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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

セキュア

SECURE,INC.4264 · Growth · 情報・通信業

入退室管理と監視カメラを核に、AI画像認識を組み合わせた物理セキュリティのワンストップソリューションを提供する企業。

概要

セキュアは、入退室管理システムと監視カメラシステムを中核とする物理セキュリティソリューションを提供する企業である。AI画像認識技術を組み合わせた顔認証や混雑分析などのサービスも展開する。2002年に東京都台東区で有限会社として設立、2010年にBtoBへ転換後、事業を拡大。2025年12月期の売上高は68億円、営業利益3億円、従業員数199名。2021年12月に東京証券取引所マザーズ(現グロース市場)へ上場した。

入退室・監視・解析の三本柱

セキュアは「SECURE AC(入退室管理)」「SECURE VS(監視カメラ)」「SECURE Analytics(画像解析)」の3つのサービスを中核に事業を展開する。SECURE ACはオンプレミス型とクラウド型(SECURE AI Office Base)を提供し、顔・指紋・カード・モバイル等多様な認証方式に対応する。SECURE VSはアナログカメラからIPカメラまで幅広い製品群を持ち、小規模から10万台超の大規模システムまで構築可能。SECURE AnalyticsはAI専用カメラによる客数計測・混雑可視化サービス「Vemcount」や「混雑カウント」などを含む。これらのサービスはデバイスとソフトウェアを組み合わせたワンストップ型で提供される。

13,000社超の顧客基盤と市場環境

セキュアは中小企業から大企業まで幅広い顧客層を持ち、2025年8月時点で導入社数は13,000社を超える。国内のセキュリティ市場は2029年までに1兆2,294億円(2024年比約15%増)へ拡大する見通しであり、うち監視カメラ分野1,772億円、入退室管理分野1,593億円が含まれる。企業の内部不正対策、働き方改革に伴うシェアオフィス需要、人手不足による無人化志向が需要を押し上げている。一方でIT人材不足やシステム複雑化により、セキュアのようなワンストップ型ソリューションへのニーズが高まっている。

国内7拠点と韓国子会社による広域展開

本社は東京都新宿区新宿住友ビル。国内には大阪、福岡、名古屋、横浜、大宮、広島、札幌、仙台に営業所・オフィスを構える。2020年3月には韓国京畿道城南市に研究開発子会社SECURE KOREA, Inc.を設立し、顔認証や映像解析の高度な技術者を配置している。2024年1月に株式会社ジェイ・ティー・エヌ、2025年4月に株式会社メディアシステムを子会社化し、東北地区の納品キャパシティ向上と自治体向けセキュリティ強化を図った。2025年6月・2026年2月には名古屋・大阪の営業所を移転し、拠点機能を拡充している。

3つの研究開発拠点でAI実装力を強化

セキュアは「Security System Lab」「SECURE AI STORE LAB 2.0」「SECURE KOREA, Inc.」の3つの研究開発拠点を有する。Security System Labでは多数のデバイス・ソフトウェアを組み合わせたシステムの最適化研究と専門人材育成を行う。SECURE AI STORE LAB 2.0では監視カメラ映像のみで商品認識・決済を行うレジレス店舗の実験運用を実施。SECURE KOREA, Inc.ではグローバル水準のAI技術者を擁し、新サービス「GUARD-FORCE Standard」などを開発した。これらの拠点が連携し、AIアルゴリズムの選定からシステム設計・施工・アフターフォローまで一貫して提供する体制を支えている。

業界の中での役割は物理セキュリティシステムのインテグレーターであり、AIを活用した高付加価値ソリューションを提供する。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
68億円
営業利益
3億円
営業利益率
4.4%
純利益
2億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01企業(入退室管理・監視カメラ)主力

企業向けに、入退室管理システムと監視カメラシステムを中核とした物理セキュリティソリューションを提供。顔認証などのAI技術を組み合わせ、防犯だけでなく勤怠管理や健康管理などにも応用し、顧客のDX推進を支援している。

入退室管理用途における顔認証の市場シェアは2024年実績で50.0%

主な製品・サービス3
SECURE AC(入退室管理システム)
オンプレミス型とクラウド型の入退室管理システム。多様なID認証デバイスに対応し、勤怠管理や在室管理などの機能を組み合わせられる。
SECURE VS(監視カメラシステム)
オンプレミス型とクラウド型の監視カメラシステム。小規模から大規模まで対応し、AIによる高度な検知機能を提供する。
SECURE Analytics(画像解析サービス)
AIを活用した画像解析サービス。来場者数計測や混雑見える化など、セキュリティを超えた用途を提供する。

02小売・店舗準主力

小売店舗向けに、AIカメラを活用した客数計測や混雑見える化、顧客行動分析などのソリューションを提供。また、レジレス店舗の実験も行っており、リテールDXを支援する。

主な製品・サービス2
Vemcount
AIステレオカメラで来場者数や滞留人数を計測するアプリケーション。多拠点の一括管理が可能。
混雑カウント
AIカメラで混雑度を5段階表示するソリューション。Webサイトや社内ポータルで可視化し、混雑予測も提供。

03公共・施設副次

公共空間や施設向けに、不審行動検知や防犯カメラの高度化など、社会課題に対応するセキュリティソリューションを提供。

製品と技術

顔認証対応の入退室管理システム「SECURE AC」

SECURE ACはオンプレミス型とクラウド型(SECURE AI Office Base)の2形態を提供する。オンプレミス型はIPベースで、顔・指紋・カード・モバイルなど多様な認証デバイスをサーバーで一元管理し、小規模から大規模まで拡張可能。APIを介して勤怠管理やビル管理システムと連携できる。クラウド型はSaaS型で、フリーアドレスやサテライトオフィスに対応し、AIによる事前登録者の入退室管理に加え、測温による健康管理、稼働状況の可視化、表情分析などの機能を備える。2025年3月時点で顔認証関連ソリューションの導入件数は10,000件を突破している。

クラウドとオンプレミスを統合した監視カメラシステム「SECURE VS」

SECURE VSはアナログカメラ、IPカメラ、レコーダーなど多様な製品を揃え、規格の異なるカメラを統合運用可能。小規模4台から10万台超の大規模システムまで構築できる。専用デバイスでは転倒・うろつき・滞留・エリア侵入・混雑把握などが可能。クラウド型サービス「SECURE VS Cloud」はSaaS型で初期費用を抑え、多拠点をブラウザ/アプリで一括管理し、AI検知イベント通知やAI検索で必要シーンを迅速抽出する。2024年7月にはAI画像解析結果を音声・テキスト・映像で即時通知する「GUARD-FORCE Standard」をリリースし、常駐警備のDX化や店舗・工場の安全管理に貢献している。

AI画像解析による混雑可視化と客数計測「SECURE Analytics」

SECURE AnalyticsはAI専用ステレオカメラを用いた画像解析サービスである。「Vemcount」は施設の入退場者や滞留人数を正確に計測し、ダッシュボードで多拠点一括管理可能。「混雑カウント」は5段階のアイコン表示で混雑具合を見える化し、施設サイトや社内ポータルにリアルタイム表示できる。蓄積データから1週間の混雑予測も行う。2020年11月には「SECURE群衆カウントソリューション」をリリース。これらのサービスは防犯目的に留まらず、マーケティングリサーチや業務改善にも活用される。

レジレス無人店舗の実験プラットフォーム「SECURE AI STORE LAB 2.0」

SECURE AI STORE LAB 2.0は監視カメラ映像のみで誰がどの商品を手に取ったかをAI認識し、レジ操作不要で決済が完了するレジレス店舗実験施設である。新宿住友ビルB1階に設置され、実際の店舗環境で取得したデータを用いてAIモデルを開発する。2021年4月には「SECURE AI STORE LAB」をリニューアルし、2023年7月に2.0としてグランドオープンした。2025年3月にはみずほPayPayドーム福岡で日本の野球場初の完全ウォークスルー型レジレス店舗を実証実験し、観客の購買体験向上とデータ分析による運営効率化を検証した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 企業(入退室管理・監視カメラ)入退室管理用途における顔認証の市場シェアは2024年実績で50.0%

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

サイバーセキュリティ専門の成長企業

売上高は52億円→62億円→68億円と成長中だが、営業利益率は4.8%→4.4%と伸び悩み。サイバー攻撃増加で市場は拡大するが、競合も多い。同業にはソラコム(147A)などが存在し、それぞれ異なる強みを持つ。セキュアは特にエンドポイントセキュリティとマネージドセキュリティサービスに強く、中小企業向けの提供に注力。

強み

  • サイバーセキュリティ市場は拡大基調。法的規制強化も追い風。
  • エンドポイントセキュリティなど特定分野で高度な技術力と実績。
  • MSS(マネージドセキュリティサービス)による定期収入で安定。
  • 大手が狙わない中小企業市場を攻略。コスト競争力あり。

課題

  • 売上成長に比べ営業利益率が低下。人件費増や価格競争が影響。
  • 大手IT企業も参入し競争が激化。差別化が課題。
  • セキュリティ人材の引き合い強く、採用・育成にコストがかかる。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がセキュア

