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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,959.24+192ドル円158.93-1NASDAQ26,195.71+96S&P 5007,663.84+32SOX 指数11,328.43+409/2終値

アイキューブドシステムズ

i3 Systems, Inc.4495 · Growth · 情報・通信業

法人向けモバイル端末管理(MDM)のSaaS専業。NTTドコモへのOEM提供を軸に、国内中小から大規模まで幅広い導入実績を持つ。

概要

アイキューブドシステムズは、2001年創業の福岡拠点のSaaS企業である。法人向けモバイル端末管理(MDM)サービス「CLOMO MDM」を主力とし、2020年7月に東証マザーズ上場、現在はグロース市場に所属。2025年6月期の連結売上高は37億円、従業員数は197名。NTTドコモへのOEM提供など販売網を広げ、MDM市場で14年連続シェア首位を維持する。

CLOMO事業を主軸とする二つの事業セグメント

当社グループはCLOMO事業と投資事業の二軸で構成される。CLOMO事業はモバイル端末管理(MDM)サービス「CLOMO MDM」を中心に、アプリ配信基盤「CLOMO MOBILE APP PORTAL」、セキュリティアプリ群「CLOMO SECURED APPs」、Windows PC向け情報漏洩対策「TRUST DELETE」をSaaS型で提供する。投資事業では子会社アイキューブドベンチャーズを通じてスタートアップ投資を行い、グループの持続的成長を支える。2025年6月期のセグメント別内訳はCLOMO事業が売上の大半を占める。

サブスクリプションモデルで安定収益を積み上げる

CLOMO事業は月額・年額の定額課金(サブスクリプション)を採用しており、解約やライセンス数減少がない限り毎月安定した収益が立つ。クラウド上でソフトウェアを提供するため、顧客急増に対しても物理サーバー追加が不要でスケールメリットを享受できる。2025年6月期の売上高は前年比27.2%増の37億円、営業利益は同30.8%増の9億円。CLOMO MDMの導入法人数とライセンス継続率が経営指標である。

全国7拠点とベトナム子会社で販路・開発を拡大

本社は福岡市中央区。東京に本社機能を持つオフィスを置き、大阪、広島、名古屋、札幌、仙台にもオフィスを展開する。2024年4月にはベトナムのソフトウェア開発会社10KN COMPANY LIMITEDを子会社化、2025年1月にはワンビ株式会社を子会社化し、TRUST DELETEをグループに取り込んだ。このように全国主要都市と海外に拠点を配置し、販路拡大と開発力強化を進めている。

販売パートナー経由で拡がる顧客基盤

CLOMO MDMの販売は主に携帯電話販売会社や代理店などの販売パートナーを通じて行われる。主要パートナーであるNTTドコモへは2022年9月よりOEM提供を開始し、中小規模企業への導入が加速した。また、AppleのVPP・ADE、GoogleのAndroid Enterprise Recommended、Microsoftとの協業など、マルチOS対応とパートナーシップを強みとする。2024年2月にはISMAPに登録され、官公庁市場でも信頼性を獲得している。

投資事業でスタートアップエコシステムを形成

投資事業は、子会社アイキューブドベンチャーズが運営するアイキューブド1号投資事業有限責任組合を通じて実施される。投資対象はモバイル、SaaS、セキュリティなど自社事業領域と親和性の高い企業、社会課題解決型企業、九州地場企業である。2025年6月期には営業投資有価証券の売却益が発生し、CLOMO事業とは異なる収益源として貢献した。投資を通じたイノベーションの連鎖創出を目指す。

業界の中での役割はモバイル端末管理(MDM)分野のSaaSプロバイダー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
44億円
営業利益
12億円
営業利益率
27.3%
純利益
7億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/6
事業売上構成比利益利益率
CLOMO事業36億円97.3%9億円25.0%
投資事業1億円2.7%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01法人向けモバイル端末管理主力

企業や教育、医療、官公庁など、様々なビジネスシーンで活用されるスマートフォン、タブレット、モバイルPCを一元的に管理・運用するサービスをSaaSとして提供。端末の利用状況監視、運用効率化、盗難・紛失時の対策など、セキュリティ強化と業務効率化を支援する。販売パートナー経由で提供し、NTTドコモへのOEM提供も行う。

主要顧客NTTドコモ

主な製品・サービス5
CLOMO MDM
iOS、Android、macOS、Windows、ChromeOSに対応したMDMサービス。端末の一元管理、アプリ配布、セキュリティポリシー適用などをクラウドで提供。
CLOMO SECURED APPs
ブラウザ、メール、スケジュール、アドレス帳、ファイル共有の5つのアプリを、セキュリティと利便性を両立させて提供するモバイルアプリケーション。MDMとセットで利用可能。
TRUST DELETE
Windows PCの紛失・盗難時に遠隔ロックやデータ消去を行う情報漏洩対策ソリューション。オフライン環境でも自動消去が可能。
CLOMO MOBILE APP PORTAL
企業専用のアプリケーションポータル。アプリの遠隔配信・削除、ライセンス管理などを提供。
CLOMO オプションサービス
MDMを補完するオプション群。セキュリティ強化、リモートアクセス、キッティング代行、運用サポートなど。

02投資事業準主力

ベンチャーキャピタル子会社を通じ、モバイル、SaaS、セキュリティなど事業領域と親和性の高いスタートアップや、社会課題解決型企業、九州地場の企業へ投資を行う。新たな価値創造への貢献を目指す。

製品と技術

CLOMO MDM:14年連続シェア首位のモバイル端末管理基盤

CLOMO MDMは、iPhoneやAndroidスマートフォン、タブレット、モバイルPCを一元管理するSaaS型MDMサービスである。主な機能は「利用状況の監視」「運用効率化」「盗難・紛失時の対策」の3領域。iOS向けにはAppleのVPP・ADEに対応し、Android向けにはAndroid Enterprise Recommendedを取得。Windows向けは日本マイクロソフトと協業しており、マルチOS管理を実現する。2024年12月時点でMDM市場(自社ブランド)シェアNo.1を14年連続で達成。

CLOMO SECURED APPs:セキュリティとUXを両立した業務アプリ群

CLOMO SECURED APPsは、ブラウザ、メール、スケジュール、アドレス帳、ファイル共有の5つの業務アプリケーションを提供する。個人持ち込みデバイス(BYOD)でも利用可能で、MDM導入が強制できない環境でもセキュアに業務アプリを利用できる。iOSとAndroidに対応。MDMとセットで活用することで、端末管理とアプリ管理を統合し、情報漏洩リスクを低減する。

TRUST DELETE:オフライン端末も消去可能な情報漏洩対策

TRUST DELETEは子会社ワンビ株式会社が開発・提供するWindows PC向け情報漏洩対策ソリューションである。インターネット未接続のオフライン環境でも自動遠隔データ消去を実行できる点が特徴。OS種類を問わず工場出荷状態に初期化する機能も持ち、データ消去の確実性を強みとする。廃却・返却時のデータ消去にも対応し、第三者機関の証明も取得可能。リモートワーク普及に伴うPC持ち出し増加に対応する。

CLOMOオプションサービスで拡がるセキュリティと運用支援

CLOMO MDMには、より高度なセキュリティと運用効率を実現するオプションサービスが用意されている。代表的なものに、Deep Instinctとの連携によるサイバーセキュリティ対策、Cybertrustによるデバイス証明書、OneBeによる持ち出し対策、Harmony Mobileモバイルセキュリティ、TeamViewerを利用したリモートデスクトップなどがある。さらにキッティング代行、運用代行、24時間365日紛失対応のリモートオペレーションサービスなど、導入から運用までをカバーする。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

クラウド基盤で存在感、高収益型の成長企業

アイキューブドシステムズは、クラウド基盤サービスを主力とする情報通信企業で、売上高は2023年6月期27億円から2025年6月期37億円へと拡大、営業利益率も24%台と高水準を維持する。同業他社であるソラコムやハッチ・ワークが低価格・小規模顧客向けに強みを持つ一方、当社は堅牢なインフラ運用と提供サービス品質で差別化し、中堅・大企業顧客を中心にシェアを伸ばす。成長余地は大きいが、競争激化に伴う価格競争への対応が鍵となる。

