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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.77-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

ディジタルメディアプロフェッショナル

Digital Media Professionals Inc.3652 · Growth · 情報・通信業

グラフィックスIPコアのライセンスで知られる半導体IP企業。ゲーム機器や自動車向けに技術を提供する。

概要

ディジタルメディアプロフェッショナルは、2002年に東京都武蔵野市で設立された、3DグラフィックスIPコアとAI半導体の設計を専門とするファブレス半導体企業である。2011年に東証マザーズに上場し、現在はグロース市場に所属する。従業員数は48名。2026年3月期の売上高は24億円、営業損失3億円を計上した。主な事業は、IPコアライセンス、画像処理LSIの製品販売、および受託開発サービスであり、アミューズメント向け半導体「RS1」の量産出荷と、エッジAI向けSoC「Di1」の開発を柱としている。

3つの事業セグメントで構成される収益構造

当社は単一セグメントであるが、事業はIPコアライセンス、製品、プロフェッショナルサービスの3つに区分される。IPコアライセンス事業では、ハードウェアIP(論理設計データ)やソフトウェアIPを半導体メーカーなどにライセンス供与し、初期ライセンス収入と、顧客製品の出荷数量に応じたランニングロイヤリティ収入、およびクラウドサービスのサブスクリプション収入を得る。製品事業では、自社IPを搭載したLSI(主にアミューズメント機器向け「RS1」)や、ドローン向けカメラモジュール、FA製品、協働ロボット向けビジョンシステムなどを販売する。プロフェッショナルサービス事業では、GPU/ビジョン/AI技術を基に、顧客のSoC設計やアルゴリズム開発を請け負う。2026年3月期の売上構成は、製品事業が22億円と全体の約91%を占め、IPコアライセンス事業は1.4億円、プロフェッショナルサービス事業は0.7億円であった。

アミューズメント分野の安定収益と成長分野への投資

当社の収益基盤は、パチンコ・パチスロ向け画像処理半導体「RS1」の量産出荷にある。2026年3月期も「RS1」が出荷されたが、保通協の検定合格率低下により出荷が弱含み、製品事業の売上は前年から減少した。一方、中長期的な成長ドライバーとしてエッジAI半導体分野に注力し、2025年5月に発表したSoC「Di1」の開発費を販管費に計上している。また、労働人口減少を背景にロボティクス・セーフティ分野でもプロフェッショナルサービスを提供し、半導体製造装置向け物体検出システムのPoCや、Cambrian社の協働ロボットビジョンシステムの販売を進めた。FA分野では2025年4月に事業を開始し、AMR本体やコンポーネントを供給している。これらの成長分野への投資が、2026年3月期の営業損失の主因となった。

財務の推移:売上拡大と赤字変動

2013年3月期の売上高は7億円、当期純損失1億円であった。その後、2018年3月期に売上10億円、純利益1億円と初の黒字を達成。2020年3月期には売上13億円、純利益1億円と安定したが、2021年3月期は売上10億円、純損失4億円に再転落。2022年3月期以降は売上が拡大し、2025年3月期には売上31億円、営業利益3億円、純利益2億円と過去最高益を記録した。しかし2026年3月期は売上24億円、営業損失3億円、純損失3億円と再び赤字となった。この変動は、アミューズメント市場の需給変動と、エッジAI半導体「Di1」の研究開発費(3億円)の計上に加え、子会社DMPベトナムの事業終了や投資有価証券評価損など特別損失の影響が大きい。

国内外のパートナーシップと販路拡大

当社は、技術開発や販路拡大のために複数の資本業務提携を結んでいる。2014年には株式会社UKCホールディングス(現レスター)と提携し、2019年にはヤマハ発動機株式会社と業務資本提携を締結した。さらに2021年には、米国Cambrian Inc.と資本業務提携し、協働ロボット向けビジョンシステムの販売を開始。インド市場では、セキュリティ領域のSparsh CCTV社およびドローン領域のideaForge社と戦略的パートナーシップを構築し、Di1を活用した製品開発を進めている。これにより、国内だけでなくアジア・北米へのグローバル展開を本格化している。また、2025年12月には東京都大田区に東京ロボティクス・イノベーションセンターを新設し、ロボティクス分野の拠点を強化した。

業界の中での役割は半導体IP(Intellectual Property)コアのライセンサー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
24億円
営業利益
-3億円
営業利益率
-12.5%
純利益
-3億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
製品事業22億円91.7%
IPコアライセンス事業1億円4.2%
プロフェッショナルサービス事業1億円4.2%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01半導体・エレクトロニクス主力

ゲーム機器、自動車、モバイル通信機器、家電製品等に組み込まれる半導体向けのグラフィックスIPコアを提供する。半導体メーカーや最終製品メーカーに対してライセンスを供与し、ライセンス収入と、製品出荷数量に応じたランニングロイヤリティ収入を得る。

主な製品・サービス2
グラフィックスIPコア(ハードウエアIP)
半導体の設計に必要な論理設計データ等を提供する。
グラフィックスIPコア(ソフトウエアIP)
ハードウエアを制御するドライバやコンテンツ制作支援ツール等のソフトウエアを提供する。

02アミューズメント機器準主力

自社のグラフィックスIPコアを搭載したLSI製品をパチンコ機・パチスロ機向けに提供する。製品事業として、半導体メーカーに製造を委託して販売する。

主な製品・サービス1
グラフィックスLSI(SoC)
アミューズメント機器に組み込まれる画像処理用の半導体。

03AI・ロボティクス副次

ディープラーニング等のAIに必要なハードウエアIP・ソフトウエアIP・半導体を開発・提供する。AI半導体、ドローン向けカメラモジュール、協働ロボット向け画像認識システム等を展開。

主な製品・サービス3
AI半導体
AIを使用する機器に組み込まれる半導体。
量産ドローン向けカメラモジュール
ドローンに搭載されるカメラモジュール。
協働ロボット向けビジョンシステム
米国Cambrian社の協働ロボット向け画像認識システム。

製品と技術

組み込みグラフィックスIPコア:PICA200とM3000

PICA200は、2006年に販売を開始した組み込み機器向け3DグラフィックスIPコアである。省電力設計で、携帯電話やデジタルカメラなどのバッテリー駆動機器に適しており、複数の半導体メーカーにライセンス供与された。その後継となるM3000シリーズは2016年に発表され、より高い描画性能と低消費電力を両立。M3000は4KテレビやOA機器などに採用され、ランニングロイヤリティ収入の源泉となっている。これらのIPコアは、同社のGPUコア技術の基盤を形成している。

画像処理LSI製品:NV7、VF2、RS1

同社のLSI製品は、自社グラフィックスIPを搭載したSoCであり、主にパチンコ・パチスロ機向けに供給される。2008年のNV7から始まり、2015年のVF2を経て、2017年に販売開始された「RS1」が現在の主力製品である。RS1は高精細な画像処理と安定動作が評価され、アミューズメント業界で広く採用されている。2026年3月期も量産出荷が継続されたが、パチスロ検定合格率の低下により出荷数量が減少し、売上は前年比で減少した。同社はRS1の安定供給と周辺ビジネスの取り込みにより、中長期的な安定収益基盤の維持を図っている。

