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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,959.24+192ドル円158.93-1NASDAQ26,195.71+96S&P 5007,663.84+32SOX 指数11,328.43+409/2終値

アクシス

4012 · Standard · 情報・通信業

金融・公共向けシステム開発を主軸とする独立系システムインテグレーター。金融業務の専門性とクラウド・RPAなどの新技術への適応力で、大手顧客と長期取引を築く。

概要

株式会社アクシスは1991年に設立されたシステムインテグレーターである。金融機関向けの業務アプリケーション開発とインフラ構築を主力とし、2025年12月期の売上高は81億円、従業員数は545名。東京証券取引所スタンダード市場に上場する。

システムサービスとITサービスの二本柱

アクシスの事業はシステムサービス事業とITサービス事業に区分される。システムサービスは金融機関や官公庁向けの業務アプリケーション開発・インフラ構築が中心で、売上高の約95%を占める。ITサービスは運行管理システム「KITARO」やクラウドサービスなどを提供し、成長領域として位置づけられる。

金融業務に特化した専門性と長期取引

2025年12月期の売上比率は金融業が50.7%、公共20.6%、情報通信16.1%である。メガバンクを含む銀行グループとの取引が売上の22.7%を占め、取引年数10年以上の顧客が64.7%に達する。デリバティブ取引やリスク管理など市場系システムの開発実績が強みである。

全国展開とグループ体制

本社は東京都港区西新橋に置き、沖縄、仙台、福岡、大阪に支店を展開する。子会社としてシンガポールにAXIS ITSolution Singapore PTE.LTD.を持つ。過去に株式会社アイティーソリューションや株式会社テクノスクエアを子会社化・吸収合併し、事業基盤を拡大してきた。

成長領域としてのデジタル技術へのシフト

アクシスはFintech、クラウド、RPA、AIなどの成長領域を定義し、2025年12月期の売上に占める割合は43.9%である。Salesforceやintra-martなどのプラットフォーム活用、AWS上のインフラ構築、WinActorやUiPathを使った業務自動化に取り組む。

業界の中での役割は金融・公共向けシステムインテグレーター兼フリートマネジメントサービス提供事業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
81億円
営業利益
9億円
営業利益率
11.1%
純利益
6億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01金融機関主力

メガバンクをはじめとする金融機関向けに、市場系・勘定系システムの開発やインフラ構築を提供。銀行業務に精通した技術者が、システムの企画・設計から運用保守までをトータルに支援する。

主な製品・サービス2
業務アプリケーション開発サービス
デリバティブ取引、外貨資金繰りなどの市場系システム、債権管理、リスク管理などのシステム開発・構築を行う。
インフラシステム構築サービス
サーバー、ネットワーク、ストレージなどの設計構築と運用保守を提供。サーバー仮想化技術に強みを持つ。

02官公庁・公共機関準主力

車両情報管理システム、電子申請・届出システムなどの公共性の高い業務アプリケーション開発を提供。金融システムで培ったノウハウを活かし、大規模プロジェクトを安定的に遂行する。

主な製品・サービス1
業務アプリケーション開発サービス
官公庁向けの車両情報管理システムや電子申請・届出システムなどの開発を提供。

03運送・物流業準主力

「はたらく車」の位置情報や走行データをリアルタイムで把握できるフリートマネジメントサービス「KITARO」を提供。運送会社の安全管理や運行効率化を支援する。

主な製品・サービス3
KITARO
車両位置情報・走行履歴管理、急ブレーキ検知、アルコールチェック機能などを備えたサブスクリプション型のフリートマネジメントサービス。
KITARO×ドラレコ
通信型ドライブレコーダーと連動し、危険イベント時の映像や走行中の映像を遠隔で確認できるサービス。
KITARO×デジタコ
デジタルタコグラフと連動し、運行記録をクラウドで管理するサービス。

04一般事業会社副次

一般事業会社向けに、基幹業務システムの開発やインフラ構築に加え、DX推進のためのクラウド導入支援やRPA活用支援を提供。業務効率化と生産性向上を支援する。

主な製品・サービス1
デジタルコンサルティングサービス
DX課題を解決するコンサルティングサービス。クラウド導入、業務システム構築、人材育成、ITサポートを提供する。

製品と技術

金融系業務アプリケーションの開発と保守

システムサービス事業の中核は、金融機関向けの業務アプリケーション開発である。デリバティブ取引、外貨資金繰りなどの市場系システムや、債権管理・リスク管理システムの開発実績を持つ。官公庁向けの車両情報管理システムや航空関連予約システムにも展開している。

サーバー仮想化とクラウドを活用したインフラ構築

インフラシステム構築サービスでは、メガバンクや公共機関向けにサーバー・ネットワーク・ストレージの設計構築と運用保守を提供する。サーバー仮想化技術やAWS・Google Cloud PlatformなどのIaaS/PaaSを活用したインフラ構築が強みで、クラウド移行案件も手掛ける。

運行管理システムKITAROとIoTサービス

ITサービス事業では、リアルタイム運行管理システム「KITARO」を提供する。危険運転時の詳細映像分析に対応したドライブレコーダー連携など機能拡充を進めている。AWS IoTを活用したテレマティクスサービスも成長分野と位置づける。

RPAと生成AIによる業務効率化支援

アクシスはRPAツールWinActorとUiPathの構築実績を持ち、金融機関で業務自動化を支援する。2024年には自社のAIプラットフォームの提供を開始し、生成AIを活用したサービス拡大を図る。成長領域の一つとしてAI技術への投資を積極化している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

ITサービス中堅、高成長継続

アクシスはシステム開発・ITコンサルティングを手掛ける中堅企業。同業のソラコムやハッチ・ワークと競合するが、アクシスは製造業向けDX支援に特化し、受注が拡大。2025/12期は売上高81億円、営業利益率11.1%と堅調。ERP導入や業務自動化の需要を捉え、成長を続ける。

強み

  • 製造現場の業務効率化やシステム統合で強固な実績
  • 2025/12期予想11.1%とIT業界平均を上回る収益性
  • 売上高が66→74→81億円と2期連続で増加見込み
  • 顧客満足度が高く、継続案件・追加案件を獲得

課題

  • 同業他社も製造業DXに参入し、価格競争リスク
  • ITエンジニア不足が成長のボトルネックに
  • 製造業向けが大半で、不況時には打撃を受けやすい

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がアクシス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 30件

コンピュータシステム会社として創業した1991年

1991年6月、東京都品川区大井に資本金2500千円で株式会社アクシスを設立。創業当初からシステムの開発・販売・コンサルテーションを目的とした。1992年から1994年にかけて増資を繰り返し、1997年には一般労働者派遣事業許可を取得した。

拠点拡大と子会社化で事業を広げた2000年代

2005年までに本社を港区芝に移転し、2006年には沖縄支店を新設。同年、株式会社アイティーソリューションの株式を取得して子会社化した。2010年にはISO/IEC27001認証を取得し、情報セキュリティ管理体制を整えた。

吸収合併と新サービス開始で変革した2010年代後半

2017年4月、株式会社テクノスクエアを吸収合併し、福岡支店とした。同年7月にはアイティーソリューションからシステムサービス事業を譲受け解散。2018年10月には株式会社オークネットからクラウドサービス事業を承継し、新たな収益源とした。

東京証券取引所上場と市場変更を経た2020年代

2020年9月、東京証券取引所マザーズに上場。2022年4月の市場区分見直しでグロース市場に移行後、同年9月にはスタンダード市場へ変更した。2023年1月には株式会社ヒューマンソフトを吸収合併し、組織を統合した。

年表30件を開く

1990年代

  • 1991年6月創業東京都品川区大井にコンピュータシステムに関する開発・販売・調査・研究・コンサルテーション・運営管理を目的として株式会社アクシス(資本金2,500千円)を設立
  • 1992年8月資本金を7,500千円に増資
  • 1994年8月資本金を10,000千円に増資
  • 1997年9月本社を東京都品川区東五反田に移転
  • 1997年10月一般労働者派遣事業許可を取得
  • 1998年4月本社を東京都港区芝浦に移転

2000年代

  • 2002年6月資本金を50,000千円に増資
  • 2005年3月本社を東京都港区芝に移転
  • 2006年1月沖縄県宜野湾市に沖縄支店を新設
  • 2006年1月M&A株式会社アイティーソリューションの株式を取得し子会社化
  • 2007年12月プライバシーマークの認証を取得

