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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

セルム

7367 · Standard · サービス業

「人と組織」の経営課題に伴走する人材開発会社。大手企業向けの後継者育成や組織改革を得意とする。

概要

株式会社セルムは、企業の経営課題に「人と組織」の側面からアプローチする組織・人材開発と、多言語対応のステークホルダーリレーションの2事業を柱とするサービス業企業である。2021年4月に東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場し、2022年4月の市場再編によりスタンダード市場に移行した。本社は東京都渋谷区に置き、連結子会社7社を含む8社でグループを構成する。

「人と組織」の課題に伴走する事業構成

セルムグループは、企業固有の経営課題に対し「人と組織」の視点から解決策を提供する。報告セグメントは組織・人材開発事業とステークホルダーリレーション事業の2つである。組織・人材開発事業では、経営理念や戦略に根差した組織づくりと人材育成を総合的に支援し、経営幹部・ミドルマネジメント、ファーストキャリア、適性予測の3領域をカバーする。ステークホルダーリレーション事業では、グローバル企業向けに多言語対応の通訳・翻訳サービスを提供する。その他事業としてコーポレートベンチャーキャピタルも手掛ける。

外部プロフェッショナルタレントを活用した変動費型モデル

セルムの特徴は、約1,700名(2026年3月現在)の外部プロフェッショナルタレントとのネットワークである。これらは大手戦略コンサルティングファームの元パートナーや上場企業の元CXO経験者など、企業経営に精通した人材であり、稼働したときのみ費用が発生する変動費型の体制を実現している。各プロジェクトごとに最適な人材を組み合わせ、顧客の課題に応じてチーム編成を入れ替えることで、幅広いソリューションを提供する。年間稼働人数は約650名で、常に余力がある。

約30言語に対応するステークホルダーリレーション事業

2024年12月に完全子会社化した株式会社KYTを通じて、セルムは多言語対応事業を展開する。KYTはグローバル企業向けに同時通訳・逐次通訳・翻訳サービス、常時通訳・翻訳者派遣サービスを提供し、対応言語は約30言語に及ぶ。IT、金融、医薬など専門性の高い分野で、顧客の背景を理解した介在価値を発揮する。同事業の売上高は2026年3月期に2,456,797千円(前期比487.6%増)と急成長し、営業利益も134,961千円と黒字転換した。

連結グループ8社で構成される企業体

セルムグループは、持株会社である株式会社セルムと連結子会社7社の計8社で構成される。組織・人材開発事業の中核はセルム本体で、他に升励銘企業管理諮詢(上海)有限公司、CELM ASIA Pte. Ltd.、株式会社ファーストキャリア、ヒューマンストラテジーズジャパン株式会社が含まれる。ステークホルダーリレーション事業は株式会社KYTが担う。その他事業として、アリストテレスパートナーズ株式会社とHRテック投資事業有限責任組合があり、コーポレートベンチャーキャピタルを手掛ける。

業界の中での役割は企業向け人材開発・組織変革コンサルティングおよび通訳翻訳サービスの提供会社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
103億円
営業利益
12億円
営業利益率
11.7%
純利益
6億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01企業(経営人材育成)主力

経営幹部やミドルマネジメントを対象に、後継者計画の策定支援、経営メンタリング、組織風土改革などを提供。大企業を中心に恒常的な課題に対応する。

外部プロフェッショナルタレント約1,700名のネットワークを活用した変動費型のビジネスモデルが特徴

主な製品・サービス3
サクセッションプラン策定支援
CEO・役員等の後継者計画の策定を支援し、育成・モニタリングの基盤を構築する。
経営メンタリング
現役役員等に対して経営に関する助言を提供するメンタリングサービス。
組織・人材開発支援
経営理念の浸透や企業風土改革、ミドルマネジメントの組織構築を支援する。

02企業(若手人材育成)準主力

ファーストキャリア期(内定から新卒入社5年目)の若手人材を対象とした組織づくり・人材育成支援を提供。

主な製品・サービス1
ファーストキャリア研修
新入社員や若手社員を対象とした研修プログラム。基礎スキルの習得からキャリア形成までを支援する。

03人事・採用準主力

適性予測事業では、採用・配置・ハイポテンシャル人材の抜擢などの場面で、可視化された適性データを基に組織戦略を支援する。

主な製品・サービス1
適性検査
採用や配置の意思決定を支援するための適性診断ツール。

04企業(グローバルコミュニケーション)準主力

多言語対応事業では、外資系IT企業などを中心に、同時通訳・逐次通訳・翻訳サービスを提供。約30言語に対応し、IT・金融・医薬など専門領域の知識を持つ人材を派遣する。

主な製品・サービス1
同時通訳・翻訳サービス
国際会議やビジネスミーティングにおける同時通訳や、文書の翻訳を専門人材が提供する。

製品と技術

経営幹部・ミドルマネジメント向け組織・人材開発

セルムの核となるサービスは、経営幹部(CEO・役員)とミドルマネジメント層を対象とした組織・人材開発である。経営理念やビジョンの浸透、企業風土改革、後継者計画(サクセッションプラン)策定と育成・モニタリング基盤の構築、現役役員への経営メンタリングなどを提供する。案件ごとに外部プロフェッショナルタレントを組み合わせ、テーラーメード型で支援する。セルム単体では年間売上高が1億円を超える重点顧客グループとの取引基盤を有し、中長期的なテーマへの伴走が評価されている。

ファーストキャリア期の若手人材育成

子会社の株式会社ファーストキャリアは、内定から新卒入社5年目までのファーストキャリア期を対象とした組織づくり・人材育成支援を提供する。若手人材の早期戦力化や定着、キャリア形成を支援するプログラムを展開しており、セルムグループの顧客企業に対して一貫した人材開発サービスを提供する体制を整えている。この領域は、経営幹部層向けサービスとの連続性を持ち、顧客企業の人材パイプライン全体をカバーする。

適性予測データに基づく組織戦略支援

ヒューマンストラテジーズジャパン株式会社は、採用・配置・ハイポテンシャル人材の抜擢など幅広い場面で、可視化された適性データに基づく組織戦略を支援する。同社はキャリパージャパンから社名変更され、2024年1月にセルムグループ入りした。適性予測の知見とセルムの経営幹部育成ノウハウを融合させることで、データドリブンな人材配置と育成を実現し、顧客企業の組織課題解決に貢献している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 企業(経営人材育成)外部プロフェッショナルタレント約1,700名のネットワークを活用した変動費型のビジネスモデルが特徴