AI画像認識エンジン「ZIA」とエッジAIプロセッサ「DV700」

ZIAは2016年に発表されたDeepLearningを用いた画像認識エンジンであり、同社のAI事業の核となる技術である。ZIAはソフトウェアIPとして提供されるほか、ハードウェア実装向けに最適化された。2017年にはエッジ向けAIプロセッサーIP「DV700」として製品化され、低消費電力でリアルタイム推論を実現する。DV700は監視カメラやドローンなど、エッジデバイスへの搭載を想定している。また、ZIAの応用製品として、ナンバープレート認識ソフトウェア「ZIA PLATE」や行動認識AIプラットフォーム「Vision-LLM Insight」が開発され、2025年9月から提供が開始された。

次世代エッジAI向けSoC「Di1」とモジュール製品

Di1は2025年5月に発表されたエッジAI向けSoCであり、同社のグラフィックス技術とAI処理を統合したプロセッサである。Di1は特に映像解析用途に最適化され、自動ナンバープレート認識(ANPR)ソリューションなどのアプリケーションで活用されている。Di1の開発キット(「Di1開発キット」)も販売され、顧客評価が進んでいる。また、インドのSparsh CCTV社やideaForge社とのパートナーシップにより、Di1を搭載したセキュリティカメラやドローン向け製品の開発が進行中である。同社はDi1を中長期的な成長ドライバーと位置付け、量産案件の積み上げと周辺ソフトウェアの高付加価値化を推進している。

ロボティクス向けビジョンシステムとFA製品

2021年から販売を開始したCambrianビジョンシステムは、協働ロボットの「目」として機能する画像認識システムである。透明・半透明・光沢物体の認識精度に優れ、外乱光へのロバスト性が評価され、ピッキングロボット向けに納入が進んでいる。FA分野では、2025年4月に事業を開始し、AMR(自律走行ロボット)本体やAMR向けコンポーネント、サーボモータなどを取り扱っている。これらの製品は、労働人口減少に対応する省人化・自動化需要を取り込むものであり、同社の成長分野として位置付けられている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

MPなどデジタル制作で受託、小規模で変動リスク大

当社はデジタルコンテンツ制作・Webサイト構築等の受託事業を主軸とする小規模独立系企業。同業のVRain Solutionも類似の受託開発を行うが、当社は売上規模が約30億円と限定的で、特定顧客への依存度が高い。近年は売上高が横ばいから減少傾向にあり、2026年3月期には24億円まで落ち込む見通し。営業利益率は2025年3月期の9.68%から2026年3月期には▲12.5%と赤字に転落する計画で、収益変動が大きい。業界内ではニッチなデジタル制作領域に特化するが、競合が多く差別化が困難なポジションにある。

強み

  • MP(マルチプラットフォーム)などデジタルコンテンツ制作に強みを持ち、一定の技術蓄積がある。
  • 組織が小規模で、顧客ニーズに迅速に対応できる柔軟な体質を持つ。
  • 過去からの継続顧客を抱え、安定した受注ベースを確保している可能性がある。
  • 人員・設備への投資が限定的で、変動費中心のため需要減に合わせやすい。

課題

  • 売上高が減少し営業赤字転落見込みで、収益基盤が脆弱。
  • 同業他社とサービス内容が類似し、価格競争に巻き込まれるリスクが高い。
  • 大口顧客への依存が大きく、失注時の影響が甚大。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がディジタルメディアプロフェッショナル

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
13691デジタルプラス82億円
24264セキュア82億円36.8倍
34015ペイクラウドホールディングス82億円124.0倍
4479APRONI81億円11.1倍
53652ディジタルメディアプロフェッショナル78億円
63628データホライゾン78億円29.2倍
74440ヴィッツ77億円16.3倍
83981ビーグリー77億円10.4倍
99446サカイホールディングス76億円6.4倍
104012アクシス76億円10.2倍
114752昭和システムエンジニアリング75億円8.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 18件

3Dグラフィックス市場参入を目指した2002年の創業

2002年7月、東京都武蔵野市中町に資本金3000万円で株式会社ディジタルメディアプロフェッショナルが設立された。創業の目的は、3Dグラフィックス市場への参入である。当時、携帯ゲーム機やカーナビなど組み込み機器向けの3Dグラフィックス技術が黎明期にあり、同社はハードウェアIPコアの開発に特化したビジネスモデルを選択した。設立当初は小規模なチームであったが、独自のグラフィックスアーキテクチャの研究開発を進めた。

初のグラフィックスIP「PICA200」販売開始とLSI製品参入(2006-2008年)

2006年7月、組み込み機器向けグラフィックスIPコア「PICA200」の販売を開始した。PICA200は、省電力かつ高精細な描画を実現するIPとして、携帯電話やデジタルカメラ向けに採用された。続いて2008年4月には、このIPを搭載したLSI製品「NV7」の販売を開始。NV7は主にアミューズメント機器向けに供給され、同社の製品事業の基盤となった。これにより、IPライセンスとLSI販売の二軸で収益を獲得する体制が整った。

東証マザーズ上場と本社移転(2011-2013年)

2011年6月、東京証券取引所マザーズに株式を上場した。上場により資金調達力を高め、研究開発と営業体制を強化した。2013年2月には本社を東京都中野区へ移転し、事業拡大に対応した。この時期、スマートフォンやタブレットの普及によりグラフィックスIPの需要が高まり、同社の技術力が評価され始めた。ただし、上場後も収益は不安定であり、2013年3月期は売上7億円に対し当期純損失1億円を計上した。

資本提携と製品ライン拡充(2014-2018年)

2014年5月、株式会社UKCホールディングス(現レスター)と業務資本提携を締結し、経営基盤を強化した。2015年10月には新型LSI「VF2」を販売開始。2016年8月には3DグラフィックスIPコア「M3000」シリーズを発表し、性能を向上させた。同年11月にはDeepLearningを用いた画像認識エンジン「ZIA」を発表し、AI分野への本格参入を宣言。2017年4月にはエッジ向けAIプロセッサーIP「DV700」を発表、10月にはLSI「RS1」の販売を開始した。RS1は後年、同社の主力製品となる。2018年9月にはAI FPGAモジュール「ZIA C2/C3 Kit」を発売し、製品群を拡大した。

ヤマハ発動機との提携と品質認証取得(2019年)

2019年5月、ヤマハ発動機株式会社と業務資本提携を結んだ。これは、同社の画像認識技術を二輪車や産業用ロボットなどのモビリティ分野に応用する狙いがあった。同時期にISO9001:2015認証を取得し、品質管理体制を国際基準に適合させた。この年、売上高は11億円、当期純利益は0百万円とほぼ黒字均衡であった。

米国Cambrianとの提携とグロース市場移行(2021-2022年)

2021年6月、米国Cambrian Inc.と資本業務提携を締結。Cambrian社は協働ロボット用ビジョンシステムを開発しており、同社のAI技術と組み合わせることでロボティクス分野への展開を加速した。2022年4月、東京証券取引所の市場区分再編に伴い、グロース市場へ移行した。この頃、売上高は17億円(2022年3月期)まで成長したが、依然として研究開発投資が大きく、純損失は2億円であった。

エッジAI向けSoC「Di1」発表とロボティクス拠点新設(2025年)

2025年5月、エッジAI向けSoC「Di1」を発表した。Di1は同社が長年培ったグラフィックス技術とAI処理を統合したプロセッサであり、監視カメラ、ドローン、モビリティなどへの搭載を想定。同年12月には東京都大田区に東京ロボティクス・イノベーションセンターを新設し、ロボティクス分野の研究開発と顧客サポートを強化した。これにより同社は、アミューズメント分野からの収益で成長分野への投資を続ける体制を整えた。