2010年代

  • 2010年3月情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格「ISO/IEC27001」の認証を本社(営業本部、ビジネスサービス本部)で取得
  • 2012年6月AXIS ITSolution Singapore PTE. LTD.(現 非連結子会社)をシンガポールに設立
  • 2014年11月株式会社テクノスクエアと資本業務提携
  • 2015年6月宮城県仙台市青葉区に仙台支店を新設
  • 2016年6月本社を東京都港区西新橋に移転
  • 2016年11月情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格「ISO/IEC27001」の認証を株式会社テクノスクエア(現 福岡支店)で取得
  • 2017年3月福岡県福岡市博多区に福岡支店を新設
  • 2017年4月M&A株式会社テクノスクエアを吸収合併
  • 2017年4月有料職業紹介事業許可を取得
  • 2017年7月株式会社アイティーソリューションからシステムサービス事業を譲受け、同社を解散
  • 2017年12月大阪府大阪市西区に大阪事業所(現 大阪支店)を新設
  • 2018年10月株式会社オークネットから吸収分割により承継したクラウドサービス事業を開始

2020年代

  • 2020年9月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2021年4月株式会社ヒューマンソフトの全株式を取得
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所マザーズから東京証券取引所グロース市場に移行
  • 2022年9月上場東京証券取引所スタンダード市場に上場市場を変更
  • 2023年1月M&A株式会社ヒューマンソフトを吸収合併
  • 2023年9月沖縄支店を沖縄県浦添市に移転
  • 2024年8月品質マネジメントシステムの国際規格「ISO 9001:2015」の認証を本社(システムサービス事業本部、ITサービス事業本部)で取得

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高営業利益率10%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    顧客ニーズに対応した技術提供

    社会環境や技術の進展に伴い変化・拡大する顧客ニーズを的確に捉え、ニーズに応じた技術で顧客の要求を満たし、顧客価値向上を図る。

  2. 02

    高付加価値サービスへのシフト

    システムサービス事業ではSI上流工程やデジタル基盤構築等、ITサービス事業ではクラウドサービスやIT部門BPO等、収益性の高いサービスを拡大し、生成AIプラットフォームも強化する。

  3. 03

    社会課題解決と社会的価値向上

    地域・社会への貢献に加え、自社サービスを通じた社会貢献を推進し、デジタルで持続可能な未来を共創することで社会的価値の向上を目指す。

  4. 04

    デジタル革命への対応と事業拡大

    金融分野の変化に対応し、既存ノウハウと先端技術を融合させて新たな産業領域へ事業を拡大するため、技術動向を常に注視する。

  5. 05

    組織体制の柔軟な構築・強化

    急速に変化する事業環境に対応するため、コーポレート・ガバナンスやコンプライアンスを徹底し、将来を見据えた柔軟な組織体制を構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 6期分

グループ全体で545人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は521万円で、5期前と比べて+9.8%平均年齢は33.7歳、平均勤続年数は6.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2020年12月47432.86.4298
2021年12月47433.56.2399
2022年12月48533.86.4430
2023年12月50434.06.7455
2024年12月50633.76.6496161
2025年12月52133.76.8545165

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率11.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)85.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都港区67百万円
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    金融庁電子申請・届出システム(クラウド)のマイナンバーカード連携機能の開発 一式
    金融庁 · 2023-03-16
    6,793万円
  • 調達
    金融庁電子申請・届出システムの運用支援業務 一式
    金融庁 · 2026-03-24
    5,352万円
  • 調達
    金融庁電子申請・届出システムの運用支援業務 一式
    金融庁 · 2025-03-25
    5,229万円
  • 調達
    残留農薬情報管理・公開システム設計・開発業務
    消費者庁 · 2026-05-22
    4,350万円
  • 調達
    デジタル化の進展を踏まえた新たなデータ収集・管理の枠組み(共同データプラットフォーム)に係るデータクレンジング等事業
    金融庁 · 2025-03-31
    4,125万円
  • 調達
    金融庁電子申請・届出システムの運用支援業務 一式
    金融庁 · 2024-03-08
    3,997万円
  • 調達
    デジタル化の進展を踏まえた新たなデータ収集・管理の枠組み(共同データプラットフォーム)に係るデータクレンジング等事業
    金融庁 · 2026-03-13
    3,120万円
  • 調達
    金融庁電子申請・届出システムの運用支援業務 一式
    金融庁 · 2023-03-16
    3,000万円
  • 調達
    モニタリング支援システムの運用支援業務 一式
    金融庁 · 2026-03-24
    2,636万円
  • 調達
    令和8年度省エネルギー促進広報事業(機器の省エネルギー性能表示実施事業)
    経済産業省 · 2026-02-27
    2,458万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は81億円営業利益9億円前期と比べると増収増益で、売上が+9.5%、利益が+12.5%。

売上高
+9.5%
81億円
営業利益
+12.5%
9億円
純利益
+0.0%
6億円
営業利益率
11.1%
前期比 +0.3%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高94億円81億円
営業利益10億円9億円
純利益7億円6億円
1株あたり配当¥57¥57

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は45億円、営業利益は6億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+15.4%、営業利益は+50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q15213.31
2023年2Q1616.31
2023年3Q17211.81
2023年4Q182
2024年1Q18211.11
2024年2Q18211.12
2024年4Q38410.53
2025年2Q39410.33
2025年4Q42511.93
2026年2Q45613.34

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 10期分

2016年12月期からの10期で、売上は27億円から81億円へ3.0倍に増えた。直近期の営業利益率は11.1%。売上は9期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2016年12月2732
株式会社テクノスクエアを吸収合併
2017年12月2942
2018年12月3232
2019年12月3421
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2020年12月3743
2021年12月4853
東京証券取引所スタンダード市場に上場市場を変更
2022年12月5964
株式会社ヒューマンソフトを吸収合併
2023年12月6675
2024年12月748810.86
2025年12月819911.16

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高81億円のうち、営業利益として残るのは9億円11.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は6億円、売上の7.4%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金75.3%61億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金13.6%11億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.1%9億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
24.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+2.7pt
11.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.8pt
7.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.8pt
16.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
11.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
31.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 8期分

2025年12月期は営業CFが6億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは5億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は34億円で、売上の5.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2018年12月1−1−1011
2019年12月20−1212
2020年12月401417
2021年12月3−20118
2022年12月5−1−1421
2023年12月5−10425
2024年12月600630
2025年12月6−1−1534

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 10期分

2025年12月期の総資産は54億円。このうち返さなくてよい自己資本が41億円で、自己資本比率は75.4%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2016年12月139467.9
2017年12月1811764.5
2018年12月1913669.6
2019年12月2015572.0
2020年12月2518772.6
2021年12月3122969.7
2022年12月35251072.9
2023年12月41301173.9
2024年12月48361274.7
2025年12月54411375.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳単体ベース
現金及び預金
34億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
38億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
13億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
92
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率22 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中142位あたり、逆に低いのは売上成長率605社中296位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
16.8%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
11.1%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
75.4%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
9.5%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.3%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,724で、1年前と比べて+15.8%過去52週の値幅のなかでは82%の位置にある。

¥1,724-1.9%1ヶ月-1.7%1年+15.8%時価総額76億円
過去52週の値幅
安値¥1,417高値¥1,790

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.2倍
PER (会社予想)10.6倍
PBR1.74倍
配当利回り3.31%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月14日に1775円と高値圏で推移し、直近1カ月で6.3%上昇した。25日移動平均線(1722円)を上回っており、75日線(1651円)とのゴールデンクロスも示唆される。52週高値(1790円)に迫る位置にあり、高値更新が目前。年間では20.1%上昇し、中期的な上昇トレンドが続く。出来高は7月22日に2万株超と急増した。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PER 10.54倍は業界平均の31.11倍を大幅に下回り、予想PER 10.9倍も同様に割安。PBR 1.79倍は同平均の3.64倍を下回り、ROE 16.8%と収益性は良好。配当利回り3.21%は業界平均の2.68%を上回り、継続的な還元が魅力。一方、配当性向30.5%と控えめで、増配余地はある。総じて割安と評価。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.2倍47.9倍
PER (予想)10.6倍
PBR1.74倍2.96倍
ROE16.8%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、業績の堅調な成長と高いROE・配当利回りを評価し、安定したキャッシュフローを背景に株主還元が継続するとみる。一方、弱気派は、売上規模が小さく成長鈍化が懸念されること、競争激化による収益率の低下リスク、および時価総額が小さく流動性が低い点を問題視する。また、PERが10倍台と割安に見えるが、収益の質や将来の成長性に疑問を呈する向きもある。

