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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

AGS

AGS Corporation3648 · Standard · 情報・通信業

データセンターを基盤に、大型汎用機の受託計算からクラウド・BPOまでを一貫提供する独立系ITサービス企業。

概要

AGS株式会社(旧・あさひ銀情報システム)は、1971年に協和銀行の受託計算会社として創業した独立系ITサービス企業である。さいたま市に本社を置き、連結子会社2社を含むグループで情報処理、ソフトウェア開発、システム機器販売等を手がける。2026年3月期の連結売上高は286億円、従業員数は1,109人。

情報処理から機器販売までカバーする4つの事業セグメント

当社グループは情報処理サービス、ソフトウエア開発、その他情報サービス、システム機器販売の4セグメントで構成される。情報処理サービスではデータセンター「さいたまiDC」を基盤に受託計算やクラウドサービス、BPOを提供。ソフトウエア開発では金融や公共向けのシステム開発を手がけ、CMMIレベル3と自社開発標準「INDESTA」を活用する。その他情報サービスではITコンサルティングやセキュリティ対策、パブリッククラウド運用支援を行う。システム機器販売ではマルチベンダーとして最適な機器を選定販売する。

金融・公共・法人にまたがるバランスの取れた顧客基盤

当社は元々協和銀行の子会社だったことから金融分野に強みを持ち、現在はりそな銀行や全国生活協同組合連合会などが主要顧客である。同時に地方公共団体や一般法人向けも開拓し、売上高の割合はほぼ均等なポートフォリオを形成している。情報サービス市場ではDXやクラウドシフト、サイバー攻撃対策の需要が拡大する一方、人件費高騰などの課題もある。当社は都市型データセンターの立地や長年の業務ノウハウを強みに競争力を維持している。

3社体制から合併・分割へ進むグループ再編

当社グループはAGS株式会社を中心に、ソフトウエア開発・機器販売を担うAGSビジネスコンピューター株式会社と、運用・保守・人材派遣を担うAGSプロサービス株式会社の3社で構成される。2027年4月にはAGSビジネスコンピューターを吸収合併し、一部事業をAGSプロサービスに分割する計画を公表している。これにより経営資源を集中し、クラウド・セキュリティ分野への成長投資を加速する方針である。

業界の中での役割はエンタープライズIT市場向けのシステムインテグレーター兼データセンター事業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
286億円
営業利益
24億円
営業利益率
8.4%
純利益
19億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
情報処理 サービス121億円42.5%20億円16.5%
ソフトウエ ア開発101億円35.4%18億円17.8%
その他情報 サービス40億円14.0%8億円20.0%
システム 機器販売23億円8.1%1億円4.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01企業・公共機関(情報処理サービス)主力

データセンターを基盤に、大型汎用機による受託計算、データ入力・印刷などの周辺業務、IDCサービス、クラウドサービス、BPOサービスを提供する。強固なセキュリティと24時間365日の運用体制が特徴。

ISMSクラウドセキュリティなど複数の国際規格を認証取得

主な製品・サービス3
インターネットデータセンター(さいたまiDC)
強固なファシリティとセキュリティを備えたデータセンター。システムの監視・運用を24時間365日提供。
プライベートクラウドサービス
企業システム向けのプライベートクラウド。セキュリティと信頼性を重視した運用を提供。
標的型攻撃メール訓練サービス「セキュリズム」
サイバー攻撃対策として、標的型攻撃メールを疑似体験し、訓練するサービス。

02金融・公共・一般法人(ソフトウェア開発)主力

長年の実績とエンジニアリング経験を活かし、システムコンサルティングからアプリケーション開発、ネットワーク構築までをトータルに提供。CMMIレベル3認定と独自の開発標準で高品質を確保している。

「AGS統合開発標準(INDESTA)」による品質管理

主な製品・サービス1
アプリケーション受託開発
金融機関・公共団体・一般法人向けにカスタムアプリケーションを開発する。

03企業全般(その他情報サービス)準主力

ITコンサルティング、パッケージ販売・導入支援、インフラ・セキュリティコンサルティング、パブリッククラウド運用支援、保守サービスなど、多様なITソリューションを提供する。

主な製品・サービス2
ITコンサルティング
企業のIT戦略策定を支援するコンサルティングサービス。
AWS運用支援サービス
Amazon Web Servicesの運用を支援するクラウド運用サービス。

04企業全般(システム機器販売)副次

特定メーカーに依存しない独立系マルチベンダーとして、最適なコンピュータ機器や周辺機器、コンピュータ帳票の販売を行う。

主な製品・サービス1
コンピュータ機器
サーバー、PC、周辺機器など、顧客のニーズに合わせた最適なシステム機器を販売する。

製品と技術

さいたまiDCを核とした情報処理サービス

情報処理サービスの中核はデータセンター「さいたまiDC」である。東京都心から25kmの都市型立地で、免震構造と強固なセキュリティを備え、24時間365日の運用監視を実施している。同センターでは大型汎用機による受託計算に加え、プライベートクラウドサービスやBPOを提供。標的型攻撃メール訓練サービス「セキュリズム」もラインアップに含む。ISMSやプライバシーマークなど複数の国際認証を取得し、信頼性を担保している。

CMMIレベル3とINDESTAに支えられたソフトウエア開発

ソフトウエア開発では、長年にわたる金融・公共分野のシステム構築経験を活かし、アプリケーション開発からネットワーク設計・構築までを手がける。開発プロセスはCMMIレベル3の認定を維持しており、自社開発標準「AGS統合開発標準(INDESTA)」を全プロジェクトに適用。専任の品質管理部門がチェックを行うことで高品質を保証している。グループ会社のAGSビジネスコンピューターが開発の一部を担う。

コンサルティングから保守までを網羅するその他情報サービス

その他情報サービスは、ITコンサルティング、パッケージ販売・導入支援、インフラ・セキュリティコンサルティング、クラウド運用支援、各種保守サービスなど多岐にわたる。特にAWSをはじめとするパブリッククラウドの運用支援を強化しており、顧客のDX推進を支えている。システム機器販売では独立系マルチベンダーとして特定メーカーに偏らず、最適な機器を選定・販売。帳票や周辺機器も扱い、ワンストップでのIT調達を実現している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 企業・公共機関(情報処理サービス)ISMSクラウドセキュリティなど複数の国際規格を認証取得
  • 金融・公共・一般法人(ソフトウェア開発)「AGS統合開発標準(INDESTA)」による品質管理

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がAGS

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13773アドバンスト・メディア193億円9.4倍
23992ニーズウェル191億円22.1倍
33850エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート190億円20.4倍
44493サイバーセキュリティクラウド187億円19.3倍
54709IDホールディングス185億円12.5倍
63648AGS183億円9.2倍
73662エイチームホールディングス183億円30.3倍
82484出前館182億円
96199セラク181億円11.8倍
102307クロスキャット181億円9.8倍
113665エニグモ181億円51.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 5件