強み

  • 売上高37億円に対し、営業利益率24.3%と高い収益性を確保
  • 直近2期で売上高が27億円から37億円へ約37%拡大
  • 堅牢なクラウド基盤で、顧客企業のIT基盤を強固に支える
  • 中堅・大企業を中心に契約が拡大し、解約率が低位

課題

  • 同業であるソラコム等が低価格戦略を強め、価格競争が激化
  • クラウド技術者の採用競争が激しく、人件費の上昇圧力
  • 生成AIやセキュリティ等、新領域のサービス投入が急務

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がアイキューブドシステムズ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15572Ridge-i113億円84.1倍
24169ENECHANGE112億円87.9倍
34644イマジニア112億円13.6倍
44412サイエンスアーツ111億円59.3倍
59698クレオ111億円12.3倍
64495アイキューブドシステムズ106億円13.4倍
73900クラウドワークス105億円
83969エイトレッド105億円14.7倍
94192スパイダープラス105億円166.7倍
103799キーウェアソリューションズ104億円11.9倍
113641パピレス103億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

福岡で有限会社として創業した2001年

2001年9月、福岡県福岡市西区に有限会社アイキューブドシステムズが設立された。当初は有限会社形態でスタートし、2004年2月に事業拡大を目的として株式会社に組織変更。同年4月には本社を福岡県大野城市に移転している。創業から約3年で法人化と拠点移転を実施し、事業基盤を整えた。

CLOMO MDMの提供開始と東京進出(2010年)

2010年7月、東京オフィス(現東京本社)を東京都港区に新設し、販路拡大に乗り出した。同年11月、法人向けモバイル端末管理サービス「CLOMO MDM」の提供を開始。これが現在の主力事業の起点となる。2011年7月には法人向けモバイルアプリシリーズ「CLOMO SECURED APPs」も投入し、MDM関連サービスを拡充した。

特許取得とマイクロソフトとの協業(2015年)

2015年3月、モバイル・IoTのセキュリティを強化する「センサーデータの管理機構」に関する特許を取得。同年10月には「位置情報と連動した機能制限」の特許も取得し、技術力を高めた。同月、日本マイクロソフトとモバイルデバイス/IoT市場での協業を開始。これによりWindowsデバイス管理への対応力を強めた。

Google EMM認定とAndroid Enterprise Recommended取得(2016-2019年)

2016年8月、CLOMO MDMがGoogle EMM製品に認定され、Androidデバイス管理の品質を証明。2017年5月には「CLOMO MDM“ワーク・スマート”」を提供開始。2019年1月には「Android Enterprise Recommended」を取得し、Googleの厳格な基準を満たしたサービスとして認知された。これら認定は販売パートナー経由の営業で強みとなった。

東証マザーズ上場とグロース市場移行(2020-2022年)

2020年7月、東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場。同時期に大阪オフィスを新設し、関西エリアの販路を開拓。2022年4月の市場区分見直しに伴い、マザーズからグロース市場へ移行した。同年には広島、名古屋、札幌、仙台にオフィスを相次いで開設し、全国展開を加速。2022年9月には監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行し、ガバナンス体制を変更した。

ISMAP登録とM&Aによるグループ拡大(2024-2025年)

2024年2月、CLOMOサービスが政府情報システムのセキュリティ評価制度(ISMAP)に登録され、官公庁市場への本格参入が可能となった。同年4月、ベトナムのソフトウェア開発会社10KN COMPANY LIMITEDを子会社化。2025年1月にはWindows PC向け情報漏洩対策ソリューションを手がけるワンビ株式会社を子会社化し、CLOMO事業の製品ラインにTRUST DELETEを追加した。

年表27件を開く

2000年代

  • 2001年9月創業福岡県福岡市西区に有限会社アイキューブドシステムズを設立
  • 2004年2月更なる事業の拡大を目的として株式会社に組織変更
  • 2004年4月福岡県大野城市に本社事務所を移転

2010年代

  • 2010年7月事業の販路拡大のため東京オフィス(現東京本社)を東京都港区に新設
  • 2010年11月MDMサービス「CLOMO MDM」を提供開始
  • 2011年7月法人向けモバイルアプリシリーズ「CLOMO SECURED APPs」を提供開始
  • 2011年12月福岡県福岡市南区に本社事務所を移転
  • 2015年3月モバイル、IoTのセキュリティを強化する「センサーデータの管理機構」に関する特許を取得
  • 2015年10月日本マイクロソフト株式会社とモバイルデバイス/IoT市場で協業を開始
  • 2015年10月モバイル、IoTのセキュリティを強化する「位置情報と連動した機能制限」に関する特許を取得
  • 2016年8月MDMサービス「CLOMO MDM」がGoogle EMM製品に認定
  • 2017年5月「CLOMO MDM」“ワーク・スマート”を提供開始
  • 2019年1月MDMサービス「CLOMO MDM」が「Android Enterprise Recommended」を取得
  • 2019年4月福岡県福岡市中央区に本社事務所を移転

2020年代

  • 2020年3月事業の販路拡大のため大阪オフィスを大阪府大阪市北区に新設
  • 2020年7月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
  • 2021年11月福岡県福岡市中央区に株式会社アイキューブドベンチャーズ(現連結子会社)を設立
  • 2022年1月福岡県福岡市中央区にアイキューブド1号投資事業有限責任組合(現連結子会社)を設立
  • 2022年4月事業の販路拡大のため広島オフィスを広島県広島市中区に新設
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズ市場からグロース市場へ移行
  • 2022年7月事業の販路拡大のため名古屋オフィスを愛知県名古屋市中村区に新設
  • 2022年7月事業の販路拡大のため札幌オフィスを北海道札幌市北区に新設
  • 2022年9月監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行
  • 2022年11月事業の販路拡大のため仙台オフィスを宮城県仙台市青葉区に新設
  • 2024年2月CLOMOサービスが政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(ISMAP)に登録
  • 2024年4月M&Aベトナムのソフトウェア開発会社「10KN COMPANY LIMITED」を株式取得により子会社化(現連結子会社)
  • 2025年1月M&Aソフトウェア開発会社「ワンビ株式会社」を株式取得により子会社化(現連結子会社)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    医療・官公庁への特化型アプローチ

    医療機関向けには専門展示会への出展で認知度を高め、官公庁向けにはISMAP登録による信頼性と特別価格のガバメントライセンスを武器に導入を推進する。

  2. 02

    グループシナジーによる機能強化

    子会社ワンビが提供するWindows PC向けセキュリティサービスのクロスセル推進と、同社の技術・ノウハウを活用したCLOMOのWindows PC向け機能強化を図る。

  3. 03

    M&A・オフショア活用による開発体制強化

    M&Aによる人員増強やベトナム拠点のソフトウェア開発会社の成長支援を通じて、中長期的な開発リソースを確保・強化する。

  4. 04

    カスタマーサクセス活動の効率化

    操作マニュアルやレクチャー動画の拡充で顧客の自己解決を促進し、問い合わせ件数増加に人員増で対応せず、業務効率化により高い継続率を維持する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 6期分

グループ全体で197人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は614万円で、5期前と比べて+1.9%平均年齢は35.3歳、平均勤続年数は4.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2020年6月60338.04.673
2021年6月61737.44.685
2022年6月56435.64.299
2023年6月64436.04.3123
2024年6月65535.74.7157446
2025年6月61435.34.9197457

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年6月期・提出会社(単体)
女性管理職比率20.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率50.0%
縦線は目安の85%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 2 / 海外 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
福岡本社 — 福岡県福岡市中央区287百万円
CLOMO事業
東京本社 — 東京都港区9百万円
CLOMO事業
本社 — 東京都新宿区4百万円
CLOMO事業
主な関係会社
  • 国内
    アイキューブド1号投資事業有限責任組合(注)1、2
    福岡県福岡市中央区
    議決権99.0%
  • 国内
    ワンビ株式会社(注)1、3
    東京都新宿区
    議決権53.9%
  • 海外
    10KN COMPANY LIMITED
    ベトナム ハノイ市
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は44億円営業利益12億円前期と比べると増収増益で、売上が+18.9%、利益が+33.3%。

売上高
+18.9%
44億円
営業利益
+33.3%
12億円
純利益
+16.7%
7億円
営業利益率
27.3%
前期比 +2.9%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高50億円44億円
営業利益13億円12億円
純利益8億円7億円
1株あたり配当¥40¥40

