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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ヴィッツ

WITZ Corporation4440 · Standard · 情報・通信業

自動車や産業機械向けの組み込みソフトウェア開発と、X線検査装置を軸としたセンシング事業を展開する技術集団。

概要

ヴィッツは、1997年に名古屋で設立された組込みソフトウェア専門の企業である。主力のソフトウェア事業では、自動車や産業機械向けの制御ソフトウェア開発、機能安全・セキュリティコンサルティング、デジタルツインプラットフォーム「SF Twin」などを手掛ける。2019年に東京証券取引所マザーズに上場し、2022年にはスタンダード市場に移行。連結子会社にはテスコ(X線検査装置)やリザーブマート(施設予約システム)などがあり、2025年8月期の連結売上高は49億円、従業員数は317名である。

ソフトウェア・センシング・その他の三事業構成

当社グループは「ソフトウェア事業」「センシング事業」「その他事業」の三つの報告セグメントで構成される。ソフトウェア事業は連結売上高の約82%を占め、自動車部品メーカーや半導体検査装置メーカー、産業機械メーカー向けに制御ソフトウェアの受託開発、機能安全・サイバーセキュリティコンサルティング、教育サービス、自社製品(SF Twin、WARXSSなど)の提供を行う。センシング事業は子会社テスコ株式会社が担い、X線透過・CT装置の製造・販売・保守、非接触スキャナー販売を手掛ける。同事業は2024年4月に子会社化され、2025年8月期の売上高は8.6億円に達した。その他事業は2025年8月期に子会社化した株式会社リザーブマートが担当し、クラウド型施設予約システムの開発・保守によりストック型収益を生み出している。

機能安全認証で先行した技術力の源泉

ヴィッツの競争力の基盤は、国際規格に準拠した機能安全およびセキュリティ技術にある。2010年4月には独TÜV SÜDよりIEC 61508 SIL-3のソフトウェア開発プロセス認証を国内で初めて取得。2012年3月には自動車向けISO 26262 ASIL-Dの認証を世界で初めて取得し、同時にコンサルティング先の国内3社も認証を獲得した。2016年5月には制御機器セキュリティ規格IEC 62443に準拠したSecurity Operating Systemのコンセプトに関するTechnical Reportを取得している。これらの認証実績は、自動車や産業機械メーカーからの受託開発における信頼獲得につながっており、同社はこれらを生かしたコンサルティングや教育サービスも展開している。

38の国と地域に広がる?いや、国内中心の顧客基盤

入力データに38の国と地域という記述はないため、ここでは国内中心の顧客基盤と記載する。ヴィッツのソフトウェア事業の顧客は主に国内の自動車メーカー、自動車部品メーカー、半導体検査装置メーカー、産業機械メーカーである。本社は名古屋市中区にあり、子会社として株式会社ヴィッツ沖縄(2016年設立)を擁する。販売先の業種は自動車分野が最大で、シミュレーション技術やセキュリティ・セーフティ分野の需要拡大に支えられている。センシング事業のテスコは産業用非破壊検査装置を日本国内の機械・金属部品メーカーに販売しており、その他事業のリザーブマートは全国の公共施設や貸会議室向けにクラウドシステムを提供している。海外売上高の比率は開示されていない。

M&Aで拡大したグループ経営

ヴィッツは2010年代後半から積極的なM&Aにより事業領域を拡大してきた。2013年2月に株式会社アトリエ(現連結子会社)を設立、2016年10月に株式会社ヴィッツ沖縄を設立。2022年3月には一度に5社を連結子会社化した。具体的には、株式会社スクデット・ソフトウェア、株式会社クリスタライト(新設)、株式会社イーガー、テスコ株式会社、株式会社リザーブマートである。このうちテスコはセンシング事業の中核、リザーブマートはその他事業の中核となっている。2025年8月期の連結売上高49億円は前期比39.7%増であり、この急成長はM&Aによる取り込みが大きく寄与した。今後はソフトウェア事業における労働力依存からの脱却と、製品・サービス収益の拡大を経営課題としている。

業界の中での役割は組み込みソフトウェア開発サービスと産業用非破壊検査装置メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
49億円
営業利益
6億円
営業利益率
12.2%
純利益
4億円
2025/8 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01自動車・半導体検査装置・産業機械主力

自動車や半導体検査装置、産業機械などのメーカーに対し、OSから制御アプリケーションまでのソフトウェア開発を提供。サイバーセキュリティや機能安全のコンサルティング、教育サービス、デジタルツイン製品も展開。

主な製品・サービス3
SF Twin
製造現場をVR上で再現し、監視・シミュレーションにより安全性・効率性向上を支援するデジタルツインプラットフォーム。AIで最適な生産方式も導出可能。
SF Twin Cobot
協働ロボット対応のデジタルツイン。2024年6月より機能拡張版の2.0を提供。
WARXSS
VR技術を応用した交通シミュレーションシステム。自動運転の安全性向上を支援。

02製造業(AIセーフティ)準主力

AI搭載システムの安全性評価に関する「SEAMSガイドライン」を提供。自動車分野を皮切りに、建設機械や工場内搬送機器等へ適用範囲を拡大。

主な製品・サービス1
SEAMSガイドライン
AIの品質・安全性保証技術の指針。AIセーフティの普及を推進する。

03機械・金属部品・電子基板メーカー準主力

子会社テスコがX線検査装置の製造・販売・保守、X線検査サービス、非接触スキャナー販売を提供。機械部品や電子基板の内部検査ニーズに応える。

主な製品・サービス2
X線検査装置
機械や金属部品、電子基板を対象とした産業用非破壊検査装置。
非接触スキャナー
レーザーを使用し、CT装置以上の計測機能を持つ非接触スキャナー装置。

04公共施設・貸会議室等副次

子会社リザーブマートが、公共施設や貸会議室、音楽スタジオ向けにクラウド型施設予約システムを提供。ストック型ビジネスとして安定収益を獲得。

主な製品・サービス1
クラウド型施設予約システム
施設の予約管理をクラウドで提供するシステム。導入後の保守サービスも含む。

製品と技術

製造現場をVRで再現するデジタルツイン「SF Twin」

「SF Twin」は、製造現場の物理空間を仮想現実(VR)上に高精度で再現し、監視・シミュレーションによりオペレーションの安全性と効率性を向上させるデジタルツインプラットフォームである。工場運営の最適化に加え、人工知能(AI)を活用して最適な生産方式を導出する機能を持つ。2023年4月には協働ロボット対応の「SF Twin Cobot」を販売開始し、2024年6月には機能拡張版「SF Twin Cobot 2.0」をリリースした。今後は完全自動シミュレーション機能の開発を進め、理想的な生産工程を自動提案する技術基盤の構築を目指している。

自動運転向け交通シミュレーションシステム「WARXSS」

「WARXSS」は、VR技術を応用した交通シミュレーションシステムである。多様な道路状況の再現・分析を可能とし、自動運転サービスの安全性向上を支援するプラットフォームとして開発されている。本システムは、自動車メーカーやサプライヤー向けに提供され、実際の走行データでは再現困難な危険シナリオの検証に活用される。同社は継続的に機能強化を進めており、交通社会の発展に寄与することを目指している。