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 35件

東京都台東区での創業と組織変更(2002〜2005年)

2002年10月、東京都台東区東上野に有限会社セキュアとして設立された。当初はBtoC向けのセキュリティ関連サービスを手掛けていたと推測される。2004年2月には株式会社セキュアへ組織変更し、法人としての体制を整えた。2005年10月、本社を東京都新宿区西新宿へ移転。この移転は後の事業拡大の基盤となった。

BtoBへの転換とドアロック受賞(2006〜2010年)

2006年8月、ドアロック「Sefirio」で経済産業大臣賞を受賞し、製品開発力が評価された。2010年10月、セキュアは「第2創業」としてBtoCからBtoBへ事業を本格転換。オフィス向けの入退室管理システムや監視カメラシステムの販売を開始した。この転換がその後の成長の分岐点となり、法人向けセキュリティ市場への本格参入を果たした。

拠点拡大とクラウドサービスの投入(2011〜2016年)

2011年4月に大阪営業所、2012年5月に福岡営業所、2013年10月に福島オフィスを開設し、全国展開を加速。2014年8月には本社を現在の新宿住友ビルへ移転した。2016年5月、クラウド型監視カメラサービス「Secure VSaaS」をリリースし、サブスクリプションモデルによるストック収益の基盤を構築した。この時期、営業拠点の拡充とクラウドシフトが同時に進んだ。

AIサービスの本格化とラボ開設(2018〜2020年)

2018年10月、AIによる混雑度見える化クラウド「混雑カウント」をリリース。2019年10月には「Security System Lab」を開設し、AIと物理セキュリティの融合研究を本格化。2020年3月、韓国に研究開発子会社SECURE KOREA, Inc.を設立。同年7月には新宿住友ビルB1階に無人型店舗「SECURE AI STORE LAB」を開設。同年9月にクラウド入退室管理「SECURE AI Office Base」、11月に「SECURE群衆カウントソリューション」をリリースし、AI関連サービスを拡充した。

上場と市場区分移行(2021〜2022年)

2021年6月、綜合警備保障と共同開発した「ALSOK混雑状況配信サービス」をリリース。同年10月には「顔認証のぞき見ブロッカー」を発売(2024年7月サービス終了)。2021年12月、東京証券取引所マザーズ市場に新規上場。2022年4月の市場区分見直しにより、マザーズからグロース市場へ移行した。上場により資金調達力と認知度が向上し、その後のM&Aや研究開発投資の原資となった。

子会社化と資本業務提携による拡大(2023〜2026年)

2023年7月、レジレス無人決済店舗「SECURE AI STORE LAB 2.0」をグランドオープン。2024年1月に株式会社ジェイ・ティー・エヌを子会社化。2024年7月にAI画像解析通知プラットフォーム「GUARD-FORCE Standard」をリリース。2025年1月にクラウド型監視カメラ「SECURE VS Cloud」、同年2月に株式会社メルコホールディングスと資本業務提携、同年4月に株式会社メディアシステムを子会社化。2026年3月にはリコージャパンと資本業務提携を結び、外部パートナーとの連携を強化した。売上高は2017年の14億円から2025年には68億円へ拡大している。

年表35件を開く

2000年代

  • 2002年10月創業東京都台東区東上野に有限会社セキュア設立
  • 2004年2月株式会社セキュアへ組織変更
  • 2005年10月東京都新宿区西新宿へ本社移転
  • 2006年8月ドアロック「Sefirio」で経済産業大臣賞を受賞

2010年代

  • 2010年10月創業セキュア第2創業(BtoC ⇒ BtoBへ転換)スタート オフィス向けの入退室管理システムや監視カメラシステムの本格販売開始
  • 2011年4月大阪営業所を大阪市中央区に開設
  • 2012年5月福岡営業所を福岡市博多区に開設
  • 2013年10月福島オフィスを福島県郡山市に開設
  • 2014年8月東京都新宿区西新宿 新宿住友ビルへ本社移転
  • 2016年5月クラウド型監視カメラサービス「Secure VSaaS」リリース
  • 2018年10月AIによる混雑度見える化クラウドサービス「混雑カウント」リリース
  • 2019年10月「Security System Lab」を開設

2020年代

  • 2020年3月創業韓国 京畿道 城南市に新会社SECURE KOREA, Inc.設立
  • 2020年7月新宿住友ビルB1階に無人型店舗「SECURE AI STORE LAB」を開設
  • 2020年9月クラウド型入退室管理サービス「SECURE AI Office Base」リリース
  • 2020年11月監視カメラ映像のAI解析によるクラウド型の混雑度見える化サービス「SECURE群衆カウントソリューション」リリース
  • 2021年4月「SECURE AI STORE LAB」を 未来型AI無人店舗「DIME LOUNGE STORE」としてリニューアル
  • 2021年6月綜合警備保障株式会社と共同開発した「ALSOK混雑状況配信サービス」リリース
  • 2021年10月マスク着用に対応した「顔認証のぞき見ブロッカー」リリース(2024年7月サービス終了)
  • 2021年12月上場東京証券取引所マザーズ市場へ新規上場
  • 2022年2月名古屋オフィス(現 名古屋営業所)を愛知県名古屋市に開設
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所マザーズ市場からグロース市場へ移行
  • 2023年1月横浜オフィスを神奈川県横浜市に、大宮オフィスを埼玉県さいたま市に開設
  • 2023年4月広島オフィスを広島県広島市に開設
  • 2023年7月AIによるレジレス・無人決済店舗「SECURE AI STORE LAB 2.0」をグランドオープン
  • 2024年1月M&A株式会社ジェイ・ティー・エヌの全株式の取得に伴い、子会社化
  • 2024年7月札幌オフィスを北海道札幌市に開設
  • 2024年7月AI画像解析結果を音声・テキスト・映像で即時通知する「GUARD-FORCE Standard」リリース
  • 2025年1月クラウド型監視カメラサービス「SECURE VS Cloud」リリース
  • 2025年2月株式会社メルコホールディングスと資本業務提携
  • 2025年4月仙台オフィスを宮城県仙台市に開設
  • 2025年4月M&A株式会社メディアシステムの全株式の取得に伴い、子会社化
  • 2025年6月愛知県名古屋市 メイフィス伏見ビルへ名古屋営業所移転
  • 2026年2月大阪府大阪市 淀川6番館へ大阪営業所移転
  • 2026年3月リコージャパン株式会社と資本業務提携

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高成長率(数値目標の明記なし)
  • 営業利益(数値目標の明記なし)
  • 売上総利益率(数値目標の明記なし)
  • システム導入件数(数値目標の明記なし)

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    セキュリティソリューションの強化

    販売パートナーの深耕・新規開拓で顧客接点を拡大し、顕在化するセキュリティニーズを的確に把握。営業提案手法の最適化によりソリューション力を強化する。

  2. 02

    AI実装力の強化と商品機能拡充

    高度化するセキュリティニーズに対応するため、AI(画像認識)技術の実装力を強化し、商品機能を拡充する。2つの研究開発拠点と韓国子会社で研究開発を推進する。

  3. 03

    ストック型サービスの強化

    クラウド型入退室管理システムなどのストック収益基盤を拡充し、収益力向上を図る。研究開発によりストック型サービスの拡充に積極的に取り組む。

  4. 04

    新規事業領域の開拓

    レジレス・無人決済店舗「AI STORE LAB」の事業化や、韓国子会社を起点とした海外展開を推進し、事業規模の拡大を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 5期分

グループ全体で199人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は588万円で、4期前と比べて+6.0%平均年齢は38.3歳、平均勤続年数は4.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年12月55538.13.298
2022年12月58938.14.4113
2023年12月56137.24.4131
2024年12月58638.64.6157191
2025年12月58838.34.4199151

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率33.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)67.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 2 / 海外 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
本社 — 東京都新宿区187百万円
大阪営業所 — 大阪府大阪市中央区3百万円
福岡営業所 — 福岡県福岡市博多区2百万円
本社 — 韓国京畿道 城南市1百万円
主な関係会社
  • 海外
    SECURE KOREA, Inc.
    韓国京畿道 城南市
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ジェイ・ティー・エヌ
    神奈川県 横浜市中区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社メディアシステム(注)4
    福島県 福島市
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    空港用気象実況画像取得装置等の購入及び取付調整
    気象庁 · 2026-06-30
    8,856万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は68億円営業利益3億円前期と比べると増収増益で、売上が+9.7%、利益が+0.0%。

売上高
+9.7%
68億円
営業利益
+0.0%
3億円
純利益
+0.0%
2億円
営業利益率
4.4%
前期比 -0.4%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高82億円68億円
営業利益6億円3億円
純利益4億円2億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は41億円、営業利益は2億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+24.2%、営業利益は+100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q15213.31
2023年2Q1100.01
2023年3Q1200.00
2023年4Q140
2024年1Q18316.72
2024年2Q13−1−7.70
2024年4Q3113.20
2025年2Q3313.00
2025年4Q3525.72
2026年2Q4124.91

