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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

フリークアウト・ホールディングス

FreakOut Holdings, inc.6094 · Growth · サービス業

DSPや広告配信プラットフォームを軸に、広告主と媒体社双方の収益最大化を支援するアドテクノロジー企業。

概要

フリークアウト・ホールディングスは2010年10月に設立された広告テクノロジー企業である。広告主向けDSP「Red」や媒体社向けプラットフォーム「Scarlet」など自社開発のプロダクトを軸に、日本、北米、アジアで事業を展開する。2023年にインフルエンサーマーケティング大手のUUUMを子会社化し、事業領域を拡大。2025年9月期の連結売上高は503億円、従業員数は1,051名に上る。

広告とインフルエンサーマーケティングの二本柱

当社グループは広告事業とインフルエンサーマーケティング事業を中核とする。広告事業では、DSP「Red」によるプログラマティック広告配信、プレミアム媒体向けの「Scarlet」、YouTube広告買付システム「GP」などを提供。インフルエンサーマーケティング事業は2023年に買収したUUUMが担い、クリエイターのマネジメント、タイアップ動画制作、グッズ販売などを行う。2025年9月期のセグメント売上高は広告事業が304億円、インフルエンサーマーケティング事業が195億円であり、両事業で売上の99%を占める。

日本・北米・アジアをカバーする拠点網

地域別の展開では、日本に加え、北米では2019年に買収したPlaywire, LLCを通じて広告収益最適化サービスを提供する。アジアではシンガポール、インドネシア、台湾などに子会社を置き、現地の広告主・媒体社向けにプロダクトを展開。2017年には東アジアから南アジアまでの主要国への進出を完了した。各拠点は日本発のプロダクトを現地に適合させながら収益化を進めており、グローバルでシナジーを創出する体制を構築している。

持株会社体制とグループ経営

2017年1月に新設分割を実施し、事業会社のフリークアウトと持株会社のフリークアウト・ホールディングスに分離した。現在は連結子会社37社、関連会社9社を傘下に置く。主な子会社には、広告事業の中核である株式会社フリークアウト、北米のPlaywire、インフルエンサーマーケティングのUUUM、データプラットフォームの株式会社インティメート・マージャー(持分法適用関連会社)がある。グループ全体で「人に人らしい仕事を。」のミッションのもと、各社の専門性を活かした事業運営を行っている。

業界の中での役割はアドテクノロジー企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
503億円
営業利益
1億円
営業利益率
0.2%
純利益
3億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/9
事業売上構成比利益利益率
広告事業304億円60.3%7億円2.3%
インフルエンサーマーケティング事業195億円38.7%0億円0.0%
その他事業4億円0.8%-5億円-125.0%
投資事業1億円0.2%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01国内広告主および媒体社主力

日本国内で広告主向けDSP「Red」やプレミアム媒体支援「Scarlet」を提供し、広告効果の最大化を支援。

主な製品・サービス4
Red
広告主のビッグデータを解析し、リアルタイム入札で広告配信を最適化するDSP。
Scarlet
プレミアム媒体社向けの広告配信プラットフォーム。
TOKYO PRIME
タクシー車内のデジタルサイネージメディア。ラグジュアリーな空間を演出。
GP
次世代型YouTube広告買付システム。動画解析技術で配信を最適化。

02海外広告市場準主力

北米ではPlaywireを通じて媒体社の広告収益最適化、アジアでは日本発プロダクトの展開を進める。

主な製品・サービス1
Playwire
AIを活用した媒体社向け広告収益最適化サービス。

03クリエイターエコノミー準主力

UUUMを中心に、クリエイターのアドセンス収益管理やグッズP2C、タイアップ動画制作などで収益化を支援。

主な製品・サービス3
アドセンス支援
YouTube広告収益を代理受領し、クリエイターに還元する仕組み。
グッズP2C
オリジナルグッズの企画・販売を通じてクリエイターの収益を拡大。
タイアップ動画
クリエイターが企業商品を紹介する動画制作を支援。

04投資事業副次

ITベンチャー企業への投資を通じて企業価値向上を図る。

製品と技術

DSP「Red」とDMP「MOTHER」の連携

広告主向けの中核プロダクトがDSP「Red」である。リアルタイム入札(RTB)により広告枠を自動買い付け、ターゲティング広告を実現する。これを支えるのが自社開発のプライベートDMP「MOTHER」で、広告主の自社サイトアクセスデータ、購買データなどを統合・解析し、より精度の高い配信を可能にする。両プロダクトの連携により、広告主は自社データを活用した効率的な広告運用を行える。2016年のリリース以来、「Red」は国内広告事業の主力として成長を牽引している。

プレミアム媒体支援「Scarlet」

「Scarlet」はプレミアム媒体社向け広告配信プラットフォームである。元々は「Red for Publishers」として2017年9月にリリースされ、後にリブランディングされた。媒体社が自社の広告枠を管理・販売するためのシステムを提供し、収益最大化を支援する。動画・Connected TV領域にも対応しており、広告主は「Red」を通じて「Scarlet」上のプレミアム枠を購入できる。これにより、広告主と媒体社の双方に価値を提供する好循環を生み出している。

次世代型YouTube広告買付「GP」

2021年にリリースされた「GP」は、YouTube広告に特化した買付システムである。独自の動画解析技術を用いて、ブランドセーフティを確保しながら関連性の高い動画への広告配信を実現する。コンテクスチュアルターゲティングにより、広告主のブランドイメージを守りつつ効果を最大化する。5G普及による動画需要の高まりを見込み、日本国内で成長しており、将来的には北米などグローバル展開も計画されている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

大手広告テクノロジー企業、売上高急拡大で業界を牽引

同社は売上高が2023年9月期の306億円から2024年9月期には517億円へと約1.7倍に急増している。これは業界内で最も大きな規模であり、広告テクノロジー分野においてリーダー的存在であることを示している。ライバルのジンジブやイシンとは事業領域が異なるが、同社の成長は業界全体を牽引している。ただし、営業利益率は0%水準であり、収益性の改善が大きな課題である。今後の持続的成長には、収益構造の改革が必要となる。

強み

  • 提供データ内で最も売上高が高く、業界のトップ企業
  • 売上高が前年比で大幅増加し、成長性が高い
  • 規模の大きさから業界の動向に与える影響が大きい
  • 広告テクノロジー分野で知名度があり、顧客基盤が強固

課題

  • 営業利益率が0%近くであり、収益性の改善が急務
  • 2025年9月期は売上高が微減、成長の鈍化が見られる
  • テクノロジー業界は競争が激しく、技術革新への対応が必要

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がフリークアウト・ホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12122インタースペース105億円24.7倍
29168ライズ・コンサルティング・グループ105億円8.5倍
34642オリジナル設計105億円14.0倍
49556INTLOOP105億円38.9倍
57374コンフィデンス・インターワークス104億円12.0倍
66094フリークアウト・ホールディングス103億円6.8倍
72163アルトナー102億円16.2倍
82485ティア101億円25.8倍
97371Zenken101億円19.3倍
106554エスユーエス101億円9.9倍
119679ホウライ100億円16.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

DSPリリースから上場までの創業期

2010年10月に東京都港区で当社を設立。2011年1月にDSP「FreakOut」をリリースし、プログラマティック広告市場に参入。2012年4月には米国ニューヨークに子会社を設立して海外展開を開始、同年5月にはスマートフォン向けサービスを開始した。2013年3月にはプライベートDMP「MOTHER」を正式リリースし、データ活用の基盤を整備。同年10月にはシンガポールに子会社を設立し、アジア進出の足がかりを築いた。

上場とマザーズでの成長

2014年6月、東京証券取引所マザーズ(現グロース市場)に株式を上場。上場後は事業を加速させ、同年10月に関西支社を開設。2015年にはインドネシアに現地法人を設立し、同年10月には株式会社インティメート・マージャーを連結子会社化。2016年5月にはモバイルマーケティングプラットフォーム「Red」をリリースし、スマートフォン向け広告を強化。同年7月には台湾法人を設立、翌2017年8月には東アジアから南アジアの主要国への展開を完了した。

持株会社体制移行とM&Aによる拡大

2017年1月、新設分割により持株会社体制に移行し、商号をフリークアウト・ホールディングスに変更。同年9月には台湾のadGeek Marketing Consultingを子会社化。2018年12月には伊藤忠商事と資本業務提携を締結。2019年1月には米国のPlaywire, LLCを買収し、北米市場への本格参入を果たした。同年、「TVer PMP」と連携したインストリーム動画広告配信サービスも開始し、動画広告領域を拡充した。

