不確実性の高まりなど、企業活動や家計に与える影響を注視する必要がある状況が続いています。 当社グループの主要顧客である自治体の国民健康保険、後期高齢者医療広域連合などの保険者の財政は厳しい状況が継続していると推測されます。一方で、2025年6月に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2025(骨太方針2025)」には社会保障制度の持続可能性を確保するための取組みとして医療費適正化が示されており、当社グループが提供するサービスに対するニーズは依然として高い状況です。 このような状況下で、当連結会計年度においてデータヘルス関連サービスでは、2024年度に展開した営業活動を踏まえ2025年度案件の受注活動に注力しました。主要顧客である市町村国保については、安定的に受注件数を伸ばしました。また、ヘルスケアエンターテインメントアプリ「kencom」については、前連結会計年度に続き、当連結会計年度においても複数自治体から新規受注を獲得するなど、kencomを提供している自治体の数を着実に積み増し、事業拡大を進めております。これらにより、データヘルス関連サービス全体では当連結会計年度の売上高は前年同期(2024年4月から2025年3月の12カ月間)と比較して1億44百万円の増加となりました。 さらに、データ利活用サービスは、顧客からの当社グループのソリューションへの引き合いは依然として強く、当連結会計年度は前年同期(2024年4月から2025年3月の12カ月間)比で売上高は2億96百万円増加し、着実な成長を継続しております。なお、2026年3月末までの直近12カ月の取引社数は94社(うち製薬会社等 43社)となり、前年同期実績の69社(うち製薬会社等 32社)から順調に増加するとともに、上位20社の顧客あたり取引額についても前年同期比で25%増加しております。 これらの結果、当連結会計年度の売上高は、前年同期(2024年4月から2025年3月の12カ月間)から2億83百万円増加し、51億41百万円(前連結会計年度は38億53百万円)となりました。 損益面では、償却費をはじめとする固定費の削減や業務効率化や人員配置の適正化といったコスト削減が大きく伸長し、営業利益は22百万円(前連結会計年度は5億16百万円の営業損失)、経常利益は10百万円(前連結会計年度は5億3百万円の経常損失)となり黒字化を達成いたしました。また、前年同期(2024年4月から2025年3月の12カ月間)との比較では営業利益は9億6百万円、経常利益は8億73百万円の利益改善となりました。また、連結子会社であるDeSCヘルスケア㈱において特別損失として投資有価証券評価損59百万円を計上した一方で、同社が親会社である㈱ディー・エヌ・エーより借入金の一部の債務免除を受けたことによる特別利益3億30百万円を計上したことなどにより、親会社株主に帰属する当期純利益は2億67百万円(前連結会計年度は29億64百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。 なお、当社グループの収益力を図る客観的な指標としているEBITDA(注)は、4億25百万円のプラス(前連結会計年度は95百万円のプラス)となりました。 (注)EBITDA=経常利益+金融費用+減価償却費+のれん償却費+臨時に発生した一時の費用 (イ)財政状態 (資産の状況) 資産合計の当連結会計年度末の残高は、前連結会計年度末に比べて7億4百万円増加し、68億円となりました。 このうち、流動資産は売掛金及び契約資産が5億76百万円増加したほか、現金及び預金が2億8百万円減少したことなどにより、3億71百万円増加し、当連結会計年度末の残高は44億80百万円となりました。 また、固定資産は社内効率化のためのシステム開発を推進したためソフトウエアが増加したことなどにより、3億33百万円増加し、当連結会計年度末の残高は23億19百万円となりました。 (負債の状況) 負債合計の当連結会計年度末の残高は、前連結会計年度末に比べて4億50百万円増加し、63億23百万円となりました。 このうち、流動負債は金融機関からの短期借入金が1億円増加したことなどにより、68百万円増加し、当連結会計年度末の残高は33億87百万円となりました。 また、固定負債は親会社からの長期借入金が5億円増加したことなどにより、3億81百万円増加し、当連結会計年度末の残高は29億35百万円となりました。 (純資産の状況) 当連結会計年度末の純資産の残高は、親会社株主に帰属する当期純利益2億67百万円などにより前連結会計年度末に比べて2億54百万円増加し、4億76百万円となり、自己資本比率は6.2%となりました。 (ロ)経営成績 (売上高) 当社グループの当連結会計年度の売上高は、データヘルス関連サービスでは前年同期(2024年4月から2025年3月の12カ月間)と比較して1億44百万円の増加となり、データ利活用サービスでは前年同期(2024年4月から2025年3月の12カ月間)比で2億96百万円増加しており、グループ全体の売上高は51億41百万円(前連結会計年度は38億53百万円)となりました。 (売上総利益) 売上総利益は、増収ならびに償却費をはじめとする固定費の削減や業務効率化等によるコスト削減が大きく伸長し、18億77百万円(前連結会計年度は12億14百万円)となりました。なお、売上高総利益率は36.5%となりました。 (営業損益) 営業損益は、販売費及び一般管理費が前連結会計年度に実施したのれんの減損による償却費の削減や人員配置の適正化等によるコスト削減が寄与し、22百万円の営業利益(前連結会計年度は5億16百万円の営業損失)となりました。売上高営業利益率は、0.4%となりました。 (経常損益) 経常損益は、賃貸不動産の受取家賃ならびに賃貸収入原価の計上などにより、10百万円の経常利益(前連結会計年度は5億3百万円の経常損失)となりました。売上高経常利益率は、0.2%となりました。 (親会社株主に帰属する当期純損益) 親会社株主に帰属する当期純損益は、連結子会社であるDeSCヘルスケア㈱において特別損失として投資有価証券評価損59百万円を計上した一方で、同社が親会社である㈱ディー・エヌ・エーより借入金の一部の債務免除を受けたことによる特別利益3億30百万円を計上しました。これらの結果、2億67百万円の親会社株主に帰属する当期純利益(前連結会計年度は29億64百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ2億8百万円減少し、当連結会計年度末には10億16百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果使用した資金は、2億19百万円(前連結会計年度は18億76百万円の使用)となりました。 これは、主に税金等調整前当期純利益2億84百万円、債務免除益3億30百万円、売上債権及び契約資産の増加5億76百万円、減価償却費3億16百万円などによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、7億97百万円(前連結会計年度は6億73百万円の使用)となりました。 これは、主にヘルスケア事業に使用するプログラム開発等による無形固定資産の取得によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は、8億8百万円(前連結会計年度は23億49百万円の獲得)となりました。 これは、主に親会社からの借入による運転資金の調達によるものです。 ③生産、受注及び販売の実績 (イ)生産実績 当社グループの事業は提供するサービスの性格上、生産実績の記載に馴染まないため、当該記載を省略しております。 (ロ)受注実績 当連結会計年度の受注保険者数および受注保険者数残高の実績は、次のとおりであります。 サービスの名称   受注顧客数 (件)   前年同期比 (%)   受注顧客数 残高 (件)   前年同期比 (%) データヘルス関連サービス   697   -   584   - データ利活用サービス   99   -   21   - 合計   796   -   605   - (注)前連結会計年度は決算期変更により2024年7月から2025年3月までの9カ月決算となっているため、前年同期との比較分析は行っておりません。 (ハ)販売実績 当連結会計年度の販売実績をサービスの区分ごとに示すと、次のとおりであります。 (単位:千円) サービスの名称   当連結会計年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日)   前年同期比 (%) データヘルス関連サービス   3,318,471   - データ利活用サービス   1,733,944   - その他   88,684   - 合計   5,141,099   - (注)前連結会計年度は決算期変更により9カ月決算となっているため、前年同期との比較分析は行っておりません。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 また、前連結会計年度は決算期変更により9カ月決算となっているため、前年同期との比較分析は行っておりません。 ①財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (イ)財政状態の分析 当連結会計年度の財政状態の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 (ロ)経営成績の分析 当連結会計年度における売上高は51億41百万円となりました。