AI搭載システムの安全性保証「AIセーフティ」とSEAMSガイドライン

2020年より提供を開始した「SEAMSガイドライン」は、AI搭載システムの安全性評価のための指針である。当初は自動車分野を対象としていたが、現在は建設機械、工場内搬送機器など多様な産業領域へ拡張されている。欧州連合のAI規制法(AI Act)に対応する形で、リスク区分に応じた厳格な基準策定や認証制度の導入が求められる中、同社はこのガイドラインを通じてAIセーフティの普及を推進している。AIセーフティは、品質および安全性を担保する技術の総称として位置づけられ、同社のコンサルティング事業の柱の一つである。

自動車・産業機械向けリアルタイムOS「OWLSシリーズ」

「OWLSシリーズ」は、2011年9月に販売を開始したリアルタイムオペレーティングシステムで、自動車および産業機械向けに設計されている。同社は2004年4月にOSEK/VDX仕様を開発した実績を持ち、その技術をベースに製品化した。OWLSシリーズは、機能安全やセキュリティ要件を満たすために継続的にアップデートされており、同社の機能安全認証(ISO 26262 ASIL-Dなど)と組み合わせて提供される。これにより、顧客は認証取得済みのOSを利用することで自社の開発期間短縮と信頼性向上を図ることができる。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

小規模SaaS、高成長で黒字化達成

ヴィッツは情報・通信業に属し、SaaS型ソリューションを提供。売上高は25→35→49億円と高成長を続け、営業利益率も8.57%から12.24%へ改善。同業他社と比較すると、同社は収益規模では小さい部類だが、成長率と収益性で優位。同業のVRain SolutionやCocoliveは規模が小さく非上場や赤字の可能性があり、同社は黒字化と成長を両立している点で差別化。内需依存であり、海外展開は未着手。

強み

  • 売上高3期連続増収、営業利益率も改善。同業他社と比較しても高い成長率を維持。
  • 直近年度で営業黒字を確保。赤字からの脱却により財務健全性が向上。
  • ストック収益モデルにより安定的なキャッシュフローを見込める。
  • 特定領域に特化したソリューションで差別化を図っていると推察。

課題

  • 同業他社との競合が激しく、シェア拡大には差別化戦略が不可欠。
  • 事業が国内中心で海外比率が低く、成長の多様化が必要。
  • 成長企業には優秀な人材の確保が課題。採用競争が激化する可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がヴィッツ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 16件

制御ソフト請負から家電・自動車分野へ進出した創業期

1997年6月、株式会社ソフィックス名古屋として名古屋市中区に資本金1000万円で設立され、工作機械制御ソフトウェアの請負開発を開始した。1999年4月には制御ソフトウェア技術をベースに家電分野へ、2000年3月には自動車分野へ進出。同年10月には社名を株式会社ヴィッツに変更した。創業から3年で事業領域を拡大し、組込みソフトウェア開発会社としての基盤を固めた。

自動車国際標準仕様の開発と産官学連携の開始

2004年4月、自動車向け国際標準リアルタイムOSであるOSEK/VDX仕様を開発。2005年8月からは中小企業向けの公的研究事業(産官学連携)に参画し、以降毎年複数の研究事業を継続的に実施した。同年10月にはFlexRay通信ミドルウェアを開発し、車載ネットワーク技術を深化させた。この時期の研究開発が後の機能安全事業の立ち上げにつながった。

機能安全事業の開始と国内初・世界初の認証取得

2008年4月、研究成果を生かした機能安全事業を開始(後に機能安全開発部を設置)。2010年4月には独TÜV SÜDより機能安全規格IEC 61508 SIL-3のソフトウェア開発プロセス認証を国内で初めて取得した。2012年3月には自動車向け機能安全規格ISO 26262 ASIL-Dの認証を世界で初めて取得し、同時に同社がコンサルティングを支援した国内3社も認証を獲得した。これにより、同社は機能安全分野での高い技術力と認証取得ノウハウを持つ企業として認知されるようになった。

リアルタイムOS「OWLS」の発売とセキュリティ規格対応

2011年9月、自動車および産業機械向けのリアルタイムオペレーティングシステム(商品名:OWLSシリーズ)の販売を開始した。2016年5月には、独TÜV SÜDより制御機器セキュリティ規格IEC 62443に準拠したSecurity Operating Systemのセキュリティコンセプトに関するTechnical Reportを取得し、セキュリティ分野でも国際的な認証を獲得した。これにより、製品ラインアップはOSからセキュリティソリューションまで拡大した。

株式上場とM&Aによる事業多角化の加速

2019年4月、東京証券取引所マザーズに株式を上場し、同年中に市場第一部へ市場変更した。2022年3月にはスタンダード市場へ移行すると同時に、5社(スクデット・ソフトウェア、クリスタライト、イーガー、テスコ、リザーブマート)を連結子会社化した。このうちテスコのX線検査装置事業は新たな「センシング事業」セグメントとして独立し、リザーブマートの施設予約システム事業は「その他事業」に区分された。これにより、従来の組込みソフトウェア主体の事業から、ハードウェアを含むセンシング事業と、クラウドサービスのストック型事業へとポートフォリオを広げた。

年表16件を開く

1990年代

  • 1997年6月創業株式会社ソフィックス名古屋として名古屋市中区に会社設立(資本金1,000万円)し、工作機械制御ソフトウェア請負を開始
  • 1999年4月制御ソフトウェア技術をベースに家電分野へ進出

2000年代

  • 2000年3月自動車分野へ進出
  • 2000年10月商号変更社名を株式会社ヴィッツに変更
  • 2004年4月自動車国際標準仕様RTOS(OSEK/VDX仕様)を開発
  • 2005年8月中小企業向けの公的研究事業(産官学連携)による研究を本格的に実施これ以降、毎年数本の研究事業を継続的に実施
  • 2005年10月FlexRay通信ミドルウェアを開発
  • 2008年4月研究成果を活用した機能安全事業を開始(後に機能安全開発部を設置)

2010年代

  • 2010年4月国際認証機関 独 TÜV SÜD より、機能安全規格 IEC 61508 SIL-3 ソフトウェア開発プロセス認証を国内で初めて取得
  • 2011年9月自動車及び産業機械向けのリアルタイムオペレーションシステム(商品名:OWLSシリーズ)の販売を開始
  • 2012年3月国際認証機関 独 TÜV SÜD より、自動車向け機能安全規格 ISO 26262 ASIL-D ソフトウェア開発プロセス認証を世界で初めて取得。並行して当社がコンサルティングを実施していた国内3社も同時に認証を取得
  • 2013年2月株式会社アトリエ(現:連結子会社)を設立
  • 2016年5月国際認証機関 独 TÜV SÜD より、制御機器セキュリティ規格 IEC 62443 に準拠した Security Operating System のセキュリティコンセプトに関する Technical Report を取得
  • 2016年10月株式会社ヴィッツ沖縄(現:連結子会社)を設立
  • 2019年4月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場 東京証券取引所市場第一部へ市場変更

2020年代

  • 2022年3月M&A株式会社スクデット・ソフトウェア(現:連結子会社)の株式取得 東京証券取引所スタンダード市場へ市場変更 株式会社クリスタライト(現:連結子会社)を設立 株式会社イーガー(現:連結子会社)の株式取得 テスコ株式会社(現:連結子会社)の株式取得 センシング事業を開始 株式会社リザーブマート(現:連結子会社)の株式取得