UUUM買収と直近の大型統合

2023年9月、インフルエンサーマーケティング最大手のUUUM株式会社を連結子会社化。これによりクリエイターエコノミー事業をグループに加えた。2024年9月には株式会社Jentと株式会社スミカを子会社化し、事業領域をさらに拡大。2025年10月にはUUUMを分割し、マーケティング事業を承継するUUUMマーケティング株式会社を設立するなど、グループ再編を進めた。これらのM&Aにより売上高は2022年9月期の290億円から2025年9月期には503億円へと拡大した。

年表31件を開く

2010年代

  • 2010年10月創業当社設立。
  • 2011年1月DSP「FreakOut」をリリース。
  • 2012年4月アメリカ合衆国ニューヨーク州に子会社 FREAKOUT INTERNATIONAL,INC.(注1)を設立。
  • 2012年5月スマートフォン向けサービスを開始。
  • 2013年3月プライベート・データマネジメント・プラットフォーム(注2)「MOTHER」のサービスを正式に開始。
  • 2013年6月株式会社Preferred Infrastructureと合弁事業会社 株式会社インティメート・マージャー(注4)を東京都文京区に設立。
  • 2013年10月シンガポール共和国シンガポール市に子会社 FREAKOUT ASIA PACIFIC PTE.LTD.(現 FREAKOUT PTE.LTD.(現連結子会社))を設立。
  • 2013年12月株式会社イグニス(現在は合弁契約を解消)と合弁事業会社 M.T.Burn株式会社(注3)を東京都渋谷区に設立。
  • 2014年1月本社を東京都港区六本木に移転。
  • 2014年6月上場東京証券取引所マザーズ(現グロース市場)に株式を上場。
  • 2014年10月創業大阪府大阪市に関西支社を設立。
  • 2015年7月プライベート・データマネジメント・プラットフォーム「MOTHER」、スマートフォンでのGPS・Beacon情報に対応。
  • 2015年10月M&A株式会社インティメート・マージャー(注4)を連結子会社化。
  • 2015年11月インドネシア共和国ジャカルタ市にPT. FreakOut dewina Indonesia(現連結子会社)を設立。
  • 2016年1月M.T.Burn株式会社(注3)がLINE株式会社と資本業務提携契約を締結。
  • 2016年5月モバイルマーケティングプラットフォーム「Red」をリリース。
  • 2016年6月JapanTaxi株式会社と合弁事業会社の株式会社IRIS(現持分法適用関連会社)を東京都千代田区に設立。
  • 2016年7月中華民国台北市に FreakOut Taiwan Co.,Ltd.(現連結子会社)を設立。
  • 2016年8月M&A株式会社電子広告社(現 株式会社デジタリフト(現持分法適用関連会社)(注5))を連結子会社化。
  • 2017年1月商号変更当社のグループ会社の経営管理事業を除く一切の事業を、新設の株式会社フリークアウト(現連結子会社)に継承させる新設分割を行い、持株会社体制に移行。商号を株式会社フリークアウト・ホールディングスに変更。
  • 2017年6月創業リテールテックプロダクトユニット「ASE」を発足。
  • 2017年8月東アジア~東南アジア~南アジア主要国への現地展開完了。
  • 2017年9月M&AadGeek Marketing Consulting Co.,Ltd.(現連結子会社)を連結子会社化。
  • 2017年9月媒体社への独自広告配信プラットフォーム開発・運用支援を目的とした新プロダクトRed for Publishers(プレミアム媒体社様向けに提供する広告プラットフォーム「Scarlet」にリブランディング)をリリース。
  • 2018年12月伊藤忠商事株式会社と資本業務提携契約を締結。
  • 2019年1月上場Playwire,LLC(現連結子会社)を連結子会社化。「TVer PMP」と連携し、インストリーム動画広告配信サービスの提供を開始。株式会社インティメート・マージャー(注4)が東京証券取引所マザーズ(現グロース市場)に上場。

2020年代

  • 2021年9月上場株式会社デジタリフト(注5)が東京証券取引所マザーズ(現グロース市場)に上場。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズからグロース市場に移行。
  • 2023年9月M&AUUUM株式会社(現連結子会社)を連結子会社化。
  • 2024年9月M&A株式会社Jent(現連結子会社)、株式会社スミカ(現連結子会社)を連結子会社化。
  • 2025年10月UUUM株式会社(現連結子会社)を分割会社とする会社分割(新設分割)により、マーケティング事業を承継するUUUMマーケティング株式会社(現連結子会社)を設立。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高売上高
  • EBITDAEBITDA
  • 調整後当期利益調整後当期利益

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    広告事業の成長戦略

    国内では動画・Connected TV領域やモバイルマーケティングプラットフォーム「Red」を積極展開し、リブランディングした「Scarlet」の収益貢献を図る。海外では進出拠点やM&A先の効率化により各拠点の収益化とグループシナジーを強化する。

  2. 02

    M&Aによる事業拡大と領域拡張

    既存事業とのシナジーや技術基盤を活用できる領域への投資を行い、M&A後は適切なPMIを実施して持続的成長を目指す。

  3. 03

    開発力強化のためのエンジニア採用・育成

    国内外で優秀なエンジニアの採用・育成を強化。コミュニティや勉強会でプレゼンスを高め、外部エンジニアとのコネクション拡充や多様な採用方法を活用する。

  4. 04

    クリエイターサポートの強化

    主要子会社UUUMにて、バディ(マネージャー)によるサポート、タイアップ案件獲得、イベント開催、グッズ販売、バックヤード支援などを通じ、クリエイターの独自性維持とファンとのつながり強化を支援する。

  5. 05

    情報セキュリティと内部管理体制の強化

    外部からのシステム侵入や障害を防止するため、技術者確保や社内教育を実施。また、UUUMの個人情報管理を徹底し、コンプライアンス研修や内部監査によるガバナンス機能を強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,051人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は751万円で、9期前と比べて+0.4%平均年齢は35.6歳、平均勤続年数は2.8年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年9月155
2017年9月417
2018年9月632
2019年9月74835.11.8741
2020年9月80835.81.8571
2021年9月82835.92.2459
2022年9月89436.92.0478
2023年9月85435.72.51,054
2024年9月84935.72.71,0150
2025年9月75135.62.81,05110

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社14(国内 10 / 海外 4、うち連結子会社 13) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 米国フロリダ州585百万円
広告事業
本社 — 東京都港区70百万円
その他事業
主な関係会社
  • 海外
    FREAKOUT PTE.LTD. (注)3、8
    シンガポール共和国 シンガポール市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    PT.FreakOut dewina Indonesia
    インドネシア共和国 ジャカルタ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社フリークアウト(注)3、5
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    adGeek Marketing Consulting Co.,Ltd.
    中華民国(台湾)台北市 · 連結子会社
    議決権66.7%
  • 国内
    本田商事株式会社
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    FreakOut China Co., Ltd.
    中華人民共和国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Playwire,LLC (注)3、6
    米国フロリダ州 · 連結子会社
    議決権75.0%
  • 国内
    UUUM株式会社(注)3、7
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    その他 29社
    - · 連結子会社
  • 国内
    株式会社IRIS
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権49.0%
  • 国内
    株式会社インティメート・マージャー(注)4
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権37.5%
  • 国内
    株式会社デジタリフト(注)4
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権33.8%
残りのグループ会社2社を開く
  • その他 4社-
  • 伊藤忠商事株式会社(注)4東京都港区16%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は503億円営業利益1億円前期と比べると減収で、売上が-2.7%。

売上高
-2.7%
503億円
営業利益
1億円
純利益
3億円
営業利益率
0.2%
前期比 +0.2%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高556億円503億円
営業利益13億円1億円
純利益8億円3億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は134億円、営業利益は−3億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+91.4%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q6523.175
2023年3Q7000.03
2023年4Q74−3
2024年1Q13642.90
2024年2Q114−2−1.8−30
2024年4Q267−2−0.7−2
2025年2Q25410.42
2025年4Q24900.01
2026年2Q294113.714
2026年3Q134−3−2.2−1