年表18件を開く

2000年代

  • 2002年7月創業3Dグラフィックス(注1)市場参入を目指し、東京都武蔵野市中町に株式会社ディジタルメディアプロフェッショナルを設立(資本金30,000千円)
  • 2006年7月組み込み機器(注2)向けグラフィックスIPコア(注3)「PICA200」(注4)を販売開始
  • 2008年4月LSI製品(注5)「NV7」を販売開始

2010年代

  • 2011年6月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2013年2月本社を東京都中野区へ移転
  • 2014年5月株式会社UKCホールディングス(現株式会社レスター)と業務資本提携
  • 2015年10月LSI製品「VF2」を販売開始
  • 2016年8月3DグラフィックスIPコア「M3000」シリーズを発表
  • 2016年11月DeepLearning(注6)を用いた画像認識エンジン「ZIA™」を発表
  • 2017年4月エッジ向けAIプロセッサーIP ZIA™「DV700」を発表
  • 2017年10月LSI製品「RS1」を販売開始
  • 2018年9月AI FPGAモジュール製品(注7)「ZIA™ C2/C3 Kit」販売開始
  • 2019年5月ヤマハ発動機株式会社と業務資本提携
  • 2019年5月ISO9001:2015認証を取得

2020年代

  • 2021年6月米国Cambrian Inc.と資本業務提携
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分再編に伴い、グロース市場へ移行
  • 2025年5月エッジAI向けSoC(注8)「Di1」を発表
  • 2025年12月東京都大田区に東京ロボティクス・イノベーションセンターを新設

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    開発ライフサイクル全体に価値提供

    顧客の企画から量産まで一貫開発体制で、IPコアライセンス、製品、プロフェッショナルサービスを提供し、LTV最大化と継続収益基盤強化を図る。PoCから量産システム・標準パッケージ化、ソリューション型ビジネスへ展開。

  2. 02

    アミューズメント分野の安定収益維持・強化

    画像処理半導体「RS1」の安定供給と周辺ビジネス取込みで安定収益基盤を維持強化。次世代製品企画により競争優位性を確保し、得たキャッシュを成長領域へ戦略投資。

  3. 03

    エッジAI半導体分野のグローバル展開

    エッジAI半導体「Di1」を成長ドライバーに、インド・ドローン等の戦略的パートナーシップ、国内エコシステム構築、アジア・北米営業でグローバル展開を本格化。高付加価値化で収益性向上。

  4. 04

    ロボティクス・セーフティ分野の量産化

    AMR、協働ロボット等向けにPoCから量産システム・標準パッケージ化へ移行。Cambrianビジョンシステムを周辺ソリューションと組み合わせ、案件単位の利益最大化を図る。

  5. 05

    FA分野での販路拡大と連携強化

    AMR本体、サーボモータ等のコンポーネント販売を推進。ロボット・物流メーカーへの販路拡大とロボティクス・セーフティ分野との連携強化により継続的成長を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で48人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は885万円で、9期前と比べて+19.4%平均年齢は42.0歳、平均勤続年数は6.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月33
2018年3月31
2019年3月74141.06.034
2020年3月77841.05.039
2021年3月78243.06.063
2022年3月76542.05.067
2023年3月78642.06.064
2024年3月77741.06.063
2025年3月88743.07.056536
2026年3月88542.06.048−625

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 0 / 海外 1、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 東京都中野区244百万円
東京ロボティクス・イノベーションセンター — 東京都大田区19百万円
主な関係会社
  • 海外
    Digital Media Professionals Vietnam Company Limited
    ベトナム ホーチミン市 · 連結子会社
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発に係るアイデア発掘のための課題調査
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2019-10-03
    8,678万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は24億円営業利益-3億円前期と比べると減収減益で、売上が-22.6%、利益が-200.0%。

売上高
-22.6%
24億円
営業利益
-200.0%
-3億円
純利益
-250.0%
-3億円
営業利益率
-12.5%
前期比 -22.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高36億円24億円
営業利益0億円-3億円
純利益0億円-3億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は4億円、営業利益は−1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−42.9%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q71
2024年1Q700.00
2024年2Q7114.31
2024年3Q9222.21
2024年4Q71
2025年2Q1516.71
2025年4Q16212.51
2026年2Q9−3−33.3−3
2026年4Q1500.00
2027年1Q4−1−25.0−1

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は7億円から24億円へ3.4倍に増えた。直近期の営業利益率は-12.5%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月70−1
2014年3月4−4−4
2015年3月5−3−3
2016年3月7−2−1
2017年3月7−3−4
2018年3月1011
2019年3月1100
2020年3月1311
2021年3月10−4−4
2022年3月17−1−2
2023年3月2300
2024年3月3033
2025年3月31339.72
2026年3月24−3−3−12.5−3

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高24億円のうち、営業利益として残るのは-3億円-12.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-3億円、売上の-12.5%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金62.5%15億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金50.0%12億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-12.5%-3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
37.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比20.9pt
-12.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比19.1pt
-12.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROA
-7.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-10.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−6億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは−7億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は18億円で、売上の9.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月10−214
2014年3月−4737
2015年3月−233111
2016年3月−3−20−57
2017年3月−140311
2018年3月211315
2019年3月−100−114
2020年3月1−1014−920
2021年3月010121
2022年3月0−10−120
2023年3月050524
2024年3月7−50226
2025年3月1−2−125
2026年3月−6−10−718

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は38億円。このうち返さなくてよい自己資本が33億円で、自己資本比率は85.3%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2524196.7
2014年3月2120196.4
2015年3月2121096.6
2016年3月2220288.9
2017年3月1817193.6
2018年3月2119288.2
2019年3月2420483.8
2020年3月3835392.2
2021年3月3533293.5
2022年3月3531489.2
2023年3月3831781.3
2024年3月3935488.2
2025年3月4136588.2
2026年3月3833685.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
18億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-4億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1億円
在庫として抱えている分
負債合計
6億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
60
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中36位あたり、逆に低いのは売上成長率605社中589位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-12.5%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
85.3%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-22.6%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,487で、1年前と比べて+14.6%過去52週の値幅のなかでは28%の位置にある。

¥2,487-3.4%1ヶ月+1.9%1年+14.6%時価総額78億円
過去52週の値幅
安値¥1,940高値¥3,925

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)260.7倍
PBR2.44倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で-3.8%下落し、7/29に2043円まで売られた後、7/31に2355円へ+6.75%と反発。25日線(2290円)を上回り、75日線(2753円)からは乖離が大きいが、200日線(2444円)は下回っている。52週高値3925円からは約40%下落。RSIは48と中立圏。出来高は6/30の23.8万株をピークに減少傾向。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

PERはデータ欠損で評価不能だが、PBR 2.31倍は同業平均3.45倍を下回るものの、ROE 4.4%と低く、企業価値に見合わない。直近の業績は営業赤字に転落し、収益悪化が顕著。配当利回りも開示がなく、投資妙味は薄い。

指標この会社業種平均
PER (予想)260.7倍
PBR2.44倍2.96倍
ROE4.4%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

2025/3期は増収増益で営業利益率9.68%を達成したが、2026/3期には売上高が24億円と減少し、営業赤字-12.5%に転落する見込み。強気派は、デジタルメディア需要の拡大と専門性の高いサービスに将来性を見る。弱気派は、受注の減少や競争激化による収益悪化を懸念する。争点は2026/3期の赤字が一時的なのか、ビジネスモデルの根本的な問題なのか。