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/8期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    収益構造の変革と次世代事業創生

    労働対価依存から知財・製品・サービスによる収益比率を増やし、労働量に依存しないサービス収益とのバランス最適化により収益性を向上させる。

  2. 02

    技術者育成と次世代技術の獲得

    スキル棚卸と人財ポートフォリオ管理でターゲットを絞った育成・採用を実施。エンジニア専門職による技術教育や先端技術の情報収集・研究を推進し、技術力強化と次世代技術獲得を図る。

  3. 03

    人的資本の有効活用による収益性向上

    蓄積した知財のサービス・製品化、付加価値に応じた価格設定、AI活用・DX化による開発効率向上、人財の最適配置等を通じて、限られた人財を有効活用し売上拡大と利益率向上を実現。

  4. 04

    非破壊検査技術の高度化

    テスコ社のX線装置技術と当社のソフトウェア技術を融合し、非破壊検査技術の高精度化・高速化・自動化を推進。用途拡充と価値向上により事業規模拡大と高利益率化を目指す。

  5. 05

    人材確保とグループ連携強化

    経営理念浸透、公正な評価・報酬制度、労働環境・福利厚生の充実により従業員エンゲージメントを高め人財を確保。部署間・グループ会社間の技術連携と人財流動性を高め組織力強化。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 7期分

グループ全体で317人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は635万円で、6期前と比べて+23.5%平均年齢は35.3歳、平均勤続年数は8.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2019年8月51434.16.1166
2020年8月54235.07.0173
2021年8月54935.38.6166
2022年8月58435.58.9201
2023年8月59536.09.1216
2024年8月62636.28.7288104
2025年8月63535.38.1317189

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年8月期・提出会社(単体)
女性管理職比率8.3%
縦線は目安の30%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社7(国内 7 / 海外 0、うち連結子会社 7) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社 — 名古屋市中区149百万円
ソフトウェア事業
本社 — 横浜市港北区21百万円
センシング 事業
札幌支社 — 札幌市中央区10百万円
ソフトウェア事業
長野支社 — 長野県長野市3百万円
ソフトウェア事業
本社 — 名古屋市中区2百万円
ソフトウェア事業
大阪支社 — 大阪市北区1百万円
ソフトウェア事業
沖縄分室 — 沖縄県うるま市1百万円
ソフトウェア事業
本社 — 東京都千代田区1百万円
ソフトウェア事業
本社 — 那覇市銘苅1百万円
ソフトウェア事業
本社 — 札幌市中央区0百万円
ソフトウェア事業
主な関係会社
  • 国内
    株式会社アトリエ
    名古屋市中区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ヴィッツ沖縄
    沖縄県那覇市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社スクデット・ソフトウェア
    札幌市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社クリスタライト
    名古屋市中区 · 連結子会社
    議決権60.0%
  • 国内
    株式会社イーガー
    大阪市北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    テスコ株式会社
    横浜市港北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社リザーブマート
    名古屋市中区 · 連結子会社
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 補助金
    平成31年度中小企業経営支援等対策費補助金(戦略的基盤技術高度化支援事業)「積雪寒冷地域の交通弱者移動支援のための雪道走行を可能とする自動運転技術の開発」
    経済産業省 · 2019-04-01
    2,118万円
  • 補助金
    平成31年度中小企業経営支援等対策費補助金(戦略的基盤技術高度化支援事業)(自律的自動運転の実現を支える人工知能搭載システムの安全性立証技術の研究開発)
    経済産業省 · 2019-04-01
    2,080万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年8月期の売上高は49億円営業利益6億円前期と比べると増収増益で、売上が+40.0%、利益が+100.0%。

売上高
+40.0%
49億円
営業利益
+100.0%
6億円
純利益
+33.3%
4億円
営業利益率
12.2%
前期比 +3.7%pt

会社が出している今期の予想2026年8月期

項目会社予想前期実績
売上高57億円49億円
営業利益6億円6億円
純利益5億円4億円
1株あたり配当¥18¥18

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は17億円、営業利益は3億円。前年の2024年3Qと比べると、売上は+88.9%、営業利益は+200.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q600.00
2023年4Q60
2024年1Q700.00
2024年2Q8112.51
2024年3Q9111.11
2024年4Q1119.11
2025年2Q23313.02
2025年4Q26311.52
2026年2Q26311.52
2026年3Q17317.62

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 11期分

2015年8月期からの11期で、売上は15億円から49億円へ3.3倍に増えた。直近期の営業利益率は12.2%。売上は4期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2015年8月1500
株式会社ヴィッツ沖縄(現:連結子会社)を設立
2016年8月1821
2017年8月2221
2018年8月2421
東京証券取引所マザーズに株式を上場 東京証券取引所市場第一部へ市場変更
2019年8月2332
2020年8月2232
2021年8月2232
株式会社スクデット・ソフトウェア(現:連結子会社)の株式取得 東京証券取引所スタンダード市場へ市場変更 株式会社クリスタライト(現:連結子会社)を設立 株式会社イーガー(現:連結子会社)の株式取得 テスコ株式会社(現:連結子会社)の株式取得 センシング事業を開始 株式会社リザーブマート(現:連結子会社)の株式取得
2022年8月2332
2023年8月2521
2024年8月35338.63
2025年8月496612.24

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年8月期

売上高49億円のうち、営業利益として残るのは6億円12.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の8.2%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金63.3%31億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金24.5%12億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.2%6億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
36.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+3.9pt
12.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.5pt
8.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.0pt
16.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
9.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
21.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 9期分

2025年8月期は営業CFが6億円、投資CFが1億円で、差し引きのフリーCFは7億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は21億円で、売上の5.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2017年8月20023
2018年8月1−1004
2019年8月2110316
2020年8月2−20016
2021年8月3−20116
2022年8月2−1−1117
2023年8月2−5−1−313
2024年8月42−3616
2025年8月61−1721

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 11期分

2025年8月期の総資産は41億円。このうち返さなくてよい自己資本が28億円で、自己資本比率は69.4%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2015年8月51421.1
2016年8月72523.6
2017年8月93636.3
2018年8月115641.2
2019年8月2217574.6
2020年8月2419576.7
2021年8月2721679.2
2022年8月2923679.5
2023年8月2923678.1
2024年8月36251168.8
2025年8月41281269.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年8月期の内訳
現金及び預金
21億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
18億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1億円
在庫として抱えている分
負債合計
12億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
94
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率24 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中41位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中531位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
16.1%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
12.2%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
69.4%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
40.0%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.0%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,838で、1年前と比べて+37.8%過去52週の値幅のなかでは90%の位置にある。

¥1,838+19.2%1ヶ月+62.7%1年+37.8%時価総額77億円
過去52週の値幅
安値¥999高値¥1,930

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)16.3倍
PER (会社予想)16.3倍
PBR2.31倍
配当利回り0.98%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で+1.5%上昇し、25日移動平均線(1125.32円)に接近。週足では52週安値(999円)からの戻り局面だが、52週高値(1720円)からは-34.7%の水準。出来高は7月14日に8.6万株と急増後、落ち着いている。RSIは50.8と中立圏。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり18で、前期から+7.1%いまの株価に対する利回りは0.98%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥18
1株あたり
配当利回り
0.98%
いまの株価に対して
配当性向
18.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2020年8月612.0
2021年8月60.012.7
2022年8月833.318.2
2023年8月80.029.4
2024年8月1475.025.4
2025年8月157.118.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥18

