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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

モビルス

4370 · Growth · 情報・通信業

コンタクトセンター向けSaaSソリューションを展開。チャット、ボット、AI支援などで顧客体験(CX)を革新。

概要

モビルス(コード:4370)は、コンタクトセンター向けにSaaS型のコミュニケーションプラットフォームを提供する情報通信企業である。2011年設立、2021年東京証券取引所マザーズに上場し、2022年よりグロース市場に所属。2025年8月期の連結売上高は19億円、従業員数109名。チャットサポートシステム「モビエージェント」を祖業とし、AI技術を活用したオペレータ支援や自動応答の領域へ事業を拡大している。

3つの成長フェーズにあるSaaSソリューション群

モビルスグループは、コンタクトセンターの課題解決を目的としたSaaSソリューション事業を単一セグメントで展開する。提供するソリューションは、成長段階の異なる3つの群で構成される。第1は「チャネル多様化ソリューション」で、有人チャット「モビエージェント」、チャットボット「モビボット」、ボイスボット「モビボイス」等が該当し、既に市場シェアを獲得し投資回収フェーズにある。第2は「オペレータ支援AIソリューション」で、生成AIを活用した「ムーア(MooA)」シリーズが収益貢献を始めている。第3は「AI自動応答ソリューション」で、連結子会社vottia社のAIエージェント「maestra」が未来の成長に向けた投資フェーズにある。この3層構造により、安定収益と革新の両立を図っている。

サブスクリプション収益とプロフェッショナルサービス

収益は主にSaaSサービスの月額・年額利用料と、導入支援・カスタマイズ・コンサルティングを含むプロフェッショナルサービスから成る。2025年8月期の連結売上高18.5億円のうち、SaaSサービスが13.6億円(構成比73.6%)、プロフェッショナルサービスが4.9億円(同26.4%)を占めた。SaaSサービスの契約数は322件、契約当たり平均単価は295千円で、前期比55千円増加した。売上総利益率は67.6%と高水準を維持し、販管費率の低下も寄与して営業利益90百万円、親会社株主帰属純利益90百万円と通期黒字を達成している。

BPO上位8社との提携が支える販売網

モビルスグループは直販に加え、販売代理店とOEM供給の2つの販路を構築している。販売代理店としては、矢野経済研究所「コールセンター市場総覧2025」でシェアトップ上位10社中8社のBPO企業(アルティウスリンク、ベルシステム24、NTTネクシア等)が名を連ねる。システムインテグレータやAIツール企業を含めると40社超と契約する。OEM供給先はトランス・コスモス、富士通、テクマトリックスの3社で、それぞれのブランドでエンドユーザーに提供される。この商流網により金融・メーカー・官公庁など多様な業種へのアクセスを実現している。

vottia社の設立で子会社体制へ

2025年4月、モビルスはトランス・コスモス株式会社との合弁でvottia株式会社を設立し、連結子会社とした。同社は消費者向けAI自動応答ソリューションを提供し、問い合わせ受付から後続手続き実行までを自律的に行うAIエージェント「maestra」を展開する。この子会社化により、モビルスグループは単体のSaaS提供から、AIエージェント領域への本格参入を果たした。vottia社は先行投資により赤字だが、非支配株主持分への損失配分が親会社利益を押し上げる効果も生んでいる。モビルス単体では従来のSaaSビジネスが安定収益を生み出している。

業界の中での役割はコンタクトセンター向けシステムのSaaSプロバイダーであり、AIや生成AIを活用したオペレーション支援も提供。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
19億円
営業利益
1億円
営業利益率
5.3%
純利益
1億円
2025/8 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/8
事業売上構成比利益利益率
SaaSサービス14億円73.7%
プロフェッショ ナルサービス5億円26.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01コンタクトセンター(全業種)主力

コンタクトセンターの顧客対応を効率化・高度化するSaaSソリューションを提供。問い合わせチャネル多様化(チャット、ボット)、オペレータ業務支援AI、消費者向けAI自動応答の3つのソリューション群を展開。金融、製造、インフラ、官公庁など幅広い業種で利用される。

主な製品・サービス7
モビエージェント(MOBI AGENT)
コンタクトセンター向けチャットサポートシステム。AIとオペレータの最適なワークシェアを実現し、顧客満足度を高める。
モビボット(MOBI BOT)
外部システム連携が可能なチャットボットシステム。シナリオ型ボットや生成AIによる自動応答を実現。
モビボイス(MOBI VOICE)
電話受付を自動化するボイスボットシステム。ノーコードでシナリオを作成でき、AIと連携して手続きまで自動化可能。
セキュリティスイート(Security Suite)
チャットで個人情報を安全に取得・管理するための機能群。PCI DSS準拠のセキュアパスを提供。
MooA CommNavi
電話応対をリアルタイム文字起こしし、要約・意図抽出で後処理を効率化。上位版ではRAGによる回答生成も可能。
MooA KnowledgeBase
社内文書やFAQをナレッジ化し、RAGによる高精度な検索・回答生成を実現するナレッジベース。
maestra
子会社vottia提供のAIエージェント構築基盤。複雑な問い合わせにもノーコードで対応可能。

製品と技術

チャットサポートシステム「モビエージェント」

2016年にサービスを開始した「モビエージェント(MOBI AGENT)」は、モビルスの主力SaaS製品である。ウェブやLINEなどのSNSチャネルからの問い合わせを、AIチャットボットと有人オペレータが最適に分担して対応する「ハイブリッドサポート」を強みとする。数百席規模の大規模チャットセンターに対応可能で、メガバンク、大手メーカー、電力・ガス、官公庁など幅広い業種で導入されている。CRMやRPAとのシステム連携機能、KPI・統計管理機能、セキュアな個人情報取得機能「セキュリティスイート」も内蔵。テキストデータの蓄積・活用により、FAQ改善やAI教師データ作成にも利用される。

AI自動応答「モビボット」と「モビボイス」

「モビボット(MOBI BOT)」は、モビエージェントと組み合わせて使用するチャットボットシステムで、外部システム連携による顧客認証や個別自動対応が可能。国内外の主要対話AIエンジンや生成AIエンジンと連携し、RAGを活用した高精度な自動回答を生成する。自動応答・シナリオ型フロー・有人対応の間を自由に行き来できる機能が特徴である。「モビボイス(MOBI VOICE)」は、電話での受注・問い合わせを自動受付し、通話内容をテキスト化するボイスボット。ノーコードで応答シナリオを作成・変更でき、複数同時着信にも対応。生成AIとの連携で自由発話の理解や後続手続きの自動化も可能。両製品ともに投資回収フェーズに入っている。

オペレータ支援AI「ムーア(MooA)」シリーズ

「MooA CommNavi」は、電話応対中の会話をリアルタイムで文字起こしし、要約・意図抽出を行う。上位版「CommNavi Plus」では、RAG方式のナレッジ検索によりマニュアル参照の回答案生成や応対後の評価ドラフト生成が可能。「MooA KnowledgeBase」は企業内ドキュメントやFAQをナレッジ化し、分類別の高精度検索を実現する。両製品とも生成AIを活用し、オペレータの負荷軽減と応対品質向上を目的とする。2024年11月にリリースされ、既に収益貢献が始まっている。これらの製品は、コンタクトセンターのオペレーション効率化を推進する中核技術として位置づけられる。

AIエージェント構築基盤「maestra」

「maestra」は、連結子会社vottia株式会社が提供するコンタクトセンター向けAIエージェント構築基盤である。複雑な問い合わせに対応するマルチエージェントをノーコードで構築できる点が特徴。修理受付や住所変更手続きなど、頻度の高い業務単位で問い合わせ受付から後続手続き実行までを自律的に行う。2025年4月のvottia設立に伴いサービス開始され、現在は未来の成長に向けた投資フェーズにある。AIエージェントは目標達成のために自ら思考しツールを使いこなすシステムであり、モビルスグループはこれによりコンタクトセンターの完全自動化を視野に入れている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

AIカスタマー支援で成長途上

モビルスは情報・通信業に属し、AIを活用した顧客サポートサービスを提供する。売上高は16億円から19億円と増加傾向にあり、直近で営業利益率5.26%と黒字化を達成した。同業のVRAINソリューションやソラコムはIoTやクラウドで異なる領域だが、AIソリューション市場では成長が見込まれる。提供データではライバルの詳細な財務は不明であるが、当社は高成長市場で着実に業績を伸ばしている。規模は小さいが、技術力とニッチな市場でのポジションが強みである。