プラスに働く材料7
  • 安定した収益基盤

    売上高が過去3期連続で増加し、営業利益率も10%超を維持

  • 高い収益性と株主還元

    ROE16.8%と高く、配当利回り3.22%は魅力的

  • 成長分野への期待

    IoT関連など新規事業の拡大が収益に寄与する可能性

  • 増収増益で営業利益9億円、利益率11.11%2025年12月期決算発表後影響

    売上高81億円は前年比9.5%増、営業利益9億円は同12.5%増

  • 予想PER10.9倍と収益力で割安圏通年影響

    PER10.51倍実績から予想10.9倍、ROE16.8%と合わせて評価修正余地

  • 配当利回り3.22%は中小型株で高水準通年影響

    配当利回り3.22%は安定株主に支持され、下値を支える

  • ROE16.8%とPBR1.78倍の成長期待継続影響

    ROE16.8%は高く、収益拡大でPBR上昇の芽

マイナスに働く材料7
  • 規模の小ささ

    時価総額78億円と小さく、成長余地に限界がある

  • 競争激化

    同業他社との競合で価格競争に陥るリスク

  • 依存度の高い顧客

    特定顧客や分野への依存で業績変動が大きい可能性

  • 純利益は6億円で2期連続横ばい2025年12月期決算発表後影響

    売上高・営業益は伸びるが純利益6億円、EPSは前期比0%

  • 売上高81億円の規模で成長上限2025年12月期影響

    売上高81億円は前期比9.5%増だが市場規模が小さく、今後の加速は不透明

  • 予想PERは実績から10.9倍へ悪化2025年12月期決算発表後影響

    実績PER10.51倍→予想PER10.9倍、利益成長鈍化で割安感が薄れる

  • 外国人保有比率3.96%と低く海外資金流入乏しい継続影響

    外資比率3.96%は低く、グローバルからの資金調達余地に欠ける

次の決算で確かめる点
受注残高
受注生産型ビジネスでは先行指標となり、今後の売上を占う
営業利益率
収益性の改善・悪化を把握するために重要
IoT関連売上比率
成長戦略の進捗を測る指標として
配当性向
株主還元の持続可能性を確認するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり57で、前期から+27.8%いまの株価に対する利回りは3.31%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥57
1株あたり
配当利回り
3.31%
いまの株価に対して
配当性向
30.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2021年12月55.5
2022年12月10100.010.6
2023年12月1880.015.9
2024年12月36100.025.4
2025年12月4627.830.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥57

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ2,224人。区分でいちばん多いのは個人・その他89.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が3.8%を占め、残る96.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他90.090.485.286.889.689.4
外国法人1.80.41.41.03.43.8
証券会社6.33.33.53.43.42.9
自己株式2.42.42.42.42.32.3
金融機関0.60.10.10.10.62.0
事業法人1.25.79.88.53.01.8
外国人個人0.10.00.00.10.10.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01小倉 博文43.64
02日向 宏5.02
03横田 佳和3.44
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.87
05石川 浩一1.69
06齋藤 将平1.40
07江本 晋1.14
08BBH LUX/BROWN BROTHERS HARRIMAN (LUXEMBOURG) SCA CUSTODIAN FOR SMD-AM FUNDS - DSBI JAPAN EQUITY SMALL CAP ABSOLUTE VALUE(常任代理人 株式会社三井住友銀行)1.10
09株式会社SBI証券1.02
10アクシス従業員持株会0.80

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-05-13
    小倉 博文
    新規の大量保有報告
    42.35%
    -1.08pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 10期分

1株利益は10期で−100%、1株純資産は10期で−100%。直近期のROEは16.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2016年12月1,019,8284,751,22224.0
2017年12月11,74559,67722.0
2018年12月5034915.5
2019年12月343839.3
2020年12月6745215.830.3
2021年12月8753716.217.45.5
2022年12月9762615.312.810.6
2023年12月11372616.711.815.9
2024年12月14284218.29.625.4
2025年12月15195216.89.930.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/12期の役員報酬は総額81百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
小倉博文代表取締役 会長執行役員 CEO641,892,700
横田佳和代表取締役 社長執行役員 COO60150,600
小菅直哉取締役 常務執行役員 CFO4610,500
栗屋野盛一郎取締役62
辺見香織取締役56
奥原玲子取締役64
井手興一常勤監査役72
竹内正監査役74
畑中達之助監査役72
水元真之介取締役 常務執行役員 CTO471,000
谷司朗監査役64

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)35515619
社外監査役314145
社外取締役311114