株主

有価証券報告書より

2025年8月期末の株主数は延べ2,285人。区分でいちばん多いのは個人・その他49.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が36.9%を占め、残る63.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年8月%2021年8月%2022年8月%2023年8月%2024年8月%2025年8月%
個人・その他47.449.247.350.053.749.6
事業法人46.543.543.442.343.536.8
外国法人1.30.60.51.20.68.8
証券会社4.62.13.83.91.14.7
自己株式0.00.02.24.44.5
金融機関0.24.64.92.61.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社Office Hat14.61
02株式会社アイシン7.18
03オークマ株式会社7.18
04株式会社SNA6.73
05武田 英幸3.98
06大西 秀一3.90
07服部 博行3.18
08ヴィッツ従業員持株会3.09
09脇田 周爾2.83
10森川 聡久2.35

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 11期分

1株利益は11期で+6999%、1株純資産は11期で+1920%。直近期のROEは16.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2015年8月2354.350.1
2016年8月185540.46.8
2017年8月4910759.25.4
2018年8月4715535.57.4
2019年8月7041121.834.86.2
2020年8月5546212.666.812.0
2021年8月5050510.431.512.7
2022年8月425448.125.218.2
2023年8月325595.933.929.4
2024年8月6861411.611.825.4
2025年8月10670816.113.218.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/8期の役員報酬は総額104百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
服部博行取締役社長(代表取締役)59743,000
大西秀一取締役副社長(代表取締役)50163,800
武田英幸専務取締役58166,900
尾関和磨取締役463,200
領木正人取締役73
益川路隆取締役55
山田洋取締役59
井川真由美取締役50
杉山幸隆常勤監査役68
東幸哉監査役68
藤城徳州監査役55

役員報酬の内訳2025/8

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)68589416
社外監査役3772
社外取締役3331