強み

  • AIを活用したカスタマーサポートに特化し、技術力で差別化を図る。
  • 売上高が毎期増加し、AI需要の高まりを追い風に成長している。
  • 営業利益率5.26%と黒字化に成功し、今後の収益拡大が期待される。
  • 大手企業が参入しにくい特定領域で、独自のポジションを築いている。

課題

  • 売上高19億円と小規模で、大手AIベンダーとの競争に課題がある。
  • 営業利益率5.26%と低く、事業拡大に伴うコスト増加が懸念される。
  • AI市場は参入が相次ぎ、価格競争や技術革新への対応が必要である。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がモビルス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで3番目にあたる。

#企業時価総額PER
14170Kaizen Platform23億円
25138Rebase23億円31.2倍
34370モビルス22億円44.7倍
45125ファインズ22億円36.4倍
54016MITホールディングス22億円29.0倍
64814ネクストウェア22億円
73985テモナ22億円
83646駅探21億円
94438Welby21億円
103664WIZE21億円
113670協立情報通信21億円7.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 19件

モバイルアプリ受託開発から始まった2011年

2011年9月、モバイルアプリケーションの受託開発事業を目的として、東京都港区芝公園にモビルスが設立された。設立当初は受託開発が主軸だったが、2014年12月に石井智宏が代表取締役社長に就任し、経営体制が刷新される。2016年2月には非中核事業であったエンジニア人材派遣事業を分社化し、モビテック株式会社を連結子会社として設立。しかし同年9月、モビテックはプレイネクストラボ株式会社と合併し、存続会社のプレイネクストラボは連結子会社から外れた。この分社化と統合の過程で、モビルスは自社SaaS事業に経営資源を集中させる方向へ舵を切った。

SaaS製品「モビ」シリーズの投入開始(2016~2019年)

2016年4月、同社初のSaaS製品となる「モビエージェント(MOBI AGENT)」のサービスを開始した。これはコンタクトセンター向けチャットサポートシステムで、AIとオペレータのハイブリッド対応を特徴とする。続いて2017年4月にはビジュアルIVR機能を持つ「モビキャスト(MOBI CAST)」、2019年10月にはボイスボット「モビボイス(MOBI VOICE)」をリリース。この3製品で「モビ」シリーズを形成し、チャネル多様化ソリューションの基盤を築いた。この間、事業拡大に伴い2013年、2018年に本社を品川区内で移転。2017年3月にはトランス・コスモスとのOEM契約、2018年1月には富士通とのOEM契約を締結し、販路を拡大した。

NTTコムウェアとの提携と株式上場(2020~2021年)

2020年6月、エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社と資本業務提携を締結。これによりNTTグループとの関係を強化し、大企業向け営業を加速させた。2021年9月、東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場。上場時の売上高は12億円(2021年8月期)で、SaaS事業の成長が評価された。上場後も製品開発を継続し、2022年4月には東証の市場区分見直しに伴いグロース市場へ移行。同年11月、事業拡大に伴い本社を港区芝浦に移転した。上場から1年余りでグロース市場に定着し、資金調達力を活かした投資を進める段階へ入った。

生成AIとAIエージェントへの投資拡大(2023~2025年)

2023年8月期に純損失2億円、2024年8月期には7億円の純損失を計上するなど、生成AI関連の先行投資が収益を圧迫した。一方で2024年1月にはテクマトリックスと資本業務提携を結び、OEM供給先を3社に拡大。2024年11月にはオペレータ支援AIの新製品「MooA CommNavi」をリリースした。2025年4月、トランス・コスモスとの合弁でvottia株式会社を設立し、AIエージェントサービス「maestra」を投入。2025年8月期には売上高19億円、営業利益90百万円と黒字転換を果たした。同年10月、本社を現在の品川区東五反田に移転し、成長に対応する体制を整えている。

年表19件を開く

2010年代

  • 2011年9月創業モバイルアプリケーションの受託開発事業を目的とし、東京都港区芝公園に当社設立
  • 2013年6月事業拡大に伴い、東京都品川区西五反田一丁目に本社移転
  • 2014年12月石井智宏が代表取締役社長に就任
  • 2016年2月非中核事業であるエンジニア人材派遣事業を分社化し、モビテック株式会社を連結子会社として設立
  • 2016年4月「モビエージェント(MOBI AGENT)」のサービス開始
  • 2016年9月M&Aモビテック株式会社とプレイネクストラボ株式会社が合併し、存続会社であるプレイネクストラボ株式会社は当社連結子会社ではなくなる
  • 2017年3月トランス・コスモス株式会社とOEM契約を締結
  • 2017年4月「モビキャス ト(MOBI CAST)」のサービス開始
  • 2018年1月富士通株式会社とOEM契約を締結
  • 2018年5月事業拡大に伴い、東京都品川区西五反田三丁目に本社移転
  • 2019年10月「モビボイ ス(MOBI VOICE)」のサービス開始

2020年代

  • 2020年6月エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社と資本業務提携
  • 2021年9月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しに伴い、東京証券取引所グロース市場に移行
  • 2022年11月事業拡大に伴い、東京都港区芝浦一丁目に本社移転
  • 2024年1月テクマトリックス株式会社と資本業務提携
  • 2024年11月「ムーア コミュナビ(MooA CommNavi)」のサービス開始
  • 2025年4月トランス・コスモス株式会社との合弁にて、vottia株式会社を連結子会社として設立
  • 2025年10月事業拡大に伴い、東京都品川区東五反田二丁目に本社移転

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/8期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    リカーリングレベニューの継続的成長

    既存顧客の単価向上と契約数拡大を両輪に、サブスクリプション型収益の継続的成長を図る。金融・大企業を中心にコンサルティングと最適ソリューションを提供し、ノンボイス対応比率向上や生成AI活用による業務自動化・高度化を支援し、業界ベストプラクティスとなる大型案件を創出する。

  2. 02

    営業・パートナー体制の強化

    新規顧客開拓セールスと既存顧客担当セールスの人員増強、既存代理店の販売力向上支援、新規代理店開拓による商流網の強化、カスタマーサクセス活動による解約防止など、営業・サービス提供体制を強化する。

  3. 03

    生成AIを活用した新ソリューションの拡大

    生成AI技術の急速な進化を捉え、オペレーション支援AI「MooA」の提供に加え、チャットボット・ボイスボットとの連携やAIエージェント機能を通じて、生成AI型自動化ソリューション市場での成長を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 5期分

グループ全体で109人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は772万円で、4期前と比べて+33.7%平均年齢は39.3歳、平均勤続年数は2.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数
2021年8月57837.82.672
2022年8月54639.12.784
2023年8月69439.72.589
2024年8月72539.42.6102
2025年8月77239.32.9109

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都港区671百万円
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    児童相談所におけるSNSを活用した全国一元的な相談支援体制の構築に係るシステムのLINE公式アカウントにおけるプッシュ通知のサービス提供等一式
    厚生労働省 · 2023-03-22
    2,882万円
  • 調達
    児童相談所におけるSNSを活用した全国一元的な相談支援体制の構築に係るシステムのLINE公式アカウントにおけるプッシュ通知のサービス提供等一式
    厚生労働省 · 2022-09-29
    1,132万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年8月期の売上高は19億円営業利益1億円前期と比べると増収で、売上が+26.7%。

売上高
+26.7%
19億円
営業利益
1億円
純利益
1億円
営業利益率
5.3%
前期比 +31.9%pt

会社が出している今期の予想2026年8月期

項目会社予想前期実績
売上高23億円19億円
営業利益-1億円1億円
純利益0億円1億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は6億円、営業利益は0億円。前年の2024年3Qと比べると、売上は+50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q4−1−25.0−1
2023年4Q40
2024年1Q4−1−25.0−1
2024年2Q4−1−25.0−1
2024年3Q4−1−25.0−1
2024年4Q3−4
2025年2Q900.00
2025年4Q10110.01
2026年2Q10−1−10.00
2026年3Q600.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 9期分

2017年8月期からの9期で、売上は4億円から19億円へ4.8倍に増えた。直近期の営業利益率は5.3%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2017年8月400
2018年8月711
2019年8月7−1−1
2020年8月1011
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
2021年8月1211
2022年8月1621
2023年8月16−2−2
2024年8月15−4−7
トランス・コスモス株式会社との合弁にて、vottia株式会社を連結子会社として設立
2025年8月19115.31

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年8月期

売上高19億円のうち、営業利益として残るのは1億円5.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の5.3%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金31.6%6億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金63.2%12億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.3%1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
68.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比3.1pt
5.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.4pt
5.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比6.5pt
6.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 7期分