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年9月期からの14期で、売上は9億円から503億円へ55.9倍に増えた。直近期の営業利益率は0.2%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
アメリカ合衆国ニューヨーク州に子会社 FREAKOUT INTERNATIONAL,INC.(注1)を設立。
2012年9月921
株式会社Preferred Infrastructureと合弁事業会社 株式会社インティメート・マージャー(注4)を東京都文京区に設立。
2013年9月2231
大阪府大阪市に関西支社を設立。
2014年9月3220
株式会社インティメート・マージャー(注4)を連結子会社化。
2015年9月4211
株式会社電子広告社(現 株式会社デジタリフト(現持分法適用関連会社)(注5))を連結子会社化。
2016年9月5864
リテールテックプロダクトユニット「ASE」を発足。
2017年9月120128
2018年9月14730
Playwire,LLC(現連結子会社)を連結子会社化。「TVer PMP」と連携し、インストリーム動画広告配信サービスの提供を開始。株式会社インティメート・マージャー(注4)が東京証券取引所マザーズ(現グロース市場)に上場。
2019年9月217−15−35
2020年9月249−2−7
株式会社デジタリフト(注5)が東京証券取引所マザーズ(現グロース市場)に上場。
2021年9月295116
2022年9月2902714
UUUM株式会社(現連結子会社)を連結子会社化。
2023年9月3062379
株式会社Jent(現連結子会社)、株式会社スミカ(現連結子会社)を連結子会社化。
2024年9月517040.0−32
UUUM株式会社(現連結子会社)を分割会社とする会社分割(新設分割)により、マーケティング事業を承継するUUUMマーケティング株式会社(現連結子会社)を設立。
2025年9月503160.23

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高503億円のうち、営業利益として残るのは1億円0.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の0.6%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金72.0%362億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金27.8%140億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益0.2%1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
28.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比7.4pt
0.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比4.5pt
0.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比9.4pt
2.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年9月期は営業CFが0億円、投資CFが−10億円で、差し引きのフリーCFは−10億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は164億円で、売上の3.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年9月2−1314
2013年9月2−35−18
2014年9月1−212−118
2015年9月0−11−118
2016年9月3−416−131
2017年9月3−2723−2432
2018年9月−19−3251−5132
2019年9月18−5461−3657
2020年9月8−741199
2021年9月19−13−46660
2022年9月9−63373
2023年9月25102−8127194
2024年9月−27231−25198
2025年9月0−10−30−10164

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年9月期の総資産は402億円。このうち返さなくてよい自己資本が121億円で、自己資本比率は26.1%(業種中央値53.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年9月85360.2
2013年9月1611566.0
2014年9月2924578.3
2015年9月3223973.7
2016年9月57322554.7
2017年9月100435740.8
2018年9月1564511126.9
2019年9月2425918318.2
2020年9月2436417918.9
2021年9月2057912633.1
2022年9月24710014734.4
2023年9月44920324636.4
2024年9月41617024730.4
2025年9月40212128126.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳
現金及び預金
164億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
60億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
281億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
27
/ 100
安定性自己資本比率17 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率534社中460位あたり、逆に低いのは自己資本比率534社中485位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
2.4%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
0.2%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
26.1%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-2.7%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥570で、1年前と比べて+10.5%過去52週の値幅のなかでは26%の位置にある。

¥570-2.4%1ヶ月+3.8%1年+10.5%時価総額103億円
過去52週の値幅
安値¥490高値¥796

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)6.8倍
PER (会社予想)12.5倍
PBR0.80倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で10.39%上昇し、上昇基調。株価は25日線(543円)を9.4%上回り、75日線(589円)も1.0%上回る。52週高値796円からは25.3%低いが、52週安値490円からは21.4%高い。8月に入り連騰し、8月12日には595円まで上昇。出来高も増加傾向で、RSI81.37と過熱感が強い。年初来では7.01%上昇。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERが7.05倍と業界平均の22.9倍を大きく下回り、PBRも0.83倍と平均3.26倍を下回ります。ROEは2.4%と低いものの、前期は赤字から黒字転換し、収益改善が見られます。無配で配当利回りはゼロですが、低バリュエーションは業績回復への期待を反映していない可能性があります。割安だが、ROEの低さと無配が投資判断の難点です。業界平均と比較しても評価は割安で、成長余地があると判断します。

指標この会社業種平均
PER (実績)6.8倍23.4倍
PER (予想)12.5倍
PBR0.80倍3.51倍
ROE2.4%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、デジタル広告市場の拡大に伴う売上成長と、収益性の改善。強気派は、AI技術の進化で広告効果が高まり、市場シェア拡大と収益改善を期待。弱気派は、収益性の低さが続き、成長投資が利益を圧迫する懸念や、競争激化によるマージン縮小を指摘。

プラスに働く材料7
  • 市場成長

    デジタル広告市場は拡大基調で売上増加。

  • AI技術の進化

    AI活用で広告効果が向上し競争優位に。

  • 黒字転換

    直近で営業利益が黒字化し、改善の兆し。

  • 純損益が-32億円から+3億円へ黒字決算発表後影響

    2024/9期は純損失32億円、2025/9期は純利益3億円。大幅改善

  • 売上高が306→517億円へ急拡大通年影響

    2023/9期306億円→2024/9期517億円と約1.7倍に拡大。事業規模が成長

  • PER6.98倍と割安通年影響

    時価総額106億円に対しPER6.98倍。海外投資家の選好もあり低評価

  • 外国人保有比率43.8%と高い継続影響

    外国人持ち株比率43.8%と高い。海外マネーの選好が株価を下支え

マイナスに働く材料7
  • 低収益性

    営業利益率がほぼゼロで売上規模に見合わない。

  • 競争激化

    大手IT企業の参入で価格競争が激化。

  • 利益変動

    過去に赤字計上があり、業績が不安定。

  • 売上高が517→503億円に減少通年影響

    2025/9期売上503億円は前期比▲2.7%。成長が止まった

  • 営業利益率0.2%と極低通年影響

    売上高503億円に対し営業利益1億円。利益率0.2%で僅差の黒字

  • 2024年9月期に純損失32億円通年影響

    2024/9期は純損失32億円。過去の大型赤字が重荷

  • 無配で株主還元なし通年影響

    配当は無配。ROE2.4%と低く還元期待薄

次の決算で確かめる点
粗利率
収益性の改善進捗を確認するため。
売上高成長率
市場拡大の取り込み度合いを測る。
広告単価
競争環境の変化を把握するため。

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ3,310人。区分でいちばん多いのは外国法人43.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が22.3%を占め、残る77.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年9月%2021年9月%2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
外国法人13.721.321.346.243.943.8
個人・その他52.250.446.621.222.525.2
事業法人17.219.619.519.719.619.7
証券会社12.52.50.91.87.88.7
自己株式0.90.80.80.83.63.6
金融機関4.46.211.711.16.12.6
外国人個人0.10.00.00.10.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01DAIWA CM SINGAPORE LTD - NOMINEE MOTHERS OF INVENTION PTE LTD (常任代理人 大和証券株式会社)35.81
02伊藤忠商事株式会社15.73
03株式会社SBI証券6.98
04BBH(LUX) FOR FIDELITY FUNDS-PACIFIC POOL (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)3.93
05スカパーJSAT株式会社3.72
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.58
07海老根 智仁1.58
08CACEIS BANK,LUXEMBOURG BRANCH / UCITS CLIENTS ASSETS (常任代理人 香港上海銀行東京支店)1.25
09CLEARSTREAM BANKING S.A. (常任代理人 香港上海銀行東京支店)1.16
10石橋 拓朗1.13

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近10
  • 2026-06-23
    伊藤忠商事株式会社
    新規の大量保有報告
    13.79%
    -4.05pt
  • 2026-06-12
    エフアイエル インベストメント マネジメント ホンコン リミテッド(FIL Investment Management (Hong Kong) Limited)
    新規の大量保有報告
    5.62%
    -1.55pt
  • 2026-06-12
    フィデリティ投信株式会社
    変更報告
    5.62%
    -1.55pt
  • 2026-06-12
    フィデリティ投信株式会社
    変更報告
    8.00%
    +1.31pt
  • 2026-06-12
    フィデリティ投信株式会社
    変更報告
    7.17%
    -2.12pt
  • 2026-06-12
    フィデリティ投信株式会社
    変更報告
    9.29%
    +1.29pt
  • 2026-06-12
    フィデリティ投信株式会社
    新規の大量保有報告
    2.97%
    -1.06pt
  • 2026-06-12
    フィデリティ投信株式会社
    新規の大量保有報告
    1.55%
    -1.42pt
  • 2026-06-10
    フィデリティ投信株式会社
    変更報告
    6.69%
    +1.20pt
  • 2026-06-09
    フィデリティ投信株式会社
    変更報告
    5.49%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+7%、1株純資産は14期で+591%。直近期のROEは2.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2012年9月158730.5
2013年9月1619011.6
2014年9月93683.0580.5
2015年9月51862.898.5
2016年9月3123814.499.8
2017年9月6431023.461.8
2018年9月23190.6965.5
2019年9月−234280−81.5
2020年9月−42278−15.2
2021年9月3538010.458.7
2022年9月7647617.817.0
2023年9月44091563.32.1
2024年9月−180729−22.0
2025年9月166042.433.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/9期の役員報酬は総額126百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
本田謙代表取締役 社長 Global CEO516,454,700
永井秀輔取締役 CFO45177,000
時吉啓司取締役44183,000
大元伸一取締役51
井出博之取締役(常勤監査等委員)58
高田祐史取締役(監査等委員)46
松橋雅之取締役(監査等委員)561,500
渡辺英治57

