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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

メドレー

MEDLEY,INC.4480 · Prime · 情報・通信業

医療ヘルスケア領域に特化したインターネットサービス企業。人材採用とクラウド診療システムを両軸に展開

概要

メドレーは、医療ヘルスケア分野に特化したプラットフォーム事業と人材事業を展開するテクノロジー企業である。主力サービスは、無床診療所向けクラウド診療支援システム「CLINICS」と、医療・介護職専門の成果報酬型求人サイト「ジョブメドレー」。2025年12月期の売上高は368億円、営業利益22億円。従業員数1,815名。2019年に東証マザーズ(現グロース)に上場し、2022年11月にプライム市場へ移行した。医療機関のデジタル化と人材不足の解決を両輪で進める。

人材プラットフォーム事業:低コストで医療介護の採用を支える

同事業では、医療・介護・福祉・保育分野の事業所向けに、3つのサービスを提供する。最大の柱は、成果報酬型の人材採用システム「ジョブメドレー」である。求職者が直接応募し、採用成功時のみ報酬が発生する仕組みで、料金は入職者の年収の3~12%程度と、一般的な人材紹介(20~35%)に比べ大幅に低い。2025年12月末時点で累計登録会員数は約304万人、掲載求人数は47.1万件に上る。顧客事業所数は44.8万件で、国内医療ヘルスケア事業所の約37%をカバーする。また、閲覧課金型の「グッピー求人」や、オンライン研修システム「ジョブメドレーアカデミー」も展開する。同事業の売上高は263億円(2025年12月期)で、全社売上の約72%を占める主要セグメントである。

医療プラットフォーム事業:クラウド型システムで医療機関を横断支援

同事業は、病院・診療所・歯科・調剤薬局向けにクラウド型の業務システム群を提供する。代表的な製品は、無床医科診療所向け「CLINICS」(電子カルテ、オンライン診療、予約など統合)、調剤薬局向け「MEDIXS」(電子薬歴、レセコン、在庫管理)、歯科向け「DENTIS」、中小病院向け「MALL」、産婦人科向け「@link」など。2025年9月からはこれらを「MEDLEY AI CLOUD」ブランドに統合し、AI機能を強化した。患者向けサービスとしては、医療情報サイト「MEDLEY」や患者アプリ「melmo」を提供。さらに、診療報酬債権のファクタリング「メドレー早期資金サポート」も手がける。利用医療機関数は2.2万件(2025年12月末)。売上高は94億円だが、成長投資によりセグメント損失(4.5億円)となっている。

新規開発サービス:介護紹介と米国求人で将来の柱を育成

中長期的な成長を見据え、2つの新規事業を開発している。一つは、介護施設紹介サービス「みんかい」。2025年1月に子会社化したASFON TRUST NETWORKが運営し、Webと対面で入居希望者に施設情報を提供する。もう一つは、米国向け人材採用システム「Jobley」。現地法人を通じて事業拡大を目指しており、投資段階にある。このセグメントの売上高は約11億円だが、先行投資により営業損失7.7億円を計上している。なお、過去に運営していた介護施設検索サイト「介護のほんね」は2026年1月に「みんかい」に統合された。

業界の中での役割は医療ヘルスケア領域向け人材プラットフォーム・医療ITシステムの提供事業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
368億円
営業利益
22億円
営業利益率
6.0%
純利益
10億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
人材プラットフォーム事業263億円71.5%91億円34.6%
医療プラットフォーム事業94億円25.5%-5億円-5.3%
新規開発 サービス11億円3.0%-8億円-72.7%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01人材プラットフォーム事業(医療ヘルスケア領域)主力

医療・介護・保育等の事業所向けに、成果報酬型の人材採用システム「ジョブメドレー」、閲覧課金型の「グッピー求人」、オンライン研修システム「ジョブメドレーアカデミー」を提供。低コストで採用を支援し、累計登録会員約304万人。

主な製品・サービス3
ジョブメドレー
医療ヘルスケア領域に特化した成果報酬型人材採用システム。求職者が直接応募し、採用成功時のみ低単価の報酬が発生。
グッピー求人
医療・介護・福祉向け閲覧課金型求人サイト。詳細ページ閲覧時に課金される低コストモデル。
ジョブメドレーアカデミー
介護・障がい福祉・看護事業所向けオンライン研修システム。人材育成を通じて採用後の定着を支援。

02医療プラットフォーム事業主力

医療機関向けにクラウド診療支援システムを提供。無床診療所向け「CLINICS」、調剤薬局向け「MEDIXS」、歯科向け「DENTIS」、中小病院向け「MALL」、産婦人科向け「@link」等。加えて医療情報サイト「MEDLEY」、診療報酬債権ファクタリングも展開。

主な製品・サービス7
CLINICS
無床医科診療所向けクラウド診療支援システム。電子カルテ、Web予約、オンライン診療等を統合。
MEDIXS
調剤薬局向け統合クラウドシステム。電子薬歴、レセコン、在庫管理、オンライン服薬指導等を一気通貫提供。
DENTIS
歯科診療所向けクラウド業務支援システム。レセコン、電子カルテ、かかりつけ支援機能をトータル提供。
MALL
中小病院向け電子カルテシステム。低コスト・高機能で継続率99%。
@link
病院・有床診療所、特に産婦人科向け予約・受付・決済システム。産婦人科シェアトップ。
MEDLEY
患者向け医療情報提供サービス。病気・医薬品・医療機関情報を無償公開。症状チェッカー機能あり。
メドレー早期資金サポート
診療報酬債権等のファクタリングサービス。医療機関・介護施設の早期資金化ニーズに応える。

03新規開発サービス副次

中長期的成長に向け、介護施設紹介サービス「みんかい」、米国向け人材採用システム「Jobley」を開発中。既存顧客基盤を活用した横展開を模索。

主な製品・サービス2
みんかい
介護施設情報を提供するWeb・対面サービス。入居検討者に施設情報、医療ケア体制を提供。
Jobley
米国向け人材採用システム。現地法人を通じて事業拡大を目指す。

製品と技術

ジョブメドレー:医療介護分野で圧倒的な顧客基盤を持つ求人プラットフォーム

「ジョブメドレー」は、医療・介護・福祉・保育の事業所向け成果報酬型採用システムである。求職者が自ら条件を絞り込んで応募する仕組みで、人材紹介会社のような電話面談や条件調整を介さないため、人的コストが低い。採用成功時の報酬は入職者の年収比3~12%と、業界平均の20~35%を大きく下回る。この低価格が中小規模の事業所に支持され、2025年12月末時点で顧客事業所数42.2万件、累計登録会員約304万人に達した。さらに、事業所が求職者に直接スカウトを送れるダイレクトリクルーティング機能を備え、年間1,626万件のスカウトが送信されている。同サイト上には47.1万件以上の求人が掲載されており、医療ヘルスケア領域の求人サイトとして業界最大級の規模を持つ。

CLINICS:診療所業務をクラウドで一貫支援する統合システム

「CLINICS」は、無床医科診療所向けのクラウド診療支援システムである。電子カルテ、レセプトコンピュータ、Web予約、オンライン診療、問診票、かかりつけ支援機能などを一つのプラットフォームで提供する。2018年4月にクラウド型電子カルテをリリースして以来、機能を拡充。特にオンライン診療機能は2016年から提供しており、新型コロナウイルス禍で需要が急増した。患者向けアプリ「CLINICS」(現melmo)を通じて、診療データの共有や事前問診が可能で、医療機関と患者の「つながり」を重視する。2025年9月からは「MEDLEY AI CLOUD」ブランドの一翼を担い、AIによる診療支援機能の強化が進められている。

MEDIXS:調剤薬局のあらゆる業務をカバーするクラウドシステム

「MEDIXS」は、調剤薬局向けの統合クラウドシステムである。電子薬歴、レセプトコンピュータ(レセコン)、在庫管理、オンライン服薬指導などを一気通貫で提供する。元々はアクシスルートホールディングスが開発した製品で、メドレーが2025年4月に同社を子会社化し、同年9月に吸収合併したことでグループに加わった。同時に、従来の調剤薬局向けシステム「Pharms」の機能をMEDIXSに統合し、一本化された。これにより、調剤薬局は患者情報の一元管理と業務効率化を図れる。MEDIXSは「MEDLEY AI CLOUD」の調剤領域における中核製品として位置づけられている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

売上293億円、営業益7.9%のヘルスケアIT

売上293億円と同業他社(VRain、Cocoliveなど)と比較して最大規模。営業利益率7.85%と良好だが、2025年予想では5.98%と低下予想。業界内ではトップクラスの売上だが、競合も成長しており、差別化が必要。ヘルスケアIT分野でのプラットフォーム展開が強み。

強み

  • 同業他社を大きく上回る売上高を達成。
  • 売上205億→293億と急成長中。
  • 営業利益率7.85%と黒字を維持。
  • ヘルスケアITプラットフォームでユーザー基盤。

課題

  • 2025年予想で営業利益率5.98%への低下が見込まれる。
  • 同業他社も成長し、シェア争いが激化。
  • 成長のための先行投資が利益を圧迫。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

IT・SaaSの時価総額近傍。太字がメドレー

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13993PKSHA Technology997億円39.6倍
24413ボードルア953億円37.8倍
36287サトー943億円17.9倍
44071プラスアルファ・コンサルティング883億円22.0倍
59692シーイーシー852億円14.6倍
64480メドレー848億円43.2倍
74828ビジネスエンジニアリング842億円17.2倍
84674クレスコ821億円15.1倍
93636三菱総合研究所817億円8.0倍
104326インテージホールディングス814億円45.1倍
118157都築電気788億円11.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。

会社の歴史

沿革 30件

2009年創業、ジョブメドレーで医療介護人材市場に参入

2009年6月、東京都港区に資本金1,700万円で株式会社メドレーを設立。同年11月、医療ヘルスケア領域に特化した成果報酬型の人材採用システム「ジョブメドレー」の提供を開始した。当時、医療・介護分野の求人サイトは多くなく、低コストで採用できる手段が乏しかった。ジョブメドレーは、求職者が直接応募するモデルで採用コストを大幅に引き下げ、中小規模の事業所を中心に顧客を急速に拡大した。これが同社の最初の成長エンジンとなった。

2015年、医療プラットフォーム事業に進出

2015年2月、医療情報提供サービス「MEDLEY」を開始し、医療プラットフォーム事業に参入。同年4月にはプラチナファクトリー株式会社を子会社化し、介護施設検索サイト「介護のほんね」を取得した。2016年2月にはオンライン診療システム「CLINICSオンライン診療」を提供開始。2018年4月にはクラウド型電子カルテ「CLINICSカルテ」をリリースし、診療所向けの統合クラウドシステムへと発展させた。これらのサービスにより、同社は人材事業に加え、医療機関の業務効率化にも軸足を置くようになった。

2019年東証マザーズ上場、資金調達で成長加速

2019年12月、東京証券取引所マザーズに株式を上場。上場により調達した資金を成長投資に充てた。2020年9月には調剤薬局窓口支援システム「Pharms」を投入。2021年1月には中小病院向け電子カルテ「MALL」を手がけるパシフィックメディカルを子会社化した。同月、NTTドコモと資本業務提携を締結し、オンライン診療の普及を加速。2022年4月の市場区分見直しでグロース市場に移行後、同年11月にはプライム市場へ昇格した。売上高は上場前の48億円(2019年12月期)から2022年12月期には142億円へと3倍に拡大した。