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は23億円、営業利益は5億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+15.0%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q7228.61
2023年4Q71
2024年1Q7114.31
2024年2Q7228.61
2024年3Q8225.01
2024年4Q7228.62
2025年2Q17423.53
2025年4Q20525.03
2026年2Q21733.34
2026年4Q23521.73

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 11期分

2016年6月期からの11期で、売上は8億円から44億円へ5.5倍に増えた。直近期の営業利益率は27.3%。売上は10期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2016年6月8−1−1
2017年6月1011
2018年6月1212
2019年6月1422
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
2020年6月1643
福岡県福岡市中央区に株式会社アイキューブドベンチャーズ(現連結子会社)を設立
2021年6月2064
福岡県福岡市中央区にアイキューブド1号投資事業有限責任組合(現連結子会社)を設立
2022年6月2585
2023年6月2764
ベトナムのソフトウェア開発会社「10KN COMPANY LIMITED」を株式取得により子会社化(現連結子会社)
2024年6月297724.15
ソフトウェア開発会社「ワンビ株式会社」を株式取得により子会社化(現連結子会社)
2025年6月379924.36
2026年6月44121227.37

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高44億円のうち、営業利益として残るのは12億円27.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は7億円、売上の15.9%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金72.7%32億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益27.3%12億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+18.9pt
27.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+9.3pt
15.9%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 8期分

2025年6月期は営業CFが10億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは10億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は22億円で、売上の7.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2018年6月5−1−148
2019年6月3−1−327
2020年6月4−1−139
2021年6月9−15823
2022年6月3−20123
2023年6月3−5−1−221
2024年6月8−6−5218
2025年6月100−61022

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 10期分

2025年6月期の総資産は44億円。このうち返さなくてよい自己資本が29億円で、自己資本比率は57.7%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2016年6月5−510
2017年6月7−512
2018年6月112914.8
2019年6月114735.7
2020年6月137652.7
2021年6月28171159.4
2022年6月32221069.3
2023年6月3426875.5
2024年6月36261071.2
2025年6月44291657.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳
現金及び預金
22億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
25億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
16億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率605社中57位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中399位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
27.3%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
18.9%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.0%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,006で、1年前と比べて-10.3%過去52週の値幅のなかでは23%の位置にある。

¥2,006-4.7%1ヶ月+6.1%1年-10.3%時価総額106億円
過去52週の値幅
安値¥1,709高値¥2,980

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)13.4倍
PER (会社予想)12.3倍
PBR3.20倍
配当利回り1.99%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月13日に1881円と前日比6.93%下落し、1カ月では0.53%上昇に転じました。25日移動平均線1911.28円を約1.6%下回り、75日線1903円も割り込んでいます。52週高値2980円からは約37%下落し、年初来では0.23%下落と冴えない展開です。8月13日の出来高は3.5万株と前日比で大幅に増加し、売りが優勢でした。RSIは49.9と中立圏で、方向感は乏しいと言えます。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PER 13.47倍は業界平均の30.31倍を下回り、PBR 3.13倍は平均の3.5倍に近い。ROE 21.8%は高く、収益性は良好だが、配当利回り1.76%は平均の3.42%を下回り、株主還元は控えめ。売上高は増加傾向にあり、営業利益率も24%前後で安定している。割安感はあるが、成長性の高さを考慮すると現在の評価はほぼ妥当と判断する。配当の伸び悩みが懸念される。

指標この会社業種平均
PER (実績)13.4倍47.9倍
PER (予想)12.3倍
PBR3.20倍2.96倍
ROE21.8%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

クラウド型SaaSのリーディングカンパニーとして、売上高が前期比27%増と急拡大し、営業利益率も24%台を維持。投資論点は、この高い成長が持続可能か、競争激化により減速リスクがあるか。強気派は、業務効率化ニーズの根強さとサブスク型収益の安定性を評価し、さらなる市場開拓を期待。弱気派は、同業他社の参入による競争激化や、マーケットシェアの限界を指摘し、成長鈍化を警戒する。

プラスに働く材料7
  • 売上高の急成長

    2025/6期の売上高が37億円と、前期比27%増で拡大

  • 高い利益率の維持

    営業利益率24.3%と利益を伴う成長を実現

  • サブスクの収益安定性

    継続的な利用料収入で、収益のブレが小さい

  • 売上高37億円、2期連続増収で成長決算発表後影響

    売上高37億円、前期29億円から27%増収

  • 営業利益9億円・利益率24%と高水準維持通年影響

    営業利益率24.32%、営業利益9億円

  • PER13.5倍・ROE21.8%と割安継続影響

    PER13.47倍、ROE21.8%で成長性対比で割安

  • 配当利回り1.76%と株主還元通年影響

    配当利回り1.76%、増配余地を織り込み

マイナスに働く材料7
  • 競争激化の懸念

    業務管理SaaS市場は参入企業が増加し、差別化が難しくなる

  • 成長の一巡感

    従来からの主力サービスは市場浸透が進み、成長余地が縮小

  • 顧客解約リスク

    景気悪化時には、顧客がSaaS費用を削減する可能性

  • PBR3.13倍とバリュエーション高め継続影響

    PBR3.13倍、純資産対比で株価が割高

  • 売上高37億円と絶対規模が小さい継続影響

    売上高37億円、大型案件失注で利益変動リスク

  • 外国人保有1.85%と低く需給細る継続影響

    外国保有1.85%、機関投資家の買いが入りにくい

  • 営業利益率24%超、改善余地限定的通年影響

    営業利益率24.32%、これ以上の効率化は難しい

次の決算で確かめる点
売上高成長率
SaaSの市場拡大と競争力を測る重要な指標
平均契約単価
顧客あたりの収益性とアップセルの効果を確認
解約率
サブスクの継続性と収益の安定性を左右する

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり40で、前期から+6.3%いまの株価に対する利回りは1.99%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥40
1株あたり
配当利回り
1.99%
いまの株価に対して
配当性向
30.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2022年6月2019.3
2023年6月3050.036.4
2024年6月326.734.3
2025年6月346.330.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥40

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ2,285人。区分でいちばん多いのは個人・その他90.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が5.7%を占め、残る94.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年6月%2021年6月%2022年6月%2023年6月%2024年6月%2025年6月%
個人・その他72.273.482.686.988.090.0
自己株式0.00.03.87.9
事業法人27.811.62.72.22.13.2
金融機関0.81.32.72.52.5
証券会社8.36.33.84.32.4
外国法人5.97.14.33.01.7
外国人個人0.00.10.10.10.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01佐々木 勉51.16
02畑中 洋亮7.93
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.22
04平強1.62
05大野 尚1.13
06ビッグ・フィールド・マネージメント株式会社1.13
07光通信株式会社0.92
08大淵 一正0.60
09野村證券株式会社0.53
10アイキューブドシステムズ社員持株会0.53

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-04-21
    三井住友DSアセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    5.01%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 11期分

1株利益は11期で+142%、1株純資産は6期で+273%。直近期のROEは21.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2016年6月−357
2017年6月112
2018年6月41
2019年6月3780.1
2020年6月6314158.3
2021年6月8132135.256.812.4
2022年6月10342124.320.719.3
2023年6月8348518.417.736.4
2024年6月8850418.117.234.3
2025年6月11052421.816.830.1
2026年6月149

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

6名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は6名。2025/6期の役員報酬は総額112百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢
佐々木勉代表取締役 執行役員社長 CEO
坂田崇典取締役 執行役員管理本部長 CFO
東能利生取締役(常勤監査等委員)
内田裕子取締役(監査等委員)
古宮洋二取締役(監査等委員)
舞田靖子取締役(監査等委員)