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)410310326
社外取締役323238

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,563字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社37社、非連結子会社1社、関連会社9社、その他の関係会社1社により構成されております。当社グループは、「人に人らしい仕事を。」というミッションのもと、国内外の広告業界において、広告主の広告価値最大化、媒体社の収益最大化を目指し、広告事業、インフルエンサーマーケティング事業、投資事業及びその他事業のそれぞれの事業領域の拡大をしてまいりました。 (広告事業) 当社グループの広告事業は主に広告主向けと媒体社向けの事業を日本、北米、さらにアジアで展開しております。 (1)日本事業 当社グループが日本において展開している主要な事業・プロダクトとして以下の①Red、②Scarlet、③TOKYO PRIME、④GPがあげられます。 ① Red-DSP(注1) 日本における広告主向け事業においては、広告主がもつ自社(広告主)サイトのアクセスデータ、広告配信データ、会員データ、購買データなどのビッグデータを当社開発の解析ソフトウェアにより分析するプライベートDMP(注2)「MOTHER」を用いて、インターネット広告におけるリアルタイム広告枠取引を行うDSP「Red」及び「FreakOut」における広告配信効果の最大化を実現しております。 ② Scarlet-プレミアム媒体支援事業 また、DSPプロダクトを中心とする従来のサービスで培ってきたノウハウ・経験を活かし、動画・Connected TV等のプレミアム媒体社に向けて、彼ら媒体社独自の広告配信プラットフォームの開発・運用支援を目的としたプロダクト「Scarlet」(従来の「Red for Publishers」をリブランディング)を提供しております。これにより、媒体社は広告配信による収益最大化を本プロダクトに委ね、本来リソースを注ぐべきコンテンツの充実や集客に専念することが可能になります。その上、「Scarlet」を使用したプレミアム媒体社の広告枠を広告主が当社DSP「Red」を通じて買い付けることによって、従来からの目的であった広告価値の最大化のさらなる追求が可能となります。このように、プレミアム媒体社をクライアント獲得することを通じて、より豊富なメニューを広告主に提供できる好循環を生み、広告主と媒体社それぞれに価値提供しております。 ③ TOKYO PRIME-タクシーサイネージメディア タクシー車内のデジタルサイネージ媒体「TOKYO PRIME」の運営及び広告販売事業を行う株式会社IRISは当社の持分法適用関連会社であり、プレミアム媒体社向けの広告配信による収益最大化といった当社のプロダクト・サービスの応用例でもあります。タクシー車内をラグジュアリーな広告体験を感じられる空間にというコンセプトのもとで、当社は2016年に日本交通グループのJapanTaxi社(現・GO株式会社)と提携し、プレミアム媒体としてタクシーサイネージメディアを開発しました。当合弁会社が継続成長しております。 ④ GP-YouTube広告配信 さらに、5Gネットワークの普及及びConnected TVをはじめとするオンライン視聴デバイスの増加により爆発的な成長が見込まれる動画領域での新たな取り組みとして、広告主向けに次世代型YouTube広告枠買付システム「GP」をリリースしました。「GP」は、高度なブランドセーフティ機能を搭載した動画コンテクスチュアルターゲティングを可能とするプロダクトであり、独自の動画解析技術を用いてYouTubeでの動画広告配信を最適化し、広告主のブランドイメージを守り、広告コンテンツとの関連性の高い動画への配信を行うことで広告効果を最大化します。 (2) 北米事業 当社グループの北米事業は、広告収益最大化支援を行うPlaywireを中心に展開しています。Playwireは、デスクトップやアプリ、OTTなど様々な媒体社向けに、AIや機械学習を活用した独自技術による広告収益の最適化を行っています。加えて、広告主や代理店へプレミアムな枠を代理販売するダイレクトセールス機能をサービスとして提供しており、単価の高い広告案件を広告主・広告代理店から直接獲得することで、プログラマティック広告だけでは実現できない収益の最大化を可能にしています。キッズ・エンタメ・ゲーム領域を中心に、広範なメディアカテゴリーに進出しており、広告販売(ダイレクトセールスを含む)、独自技術による最適化、プレミアムで視認性の高い広告枠の開発等、媒体社の広告収益に関するソリューションをプラットフォームとして一元的に提供することで、プレミアムな媒体社の開拓を進めています。 今後は「GP」をはじめ、日本で開発するプロダクトをグローバル展開する計画も進めております。アドテクの最先端である北米において、当社のユニークなプロダクトを展開しプレゼンスを高めることによって、新たな事業開発の機会とヒントをも獲得していきます。 (3) アジア事業 アジアにおいても、日本発プロダクトのグローバル展開のために拠点開設し、現地でのネットワーク構築、各拠点の収益化を進めてきました。Native から始まり、Video や Rich Media と GP など様々なフォーマットをアジアで展開してきました。今後も引き続きプロダクト投下・事業開拓をしていきます。 このように当社グループは、時代の変化に沿って常に最先端の広告・マーケティング技術とプロダクトを開発・運用し、広告主の広告効果の最大化及び媒体社に対する収益化の向上を実現しており、広告事業が当社の成長を牽引しております。 (インフルエンサーマーケティング事業) 当社グループのインフルエンサーマーケティング事業は、クリエイター(注5)とともにビジネスを創造するUUUMを中心に展開しています。 ① クリエイターに対するサポート (ⅰ)アドセンス アドセンスとは、YouTube上に流れる広告による収益の一部をYouTubeから受領するアドセンス収益を指します。一般的に、YouTube上の動画視聴に付随して発生する広告収益のうち一部がアドセンス収益としてクリエイターに還元されておりますが、UUUMの専属クリエイターがYouTubeに投稿した動画の場合、UUUMがクリエイターのアドセンス収益を一括して受け取り、受領額を収益として計上し、その一部をクリエイターに支払います。UUUMはアドセンス収益の拡大に向けて、新たなクリエイターのスカウト活動や、クリエイターへの各種サポートの充実、クリエイターの新たな活動機会の創出などに努めております。一方で、ネットワーククリエイターや業務提携締結先につきましては、UUUMがYouTubeに関する様々なサポートを提供し、アドセンス収益を代理受領する立場にあるため、サービス手数料部分を売上として計上しております。 (ⅱ)グッズP2C 社内外のクリエイターのファンに向けた様々なオリジナルグッズの販売やクリエイターと共にブランドや商品を企画し、店舗流通を巻き込みながら商品展開するP2C(Person to Consumer)ビジネスを行っております。受注生産型、オンデマンド型、在庫販売型、イベント販売、ライセンス、卸販売など、クリエイターに応じて最適な方法でビジネスを展開しております。主に商品販売や卸販売による売上を収益として計上しております。 (ⅲ)その他 ゲームアプリの広告収益及び課金収益、イベントのチケット販売収益や協賛金売上、YouTube以外のプラットフォームからの収益、音楽販売収益、書籍等の印税収益などを計上しております。 ② クリエイターを活用したプロモーションや番組制作・チャンネル運営等 (ⅰ)タイアップ動画 タイアップ動画とは顧客企業の商品やサービスを紹介した動画をクリエイターが制作し、自身のチャンネルで公開するというもので、顧客企業より対価としてプロモーション料を受領し、受領額を当社売上として計上し、その一部を動画制作費としてクリエイターに支払います。UUUMの営業部門が広告主や広告代理店に対して社内外のクリエイターを活用したプロモーションの提案を行い、案件受注後は公開日に向けてクリエイターのタイアップ動画制作をサポートしていきます。また、UUUMはプロモーション効果を最大化させるため、YouTube以外のプラットフォームやテレビなど多様なメディアを活用したソリューションの提案や、UUUM独自の動画広告素材を活用した広告運用などデジタル領域における幅広い広告メニューを展開しております。 (ⅱ)動画制作 タイアップ等の案件を獲得後、自社内で動画をはじめとしたクリエイティブを制作しております。 (投資事業) 当社グループは、グローバル展開のポテンシャルを有する製品/ソリューションを開発するITベンチャー企業を主たる投資対象として、投資リターンによる企業価値の向上を図るための投資事業を行っております。 (その他事業) 国内外のグループにおける経営管理機能等の提供を行っております。新規事業では、インターネット広告市場以外の分野において、当社グループの技術資産であるデータ解析基盤、機械学習エンジンを活用することで、あらゆる領域において当社のミッションである「人に人らしい仕事を。」の実現を目指し、各事業を行っております。 (注)1.DSP(デマンドサイド・プラットフォーム) 広告主側から見た広告効率の最大化を支援するシステム。RTB(注3)の技術を活用し、広告主や広告代理店がSSP(注4)等を対象に、ユーザーの1視聴毎に、広告枠に対してリアルタイムに最適な自動入札取引・広告配信を行うシステムを提供するプラットフォーム 2.DMP(データ・マネジメント・プラットフォーム) 広告主がもつ自社サイトへのアクセスデータ、広告配信データ、会員データなどのデータを管理及び解析し、メール配信や分析調査などの様々なデータ活用チャネルと連携し利用可能にする、データ統合管理ツール 3.RTB(リアルタイムビッディング) ウェブサイトに来訪したユーザーの1視聴毎にリアルタイムにインターネット広告の入札が行われる仕組み 4.SSP(サプライサイド・プラットフォーム) 媒体社側から見た広告効果の最大化を支援するシステム。媒体社が広告枠を管理及び販売する際に使用するプラットフォームであり、DSPのリアルタイムな入札に対応する技術をもつ 5.クリエイター YouTuberをはじめコンテンツを発信している個人の総称 [事業系統図] 以上の事項を事業系統図に示すと次のとおりであります。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。