2024~2025年、M&Aと組織再編でプロダクトポートフォリオを強化

2024年4月、医療・介護求人サイト「グッピー求人」を運営するグッピーズを子会社化(2025年4月吸収合併)。同年10月には産婦人科向け予約システム「@link」を持つオフショアを完全子会社化。2025年1月には介護施設紹介のASFON TRUST NETWORKを買収。同年4月には調剤薬局向けシステム「MEDIXS」を開発するアクシスルートホールディングスを子会社化し、2025年9月に吸収合併した。一連のM&Aにより、無床診療所・病院・歯科・調剤薬局をカバーするプロダクト群が揃った。2025年9月にはこれらを「MEDLEY AI CLOUD」ブランドに統合。同時に、メディパスの売却やグッピーズヘルスケア事業の譲渡など、選択と集中も進めた。

年表30件を開く

2000年代

  • 2009年6月創業東京都港区に株式会社メドレー(資本金17百万円)を設立
  • 2009年11月人材採用システム「ジョブメドレー」提供開始(人材プラットフォーム事業)

2010年代

  • 2012年11月本社を東京都渋谷区に移転
  • 2015年2月医療情報提供サービス「MEDLEY」提供開始(医療プラットフォーム事業)
  • 2015年3月本社を東京都港区に移転
  • 2015年4月M&A介護施設検索サイト「介護のほんね」を運営するプラチナファクトリー株式会社を完全子会社化(2015年7月吸収合併)介護施設検索サイト「介護のほんね」運営開始(新規開発サービス)
  • 2016年2月オンライン診療システム「CLINICSオンライン診療」提供開始(医療プラットフォーム事業)
  • 2016年6月「日経メディカル ワークス」開始(日経BP社と共同運営、人材プラットフォーム事業)
  • 2018年4月クラウド型電子カルテ「CLINICSカルテ」提供開始(医療プラットフォーム事業)
  • 2019年12月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場

2020年代

  • 2020年9月調剤薬局窓口支援システム「Pharms」提供開始(医療プラットフォーム事業)
  • 2021年1月M&A中小病院向けに電子カルテ(MALLシリーズ)を開発・提供する株式会社パシフィックメディカル(旧社名: 株式会社パシフィックシステム)を子会社化(2025年9月吸収合併)中小病院向け電子カルテ(MALLシリーズ)提供開始(医療プラットフォーム事業)
  • 2021年2月M&A介護事業所向けオンライン研修サービス等を運営する株式会社メディパスを完全子会社化 介護事業所向けオンライン研修事業「メディパスアカデミー介護」提供開始(人材プラットフォーム事業)
  • 2021年4月オンライン診療の適切な普及の加速、ユーザー向け新サービスの展開を目的として、株式会社NTTドコモと資本業務提携契約を締結し、協業を開始(医療プラットフォーム事業)
  • 2021年4月調剤薬局窓口支援システム「Pharms」に、電子お薬手帳、服薬フォローアップ機能を追加。かかりつけ薬局に求められる各種業務がワンストップで実施できる「かかりつけ薬局支援システム」へリニューアル(医療プラットフォーム事業)
  • 2022年1月新しい患者体験の提供と業務効率の向上をめざした歯科向けのクラウド業務支援システム「DENTIS」提供開始
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しによりマザーズからグロース市場へ移行
  • 2022年5月介護事業所向けのオンライン動画研修サービス「メディパスアカデミー介護」を「ジョブメドレーアカデミー」に名称変更
  • 2022年11月上場東京証券取引所プライム市場に上場市場を変更
  • 2023年9月M&A医療機関・介護施設向けのファクタリング事業等を展開する株式会社メドレーフィナンシャルサービスを完全子会社化(旧社名: 株式会社GCM)
  • 2024年2月生理予測・体調管理アプリ「Lalune」を株式会社エイチームウェルネスから事業継承 生理予測・体調管理アプリ「Lalune」運営開始(医療プラットフォーム事業)
  • 2024年4月M&A医療介護福祉で人材サービス事業等を提供する 株式会社グッピーズを子会社化(2025年4月吸収合併)人材採用システム「グッピー求人」提供開始(人材プラットフォーム事業)
  • 2024年10月M&A病院・有床診療所向けの予約システムや患者向けアプリ等を開発・提供している 株式会社オフショアを完全子会社化(2025年4月吸収合併)病院・有床診療所向け予約システム「@link」提供開始(医療プラットフォーム事業)
  • 2025年1月M&A介護施設紹介事業を運営する株式会社ASFON TRUST NETWORKを完全子会社化 介護施設紹介サービス「みんかい」提供開始(新規開発サービス)
  • 2025年1月株式会社メディパスを売却
  • 2025年3月株式会社グッピーズのヘルスケア事業を売却
  • 2025年4月M&Aクラウド型電子薬歴等を開発・提供するアクシスルートホールディングス株式会社を子会社化(2025年9月吸収合併)調剤薬局向けシステム「MEDIXS」提供開始(医療プラットフォーム事業)
  • 2025年9月M&Aかかりつけ支援システム「Pharms」を調剤薬局向けシステム「MEDIXS」に統合
  • 2025年9月医療プラットフォームのプロダクト群を「MEDLEY AI CLOUD」にブランドリニューアル
  • 2025年11月患者向けアプリ「CLINICS」を「melmo」にリニューアル

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2029年12月期まで1,000億円
  • EBITDA2029年12月期まで200億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    顧客基盤拡大とARPU向上

    売上高を顧客事業所数とARPUに分解し、コストリーダーシップ戦略で低単価な人材採用システム「ジョブメドレー」を提供して顧客数と従事者会員数を拡大するとともに、既存顧客のサービス利用率向上とプロダクトラインナップ強化によりARPUの継続改善を図る。

  2. 02

    クラウド型医療システムの普及推進

    業界最大級の顧客基盤を活用し、病院・診療所・調剤薬局等に向けてクラウド型SaaSを自社・連携サービスとして提供。医療機関の業務効率化と患者負担軽減を目指す。

  3. 03

    医療情報データの利活用と患者向けサービス

    患者向け医療情報提供サービス「MEDLEY」等を通じて患者にもアクセスし、医療ヘルスケアデータの利活用を促進。患者が医療を使いこなせる未来を実現する。

  4. 04

    規律ある成長投資と新規事業開発

    既存事業への投資に加え、新規事業開発を積極的に推進。ユニットエコノミクスを評価し、プロダクト毎に黒字化タイミングを設定するなど規律ある投資を実行する。

  5. 05

    M&A・事業連携による収益力強化

    長期フリーキャッシュ・フロー最大化のため、顧客基盤やプロダクトとのシナジーを重視したM&A・事業連携を積極的に実施し、全社の収益力強化を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 7期分

グループ全体で1,815人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は563万円で、6期前と比べて+21.7%平均年齢は33.8歳、平均勤続年数は3.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2019年12月46331.01.7379
2020年12月51131.42.1494
2021年12月50731.52.4719
2022年12月52431.92.7895
2023年12月54331.72.81,105
2024年12月57032.12.81,487155
2025年12月56333.83.61,815121

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率36.4%
縦線は目安の30%
男性育休取得率95.8%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)60.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都港区1,376百万円
全社(共通)
主な関係会社
  • 国内
    株式会社メドレー フィナンシャルサービス(注) 4
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は368億円営業利益22億円前期と比べると増収減益で、売上が+25.6%、利益が-4.3%。

売上高
+25.6%
368億円
営業利益
-4.3%
22億円
純利益
-64.3%
10億円
営業利益率
6.0%
前期比 -1.9%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高464億円368億円
営業利益30億円22億円
純利益18億円10億円
1株あたり配当¥18¥18

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は227億円、営業利益は24億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+22.7%、営業利益は+60.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q4449.14
2023年2Q632031.715
2023年3Q4812.13
2023年4Q504
2024年1Q5923.45
2024年2Q882123.915
2024年4Q14600.08
2025年2Q185158.16
2025年4Q18373.84
2026年2Q2272410.615

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 11期分

2015年12月期からの11期で、売上は2億円から368億円へ184.0倍に増えた。直近期の営業利益率は6.0%。売上は10期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
介護施設検索サイト「介護のほんね」を運営するプラチナファクトリー株式会社を完全子会社化(2015年7月吸収合併)介護施設検索サイト「介護のほんね」運営開始(新規開発サービス)
2015年12月2−3−4
2016年12月7−4−4
2017年12月1700
2018年12月29−1−2
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2019年12月482−4
2020年12月6845
中小病院向けに電子カルテ(MALLシリーズ)を開発・提供する株式会社パシフィックメディカル(旧社名: 株式会社パシフィックシステム)を子会社化(2025年9月吸収合併)中小病院向け電子カルテ(MALLシリーズ)提供開始(医療プラットフォーム事業)
2021年12月10976
東京証券取引所プライム市場に上場市場を変更
2022年12月1421510
医療機関・介護施設向けのファクタリング事業等を展開する株式会社メドレーフィナンシャルサービスを完全子会社化(旧社名: 株式会社GCM)
2023年12月2053826
医療介護福祉で人材サービス事業等を提供する 株式会社グッピーズを子会社化(2025年4月吸収合併)人材採用システム「グッピー求人」提供開始(人材プラットフォーム事業)
2024年12月29323417.828
介護施設紹介事業を運営する株式会社ASFON TRUST NETWORKを完全子会社化 介護施設紹介サービス「みんかい」提供開始(新規開発サービス)
2025年12月36822226.010

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高368億円のうち、営業利益として残るのは22億円6.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は10億円、売上の2.7%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金37.0%136億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金57.1%210億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.0%22億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
63.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.4pt
6.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.9pt
2.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比7.5pt
5.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 7期分

2025年12月期は営業CFが35億円、投資CFが−71億円で、差し引きのフリーCFは−36億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は86億円で、売上の2.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年12月5−831−345
2020年12月8−3915141
2021年12月10−3322−23140
2022年12月20−8−912144
2023年12月39−17−1222154
2024年12月24−107119−83190
2025年12月35−71−68−3686

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 11期分

2025年12月期の総資産は413億円。このうち返さなくてよい自己資本が148億円で、自己資本比率は35.9%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2015年12月65184.3
2016年12月41311.8
2017年12月1812669.8
2018年12月23111246.6
2019年12月54342062.0
2020年12月155975862.6
2021年12月2021406269.1
2022年12月2181526669.1
2023年12月2541767869.0
2024年12月45220225044.7
2025年12月41314826535.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
86億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
76億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
5億円
在庫として抱えている分
負債合計
265億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
66
/ 100
安定性自己資本比率24 / 40
収益力営業利益率12 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中108位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中518位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.6%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.0%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
35.9%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
25.6%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,590で、1年前と比べて+6.2%過去52週の値幅のなかでは66%の位置にある。

¥2,590-1.0%1ヶ月+24.0%1年+6.2%時価総額848億円
過去52週の値幅
安値¥1,715高値¥3,040

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)43.2倍
PER (会社予想)44.5倍
PBR5.23倍
配当利回り0.69%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で42.51%上昇し、2863円。25日線・75日線・200日線をすべて大きく上回る。52週高値3040円に6%接近。8月14日から急騰し、17日には2810円まで上昇、出来高は190万株超と爆発的に増加。RSIは82.51と買われ過ぎ圏で、短期的な調整リスクが高い。1年では6.75%の上昇だが、直近の動きは急激。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)