プラスに働く材料7
  • 成長市場に立脚

    デジタルメディア市場は拡大傾向にあり、専門サービスへの需要は高い。

  • 利益率に改善余地

    2025/3期に営業利益率9.68%と高い水準を達成。

  • 株価は上昇傾向

    1年間で13.9%上昇し、市場の期待を反映。

  • 赤字転落後の黒字回復期待2027年3月期影響

    FY2026営業損失3億円から、FY2025営業利益3億円への回復が想定されれば大幅なポジティブサプライズ。

  • 営業利益率9.68%の復元2027年3月期影響

    FY2025は売上高31億円・営業利益3億円で営業利益率9.68%。同水準に戻れば収益力は高い。

  • 過去2期の黒字実績継続影響

    FY2024純利益3億円、FY2025純利益2億円。黒字企業だった実績から、赤字は一時的との見方。

  • 株価上昇モメンタム継続影響

    1年間で+13.9%上昇。市場が業績悪化を織り込まず、先行期待が働いている。

マイナスに働く材料7
  • 赤字転落の急落

    2026/3期に営業赤字と最終赤字を見込む。

  • 売上高の減少

    31億円から24億円へ大幅減収の見通し。

  • ROEの低さ

    ROEは4.4%と低く、資本効率が悪い。

  • 売上高の急減2027年3月期影響

    FY2026売上高24億円は前年比22.6%減。減少が続けばさらなる減益で赤字拡大の恐れ。

  • 営業赤字継続通年影響

    FY2026営業損失3億円。コスト削減が進まなければ赤字が続く可能性。

  • 無配当で株主還元なし継続影響

    配当利回りはデータ上Null。赤字により無配が続けば投資家離れが進む。

  • PBR2.314倍とバリュエーション高止まり通年影響

    PBR2.3倍は純資産対比で割高。赤字継続で資産が毀損すればPBRはさらに上昇し割高感が増す。

次の決算で確かめる点
受注高
今後の売上・利益の先行指標となるため。
営業利益率
赤字脱却の兆しを確認するため。
顧客単価
売上減少の原因が単価低下か件数減少かを判断する。

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,302人。区分でいちばん多いのは個人・その他67.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が23.5%を占め、残る76.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他67.567.064.660.966.267.9
事業法人22.021.922.321.520.822.8
証券会社7.97.89.514.910.66.8
外国法人2.12.62.91.61.71.4
金融機関0.10.20.30.80.20.7
外国人個人0.50.50.30.40.40.5
自己株式0.10.10.20.20.20.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01ヤマハ発動機株式会社10.15
02株式会社レスター9.04
03山本達夫2.27
04三津久直2.12
05楽天証券株式会社共有口2.11
06上田八木短資株式会社1.90
07株式会社SBI証券1.78
08土田博康1.34
09吹上了1.02
10伊原俊一0.94

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近9
  • 2026-04-14
    株式会社レスター
    新規の大量保有報告
    8.63%
    +1.14pt
  • 2026-04-10
    株式会社レスター
    新規の大量保有報告
    7.19%
    -1.85pt
  • 2026-04-10
    株式会社レスター
    新規の大量保有報告
    5.98%
    -1.21pt
  • 2026-04-10
    株式会社レスター
    新規の大量保有報告
    4.78%
    -1.20pt
  • 2026-04-10
    株式会社レスター
    新規の大量保有報告
    5.09%
    +0.31pt
  • 2026-04-10
    株式会社レスター
    新規の大量保有報告
    6.32%
    +1.23pt
  • 2026-04-10
    株式会社レスター
    新規の大量保有報告
    7.48%
    +1.16pt
  • 2026-04-10
    株式会社レスター
    新規の大量保有報告
    8.53%
    +1.05pt
  • 2026-04-10
    株式会社レスター
    新規の大量保有報告
    7.49%
    -1.04pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−103%、1株純資産は14期で−3%。直近期のROEは4.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2013年3月−511,072
2014年3月−166907
2015年3月−121763
2016年3月−24736
2017年3月−134610
2018年3月406726.2160.4
2019年3月137111.8371.0
2020年3月211,1322.493.9
2021年3月−1161,032
2022年3月−50983
2023年3月79930.7383.4
2024年3月1051,09910.136.5
2025年3月501,1484.435.1
2026年3月−1041,039

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額78百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
山本達夫代表取締役 会長兼社長CEO7071,700
大澤剛代表取締役 専務 企画管理管掌647,000
梅田宗敬取締役 テクノロジー製品事業部長492,000
岡本伸一社外取締役681,000
飯田実社外取締役59
水石知彦常勤社外監査役68
山口十思雄社外監査役635,200
廣瀬真利子社外監査役58
吉田英喜社外取締役63
藤本冬海社外監査役41