協和銀行の受託計算子会社として創業した1971年

1971年2月、株式会社協和銀行の顧客向け受託計算サービスを目的として、昭和コンピューターサービス株式会社が東京都港区に設立された。当時、銀行の勘定系システムなどを外部委託する機運が高まっており、グループ内で情報処理を担う専門会社としての役割を担った。同年11月には本社を新宿区に移転し、大阪営業所を開設して関西圏の需要にも対応した。

商号変更と本社移転を繰り返した1978年

1978年3月、商号を昭和コンピュータシステム株式会社に変更し、本社を東京都港区に移転した。社名から「サービス」を外し、システム開発会社としての色合いを強めた。この時期、コンピュータの小型化と普及が進み、受託計算だけでなくシステムインテグレーションへと事業領域を広げる過渡期だったと推測される。本社移転は事業拡大に伴う拠点整備の一環であった。

外部企業への出資で事業基盤を強化した1987年

1987年7月、株式会社国際マイクロフォト研究所に出資し経営に参加した。マイクロフィルム関連の技術は当時のドキュメント管理に不可欠であり、情報処理周辺領域への多角化を狙ったものと考えられる。この出資により、グループのサービスラインに文書管理・保存業務が加わり、顧客への総合サービス能力が高まった。

あさひ銀情報システムへの社名変更と銀行子会社としての明確化

1992年9月、商号をあさひ銀情報システム株式会社に変更した。これは協和銀行と埼玉銀行の合併によりあさひ銀行が誕生したことを受けたものである。社名に「あさひ銀」を冠することで、同行の情報システム子会社としての立場を明確にした。この後、銀行業界の再編を経て独立系へと移行し、現在のAGS株式会社に至る。

年表5件を開く

1970年代

  • 1971年2月創業株式会社協和銀行の顧客向け受託計算サービスを目的として昭和コンピューターサービス株式会社を東京都港区に設立
  • 1971年11月本社を東京都新宿区に移転 大阪市東区(現中央区)に大阪営業所を設置
  • 1978年3月商号変更商号を昭和コンピュータシステム株式会社に変更 本社を東京都港区に移転

1980年代

  • 1987年7月株式会社国際マイクロフォト研究所に出資し経営参加

1990年代

  • 1992年9月商号変更商号をあさひ銀情報システム株式会社に変更

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年度まで300.0億円
  • 営業利益2027年度まで28.0億円
  • 営業利益率2027年度まで9%
  • ROE2027年度まで11%程度

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    クラウド・インフラセキュリティビジネスの推進

    お客様のニーズに合わせたクラウドサービスの組合せによる短納期・高品質なシステム導入、信頼性の高いインフラ構築、及びサイバー攻撃対策などにより、お客様の課題解決を総合的に支援する。

  2. 02

    コアビジネスの深化

    お客様とのリレーション拡大を推進し、基幹システム更改などの主要案件を着実に遂行。高速開発ツールや生成AIの活用を通じて、より質の高いサービスを提供する。

  3. 03

    人事戦略の推進

    将来の事業構想の実現に向け、人材の育成・採用・配置を戦略的に展開し、社員が成長を実感しながら働ける環境を実現する。

  4. 04

    経営効率化の推進

    業務改革や組織の最適化、収益マネジメント強化などにより成長戦略を確実なものとし、生産性向上・経営効率化を進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,109人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は689万円で、9期前と比べて+22.1%平均年齢は43.3歳、平均勤続年数は19.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月936
2018年3月986
2019年3月56441.718.51,006
2020年3月57042.319.31,024
2021年3月56842.919.61,049
2022年3月59443.119.61,057
2023年3月59943.720.21,052
2024年3月60544.120.61,050
2025年3月66143.920.31,069168
2026年3月68943.319.41,109216

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率11.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)64.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 2 / 海外 0、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社 — さいたま市 浦和区5,795百万円
情報処理サービス ソフトウエア開発 その他情報サービス システム機器販売
本社 — さいたま市 大宮区62百万円
情報処理サービス ソフトウエア開発 その他情報サービス システム機器販売
本社 — さいたま市 浦和区8百万円
情報処理サービス その他情報サービス
主な関係会社
  • 国内
    AGSビジネスコンピューター株式会社(注)2
    さいたま市大宮区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    AGSプロサービス株式会社
    さいたま市浦和区 · 連結子会社
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    労災保険年金等振込通知書等に係る印書等業務
    厚生労働省 · 2025-02-25
    1,429万円
  • 調達
    労災保険年金等振込通知書等に係る印書等業務
    厚生労働省 · 2023-12-26
    1,356万円
  • 調達
    労災保険年金等振込通知書等に係る印書等業務
    厚生労働省 · 2019-03-20
    1,149万円
  • 調達
    労災保険年金等振込通知書等に係る印書等業務
    厚生労働省 · 2023-03-07
    1,106万円
  • 調達
    労災保険年金等振込通知書等に係る印書等業務
    厚生労働省 · 2016-03-11
    586万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は286億円営業利益24億円前期と比べると増収増益で、売上が+14.9%、利益が+33.3%。

売上高
+14.9%
286億円
営業利益
+33.3%
24億円
純利益
+35.7%
19億円
営業利益率
8.4%
前期比 +1.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高292億円286億円
営業利益26億円24億円
純利益18億円19億円
1株あたり配当¥36¥36

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は64億円、営業利益は3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+33.3%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q603
2024年1Q4836.32
2024年2Q5846.93
2024年3Q5647.13
2024年4Q591
2025年2Q10965.54
2025年4Q140128.610
2026年2Q134139.710
2026年4Q152117.29
2027年1Q6434.72

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は169億円から286億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は8.4%。売上は3期、純利益は5期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月16953
2014年3月16272
2015年3月16563
2016年3月16874
2017年3月187914
2018年3月19596
2019年3月19795
2020年3月19985
2021年3月20985
2022年3月212106
2023年3月21197
2024年3月221139
2025年3月24918197.214
2026年3月28624258.419

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高286億円のうち、営業利益として残るのは24億円8.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は19億円、売上の6.6%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%をちょうど並ぶ水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金74.5%213億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金16.8%48億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.4%24億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
25.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.0pt
8.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.0pt
6.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.5pt
12.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
9.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが22億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは18億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は62億円で、売上の2.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月26−8−81831
2014年3月5−4−11121
2015年3月18−7−51127
2016年3月10−5−5527
2017年3月14−7−6729
2018年3月17−7−51034
2019年3月20−11−7936
2020年3月17−6−71139
2021年3月17−7−71043
2022年3月21−5−71652
2023年3月17−5−81256
2024年3月25−6−121963
2025年3月7−6−10154
2026年3月22−4−121862