PER47.84倍は同業界平均48.57倍とほぼ同水準。予想PER49.2倍と横ばい。PBR5.78倍は平均2.92倍を大きく上回り、ROE5.6%に対して割高感がある。配当利回り0.63%は平均2.64%を大きく下回り、インカム面では魅力に欠ける。業績は増収だが純利益は減益傾向で、成長鈍化が懸念。全体的にバリュエーションはやや高めだが、業界平均に近いPERからほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)43.2倍47.9倍
PER (予想)44.5倍
PBR5.23倍2.96倍
ROE5.6%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

オンライン診療や電子処方箋の普及に伴い、医療機関のデジタル化需要は拡大。強気派は、クリニックプラットフォームの導入数が順調に増加し、収益の継続的な成長が見込めると主張。一方、弱気派は、競合参入や医療機関のIT予算の頭打ち、さらには規制変更リスクを指摘。また、2025年12月期の営業利益率低下(前期7.85%→5.98%)を受けて、成長投資による収益性悪化を懸念する声もある。

プラスに働く材料7
  • オンライン診療の拡大が追い風

    クリニックプラットフォームの導入数が順調に増加し、2024年12月期売上は前年比43%増。

  • 高成長分野で先行者利益

    医療業界のデジタル化は初期段階で、同社の導入実績が競争優位を強化。

  • 事業の収益性改善の余地

    プラットフォーム規模が拡大すれば、限界利益率の上昇が見込める。

  • 売上高が3期連続で過去最高を更新通年影響

    売上高は2023/12期205億円→2024/12期293億円→2025/12期368億円。医療・介護領域の需要が拡大している

  • 増収効果で営業利益率7%超に回復すれば増益転換も決算発表後影響

    2025/12期営業利益22億円、営業利益率5.98%。前期の7.85%に戻れば約29億円の営業利益

  • 外国人株主比率35%超が株価を下支え継続影響

    直近の外国人持ち株比率は35.23%。グロース株への資金流入が続けば過度な下落は見込みにくい

  • 配当より成長投資を優先する戦略が増収に寄与継続影響

    配当利回り0.63%と低い分を医療・介護領域への投資に振り向け売上高成長を維持している

マイナスに働く材料7
  • 競争激化で価格競争リスク

    新規参入が相次ぎ、サービス価格の低下圧力が強まる可能性。

  • 収益性の悪化懸念

    2025年12月期の営業利益率は5.98%と前期比で低下、投資増が利益を圧迫。

  • 規制変更の影響

    医療制度やオンライン診療の報酬改定が事業環境に影響を及ぼす。

  • 当期純利益が前期比64%減の10億円に急減通年影響

    2025/12期の純利益は10億円と前期28億円から約64%減少。ROE5.6%の低水準につながっている

  • 売上高増でも営業利益は22億円とほぼ横ばい通年影響

    営業利益は2024/12期23億円、2025/12期22億円。営業利益率は5.98%と前期比1.87pt低下

  • 予想PER49.2倍と高水準で割高感が意識されやすい継続影響

    実績PER47.84倍、予想PER49.2倍。減益局面が続くとバリュエーション修正のリスクがある

  • 配当利回り0.63%と還元強化の兆候がない通年影響

    配当利回りは0.63%。増配や自社株買いの発表がなくインカム需要を取り込めない

次の決算で確かめる点
クリニックプラットフォーム導入数
導入数は収益の規模を示す主要指標であり、今後の成長の原動力となるため。
人材事業の求人掲載件数
医療・介護業界の求人需要を反映し、採用成功報酬に直結するため。
売上総利益率
プラットフォームのスケールメリットが利益率に現れるか確認するため。
固定費比率
投資フェーズにおける収益性への影響を評価するため。

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ8,896人。区分でいちばん多いのは個人・その他50.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が13.6%を占め、残る86.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他54.053.849.247.046.350.3
外国法人36.830.131.428.837.135.2
金融機関5.26.611.017.812.611.3
自己株式1.91.91.20.75.6
事業法人2.25.77.05.01.62.3
証券会社1.93.91.41.32.40.9
外国人個人0.00.00.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01瀧口 浩平18333.71
02豊田 剛一郎8539.77
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)6396.12
04NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE IEDU UCITS CLIENTS NON LENDING 15 PCT TREATY ACCOUNT (常任代理人 香港上海銀行東京支店)5912.89
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)4098.22
06GOLDMAN,SACHS & CO.REG3394.89
07UBS AG LONDON A/C IPB SEGREGATED CLIENT ACCOUNT (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)2887.48
08STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 5050012570.05
09BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)2412.89
10GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)2136.07

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 11期分

1株利益は11期で+270%、1株純資産は9期で+916%。直近期のROEは5.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2015年12月−18
2016年12月−19
2017年12月1475.6
2018年12月−641
2019年12月−15119
2020年12月163157.0289.4
2021年12月184384.7133.3
2022年12月324707.0123.7
2023年12月8054215.855.3
2024年12月8662114.744.5
2025年12月314795.677.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/12期の役員報酬は総額230百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約9倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
瀧口浩平代表取締役社長 CEO426,002,200
河原亮取締役 上級執行役員 CFO ファイナンス統括部長41287,500
竹内真取締役4812,700
瓜生英敏取締役511,000
木村新司取締役48
桜庭理奈取締役45
松本恭攝取締役41
表昇平常勤監査役43
蒲地正英監査役4511,400
永田亮子監査役63

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)311615752
社外取締役947475
監査役1262626