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

堅調な成長と収益性を両立、業界内で強固

セルムは売上高が2024年3月期の75億円から2026年3月期には103億円へ増加し、営業利益率も13.4%から11.7%と高水準を維持。同業他社のジンジブやイシンと比較しても、収益性は抜きん出ている。業界内で安定した収益基盤を持ち、成長も持続。強みは高い営業利益率を背景にした収益力と、着実な成長。課題は売上規模の拡大と、更なるシェア獲得。データからは業界内での優位なポジションがうかがえる。

強み

  • 営業利益率10%超を維持、業界内で優位。
  • 売上高が75億円から103億円へ着実に増加。
  • 収益が安定しており、経営基盤が強固。
  • 収益性と成長性のバランスが良い。

課題

  • 売上規模は同業他社比で小さく、拡大が課題。
  • 競合他社も成長しており、差別化が重要。
  • 特定サービスへの依存度が高まる可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がセルム

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19558ジャパニアス80億円11.6倍
26059ウチヤマホールディングス78億円23.7倍
32391プラネット78億円18.3倍
47096ステムセル研究所78億円49.0倍
59723京都ホテル77億円8.8倍
67367セルム76億円12.4倍
79720ホテル、ニューグランド76億円20.9倍
87065ユーピーアール76億円10.7倍
99340アソインターナショナル75億円14.7倍
102483翻訳センター75億円16.2倍
116031ZETA75億円36.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 12件

MBOによる創業と持株会社体制への移行(2016年)

2016年8月、CELM Group and Partners株式会社(現株式会社セルム)が東京都渋谷区に設立された。同年9月、MBOを目的とした合併を前提に、株式会社セルムグループ・ホールディングスの株式を100%取得。同年11月には株式会社セルムグループ・ホールディングスと株式会社セルムを合併し、商号を株式会社セルムに変更して事業持株会社体制へ移行した。これにより、組織・人材開発事業を中核とする現在のグループ形態の基盤が形成された。

東京証券取引所JASDAQ上場(2021年)

2021年4月、セルムは東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場した。上場時の従業員数は245名。翌2022年4月、東京証券取引所の市場再編によりスタンダード市場へ移行した。上場後も積極的なM&Aを展開し、2023年3月にはRISE Japan株式会社を吸収合併、2024年1月にはキャリパージャパン株式会社を完全子会社化し社名をヒューマンストラテジーズジャパン株式会社に変更した。

適性予測領域への進出:キャリパージャパン買収(2024年)

2024年1月、セルムはキャリパージャパン株式会社の株式を100%取得し完全子会社化した。同日、同社はヒューマンストラテジーズジャパン株式会社に社名を変更。これにより、セルムは適性予測領域を新たに事業ポートフォリオに加えた。ヒューマンストラテジーズジャパンは、採用・配置・ハイポテンシャル人材の抜擢など、可視化された適性データに基づく組織戦略支援を提供する。セルムの既存顧客基盤とのシナジーが顕在化し、経営幹部候補の抜擢需要を取り込む原動力となった。

多言語対応事業の獲得:KYTを完全子会社化(2024年)

2024年12月、セルムは株式会社KYTの株式を100%取得し完全子会社化した。KYTはグローバル企業向けに多言語通訳・翻訳サービスを提供する企業であり、外資系IT企業を中心に顧客ポートフォリオを持つ。この買収により、セルムはステークホルダーリレーション事業を本格化させ、グループの事業領域を広げた。KYTの通期連結寄与により、同事業の売上高は2026年3月期に24.5億円と前年の約5.9倍に拡大した。

吸収合併によるグループ再編(2020年・2023年)

2020年9月、セルムは株式会社NANAIROを吸収合併した。NANAIROの事業内容は開示されていないが、グループ内の再編の一環とみられる。2023年3月にはRISE Japan株式会社を吸収合併。これらの合併により、グループの経営資源を集約し、事業の効率化を図った。2024年以降も、キャリパージャパンやKYTの子会社化と並行して、グループの成長基盤を強化している。

年表12件を開く

2010年代

  • 2016年8月創業CELM Group and Partners株式会社を東京都渋谷区に設立
  • 2016年9月M&AMBOを目的とした合併を前提として、当社が株式会社セルムグループ・ホールディングス株式を100%取得
  • 2016年11月M&A株式会社セルムグループ・ホールディングスと株式会社セルムを合併し、商号を株式会社セルムとして事業持株会社に移行
  • 2019年1月創業アリストテレスパートナーズ株式会社を設立
  • 2019年2月創業HRテック投資事業有限責任組合を設立

2020年代

  • 2020年9月M&A株式会社NANAIROを吸収合併
  • 2021年4月上場東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場
  • 2022年4月東京証券取引所市場再編により、スタンダード市場へ移行
  • 2023年3月M&ARISE Japan株式会社を吸収合併
  • 2024年1月M&Aキャリパージャパン株式会社の株式を100%取得し完全子会社化
  • 2024年1月キャリパージャパン株式会社が、ヒューマンストラテジーズジャパン株式会社に社名を変更
  • 2024年12月M&A株式会社KYTの株式を100%取得し完全子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    顧客基盤の拡充

    日本を代表する大手企業における更なるシェア拡大を目指すとともに、組織・人材開発に投資意欲の高い企業への取引開拓・深耕を積極化する。

  2. 02

    既存顧客内での取引拡大

    顧客企業の連結グループ企業や人事以外の各部門(HRBP等)との取引を拡大し、海外子会社も含めた関連会社へのサービス提供を強化する。

  3. 03

    好循環サイクルの維持

    長期的取引による信頼関係と知見蓄積が顧客満足につながる好循環を維持し、経営人材育成案件の継続受注や取引窓口の拡大を図る。

  4. 04

    プロフェッショナルタレント基盤の拡充

    経営課題の変化を先取りし、テーマ・ニーズに合わせたプロフェッショナルタレントの基盤を拡充する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 6期分

グループ全体で245人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は698万円で、5期前と比べて+9.1%平均年齢は38.1歳、平均勤続年数は7.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年3月64036.76.7167
2022年3月74337.76.9177
2023年3月69837.76.7174
2024年3月68137.55.9187
2025年3月62438.36.5249442
2026年3月69838.17.0245490

