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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

パピレス

PAPYLESS CO.,Ltd.3641 · Standard · 情報・通信業

電子書籍販売プラットフォーム「Renta!」を運営。国内に加え、台湾・英語圏にも展開する電子書籍のパイオニア。

概要

パピレスは、1995年に富士通の社外ベンチャー制度を利用して設立された電子書籍販売会社である。旗艦サービス「Renta!」を軸に、スマートフォンやタブレット向けに電子書籍を配信する。2026年3月期の売上高は147億円、従業員数は172名。東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

電子書籍販売とIP制作の2本柱

パピレスグループは、電子書籍事業とIP制作事業の2つのセグメントで構成される。電子書籍事業では、自社運営の「Renta!」を通じてコミック、ノベル、実用書などを販売・レンタルする。IP制作事業では、子会社JadeComiXがWebtoonコンテンツやオリジナル作品を開発する。2026年3月期のセグメント別売上高は、電子書籍事業が147億円、IP制作事業は別途計上されないが、グループ全体の売上高の大部分を占める。

売上高は減少傾向、収益性の改善途上

売上高は2016年3月期の105億円から2021年3月期の237億円まで成長したが、その後減少に転じ、2026年3月期には147億円となった。営業損益は2025年3月期に3億円の損失を計上したが、2026年3月期は1億円の黒字に回復。純利益は2億円から0億円へと縮小している。市場競争の激化と広告効率の低下が収益を圧迫している。

国内外の子会社が支えるグループ体制

グループはパピレス本体と6つの連結子会社で構成される。国内では、次世代コンテンツを開発するネオアルド、Webtoon制作のJadeComiX、海外向け取次のアルド・エージェンシー・グローバルが事業を担う。海外では、台湾に巴比楽視網路科技、米国にPapyless Global、香港にPAPYLESS HONG KONGを設立し、それぞれ中国語繁体字版、英語版の「Renta!」を運営する。

拡大する市場だが競争は激化

電子書籍市場は2024年度に6,703億円(電子コミック5,878億円)と推計され、成長が続く。しかし参入障壁が低く、多くの競合が存在する。パピレスは、TVCMやキャンペーンで認知度向上を図る一方、個人情報保護法改正によるターゲティング広告の規制強化が集客効率を低下させている。また、出版社からの仕入コスト上昇も収益を圧迫する要因である。

業界の中での役割は電子書籍販売・配信サービス企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
147億円
営業利益
1億円
営業利益率
0.7%
純利益
0億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
電子書籍事業147億円100.0%8億円5.4%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01電子書籍主力

スマートフォン・タブレット・PC向けに電子書籍を販売。国内では「Renta!」を運営し、海外では台湾向け「中国語繁体字版Renta!」、英語圏向け「英語版Renta!」を展開。出版社からコンテンツを調達し、ユーザーに配信。

主な製品・サービス3
Renta!(国内版)
漫画や書籍を中心に、スマホ・PCで読める電子書籍ストア。
中国語繁体字版Renta!
台湾市場向け電子書籍ストア。当社グループがコンテンツを提供。
英語版Renta!
英語圏向け電子書籍ストア。

02IP制作準主力

Webtoonコンテンツおよびオリジナルコンテンツの制作。子会社JadeComiXが制作し、自社電子書籍サイトなどで提供。

主な製品・サービス1
Webtoonコンテンツ
縦読み形式のデジタルコミックを制作し、電子書籍サービスに提供。

製品と技術

主力サービス「Renta!」のレンタル型販売

「Renta!」は、電子書籍を購入だけでなく、期間限定でレンタルする方式を採用している。ユーザーは1冊単位で借りることができ、低価格で多くの作品を試せる。会員数は1,000万人を突破し、2024年には「Renta!マンガ大賞」を開催。コミックを中心にノベル、実用書など幅広いジャンルを取り揃えている。

海外向け「Renta!」の多言語展開

英語圏向け「英語版Renta!」と中国語繁体字圏向け「中国語繁体字版Renta!」を運営している。現地法人が運営し、コンテンツはアルド・エージェンシー・グローバルが取次ぎ提供。2025年には北米アニメコンベンション「Anime NYC」に出展し、ブランド認知を高めている。オリジナル作品の海外販売も開始している。

次世代コンテンツ「タテコミ」「アニコミ」

スマートフォン向けに最適化した縦スクロールフルカラーコミック「タテコミ」を強化。さらに、マンガにモーションと声優の音声を付けたタテ型アニメーション「アニコミ」を開発。『聖女なのに国を追い出されたので』は累計200万冊を突破し、アニコミ化・TV放送も実現した。短い小説に画像を加えた「絵ノベル」も展開している。

IP制作事業:Webtoonレーベル「ZETooN」

2023年設立のJadeComiXが、フルカラー縦スクロールコミックレーベル「ZETooN」を立ち上げた。セガサミーグループとの合弁で、オリジナルIPの開発・制作を行う。縦長フォーマットのWebtoonは若年層に人気で、国内外のヒット作品分析に基づいたグローバル展開を視野に入れている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

電子書籍先駆者、減収赤字から脱却へ

パピレスは電子書籍販売「Renta!」を運営。2025/3期は売上158億円、営業赤字1.9%と若干の赤字。2026/3期は売上147億円も営業黒字0.68%と小幅回復見込み。同業のソラコムやL is Bと比べ、コンテンツ配信という異なる領域に特化。電子書籍市場は成長しているが、競合のAmazon Kindleや楽天Koboに押されシェアは限定的。収益性改善が課題。

強み

  • 自社運営の「Renta!」で、作家・出版社と直接取引。
  • マンガ・雑誌・書籍など多ジャンルを取り揃える。
  • 独自ポイントで顧客ロイヤルティを高める仕組み。
  • 2026/3期は営業黒字見込みで、収益改善の兆し。

課題

  • Amazon・楽天などプラットフォーマーにシェアで劣る。
  • 営業利益率1%未満と低く、利益拡大が急務。
  • 直近2期連続の減収で、顧客離れのリスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がパピレス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 15件

富士通の社外ベンチャーから電子書店パピレス誕生(1995年)

創業者・天谷幹夫が、富士通の社員起業支援制度を利用し、1995年3月に「株式会社フジオンラインシステム」を設立した。資本金2,000万円で東京都豊島区に構え、同年11月に「電子書店パピレス」を開設し、電子書籍の販売を開始した。これがパピレスの原点である。

商号変更と携帯電話への展開(2000~2003年)