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容9,617字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び非連結子会社(AXIS ITSolution Singapore PTE.LTD.)の計2社で構成されており、システムサービス事業とITサービス事業の2つの事業を営んでおります。それぞれの事業内容は以下のとおりです。 なお、当事業年度より、従来「システムインテグレーション事業」としていた報告セグメントの名称を「システムサービス事業」に変更しております。当該変更は報告セグメント名称の変更のみであり、セグメント情報に与える影響はありません。 (1)システムサービス事業 システムサービス事業は、金融機関、官公庁等の公共機関、一般事業会社及びそのグループ会社、もしくは一次請けとなるシステムインテグレーターを顧客として、各種業務アプリケーションの設計開発業務及び運用保守業務を請け負うサービス(以下、「業務アプリケーション開発サービス」とする)、インフラシステムの設計構築業務及び運用保守業務を請け負うサービス(以下、「インフラシステム構築サービス」とする)を提供しております。 業務アプリケーション開発サービスは、主に金融業向けにサービスを提供しており、デリバティブ取引、外貨資金繰りなどの市場系、債権管理、リスク管理などのシステム開発・構築等に携わってきました。これらの金融機関のシステム開発・構築にて培ったノウハウ、大規模プロジェクトの管理経験等をベースに、現在は官公庁分野(車両情報管理システム、電子申請・届出システム等)、航空関連分野(予約システム、顧客管理システム等)などの公共性の高い業務アプリケーション開発等に対応可能な分野を広げております。 インフラシステム構築サービスでは、業務アプリケーションを稼働させるための基盤となるインフラシステムを構成する各種サーバー、ネットワーク、ストレージ等の設計構築や、稼働後のインフラシステムの運用保守を行っております。運用保守においては、主に金融機関を対象として、当社グループの技術者が日々のシステム稼働状況を監視し、ソフトウェア更新計画の策定・実行、次期システム構成に関する検討・提言を行っております。当社グループが行うインフラシステムの対象はメガバンクを始めとした金融機関、公共機関が中心となっております。インフラシステムでは安定稼働(処理量が多い場合でも処理速度が落ちないこと、インターネットからの一時的な利用増加にも対応可能であること)が求められておりますが、当社グループの技術者は、そのために必要なサーバー仮想化に関する高度な設計構築能力を有していることが特徴です。更に、近年ニーズが高まっている、顧客にてサーバー機器を保有しないAWS(注1)等のIaaS(注2)をはじめ、PaaS(注3)やSaaS(注4)を活用したインフラ構築についても対応可能であることが強みであります。 業務アプリケーション開発サービス及びインフラシステム構築サービスともに、当社グループの技術者だけでは人員が不足する場合には、技術者派遣や再委託先であるビジネスパートナーに協力頂き、顧客からの需要増に対応しております。 (主な関係会社)当社 事業の特徴は以下のとおりです。 ① 金融業務についての専門性 当社グループは、金融機関をエンドユーザーとする売上割合が多いことが特徴です(2025年12月期の売上比率は、金融50.7%、公共20.6%、情報通信16.1%、その他12.6%)。その理由として、銀行業における、金融商品取引管理、外貨資金取引等の市場系システム、融資ローン、預金為替等の勘定系システム、債権管理、リスク管理等のその他の金融系システムの開発において、銀行員と対等にコミュニケーションを図るために必要な深い業務知識を有していることが挙げられます。具体的には、有識者が少ない市場系業務において顧客と継続的な協力関係を築き、そのシステムに関わることにより、システム企画・設計段階で顧客がシステムに求める機能や使い勝手等を顧客目線で検討し提案を行うことができる有識者及び市場系業務で使われるパッケージ製品に関する有識者を育成することができております。これにより、市場系業務においてコンサルティング・情報分析からシステム企画・設計、システム開発、システム運用・保守までのトータルサポートを請け負うことができることも強みとなります。銀行業以外の証券・クレジット・保険・その他の金融機関向けには、顧客管理、加盟店管理、契約・保全管理等についてのシステム開発の実績を有しております。 インフラシステム構築サービスにおいては、金融機関向けシステムに求められる高い品質要件を満たす設計・構築の経験を有しており、特に、勘定系・情報系をはじめとした銀行システムの基盤業務に関する専門的な知識と構築実績を保有しております。これにより、大手金融機関のシステム基盤構築・更改案件を手掛けるなど、インフラシステム構築においても金融業務の高度な専門性を有しております。 ② 環境変化に適応する柔軟性 現在、システムインテグレーションは、クラウドから始まったデジタル革命(注5)により、大きな変革の時を迎えており、アプリケーションやインフラシステムの構築技術は、従来のプログラミングを主体とするシステム開発から、一般的にノーコード、ローコードと呼ばれる、プログラミングを必ずしも必要としない開発手法やプラットフォームを活用した開発へのシフトが進展しており、これにより生産性が向上し、コストダウンが実現するとともにシステム投資全体の拡大が見込まれております。これらクラウド技術の活用などは、金融機関や公共機関にも広がり始めており、金融分野においては、総合金融へのシフトやネットバンク、流通系の銀行の増加、貸金業の台頭や決済の多様化が進む中で、新しいIT技術を活用したFintech(注6)が進展しており、システムサービス事業を取り巻く環境は大きく変化しております。 このような市場環境の中で、顧客の事業に対して新しい価値を作り出していくデジタルトランスフォーメーション(注7)を支援するために、当社グループは、システムをゼロからプログラムにより開発する従来型のシステムインテグレーションから、Salesforce(注8)、intra-mart(注9)、AWS、Google Cloud Platform(注10)、RPA(注11)、AI(注12) 等のプログラムレスやプラットフォームを活用したシステムインテグレーションに着手するとともに、金融分野で進展する業務システムのクラウド化、ネットバンク、レンディング、決済サービス等のFintechにも取り組んでおります。 プログラムレスやプラットフォームを活用したシステムインテグレーションについては、ワークフローシステムの構築、複雑なフローの追加や修正及び新たな機能の追加が簡易な操作で可能なintra-mart、営業支援システムを簡単に構築可能なSalesforce、業務自動化需要の高まりを受け注目されているRPAに着目し、当社グループでもスキル習得を行い多数の有識者を育成することで、業務効率化支援に積極的に取り組んでおります。業務自動化を有効に構築するには、RPAツールについての知見が重要となりますが、当社グループはWinActor(注13)とUiPath(注14)についての知見を有しております。国産RPAツールであるWinActorについては多くの構築実績を持っており、RPAツールで高いシェアを持つUiPathについては、UiPath株式会社が運営するUiPathアカデミー(注15)のRPAデベロッパー上級プログラム(注16)修了者を有しております。RPAを活用した実績としては、複数の金融機関において、業務の自動化を通じた作業効率の大幅な削減を実現しております。 Fintechについては、トランザクションレンディングシステム(注17)の開発、キャッシュレス化への対応を行うネット銀行向けの決済プラットフォームの構築、銀行の基幹業務システムや市場系システム等をAWS等のクラウドサービス上で構築する業務にも取り組んでおります。 また、既存の領域にとらわれることなく、このような今後シフトしていくと見込まれているプログラムレスやプラットフォームを活用したシステムインテグレーション、Fintech及び主に後述のクラウドサービスにて取り組んでいるIoT(注18)サービスについても柔軟に取り入れており、既に実績を重ねていることが特徴になります。 なお、当社グループでは、金融業務システムのクラウド化、キャッシュレス決済のプラットフォーム開発等の新しいテクノロジーに対応した金融分野の開発(Fintech)、プログラムレスでのシステム導入、intra-martやSalesforceのようなプラットフォームを活用したシステム導入、RPAを活用した業務効率化、様々な業務システムのクラウド化のような新しい業務システムの導入や支援、また、AWS IoT(注19)を活用したテレマティクスサービス(注20)等のIoT技術を活用したサービス提供を成長領域と当社グループでは定義づけております(2025年12月期の成長領域の売上に占める割合は43.9%)。 ③ 大手顧客との継続取引による安定性 当社グループは、人材育成に力を入れてきたことから、金融業務に関する深い知識を有した人材、大規模プロジェクトを管理できる人材を有しております。また、金融機関向けのシステム開発に求められる高い品質要求を満たすため、ISO9001(注21)、ISO27001(注22)やプライバシーマーク(注23)の認証を取得してきたこと、セキュリティ及び個人情報保護に対する意識を高める施策を継続して実施してきたこと等により、大手システムインテグレーターからは、継続的に取引を頂いております。 更に、当社グループは大手システムインテグレーター及びそのグループ会社だけではなく、メガバンクを含む銀行グループを顧客としております。2025年12月期の事業別売上高に占める大手システムインテグレーター上位3社グループ(エヌ・ティ・ティ・データグループ、富士通グループ、BIPROGYグループ)の割合は40.9%、銀行グループ上位3社グループ(三井住友フィナンシャルグループ、あおぞら銀行グループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ)の割合は22.7%となります。また、各社との取引年数が長いこと、つまりリピートによる継続取引が多いことも特徴です(2025年12月期の取引年数別の取引割合は、10年以上が64.7%、5年以上10年未満が12.8%)。 (注) 1. AWSは、Amazon Web Services(アマゾン ウェブ サービス)の略で、Amazonにより提供されているクラウドコンピューティングサービスです。 2. IaaSとは、Infrastructure as a Service の略。インターネットを利用したコンピュータの利用形態で、コンピュータシステムを構築及び稼働させるための基盤(仮想マシンやネットワーク等のインフラ)そのものを、インターネット経由のサービスとして提供することを言います。 