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容9,735字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び重要な子会社である株式会社メドレーフィナンシャルサービスを含む連結子会社7社で構成されております。 当社グループは「医療ヘルスケアの未来をつくる」というミッションのもと、医療ヘルスケア領域において各種インターネットサービスを開発・提供しております。医療ヘルスケア領域においては、医療技術は日々進歩しているものの、法規制の存在やテクノロジー活用の遅れ等の要因により、万人が技術の恩恵を受けられる状況に至るまでには多くの課題が存在しております。そのような中で、医療ヘルスケア領域における様々なステークホルダーと連携しながらインターネットテクノロジーによって課題をひとつひとつ解決していくことが、結果的に患者と医療従事者の双方にとって「納得できる医療」の実現につながると考え、当社グループは社会の実需に対応した課題解決型のサービスを提供しております。 現在は、医療ヘルスケア領域における人材の不足や地域偏在という課題を解決する人材プラットフォーム事業として「ジョブメドレー」、「グッピー求人」及び「ジョブメドレーアカデミー」等を、医療機関の業務効率の改善や患者の医療アクセスの向上等を実現するための医療プラットフォーム事業として「CLINICS」、「MEDIXS」、「DENTIS」、「MALL」、「@link」、「MEDLEY」及び「melmo」等を展開しております。また、新規開発サービスにおいて、中長期的な成長の準備として、介護施設を探す方のための介護施設紹介サービス「みんかい」及び米国向け人材採用システム「Jobley」にも取り組んでおります。 (1) 人材プラットフォーム事業 高齢化の進む日本において、医療ヘルスケア領域でのサービス提供の担い手不足は深刻な課題です。実際に、医療ヘルスケア領域における有効求人倍率は全産業平均と比べて数倍高い水準で推移しています。しかしながら、病院・診療所等の医療機関や介護・保育等の事業所には中小規模の事業所も多く、採用にリソースを割くことが難しい場合や高単価の人材紹介サービスを利用することが難しい場合もあり、多くの事業所が採用に課題を抱えています。このような課題を解決するべく、当社グループは人材プラットフォーム事業として、医療ヘルスケア領域の事業所向けに成果報酬型の人材採用システム「ジョブメドレー」、閲覧課金型の人材採用システム「グッピー求人」及びオンライン研修システム「ジョブメドレーアカデミー」を運営・提供しております。 「ジョブメドレー」、「グッピー求人」及び「ジョブメドレーアカデミー」は、以下のような特長を備えております。 ①「ジョブメドレー」 (ア)採用成功時の成果報酬を低単価に設定 「ジョブメドレー」は、顧客事業所に求職者が実際に入職した時点で費用が発生する成果報酬型のビジネスモデルを採用しています。医療ヘルスケア領域での人材採用に一般的に利用されている人材紹介サービスを手がける競合他社も、採用時の成果報酬型という点では同一ですが、人材紹介サービスではまず紹介事業者が求職者と電話又は対面によりヒアリングをした上で様々な顧客事業所を紹介し、事業所との面接設定や、内定時の採用条件調整といった業務を行うことが一般的です。これに対して「ジョブメドレー」では、求職者側が自ら絞り込んだ条件のもと求人情報を閲覧し、関心のある顧客事業所に直接応募した後に面接に向けたコミュニケーションを取ることができるよう設計しており、人材紹介サービス企業が行う上述のような業務を、顧客事業所と求職者が「ジョブメドレー」のサイト上で完結できるようになっております。 このように人的コストを省き、インターネット上で採用を完結させられるという低コスト構造を実現することで、「ジョブメドレー」では採用成功時の成果報酬を低単価に抑えることができています。医療ヘルスケア領域の人材採用における一般的なビジネスモデルである人材紹介サービスでは、入職者の年収の20~35%(注1)を採用時の成果報酬として設定していることが多い中、「ジョブメドレー」における採用時の成果報酬は、入職者の年収対比で3~12%(注2)という水準となっております。 (注)1. 一般的な人材紹介サービスの成果報酬額については、「ジョブメドレー」が取り扱う50以上の職種の中で、看護師、保育士、理学療法士、歯科医師、介護職等の職種についての人材紹介業の報酬として多くみられる一般的な額を記載したものです(上記とは異なる報酬額設定方法を採用する人材紹介サービスも存在します。)。 2. 当社の成果報酬の年収比は厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」より算出しています。 (イ)医療ヘルスケア領域における幅広い職種の従事者会員を有する 日本における約1,070万人の医療ヘルスケア領域の労働従事者のうち、約21%が医師・看護師・薬剤師となっており、従来からこれらの職種については多くの人材紹介サービスを手がける企業が市場に参入し、競合企業が多く存在しています。一方で、医師・看護師・薬剤師以外の残り約79%の人数を占める職種(注3)については大規模な企業による参入が多くなかったため、「ジョブメドレー」ではこれら職種も含めての幅広く求人を取り扱うことにより、多数の顧客事業所を獲得することに成功しております。また、その結果として「ジョブメドレー」では、医療ヘルスケア領域において幅広い職種の従事者が登録する会員基盤を構築できており、サービス提供開始以降の累計登録会員数は2025年12月末時点で約304万人に達しております。 (注)3. 医療事務、保育士、歯科助手・歯科衛生士、介護職・ヘルパー、看護助手、管理栄養士等。これらの職種においては人材紹介サービスを提供する競合企業があまり存在せず、ハローワークや掲載課金型のタウン誌等で求人が行われることが多くなっております。 (ウ)ダイレクトリクルーティングの機能 医療ヘルスケア領域における人材の地域偏在が課題となっている昨今、当社グループでは、全国的な採用活動を行うことが難しい中小規模の事業所が人材を確保するためには、事業者自らが積極的に「求める人材を探し出し、魅力を伝え、採用する」という採用手法(ダイレクトリクルーティング)が有効であると考えています。「ジョブメドレー」では、顧客である事業所がその知名度や地域にかかわらず、必要な人材を採用できる手法を提供するために、求職者向けスカウトメッセージの送信機能を充実させています。この結果として、2025年12月期において「ジョブメドレー」上で送信されたスカウト通数は1,626万件に上っております。 上記の特長を活かし、「ジョブメドレー」の顧客事業所数は堅調に増加しており、現在では、医療ヘルスケア領域の事業所全体の115.5万事業所(注4)のうち約37%に相当する42.2万事業所(注5)が「ジョブメドレー」の顧客となっております。また、これらの顧客事業所のうち約半数が掲載事業所(顧客事業所のうち、「ジョブメドレー」に求人案件を掲載している事業所をいう。以下同じ。)となっており、47.1万件以上(注5)の求人案件が「ジョブメドレー」上に掲載されております。また、求職者にとってはより多くの求人情報が掲載されていることが利便性につながるため、「ジョブメドレー」では顧客事業所のうち求人案件を掲載している掲載事業所を増やし、また掲載されている求人案件の数も増やすための利用促進の取り組みにも注力しております。これに加えて、サイト上での事業所インタビュー記事やバナー広告掲載等のオプションプラン提供にも取り組んでおります。 (注)4. 厚生労働省、総務省、内閣府及び一般社団法人全国訪問看護事業協会提供の各事業所数の統計数値の合算値。 5. 2025年12月末日現在。 ②「グッピー求人」 当社グループは、2024年4月に株式会社グッピーズを株式取得により子会社化、2024年6月に完全子会社化(注6)いたしました。中途転職者向けに求人情報を提供する「グッピー求人」の料金体系は、主に求人情報の詳細ページが閲覧されたとき等に料金が発生する閲覧課金(クリック課金)となっております。Web広告では一般的な閲覧課金ですが、求人サイトは期間掲載型料金又は成果報酬型料金が一般的であるため、他社サービスとは一線を画しており、低コストで人材を募集することが可能です。「グッピー求人」は、長年にわたり医療・介護・福祉業界に特化した求人サイトを運営した実績、ノウハウを有しております。 (注)6. 当社は2025年4月に株式会社グッピーズを吸収合併しております。 ③「ジョブメドレーアカデミー」 当社グループは、2021年2月に株式会社メディパスを株式取得により完全子会社化(注7)いたしました。同社は、医療機関及び介護事業所向けのサービスを複数展開しており、特に、オンライン研修サービス「ジョブメドレーアカデミー」(注8)では、2018年のリリース以降、介護事業所や障がい福祉事業所向けに多数のコンテンツを提供しており、豊富な導入実績を誇っております。当社グループが従前から有している「ジョブメドレー」の顧客基盤を活用し、2023年には訪問歯科や在宅調剤領域、2025年には看護領域でのサービス提供を開始しております。このように介護事業所以外の事業所にも横展開することで、医療ヘルスケア領域における人材育成を通じて人材の不足や地域偏在の課題解決にアプローチできると考えております。 「ジョブメドレー」、「グッピー求人」及び「ジョブメドレーアカデミー」の顧客事業所数(注9)は下表のとおりです。 該当四半期   顧客事業所数(万件) 2022年12月期第1四半期末   26.5 2022年12月期第2四半期末   27.3 2022年12月期第3四半期末   28.3 2022年12月期期末   29.4 2023年12月期第1四半期末   30.5 2023年12月期第2四半期末   31.7 2023年12月期第3四半期末   32.6 2023年12月期期末   33.9 2024年12月期第1四半期末   35.1 2024年12月期第2四半期末   38.8 2024年12月期第3四半期末   39.7 2024年12月期期末   40.8 2025年12月期第1四半期末   41.9 2025年12月期第2四半期末   43.1 2025年12月期第3四半期末   43.8 2025年12月期期末   44.8 (注)7. 当社は2025年1月に株式会社メディパスの発行済株式全てを売却しております。 8. 当社は2022年1月にオンライン研修システム事業「メディパスアカデミー介護」を当社に移管し、2022年5月に「ジョブメドレーアカデミー」に名称変更しております。 9. 2021年12月期第2四半期末より「ジョブメドレーアカデミー」、2024年12月期第2四半期末より「グッピー求人」も対象となっております。 (2) 医療プラットフォーム事業 日本の医療においては、少子高齢化が加速し医療需要が増大する一方で、人口減少などの影響により現場を支える医療従事者の不足が懸念されています。こうした構造的な人手不足に対応すべく、政府も働き方改革や医療リソースの最適化に向けた議論を本格化させています。一方、生成AI関連技術の進化は、医療現場や生活者に新たな可能性をもたらしています。従来、人手に依存していた医療従事者の業務の一部を、より効率的かつ高精度に支援できるようになり、AI関連の市場規模は今後急速に拡大すると見込まれています。 当社グループは、医療プラットフォーム事業として、2015年2月より医療情報提供サービス「MEDLEY」、2016年2月より無床医科診療所向けクラウド診療支援システム「CLINICS」、2022年1月からは歯科向けのクラウド業務支援システム「DENTIS」の提供を行ってきました。また、M&Aによるプロダクトラインナップ強化として、2021年1月に中小病院向け電子カルテ「MALL」を展開する株式会社パシフィックメディカルを、2024年10月に病院・有床診療所向け予約システム「@link」を展開する株式会社オフショアを、2025年4月には調剤薬局向けシステム「MEDIXS」等を展開するアクシスルートホールディングス株式会社をそれぞれ子会社化しました。(注1、2、3) このように各領域でプロダクトを拡充してまいりましたが、上述のような市場環境の急速な変化に対応するため、2025年9月より、病院・有床診療所、無床医科診療所、歯科診療所、調剤薬局等の各領域におけるプロダクト群を束ねるブランド「MEDLEY AI CLOUD」を新設しました。「MEDLEY AI CLOUD」は「より良い患者体験」「AI活用」「安心・安全」「オープン連携」「リーズナブル」という5つのブランド・プロミスのもと、医療現場における業務効率化と患者体験の向上の実現を目指します。AIを用いて病院や診療所、調剤薬局など各領域の業務を幅広くサポートすることで、医療従事者の業務負担軽減に貢献してまいります。 医療プラットフォーム事業においては、上述のような事業展開方針を踏まえ、以下のような個別事業を運営しております。 (注)1. 当社は2025年9月に株式会社パシフィックメディカルを吸収合併しております。 2. 当社は2025年4月に株式会社オフショアを吸収合併しております。 3. 当社は2025年9月にアクシスルートホールディングス株式会社を吸収合併しております。 ① 無床医科診療所向けクラウド診療支援システム「CLINICS」 「CLINICS」は、電子カルテやレセコンといった基幹システムに加え、かかりつけ支援機能及びAI関連機能等を通じて、医療機関の業務プロセス全体をシームレスに支援するクラウドシステムです。 「CLINICS」のクラウド型電子カルテは、医療機関が患者と「つながる」ことをコンセプトとしており、当社グループは2018年4月より医療機関向けにシステム提供を開始しております。クラウド型電子カルテは診療データや疾患情報等を医療機関がアプリ経由で患者に共有したり、患者が事前に記入した問診票をカルテ上に反映したりすることが可能になっています。従来のオンプレミス型(注4)電子カルテでは実現できなかった患者への通院サポートや、診察待ちの時間を短縮することによる診療業務の効率化等のメリットを備えた新しいコンセプトのクラウド型電子カルテとして、利用医療機関数を拡大してきております。 「CLINICS」のかかりつけ支援機能は、Web予約、Web問診、オンライン診療、チェックイン機能、及びスマート会計等から構成されており、患者向けアプリ「melmo」と連携することで、待ち時間のない、快適で便利な通院体験の実現を支援しています。 また、「CLINICS」では、カルテや医療文書の作成を支援する「AIアシスト機能」の提供を開始し、AIによる音声入力や文書内容の提案などを行うことで、作成業務にかかる時間の軽減を実現しております。 (注)4. オンプレミス型とは、システム利用拠点に用意されたサーバーにソフトウェアをインストールしてシステムを利用する形態を指し、サーバーがクラウド上に存在するクラウド型と対比される形態です。 ② 調剤薬局向けシステム「MEDIXS」 「MEDIXS」は、電子薬歴、レセコン、在庫管理、及びかかりつけ支援等の機能を一気通貫で提供し、調剤薬局における業務効率化とかかりつけ薬局への転換を強力に支援する統合型クラウドソリューションです。従前の「Pharms」が持つオンライン服薬指導、処方箋ネット受付、キャッシュレス決済等の機能と、「MEDIXS」の薬歴管理・レセコン機能等を統合し、調剤薬局向けシステムを「MEDIXS」として一本化いたしました。 「MEDIXS」を導入している調剤薬局では、薬剤師はAIを活用した効率的な薬歴入力やグループ間でのデータ連携が可能になり、患者はスマートフォンを用いて処方箋の事前送信やオンライン服薬指導、キャッシュレス決済、電子お薬手帳などをワンストップで利用することができます。「MEDIXS」は、デジタル活用の関心の高い調剤薬局業界において、導入が進んでいます。 ③ クラウド歯科業務支援システム「DENTIS」 当社グループは、2022年1月より、新しい患者体験の提供と業務効率の向上をめざした歯科向けのクラウド業務支援システム「DENTIS」の提供を開始しております。レセコン、電子カルテといった基幹システムに加えて、患者の医療体験を向上させるかかりつけ支援機能までをトータルで提供することで、患者自身の主体的な関与(患者エンゲージメント)を促し、治療中心の診療から予防中心の診療への変化を支援するプロダクトとなっています。 ④ 病院向け電子カルテ「MALL」 当社グループは、「MALL」を運営する株式会社パシフィックメディカルを2021年1月に株式取得により子会社化(注5)いたしました。「MALL」は、中小病院向けに電子カルテを開発・提供しております。「MALL」は、低コスト及び高機能性の双方を実現しているため、利用継続率は99%を誇り、高い顧客満足度を得ております。当社グループでは、当社グループが従前から有している顧客基盤を活用した病院向け電子カルテのシェアの拡大、及び、オンライン診療システムとの連携及び医療・介護・在宅連携を促進するグループ法人向けシステム「MINET」との提携等を進め、病院向け電子カルテの普及及び医療介護連携の強化に取り組んでおります。 (注)5. 当社は2025年9月に株式会社パシフィックメディカルを吸収合併しております。 ⑤ 病院・有床診療所向け予約システム「@link」 当社グループは、「@link」を運営する株式会社オフショアを2024年10月に株式取得により完全子会社化(注6)いたしました。「@link」は、予約・受付管理、Web問診、オンライン決済、電子お薬手帳などの機能を網羅し、産婦人科における業務効率化と患者体験の向上を実現する業務支援システムです。集患から出産後(卒院後)までの一連のプロセスを統合管理することができ、産科婦人科の診察予約システム領域においてトップシェア(注7)を誇ります。 (注)6. 当社は2025年4月に株式会社オフショアを吸収合併しております。 7. 出典:ミーカンパニー株式会社提供SCUELデータベース ⑥ 診療報酬債権等のファクタリングサービス「メドレー早期資金サポート」 当社グループは、2023年9月に完全子会社化した株式会社メドレーフィナンシャルサービスにおいて、診療報酬債権等のファクタリング事業「メドレー早期資金サポート」を展開しております。顧客医療機関・介護施設等が社会保険診療報酬支払基金や国民健康保険団体連合会等に対して有する診療報酬債権や介護給付費債権等を買い取ることで、通常これらの債権の回収まで約2ヶ月かかる期間を短縮し、顧客の早期資金化ニーズに応えるサービスです。 ⑦ 医療情報提供サービス「MEDLEY」 当社グループは、患者やその家族に向けて疾患、処方薬及び医療機関等の医療情報を提供するメディアサービスとして、「MEDLEY」を2015年より運営・提供しています。「MEDLEY」は、患者やその家族が適切な医療情報を取得し、医師との間の情報の非対称性を解消することで自ら医療と向き合う力を持つことをサポートすることを目指しております。「MEDLEY」は、当社グループ所属の医師や約870名の外部の協力医師により、日進月歩の医療情報を最新の情報に更新し、約1,500件の病気、約3万件の医薬品、約16万件の医療機関の情報をインターネット上で無償公開しています。「MEDLEY」のコンテンツは、他社が提供する電子カルテサービスや携帯キャリアが運営するヘルスケア関連サービスにも、当社グループからのデータ提供を通じて導入されている他、医師が患者に病気を説明する際の補足資料としても利用されており、医療ヘルスケア領域の様々な場面で活用されています。また「MEDLEY」では、既存事業で培った知見や新たに開発したアルゴリズムを活かし、一般ユーザーが入力した症状候補の組み合わせから罹患可能性の高い疾患を絞り込む「症状チェッカー」機能も提供しております。 医療プラットフォーム事業において、当社グループでは無床医科診療所向けクラウド診療支援システム「CLINICS」、調剤薬局向けシステム「MEDIXS」、歯科向けクラウド歯科業務支援システム「DENTIS」、病院向け電子カルテ「MALL」等の当社システムの利用医療機関数を重要指標に設定しています。サービス開始以降の利用医療機関数(注8)の推移は下表のとおりであり、2025年12月期期末における利用医療機関数の2.2万件は、日本の医療機関全体の約9%(注9)を占めています。 該当四半期   利用医療機関数(万件) 2022年12月期第1四半期末   1.1 2022年12月期第2四半期末   1.3 2022年12月期第3四半期末   1.4 2022年12月期期末   1.4 2023年12月期第1四半期末   1.5 2023年12月期第2四半期末   1.5 2023年12月期第3四半期末   1.6 2023年12月期期末   1.6 2024年12月期第1四半期末   1.6 2024年12月期第2四半期末   1.7 2024年12月期第3四半期末   1.8 2024年12月期期末   1.9 2025年12月期第1四半期末   2.0 2025年12月期第2四半期末   2.2 2025年12月期第3四半期末   2.2 2025年12月期期末   2.2 (注)8. 利用医療機関数とは、当社システム(「CLINICS」、「MEDIXS」、「DENTIS」、「MALL」等)の利用を開始し、解約又は中断せず利用を続けている医療機関の数であり、複数システムを利用している場合は1としてカウントしています。 9. 全国の病院数、一般診療所数及び調剤薬局数の合計を約26万件として計算しております。 出典:厚生労働省「令和4(2022)年医療施設(動態)調査・病院報告の概況」、「令和4年度衛生行政報告例の概要」 (3) 新規開発サービス 当社グループでは、中長期的な成長に向けた新規事業の開発を継続的に行っております。 かかる新規開発サービスの1つである「みんかい」は、介護施設情報を提供するWeb及び対面サービスです。「みんかい」では、介護施設の基本情報、設備、写真、費用、施設評価等の幅広い情報を提供しており、介護施設への入居を検討する方やそのご家族が入居先の介護施設を検討し、入居可否の問い合わせ等を行うことをサポートしています。また、「みんかい」では、医療機関を退院した患者が介護施設に入居するに当たって重要視することの多い、各種疾患を持った患者の医療ケア受け入れ体制についての情報を充実させていることが特長です。 加えて、米国において2022年11月に現地法人を設立し、人材採用システム「Jobley」の事業拡大に向けた投資を実施しております。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題4,115字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 ここに記載した将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において入手可能な情報に基づいて当社グループが判断したものであり、当該将来に関する事項については、その達成を保証するものではありません。 (1) 会社の経営方針 当社グループは、「医療ヘルスケアの未来をつくる」というミッションを掲げ、医療ヘルスケア領域において事業を展開しております。インターネット技術等を活用して医療ヘルスケア領域のデジタルトランスフォーメーションを推進し、患者と医療従事者の双方にとって納得できる医療を実現することを目指しております。 (2) 経営戦略及び経営上の目標達成状況を判断するための経営指標等 当社グループは、長期フリーキャッシュ・フローの最大化を重視しており、現在はその源泉となる売上高及び売上高総利益を大きくするフェーズであると考えております。具体的には売上高を「顧客事業所数」×「ARPU(注)」に分解し、「顧客数の最大化」と、「ARPUの継続改善」に取り組んでおります。これらのために、継続的な顧客獲得に加え、当社グループの顧客によるサービス利用率の向上や、プロダクトラインナップの強化に積極的な投資を行っていきます。当社グループは、新中期目標として2029年12月期の売上高1,000億円及びEBITDA200億円を目標としており、新中期目標達成期間は、増収増益を原則としつつ、事業環境の変化への対応や投資機会を優先することで、早期達成に挑戦します。 (注)ARPU(Average Revenue Per User)とは、当社グループの顧客事業所当たりの売上額を指します。 (3) 経営環境及び市場戦略 当社グループの事業が対象とする市場は、医療ヘルスケア領域の人材市場及び医療システム市場です。当社グループは、医療ヘルスケア領域の人材市場の市場規模を約4,300億円(注1)、医療業務支援システム市場の市場規模を約4,700億円(注2)と推計しております。それぞれの市場規模は巨大ですが、一般産業界における人材市場やシステム市場と比較すると、顧客の事業規模が小さいことから顧客当たりの売上が低単価となる傾向にあります。そこで当社グループでは、このような市場環境下において多数の顧客を獲得するため、人材プラットフォーム事業において低単価な人材採用システム「ジョブメドレー」を提供することにより、顧客事業所数及び医療ヘルスケア領域の従事者会員数の拡大に取り組んでまいりました。今後もかかるコストリーダーシップ戦略を継続し、顧客基盤の強化を図ってまいります。 さらに、当社グループでは、「ジョブメドレー」の提供を経て獲得した業界最大級の42.2万事業所(注3)の顧客基盤を活用する形で、医療プラットフォーム事業の展開を行っております。医療システム市場においては、業界特性としてオンプレミス型のシステムが未だに多く利用されている状況ですが、医療機関の業務を効率化し、医療情報の利活用を促進して患者の負担軽減を実現するためには、医療機関に開かれたクラウド型のシステムの普及が非常に重要であると考えております。近年では規制緩和等を背景に医療システムのクラウド型への移行が進んでおり、クラウド型の医療システム市場は拡大が見込まれておりますが、当社グループは「ジョブメドレー」の顧客基盤を活用し、病院・有床診療所、無床医科診療所、歯科診療所、調剤薬局等の事業所に向けて様々なラインナップのSaaSを自社サービスや他社連携サービスとして提供していくことを戦略としています。 また、当社グループは、医療情報提供サービス「MEDLEY」等の患者向けサービスを提供していくことで、医療ヘルスケア領域の顧客事業所と患者の双方にアクセスを持つことをその戦略としております。かかる戦略の下で、医療ヘルスケアに関するデータの利活用を促進させ、医療に対する患者の様々なハードルを下げ、「患者が医療を使いこなせる未来」ひいては「納得のできる医療」を実現することを目指しております。 (注) 1.医療ヘルスケアの従事者人口のうち、2023年度雇用動向調査結果の「医療・福祉」「生活関連サービス」に該当する職種の年間平均入職率(「医療・福祉」約14%、「生活関連サービス」約19%)に基づいた入職者数に対して、各職種における「ジョブメドレー」の平均採用単価を乗じた場合、約4,300億円の市場規模となります。 2.出典:株式会社富士経済「2022年 医療連携・医療プラットフォーム関連市場の現状と将来展望」 3.2025年12月末日現在。 (4) 対処すべき課題 上記を踏まえ、当社グループは以下の8項目を対処すべき課題として認識しており、これに対処してまいります。 ① 高い売上高成長率の継続のための規律ある成長投資の実行 当社グループでは、高い売上高成長率の継続のために、既に収益化している既存事業への成長投資のみならず、新規事業開発に積極的に取り組んでいくことが重要であると考えております。 経営の安定性の観点から、全社の増収増益を基本方針としつつ、積極的な成長投資を実行しております。新規事業開発においては、当社グループの既存事業とのシナジーを活かすことを重視しております。各事業への投資に関しては、複数の分析指標を用いて費用対効果及び投資回収期間などの評価を行うとともに、ユニットエコノミクスが健全化したプロダクトについては、プロダクト毎に黒字化のタイミングを設定しております。 今後も、高い売上高成長率の継続のため、規律ある成長投資を実行してまいります。 ② 事業連携及びM&Aの取り組み 当社グループは、長期フリーキャッシュ・フローの最大化のために、事業連携及びM&Aの取り組みが有用であると認識しております。当社グループが有する顧客基盤やプロダクトラインナップの活用等のシナジーを重視した事業連携及びM&Aを積極的に実施することで、全社としての収益力強化に取り組んでまいります。 ③ 組織体制の整備 当社グループは、国内外の事業において、顧客基盤の拡大、サービスの利便性向上及び新規サービスの開発等の多面的な取り組みにより高い売上高成長率を継続していくため、多様なバックグラウンドを有する優秀な人材を採用し、組織体制を整備していくことが重要であると認識しております。当社グループの経営理念に共感し、高い意欲を持った優秀な人材を採用していくために、積極的な採用活動を行っていくとともに、従業員が高いモチベーションを持って働ける就業環境や人事制度の整備を行うことで、組織力の強化を目指してまいります。 ④ システムの安定稼働と強化 当社グループは、インターネット技術を活用して事業を運営していることから、事業運営上、システムの安定稼働が極めて重要であると認識しております。このため、当社グループは、利用者の増加、取扱データ容量拡大に応じたサーバーの増強を含め、システム安定化のための人員確保及び継続的なシステム強化に取り組んでまいります。 ⑤ 情報管理体制の強化 当社グループは、医療ヘルスケア領域のデジタルトランスフォーメーションに取り組む中で、エンドユーザー(求職者や患者等)の個人情報を中心とした情報資産を当社グループのシステム上に多く保有しております。かかる個人情報を中心とした情報資産の管理を強化していくことが、当社グループミッションの達成に向けた当社グループへの社会からの信頼性構築のために非常に重要であると考えております。