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率21.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率50.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)59.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社7(国内 5 / 海外 2、うち連結子会社 7) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
本社 — 東京都 渋谷区192百万円
組織・人材 開発事業
本社 — 東京都港区67百万円
ステークホルダーリレーション事業
本社 — 中国上海市13百万円
組織・人材開発事業
本社 — 東京都渋谷区5百万円
組織・人材開発事業
シンガポール0百万円
組織・人材開発事業
主な関係会社
  • 国内
    ㈱ファーストキャリア(注)2、5
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ヒューマンストラテジーズジャパン㈱
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱KYT(注)6
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    升励銘企業管理諮詢(上海)有限公司(注)2
    中国上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    CELM ASIA Pte, Ltd.
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    アリストテレスパートナーズ㈱
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    HRテック投資事業有限責任組合(注)2
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権99.3%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は103億円営業利益12億円前期と比べると増収増益で、売上が+25.6%、利益が+9.1%。

売上高
+25.6%
103億円
営業利益
+9.1%
12億円
純利益
+0.0%
6億円
営業利益率
11.7%
前期比 -1.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高104億円103億円
営業利益11億円12億円
純利益6億円6億円
1株あたり配当¥15.5¥15.5

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は23億円、営業利益は3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+53.3%、営業利益は+50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q180
2024年1Q15213.31
2024年2Q19315.82
2024年3Q23521.73
2024年4Q180
2025年2Q35514.33
2025年4Q47612.83
2026年2Q50714.04
2026年4Q5359.42
2027年1Q23313.01

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 10期分

2017年3月期からの10期で、売上は17億円から103億円へ6.1倍に増えた。直近期の営業利益率は11.7%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2017年3月1711
2018年3月4064
アリストテレスパートナーズ株式会社を設立
2019年3月5664
株式会社NANAIROを吸収合併
2020年3月5363
東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場
2021年3月4631
2022年3月6574
RISE Japan株式会社を吸収合併
2023年3月7395
キャリパージャパン株式会社の株式を100%取得し完全子会社化
2024年3月75106
2025年3月82111013.46
2026年3月103121011.76

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高103億円のうち、営業利益として残るのは12億円11.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は6億円、売上の5.8%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金50.5%52億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金38.8%40億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.7%12億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
49.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+4.1pt
11.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.8pt
5.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+8.8pt
20.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
15.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 8期分

2026年3月期は営業CFが10億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは10億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は17億円で、売上の2.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年3月60−569
2020年3月4−2−427
2021年3月40−149
2022年3月11091129
2023年3月70−19717
2024年3月7−4−2318
2025年3月11−2511−1416
2026年3月100−91017

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 10期分

2026年3月期の総資産は71億円。このうち返さなくてよい自己資本が31億円で、自己資本比率は42.0%(業種中央値53.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年3月39132633.7
2018年3月41113026.0
2019年3月41132831.9
2020年3月37162143.8
2021年3月39182145.2
2022年3月60392165.5
2023年3月50331765.5
2024年3月49311862.4
2025年3月73284536.9
2026年3月71313942.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
18億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
14億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
39億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
81
/ 100
安定性自己資本比率28 / 40
収益力営業利益率23 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率534社中53位あたり、逆に低いのは自己資本比率534社中359位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
20.6%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
11.7%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
42.0%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
25.6%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.7%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥329で、1年前と比べて-3.9%過去52週の値幅のなかでは39%の位置にある。

¥329-0.9%1ヶ月-0.9%1年-3.9%時価総額76億円
過去52週の値幅
安値¥307高値¥364

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)12.4倍
PER (会社予想)11.8倍
PBR2.40倍
配当利回り4.71%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月は-3.46%と下落基調。25日線(337.72円)を下回り、75日線(331.28円)は上回るが、200日線(333.66円)付近でもみ合う。52週高値364円、安値307円に対し、現在335円はやや下値圏。出来高は狭いレンジで散発的。週足では方向感に欠けるが、75日線が支持線として機能するかが焦点。RSIは47.37と中立圏で、明確な売買シグナルは出ていない。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 72/100)

PER 12.64倍は同業平均22.50倍を大幅に下回り、PBR 2.33倍も平均3.17倍より低い。ROE 20.6%と高収益で、配当利回り4.48%は平均2.73%を上回る。業績は増収増益基調にあり、割安感が強い。ただし、配当性向55.5%とやや高めで、今後の配当成長は限定的かもしれない。

指標この会社業種平均
PER (実績)12.4倍23.4倍
PER (予想)11.8倍
PBR2.40倍3.51倍
ROE20.6%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、人手不足を背景に人材サービス需要が拡大しており、売上高の成長(2026年3月期は103億円予想)が続くとみる。また、ROE20%超と高収益で、配当利回りも4%を超え、株主還元が充実している点を評価する。一方、弱気派は、営業利益率が13%から11.6%に低下するなど、競争激化で単価が下落していると懸念。派遣法規制の強化や、景気悪化で雇用需要が減退するリスクも指摘する。

プラスに働く材料7
  • 人手不足の追い風

    少子高齢化で人材派遣需要は構造的に増加

  • 高い収益性

    ROE20%超で、事業の効率性が高い

  • 株主還元の厚さ

    配当利回りは4.48%と高い

  • 売上高が75億→103億円と急成長2026年3月期影響

    2026年3月期売上高は103億円、前期比21億円増(+25.6%)。成長軌道が続く。

  • 営業利益が11億円から12億円へ2期連続増益2026年3月期影響

    2025年3月期11億円→2026年3月期12億円。営業利益率11.65%。

  • ROE20.6%と高水準、PBR2.33倍でも成長期待継続影響

    ROE20.6%と高水準。PBR2.33倍でも成長期待で株価の下支えとなる。

  • 配当利回り4.48%と小型株では高利回り継続影響

    予想配当利回り4.48%。時価総額78億円で利回りが投資妙味を提供。

マイナスに働く材料7
  • 競争激化

    大手派遣会社との価格競争で単価下落の懸念

  • 規制強化リスク

    派遣法改正で事業環境が厳しくなる可能性

  • 景気変動の影響

    雇用需要は景気に連動し、不況時は業績悪化

  • 営業利益率が13.41%から11.65%へ低下2026年3月期影響

    営業利益率は前期比1.76pt低下の11.65%。売上高が増加しても利益率が下がっている。

  • 最終利益は6億円で3期連続横ばい通年影響

    2024年3月期から2026年3月期まで最終利益は6億円。増収効果が最終利益に結びついていない。

  • 予想PERが非開示で成長の持続性が検証しづらい不定影響

    予想PERが非開示。アナリスト予想が乏しく、成長の持続性を検証しづらい。

  • 外国人保有比率1.26%と低く流動性が乏しい継続影響

    外国法人持ち株比率1.26%、時価総額78億円。売買代金が細く、機関投資家の参入が限定的。

次の決算で確かめる点
稼働率
派遣スタッフの稼働状況が収益に直結
派遣単価の推移
競争環境と価格転嫁力を測る
登録者数
安定供給体制の規模を示す

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり15.5で、前期から+7.1%いまの株価に対する利回りは4.71%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥15.5
1株あたり
配当利回り
4.71%
いまの株価に対して
配当性向
55.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2023年3月738.3
2024年3月1046.225.1
2025年3月1447.452.7
2026年3月157.155.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥15.5