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4909023
社外取締役422226

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容5,128字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは当社及び連結子会社4社(株式会社アイキューブドベンチャーズ、アイキューブド1号投資事業有限責任組合、ワンビ株式会社、10KN COMPANY LIMITED)の計5社で構成されております。パーパスを「笑顔につながる、まだ見ぬアイデア実現の母体となる」、提供価値を「デザインとエンジニアリングの力で、挑戦を支える」と定義した上で、「挑戦を、楽しもう。」をブランドスローガンに掲げ、挑戦的な文化を醸成し、ITを軸とした様々な挑戦を積極的に進めていく企業を目指しております。 当社グループは、企業や教育、医療、官公庁など様々なビジネスシーンにおいて活用が進むモバイル端末に対し、一元的な管理・運用、業務効率化向上、セキュリティ強化などを支援するサービスをSaaS(Software as a Service)として提供する「CLOMO事業」及びCVCやM&Aを通じた投資活動によって当社グループの持続的な成長を目指す「投資事業」を運営しており、詳細は以下のとおりであります。 なお、これらの事業区分は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントと同一の区分であります。 (1) CLOMO事業 CLOMO事業は、法人向けモバイル端末(iPhoneやAndroid等のスマートフォン、タブレット、モバイルPC)を、一元的に管理・運用するサービス「CLOMO MDM」を中心に、モバイル端末向けアプリケーション「CLOMO SECURED APPs」、Windows PC向けの情報漏洩対策サービス「TRUST DELETE」を開発・提供しております。 これらのサービスはクラウドを介してSaaSとして提供しております。クラウド上でのソフトウェア管理により多くの顧客に対応でき、ビジネス規模の拡大によるスケールメリットを享受できる収益構造となっております。また、月額や年額で定額課金するサブスクリプション型を採用しており、サービス提供開始後は解約や契約ライセンス数の減少がない限り、毎月安定した収益を積み上げることができます。この安定した収益基盤により、事業の成長を目指しております。 CLOMO事業を構成する主要なサービスの詳細は、次のとおりであります。 ① CLOMO MDM CLOMO MDMは、企業や法人等が使用する多数のiPhoneやAndroid等のスマートフォン、タブレットを一元的に管理・運用するサービスであり、主な機能としては、「利用状況の監視(モバイル端末の利用状況を遠隔でリアルタイムに把握する機能)」「運用効率化(個別端末の機能を適切に設定・制限する機能)」「盗難/紛失時の対策(盗難/紛失時に端末ロックやデータ消去を行う機能)」等を行うことができます。さらに、CLOMO MDMとセットで使用するオプションサービスについても、時流に合わせて継続的に拡充し、充実したラインナップを取り揃えております。 a サービス提供体制と強み 当社は、ソフトウェアの開発、ライセンス販売、サービス運用、プラットフォーム管理、カスタマーサポートの全てを自社で一貫してコントロールする統合的な体制を強みとしております。これにより、サービス運用やカスタマーサポートで得た知見や顧客からの要望を、新たなソフトウェア開発や既存ソフトウェアの改善に迅速に反映させることが可能であり、サービスの競争力向上を支えております。 b 販売戦略と顧客支援 当社は、主に販売パートナー(携帯電話販売会社や携帯電話販売代理店等)を通じてサービスを提供しており、販売パートナーへの製品勉強会の定期開催や、当社のテクニカルコンサルタントによる商談サポートを通じて、販売活動を支援しております。 また、サービス導入後の顧客に対しては、当社のカスタマーサクセス部門が電話やメールで直接問い合わせに対応するほか、定期的な利用状況のモニタリングや、製品活用セミナーを開催することで、高い継続率と顧客満足度を維持しております。 これらの導入支援や導入後の積極的なサポート体制を評価いただき、大規模運用ユーザーも含めて業種業態を問わず採用されております。また、主要な販売パートナーである株式会社NTTドコモが提供するMDMサービスのリニューアルに伴いCLOMO MDMが採用され、2022年9月よりOEM提供を開始しました。これにより、中小規模企業へのサービス導入もさらに進んでおります。 c マルチOS対応とパートナーシップ CLOMO MDMは、Apple Inc.の「Volume Purchase Program(注1)」や「Automated Device Enrollment(注2)」に対応しており、iOSデバイスの管理・活用に強みを持っております。また、Androidデバイス向けでは、Google LLCの提供する「Android Enterprise Recommended」を取得しており、「Android Enterprise Partner Program(注3)」においては3年連続でGold Partnerとして認定されております。さらに、Windowsデバイス向けでは、日本マイクロソフト株式会社と協業(重要な投資パートナーとして、ハード面、ソフト面において、様々な支援を受けております。)しており、様々なOSでの管理・活用が可能となっております。 CLOMO MDM 利用イメージ 製品・サービス名   概要 1. CLOMO MDM    多種多様な大量のモバイル端末を、安全で効率的に運用できる管理機能を提供します。企業の管理者はモバイル端末を導入する際の「利用状況の監視」「運用効率化」「盗難/紛失時の対策」を、モバイル端末、アプリケーション、情報コンテンツのそれぞれに対して簡単に行うことができるMDMサービスです。 CLOMO MDMは、iOS、Android、macOS、WindowsOS、ChromeOSで動く端末に対応しております。 2.  CLOMO     MOBILE APP PORTAL    様々なOSやモバイル端末に対応した、企業専用の統合的なアプリケーションポータルサイトを提供しております。 CLOMO MDMとセットで利用し、「アプリの遠隔配信・削除」「企業内のアプリ管理」「アプリライセンスの配布・回収」等を行うことで、企業の管理者が利用者に対して業務利用アプリ(業務利用アプリの例:ブラウザ、メール、スケジュール、アドレス帳、ファイル共有)を効率的に配布、管理できるサービスです。 3.  CLOMO  オプションサービス    CLOMO MDMをさらに安心・便利に利用するための各種オプションサービスです。主に、モバイル端末の活用における様々なリスクを防ぐためのハイエンドセキュリティオプションサービスや、企業の管理者に対してモバイル端末の管理負荷を軽減するための支援サービスを提供しております。 主な製品は下記のとおりです。・CLOMO MDM secured by Deep Instinct (サイバーセキュリティ対策)・CLOMO MDM secured by Cybertrust (デバイス証明書)・CLOMO MDM secured by OneBe (持ち出し対策)・CLOMO HOME(Android ホーム画面作成)・CLOMO リモートデスクトップ powered by TeamViewer(リモートアクセス)・Harmony Mobile(モバイルセキュリティソリューション)・キッティングサービス(キッティング作業を代行)・サポートチケット(導入・運用のサポート)・運用代行サービス(CLOMO MDMの運用代行)・リモートオペレーションサービス(24時間365日、紛失時の対応)・オンボーディングサービス(初期設定から運用開始までを一貫して支援) ② CLOMO SECURED APPs 近年のDX化に伴い、業種業態を問わず様々なビジネスシーンでモバイル端末の活用が進む中、モバイル端末自体の管理に留まらず、企業が業務上で使用するアプリケーションに対しても、顧客情報や機密情報の流出を防ぐための高いセキュリティ要件が求められております。 CLOMO SECURED APPsは、セキュリティとアプリケーションの使い勝手の良さを両立させることでモバイル端末の活用を支援する、企業向けのモバイルアプリケーションです。具体的には、ビジネスで利用するブラウザ、メール、スケジュール、アドレス帳、ファイル共有の5つのアプリケーションを提供しており、法人向けアプリケーションに求められるセキュリティ要件を満たしながら、個人向けアプリケーションと同様の使い勝手を実現しております。 製品ラインナップと特徴 製品・サービス名   概要 4.  CLOMO SECURED APPs     ビジネスで利用するブラウザ、メール、スケジュール、アドレス帳、ファイル共有の5つのアプリケーションを、安全性と利便性を両立させて利用できるようにしたサービスです。iOS、Androidに対応しており、MDMとセットでの活用はもちろん、MDMの導入を強制できない個人持ち込みデバイスにも対応しております。 ③ TRUST DELETE TRUST DELETEは、子会社であるワンビ株式会社が提供する、Windows PCの紛失・盗難に備える情報漏洩対策ソリューションです。リモートワークの普及等で、業務用のWindows PCを社外へ持ち出す機会が増加する中、企業においては個人情報や業務情報などの会社資産の保護・漏洩防止に対する意識が高まっております。 TRUST DELETEは、インターネットに接続できないオフライン環境の端末に対しても自動で遠隔データ消去を実行できる機能や、OSの種類を問わず工場出荷状態へ初期化する機能を有しており、データ消去の確実性を強みとしております。また、様々なバージョンの提供により、お客様の多様なニーズに対応し、高度なセキュリティ環境の構築に貢献しております。 製品・サービス名   概要 5.  TRUST DELETE    Windows PCの紛失・盗難時に遠隔ロックやデータ消去を実行することで、情報漏洩や不正利用を防止するサービスです。また、廃却・返却時のデータ消去にも活用することが可能であり、第三者機関のデータ消去証明にも対応しております。 (2) 投資事業 投資事業では、当社グループの持続的な成長を実現するべく、ベンチャーキャピタル子会社である「株式会社アイキューブドベンチャーズ」を通じて「アイキューブド1号投資事業有限責任組合」を設立し、スタートアップ投資を行っております。主な投資対象はモバイル、SaaS、セキュリティ等、当社グループの事業領域と親和性の高い企業としております。さらに、社会課題解決型企業や、当社グループが本社を置く九州の地場で活動している企業についても投資対象としており、この投資活動により世の中にイノベーションの連鎖を創出し、新たな価値創造への挑戦に貢献することを目指しております。 [事業系統図] 当社グループの主要な事業系統図は以下のとおりです。 (注)1.Apple Inc.が提供する、App Storeアプリの一括購入プログラムです。企業などの組織がアプリを一括購入して組織内のユーザーに簡単に配布でき、アプリの割り当て後も所有権は管理者が保持しているので、必要に応じて取り消しや再割り当てが可能となり、対象のデバイスが10台でも、1万台でも、iPhone、iPad、Mac、Apple TVの管理が容易にできるようになります。 2.Apple Inc.が提供する、新規に購入したモバイル端末をMDMサービスの管理下へ配置する作業を自動化するプログラムです。設定中のモバイル端末を監視するために、実際に管理者がモバイル端末に触れなくとも構成できるようになり、初期設定の手順が簡素化されます。 3.Google LLCが提供するプログラムで、パートナー企業によるAndroid Enterpriseの仕様に則した製品やサービス、ソリューションの開発、販売などの支援を目的としております。
