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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

プラスアルファ・コンサルティング

Plus Alpha Consulting Co., Ltd.4071 · Prime · 情報・通信業

テキストマイニング技術を核に、マーケティングと人事領域のSaaSを提供。顧客の声や社員データを「見える化」するプラットフォーム企業。

概要

プラスアルファ・コンサルティングは、自社開発の自然言語処理エンジン「Waters」を核に、テキストマイニングからマーケティングオートメーション、タレントマネジメントに至るSaaS型プラットフォームを提供する企業である。2008年に「見える化エンジン」で市場に参入し、現在はマーケティングソリューションとHRソリューションの2事業を柱とする。2025年9月期の連結売上高は171億円、営業利益64億円、従業員469名。東京証券取引所プライム市場に上場している。

マーケティングと人事をカバーする二事業体制

当社グループはマーケティングソリューションとHRソリューションの2セグメントで構成される。マーケティングソリューションでは、テキストマイニングツール「見える化エンジン」と統合マーケティングプラットフォーム「カスタマーリングス」を提供。累計導入社数はそれぞれ2,100社超、800社超に達する。HRソリューションでは、タレントマネジメントシステム「タレントパレット」を中核に、教育DX「ヨリソル」、逆求人型採用サービス「キミスカ」、採用コンサル「TARGET」、シフト管理「R-Shift」などを子会社を通じて展開する。両セグメントともSaaS型のサブスクリプション収益が主体であり、高いリカーリング収益率を特徴とする。

コンサルティングと連動したPACサイクル

当社のビジネスモデルの特徴は、単なるツール提供に留まらず、コンサルティング/サポートを組み合わせたPACサイクル(Plus Alpha Consultingサイクル)にある。コンサルタントが顧客業務に寄り添い、サービスを「使いこなせる」レベルへ導く過程で得た気づきを開発・営業チームへ迅速にフィードバックする。この仕組みにより、新機能開発や改善を高速で市場投入し、ARPU向上と解約率低減を実現する。例えば「タレントパレット」はリリースから約9年で7,200件超の機能を実装し、平均1日1件以上のペースで進化を続けている。

東証プライム上場とM&Aによるグループ拡大

2021年6月に東証マザーズへ上場後、2022年4月にグロース市場へ移行し、2023年7月にはプライム市場へ昇格した。上場後の成長戦略として、HR領域を中心にM&Aを積極展開。2022年10月に「キミスカ」運営のグローアップ、2024年2月に採用コンサルティングのAttack、同年6月に未来戦略コンサルティングのD4DR、同年7月にシフト管理システムのオーエムネットワークを相次いで子会社化した。これらの買収により、タレントマネジメントを軸としたHRソリューションの品揃えを拡充している。

高成長と高収益を両立する財務構造

2025年9月期の連結売上高は171億円(前期比22.8%増)、営業利益64億円(同40.8%増)と、高い成長率と営業利益率37.3%を達成した。これは既存SaaS事業の安定成長に加え、タレントパレットの高成長と、マーケティングソリューションにおけるコンサルティングの高付加価値化が寄与している。ただし、子会社グローアップとAttackののれん等減損損失11.5億円を計上したため、親会社株主帰属当期純利益は33億円(同5.4%増)と増益率は鈍化した。それでも営業キャッシュフローは堅調で、財務基盤は健全である。

業界の中での役割はSaaS型ソリューションの提供により、企業のマーケティング・人事のデータ分析・可視化を支援にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
171億円
営業利益
64億円
営業利益率
37.4%
純利益
33億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/9
事業売上構成比利益利益率
HRソリューション132億円77.6%59億円44.7%
マーケティングソリューション38億円22.4%17億円44.7%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01マーケティングソリューション主力

顧客の声(VOC)をテキストマイニングで可視化する「見える化エンジン」と、BtoC事業者向け統合マーケティングプラットフォーム「カスタマーリングス」を提供。前者はコンタクトセンターやマーケティング部門、後者はEC・小売企業等に導入。

主な製品・サービス2
見える化エンジン
テキストマイニングツール。アンケート、SNS、コールログ等の大量テキストを分析し、顧客の不満やニーズを可視化。VOCマネジメントサイクルを支援。
カスタマーリングス
BtoC事業者向け統合マーケティングプラットフォーム。CRM・MA機能を統合し、顧客セグメンテーション、施策実行、効果測定を一元化。

02HRソリューション主力

タレントマネジメントシステム「タレントパレット」、教育DXシステム「ヨリソル」、逆求人型新卒採用サービス「キミスカ」(子会社グローアップ)、採用コンサルティング「TARGET」(Attack)、未来戦略コンサル(D4DR)、シフト管理「R-Shift」(オーエムネットワーク)等を提供。人事・教育・採用領域をカバー。

主な製品・サービス5
タレントパレット
タレントマネジメントシステム。人事情報の可視化、分析、評価、採用支援、離職防止機能を統合。科学的人事(ピープルアナリティクス)を実現。
ヨリソル
統合型スクールマネジメントシステム。教育機関向けに志願者・在校生等の情報一元管理とデータ分析機能を提供。
キミスカ
逆求人型新卒採用サービス。学生がプロフィールを登録し、企業がマッチする学生に直接オファー。
TARGET
プロジェクトマネジメント型採用支援サービス。採用プロセス全体のアウトソース。
R-Shift国内シェア上位
店舗・サービス業向けシフト自動作成・管理システム。数理最適化エンジンで勤務シフトを自動作成。小売・サービス大手に導入。

製品と技術

テキストマイニングツール「見える化エンジン」

「見える化エンジン」は、アンケート、SNS、コールログ、営業日報など大量のテキストデータを自然言語処理で分析し、顧客の不満やニーズを可視化するSaaSツールである。自社開発の解析エンジン「Waters」を搭載し、形態素・構文解析により主語・述語・形容詞の関係を把握した上で、ポジティブ・ネガティブの感情分析や話題の自動グループ化を実現する。2008年の提供開始以来、累計導入社数は2,100社を超え、製造業やサービス業のコールセンター、マーケティング部門で広く利用されている。コンサルティングによるVOCマネジメントサイクルの支援も含めたトータルソリューションを提供する。

統合マーケティングプラットフォーム「カスタマーリングス」

「カスタマーリングス」は、EC事業者や小売業向けの統合マーケティングプラットフォームである。顧客の購買履歴、属性、Web行動データを統合し、自由なセグメンテーションによりターゲットを抽出。メール、SMS、チャット、アプリなどマルチチャネルでのマーケティングシナリオの構築と実行を自動化する。RFM分析、デシル分析、LTV分析などの分析機能を標準装備し、施策効果の検証も可能。2011年のサービス開始から累計800社超の導入実績を持ち、ノンカスタマイズでのデータ連携の容易さが特徴である。生成AIによる機能強化も進めている。

タレントマネジメントシステム「タレントパレット」

「タレントパレット」は、人事情報の可視化から分析、評価、採用支援、離職防止までを統合したタレントマネジメントシステムである。ピープルアナリティクス(科学的人事)の実現を掲げ、社員のスキル、評価、キャリア志向などのデータを一元管理し、適材適所の配置や育成計画の策定を支援する。2016年のリリース以来、累積実装機能数は7,200件を超え、平均で1日1件以上のペースで機能追加を続けている。子会社のサービス(キミスカ、TARGET、R-Shift)との連携により、採用から勤怠管理、シフト最適化まで一貫したHRソリューションを提供する。

自然言語処理エンジン「Waters」による技術基盤

全サービスに組み込まれる自然言語処理エンジン「Waters」は、自社開発の形態素・構文解析エンジンである。日本語特有の複雑な表現や口語の変化に対応するため、頻繁な辞書アップデートを継続。解析精度の高さと処理速度の速さが特徴で、ビッグデータ規模のテキストもリアルタイムに分析可能である。「見える化エンジン」ではこれを中核に、単語マップによる感情分析や時系列分析を実現。また、API公開により他システムとの連携も容易で、SaaS型サービスの基盤技術として長年にわたり改良が重ねられている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 国内シェア上位R-Shift従業員1,000名以上の小売・サービス業におけるシフト管理システムの導入実績でトップシェアHRソリューション

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

CXプラットフォームで高成長、高収益

プラスアルファ・コンサルティングは、顧客体験(CX)向上のためのSaaS型プラットフォーム「カスタマーエクスペリエンス(CX)プラットフォーム」を提供。同業のソラコムはIoTプラットフォーム、VRain Solutionは顧客体験分析など、類似分野で競合するが、同社はテキストマイニングや感情分析に特化した差別化を図っている。直近3期連続で増収(112億→139億→171億円)かつ営業利益率も30%超と高収益であり、業界内で高い成長性と収益性を誇る。

強み

  • 3期連続20%超の増収を達成し、SaaS型のビジネスモデルで拡大が続く。
  • 営業利益率30%超と高収益で、高い売上総利益率とスケーラビリティが強み。
  • テキストマイニング・感情分析の独自技術により、顧客の声を可視化・分析。
  • 大手企業を中心に多くの導入実績があり、業種別のベストプラクティスを蓄積。

課題

  • CXプラットフォーム市場は新規参入が多く、差別化維持と価格競争への対策が必要。
  • 急成長に伴い、エンジニアやコンサルタントなどの人材確保・育成が急務。
  • 現時点では国内市場中心であり、海外市場での成長機会を捉える必要がある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

IT・SaaSの時価総額近傍。太字がプラスアルファ・コンサルティング

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16183ベルシステム24ホールディングス1,032億円12.6倍
24819デジタルガレージ999億円76.0倍
33993PKSHA Technology997億円39.6倍
44413ボードルア953億円37.8倍
56287サトー943億円17.9倍
64071プラスアルファ・コンサルティング883億円22.0倍
79692シーイーシー852億円14.6倍
84480メドレー848億円43.2倍
94828ビジネスエンジニアリング842億円17.2倍
104674クレスコ821億円15.1倍
113636三菱総合研究所817億円8.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。

会社の歴史

沿革 22件

テキストマイニングSaaSの先駆けとして創業

2006年12月、神奈川県横浜市鶴見区にイージーコンサルティング株式会社として設立。翌2007年10月に商号をプラスアルファ・コンサルティングに変更し、本社を東京都港区三田に移転した。2008年5月、自社開発の自然言語処理エンジン「Waters」をベースにしたSaaS型テキストマイニングツール「見える化エンジン」の提供を開始。これが現在の事業の中核となる最初のサービスである。創業間もない段階からコンサルティングを組み合わせたビジネスモデルを志向し、顧客の声(VOC)の可視化に特化した差別化を図った。

統合マーケティングプラットフォームへの事業拡大

2011年7月、BtoC事業者向けの統合マーケティングプラットフォーム「カスタマーリングス」をリリース。これにより、テキストマイニングの分析技術をマーケティングオートメーション分野へ応用し、EC事業者や小売業向けに顧客セグメンテーションや施策実行の自動化を提供する事業領域を拡大した。同年8月には大阪支社、2014年5月には福岡支社を開設し、東京以外の顧客基盤の開拓も進めた。2014年10月には合同会社シンタックスを子会社化(後に吸収合併)し、データ解析技術の強化を図った。