当連結会計年度における売上高の概要は次のとおりと認識しております。 a.会計期間変更の影響 先述のとおり、決算期変更のため前連結会計年度は9カ月決算となっております。この会計期間の差により売上高が増加しております。 b.データ利活用サービスの拡大 データ利活用サービスについては、当社グループのソリューションへの引き合いは強く、売上高は前年比21%増加、取引者数ならびに製薬会社等上位20社あたりの取引金額も前年同期比増加となりました。サービスの立ち上げより高い成長を維持しており、当社グループの新たな事業の柱として今後も売上拡大に注力していきます。 c.データヘルス関連サービスの堅調な成長 当社グループの主要顧客である市町村国保の保険者では、顧客基盤を生かし引き続き堅調に受注を伸ばしました。前連結会計年度の上半期まで一昨年の第3期データヘルス計画策定業務の影響が残っており、大きな数字の伸びとはならなかったものの、着実に受注件数を伸ばしております。なお、当連結会計年度において中期的な取引拡大に向けた積極的な営業活動も実施し、次期以降の売上に繋がる下地を作っております。 また、「kencom」の自治体からの受注実績も着実に積み上げており、これらを次期以降の売上拡大に繋げていきます。 上記のとおり、データヘルス関連サービスおよびデータ利活用サービスいずれも売上を伸ばしたほか、コスト面では前期実施した減損の影響による償却費負担の削減や業務削減ならびに人員配置の適正化といったコスト削減が大きく伸長し、営業利益は22百万円(前連結会計年度は5億16百万円の営業損失)、経常利益は10百万円(前連結会計年度は5億3百万円の経常損失)となりました。売上高経常利益率は0.2%であり、期首の計画値を下回りました。 なお、親会社株主に帰属する当期純利益は、連結子会社であるDeSCヘルスケア㈱において特別損失として投資有価証券評価損59百万円を計上した一方で、同社が親会社である㈱ディー・エヌ・エーより借入金の一部の債務免除を受けたことによる特別利益3億30百万円を計上したことなどにより、2億67百万円(前連結会計年度は29億64百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 (イ)キャッシュ・フローの状況の分析 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析につきましては「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 (ロ)資本の財源及び資金の流動性 当社グループの主な資金需要は事業運営上必要な人件費および業務委託費などの運転資金ならびに研究開発投資に必要な人件費および外注費などであります。 当社グループの当連結会計年度末の現金及び預金は10億16百万円、有利子負債は52億90百万円であります。 当社グループは、自治体との契約が中心となるため、自治体の年度末である3月末までを契約期間とする業務が多く、営業収入の入金が第1四半期に集中いたします。このため、期末の有利子負債残高が大きくなりますが、4月以降の入金で返済を行い、第1四半期末時点では有利子負債残高が減少する特徴があります。 なお、運転資金の外部調達については、複数の取引銀行と当座貸越契約を締結しているほか、当社の親会社である㈱ディー・エヌ・エーとDeSCヘルスケア㈱が極度貸付契約を締結しており、機動的な資金確保が可能であります。また、これらの当座貸越契約ならびに極度貸付契約の借入枠については十分な金額を確保しております。 なお、将来大規模な投資資金などの資金需要が発生した場合には、エクイティファイナンス等による調達手段を検討してまいります。 株主還元については、財務体質の強化および積極的な事業展開に備えるため必要な内部留保を確保しつつ、配当性向30%程度を目安として業績に対応した配当を行うことを基本方針としております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりまして、見積りや仮定によることが必要になります。経営者は、過去の実績や状況および現在入手可能な情報を総合的に勘案し、その時点で最も合理的と考えられる見積りや仮定を継続的に採用しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループが採用しております会計方針のうち、重要となる事項につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。