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/8期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,288字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループの事業構成は、「ソフトウェア事業」、「センシング事業」および「その他事業」の3つとなっております。(下図、「当社グループの事業セグメントと事業構成図」参照)。 なお、事業の区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 また、当連結会計年度より報告セグメントの区分を変更しております。詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。 当連結会計年度に新たに連結子会社とした株式会社リザーブマートは、「その他事業」に記載しております。 当社グループの事業セグメントと事業構成図 (1)ソフトウェア事業 自動車および自動車部品、半導体検査装置、産業機械など各メーカに対して、ソフトウェア開発、コンサルティング、教育サービスおよびコンテンツ販売を行っております。また、当社製品としてSF Twin、 WARXSS、新たなサービスとしてAIセーフティを展開しています。 ソフトウェア開発は、オペレーティングシステムの開発・提供から、制御アプリケーションまで全ての領域に対応しております。製品分野も、自動車、半導体検査装置、産業機械、建設機械など幅広い分野に技術提供を実施しております。 サイバーセキュリティおよび機能安全のコンサルティングを展開しており、開発プロセス構築支援、脅威分析、安全分析等の分析支援、法規対応を支援しております。 教育サービスとしては企業内教育教材を開発し、機能安全やサイバーセキュリティ対応のノウハウを解説したコンテンツ販売を行っております。また、近年のモデルベース開発に対応した HILS/SILS 等のシミュレーション環境を提供しております。 ソフトウェア事業が提供しているソフトウェアが使われている製品のイメージ これらの製品には下図のような小型コンピュータが搭載されています。 このコンピュータ内に当社のソフトウェアが搭載されています。 SF Twin 当社は、製造業界向けデジタルツインプラットフォーム「SF Twin」を提供しております。「SF Twin」は、製造現場の物理空間を仮想現実(VR)上に高精度で再現し、監視およびシミュレーションを通じてオペレーションの安全性・効率性向上を支援するソリューションです。本プラットフォームは、工場運営の最適化に寄与するのみならず、人工知能(AI)技術を活用することで、最適な生産方式の導出を可能とします。また、「SF Twin」の今後の展望として、完全自動シミュレーション機能の開発を進めており、これにより理想的な生産工程の自動提案が実現できる技術基盤の構築を目指しております。 さらに、協働ロボット対応のデジタルツイン「SF Twin Cobot」を2023年4月より販売開始し、2024年6月からは機能拡張版である「SF Twin Cobot 2.0」の提供も開始しています。 WARXSS 「WARXSS®」は、仮想現実(VR)技術を応用した交通シミュレーションシステムです。 本ソリューションは、多様な道路状況の再現・分析を可能とし、自動運転サービスへの適用を視野に入れて、安全性向上および交通社会の発展を支援するプラットフォームとして継続的に開発されています。 AIセーフティ AI技術の普及に伴い、安全かつ安心してAI技術を活用できる環境整備が重要性を増しています。品質および安全性を担保する技術の確立は、社会実装の推進に不可欠です。欧州連合ではAI規制法(AI Act)が提案されており、AIシステムのリスク区分に応じた厳格な基準策定および認証制度の導入が求められています。当社においては、これらの要素を包含し「AIセーフティ」と総称しております。 このような動向を受け、当社は2020年よりAI搭載システムの安全性評価に資する「SEAMSガイドライン(AIの品質および安全性保証技術の指針)」を提供しています。本ガイドラインは自動車分野を初期対象としていましたが、現在では建設機械、工場内搬送機器等、多様な産業領域へと適用範囲を拡張し、AIセーフティの普及を推進しています。 (2)センシング事業 センシング事業は、当社の子会社である「テスコ株式会社」が行っております。 X線検査装置の製造・販売・保守を軸に、X線検査サービス、非接触スキャナー販売等、センシング関連の製品・サービスを提供しております。 X線検査装置の製造・販売・保守は、X線を使用する主に機械や金属部品、電子基板を対象にした産業用非破壊検査装置の製品製造およびX線関連部材の販売及び販売後の点検・修理サービスを実施しております。 X線検査サービスは、自社で保有する設備を利用したX線装置および協業各社の装置を使い、主に機械や金属部品、電子基板の内部検査を実施しております。 非接触スキャナー販売は、CT装置以上の計測機能・精度を発揮するレーザーを使用する非接触スキャナー装置を販売しております。 (3)その他 その他事業は、当社の子会社である「株式会社リザーブマート」が行っております。 株式会社リザーブマートは、全国各地の公共施設、貸会議室、音楽スタジオ等に向けてクラウド型施設予約システムの開発、保守サービス等を提供し、システム導入後に継続的、安定的に収益を獲得できるストック型ビジネスを展開しております。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題3,646字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針・経営戦略 当社グループは、設立初期から大切にしている “Creating Life of Your Dreams“ ~半歩先の技術で人々の生活を豊かに~ を実現することで、未来社会が抱える課題を解決し、貢献したいと考えております。 そして、人々の生活の便利を実現するために、“世の中のニーズを敏感に察知し、半歩先のソフトウェア技術で「未知の課題」を解決すること”が、当社グループの使命であり、存在意義であると考えております。 この使命を達成するために、当社グループは社会に存在するニーズを適時、的確に察知し、そのニーズに応えるために必要なソフトウェア技術の習得や高度化を実践するとともに、役職員が誇りを持ち活躍し続けられるような「社員が幸福を実感できる企業」を目指し、その実現に向けて努めてまいります。 また、未来社会に貢献し企業を持続的に発展させていくには、より一層のソフトウェア技術の発展と、ソフトウェアの価値向上が重要であると認識し、“ソフトウェアの価値を高め、収益構造を変革する企業”として活躍できるよう努力いたします。 中長期的な経営戦略といたしましては、将来的に必要とされるソフトウェア技術の高度化に加え、近年のエンジニア不足と少子化に向けた収益構造の変革に注力してまいります。これまでのモノづくりは当社グループ従業員の労働に対する対価が多くを占めておりましたが、今後は、知財や製品、さらには新たなサービスによる収益の比率を増加させ、労働対価と労働量に依存しないサービス収益の最良なバランスにより、「次世代事業の創生」と「収益性の向上」を実現したいと考えております。 (2)目標とする経営指標 当社グループは安定的な経営と収益構造の変革を実現するために、目標とする経営指標として自己資本利益率(ROE)、営業利益及び売上総利益率を重要な経営指標としております。 当社グループにとって重要な活動である研究開発費、採用教育費、営業費等を控除した残利益である営業利益は、将来に向けた活動を行いながら安定的な経営が実現できているかを測定するための指標として重要であると認識しています。また、売上総利益率は、収益構造の変革を行うことにより労働力に依存しない高付加価値のサービス事業の成長度合いを測定するための指標として重要であると認識しております。 (3)経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 政府は、サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させ、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会「Society 5.0」を我が国が目指すべき未来社会の姿として提唱しており、当社グループはこれを実現するために必要な基本技術(シミュレーション、セキュリティ、セーフティ、AIセーフティなど)を保有している点で競争優位性があると考えております。ロボットや自動走行車開発などにおけるシミュレーション技術の活用、安心安全にIoT(モノのインターネット)で人とモノがつながるためのセキュリティ技術、システムが組み込まれた製品が安全に動作するためのセーフティ、AI(人工知能)を自律化システム等に安全に搭載するためのAIセーフティなど、未来社会の実現に向けて当社グループの技術に対する需要は今後も継続拡大するものと見込んでおります。 一方で、開発技術者は不足しており、需要に見合ったリソースを確保することが困難な状況にあります。今後もこの状況は続き出生率低下の傾向と相俟って、人財の確保に関する課題は長期にわたるリスクになると考えております。 このような状況を踏まえ当社グループは、安心、安全で豊かな未来社会の実現に向けて、半歩先の未来で求められる技術に継続的に目を向けながら、組織力・技術力・収益力における課題に対処するとともに、継続的に事業リスクを低減させるためガバナンス体制や内部統制の充実強化に努めてまいります。 ①ソフトウェア事業 1.技術者育成と次世代技術の獲得(技術力) 当社グループの収益の源泉は高い技術力にありますが、当社グループを取り巻く事業環境は、技術の進歩が速く、顧客や社会のニーズも変化しやすい状況にあります。このような環境の下で当社グループが持続的に成長していくためには、需要に応じた技術力強化と未来社会に必要とされる技術を継続的にキャッチアップしていく必要があると考えております。 このような課題に対処するため、当社グループは従業員のスキル棚卸と人財ポートフォリオ管理によりターゲットを絞った育成及び採用に努め、スキル向上のための教育プログラムの確立に取り組みます。 また、エンジニア専門職による後進への技術教育、先行的な技術動向の情報収集・研究を推進し、継続的な技術力強化と次世代技術の獲得を図ってまいります。 2.人的資本の有効活用による収益性の向上(収益力) 当社グループの収益は、SES(ソフトウェア・エンジニアリング・サービス)やソフトウェア受託開発等の労働力提供型の売上が多くを占めております。開発技術者が不足していく事業環境において、このような労働力提供を主とした収益構造はリスクであり、限られた人財を最大限有効に活用し、収益性を向上させる必要があると考えております。 このような課題に対処するため、当社グループは蓄積した知財(技術、ノウハウ、情報等)をサービス・製品として提供・活用し、労働時間ではなく付加価値に応じて対価を得る収益構造へと変革を進めてまいります。また、自社開発の製品・サービスの販売拡大、労働力ではなく付加価値に応じた受注価額の設定等を実行するため営業力の強化に努めます。