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3606020
社外取締役418185

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,699字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、精細な画像を描画するために必要なハードウエアIPおよびソフトウエアIP(以下、合わせてグラフィックスIPコアという)を開発して、主にゲーム機器、自動車、モバイル通信機器、家電製品等に組み込まれる半導体向けのIPコアを当社の顧客である半導体メーカーや半導体が組み込まれた最終製品メーカー(ゲーム機器メーカー、モバイル通信機器メーカー等)に提供する事業を展開しております。 また、上記の開発によって得られたグラフィックスIPコアを搭載したLSI製品をパチンコ機およびパチスロ機(以下、アミューズメント機器という)向けに提供する事業を拡大しております。 さらに、ディープラーニングなどの人工知能(注1)に必要なハードウエアIPおよびソフトウエアIP並びに半導体を開発し、顧客に提供する事業を展開しております。 当社は、単一セグメントであるため、事業別に記載しております。 (1)IPコアライセンス事業 IPコアライセンス事業は、ハードウエアIP(論理設計データ等)やソフトウエアIP(主にハードウエアを制御するドライバーやコンテンツ制作を支援するツール類)を提供します。半導体メーカーや半導体が組み込まれた最終製品メーカー等に向けてライセンス(使用許諾)を供与しております。なお、当社は顧客に対してライセンスを供与しますが、顧客が第三者であるソフトウエア開発メーカーに対し当該ライセンスをサブライセンス(再許諾)する権利を、当社から顧客に与える場合もあります。 当社が開発したIPコアを顧客にライセンスして得られる収入は、その種類によって(a)ライセンス収入、(b)リカーリング収入に区分しております。 (a)ライセンス収入 顧客が家電製品等の開発を進める過程で、当社がIPコアのライセンスを与えたことによる対価として得られる収入です。 顧客は、ライセンスされた当社IPコアをベースに、製品の企画開発、生産を行い、その性質上、当社が受領するライセンス収入は顧客の製品開発段階で発生します。 (b)リカーリング収入 ①ランニングロイヤリティ収入 顧客がIPコアを組み込んだ製品を販売する際に、製品出荷数量に応じて当社が顧客から収受する対価です。ランニングロイヤリティ収入は顧客製品の生産開始から生産終了まで数年間にわたり継続的に発生します。 ②サブスクリプション収入 顧客が、当社が提供するSaaS(Software as a Service)型のクラウドサービスにアクセス、解析を行った件数(PV)に応じて当社が顧客から収受する対価です。サブスクリプション収入は顧客が当社クラウドサービスを利用する間、継続的に発生します。 (2)製品事業 当社のIPコアが組み込まれたLSI製品を、半導体メーカーに製造を委託したうえで販売しております。当該LSI製品のグラフィックスLSI(SoC)は主にアミューズメント機器等に組み込まれ、AI半導体はAIを使用する機器等に組み込まれます。また、量産ドローン向けカメラモジュール、米国Cambrian社の協働ロボット向け画像認識システム(ビジョンシステム)、FA製品等の仕入、販売を行っております。 (3)プロフェッショナルサービス事業 当社の各種IPコアをインテグレーションして顧客のSoCシステム全体を検討・最適化する設計サービスや、自社製品の開発により培ったGPU/ビジョン/AI技術をベースに、顧客の開発している製品に最適化したアルゴリズム(注2)開発、ソフトウエア開発からハードウエア開発に至るまでをプロフェッショナルサービスとして提供しております。 (注)1.人工知能 (Artificial Intelligence, AI) とは、人間が行っている認知や判断を、コンピュータを使って行うためのソフトウエアやシステムのこと。具体的には、文章、画像、会話、音などを理解し判断するコンピュータプログラムなどのことです。 2.「アルゴリズム」とは、問題を解くための効率的手順を定式化した形で表現したものを意味します。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題2,899字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社は、パーパス「Making the Image Intelligent」のもと、当社創業以来のユニークな強みである画像インテリジェンスの力により、現実世界の問題を解決し、ステークホルダーに価値をもたらす革新的な製品とサービスの創造に努めております。顧客課題、社会課題等の解決と収益・利益の獲得を両立させることにより、企業価値の向上を果たしてまいります。 (2)中長期的な会社の経営戦略と対処すべき課題 世界的な社会・環境の大きなトピック・課題である「少子高齢化」、「気候変動」等に対して、その克服に社会や政界・経済界全体として取り組みが本格的に始まっています。当社は、これらの社会環境の変化をチャンスと捉え、社会・環境課題、顧客課題の解決に貢献することによって、利益を獲得し企業価値向上を実現することを、中長期的な経営戦略の基本方針としております。 特に、AIの社会実装の進展、製造・物流分野における省人化・自動化ニーズの高まり、モビリティ分野等における安全支援需要の拡大を背景として、エッジAI半導体、ロボティクス・セーフティ、FA関連市場は中長期的な成長が期待されております。当社は、アミューズメント分野で培ったハードウエア・ソフトウエア一体型開発技術を活用し、これら成長市場に対して競争力のある製品・サービスを提供することで、中長期的な事業ポートフォリオ転換を推進してまいります。 ①顧客製品・サービスの開発サイクル全体に亘る付加価値提供 企画から量産までの顧客製品・サービスの開発ライフサイクル全体に亘り、アルゴリズム、ソフトウエアから、当社の強みであるハードウエアまでの一貫開発体制をもって、IPコアライセンス事業、製品事業、プロフェッショナルサービス事業を展開、付加価値を提供することで、LTV(顧客生涯価値)の最大化を図ってまいります。また、顧客プロジェクトで培ったテクノロジー・ノウハウを活用し、PoC(概念実証)開発に留まらず、量産システム製品・標準パッケージ化までを見据えた事業展開を推進することで、継続的な収益獲得と利益率の向上を図ってまいります。加えて、単体製品販売のみならず、ソフトウエア、AIアルゴリズム、保守・運用支援を含めたソリューション型ビジネスを拡大することで、継続収益基盤の強化に取り組んでまいります。 ②注力市場での取り組み 当社は、創業以来の強みであるグラフィックス技術を生かし、絶対的な市場規模を持つアミューズメント分野に画像処理半導体を提供するキープレーヤーとして存在感を発揮しております。また、グラフィックス技術とそこから派生、涵養したAI(人工知能)・ディープラーニング技術を活用することで差異化が可能で、市場成長が期待でき、社会・環境課題解決にも貢献するエッジAI半導体分野、ロボティクス・セーフティ分野およびFA分野に注力しております。 a. アミューズメント分野 アミューズメント分野においては、画像処理半導体「RS1」の安定供給および周辺ビジネスの積極的な取り込みを進め、当社の中長期的な安定収益基盤の維持・強化を図ってまいります。また、次世代製品に向けた市場調査や製品企画を進めることで、中長期的な競争優位性の確保に取り組むとともに、安定収益事業から得られるキャッシュを成長領域への戦略投資に活用してまいります。 b. エッジAI半導体分野 エッジAI半導体分野においては、インド市場向けセキュリティ領域およびドローン領域における戦略的パートナーシップに基づく製品開発の推進に加え、顧客評価・採用検討の進展を通じた国内エコシステム構築、アジア・北米での営業活動等を通じて、グローバル展開を本格化し、中長期的な収益基盤の拡大を図ってまいります。当社は、エッジAI半導体「Di1」を中長期的な成長ドライバーの一つと位置付けており、量産案件の積み上げによる売上拡大に加え、周辺ソフトウエア、AIアルゴリズム、モジュール製品を含めた高付加価値化を推進することで、収益性向上に取り組んでまいります。 一方で、エッジAI半導体分野における、一定の規模の収益獲得まで、相応の期間を要することから、顧客評価・採用検討から量産移行までのリードタイム短縮、エコシステム拡充および収益性改善が重要な経営課題であると認識しております。 c. ロボティクス・セーフティ分野 ロボティクス・セーフティ分野においては、労働人口減少を背景とした省人化・自動化ニーズの高まりを受け、AMR(自律走行ロボット)、協働ロボット、安全運転支援等の領域に注力しております。当社は、これまで半導体製造装置向け、安全運転支援向け、AMR向け等において、PoC開発およびプロフェッショナルサービスを提供してまいりました。今後は、これらの実績を基盤として、これまでのPoC開発から量産システム製品・標準パッケージ化へのフェーズ移行を進めるとともに、Di1を統合した高付加価値ソリューションの提供を推進してまいります。また、協働ロボットの目の役割を果たすCambrianビジョンシステムについては、透明・半透明・光沢物体認識等の差異化・高付加価値領域を中心に、単体販売から周辺ソリューションを含めた提案へ発展させることで、案件単位での利益最大化を図ってまいります。 近年、人間の作業者と同じ空間で稼働する協働ロボットや物流倉庫の自律搬送ロボット等の普及が進んでいます。ロボティクス技術の進化と社会実装が進むほど、人・モノとの接触やそのリスクを検知するセーフティ技術が重要となっています。ロボティクスとセーフティの両分野を統合的に捉えたビジネスの可能性を追求してまいります。 d. FA分野 FA分野においては、AMR本体、サーボモータ等のコンポーネント販売を推進するとともに、ロボットメーカー、物流メーカー等への販路拡大を進めております。プロダクトミックス戦略により短期的な売上拡大を図るとともに、中長期的には製造・物流分野における自動化需要を取り込み、ロボティクス・セーフティ分野との連携を強化することで、継続的な成長を目指してまいります。 ③収益基盤強化および経営管理体制の強化 当社は、アミューズメント分野における安定収益基盤を維持しつつ、成長領域における量産案件の獲得、グローバル展開、製品ミックス改善および高付加価値案件への集中を進めることで、中長期的な売上成長と収益性改善の両立を図ってまいります。また、持続的成長の実現に向けて、人財採用・育成、内部統制強化、情報セキュリティ強化等の経営基盤整備を推進するともに、IR活動および情報発信の充実を通じて、企業認知度向上および資本市場との建設的な対話に取り組んでまいります。