経営方針・対処すべき課題2,764字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは「人に人らしい仕事を。」をミッションとして、日本、北米、アジアの広告業界において、広告主の広告価値最大化、媒体社の収益最大化を、卓越したプロダクトの提供により推進してまいります。また、広告以外の領域においても、当社の技術資産であるデータ解析基盤、機械学習エンジンをベースとして、流通・小売関連技術(Retail Tech)領域など、既存の領域に捉われず、複数の産業領域に対して、「人に人らしい仕事を。」に専念できるためのサービスを提供してまいります。 (2)目標とする経営指標 当社グループが重要視している経営指標は、売上高、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額+持分法による投資利益+株式報酬費用+M&Aに関する株式取得・売却関連費用)及び調整後当期利益(親会社株主に帰属する当期純利益+のれん償却費および買収に伴う無形資産償却費+株式報酬費用+一過性の損益調整額)であります。 当連結会計年度より当社では、株主の皆さまへの安定的かつ持続的な株主還元の原資を測るうえで、のれん償却費や買収に伴い計上される無形資産の減価償却費など、配当可能利益に影響を及ぼさない項目や、一時的な要因を除外し、より恒常的な収益力を示す「調整後当期利益」を経営指標の一つとして採用しております。 (3)経営環境及び中長期的な会社の経営戦略等 当社グループの経営環境及び中長期的な会社の経営戦略等はセグメント毎に分けております。 広告事業においては、インターネット広告市場における各領域の成長に合わせて、国内では既存の事業に加えて、「Red For Publishers」からリブランディングされた「Scarlet」による収益貢献、また、中期経営計画のフォーカス領域である「プレミアム媒体支援」事業の一部である、動画・Connected TV領域やモバイルマーケティングプラットフォーム「Red」を積極展開するほか、海外では、すでに進出した拠点及びM&Aを実施した先の効率化による各個別拠点・子会社の収益化及びグループシナジーによる収益基盤の強化を重点戦略として進めてまいります。 インフルエンサーマーケティング事業では、クリエイターの様々な活動のサポート、クリエイターを活用したプロモーション、および番組制作・チャンネル運営等を行っております。 投資事業は、国内外において有望なベンチャー企業が誕生する環境が継続していると認識しており、これまでの投資実績を活かし引き続き将来有望なベンチャー企業への投資を行ってまいります。 その他事業は、国内外のグループにおける経営管理機能等の提供をしており、M&Aによる事業拡大・体制強化、子会社・関連会社からの配当金受領、新規事業等を継続してまいります。 (4)優先的に対処すべき課題 ① 開発力の更なる強化 当社グループの更なる事業拡大にむけて、優秀なエンジニアの採用・育成の強化を国内のみならずグローバルに図ってまいります。 また、優秀なエンジニアを確保するため、エンジニアのコミュニティーや勉強会で当社のプレゼンスを高め、外部エンジニアとのコネクションの拡充を行っていくとともに、様々な採用方法を活用してまいります。 ② M&A等による事業成長及び事業領域拡大 当社グループは、既存事業のシナジーが発揮できる事業領域及び当社グループの技術基盤を活用できる事業領域に対して投資を行い、また、M&A完了後においても適切なPMIを実施することで、持続的な成長に努めてまいります。 ③ 内部管理体制の強化 当社グループの経営の公正性・透明性を確保するために、内部管理体制強化に取り組んでまいります。また、定期的な当社グループの内部監査の実施によるコンプライアンス体制の強化、監査等委員監査による当社グループのコーポレート・ガバナンス機能強化に取り組んでまいります。 ④ 情報セキュリティのリスク対応の強化 当社グループは、ウィルスや不正な手段による外部からのシステムへの侵入、システムの障害及び役職員・パートナー事業者の過誤による損害を防止するために、引き続き優秀な技術者の確保や、職場環境の整備及び社内教育による情報セキュリティの強化を図ってまいります。また、当社の主要子会社であるUUUM株式会社では個人情報を多く預かっており、その情報管理を強化していくことが重要であると考えております。UUUM株式会社では現在、個人情報保護方針及び社内規程に基づき管理を徹底しておりますが、今後も社内教育・研修の実施やシステムの整備などを継続して行ってまいります。 ⑤ クリエイターサポートの強化 当社の主要子会社であるUUUM株式会社では、バディ(マネージャー)によるサポートからタイアップ案件の獲得、イベントの開催、クリエイターグッズの販売、バックヤードのサポートなど、様々な側面でクリエイターのバックアップに努めております。昨今の急速なデジタル化、技術の進展により、広告コンテンツ制作の効率が飛躍的に向上しており、クリエイターはより迅速かつ柔軟に対応できるようになっています。しかし、効率化が進む中で、個々のクリエイターが独自のクリエイティビティを発揮し、パーソナライズされたメッセージングを提供することは、競争の激しい市場において、ますます重要な要素となっています。当社はこの流れを活かし、クリエイターが効率を高めつつも、独自性を維持しながらファンとのつながりを強化できるよう、世界中のファンにアクセスし、新しい価値を提供できる環境の整備を進めてまいりました。現代のクリエイターエコノミーは急速に拡大しており、競争も激化しています。このような状況において、当社はクリエイターの多様なニーズに応える柔軟なサポートを提供し、彼らが持続可能なビジネスモデルを構築し続けられるよう尽力し、インターネット上で活躍する全てのクリエイターにとって、必要不可欠な存在を目指してまいります。 ⑥ コンテンツ管理体制の強化 主要子会社であるUUUM株式会社では健全なコンテンツを発信していくことが、中長期的なメディアとしての視聴者獲得や広告主の獲得につながるとの考えのもと、クリエイターに対するコンプライアンス研修やコンテンツ管理に注力してまいりました。昨今では、インターネット上のコンテンツの健全性に対する世間の関心がますます高まっていることから、引き続き当社グループとしてコンテンツ管理体制を一層強化してまいります。
事業等のリスク8,138字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 以下において、当社グループの事業展開その他に関してリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載しております。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 (1)事業環境に関するリスクについて 当社グループが行う事業は、技術革新・著しい市場環境の変化等に晒されております。本報告書提出日現在において、直ちに事業環境の著しい悪化につながる可能性のあるリスクは認識しておりませんが、リスク対策として、開発力の強化や仕入先の拡大等に引き続き努めてまいります。具体的な内容は次の通りです。 ① インターネットの普及について 当社グループは、主に国内外においてインターネット上でサービスの提供をしております。インターネットの更なる普及及び利用拡大、企業の経済活動におけるインターネット利用の増加等が成長のための基本的な条件と考えております。 しかしながらインターネットの普及に伴う弊害の発生や利用に関する新たな法的規制や業界団体による規制の導入、その他予期せぬ要因により、今後の普及及び利用拡大を阻害されるような状況が生じた場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② インターネット広告市場について 近年、インターネット広告市場は拡大傾向にあり、インターネット広告市場はマスコミ四媒体(新聞、雑誌、ラジオ、テレビメディア)広告市場を上回るほどになっております。 しかしながら、広告市場は、景気動向や広告主の広告戦略の変化などによる影響を受け易い状況にあるため、今後これらの状況に変化が生じた場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ プログラマティック広告の普及について 当社グループの主要サービスであるインターネット広告のプログラマティック広告取引は、広告業界において普及し、相応のシェアを占めるに至りました。しかしながら、一部メディアにおいては従来の非プログラマティックな広告取引に回帰が見られるなど、その将来性はいまだ不透明な部分があることから、今後においてプログラマティック広告取引の普及及び利用が減退する状況が生じた場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 技術革新について インターネット業界においては、事業に関連する技術革新のスピードや顧客ニーズの変化が早く、それに基づく新サービスが常に生み出されております。また、インターネット広告業界においても、新しい広告手法やテクノロジーが次々と開発されております。当社グループが、これらの変化へ適切に対応できない場合、当社グループの業界における競争力が低下し、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 競合について 当社グループの主要サービスであるプログラマティック広告取引を行っている事業者は、国内外において数社存在しております。また、プログラマティック広告取引は、今後も拡大が見込まれており、参入企業が増加し、競争の激化やその対策のためのコスト負担等により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループの子会社であるUUUM株式会社は国内でクリエイター関連のビジネスを主要な事業ドメインとしております。現在、国内でクリエイター関連のビジネスを行う競合企業は複数存在しており、また、今後の市場規模拡大に伴い新規参入が相次ぐと考えております。UUUMはオンライン動画におけるトップクリエイター達のマネジメントに注力するとともに、トップクリエイターとのビジネス共創を実現し、クリエイターの健全な個人経済圏の拡大に寄与してまいりました。これらの実績と経験に基づき、UUUMはクリエイターへのマネジメントサポート体制やノウハウ、クリエイターとのビジネス共創におけるディレクション能力においては競争優位性を持っていると考えておりますが、新規参入により競争が激化した場合には、UUUMの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 取引先について 当社グループの主要サービスであるプログラマティック広告取引は、取引形態の性質上、広告枠を提供するSSP事業者、アドエクスチェンジ事業者及び媒体社からの仕入が必要となります。