2025年8月期は営業CFが3億円、投資CFが−6億円で、差し引きのフリーCFは−3億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は10億円で、売上の6.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年8月−1−10−26
2020年8月2−25011
2021年8月3−20111
2022年8月2−36−116
2023年8月0−2−2−213
2024年8月0−34−314
2025年8月3−60−310

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 9期分

2025年8月期の総資産は22億円。このうち返さなくてよい自己資本が15億円で、自己資本比率は61.6%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年8月53273.6
2018年8月108281.2
2019年8月107374.3
2020年8月1613376.1
2021年8月1814477.9
2022年8月2622482.6
2023年8月2219388.0
2024年8月2012863.2
2025年8月2215861.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年8月期の内訳
現金及び預金
10億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-5億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
8億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
61
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率11 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中104位あたり、逆に低いのはROE605社中465位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.6%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.3%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
61.6%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
26.7%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥354で、1年前と比べて-40.2%過去52週の値幅のなかでは23%の位置にある。

¥354+2.3%1ヶ月+8.6%1年-40.2%時価総額22億円
過去52週の値幅
安値¥271高値¥630

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)44.7倍
PBR1.57倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月4日に326円で、前日比+4.49%と急伸しました。7月30日には334円まで上昇し、直近の高値を更新する動きも見られましたが、8月3日には312円へ一時反落しました。25日移動平均線(312.16円)を上回って推移しており、75日線(312.09円)とほぼ同水準です。一方、52週高値631円からは約48%下方にあり、年初来では-34.93%の下落が続いています。出来高は7月30日に28,500株と突出しましたが、その後は減少しており、上値追いにはやや慎重な需給を反映しています。短期的には25日線を支持線に、戻りを試す展開が想定されます。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)

PERは43.01倍で業界平均30.27倍を上回り、割高感がある。PBRは1.44倍で業界平均3.46倍を下回り、資産面では割安。ROEは6.6%と低く、収益効率は悪い。配当は無配で、株主還元はゼロ。売上高は増加傾向にあるが、直近の純利益は1億円と薄く、予想PERは開示されていない。業績の回復は見られるが、株価は先行して上昇しており、やや割高。ただしPBRは割安で、業界平均を下回るため、総合的にやや割高。

指標この会社業種平均
PER (実績)44.7倍47.9倍
PBR1.57倍2.96倍
ROE6.6%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

赤字から黒字転換の道筋が最重要争点。強気派は、営業力強化や既存顧客のアップセルにより2025/8期の営業黒字化は達成可能と見る。弱気派は、2024/8期の大幅赤字(営業損失)からV字回復は楽観的で、成長投資が不十分な中での収益改善は持続性に欠けると警告。市場規模が拡大するAIソリューション分野だが、競争激化で売上拡大が鈍るリスクを指摘。PER39倍と割高感は否めない。

プラスに働く材料7
  • SaaSモデルのストック収益

    月額課金ベースの収益が積み上がり、売上安定化が進む。

  • AI市場の拡大

    企業のカスタマーサポート自動化需要は引き続き成長。

  • 営業黒字化計画の具体性

    2025/8期の営業利益率5.26%目標にはコスト削減も含まれる。

  • 直近決算で最終黒字転換、損益8億円改善通年影響

    2025/8期は最終利益1億円。前期の▲7億円から8億円改善し黒字転換を果たした

  • 売上高が前期比26.7%増の19億円へ通年影響

    売上高は前期15億円から19億円と4億円増加。増収で営業利益1億円を確保した

  • 営業利益率5.26%と黒字化の収益構造通年影響

    営業利益1億円を売上高19億円で割ると利益率5.26%。再現性が鍵となる

  • 外国人保有比率9.76%と小型株で需給支え継続影響

    外国人投資家の保有比率が9.76%と小型株では比較的高く、リスク選好時に買い戻し余地がある

マイナスに働く材料7
  • 過去の赤字からの急回復

    2024/8期に7億円の純損失を出し、V字回復は難易度が高い。

  • 競合ひしめく市場

    大手IT企業や多数のスタートアップが参入し、差別化困難。

  • バリュエーションの割高感

    利益面での不透明感に対してPER39倍は割高。

  • PER43倍と小型株ながら割高水準継続影響

    PERは43.01倍と高く、PBR1.44倍。利益成長が停滞すれば評価が下がる

  • 1年間で株価34.9%下落、下げトレンド継続影響

    株価は326円と前年に比べ34.9%下落。時価総額20億円と流動性が低く、下げ相場では売りが膨らむ

  • 無配当で株主還元が不在継続影響

    配当利回りは0%。株主への利益還元がなく、インカム投資家の買いは期待できない

  • 売上15億円に落ち込む業績変動不定影響

    2024/8期は売上15億円、最終赤字7億円。直近の黒字も一過性の懸念が残る

次の決算で確かめる点
ARR(年間経常収益)
SaaSの成長性を測る最も重要な指標。伸び率が黒字化の鍵。
解約率
解約率が高いとストック収益が減少し、安定性が損なわれる。
営業利益率
黒字転換の達成度合いを直接確認する指標。
売上高成長率
市場競争下での成長持続性を測る。

株主

有価証券報告書より

2025年8月期末の株主数は延べ2,777人。区分でいちばん多いのは事業法人42.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が42.9%を占め、残る57.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年8月%2022年8月%2023年8月%2024年8月%2025年8月%
事業法人22.923.323.343.742.3
個人・その他49.939.642.642.340.5
外国人個人27.427.57.47.2
証券会社27.24.15.04.66.8
外国法人3.31.11.52.6
自己株式0.02.71.81.0
金融機関2.30.50.50.7

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01テクマトリックス株式会社28.17
02阮 明徳6.59
03グローバル・イノベーション・ファンドⅢ6.01
04トランス・コスモス株式会社6.01
05長澤 信治5.77
06徳山 教助3.20
07石井 智宏3.05
08楽天証券株式会社2.14
09株式会社SBI証券1.70
10井上 有二1.53

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 9期分

1株利益は9期で+110%、1株純資産は7期で+47%。直近期のROEは6.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2017年8月−157
2018年8月31711.8
2019年8月−22154
2020年8月162407.5
2021年8月2626610.1
2022年8月223697.130.6
2023年8月−31334
2024年8月−125211
2025年8月152276.639.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2025/8期の役員報酬は総額53百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
石井智宏代表取締役 社長52185,678
加藤建嗣取締役 CFO4828,862
鈴木猛司取締役59
吉崎浩一郎取締役593,100
成田芳生常勤監査役753,970
髙松明監査役773,970
青木常子監査役671,690

役員報酬の内訳2025/8

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)23333618
社外監査役4101113
社外取締役25163