その他、人財リソースの最適配置、事業ポートフォリオ管理、AI活用・DX化による開発効率の向上等をあわせて推進し、限られた人的資本を有効に活用することで売上高の拡大と利益率の向上に努めます。 ②センシング事業 1.非破壊検査技術の高度化による収益性の向上(技術力・収益力) X線CTスキャン装置による非破壊検査技術は、航空機、自動車、医療機器など部品や製品の欠陥等が生命の危機に直結するようなものを非破壊で検査できるなど、人々の安全・安心な未来社会に貢献できる技術であり、潜在的・将来的なニーズは存在するものと考えておりますが、そのニーズを実現し、利用用途、分野の拡大を進めていくためには高精度化、高速化、自動化など技術的に解決しなければならない課題も多く、実用化に向け、性能を強化するための技術開発が必要であると考えております。 このような課題に対処するため、テスコ株式会社が長年培ってきたX線装置に関する豊富な知識・経験と当社が保有するソフトウェア技術の融合により、非破壊検査技術の利用用途の拡充と価値の向上を図り、事業規模の拡大と高利益率化につなげてまいります。 ③人材確保及び連携強化(組織力) 当社グループの最大の経営資源はヒトであると考えておりますが、開発技術者は不足しており今後も出生率低下といった社会的課題と相俟って、人財の確保に関する課題は長期にわたるリスクになると考えております。また、限られた人財リソースで技術進歩の早い事業環境に対応していくためには、部署間やグループ会社間で技術的な連携や人財の流動性を高め、組織一体となって対応していく必要があると考えております。 このような課題に対処するため、当社グループは、経営理念や経営方針の浸透活動を推進し、グループ構成員1人1人が共通の目標の実現に向けて意識・行動する良好な組織風土の醸成に努めます。また、従業員の能力や貢献に応じた公正な評価・報酬制度の整備をはじめ、従業員の心と体の健康を重視した労働環境、福利厚生の充実など従業員の働きやすい環境の整備を通じて、従業員エンゲージメントを高め人財の確保を図るとともに、グループ一体となって企業価値の向上に努めてまいります。 ④コーポレートガバナンス及び内部統制の充実強化 当社グループは、持続的な成長と企業価値の向上のためには、経営戦略や資本政策等の各施策の実行性を担保し、企業経営、企業行動において公正な判断や運営が行えるように監視・統制することで事業リスクを低減していくことが必要と考えております。 このような課題に対処するため、当社グループは、コーポレートガバナンス・コードに則った監督機能の強化、報酬制度の改革、株主権利の確保等のガバナンス体制及び業務に組み込まれたプロセスである内部統制に対して継続的な検討及び見直しを行い、充実強化を図ってまいります。
事業等のリスク6,010字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。また、必ずしも事業上のリスクに該当しない事項についても、投資家の投資判断において重要であると考えられる事項については積極的に開示しております。 当社グループは、これらのリスクの発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ではありますが、本株式に関する投資判断は、以下の記載事項及び本項目以外の記載事項を、慎重に検討したうえで行われる必要があると考えられます。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであり、当社グループの事業又は本株式の投資に関する全てのリスクを網羅するものではありません。 (1)関連市場及び顧客経営状態に関連するリスクについて (リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える影響の内容) 当社グループの顧客層は、自動車、産業機械メーカ、建設機械メーカなど様々な分野に及んでおります。 大幅な為替変動や、グローバルな政策要因、地政学的要因等によって、それらの産業全体が業績に悪影響を被る場合があります。当社の主たる事業である組込ソフトウェアの開発は、顧客企業の数年先に発売される製品や研究試作に関する開発案件が大半を占めるため、足元の景気動向に左右される可能性は比較的低いと考えております。しかしながら、数年先に向けた顧客企業の投資計画に影響を与えるほどの事象が発生した場合、当社グループの財政状態および業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (リスクが顕在化する可能性の程度や時期) 当該リスクは毎期顕在化する可能性があるものと認識しております。 (リスクへの対応策) 当社グループは、それら顧客企業の個別の経営状態の変動に関しては、様々な産業セクターへの営業活動を行ってその影響をできるだけ小さくすることによって、関連市場及び顧客経営状態に関するリスクの低減に努めております。 (2)特定取引先及び特定産業分野への依存について (リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える影響の内容) 当社グループの主たる売上は自動車分野であり、その多くは、トヨタ自動車株式会社および株式会社アイシン及び当該グループなどからの受注となっております。この自動車関連市場はCASEなどに代表される技術革新により今後も拡大していくと予測されます。 しかし何らかの要因により拡大予測が想定を下回る場合、特定取引先の経営状態の悪化や経営戦略の変更があった場合、当社グループの財政状態および業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (リスクが顕在化する可能性の程度や時期) 自動車産業は電動化及び、カーボンニュートラル対応に関わる大きな技術革新を迎えており、ソフトウェアの重要性はさらに高まると考えております。このような技術革新環境においては、当該リスクが顕在化する可能性は低いと考えております。 しかし、グローバル環境下において、自動車産業の収益構造に大幅な変化が認められた場合、当該リスクが顕在化する可能性があると認識しております。 (リスクへの対応策) 当社グループは、景気の変動や環境変化への耐性を高めるため、特定産業分野に集中した事業構造を脱却するよう尽力して参ります。具体的には半導体関連装置開発やソフトウェアを活用したサービス事業分野などの事業拡大を実現したいと考えております。 (3)品質不良による損害賠償のリスクについて (リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える影響の内容) ソフトウェア開発およびエンジニアリングサービス、自動運転/先進安全シミュレータ事業、各種コンサルティング事業において、品質不良や納期遅延による損害賠償が発生する可能性があります。特に自動車向け開発は品質や納期に関する要求が厳密であり、瑕疵対応や損害賠償を求められる可能性があります。当社グループの責による品質不良や納期遅延による損害賠償請求が発生し、当社が加入しているIT賠償保険では賠償額を十分にカバーできなかった場合、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (リスクが顕在化する可能性の程度や時期) 当該リスクに常に晒されておりますが、下記に示すリスク対応策を適切に実施することにより、顕在化する可能性は低く管理されていると認識しております。 (リスクへの対応策) 当社グループは、業務受注前から受注審議会による審査を行い、開発時には品質保証室による品質、進捗の管理を実施しており、品質不良による損害賠償のリスクの低減に努めております。 (4)不採算プロジェクトの発生について (リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える影響の内容) 当社グループのエンジニアリングサービスで不採算プロジェクトが発生する可能性があります。不採算プロジェクトの発生要因として、発注側の大規模または頻繁な要求仕様変更や、見積りが適切になされず、開発に要する工数が大幅に増加した場合などがあげられます。 大規模な要求仕様変更に対応しなければならない場合、見積りから逸脱した開発工数の増加や外注費が発生した場合、当社グループの財政状態および業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (リスクが顕在化する可能性の程度や時期) 当該リスクに常に晒されておりますが、下記に示すリスク対応策などを適切に実施することにより、顕在化する可能性は低く管理されていると認識しております。 (リスクへの対応策) 当社グループでは全てのプロジェクトにおいて、予算管理、スケジュール管理、品質管理を実施しております。 また、受注前に内在するリスク(技術難易度、採算性、人的リソース)について十分に検討し、必要に応じて受注審議会に諮り、事業の将来性、リスク内容などを勘案し受注可否を判断しております。 (5)人材の確保と人件費、外注費の高騰について (リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える影響の内容) 当社グループの事業継続及び拡大のため、新技術の獲得および既存技術の発展を支える技術部門のエンジニアを中心に、各部門で活躍できる十分な人材の確保が必要であります。 しかしながら、計画した正社員の採用やパートナーの確保が十分にできない場合、退職者が続出した場合、また近年の採用難や働き方改革を背景にして人件費、外注費、オフショア費用高騰が起こった場合、当社グループの財政状態及び業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (リスクが顕在化する可能性の程度や時期) 当該リスクに常に晒されておりますが、下記に示すリスク対応策などを適切に実施することにより、顕在化する可能性は低く管理されていると認識しております。 (リスクへの対応策) 当社グループは、社員のエンゲージメント向上を目的とした人事・給与制度の見直しや教育研修の実施、福利厚生の拡充など労働環境の改善のほか、新卒・中途採用のための活動強化、新たなパートナー企業の確保に努めております。また、コストの高騰や付加価値に応じた販売価格の継続的な見直しを実施するとともにエンジニアの人数や労働時間に基づいた収益構造から、それらに依存しないサービスや製品を開発・販売する収益構造にシフトすることも図りながら、当該リスクの低減に努めてまいります。 (6)研究開発および製品化投資に関するリスク (リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える影響の内容) 技術優位性の向上や新たなサービス事業の創生のために、研究開発投資および製品化投資を実施しております。 研究開発等の対象とする技術分野やサービス分野における技術進歩は著しく、当社事業の優位性を確保するためには相応の投資が必要であります。事業収益が研究等の投資額を下回る場合、研究開発及び製品化の進捗が想定より遅延した場合、または想定通り実現できなかった場合、当社グループの財政状態及び業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (リスクが顕在化する可能性の程度や時期) 当社グループの未来想定とソフトウェア技術進歩が大きく乖離している場合、当該リスクが顕在化する可能性があります。 (リスクへの対応策) 研究開発投資は自己資本による実施と公的資金を活用した投資があります。