そのため、SSP事業者、アドエクスチェンジ事業者及び媒体社の方針、事業戦略の転換等によって、取引が継続されず広告枠の仕入ができなくなった場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 法的規制について 現在のところ当社グループの事業継続に著しく重要な影響を及ぼす法的規制はありませんが、インターネット関連分野においては「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律」(2002年5月施行)や、「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」(2000年2月施行)、「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」(2008年6月成立)等の法的規制が存在しているほか、個人情報の取扱などについては、「個人情報の保護に関する法律」(2003年5月成立)等が存在しております。また、インターネット上のプライバシー保護の観点からクッキー(ウェブサイト閲覧者のコンピューターにインストールされ、ユーザーのウェブ閲覧履歴を監視するテキストファイル)に対する規制など、インターネット利用の普及に伴って法的規制の在り方等については検討が引き続き行われている状況にあります。 このため、今後、インターネット関連分野において新たな法令等の制定や、既存法令等の改正等による規制強化等がなされた場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 自然災害等について 当社グループの事業活動に必要なサーバーについては、自然災害、事故等が発生した場合に備え、外部のデータセンターの利用や定期的バックアップ、稼働状況の監視等によりシステムトラブルの事前防止又は回避に努めております。万一、当社の本社所在地である東京都において大地震や台風等の自然災害の発生や事故により、設備の損壊や電力供給の制限等の事象が発生した場合、当社グループが提供する広告・マーケティング事業の継続に支障をきたし、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 為替変動について 当社グループの売上高には海外子会社からのものが多く含まれております。期初に想定為替レートを定めて予算等の計画を作成しておりますが、過度な為替変動は当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑩ 国際情勢について 中東情勢やロシア・ウクライナ情勢は日々変化しており、今後の影響等は不透明ですが、足下では西側諸国のロシアへの経済制裁等により交易が滞り、世界経済に大きな影響を与えております。また、一部産業領域のクライアントに広告出稿の抑制の動きがあり、中東情勢やロシア・ウクライナ情勢の混乱が長期化した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (2)事業ポートフォリオに関するリスクについて 当社グループの売上高は、広告事業の収益が当社グループに占める割合が高く、広告事業の経営環境が悪化した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 リスク対策として、広告事業においては、海外への事業拡大により、従来の日本一国依存体制からの脱却を図り、地理的なリスク分散に努めております。 また、広告事業への依存度を減らすため、投資事業、その他事業等の成長にも注力しリスク分散に努めます。 なお、新規事業、海外展開については、以下のリスクを認識しております。 ① 新規事業について 当社グループは今後も引き続き、積極的に新サービスないしは新規事業に取り組んで参りますが、これによりシステムへの先行投資や、人件費等の追加的な支出が発生し、利益率が低下する可能性があります。また、当初の予測とは異なる状況が発生し、新サービス、新規事業の展開が計画どおりに進まない場合、投資を回収できず、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 海外展開について 当社グループのサービスの提供にあたっては、プログラマティック広告取引の世界的な普及、拡大に合わせて国際展開を進めております。海外市場への事業進出には、各国政府の予期しない法律又は規制の変更、社会・政治及び経済情勢の変化、為替制限や為替変動、電力・通信等のインフラ障害、各種税制の不利な変更、移転価格税制による課税等、海外事業展開に共通で不可避のリスクがあります。その他、海外市場が想定どおりに成長しない場合や当社グループのサービスが海外の顧客に浸透しないこと等を要因に、投資を回収できず、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 他社の運営している動画配信サービスへの依存について 当社グループの動画コンテンツ事業はYouTube等の他社が運営する動画配信サービス上において、サービスを提供しております。そのため、動画配信サービスの運営会社の事業戦略の転換によって、当社グループのサービスが当該動画配信サービス上で展開できなくなった場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループのサービスを提供している動画配信サービスが、利用者数の減少などにより、マーケティング媒体としての価値を低下させた場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ Google LLCとの契約について 当社グループはGoogle LLCとの契約(CONTENT HOSTING SERVICES AGREEMENT)に基づき、当社グループが同社に対し、当社グループが管理する動画コンテンツの利用許諾を行う一方で、当社グループは、同社から提供されるツールを使用して、YouTube上において当該コンテンツを管理し、当該コンテンツから生じる収益の一定料率分を受領しております。当該契約は当初Google Ireland Limitedとの間で2013年12月に発効し、1年間の契約期間で、30日前の終了通知がない限り、さらに1年間自動更新されることになっております。現時点で当該契約が解除になる事由は発生しておりませんが、当該契約が終了する契機としては、当社グループの、破産等の債務超過、事業の譲渡等及び秘密保持や保証違反等の当該契約上の重要な条項の違反が解除事由とされており、また、両当事者ともに30日前に通知することで中途解約することができるとされております。当該契約が解除された場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 特定のクリエイターへの依存について 人気チャンネルを保有するクリエイターの活動が休止・停止した場合や、スキャンダルや炎上によりクリエイター活動に影響が生じた場合、また当社グループがマネジメント戦略上クリエイターの活動を抑制した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、専属プロデュース契約はその期間が限定されており毎回更新できる保証はなく、上記のような人気チャンネルを保有するクリエイターとの専属プロデュース契約が更新に至らなかった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 さらに、クリエイターが1ヵ月間で対応できるタイアップ動画本数には限りがあるため、特定のクリエイターに案件が集中してしまった場合は全ての案件を受けることが出来ず、機会損失が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 個人情報管理に関するリスク 当社グループは、クリエイターやグッズ購入者等の個人情報を保有しています。個人情報漏洩による企業経営・信用への影響を十分に認識し、各種規程・マニュアルの整備、社員への周知徹底など、個人情報の管理体制の整備を行っていますが、万が一情報が漏洩した場合は、損害賠償費用の発生、社会的信用の失墜などにより、当社グループの業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (3) 法的リスクやレピュテーションリスクについて ① 知的財産権の侵害 当社グループのクリエイターが制作する動画などについて、第三者から意図せずに著作権、商標権その他の権利(以下「知的財産権」といいます。)を侵害される可能性や第三者の知的財産権を侵害してしまう可能性があります。知的財産権の第三者からの侵害に対しては、コンテンツ管理グループ、法務コンプライアンスグループ及び関係部署がクリエイターと連携して対応しておりますが、インターネット上での権利侵害に対しては、法規制の未整備その他の問題から、知的財産権の保護を迅速かつ十分に受けることができない場合もあり、当社グループの事業及び業績が影響を受ける可能性があります。 また、クリエイターによる意図せぬ知的財産権の侵害については、コンテンツ管理グループ、法務コンプライアンスグループ及び関係部署がクリエイターと連携して、コンプライアンス研修の実施などの予防対策を講じておりますが、法解釈の相違等により、侵害が意図せず生じてしまう場合があり、当社グループの事業及び業績が影響を受ける可能性があります。 ② 動画内容に不適切な内容が入ることによるレピュテーションリスク 当社グループでは所属するクリエイターに対して公序良俗違反や著作権侵害につながるような動画は公開しないようにガイドラインを設け、指導に努めております。また、第三者からの指摘等により所属クリエイターが不適切な動画を公開していることを認識した場合はすみやかに対処するように努めております。しかしながら、当社グループの対応が不十分だった場合、当社グループのレピュテーション低下につながることで、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ インターネット、アプリ等についての法令の解釈適用に関するリスク 当社グループの主な事業領域であるインターネット上での動画配信やクリエイターを活用したプロモーション事業は、新しい業態の事業であるため、当社グループの事業遂行に関連して、著作権法のほか、肖像権・プライバシー権、特定商取引に関する法律、景品表示法、個人情報の保護に関する法律、動画配信事業にかかる租税法などに関して、現行の法令及び権利内容の解釈適用上で論点が生じる可能性があり、その結果として当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)システム等に関するリスクについて 当社グループは、システムトラブルの発生可能性を低減するために、安定的運用のためのシステム強化、セキュリティ強化を徹底しており、万が一トラブルが発生した場合においても短時間で復旧できるような体制を整えております。 