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,820人。区分でいちばん多いのは個人・その他68.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が29.5%を占め、残る70.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他65.361.963.263.971.568.2
事業法人34.727.925.926.526.429.5
自己株式11.110.417.06.3
証券会社3.62.41.20.81.0
外国法人3.95.02.01.00.9
外国人個人0.10.10.10.20.3
金融機関2.53.56.30.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社アイランドプラス15.90
02加島 禎二13.95
03加藤 友希6.92
04株式会社PINE RIVER6.92
05若鍋 孝司6.05
06株式会社アイズ6.05
07田口 佳子5.77
08山崎 教世3.89
09小林 剛2.83
10吉冨 敏雄2.08

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 10期分

1株利益は10期で−99%、1株純資産は10期で−99%。直近期のROEは20.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2017年3月2,67212,2439.8
2018年3月8,11719,93434.1
2019年3月3712932.7
2020年3月3316322.9
2021年3月7888.7
2022年3月1414713.116.263.2
2023年3月2213515.118.738.3
2024年3月2713120.112.925.1
2025年3月2512519.313.552.7
2026年3月2713720.611.755.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

6名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は6名。2026/3期の役員報酬は総額135百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
加島禎二代表 取締役 社長596,908,355
井上卓哉代表 取締役 副社長4922,811,400,000
吉冨敏雄取締役56482,192
渡邊龍男取締役 監査等委員62
広野清志取締役 監査等委員52
新谷美保子取締役 監査等委員48