タレントマネジメント領域に参入した2016年

2016年9月、タレントマネジメントシステム「タレントパレット」の提供を開始。人事データの可視化・分析・評価を統合する「科学的人事」のコンセプトを掲げ、HRテック市場に参入した。このサービスはその後急成長し、連結売上の大きなけん引役となる。2022年10月には逆求人型採用サービス「キミスカ」を運営する株式会社グローアップを子会社化し、HR領域のサービスラインを拡充。さらに2024年にはAttack株式会社、ディー・フォー・ディー・アール株式会社、オーエムネットワーク株式会社を立て続けに子会社化することで、採用コンサル、戦略コンサル、シフト管理の各機能をグループに取り込んだ。

マザーズ上場からプライム市場への昇格

2021年6月、東京証券取引所マザーズ市場に上場。上場時の時価総額は公表されていないが、その後の成長により2022年4月の市場区分見直しでグロース市場へ移行。わずか1年後の2023年7月には東証プライム市場へ指定替えとなり、短期間での市場格付け上昇を実現した。上場後も売上高は年率約30%の成長を継続し、2025年9月期には売上高171億円、営業利益64億円に達している。プライム上場により、機関投資家からの資金調達やブランド力向上につなげている。

年表22件を開く

2000年代

  • 2006年12月創業神奈川県横浜市鶴見区において、イージーコンサルティング株式会社設立
  • 2007年3月東京都港区三田に本社移転
  • 2007年10月商号変更株式会社プラスアルファ・コンサルティングに商号変更
  • 2008年5月SaaS(注2)型テキストマイニング(注3)サービス「見える化エンジン」提供開始

2010年代

  • 2010年4月東京都港区芝浦に本社移転
  • 2011年7月M&ABtoC事業者向けの統合マーケティングプラットフォーム「カスタマーリングス」提供開始
  • 2011年8月大阪府大阪市中央区淀屋橋に大阪支社開設
  • 2012年11月東京都港区浜松町に本社移転
  • 2014年5月福岡県福岡市中央区天神に福岡支社開設
  • 2014年10月M&A合同会社シンタックスを子会社化
  • 2016年9月タレントマネジメントシステム「タレントパレット」提供開始
  • 2017年4月大阪府大阪市北区中之島に大阪支社移転
  • 2019年7月M&A合同会社シンタックスを吸収合併

2020年代

  • 2021年6月上場東京証券取引所マザーズ市場に上場
  • 2021年10月福岡県福岡市中央区薬院に福岡支社移転
  • 2022年3月東京都港区東新橋に本社移転
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズ市場からグロース市場へ移行
  • 2022年10月M&A株式会社グローアップを子会社化
  • 2023年7月上場東京証券取引所グロース市場から東京証券取引所プライム市場に上場市場区分変更
  • 2024年2月M&AAttack株式会社を子会社化
  • 2024年6月M&Aディー・フォー・ディー・アール株式会社を子会社化
  • 2024年7月M&Aオーエムネットワーク株式会社を子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    タレントマネジメント領域への積極投資とHR分野への本格展開

    労働人口減少を背景に「科学的人事」を実現する機能強化を図り、人材情報プラットフォームのデータを活用して採用・教育・福利厚生等の人事業務向けサービスを展開する。

  2. 02

    ビッグデータと分析テクノロジーのプラットフォーム戦略

    多様なデータソースと分析機能をワンストップで提供するプラットフォームを目指し、取扱データ種類の拡充と顧客利用シーンに合わせた分析機能を継続的に強化する。

  3. 03

    コンサルティング力強化による高付加価値化と大型案件創出

    顧客と共に課題解決に取り組む中で蓄積した知見を活かし、新サービス開発や高付加価値コンサルティングを提供することで大型ソリューション案件の創出を目指す。

  4. 04

    AI・テキストマイニング技術強化による機能差別化

    機械学習やAIなど最新技術を他社に先駆けて取り入れ、サービス差別化と新市場開拓を図る。

  5. 05

    経営基盤と社員戦力の強化

    事業拡大に対応するため、研修・教育制度の充実や組織拡大に合わせた経営管理体制の強化を進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 5期分

グループ全体で469人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は699万円で、4期前と比べて+12.0%平均年齢は31.6歳、平均勤続年数は4.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年9月62432.83.6187
2022年9月61531.93.9223
2023年9月64331.74.1305
2024年9月68031.84.14291,049
2025年9月69931.64.24691,365

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年9月期・提出会社(単体)
女性管理職比率18.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率50.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)87.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
本社 — 東京都港区189百万円
マーケティングソリューション HRソリューション
大阪支社 — 大阪府大阪市北区61百万円
マーケティングソリューション HRソリューション
本社 — 新潟県新潟市中央区、東京都中央区45百万円
HRソリューション
福岡支社 — 福岡県福岡市中央区7百万円
マーケティングソリューション HRソリューション
本社 — 東京都港区4百万円
HRソリューション
主な関係会社
  • 国内
    Attack株式会社
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 国内
    ディー・フォー・ディー・アール株式会社
    東京都港区
    議決権80.0%
  • 国内
    オーエムネットワーク株式会社
    新潟県新潟市
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は171億円営業利益64億円前期と比べると増収増益で、売上が+23.0%、利益が+42.2%。

売上高
+23.0%
171億円
営業利益
+42.2%
64億円
純利益
+6.5%
33億円
営業利益率
37.4%
前期比 +5.1%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高195億円171億円
営業利益75億円64億円
純利益52億円33億円
1株あたり配当¥50¥50

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は47億円、営業利益は17億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+67.9%、営業利益は+88.9%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q27933.37
2023年3Q28932.16
2023年4Q328
2024年1Q311032.37
2024年2Q341235.38
2024年4Q742331.116
2025年2Q822834.119
2025年4Q893640.414
2026年2Q933739.825
2026年3Q471736.212

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 9期分

2017年9月期からの9期で、売上は21億円から171億円へ8.1倍に増えた。直近期の営業利益率は37.4%。売上は8期、純利益は8期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2017年9月2164
2018年9月2575
合同会社シンタックスを吸収合併
2019年9月34106
2020年9月471410
東京証券取引所マザーズ市場に上場
2021年9月612114
株式会社グローアップを子会社化
2022年9月792718
東京証券取引所グロース市場から東京証券取引所プライム市場に上場市場区分変更
2023年9月1123726
Attack株式会社を子会社化
2024年9月139454532.431
2025年9月171646337.433

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高171億円のうち、営業利益として残るのは64億円37.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は33億円、売上の19.3%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金28.1%48億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金34.5%59億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益37.4%64億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
71.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+29.0pt
37.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+12.7pt
19.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+11.2pt
24.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
17.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
114.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 7期分

2025年9月期は営業CFが52億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは50億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は146億円で、売上の10.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年9月7−10622
2020年9月101−11133
2021年9月15−1−11446
2022年9月18−7−21155
2023年9月33−612783
2024年9月33−10−523102
2025年9月52−2−650146

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 9期分

2025年9月期の総資産は186億円。このうち返さなくてよい自己資本が148億円で、自己資本比率は79.4%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年9月2016482.7
2018年9月2520580.3
2019年9月3427778.2
2020年9月4536979.7
2021年9月61491279.8
2022年9月79651481.2
2023年9月120942678.6
2024年9月1541213378.4
2025年9月1861483879.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳
現金及び預金
147億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
137億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
38億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率605社中22位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中327位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
24.3%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
37.4%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
79.4%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
23.0%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.4%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,060で、1年前と比べて-11.8%過去52週の値幅のなかでは11%の位置にある。

¥2,060-5.5%1ヶ月-8.3%1年-11.8%時価総額883億円
過去52週の値幅
安値¥1,944高値¥2,997

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)22.0倍
PER (会社予想)16.8倍
PBR5.06倍
配当利回り2.43%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1日で+5.25%と急反発したが、月間では-8.85%と下落基調。株価は2224円で、25日線(2400円)を下回り、75日線(2481円)からも乖離がある。200日線(2343円)も割り込んでおり、長期トレンドは弱い。52週高値2997円からは約26%下落した。直近の出来高は69万株と増加しており、売り圧力が強かったが、昨日の反発で下げ止まりの兆し。RSIは50.2と中立圏で、方向感は不明。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)

PER 25.6倍は同業平均29.7倍を下回り割安感があるが、PBR 6.3倍は平均3.4倍を上回り割高。ROE 24.3%と高収益だが、配当利回り1.17%は平均1.23%をやや下回る。成長により利益拡大が続く一方、PBRの高さから株価は適正水準と判断した。

指標この会社業種平均
PER (実績)22.0倍47.9倍
PER (予想)16.8倍
PBR5.06倍2.96倍
ROE24.3%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

SaaS企業として高成長・高収益を維持。PERは26倍とグロース銘柄としては妥当な水準。一方、競合が多く市場競争が激化。また、グロース市場ではあるが、売上高成長率は鈍化傾向(前年比+23%)にあり、更なる市場開拓が課題。

プラスに働く材料7
  • 高い収益性

    営業利益率37%超、ROE24%と収益性が極めて高い。

  • 成長継続

    売上高、利益とも2桁成長を維持。2025年9月期も増収増益。

  • 需要の拡大

    企業のDX・データ活用ニーズは拡大傾向。CDP市場は成長。

  • 営業利益42%増のFY25/9予想2025年9月期影響

    営業利益45→64億円、売上高も139→171億円と拡大

  • 営業利益率37.4%の高収益継続継続影響

    営業利益率32.4%→37.4%と5.0pt改善、高付加価値戦略奏功

  • 高いROE24.3%で株主価値創出継続影響

    ROE24.3%は資本コストを上回り、効率的な経営を示す

  • 外国人保有比率27.4%が需給下支え継続影響

    外国人保有比率高く、安定的な株主基盤を形成

マイナスに働く材料7
  • 成長鈍化リスク

    売上高成長率が前年比+23%と、過去の高成長から鈍化。

  • 競争激化

    国内外に多くのCDPベンダーが存在。価格競争の可能性。

  • 割高感

    PER26倍はグロース株として高い。成長鈍化でバリュエーション調整リスク。

  • PBR6.31倍のバリュエーション過大通年影響

    PBR6.31倍は自己資本比で割高、修正リスク

  • PER25.6倍、成長鈍化で修正リスク決算発表後影響

    PER25.6倍、成長鈍化でPERが15倍程度に低下する可能性

  • 配当利回り1.17%と低水準通年影響

    配当利回り1.17%は業界平均を下回り、魅力薄

  • 売上高成長率22%からの鈍化リスク2026年9月期影響

    FY25/9売上高171億円(前年比22%増)、翌期以降伸び悩むリスク

次の決算で確かめる点
ARR(年間経常収益)
SaaSの成長性を示す最も重要な指標。成長率の持続性を確認。
解約率(チャーン)
解約率上昇は競争激化や製品劣化の兆候。低水準維持が鍵。
売上高成長率
成長鈍化の趨勢を確認。四半期ごとにチェック。
営業利益率
高収益維持がバリュエーションの根拠。変化を監視。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり50で、前期から+81.3%いまの株価に対する利回りは2.43%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥50
1株あたり
配当利回り
2.43%
いまの株価に対して
配当性向
33.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2022年9月920.1
2023年9月1344.420.2
2024年9月1623.120.9
2025年9月2981.333.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥50

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ6,292人。区分でいちばん多いのは個人・その他41.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が29.8%を占め、残る70.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年9月%2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
個人・その他77.575.154.452.541.4
外国法人13.710.822.921.627.4
金融機関7.812.819.423.615.0
事業法人0.40.71.40.814.7
証券会社0.60.61.81.51.4
自己株式1.1
外国人個人0.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01三室 克哉15.29
02鈴村 賢治10.41
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)8.68
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)5.66
05合同会社アルファスタイル5.53
06プラスエナジー合同会社5.25
07STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505025 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)3.84
08株式会社マイナビ2.98
09STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505301 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.88
10木下 圭一郎1.87