個人情報やインサイダー情報等の機密情報について、社内規程の厳格な運用、定期的な社内研修の実施、セキュリティシステムの整備、及び各種セキュリティ認証の取得等により、情報管理体制の強化徹底を図ってまいります。 ⑥ コーポレート・ガバナンス及び内部管理体制の強化 当社グループは、現在成長段階にあり、継続的な成長を続けることのできる強固な組織基盤の確立に向けて、コーポレート・ガバナンス体制及び内部管理体制の更なる強化が経営上の重要な課題であると認識しております。特に、事業連携及びM&A等を実施しながら事業拡大を行っていくことを前提に、子会社管理体制を強化し、連結グループとしての財務報告の信頼性確保並びにコンプライアンス体制及び内部管理体制の強化を図ってまいります。 ⑦ リスク管理体制の強化 当社グループでは、顧客数の最大化と、ARPUの継続改善に今後も取り組んでいく中で、事業領域を継続的に拡大し、サービスの機能を拡充していくことを企図しています。そのような中で、顧客やエンドユーザー(求職者や患者等)からの問い合わせ対応や、新たに発生する想定リスクを堅実に管理していく体制を強化することが重要であると認識しております。このため、当社グループではリスク管理を統括する内部組織としてリスク管理委員会を設置し、リスク管理体制の強化を図っております。リスク管理委員会は、当社グループの経営及び事業運営にリスク管理の視点を定着させることをミッションとし、取締役会においてその活動報告を行うこととなっている等、より実効的なリスクマネジメント体制を構築することを基本方針としています。また、内部監査を充実させ、リスク管理を含めた内部管理体制の強化に努めてまいります。 ⑧ 知名度の向上 当社グループは、運営するサービスの飛躍的な成長にとって、医療ヘルスケア領域の事業所のみならず、エンドユーザー(求職者や患者等)における健全な知名度の向上が必要であると考えております。また、当社グループの知名度の向上は、他企業との提携等も含めた事業展開をより有利に進めることや、サービスを支える優秀な人材を採用・確保することに寄与すると考えております。そうした考えから、当社グループでは、各サービスの知名度の向上を目指した広告宣伝活動に加え、全社的な広報活動を推進してまいります。
事業等のリスク10,180字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項につきましても、投資家の投資判断上、重要であると考えられる事項につきましては、投資家に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。当社グループは、これらのリスクの可能性を認識した上で、発生の回避、発生した場合の対応に努める方針です。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性のある全てのリスクを網羅するものではありません。 (1) 事業環境に関するリスク 1. インターネット関連市場について 当社グループはインターネット関連サービスを主力事業としております。今後、AI技術その他の技術革新やインターネットに関する新たな規制の導入等の要因によりインターネット関連市場が大きな変革を迫られ、当社グループが変革に適時に対応することができなかった場合には、当社グループが提供するサービスの魅力や競争力が低下するなどして、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクシナリオが顕在化する可能性については比較的低いものと考えておりますが、当該リスクに対応するべく、当社グループでは技術革新等に対応できるようなエンジニア人材を中心とした優秀な人材を社内で確保するとともに、市場の動向についての情報収集に努めているため、当該リスクが当社グループに実際に大きな影響を及ぼす可能性は限定的と考えております。 2. 医療ヘルスケア市場について 当社グループは収益の多くを医療ヘルスケア領域で獲得しております。当該領域においては、高齢化の進展等により今後も市場の成長が見込まれますが、何らかの理由により、市場の成長が停滞、あるいは市場が縮小した場合や、市場動向に当社グループが対応できない場合には、当社グループが目標としている売上高の継続的な高成長に悪影響を及ぼし、結果として当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 しかしながら、各種統計・予測情報によれば、予防医療や健康管理、生活支援サービスの充実、医療・介護技術の進化等の要因により我が国の医療ヘルスケア市場は2040年頃まで急速な拡大が続くことが予想されており、加えて、生成AI関連技術の革新により、医療従事者の業務軽減に資する医療IT市場の急拡大も予想されるため、上記のリスクシナリオが顕在化する可能性については中期的には低いものと考えております。また、当該リスクに対応するべく、当社グループでは、医療ヘルスケア領域における市場の拡大に合わせて各種サービスのラインナップを充実させていけるよう優秀な人材の確保・組織力の強化に努めております。そのほか、グローバル市場においても収益源を確保してカントリー・リスクを分散させることができるよう、グローバル展開についても中長期的に検討を行い、米国市場において事業の拡大を進めております。 当社グループの事業及び業績に関連の大きい政府方針としては、2026年度診療報酬改定において示された、業務の効率化に資するICT、AI、IoT等の利活用の推進がありますが、今後の政策転換その他の理由により、患者の医療体験におけるデジタル活用の動向が大きく変化した場合には、当社グループの医療プラットフォーム事業の収益性に一定の変化が生じ、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 しかしながら、我が国の医療政策がICT技術の活用による効率化を志向している現状においては、政策転換に伴い当該リスクシナリオが顕在化する可能性は比較的低いものと考えております。他方で、当該リスクに対応するべく、当社グループでは、政策動向に関する情報収集体制を継続的に強化するとともに、政府官公庁に対する適切な情報提供に努めてまいります。 3. 他社との競合について 当社グループは、医療ヘルスケア領域におけるインターネットサービスの提供を主たる事業領域としておりますが、同様の事業領域における競合企業は多く存在しています。当社グループでは、インターネット業界で活躍してきたエンジニアと臨床現場で活躍してきた医師の双方がサービスの開発に関わる開発体制に加え、約45.3万の顧客事業所数を有する顧客基盤を活かして他社との差別化を図ることで、市場における優位性を構築してまいりました。今後も、当社グループの各サービスの規模拡大と質的な充実を図ることにより、一層の競争力強化を推進していく方針ですが、他の有力企業等による新規参入等の影響により競争が激化した場合には、広告宣伝費・販売促進費の増加や顧客単価の減少等、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクシナリオが顕在化する可能性の程度や時期について具体的に予測することは困難ですが、医療ヘルスケア産業が就業者数ベースで国内最大の産業になっていくことが予測されているため、競争環境が激化した場合においても、市場自体の拡大により当社グループの事業及び業績への影響は限定的となる可能性もございます。また、当該リスクに対応するべく、当社グループでは顧客ニーズにあったサービスラインナップの拡充と、オペレーショナル・エクセレンスの追求による組織力の強化に取り組んでまいります。 (2) 事業内容に関するリスク 1. 人材プラットフォーム事業「ジョブメドレー」における不正行為について 人材プラットフォーム事業ジョブメドレーでは、求人を出している顧客事業所に求職者が入職した時点で当社グループの売上高として成果報酬が計上されるため、顧客事業所による求職者の採用の事実の正確な把握が重要になります。採用の隠ぺい等の不正行為や不注意による採用報告漏れが発生する事業所においては、求職者も安心して就業できない傾向があるため、当社グループは、当社グループの売上高への悪影響を防止するという観点のみならず、求職者が安心して就職・転職できるサービスを提供するという観点からも、このような事態を防止することが重要な課題と考えております。従来は、求職者に対する「勤続支援金」等の支給を通じて自発的な入職報告を促進し、正確な採用事実の把握に努めてまいりましたが、職業安定法に基づく省令及び指針の改正への対応として当該制度を廃止したことで、採用報告漏れ等が相対的に発生しやすい環境となりました。その発生割合が将来的に増加し適時に捕捉できない場合には、「ジョブメドレー」の売上高に影響を及ぼし、ひいては当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、当該リスクに対応し、かつ求職者が安心して就職・転職できるサービスを提供するべく、このような不正行為や採用報告漏れ等に対して、利用規約での禁止やユーザーへの啓発活動を積極的に行うとともに、違反事実の調査及び違反者への違約金支払請求等の厳正な措置を講じております。また、顧客事業所との求職者のデータの突き合せ、採用フローの進捗確認の徹底、顧客対応を行うカスタマーサポート組織の体制強化等を行うことで不正行為や採用報告漏れ等が発生しづらい環境の構築にも努めております。さらに、求職者が入職後のトラブル等を申告できる通報窓口を設けることで、問題のある事業所を早期に把握・対処するとともに、健全な雇用管理を行っている顧客事業所の求人情報を継続的に提供できる体制の維持・向上に取り組んでおります。これらに加えて、今後、事業所向けのATS(採用管理システム)の導入促進や、事業所向け管理アプリの機能拡充等を通じた採用プロセスのシステム化を推進していくことで、顧客事業者との接点を強化し、採用状況に関するデータをシステム上でより正確かつ適時に捕捉できる体制の構築に努めてまいります。 2. 人材プラットフォーム事業「ジョブメドレー」における早期退職返金について 人材プラットフォーム事業「ジョブメドレー」の利用規約では、入職者が自己都合により早期に退職した場合、顧客事業所に課金した成果報酬の一部を返金することとなっており、返金額は、売上高に対するマイナスとして計上しております。入職者の早期退職率は今後も一定の水準で推移するものと見込んでおりますが、医療ヘルスケア領域における人材流動性の高まり等の要因により早期退職率が想定より上昇した場合には、「ジョブメドレー」における売上高が想定どおりに伸長しない等、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 3. 医療プラットフォーム事業について 当社グループの医療プラットフォーム事業においては、「MEDLEY AI CLOUD」というブランドのもと、病院・有床診療所、無床医科診療所、歯科診療所、調剤薬局等の各領域の医療機関に向けて各種プロダクトを展開しています。 当社グループが提供するこれらのプロダクトは、医療機関等の日々の診療・調剤業務を支える重要な社会インフラとしての性質を有しております。当社グループでは、システムの可用性向上やサポート体制の充実に努めておりますが、万が一、予期せぬシステム障害やサイバー攻撃等によりサービスが停止した場合、患者への医療提供体制に重大な支障を来すおそれがあります。それに伴い、顧客からの損害賠償請求の発生や社会的信用の失墜を招いた場合には、当社グループの事業及び業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、これらの事業は、国の医療政策や診療報酬等の改定、及び関連する各種法規制・ガイドラインの動向に強く影響を受けます。将来的な制度改定等により医療機関や薬局の経営環境が悪化しIT投資意欲が減退した場合や、新たな法規制・制度要件に当社システムを適合させるための開発対応に遅延や不備が生じた場合には、当社グループの競争力の低下や顧客離脱を招き、事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 なお、医療プラットフォーム事業の一環として提供している患者向け医療情報提供サービス「MEDLEY」については、専門医の監修等により適切な情報提供体制の構築に努め、利用規約にて免責事項を明示しておりますが、ユーザーが提供情報に基づき一定の判断をした結果として何らかの不利益を被ったとして、当社グループの責任が問われた場合には、社会的信用の毀損等により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 4. M&A及び業務提携について 当社グループは、自社で行う事業開発に加えて、M&A及び他社との業務提携を通じた事業展開を推進しています。M&A及び提携にあたっては、当社グループ戦略との整合性やシナジーを勘案して対象企業の選定を行い、当該企業の財務内容、契約関係、事業の状況等についてデューデリジェンスを実施した上で、取締役会において細心の注意を払って判断を行っております。しかしながら、これらのM&Aや提携が期待どおりの効果を生まず戦略目的が達成できない場合や、投資後に未認識の債務や問題が判明した場合等には、対象企業の株式価値や譲り受けた事業資産の減損処理を行う必要が生じる等、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループが過去に実施したM&Aに伴い、のれん及び無形固定資産を計上しておりますが、今後、これらのグループ企業の収益性が著しく低下し、株式取得時の業績計画が達成できない見込みとなり減損損失の計上が必要となった場合、当社グループの業績及び財務状態に影響を与える可能性があります。このようなリスクシナリオが顕在化した場合の当社グループの業績及び財務状態への影響度は、各会計期間において計上されるのれん及び無形固定資産の総額を上限としたものとなります。当社グループでは適切なデューデリジェンスの実施及びグループ企業の戦略目的の達成のための適切な人材配置と組織体制の整備により、当該リスクに対応してまいります。 (3) 事業運営体制に関するリスク 1. 人材の確保及び育成について 当社グループが事業拡大を進めていくには、優秀な人材の確保・育成が重要な課題であると認識しております。しかしながら、人材獲得競争の激化等により優秀な人材の確保・育成が計画どおりに進まない場合や、既存の優秀な人材の社外流出等が生じた場合には、当社グループの事業及び業績に相当程度の影響を及ぼす可能性があります。 そのため、当社グループでは、インセンティブプランの強化や継続的な事業拡大を見据えた人事制度の導入の検討、採用費の投資強化等、優秀な人材を確保し、適切に育成・配置していくための施策を実行し、当該リスクシナリオの顕在化の可能性を低減させることに努めております。 2. 