しかしながら、システムへの一時的な過負荷や電力供給の停止、ソフトウエアの不具合、コンピューターウィルスや外部からの不正な手段によるコンピューターへの侵入、自然災害、事故など、当社グループの予測不可能な様々な要因によってシステムがダウンした場合、当社グループの事業活動に支障を生ずる可能性があります。 また、システムの作動不能や欠陥等に起因して、当社グループの信頼が失墜し取引停止等に至る場合や、当社グループに対する損害賠償請求等が発生する場合も想定され、このような場合には当社グループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (5)事業運営体制に関するリスクについて ① 特定人物への依存について 当社代表取締役である本田謙は、オンラインマーケティングに関する豊富な経験と知識を有しており、経営方針や事業戦略の決定及びその遂行において極めて重要な役割を果たしております。 当社は、取締役会等における役員及び幹部社員の情報共有や経営組織の強化を図り、代表取締役である本田謙に過度に依存しない経営体制の整備を進めておりますが、何らかの理由により同氏が当社の業務を継続することが困難となった場合、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ② 人材の確保及び育成について 当社グループは、今後更なる事業拡大に対応するためには、継続して優秀な人材の確保及び育成が必要であると考えております。 しかし、必要な人材の確保及び育成が計画通り進まなかった場合には、競争力の低下や事業拡大の制約要因が生じる可能性があり、この場合、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ③ 内部管理体制について 当社グループは、今後の事業運営及び事業拡大に対応するため、内部管理体制について一層の充実を図る必要があると認識しております。しかしながら、事業規模に適した内部管理体制の構築に遅れが生じた場合、当社グループの業績及び事業展開に影響を与える可能性があります。 (6)その他 ① 配当政策について 当社は、財務体質の強化に加えて事業拡大のための内部留保の充実等を図ることが重要であると考えておりますが、株主に対する利益還元も経営の重要課題であると認識しております。 事業から生み出されるキャッシュフローにつきましては、収益力の強化や事業基盤の整備を進めつつ、事業環境を踏まえて、安定的かつ継続的な利益還元を実施する方針です。また、投資事業から得られるキャッシュフローについては、原則として実現利益の30%超を株主還元に充当する方針としております。 株主還元の手法は、配当および自社株買いのいずれも選択肢と認識しており、その時点の株価水準、流動性、流通株式数などを総合的に勘案し、株主価値の向上に最も資すると判断される形で実施してまいります。 ② 新株予約権の行使及び新株予約権付社債の転換による株式価値の希薄化について 当社では、ストック・オプションとして役員及び従業員に対して新株予約権を発行しているほか、資金調達の一環として新株予約権及び新株予約権付社債を発行することがあります。新株予約権が行使された場合や、新株予約権付社債が転換された場合には、株式価値の希薄化や株式売買需給への影響をもたらし、当社株価形成に影響を及ぼす可能性があります。 なお、新株予約権の条件は、「第4 提出会社の状況 1 株式等の状況(2)新株予約権等の状況」に記載のとおりであります。 ③ 資金調達について 当社グループでは、安定的な資金調達をはかるため、金融機関との間でコミットメントライン契約を締結しておりますが、本契約には一定の財務制限条項が付されており、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ M&A及び資本業務提携について 当社グループは、同業他社等に対するM&Aや資本業務提携を実施することにより当社グループの事業を補完・強化することが可能であると考えており、事業規模拡大のための有効な手段の一つであると位置づけております。今後もM&Aや資本業務提携等を通じて事業拡大又は人員確保を継続していく方針であります。M&A等の実行に際しては、対象企業に対して財務・税務・法務・ビジネス等に関する詳細なデューデリジェンスを行い、各種リスク低減に努める方針でありますが、これらの調査で確認・想定されなかった事象がM&A等の実行後に判明あるいは発生した場合や、市場環境の変化等により事業展開が計画どおりに進まない場合には、対象企業の投資価値の減損処理を行う等、当社グループの業績及び事業展開に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,253字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当社グループは、ミッションである「人に人らしい仕事を。」の実現を目指し、日本、北米、東アジア、及び東南アジアを中心に、グローバルに事業を展開しております。 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果もあり、緩やかな回復が見られました。一方で、物価上昇の高止まりに加え、通商政策などのアメリカの政策動向、急激な為替変動や金利動向、地政学リスクなど不安定な国際情勢の影響により、依然として先行き不透明な状況が続いております。 このような状況のもと、当連結会計年度における当社の経営成績は以下のような内容となりました。 まず、広告事業(日本)においては、プレミアム媒体を対象とした広告プラットフォーム「Scarlet」及び高度なブランドセーフティ機能を搭載した動画コンテクスチュアルターゲティングを可能とする次世代型YouTube広告枠買付システム「GP」が順調に推移いたしました。 次に、広告事業(海外)では、米国法人Playwire, LLCにおいて、Programmatic Salesが好調だった一方で、Direct Salesが依然として回復途上にあることなどが影響し、前年同期比で営業利益およびEBITDAが減益となりました。また、東アジア・東南アジアは堅調に推移しております。 UUUM株式会社では、前年同期比で売上高、EBITDAが減益となりましたが、構造改革の取り組みを継続しており、収益性の回復に向けた体質改善を進めております。 また、持分法適用会社では、タクシー内のデジタルサイネージを提供する株式会社IRISが利益貢献いたしました。 以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高50,323百万円(前年同期比2.7%減)、営業利益96百万円(前年同期は営業利益1百万円)、経常利益564百万円(前年同期比53.9%増)、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額+持分法による投資利益+株式報酬費用+M&Aに関する株式取得・売却関連費用)1,952百万円(前年同期比10.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益275百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失3,190百万円)、調整後当期利益(親会社株主に帰属する当期純利益+のれん償却費および買収に伴う無形資産償却費+株式報酬費用+一過性の損益調整額)691百万円(前年同期比44.1%増)となりました。なお、前連結会計年度はUUUM株式会社の決算日の変更により13か月間を連結しているため、この影響を除外すると、売上高は微増となりました。 当連結会計年度より当社では、株主の皆さまへの安定的かつ持続的な株主還元の原資を測るうえで、のれん償却費や買収に伴い計上される無形資産の減価償却費など、配当可能利益に影響を及ぼさない項目や、一時的な要因を除外し、より恒常的な収益力を示す「調整後当期利益」を経営指標の一つとして採用しております。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 (広告事業) 広告事業(日本)では、プレミアム媒体支援事業が順調に成長し、株式会社フリークアウトの主力プロダクトの1つである「Scarlet」が順調に推移したほか、「GP」も順調に推移しております。 また、広告事業(海外)では、米国法人Playwire, LLCにおいて、Programmatic Salesが好調だった一方で、Direct Salesが依然として回復途上にあることなどが影響し、前年同期比で営業利益およびEBITDAが減益となりました。 この結果、広告事業の外部顧客への売上高は30,367百万円(前年同期比3.0%増)、セグメント利益は744百万円(前年同期比25.0%減)、EBITDAは1,965百万円(前年同期比5.2%増)となりました。 (投資事業) 投資事業では、Global展開のポテンシャルを有する製品/ソリューションを開発するITベンチャー企業を主たる投資対象として、投資リターンによる企業価値の向上を図るための事業を行っております。 当連結会計年度においては、投資先に対する管理報酬の売上計上および配当金収入の計上を行った一方で、一部投資銘柄については減損損失を計上しております。 この結果、投資事業の外部顧客への売上高は58百万円(前年同期比14.2%増)、セグメント損失は6百万円(前年同期はセグメント損失72百万円)、EBITDAは△21百万円(前年同期は△87百万円)となりました。 (インフルエンサーマーケティング事業) インフルエンサーマーケティング事業では、クリエイターの様々な活動のサポート、クリエイターを活用したプロモーション、および番組制作・チャンネル運営等を行っております。 当連結会計年度においては、前年同期比で売上高、EBITDAが減益となりましたが、構造改革の取り組みを継続しており、収益性の回復に向けた体質改善を進めております。 この結果、インフルエンサーマーケティング事業の外部顧客への売上高は19,454百万円(前年同期比11.9%減)、セグメント損失は28百万円(前年同期はセグメント損失122百万円)、EBITDAは528百万円(前年同期比26.5%減)となりました。なお、前連結会計年度はUUUM株式会社の決算日の変更により13か月間を連結しております。 (その他事業) その他事業では、主に国内外のグループにおける経営管理機能の提供および新規事業の推進等を実施しております。 当連結会計年度においては、グループに対する管理体制の強化に加え成長領域に向けた取り組みを推進いたしました。 この結果、その他事業の外部顧客への売上高は443百万円(前年同期比319.4%増)、セグメント損失は452百万円(前年同期はセグメント損失78百万円)、EBITDAは△360百万円(前年同期は△6百万円)となりました。 