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は235億円。このうち返さなくてよい自己資本が160億円で、自己資本比率は68.2%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月149985163.3
2014年3月140905064.2
2015年3月148935562.8
2016年3月147955264.6
2017年3月1551094670.4
2018年3月1701165468.0
2019年3月1701185269.5
2020年3月1661204672.4
2021年3月1911256665.4
2022年3月1861295769.4
2023年3月2011346766.8
2024年3月2081396966.5
2025年3月2161476968.0
2026年3月2351607568.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
64億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
136億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
75億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
87
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率17 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り605社中173位あたり、逆に低いのはROE605社中313位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.6%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.4%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
68.2%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
14.9%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.4%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,068で、1年前と比べて-14.1%過去52週の値幅のなかでは12%の位置にある。

¥1,068-1.6%1ヶ月+6.6%1年-14.1%時価総額183億円
過去52週の値幅
安値¥996高値¥1,595

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.2倍
PER (会社予想)9.7倍
PBR1.11倍
配当利回り3.37%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

7/31に-9.11%と急落。25日線(1115.64円)を下回り、75日線(1098.83円)も割り込む。52週高値1595円からは約35%下落、安値1004円からは約3%上昇。出来高は6.6万株と前日比2.4倍増、売りが殺到。RSIは35.79と中立圏だが、下値不安。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PER9.65倍は同業平均29.65倍を大幅に下回り割安。PBR1.16倍も平均3.44倍より低く、配当利回り2.96%は平均1.25%を上回る。ROE12.6%と収益性も良好で、配当性向30.1%と安定配当が期待できる。やや割安ながら、業績拡大傾向にある点も評価。

指標この会社業種平均
PER (実績)9.2倍47.9倍
PER (予想)9.7倍
PBR1.11倍2.96倍
ROE12.6%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

低PBR・高配当利回りが割安株としての魅力を主張する強硬派に対し、SES依存の事業構造と成長の鈍さを問題視する弱気派が対立。強気派は2025/3期の増収増益と営業利益率改善を評価し、2026/3期はEPS増加によるバリュエーション修正を期待。一方弱気派は人材不足による単価上昇の持続性や、自社製品比率の低さを指摘。配当性向の高さと内部留保不足への懸念も。

プラスに働く材料7
  • 業績回復と利益率改善

    2025/3期売上249億(前年比+12.7%)、営業利益率7.2%へ改善、2026/3期も増収増益予想

  • 株主還元の厚さ

    配当利回り約3%、安定配当継続。PBR1.16倍と割安感

  • 自社プロダクト成長

    AG5シリーズの顧客拡大により収益基盤強化へ

  • 営業利益33%増で収益拡大2026年3月期影響

    営業利益18→24億円、増益率33%

  • 売上高14%成長持続通年影響

    売上高249→286億円、3期連続増収

  • ROE12.6%と高収益体質継続影響

    ROE12.6%は情報サービス業平均を上回る

  • PBR1.16倍は割安水準不定影響

    PBR1倍台前半、増収増益で訂正高期待

マイナスに働く材料7
  • SES依存の低収益構造

    SESは差別化困難で人件費上昇が利益を圧迫、営業利益率8%未満と低位

  • 成長鈍化リスク

    前期売上成長率5%未満、市場拡大に比べ成長鈍い

  • 内部留保不足の懸念

    高配当性向が投資余力を削ぎ、中長期成長の阻害要因に

  • 人件費上昇による利益率低下継続影響

    IT人材不足で労務費増加、営業利益率8.39%維持が課題

  • 顧客依存度リスク不定影響

    特定大口顧客への売上依存(開示なし)

  • IT投資サイクルの調整不定影響

    企業IT投資は景気変動の影響を受けやすい

  • 時価総額191億円で流動性は中程度継続影響

    大型株ほどの流動性はなく、売り圧力で下落しやすい

次の決算で確かめる点
売上高成長率
SES単価・社員数の積み上げを示す基幹指標
営業利益率
収益性改善の進捗を測る
自社プロダクト売上比率
高収益プロダクトへのシフト度合いを確認
営業キャッシュフロー
配当余力と投資能力の源泉を把握

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり36で、前期から+41.7%いまの株価に対する利回りは3.37%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥36
1株あたり
配当利回り
3.37%
いまの株価に対して
配当性向
30.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1115.3
2018年3月110.037.4
2019年3月110.041.2
2020年3月110.056.9
2021年3月110.043.4
2022年3月1318.254.3
2023年3月11−15.427.3
2024年3月1531.827.8
2025年3月2465.529.8
2026年3月3441.730.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥36

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ8,930人。区分でいちばん多いのは事業法人50.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が55.6%を占め、残る44.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人49.649.449.550.251.050.9
個人・その他34.635.338.140.842.341.1
金融機関14.314.111.37.54.64.8
自己株式0.40.31.13.43.52.8
外国法人0.30.50.41.01.62.6
証券会社1.10.70.70.40.50.6
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01AGS社員持株会10.03
02大栄不動産株式会社8.33
03富士倉庫運輸株式会社6.12
04埼玉県民共済生活協同組合6.12
05千葉県民共済生活協同組合5.83
06株式会社りそな銀行4.66
07株式会社ティー・アイ・シー3.50
08武州瓦斯株式会社2.34
09兼松エレクトロニクス株式会社2.33
10株式会社KSK2.33

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+291%、1株純資産は14期で−3%。直近期のROEは12.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月309913.115.266.8
2014年3月251,0152.532.128.8
2015年3月331,0443.229.930.5
2016年3月451,0664.221.344.9
2017年3月8061414.011.515.3
2018年3月326495.129.837.4
2019年3月316634.723.941.2
2020年3月276744.030.056.9
2021年3月287034.130.143.4
2022年3月367265.022.154.3
2023年3月387615.218.127.3
2024年3月548166.916.027.8
2025年3月828779.710.029.8
2026年3月11696012.69.730.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

23名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は23名。2026/3期の役員報酬は総額160百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
中野真治代表取締役社長兼 社長執行役員6417,560
及川和裕取締役兼 専務執行役員 企画管理本部長兼人事部担当兼総務部担当6225,678
野澤幸治取締役兼 常務執行役員 事業推進本部長兼公共事業本部担当5612,940
石原清彦取締役兼 常務執行役員 企画管理本部副本部長兼企画部担当兼経理部担当兼経営戦略室担当5510,343
伊豆隆義取締役671,110
田野井優美取締役50
井上理津子取締役62397
飯島寛取締役70397
五十嵐伸二常勤監査役602,706
新屋和代常勤監査役62435
青山通郎監査役69
柴﨑正人監査役672,594
残りの役員11名を開く
氏名役職年齢
岡田公明常務執行役員
粟井邦彦常務執行役員
中西弘幸執行役員
小田宏之執行役員
高井秀夫執行役員
和室治執行役員
野口順久執行役員
水戸裕之執行役員
雨谷浩司執行役員
安田孝一執行役員
二木正登執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)46734310526
社外取締役839395
監査役1161616