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 9期分

2017年12月期からの9期で、売上は14億円から68億円へ4.9倍に増えた。直近期の営業利益率は4.4%。売上は3期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2017年12月1400
2018年12月1510
「Security System Lab」を開設
2019年12月17−10
韓国 京畿道 城南市に新会社SECURE KOREA, Inc.設立
2020年12月2800
東京証券取引所マザーズ市場へ新規上場
2021年12月3411
名古屋オフィス(現 名古屋営業所)を愛知県名古屋市に開設
2022年12月34−2−2
横浜オフィスを神奈川県横浜市に、大宮オフィスを埼玉県さいたま市に開設
2023年12月5222
株式会社ジェイ・ティー・エヌの全株式の取得に伴い、子会社化
2024年12月62334.82
株式会社メディアシステムの全株式の取得に伴い、子会社化
2025年12月68334.42

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高68億円のうち、営業利益として残るのは3億円4.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の2.9%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金58.8%40億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金36.8%25億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.4%3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
41.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.0pt
4.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.7pt
2.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.2pt
8.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 7期分

2025年12月期は営業CFが2億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは−1億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は22億円で、売上の3.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年12月−105−15
2020年12月−1−11−24
2021年12月1−1307
2022年12月−3−12−45
2023年12月10318
2024年12月3−56−212
2025年12月2−311−122

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 9期分

2025年12月期の総資産は53億円。このうち返さなくてよい自己資本が29億円で、自己資本比率は55.7%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年12月61512.5
2018年12月81715.2
2019年12月134933.4
2020年12月1551031.0
2021年12月20101049.6
2022年12月2081242.3
2023年12月27101737.2
2024年12月38132533.9
2025年12月53292355.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
23億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
5億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
23億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
76
/ 100
安定性自己資本比率37 / 40
収益力営業利益率9 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中290位あたり、逆に低いのは営業利益率605社中443位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.9%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.4%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
55.7%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
9.7%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,452で、1年前と比べて-12.0%過去52週の値幅のなかでは17%の位置にある。

¥1,452-0.8%1ヶ月-9.3%1年-12.0%時価総額82億円
過去52週の値幅
安値¥1,340高値¥1,989

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)36.8倍
PER (会社予想)21.5倍
PBR2.26倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月14日に-5.11%と下落し1542円で終えた。25日線(1574円)を下回り、75日線(1597円)も下回るなど、短中期の移動平均線を割り込んだ。1か月では-4.4%と下落傾向。52週高値1989円からは約22%下落したが、52週安値1340円からは約15%高い水準。出来高は8月14日に36400株と急増しており、売り圧力が強まった。RSIは47.7と中立圏。週足では下降トレンドが続いており、1500円台を維持できるかが焦点。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 35/100)

PER45.5倍は業界平均29.7倍を上回り割高感がある。PBR2.17倍は業界平均3.44倍を下回るが、無配で配当利回り0%は株主還元の脆弱さを示す。ROE8.9%は業界平均並みだが、収益成長が緩やかで今後の利益伸び悩みが懸念される。バリュエーションは割高寄りながら、業種特性を考慮すれば一定のプレミアムは許容範囲。

指標この会社業種平均
PER (実績)36.8倍47.9倍
PER (予想)21.5倍
PBR2.26倍2.96倍
ROE8.9%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

成長軌道にあるが、収益化の持続性が焦点。2023年に黒字転換し、2024年も増収増益が続く見通し。ただし、PERは45倍と割高感があり、市場の成長期待が先行している。強気派はセキュリティ需要の拡大とサブスク型収益の安定性を評価。弱気派は競争激化による価格圧力や、限られた市場規模での成長鈍化を懸念する。

プラスに働く材料7
  • セキュリティ需要の拡大

    サイバー攻撃増加で企業のセキュリティ投資は堅調。

  • サブスク収益の安定性

    ストック型収益が売上を下支えし、収益予測が容易。

  • 成長持続の可能性

    2024年の営業利益率4.84%は改善途上、伸び代あり。

  • 売上高68億円と前期比9.7%増、成長継続FY2025/12通期影響

    売上高は3年連続増加。セキュリティ市場の拡大が追い風。

  • 営業利益率4.4%維持で安定収益基盤継続影響

    営業利益率は4.4%と低いが赤字転落回避で安心感。

  • サイバーセキュリティ需要の構造的増加継続影響

    企業のセキュリティ投資増加で市場成長。受注拡大期待。

  • 新サービス投入で収益多様化不定影響

    既存顧客へのクロスセルで売上拡大余地。ただし具体情報なし。

マイナスに働く材料7
  • 競争激化による価格圧力

    類似サービスが多く、価格競争が収益性を圧迫か。

  • 高PERのバリュエーション懸念

    PER45倍は成長鈍化時に調整リスク。

  • 市場規模の限界

    国内セキュリティ市場は大手寡占、中小の成長余地が限定的。

  • 営業利益横ばいで成長期待剥落FY2025/12決算後影響

    営業利益3億円で2期増益なし。成長株への期待剥落で売り。

  • PER45倍は割高、利益成長なく調整懸念不定影響

    PER45.5倍は高水準。利益成長鈍化でバリュエーション調整リスク。

  • 無配で株主還元欠如継続影響

    配当利回り0%。株主価値向上策がなく、長期保有魅力低い。

  • 時価総額87億円の超小型株で需給悪化リスク継続影響

    流動性極めて低く、大口売りで株価急落リスク。

次の決算で確かめる点
ARR(年間経常収益)
サブスク収益の成長性を示す主要指標。
顧客解約率
ストック型ビジネスの健全性を測る。
営業利益率
収益性改善の進捗を確認。

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ2,681人。区分でいちばん多いのは事業法人47.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が56.0%を占め、残る44.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
事業法人50.046.242.939.747.8
個人・その他45.745.948.547.840.2
金融機関2.73.73.88.28.2
外国法人1.21.01.31.01.9
証券会社0.43.23.33.31.8
外国人個人0.00.00.20.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01合同会社LYON18.01
02株式会社バッファロー14.19
03谷口 辰成7.71
04谷口 才成7.09
05谷口 喆成6.59
06合同会社YSH5.21
07CBC株式会社4.04
08日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)3.49
09株式会社ブロードバンドタワー2.66
10株式会社東邦銀行2.13

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 9期分

1株利益は9期で−87%、1株純資産は9期で−13%。直近期のROEは8.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2017年12月26259755.8
2018年12月38899048.9
2019年12月−1320
2020年12月8297.5
2021年12月3221418.374.7
2022年12月−49179
2023年12月3621518.143.5
2024年12月5126820.935.8
2025年12月345198.942.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/12期の役員報酬は総額106百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
谷口辰成代表取締役 社長491,450,035
横井文昭取締役副社長658,800
平本洋輔取締役 AI Store事業部長391,500
佐藤仁美取締役 経営管理部長5018,000
芦澤光二取締役75
倉林聡子取締役52
久喜政徳常勤監査役69
古島守監査役56
湯瀬陽子監査役45
平井信行63