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近12
  • 2026-08-20
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    6.60%
    -1.54pt
  • 2026-08-06
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    8.14%
    +2.75pt
  • 2026-07-30
    株式会社ラクス
    変更報告
    22.20%
    +17.17pt
  • 2026-07-22
    オアシス マネジメント カンパニー リミテッド(Oasis Management Company Ltd.)
    新規の大量保有報告
    16.29%
  • 2026-07-14
    株式会社ラクス
    新規の大量保有報告
    22.20%
  • 2026-06-24
    オアシス マネジメント カンパニー リミテッド(Oasis Management Company Ltd.)
    新規の大量保有報告
    16.29%
    +4.44pt
  • 2026-06-17
    株式会社ラクス
    新規の大量保有報告
    5.03%
  • 2026-06-16
    オアシス マネジメント カンパニー リミテッド(Oasis Management Company Ltd.)
    新規の大量保有報告
    11.85%
    +1.23pt
  • 2026-05-13
    オアシス マネジメント カンパニー リミテッド(Oasis Management Company Ltd.)
    新規の大量保有報告
    10.62%
    +0.10pt
  • 2026-05-11
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.27%
  • 2026-05-08
    オアシス マネジメント カンパニー リミテッド(Oasis Management Company Ltd.)
    新規の大量保有報告
    10.52%
    +2.50pt
  • 2026-05-01
    オアシス マネジメント カンパニー リミテッド(Oasis Management Company Ltd.)
    新規の大量保有報告
    8.02%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 9期分

1株利益は9期で−100%、1株純資産は9期で−100%。直近期のROEは24.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2017年9月404,0551,629,06127.529.7
2018年9月521,7812,028,61228.5
2019年9月166727.120.4
2020年9月268932.920.0
2021年9月3612233.880.420.2
2022年9月4516131.650.920.1
2023年9月6422427.843.920.2
2024年9月7328428.729.920.9
2025年9月7934924.331.733.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2025/9期の役員報酬は総額315百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
三室克哉代表取締役社長577,563,700
鈴村賢治取締役副社長 タレントパレット事業本部 本部長506,623,500
金子若葉常務取締役 タレントパレット事業本部 副本部長49206,000
野口祥吾取締役 コーポレートストラテジー本部本部長55107,600
竹内孝取締役 情報システム担当54248,000
中居隆取締役 事業推進担当5731,400
西村光治取締役60
水迫洋子取締役60
武藤芳彦取締役66
長野雅彦常勤監査役67
落合誉監査役49
大久保樹理監査役45

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)628528548
社外監査役316165
社外取締役314145