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/8期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容6,350字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社と連結子会社であるvottia株式会社の2社で構成されており、「CX-Branding Tech.」として「すべてのビジネスに、一歩先行くCXを。」というミッションのもと、主にコンタクトセンター(注1)に向けてSaaS(Software as a Service)と呼ばれるクラウド環境下で提供される独自ソリューションの提供と、顧客のROI(Return On Investment、投資収益率)を実現する上で不可欠なコンサルテーションサービス、データ構築サービス及びカスタマイズ開発サービスなどを含むプロフェッショナルサービスを展開しております。従来の電話を中心とした人の労力に依存したサポートにおける様々な課題を解決し、顧客サポートの現場に携わる人々の助けとなるソリューションを開発し提供しております。様々な顧客インターフェースと、様々な支援機能をつなぐことで、カスタマーサービスのオペレーションをより効率化し、高度化することで、顧客サポートの現場の人々のストレスを軽減し、喜びを感じてもらえるようなコミュニケーションプラットフォームの展開を目指しております。 当社グループは、コンタクトセンターの課題解決とデジタル活用を支援する幅広いソリューション群を提供することで事業を展開しています。特に、進化する顧客接点とオペレーション効率化のニーズに応えるべく、以下の3つのSaaSソリューション群を柱としています。 1. 問い合わせチャネルの多様化を実現するソリューション群 モビシリーズを中心とし、電話応対中心のコンタクトセンターの顧客接点を多様化・高度化することで、事業の基盤を築いています。具体的には、オペレータによる有人チャットツール、チャットボット、電話受付の一部を自動化するボイスボット、問い合わせチャネルの最適化をサポートするビジュアルIVRなどのソリューションを提供しています。これらの製品については主要な機能の開発を終え、それぞれに市場シェアを得て、現在は投資回収フェーズにあります。競争力の維持・向上を目的とした機能のメンテナンスが中心となっています。 2. オペレータの業務をAIで支援するソリューション群 「ムーア(MooA)」(注2)シリーズを中心とし、コンタクトセンターのオペレータの業務効率と品質をAIの力で飛躍的に向上させることを目的としています。音声認識技術を活用し、企業内ナレッジを元にした回答案の生成、応対内容の要約、意図抽出といった機能を提供しています。またRAG(Retrieval-Augmented Generation、検索拡張生成)を活用したチャットボット・ボイスボットシステムの提供を通じてより高度な自己解決を支援しています。引き続き機能開発を進めている段階ではありますが、すでに収益貢献が始まっており、本格的な投資回収フェーズに向かう段階に移行しています。 3. 消費者向けAI自動応答ソリューション群 最先端技術を活用し、消費者に向けて問い合わせから手続きの実行まで自動で応対をするシステムで、vottia社によるAIエージェント(注3)サービスを提供します。これは、お客様への究極的な利便性の提供と、コンタクトセンターの完全自動化を見据えたソリューションであり、現在は未来の成長に向けた投資フェーズに位置づけられています。 当社グループは、市場の基盤を確立した「チャネル多様化ソリューション」、収益化が進む「オペレータ支援ソリューション」、そして未来の成長の種である「AI自動応答ソリューション」という、異なる成長フェーズにある3つのソリューション群を組み合わせることで、安定した事業基盤と継続的なイノベーションの両立を実現しています。 当社グループが提供するコンタクトセンターを対象としたシステム及びサービスは、以下の特徴を有しております。 ・ 電話対応中心のコンタクトセンターに対するノンボイスチャネルの拡充及び問い合わせ導線の最適化 ・ 自動応答(ボット)と有人対応(オペレータ)とのシームレスなハイブリッド連携による効率化 ・ 生成AI機能を具備したオペレーション支援AI「ムーア(MooA)」によるオペレータや管理者の負荷軽減 ・ AIエージェントサービスによる問い合わせ対応と後続手続きの業務の自動化 ・ コンタクトセンターの詳細状況を確認するためのKPI(Key Performance Indicator、重要業績指標)のモニタリング機能 ・ AIの精度を左右する教師データメンテナンスを可能とする独自機能(コンソール機能、ナレッジ管理機能)の提供及びプロンプトチューニングやデータ作成、メンテナンスのプロフェッショナルサービスの提供 ・ チャットサポートにおいて、オペレータが顧客の個人情報を安全に受け取り、本人確認や個人情報に基づいた個別対応を実現するセキュア・コミュニケーション機能群「セキュリティスイート(Security Suite)」の提供 ・ お客様のROIの最大化を追求するための、コンタクトセンターオペレーションに精通したコンサルタントによるROI改善コンサルティングサービス また、当社グループは将来的な商品化や新たなビジネスに繋がる可能性のあるシステム開発については、新たなビジネスの機会を創出する目的のもとCX領域を中心とした受託開発を行っております。 (注1)コールセンターは基本的に電話での対応のみを行う場所ですが、コンタクトセンターでは電話に加えてチャット、メール、SNS、Fax、ウェブページなど複数のチャネルでお客様対応を行います。 (注2)「ムーア(MooA)」とは、生成AIや独自のAI技術を取り入れた、オペレータの応対業務の負担を軽減し、応対業務全体の短縮化とVOCの活用を促進するオペレーション支援AIです。高速で精度が高い音声通話の文字起こしをはじめ、FAQ形式などの様々なアウトプットが可能で、チャットボットやボイスボットと連携しながら、応対中のオペレータの回答業務を支援します。 (注3)AIエージェントとは、目標達成のため、状況を判断して自ら考えてツールを使い、タスクを自律的に実行するAIシステムです。問い合わせに対して事前に準備された回答を行うだけでなく、問い合わせ内容に応じて、必要な後続手続きまで自動で実行するシステムです。 当社グループはSaaSソリューション事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりませんが、当社グループが提供するサービスは次のとおりであります。 (1) SaaSサービス 当社グループは、以下に記載するSaaSプロダクトを、クラウド環境により、利用者に提供しております。クラウド環境でサービスを提供することにより、利用者が個別にシステム構築をするのではなく、同じシステムをインターネット経由で共同利用することにより、導入コストの低減が図られ、また常に最新のソフトウエアを利用することが可能となります。利用者は、ソフトウエアを利用開始時に購入するのではなく、利用期間に応じて月額利用料(もしくは年額利用料)を支払います。当社の提供する主な製品の内容については以下に記載の通りです。 ① モビエージェント(MOBI AGENT) 「モビエージェント(MOBI AGENT)」は、従来の電話(音声)による対応ではなく、ウェブやLINEなどのSNSアプリなど、様々な顧客チャネルからのチャット問い合わせに対応した、AIとオペレータの最適なワークシェアを実現するコンタクトセンター向けチャットサポートシステムです。 「AIの強み」と「人の強み」を組み合わせることで、よくある質問や手続きの対応をAIチャットボットに任せ、オペレータが人ならではの丁寧なサポートに集中できる「ハイブリッドサポート」を強みとし、充実したオペレータ支援機能やKPI・統計管理機能、CRM(顧客関係管理)やRPA(Robotic Process Automation)などのシステム連携によって、顧客満足度を高めるチャットサポートを実現しております。また、チャット対応はテキストベースのコミュニケーション(テキストデータ)であることにより、応対内容のモニタリング・監視・検索・再利用などが容易にでき、FAQや定型文、共有ナレッジの活用から、メッセージ履歴を利用したAIの教師データ作成まで、データ活用の幅が広がります。「モビエージェント(MOBI AGENT)」は数百席規模の大規模チャットセンターにも対応し、メガバンクをはじめとした金融機関、大手メーカー、電力・ガスなどのインフラ企業や官公庁・自治体など、コンタクトセンターが必要となる様々な業種・業態で利用されております。 ② モビボット(MOBI BOT) 「モビボット(MOBI BOT)」は、CRM・RPAなどの外部システム連携が可能なチャットボットシステムであり、基本的には「モビエージェント(MOBI AGENT)」と組み合わせて利用します。CRMや基幹システムとの連携による顧客認証・個別自動対応にも対応可能な独自のシナリオ型ボット機能を保有しており、顧客企業のニーズに従ってカスタマイズを行うことが可能です。国内外の主要な対話AIエンジンや生成AIエンジンとの連携も可能となっており、RAGを活用した生成AIによる精度の高い自動回答生成を実現しています。これまで、金融、製造業からEC企業(イーコマース企業)まで、様々な業種に対して、AIによる自動応答から、基幹システムに連携した業務自動化までのソリューションの提供実績があります。自動応答、シナリオ型フロー応答、そして、有人によるオペレータ対応の間を自由に行き来できる機能を標準で実装しているシステムは、当社サービス機能の強みとなっております。 ③ モビボイス(MOBI VOICE) 「モビボイス(MOBI VOICE)」は、電話での受注・問い合わせ等を自動受付し、通話内容のテキスト化やメール通知を行うことを可能とするボイスボットシステムです。誰でもノーコードで応答シナリオを作成・変更でき、また、複数の同時着信に耐える電話自動応答をリーズナブルに実現するため、電話問い合わせが殺到する企業や自治体が利用することが可能です。これまで重厚長大なシステムに依存してきた電話対応に、小回りの利くシステムを導入する事で、緊急時対応や負荷対策として多くの企業にご利用頂けると考えております。さらに生成AIと連携することで意味を理解した回答・判断や、顧客の自由な発話への対応も可能となり、生成AIを経由して後続の手続きシステムに指示を送ることで人を介さずに手続き完了までをすべて自動化することも可能になります。 ④ セキュリティスイート(Security Suite) 「セキュリティスイート(Security Suite)」は、チャットサポートにおいて個人情報を安全に取得・管理するためのセキュア・コミュニケーション機能群です。その中の機能である「セキュアパス(Secure Path)」では、チャットサポートの中で専用のフォームを通じて個人情報を取得し、PCI DSS(注)を遵守したセキュリティ基準のもとで安全に取り扱われます。従来、個人情報を取り扱うことが避けられていたチャットサポートにおいて、利用状況の確認や登録内容の変更など、本人確認を必要とする幅広いお問い合わせへのチャットでの対応を実現します。 (注)PCI DSSは、加盟店やサービスプロバイダにおいて、クレジットカード会員データの安全な取扱いを目的として策定された、クレジットカード業界のセキュリティ基準です。PCI DSS遵守では、他の個人情報保護制度と比べ、具体的なセキュリティポリシーの策定が求められます。クラッカー等による不正アクセスからサイトを保護し、サイトの改ざんや悪用、情報盗用などのリスクを低減します。 ⑤ MooA CommNavi(ムーア コミュナビ) 「MooA CommNavi」は、電話応対中の顧客とオペレータの会話をリアルタイムで文字起こしできます。応対内容の要約・意図抽出を行うことで後処理業務を効率化できるほか、上位版となるMooA CommNavi Plus(ムーア コミュナビプラス) では、RAG方式のナレッジ検索を組み合わせ、マニュアルを参照した回答案生成や、応対後の評価やQAドラフトの生成など対応中から対応後までのオペレータ業務を効率化できます。対話内容の録音データをアップロードしての要約・意図抽出も可能です。 ⑥ MooA KnowledgeBase(ムーア ナレッジベース) 「MooA KnowledgeBase」によって、企業内にあるドキュメント・Webコンテンツ・応対履歴・FAQをナレッジとして活用し、RAG方式による精度の高いナレッジデータベースを構築します。製品などで参照先を切り分けることができ、辞書登録が無くてもヒット率の高いFAQ検索を行い、生成AIによる回答案の提示ができます。 ⑦ maestra(マエストラ) 「maestra」は、連結子会社であるvottia社が提供しているコンタクトセンターの顧客対応に特化したAIエージェント構築基盤です。複雑な問い合わせに対応するマルチエージェントをノーコードで構築することができます。修理受付や住所変更手続きといった具体的かつ様々な業種・企業で発生頻度の高い特定の業務単位で問い合わせ受付から後続手続きの実行までを担うAIエージェントを提供します。 (2) プロフェッショナルサービス 当社グループのSaaSサービスは、商品の導入により顧客企業の期待するROIを達成することを目標に開発されていますが、各企業において課題は多様であるため、各企業の固有の状況においてもROIの最大化を達成するために、SaaSサービスの提供のみではなく、初期導入サポート(初期診断支援・目標値設定・プロジェクト設計等)、カスタマイズ開発、オペレータ及び管理者向けトレーニング、コンサルティング、KPI分析サポート、AI教師データ作成、PDCA(Plan(計画)-Do(実行)-Check(評価)-Action(改善))支援、生成AIプロンプトチューニングなどのサービスを提供しております。コンタクトセンターの運営ノウハウを熟知したメンバーによって、企業ニーズをKPIにより可視化し、ROIの実現に向けた施策等をアドバイスしております。 また、顧客企業からのリクエストに応じ、SaaSサービスとCRM・RPA・PBXなどの他システムとの連携機能の開発や複雑な自動応答の開発などをカスタマイズして提供しており、企業のニーズを理解し、様々なシステムとの連携に対応する事が可能です。顧客ニーズを機敏に実現できるチームを有していることは当社の差別化要素の一つであると考えております。 なお、当社グループは上記商品及びサービスを顧客企業に提供しておりますが、直販営業に加えて、当社グループからパートナーにサービスを卸し、ユーザー企業に再販する販売代理店との協業を行っております。また、一部のパートナーには当社商品をOEM供給しており、当該パートナーのブランドにてエンドユーザーへサービスを提供しております。 事業系統図
経営方針・対処すべき課題7,620字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、「CX-Branding Tech.」として「すべてのビジネスに、一歩先行くCXを。」というミッションのもと、大手コンタクトセンター向けチャットサポートシステムを中心としたコミュニケーションプラットフォームの開発を行っております。 (2) 当社グループの強み 当社グループのSaaSプロダクトは、下記に記載の強みから、金融、メーカー、運輸、情報通信、自治体など様々な業種、業態の大企業・先進プレーヤーで導入されております。 ① 大規模コンタクトセンターのオペレーションを効率化するテクノロジー 当社グループのSaaSプロダクトの開発プロセスにおいて、リリース前の段階から、プロダクトのユーザーとなる大企業が機能性や仕様の検討に参画しております。メーカー、金融機関、BPO企業、システムインテグレータなど様々な業種の先進的な大企業から、コンタクトセンターのオペレーション視点での意見を取り入れることにより、大規模コンタクトセンターに最適な仕様を開発することが可能となります。具体的には、モニタリング・統計・レポーティング機能、管理者・スーパーバイザー支援機能、在宅オペレーション機能などがあります。 また、当社グループにおきましては、コンタクトセンターのオペレーションを効率化するオペレーション支援AI「ムーア(MooA)」を独自開発しております。オペレーション支援AI「ムーア(MooA)」は、生成AIや独自のAI技術を取り入れた、オペレータの応対業務の負担を軽減し、応対業務全体の短縮化とVOCの活用を促進するオペレーション支援AIです。高速で精度が高い音声通話の文字起こしをはじめ、企業内ナレッジを元にした回答案の生成や応対内容の要約・意図抽出が可能で、チャットボットやボイスボットと連携しながら、応対中のオペレータの回答業務を支援します。 ② システムとコンサルティングの両輪で顧客の成功まで支援するカスタマーサクセス 当社グループでは、SaaSプロダクトの提供にとどまらず、初期導入サポート(初期診断支援・目標値設定・プロジェクト設計等)、カスタマイズ開発、オペレータ及び管理者向けトレーニング、コンサルティング、KPI分析サポート、AI教師データ作成、PDCA支援、生成AIプロンプトチューニングなどのサービスを提供しております。コンタクトセンターの運営ノウハウを熟知したメンバーによって、企業ニーズをKPIにより可視化し、ROIの実現に向けた施策等をアドバイスしております。また、顧客企業からのリクエストに応じ、当社グループのSaaSプロダクトと他システムとの連携機能の開発や複雑な自動応答の開発などをカスタマイズして提供しております。企業のニーズを理解し、様々なシステムとの連携に対応する事が可能です。顧客ニーズを機敏に実現できるチームを有していることは当社グループの差別化要素の一つであると考えております。このように、検討段階から運用後のすべての期間において幅広いサービスを提供することにより、顧客の成功を支援してまいります。 ③ 業種・地域の垣根を越えた顧客企業へのアクセスを実現する商流網 当社グループはSaaSプロダクト及びサービスを顧客企業に提供しておりますが、直販営業に加えて、当社グループからパートナーにサービスを卸し、ユーザー企業に再販する販売代理店との協業を行っております。具体的には、アルティウスリンク株式会社、株式会社ベルシステム24、株式会社NTTネクシア、株式会社NTTマーケティングアクトProCX、株式会社TMJ、ビーウィズ株式会社などのコンタクトセンターのオペレーションを担うBPO企業、株式会社日立システムズ、岩崎通信機株式会社などのコンタクトセンターのシステム構築を担うシステムインテグレータ企業、そして株式会社PKSHA Communication、株式会社エーアイスクエアなどのAI・ツール提供企業など、多様な業態で40社を超える企業と販売代理店契約を締結しております。 また、テクマトリックス株式会社、トランス・コスモス株式会社、富士通株式会社へは当社グループプロダクトをOEM供給しており、当該企業(又は関連会社)のブランドにてエンドユーザーへサービスを提供しております。この3つの商流を構築することにより、当社グループだけではアクセスが容易ではない、金融、メーカー、官公庁・自治体などの様々な業界、また様々な地域のお客様にサービスが提供できるようになります。また、大規模コンタクトセンターと関係性を構築しているBPO企業、システムインテグレータ企業、AI・ツール企業それぞれの業界トップ企業とのセールスパートナー網を構築することにより、顧客企業の各意思決定部門へ的確にアプローチすることが可能となります。特に、BPO企業においてはシェアトップ上位10社(注1)中、8社が当社グループのセールスパートナーとなっております。 (注1)BPO企業のシェアトップ上位10社は、「矢野経済研究所 コールセンター市場総覧2025」の「広義のテレマーケティング市場 主要企業売上高推移・予測」におけるシェア上位10社。 (3) 目標とする経営指標 当社グループは、売上高の継続的かつ累積的な増加を実現するために、当社グループのSaaSサービスから生み出されるサブスクリプション型のリカーリングレベニュー(経常的に得られる製品の利用料)を重視した経営を行っております。契約ドメイン数、顧客当たりのリカーリングレベニュー及び解約率を重要な指標とし、中長期の売上高及び利益の成長を実現し、継続的な企業価値の向上を目指します。 (4) 経営環境 当社グループのSaaSソリューション事業はCRMソリューション市場に属しています。2023年度のCRMソリューション市場は9,608億円となっており、今後もゆるやかに拡大基調が続くものと考えられており、2027年度までの年平均成長率は9.3%と予測されています(デロイト トーマツ ミック経済研究所株式会社マーテック市場の現状と展望2023年度版 クラウド型CRM市場編(URL:https://mic-r.co.jp/mr/02970/))。 また、広義には当社グループのビジネスはコンタクトセンター向けBPOサービス市場を対象としておりますが、当該コンタクトセンター向けのBPOサービス市場においては、オペレータの採用難、局地的な風水害への対応、電話やメール離れによる旧来の問い合わせチャネル利用率の低下などの課題があります。