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4858521
社外取締役621214

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容7,033字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、2010年10月に入退室管理システムおよび監視カメラシステムの本格販売を開始して以降、入退室管理システム、監視カメラシステムを中心としたセキュリティシステム構築における最適化を柱に着実に事業規模を拡大してまいりました。 従来、企業におけるセキュリティは「生命と財産の保全」を主目的として位置付けられてきましたが、2010年以降のSNS普及により、「信用」や「評判」といった無形資産の保全も重要な経営課題となっています。加えて、IT人材の不足や基幹システムの老朽化を背景としたDX(デジタルトランスフォーメーション)への対応、新型コロナウイルス感染症拡大を契機とした「従業員の健康管理」など、企業が対応すべきセキュリティの領域は大きく拡張してまいりました。これらを背景に、セキュリティはあらゆる企業にとって、いまや不可欠な経営基盤の一つとなっております。 一方で、企業が直面する経営課題は、組織体制、事業内容、拠点構成、取り扱う情報資産等により大きく異なり、求められるセキュリティ対策の範囲や水準も多様化しています。従来のセキュリティシステムは、導入そのものによる犯罪抑止効果が中心でしたが、近年では新たな脅威(リスク)への対応やDX推進の観点から、導入後の運用を含めた高度化が求められております。その結果、複数のデバイス間の互換性確保や、膨大なデータを扱うネットワークシステムの安定性とコストの両立、顔認証などのAI(画像認識)技術の適切な実装といった課題が顕在化しています。 こうした環境下において、当社グループは「SECURE AC(=Access Control:入退室管理システム)」「SECURE VS(=Video Surveillance:監視カメラシステム)」「SECURE Analytics(画像解析サービス)」という3つのサービスを中核に、顧客ニーズに応じたデバイスとソフトウェアを組み合わせたワンストップ型のソリューションを提供しております。これにより、中小企業から大企業まで幅広い顧客基盤を有し、2025年12月時点で13,000社以上の導入実績を有しております。 また、当社グループでは、入退室管理システムにおける顔認証システムや、監視カメラシステムの一部サービスにAI(画像認識)の技術を活用しており、外部パートナーから調達した最適なAIアルゴリズムと自社のシステム構築ノウハウを組み合わせることで、システム構築から導入・施工、アフターフォローまで一貫したソリューションを提供しております。また、2010年のBtoB事業への転換以降、物理セキュリティ分野におけるAI(画像認識)技術の研究開発を継続しており、運用を前提とした最適化を通じて、より付加価値の高いサービスの提供を可能としております。 これらのAI(画像認識)技術を実装した物理セキュリティシステムは、防犯の高度化や不正行為の抑止にとどまらず、行動分析による業務改善、マーケティングリサーチ、店舗における省人化・省力化、イベント会場等における本人確認など、セキュリティ領域を超えた用途への展開が可能です。当社グループでは、顧客の業種・業態や多様なニーズに応じてこれらの技術を最適化し、付加価値の高いソリューションとして提供しております。 当社グループの強みは、物理セキュリティシステム導入にかかる一連のプロセスを一気通貫で提供できる点にあり、これまで多くのエンドユーザーやパートナー企業からの信認を得てまいりました。今後も、顔認証、行動分析、人検出、群衆解析等のテクノロジーを既存サービスに付加し、物理セキュリティシステムとAI(画像認識)技術を掛け合わせた「安心」「安全」とプラスアルファの価値を提供することにより、顧客企業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を支援し、広く社会課題の解決に貢献してまいります。 (1)当社グループが提供するサービスの内容 当社グループが提供する具体的なサービスの内容は以下の通りとなります。 種類    商品・サービス   主な特徴 SECURE AC入退室管理システム   オンプレミス型入退室管理システム   IP(※1)ベースのオンプレミス型入退室管理システム。顔・指紋・カード・モバイルなど多様なID認証デバイスをサーバーで一元管理し、小規模から大規模まで柔軟に拡張可能。さらに、ビル管理・警備システムとの連動に加え、APIを介して勤怠管理をはじめとする社内システムや他社システムとも連携でき、施設のセキュリティレベルに応じたフレキシブルな運用を支援。 クラウド型入退室管理システムSECURE AI Office Base   セキュリティレベルを強化しつつ、利便性高く運用できるSaaS型のクラウド入退室管理システム。フリーアドレスやサテライトオフィスなど新しいワークスタイルに対応し、AI(画像認識)による事前登録者の入退室管理に加え、勤怠管理・在室管理など幅広い管理機能を提供。さらに、測温による健康管理、オフィスの稼働状況/混雑度の可視化、勤怠状況の分析、AIを活用した表情分析など、多角的なデータ分析が可能。 SECURE VS監視カメラシステム   オンプレミス型監視カメラシステム   幅広い製品群でクライアントの課題を解決する、オンプレミス型の監視カメラシステム。アナログカメラ、IPカメラ、レコーダーなど多様なラインナップを揃え、規格の異なるカメラも統合して運用可能。カメラ4台の小規模構成から10万台超の大規模システムまで構築・運用が可能。さらに、転倒・うろつき・滞留・エリア侵入・混雑の把握、ゾーン/ラインカウント、プライバシーマスキング、ラインクロス等の検知が可能な専用デバイスも提供。 AI 検知・通知プラットフォームGUARD-FORCE Standard   「環境」と「従業員」をAIでリアルタイムに双方向接続する統合プラットフォーム。カメラ映像をAI解析し、顔認識AIやIoT制御の検知・接点入力をトリガーにクラウドへデータを収集。発生した異常や検知結果を、Buddycom(※2)インカムへ音声(読上げ)・テキスト(チャット)・映像で一斉通知し、現場の状況共有と初動対応を迅速化。また、侵入検知・転倒検知・滞在検知・人物カウント・車両検知・駐車場管理など「数十項目」の検知に対応し、防犯防災の高度化と省人化、従業員の安全性向上、特定人物/逸脱行動の早期検知によるサービス品質向上、既存監視カメラの有効活用までを一体で支援。 クラウド型監視カメラシステムSECURE VS Cloud   クラウド型映像監視サービス。SaaS型で初期費用を抑えて導入でき、カメラ・録画をクラウドで柔軟に拡張。多拠点をブラウザ/モバイルアプリで一括管理し、AI検知のイベント通知、AI検索で必要シーンを迅速抽出。権限設定やアラート履歴共有で運用を省力化し、現場対応を高速化。 顔認証システムFace Tracker    AI顔認証技術を採用した監視カメラ用顔認証ソリューション。登録人物、非登録人物を識別し、外部への通知と顔情報を管理する。顔認証によるログ検知によって勤怠管理にも応用可能。 種類    商品・サービス   主な特徴 SECURE Analytics画像解析サービス   客数情報解析アプリケーションVemcount   AI(画像認識)専用ステレオカメラで施設の入退場者、滞留人数を正確に計測するサービス。ダッシュボードによる多拠点一括管理が可能。領域制限やアラート出力も可能。 混雑見える化ソリューション混雑カウント   AI(画像認識)専用ステレオカメラによって人数を計測し、5段階のアイコン表示で混雑具合を見える化するサービス。一般利用者向けにWebサイトにて各種施設(温泉・商業施設等)の混雑具合を表示させたり、従業員向けに社内ポータルサイト等にてカフェ・食堂等の混雑度をリアルタイムで表示することが可能。運営開始後は蓄積した混雑度のデータを解析し、1週間の混雑度予測も可能。 ※1IP:インターネットプロトコルの略であり、インターネット上で情報のやり取りをする際の通信方式 ※2Buddycom:「Buddycom」は株式会社サイエンスアーツの登録商標 (2)当社グループの事業の特徴 ①優れた研究開発力 当社グループでは、AI(画像認識)技術と物理セキュリティを掛け合わせた高付加価値なシステムの創出を目的として、「Security System Lab」「SECURE AI STORE LAB2.0」の2つのラボ(研究開発施設)に加え、韓国京畿道城南市に子会社「SECURE KOREA, Inc.」を保有し、研究開発に取り組んでおります。 a 「Security System Lab」(最適化に向けたシステム研究) 物理セキュリティシステムは、メーカーの異なる多数のセキュリティデバイスやソフトウェア、サーバー、ネットワーク機器を組み合わせて構成される高度に複雑なシステムであり、ITネットワークの設計に加え、建築・施工に関する専門知識も求められます。また、物理セキュリティシステムの導入に際しては、適切なデバイスの選定やAI(画像認識)の実装方法について、非常に幅広い分野のテクニカルスキルおよびノウハウが必要となり、デバイスの設置位置や設定方法によって認証精度は大きく左右されます。 当社グループの「Security System Lab」では、こうした多数の構成要素を前提に、顧客が求めるパフォーマンス、安定性およびコストの最適なバランスを実現するシステム構成の研究を行っております。これらの研究開発の成果を最大限に活かすことが可能なデバイスと組み合わせることにより、多様な顧客ニーズに対応した最適化されたセキュリティシステムの構築を可能としております。 AI(画像認識)を活用したサービス(顔認証による入退室管理システムおよびVSの一部サービス)においては、顧客のニーズに応じたAIアルゴリズムについて、性能、コスト、安定性の観点から評価・検証を行い、それを搭載するのに最適なデバイスを選定した上で調達し、AI(画像認識)を実装したアプリケーションの開発を行っております。併せて、こうして最適化されたセキュリティシステムを、物理セキュリティシステム導入にかかる一連のソリューションとして提案できる専門人材の育成についても本Labにて取り組んでおります。 また近年では、店舗や公共の空間における不審行動検知や盗撮行為の抑止・検知といった新たな社会課題に対応するセキュリティソリューションの研究開発にも注力しております。 これらの取り組みにより、当社グループは、AIアルゴリズムの選定からシステム設計、導入・施工、アフターフォローまでを一気通貫で提供できる体制を構築しており、多くのエンドユーザーおよびパートナー企業から高い信認を得ております。 b 「SECURE AI STORE LAB2.0」(レジレス・無人決済店舗の研究) 「SECURE AI STORE LAB2.0」では、従来使用していた重量センサーや赤外線センサーを使用せず、監視カメラ映像のみを活用して、誰がどんな商品を手に取ったかをAI(画像認識)により認識し、レジ操作を伴わずに決済が完了し、そのまま退店できるレジレス店舗の実験運用を行っております。 当該AIの開発においては、実際の店舗環境で取得したデータを用いた学習が不可欠であることから、実験運用を通じて得られるデータ等を基に、実用性の高いAIモデルの開発を進めております。