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

ニュース

AI解説

今日の重要ニュースより

「今日の重要ニュース」でプラスアルファ・コンサルティングを取り上げた解説を、新しい順に並べている。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容13,722字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、「プラスアルファの価値を生み出すことで『つきぬける感動』と『広がる可能性』を提供します。」を企業理念に掲げ、ミッション(Mission)である「お客様のビジネスにプラスアルファの価値を創造します。」を達成するため、自然言語処理とデータマイニングの技術から成るテキストマイニングの技術をベースに、「見える化プラットフォーム企業を目指します。」のビジョン(Vision)のもと、世の中に溢れる膨大な情報を「見える化」するサービスを中核に事業展開しております。 膨大な量の情報が溢れ、駆け巡る現代の社会において、定性・定量を問わず多種多量な情報からなるビッグデータを活用し、その分析結果を様々な分野や事業領域に積極的に取り入れることにますます注目が集まっております。これまでは取扱うことができなかったビッグデータを「見える化」することにより、企業は今までにない、新たな「気づき」(顧客である導入先企業の中で埋没しているニーズ)を得ることが可能となりました。この新たな「気づき」が、企業における新しいアイデアの創出やビジネスの発展を加速度的に促進するキーファクターとなります。当社グループは、サブスクリプション(注1)モデルにより、世の中に溢れる可視化されていない情報を直感で分かる形に「見える化」し、その上でプログラミングや統計処理の知識がなくても自由に複雑な分析を実行することができるSaaS型ソリューションの提供を通じて、導入先企業のビジネスにプラスアルファの価値を創造してまいります。 当社グループの事業の最大の特徴は、「見える化」するSaaS型ソリューションの開発力もさることながら、顧客業務に関する知識や分析手法についての知見・経験をもったコンサルタントによるコンサルティング/サポート(当社グループサービスの活用支援にとどまらず、顧客業務に合わせたサービス利用方法の提案や、データ解析手法・ノウハウの提供等)の充実にあります。当社グループのコンサルティングチームによる導入先企業に寄り添ったコンサルティング/サポートを実施することにより、導入先企業の担当者は、当社グループの提供するサービスを「使える」から「使いこなせる」、そして「結果を出せる」レベルに到達できると考えております。このコンサルティング/サポートの過程で導入先企業との間に信頼関係が構築されるとともに、当社グループは様々な「気づき」を得ることが可能となります。ここで得た「気づき」が、当社グループのコンサルティングチームから開発・営業チームへとタイムリーに共有されることとなります。このようにコンサルティング・開発・営業チームが、「気づき」をタイムリーに共有し、密に連携することで、導入先企業からのフィードバックを素早く新機能開発・機能改善に取り込み、一早く市場に新たな提案を行うことが可能となるなど、チームを超えた連携開発プロセスを高速に進める仕組みを構築しております。当社グループでは、このような高速進化の流れをPACサイクル(Plus Alpha Consultingサイクル)と呼んでおります。このPACサイクルにより、当社グループの提供するサービスは、導入先企業である顧客資産をベースに新機能の速やかな市場投入を進めており、その結果、機能の高速進化による差別化、サービスの高付加価値化によるARPU(注2)上昇、充実したサポートによる解約率低減とLTV(注3)向上などを実現しております。また、業界を主導する先進的な取り組みを行っている導入先企業について、当社グループのコンサルティング活動を通じて当該マネジメント層の協働パートナーとして新手法の開発をリードしており、高付加価値のサービス提供を実現する推進力となっております。このように高付加価値で差別化されたサービスは、高い効率で顧客を獲得することが可能となっております。 このようなPACサイクルにより、短い期間に多くの機能を追加することが可能となり、サービスを高速進化させることにつながっております。例えば、下記はタレントパレットのバージョンアップ機能数(累積)となりますが、2016年9月のリリースから約9年の間に実装機能数は7,200件(設計・開発・テストの一連のプロセスを経て進行する開発案件数をカウント)を超えており、平均で1日1件以上の機能が新たに実装されております。 また当社グループでは、自社技術により開発した自然言語処理エンジン「Waters」を提供しており、全てのサービスに組み込むことで活用しております。Watersは形態素・構文解析エンジンの商用サービスの先駆けとして、長期にわたり民間や研究機関など、多くの顧客からの要望・要求に応える形で機能の強化・改良を継続してきております。また頻繁に辞書アップデートを行うことで経年による言葉・口語表現の変化へタイムリーに対応しており、解析精度の高さが特徴となっております。解析スピードが速いことから、実用においてデータ量がボトルネックとならず、ビッグデータ時代に対応した技術となっております。 これらの技術により、アンケートやSNSなどの大量の顧客の声(文章)を単語レベルの分類にとどまらず、構文解析により主語・述語・形容詞等への分類とその関係について把握した上で、文章の内容をポジティブ・ネガティブなどに整理し、即時に単語マップ(主語・述語・形容詞・名詞の関係とその意味)が一目で理解できる形に表現する、などが可能となっております。このように当社グループ独自の機能をサービス内に実装することで、分析の品質や解析スピードの点において、他社との差別化を図っております。 当社グループは2つの事業に区分しており、その内容は次のとおりであります。なお、次の区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項」に掲げるセグメント区分と同一であります。 (1)マーケティングソリューション 当セグメントは「見える化エンジン」及び「カスタマーリングス」に関わる事業により構成されております。 見える化エンジンでは、大量の顧客の声を「見える化」するマーケティング領域のテキストマイニングツール「見える化エンジン」を提供しております。主に一般消費者向けに商品・サービスを提供する企業のコンタクトセンターやマーケティング部門において導入され、2008年5月のサービス開始以来、累計で2,100社(2025年9月30日時点)に導入されております。顧客アンケートやNPS(顧客推奨度)(注4)、コールセンターのログ、SNSやブログ等の膨大な顧客の声、営業員の営業日報、テキスト化した音声データ、特許・論文等の知的資産情報など、幅広いデータソースによる情報をテキストマイニングで分析し、顧客の不満やニーズを「見える化」できるサービスとなっているほか、直感的に操作できるインターフェースなどの特徴により、顧客の商品・サービスの改善や新商品の開発などに活用されております。 テキストマイニングは、大きく「自然言語処理」と「データマイニング」という二つの技術で構成されています。「自然言語処理」は、コンピュータでは処理しづらい文章の要素や構造、意味の解析技術のことをいい、「データマイニング」とは統計処理や多変量解析(注5)、AIなどの機械学習等の手法を用いてデータから一定の相関関係やパターンを見つけ出す技術のことをいいます。当社グループは、自社技術により自然言語処理エンジンを開発し、長い年月をかけて、日本語特有の多岐にわたるルールに対応するため、継続的な研究・開発を進めてまいりました。そのため、毎年誕生する新たな若者言葉のような独特な表現にも適時に対応することが可能であります。こうしたテキストマイニング技術のアップデートにあたっては、時代の変遷に伴う表現の変化の情報を一つひとつ積上げ、解析ルールをチューニングし続ける必要があります。このことが、日本語特有の複雑さに高い精度で対応した解析サービスの提供につながっています。 また、「見える化エンジン」は、これまでのVOC(注6)活用支援の実績に裏付けられるとおり、膨大なテキストデータを直感的に「見える化」するUI(注7)と多数の機能を搭載しております。「見える化エンジン」は、企業の様々なVOC活用シーンにおいて必要な機能を有しており、あらゆるアクションを「見える化エンジン」のプラットフォーム上で運用することが可能です。主な機能は次のとおりであります。 機能   内容 仮説検証型分析機能   発言内容の話題・フレーズ毎にランキング化、商品発売日等を起点にした時系列分析、話題構成のマップ化など、顧客の声から仮説を検証する際に有効な分析機能 ニーズ発見型分析機能   “鳥の目”で俯瞰して話題全体の傾向を把握するための発言話題の自動グループ化、“虫の目”で発言の真意を探り詳細把握するための1クリック原文参照、特徴的な発言を商品や顧客層等の属性別に抽出した比較分析など、攻めのVOC活用を実現する顧客ニーズ発見型の分析機能 気づきポータル機能   コールログ、SNSデータ、アンケートなどの異なる顧客の声の分析結果を一つに集約しリアルタイムに展開・共有可能なダッシュボード機能、顧客の声の社内浸透を促進するプッシュメール配信機能、リスクワード情報を自動検出し通知するアラートメール送信機能など、多岐にわたる顧客の声の分析結果を一元管理しリアルタイムに展開・共有できる社内共有機能 改善カフェ機能   改善課題や社内アイデアの集約管理、得られた「気づき」を改善タスクとした進捗管理機能など、顧客の声を全社的な改善アクションに繋げる改善活動機能 データ収集機能   顧客の声の自動インポート機能、CSV形式によるあらゆるテキストデータの取込み、X(旧Twitter)をはじめとする各種SNSのデータ・画像収集への対応、X(旧Twitter)リアルタイム分析レポートの出力など、様々な顧客の声の多彩なデータ収集・取込みを可能にする機能 導入先企業が顧客の声を最大限に活用するためには、顧客の声を収集、分析、共有、改善するという4つのサイクルを繰り返し行う必要があります。「見える化エンジン」により、この一連のサイクルを実施することをVOCマネジメントサイクルと呼称しております。当社グループは、「見える化エンジン」というサービスの提供にとどまらず、VOCマネジメントサイクルを効率的に循環させるためのコンサルティングを行うところまでを徹底して実践しております。顧客の声を最大限に有効活用するためには、導入先企業自身が、顧客の声を適切に把握、整理、選択できることが重要であり、当社グループは、企業の意図した製品体験価値と顧客が実際にその製品を使用して受け止めた価値のギャップをフィードバック(「顧客体験フィードバック」)することで、導入先企業の求める顧客の声を適切に「見える化」し、導入先企業に対し精度の高い「気づき」を与えることが可能になると考えております。 また、カスタマーリングスでは、BtoC事業者向けの統合マーケティングプラットフォーム「カスタマーリングス」を提供しております。「カスタマーリングス」は、EC事業者(アパレル/健康食品/化粧品/雑貨など)や小売業などの企業を中心として、オンライン・マーケティング施策の検討やその実行のために採用されております。2011年7月のサービス開始以来、累計の導入社数は800社を超えており(2025年9月30日時点)、その実績から培ったCRM(注8)ノウハウとデータマイニングなどの分析技術を凝縮したマーケティングオートメーション(注9)の二つを融合させることで、最新のトレンドに合わせて常に進化を続けております。 近年、マーケティング対象となるデータの多種多量化かつ複雑化が進展しております。このような状況下で、マーケティングオートメーションツールを導入する場合、通常は、各種データ(商品購買情報、顧客属性、顧客の購買履歴、Webサイトへのアクセスログ、アンケート解答、IoTデバイス情報など)を整理・統合し、分析可能な状態にするために多大な時間とコストを投じて要件定義を行う必要があります。しかしながら、「カスタマーリングス」では、ファイル数/ファイル容量の制限なく、ノンカスタマイズで自由な連携を実現しながら環境を構築することができる「はじめやすさ」に特徴があります。 また、「カスタマーリングス」では、誰でも、すぐに、欲しいデータを抽出することを可能にする自由なセグメンテーション力に特徴を有しています。複数セグメントにおける多様な条件設定に合致したリアルタイムなデータ抽出を可能としており、このような自由なセグメンテーションにより顧客一人ひとりを自在に「見える化」することができます。例えば、利用者は、購買パターン分析機能により、顧客の商品購買データ等から一人ひとりの顧客行動を可視化し、リピート購入するような優良顧客がたどってきた購買経路等を把握することが可能となっております。その結果、メール一斉送信のような従来のメールマーケティングにとどまらず、メール・SMS・チャット・アプリなど多様なチャネルへ対応した上で、推奨商品、配信対象、配信方法、配信タイミングなどの要素を考慮に入れながら、直感的に操作できるインターフェースにより、顧客に合わせたきめ細かなマーケティング・シナリオを構築し、その実行までを自動化することが可能となっており、導入先企業における最適なマーケティングアクションを実現しております。 さらに、「カスタマーリングス」は、実行した施策の検証や販促の企画立案に役立つ専門的な分析機能を多数搭載しております。主な分析機能は次のとおりであります。 機能   内容 顧客基本分析   顧客種類別の購入商品傾向、特定顧客の購入価格帯や購入回数、顧客としての残存期間や離脱期間、顧客別の購入頻度・間隔や最頻購入時間等の顧客属性・購買行動情報を有効に把握するための、顧客時系列推移分析、購入傾向分析、顧客エリア分析などの分析機能 顧客ランク分析   優良顧客や離反リスクのある顧客の発見による販促の効率化、購入傾向に応じた顧客ランク分けによる顧客別の育成施策の実施といったクライアントの要望を実現するためのRFM分析(注10)、デシル分析(注11)、CPM分析(注12)などの分析機能 顧客LTV分析   初回定期率やF2転換率(注13)等の情報を効果的に把握するためのLTV分析、ステップメール(注14)効果分析、顧客引き上げ集計機能、定期顧客離脱集計機能などの分析機能 商品分析   商品別の販売実績・傾向、売れ筋商品とシーズン別の推移、顧客層(初回、優良等)別の購入商品傾向等の情報を効果的に把握するための売れ筋商品集計表、顧客時系列推移分析、ABC分析(注15)などの分析機能 マイニング分析   優良/新規顧客の特徴、新規/常連/優良といった顧客育成プロセス(顧客進化パターン)の発見、同時購入やまとめ買い傾向の高い商品の発見といったクライアントの要望を実現するための顧客・商品特徴抽出、購入傾向比較分析、相関ルール(併売)分析、まとめ買い分析、購入パターン分析などの分析機能 プロモーション効果分析   キャンペーンの反響や広告効果といったCPA(注16)情報、メール販促の効果(開封率、コンバージョン率(注17)、顧客引き上がり率等)、新規顧客獲得に向けた広告出稿効果等の情報を把握するための、キャンペーン反応率分析、広告効果分析、メール効果分析、ABテスト結果分析などの分析機能 上記の分析機能に加えて、「カスタマーリングス」は、顧客一人ひとりを「見える化」できる「顧客実感機能」を有しております。マーケティング施策実施データを一気通貫で分析することにより、次のアクションプランイメージを導入先企業の担当者が持ちやすくなり、また、特定の顧客を対象に分析結果を詳細に因数分解して分析することで、施策実施前に立てた仮説の検証を行うことができるようになります。 