事業等のリスク3,512字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する項目のうち、経営者が当社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)並びに株価等に重要な影響を及ぼす可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。 なお、リスクが顕在化する可能性の程度や時期については、そのリスクの複雑性から明確化は難しいものの、当社が研究開発を重視したファブレス半導体・IPベンダーであるという特性とリスクの関係性の高さから、「特に重要なリスク」と「重要なリスク」に分類しております。 また、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (特に重要なリスク) ①技術の進展等について 当社の事業は、画像処理やグラフィックス処理技術およびAI技術に密接に関連しておりますが、これらの技術の進展は著しく、短期間で新製品が発売され、高機能化も進んでおります。 当社としては、技術動向を注視しつつ、技術力を向上させることで、技術の進展に対応していく方針であります。しかしながら、当社が予想しない新技術の開発・普及により事業環境が急変し、当社が迅速または適切に対応できない場合、または、競合他社が当社を上回る技術を開発し、当社技術が陳腐化した場合には、当社の製品・サービスの売上減少により、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ②販売先の市場動向による経営成績への影響について 当社製品は、アミューズメント機器、車載製品、産業機器、モバイル・コンシューマー機器等の市場向けであり、これら顧客の機器製品にソフトウエアおよびハードウエアとして組み込まれて使用されております。これら市場の製品はいずれもライフサイクルが短く、技術革新のスピードも早いため、当社の売上・利益を維持し、増大させるためには、市場の動向を見極めた上で新市場の開拓を積極的に行う必要があります。 当社としては、日頃から顧客や外部機関等からの情報を分析することにより、市場動向の変化に応じて、新規製品の開発、新市場の開拓に取り組んでおりますが、これら市場の動向に当社の予想以上の変化があり、当社の新規製品の開発または新市場の開拓が遅れた場合には、当社の製品・サービスの売上減少により、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ③研究開発について 当社は、画像処理、グラフィックス処理、AI等の分野において、今後のニーズの変化に対応できる新技術と新製品の開発を行っております。このための各研究開発プロジェクトは、成長する市場が必要とする機能を想定しながら実施しておりますが、投下した研究開発費の全てを回収できるとは限らず、この場合、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 また、何らかの事情で開発が大幅に遅れたり、開発自体が頓挫する事態に至った場合、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ④人材の確保・育成について 当社は、今後の事業拡大に向けて、優秀な人材の確保・育成が不可欠であると認識しております。そのため、人材に報いるための報酬体系、株式報酬制度等を導入しておりますが、いずれも継続的な人材の確保を保証するものではなく、適格な人材を十分確保できなかった場合には、当社の事業拡大が制約を受けることにより、当社の業績等に影響を及ぼす可能性があります。 (重要なリスク) ①代表者への依存について 当社の代表取締役である山本達夫氏は、過去にエンジニアとして従事していた経験もあり、当社の事業内容、技術全般に精通しております。また、これまでに培った広い人脈を活かして、自ら国内外への営業活動も行っており、当社の技術面・営業面での同氏への依存度は高くなっております。 このような状況下において、退任等何らかの要因により、山本氏の当社における業務執行が困難となった場合、当社の事業活動に支障が生じ、当社の経営成績等および事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 ②LSI製品の販売体制について 当社は、LSI製品の販売は商社を介した代理店販売を基本としております。当社の主要販売代理店である株式会社レスターに対する当事業年度の売上高は1,952百万円で全売上高の80.2%を占めており、その大半はLSI製品の売上高であります。同社含め販売代理店とは良好な関係を構築しておりますが、今後販売代理店との関係に問題が生じた場合には、LSI製品の販売に支障が生じ、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ③LSI製品の製造委託について 当社は、製造設備を持たない会社として研究開発業務に特化した事業活動を行っておりますので、LSI事業の製品製造に関しては半導体メーカーやモジュールメーカーに委託しております。製造委託先については、その技術水準、製造能力、管理能力、経営安定度等を慎重に検討した上で、選定しております。しかしながら、製造委託先において十分な生産枠が確保できない場合や通常想定することができない事象により製造委託先の設備に問題等が発生するなど、何らかの理由により委託先における製造に支障が生じた場合、または、委託先との製造委託契約が終了し、適切な代替委託先が確保できない場合、LSI製品の製造に支障が生じ、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ④半導体、部材等の供給不足について 当社はファブレス企業であるため、製品事業において、製造委託先や仕入先に製品の製造を依存しております。そのため、生産ラインの事前確保、製品・支給部品の早期発注等により、機会損失を可能な限り低減させておりますが、世界的な需要増やサプライチェーンの脆弱性等に伴う半導体、部材等の供給不足の影響により、当社への製品納入が停滞した場合には、当社の製品売上の減少により、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 また、半導体・部材の供給不足により、当社のLSI製品、IP、ソフトウエア等を搭載した顧客製品の製造が停滞した場合にも、当社の製品売上やロイヤリティ収入の減少により、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤第三者の知的財産権を侵害する可能性について 当社は当事業年度末現在において、提供するIPコア・LSI製品の技術および制作する表現物等に関して、第三者より知的財産権を侵害する旨のクレーム、侵害訴訟等を提起する等の通知は受けておりません。 当社は、当社のIPコア技術が第三者の特許権を侵害する可能性につき調査を行っておりますが、当社が提供するIPコア・LSI製品の技術および表現物等が、特許権その他第三者の知的財産権を侵害する可能性を完全に排除することは困難であり、今後このような第三者の知的財産権を侵害する旨のクレームを受け、または侵害訴訟を提起され、当社の事業が差し止められ、または損害賠償等の金銭的な負担を強いられる等の結果となった場合、当社の経営成績等および社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥自然災害及び事故等について 当社及び当社取引先の事業拠点が、地震、台風等の自然災害や火災等の事故、テロ等により被害を受けた場合、当社の事業活動に支障が生じ、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦感染症等の流行について 新興の感染症等の流行により遊技機市場が著しく低迷した場合や顧客の開発投資意欲が低下した場合、それぞれ当社の画像処理プロセッサー「RS1」の販売減少やプロフェッショナルサービス事業の停滞により、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧情報管理体制について 当社は研究開発をはじめとする当社の事業活動に際して情報管理が重要であると認識しており、このため、コンピューター・ウィルスの検知、ファイアウォールの構築等の外部からの侵入に対する予防策および情報へのアクセス可能な管理者の制限、当社と役職員および顧客等との間における機密保持契約の締結、入退出管理等の情報流出対策を講じるとともに、ハード面での障害時により業務への支障が生じないようデータ管理の多重化を行うなど、情報管理に関するシステムと社内体制の構築を行っております。 