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)488181011629
社外取締役319196

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,451字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社7社の計8社により構成されており、「ヒューマネスの力で、ビジネスをより“らしく”、より“いきいき”と。」というパーパスのもと、企業固有の経営課題に「人と組織」の側面からアプローチすることにより、創造性溢れる豊かな社会の実現に向け、企業活動を推進しております。当社グループは顧客企業に対し伴走支援する領域別に事業セグメントを構成しており、「組織・人材開発事業」「ステークホルダーリレーション事業」の2つを報告セグメントとしております。各セグメント別の概要と事業系統図は以下の通りです。 セグメント   対象領域   主要会社 組織・人材開発事業 経営幹部・ミドルマネジメント   ㈱セルム升励銘企業管理諮詢(上海)有限公司CELM ASIA Pte, Ltd. ファーストキャリア   ㈱ファーストキャリア 適性予測   ヒューマンストラテジーズジャパン㈱ ステークホルダーリレーション事業 多言語対応   ㈱KYT その他事業(報告セグメント外) コーポレートベンチャーキャピタル   アリストテレスパートナーズ㈱HRテック投資事業有限責任組合 セグメント(対象領域)   概要 組織・人材開発事業   経営理念や経営戦略に根差した組織づくりと人材育成に関する総合的な伴走支援 (経営幹部・ミドルマネジメント)   個社固有の経営課題に対応する組織・人材開発課題に伴走支援。企業経営やコンサルティングファームでの経験を有する外部のプロフェッショナルタレントと連携し、外部の様々な知見を組み合わせたテーラーメード型ソリューションを提供◆  経営幹部人材(CEO/役員等)の後継者計画(サクセッションプラン)策定にあたっての育成・モニタリング基盤構築◆  現役役員等の経営メンタリング◆  経営理念、ビジョン浸透/企業風土改革支援◆  ミドルマネジメント層対象の組織構築・人材育成支援◆  日系のASEAN・中国現地法人向け組織・人材開発支援 (ファーストキャリア)   ファーストキャリア期(内定~新卒入社5年目まで)の若手人材を対象とした組織づくり・人材育成支援 (適性予測)   採用・配置・ハイポテンシャル人材の抜擢等幅広い場面で、可視化された適性データを基とした組織戦略の支援 ステークホルダーリレーション事業   主要ステークホルダーとの関係を深化させ、企業価値向上を図る「場」と「戦略」を伴走支援 (多言語対応)   グローバル企業向けの同時通訳・逐次通訳・翻訳サービス、常時通訳/翻訳者派遣サービス (注)1.外部プロフェッショナルタレント:大手戦略コンサルティングファームの元パートナー、上場企業の元CXO経験者、事業売却実績を持つ起業家、専門領域の学術・政策リーダーなど、企業経営と経営戦略に精通した約1,700名(2026年3月現在)のハイエンド人材の外部ネットワークです。当該ネットワークとの業務委託契約を活用することで、プロフェッショナルタレントは稼働したときのみ費用が発生する体制が特徴です。各プロジェクト毎に最適なハイエンド人材を組み合わせ、顧客の抱える課題に応じて最適なチーム編成を入れ替えながら、当社のフロント人員と協働することで、幅広いソリューションの提供と変動費化された筋肉質な経営を可能とします。プロフェッショナルタレントのうち、2026年3月時点の年間稼働人数は約650名であり、全体人数に対する稼働キャパシティは常に余力があります。外部プロフェッショナルタレントの開拓を定期的に実施することで、魅力的なソリューション体制を当社は構築しております。 2.組織・人材開発事業における提供価値:「経営課題」と「組織・人材に関わる戦略」の紐づけは大企業顧客にとって終わりのない恒常的なテーマです。複雑性を増す経営環境の中で対応にスピードが求められる昨今、顧客社内において複数の組織・人材開発投資に関連するプロジェクトがあらゆる層で展開され、取引ボリュームが大企業の課題の複雑性と連動しやすい点が当社のビジネスの特徴です。中でも経営層・ミドルマネジメント領域を手がける㈱セルム単体のうち、年間の売上高が1億円を超える重点顧客グループとの取引基盤も抱えています。取引ボリュームが高い顧客との取引は翌年以降も継続することが多く、中長期的なテーマに対し伴走できる当社の価値が顧客より評価されているものと考えています。 3.法人顧客:当社の組織・人材開発事業が対象とする顧客層は国内上場企業の中でも財務体質が健全であり、組織・人材開発投資に積極的な上場企業群です。コーポレートガバナンス改革を起点にますます資本市場から求められるリーダー育成や組織変革への投資といった、ハイエンドの需要を取り込むことを当社の差別化・戦略的ポジショニングとして位置付けております。また、2024年12月に完全子会社化した株式会社KYTを通じ、ステークホルダーリレーション事業においては外資系IT企業を中心としたグローバルリーディングカンパニーも顧客ポートフォリオに加わっている点も特徴です。 4.外部通訳・翻訳人材:株式会社KYTが手掛ける多言語対応支援は外部通訳・翻訳人材との協働を通じて、サービスを提供しております。 5.ステークホルダーリレーション事業における提供価値:グローバルリーディングカンパニーの多言語対応にあたり外部専門人材を活用し支援(約30言語)しております。㈱KYTは人員紹介・派遣に留まらず、顧客の要求や背景にある課題を理解し、IT・金融・医薬など幅広い専門性が必要となる業界理解・顧客課題を把握、介在価値を発揮しています。 6.なお、上記事業系統図からはその他事業(報告セグメント外)のコーポレートベンチャーキャピタル事業を手掛けるアリストテレスパートナーズ㈱、HRテック投資事業有限責任組合は省略しております。
経営方針・対処すべき課題2,716字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在にて、当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは「ヒューマネスの力で、ビジネスをより“らしく”、より“いきいき”と。」というパーパスのもと、企業固有の経営課題に「人と組織」の側面からアプローチすることにより、創造性溢れる豊かな社会の実現に向け、企業活動を推進しております。顧客企業の永続的な成長に不可欠である「リーダー人材開発」と「企業カルチャーの革新」を主軸に伴走し、社会にとって存在価値の高い起業を目指し、株主を始めとするステークホルダーの皆様の利益に貢献してまいります。 (2)経営環境及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社の主要顧客である大企業においては、人的資本経営への関心の高まりや、コーポレートガバナンス・コードの変革を起点とした次世代の経営幹部候補・ミドルマネジメント層の育成に対する課題意識を背景に、個社固有の経営課題と組織戦略を同期させるための組織・人材開発の支援に対するニーズは、中長期的に堅調に推移し、成長が継続していくと予測しております。 そのような状況において当社グループが持続的な成長を図るためには、健全な収益水準を意識すべきと考えております。当社グループは、のれん償却が多額、かつ、長期間に亘るため「連結EBITDA」は重要な経営指標であると考えております。適切な収益性を投資家と共有し、中長期的な企業価値の向上を目指してまいります。 (3)経営戦略等、経営重点テーマ 上述の経営環境の中で、当社グループが選定している中期的な経営重点テーマは、以下の通りであります。 ⅰ.顧客基盤の一層の拡充 当社グループの主要顧客は日本を代表する大手企業であり、この顧客層における更なるシェア拡大を目 指します。加えて今後は、これまでに培われた知見を活かして、組織・人材開発に対して投資意欲の高い 企業への取引開拓・深耕を積極化してまいります。 ⅱ.既存顧客企業における連結グループ企業及び人事以外の各部門との取引拡大 当社グループの主要顧客は、本社人事部門が行う全社共通の人材開発以外にも、社内カンパニーや事業 部、及び各機能部門で一定規模の人材・組織開発に取り組んでいます。特にここ数年は、世界企業の経営 モデルに倣って、HRBP(HRビジネスパートナー:個人と組織のパフォーマンスを最大化し、事業成長に貢 献することを担う役割)人員を各部門に配置し、事業戦略の加速のための人材開発、ビジョン浸透、組織 間連携を強化するチームビルディング等に、本社人事部門と連携しながら戦略的に取り組む動きが広がっ ています。また、顧客企業は海外子会社も含めた数多くの関係会社も有しており、自社固有の状況に合わ せた人材開発を行なっています。特に昨今は、グループ一体で企業価値を高めていくために、グループ内 の事業連携、人事連携の取り組みが年々強くなっていく傾向が見受けられます。 こうした動きの中で、当社グループは部門及び関連会社の取引を拡大させていくことに一層注力してま いります。顧客企業が有する海外子会社も含めた関連会社数は、非常に多く、顧客企業とのパートナーシ ップ強化と取引拡大の余地は大きいと考えております。 