このように「カスタマーリングス」は、良質な顧客体験の実現に必要な機能・サービスを提供することで、導入先企業におけるマーケティングのPDCA高速化を支援しております。 (2)HRソリューション 当セグメントは「タレントパレット」と「ヨリソル」に関わる事業、子会社の株式会社グローアップ、Attack株式会社、ディー・フォー・ディー・アール株式会社及びオーエムネットワーク株式会社により構成されております。 タレントパレットでは、人事情報・社員を「見える化」するHR・人事領域のタレントマネジメントシステム「タレントパレット」を提供しております。主に人事部門において、人材活用により社員パフォーマンスの向上に取り組む人事の企画・戦略において活用されており、2016年9月のサービス開始以来、累計導入社数は2,300社を超えております(2025年9月30日時点)。社内に散在する社員のスキル、適性、モチベーション、キャリア、人事評価、従業員アンケート、採用情報等の人事情報を集約し、分析・「見える化」することにより、最適配置や離職防止、採用効率化を科学的視点により実現する科学的人事(注18)のプラットフォームとなっております。 本サービスの特徴の詳細は、以下のとおりであります。 (人材の見える化・意思決定のエビデンス・最適配置機能) 「タレントパレット」では、社員の顔写真を一覧化でき、クリックするだけで、社員に関するあらゆる人事データを閲覧することが可能な機能を有しています。社員に関する集約された人事情報を閲覧・分類しながら、ドラッグ&ドロップで人事異動シミュレーションを行うことも可能であります。また、スキル情報や自己申告書、アンケートの回答などを集約した人事情報から、特定プロジェクトの人材抜擢、有望な社員の戦略的な育成を支援します。社員については、社員プロフィール・職務経歴・評価シート・スキルシート・勤怠データ・ライフログなど社員にまつわる情報から手間なく、簡単に情報を検索することも可能であります。後継者人材の選抜や、成長度合いの確認など社内の人事情報を最大限活用することで、社員の成長を加速させることができます。この機能により、人事異動や新規事業・プロジェクト立ち上げに必要な社員の発見及び抽出を瞬時に行うことが可能となります。 また「タレントパレット」では、サンクスポイントなど、社員同士が自発的にお互いの努力や成果を積極的に評価・賞賛・承認できる機能が実装されております。これら機能の活用により、社内コミュニケーションの活性化を図ることに活用できるものとなっております。また社員間で発生する大量の連携データを社員間ネットワーク図として可視化する形で表現することができるため、個々の社員や部署間のコミュニケーションの量や質を理解した上で、組織役割の見直しや人事異動などの施策へ反映することが可能となっております。 (人事情報分析・育成・評価機能) 「タレントパレット」では、単一項目での分析だけでなく、あらゆる項目を掛け合わせての人材情報分析が可能であります。人材情報分析の種類としては、社員・組織の比較分析、異動シミュレーション分析、社員満足度分析、労務分析、離職防止分析、スキルアップ分析、ハイパフォーマー分析、マインド分析といったものがあり、目的に応じた様々な分析機能が搭載されています。社員満足度分析に際しての、社内アンケートのテンプレートも複数搭載しており、これらを活用して、簡単に社員満足度アンケートを実施することができます。 当社グループが開発したスキルチェックシートを活用することで、一時点の社員のスキルを「見える化」することもできれば、定点的にスキルチェックを実施し、蓄積された回答結果を時系列に並べることで、社員の成長を「見える化」することができます。また、社員が受講した研修/eラーニングの受講情報管理を行うことも可能であるため、社員のスキルレベルに合わせて、その社員が受講することが望ましい研修/eラーニングを推奨する機能も搭載しています。これにより、社員のアダプティブラーニング(適応学習)を促進します。 「タレントパレット」の評価(ミッション)の特徴は、自社に合わせた柔軟なカスタマイズが可能な点にあります。評価項目、評価フロー、係数設定等、豊富な評価機能が標準搭載されています。現在の評価シートのシステム化だけでなく、将来的な人事評価制度改定にも対応できるため、中長期的な運用が可能なものとなっております。また、社員の360度評価についても「タレントパレット」上からスムーズに実施することができます。リアルタイムフィードバック機能を使えば、社員が立てた目標に対して社員がかけた時間、目標に対して感じた達成感をリアルタイムに「見える化」し、目標と日々の活動を紐付けることができるため、目標に対して、軌道修正を素早く行うことが可能となります。また、目標に達成感を紐づけることで、目標達成に向けた上司とのコミュニケーションの活性化も期待することができます。 (採用強化・エンゲージメント測定・離職防止機能) 「タレントパレット」では、採用ミスマッチを防止するために、適性検査TPI(Talent Performance Indicator)機能が標準搭載されています。TPIは、ビッグデータ(検査結果)を用いた最新のアクションリサーチの下に、当社グループ独自で開発した適性検査であります。1.社交性、2.協調性、3.環境順応性、4.情動性、5.感受性、6.革新性、7.活動性、8.積極性の8つの座標を持ち、検査後、即座に結果を表示します。 採用時に応募者に適性検査を実施し、面接の際の面談結果と検査結果との乖離や、適性検査の結果をもとに採用者と在籍者の類似性を確認することで、採用活動にかかる精度向上につなげることが可能となります。「タレントパレット」では、優秀社員のスキルや内面のプロファイルをもとに今後に採用すべき人物像を捉え、戦略的な求人広告、採用面談を行うことが可能であります。 採用時の情報を社員情報と紐づけることができる人材活用プラットフォームを構築することは、人材情報を活用した採用力の強化につながります。例えば、社内の活躍人材の入社前の特徴を知ることができ、活躍人材の特徴を抽出することで、自社でより活躍する可能性の高い人材を採用時点でミスマッチを起こすことなく発見することができると考えております。 「タレントパレット」のモチベーション調査では、スマートフォンやパソコンの画面で簡単なアンケートを取るだけで手軽に社員のモチベーションを収集することができます。設問も自由に設定できるので、独自の設問を作り、エンゲージメントを測ることも可能となっています。これに加えて、「タレントパレット」のテキストマイニング技術により、アンケートや自己申告書などで入力したテキストを最新の自然言語解析により分析し、その結果に基づき発言ボリュームが分かる単語ランキングに集計したり、離職した社員の発言傾向と現職の社員の発言を比較したりすることで、離職の危険がある社員を自動で抽出することができます。収集したアンケートのテキストデータからは、年代別の発言傾向の違いや、全社員の発言を俯瞰して把握することもできます。「タレントパレット」の利用により、これまで活用できていなかった社員のモチベーションに関するテキストデータを有効活用することで、定性情報からエンゲージメントを「見える化」することが可能となりました。 「タレントパレット」では、社員の離職防止にも注力し、離職防止を実現する機能を搭載しています。離職傾向の分析にあたっては、本人入力による仕事の楽しさ、辛さ、責任の重さの感じ方等のモチベーションの変化や自己申告アンケートで過去離職した社員の「離職ワード」出現頻度等を分析し、モチベーション変化の大きな社員に関する上司へのアラートメール発信や上司や人事部の社員モニタリング情報画面に表示することで、同様の傾向にある社員を上司や人事部が早期に発見して仕事の与え方の変更や配置転換等の離職を思いとどまらせる行動をとるよう導入先企業に促すものです。異動の前後での改善状況の把握等、人事施策による本人就業意欲変化をウォッチできるツールとなっています。導入先企業はこの機能により、予兆の無い突然の離職者が現れないようにすることができると考えます。 離職者の予兆を察知し、早期フォローにより対応可能とする仕組み 「ヨリソル」では、教育DXと教育データの見える化を実現する統合型スクールマネジメントシステムを提供しております。志願者、在校生、卒業生、保護者、教職員など、散在している教育に関する情報を一元管理できるほか、収集したデータを豊富な分析機能により見える化することで、教育機関でのデータに基づく施策の企画から実行の支援を行っております。 2022年からトライアルの形で運営を開始し、事業化の可能性を検討してきましたが、2023年10月より改めて新規事業として展開をスタートし、既に大学、中学・高等学校、塾・専門学校など、先進的な教育機関を中心に幅広く導入が進んでおります。 株式会社グローアップが運営する「キミスカ」では、学生は無料でデータベースにプロフィールを登録し、利用企業が登録された学生プロフィールを閲覧しながら求人ニーズにマッチする候補者に直接アプローチする「逆求人」型のサービスを展開しております。 利用企業にとっては、就職ナビ等を経由して企業に応募する「エントリー型」の応募では出会えない学生へのアプローチが可能となるほか、学生にとっては、自分の強みやスキル、価値観、経験などを評価してくれる企業からのオファーを得られるサービスとなっております。 新卒採用市場では、少子化に伴う労働力不足で採用の難易度が高まっている一方で、3年以内に3割超が離職するなどの社会情勢もあり、ミスマッチを避けながら本当に採用したい学生に出会える場を提供できるサービスを提供しております。 Attack株式会社では、企業向けに採用コンサルティング事業を展開しており、主に採用支援サービスである「TARGET」を運営しております。TARGETでは、顧客企業の採用活動に関して「プロジェクトマネジメント」「候補者日程調整」「ダイレクトリクルーティング支援」「採用広報」など、幅広い業務のアウトソースを請け負うプロジェクトマネジメント型の採用支援サービスを提供しております。TARGETとタレントパレットの連携を通じて、人事の採用領域においてサービス範囲を拡大するとともに、相互サービスの連携により付加価値向上を図るほか、営業活動の連携等を推進し、更なる成長力の向上を図りたく考えております。 ディー・フォー・ディー・アール株式会社では、企業の戦略企画、事業創発、組織活性化、マーケティング支援及びリサーチ等、幅広い分野でのコンサルティング・サービスを提供しております。大手企業を中心に安定した顧客基盤を有しており、特に、技術変化やライフスタイル・価値観の変化といった軸で、10年、20年先の未来社会に向けた重要テーマを扱う「未来戦略コンサルティング」において、多くの経験とノウハウ蓄積を背景に、顧客企業のシンクタンク的な機能も果たしております。 オーエムネットワーク株式会社では、主力事業として、小売・サービス業向けの月額課金型クラウドサービス(店舗社員/パート社員等の業務シフトの自動作成・管理システム:「R-Shift」)を提供しております。R-Shiftは、顧客企業での店舗や業務ごとの必要人員と、従業員の勤務可能日・時間、スキル・経験などを数理最適化エンジンによりマッチングするサービスであり、800を超える標準機能により店舗の実態や特性に合わせた運用が可能であることから、幅広い業種・業態で採用されております。特に大手のドラッグストア、スーパー、量販店などで採用されており、導入社数は約100社を超えて拡大し、従業員1,000名以上の小売・サービス業におけるシフト管理システムの導入実績でトップシェアとなっております。また、勤怠管理システム(「R-Kintai」)も提供しており、R-Shiftとの組み合わせにより、シフト計画のデータをR-Kintaiにリアルタイムに取り込むことで、予算管理や給与計算に反映できるなど、導入企業の業務効率化に貢献しております。 各主要なサービスにおける契約件数(※1)、契約平均単価(※2)、解約率(※3)の推移は、以下のとおりであります。なお、提出会社のみの数値を記載しております。 サービス名   指標   前連結会計年度 (2024年9月30日)   当連結会計年度 (2025年9月30日) マーケティングソリューション   契約件数(件)   870   768 契約平均単価(千円)   355   381 解約率(%)   1.1   1.3 HRソリューション   契約件数(件)   1,798   2,008 契約平均単価(千円)   402   439 解約率(%)   0.3   0.4 全社合計   契約件数(件)   2,668   2,776 契約平均単価(千円)   386   422 解約率(%)   0.6   0.6 ※1 契約件数は、前連結会計年度末及び当連結会計年度末の数値を記載しております。 ※2 契約平均単価は、前連結会計年度中及び当連結会計年度中の平均月額課金額を同期間の平均契約件数で除して計算した数値を記載しております。 ※3 解約率は、月額課金額のうち前連結会計年度中及び当連結会計年度中に発生した解約により減少した当月の平均解約金額を前月の平均月額課金額で除して計算した数値(直近12ヵ月の平均)を記載しております。 [事業系統図] 当社グループの事業系統図は以下のとおりであります。当社グループでは、各事業の拡大を図るにあたり販売代理店を活用するケースがあり、当該ケースにおいては当社グループサービス提供の対価の受領は販売代理店を経由して行われております。 (注)1.サブスクリプション:「定期購読」という意味で、消費者が製品やサービスごとにお金を支払うのではなく、それを一定期間利用できる「権利」に対してお金を支払うビジネスモデル。 2.ARPU:「Average Revenue Per User」の略。月額収入の総額を顧客数で除して算出。 3.LTV:「Life Time Value」の略。顧客生涯価値。 4.NPS:「Net Promoter Score」の略。企業やブランドへの愛着や信頼度を数値化する指標。顧客推奨度とも呼ばれる。 5.多変量解析: 互いに関連する複数の要因から成る問題を、統計的に分析する方法の総称。 6.VOC:「Voice Of Customer」の略。顧客の声。 7.UI:「User Interface」の略。コンピュータとそれを使う人間の間にあって、人間の指示をコンピュータに伝えたり、コンピュータからの出力結果を人間に伝えたりするためのソフトウェアやハードウエアの総称。 8.CRM:「Customer Relationship Management」の略。顧客情報や顧客対応履歴を蓄積・活用することで、顧客関係の構築、顧客情報の管理を行う方法。 9.マーケティングオートメーション:獲得した見込み客の情報を一元管理し、主にデジタルチャネル(メール、SNS、Webサイトなど)におけるマーケティングを自動化、可視化する方法。 10.RFM分析:データベースを使ったターゲット・マーケティングで、顧客の過去の購買履歴を分析する手法。RはRecencyでもっとも最近購入された年月日であり、FはFrequencyで過去1年などの一定期間に何回購入されたかの購入回数、MはMonetaryで一定期間での購買金額を意味する。 11.デシル分析:顧客の購買履歴の分析方法の一つであり、顧客を累積購買金額の多い順に並べ、10等分したグループに分類する分析手法。 12.CPM分析:「Customer Portfolio Management(顧客ポートフォリオマネジメント)」の略。顧客をグループ分けし、それぞれの属性に合った施策を行いながら定期的に顧客の育成状況をチェックする手法。 13.F2転換率:初回購入をした顧客のうちどれだけ2回目の購入に至ったのかを表す指標。 14.ステップメール:見込み客に有益な情報を段階的に届け、購買意欲を高めるコミュニケーション手法。 15.ABC分析:多くの指標からランク付けで重点ポイントの優先度を決め管理する分析手法。 16.CPA:「Cost Per Acquisition」の略。1人あたりの顧客獲得コスト。 17.コンバージョン率:Webサイトを訪れたユーザーのうち成果に至った割合を示す指標。 18.科学的人事:経験や勘ではなく人材データの活用により人事戦略を進める取り組みのこと。