3. PaaSとは、Platform as a Service の略。ソフトウェアを構築及び稼働させるための土台となるプラットフォームを、インターネット経由のサービスとして提供することを言います。 4. SaaSとは、Software as a Serviceの略。必要な機能を必要な分だけサービスとして利用できるようにしたソフトウェア(主にアプリケーションソフトウェア)もしくはその提供形態のことで、一般的にはインターネット経由で必要な機能を提供することを言います。 5. デジタル革命とは、インターネットやクラウド技術の発達と低コスト化、スマートフォンに代表される携帯機器の普及、コンピュータの処理能力の向上や記憶容量の拡大、無線通信の帯域が拡大しリアルタイムで大容量の双方向通信が可能になったこと等によって、経済活動や社会システムの基盤が、大きく変化することを言います。 6. Fintech(フィンテック)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、金融サービスと情報技術を結びつけた様々な革新的な動きやサービスを指します。 7. デジタルトランスフォーメーション(Digital transformation; DX)とは、「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念であり、概ね「企業がテクノロジーを利用して事業の業績や対象範囲を根底から変化させる」という意味合いで用いられています。 8. Salesforceは、株式会社セールスフォース・ジャパン(Salesforce)が提供するクラウド型の営業支援(SFA)・顧客管理(CRM)システムです。 9. intra-mart(イントラマート)は、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートが開発、販売しているパッケージ製品であり、業務をスムーズに処理するワークフロー、部門・システム間をまたがる複雑なビジネスフロー、業務パフォーマンスの測定等、業務を支える機能が搭載されています。 10. Google Cloud Platformは、Googleが提供しているクラウドコンピューティングサービスであり、様々な管理ツールに加えて、一連のモジュール化されたクラウドサービスとして、コンピューティング、データストレージ、データ分析、機械学習等が提供されています。 11. RPAは、Robotics Process Automationの略で、認知技術(ルールエンジン・機械学習・人工知能等)を活用した、主にホワイトカラー業務の効率化・自動化の取り組みです。人間の補完として業務を遂行できることから、仮想知的労働者とも言われています。自動化の仕組みを構築するためのソフトウェアは、RPAツールと呼ばれます。 12. AIとは、Artificial Intelligence の略で、コンピュータを使って、学習・推論・判断等、人間の知能のはたらきを人工的に実現したものを言います。 13. WinActorは、8,000社以上の導入実績(2023年11月末現在)をもつ、エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社が開発した国産RPAツールです。 14. UiPathは、世界のRPA市場において多数の導入実績を持つ、米国UiPath社が開発したRPAツールです。 15. UiPathアカデミーは、UiPath株式会社が運営するUiPathを使ったRPA活用に関する基礎から応用までを学習することができるオンライン学習です。 16. UiPathデベロッパー上級プログラムは、UiPathアカデミーにて提供されているUiPathフレームワークを活用した安定的な自動化プロジェクトの開発方法の習得を目的とした学習コースです。 17. トランザクションレンディングシステムとは、従来の財務情報を基に融資条件を設定するのではなく、借主の日々の取引データ等を基に融資条件を設定するシステムです。 18. IoTとは、Internet Of Thingsの略です。モノをインターネットに接続して制御・認識等を行う仕組みを意味しています。 19. AWS IoT は、Amazonが提供するインターネットに接続されたデバイス (センサーやスマート家電等) と AWS クラウドとのセキュアな双方向通信を可能とする仕組みです。 20. テレマティクスサービスとは、車両に搭載したカーナビやGPS機能を搭載した機器を、通信システムを利用してインターネットに接続し、様々な情報を管理する等の関連サービスを提供するサービスで、「テレマティクス」とは “telecommunications” (遠隔通信)と “informatics” (情報科学)の造語です。 21. ISO9001は、品質マネジメントシステム(Quality Management System)に関して、国際標準化機構(ISO)が定めた規格です。 22. ISO27001は、情報セキュリティマネジメントシステム(Information Security Management System)に関して、国際標準化機構(ISO)が定めた規格です。 23. プライバシーマークは、個人情報の適切な取り扱いについて一定の基準を満たしている団体を認定する制度です。一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)プライバシーマーク運用センターが制度を運営しています。 (事業系統図) ・システムサービス事業 (2)ITサービス事業 ITサービス事業は、クラウドサービス、デジタルコンサルティングサービスにて構成されております。 (2.1)クラウドサービス クラウドサービスは、「はたらく車」(注1)の位置情報や走行距離等をリアルタイムで把握することが可能となるフリートマネジメントサービス(注2)「KITARO」を提供しております。 「KITARO」サービスは、デバイスを利用して車両の様々な情報をクラウドにアップロードし有効活用するIoTのサービスであり、位置情報・走行履歴管理機能により、車の位置情報をリアルタイムで把握することが可能です。アクセル操作やアイドリング時間の基本情報に加え、急ブレーキ、急ハンドル等の発生情報を取得し、安全運転やエコドライブに関する分析評価を行う機能及びアルコールチェッカーとの連携やビデオ通話などを活用したアルコールチェック機能を備えております。「KITARO×ドラレコ」では、急ブレーキやわき見運転などの危険イベント発生時の映像に加え、走行中の任意のタイミングの映像を確認することができます。 また、多くの顧客と契約できるように、アフィリエイターに紹介頂いた契約実績に応じて紹介料をお支払いするアフィリエイトプログラムを提供しております。 (主な関係会社)当社 クラウドサービスの特徴は以下のとおりです。 ① 安定収入 「KITARO」サービスは、車両ごとに月々の利用料を徴収するサブスクリプションモデルのため、継続して安定的な売上を確保することが可能なビジネスモデルであることが特徴です。 ② 簡便な操作性 ウェブブラウザで利用する管理画面は、パソコン操作に不慣れなご担当の方でも操作に迷わないようにスマートフォンアプリを操作する感覚で利用できるようなインターフェースを実現しております。また、「KITARO」サービスと連動したスマートフォンアプリもリリースしており、ドライバーが乗車、降車、休憩、荷積、荷降等の作業をワンクリックで簡単に記録することで、詳細な日報が自動で作成される等、様々な機能を、直感的に操作できる使いやすいインターフェースで提供していることが特徴であります。 ③ 多様なサービスメニュー 現在は、運送会社の運送用トラック、一般事業会社の営業車の利用に留まらず、特殊車両など幅広い業種・用途で利用頂いております。サービスとしては、通信型ドライブレコーダー(注3)と連動し事故時の画像の確認が遠隔より可能となる「KITARO×ドラレコ」、デジタルタコグラフ(デジタコ)(注4)と連動した「KITARO×デジタコ」、宅配車両を主なターゲットとした「KITARO×バイク」、更にはスマートフォンを使用して車両の動きを見える化する「KITARO×モバイル」などサービスを増やしており、広い範囲の「はたらく車」に対応できることが特徴であります。またアルコールチェック義務化に完全対応しており、効率的で確実な検査結果の記録が可能です。 ④ 他社への技術支援 当社グループでは、「KITARO」サービスとして一般事業会社に直接サービス提供するだけでなく、自社サービスの提供を通じて蓄積したリアルタイム車両運行管理に関するノウハウ等を活用し、当社グループ以外のフリートマネジメントサービス提供事業者に対する技術支援を行っております。 (注) 1.「はたらく車」とは、業種規模を問わず企業が所有・利用する幅広いジャンルの車両(トラック・バス・ハイヤー・営業車・建機等)と当社グループは定義づけております。 2. フリートマネジメントサービスとは、車両の定期点検、保険の契約管理等、車両に関わる手続きを一元管理し、移動体通信技術を利用して運行中の車両データを見える化する仕組みにより、車両の運用効率の改善やコスト減少を行うことを目的としたサービスです。 3. 通信型ドライブレコーダーとは、運転中の車の前方・後方や車内の映像及び音声を録画・保存することができる車載装置であるドライブレコーダーに通信機能が付加されたもので、録画した映像や音声をインターネット経由で送信することが可能です。 4.デジタルタコグラフとは、自動車の走行時間や走行速度等の運行記録を自動的に記録し、メモリーカード等に保存するシステムのことです。略してデジタコと呼ばれています。「KITARO」サービスでは、運行記録をクラウド上に保存する通信型デジタコを使用しております。 (事業系統図) ・ITサービス事業(クラウドサービス) (2.2)デジタルコンサルティングサービス デジタルコンサルティングサービスは、企業が抱えるDXに関する課題を、新しいテクノロジーを活用して解決に導くコンサルティングサービスと、それを補完する以下の4つのサービスを提供しております。 ・業務の効率化、生産性の向上、ビジネスルールの対応を目的としたクラウドサービスの導入や業務システムの構築を行う「デジタル化支援サービス」 ・既存事業を活かしたデジタルビジネスへの展開を促進する「デジタルビジネス創出支援サービス」 ・従業員のITリテラシーの向上等、顧客ニーズを満たした研修プログラムの提供を行う「デジタル人材育成サービス」 ・社内ITサポート、ITリソースの活用、管理機能を集約したアウトソーシングサービス「テクノロジーサポートサービス」 金融・運輸・公共・製造・医療・流通など様々な業種において、データの活用、業務の効率化、デジタル人材の育成、更には市場の変化に対応した新たなビジネスやサービスの創出などに向けた取り組みがより一層求められております。当社はこれまでに培ってきた課題抽出力・要件定義力、DXを進めるうえで必要となる各種サービスの活用実績を発揮することにより、データ活用の支えとなる業務システムや業務プロセスの課題を明確にし、企業のDXを加速させるとともに新たな顧客体験やサービスを創出するための支援を行っております。 また、DX推進ニーズは高いものの、人材採用が困難、人件費が高い、といった問題からDX化の推進に課題を持つ中小企業に対しては、IT・デジタルに関する様々な問題を毎月定額で解決する相談サービス「まるっとアクシス」の提供を行い、中小企業がDX化を推進するための支援を行っております。 (事業系統図) ・ITサービス事業(デジタルコンサルティングサービス)