しかしながら、これらのシステム・体制によっても情報漏洩の可能性を完全に排除することは困難であり、今後何らかの理由により当社の技術情報等重要な情報が社外に流出した場合、当社の競争優位性が損なわれ、当社の経営成績等および事業運営に影響する可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)8,153字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社は、2025年9月30日をもってその事業を終了した連結子会社Digital Media Professionals Vietnam Company Limited(DMPベトナム)の出資持分100%を、2026年2月9日をもって第三者に譲渡したことにより、連結子会社が存在しないこととなりました。これに伴い、当概要は提出会社について記載しており、経営成績の前事業年度との比較分析は行っておりません。 当事業年度におけるわが国経済は、全体としては緩やかに回復したものの、国民生活に影響を与える物価上昇に加え、中東情勢や米国の通商政策の影響など、景気の下振れリスクが高まっています。また、世界経済も中東情勢や米国の通商政策が与える影響に注視が必要です。 当社の属する半導体業界では、2023年に底打ちした市場を生成AI(人工知能)向け需要が牽引しています。中期的にも、あらゆるモノがインターネットにつながるIoTやAI、ビッグデータ、次世代高速通信規格、自動運転向け等の需要拡大が見込まれます。当社の事業領域であるAI/ビジュアル・コンピューティング分野においては、少子高齢化に伴う労働人口の減少、気候変動等の社会・環境課題の解決や安全安心社会の実現に向けたイノベーションの加速やAIの果たす役割の増大が予想されます。 このような環境下において、当社は、「Making the Image Intelligent」というパーパスのもと、当社の創業来の強みである画像インテリジェンス(画像の知能化)の力で現実世界の問題を解決し、ステークホルダーに価値をもたらす革新的な製品とサービスを創造することに取り組んでいます。アミューズメント分野およびIP分野の安定成長による確固たる事業基盤のもと、エッジAI半導体事業およびFA事業の2本の新たな成長エンジンにより、中期的な収益拡大、企業価値向上を目指します。アルゴリズム、ソフトウエアから、当社の強みであるハードウエアまでの一貫開発体制をもって、IPコアライセンス事業、製品事業、プロフェッショナルサービス事業を展開し、企画から量産までの顧客製品・サービスの開発ライフサイクル全体に付加価値を提供することで、LTV(顧客生涯価値)の最大化を図っています。 当事業年度の注力分野における具体的な取り組みと成果としては、ロボティクス・セーフティ分野において、安全運転支援向けとしてエッジからクラウドに亘る既存プロジェクトからのリカーリング収益を獲得するとともに、半導体製造装置向け、安全運転支援向け、AMR(自律走行ロボット)向けにプロフェッショナルサービスを提供しました。半導体製造装置向けでは、物体検出システムのPoCから将来的な量産フェーズ移行を視野に入れています。また、資本業務提携先のCambrian社のピッキングロボット向けビジョンシステムは、その透明パーツ、光沢パーツの認識精度や外乱光等の環境変化へのロバスト性の競争優位性が評価され、製品納入や商談が進捗するとともに、各種展示会への出展によるリード獲得を推進しました。更には、2025年4月に事業を開始したFA事業は順調に推移し、AMR本体やAMR向けコンポーネントを中心に提供しました。また、映像の「文脈」を理解し潜在リスクを検知する行動認識AIプラットフォーム「Vision-LLM Insight」の提供を2025年9月に開始しました。本製品は、LLM(大規模言語モデル)と当社独自のビジョンAI技術を融合し、公共施設、商業施設、建設現場など幅広い分野における安全管理の効率化と高度化に貢献するものであり、その第一弾として、公共施設におけるスケートボーダー検知システムの実地運用を開始しました。 アミューズメント分野においては、スマートパチスロを含むパチスロやパチンコ向けに画像処理半導体「RS1」の量産出荷を継続するとともに、周辺ビジネスの取り込みによる付加価値増大を目指しています。 次世代エッジAI半導体「Di1」に関わる取り組みとしては、「Di1」と当社のナンバープレート認識ソフトウエア「ZIA PLATE」を活用したANPR(Automatic Number Plate Recognition:自動ナンバープレート認識)ソリューションを開発し、国内および海外市場における展開を開始しました。また、監視カメラ、ドローン、各種モビリティ等のアプリケーション市場における国内外の顧客評価、採用検討が進展しています。特に成長著しいインド市場においては、セキュリティ領域のSparsh CCTV社およびドローン領域のideaForge社と「Di1」を活用した製品開発に関し、戦略的パートナーシップを構築しました。これにより、同国における膨大な社会インフラ・防衛需要をいち早く取り込むとともに、ideaForge社製ドローンの日本市場導入も進めるなど、「Di1」の中長期的な収益基盤の拡大を目指します。 当事業年度の業績につきましては、製品事業において画像処理半導体「RS1」の量産出荷を継続するとともに、Cambrianビジョンシステム、ドローン向けカメラモジュール、FA製品、「Di1」開発キット等を出荷しました。アミューズメント分野では、特にパチスロの保通協(保安通信協会)等による検定試験の適合率が低調に推移していることを主要因として、「RS1」の量産出荷も一時的に弱含みとなりました。IPコアライセンス事業においては、AI/GPUランニングロイヤリティ収入、ロボティクス・セーフティ分野におけるリカーリング収益、並びにメンテナンスサポート収入を計上しました。また、プロフェッショナルサービス事業において、半導体製造装置向け、安全運転支援向け、AMR向けに受託開発サービスを提供しました。 以上の結果、当事業年度の売上高は、2,432百万円、営業損失は311百万円、経常損失は293百万円、当期純損失は327百万円となりました。 販管費に「Di1」の開発費301百万円を計上しています。また、特別損失として、投資有価証券評価損25百万円および関係会社株式評価損4百万円を計上しています。 当社は、単一セグメントであるためセグメント別の記載はしておりませんが、事業別業績の概要は以下のとおりです。 ①IPコアライセンス事業 AI IPの初期ライセンス提供に加え、ディジタルスチルカメラ、4Kテレビ、OA機器等のディジタル機器向けAI/GPUランニングロイヤリティ収入、ロボティクス・セーフティ分野におけるリカーリング収益、並びにメンテナンスサポート収入の計上により、売上高は139百万円となりました。 ②製品事業 「RS1」の量産出荷に加えて、Cambrianビジョンシステム、ドローン向けカメラモジュール、FA製品、「Di1」開発キット等の売上の計上により、売上高は2,218百万円となりました。 ③プロフェッショナルサービス事業 ロボティクス・セーフティ分野におけるAI受託開発サービスの提供等により、売上高は74百万円となりました。 また、分野別業績の概要は以下のとおりです。 ①ロボティクス・セーフティ分野 主に、IPコアライセンス事業におけるリカーリング収益およびメンテナンスサポート収入 、製品事業におけるCambrianビジョンシステム、ドローン向けカメラモジュール、FA製品の売上計上および半導体製造装置向け、安全運転支援向け、AMR向けへのプロフェッショナルサービスの提供により、売上高は281百万円となりました。 なお、当分野につきましては、2025年3月期までは「セーフティ分野」と「ロボティクス分野」とに区分しておりましたが、協働ロボットやAMRを例に見てもロボティクス技術の進化と社会実装が進むほど、人・モノとの接触やそのリスクを検知するセーフティ技術が重要となっていることを踏まえ、2026年3月期より両分野を統合し、「ロボティクス・セーフティ分野」と呼称することとしました。 ②アミューズメント分野 主に、「RS1」の量産出荷売上の計上により、売上高は1,951百万円となりました。 ③その他分野 主に、IPコアライセンス事業におけるディジタル機器向けAI/GPUランニングロイヤリティ収入およびメンテナンスサポート収入並びに一部製品の売上計上により、売上高は199百万円となりました。 (2)当期の財政状態の概況 (資産) 当事業年度末における資産合計額は3,831百万円となり、前事業年度末に比べ247百万円減少しました。これは主に、原材料及び貯蔵品が248百万円増加し、現金及び預金が714百万円減少したことによるものであります。 (負債) 当事業年度末における流動負債および固定負債は合計で564百万円となり、前事業年度末に比べ80百万円増加しました。これは主に、買掛金が153百万円増加し、未払法人税が19百万円および未払消費税が6百万円減少したことによるものであります。 (純資産) 当事業年度末における純資産合計額は3,266百万円となり、前事業年度末に比べ328百万円減少しました。これは主に、当期純損失の計上により利益剰余金が327百万円減少したことによるものであります。 これらの結果、自己資本比率は85.3%となりました。 (3)当期のキャッシュ・フローの概況 当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は、1,797百万円となりました。 営業活動によるキャッシュ・フローは、648百万円の支出となりました。主な増加要因は、減価償却費22百万円および仕入債務の増加額153百万円であり、主な減少要因は、税引前当期純損失の計上323百万円および棚卸資産の増加額270百万円であります。 投資活動によるキャッシュ・フローは、72百万円の支出となりました。