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経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 ミッション(Mission) 「お客様のビジネスにプラスアルファの価値を創造します。」 世の中にあふれる膨大な文章、数値、画像、音声等の情報を「見える化」し、お客様のビジネスに役立つ「気付き」を提供することで、お客様に+α(プラスアルファ)の価値を創造します。 ビジョン(Vision) 「見える化プラットフォーム企業を目指します。」 あらゆる分野でデジタル化が進み、情報量が爆発的な増加を続ける中、人が持つ創造力や生産性を向上させるソリューションを提案し、お客様、社員、パートナーと共に様々な業界の仕組みを変革するプラットフォーム企業を目指します。 企業理念 ・私たちは、プラスアルファの価値を生み出すことで、「つきぬける感動」と「広がる可能性」を提供します。 ・私たちは、互いに「勇気」「情熱」「思いやり」、そして、「地道な努力」を大切にします。 ・私たちが優先するのは、強みが活かせ、自らが成長し、社会に貢献できる仕事であり、常に「ポジティブな姿勢」でやり遂げます。 これらの理念、ミッションの下、当社グループは、あらゆる分野におけるデジタル化の進展に伴い増加する情報量を「見える化」する技術をコアとして、多様なビジネス領域で価値のある事業を展開してまいります。 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、持続的な成長と企業価値の向上を目指しており、主な経営指標として売上高、営業利益、営業利益率を重視しております。 (3)経営環境 当社グループの属する国内ソフトウェア市場は、2024年度において2兆7,366億円に達し、うちSaaS市場は1兆9,641億円と全体の71.8%を占めており、今後も堅調に推移する見通しであります(出所:株式会社富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場2025年版」)。システム導入期間の短期化や導入コストの低減を図れること、API(注)連携による他システムとの連携が容易であることから、国内ソフトウェア市場の中でも特にSaaS型サービスが市場の成長を牽引している状況にあります。当社グループの事業領域であるテキストマイニングツール分野、CRM分野及びHRテック分野においても、企業のデジタル化シフトによる働き方の見直しや業務の自動化・効率化などへの取り組みが続いており、それらを支援するソフトウェア(特に当社グループが手掛けるSaaS型クラウドサービス)については需要が維持され、いずれも市場拡大が見込まれるものと予想されております(出所:同上)。 (注) API:Application Programming Interfaceの略。ソフトウェアからOSの機能を利用するための仕様又はインターフェースの総称で、アプリケーションの開発を容易にするためのソフトウェア資源のこと。 (4)経営戦略等 当社グループは、このような経営環境の下、今後の新たな分野での事業展開を見据え、また既存事業の基盤強化を図るために以下の戦略を進めていく方針であります。 ① タレントマネジメント領域への積極投資とHR分野への本格展開 働き方改革や労働人口減を背景に人材活用の質的向上や効率化を目指した人事系ソフトウェアの需要が拡大しております。急拡大する需要に対応するため、タレントマネジメント領域へ積極投資を行い、当社グループが推進する「科学的人事」を実現する機能強化を図るほか、HR分野へのサービス進出を積極的に進めたいと考えております。具体的には、人材情報プラットフォームに蓄積された情報やデータ分析結果を活用することで、既存の人事分野の業務(「人材紹介・採用」「研修・育成」「福利厚生・イベント」「ヘルスケア」など)において、一例としては、精度の高い採用手法や社員教育の効率化手法などを開発し、より実効性の高いサービスとして事業展開を図っていく予定です。 ② ビッグデータと分析テクノロジーのプラットフォーム戦略 当社グループでは、様々なデータソースや分析機能をワンストップで取り扱えることで、サービスの付加価値が向上し、顧客にとっての魅力が更に高まると考えております。当社グループでは、サービスが取り扱うデータ種類の拡充を図るとともに、顧客の利用シーンに合わせた豊富な分析機能を用意することを継続して推進する予定です。 ③ コンサルティング力強化による高付加価値化と大型案件創出 当社グループでは、コンサルティング業務を通じて顧客とともに課題解決に取り組んでおり、そのプロセスの中で顧客業界の市場特性や課題解決に直結する分析などの知識や経験が蓄積されております。これらの知見を活かして、新たなサービス開発につなげるほか、高付加価値のコンサルティングを合わせて提供することで、大型のソリューション案件の創出につなげていきたいと考えております。 ④ 事業分野ごとの経営方針 <マーケティングソリューション> 見える化エンジンは、「顧客体験フィードバック」のコンセプトのもと、企業が顧客に提供したい顧客体験と、顧客の感じ方のギャップを分析する仕組みを提供し、企業の商品・サービスの改善に対するソリューションとして事業展開を図っております。 顧客の声をマーケティングに活かす取り組みが着実に浸透してきていることから、当サービスへの引き合いも堅調に推移しており、ツール単体としての提供だけでなく、分析ノウハウや分析結果の活用方法などをコンサルティングとして提供しつつ、顧客内の幅広い部門での活用を促す取り組みを強化していく予定です。 当社グループでは、コンサルティング業務を通じて顧客とともに課題解決に取り組んでおり、そのプロセスの中で顧客業界の市場特性や課題解決に直結する分析などの知識や経験が蓄積されております。これらの知見を活かして、新たなサービス開発につなげるほか、高付加価値のコンサルティングを合わせて提供することで、大型のソリューション案件の創出につなげていきたいと考えております。 カスタマーリングスは、「実感型デジタルマーケティング」のコンセプトのもと、データの効率的な活用にとどまらず、オンライン施策が顧客行動に与える影響を見える化し、次の施策決定の際に分析結果を直接活用できるソリューションとして事業展開を図っております。 電子商取引市場の拡大により、顧客とのデジタル接点から収集した情報を次のマーケティング施策に活かす取り組みが広がっていることから、新規顧客の獲得に加えて、既存顧客の利用度拡大によるプランアップなどを推進していく予定です。 <HRソリューション> 働き方改革や労働人口減を背景とした人材活用プロセス(採用、教育、配置、評価)の質的向上や効率化を目指した人事系ソフトウェアの市場は急拡大しております。当サービスについては、顧客基盤の拡大に向け、先行的に積極的にマーケティング投資を実施するほか、分析的視点での人事戦略を実現する「科学的人事」のコンセプトのもと、継続的にサービスの機能強化を図り、また導入企業へのコンサルティングを通じて蓄積された分析ノウハウや活用方法などをサービス強化に結び付けていく予定です。 ⑤ AI・テキストマイニング、技術力強化による機能差別化 IT業界は変化が激しく、新しい技術やトレンドには常にキャッチアップしていくことが不可欠と考えております。特に、当社グループが関わる情報分析の領域においては、近年、機械学習やAIなど新しい技術の枠組みが台頭しております。当社グループでは、他社に先駆けて最新技術を取り入れることで、サービスの差別化や新市場の開拓につなげていく方針です。 ⑥ 経営基盤の強化、社員の戦力強化 事業が拡大し社員数が増えていく中で、スピードを落とすことなく成長を継続するため、それを支える経営基盤の強化が不可欠と考えております。社員一人ひとりのレベルアップのため、研修・教育などの制度充実を図るほか、組織拡大に合わせバランスを取りながら経営管理体制を強化してまいります。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループが対応すべき主な課題は、以下の項目と認識しております。 ① 優秀な人材の確保 当社グループでは、持続的な成長のために優秀な人材を確保することが不可欠と考えております。当社グループビジョンに共鳴できる人材獲得のため、積極的な採用活動を推進するだけでなく、入社後に定着して能力を発揮できるよう研修の充実を図るなど職場環境を整備してまいります。 ② サービスの付加価値創出 SaaS型サービスは、導入費用の低さや導入までの期間の短さから認知度が高まっており、今後も成長が継続すると予想しております。一方で、新規参入者や競合事業者が参入してくることで、今後はサービス提供者が増え、価格競争が進むものと考えております。当社グループでは、顧客ニーズに合わせてサービスを進化させるとともに、新機軸のサービスを取り入れ差別化を図ってまいります。 ③ 認知度向上とマーケティング強化 当社グループでは、インターネットへの広告や展示会への出展等を通じて顧客獲得を進めてきましたが、更に顧客基盤を拡大させるため、サービスの認知度を一層高めることが不可欠と考えております。幅広い顧客層にリーチするため、新しいマーケティング手法を取り入れるほか、マス広告等のメディア活用も取り入れながら、更なる認知度の向上に努めてまいります。 ④ 情報管理体制の強化 当社グループが運営するサービスにおいては、顧客情報や個人情報を取り扱っており、これらの情報管理体制を強化することが重要であると考えております。プライバシーマークやISMS認証(ISO27001)及びISMSクラウドセキュリティ認証(ISO27017)を取得しており、情報セキュリティに関する方針を定めているほか、「政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(ISMAP)」の枠組み内である「ISMAP-LIU」に認定されており、社内規程の整備や運用の徹底、研修の実施、社内システムの一層のセキュリティ強化等を通じて、これらの情報を厳正に管理するための体制の強化に取り組んでまいります。 ⑤ システムの安定的な稼働 当社グループが運営するサービスはインターネットを利用したサービスであり、システムの安定的な稼働が不可欠であります。利用者の増加やデータ容量拡大に対応するため、システム投資、メンテナンス投資及び運用管理体制の強化を引き続き行ってまいります。 ⑥ 社内管理体制の強化 当社グループが事業環境に適応しつつ、持続的な成長を維持していくためには、経営上のリスクを適切に把握し、当該リスクを適切にコントロールするための内部管理体制の強化が重要であると考えております。内部統制の実効性を高め、コーポレート・ガバナンスの充実を図るため、監査役と内部監査室が積極的に連携して定期的な監査を実施するほか、役員・従業員に対しては研修の実施等を通じてコンプライアンス体制を強化してまいります。
事業等のリスク4,791字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。当社グループといたしましては、これらのリスクを認識し、リスクの予防、回避及び発生時の適切な対応に努める所存であります。なお、文中における将来に関する事項については、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであり、将来において発生する可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 以下の各事項において、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化したときに当社グループの経営成績等の状況に与える影響について合理的に予見することが困難な場合には、その可能性の程度や時期・影響についての記述は行っておりません。なお、当社グループはリスク管理の基本方針及び管理体制を「リスク管理規程」において定め、リスク管理の基盤としての内部統制システムと代表取締役を委員長とするリスク・コンプライアンス管理委員会において、事業を取り巻く様々なリスクに対して適切な管理を行い、リスク顕在化の予防を図っております。 (1)市場動向について 当社グループが提供するクラウドを利用したSaaS型サービスについては、現在、企業が業務の自動化や効率化を進めており、それらを後押しするシステム投資へのマインドが上向いていることから、企業規模を問わず高い需要が継続しております。このような環境の中、当社グループでは、複数の事業領域へ参入することにより、外部環境の変動に強いビジネスモデルの構築を推進しております。しかしながら、今後経済情勢や景気動向等が変化し、顧客企業の投資マインドが減退するような場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)競合について 当社グループは、大量の情報を簡易な操作で分析・可視化できるSaaS型サービスを複数の領域で展開しております。当社グループでは、独自の可視化技術の活用により顧客ニーズに合わせたサービスを展開するほか、これまでの経験・実績及び社内ノウハウ等を強みとして製品力を強化することで差別化を図り優位性を高めております。しかしながら、事業展開する領域によっては、資金力、ブランド力を有する競合事業者が存在するほか、新規に参入者が出現する可能性があります。これらの企業との競争が激化した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)技術革新への対応について 当社グループがサービスを提供するインターネット業界においては、新技術の開発及びそれに基づく新サービスの導入が頻繁に行われ、変化の激しい業界となっております。当社グループでは、新しいトレンドには柔軟に対応していく必要があるため、最新の技術動向や環境変化を把握できる体制を構築するほか、優秀な人材の獲得及び社員教育等に努めております。しかしながら、何らかの理由で技術革新等への対応が遅れた場合、当社グループが提供するサービスの競争力が低下する可能性があります。また予定していない開発費等の投資が発生した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)システムトラブルについて 当社グループのサービスはインターネット経由で提供されており、サービス基盤は社内外のネットワークやシステムに依存しております。このため当社グループでは、安定的なサービス提供のため、サーバー設備の増強や情報セキュリティの強化を行うなどのシステム管理体制を強化しております。 しかしながら、自然災害や事故等により、電力供給の停止等の予測不可能な様々な要因により、ネットワークやシステムが停止した場合には、サービスを提供することが不可能となる場合があります。またアクセスの一時的な増加による負荷増大でサーバーが停止する場合や大規模なプログラム障害でサービス提供に支障が出る場合があります。さらに、外部からの不正な手段によるコンピュータ内への侵入等の犯罪や当社グループ担当者の過誤等によりシステムに重大な影響が出る場合があります。