また、2023年5月に新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言が解除されて以降、全国的な経済活動の再開に伴い、コンタクトセンターを含めた幅広い業種で人手不足が深刻化する状態となりました。2024年度のコンタクトセンター向けのBPOサービス市場の市場規模は1兆866億円ほどの見込みであり(矢野経済研究所 コールセンター市場総覧2024)、チャットボット及びチャットサポートの導入によるコンタクトセンターのDX化により、オペレーションの効率化が図られ、今後、同市場の一部がコンタクトセンター向けCRMソリューション市場に取り込まれていくものと考えております。 さらに、2022年11月にOpenAI社がChatGPTをリリースしたことをきっかけに注目を集めた生成AIについて、ビジネスの中での活用に向けた取組みが急速に広まっています。生成AIは、人手不足が続くコンタクトセンター業界において、これまで以上の業務自動化を実現できる可能性をもった技術として実用化が進んでおり、技術革新とともにオペレータの支援や消費者からの問い合わせへの自動回答などの領域での活用が進んでいくものと考えております。 (5) 中長期的な成長戦略 ① 既存事業ドメインでの顧客単価向上及び顧客数の拡大 当社グループは、安定的な収益の確保及び持続的な成長を目指すために、SaaSサービスから経常的に生み出されるサブスクリプション型のリカーリングレベニューを継続的に成長させていくことを基本方針としております。その達成状況を判断する上で、ARR(注1)、サブスクリプション売上高(注2)、契約数、契約当たりの平均単価(注4)、解約率(注5)を重要な指標としております。当該収益を継続的に成長させていくために、既存の契約当たりの平均単価の向上及び契約数の拡大を図っていきます。具体的な方策としては、金融機関や各業界を代表する大企業をターゲットに、コンタクトセンターが抱える課題に対するコンサルティング及び最適なソリューションの提供を通じて、顧客の問い合わせ対応でのノンボイス(チャットをはじめとしたテキストベースのコミュニケーション)対応比率の上昇や生成AIを活用した応対業務の自動化・高度化をサポートし、各業界においてベストプラクティスとなる大型のシンボリック案件の創出を図ります。大型案件の獲得による平均単価の向上に加えて、シンボリック案件に追随する同業他社、他業界に対する横展開により契約数の拡大を目指します。その実現に向けて、新規顧客開拓を担うアクイジションセールス及び既存顧客に伴走するアカウントセールスの人員増強による当社の営業体制の拡充、既存代理店の販売力向上サポート及び新規代理店の開拓による代理店商流の強化、カスタマーサクセス活動の強化によるチャーン抑止など、営業及びサービス提供体制の強化を図ります。 ARR(注1)の推移 2024年8月期   2025年8月期 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 ARR(千円)   1,037,533   1,082,726   1,130,272   1,143,808   1,241,546   1,311,388   1,379,260   1,418,646 うち直販(千円)   450,821   486,770   518,909   527,403   617,497   632,296   682,563   687,477 うち代理店(千円)   354,069   374,785   360,832   358,325   365,876   413,156   401,466   451,715 うちOEM (千円)   232,643   221,171   250,530   258,079   258,171   265,935   295,230   279,454 (注1)ARR: Annual Recurring Revenueの略語であり、毎年経常的に得られる当社グループ製品の月額利用料と従量課金の合計額。 四半期末月のサブスクリプション売上高(毎月経常的に得られる当社グループ製品の月額利用料と従量課金の合計額)を12倍することにより算出。なお、前事業年度までにおいてはサブスクリプション売上高に従量課金は含めておりませんでしたが、生成AI関連製品を含め従量課金を伴うSaaS製品が増加し、製品利用に伴う売上高に占める従量課金の重要度が高まったため、当連結会計年度よりサブスクリプション売上高に従量課金を加えて開示することといたしました。記載の過年度の数字につきましても、同様の基準にて再集計し、開示しております。 サブスクリプション売上高(注2)の推移 2023年8月期   2024年8月期   2025年8月期 サブスクリプション売上高(千円)   883,701   1,009,949   1,364,377 売上高全体に占める割合(%)   55   66   74 (注2)経常的に得られる当社グループ製品の利用料の12ヶ月間の合計額。 サブスクリプション型のリカーリングレベニューに関わる契約数(注3)及び契約当たりの平均単価(注4)の推移 2024年8月期   2025年8月期 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 契約数   310   311   307   308   312   317   316   322 契約当たり平均単価(千円)   216   231   239   240   263   275   286   295 (注3)OEMを除く。 (注4)契約当たり平均単価:OEMを除く。四半期末月の月次サブスクリプション売上高を契約数で除することにより算出。なお、(注1)に記載の通り、当連結会計年度よりサブスクリプション売上高に従量課金を加えて開示しております。記載の過年度の数字につきましても、同様の基準にて再集計し、開示しております。 直近12ヶ月平均解約率(注5)の推移 2024年8月期   2025年8月期 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 解約率(%)   0.76   0.89   0.98   1.03   1.06   0.83   0.72   0.63 (注5)従量課金・OEMを除く。「当月の解約による減少したライセンス売上高÷前月末のライセンス売上高」の12ヵ月平均。 ② 生成AIを活用したオペレータ支援機能およびユーザー向け自動応対機能の提供 生成AIの技術革新により音声認識精度や自然言語処理精度が飛躍的に向上したことで、コンタクトセンターにおいて従来ではシステムへの置き換えが困難で人が対応していた様々な業務でAIによる自動化を実現できる技術が一般化しました。当社グループでは生成AI技術のコンタクトセンターでの活用に向けて、一部の大手顧客企業とともに実際の現場でオペレータがかかえる課題を解決する形で生成AI機能開発を進めてまいりました。その取り組みの中で当社グループが開発した「MooA」によるオペレータ支援機能の提供に加えて、同時に培った生成AI活用ノウハウを活かした「モビボット」「モビボイス」での生成AI連携や「maestra」でのAIエージェント機能の提供を通じて、今後急速に市場拡大が見込まれる生成AI型自動化ソリューションでの成長を目指します。 ③ カスタマーエクスペリエンス領域への新規事業拡大 企業のコンタクトセンターには過去の電話応対記録など活用されていない膨大なデータが存在しています。従来の技術ではこれらのデータを活用することは困難でしたが、現在のAI技術を活用することで、VOC(ボイス・オブ・カスタマー、お客様の声)を容易に抽出することが可能となりました。当社グループがコンタクトセンターに向けて提供するシステムを通じて収集されるデータを元に、顧客企業の先にいる消費者のVOCを可視化し、顧客企業と共に顧客体験の向上に向けた取り組みを推進していくことを、今後の新規事業として検討いたします。 (6) 事業上及び財務上の対処すべき課題 ① 新技術への対応、開発体制の強化 当社グループは、生成AIを含めた最先端のAIテクノロジーに対応した新しい製品、機能及びサービスを提供しており、最新のテクノロジーに対応できる開発組織の競争力の維持・向上が経営の重要な課題であると認識しております。そのため、最新テクノロジーの把握、エンジニアスタッフの教育、R&D(研究開発)専門の組織の強化など、技術習得活動、開発活動を強化してまいります。 ② 顧客ニーズの把握及びそれに応じたサービス設計 当社グループは、コンタクトセンターをはじめとした当社サービスを利用されるお客様の業務・運用に寄り添い、運用の中で真に効果を発揮するシステムの提供を強みとしております。当社グループ顧客の運用上の課題やニーズを的確に把握し、ニーズに合わせたサービスを提供し続けることは重要な経営課題であると認識しております。運用現場のニーズに基づいたSaaS製品開発や、顧客個別の課題に合わせたカスタマイズ開発、活用深化に向けたカスタマーサクセスでの伴走支援の提供などを通じて、顧客課題の解消と当社サービス利用に対する投資リターンの最大化を目指したサービス設計に取り組んでまいります。 ③ サービスや顧客属性に応じた販売チャネルの構築 当社グループは、当社グループが直接顧客に対して営業を行う直販チャネルの他、BPO事業者やSIerなどのパートナーを通じてサービスを提供する代理店チャネル、パートナーが当社グループ製品を自社ブランドで提供するOEMチャネルといった販売チャネルを有しています。提供するサービスの内容や顧客企業の業種や部門など顧客属性によって強固な接点を有する事業者は様々に異なることから、適切な販売チャネルを構築することが重要であると認識しております。新しい当社サービスの展開に合わせて当該分野において相互に協力関係を築けるパートナーを拡充することで、最適な販売チャネルの構築に取り組んでまいります。 ④ コーポレート・ガバナンス体制の強化 当社グループが継続的な成長を維持するためには、事業拡大だけではなく、コーポレート・ガバナンス体制の強化と内部管理体制、コンプライアンス体制を強化することが重要であると認識しております。そのため経営の公平性、透明性、健全性を確保すべく、社外取締役、監査役監査体制、内部監査、会計監査及び内部統制システムの整備等によりその強化を図ってまいります。 ⑤ 人材の確保、育成について 当社グループの展開しているSaaS製品は、自社開発しており、優秀な人材による開発体制が構築できておりますが、今後事業規模をさらに拡大していくためには、優秀な人材の更なる獲得と育成が必要です。特に技術力のあるエンジニアについては、採用が困難であるため、人事専任者複数名によるチームを設置して、即戦力となる中途採用及び中長期の視点で将来の幹部候補社員を育成していく新卒採用を強化するとともに、評価制度、社内キャリアパス制度、定期的な上長との1on1ミーティングの制度を整備することや教育研修を充実していくことで人材の育成に努め、更なる経営体制の強化に努めてまいります。