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,632字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社と連結子会社2社とで構成されており、多様な取引先の情報化ニーズに応えるべく、「ソフトウエア開発と運用が一体となった柔軟でスピーディなITサービス」を基盤として、システムコンサルティングからアウトソーシングに至る総合情報サービスを主要な事業といたしております。 当社グループは、次のセグメントに関する事業を行っております。 (1)  情報処理サービス データセンターを基盤に、50年来の実績を持つ大型汎用機を中心とした受託計算サービスと、データ入力・印刷・デリバリ等の周辺業務を併せたトータルなサポートとIDCサービス、クラウドサービス(*1)、BPOサービス(*2)を提供しております。 IDCサービスにおいては、「インターネットデータセンター(さいたまiDC)」は、強固なファシリティとセキュリティのもと、システムの監視から運用まで24時間365日、安全かつ確実なサービスの提供に努めております。また、クラウドサービスにおいては、企業システム向けプライベートクラウドサービスや、サイバー攻撃対策として標的型攻撃メール訓練サービス「セキュリズム」等があります。 なお、当社グループはISMS(ISO/IEC27001)、ISMSクラウドセキュリティ(ISO/IEC27017)、ITサービスマネジメントシステム(ISO/IEC20000)、プライバシーマークの認証を取得しております。 関係する会社は、当社並びにAGSビジネスコンピューター株式会社、AGSプロサービス株式会社であります。 (2)  ソフトウエア開発 長年にわたるソリューション提供の実績とエンジニアリング経験を活かし、金融機関・公共団体・一般法人など幅広い業界・業種のお客様に対して、情報戦略策定支援等のシステムコンサルティングに始まり、アプリケーション・ソフトの受託開発やネットワークの設計・構築をトータルに提供しております。 また、当社は、ソフトウエア能力成熟度モデル統合であるCMMIレベル3の認定を受けた後、その能力を維持・向上させるべく当社オリジナルのソフトウエア開発標準である「AGS統合開発標準(INDESTA)」を策定し、専任の品質管理部門による品質チェックを受けながら、高品質なソフトウエアの開発を行っております。 関係する会社は、当社並びにAGSビジネスコンピューター株式会社であります。 (3)  その他情報サービス お客様のIT化を迅速かつスムーズに実現するために、ITコンサルティング、システムパッケージ商品の販売及び導入支援サービス、インフラ・セキュリティに関するコンサルティングや導入支援サービス、AWSをはじめとしたパブリッククラウド運用支援サービス、各種保守サービス等、さまざまなITソリューションをトータルに提供しております。 関係する会社は、当社並びにAGSビジネスコンピューター株式会社、AGSプロサービス株式会社であります。 (4)  システム機器販売 当社グループは、独立系のマルチベンダーとして、特定のコンピュータメーカーに依存せず、お取引先の多様なニーズにマッチした最適なコンピュータ機器の選定・販売や関連する周辺機器・備品、コンピュータ帳票の販売を行っております。 関係する会社は、当社並びにAGSビジネスコンピューター株式会社であります。 (*1)  クラウドサービスとは、データセンターのハードウエア資源やアプリケーションを、利用者のニーズに合わせてインターネット等の回線を通じて貸し出すサービスであります。 (*2)  BPOサービスとは、自社のビジネスプロセスを見直し、非主体部門(主に間接部門)における一部事業を外部委託(アウトソーシング)することにより、コスト削減等の業務効率化及びコア業務への集中化を実践することです。 事業の系統図は以下のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,833字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、「お客様とともに未来を創造し、ITで夢のある社会づくりに貢献します」を企業理念としており、多様な情報化ニーズにお応えすべく、ソフトウエア開発と運用が一体となった柔軟でスピーディーなITソリューションを基盤とした総合情報サービス企業として、お客様に満足感のあるサービスを提供することを使命として経営に努めております。 (2)経営戦略 当社グループは、「IT事業を通じて社会課題の解決に取り組み、夢のある未来の創造に貢献する企業」を目指し、お客様から選ばれ続けるITパートナーであるために、弛まぬ努力と変革を続けることを「長期経営ビジョン」として掲げ、その実現のため経営目標である「持続的に成長可能な経営基盤の構築」の更なる前進を図るべく、2022年度を開始年度とする経営計画「Keep On Changing ~事業を通じて社会課題を解決し、変革し続ける~」のもと、3年ごとに中期経営計画を策定しております。 2024年度末で終了した第一期中期経営計画に続き、2025年度から開始している第二期中期経営計画においては、以下の4つの重点施策(成長戦略・経営基盤強化)に取り組んでおります。 Ⅰ.クラウド・インフラセキュリティビジネスの推進 Ⅱ.コアビジネスの深化 Ⅲ.人事戦略の推進 Ⅳ.経営効率化の推進 (3)経営環境 ① 企業構造 当社グループは、AGS株式会社を中心に、ソフトウエア開発やシステム機器販売などを行うAGSビジネスコンピューター株式会社(※)、システムの管理・運用や人材派遣などを行うAGSプロサービス株式会社の3社で構成され、当社の強みの一つである「コンサルティングから、システム構築、保守・運用までのワンストップでのサービス提供」が可能な企業構造としております。こうした企業構造を基盤として、グループ全体のシナジー効果を最大限発揮し、多様な情報化ニーズに迅速かつ柔軟に対応していくことにより、企業価値の一層の向上を図っております。 ※なお、AGSビジネスコンピューター株式会社については、経営資源の最大活用による成長戦略推進に向け、2027年4月1日をもって、当社が吸収合併いたします。また、AGSビジネスコンピューター株式会社の一部事業については、AGSプロサービス株式会社への分割(吸収分割)を行う予定です。 ② 市場環境 当社グループが属します情報サービス産業におきましては、地方公共団体の基幹業務システム標準化推進や、老朽化が懸念される民間企業の基幹システム刷新、及び官民を問わず、生成AIの活用をはじめとしたデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の更なる加速が期待されております。また、組織を標的としたサイバー攻撃による被害が増加し、自社の防衛策のみならず関係する外部組織も含めたセキュリティ対策の重要性が高まっており、今後も中長期的に市場規模の拡大が継続するものとみられます。一方、原材料価格や人件費の高騰等による原価の増加及び顧客のIT投資抑制などについて、十分に注視していく必要があります。 当社グループでは、このような事業環境の変化を積極的な成長の機会と捉え、デジタルトランスフォーメーション(DX)への取組みを強化し、更なる高品質・高付加価値のサービス提供に努めてまいります。 ③ 顧客基盤 当社は、都市銀行のシステム関連の子会社であったことから、金融関連のお客様や、自治体・諸団体のお客様、銀行取引に関連する法人のお客様など、金融・公共・法人の幅広い分野で、優良な顧客基盤を有しており、長年にわたってお客様の信頼と実績を積み重ねてまいりました。現在、各分野の売上高の割合はほぼ均等で、市場環境に柔軟に対応できるバランスのとれた顧客ポートフォリオを構成し、安定的な成長を維持しております。 ④ 競合他社との競争優位性 当社グループは、コンサルティングやシステム構築などの「SIビジネス」と「データセンタービジネス」による総合的なソリューション・サービスを提供しており、「コンサルティングから、システム構築、保守・運用までのワンストップでのサービス提供」を強みとして、多様化・複雑化する情報化ニーズへの迅速かつ柔軟な対応を行っております。 SIビジネスにおいては、金融機関様、自治体様といった、優良なお客様の業務に関し、長年積み重ねてきた経験や専門性の高い業務ノウハウに強みを持っております。 データセンタービジネスは、クラウドサービスの需要増加などから今後も拡大を続けていくものとみられる一方、同業他社との競合が予想されますが、当社グループのデータセンターは、東京都心部から約25㎞、東京・新宿から電車で40分以内の利便性の高い「都市型データセンター」としており、また、震災の影響を受けにくい強固な地盤と洪水による水害の危険性が少ない立地地盤、最新のビル免震技術を導入している点等は、競合他社比で大きな強みであると認識しております。 