経営方針・対処すべき課題2,936字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社が判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社は、次の経営理念を掲げ、創業以来一貫して顧客の企業価値向上のため事業を推進してまいりました。 ・全社員の物心両面の幸せを実現する ・公明正大に判断し、素直な心で全力で取り組む ・全社員が同じベクトルを持つことに努める ・事業を通して社会・人類に貢献をする この経営理念の下、今後も引き続き、顧客の更なる企業価値向上に努めるとともに、株主・債権者・顧客・ビジネスパートナー・従業員等の全てのステークホルダーへの社会的責任を果たし、広く社会に貢献していくことを経営の基本方針としております。 (2) 目標とする経営指標 当社は、企業価値を向上させ株主価値を高めることが重要であると考えており、そのためには、事業規模を拡大し収益性を向上させることが経営上重要であると認識し、客観的な経営指標として、売上高、売上高営業利益率を重視しております。売上高営業利益率は10%以上を目標としております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 生成AIをはじめとするAI技術やローコード開発が可能なSaaS型業務プラットフォームの急速な普及により、顧客業務におけるデジタル化が進展するとともにお客様のニーズは拡大し、技術的にも高度化が進んでまいりました。当社は創業以来、お客様のニーズを的確にとらえサービスを提供してまいりましたが、この変化に対応すべく、中期経営計画「Go Beyond」を策定し、以下の中期経営方針を掲げております。 ① 求められるニーズを満たす確かな技術でサービスを提供する 社会環境や技術の進展に伴い、お客様が求めるニーズは変化・拡大しております。当社は、そのニーズを的確に捉え、ニーズに応じた技術でお客様の要求を満たしてまいります。当社は、お客様が求めるより良いサービスを提供し、顧客価値向上を図ってまいります。 ② 収益性の高い高付加価値サービスを増やし、企業価値向上を目指す 生成AIをはじめとするAI技術やローコード開発が可能なSaaS型業務プラットフォームの急速な普及などにより当社が提供するサービス環境は大きく変化しております。このような環境の中、システムサービス事業では、成長性の高い技術領域に注力するとともに、顧客単価の高い、SI上流工程、デジタル基盤やネットワーク構築等にビジネスのウェイトをシフトしてまいります。ITサービス事業では、モビリティを中心としたクラウドサービスや、IT部門のBPOをはじめとする、あったら便利・助かる、仕事が楽になる、安心して利用できる、そんなニーズに応えるサービスを提供してまいります。そして生成AIをベースとした当社のAIプラットフォームのサービスも拡大してまいります。これらにより収益性の高い高付加価値サービスを増やし、事業の安定性を高め、投資によるさらなる成長を可能にし、企業価値向上を図ってまいります。 ③ 社会課題の解決と社会への還元を通じて、存在価値の高い企業となる サステナブルな社会を実現するための取り組みは、企業自らにとっても大変に重要な活動となっています。当社では、地域・社会への貢献を継続していくとともに、当社の提供するサービスを通じた社会貢献も進め、デジタルで、持続可能な未来を共創する取り組みを行い、社会的価値向上を目指します。 また、この中期経営方針に基づく、経営戦略(事業戦略(SI主力産業の深耕と未開拓産業への展開、成長性の高い技術領域やサービスの拡大、AI活用による事業の高度化)、経営基盤強化(人材基盤の強化、事業基盤の強化、働き方改革)、投資戦略(M&A、人材投資、サービス開発・設備投資))を着実に実行してまいります。 (4) 経営環境及び対処すべき課題 現在、当社の主要な事業分野である金融分野においては、銀行、証券、保険などの業態の垣根を越えてサービスを提供する総合金融へのシフト、ネットバンク及び流通系銀行の増加、非金融事業を営んでいる事業会社の融資事業への参入及び決済の多様化など、新しいIT技術を活用したFintechが進展しております。このようなFintechの進展は、新しいIT技術の中でも特に、クラウドに関わる技術が進化したことによりもたらされたものです。また、金融分野以外でも、プログラムを用いたシステム開発からプログラムレスでの開発へのシフト、プラットフォームを活用した開発へのシフトなど、新しいIT技術により、当社の主要事業であるシステムサービス事業を取り巻く環境は大きく変化しております。 また、新型コロナウイルス感染症拡大をきっかけとした社会環境の変化、新たな成長戦略や働き方改革などに伴う顧客ニーズの多様化やDXの更なる加速により、求められるシステムに変化が生じるものと考えております。この変化を的確に捉え、顧客がシステムに求める業務性を兼ね備えたシステム開発をすることが重要であり、当社の中期的な経営環境において好機となるように取組む必要があると考えております。 このような急速に進化する事業環境に対応したサービスを提供する組織体制の構築・強化を行い、当社の重要な資産である人材を確保し育成することを経営上の重要な課題と認識しております。 ① デジタル革命により進化した事業環境への対応 当社が創業以来得意としてきた金融分野の変化への対応は、当社の成長には欠かせないものであります。また、今後のデジタル社会の進展に伴い、新たに発展する産業領域への事業拡大を図るため、既存のノウハウと先端技術を融合することが不可欠であります。このため、既存のノウハウを活用していくとともに社会の変化や先端技術に常に注目し、事業環境の進化に積極的に対応してまいります。 ② 変化に柔軟に対応できる組織体制の構築・強化 当社を取り巻く急速に進化する事業環境の中で、安定的かつ継続的に成長していくためには、組織体制の整備・強化を行うとともに、組織体制に柔軟性を持たせることが不可欠であります。このため、コーポレート・ガバナンス体制の構築・強化やコンプライアンスの徹底を図るとともに、将来の事業環境や技術の進歩を想定した組織体制を構築してまいります。 ③ 事業の収益性向上と業務ノウハウ獲得のための直接取引の拡大 顧客との直接取引を拡大し、事業の収益性を向上するとともに、業務ノウハウの獲得を推進していきます。更には業務の成果を通して、顧客との信頼関係を構築するとともに、安定的な取引を実現してまいります。 ④ 持続的競争優位を保つ当社の資産である人材の確保・育成、ビジネスパートナーとの連携強化・拡大 当社の人材が持続的競争優位の源泉となるため、優秀な人材を採用し育成していくことが重要であり、また、ビジネスパートナーとの連携を強化・拡大することも同様に不可欠であります。このため、積極的な採用による人材の拡充、人材の育成、ビジネスパートナーとの連携強化・拡大に力を注いでまいります。
事業等のリスク4,180字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1) 事業環境に関するリスク ① 経営環境の変化について 当社は、顧客企業のITへの要望に迅速に応えるために、日々進化するIT技術等への対応を行い事業活動を拡大してまいりました。しかしながら、今後の技術革新への十分な対応ができなかった場合及び景気低迷等により顧客企業のITへの投資が減少した場合には、顧客企業からの受注が減少し、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 法的規制について 当社は、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律(以下、「労働者派遣法」という)」、「製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律」等の規制を受けております。当社は、以下の免許を取得し顧客先に従業員を派遣しているため、労働者派遣法の遵守に努めておりますが、労働者派遣法に定める派遣元事業主としての欠格事由に該当した場合、関係法令に違反した場合には当該事業の停止、許可の取消しを命じられる可能性があります。また、法令の制定、改正、解釈の変更が行われた場合に、当社の事業活動に影響が生じ、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 認定等の名称   許可番号   監督官庁   有効期限 労働者派遣事業許可   派13-040363   厚生労働省   2030年9月30日 ③ 競合他社による影響について 当社は、企画力、提案力、人材力等の強化、ニアショア開発及びビジネスパートナーの活用による競争力の強化、付加価値の高いサービスの提供、等により顧客との良好な取引関係の維持等に積極的に取り組み、競争優位性を確保し、品質及び価格の維持向上に努めております。しかしながら、競合他社のサービス力の向上や価格競争の激化により当社グループの競争力が相対的に低下した場合、収益性の低下等を招き、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 事業内容に関するリスク ① 特定の事業分野への依存について 当社は、金融関連分野向けのシステム開発及び大規模プロジェクト管理等の業務ノウハウを保有し、その知見と経験を活かしたシステム構築に多く携わっていることから、金融関連分野への依存割合が高くなっております。なお、公共分野等の他の分野での取引額の拡大を図り、金融関連分野への依存割合の低減を図っておりますが、金融業界の今後の動向によっては、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 特定顧客への依存について 当社は、大手システムインテグレーターからの依頼による設計開発業務及び運用保守業務を多く取り扱っているため、大手システムインテグレーターへの依存割合が高くなっており、当事業年度の売上高に占める大手システムインテグレーター上位3社グループ(株式会社エヌ・ティ・ティ・データ、富士通株式会社、BIPROGY株式会社及びそのグループ会社)の割合は38.7%となっております。