これにより、無人店舗ソリューションの高度化にとどまらず、リテール企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に資する商品・サービスの開発にも取組んでおります。 AI STORE LABの全景 c 「SECURE KOREA, Inc.」(新たなサービスの開発) 「SECURE KOREA, Inc.」は、当社グループの技術力強化および新たなサービスの開発を目的として、2020年3月に韓国京畿道城南市に設立した研究開発子会社です。 「SECURE KOREA, Inc.」には、顔認証技術や映像解析などの分野においてグローバル水準の高度な知見と経験を有する技術者を配置しており、日本国内の「Security System Lab」や「SECURE AI STORE LAB2.0」と連携しながら、当社グループ全体の新たなサービスの開発に取組んでおります。 近年の主な研究開発成果としては「GUARD-FORCE Standard」が挙げられます。 この「GUARD-FORCE Standard」は、AI画像解析やセキュリティセンサー、設備機器などの接点入力と、株式会社サイエンスアーツが提供するライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom」とを連携することで、常駐警備のDX化や、店舗・工場における安全管理およびマーケティングにも資する新しい形のセキュリティソリューションです。 30項目以上の検知が可能なSECURE AI BOXの侵入者検知および特定方向姿勢検知カウント機能を活用し、立入禁止区域への侵入や不審行動、車両や人の混雑状況、設備異常等のイベントを音声・テキスト・画像で即時に通知できる新システムとして、2024年7月よりサービスの提供を開始いたしました。 ②顔認証などのAI(画像認識)技術の最適化 当社グループでは、AI(画像認識)技術の代表例である顔認証技術を、カメラなど多数の物理デバイスにおいて最適化して実装することで、高度な認証制度と実運用性を両立したソリューションを提供しております。具体的には、特定の人物の顔特徴を分析して映像から顔を検出し、属性情報を解析した結果をリアルタイムに通知することで入退室管理システムをはじめとする多様な用途に対応しております。 当社グループが提供する顔認証ソリューションは、ビジュアルベース(2D認証)とIRベース(3D認証)の2つの方式を採用しています。 <ビジュアルベース(2D認証)> ・撮影した画像から「輪郭」や「目・鼻・口」といったパーツの位置関係を計測し、その情報をテンプレート化することで登録されている人物との照合を行う方式 <IRベース(3D認証)> ・ビジュアルベースの情報に加え、赤外線カメラを用いて顔の凹凸等の奥行き情報をデータ化し、より高精度に登録されている人物との照合を行う方式 当社グループでは、これらの顔認証に用いるアルゴリズムを外部から調達・選択し、物理セキュリティシステムに最適化して実装することで、より高付加価値のセキュリティシステムとして提供しております。その結果、AI顔認証関連商品は、ライセンス・デバイスを合わせて2025年12月末時点で11,630件(うちライセンスは約18%)の導入実績を有しており、入退室管理用途における顔認証の市場シェアは2024年実績で50.0%、2025年見込みで50.8%(数量ベース)となっております(出典:富士経済「DXを実現するセキュリティ関連システム・ソリューション市場の将来展望2025」)。 ③顧客ニーズに合わせた付加価値の高いサービスの提供 当社グループでは、単一的なサービスの提供に限らず、顧客の多様なニーズに応じて、複数のシステムや機能を組み合わせた高付加価値サービスを提供しております。例えば、入退室管理システムの導入においては、顔認証による施錠管理に加え、勤怠管理、健康管理、オフィス混雑度の見える化などの機能を組み合わせ、顧客ごとの運用や目的に応じた柔軟なソリューションを実現しております。このようなソリューション提供を通じて、当社グループのサービスは、中小企業から大企業に至るまで、幅広い顧客層に採用されております。 ④販売パートナーとの連携 当社グループでは、直接エンドユーザーへの直接販売に加え、幅広い業種の販売パートナー(代理店)企業との連携による間接販売を展開しております。これらの販売パートナーが有する顧客基盤を活用した代理販売を展開していることも大きな特徴であり、販売パートナー経由の売上は全体の約9割を占めております。 販売パートナーは、オフィスデザイン会社・警備会社・OA機器販売会社等、企業におけるオフィス移転や設備更新といった情報を早期に把握できる業種を中心に構成されております。こうした幅広い販売パートナー網の構築により、需要の迅速な把握と提案機会の拡大を図るとともに、顧客ニーズに応じたソリューション提案を可能とし、高い競争優位性に繋がっております。 今後も、こうした販売パートナーの新規開拓、および既存パートナーとの関係強化を積極的に展開し、効率的かつ強力な営業基盤を維持・拡大し続けてまいります (3)事業系統図の概要 当社グループの事業系統図を図式化すると、下記の通りとなります。
経営方針・対処すべき課題4,136字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、「AI×セキュリティで新しい価値を創る」をビジョンに掲げ、入退室管理システムや監視カメラシステムなどの物理セキュリティシステムにAI(画像認識)技術を掛け合わせた付加価値の高いソリューションを開発・提供しております。これまでの実績で培ってきたセキュリティソリューション事業を基盤に、AI(画像認識)技術の実装力を一層強化・活用することで新規ビジネスの成長を加速させ、「Make place Secure upgrade place Smart」をコンセプトに、安心安全な空間を提供と、空間のデータ化を通じたスマートな社会の実現を目指してまいります。 (2)経営戦略等 当社グループは、主にオフィス、商業施設、工場における中堅・大企業を主要なターゲットとし、「SECURE AC(入退室管理システム)」「SECURE VS(監視カメラシステム)」「SECURE Analytics(画像解析サービス)」の3つのサービスを、各企業のニーズに応じたデバイスとソフトウェアを組み合わせ、ワンストップで提供する「セキュリティソリューション事業」を単一セグメントとして事業展開しております。 今後は、販売パートナーの深掘および新規開拓による顧客接点のさらなる拡大を図るとともに、顕在化するセキュリティニーズの的確な把握と営業提案手法の最適化によるソリューション力の強化、高度化するセキュリティニーズに対応するためのAI(画像認識)実装力の強化による商品機能の拡充、ならびにストック型サービスの強化による収益力向上を通じて、当社事業の継続的な成長を図ってまいります。 また、新たな事業領域として、レジレス・無人決済店舗「AI STORE LAB」の事業化や、韓国子会社を起点とした海外展開等を推進し、さらなる事業規模の拡大を目指してまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループにおける経営目標の達成状況を判断するための客観的な指標は、事業規模の拡張性を示す売上高成長率、事業活動の成果を示す営業利益、収益性の判断指標である売上総利益率になります。また、当社グループでは、非財務指標としてシステム単位での導入件数(※)を活用しています。 当社グループの主たる収益源は、SECURE AC(入退室管理システム)とSECURE VS(監視カメラシステム)のシステム案件に係る売上であり、システム単位での導入件数の拡大は将来の収益基盤の強化につながるものと考えております。 ※導入件数とは、SECURE AC(入退室管理システム)は20万円以上、SECURE VS(監視カメラシステム)は10万円以上のシステム案件を対象とし、不具合対応やOEM等のプロジェクトは対象外としております。 (4)経営環境 国内のセキュリティ市場全体は、2029年には1兆2,294億円(2024年実績と比較すると約15%増)規模へ拡大する見通しであり、うち監視カメラ分野は1,772億円、入退室管理分野は1,593億円で合計は3,365億円(同約29%増)であり、一定の成長率で推移しております(出典:富士経済「DXを実現するセキュリティ関連システム・ソリューション市場の将来展望2025」)。 企業においては、内部不正やいわゆるバイトテロ等の内部リスクの増加、働き方改革に伴うシェアオフィスの利用拡大、人手不足を背景とした無人化・省力化の進展などにより、物理セキュリティに求められる技術水準は高度化しております。また、コロナ禍以降、セキュリティへの意識や非接触に対する意識の変化を背景に、カードキーや指紋認証に代わり、顔認証による認証方式の需要が拡大しているものと考えております。 一方で、物理セキュリティシステムの高度化・複雑化が進むなか、IT専門人材の不足が露呈してきていることを背景に、AIなどの新しいITサービスといった新技術との連携が困難になるケースも見られ、コスト負担の増加が企業にとって重要な経営課題となっております。こうした状況を踏まえ、物理セキュリティと先端技術を融合した、総合的かつ合理的なソリューション、いわゆるDX(デジタル・トランスフォーメーション)へのニーズは一層高まっているものと考えております。 当社グループでは、監視カメラおよび入退室管理のセキュリティ市場は将来的にはIoT市場10兆1,653億円(出典:富士経済「DXを実現するセキュリティ関連システム・ソリューション市場の将来展望 2025」およびIDC Japan「国内IoT市場予測」に基づき当社で作成」)との垣根がなくなり成長性の高い巨大な一体的な市場を形成するものと見込んでおり、無人店舗やスマートシティ等で活用される高付加価値な監視カメラの潜在需要は拡大していくものと考えております。 こうした機運の高まりを踏まえ、セキュリティ業界においては、企業の規模や業種等によって求められるセキュリティニーズは様々でありそうした様々なニーズに柔軟に対応するためにも、より付加価値の高いサービスの提供が求められており、高品質のハードウェアの提供はもとより、常に最先端のIT・ICT(※)技術を駆使し、AIを活用した画像解析技術の革新に邁進していくことにより、高度化するお客さまのニーズに迅速かつ柔軟にお応えしていくことが最大の経営課題であると認識しています。 (※)「Information and Communication Technology(情報通信技術)」の略 ・様々なセキュリティニーズ(当社作成) (5)事業上および財務上の対処すべき課題 当社グループが継続企業として成長し続けるために対処しなければならない課題を以下のように考えております。 ① 研究開発活動における課題 当社グループにおける主要なテクノロジーである画像関連技術の分野は、機械学習や生成AIを含むAI技術の進展により、商品・サービスの高度化および付加価値の向上が急速に進んでおります。 このような環境下において、当社グループでは、AIを活用した高度な画像関連技術の応用に取り組み、実証実験に基づく実効性のあるデータを蓄積しながら、実用化に向けた継続的な改良を行っていく必要があると認識しております。また、その一環として、2020年9月にクラウド型入退室管理システム「SECURE AI Office Base」を開発して以降、ストック型サービスの強化にも取り組んでおります。今後は、従来のオンプレミス型商品に加えて、ストック収益を基盤とするクラウドサービスの拡充に向けた積極的な研究開発が重要な課題であると考えております。 