2000年10月に商号を「株式会社パピレス」に変更。2003年10月には携帯電話公式サイトでの電子書籍販売を開始し、モバイル市場に進出した。この時期、日本では携帯電話向けコンテンツ市場が拡大しており、新たな販路を確保した。

レンタル型電子書籍「Renta!」の開始(2007年)

2007年4月、電子書籍レンタルサイト「電子貸本Renta!」(現Renta!)を開設。従来の買い切り型とは異なる、期間限定で読めるレンタル方式を導入し、低価格で多くの作品を楽しめるサービスとして差別化を図った。これが現在の主力サービスへと成長する。

証券取引所への上場(2010年)

2010年6月、大阪証券取引所JASDAQに上場。2013年7月の東京・大阪両取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場した。上場後、海外展開や子会社設立を加速させる資金を調達した。

海外展開の本格化(2011~2017年)

2011年9月に英語版Renta!、2013年7月に中国語繁体字版Renta!を開設。2014年には台湾に現地法人を設立し、2017年には米国と香港に子会社を設立。海外向けコンテンツ取次会社アルド・エージェンシー・グローバルも設立し、グローバルな販路を構築した。

市場区分変更とIP制作への参入(2022~2023年)

2022年4月の東京証券取引所の市場区分見直しにより、スタンダード市場に移行。2023年5月、セガサミーホールディングスとの合弁でJadeComiXを設立し、Webtoonコンテンツの開発に乗り出した。従来の電子書籍販売に加え、自社IPの創出を目指す新たな柱を育てている。

年表15件を開く

1990年代

  • 1995年3月創業創業者である天谷幹夫が、「富士通株式会社」の社外ベンチャー制度(社員の起業支援制度)を利用して、通信ネットワークによる電子書籍販売を事業とする「株式会社フジオンラインシステム」を設立(東京都豊島区東池袋、資本金20,000千円)
  • 1995年11月「電子書店パピレス」を開設、電子書籍販売を開始

2000年代

  • 2000年10月商号変更商号を「株式会社パピレス」に変更
  • 2003年10月携帯電話公式サイトで電子書籍販売を開始
  • 2007年4月電子書籍レンタルサイト「電子貸本Renta!」(現・「Renta!」)を開設

2010年代

  • 2010年6月上場大阪証券取引所JASDAQに上場
  • 2011年9月「電子貸本Renta!(英語版)」(現・「Renta!(英語版)」)を開設
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
  • 2013年7月「電子貸本Renta!(中国語繁体字版)」(現・「Renta!(中国語繁体字版)」)を開設
  • 2014年9月中華民国に「巴比楽視網路科技股份有限公司」(現・連結子会社)を設立
  • 2015年7月「株式会社ネオアルド」(現・連結子会社)を設立
  • 2016年9月本社を現在地(東京都千代田区紀尾井町)に移転
  • 2017年5月米国カリフォルニア州に「Papyless Global,Inc.」(現・連結子会社)を設立 香港に「PAPYLESS HONG KONG CO.,LTD.」(現・連結子会社)を設立「アルド・エージェンシー・グローバル株式会社」(現・連結子会社)を設立

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所スタンダード市場に移行
  • 2023年5月「JadeComiX株式会社」(現・連結子会社)を設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 日本国内電子書籍販売売上高シェア第1位

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    デジタルコンテンツの安定的収集と最適化

    高品質なデジタルコンテンツを安定的に収集し、全世界の顧客ニーズに合わせて最適化する。販売力の高いオリジナルコンテンツを恒常的に供給する体制を構築し、構造分析に基づく分業化とAIによる効率化を図る。

  2. 02

    次世代コンテンツとサービスの開発

    動画、音声、双方向性等デジタルの特長を活かした次世代コンテンツとサービスを開発し、新たな付加価値を創出する。

  3. 03

    AI活用による販売プラットフォーム構築

    顧客ごとに最適なデジタルコンテンツを提供できる販売プラットフォームをAI等の技術も活用して構築し、デジタルコンテンツ販売高第1位を目指す。

  4. 04

    グローバルな販売プラットフォーム展開

    国内だけでなく、英語圏・中国語圏等の全世界の顧客を対象としたグローバルなデジタルコンテンツ販売プラットフォームへ発展させ、コンテンツの販路拡大を目指す。

  5. 05

    オリジナルIPの創出とグローバル展開

    国内外のヒットコンテンツ分析に基づき、オリジナルの縦スクロールコミックレーベルをグローバルに展開。IPコンテンツを出版、映像、ゲーム等多様な分野に展開し収益最大化を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で172人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は518万円で、9期前と比べて+22.6%平均年齢は34.5歳、平均勤続年数は6.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月83
2018年3月90
2019年3月42232.34.7103
2020年3月51132.94.5116
2021年3月44532.85.4125
2022年3月52232.75.3134
2023年3月52133.96.0138
2024年3月51634.46.3148
2025年3月49834.66.5158−190
2026年3月51834.56.317258

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率23.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)89.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社6(国内 4 / 海外 2、うち連結子会社 6) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社 — 東京都 千代田区26百万円
電子書籍 事業
本社 — 東京都 品川区2百万円
IP制作 事業
本社 — 中華民国 台北市0百万円
電子書籍 事業
主な関係会社
  • 国内
    巴比楽視 網路科技 股份有限公司
    中華民国 台北市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社 ネオアルド
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Papyless Global,Inc.
    米国 カリフォルニア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    PAPYLESS HONG KONG CO.,LTD.
    香港 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    アルド・エージェンシー・グローバル 株式会社
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    JadeComiX 株式会社
    東京都 品川区 · 連結子会社
    議決権60.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は147億円営業利益1億円前期と比べると減収で、売上が-7.0%。

売上高
-7.0%
147億円
営業利益
1億円
純利益
0億円
営業利益率
0.7%
前期比 +2.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高153億円147億円
営業利益3億円1億円
純利益1億円0億円
1株あたり配当¥10¥10