今後も、これらの強みを最大限に活かした業務運営を行ってまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループを取り巻く市場環境においては、クラウドの主流化が進み、ITインフラや情報セキュリティの重要性もますます拡大していくなかで、当社グループとしては、お客様におけるDXへの取り組み加速、基幹システムの更改やクラウドシフト、サイバーセキュリティ対策などのニーズに的確に対応し、お客様の課題解決に一層貢献していくことが必要であります。そのためには、クラウド・インフラセキュリティ戦略の更なる推進と、人材活躍領域シフトへの取り組み強化が必要と認識しております。 このような認識のもと、当社グループの企業価値向上を実現するため、第二期中期経営計画にて、「クラウド時代においてもお客様から選ばれ続けるITパートナーとなる」ことを目指す姿として掲げ、以下の4つの重点施策を推進してまいります。 Ⅰ.クラウド・インフラセキュリティビジネスの推進 お客様のニーズに合わせたクラウドサービスの組合せによる短納期・高品質なシステム導入、信頼性の高いインフラ構築、及びお客様資産を守るサイバー攻撃対策などにより、お客様の課題解決を総合的に支援してまいります。 Ⅱ.コアビジネスの深化 お客様とのリレーション拡大を推進するとともに、基幹システム更改などの主要案件を着実に遂行いたします。また、高速開発ツールや生成AIの活用などを通じて、より質の高いサービスをお客様に提供してまいります。 Ⅲ.人事戦略の推進 将来の事業構想の実現に向けて、人材の育成・採用・配置を戦略的に展開し、社員一人ひとりが自身の成長を実感しながら働くことができる環境を実現してまいります。 Ⅳ.経営効率化の推進 成長戦略をより確実なものとすべく、業務改革や組織の最適化、収益マネジメント強化など更なる変革を実行し、生産性向上・経営効率化を進めてまいります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 2022年度にスタートした長期経営計画「Keep On Changing ~事業を通じて社会課題を解決し、変革し続ける~」における第二期中期経営計画(2025~2027年度)の1年目については、重点施策への取り組みや、ソフトウエア開発等の受注増、品質・生産性向上等により、売上高286.2億円、営業利益24.4億円(2025年度上方修正目標比104%)を達成いたしました。また、ROEにつきましても、目標を上回る11.7%(一過性の要因を除いた数値としております)を達成しております。 指 標   2024年 実績   2025年度 目標   2025年度 実績   目標達成率 売上高(億円)   248.6   280   286.2   102% 営業利益(億円)   18.4   23.5   24.4   104% 営業利益率   7.4%   8.4%   8.6%   - ROE   8.9%   -   11.7%   - ※2025年度の目標については、2025年10月15日に業績予想の上方修正を開示しております。 また、2025年4月より、持続的な成長や一層の企業価値向上に向けて、同長期経営計画における第二期中期経営計画をスタートしており、計数目標を、以下の通りとしております。 なお、第二期中期経営計画の最終年度である2027年度に設定していた目標が、2025年度時点で達成されたことを踏まえ、第二期中期経営計画の各計数目標を上方修正しております。また、2030年度の計数目標については、第三期中期経営計画の策定にあわせて設定することを予定しています。 指 標   2024年度実績 <第一期>   2027年度計画 <第二期> 売上高(億円)   248.6   300.0 営業利益(億円)   18.4   28.0 営業利益率   7.4%   9% ROE   8.9%   11%程度 ※2024年度実績のROEについては、一過性の要因を除いた数値としております。
事業等のリスク6,421字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)当社グループのリスク管理体制について 当社グループにおいては、グループの事業継続に重大な影響を及ぼす様々なリスクを的確に把握し、その発現を未然に防止するとともに、緊急事態発生時においては経営への被害を最小限に抑え、適切かつ迅速な回復を図るため、当社取締役会において、グループリスク管理規程を制定しております。 同規程において、リスク管理重視の企業風土の確立に努めること、リスク最小化に向けて最大限に努力すること、過度なリスクテイクは行わないことを取組方針として、各種リスク管理に取り組んでおります。 ① リスク管理に係る組織 当社グループにおいては、当社がグループ全体のリスク管理体制の整備を行うとともに、グループ各社に対して指導・助言等を行う体制としております。 当社の体制といたしましては、取締役会が、グループリスク管理の基本方針に則り、当社の事業の規模・特性等を踏まえ、リスク管理体制の構築・整備等の重要事項の決議を行い、経営会議が、具体的なリスク管理手続きの制定、リスク管理に係る具体的事項の協議・決定を行うこととしている他、社長を委員長とした「リスク管理委員会」を設置し、同委員会が当社グループ全体のリスクの状況の把握及び管理・運営等についての検討・協議を行っております。 また、企画部担当役員をリスク管理統括責任者、企画部をリスク管理統括部署とし、当社のリスクに係る事項の統括・管理、企画・立案を行う他、リスク管理部署が、各所管するリスクの状況の把握及び管理手続きの策定等、管理・運営等を行っております。 ② 具体的な活動 上記管理体制のもと、リスク管理部署が対応すべきリスクの抽出、対応策の検討を行い、リスク管理委員会での協議を経て、経営会議での決定により年度ごとのリスク管理計画を策定、計画に沿ったリスク管理を実施しております。リスク管理計画の内容については、取締役会が報告を受けております。 また、年度ごとのリスク管理計画の実施状況については、四半期ごとにリスク管理委員会及び経営会議、取締役会が報告を受け、管理状況の監督を実施しております。 ③ 体制図 当社におけるリスク管理体制図は以下のとおりです。 (2)主要なリスクについて 当社グループにおいては、前記の管理体制に基づき、事業等における各種リスクの管理に取り組んでおりますが、有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが、当社グループの株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載内容も併せて、慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 なお、文中における状態に関する事項は、当連結会計年度において当社グループが判断したものであります。また、以下の記載のうち将来に関する事項は、特段の記載がない限り、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、不確実性を内在しているため、実際の結果と異なる可能性があります。また、以下の記載は当社株式への投資に関するリスクの全てを網羅しているものではありません。 ① 顧客情報等漏洩の影響 当社グループは、グループのビジネスにおける大きな柱の一つである「データセンタービジネス」において、IDCサービス、クラウドサービス、アウトソーシングサービス、受託計算などの「情報処理サービス」を中心に、総合的なソリューションサービスを展開しており、こうした業務の遂行において、お客様の情報システムの構築、保守並びに運用を行うにあたり、多くの個人の方やお客様情報を含んだ情報資産をお預かりしております。 こうした事業環境下において、お預かりしている個人情報やお客様情報の漏洩が発生した場合は、お客様からの損害賠償請求への対応はもとより、当社グループの信頼性を大きく毀損し、当社グループの重要な顧客基盤である公共分野における入札への参加や、特に社会からの信用・信頼を重要なものとしている金融分野をはじめ、その後の業務受託の可否という観点から、業績や財政状態に及ぼす影響は極めて大きいものと認識しております。 こうしたことから、当社グループでは、このような情報資産の漏洩、紛失、破壊のリスクを回避するために、様々な対策を講じております。