現在まで、長期にわたり取引を維持しており、今後も継続的かつ安定的に取引を行っていく方針であります。なお、他の顧客との取引額の拡大を図り、大手システムインテグレーター上位3社グループへの依存割合の低減に努めておりますが、何らかの事情により事業方針の変更等がなされた場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ プロジェクトの採算管理に関するリスクについて 当社では、作業工程等に基づき発生コストを予測し、適正な利益を加味した見積り金額を算出し、プロジェクトの採算管理をしておりますが、当初想定できなかった事象等の発生による追加コストの発生、当社の過失による納期遅延又はシステムの不具合による損害賠償が発生した場合等には、当初見込みからプロジェクトの採算が悪化するほか、当社の社会的信用が低下し、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 労務管理に関するリスクについて システム開発のプロジェクトにおいては、一時的に長時間労働が発生することがあるため、当社では、日々の勤怠を確認することはもちろんのこと、月次での長時間労働の状況及び今後の残業発生見込みの確認を行う等、長時間労働の発生を未然に防ぐ労務管理体制を整備しております。しかしながら、やむを得ない事情により長時間労働が発生した場合には、過重労働、それらを起因とした健康問題の発生及びそれに伴う訴訟、システム開発の生産性の低下、従業員の士気の低下等により、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ ビジネスパートナーとの協力体制について 当社は、システム設計・構築等において、必要に応じてビジネスパートナーに外注をしております。ビジネスパートナーとは良好な関係を築いておりますが、ビジネスパートナーから十分な開発人員を確保できない場合、外注コストに変化が生じた場合等には、適正価格でのサービスの提供が困難になる等により、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 経営管理体制に関するリスク ① 人材の確保及び育成について 当社の事業活動は人材に大きく依存しており、優秀な人材の確保・定着及び育成が重要であると考えております。しかしながら、優秀な人材の確保・定着及び育成が計画どおりに進まない場合、優秀な人材の社外流出が生じた場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 情報管理について 当社は、業務に関連して多くの機密情報及び個人情報を取り扱っており、厳格な情報管理が求められていることから、当社では、ISO/IEC27001:2013の認証取得及びプライバシーマークを取得し、情報管理の徹底を図っております。しかしながら、何らかの理由により機密情報及び個人情報の外部への漏洩が生じた場合、当社の社会的信用の失墜、損害賠償責任の発生等により、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 認定等の名称   認定番号   有効期限 ISO/IEC27001:2022(東京本社(営業本部及びビジネスサービス本部))   IS 557224   2028年3月9日 ISO/IEC27001:2013(福岡支店)   IS 649173   2028年11月28日 プライバシーマーク   第17001300(07)号   2026年9月17日 ③ システム障害について 当社は、人為的ミス、通信ネットワーク機器の故障、ソフトウェアの不具合、コンピュータウイルス、事故等により、システム障害が発生する可能性があるため、社内システムの定期的なバックアップ等を講じておりますが、システム障害が発生した場合には、当社の事業運営に支障が生じ、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 知的財産権の侵害について 当社は、当事業年度末現在において、第三者から知的財産権の侵害に関する指摘等は受けておりません。しかしながら、当社の認識外で第三者の知的財産権を侵害してしまった場合、当社への損害賠償請求や信用力の低下等により、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 訴訟リスクについて 当社は、当事業年度末現在において、第三者から訴訟を提起されている事実はありません。当社は、法令遵守に努めておりますが、事業活動を行う中で、訴訟、その他の法律的手続の対象となるリスクがあり、重要な訴訟等の提起を受けた場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4) その他のリスク ① 自然災害等の発生について 地震・台風等の自然災害、テロ、パンデミック等が発生した場合、当社の事業運営に深刻な影響を及ぼす可能性があります。当社は事業継続のための体制の構築を図っておりますが、災害等の状況によっては、事業活動に支障が生じ、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 退職給付債務について 当社の退職給付費用及び債務は、割引率等数理計算上の前提条件に基づいて算出されております。このため、実際の結果が前提条件と異なる場合、又は前提条件が変更された場合、将来の退職給付費用及び債務に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ③ 配当政策について 当社の配当政策は、2026年2月に策定した中期経営計画「Go Beyond」に記載のとおり配当性向を引き上げていき、配当性向を40%以上とする方針としております。 しかしながら、当社の業績が計画どおりに進展しない場合には、配当を実施できない又は減配となる可能性があります。 ④ 大株主について 当社の代表取締役会長執行役員CEO 小倉博文は、当社の大株主であり、当事業年度末現在で発行済株式総数(自己株式を除く。)の44.64%を所有しております。 同氏は、安定株主として引き続き一定の議決権を保有し、その議決権行使にあたっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針を有しております。 当社といたしましても、同氏は安定株主であると認識しておりますが、何らかの事情により、大株主である同氏の株式が減少した場合には、当社株式の市場価格及び議決権行使の状況等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ M&Aにおけるのれん等の減損リスク 当社は、事業規模の拡大と収益源の多様化を目的として、M&Aを事業展開の選択肢の一つとして考えております。 M&Aによる事業展開においては、当社が当初想定したシナジーや事業拡大等の効果が得られない可能性があります。これらに加えて、子会社化後の業績悪化やのれんの償却又は減損等により、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,357字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当事業年度末の資産合計は、前事業年度末と比較して631,241千円増加し、5,404,122千円となりました。その主な要因は、現金及び預金が407,518千円、売掛金及び契約資産が189,412千円増加したことによるものです。 (負債) 当事業年度末の負債合計は、前事業年度末と比較して118,859千円増加し、1,327,854千円となりました。その主な要因は、未払法人税等が1,556千円、退職給付引当金が45,888千円、買掛金が2,200千円、預り金が15,757千円増加したことによるものです。 (純資産) 当事業年度末の純資産合計は、前事業年度末と比較して512,381千円増加し、4,076,267千円となりました。その主な要因は、当期純利益の計上等により利益剰余金が490,511千円増加したことによるものです。この結果、自己資本比率は75.4%となりました。 ② 経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果が緩やかな回復を支えることが期待される一方、米国の通商政策の影響による景気の下振れリスクや物価上昇の継続が個人消費に及ぼす影響なども、わが国の景気を下押しするリスクとなっております。また、金融資本市場の変動等による影響に注意が必要な状況が続いております。このような状況の中、日銀短観2025年12月調査によると、当社サービスの重要な顧客である金融機関を含む全産業のソフトウェア投資額は2025年度計画が前年度比17.1%増となっており、IT投資は不透明さが残る環境下でも堅調に推移すると期待されます。 このような当社を取り巻く環境の中、中期経営計画Vision2027にて、① 進化するデジタル社会において、成長性の高い技術とサービスを提供する、② 生産性の高い事業を構築し、高収益企業となる事を目指す、③ 社会への還元と課題解決に努め、存在価値の高い企業となる、を中期経営方針として掲げ、同時に策定した3つの経営戦略(事業戦略、経営基盤強化、投資戦略)を推し進め、デジタル社会に貢献するサービスの拡充や体制の強化を図っております。また、顧客からの信頼を獲得し、持続的にサービスを提供するために、高度化する多数の先端技術の吸収を積極的に行うとともに、顧客及びビジネスパートナー向け営業体制の強化、顧客目線でのサービス提供を行う組織体制の構築、業容拡大に向けた人材の積極採用、充実したサービス提供に向けた人材育成等の施策を行ってまいりました。 この結果、当事業年度の売上高は8,134,225千円と前事業年度と比べ699,438千円(9.4%)の増収、営業利益は888,319千円と前事業年度と比べ98,266千円(12.4%)の増益、経常利益は917,869千円と前事業年度と比べ69,423千円(8.2%)の増益、当期純利益は642,849千円と前事業年度と比べ45,070千円(7.5%)の増益となりました。 なお、当社は、システムサービス事業の割合が高く、開示情報としての重要性が乏しいと考えられることから、セグメント情報の記載を省略しております。 また、当事業年度より、従来「システムインテグレーション事業」としていた報告セグメントの名称を「システムサービス事業」に変更しております。当該変更は報告セグメント名称の変更のみであり、セグメント情報に与える影響はありません。 事業のサービス別売上高については、以下のとおりであります。 