主な増加要因は、有価証券および投資有価証券の償還による収入400百万円であり、主な減少要因は、投資有価証券の取得による支出398百万円および固定資産の取得による支出74百万円であります。 財務活動によるキャッシュ・フローは0百万円の支出となりました。 (参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移 2022年3月期   2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 自己資本比率(%)   -   -   -   -   85.3 時価ベースの自己資本比率(%)   -   -   -   -   165.6 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 (注1)株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。 (注2)2025年3月期までは連結業績を開示しておりましたが、当事業年度より非連結での業績を開示しております。そのため、2022年3月期から2025年3月期までのキャッシュ・フロー関連指標の推移は記載しておりません。 (4)生産、受注及び販売の状況 a.仕入実績 当事業年度の仕入実績を事業部門別に示すと次のとおりであります。 事業部門の名称   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 仕入実績(千円)   前事業年度比(%) IPコアライセンス事業   -   - 製品事業   1,479,079   - プロフェッショナルサービス事業   -   - 合計   1,479,079   - (注)1.金額は仕入価格によっております。 2.当社は当事業年度より非連結での業績を開示しております。そのため、前事業年度比は記載しておりません。 b.受注状況 当事業年度の受注状況を事業部門別に示すと次のとおりであります。 事業部門の名称   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 受注高 (千円)   前事業年度比 (%)   受注残高 (千円)   前事業年度比 (%) IPコアライセンス事業   -   -   -   - 製品事業   1,941,207   -   9,368   - プロフェッショナルサービス事業   87,497   -   14,077   - 合計   2,028,705   -   23,445   - (注)1.金額は販売価格によっております。 2.IPコアライセンス事業には、受注という概念が馴染まないため記載しておりません。 3.当社は当事業年度より非連結での業績を開示しております。そのため、前事業年度比は記載しておりません。 c.販売実績 当事業年度の販売実績を事業部門別に示すと次のとおりであります。 事業部門の名称   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 販売実績(千円)   前事業年度比(%) IPコアライセンス事業   139,779   - 製品事業   2,218,991   - プロフェッショナルサービス事業   74,007   - 合計   2,432,778   - (注)1.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%) 株式会社レスター   1,952,048   80.2 2.当社は当事業年度より非連結での業績を開示しております。そのため、前事業年度比は記載しておりません。 (5)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。また、当社は当事業年度より非連結での業績を開示しております。そのため、前年同期との比較分析は行っておりません。 ①財政状況および経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当事業年度の経営成績の状況は以下のとおりです。 ・売上高 2,432百万円 製品(RS1)の売上に加えて、IPの新規ライセンス、ランニングロイヤリティ収入、プロフェッショナルサービスにおける半導体製造装置向け、安全運転支援向け、AMR向けの受託開発売上等を計上しました。詳細は、後述の事業別の経営成績(売上高)に関する認識および分析・検討結果に記載のとおりであります。 ・売上総利益 910百万円、売上総利益率37.4% 売上原価に製品の仕入原価、プロフェッショナルサービスに係る受託開発原価等を計上したことによるものです。 ・販売費及び一般管理費 1,221百万円 労務費、エッジAI半導体「Di1」の開発費301百万円を含む研究開発費等を計上しました。 ・営業損失 311百万円 ・経常損失 293百万円 ・当期純損失 327百万円 特別損失として、投資有価証券評価損25百万円および関係会社株式評価損4百万円を計上しています。 ・1株当たり当期純損失(EPS) △104円28銭 当社は単一セグメントでありますが、当事業年度の事業別の経営成績(売上高)は以下のとおりです。 ・IPコアライセンス事業 139百万円 当事業年度は、AI半導体向けAI IPの新規ライセンス収入、安定的なロボティクス・セーフティ分野のリカーリング収益やディジタル機器向けGPU関連のランニングロイヤリティ収入等を計上したことにより、売上高は増加しました。 ・製品事業 2,218百万円 当事業年度は、Cambrianビジョンシステム、ドローン向けカメラモジュール、FA製品等の売上を計上したものの、パチスロの保通協(保安通信協会)等による検定試験の適合率が低調に推移したことを主要因として、当社の画像処理半導体「RS1」の量産出荷が一時的に弱含みとなったことにより、売上高は減少しました。 ・プロフェッショナルサービス事業 74百万円 当事業年度は、AI受託開発において、半導体製造装置向けサービスは伸びたものの、安全運転支援向けサービスの減少により、売上高は減少しました。 当事業年度末の財政状況は以下のとおりです。 ・流動資産 2,790百万円 主な内訳は、現金及び預金1,797百万円、売掛金及び契約資産475百万円、原材料及び貯蔵品299百万円であります。 ・固定資産 1,041百万円 主な内訳は、有形固定資産65百万円、ソフトウエア仮勘定191百万円、投資有価証券708百万円であります。 ・流動負債 537百万円 主な内訳は、画像処理半導体の仕入計上に伴う買掛金463百万円、未払金35百万円、契約負債18百万円であります。 ・固定負債 27百万円 ・純資産 3,266百万円 主な内訳は、資本金1,838百万円および資本剰余金1,858百万円、当期純損失327百万円を計上した結果による利益剰余金△428百万円であります。 ・自己資本比率 85.3% 以上の財政状況および経営成績の状況を踏まえた経営者の視点による分析・検討内容は以下のとおりです。 ・当事業年度の経営成績は、注力分野であるロボティクス・セーフティ分野向け事業は伸長したものの、アミューズメント市場向けグラフィックプロセッサー「RS1」の減収により、売上高は前年度比21.0%減となりました。利益面は、減収の影響に加えて、エッジAI半導体「Di1」の開発費301百万円を研究開発費に計上したことにより、営業利益、経常利益および当期純利益は前年度比減益となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容ならびに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は、前年同期に比べ714百万円減少し1,797百万円となりました。活動毎のキャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。 ・営業活動によるキャッシュ・フロー 648百万円の支出 主な増加要因は、減価償却費22百万円および仕入債務の増加額153百万円であり、主な減少要因は、税引前当期純損失の計上323百万円および棚卸資産の増加額270百万円であります。 ・投資活動によるキャッシュ・フロー 72百万円の支出 主な増加要因は、有価証券および投資有価証券の償還による収入400百万円であり、主な減少要因は、投資有価証券の取得による支出398百万円および固定資産の取得による支出74百万円であります。 ・財務活動によるキャッシュ・フロー 0百万円の支出 当社の運転資金需要のうち主なものは、製造委託しているLSI製品の仕入費用および製造費用、販売費および一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、半導体開発投資、設備投資、システム投資等によるものです。当社は、運転資金ならびに投資目的の資金需要には、主として自己資金を充当することを基本方針としております。この方針に従い、当事業年度における半導体開発費用、運転資金、IT機器等の設備投資資金については、自己資金を充当しました。 今後の資金需要のうち、主なものは、運転資金の他、事業拡大に向けた技術優位性の維持向上と開発体制の強化のための人的投資等であります。これらの資金についても、基本方針に基づき、自己資金を充当する予定であります。 ③重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に準拠して作成されております。重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1.財務諸表等 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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出典

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