経営方針・対処すべき課題3,960字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは当社及び連結子会社4社(株式会社アイキューブドベンチャーズ、アイキューブド1号投資事業有限責任組合、ワンビ株式会社、10KN COMPANY LIMITED)の計5社で構成されております。パーパスを「笑顔につながる、まだ見ぬアイデア実現の母体となる」、提供価値を「デザインとエンジニアリングの力で、挑戦を支える」と定義した上で、「挑戦を、楽しもう。」をブランドスローガンに、ITを軸とした様々な挑戦を積極的に進めていく企業を目指しております。 (2) 目標とする経営指標 当社グループの主軸事業である、CLOMO事業の導入法人数(CLOMOを導入している企業や、学校や官公庁などの公的機関の組織数)、ライセンス継続率を経営指標としております。なお、子会社であるワンビ株式会社が開発・提供するTRUST DELETEの導入法人数及びライセンス継続率は経営指標の算出に含めておりません。 (3) 経営環境と経営戦略 当社グループの事業環境としては、国内においてDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する動きが継続しており、IT投資は堅調に推移すると見込まれます。特に、サイバー攻撃の脅威が増大する中で、企業や官公庁におけるセキュリティ意識の向上は、当社グループの主軸であるCLOMO事業にとって大きな追い風になると認識しております。 このような環境下、CLOMO事業が属するMDM(モバイル端末管理)市場は、2024年に187億円(前年比7.1%増)、2028年までに280億円まで成長する見通し(注1)であり、安定した成長が期待できます。具体的には、企業や医療機関においては、3G停波(注2)に伴うフィーチャーフォン(従来型携帯電話)の生産終了やPHSのサービス終了等により、スマートフォンの導入が加速しております。官公庁においては、自治体DXの進展によりモバイル端末の管理需要が増加しております。さらに、PC資産管理ソフトウェアについては従来のオンプレミス型からSaaS型への移行が進み、モバイル端末とPCの統合管理の需要が増加しております。このように、CLOMO事業はMDM市場における成長機会に加えて、PC資産管理市場にも成長領域を拡大しており、充分な開拓余地があると考えております。 当社グループでは、これらの好機を確実な成長につなげるため、各市場に特化したアプローチを推進してまいります。医療機関に対しては、専門展示会への積極的な出展を通じて認知度向上を図り、官公庁に対しては、政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(ISMAP)登録サービスとしての高い信頼性と、2025年5月より提供を開始したガバメントライセンス(注3)による価格訴求力を強みとして、サービスの導入を推進します。 さらに、グループ価値の最大化に向けて、子会社であるワンビ株式会社とのシナジーを創出するべく、同社が開発・提供するWindows PC向けセキュリティサービスのクロスセル推進に加えて、同社が有する技術・ノウハウを活用し、Windows PC向け機能の強化を図ってまいります。 (注)1.出典 デロイト トーマツ ミック経済研究所「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望 2024年度版(https://mic-r.co.jp/mr/03230/)」2024年度市場規模・2028年度市場規模予測。 2.携帯キャリア各社が第3世代移動通信方式(3G)のサービス提供を順次終了する予定となっております。当社の主要な販売パートナーであるNTTドコモグループは、第3世代移動通信方式の「FOMA」及び携帯電話からインターネットやメールを利用できるサービス「iモード」の提供を2026年3月に終了予定です。 3.当社が指定する行政機関や公的機関に対して「CLOMO MDM」のライセンスを特別価格にて提供するものです。 (4) 当社グループの対処すべき課題 ① MDM市場におけるシェアの拡大 CLOMO事業が属するMDM市場は、スマートフォンのビジネス利用の増加に加えて、モバイルPCや業務専用端末など、新たなMDMの活用シーンの拡大によって成長を遂げており、当社グループも導入法人数、ライセンス数の増加により収益基盤が拡大しております。一方で、近年では海外製品の国内参入などを背景に、市場における競争優位性の確保に対する重要性が高まっております。 このような中で、CLOMO事業のMDM市場におけるシェアを拡大させるためには、当社グループの技術開発力をベースにした高機能化、周辺機能の追加、複数種類の端末の管理機能拡充などにより、アップセルとクロスセルを高め、顧客単位の売上増加・コスト減少に取り組んでいく必要があると考えております。加えて顧客の信頼を厚くするためのサポート体制の充実による高い継続率の維持に取り組んでまいります。 また、クラウドを利用したSaaSサービスであるため、顧客の予期せぬ急増や、一度に多量のライセンスを受注した場合においても、当社グループは新規で物理的なサーバー機器を調達、構築する必要がないことから円滑に対応でき、当社グループに大きな負担はありません。導入までのサポートを大きな負荷無く短期間で済ませることで、成長の一層の加速に取り組んでまいります。 ② 開発体制の強化 CLOMO事業の拡大に向けては、多様化する顧客ニーズへ対応し、さらなる新機能の開発を進めていくことが課題と考えております。近年の国内におけるITエンジニアの採用環境については、売り手市場の継続により厳しい状況となっております。このような状況への対応として、エンジニアが成長し充実した仕事・生活ができる実感をもてるような環境を作り、それを対外的にアピールする機会を増やすことで、エンジニアにとって魅力的な職場としての認知を広めていきたいと考えております。また、エンジニアの成長機会を増やすため、社内勉強会の開催や、オンライン上で開催される社外勉強会への登壇、企業やコミュニティで開催するエンジニア向け年次カンファレンスを中心に積極的に参加してまいります。 さらに、M&Aを通じた開発人員の増強や、海外におけるオフショア開発先の開拓など、外部リソースを活用した抜本的な開発体制の強化に取り組んでまいります。前連結会計年度において子会社化した、ベトナムに拠点を置くソフトウェア開発会社である10KN COMPANY LIMITEDの成長支援にも注力しており、中長期的な開発リソースの確保・強化が進んでおります。 ③ 品質保証体制の強化 顧客に提供するサービスを構成するソフトウェアについては、サービス品質向上に向けた様々な施策を実施してきた結果、顧客満足度の向上によるユーザーの定着が進んでおります。また、企業が保有する情報資産に対するサイバー攻撃の脅威が高まる中、CLOMOは「政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(ISMAP)」に登録されており、政府が求める高いセキュリティ水準をクリアしたサービスとして認められております。当社グループでは、この方向性を継続し、ソフトウェアエンジニアリングにおける改善をさらに進め、サービスの安全性を高めることが課題と認識しており、サービス品質向上のための様々な改善活動に積極的に取り組んでまいります。 ④ カスタマーサクセス活動の効率化 CLOMO事業はサブスクリプション型のビジネスモデルであり、顧客のライセンス継続率を高く維持することが重要と認識しております。カスタマーサクセス活動においては、メール及び電話での顧客からの問い合わせ対応に加えて、顧客との関係強化に向けた定期的な面談を実施し、CLOMO MDMの基本的な利用方法から効果的な活用方法までを学べる「CLOMO ステップアップセミナー」を月数回開催しております。顧客からの問い合わせに対しては、電話応答率が平均90%を上回るなど、顧客に寄り添った迅速な課題解決を行うことができる体制を構築しております。 一方で、CLOMO事業の顧客数の順調な拡大に伴って問い合わせの件数は年々増加しております。これに対して、顧客数の増加に比例して人員増強を進めるのではなく、従来のカスタマーサクセス活動の品質を保ち、高い継続率を維持しつつも、業務効率化によってカスタマーサクセス活動に係る人員数を一定程度に抑制することが課題と考えております。そのために、製品の操作マニュアルや操作レクチャー動画の拡充を進めており、顧客自身で製品操作に対する疑問を解消しやすい環境を整えることで、顧客の利便性向上及び業務の効率化を図ってまいります。 ⑤ 新たな事業領域の開拓 当社グループは、主軸であるCLOMO事業の拡大により、連結売上高の成長を続けております。一方で、将来にわたって持続的な企業価値向上を実現するためには、CLOMO事業の周辺領域への進出や、新規事業の開発など、新たな事業領域の開拓が課題であると考えております。当連結会計年度においては、Windows PC向けの情報漏洩対策サービスを開発・提供するワンビ株式会社を子会社化し、同社との連携によるCLOMOの事業の事業領域拡大を図っております。引き続き、投資事業を通じて獲得した豊富な情報ソースを活用したM&Aや、社内における事業開発活動に積極的に取り組んでまいります。