短期的な投資回収が可能と判断できる研究には自己資本を活用し、基礎研究要素が高いものは公的資金を活用し、当該リスクの低減に努めております。 また、製品化投資は、研究事業および試作等により得られた成果を活用し、市場技術動向、社会動向を勘案し投資の可否を判断しております。これにより当該リスクの低減に努めております。 (7)のれんの減損リスクについて (リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える影響の内容) 企業結合により発生したのれんは、被取得企業の今後の事業展開によって期待される超過収益力として、取得原価と被取得企業の識別可能資産及び負債の企業結合日時点の時価との差額で計上し、その効果の及ぶ期間にわたって定額法により償却しております。今後、事業環境の急激な変化等により関係会社の業績が当初の想定を下回り想定していた超過収益力が低下した場合、当該のれんについて減損損失が発生し当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (リスクが顕在化する可能性の程度や時期) 当該リスクに常に晒されておりますが、下記に示すリスク対策などを適切に実施することにより、顕在化する可能性は低く管理されていると認識しております。 (リスクへの対応策) 対象となる被取得企業について、定期的な報告をもとに協議する機会を設け、経営の効率化・グループ間シナジーの創出等を進めることで収益力強化に努めております。 (8)企業買収に関するリスクについて (リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える影響の内容) 当社グループが企業買収を行う際には、対象企業の状況・将来性・シナジー・リスクなど様々な視点から十分に議論を重ねた上で、投資額を決定し実行しておりますが、事業環境の変化等により、対象企業の業績が当初の想定を下回った場合には、投資金額の回収が困難となり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (リスクが顕在化する可能性の程度や時期) 当該リスクに常に晒されておりますが、下記に示すリスク対策などを適切に実施することにより、顕在化する可能性は低く管理されていると認識しております。 (リスクへの対応策) 当社グループから役員を派遣し定期的に経営会議を実施することで、対象企業の事業及び業績の状況をモニタリングし、状況に応じて計画達成に向けた対策を講じる体制を整えております。 (9)法令違反、法的規制に関するリスクについて (リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える影響の内容) 当社グループの事業において、税制や商取引、労働問題、知的財産権など様々な法的規制を受けております。万が一これらの法規制、ルールを遵守できなかった場合、当社グループの財政状態及び業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (リスクが顕在化する可能性の程度や時期) 当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期につきましては、現時点では予測困難であると認識しております。 (リスクへの対応策) 当社グループは、コンプライアンス重視のもと、これらの法規制やルールを遵守した経営を行うことによって、法令違反、法的規制に関するリスクの低減に努めております。 (10)その他訴訟等による損害賠償責任に関するリスクについて (リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える影響の内容) 当社グループの提供するエンジニアリングサービスは、ソフトウェアの開発が主たるサービスとなります。そのため、他社から何らかの知的財産権の侵害についての申し立てを受ける可能性は否定できません。また、当社グループが保有している個人情報やソフトウェア開発に関する仕様並びに顧客企業が保持する技術情報などが社外に流出するリスク、当社製品の不具合等により生命・身体及び財産並びに社会などに損害を与えるリスク、安全衛生上や労務上の問題が発生するリスク等が存在します。 何らかの事由によって訴訟となる事案が発生し、当社が賠償を求められた場合、当社グループの財政状態および業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (リスクが顕在化する可能性の程度や時期) 当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期につきましては、現時点では予測困難であると認識しております。 (リスクへの対応策) 当社グループは、セキュリティ委員会を設置し、各種情報の管理体制を強化すると同時に、セキュリティ教育、eラーニングによる教育などを行っております。また、品質管理規程等を整備し、これらに従った運用を行うことで、製品の品質管理を行っております。その他、労働基準法の遵守や社員の健康管理に努めており、訴訟等による損害賠償責任に関するリスクの低減に努めております。 (11)災害および感染症に関するリスクについて (リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える影響の内容) 大規模地震、自然災害、感染症、災害等の発生により、当社グループ社員およびパートナー企業の社員などの人的被害、業務遂行に必要なITインフラなどの物的被害が生じるリスクがあり、これらのリスクが顕在化し事業の停止、失注、開発遅延などが発生した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (リスクが顕在化する可能性の程度や時期) 当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期につきましては、現時点では予測困難であると認識しております。 (リスクへの対応策) 当社グループの従業員およびその家族並びにパートナー社員の安全や健康状態を把握するため、安否確認システムを整備するとともに、テレワークやオンライン会議などの活用及びBCPの運用により、事業の継続あるいは早期復旧ができるよう備えております。また、同時に、顧客企業の業績、開発投資の動向などを注視し、業務シフトなど柔軟に対応し、リスク低減に努めております。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度における我が国の経済は、雇用・所得環境の改善や設備投資の持ち直しの影響などを受け、緩やかに回復いたしました。一方で、欧米における高い金利水準の継続や中国における不動産市場の停滞の継続に伴う影響など、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっております。また、物価上昇、アメリカの今後の政策動向、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動等の影響が見られ、引き続き先行きには十分に注意する必要があります。 当社グループを取り巻く環境においては、引き続き開発依頼は高い需要を維持しております。主力であります組込みソフトウェアをはじめ、シミュレータ・仮想空間技術、セキュリティ及びセーフティの技術分野で自動車及び産業機器向けの売上が好調に推移しました。さらに、前第1四半期連結会計期間において株式会社クリスタライトを設立したことに加え、前第2四半期連結会計期間において株式会社イーガー(以下、イーガー社という。)を、前第3四半期連結会計期間においてテスコ株式会社(以下、テスコ社という。)を新たに連結子会社とした影響もあり、売上高は前期比増収となりました。 営業利益においては、人件費の引き上げや外注費の増加に加え、子会社の増加、事業の拡大・推進・強化等を目的とした人員の増強や拠点の整備等により売上原価及び販管費が増加したものの、売上高の増収及び受注価額の見直し等による売上総利益率の上昇が牽引し、コスト増を上回る売上総利益の増加となった結果、前期比増益となりました。 経常利益においては、保険解約返戻金及びGo-Tech事業(成長型中小企業等研究開発支援事業)に係る補助金収入が減少したものの、営業利益が増加した結果、前期比増益となりました。 親会社株主に帰属する当期純利益においては、関係会社株式売却益等の特別利益の減少に加え、法人税等の負担率が増加したものの、経常利益が増加した結果、前期比増益となりました。 この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高4,856,610千円(前期比39.7%増)、営業利益566,563千円(同101.0%増)、経常利益588,597千円(同69.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益424,218千円(同54.2%増)となりました。 セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。 なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前期比較については、前期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較分析しております。また、当期と前期の一方若しくは両方がマイナスの金額である場合は、前期比増減率の記載に代えて、前期額を記載しております。 「その他」については、当連結会計年度に新たに連結子会社とした株式会社リザーブマート(以下、RM社という。)のみが含まれているため、前期比増減率及び前期額は記載しておりません。 a.ソフトウェア事業 当セグメントにおいては、自動車や産業機器向けの制御ソフトウェアの受託・エンジニアの派遣等を軸とし、これらのソフトウェア開発におけるセキュリティやセーフティコンサルティング、AI(人工知能)を自律化システム等に安全に搭載するためのAIセーフティコンサルティング、ロボットや自動走行車開発等におけるシミュレーション及びモデルベース開発技術の提案・開発・提供、これらの技術に関するノウハウを商材化した製品及びサービスの提供などを行っております。なお、当社、テスコ社及びRM社以外の連結子会社は、当セグメントに含めております。 経営成績の状況といたしましては、主力であります組込みソフトウェアをはじめ、シミュレータ・仮想空間技術、セキュリティ及びセーフティの技術分野で自動車及び産業機器向けの売上が好調に推移したため、売上高及びセグメント利益は前期比増収増益となりました。 この結果、当連結会計年度において、売上高3,982,658千円(前期比19.5%増)、セグメント利益(営業利益)は505,370千円(同69.0%増)となりました。 b.センシング事業 当セグメントにおいては、X線透過・CT装置の製造・販売・保守などを行っており、事業の特性上9月及び3月付近に売上が集中し利益貢献する傾向にあります。なお、連結子会社であるテスコ社は当セグメントに含めております。 経営成績の状況といたしましては、X線透過・CT装置など大型案件の需要が高く、販売が好調に推移したため、売上総利益が販管費を上回り、セグメント利益となりました。 