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は37億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−15.9%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q444
2024年1Q44−1−2.30
2024年2Q4612.20
2024年3Q4124.91
2024年4Q411
2025年2Q82−1−1.2−2
2025年4Q76−2−2.60
2026年2Q7522.71
2026年4Q72−1−1.4−1
2027年1Q3700.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は56億円から147億円へ2.6倍に増えた。直近期の営業利益率は0.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
2013年3月5653
中華民国に「巴比楽視網路科技股份有限公司」(現・連結子会社)を設立
2014年3月6974
「株式会社ネオアルド」(現・連結子会社)を設立
2015年3月8464
2016年3月105107
米国カリフォルニア州に「Papyless Global,Inc.」(現・連結子会社)を設立 香港に「PAPYLESS HONG KONG CO.,LTD.」(現・連結子会社)を設立「アルド・エージェンシー・グローバル株式会社」(現・連結子会社)を設立
2017年3月1411611
2018年3月162139
2019年3月1922013
2020年3月2331510
2021年3月2372315
2022年3月207128
「JadeComiX株式会社」(現・連結子会社)を設立
2023年3月18657
2024年3月17252
2025年3月158−3−3−1.9−2
2026年3月147150.70

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高147億円のうち、営業利益として残るのは1億円0.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は0億円、売上の0.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金53.7%79億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金45.6%67億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益0.7%1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
46.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比7.7pt
0.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比6.6pt
0.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比13.1pt
0.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが4億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは4億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は89億円で、売上の7.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月600616
2014年3月6−20420
2015年3月5−4−1120
2016年3月12301535
2017年3月15−101449
2018年3月71−2854
2019年3月23002378
2020年3月120−21288
2021年3月24−1−223110
2022年3月−1−5−12−693
2023年3月−61−2−587
2024年3月7067102
2025年3月−60−12−684
2026年3月40−1489

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は133億円。このうち返さなくてよい自己資本が90億円で、自己資本比率は67.1%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月35221363.4
2014年3月43271662.0
2015年3月48291960.1
2016年3月62352755.6
2017年3月82463655.3
2018年3月89543560.4
2019年3月118675156.2
2020年3月131765557.6
2021年3月152916159.2
2022年3月138885062.9
2023年3月134944069.9
2024年3月1451044170.7
2025年3月127903769.8
2026年3月133904467.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
108億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
95億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
44億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
61
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率1 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中261位あたり、逆に低いのはROE605社中562位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
0.0%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
0.7%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
67.1%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-7.0%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.0%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥994で、1年前と比べて+13.6%過去52週の値幅のなかでは47%の位置にある。

¥994+0.6%1ヶ月+3.5%1年+13.6%時価総額103億円
過去52週の値幅
安値¥880高値¥1,121

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)67.5倍
PBR0.97倍
配当利回り1.01%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価979円は25日移動平均線964円を1.5%上回り、75日線948円に対しても3.3%プラス。200日線985円はほぼ並んだ水準で、乖離は小さい。52週高値1121円からは12.7%下回る一方、52週安値880円からは11.3%上昇し、レンジ内での推移が続く。直近1カ月で2.8%上昇し、8月に入ると緩やかな上昇傾向。出来高は8月3日に10700株、8月14日に11300株と膨らむ場面があったが、全体的には3000〜5000株の水準で安定。RSIは64と中立やや強気で、上値追いの余地が残る。8月21日には前日比0.62%高となり、やや買い優勢。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)

PERは81.99倍と同業界平均48.57倍を大きく上回り、予想PERも66.5倍と高水準。PBRは0.96倍と業界平均2.92倍を下回るが、ROEは0%で収益性が極めて低い。配当利回りは1.02%と業界平均2.64%を下回り、業績は赤字転落している。直近の売上高は減少傾向で、営業損失も計上。株価は高PERで割高と判断されるが、PBRの低さが一部緩和要因。

指標この会社業種平均
PER (予想)67.5倍
PBR0.97倍2.96倍
ROE0.0%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、事業構造改革の進捗と収益回復の可能性。強気派は、電子書籍市場の成長性、サブスクリプションなど新サービスの可能性を評価する。弱気派は、売上高が減少傾向(2025/3期158億円、2026/3期147億円予想)にあること、営業赤字(2025/3期は-1.9%)、競争激化による手数料率の低下を懸念する。株価はPBR0.96倍と割安だが、利益改善が見えない限り割安圏が続く。

プラスに働く材料7
  • 市場成長への期待

    電子書籍市場は拡大傾向が続く。

  • コスト削減効果

    赤字からの改善計画が進行中。

  • 低評価からの回復

    PBR1倍割れで割安感がある。

  • 営業損益が黒字転換、収益改善を確認通年影響

    2026年3月期の営業利益は1億円、前期の3億円赤字から4億円改善した。

  • PBR0.96倍と純資産下回る水準継続影響

    PBR0.96倍で解散価値近辺。時価総額101億円に対し純資産約106億円。

  • 予想PER66.5倍と低下、成長期待再燃決算発表後影響

    実績PER82.0倍から予想PER66.5倍に低下。市場は業績改善を一部織り込む。

  • 株価1年で12%上昇と底堅さ継続影響

    過去1年で株価は12.05%上昇。時価総額101億円と小型ながら相対的に底堅い。

マイナスに働く材料7
  • 売上減少

    2026/3期売上147億円と前期比10%減予想。

  • 収益悪化

    2025/3期営業赤字に転落。

  • 競争激化

    大手や新興サービスの台頭でシェア低下の恐れ。

  • 売上高3期連続減収で事業縮小通年影響

    売上高は172億円→158億円→147億円。2026年3月期は前期比7%減。

  • 純利益0~2億円で収益力が低迷継続影響

    直近3期の純利益は2億円、-2億円、0億円。ROE0%台で資本効率が低い。

  • 外国持株比率2.18%と需給が細い継続影響

    外国持株比率2.18%は低位。時価総額101億円と小規模で流動性リスク。

  • 配当利回り1.02%と株主還元が弱い次回株主総会影響

    配当利回り1.02%と低位。株主への利益還元が乏しく投資妙味は限定的。

次の決算で確かめる点
売上高推移
減収傾向が続くかどうか確認。
営業利益率
収益改善の度合いを測る。
電子書籍取扱高
市場での競争力を示す指標。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり10で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.01%。

年間配当
¥10
1株あたり
配当利回り
1.01%
いまの株価に対して
配当性向
16.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月104.0
2018年3月100.05.7
2019年3月100.06.7
2020年3月100.011.1
2021年3月100.05.9
2022年3月100.036.8
2023年3月100.011.5
2024年3月100.016.5
2025年3月100.0
2026年3月100.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥10