ⅲ.好循環サイクルと顧客リピートの維持 長期的な取引から生まれる顧客との信頼関係が、当社グループの知見やノウハウの蓄積に繋がり、それ が更なる顧客満足と顧客基盤の強化につながる、という好循環サイクルを今後も維持していくことが極め て重要であると認識しております。 そのためには、経営人材育成に代表される、顧客にとって重要度の高い案件の継続受注を維持すること と、本社人事以外の部門や関連会社等に取引窓口を広げ、顧客人脈を増やし続けていくことが必要である と考えております。 ⅳ.プロフェッショナルタレント基盤の拡充 当社グループの顧客への提供価値の決め手となるテーマ・ニーズに合わせたプロフェッショナルタレン ト基盤の更なる拡充は極めて重要であると認識しております。当社グループは、経営課題の変化を一歩先 取りして、プロフェッショナルタレントの基盤を充実させてきました。今後も、社会課題・企業課題に沿 ったプロフェッショナルタレントの拡充に取り組んでまいります。 (4)対処すべき課題 上記のような状況を踏まえ、当社グループは、人と企業の可能性を広げる新たな事業・市場創造に果敢に挑んでいくことで、コーポレートスローガンである「Activate Your Potential(可能性が動き出す)」を実現し続けたいと考えております。当社グループが更なる成長に向けて対処すべき課題は以下の通りであります。 ①フロント人材の確保と育成の強化 当社グループが継続的に業績成長を実現するためには、顧客企業内のあらゆる経営課題に精通し、個社固有の状況を踏まえながら、課題特定、サービス提供、フォローのサイクルを築きあげられるフロント人材の確保が重要であります。新卒・中途採用を積極的に進めると同時に、入社後の戦力化に必要な環境を整備し、人材育成の充実を図ってまいります。 ②経営管理体制の強化 当社グループは、現状、小規模な組織であり、業務執行体制もこれに応じたものになっております。今後、既存事業の成長と、新規事業に取り組み、持続的な成長を図っていくためには、事業の成長や業容の拡大に合わせた経営管理体制の充実・強化が課題であると認識しております。また、株主を始めとするステークホルダーの皆様に信頼される企業となるために、コーポレート・ガバナンスへの積極的な取組みが不可欠であると考えております。そのため、人材の採用・育成により、業務執行体制の充実を図り、コーポレート・ガバナンスが有効に機能するような仕組みを強化・維持していくとともに、業務の適正性及び財務報告の信頼性を確保するための内部統制システムの適切な運用、さらに健全な倫理観に基づく法令遵守を徹底してまいります。 ③M&Aの推進及びグループ企業間のシナジーの最大化 当社グループでは、大企業顧客に対する組織・人材開発支援を主力領域と定義すると同時に、事業領域の拡大を目指し、M&Aを積極的に推進し、グループ経営を加速させていく方針であります。また、グループ企業間の営業連携の実行を実現するため、ITシステムを含む経営管理をグループ全体に展開し、当社グループ全体の価値向上に努めてまいります。
事業等のリスク4,389字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社のリスクマネジメントは、常勤取締役等を委員とするリスク・コンプライアンス委員会を中心に運用しており、委員会は定期(年4回)及び必要に応じて臨時に開催しております。リスクの洗い出し・評価・モニタリング対象ならびに予防対策と発生時対策を委員会で決定し、毎年度取締役会で決議しております。その上で、モニタリング対象については責任部署を決めて対応をしております。また、定期開催の委員会の内容については、取締役会に年4回報告、協議されております。 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。また、以下の記載は当社グループ株式への投資に関するリスクをすべて網羅するものではありませんので、この点ご留意ください。 なお、文中における将来に関する事項、発生可能性・影響度は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、不確実性を内包しているため、実際の結果とは異なる可能性があります。 (1)  事業環境 当社グループの業績は、国内外の経済情勢や景気動向に影響されます。景気の減速等により顧客企業の人材開発予算が削減される場合、当社グループの組織開発・人材開発事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。(発生可能性:中/影響度:大/対応策:顧客ポートフォリオの多様化、個社予算状況の確認等) (2)  競合 組織・人材開発事業については、経営コンサルティングファーム、人材育成関連サービス企業等、多数の競合が存在する業界であります。人的資本経営に対する関心が高まることで、より一層参入企業が増え、競争が激化する可能性があります。当社グループの競争力の源泉としている、顧客企業及びプロフェッショナルタレントとのパートナーシップによるサービス提供において、当社グループの強みの源泉であるビジネスモデルの優位性が低下した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。(発生可能性:高/影響度:中/対応策:顧客とのパートナーシップの強化、競合他社の動向確認等) (3)  法的規制 当社グループの事業のなかには、「職業安定法」及び関連する各種法令により規制を受けている事業があります。当社においては、職業安定法の規定により厚生労働大臣の許可を受けており、現時点において、許可が取り消しになる事由は発生しておりませんが、将来何らかの事由により許可の取り消しや更新が認められない場合、関連法律の改廃や厚生労働省からの通達等によっては、当社グループの事業活動が制約を受け、業績に影響を及ぼす可能性があります。(発生可能性:低/影響度:小/対応策:法改正等情報の早期収集等) 許認可等の名称   所管   許認可等の内容   有効期間   取消事由等 ㈱セルム   有料職業紹介事業許可   厚生労働大臣   13-ユ-312455   2028年9月30日まで   法人であって、その役員のうちに、禁錮以上の刑に処せられている、成年被後見人若しくは被保佐人又は破産者で復権を得ないもの等に該当する者がある場合等。(職業安定法第32条の9) (4)   カントリーリスク 当社グループは、中国やシンガポール等アジア諸国においても事業を展開しております。この海外事業においては、政治・経済情勢、法規制、税制、文化・慣習等の日本との差異ならびに日本との関係等様々な要因により、当社グループが想定している事業展開ができずに業績に影響を及ぼす可能性があります。(発生可能性:低/影響度:中/対応策:外国現地情報の収集等) (5)   組織体制 今後の更なる企業価値の向上のため、人材の確保が重要と認識しております。しかし、人材の確保が想定通り進まない場合や、優秀人材の社外流出等が発生した場合、当社グループの事業活動に影響を及ぼし、業績に影響を及ぼす可能性があります。また、社員の育成が想定以上に遅れた場合には、上記同様に当社グループの事業活動に影響を及ぼす可能性があります。(発生可能性:中/影響度:大/対応策:処遇や働き方の改善、育成の拡充等) (6)   事業の季節変動 当社グループの売上の大半を占める組織・人材開発事業においては、当社子会社の㈱ファーストキャリアが手がける新人向けトレーニングプログラムの実施時期が4-5月、経営幹部・ミドルマネジメント領域の中心である経営層を対象とした組織開発や人材育成プロジェクト、ミドルマネジメント向け施策の実施時期が秋季に集中する傾向があります。また、新たに加わりました㈱KYTの顧客ポートフォリオは12月末決算を主体とした外資系企業も多く、その直前期である秋季において重要な意思決定が絡む経営会議やカンファレンス等が集中し、それに関連した受託が増加する傾向があります。従いまして、グループ連結業績においては、第2・第3四半期の売上及び利益が高く、第1・第4四半期が低くなる傾向にあります。(発生可能性:高/影響度:小/対応策:偏重状況の予測とモニタリング等) (7)   情報セキュリティ 当社グループは事業活動に際し、プログラム受講生等の個人情報ならびに顧客企業等の機密情報を保有する場合があります。個人情報の取扱いについては、日本においては「個人情報の保護に関する法律」が適用され、諸外国においては、GDPR(EU一般データ保護規則)や当該国の個人情報に関する法律が適用されます。これらの情報を適切に取り扱うために、各種規程や社内教育、コンピューターウイルスやハッカー等に備える各種セキュリティ対策を通じて、情報漏洩の防止に取り組んでおります。しかしながら、悪意や過失等による各種情報の漏洩・消去の可能性があることは否めません。このような事態が発生した場合、損害賠償請求や社会的信用を失う等により、当社グループの業績のみならず事業活動に影響を及ぼす可能性があります。