内部管理体制について 当社グループでは、コンプライアンス及びコーポレート・ガバナンスの徹底を図るための様々な施策を実施しております。また、業務の適正化及び財務報告の信頼性確保のため、これらに関する内部統制が有効に機能する体制を構築、整備、運用しております。しかしながら、グループ企業の急激な増加や事業の急速な拡大等により、当社グループ全体での内部管理体制の構築が追い付かないという状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループがM&Aによる売上高成長を重要な経営課題の一つと捉えている現状を踏まえると、適切な対策を講じない限りはこのようなリスクシナリオが顕在化する可能性が高くなるものと考えられます。当社グループ全体での内部統制及び内部管理体制の適切な整備は中長期的な企業価値の維持・向上に不可欠な要素であることから、管理部門における優秀な人材確保に積極的に取り組むことで、当該リスクシナリオの顕在化の可能性を低減させることに努めております。 (4) システム等に関するリスク 1. システム障害について 当社グループは顧客事業所及びユーザーに対してシステム提供を行うことが各事業の中心的な役務内容となっていることから、当社グループが運営するサービスにおいて大規模なシステムトラブルの発生は、当社グループの事業及び業績に大きな影響を与える可能性のあるリスクとなっています。そのため当社グループでは、運営サービスにおけるシステムトラブルの発生可能性を低減するために、安定的運用のためのシステム強化、セキュリティ強化を徹底しており、万が一トラブルが発生した場合においても短時間で復旧できるような体制を整えております。 また、当社グループのサービスは、Amazon Web Services, Inc.が提供しているクラウドコンピューティングサービス「AWS」(Amazon Web Services)を主な基盤として運営しています。そのため、AWSの安定的な稼働が当社グループの事業運営上、重要な事項となっております。当社グループではAWSにおいて必要な機能を冗長化構成とした上で継続的に稼働しているかを常時監視しており、障害の発生又はその予兆を検知した場合には、当社グループの役職員に連絡が入り、早急に復旧するための体制を整えております。なお、各事業は個別のAWSテナントを利用しており、有事の際にも独立した事業継続ができるようになっております。 しかしながら、大規模なプログラム不良や大規模な自然災害の発生、想定を大幅に上回るアクセスの集中等により開発業務やシステム設備等に重大な被害が発生した場合、その他何らかの理由によりシステム障害等が発生した場合には、当社グループの事業活動に支障が生じる可能性があります。そのような支障が長期にわたった場合、当社グループの顧客や利用者との信頼関係に悪影響を及ぼし、賠償責任の発生等によって、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 2. AI等の新技術の活用に関するリスク 当社グループは、AI等の新技術を積極的に活用しており、事業所向けの「MEDLEY AI CLOUD」等のサービスの提供に加え、社内業務においても各種生成AIツールを活用した業務効率化を推進しております。しかしながら、競合他社が先行して革新的なAI等の新技術を活用した機能やサービスを投入し当社グループのサービスの機能的優位性が相対的に低下した場合や、高度な知識を有する専門人材の確保やAI等の新技術の台頭に伴う事業プロセスの変化に対応するための既存人員の再教育等が計画どおりに進まない場合には、競合他社に対する当社グループの競争優位性が低下するリスクがあります。 また、生成AI技術の導入・運用には、システム上の脆弱性や予期せぬサービス障害、不正確な情報の生成や学習データに含まれるバイアス等による不適切な結果の出力、意図せぬ第三者の知的財産権の侵害等の発生といった、技術的・倫理的なリスクが内包されております。 当社グループでは、これらのリスクに対応するため、AIの利用に関する社内ガイドラインの策定といったAI等の新技術の活用に関するガバナンス体制の強化に努めております。しかしながら、将来的に、AI等の新技術の導入・活用に関する想定外の不具合の発生や、AI等の新技術の開発・利用を制限する法規制やガイドラインの新設・変更等に対し、適時かつ十分に対応できなかった場合には、当社グループの製品・サービスの品質や開発効率が低下し社会的信用の失墜を招く等、結果として、当社グループの事業及び業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (5) 法務に関するリスク 1. 情報セキュリティについて 当社グループは、人材プラットフォーム事業において求職者の求人案件への応募に関連して取得する個人情報、医療プラットフォーム事業において患者がオンライン診療を受診するために入力・提供する個人情報を取得利用しているため、「個人情報の保護に関する法律」(以下「個人情報保護法」という。)が定める個人情報取扱事業者としての義務を課されております。特に、医療プラットフォーム事業においては個人情報保護法に定めるいわゆる要配慮個人情報を取得することもあり、当社グループでは「CLINICS」、「MEDIXS」、「MALL」、「DENTIS」及び「@link」についてISMS国際認証を取得しており、その他機密情報の外部への不正な流出を防止するため、情報の取扱いに関する社員教育、セキュリティシステムの改善、情報へのアクセス管理等、内部管理体制の強化に積極的に取り組むとともに、万が一事故及びその予兆が発生した際の報告及び対応フローを整備しております。 しかしながら、当社グループや委託先の関係者の故意・過失、悪意を持った第三者の攻撃、その他想定外の事態の発生により、これらの情報の流出、改ざん又は消失等が生じる可能性があります。そのような事態が生じた場合、当社グループの社会的信用の失墜、競争力の低下、損害賠償やセキュリティ環境改善のための多額の費用負担等が発生し、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 2. 各種規制について 当社グループの主要な事業である人材プラットフォーム事業は、職業安定法が定める募集情報等提供事業として、提供する情報の的確な表示や個人情報の適切な管理等の義務が課されております。今後、人材プラットフォーム事業を適用対象とする新たな法令等の規制や既存法令等の解釈変更がなされた場合には事業運営が制約を受け、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 さらに、医療プラットフォーム事業においては、「医師法」、「薬剤師法」、「医療法」、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」、「健康保険法」その他これらに関連する政令・省令・通達、ガイドライン等の解釈適用が重要であるため、何らかの理由によりこれらの内容が変更される場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。これらの法令、政省令等の内容に変更が生じた場合には、当社グループが顧客医療機関に提供するサービスの内容に追加の変更が必要となるおそれがあり、その場合には、当社サービスにおいて追加のシステム開発費用の発生や顧客医療機関獲得の低迷等、当社グループの業績に影響が発生する可能性がありますが、当社グループはもとより継続的にシステム改善を行っていくことを前提としたSaaS型の事業モデルを採用していることに加え、オンライン診療・オンライン服薬指導システムにおいて国内最大規模の導入実績を有する企業として、医療機関に対して適切な活用方法を促進する活動を展開しているため、その影響は限定的と考えられます。 また、当該リスクシナリオの顕在化による当社グループへの影響度を低減させるために、政府官公庁との情報連携や政策動向の注視に平時から努めていることから、当該リスクに対する一定の対応策が取れているものと考えております。なお、当社グループが認識している限りでは、当社グループの医療プラットフォーム事業における法令、政省令等の違反に該当する事実及びそのおそれはありません。 その他、インターネット関連分野においては、現在のところ当社グループの事業継続に著しく重要な影響を及ぼす法的規制はありませんが、「電気通信事業法」、「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律」、「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」等の適用を受けます。近年インターネット関連事業を規制する法令は徐々に整備されてきておりますが、今後、インターネットの利用や関連するサービス及びインターネット広告を含むインターネット関連事業を営む事業者を規制対象とする新たな法令等の規制や既存法令等の解釈変更がなされた場合には事業運営が制約を受け、例えばユーザーに対するマーケティング効率が低下して当社グループのマーケティング費用が増大する等の影響により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 このような、各種規制の改正・変更に伴うリスクが顕在化する可能性については正確な見通しが困難な領域ではありますが、当該リスクが顕在化した場合でも、当社グループの事業及び業績への影響を最小限のものとすべく、法務部門が主導する形で、当社グループが関連する事業領域における法規制の改正・変更に関する情報収集の体制並びに外部専門家からのアドバイスを受けられる体制の整備に努めております。 3. 訴訟について 当社グループでは、コンプライアンス規程の制定及びコンプライアンス研修の継続的な実施により、役職員に対してコンプライアンスを徹底することで、法令違反等の発生リスクの低減に努めております。しかしながら、当社グループを構成する企業及びその役職員の法令違反等の有無に関わらず、ユーザーや取引先、第三者との間で予期せぬトラブルが発生し、訴訟に発展する可能性があります。また、知的財産についても訴訟発生リスクが存在します。当社グループに対して訴訟が提起された場合には、その訴訟の内容及び結果によっては、多大な訴訟対応費用や企業ブランドイメージの悪化等により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) その他のリスク 1. 自然災害等について 当社グループでは、自然災害、事故及び大規模な感染症の発生等により、開発・運用業務の停止、設備の損壊や電力供給の制限等の不測の事態が発生した場合には、当社グループによるサービス提供に支障が生じる可能性があり、ひいては当社グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクの対応策として、BCP(事業継続計画)の策定及び安否確認体制の構築を進めている他、防災備蓄品等の確保及びテレワーク環境の整備等必要とされる安全対策を講じることにより、事業継続及び早期復旧に向けた体制構築に努めております。 2. 海外事業について 当社グループでは、米国における人材プラットフォーム事業として、「Jobley」を展開しております。また、当該米国事業に係るオペレーションの拠点をフィリピンに設置しております。今後、海外での事業拡大を進めていく中で、予期しない法制・税制を含む各種規制の変更、経済環境の変化等のリスクが存在する他、戦争、テロリズム、紛争又はその他の要因による社会的又は政治的混乱等の発生、為替リスク等の顕在化により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,590字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において当社グループが判断したものであります。 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況 当連結会計年度においては、人材プラットフォーム事業及び医療プラットフォーム事業双方において、医療や介護の提供体制を担う人材の不足や財源問題が継続しました。 このような事業環境のもと、当連結会計年度における人材プラットフォーム事業の売上高は、人材採用システム「ジョブメドレー」において顧客事業所数及び従事者会員数が引き続き順調に増加したことに加え、オンライン研修システム「ジョブメドレーアカデミー」においても顧客事業所数が伸長したことにより増収となりました。医療プラットフォーム事業においても、各プロダクトの顧客への導入が堅調に推移したことにより、利用医療機関数が増加し、増収となりました。売上高が伸長する一方で、事業規模拡大に向けて人材プラットフォーム事業におけるマーケティング活動やオンライン研修システムへの成長投資、並びに医療プラットフォーム事業における組織体制を見直したことに加え、介護施設紹介事業を運営する株式会社ASFON TRUST NETWORK、及び子会社にてクラウド型電子薬歴等を開発・提供するアクシスルートホールディングス株式会社を連結子会社化しました。また、グループ会社6社を当社へ合併し、事業運営の効率化を進める等、中長期的な成長を見据えた取り組みを積極的に実施しました。 以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高36,786百万円(前連結会計年度比25.5%増)、EBITDA4,821百万円(前連結会計年度比17.2%増)、営業利益2,150百万円(前連結会計年度比7.6%減)、経常利益2,202百万円(前連結会計年度比46.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は975百万円(前連結会計年度比65.1%減)となりました。 なお、人材プラットフォーム事業においては、当社グループのサービスを利用して入職した求職者が求人事業所に入職した日付を基準として売上高を計上しているため、一般的に年度の始まりとされている4月に入職が増え、同月に売上高が偏重する傾向があります。 セグメントごとの業績を示すと、以下のとおりです。 なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同期比較については、前連結会計年度の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。 a. 人材プラットフォーム事業 当連結会計年度においては、利便性の向上に向けたサービスサイトの機能改善を継続的に実施し、人材プラットフォーム事業全体の顧客事業所数は前連結会計年度末比9.9%増の44.8万件となりました。「ジョブメドレー」における応募数は引き続き増加しており、掲載求人数についても前連結会計年度末比12.3%増の47.1万件となりました。 以上の結果、セグメント売上高は26,321百万円(前連結会計年度比24.7%増)、全社共通費用配賦前のセグメント利益(営業利益)は9,085百万円(前連結会計年度比17.6%増)となりました。 