これらの場合、当社グループのサービスへの信用度が著しく低下し、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)新規事業への投資について 当社グループでは、事業規模の拡大と収益源の多様化を実現するため、新規事業を開発するための取り組みを積極的に進めていく方針であります。 新規事業が安定して収益を生み出すまでには、一定期間、研究開発等への投資を要することが想定され、全社の利益率を低下させる可能性があるため、新規事業への投資については市場動向を充分に観察・分析し、事業計画等を慎重に検討した上で実行判断をするほか、既存事業の収益とのバランスを勘案しながら、許容できるリスクについて判断しております。しかしながら、将来の事業環境の変化等により、新規事業が当初の計画どおりに推移せず、投資に対して十分な回収を行うことができなかった場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6)特定サービスへの依存によるリスクについて 当社グループは、マーケティングソリューション事業とHRソリューション事業の2つのセグメントによる事業展開を行っており、複数の事業領域へ参入することにより、外部環境の変動に強いビジネスモデル構築を推進しております。しかしながら、HRソリューション事業における売上が相対的に大きく、2025年9月期の売上比率は77.5%と大きくなっております。このため、HRソリューション事業における事業環境の変化等が生じた場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7)M&A、組織再編について 当社グループは、M&Aの実施にあたり、企業の財務内容や契約関係等の事前調査を十分に行っておりますが、対象会社の業績が悪化し、のれんの残高について、相当の減額を行う必要が生じることで当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。なお当連結会計年度末におけるのれんの残高は347百万円であります。 (8)広告宣伝費について 当社グループでは、マス媒体やオンライン媒体等に広告を掲載し、サービス認知を高めることが効率的な集客につながることから、積極的な広告宣伝活動を実施しております。広告宣伝活動の実施にあたっては、蓄積した知見を基に広告宣伝効果を分析し、最適な効果を得られるよう努めておりますが、市場動向等により広告宣伝費に対する費用対効果を期待通り得られない場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (9)内部管理体制について 当社グループでは、継続的な成長のために適切なコーポレート・ガバナンスを整備し、内部管理体制の充実を図ることが重要であると認識しております。このため業容拡大や従業員の増加に合わせ、内部管理体制の整備を進めており、今後も一層の充実を図る方針となっております。しかしながら、事業成長に比べて内部管理体制の構築が遅れるなど、適切な経営管理がなされない場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (10)人材の確保について 当社グループでは、今後更なる業容拡大に対応するため、優秀な人材を確保し、継続して育成・定着させることが重要な課題であると考えております。このため採用活動を強化するほか、入社後の研修等の充実を図るなど、各種施策を推進しております。しかし、当社グループが求める人材を十分に確保できず、また社内における人材育成が計画通りに進まない場合、適正な人員配置が困難となり、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (11)特定人物への依存について 当社グループの代表取締役社長である三室克哉及び取締役副社長である鈴村賢治は、当社グループの主要株主であるとともに、事業に関する豊富な経験と知識を有しており、経営方針や事業戦略の決定などの事業活動全般において重要な役割を果たしております。 当社グループでは、業容拡大とともに権限委譲を進め、両名に過度に依存しない経営体制の整備や人材の育成など、リスクの軽減に努めております。しかしながら、何らかの理由により両名による当社グループ業務の遂行が困難となった場合、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (12)情報管理体制について 当社グループは、提供するサービスに関連して顧客企業の機密情報や個人情報を取り扱っております。当社グループでは、個人情報の取り扱いに関する重要性を十分に認識しており、「個人情報の保護に関する法律」や「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン」の要求事項の遵守に努めております。これらの情報資産を保護するため、プライバシーマーク、ISMS認証(ISO27001)及びISMSクラウドセキュリティ認証(ISO27017)を取得しているほか、情報セキュリティに関する方針を定め、この方針に従って情報資産を適切に管理、保護しております。 また、個人情報の取り扱いについては、国内の法令のみならず、EU一般データ保護規則(GDPR)をはじめとする海外における法令や規則(以下、「海外法令等」という)の適用を受けることがあります。当社グループでは適用可能性のある地域について現地法律事務所等を通じて必要な調査を実施し、加えて海外法令等の動向調査レポート等を利用するなどして、海外法令等の情報を適宜収集し、これらを踏まえた必要な対策を講じております。 しかしながら、このような対策にもかかわらず重要な情報資産が外部に漏洩した場合には、当社グループの社会的信用の失墜、損害賠償請求の発生等により、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (13)知的財産権について 当社グループが開発した知的財産については適切に登録等を行い、財産の保全を図っております。また、他社の保有する知的財産を侵害しないよう、サービスの開発段階において採用する技術等について、必要に応じて弁理士等を通じて調査を行うこととしております。 しかしながら、万が一、第三者の特許権や著作権等の知的財産を侵害した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (14)訴訟等について 当社グループは、法令及び契約等の順守のため「コンプライアンス規程」を定めて社内教育やコンプライアンス体制の充実に努めており、本書提出日現在において訴訟を提起されている事実はありません。しかしながら、将来何らかの事由の発生により、訴訟提起を受ける可能性があります。その訴訟の内容及び結果によっては、当社グループの事業及び業績、並びに企業としての社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。 (15)自然災害について 当社グループの事業活動に必要なサービス基盤については、自然災害等が発生した場合に備え、データセンターやクラウドを利用しております。 これらサービスの利用にあたっても、自然災害や事故等に備え、システムの二重化、定期的なバックアップ、稼働状況の監視等によりトラブルの事前防止又は回避に努めております。しかしながら、火災、地震等の災害によりサービス基盤が被害を受け、情報資産の消失又はサービスの提供が維持できない状態に至った場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)10,536字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 また、当連結会計年度において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前連結会計年度との比較・分析にあたっては、暫定的な会計処理の確定による見直し後の金額を用いております。 (1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況 あらゆる情報がデジタル化されビッグデータ化する中で、当社グループは「見える化プラットフォーム企業」のビジョンのもと、先進的なテクノロジー活用によるデータを可視化する技術を武器に、ビッグデータ活用による企業の業務効率化や意思決定を支援するサービスを展開しております。 当連結会計年度の経営環境においては、企業のデジタル化シフトや働き方の見直しに伴う業務の自動化・効率化などへの取り組みが続いており、それらを支援するソフトウェアについては高い需要が維持されております。特に当社グループが手掛けるSaaS型クラウドサービスは、イニシャルコストを抑えて短期での導入が可能であることや、システム更新などの運用負荷を軽減できることから導入へのハードルが低く、企業規模や業種を問わず投資意欲が高く、市場成長をけん引しております。 当社では、2008年5月にスタートした見える化エンジンにより高収益を確立しながら、2011年7月に立ち上げたカスタマーリングスでは安定成長を継続し、2016年9月に参入したタレントパレットで高成長を続けながら、2023年10月には新規事業となるヨリソルを立ち上げております。いずれも継続収益が大部分を占めるSaaS型サービスであり、それぞれの事業による収益が上乗せされる形で成長を継続しております。立ち上げ期にあるヨリソルを除く全ての事業は黒字化しており、高収益の安定事業、安定成長事業、高成長事業の組み合わせにより、全社ベースで高い成長率と利益率を同時に実現しております。 新規顧客を獲得するための活動としては、マス広告やWeb広告等によるオンラインマーケティング、展示会やWebセミナー等へのイベント参加により、当社グループのサービスに関心をもつ顧客を集客し、導入を検討する企業にはサービス説明や分析手法の紹介などのデモを実施し、顧客の導入意欲を高めることにより受注を獲得しております。また、インサイドセールスやアウトバウンドなどの手法も活用し、潜在的な顧客に対して積極的に提案を行うことで、新たな顧客層の開拓を推進しております。 なお、2022年10月からは株式会社グローアップ、2024年3月からはAttack株式会社、2024年6月からはディー・フォー・ディー・アール株式会社、および2024年7月からはオーエムネットワーク株式会社が連結子会社となり、タレントパレットとの連携を図りながらグループの成長に寄与しております。 以上の取り組みの結果、当連結会計年度における売上高は17,084,345千円(前年同期比22.8%増)となり、前年の高成長を継続しております。また将来の大きな市場獲得を見据えて人員採用やマーケティング投資などの積極的な成長投資を継続した結果、営業利益は6,378,692千円(同40.8%増)、経常利益は6,320,449千円(同39.5%増)、なお、連結子会社である株式会社グローアップおよびAttack株式会社ののれん等の減損損失1,154,121千円を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は3,258,678千円(同5.4%増)となっております。 セグメント別の経営成績は次の通りであります。 a.マーケティングソリューション 当セグメントは「見える化エンジン」および「カスタマーリングス」に関わる事業により構成されております。 見える化エンジンでは、コールセンターやマーケティング部門に集まる顧客の声に加え、近年拡大してきたソーシャルメディア上での口コミを分析できるツールを提供しております。当サービスでは「顧客体験フィードバック」のコンセプトのもと、企業が顧客に提供したい顧客体験と、顧客の感じ方のギャップを分析する仕組みを提供しており、企業の商品・サービスの企画および改善を支援するソリューションとして事業展開を図っております。 単独のツールとしての提供だけでなく、分析ノウハウや分析結果の活用方法などのコンサルティングを提供することや、従来のテキストマイニング技術をベースとしたサービスに生成AI技術による新たな機能・サービスを開発するなどにより差別化を図っております。 主力顧客の製造業だけでなく、サービス業などでも顧客の声をマーケティングに活かす取り組みは着実に浸透しつつあり、見える化エンジンへの引き合いは底堅く推移しておりますが、ライトユーザーを中心に解約率がやや高い水準で推移しており、顧客数がやや減少傾向となっております。顧客内での幅広い部門でのサービス活用を促進するとともに、顧客の定着率を高める取り組みを強化することで、顧客基盤の安定・強化に取り組んでおります。 カスタマーリングスでは、主にEC事業者や通信販売事業者向けに、顧客の属性、購入履歴、メール配信への反応等の情報に基づき、最適なキャンペーンを実施できる統合マーケティング・ツールを提供しております。当サービスでは「実感型デジタルマーケティング」のコンセプトのもと、データの効率的な活用にとどまらず、オンライン施策が顧客行動に与える影響を分析・見える化することで、次の施策決定を支援し、また分析した結果を直接マーケティング施策に活用できるソリューションとして事業展開を図っております。 電子商取引市場の拡大により、顧客とのデジタル接点から収集した情報をマーケティング施策に活かす取り組みが広がってきている一方で、成長市場であるデジタルマーケティング分野は新規参入も多く、競争環境は厳しくなってきております。そのような環境の中で、多様な条件設定によりリアルタイムに有望顧客を抽出・可視化することで顧客に合わせたきめ細かなマーケティング・シナリオ構築と最適アクション実施を実現できるツールとして差別化を図っております。 このような市場環境の中で、足元では生成AIを活用した機能強化を推進しており、既存顧客の利用度拡大に伴うプランアップや従量課金の増加により顧客単価は上昇傾向にあるものの、顧客数減少による影響もあり、売上高は微増となっております。 以上の結果、当連結会計年度におけるセグメント売上高は3,841,065千円(前年同期比1.5%増)、セグメント利益は1,709,549千円(同5.4%増)となりました。 b.HRソリューション 当セグメントは「タレントパレット」と「ヨリソル」に関わる事業、子会社の株式会社グローアップ、Attack株式会社、ディー・フォー・ディー・アール株式会社およびオーエムネットワーク株式会社により構成されております。 タレントパレットでは、企業内に散在する社員スキル、適性検査結果、職務経歴、人事評価、従業員アンケート、採用情報などの人材情報を集約して分析・見える化できるプラットフォームを提供しております。働き方改革や労働人口減を背景とした人材活用プロセス(採用、教育、配置、評価)の質的向上や効率化を目指した人材管理のソフトウェア市場は急拡大しております。当社グループでは、顧客基盤の拡大に向け、積極的な人員採用やマーケティング投資を実施しており、導入社数は増加を続けております。 タレントパレットは、分析的視点での人事戦略を実現する「科学的人事」のコンセプトのもと、継続的にサービスの機能強化を図っているほか、導入企業へのコンサルティングを通じて蓄積された分析ノウハウや活用方法などをサービス強化に結び付けております。また、生成AIの活用による機能強化を推進しており、これらの機能を顧客が最大限に活用できるよう専門の生成AIコンサルティングを提供し、サービスの高度化を推進しております。 従業員数が多い大手企業で多く採用されており、新規顧客の獲得は大手企業にフォーカスするとともに、既存顧客への値上げに加え、オプション機能提供やプランアップによるアップセルを推進していることから、全体の顧客単価は上昇傾向にあり、収益拡大に寄与しております。 ヨリソルでは、教育DXと教育データの見える化を実現する統合型スクールマネジメントシステムを提供しております。