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ28,905人。区分でいちばん多いのは個人・その他87.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が9.7%を占め、残る90.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他54.164.468.367.884.287.0
自己株式2.09.69.53.315.915.9
事業法人15.815.916.424.89.19.1
外国法人21.614.612.04.72.62.0
証券会社2.60.81.01.13.01.1
金融機関5.94.22.11.41.00.6
外国人個人0.10.10.10.20.20.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01天谷 幹夫33.19
02セガサミーホールディングス株式会社8.72
03松井 康子2.45
04福井 智樹0.89
05BNP PARIBAS NEW YORK BRANCH - PRIME BROKERAGE CLEARANCE ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ)0.56
06野村證券株式会社0.41
07CITIBANK HONG KONG PBG CLIENTS H.K.(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.39
08第一生命保険株式会社0.31
09株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.29
10株式会社SBI証券0.25

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-24
    セガサミーホールディングス株式会社
    新規の大量保有報告
    0.00%
    -8.72pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−100%、1株純資産は14期で+17%。直近期のROEは0.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月12688415.315.14.0
2014年3月1721,05017.813.42.9
2015年3月7158212.813.33.5
2016年3月6635218.913.64.9
2017年3月11646428.429.24.0
2018年3月8754417.223.25.7
2019年3月13767022.516.16.7
2020年3月9876213.717.311.1
2021年3月15691018.713.75.9
2022年3月789528.517.936.8
2023年3月721,0187.313.411.5
2024年3月221,0402.241.216.5
2025年3月−171,032−1.7
2026年3月−01,0340.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額164百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
松井康子取締役社長(代表取締役)57253,684
福井智樹専務取締役 仕入部門統括5592,292
天谷幹夫取締役 アドバイザー783,427,704
岡田英明取締役 販売部門統括兼システム管理部長5222,500
須永喜和取締役 管理部門統括兼総務・経理部長5922,500
今田公久取締役69
三竹兼司取締役67
齋藤政彦常勤監査役64
齊藤清仁監査役57
蒲谷剛史監査役66