事業等のリスク5,550字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 市場動向と主軸事業、事業環境の変化について 当社グループの主軸事業であるCLOMO事業は、サブスクリプション契約により、クラウドを利用してSaaSの形態で企業向けにMDMサービスを提供しております。顧客企業は、自社の従業員等にCLOMOがインストールされたモバイル端末(スマートフォン、タブレット端末等)を貸与し、当該モバイル端末を通じて、従業員への情報提供、従業員からの成果物の受領及び従業員の就業時間の管理などを行うことができます。 ただし、当該事業は、国内外の経済情勢や、顧客企業動向に左右されるうえ、技術進化が著しく、顧客ニーズも多様化していくことから、それらへの対応が遅れた場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 特定取引先への依存について 主軸事業であるCLOMO事業の販売チャネルとしては、携帯電話販売会社や携帯電話販売代理店を通じての取引が多く、販売先の上位グループ会社による売上が売上高の47.6%(2025年6月期実績)を占めております。当該販売パートナーとは良好な関係を築いておりますが、販売パートナーの予期せぬ販売方針の変更や当社グループが原因となる重大な不具合の発生等により、良好な関係を毀損する事態となった場合は、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 特定事業への依存について 当社グループはCLOMO事業及び投資事業を展開しておりますが、投資事業については、2022年から新たに開始した事業であり、さらに投資先の事業進捗に応じて投資収益の発生時期が左右されるため、継続的な安定した収益の創出には至っておりません。そのため、CLOMO事業が属するMDM市場の成長が想定通り進まない場合、又は当社グループが事業環境の変化に適切に対応できない場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。一方で、(4)に記載のとおり、当社グループは収益源の多様化のため、新規事業を展開する方針であり、代替となる収益基盤の構築を進めてまいります。 (4) 新規事業について 当社グループはCLOMO事業を主軸事業としておりますが、収益源の多様化のため、リスクを慎重に検討しつつ、新規事業を展開する方針です。新規事業の開発あるいは収益化が計画通りに進まない場合、減損損失の計上が必要になる等、投資を回収できなくなる可能性があります。また、新規事業の内容によっては、事業固有のリスクが加わる場合があります。これらの新規事業の内容あるいは進捗状況によっては、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) エンドユーザーによるモバイル端末切り替えに伴う解約について 主軸事業であるCLOMO事業においては、携帯電話販売会社や携帯電話販売代理店によるモバイル端末販売と合わせて、顧客企業であるエンドユーザーと契約を行うため、エンドユーザーと携帯電話販売会社や携帯電話販売代理店の関係悪化等の要因により、エンドユーザーが他社の販売するモバイル端末に切り替える場合に、当社グループによる関与が及ばない状態で、契約を解約される可能性があります。予算及び経営計画において、将来の解約を見込んでおりますが、想定を超える解約が発生した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 当該リスクの対応策として、顧客の問い合わせを迅速に解決する手厚いサポート体制を構築しております。さらに、顧客との関係性強化に向けた定期的な面談や、CLOMO MDMの活用について学べるステップアップセミナーを実施しており、これらのサポート活動及びカスタマーサクセス活動を通じて、モバイル端末を切り替えた場合においても、継続して製品を利用していただけるよう取り組んでおります。 (6) 競合等について CLOMO事業の属するMDM市場において、新規参入や他社との競合により、価格競争が激化し、想定した単価で契約ができない場合は、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループはApple Inc.やGoogle LLC、Microsoft Corporation等といった、いわゆるプラットフォーマーの提供するOSやインフラを利用して、CLOMOサービスを提供しております。これらのプラットフォーマーは自社でもMDMサービスを提供しておりますが、当社グループに対する料金体系や利用上の制約を変更した場合、あるいは当社グループに対するサービス提供を停止した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 情報セキュリティ及び情報漏洩について 当社グループは、業務に関連して多数の顧客企業の情報資産を取り扱っております。当社グループは、情報システム管理規程を策定し、役員及び従業員に対して情報セキュリティに関する教育研修を実施するなど、情報管理の徹底に努めております。また、統合脅威管理機能を持つシステムの利用、社外専門家からのチェック、さらに「政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(ISMAP)」への登録審査などを通じて、情報セキュリティ体制の強化を行っております。 しかしながら、外部からのサイバー攻撃、従業員の過失による重要データの消去や従業員による不正取得の可能性のほか、何らかの理由により重要な情報資産が外部に漏洩するような場合には、当社グループの社会的信用の失墜、損害賠償責任の発生等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 訴訟等について 当社グループは、第三者との間で将来の業績に影響を及ぼすような重大な訴訟やクレームといった問題が発生したという事実はありません。しかしながら、事業活動を展開する中で、知的財産権、環境、労務等、様々な訴訟の対象となるリスクがあり、将来の業績に大きな影響を及ぼすことが危惧される重大な訴訟が提起された場合や訴訟の結果によっては当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。このようなリスクを踏まえ、事業活動の遂行に際し、内部統制の充実やコンプライアンスの強化に努めております。 また、当社グループでは、事業展開にあたり知的財産権に関する訴訟を未然に防ぐため、特許事務所を通した知的財産権の特許調査を実施しており、当社グループの技術等が他社の知的財産権に抵触しているという事実は認識しておりません。しかしながら、当社グループの業務に関する第三者の知的財産権の完全な把握は困難であり、当社グループが認識せず他社の知的財産権を侵害してしまう可能性は否定できません。この場合、知的財産権侵害として損害賠償請求等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) システムダウン、システム障害について 当社グループは、Apple Inc.やGoogle LLC、Microsoft Corporation等のクラウドサービスを利用してインターネット上でサービスを提供しております。したがって、自然災害や事故によるインターネット通信網の損傷や予期せぬアクセス急増に伴うサーバーダウンに起因して、当社グループのサービス提供に支障が生じる場合があります。そのような事態となった場合、エンドユーザーへの補償等が発生し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクの対応策として、分散バックアップデータを元に、早急に障害等から復旧する体制の強化を行ってまいります。 (10) 内部管理体制及びコンプライアンスについて 当社グループは、業務の適正性、財務諸表の信頼性確保のため、内部統制システムの適切な運用を行っております。また、内部監査室を設置し、コンプライアンスに関する規程を整備・充実するとともに、従業員への研修など啓蒙活動を継続的に実施し、法令遵守に取り組んでおります。しかしながら、故意あるいは想定し得ない重大なコンプライアンス違反や法令違反があった場合、当社グループの社会的信用が低下し、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 小規模組織であることについて 当社グループは小規模な組織であり、業務執行体制もこれに応じたものになっております。今後の事業拡大に応じて従業員の育成、人員の採用を行うとともに業務執行体制の充実を図っていく方針でありますが、これらの施策が適時適切に進行しなかった場合は、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、急激な社員増加に対応しきれない場合や、退職が続出するような場合には、事業計画が想定通り進捗せず、長期的な競争力の低下あるいは機会損失が発生し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (12) 特定の人物への依存について 当社グループの創業者であり、代表取締役執行役員社長 CEOである佐々木勉は、当社設立以来、経営方針や戦略の立案・実行、システム開発を推進し、当社グループを強いリーダーシップで牽引してきました。当社グループの保有する知的財産権のほとんどは同氏が手がけたものです。当社グループは各部門のリーダーに権限委譲し、安定的な経営体制を構築しておりますが、同氏に不測の事態が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (13) 人材確保について 当社グループは、業容拡大に伴う適切な人材確保が必要であると考えており、主にソフトウェア開発等に高度な技術スキルを有する人材の確保を必要としております。しかしながら、人材の確保が順調に進まない場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (14) 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社は、当社役員及び従業員に対するインセンティブを目的とし、新株予約権を付与しております。