志願者、在校生、卒業生、保護者、教職員など、散在している教育に関する情報を一元管理できるほか、収集したデータを豊富な分析機能により見える化することで、教育機関でのデータに基づく施策の企画から実行の支援を行っております。 2022年からトライアルの形で運営を開始し、事業化の可能性を検討してきましたが、2023年10月に新規事業としてスタートし、既に大学、中学・高等学校、塾・専門学校など、先進的な教育機関を中心に幅広く導入が進んでおります。 株式会社グローアップでは、企業と学生を結びつけるプラットフォーム「キミスカ」を提供しております。学生は無料でデータベースにプロフィールを登録し、利用企業は登録された学生プロフィールを閲覧しながら求人ニーズにマッチする候補者に直接アプローチする「逆求人」型のサービスを展開しております。 利用企業にとっては、就職ナビ等を経由して企業に応募する「エントリー型」の応募では出会えない学生へのアプローチが可能となるほか、学生にとっては、自分の強みやスキル、価値観、経験などを評価してくれる企業からのオファーを得られるサービスとなっております。タレントパレットの導入企業がキミスカを通じて効率的に新卒学生とのマッチングを図るための連携機能を強化しており、グループ連携を通じて利用企業の開拓を推進しております。 Attack株式会社では、企業向けに採用コンサルティング事業を展開しており、主に採用支援サービスである「TARGET」を運営しております。TARGETでは、顧客企業の採用活動に関して「プロジェクトマネジメント」「候補者日程調整」「ダイレクトリクルーティング支援」「採用広報」など、幅広い業務をアウトソースで請け負うプロジェクトマネジメント型の採用支援サービスを提供しております。TARGETとタレントパレットの連携を通じて、人事の採用領域においてサービス範囲を拡大するとともに、相互サービスの連携による付加価値向上を図るほか、営業活動の連携等を推進し、更なる成長力の向上を図っております。 ディー・フォー・ディー・アール株式会社では、企業の戦略企画、事業創発、組織活性化、マーケティング支援およびリサーチ等、幅広い分野でのコンサルティング・サービスを提供しております。大手企業を中心に安定した顧客基盤を有しており、特に、技術変化やライフスタイル・価値観の変化といった軸で、10年、20年先の未来社会に向けた重要テーマを扱う「未来戦略コンサルティング」において、多くの経験とノウハウ蓄積を背景に、顧客企業のシンクタンク的な機能も果たしております。 オーエムネットワーク株式会社では、主力事業として、小売・サービス業向けの月額課金型クラウドサービス(店舗社員/パート社員等の業務シフトの自動作成・管理システム:「R-Shift」)を提供しております。 R-Shiftは、顧客企業での店舗や業務ごとの必要人員と、従業員の勤務可能日・時間、スキル・経験などを数理最適化エンジンによりマッチングするサービスであり、800を超える標準機能により店舗の実態や特性に合わせた運用が可能であることから、幅広い業種・業態で採用されております。特に大手のドラッグストア、スーパー、量販店などで採用されており、導入社数は約100社を超えて拡大し、従業員1,000名以上の小売・サービス業におけるシフト管理システムの導入実績でトップシェアとなっております。 また、勤怠管理システム(「R-Kintai」)も提供し、R-Shiftとの組み合わせにより、シフト計画のデータをR-Kintaiにリアルタイムに取り込むことで、予算管理や給与計算に反映できるなど、導入企業の業務効率化に貢献しております。 以上の結果、当連結会計年度におけるセグメント売上高は13,246,616千円(前年同期比30.8%増)、セグメント利益は5,930,882千円(同45.6%増)となりました。 ② 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は16,865,546千円となり、前連結会計年度末に比べて4,788,545千円増加しております。これは主に、現金及び預金が4,474,788千円、受取手形、売掛金及び契約資産が194,910千円増加したことによるものであります。 また、固定資産は1,763,378千円となり、前連結会計年度末に比べて1,570,492千円減少しております。これは主に、のれんが1,188,631千円、無形固定資産のその他に含まれる顧客関連資産等が357,998千円、繰延税金資産が30,303千円減少したことによるものであります。 以上の結果、資産合計は18,628,924千円となり、前連結会計年度末に比べて3,218,052千円増加しております。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は3,658,016千円となり、前連結会計年度末に比べて689,532千円増加しております。これは主に、未払法人税等が255,618千円、未払金が155,176千円、未払消費税等が121,375千円、契約負債が54,709千円、買掛金が52,954千円、賞与引当金が42,366千円増加したことによるものであります。 また、固定負債は161,835千円となり、前連結会計年度末に比べて180,716千円減少しております。これは主に、役員退職慰労引当金が106,000千円、繰延税金負債が74,050千円減少したことによるものであります。 以上の結果、負債合計は3,819,851千円となり、前連結会計年度末に比べて508,815千円増加しております。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は14,809,072千円となり、前連結会計年度末に比べて2,709,236千円増加しております。これは主に、資本の控除項目である自己株式が810,397千円増加した一方、利益剰余金が2,578,843千円、資本剰余金が881,953千円増加したことによるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は14,564,506千円となり、前連結会計年度末に比べて4,374,788千円増加しております。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は5,154,418千円(前年同期は3,318,821千円の獲得)となりました。これは主に、法人税等の支払額1,810,560千円の減少要因があった一方、税金等調整前当期純利益5,166,715千円、減損損失1,154,121千円の増加要因があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は164,091千円(前年同期は950,668千円の使用)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出100,000千円、有形固定資産の取得による支出56,783千円の減少要因があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は615,539千円(前年同期は456,438千円の使用)となりました。これは主に、自己株式の処分による収入2,999,556千円の増加要因があった一方、自己株式の取得による支出3,061,882千円、配当金の支払額676,693千円の減少要因があったことによるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループは、生産に該当する事項がありませんので、生産実績に関する記載はしておりません。 b.受注実績 当社グループは、受注から役務提供の開始までの期間が短いため、受注実績に関する記載は省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年10月1日 至 2025年9月30日)   前年同期比(%) マーケティングソリューション(千円)   3,839,679   101.5 HRソリューション(千円)   13,244,666   130.7 合計(千円)   17,084,345   122.8 (注)1.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績に対する割合が10%以上の相手先がいないため記載を省略しております。 2.セグメント間取引については、相殺消去しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たり、決算日における財政状態及び会計期間における経営成績に影響を与える見積りを必要とします。経営者はこれらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、この見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。 また、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 (固定資産) 当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上することとしております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、減損処理が必要となる可能性があります。 (のれん及び顧客関連資産等) 連結子会社を取得した際に識別したのれんは、超過収益力として取得原価と被取得企業における識別可能資産及び負債の企業結合日時点の時価との差額で算定しております。また、顧客関連資産等は、既存顧客との関係、受注残及び技術関連により生み出されることが期待される超過収益力の現在価値として算定しております。これらは、その効果が及ぶ期間にわたり償却を行い、減損の兆候があると認められる場合には、割引前将来キャッシュ・フローの総額と帳簿価額を比較することによって、減損損失の認識の要否を判定することとしております。 当該のれん及び顧客関連資産等は、将来の経営環境の変動等に伴う事業計画の進捗状況に影響を受ける可能性があり、事業計画に反映された主要な仮定である顧客数に関する予想伸び率が減少し、超過収益力が低下したと認められた場合には、翌連結会計年度の連結財務諸表において、のれん及び顧客関連資産等の金額に重要な影響を与える可能性があります。 (繰延税金資産) 当社グループは、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保でき、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、繰延税金資産及び法人税等調整額に影響を及ぼす可能性があります。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (売上高) 当連結会計年度の売上高は17,084,345千円(前年同期比22.8%増)となりました。 セグメント別の売上高の内訳について、「マーケティングソリューション」は3,841,065千円(同1.5%増)、「HRソリューション」は13,246,616千円(同30.8%増)となっております。 詳細につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」に記載しております。 (営業費用及び営業利益) 当連結会計年度における売上原価と販売費及び一般管理費を合算した営業費用は10,705,652千円(前年同期比14.1%増)となりました。これは主に、事業規模拡大に伴う人員増加及び継続的な賃上げにより人件費が増加したことによるものであります。 以上の結果、営業利益は6,378,692千円(同40.8%増)となりました。 (営業外損益及び経常利益) 当連結会計年度における営業外収益は13,845千円(前年同期比220.0%増)となりました。これは主に、受取利息11,227千円を計上したことによるものであります。 また、営業外費用は72,089千円(同1,746.2%増)となりました。これは主に、自己株式の取得及び処分に伴い生じた支払手数料61,823千円、株式交付費9,584千円を計上したことによるものであります。 以上の結果、経常利益は6,320,449千円(同39.5%増)となりました。 (特別損益、法人税等及び当期純利益) 当連結会計年度における特別利益は612千円(前年同期比1,298.1%増)となりました。これは、固定資産売却益612千円を計上したことによるものであります。 特別損失は1,154,346千円(同1,052.8%増)となりました。これは主に、のれん及び顧客関連資産等に係る減損損失1,154,121千円を計上したことによるものであります。 また、法人税等合計は1,910,204千円(同43.0%増)となりました。 以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は3,258,678千円(同5.4%増)となりました。 ③ 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、その大部分を運転資金が占めており、その内訳としては人件費、広告宣伝費等の営業費用となっております。当該資金需要に必要な資金は自己資金を中心としながら、必要に応じて金融機関からの借入及びエクイティファイナンス等で資金調達していくことを基本方針としておりますが、今後の資金需要の額や使途に合わせて資金調達方法は柔軟に検討を行う予定です。 なお、当連結会計年度末において、現金及び現金同等物は14,564,506千円であり、十分な資金の流動性を確保しております。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ⑤ 経営者の問題意識と今後の方針に関して 当社グループは、「プラスアルファの価値を生み出すことで『つきぬける感動』と『広がる可能性』を提供します。」を企業理念に掲げ、事業を拡大してまいりました。 当社グループがこの理念の下、長期的な競争力を維持し持続的な成長を図るためには、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の様々な課題に対して、経営者は常に事業環境の変化に関する情報の入手及び分析を行い、最善の経営方針を立案していくことが必要であると認識しております。 ⑥ 経営戦略の現状と見通し 経営戦略の現状と見通しについては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。 ⑦ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、主な経営指標として売上高、営業利益、営業利益率を重視しております。当連結会計年度における各指標の前年同期比の増減率は以下のとおりであり、引続き対処すべき経営課題の改善を図りながら、経営戦略を推進してまいります。 指標   2024年9月期 (前連結会計年度実績)   2025年9月期 (当連結会計年度実績)   前年同期比増減率 売上高   13,914,489千円   17,084,345千円   122.8% 営業利益   4,529,348千円   6,378,692千円   140.8% 営業利益率   32.6%   37.3%   4.8ポイント増

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出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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