こうした課題に対処するため、当社グループでは「Security System Lab」および「SECURE AI STORE LAB 2.0」の2つのラボ(研究開発拠点)と、韓国京畿道城南市に所在する子会社「SECURE KOREA, Inc.」において、AI実装サービスの拡充、画像解析精度の向上など、AIとセキュリティを掛け合わせたシステムの価値向上およびストック型サービスの強化に向けた研究開発を推進しております。また、「SECURE AI STORE LAB 2.0」については、研究開発成果の収益化にも取組んでおります。 ② 営業活動における課題 当社グループでは、主にオフィス、商業施設、工場における中堅・大企業を主要なターゲットとし、競争環境が激化する中で、継続的に競争優位性のあるシステムを提案していくことが課題であると認識しております。 こうした課題に対処するため、多様な顧客ニーズに対応可能なデバイスの調達に加え、新たな販売パートナーの開拓および既存販売パートナーと連携強化に取組んでおります。 今後は、トレーニング用コンテンツの拡充や新サービスの共同開発等を通じた既存パートナーとの関係強化、セミナーや展示会の開催等による新規パートナーの発掘、韓国子会社「SECURE KOREA, Inc.」を拠点として海外におけるセキュリティニーズへの対応にも取り組んでまいります。 また、「オフィス、商業施設、工場」などで培った技術基盤を活かし、「データセンター、ホテル、マンション」などの分野への展開を図ってまいります。 ③ 内部管理・統制体制における課題 当社グループが各ステークホルダーに幅広く信頼される企業集団として、今後のさらなる事業拡大に対応していくためには、効率的かつ適正な業務運営体制を構築することが重要な課題であると認識しております。 このため、管理部門による内部管理体制の拡充・強化に加え、営業部門を支援するバックオフィス機能としての営業アシスタント体制の強化、機器障害やトラブルに迅速に対応するカスタマーサービス機能の強化、在庫の適正管理および商品受配送の円滑化を担う物流機能の強化にも積極的に取組んでおります。 また、管理部門およびバックオフィス機能と、営業・開発部門との連携を強化することで、実効性のある内部管理・統制体制の構築を進めております。 ④ 人材の育成・確保における課題 当社グループが提供するシステムは、ハードウェアに加え、ソフトウェア、サーバー構築、デバイス選定、ネットワーク構築、システム設計、設置環境、AI(画像認識)技術およびセキュリティに関する専門的な知識など、非常に幅広い技術分野を包含しております。そのため、これらを横断的に理解し、実装・運用できる人材の育成および確保が重要な課題であると認識しております。 このような課題に対応するため、専門性を有する人材の採用を進めるとともに、「Security System Lab」を活用した実践的なトレーニングを通じて、即戦力として活躍できる人材の育成に積極的に取組んでおります。
事業等のリスク6,768字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、必ずしも事業展開上のリスクに該当しない事項についても、投資者の投資判断において重要と考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から記載しております。また、当社グループは、これらのリスクの発生可能性を認識した上で、顕在化を極力回避するとともに、顕在化した場合には影響を極力最小限とするよう適切な対応に努める方針ではありますが、当社株式に関する投資判断は、本項および本項以外の記載内容もあわせて慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 (1)事業環境について ①競争激化に関するリスク 当社グループの事業分野に対して新規参入が相次いだ場合、マーケットシェアの低下に伴う売上減少が見込まれます。また、価格競争が激化することにより、収益が低下することが予想されます。当社グループでは、AIを駆使した常に最先端のテクノロジーに基づく最適なソリューションを展開することで、優位性を確立していると認識しておりますが、こうしたリスクが顕在化することにより、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 ②技術開発の遅れに関するリスク 当社グループが主として事業を展開しているAI・IoT分野は、技術革新のスピードが非常に速く、万一新技術への対応に遅れが生じ、提供しているソリューション・サービスが陳腐化する場合や、採用した新技術が浸透しなかった場合には、競合他社に対する競争力の低下が予想されます。当社グループでは、顧客やパートナー企業、および外部機関などから常に最新の情報・テクノロジーを収集し、市場動向の変化を分析しつつ、新規製品・サービスの開発や市場の開拓に取組んでおりますが、こうしたリスクが顕在化することにより、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 ③世界情勢に関するリスク 当社グループが属する業界は技術的に中国・韓国・台湾などが世界の先進地域であり、カメラを中心としたデバイス関連は主に韓国から仕入を行っておりますが、米中の貿易摩擦や日韓の政治・外交問題、北朝鮮の動向などにより、我が国とこれらの技術先進国との間の関係悪化により、取引機会の縮小や供給の制約による影響が予想されます。当社グループでは、中国・韓国・台湾など以外において、先進的な技術を有する製造メーカーなどを開拓し、ソリューションの幅を拡大するよう取組みを行っておりますが、こうしたリスクが顕在化することにより、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 ④為替相場の変動に関するリスク 当社グループが取扱う製品は海外からの輸入が多く、米ドル建てにより資金決済を行っておりますが、特に円安基調に推移した場合には仕入コストが増加する可能性があります。当社グループでは、仕入先の現地通貨ではなく米ドル建てでの取引とすることや、為替予約の実施によりリスクヘッジに取組んでおりますが、急激な為替変動があった場合には、当社グループの経営成績および財務状況に影響を与える可能性があります。 ⑤法的規制に関するリスク 当社グループは、会社法および金融商品取引法のほか、建設業法・電気用品安全法・電波法・個人情報保護法など各種法的規制のもとで業務運営を行っておりますが、今後、これらの法的規制の改廃や、当社グループの業務運営上不利となるような新たな法的規制が設けられた場合には、当社グループの経営成績および財務状況に影響を与える可能性があります。 (2)事業体制について ①人材確保に関するリスク 当社グループが提供するセキュリティソリューション事業は、高度な知識と技術力を必要としており、有能な人材を確保できない場合には、当社グループが求める高い水準のテクノロジーやソリューションの提供が、継続困難となることが予想されます。当社グループでは、新卒も含めて積極的かつ継続的な人材採用に努める一方、「安全」「安心」を提供することを通じて広く社会に貢献する意識を醸成するとともに、人材育成の高度化や労働環境の改善などによる退職率の低減およびエンゲージメントの向上など、様々な人事政策に取組んでおりますが、こうしたリスクが顕在化することにより、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 ②事業拡大に伴う管理運営に関するリスク 当社グループは、これまでに急速に事業を拡大してきた経緯があり、今後もさらなる事業拡大に向けた各種施策を展開していく方針でありますが、それに伴い、事業運営上の各種マネジメントの拡充が必要となります。当社グループでは、各事業部門の重要ポストについての後継者育成(サクセッションプラン)を常に意識し、コーポレート・ガバナンスの拡充や経営層・マネジメント層の人材育成、経営企画・管理部門の機能強化や外部専門機関との連携強化などを行っておりますが、事業拡大に比してマネジメントの拡充が追従できない事態が顕在化することにより、当社グループの経営成績および財務状況に影響を与える可能性があります。 ③特定の仕入先への依存に関するリスク 当社グループが取扱うセキュリティ機器については、当社グループが提供する高水準のテクノロジーやソリューションを実現するとともに、エンドユーザーにご満足いただける機器である必要性から、監視カメラメーカーとしてグローバルに展開する世界有数の企業であるIDIS Co.,Ltd.(本社所在地:韓国京畿道城南市)との間で、監視カメラについての日本国内における販売総代理店契約を締結し、同社からの仕入額が当社グループの2025年12月期仕入総額の40.3%を占めております。この契約により、当社グループは日本国内における同社ブランドの普及と同社製カメラデバイスの拡販に寄与しております。この契約には1年毎の自動更新条項が付され、これまで1年毎に円滑に契約を更新しており、現時点においても当該契約の継続に支障となる要因は認識しておりませんが、将来において何らかの予期せぬ要因により同社の事業戦略などに変更が生じ、契約の変更や取引の縮小などが生じた場合には、当社グループの事業および業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループでは、エンドユーザーの幅広いニーズにお応えすべく、特定の仕入先に過度に依存しないよう仕入先の分散化を図っておりますが、こうした特定の仕入先からの仕入継続が困難な状況に陥った場合や、当該仕入先の製品において不良品やリコールが発生した場合には、当社グループの経営成績および財務状況に影響を与える可能性があります。 ④知的財産権に関するリスク 当社グループの事業に現在利用されている技術などと類似した特許権や商標権などの知的財産権を、第三者が既に取得している可能性や、将来的に第三者に取得される可能性を完全に否定することはできず、知的財産権に関する侵害訴訟の結果として当社グループに損害賠償責任が課せられたり、事業の全部または一部が差し止められて継続できなくなることも予想されます。当社グループでは、特許事務所と連携しながら、当社グループにおける知的財産権の管理・活用について慎重に対応しておりますが、こうしたリスクが顕在化することにより、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 ⑤商品の在庫管理に関するリスク 当社グループで取扱う商品については、販売予測に基づいて基本的に自ら仕入を行い、自社在庫として保有した上で販売を行っております。当社グループが管理する商品在庫において、販売予測に誤りが生じた場合に、在庫不足による販売機会のロスや過剰在庫による商品価値の陳腐化が発生する可能性があります。当社グループでは、適切な在庫管理と販売予測により、販売機会のロス削減と過剰在庫の防止に取組んでおりますが、こうしたリスクが顕在化することにより、当社グループの経営成績および財務状況に影響を与える可能性があります。 ⑥特定の販売先に関するリスク 当社グループのソリューションは、特定の販売パートナーを通じてエンドユーザーに提供される取引が多く、販売先の上位5社による売上シェアが売上高の54.8%(2025年12月期実績)を占めています。当社グループはこれらの販売パートナーと良好な関係を構築していると考えておりますが、パートナー企業における予期せぬ販売方針の変更や業績不振などにより、円滑な取引継続が困難な事態となった場合、あるいは感染症など疾病の蔓延その他天災などにより販売パートナーによる顧客開拓の遅延または中止という事態が発生した場合には、当社グループの事業および業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦取引先に対する信用リスク 当社グループの販売先の中には、大口取引を継続している特定の販売パートナー企業もあり、こうした企業の信用状態に重大な変動が生じた場合には、資金繰り面に支障が生じるとともに、回収不能な不良債権が発生することが予想されます。