情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)適合性評価制度(ISO/IEC27001)やプライバシーマークの認定取得はもとより、情報セキュリティ委員会を設置し、従業員教育、各種ソフトウエアによる監視、情報資産へのアクセス証跡の記録など各種の情報セキュリティ対策を講じることで、個人情報を含む重要な情報資産の管理を実施し、情報漏洩のリスク回避を図っております。 ② ソフトウエア開発プロジェクト管理及び品質 当社グループのビジネスにおいて、前記のデータセンタービジネスとともに大きな柱としているのが「SIビジネス」であります。ソフトウエア開発はこの「SIビジネス」の中核を占める重要な業務として取り組んでいることから、当社グループが開発したシステムに不備や不具合が発生した場合、あるいは開発段階での大幅な仕様変更による作業工数の増加などの想定外の要因が発生した場合には、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、ソフトウエアの品質を管理するため、事業本部から独立した専管部署により、引合いや見積り段階での検証や、プロジェクトの進捗管理、出荷時の品質管理を実施し、品質保証強化はもとより、プロジェクトマネジメントの強化に取り組んでおります。また、当社では、国際標準/デファクト標準のベストプラクティスや動向を考慮した質の高い標準プロセスとなるAGS統合開発標準(INDESTA:INtegrated DEvelopment STandards for Ags)を構築し、品質の向上に取り組んでおります。 ③ データセンターの業務継続における障害等 当社グループは、お客様のシステム保守・運用を主要業務の一つとしており、IDCサービスでは、24時間365日ノンストップのサービスを提供しております。このデータセンターにおいて、地震や水害などの天災等により業務継続が困難となった場合や、情報セキュリティ事故、設備の不具合、運用ミスが発生した場合に、機会損失やお客様からの損害賠償請求、当社グループの信用失墜等により、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。加えて2019年12月に発生した新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大のようなパンデミック(疫病の蔓延等)リスクについては、社内での感染者の発生や、日本国政府による緊急事態宣言等の法令に基づく外出自粛等に起因し、データセンター業務の継続が困難となった場合に、上記同様の影響を受ける可能性があります。 当社グループでは、このような業務を行うデータセンターの業務継続リスクや障害リスクを回避するために、同センターをさいたま市内の非常に強固な地盤の上に配置するとともに、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)やITサービスマネジメントシステム(ISO/IEC20000)の適用はもとより、建物の耐震及び免震構造化、自家発電装置による無停電電源の確保や防犯設備を完備するなど、設備環境を整備しております。また、当社グループにおいては、ITを通じて社会インフラの一翼を担っているとの認識のもと、パンデミック発生時に備え、事業継続マネジメント(BCM)の一環として、対策マニュアルを策定しており、発生時にはマニュアルに基づく対策本部の設置や各種感染拡大防止策の実施など、従業員の安全確保と業務継続に向けた対応を行うことでリスク軽減を図っております。 ④ 特定の販売先への依存 当社グループは、株式会社りそな銀行のシステム関連の子会社であったことから、株式会社りそなホールディングス及び同社の連結子会社(以下、「りそなグループ」という。)に対する売上の割合が高くなっており、2026年3月期の当社グループの連結売上高に占めるりそなグループの割合は、間接取引を含めて28.6%となっております。 りそなグループは、当社グループにとって長期間にわたり安定した取引先でありますが、経営の方針・業績の変化などにより契約が期間満了、更新拒絶、解除その他の理由で終了した場合や当社に不利な形で変更された場合には、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 こうした状況下、当社グループでは、特定の取引先への依存による業績への影響を回避するため、これまで培ってきた得意分野におけるIT技術力と品質の高いサービス、コンサルティングや人材派遣などのグループ力を活かして、新規事業の推進、アライアンスの強化など、積極的な事業展開による新規取引先の拡大を図り、営業基盤再構築の実現に取り組んでおります。 ⑤ 特定の仕入先への依存 当社グループは、顧客ニーズや用途に応じてハードウエアやソフトウエアの調達先を選定するマルチベンダーであり、特に依存度の高い仕入先はありませんが、仕入先との契約が更新拒絶、解除その他の理由で終了した場合や当社グループに不利な形で変更された場合には、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社といたしましては、今後も、マルチベンダーとして、仕入先各社との良好な関係を維持し、一層の仕入先拡大を図ることでリスク軽減を図ってまいります。 ⑥ 法的規制等 当社グループの事業は、現状において特殊な法的規制を受けるものではありませんが、ソフトウエアの開発業務等を労働者派遣の形態で受ける場合には、労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律の適用を受け、当社グループの各社は、同法に基づく労働者派遣事業の許可を得ております。 また、当社グループの情報処理サービス等においては、特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律の適用を受ける場合があります。さらに、当社は電気通信事業者として届け出ており、電気通信事業法の適用を受けます。 当社グループがその事業運営上必要としている許可等が何らかの理由で取り消されたり、更新されなかった場合、当社グループが適用を受ける法令が改正された場合、あるいは当社グループが新たに法令の適用を受けることとなった場合には、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループは「2  沿革」で記載したとおり、各種の認定、認証、登録等を取得しており、これらが当社グループの信用を補完する機能を果たしている面があります。そのため、当社グループが何らかの理由でこれらの認定、認証、登録等を喪失した場合には、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 なお、前記のとおり、当社グループは、中核業務である情報処理サービスにおいて、多くの個人情報等をお預かりしており、また、同サービスの遂行やソフトウエア開発において多くの外注先への委託を行っていることから、個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)や行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律(番号法)、製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律(取適法)などの規制法令の遵守はコンプライアンス及びリスク管理上重要な事項であり、違反が発生した場合には、罰金や行政処分、信用の失墜などにより当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼすおそれがあります。こうしたことから、上記の各種認証取得に加え、企画部をコンプライアンス及び法務リスク管理の統括部署として明確化し、適切に管理を行う等により、コンプライアンスの徹底、法務リスクの低減を図っております。 ⑦ 知的財産権等 当社グループは、業務において、新たなビジネスモデルの構築や自社によるソフトウエア開発、他社の開発したソフトウエアの自社での利用や代理店としての販売を行っていることから、予期せず第三者との間で、知的財産権等の帰属や侵害に関する主張や請求を受ける可能性は完全には否定できず、それに伴い当社グループが損害賠償請求や差止請求を受ける可能性があり、かかる場合には当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、企画部を法務リスク管理の統括部署として明確化しており、特許事務所との顧問契約を締結し、緊密な連携を図ることで商標権をはじめとして当社グループの事業に必要な知的財産権の確保に努めるとともに、具体的な業務の遂行にあたり、第三者の知的財産権その他の権利又は利益を侵害しないよう努めており、現状において、かかる知的財産権等に関する紛争はありません。 ⑧ 景気変動等の影響 ITの社会インフラ化が進む中、現状、基本的に企業のIT投資意欲は旺盛でありますが、国際問題の発生による景気後退や、地震・風水害など天災、疫病等の蔓延による経済活動の一時的な停止など、様々な社会的要因による景気の変動は、こうした顧客のIT投資動向に影響を及ぼします。こうした景気後退や経済活動の停止等により社会的なIT投資抑制等が生じた場合には、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは、公共分野を顧客基盤の大きな柱の一つとしており、国や地方自治体などのIT戦略及びIT活用方針の変更が、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループにおいては、売上高ベースで、金融分野、公共分野、法人分野がそれぞれほぼ均等で、景気変動等の環境変化に強いバランスのとれたポートフォリオ構成としており、今後もこうしたバランスを意識しつつ業務に取り組んでまいりますが、営業体制の強化による新規顧客の開拓、新たなサービスや社会的課題の解決に向けたサービスの提供による既存顧客を含めた取引拡大・基盤強化に取り組むことで、一層のリスクの軽減を図ってまいります。 ⑨ 人材の確保 当社グループが属しております情報通信分野においては、技術革新の進展が著しく、システム内容が複雑化する状況において、当社グループの事業展開にあたっては、専門的な知識が豊富で高度なスキルを有する人材を確保することが重要になっております。 しかしながら、こうした優秀な人材を十分に確保することは難しく、人材の確保・育成が計画通りに進まない可能性があります。そのような事態を招いた場合、事業展開に制約を受け、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、こうした状況に対処し、人材の確保のリスクを低減するため、「人事戦略」の基本方針のもと、多様・多才な人材の確保や人材の定着化、人材育成等に取り組んでおります。具体的には、達成目標・KPIを設定のうえ、中期的採用/多様な人材活用戦略に基づく積極的な採用活動や、エンゲージメント重視戦略、人材成長戦略に基づく、健康経営推進、働き方改革、ITスキル向上など個の成長を後押しする各種施策を実施しております。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの状況の概要は次のとおりであります。 ①  財政状態 当連結会計年度末の資産合計は、契約資産が1,079百万円増加したことなどにより、前連結会計年度末比1,908百万円増加して23,485百万円となりました。 負債合計は、契約負債が359百万円増加したことなどにより、前連結会計年度末比558百万円増加して7,473百万円となりました。 純資産合計は、剰余金の配当535百万円による減少の一方、親会社株主に帰属する当期純利益1,932百万円を計上したことなどにより、前連結会計年度末比1,349百万円増加して16,011百万円となりました。 ②  経営成績の状況 (売上高) 当連結会計年度における売上高は、ソフトウエア開発などの増収により、前連結会計年度比3,759百万円増加して28,622百万円となりました。 売上原価は、前連結会計年度比2,627百万円増加して21,325百万円となり、売上総利益は前連結会計年度比1,132百万円増加し、7,296百万円となりました。 (営業利益) 販売費及び一般管理費は、前連結会計年度比532百万円増加して4,846百万円、営業利益は前連結会計年度比600百万円増加して2,449百万円となりました。 (経常利益) 営業外収益は、前連結会計年度比0百万円減少して99百万円となりました。営業外費用は、前連結会計年度比9百万円減少して40百万円となりました。この結果、経常利益は、前連結会計年度比608百万円増加し、2,508百万円となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 特別利益は、投資有価証券売却益の計上などにより前連結会計年度比153百万円増加して、156百万円となりました。特別損失は、前連結会計年度比23百万円増加して、31百万円となりました。この結果、税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度比738百万円増加の2,633百万円、税金費用等控除後の親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度比552百万円増加し、1,932百万円となりました。 ③  キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、資金)は、前連結会計年度末に比べ738百万円増加し、6,174百万円(前年同期比13.6%増)となりました。 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、得られた資金は、2,249百万円(同203.1%増)となりました。 増加要因の主なものは、税金等調整前当期純利益2,633百万円、減価償却費1,246百万円などによるものです。また、減少要因の主なものは、売上債権の増加888百万円などによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、使用した資金は、360百万円(同40.7%減)となりました。 これは、有形固定資産の取得による支出377百万円などによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、使用した資金は、1,150百万円(同11.3%増)となりました。 これは、リース債務の返済による支出542百万円、配当金の支払534百万円などによるものです。 ④  生産、受注及び販売の実績 (a)生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日)   前連結会計年度比(%) 情報処理サービス                    (千円)   12,148,462   101.4 ソフトウエア開発                    (千円)   10,161,573   137.9 その他情報サービス                  (千円)   3,376,666   121.8 合計                (千円)   25,686,702   116.1 (注)金額は販売価格によっており、セグメント間の取引は相殺消去しております。 (b)受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日) 受注高(千円)   前連結会計年度比(%)   受注残高(千円)   前連結会計年度比(%) 情報処理サービス   12,179,390   101.6   1,180,548   102.7 ソフトウエア開発   9,201,593   100.2   2,268,519   71.0 その他情報サービス   4,301,233   123.3   894,585   148.8 システム機器販売   2,218,209   102.0   756,184   86.3 合計   27,900,426   104.0   5,099,838   87.6 (注)1.セグメント間の取引は相殺消去しております。 2.継続的業務については、各連結会計年度末時点での1ヶ月分の売上見込額を受注残高として計上しております。 (c)販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日)   前連結会計年度比(%) 情報処理サービス                    (千円)   12,148,462   101.4 ソフトウエア開発                    (千円)   10,127,867   137.7 その他情報サービス                  (千円)   4,007,878   112.4 システム機器販売                    (千円)   2,338,173   119.3 合計                (千円)   28,622,381   115.1 (注)1.