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会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項を以下に記載しております。 また、必ずしもそのようなリスクに該当しない事項であっても、投資者の判断によって有用であると当社グループが考える事項については、積極的な情報開示の観点から記載しております。 なお、本項の記載内容は当社株式への投資に関する全てのリスクを網羅しているものではございません。 当社グループは、これらのリスクの発生可能性を認識した上で、発生の回避並びに発生した場合の迅速な対応に努める方針でありますが、当社株式に関する投資判断は、本項以外の記載内容も併せて慎重に検討した上で行われる必要があると考えられます。 本項記載の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものです。 (1) 事業環境に関する事項 1.顧客業界のソフトウエア投資の動向について 当社グループが提供するサービスの主要顧客はコンタクトセンターであります。チャット形式の問い合わせや業務の自動化ニーズが高まっており、業界全体として継続的に投資ニーズは存在し、また、今後はコンタクトセンター以外の業界への顧客開拓も期待できるものと考えております。上述の想定のもと、当社グループとしてもセミナーを積極的に行うことや営業体制の強化を行うこと等によって顧客拡大に努めております。しかしながら、国内外の景気動向の悪化等により、当該グループ顧客のソフトウエア投資が大幅に抑制された場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 2.技術革新による影響について コンタクトセンター向けBPO市場では、新技術の開発及びそれに基づく新しいサービスの導入が頻繁に行われており、顧客ニーズも常に変化している変動が激しい業界となっております。そのため、当社グループとしても常に新しい技術、新しい発想でのサービス開発が求められ、情報収集、顧客ニーズ等の分析、新技術、新サービスへの対応を行うことで技術革新に対応できる体制をとっております。しかしながら、技術革新等により当社グループが予期せぬ業界の急激な変化が発生し、顧客ニーズの変化等が行われ、対応が遅れた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 3.競合他社による影響について 当社グループの属するコンタクトセンター向けBPO市場におけるサービス開発のスピードは速く、当社グループとしては、顧客ニーズ等を把握しつつ、ニーズに合った開発を進めておりますが、今後、競合他社が新規サービスを開発した場合、価格競争等がさらに激化した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 4.自然災害等について 火災、水災、地震、噴火等の自然災害や、新型インフルエンザ等の伝染病の発生等、その他不測の事故等が発生した場合に対応するため、当社グループは事業継続のための検討を常に行っております。しかしながら、これら自然災害等が発生した場合には、当社グループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 当社グループの事業内容及びサービスに関する事項 1.情報管理体制について 当社グループでは、業務に関連して顧客企業が取り交わしたメッセージデータや会話内容に含まれる個人情報を取り扱っております。当社では、プライバシーポリシー及び個人情報保護方針を制定し、またプライバシーマーク及びISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の認証を取得し、社内で運用する他、役員及び従業員に対して情報セキュリティに関する教育研修を実施する等、委託先を含めた情報管理体制の強化に努めております。また、連結子会社においても、当社がバックオフィス業務及び開発環境の提供業務等の委託を受けることにより、当社と同等の情報管理体制を構築しております。しかしながら万が一にも、当社グループより情報の漏洩が発生した場合は、顧客からの損害賠償請求や当社の信用失墜等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 2.システムのトラブルについて 当社グループの事業は、通信ネットワークやサーバ、コンピュータシステム等に依存しているため、システム等のトラブルが発生する可能性があります。当社グループとしては、事業の安定的な運用のために災害対策、システム強化、セキュリティ対策等を講じ、トラブル等が発生しないように厳格な運用に努めております。しかしながら、地震や火災等の発生、人的ミス、外部からの不正アクセス、通信事業者に起因するサービスの長期にわたる中断や停止等のシステムトラブルが発生した場合、当社グループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 3.重大な不具合について 当社グループが提供する「モビエージェント(MOBI AGENT)」を中心とするSaaSサービスは、開発段階から納品に至るまで厳しい品質チェックを行っております。しかしながら、顧客への納品後に重要な不具合が生じた際などに、補修等の追加コストが発生した場合や損害賠償請求がなされた場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 4.経営成績の変動について 当社グループのSaaS商品に係るライセンスの売上は、サブスクリプション型のリカーリングモデルであり、既存顧客から経常的に得られる収益に、新規顧客からのライセンス売上や既存顧客のアップセル・クロスセルによる売上等が追加されることにより、売上・利益は期首から期末にかけて増加していく傾向があります。 また、プロフェッショナルサービスにおける受注状況及び売上計上時期により、各四半期の売上、利益が変動することがあります。当社グループとしては、日次及び週次での部門内で実施するミーティングを通じて納期管理を徹底することでこれらの対策を行っておりますが、顧客の都合等により検収時期が遅延し、計画通りに売上計上ができない場合があります。特に期末月の8月に予定されていた検収が翌期以降に遅れる場合には、当該会計期間の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 5.SaaS製品に係るライセンスの売上について 当社グループのSaaS製品に係るライセンスの売上は、サブスクリプション型のリカーリングモデルであり、当社グループのサービスを継続利用することで生じる売上となります。そのため、当社グループの継続的な成長を実現するためには、新規顧客の獲得と既存顧客の継続率が非常に重要な要素であると認識しております。当社グループとしては、営業活動の強化による新規顧客の拡大及び機能の追加開発やサポートの充実による既存顧客の継続率の維持・向上を図っております。予算及び経営計画には、実績を基に新規獲得数及び一定の解約率を踏まえた継続率を見込んでおりますが、当社サービスの市場競争力の低下等によって新規顧客の獲得が想定より進まない場合や、解約が増加し、経常的に得られる収益が減少した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 6.販売代理店及びOEM供給先について 当社グループはSaaS商品及びサービスを顧客企業に提供しておりますが、当社グループの営業部門による直販営業に加えて、当社グループからセールスパートナーにサービスを卸し、ユーザー企業に再販する販売代理店との協業を行っております。また、一部のセールスパートナーには当社グループの製品をOEM供給しており、当該セールスパートナーのブランドにてエンドユーザーへサービスを提供しております。当社グループは、当該セールスパートナー向けの営業チームを整備し、日々の営業活動を通じて顧客企業に対する共同提案及び共同のカスタマーサクセス活動、またセールスパートナーからのニーズを反映した新機能開発などを行っておりますが、当該セールスパートナーの営業活動については当社グループのコントロールが及ばないことから、新規顧客の獲得が想定より進まない場合、解約が増加してリカーリングによる売上が減少した場合、又は当該セールスパートナーと当社の関係が悪化した場合には、当社グループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 法的規制に関する事項 1.法的規制等について 当社グループが提供するサービスを規制する主な法規則として、「電気通信事業法」、「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」、「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」及び「個人情報保護法」等があります。 当社グループでは、これらの法的規制の遵守を徹底したサービス運営を行うため、顧問弁護士等とも連携の上、最新の法規則に関する情報の取得や社内のコンプライアンス研修等を通じて、法令遵守体制の強化に努めております。しかしながら、当社事業は比較的新しい領域であるため、今後新たな法令等が成立することで追加の規制を受ける可能性があります。現在特段認識しているものはありませんが、今後の法律改正又は規制の動向によっては、当社グループの事業活動に支障をきたすとともに、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 2.訴訟に関するリスクについて 当社グループは当連結会計年度末現在において、重大な訴訟を提起されている事実はありません。しかしながら当社グループが事業活動を行うなかで、サービスの不備、個人情報の漏洩等により訴訟を受けた場合、当社グループの社会的信用が毀損され、当社グループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。なお、当社グループでは、コンプライアンスの徹底と社会的信用の向上を図ることを目的に、コンプライアンス規程を整備し研修等を行うことで従業員への周知を徹底し、法令違反などの発生リスクの低減に努めております。 (4) 組織体制に関する事項 1.人材の確保及び育成について 当社グループが継続して事業を発展していくためには、継続して優秀な人材の獲得及び育成が重要であると認識しております。