これらの新株予約権が権利行使された場合、当社株式が新たに発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。なお、当連結会計年度末現在におけるこれらの新株予約権による潜在株式数は93,310株であり、発行済株式総数5,306,750株の1.75%に相当しております。 (15) 研究開発費について 当社グループは受託開発ではなく、自社で開発した技術をライセンス提供するというビジネスモデルを展開しており、その根幹を支える研究開発に多くの予算を投入していく予定であります。研究開発は、調査やレポートをもとに、利用者のニーズや競合他社の動向等を予測のうえ、方針を決定しておりますが、予測が大きく外れた場合や、研究開発に係る方針を転換しなければならない場合には、投下した資金を回収できず、また事業の展開が遅延することにより、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (16) 投資事業について 当社グループは新たな収益源の創出のため、当社グループの事業領域と親和性の高い企業、社会課題解決型企業、当社グループが本社を置く九州の地場で活動している企業を対象に投資を実施しております。投資先の事業の状況によっては、保有有価証券の評価損が発生し、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、投資対象の株式等について取得原価を上回る価額で売却できる保証はなく、期待されたキャピタルゲインが実現しない可能性や投資資金を回収できない可能性があります。 (17) 海外子会社について 当社グループは、ベトナムに拠点を置くソフトウェア開発会社を海外子会社として有しており、現地で受託開発事業を営むほか、親会社の開発業務を一部委託しております。したがって、ベトナムの政治・経済・法規制等の変化、戦争・テロ等の社会的混乱や予期し得ない労働環境の急激な変化などが生じた場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。なお、当連結会計年度において当該子会社が当社グループ全体の売上に占める割合は限定的であり、本リスクが顕在化した場合に与える影響は軽微と見込んでおります。 (18) 為替の変動について 当社グループの主軸事業であるCLOMO事業は、クラウドを利用してSaaSの形態で企業向けにMDMサービスを提供しており、売上原価にはクラウドサービスの利用料が含まれております。これらの利用料は主に米ドル建てで支払っているため、急激に円安が進行した場合には売上原価が増加し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループはベトナムに拠点を置く海外子会社を有しており、当該子会社の財務諸表を円貨に換算する際に、為替変動により当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,756字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績の状況 当社グループは、パーパスを「笑顔につながる、まだ見ぬアイデア実現の母体となる」、提供価値を「デザイン とエンジニアリングの力で、挑戦を支える」と定義した上で、「挑戦を、楽しもう。」をブランドスローガンに掲 げ、挑戦的な文化を醸成し、ITを軸とした様々な挑戦を積極的に進めていく企業を目指しております。 事業内容としては、企業、教育、医療の現場で活用されるモバイル端末の一元管理・運用を行うSaaS(Software as a Service)を提供する「CLOMO事業」を主軸に展開しております。また、CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)やM&Aを通じた投資活動により、グループの持続的成長とスタートアップ企業の新たな価値創造を支える「投資事業」を運営しております。 組織面では、様々なライフイベントに応じた柔軟な働き方を実現するための各種制度を設け、性別や国籍を問わ ない採用活動により、多様性のある組織づくりを推進しております。また、人材育成のための研修などの成長支援 を通じて、挑戦を積極的に行う文化の醸成に取り組んでおります。このような取り組みの結果、Great Place to Work® Institute Japanが世界共通の基準で従業員の意識調査を行う、「働きがいのある会社」ランキングにおい て、5年連続で働きがいのある会社として認定されております。 また、当社グループは、株主の皆様の日頃のご支援に感謝するとともに、当社株式の魅力を高め、より多くの株 主様に保有いただくことを目的として、新たに株主優待制度を導入いたしました。2025年6月末日を初回基準日として、以降は中間及び期末の年2回実施するものであり、本制度を通じて当社株式の流動性向上や認知度向上につながることを期待しております。さらに、2025年6月には、資本効率の向上等を目的として22万株の自己株式取得を実施するなど、株主還元の拡充及び資本コストの最適化に取り組んでおります。 当連結会計年度の経営成績の状況について、売上高は、CLOMO事業でOEM提供による新規顧客の獲得が進んだことに加え、投資事業で営業投資有価証券の売却による売上が発生し、前年同期比で増加しました。売上原価は、CLOMO事業でソフトウェアに対する顧客からの要望に応じ、一部の軽微な改修を優先した結果、製造経費が増加したことに加え、投資事業における売却原価及び投資先の評価損が発生したことにより、前年同期比で増加しました。販売費及び一般管理費については、医療・官公庁市場におけるCLOMOのサービス認知度向上を目的としたイベント出展や動画広告制作等の広告宣伝費が増加したことに加え、ワンビ株式会社の株式に対する公開買付けに係る諸費用等が発生したことにより、前年同期比で増加しました。さらに、2025年1月に子会社化(みなし取得日:2024年12月31日)したワンビ株式会社の損益計算書を第3四半期連結会計期間から連結対象に含めたことにより、売上高、売上原価、販売費及び一般管理費がそれぞれ増加しております。 この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高3,749,791千円(前年同期比27.2%増)、営業利益905,079千円(前年同期比30.8%増)、経常利益877,758千円(前年同期比31.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益558,635千円(前年同期比20.5%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 ① CLOMO事業 CLOMO事業においては、2010年から提供を開始したモバイル端末管理ソフトウェアサービス「CLOMO MDM」及びモバイル端末向けアプリサービス「CLOMO SECURED APPs」を事業の主軸に、クラウドを利用したB to BのSaaS事業をサブスクリプションの形で提供しており、2024年12月に公表されたMDM市場(自社ブランド)シェアにおいて、2011年度から14年連続でシェアNo.1を達成しました(注1)。さらに、CLOMOサービスは2024年2月に「政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(ISMAP)(注2)」に登録され、政府が求める高いセキュリティ水準をクリアしたサービスとして認められております。 当連結会計年度においては、引き続き、既存及び新規の販売パートナーとの連携を強化し、販売網の強化・拡大を推進してまいりました。また、自社ブランド製品であるCLOMO MDMの販売に加え、株式会社NTTドコモが提供するMDMサービス「あんしんマネージャーNEXT(注3)」へのOEM提供を通じた新規顧客の獲得が進んだことで、着実に顧客基盤が拡大しております。 CLOMO事業のさらなる成長に向けては、顧客基盤の拡大に加えて、ARPU(注4)の向上が重要であるため、オプションサービスの拡充戦略を推進しております。具体的には、セキュリティ対策製品や運用支援サービスなど、MDMの周辺サービスをラインナップし、クロスセルを通じたARPUの向上に取り組んでおります。 製品開発においては、CLOMOサービスのPC資産管理市場でのシェア獲得に必要となるWindows PC向けの機能強化のほか、他社製品との連携、オプションサービスの機能拡充など、顧客のニーズに応えるための開発活動に注力しております。また、当社は2025年3月に、Microsoft CorporationのDevice Compliance Partnerとして「Microsoft Intune(注5)」との連携機能を実装し、「Microsoft Entra ID(注6)」の条件付きアクセスに対応しました。昨今、働き方の多様化やDXの推進によって企業などの組織におけるモバイル端末の活用が急速に拡大しており、多様な端末が業務に利用される環境下で、企業の情報資産を安全に管理する重要性が高まっております。この機能により、IT管理者はCLOMOサービスで管理された端末のみがMicrosoft365のアプリにアクセスできるよう制御でき、より強固なセキュリティ管理が実現可能となります。さらに、国内の競合他社においては、Microsoft Entra IDの条件付きアクセスに対応していない状況(2025年6月末時点の当社調べ)であり、本機能はCLOMOサービスの競争優位性を高めるものと考えております。 また、2025年1月に子会社化(みなし取得日:2024年12月31日)したワンビ株式会社の損益計算書を、第3四半期連結会計期間から「TRUST DELETE」としてCLOMO事業セグメントの連結範囲に含めたことにより、売上高及び営業利益が増加しております。同社はWindows PC向けの情報漏洩対策ソリューションを開発・提供しており、これまでに75万台以上の豊富な導入実績を有しております。同社のグループ参画により、Windows PC向けサービスの強化に加え、販路共有による顧客基盤の拡大を図りながら、CLOMO事業のさらなる成長を目指してまいります。 これらの取り組みにより、導入法人数(注7)は8,620社(前連結会計年度末に比べ1,910社、28.5%増)に達しました。 