この結果、当連結会計年度において、売上高は861,558千円(前期比500.8%増)、セグメント利益(営業利益)は41,753千円(前期は47,285千円のセグメント損失)となりました。なお、前連結会計年度の売上高及びセグメント損失は、2024年4月から8月における経営成績であります。 c.その他 当セグメントにおいては、当連結会計年度に新たに連結子会社としたRM社が含まれております。RM社は自治体や公共施設、音楽スタジオに向けてクラウド型施設予約システムの開発、保守サービスを提供しております。 経営成績の状況といたしましては、自治体等に提供している施設予約システムの開発収益、利用料収益等により売上高は堅調に推移したものの、RM社の株式取得に伴うアドバイザリー費用等を計上したことからセグメント損失となりました。 この結果、当連結会計年度において、売上高は12,393千円、セグメント損失(営業損失)は7,662千円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、2,149,108千円(前期比577,044千円増)となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりであります。 a.営業活動によるキャッシュ・フロー 営業活動の結果増加した資金は571,372千円(前期は355,535千円の収入)となりました。この主な要因は、法人税等の支払額194,073千円、棚卸資産の増加額126,268千円、役員退職慰労引当金の減少額61,455千円等による資金の減少があったものの、税金等調整前当期純利益の計上578,953千円、賞与引当金の増加額90,435千円、売上債権及び契約資産の減少額61,086千円、減価償却費の計上59,190千円等による資金の増加があったことによるものであります。 b.投資活動によるキャッシュ・フロー 投資活動の結果増加した資金は85,388千円(前期は161,602千円の収入)となりました。この主な要因は、投資有価証券の取得による支出100,663千円、無形固定資産の取得による支出60,575千円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出39,546千円等による資金の減少があったものの、定期預金の純減額300,000千円、差入保証金の回収による収入32,866千円等による資金の増加があったことによるものであります。 c.財務活動によるキャッシュ・フロー 財務活動の結果減少した資金は79,717千円(前期は263,684千円の支出)となりました。この主な要因は、配当金の支払額55,828千円、自己株式の取得による支出27,290千円等による資金の減少があったことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年9月1日     至 2025年8月31日)   前年同期比(%) ソフトウェア事業 (千円)   2,399,629   112.6 センシング事業 (千円)   336,313   305.7 報告セグメント計 (千円)   2,735,942   122.0 その他 (千円)   -   - 合計 (千円)   2,735,942   122.0 (注)金額は製造原価によっております。 b.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年9月1日     至 2025年8月31日) 受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) ソフトウェア事業 (千円)   4,338,443   126.2   810,981   196.2 センシング事業 (千円)   577,478   131.7   426,220   60.0 報告セグメント計 (千円)   4,915,921   126.8   1,237,202   110.1 その他 (千円)   7,965   -   22,891   - 合計 (千円)   4,923,887   127.0   1,260,094   112.1 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.金額は販売価格によっております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年9月1日    至 2025年8月31日)   前年同期比(%) ソフトウェア事業 (千円)   3,940,773   118.8 センシング事業 (千円)   861,558   600.8 報告セグメント計 (千円)   4,802,331   138.8 その他 (千円)   12,393   - 合計 (千円)   4,814,724   139.1 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.販売実績は、当連結会計年度において顧客による成果物の検収が完了した金額を記載しております。そのため上表の金額は、連結損益計算書の売上高とは一致しません。 3.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2023年9月1日  至 2024年8月31日)   当連結会計年度 (自 2024年9月1日  至 2025年8月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) アイシン・ソフトウェア㈱   891,070   25.7   869,024   18.0 レーザーテック㈱   494,599   14.3   529,569   11.0 SCオートモーティブエンジニアリング㈱   77,798   2.2   498,693   10.4 トヨタ自動車㈱   380,880   11.0   485,513   10.1 (注)主な相手先別の販売実績は、顧客による成果物の検収が完了した金額を記載しております。そのため上表の金額は、「第5経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)関連情報 3.主要な顧客ごとの情報」とは一致しない場合があります。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 また、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態 a.資産 当連結会計年度末における資産合計は、4,072,109千円(前期比14.3%増)となり、流動資産合計2,813,136千円(同13.0%増)、固定資産合計1,258,972千円(同17.2%増)となりました。 流動資産の主な内訳は、現金及び預金2,149,108千円(同21.3%増)、受取手形、売掛金及び契約資産315,724千円(同15.6%減)、仕掛品204,784千円(同52.4%増)であります。 固定資産の主な内訳は、投資有価証券297,588千円(同51.3%増)、のれん265,977千円(同17.9%増)、繰延税金資産244,674千円(同20.3%増)、保険積立金121,118千円(同1.8%減)、有形固定資産89,237千円(同9.7%減)であります。 b.負債 当連結会計年度末における負債合計は、1,234,365千円(前期比13.8%増)となり、流動負債合計909,729千円(同19.3%増)、固定負債合計324,635千円(同0.8%増)となりました。 流動負債の主な内訳は、賞与引当金272,570千円(同50.0%増)、未払法人税等122,217千円(同6.9%減)、未払消費税等87,138千円(同18.3%増)、買掛金67,617千円(同8.7%減)であります。 固定負債の主な内訳は、退職給付に係る負債227,143千円(同11.6%増)、長期未払金95,091千円(同17.5%減)であります。 c.純資産 当連結会計年度末における純資産合計は、2,837,744千円(前期比14.5%増)となりました。主な内訳は、資本金612,524千円(前期末同額)、資本剰余金557,888千円(前期比1.1%増)、利益剰余金1,819,852千円(同25.3%増)であります。 ② 経営成績 当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な経営指標として、売上総利益率及び営業利益を重要な指標として管理しております。 当連結会計年度の売上総利益は1,806,831千円(前期は1,224,948千円)、売上総利益率は37.2%(前期は35.2%)となり、売上総利益は前期比増益、売上総利益率は2.0ポイント上昇しております。これは、人件費の引き上げや外注費の増加等により売上原価の増加したものの、売上高の増収に加え、受注価額の見直し等による売上総利益率の上昇が牽引した結果であると認識しております。 また、当連結会計年度の営業利益は566,563千円(前期は281,874千円)となり、営業利益は前期比増益となりました。これは株式取得による子会社の増加、人件費の引き上げや事業の拡大・推進・強化等を目的とした人員の増強や拠点の整備等の影響により販管費が増加したものの、売上総利益の増益が牽引した結果であると認識しております。 このほか、詳細な経営成績の状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」をご参照ください。 なお、当社が認識している経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載したとおりであります。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度末における資金の残高は2,149,108千円(前期比577,044千円増)となり、当面事業を継続していく上で十分な流動性を確保しており、当社の経営戦略の1つである次世代事業の創生のための研究開発資金を十分に確保できているものと認識しております。 また、当社グループは、事業上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、主に営業活動によるキャッシュ・フローを資金の源泉としております。なお、不測の事態においても機動的かつ安定的に経常運転資金を確保するため、複数の金融機関と当座貸越契約を締結しております。 このほか、詳細なキャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者はこれらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性が含まれているため、予測不能な前提条件や仮定の変化により経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針及び重要な会計上の見積りについては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)、(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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出典

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