当社グループでは、個別の販売先毎に財務状況などを勘案した与信限度額を設定するなど、適切な与信管理・債権管理を行いながら必要に応じ貸倒引当金を計上しておりますが、こうしたリスクが顕在化することにより、当社グループの経営成績および財務状況に影響を与える可能性があります。 ⑧基幹システムの稼働に関するリスク 当社グループでは、販売管理の基幹システムを採用し、効率的かつ戦略的な営業推進体制を構築しておりますが、通信回線の異常やサイバー攻撃によるウイルス感染、人為的なオペレーションミスなどにより安定稼働が維持できない状態となった場合、平常の営業活動に支障が生じる可能性があります。当社グループでは、経営企画部内に情報システム専門の人材を配置し、基幹システムの安定稼働に努めておりますが、こうしたリスクが顕在化することにより、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 ⑨情報漏洩・流出に関するリスク 当社グループでは、取引先の経営機密情報や個人情報に加え、当社グループ内の各種テクノロジーに関連する知的重要情報や独自のノウハウ、および各種インサイダー情報などの極めて重要な情報を取扱っておりますが、こうした重要情報が、外部からのサイバー攻撃や当社グループ内の人為的な不正などにより漏洩・流出した場合には、損害賠償請求や社会的信用の失墜など、事業継続に大きな支障が生じる可能性があります。当社グループでは、経営管理部が主管となり、情報管理・個人情報管理について「個人情報保護規程」「特定個人情報等取扱規程」「情報管理規程」の制定や、社内の研修体制の整備など、経営の最重要課題の一つとしてコンプライアンス体制の整備を図っております。また、外部委託先を含むサプライチェーン全体における情報管理の重要性を認識し、必要な管理体制の整備に努めておりますが、こうしたリスクが顕在化することにより、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 ⑩コンプライアンスに関するリスク 当社グループにおいて、各種法令・規則や企業倫理に反する行為などが発生した場合には、その直接的被害に加えて、損害賠償請求や社会的信用の失墜など、事業継続に大きな支障が生じる可能性があります。当社グループでは、経営管理部が主管となり、コンプライアンスの基本方針に基づく「コンプライアンス規程」「コンプライアンスホットライン規程」「反社会的勢力対策規程」「インサイダー取引管理規程」などの制定や、社内の研修体制の整備など、経営の最重要課題の一つとして体制整備を図っておりますが、こうしたリスクが顕在化することにより、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 ⑪レピュテーションに関するリスク 当社グループにおいて、各種リスクの顕在化や、事故発生や訴訟問題などに伴う社会的評価の低下、提供サービスの品質の低下、社員などによるSNSへの問題投稿などに伴い、当社グループに対する各種風評が拡散し、不買運動などが発生することが予想されます。当社グループでは、こうした風評発生の要因となる事象の未然防止を図るとともに、各種レピュテーションのモニタリングや内部管理体制の強化などに取組んでおりますが、こうしたリスクが顕在化することにより、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 (3)その他 ①自然災害等の発生に関するリスク 当社グループが事業を展開する地域において、大規模な自然災害やパンデミックなどが発生した場合、事業を継続することが困難な状況に陥ることが予想されます。当社グループでは、今後様々な危機に際しての事業継続計画(BCP)策定に向け、各種協議・検討を行っておりますが、こうしたリスクが顕在化することにより、当社グループの経営成績および財務状況に影響を与える可能性があります。 ②特定の人物に対する依存に関するリスク 当社代表取締役社長である谷口辰成は、当社の設立者であるとともに大株主であり、経営方針や事業戦略の決定において重要な役割を果たしております。このため、当社グループは、谷口辰成に過度に依存しない体制を構築するために、取締役会などにおける役員相互の情報共有や経営組織の強化を図っております。しかし、現状において、何らかの理由により谷口辰成が当社グループの業務を継続することが困難になった場合には、当社グループの経営成績および財務状況に影響を与える可能性があります。 ③税務上の繰越欠損金に関するリスク 当社グループは、当連結会計年度末時点において税務上の繰越欠損金が存在しており、当社グループの業績が順調に推移することにより、期限内にこれら繰越欠損金の繰越控除を受ける予定であります。しかし、当社グループの業績の下振れなどにより繰越期限の失効する繰越欠損金が発生した場合は、課税所得からの控除が受けられなくなることから、その場合、課税所得に対して通常の法人税率に基づく法人税、住民税及び事業税が課されることとなり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④投資有価証券の減損リスク 当社グループでは、業務上の関係構築を目的に取引先などの投資有価証券を保有しております。投資有価証券の評価は発行会社の財政状態や経営成績などに依存しており、当社グループでは投資先の経営状態を把握できる様に情報収集を行い、事前にリスクの軽減に努めておりますが、実質価額が低下した場合、投資有価証券評価損の計上により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤配当政策に関するリスク 当社は設立以来、配当を実施しておりません。当社は、株主に対する利益還元を重要な経営課題と認識しており、企業体質の強化と将来の事業展開のために内部留保を確保しつつ、安定的かつ継続的に業績の成長に見合った成果を配当する方針としております。したがって、各期の財政状態および経営成績を勘案しながら将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、利益還元実施を検討する所存でありますが、現時点において配当実施の可能性およびその実施時期などについては未定であります。 ⑥新株予約権の行使による株式価値の希薄化に関するリスク 当社グループは、新株予約権制度及び譲渡制限付株式報酬制度を採用しております。当該制度は、当社グループの役員、従業員及び社外協力者に対して、経営成績向上に対する意欲の向上及び経営参画意識の向上等に有効な制度と認識しており、今後も当該制度を活用する可能性があります。これらの新株予約権の行使、譲渡制限付株式報酬制度に係る新株式の発行された場合には、既存の株主が保有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。 本書提出日の前月末現在で、新株予約権による潜在株式総数は261,800株であり、同日時点の発行済株式総数5,639,420株の4.64%に相当しております。これらの新株予約権が行使された場合、既存の株式価値に希薄化が生じる可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,541字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況については次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に、個人消費や設備投資に持ち直しの動きが見られ、緩やかな回復基調で推移しました。一方で、原材料価格やエネルギー価格の変動、為替の影響、海外経済の動向や地政学リスクなど不確実性も残っており、企業を取り巻く経営環境は引き続き注視が必要な状況にあります。 当社グループが属するセキュリティ関連市場においては、「安心・安全」に対する根強い需要に支えられ、引き続き安定した市場環境が期待されている一方、中長期的には人口減少やビル・住宅などの供給数の減少、競合ベンダーの増加、低価格攻勢をかける海外企業の参入など、市場の競争環境は厳しいものとなっております。 このような状況のもと、当社グループでは、働き方の多様化や人手不足への対応、DXの進展といった事業環境の変化を背景に、「安心・安全に働く環境」を創出するため、最先端のAI(画像認識)技術とセキュリティ専門企業としての長年の実績・ノウハウを駆使し、最適なソリューションの提供に努めてまいりました。 売上高につきましては、「SECURE AC(入退室管理システム)」において、第1四半期における大型案件剥落の影響を受けたものの、中・小型案件が計画通りに進捗したことから、導入件数は大幅に増加し、売上高も前年対比で増収となりました。 「SECURE VS(監視カメラシステム)」においては、一部既存顧客のプロジェクト進捗が想定を下回ったものの、中・小型案件の需要拡大を背景に新規導入が進んだことから、売上高は前年を上回る着地となりました。 2025年2月には、株式会社メルコホールディングス(現社名:株式会社バッファロー)との資本業務提携を実施しました。短期的には同社の購買チャネルやオペレーションを活用したコスト削減効果を見込むとともに、中長期的には共同での新サービス開発や新事業領域の開拓による企業価値向上などのシナジーを見込んでおり、第一階層としてのコスト削減施策は概ね目標達成の見通しです。なお、利益面での貢献は来期以降に顕在化する見込みであり、第二・第三階層における連携も順次進めてまいります。 2025年3月には、みずほPayPayドーム福岡において、日本の野球場で初めてクレジットカードで入店可能な完全ウォークスルー型のレジレス店舗をオープンしました。本実証実験ではAI技術を活用することで観客の利便性向上と新たな購買体験の提供を目指すとともに、行動データや購買データの分析を通じて店舗運営の効率化およびサービス品質の向上を図りました。今後は、本実証実験を通じて得られた知見をふまえ、他施設への展開や、サービス内容の高度化について検討を進めてまいります。 また、2025年4月には、株式会社メディアシステムの全株式を取得し子会社化しました。これにより東北地区における納品キャパシティの向上を図るとともに、同社が有するノウハウや専門性を獲得し、自治体向けセキュリティサービスの導入拡大や高度な設計案件の受注拡大などのシナジーを見込んでおります。 2025年3月末には、顔認証関連ソリューションの導入件数が10,000件を突破しました。AIを活用した顔認証による入退室管理システムは、オフィス需要に加え、データセンターやフィットネス施設、工場など活用の場面が広がっております。加えて、2025年8月には、AI×セキュリティのソリューションに対する社会的評価の高まりを背景に、当社の監視カメラ・入退室管理システム等の累計導入社数が13,000社を突破しました。 以上の結果、当連結会計年度の当社グループの業績は、売上高は6,840,816千円(前年同期比9.5%増)、営業利益は326,122千円(前年同期比6.6%増)、経常利益は299,863千円(前年同期比2.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は187,586千円(前年同期比22.0%減)となりました。 