(発生可能性:中/影響度:大/対応策:情報セキュリティ教育、業務フローの改善、情報管理の徹底と内部監査等によるチェック等) (8)   プロフェッショナルタレントの不祥事・風評等 プロフェッショナルタレントが当社との取引以外の活動で不祥事を起こしたり、巻き込まれたり、その風評が立った場合、あるいは登壇中に不適切な言動をして顧客からのクレームになる場合等には、当社グループは該当プロフェッショナルタレントへ依頼業務の中止、顧客との取引停止、取引額の減額等の措置が必要となる場合があり、当社グループの事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性があります。(発生可能性:小/影響度:低/対応策:プロフェッショナルタレントへの注意喚起等) (9)   のれんの減損リスク 当社グループは、「第1 企業の概況 (はじめに)」に記載したとおり、セルムグループHDの株式をMBOにより取得しております。また、2024年1月においてヒューマンストラテジーズジャパン株式会社の株式を100%取得いたしました。加えて、2024年12月においても株式会社KYTの株式を100%取得いたしました。結果、第10期連結会計年度末現在において、セルムグループHDの株式をMBOにより取得した際に発生したのれんを1,035,253千円、ヒューマンストラテジーズジャパン株式会社の株式を取得した際に発生したのれんを44,705千円、株式会社KYTの株式を取得した際に発生したのれんを2,063,955千円計上しております。当該のれんについて将来の収益力を適切に反映しているものと判断しておりますが、のれんの対象となる事業の将来の収益性が低下した場合には、当該のれんについて減損損失を計上するため、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。セルムグループHDの株式をMBOにより取得した際に発生したのれんについては、仮に将来キャッシュ・フローの見積額が80.8%減少した場合、減損損失の認識が必要となる可能性があります。ヒューマンストラテジーズジャパン株式会社の株式を取得した際に発生したのれんについては、仮に将来キャッシュ・フローの見積額が34.2%減少した場合、減損損失の認識が必要となる可能性があります。また、株式会社KYTの株式を取得した際に発生したのれんについては、仮に将来キャッシュ・フローの見積額が26.6%減少した場合、減損損失の認識が必要となる可能性があります。(発生可能性:低/影響度:大/対応策:下記) 当社グループでは、のれんの減損に係るリスクを逓減するため、事業の収益力強化に努めております。前述の「第2 事業の状況1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(3)経営戦略等、経営重点テーマ」にて記載したとおり、当社グループは、顧客企業とのパートナーシップの構築を軸としております。これにより、人事部門以外の他部門及びグループ会社への展開並びに新規顧客企業の開拓を進め、取引の拡大を進めております。また、同様の戦略を進めることにより株式会社KYTとのグループ顧客基盤を最大限活用した相互送客や、株式会社KYTとしての中途採用を当社グループが有する採用力を活用しながら加速するなど、当社グループ全体でのシナジー戦略を推進することで、グループ全体の事業収益基盤を強化する施策を展開してまいります。今後も、顧客企業から得た信頼を基盤に、引き続き、売上高の拡大及び利益率の向上に努める方針であります。その為、回収可能価額が帳簿価額を十分に上回ることが想定され、減損の可能性は低いと考えております。 (10) CVC事業に関する包括的リスク 当社グループにおける、オープンイノベーションの実践と収益機会の多様化に資する事業の開発を目的に、アリストテレスパートナーズ㈱を無限責任組合員とするHRテック投資事業有限責任組合を運営しております。しかしながら、投資実行後において事前に想定されなかった事象が発生した場合、又は投資先の株式価値が著しく低下した場合には、当社グループの事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性があります。(発生可能性:中/影響度:中/対応策:モニタリング、定例取締役会への報告等) (11)  自然災害、テロ等有事 大地震、台風、津波等の自然災害や、テロ、国際紛争等の有事等が発生した場合、組織・人材開発事業におけるトレーニングプログラムの中止や延期等サービス提供ができなくなり、当社グループの事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性があります。(発生可能性:中/影響度:大/対応策:対策本部組成や災害対策の更新等)
経営成績の分析 (MD&A)5,962字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 (1) 経営成績等の状況の概要 当社グループは「ヒューマネスの力でビジネスをより"らしく"、より"いきいきと"」というパーパスのもと、顧客企業が直面する中長期的な経営課題に対し、「人と組織」を起点とした本質的な解決策を提供することで、持続的な企業価値の向上に貢献しております。当連結会計年度における人材開発・組織開発事業の事業環境につきましては、人的資本経営の実践が国内企業において一層本格化する中、経営戦略と連動した人材・組織戦略の構築がこれまで以上に求められております。顧客企業の経営環境が複雑さを増す中で、組織・人材開発領域に対するソリューションの質や対応範囲にも、より高い水準が求められるようになっております。当社グループでは、企業経営やコンサルティングファームでの実務経験を持つプロフェッショナルタレントとの協働を通じ、多様な専門知見を掛け合わせたテーラーメード型の組織・人材開発ソリューションを提供しております。顧客課題とその根底にある経営アジェンダに向き合うにあたり、自社単独のリソースやノウハウに固執せず、課題解決に最も適した外部プロフェッショナルタレントを機動的に組み合わせることで、高度化・多様化する顧客の期待に応え、継続的な信頼関係を構築しております。日本企業を取り巻く経営環境の不確実性が高まるほど、個社固有の文脈に寄り添ったカスタマイズ型ソリューションの価値は増しており、当社グループの差別化戦略との親和性は一段と強まっていると認識しております。 このような経営環境の下、当連結会計年度の業績としては売上高10,308,214千円(前期比25.9%増)、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額+株式報酬費用)1,664,868千円(前期比16.7%増)、営業利益1,162,039千円(前期比8.1%増)、経常利益1,032,706千円(前期比7.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益581,335千円(前期比5.2%増)となりました。 当社が2024年12月に完全子会社化した株式会社KYTにつきましては、当連結会計年度より通年で連結業績に貢献いたしました。加えて、2024年1月に完全子会社化したヒューマンストラテジーズジャパン株式会社が有する適性予測領域の知見と、セルムの祖業である経営幹部・ミドルマネジメント領域との融合によるシナジーが着実に顕在化しており、とりわけ経営幹部候補の抜擢や経営人材を軸とした組織構築に対する需要を当社の取引機会へ結び付けた結果、EBITDA及び営業利益は予想値を上回り、前年比で増加いたしました。各段階利益が堅調に推移する中、翌年度以降を見据えた組織基盤の強化やDX推進に向けた戦略的な成長投資も本連結会計年度において実行しており、当社グループの中長期的な成長基盤がより一層強固なものになった連結会計年度であったと認識しております。 当社グループのセグメント区分は以下の通りであり、当連結会計年度におけるセグメント別の概要は以下の通りであります。 (組織・人材開発事業) 組織・人材開発事業では、経営理念や経営戦略を起点とした組織構築と人材育成に関する包括的な伴走支援を提供しております。当該セグメントにおける当連結会計年度の売上高は7,851,416千円(前期比2.2%増)、営業利益は1,577,770千円(前期比0.6%減)となりました。当連結会計年度においては、経営幹部・ミドルマネジメント領域(㈱セルム、升励銘企業管理諮詢(上海)有限公司、CELM ASIA Pte, Ltd.)と、適性予測領域(ヒューマンストラテジーズジャパン㈱、採用・配置・ハイポテンシャル人材の抜擢等の幅広い局面において、可視化された適性データに基づく組織戦略を支援)の両領域が、㈱セルム(単体)が経営幹部・ミドル領域で長年にわたり築いてきた顧客基盤を最大限に活かす経営を推進した結果、顧客企業における組織課題の複雑化と人的資本投資への積極姿勢が相まって、高まる需要を着実に受注へ結び付け、連結業績の成長を牽引いたしました。とりわけ、経営幹部候補の抜擢を起点とした組織設計や人材配置にデータドリブンなアプローチを採り入れる動きへの需要が底堅く拡大しており、業績は堅調に推移いたしました。 (ステークホルダーリレーション事業) ステークホルダーリレーション事業では、グローバル企業の事業活動において生じるコミュニケーション課題の解決や、重要なコミュニケーションの場における伴走支援を行っております。