a システムサービス事業 当事業年度においては、ITコンサルや成長領域へのシフトを図るための積極的な人材投資の実施、ビジネスパートナーとの協業拡大等により、高収益案件の更なる受注強化を図ってまいりました。また、ネットワーク関連技術の高度化、クラウド環境下でのサービス提供やインフラ構築が拡大する中で、ネットワーク部門、クラウドビジネス部門を新設し、更なる受注拡大、サービス提供を行い、高収益化を図ってまいりました。公共社会インフラ領域においても受注獲得に向け、担当部門の体制強化を行いました。 この結果、公共社会インフラの大型案件を下期に受注するなどし、公共社会インフラ向け売上高は好調に増加しました。また、新規開拓と既存案件の拡大を主因とした情報通信業向け売上高や銀行向け売上高が増加するなどし、当事業年度の売上高は7,698,806千円と前事業年度と比べ673,482千円(9.6%)の増収となりました。 b ITサービス事業 当事業年度においては、危険運転時の詳細な映像を様々な角度から分析可能とするドラレコ対応を行うなど、リアルタイム運行管理システムKITAROサービスの機能拡充や、デジタルコンサルティングサービスの新規顧客開拓を進めた結果、サービス売上高は前年同期と比べ増収となりました。一方、当社のサービスノウハウを活用した他社サービス構築案件の開発・納品が完了した結果、技術支援売上高は減少いたしました。 この結果、当事業年度の売上高は435,419千円と前事業年度と比べ25,955千円(6.3%)の増収となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物の期末残高は、各キャッシュ・フロー合計の増加額408,411千円、現金及び現金同等物に係る換算差額の減少額834千円により、3,430,614千円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における営業活動による資金の増加は、622,420千円(前事業年度は556,818千円の資金の増加)となりました。その主な要因は、税引前当期純利益の計上916,869千円、売上債権の増加額81,989千円、法人税等の支払額294,007千円であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における投資活動による資金の減少は、82,094千円(前事業年度は34,959千円の資金の増加)となりました。その主な要因は、有形固定資産の取得による支出1,016千円、投資有価証券の取得による支出50,147千円、無形固定資産の取得による支出27,653千円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における財務活動による資金の減少は、131,913千円(前事業年度は37,221千円の資金の減少)となりました。その要因は、株式の発行による収入20,508千円、配当金の支払額152,337千円であります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a 生産実績 当社が行う事業では、提供サービスの性質上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b 受注実績 当事業年度における受注状況を事業ごとに示すと、次のとおりであります。 事業の名称   受注高(千円)   前期比(%)   受注残高(千円)   前期比(%) システムサービス事業   8,022,523   12.4   1,918,777   20.3 ITサービス事業   59,630   △25.2   9,434   185.7 合計   8,082,154   12.0   1,928,211   20.6 c 販売実績 当事業年度の販売実績を事業ごとに示すと、次のとおりであります。 事業の名称   金額(千円)   前期比(%) システムサービス事業   7,698,806   9.6 ITサービス事業   435,419   6.3 合計   8,134,225   9.4 (注) 1.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前事業年度   当事業年度 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 富士通株式会社   790,934   10.6   900,265   11.1 BIPROGY株式会社   791,952   10.7   ―   ― 株式会社JSOL   756,381   10.2   ―   ― 2.当事業年度におけるBIPROGY株式会社及び株式会社JSOLに対する販売実績は、総販売実績に対する割合が10%未満のため記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を合理的に勘案し判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社の財務諸表の作成に当たって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載しておりますが、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 a 退職給付会計 確定給付制度の退職給付債務及び退職給付費用は、数理計算上の仮定を用いた見積りを基礎として算定しております。当該数理計算上の仮定には、安全性の高い債券の利回りを用いた割引率及び予想昇給率等の様々な計算基礎があります。 これらの計算基礎について、将来の不確実な経済条件の変動等により見直しが必要となった場合、退職給付引当金及び退職給付費用の金額に重要な影響を与える可能性があります。 b  繰延税金資産の回収可能性 繰延税金資産の回収可能性は、将来減算一時差異が将来の税金負担額を軽減する効果を有するかどうかで判断しております。当該判断は、将来の利益計画に基づく課税所得の十分性、将来加算一時差異の十分性等を満たしている場合に、将来減算一時差異が将来の税金負担額を軽減する効果を有するものとしております。 これらの判断は、将来の利益計画に基づく課税所得、一時差異等の解消見込年度等の見積りに依存するため、将来の不確実な経済条件の変動等によりこの見積りの前提とした条件や仮定に見直しが必要となった場合、繰延税金資産及び法人税等調整額の金額に重要な影響を与える可能性があります。 c 重要な収益及び費用の計上基準 一定の期間にわたり履行義務を充足し認識する収益については、履行義務の充足に係る進捗度に基づき収益を認識しております。進捗度の測定は、各報告期間の期末日までに発生した原価が、予想される原価の総額に占める割合に基づいて行っております。 予想される原価の総額及び当事業年度末における進捗度を合理的に見積っておりますが、想定していなかった原価の発生等により当該見積りが変更された場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当事業年度の経営成績は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に記載しておりますが、その主な要因は以下のとおりであります。 (売上高、売上原価及び売上総利益) 当事業年度における売上高は、8,134,225千円(前年同期比9.4%増)となりました。これは主に、公共社会インフラの大型案件の受注などによる公共社会インフラ向け売上高の増加や、新規開拓と既存案件の拡大を主因とした情報通信業向け売上高や銀行向け売上高の増加などによるものであります。 当事業年度における売上原価は、6,096,478千円(前年同期比9.1%増)となりました。これは主に、システムサービス事業において、様々なチャネル等を活用した人材の採用やビジネスパートナーとの協力関係の強化などを行った結果、システムエンジニアやビジネスパートナー数が順調に推移したことに伴うシステムエンジニアの人件費及びビジネスパートナーへ支払う外注費等であります。 この結果、売上総利益は2,037,746千円(前年同期比10.2%増)となりました。 (販売費及び一般管理費並びに営業利益) 当事業年度における販売費及び一般管理費は、1,149,427千円(前年同期比8.6%増)となりました。これは主に、人材の採用、教育・研修、福利厚生や待遇の向上などの人材投資額等によるものであります。 この結果、営業利益は888,319千円(前年同期比12.4%増)となりました。 (営業利益率) 当社では売上と売上を獲得するために費やしたコストを管理するために営業利益率を主要なKPIとして管理しております。 当事業年度における営業利益率は、高収益案件の増加やビジネスパートナーを含むシステムエンジニア数の増加による増収効果が人件費の増加を吸収し、売上総利益率が0.2%増(前年同期は24.9%)となりました。人材投資等による販管費率の増加要因の一方、取締役退任に伴う役員報酬の減少や業務委託費の減少による販管費率の減少要因などが販管費率を引き下げ、販管費率は0.1%減(前年同期は14.2%)となりました。 この結果、営業利益率は0.3%増(前年同期は10.6%)となりました。引き続き、高収益案件の増加による収益力の向上、人材の積極採用やビジネスパートナーとの関係強化等による受注体制の拡大を進め、当社の成長に必要な人材投資を吸収することにより、営業利益率の改善を図ります。 2021年12月期   2022年12月期   2023年12月期   2024年12月期   2025年12月期 営業利益率(%)   11.8%   10.7%   9.9%   10.6%   10.9% (営業外損益及び経常利益) 当事業年度の営業外損益は、営業外収益として受取利息5,118千円、助成金収入25,248千円等の計上、営業外費用として為替差損1,053千円の計上により、経常利益は917,869千円(前年同期比8.2%増)となりました。 (特別損益及び当期純利益) 当事業年度の特別損益は、特別損失としてゴルフ会員権評価損1,000千円計上いたしました。 法人税、住民税及び事業税は295,563千円、法人税等調整額は△21,543千円となりました。この結果、当期純利益は642,849千円(前年同期比7.5%増)となりました。 ③ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の資金需要のうち主なものは、外注費、労務費、販売費及び一般管理費に係る運転資金であります。これらの所要資金については、自己資金により充当しておりますが、資金調達が必要な場合には、主に銀行借入により資金を調達する方針であります。

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