なお、当社グループは「セキュリティソリューション事業」の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載をしておりません。 ② 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における総資産は5,257,475千円となり、前連結会計年度末に比べ1,473,128千円増加しました。これは主に、現金及び預金の増加1,057,741千円、商品の増加227,733千円、受取手形、売掛金及び契約資産の増加109,523千円、投資有価証券の増加48,831千円、のれんの増加28,427千円があったことによるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は2,331,001千円となり、前連結会計年度末に比べ171,211千円減少しました。これは主に、長期借入金の減少260,768千円、短期借入金の減少100,000千円があったものの、買掛金の増加161,899千円、工事未払金の増加32,078千円があったことによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は2,926,474千円となり、前連結会計年度末に比べ1,644,339千円増加しました。これは主に、第三者割当増資等により資本金の増加735,608千円及び資本剰余金の増加735,599千円、親会社株主に帰属する当期純利益計上により利益剰余金の増加187,586千円があったことによるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、2,226,823千円となり、前連結会計年度末に比べ1,031,216千円の増加となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、増加した資金は220,003千円(前年同期は331,256千円の増加)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益の計上299,863千円、仕入債務の増加186,533千円、減価償却費の計上59,486千円、のれん償却額の計上32,808千円があったものの、棚卸資産の増加206,363千円、売上債権及び契約資産の増加97,505千円、法人税等の支払額66,575千円があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、減少した資金は267,279千円(前年同期は502,486千円の減少)となりました。これは主に、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出93,316千円、投資有価証券の取得による支出74,972千円、有形固定資産の取得による支出72,154千円、無形固定資産の取得による支出32,079千円があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、増加した資金は1,078,140千円(前年同期は558,218千円の増加)となりました。これは主に、株式の発行による収入1,455,200千円、ストックオプションの行使による収入16,008千円があったものの、長期借入金の返済による支出291,424千円、短期借入金の減少額100,000千円があったことによるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a 生産実績 当社グループが営む事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 b 受注実績 当社グループが営む事業は、受注から納品までの期間が短いため、受注実績に関する記載を省略しております。 c 販売実績 当連結会計年度における販売実績は次のとおりであります。なお、当社グループはセキュリティソリューション事業の単一セグメントであるため、当社が提供するサービス区分別に記載しております。 サービス区分   販売高(千円)   前年同期比(%) SECURE AC入退室管理システム   1,857,832   106.9 SECURE VS監視カメラシステム   4,178,202   107.5 SECURE Analytics画像解析サービス/その他   242,213   101.1 SECURE ESエンジニアリングサービス   562,568   146.5 合計   6,840,816   109.5 (注) 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度(自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)   当連結会計年度(自 2025年1月1日  至 2025年12月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) ALSOK株式会社 (注)   2,227,091   35.6   2,225,526   32.5 CBC株式会社   718,612   11.5   739,870   10.8 (注) 2025年7月16日より綜合警備保障株式会社からALSOK株式会社へ社名変更しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、決算日における財政状態、経営成績に影響を与えうるような見積り・予測を必要としております。当社グループは、過去の実績や将来における発生の可能性等を勘案し合理的に判断しておりますが、判断時には予期しえなかった事象等の発生により、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成に際して採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。また、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものにつきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 経営成績等の分析 (売上高) 売上高は、前連結会計年度に比べ593,573千円増加の6,840,816千円となりました。うち、SECURE AC(入退室管理システム)については、付加価値の高い認証方式の採用が増加し案件単価が上昇傾向になるとともに、中・小型から大型案件まで案件規模を問わず好調に推移した結果、前連結会計年度に比べ6.9%増加となる1,857,832千円を計上しました。また、SECURE VS(監視カメラシステム)については、シリーズ案件の獲得や物流施設やホテル等への大型案件の導入が順調に推移し、前連結会計年度に比べ7.5%増加となる4,178,202千円を計上しました。 (売上原価、売上総利益) 売上原価は、半導体不足による資材価格の高騰や円安による仕入原価上昇の影響を受け、前連結会計年度に比べ293,941千円増加の4,012,668千円となりました。 この結果、売上総利益は、前連結会計年度に比べ299,631千円増加の2,828,147千円となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ279,399千円増加の2,502,024千円となりました。これは主に社員の増加や人材採用による人件費関連費用の増加に加え、研究開発費、業務委託費や支払手数料等の増加によるものであります。 その結果、営業利益は、前連結会計年度に比べ20,232千円増加の326,122千円となりました。 (営業外損益・経常利益) 営業外収益は3,666千円となりました。これは主に預金利息の発生によるものであります。 営業外費用は29,925千円となりました。これは主に借入利息の発生によるものであります。 その結果、経常利益は、前連結会計年度に比べ6,117千円増加の299,863千円となりました。 (特別損益、親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度においては、特別利益及び特別損失は発生しておりません。 その結果、税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度に比べ16,130千円増加の299,863千円となりました。 法人税、住民税及び事業税は90,866千円、法人税等調整額は21,411千円を計上し、その結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ52,974千円減少の187,586千円となりました。 ③ 財政状態の分析及びキャッシュ・フローの状況の分析 財政状態の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況及び ③キャッシュ・フローの状況」に記載の通りです。 ④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループの事業活動における運転資金需要のうち主なものは、販売用商品の仕入、開発活動に係る人件費及び研究開発費、販売費及び一般管理費における営業関連費用であります。これらの資金につきましては、営業活動によって得られる資金でまかなうことを基本としておりますが、必要に応じて金融機関からの調達を実施する方針であります。 ⑤ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の分析・検討内容 「1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の通り、当社グループは経営目標の達成状況を判断するための経営上の指標として、システム単位での導入件数(※)を活用しています。当社グループの主たる収益源は、SECURE AC(入退室管理システム)とSECURE VS(監視カメラシステム)のシステム案件に係る売上であり、システム単位での導入件数を増加させることで将来の収益拡大が見込まれます。 当該指標については、SECURE AC(入退室管理システム)が、2020年12月期は907件、2021年12月期は966件、2022年12月期は960件、2023年12月期は1,109件、2024年12月期は1,303件、2025年12月期は1,532件、SECURE VS(監視カメラシステム)が、2020年12月期は2,035件、2021年12月期は2,296件、2022年12月期は2,798件、2023年12月期は4,482件、2024年12月期は4,436件、2025年12月期は4,668件となっております。 2025年12月期においては、中・小型案件の新規導入は順調に進捗したことで、SECURE AC(入退室管理システム)を中心に導入件数が大幅に増加しました。今後も、AI実装サービスの拡充や、パートナー企業との新サービスの共同開発等を通して、システム導入件数を増大させることで収益拡大に取組んでまいります。 ※導入件数とは、SECURE AC(入退室管理システム)は販売単価が20万円以上、SECURE VS(監視カメラシステム)は販売単価が10万円以上のシステム案件としており、不具合対応やOEM等のプロジェクトは対象外としております。

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出典

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