財政状態は次のとおりであります。 (資産) 当連結会計年度末における総資産は40,210百万円となり、前連結会計年度末と比べ1,407百万円減少しました。これは主に、投資有価証券が397百万円、売掛金が769百万円増加した一方で、現金及び預金が3,453百万円減少したことによるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債は28,067百万円となり、前連結会計年度末と比べ3,401百万円増加しました。これは主に、長期借入金が2,213百万円、1年内返済予定の長期借入金が611百万円、買掛金が318百万円増加したことによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は12,143百万円となり、前連結会計年度末と比べ4,808百万円減少しました。これは主に、資本剰余金が2,416百万円、非支配株主持分が2,566百万円減少したことによるものであります。資本剰余金及び非支配株主持分の減少は、主にUUUM株式会社の完全子会社化によるものです。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より3,453百万円減少し、16,367百万円となりました。当連結会計年度末における各キャッシュ・フローとそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動においては、36百万円の資金流出(前年同期は2,699百万円の資金流出)となりました。これは主に、償却前営業利益を計上した一方で、UUUM株式会社の株式追加取得に係る関連費用197百万円の発生や運 転資本が増加したことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動においては、986百万円の資金流出(前年同期は244百万円の資金流入)となりました。これは主に、定期預金の払戻による収入250百万円による流入があったものの、有形固定資産の取得による支出216百万円や 無形固定資産の取得による支出383百万円、敷金及び保証金の差入による支出448百万円による流出があったためであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動においては、2,992百万円の資金流出(前年同期は3,055百万円の資金流入)となりました。これは主に、長期借入れによる収入5,000百万円による資金流入があったものの、連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出5,352百万円や長期借入金の返済による支出2,202百万円による資金流出があったためであり ます。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a.生産実績 該当事項はありません。 b.受注実績 該当事項はありません。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前連結会計年度比(%) 広告事業   30,367   103.0 投資事業   58   114.2 インフルエンサーマーケティング事業   19,454   88.1 その他事業   443   419.4 合計   50,323   97.3 (注)1.セグメント間の取引は相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2023年10月1日  至 2024年9月30日)   当連結会計年度 (自 2024年10月1日  至 2025年9月30日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) Google LLC   7,514   14.5   6,498   12.9 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。 また、この連結財務諸表の作成にあたり、会計上の見積りは合理的な基準に基づいて行っておりますが、実際の結果は不確実性を伴うため、見積りと異なる場合があります。会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 当連結会計年度の財政状態等の状況に関する認識及び分析・検討内容 「第2.事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。 ③ 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 売上高は、50,323百万円(前年同期比2.7%減)、売上原価は、36,259百万円(前年同期比2.2%減)となりました。前連結会計年度はUUUM株式会社の決算日の変更により13か月間を連結しているため、この影響を除外すると、売上高は微増となりました。また、販売費及び一般管理費は、13,966百万円(前年同期比4.7%減)となりました。減少の主な要因は、UUUM株式会社の構造改革に伴う販売費及び一般管理費の減少によるものであります。この結果、営業利益は96百万円(前年同期は営業利益1百万円)となりました。 営業外収益は889百万円(前年同期比12.2%増)、営業外費用は421百万円(前年同期比1.5%減)となりました。営業外収益の主な内容は、為替差益及び持分法による投資利益であります。主な変動要因は、為替変動による為替差益の増加、並びに持分法による投資利益の増加であります。また、営業外費用の主な内容は、公開買付関連費用及び支払利息であります。主な変動要因は、公開買付関連費用の発生、並びに借入金増加に伴う支払利息の増加であります。この結果、経常利益は564百万円(前年同期比53.9%増)となりました。 EBITDAは1,952百万円(前年同期比10.0%増)となりました。これは北米事業が減益となった一方で、日本事業が増益したことに加え、投資事業における配当金受領および持分法による投資利益が増加したことによるものであります。 特別利益は62百万円(前年同期比は91.4%減)、特別損失は110百万円(前年同期比96.7%減)となりました。特別利益の主な内容は、新株予約権戻入益の計上によるものであります。特別損失の主な内容は、本社移転費用引当金繰入額の計上によるものであります。税金等調整前当期純利益は516百万円(前年同期は税金等調整前当期純損失2,226百万円)となりました。法人税等は、228百万円(前年同期比62.7%減)となりました。また、非支配株主に帰属する当期純利益12百万円(前年同期比96.4%減)となりました。 この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は275百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失3,190百万円)となりました。 なお、セグメント別には、広告事業の外部顧客への売上高は30,367百万円(前年同期比3.0%増)、EBITDAは1,965百万円(前年同期比5.2%増)、投資事業の外部顧客への売上高は58百万円(前年同期比14.2%増)、EBITDAは△21百万円(前年同期は△87百万円)、インフルエンサーマーケティング事業の外部顧客への売上高は19,454百万円(前年同期比11.9%減)、EBITDAは528百万円(前年同期比26.5%減)、その他事業の外部顧客への売上高は443百万円(前年同期比319.4%増)、EBITDAは△360百万円(前年同期は△6百万円)となりました。 この要因については以下のとおりです。まず広告事業(日本)において、プレミアム媒体を対象とした広告プラットフォーム「Scarlet」及び高度なブランドセーフティ機能を搭載した動画コンテクスチュアルターゲティングを可能とする次世代型YouTube広告枠買付システム「GP」が順調に推移しておりますが、広告事業(海外)では米国法人Playwire, LLCにおいてProgrammatic Salesが好調だった一方で、Direct Salesが依然として回復途上にあることなどが影響し、減益となったことによるものであります。 次に、投資事業においては、投資先に対する管理報酬の売上計上および配当金収入の計上を行った一方で、一部投資銘柄については減損損失を計上しております。 また、インフルエンサーマーケティング事業においては、構造改革の取り組みを継続しており、収益性の回復に向けた体質改善を進めております。なお、前連結会計年度はUUUM株式会社の決算日の変更により13か月間を連結しております。 最後に、その他事業においてはグループに対する管理体制の強化に加え成長領域に向けた取り組みを推進いたしました。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 「第2.事業の状況 3.事業等のリスク」をご参照ください。 ⑤ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの分析については、「第2.事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 当社グループは、事業運営上必要な資金を確保するとともに、経済環境の急激な変化に耐えうる流動性を維持することを基本方針としております。運転資金など短期の資金需要については、営業活動により得られたキャッシュ・フロー及び金融機関からの短期借入を基本としております。また、 M&Aや設備投資資金については、営業活動により得られたキャッシュ・フロー及び金融機関からの長期借入を基本としております。 翌連結会計年度のキャッシュ・フローの見通しについては、EBITDA水準が当連結会計年度から増加する見込みであることから、営業活動によるキャッシュ・フローは当連結会計年度と比較して増加する見込みであります。 投資活動によるキャッシュ・フローについては、当連結会計年度に発生した敷金及び保証金の差入による支出が発生しないことに加え、敷金の回収による収入が見込まれております。一方で、本社移転に伴う設備投資による支出が見込まれており、結果として当連結会計年度と比較して減少する見込みであります。 財務活動によるキャッシュ・フローについては、当連結会計年度に発生した連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出が生じない予定であることから、当連結会計年度と比較して増加する見込みであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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