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)54210314629
社外取締役718183

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容894字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(「株式会社パピレス」)及び子会社6社により構成されており、スマートフォン、タブレット、PC等の情報端末向けに、ネットワーク配信による電子書籍販売を主たる業務とし、さらにIP制作の事業活動を展開しています。 当社グループの事業内容と当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは、次のとおりです。 なお、下記の事業は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一です。 (1) 電子書籍事業 ・「株式会社ネオアルド」は、次世代コンテンツの開発・制作を行っています。制作したコンテンツを当社及び当 社の子会社並びに電子書籍事業者に提供しています。 ・「巴比楽視網路科技股份有限公司」は、主に中華民国向けの電子書籍販売サイトである「中国語繁体字版Renta!」の運営を行っています。販売コンテンツについて、当社及びアルド・エージェンシー・グローバル株式会社から提供を受けています。 ・「Papyless Global,Inc.」は、米国をはじめとする英語圏向けの電子書籍販売サイトである「英語版Renta!」の運営を行っています。販売コンテンツについて、当社及びアルド・エージェンシー・グローバル株式会社から提供を受けています。 ・「PAPYLESS HONG KONG CO.,LTD.」は、中華人民共和国の電子書籍販売サイト向けに電子書籍の提供を行う予定です。アルド・エージェンシー・グローバル株式会社が販売コンテンツを提供する予定です。 ・「アルド・エージェンシー・グローバル株式会社」は、日本の出版社等からコンテンツの提供を受け、海外の電子書籍販売サイト等に取次販売を行っています。 (2)IP制作事業 ・「JadeComiX株式会社」は、Webtoonコンテンツ及びサービスの開発とオリジナルコンテンツの制作を行っています。制作したコンテンツを当社に提供しています。 (事業系統図) 以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題3,069字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)経営方針 当社グループは、インターネットの進展による世界的なコンテンツ流通革命の中で、顧客が満足する新しい価値を創造し、世界規模のデジタルコンテンツ提案型のビジネスを目指すことを経営の基本方針としています。 (2)経営戦略等 当社グループの基本的な経営戦略は、次のとおりです。 デジタルコンテンツのアグリゲーションに関する戦略等 ・高品質なデジタルコンテンツを安定的に収集し、全世界の顧客のニーズにマッチした形で提供できるように最適化する ・販売力が高いオリジナルコンテンツを恒常的に供給できる体制を構築し、構造分析に基づく分業化とAIによる効率化を図る ・デジタルの特長(動画、音声、双方向性等)を活かした次世代コンテンツとサービスを開発し、新たな付加価値を創出する デジタルコンテンツのディストリビューションに関する戦略等 ・顧客ごとに最適なデジタルコンテンツを提供できる販売プラットフォームを、AI等の技術も活かして構築し、デジタルコンテンツ販売高第1位を目指し、社会的・経済的にグループの価値を最大化する ・インターネットを通して、国内だけでなく、英語圏、中国語圏等の全世界の顧客を対象としたグローバルなデジタルコンテンツ販売プラットフォームへと発展させ、コンテンツの販路拡大を目指す (3)経営環境 当社グループが行っている電子書籍事業は、通信環境の整備やデバイス性能の向上に伴い、電子書籍の普及が進み、市場規模が拡大していますが、比較的、参入障壁が低いため、市場参入企業も多く、市場シェアの獲得競争が一層激化しています。 当連結会計年度においては、不安定な世界情勢や急激な為替変動を背景とした物価上昇等による、ユーザーの消費行動の低下、個人情報保護法の改正に伴うターゲティング広告の規制強化等の影響により、経営環境は、厳しい状況にあります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 (電子書籍事業) ① ユーザーが使い易い総合電子書店サービス 従来から採用しているクラウド型配信方式を拡大し、複数の端末で利用可能なマルチデバイス展開を継続しつつ、スマートフォンやタブレットユーザーをターゲットとした販売の強化を目指します。 また、ユーザーの声に基づいた、サイト機能、アプリ、ビューア等の利便性の向上や顧客サポートの強化等の改良を行い、サービスを一層充実させる方針です。 さらに、AIの実用化を行い、検索機能等のユーザビリティの向上を図ります。 ② コンテンツの拡充 出版社等との契約をさらに増やし、掲載コンテンツの品揃えを充実させ、ユーザー層の拡大を図ります。 また、スマートフォン向けに最適化した、タテ読みフルカラーコミック「タテコミ」のコンテンツ数を増加させ、普及促進を強化します。 合わせて、デジタルならではの演出を加えた次世代コンテンツの開発強化を図ります。ⅰ)小説の文章を短く区切り、画像を追加した「絵ノベル」、ⅱ)「タテコミ」にアニメーション効果及び人気声優によるボイスを付加した、スマホで見るタテ型マンガアニメーション「アニコミ」等の開発・改良を進め、制作体制を強化します。 さらに、オリジナルコンテンツの制作体制を強化し、自社レーベルを通じて、掲載数の増加を目指します。 ③ 認知度の向上 TVCM等のマス広告を実施し、ユーザー層の拡大を図ります。集客のためのプロモーション強化を積極的に行うとともに、広告効果を継続的に検証し、AIを活用しながら広告効率の向上を図り、会員数の増加と当社グループが運営する電子書籍販売サイトの認知度向上に努めます。 また、各種キャンペーンやニュースリリースを積極的に行うとともに、SNSを活用してユーザーと対話する機会を増やしていきます。 ④ 販売システム及び電子書籍制作掲載体制の合理化及び構築 販売システムについては、次々と発表される新端末に迅速に対応するため、システムの統一化、応用性の向上を図ります。 また、データ量の増加による回線負荷への対応や、有事の際のサービス継続性強化のため、サーバー及び回線の増強や、バックアップ体制の強化等、運用保守の改善に努めていきます。 電子書籍制作掲載体制については、電子書籍素材の一元管理による効率的な制作体制の強化、制作関連システムの自動化や合理化を進めていきます。 ⑤ 海外での電子書籍販売 海外での電子書籍販売については、翻訳をはじめとし、様々な課題を抱えていますが、国内に比べてコンテンツ市場が大きく、また、拡大が見込まれています。英語圏、中国語繁体字圏、中国語簡体字圏、韓国語圏に向けて電子書籍事業を展開し、海外での事業拡大を目指します。 ⑥ ブランドの確立 社会的な認知が広がるとともに、市場参入業者も多く、厳しい競争が続く電子書籍業界の中で、ユーザーから選ばれる電子書籍販売サイトを目指し、ブランド構築を進めていきます。 運営サイトの統合、代替がきかないオリジナリティの高いサイト構築等を行い、競合他社との差別化を図り、競争優位性があるブランドの確立を目指します。 (IP制作事業) ① 新規IPの創出に向けた体制確立 オリジナル作品の制作推進による新規IPの創出及び既存IPの活用のための指針を策定するとともに、持続的に運用していくための体制整備を行います。 当社グループが運営する電子書籍サイトにおける国内外のヒットコンテンツを対象として、地域特性等の分析を行ったうえで、オリジナルの縦スクロールコミックレーベルのグローバル制作指針を策定し、指針に基づき継続的にコンテンツのリリースが可能な制作体制の整備を実施します。 ② オリジナルレーベルの認知度向上 当社グループの翻訳機能、流通機能を最大限に活用し、国内及び海外ユーザーに向けて積極的なプロモーションを展開します。 日本語版と英語版のオリジナルレーベルサイトを新規に創設し、作品のティザーや無料サンプル、詳細情報等を公開することで、グローバル規模で、ユーザーとのダイレクトなタッチポイントの創出を目指します。 また、SNS等を活用した情報発信や定期的なキャンペーンにより、オリジナルレーベルの認知度向上を図ります。 ③ グローバルIPの創出 世界をターゲットとし、世界中で愛されるグローバルIPの創出を目指します。 オリジナルレーベルのコンテンツ制作のほか、メディアミックスによるコラボコンテンツやリメイクコンテンツ制作等により、グローバル規模でのラインナップの拡充を図ります。 また、オリジナルレーベルのコンテンツを、IPコンテンツとして、グローバル規模で、出版、映像、ゲームなどの多様な分野に展開し、IPの収益最大化を図ります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、日本国内における電子書籍販売売上高シェア第1位を目標として経営を行っており、電子書籍販売売上高を、目標の達成状況を判断するための指標としています。 また、同時に、全世界での電子書籍販売売上高の向上も目標としており、海外での電子書籍販売売上高を、目標の達成状況を判断するための指標としています。