少子高齢化や労働人口の減少が急速に進んでおり、特にエンジニア人材のニーズの高まりにより人材マーケットが枯渇していることなどから、外部への人材の流動化が進み、優秀な人材の確保だけではなく、既存の人材の育成と維持のための環境は厳しい状況にあります。そのため、当社グループは即戦力となる中途採用において、外部の人材紹介会社や採用媒体等の活用や内部の社員紹介等の採用チャネルの多角化を推進し、また中長期の視点で将来の幹部候補社員を育成していく新卒採用も強化しながら、採用基準に当社の行動指針「Mobilus Value」を取り入れることによる当社グループの企業文化にマッチした人材採用に注力しております。また、入社後は、オンボーディング研修や先輩社員が専任でサポートを行うサポーター制度、成長支援を目的とした定期的な上長との1on1ミーティング、管理職及び将来の幹部候補社員のマネジメントスキル向上を目的とした管理職研修やコーチング研修等の教育研修、そしてスキル習得及び資格補助を目的としたキャリアアップの支援制度等により、人材の確保や育成、そして流出防止に努めております。しかしながら、人材の確保及び育成が当社の計画通りに進まなかった場合は、当社グループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 2.内部管理体制について 当社の内部管理体制は、現時点で問題はないと考えておりますが、当社グループは未だ成長途上にあるため、今後事業運営及び事業拡大に対応した内部管理体制を構築する必要があると認識しております。しかしながら、事業規模に適した内部管理体制の構築に遅れが生じた場合、今後の事業運営又は事業拡大に支障をきたし、当社グループの経営成績及び事業展開に影響を与える可能性があります。 (5) その他の事項 1.ストック・オプションの権利行使による株式価値の希薄化について 当社は、取締役、従業員等に対して新株予約権を付与しております。当事業年度末現在の新株予約権に関する潜在株式の合計は、377,348株であり、これは本事業年度末日現在の発行済株式総数の6.2%に相当します。これらの新株予約権が行使された場合は、当社の1株当たりの株式価値は希薄化し、株価形成に影響を与える可能性があります。 2.配当について 当社は、財務基盤の強化のため内部留保の充実をはかり、設立以来配当を実施した実績はありませんが、株主に対する利益還元を重要な経営課題として認識しております。しかしながら当社は、成長過程にあり、内部留保の充実を優先することが、株主に対する利益還元に繋がると考えており、現時点において配当実施の可能性及び時期については未定であります。
経営成績の分析 (MD&A)3,234字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当社グループは、当連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、前連結会計年度との比較・分析の記載はしておりません。 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績等の状況 当連結会計年度の業績は、売上高1,854百万円、営業利益90百万円、経常利益81百万円となりました。当社が50%の持分を有する連結子会社であるvottia株式会社にて先行投資による赤字業績となったことに伴い、当社が有さない持分に相当する損失が非支配株主に帰属する当期純損益へ配分された結果、当社の親会社株主に帰属する当期純利益にプラスとなり親会社株主に帰属する当期純利益90百万円となりました。 また、当連結会計年度の財政状態は次のとおりであります。 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は1,404百万円となりました。主な内訳は、現金及び預金1,039百万円、売掛金292百万円であります。固定資産は、813百万円となりました。主な内訳は、ソフトウエア609百万円、本社オフィスの賃借契約に基づく敷金136百万円であります。この結果、資産合計は2,229百万円となりました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は476百万円となりました。主な内訳は、契約負債175百万円、未払金113百万円であります。固定負債は300百万円となりました。これは長期借入金300百万円であります。この結果、負債合計は776百万円となりました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は1,452百万円となりました。主な内訳は資本金449百万円、資本剰余金1,404百万円、利益剰余金△457百万円であります。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、313百万円減少し、1,039百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は270百万円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益82百万円の計上、減価償却費及びその他の償却費151百万円の計上、契約負債の増加69百万円があった一方、売上債権の増加109百万円、仕入債務の減少10百万円及び法人税等の支払額2百万円があったこと等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は615百万円となりました。これは主に、ソフトウエア開発の無形固定資産の取得による支出444百万円、敷金及び保証金の差入による支出98百万円があったこと等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果獲得した資金は31百万円となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出66百万円があった一方で、非支配株主からの払込みによる収入95百万円があったこと等によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループが提供するサービスの性質上、生産実績の記載に馴染まないため、省略しております。 b.受注実績 当社グループが提供するサービスの性質上、受注実績の記載に馴染まないため、省略しております。 c.販売実績 当社グループはSaaSソリューション事業の単一セグメントのため、販売実績をサービス区分別に示すと、次のとおりであります。なお、前期の参考情報としてモビルス社の個別財務情報との比較(対前年同期比)を記載しています。 サービスの名称   販売高(千円)   対前年同期比(増減率)(%) SaaSサービス   1,364,377   20.3 プロフェッショナルサービス   490,360   22.6 合計   1,854,738   20.9 (注)1.上記の金額には、消費税等は含んでおりません。 2.当連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、その割合が100分の10以上に該当する相手先がないため記載を省略しております。 3.前事業年度まで「SaaSサービス」「プロフェッショナルサービス」「イノベーションラボサービス」の3つのカテゴリーにて開示を行っておりましたが、プロフェッショナルサービス中のカスタマイズ事業のビジネスモデル転換の進捗により、「イノベーションラボサービス」に区分される新規案件が限られてきたことから、当連結会計年度より「イノベーションラボサービス」を「プロフェッショナルサービス」に統合して開示することといたしました。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度の営業利益は90百万円で通期黒字化を達成しました。 売上高は、1,854百万円となりました。当社グループの主要事業であるSaaSサービスにおいて、大規模のオペレータを有するコンタクトセンターでの利用が開始されるなど案件が大型化するとともに、MooA(生成AI関連製品)の導入も進んだことが売上高の増加に寄与しました。当連結会計年度末時点で、当社グループのSaaSサービスの契約数は322件、契約当たりの平均単価は295千円となりました。参考情報としての前事業年度モビルス社個別財務情報との比較では、SaaSサービスの売上高は20.3%の成長、契約当たりの平均単価は55千円増加しました。プロフェッショナルサービスにおいては、有償カスタマーサクセス案件の獲得が進んだこととともに、オペレータ支援AI機能のMooA導入に伴う複数のカスタマイズ開発案件が売上高増加に寄与しました。参考情報としての前事業年度モビルス社個別財務情報との比較では、プロフェッショナルサービスの売上高は22.6%の成長となりました。 売上高の増加に加え、ソフトウエア償却負担の減少等により、売上総利益率は67.6%と高い水準を維持しました。また、採算性向上に向けたコスト削減施策を進めたことで、参考情報としての前事業年度モビルス社個別財務情報との比較では、売上原価率が前期49%から当期32%に、売上高販管費率が前期74%から当期61%に低下し、これらが営業利益の増加に寄与しました 当連結会計年度における財政状態の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績等の状況」、キャッシュ・フローの状況の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 ② 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループの資金需要として主なものは、当社グループ製品であるソフトウエアへの開発投資、事業の拡大に伴う人件費及び採用費等であります。財政状態等や資金使途を勘案しながら、必要な資金は自己資金、金融機関からの借入及びエクイティファイナンス等で資金調達していくことを基本方針としております。なお、これらの資金調達方法の優先順位等は、資金需要の額や用途に合わせて最適な方法を選択しております。 ③ 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については「3 事業等のリスク」をご参照ください。 ④ 経営者の問題認識と今後の方針について 経営者の問題意識と今後の方針については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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