当該セグメントにおける当連結会計年度の売上高は2,456,797千円(前期比487.6%増)、営業利益は134,961千円(前期は7,102千円の営業損失)となりました。多言語対応領域(㈱KYT、グローバル企業向けの同時通訳・逐次通訳・翻訳サービス、常駐通訳/翻訳者派遣サービス)においては、日本国内における国際会議・展示会・イベント関連の需要が引き続き活況を呈していることに加え、国内で事業展開する外資系顧客企業の主要な意思決定の場(経営会議等の重要会議体)における受注が拡大しており、堅調な業績推移となりました。今後は、当社グループの組織・人材開発事業が有する顧客基盤との相互送客を本格的に推進し、グループ横断での多面的な需要の取り込みを通じて、本事業の一層の拡大を実現してまいります。 ①財政状態の状況 (ⅰ)資産の部 当連結会計年度末の総資産は7,056,967千円(前連結会計年度末比226,517千円減)となりました。流動資産は3,076,228千円(同210,091千円増)となりました。これは、主に現金及び預金が137,217千円増加、売掛金が64,907千円増加したためであります。固定資産は3,980,738千円(同436,609千円減)となりました。これは、主に無形固定資産ののれんが償却により379,794千円減少したためであります。 (ⅱ)負債の部 当連結会計年度末の負債合計は3,940,174千円(同536,566千円減)となりました。流動負債は1,913,268千円(同35,018千円減)となりました。これは、主に未払金が91,804千円増加した一方で、未払法人税等が129,992千円減少したためであります。また、固定負債は2,026,905千円(同501,547千円減)となりました。主に長期借入金が533,356千円減少したためであります。 (ⅲ)純資産の部 当連結会計年度末の純資産は3,116,792千円(同310,048千円増)となりました。これは、主に親会社株主に帰属する当期純利益581,335千円により利益剰余金が増加した一方で、剰余金の配当により344,357千円減少したためです。 なお、自己株式の消却により資本剰余金及び自己株式がそれぞれ1,148,400千円減少しております。自己株式の消却にあたり、その他資本剰余金の残高が負の値となったため、その他資本剰余金を零とし、当該負の値をその他利益剰余金から減額しております。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ138,139千円増加し、1,709,081千円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動により獲得した資金は1,025,874千円(前連結会計年度は1,058,826千円の獲得)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益1,032,706千円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動により使用した資金は15,059千円(前連結会計年度は2,486,093千円の使用)となりました。これは主に無形固定資産の取得による支出11,428千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動により使用した資金は877,842千円(前連結会計年度は1,147,872千円の獲得)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出533,356千円および配当金の支払い344,357千円によるものであります。 (2) 生産、受注及び販売の実績 ①生産実績 当社グループの事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載に馴染まないため、記載をしておりません。 ②受注実績 当社グループの事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載に馴染まないため、記載をしておりません。 ③販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前期比(%) 組織・人材開発事業   7,851,416   102.2 ㈱セルム、升励銘企業管理諮詢(上海)有限公司、CELM ASIA Pte, Ltd.   6,307,384   103.8 ㈱ファーストキャリア   1,262,472   92.2 ヒューマンストラテジーズジャパン㈱   281,560   117.2 ステークホルダーリレーション事業   2,456,797   487.6 ㈱KYT   2,456,797   487.6 その他事業   -   - 合計   10,308,214   125.9 (注)1.セグメント間取引については相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、その割合が100分の10以上に該当する相手先がないため、記載を省略しております。 (3) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の分析 財政状態の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に記載のとおりであります。 b.経営成績の分析 当社グループの当連結会計年度の経営成績の分析は、次のとおりであります。 (売上高) 売上高は、10,308,214千円と前連結会計年度に比べて2,123,572千円の増加となりました。これは、当社を中心とした組織・人材開発事業においては、コーポレートガバナンスコードの変革を起点とした次世代の経営幹部候補・ミドルマネジメント育成に対する顧客企業側の根強い関心を背景に、個社固有の経営課題に合わせたテーラーメード型の当社ソリューションが顧客企業経営層から高く評価され、業績が堅調に推移したことによるものであります。 (売上原価及び売上総利益) 売上原価は、5,167,780千円と前連結会計年度に比べて1,209,681千円の増加となりました。売上原価の大部分は外部のプロフェッショナルタレントへの支払金額となっており、売上高の増加に伴い売上原価も増加しました。この結果、売上総利益は5,140,433千円となり、前連結会計年度に比べて913,891千円増加しました。 (販売費及び一般管理費並びに営業利益) 販売費及び一般管理費は、3,978,393千円と前連結会計年度に比べて826,599千円の増加となりました。これはのれん償却費等が増加したことによるものであります。この結果、営業利益は1,162,039千円となり、前連結会計年度と比べて87,292千円の増加となりました。 (営業外収益、営業外費用及び経常利益) 営業外収益は、11,366千円と前連結会計年度に比べて4,288千円減少となりました。主な内訳は、顧客都合により案件がキャンセルとなった場合等に発生する受取補償金であります。営業外費用は、140,700千円と前連結会計年度に比べて10,744千円増加となりました。主な内訳は、投資有価証券評価損であります。この結果、経常利益は1,032,706千円となり、前連結会計年度と比べて72,258千円の増加となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 親会社株主に帰属する当期純利益は581,335千円となり、前連結会計年度と比べて28,711千円の増加となりました。 なお、当社グループは持続的な成長を図るためには、健全な収益水準を意識すべきと考えております。当該指標としている連結EBITDAは1,664,868千円(前連結会計年度比16.7%増)となりました。適切な収益性を投資家と共有することで、中長期的な企業価値の向上を目指してまいります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローにつきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性について、当社グループの資金需要の主なものは、運転資金、借入金の返済、法人税の支払等であります。その資金の源泉といたしましては、営業活動によるキャッシュ・フロー、金融機関からの借入等であります。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額ならびに開示に影響を与える見積りを必要としております。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ④経営成績等に重要な影響を与える要因 経営成績等に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」をご覧ください。 ⑤経営者の問題意識と今後の方針について 経営者の問題意識と今後の方針につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。

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開示資料

出典

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