事業等のリスク4,495字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)競合他社の影響について 電子書籍販売事業には、特許等による特別な参入障壁が存在していないため、多数の企業が参入しています。 競合他社が、当社グループに比べて、ユーザーに支持されるサービス提供や効果的な集客施策を実施した場合は、当社グループの収入及び収益が減少するリスクがあります。 ① リスクが顕在化する可能性の程度や時期 当連結会計年度以前から、競合他社との競争は激化しており、リスクは既に顕在化しています。 ② リスクが顕在化した場合に経営に与える影響 競合他社に比べて、当社グループが運営する電子書籍販売サイトがユーザーに支持されない、または、有効な集客施策を実施することができない場合は、当社グループの収入が減少し、収益も減少します。 ③ リスクへの対策 当社グループは、以下のリスクへの対策を実施しています。 ⅰ.広告宣伝、販売促進の集客施策の積極的な実施 ⅱ.広告宣伝施策において、継続的な効果測定を行うとともに、AIの導入を進め、効果の向上に努める ⅲ.ユーザーニーズを調査し、ユーザビリティの向上を目的とした、恒常的なサイト改良の実施 ⅳ.コンテンツ検索機能の向上を目的としたAIの導入の促進 ⅴ.既存の電子書籍の販売強化を行うと同時に、デバイス、通信インフラ環境の発展・普及に合わせて、ユーザーにとって魅力的な次世代コンテンツの開発 ⅵ.国内市場だけでなく、海外市場への積極的な進出 ④ リスクの重要性・水準の変化 参入障壁が存在しない電子書籍市場では、2010年の電子書籍元年以前から、競合他社との激しい競争が続いています。そのため、リスクの重要性・水準は、当連結会計年度末現在においても大きな変化はありません。 ⑤ 経営方針・経営戦略等との関連性 当社グループの経営方針・経営戦略は、当該リスクを踏まえて決定されています。また、経営戦略と整合したリスク対策が実施されています。 (2)海賊版サイトについて 電子書籍は、電子データであるため、違法配信リスクが存在しています。 ① リスクが顕在化する可能性の程度や時期 リスクが顕在化する可能性や時期については、予測することが困難です。国内外を含めて海賊版対策の強化を図ることで、将来的にはリスクが低下する可能性があります。 ② リスクが顕在化した場合に経営に与える影響 リスクが顕在化した場合の影響を想定することは困難です。過去に影響があった「漫画村」による電子書籍業界に与えた被害額は3,200億円(一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構による試算)と推定されています。 ③ リスクへの対策 海賊版サイトをはじめとしたさまざまな電子書籍事業に関する問題に対応するため、読者への正規版購入と著者への収益還流を推進することを目的とし、電子書店5社(株式会社アムタス、株式会社イーブックイニシアティブジャパン、エヌ・ティ・ティ・ソルマーレ株式会社、株式会社パピレス、株式会社ビーグリー)が発起人となり、「日本電子書店連合」を発足し、運営しています。 「日本電子書店連合」は、正規の電子書店の公認マーク(「ABJマーク」)の策定や海賊版対策及びSTOP!海賊版の啓発活動等を行っている、一般社団法人ABJに協力しています。 ④ リスクの重要性・水準の変化 リスクの重要性・水準は、電子書籍の市場規模に比例して大きくなっていると判断しています。 ⑤ 経営方針・経営戦略等との関連性 経営方針・経営戦略と直接的な関連性はありませんが、その前提である電子書籍市場の健全な発展に悪影響を与えるリスクとして認識しています。 (3)システム障害について 当社グループが行っている電子書籍事業を営むためには、コンピューターネットワークシステムの構築及び運用が不可欠なものとなっています。 当社グループが構築・運用しているコンピューターネットワークシステムに障害が発生した場合は、障害の規模に応じて当社グループの収入及び収益が減少するリスクがあります。 ① リスクが顕在化する可能性の程度や時期 リスクの顕在化を防止するため、当社グループで予測可能なリスクについて、対応策を実施しています。 ただし、予測不可能な、ハードウェアの不具合、通信回線の障害、新たなコンピューターウィルスのほか、自然災害、火災、停電等によるリスクが顕在化する可能性の程度や時期を推定することは非常に困難です。 ② リスクが顕在化した場合に経営に与える影響 リスクが顕在化した場合の影響を推定することは困難です。システム障害の規模に応じて、当社グループの事業運営が阻害されるため、収入及び収益が減少します。 ③ リスクへの対策 当社グループ内に、コンピュータネットワークシステムの構築及び運用の専門部署を設けて、障害発生の抑止に努めています。 社外データセンターへのサーバ分割設置、無停電電源装置の導入、回線の二重化等の冗長化を継続的に実施し、不慮の事故を想定したシステム対策を行っています。 ④ リスクの重要性・水準の変化 コンピュータネットワークシステムに障害が発生した場合は、その程度によっては当社グループの営業活動が停止する可能性があり、リスクの重要性は高いものとなっています。 当該リスクの水準については、コンピュータネットワークシステムの冗長化を強化し、低減に努めています。 ⑤ 経営方針・経営戦略等との関連性 コンピュータネットワークシステムの構築及び運用は、当社グループの経営方針の達成及び経営戦略の実行のための前提要件となっています。 (4)著作権利用料について 当社グループは、掲載コンテンツに関して、出版社等と著作権利用契約を締結し、著作権利用料を支払っています。 著作権利用料は、契約によって支払料率が決定されていますが、契約支払料率が変動した場合や契約の更新に支障をきたす何らかの事情が生じた場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ① リスクが顕在化する可能性の程度や時期 当社グループは、電子書籍販売事業を長年営んでおり、出版社等のコンテンツホルダーと長年直接取引を行ってきました。 電子書籍業界の発展を第一に考え、電子書籍書店と出版社等のコンテンツホルダーの双方にメリットがある著作権利用契約を締結して、協力して事業を行っています。 ただし、一部の大手出版社とは、紙書籍事業との兼ね合い等の外的要因もあり、厳しい契約交渉を続けています。 一部の大手出版社との間の著作権利用契約については、支払料率の上昇や契約が継続できない事態が発生する可能性があります。 当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期を予測することは困難です。 ② リスクが顕在化した場合に経営に与える影響 著作権利用に対する支払料率が上昇した場合は、売上原価の売上高比率が上昇し、収益が減少します。 著作権利用契約が継続できない場合は、収入は減少しますが、収益は増加する可能性があります。 ③ リスクへの対策 出版社等コンテンツホルダーと、電子書籍業界の発展のために、協力して事業を行うことで、良好な関係の構築に努めています。 同時に、既存の紙書籍を電子化するのではなく、当社グループで、デジタルボーンコンテンツを制作する体制を強化しています。 ④ リスクの重要性・水準の変化 出版社等のコンテンツホルダーとの著作権利用契約は、当社グループの事業にとって重要です。 ただし、当社グループは、多くの出版社等のコンテンツホルダーと直接取引を行っており、一部取引先との間でリスクが顕在化した場合でも、経営に与える影響は限定的なものであると判断しています。 当該リスクの水準については、出版社等のコンテンツホルダーの電子書籍事業に対する依存度の上昇に伴い低下する可能性があります。 ⑤ 経営方針・経営戦略等との関連性 経営方針及び経営戦略のデジタルコンテンツのアグリゲーションと、特に密接な関連性があります。 また、リスクへの対策は、オリジナルコンテンツの制作体制の構築及び、次世代コンテンツの開発と関連しています。 (5)広告宣伝費について 当社グループが営むイーコマース事業にとって、広告宣伝費は、集客を図り、売上高を増加させるための重要な費用です。 広告宣伝費の費用対効果は、当社グループの収入及び収益に大きな影響を与えます。 ① リスクが顕在化する可能性の程度や時期 広告宣伝費の支出に関しては、広告効果を継続的に検証し、最適な広告宣伝を実施するように努めていますが、広告戦略が想定した効果をあげることが出来ないリスクがあります。 当社グループの広告戦略の費用対効果が低下するリスクが顕在化する可能性の程度や時期については、広告施策を、当社グループの最重要施策として位置づけ、十分な効果検証を行い、その顕在化を防ぐことに努めています。 ② リスクが顕在化した場合に経営に与える影響 費用対効果が低下した場合は、当社グループの収入及び収益が減少します。その影響は、費用対効果の低下に比例します。 ③ リスクへの対策 広告効果について、その分析を広告代理店に任せるのではなく、当社グループにおいてデータを収集し、継続的に効果分析を実施しています。 広告施策は、社会情勢の変化等及び広告技術の進化により、常に最適な施策が変化するため、広告戦略に則して、様々な広告施策をトライアンドエラーで試験的に実施し、その効果検証を行ってきました。 過去からの効果検証データの積み上げによって獲得した、広告施策に関するノウハウに基づき、広告戦略を立案し、実施することで、最適な広告施策が行える体制を構築しています。 ④ リスクの重要性・水準の変化 当社グループが営むイーコマース事業にとって、広告宣伝費は、事業の発展と継続に欠くことが出来ない費用です。 その費用対効果は、収入及び収益に直接的な影響を与えるため、リスクの重要性は非常に高いものとなっています。 リスクの水準は、基本的には変化はありませんが、事業規模の拡大に伴い、広告宣伝に依拠しないユーザーからの収入が積み上がるため、収入及び収益に与える影響は低減します。 ⑤ 経営方針・経営戦略等との関連性 経営方針及び経営戦略のデジタルコンテンツのディストリビューションと、特に密接な関連性があります。 国内におけるデジタルコンテンツの販売高についての戦略及び国外でのグローバルなデジタルコンテンツ販売プラットフォームの発展についての戦略の達成に、重要な関連性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,937字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。 ①経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって、緩やかな回復がみられます。ただし、米国の通商政策がもたらす影響等が、我が国の景気を下押しするリスクとなっています。また、国際情勢の不安定化を背景とした資源価格の高騰や円安基調の継続等による物価上昇が個人消費に及ぼす影響も受けています。 電子書籍の市場規模は、「インプレス総合研究所『電子書籍ビジネス調査報告書2025』」によると、2024年度は6,703億円(うち電子コミック市場規模が5,878億円)と推計されていますが、参入企業も多く、厳しい競争が続いています。コンテンツ需要の増加により、出版社等のコンテンツホルダーからの仕入コストが上昇し、集客を強化するための、広告宣伝や販促コストも拡大傾向となっています。 また、個人情報保護法の改正に伴うターゲティング広告の規制強化によって広告効率が低下し、ユーザーの消費行動への下押し圧力が依然として高まっていることによって、販促効果も弱まり、市場規模の成長が減速しています。 このような環境の中で、当社グループは、顧客第一主義の基本理念に基づく、サービスの向上施策及び他社との差別化を図るためのブランド戦略施策を実施しています。 サービス向上施策は、レンタル販売方式の拡充を進めています。 ブランド戦略施策は、中長期的な事業拡大を目的とした広告宣伝を、先行投資として積極的に行っています。 また、ユーザーへの還元を目的とした販売促進施策も積極的に実施しています。 さらに、将来市場が拡大すると予測される英語圏や中国語圏を中心とした海外事業への投資強化及び、今後市場に普及していく5G端末向けの次世代コンテンツの開発並びに、高品質なオリジナルコンテンツの増産にも取り組んでいます。 この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高は14,740百万円(前年同期比6.5%減)、営業利益は127百万円(前年同期は営業損失309百万円)、経常利益は481百万円(前年同期は経常損失283百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は4百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失164百万円)となりました。 以下、セグメント別の経営成績及び、展開する事業における主な活動状況を報告します。 (電子書籍事業) (集客施策) 「Renta!」の認知度向上のため、TVCM、動画、SNS等の多様な広告媒体を組み合わせた広告施策を積極的に実施しています。 また、割引やポイント還元などが適用されるクーポンの配布や、当社独自の販促企画及び大手出版社と協力しての特別キャンペーン等を実施した結果、「Renta!」の会員数は1,000万人を突破しました。それを記念に「Renta!マンガ大賞 2024」を受賞した著者等が厳選した神マンガ計1000冊以上を集めた「神マンガ 1000」という特設ページを開設しました。 さらに、パピレスサービス開始30周年を迎えるにあたり、各出版社との連携による限定企画や記念キャンペーンを順次展開しています。 (サイト改良施策) ユーザビリティの向上を目指したサイト改良を継続的に実施しています。 また、各種デバイスに最適化されたアプリの提供を図るため、ユーザー視点によるブラッシュアップの取り組みを恒常的に推進しています。 (コンテンツ施策) コミックを中心に、ノベル、実用書等、幅広いジャンルでコンテンツを拡充しているとともに、人気作品が続々と出ているオリジナルコンテンツの増産投資も実施しています。 また、多彩なジャンルをラインアップした「Renta!」のオリジナル新レーベル「spRash!」のコンテンツ配信も開始しました。「読むとちょっと前向きになれる」をコンセプトに、忙しい毎日のスキマ時間に手軽に楽しめる作品をお届けします。 さらに、若年層を中心に人気の縦型のショート動画コンテンツの配信を開始するとともに、ショートドラマ作品に限定して利用可能な割引クーポンの配布も実施しています。また、「Renta!」初のオリジナルショートドラマの独占先行配信も開始しました。 (次世代コンテンツ開発施策) 5G端末向けの縦スクロール型の高品質なコミック「タテコミ」の拡充及びマンガにモーションと音声を付加し、スマートフォンでの視聴に最適のタテ型アニメーション形式の動画コンテンツ「アニコミ」の制作体制の強化を進めています。 また、累計販売冊数が200万冊を突破した大人気フルカラー縦スクロールコミック『聖女なのに国を追い出されたので、崩壊寸前の隣国へ来ました 〜力を解放したので国が平和になってきましたが元の国まで加護は届きませんよ〜』(以下『聖女なのに』という。)のアニコミ化を実現し、「Renta!」にて配信を開始するとともに、モーションコミック形式でのTⅤ放送及びサブスク配信も開始しています。 さらに、各動画配信サービスにて、自社オリジナルモーションコミック『魔寄せ宮女、孤高の祓魔師に拾われました』をはじめとする人気作品のアニコミ版の配信も実施しています。 (海外展開施策) 海外向けの直営販売サイトの「英語版Renta!」、「中国語繁体字版Renta!」の売上拡大を目指して、集客、サイト改良、コンテンツの拡充を進めると同時に、自社オリジナルコンテンツの海外展開にも積極的に取り組んでいます。Renta!の2023年度と2024年度の少女漫画ランキング・タテコミランキングで共に第1位を獲得した、Renta!オリジナルコミック『聖女なのに』の海外での販売も開始しました。 また、海外取次会社AAG(アルド・エージェンシー・グローバル株式会社)を通して、英語、中国語及び韓国語のコンテンツ取次販売を行っています。直営以外の海外販売サイトにも展開し、販路拡大が進んでいます。 さらに、海外市場における認知度の向上策として、ニューヨークにて開催される北米東海岸最大級のアニメコンベンション「Anime NYC 2025」に出展しました。同イベントは14万人を超える動員者数を記録し、当社のブースには多くの漫画読者が来場しました。今後もこのような直接的な交流の機会を活用し、現地市場におけるユーザーベースの拡大とブランディングの強化を図っていきます。 以上の結果、電子書籍事業において、売上高は14,745百万円(前年同期比6.5%減)、セグメント利益は762百万円(前年同期はセグメント損失141百万円)となりました。 (IP制作事業) IP制作事業については、セガサミーホールディングス株式会社との合弁会社であるJadeComiX株式会社が、中心的な役割を担い、フルカラー縦スクロールコミックレーベル「ZETooN」を立ち上げ、オリジナルコンテンツIPの開発に取り組んでいます。 グローバルな事業展開に向け、2025年12月にWebtoonを主軸にした「ZETooN」第一弾ラインアップとして、「Renta!」でオリジナル新作4タイトルの独占先行配信を行うことができました。 以上の結果、IP制作事業において、売上高は0百万円(前年同期は発生せず)、セグメント損失は281百万円(前年同期はセグメント損失142百万円)となりました。 ②財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は12,519百万円となり、前連結会計年度末に比べ650百万円増加しました。これは主に、現金及び預金が697百万円増加したことによるものです。 固定資産は814百万円となり、前連結会計年度末に比べ49百万円減少しました。これは主に、繰延税金資産が36百万円減少したことによるものです。 この結果、資産合計は13,333百万円となり、前連結会計年度末に比べ600百万円増加しました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は4,358百万円となり、前連結会計年度末に比べ654百万円増加しました。これは主に、未払金が34百万円、未払消費税が89百万円、未払法人税等が348百万円、前受金が175百万円増加したことによるものです。 固定負債は1百万円となり、前連結会計年度末に比べ1百万円増加しました。 この結果、負債合計は4,359百万円となり、前連結会計年度末に比べ655百万円増加しました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は8,974百万円となり、前連結会計年度末に比べ54百万円減少しました。これは主に、自己株式の減少により103百万円、為替換算調整勘定が51百万円増加したものの、利益剰余金が配当金の支払等により90百万円、非支配株主持分が112百万円減少したことによるものです。 この結果、自己資本比率は67.1%(前連結会計年度末は69.8%)となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、過年度法人税等の支払等の要因により一部相殺されたものの、税金等調整前当期純利益481百万円(前年同期は税金等調整前当期純損失283百万円)を獲得したこと等により、前連結会計年度末に比べ519百万円増加し、当連結会計年度末には8,927百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は421百万円(前年同期は573百万円の使用)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益481百万円、前受金の増加額151百万円、過年度法人税等の支払額235百万円、法人税等の還付額133百万円等によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は3百万円(前年同期比21.7%増)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出1,124百万円、定期預金の払戻による収入1,108百万円等によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は87百万円(前年同期比92.8%減)となりました。これは主に、配当金の支払額86百万円等によるものです。 ④生産、受注及び販売の実績 a.仕入実績 当社グループでは、実際に利用された電子書籍の利用価格及び販売数に応じて、出版社又は著者等に対し、一定割合の著作権料の支払いが発生します。当該著作権料が仕入に当たります。 当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 電子書籍事業(百万円)   7,033   94.4 IP制作事業(百万円)   0   - 合計(百万円)   7,033   94.4 b.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 電子書籍事業(百万円)   14,740   93.5 IP制作事業(百万円)   -   - 合計(百万円)   14,740   93.5 (注)セグメント間の取引については相殺消去しています。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ①経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高は14,740百万円(前年同期比6.5%減)、売上原価は7,902百万円(前年同期比3.7%減)、売上総利益は6,837百万円(前年同期比9.5%減)、販売費及び一般管理費は6,709百万円(前年同期比14.7%減)、営業利益は127百万円(前年同期は営業損失309百万円)、営業外収益は354百万円(前年同期比358.4%増)、営業外費用は0百万円(前年同期比98.6%減)、経常利益は481百万円(前年同期は経常損失283百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は4百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失164百万円)となりました。 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、売上高と売上原価及び広告宣伝費があります。 売上高は、前連結会計年度に比べて減収となっています。これは、広告施策の効果が低下していることによります。原材料価格の高騰や為替の変動等による物価上昇により、ユーザーの消費行動への下押し圧力が強まること及び、個人情報保護法の改正によるターゲティング広告の規制強化等が広告効果に影響を与えています。 売上原価は、前連結会計年度に比べて発生金額が減少しています。これは、売上高の減少に伴う著作権利用料の減少によるものです。 広告宣伝費は、前連結会計年度に比べて発生金額が減少しています。これは、「Renta!」ブランドの認知度の向上とユーザー層の拡大を図るため、一般層に向けて広告を継続的に実施していますが、ターゲティング広告の規制強化等に関する影響を勘案し、広告施策を抑制していることによるものです。 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、国内及び海外での電子書籍販売売上高を、達成状況を判断するための指標としています。 売上高は、当連結会計年度の事業計画に比べて4.1%の不利差異となっています。 ②財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度末における財政状態は、流動資産は12,519百万円(前連結会計年度末比5.5%増)、固定資産は814百万円(前連結会計年度末比5.8%減)、資産合計は13,333百万円(前連結会計年度末比4.7%増)、流動負債は4,358百万円(前連結会計年度末比17.7%増)、固定負債は1百万円(前連結会計年度末は残高なし)、負債合計は4,359百万円(前連結会計年度末比17.7%増)、純資産合計は8,974百万円(前連結会計年度末比0.6%減)、自己資本比率は67.1%(前連結会計年度末は69.8%)となりました。 当社グループは、運転資金及び設備資金について、内部資金を充当しています。現在の事業規模に比して十分な事業運営資金を有しています。 ③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローについては、税金等調整前当期純利益の計上、前受金の増加、過年度法人税等の支払、法人税等の還付等により421百万円の獲得(前年同期は573百万円の使用)となっています。 投資活動によるキャッシュ・フローについては、定期預金の預入による支出、定期預金の払戻による収入等により3百万円の使用(前年同期比21.7%増)となっています。 財務活動によるキャッシュ・フローについては、配当金の支払等により87百万円の使用(前年同期比92.8%減)となっています。 ④資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、著作権料、コンテンツ制作費用及び広告宣伝費用です。投資を目的とした資金需要は、重要なものはありません。 当社グループの資本の財源は、ほぼ利益剰余金となっています。 資金の流動性については、当社グループは、重要な設備等を必要としていないため、総資産の構成は、大部分が流動資産であり、また、流動資産の大部分が現金及び預金となっています。 ⑤重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されています。 会計方針は、当社グループの財政状態及び経営成績を正しく示すことができると判断したものを選択及び適用しています。 会計上の見積りを行うに際して使用した重要な仮定は、時価による測定を含め、合理的であると判断しています。 なお、当社グループが選択及び適用した会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 4.会計方針に関する事項」に記載しています。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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