セグメント間の取引は相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自  2024年4月1日 至  2025年3月31日)   当連結会計年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 全国生活協同組合連合会   2,832,590   11.4   4,563,224   15.9 株式会社りそな銀行   2,330,469   9.4   2,946,512   10.3 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、本文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①  財政状態 当該事項につきましては、「第2  事業の状況  4  経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析  (1)経営成績等の状況の概要  ①  財政状態」に記載のとおりであります。 ②  経営成績の分析 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善するなど緩やかな回復基調となりました。景気の先行きについては、各種政策の効果が緩やかな回復を支えることが期待されるものの、中東情勢の影響や米国の通商政策の動向など、景気を下押しするリスクに留意する必要があります。 当社グループが属します情報サービス産業におきましては、地方公共団体の基幹業務システム標準化推進や、老朽化が懸念される民間企業の基幹システム刷新、及び官民を問わず、生成AIの活用をはじめとしたデジタルトランスフォーメーション(DX)需要が引き続き旺盛であり、拡大基調で推移しております。また、組織を標的としたサイバー攻撃による被害が増加し、自社の防衛策のみならず関係する外部組織も含めたサイバーセキュリティ対策の重要性が一段と高まっており、今後も中長期的に市場規模の拡大が継続するものとみられます。 このような経営環境の下、「クラウド時代においてもお客様から選ばれ続けるITパートナーとなる」ことを目指した当社グループの第二期中期経営計画の初年度となる当連結会計年度におきましては、同経営計画の重点施策の推進等に注力してまいりました。 当連結会計年度の経営成績につきましては、ソフトウエア開発をはじめとする全てのセグメントが堅調に推移したことから、売上高は28,622百万円(前連結会計年度比15.1%増)となりました。 利益面では、売上高の増加及び生産性や利益率の向上などにより、営業利益は2,449百万円(前連結会計年度比32.4%増)、経常利益は2,508百万円(同32.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,932百万円(同40.1%増)となりました。 また、ROEは、当期純利益が増加したことに加え、自己株式の取得及び消却を進めたこと等により、一過性の要因含め12.6%(前連結会計年度比2.9ポイント増)となりました。(一過性を除いたROEは11.7%(前連結会計年度比2.8ポイント増)) 次期連結会計年度の業績見通しにつきましては、既に2026年3月期決算短信にて、公表しておりますとおり、売上高においては、一般法人及び金融機関向けのシステム更改案件の増加のほか、ストックビジネスにおけるクラウドサービスの提供増などにより、増収を見込んでおります。利益面においては、人件費をはじめとする一般管理費の増加などの影響があるものの、売上高の増加や生産性向上などにより、営業利益及び経常利益は増益を見込んでおります。なお、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に投資有価証券売却益を計上した影響により減益を見込んでおります。 (%表示は、対前期増減率) 売上高   営業利益   経常利益   親会社株主に帰属する 当期純利益 百万円   %   百万円   %   百万円   %   百万円   % 29,200   2.0   2,600   6.1   2,660   6.0   1,830   △5.3 なお、セグメント別の業績に関しては以下のとおりであります。 (情報処理サービス) 金融機関向け運用業務の受注拡大及び一般法人向けのデータセンターやクラウドサービス案件の受注増加などにより、売上高は12,148百万円(前連結会計年度比1.4%増)、セグメント利益は2,032百万円(同5.6%増)となりました。 (ソフトウエア開発) 一般法人向けDX案件の受注増加及び自治体向けの案件増加などにより、売上高は10,127百万円(前連結会計年度比37.7%増)、セグメント利益は1,817百万円(同51.3%増)となりました。 (その他情報サービス) ITインフラ構築案件の受注増加などにより、売上高は4,007百万円(前連結会計年度比12.4%増)、セグメント利益は798百万円(同46.3%増)となりました。 (システム機器販売) 自治体及び金融機関向け機器販売の増加などにより、売上高は2,338百万円(前連結会計年度比19.3%増)となりましたが、利益率が低位にとどまったため、セグメント利益は102百万円(同3.0%減)となりました。 セグメント別売上高 セグメント   2025年3月期 (前連結会計年度)   2026年3月期 (当連結会計年度) 金額(百万円)   構成比(%)   金額(百万円)   構成比(%) 情報処理サービス   11,982   48.2   12,148   42.4 ソフトウエア開発   7,354   29.6   10,127   35.4 その他情報サービス   3,565   14.3   4,007   14.0 システム機器販売   1,959   7.9   2,338   8.2 合    計   24,862   100.0   28,622   100.0 ③  キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況につきましては、「第2  事業の状況  4  経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析  (1)経営成績等の状況の概要  ③  キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。現在、金融機関からの借入は行っておらず、設備投資等の調達につきましては、自己資金の利用及びリースの活用を原則としております。 なお、当連結会計年度末におけるリース債務は1,317百万円、現金及び現金同等物の残高は6,174百万円となっております。 ④  重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。この連結財務諸表作成にあたって採用している重要な会計基準は、「第5  経理の状況  1  連結財務諸表等  (1)連結財務諸表  注記事項  連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載されているとおりであります。 当社グループの連結財務諸表の作成にあたっては、一定の会計基準の範囲内において期末日における資産及び負債の残高、収益及び費用等に影響を与える仮定や見積りを必要としております。これらの見積りは、過去の経験やその時点の状況として妥当と考えられる合理的見積りを行っておりますが、前提条件やその後の環境等に変化がある場合には、実際の結果がこれら見積りと異なる可能性があります。 ⑤  経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当連結会計年度における目標とした業績予想に対する実績の状況は、以下のとおりです。 売上高   営業利益   経常利益   親会社株主に帰属する当期純利益   1株当たり当期純利益 (百万円)   (百万円)   (百万円)   (百万円)   (円) 2026年3月期連結業績予想 (2025年10月15日公表)   28,000   2,350   2,390   1,690   101.07 2026年3月期連結実績   28,622   2,449   2,508   1,932   115.58 増減   622   99   118   242   14.51 増減率(%)   2.2%   4.3%   5.0%   14.3%   -

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開示資料

出典

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