この結果、売上高は3,628,799千円(前年同期比23.0%増)、営業利益は930,277千円(前年同期比21.9%増)となりました。 なお、サービス別の内訳は次のとおりであります。 CLOMO MDM   売上高   3,012,980   千円 TRUST DELETE   売上高   282,178   千円 CLOMO SECURED APPs   売上高   151,175   千円 その他   売上高   182,466   千円 ② 投資事業 投資事業では、ベンチャーキャピタル子会社である株式会社アイキューブドベンチャーズを通じてアイキューブド1号投資事業有限責任組合を設立し、CVCとして投資活動を推進しております。 主な投資対象はモバイル、SaaS、セキュリティ等、当社事業領域と親和性の高い企業、社会課題解決型企業及び当社グループが本社を置く九州の地場で活動している企業としております。また、当社グループの新たな市場領域への進出及び収益源の創出を図るべく、M&Aを通じた新事業開発にも積極的に取り組んでおります。 当連結会計年度においては、新たに2社へ投資し、累計投資社数は9社となっております。また、アイキューブド1号投資事業有限責任組合における営業投資有価証券の売却による収益を当連結会計期間において計上しました。 この結果、売上高は120,991千円(前年同期は-千円)、営業損失は25,198千円(前年同期は営業損失71,165千円)となりました。 (注)1.出典 デロイト トーマツ ミック経済研究所「コラボレーション/コンテンツ・モバイル管理パッケージソフトの市場展望(https://mic-r.co.jp/mr/00755/)」2011~2013年度出荷金額、「MDM自社ブランド市場(ミックITリポート12月号: https://mic-r.co.jp/micit/2024/)」2014~2023年度出荷金額・2024年度出荷金額予測。 2.政府が求めるセキュリティ要求を満たしているクラウドサービスを予め評価・登録することにより、政府のクラウドサービス調達におけるセキュリティ水準の確保を図り、円滑に導入できることを目的とした制度です。本制度は「政府情報システムにおけるクラウドサービスのセキュリティ評価制度の基本的枠組みについて」(2020年1月30日サイバーセキュリティ戦略本部決定)に基づき、内閣サイバーセキュリティセンター・デジタル庁・総務省・経済産業省が運営しております。 3.株式会社NTTドコモが提供しているモバイル端末管理サービスです。主に、社員・生徒に貸与したモバイル端末に対して紛失・盗難時に有効な「ロック/初期化」機能や、「カメラ制御」「利用可能アプリの制限」などのセキュリティ機能、「アプリ配信」などのデバイス管理業務効率化機能を備えております。 4.Average Revenue Per Userの略称であり、導入法人数当たりの平均月間単価。 5.Microsoft Corporationが提供するモバイル端末及びモバイルアプリケーション管理のクラウドサービスです。 6.Microsoft Corporationが提供するIDやアクセス管理のクラウドサービスです。 7.TRUST DELETEの導入法人数は含めておりません。 (2) 財政状態の状況 当連結会計年度末における財政状態については次のとおりであります。 (資産) 総資産は4,438,748千円となり、前連結会計年度末に比べ829,510千円の増加となりました。これは主に現金及び預金が412,906千円、顧客関連資産が321,400千円、投資有価証券が94,764千円、売掛金が86,667千円、のれんが48,010千円増加し、ソフトウエアが64,471千円、営業投資有価証券が49,087千円、ソフトウエア仮勘定が31,066千円減少したことによるものです。 (負債) 負債は1,577,840千円となり、前連結会計年度末に比べ548,166千円の増加となりました。これは主に契約負債が342,324千円、繰延税金負債が90,162千円、その他流動負債が84,261千円、賞与引当金が12,172千円増加したことによるものです。 (純資産) 純資産は2,860,908千円となり、前連結会計年度末に比べ281,343千円の増加となりました。これは主に自己株式の取得に伴う減少が404,360千円、剰余金の配当に伴う利益剰余金の減少が163,314千円発生し、親会社株主に帰属する当期純利益の計上に伴う利益剰余金の増加が558,635千円、非支配株主持分の増加が289,604千円発生したことによるものです。 以上の結果、自己資本比率は57.7%(前連結会計年度末は71.2%)となりました。 (3) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は2,224,033千円となり、前連結会計年度末に比べ412,966千円の増加となりました。 当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は1,014,907千円(前年同期は得られた資金823,344千円)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益877,758千円、減価償却費353,375千円、のれん償却額52,628千円、固定資産除却損12,697千円、投資事業組合運用損17,696千円、売上債権の増加額53,861千円、契約負債の減少額7,138千円、営業投資有価証券の減少額49,087千円、営業活動その他の増加額54,936千円、法人税等の支払額349,727千円によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は36,305千円(前年同期は使用した資金616,441千円)となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出234,863千円、投資有価証券の取得による支出110,000千円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による収入313,486千円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は564,761千円(前年同期は使用した資金452,254千円)となりました。これは主に、配当金の支払額163,301千円、自己株式の取得による支出404,360千円によるものです。 (4) 生産、受注及び販売の実績 ① 生産実績 当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、生産に該当する事項がないため、生産実績に関する記載を省略しております。 ② 受注実績 当社グループで行う事業は、受注から役務提供の開始までの期間が短く、受注状況には重要性がないため記載を省略しております。 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前年同期比(%) CLOMO事業   3,628,799   123.0 投資事業   120,991   - 合 計   3,749,791   127.2 (注)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は以下のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) 株式会社NTTドコモ及びそのグループ会社   1,480,945   50.2   1,726,606   46.0 株式会社ソラニワ   300,415   10.2   -   - (注)最近2連結会計年度の主な相手先別販売実績のうち、当該販売実績の総販売実績に対する割合が10%未満の相手先につきましては、記載を省略しております。 (5) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 ①  重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りを行うにあたり、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる結果をもたらす場合があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ②  経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容につきましては、「(1) 経営成績の状況」、「(2) 財政状態の状況」、「(3) キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 ③  資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。事業運営上必要な運転資金の需要のうち主なものは、当社グループサービスを安定的に運営し、また拡大していくための開発人員及び営業人員の人件費、研究開発に係る費用であります。 ④  目標とする経営指標の状況 a 導入法人数(CLOMO事業) 当連結会計年度末の導入法人数は8,620社(前連結会計年度末に比べ1,910社、28.5%増)となりました(注1)。 営業拠点を通じた地方の販売パートナーとの連携強化や、OEM提供先サービスの成長によって、顧客基盤の拡大が進んでおります。 b ライセンス継続率(CLOMO事業) 当連結会計年度のライセンス継続率は95.5%となりました(注2)。 カスタマーサクセス部門による、ユーザーミーティングの開催や、定期面談、製品活用のためのステップアップセミナーの実施など、エンドユーザーの成功体験を目的とした様々な取り組みの成果が、製品に対する心理的ロイヤルティ向上を後押ししたことで、ライセンス継続率は引き続き高い水準を維持しております。 (注)1.TRUST DELETEの導入法人数は含めておりません。 2.継続率は、当連結会計年度に発生した各月の解約数を前年同月末のライセンス数から控除したライセンス数について、前年同月末ライセンス数で除して算出しております。なお、TRUST DELETEのライセンス継続率は算出に含めておりません。 ⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」をご参照ください。

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