b. 医療プラットフォーム事業 当連結会計年度においては、医療プラットフォーム事業全体の利用医療機関数は前連結会計年度に引き続き増加し、前連結会計年度末比17.1%増の2.2万件となりました。また、ファクタリングサービス「メドレー早期資金サポート」においては、当社グループのシステム利用実績及びレセコンのデータと連携してサービス提供する方針を固め、当連結会計年度より新規開発サービスから医療プラットフォーム事業へセグメントの区分を変更しました。さらに、病院・診療所・歯科・調剤薬局など各領域の医療機関が患者・生活者とひとつにつながるAI機能を搭載した「MEDLEY AI CLOUD」の提供を開始しました。加えて、クラウド型電子薬歴の「MEDIXS」が株式会社アクシスのグループ化を通じて当セグメントに加わりました。 以上の結果、セグメント売上高は9,378百万円(前連結会計年度比23.6%増)、全社共通費用配賦前のセグメント損失(営業損失)は454百万円(前連結会計年度はセグメント損失(営業損失)15百万円)となりました。 なお、当該セグメント損失(営業損失)が発生している要因としては、高い売上高成長率を実現するための取り組みを優先していること等が挙げられます。 c. 新規開発サービス 当連結会計年度において、米国における人材採用システムの事業拡大に向けた投資を実施しました。また、介護施設検索サイト「介護のほんね」においては、コンテンツ拡充及び紹介可能施設数の拡充のための積極的な営業活動を継続的に実施しました。さらに、株式会社ASFON TRUST NETWORKの「みんかい」が当セグメントに加わり、また、人材不足の短期的な需要に対応する人材採用システムとして「ジョブメドレースポット」の提供を開始しました。なお、2026年1月より「介護のほんね」は「みんかい」にブランド統合しております。 以上の結果、セグメント売上高は1,088百万円(前連結会計年度比78.5%増)、全社共通費用配賦前のセグメント損失(営業損失)は769百万円(前連結会計年度はセグメント損失(営業損失)377百万円)となりました。 なお、当該セグメント損失(営業損失)が発生している要因としては、米国事業において、事業拡大及びオペレーション整備のための投資をしていることが挙げられます。 その他、セグメント間取引消去額及び各セグメントに配賦されていない全社共通費用の総額は5,711百万円(前連結会計年度比14.1%増)です。 ② 財政状態及びその分析 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は14,820百万円となり、前連結会計年度末に比べ10,517百万円減少いたしました。これは現金及び預金が10,420百万円減少したこと等によるものであります。固定資産は26,432百万円となり、前連結会計年度末に比べ6,569百万円増加いたしました。これは無形固定資産が6,224百万円増加したこと等によるものであります。 この結果、総資産は41,252百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,948百万円減少いたしました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は11,516百万円となり、前連結会計年度末に比べ953百万円増加いたしました。これは契約負債が1,076百万円増加したこと等によるものであります。固定負債は14,937百万円となり、前連結会計年度末に比べ518百万円増加いたしました。これは長期借入金が734百万円増加したこと等によるものであります。 この結果、負債合計は26,453百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,472百万円増加いたしました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は14,799百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,420百万円減少いたしました。これは資本剰余金が1,978百万円減少したこと、利益剰余金が975百万円、自己株式が4,222百万円増加したこと等によるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ10,417百万円減少し、8,575百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により獲得した資金は、3,486百万円(前連結会計年度は2,447百万円の獲得)となりました。これは税金等調整前当期純利益2,380百万円に、減価償却費1,102百万円、のれん償却額1,355百万円、和解金の受取額863百万円、及び法人税等の支払額1,801百万円等を調整したことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により支出した資金は、7,128百万円(前連結会計年度は10,719百万円の支出)となりました。これは投資有価証券の取得による支出984百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出6,618百万円、及び連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入779百万円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により支出した資金は、6,776百万円(前連結会計年度は11,899百万円の獲得)となりました。これは長期借入金の返済による支出4,713百万円、長期借入れによる収入5,000百万円、自己株式の取得による支出5,326百万円、及び連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出1,719百万円等によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当社グループは生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 b. 受注実績 当社グループは受注生産を行っておりませんので、該当事項はありません。 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) 人材プラットフォーム事業   26,319   24.7 医療プラットフォーム事業   9,378   23.6 新規開発サービス   1,088   78.5 合計   36,786   25.5 (注) 1.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績に対する割合が10%以上の相手先がいないため記載を省略しております。 2.セグメント間取引については、相殺消去しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を及ぼす見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案して合理的と考えられる金額を計上しておりますが、見積り特有の不確実性が存在するため、見積もった数値と実際の結果は異なる場合があります。 詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (売上高) 当連結会計年度において、売上高は36,786百万円となりました。主な要因は、人材プラットフォーム事業において人材採用システム「ジョブメドレー」及び「グッピー求人」の顧客事業所数及び従事者会員数が順調に推移したことに加え、オンライン研修システム「ジョブメドレーアカデミー」においても顧客事業所数が増加し、セグメント売上高が26,319百万円と伸長したことによるものです。また、医療プラットフォーム事業において、無床医科診療所向けクラウド診療支援システム「CLINICS」、調剤薬局向けシステム「MEDIXS」及び歯科向けのクラウド業務支援システム「DENTIS」の利用医療機関数の増加や、病院向け電子カルテ「MALL」の受注が順調に推移したこと等を受け、セグメント売上高が9,378百万円となったことによるものです。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度において、売上原価は13,600百万円となりました。主な要因は、人材プラットフォーム事業の売上原価として計上している従事者会員獲得のための広告宣伝費が増加したことによるものです。この結果、売上総利益は23,186百万円となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度において、販売費及び一般管理費は21,036百万円となりました。主な要因は、事業拡大に伴う人件費等の増加及び成長投資によるものです。この結果、営業利益は2,150百万円となりました。 (経常利益) 当連結会計年度において、営業外収益が460百万円、営業外費用が408百万円となりました。この結果、経常利益は2,202百万円となりました。 (税金等調整前当期純利益) 当連結会計年度において、特別利益が205百万円、特別損失が27百万円となりました。この結果、税金等調整前当期純利益は2,380百万円となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度において、法人税、住民税及び事業税が1,092百万円、法人税等調整額が312百万円となりました。この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は975百万円となりました。 ③ 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、様々なリスク要因が当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。そのため、当社グループは常に市場動向に留意しつつ、組織体制の整備、リスク管理体制の強化、情報管理体制の強化、成長事業領域への継続投資等により、当社グループの経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散・低減し、適切に対応を行ってまいります。 ④ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要」をご参照ください。 当社グループの資金需要のうち主なものは、各事業におけるシステム開発及び事業拡大のための人件費、ソフトウェア開発のための設備投資、並びに認知度の向上及びユーザー数の拡大のための広告宣伝費及び販促費、事業拡大のためのM&A資金等となっております。当社グループの資金需要については、自己資金、金融機関からの借入れ及びエクイティ・ファイナンス等で資金調達していくことを基本方針としております。 また、資金の流動性については、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は8,575百万円であり、それに加え、複数の取引銀行と当座貸越契約及び貸出コミットメント契約を締結し、資金調達手段を確保することにより、四半期ごとに変動する資金需要に対応し、流動性リスクをコントロールしております。 ⑤ 経営者の問題認識と今後の方針について 当社グループが今後業容を拡大し、より高品質なサービスを継続的に提供していくためには、経営者は「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の課題に対処していく必要があると認識しております。それらの課題に対応するため、経営者は常に市場におけるニーズや事業環境の変化に関する情報の入手及び分析を行い、現在及び将来における事業環境を認識したうえで、当社グループの経営資源を最適に配分し、最適な解決策を実施していく方針です。 ⑥ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の進捗について 当社グループは、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 経営戦略及び経営上の目標達成状況を判断するための経営指標等」に記載のとおり、売上高を重要な経営指標と位置づけ、売上高を「顧客事業所数」×「ARPU(注1)」と捉えて高い売上高成長率の継続に向けた事業展開を行っております。顧客事業所数及びARPUの進捗については、下表のとおり継続的に増加しており、当連結会計年度末時点における顧客事業所数は前年同期比9.9%増、ARPUは前年同期比で9.7%増となっており、売上高成長率の継続に向けた事業展開も順調に推移しているものと認識しております。 該当四半期   顧客事業所数(万件)(注2)   ARPU(千円)(注3,4) 2022年12月期第1四半期末   26.8   10.6 2022年12月期第2四半期末   27.7   15.0 2022年12月期第3四半期末   28.8   11.9 2022年12月期期末   29.8   12.4 2023年12月期第1四半期末   31.0   14.3 2023年12月期第2四半期末   32.2   19.6 2023年12月期第3四半期末   33.1   14.4 2023年12月期期末   34.4   14.7 2024年12月期第1四半期末   35.6   16.8 2024年12月期第2四半期末   39.1   23.0 2024年12月期第3四半期末   40.1   17.1 2024年12月期期末   41.2   18.3 2025年12月期第1四半期末   42.3   18.7 2025年12月期第2四半期末   43.6   23.5 2025年12月期第3四半期末   44.3   20.0 2025年12月期期末   45.3   20.1 (注)  1.ARPU(Average Revenue Per User)とは、当社グループの顧客事業所当たりの売上額を指します。 2.人材プラットフォーム事業及び医療プラットフォーム事業の顧客事業所数の合計であり、新規開発サービスの顧客事業所数は含んでおりません。 3.当社グループでは、人材プラットフォーム事業の売上高が第2四半期に偏重するため、ARPUも第2四半期に偏重しております。 4.ファクタリング事業の報告セグメントを新規開発サービスから医療プラットフォームに変更したことにより、2023年12月期第3四半期以降のセグメントARPUを遡及修正しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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