概要
株式会社セルムは、企業の経営課題に「人と組織」の側面からアプローチする組織・人材開発と、多言語対応のステークホルダーリレーションの2事業を柱とするサービス業企業である。2021年4月に東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場し、2022年4月の市場再編によりスタンダード市場に移行した。本社は東京都渋谷区に置き、連結子会社7社を含む8社でグループを構成する。
「人と組織」の課題に伴走する事業構成
セルムグループは、企業固有の経営課題に対し「人と組織」の視点から解決策を提供する。報告セグメントは組織・人材開発事業とステークホルダーリレーション事業の2つである。組織・人材開発事業では、経営理念や戦略に根差した組織づくりと人材育成を総合的に支援し、経営幹部・ミドルマネジメント、ファーストキャリア、適性予測の3領域をカバーする。ステークホルダーリレーション事業では、グローバル企業向けに多言語対応の通訳・翻訳サービスを提供する。その他事業としてコーポレートベンチャーキャピタルも手掛ける。
外部プロフェッショナルタレントを活用した変動費型モデル
セルムの特徴は、約1,700名(2026年3月現在)の外部プロフェッショナルタレントとのネットワークである。これらは大手戦略コンサルティングファームの元パートナーや上場企業の元CXO経験者など、企業経営に精通した人材であり、稼働したときのみ費用が発生する変動費型の体制を実現している。各プロジェクトごとに最適な人材を組み合わせ、顧客の課題に応じてチーム編成を入れ替えることで、幅広いソリューションを提供する。年間稼働人数は約650名で、常に余力がある。
約30言語に対応するステークホルダーリレーション事業
2024年12月に完全子会社化した株式会社KYTを通じて、セルムは多言語対応事業を展開する。KYTはグローバル企業向けに同時通訳・逐次通訳・翻訳サービス、常時通訳・翻訳者派遣サービスを提供し、対応言語は約30言語に及ぶ。IT、金融、医薬など専門性の高い分野で、顧客の背景を理解した介在価値を発揮する。同事業の売上高は2026年3月期に2,456,797千円(前期比487.6%増)と急成長し、営業利益も134,961千円と黒字転換した。
連結グループ8社で構成される企業体
セルムグループは、持株会社である株式会社セルムと連結子会社7社の計8社で構成される。組織・人材開発事業の中核はセルム本体で、他に升励銘企業管理諮詢(上海)有限公司、CELM ASIA Pte. Ltd.、株式会社ファーストキャリア、ヒューマンストラテジーズジャパン株式会社が含まれる。ステークホルダーリレーション事業は株式会社KYTが担う。その他事業として、アリストテレスパートナーズ株式会社とHRテック投資事業有限責任組合があり、コーポレートベンチャーキャピタルを手掛ける。
業界の中での役割は企業向け人材開発・組織変革コンサルティングおよび通訳翻訳サービスの提供会社にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01企業(経営人材育成)主力
経営幹部やミドルマネジメントを対象に、後継者計画の策定支援、経営メンタリング、組織風土改革などを提供。大企業を中心に恒常的な課題に対応する。
外部プロフェッショナルタレント約1,700名のネットワークを活用した変動費型のビジネスモデルが特徴
- サクセッションプラン策定支援
- CEO・役員等の後継者計画の策定を支援し、育成・モニタリングの基盤を構築する。
- 経営メンタリング
- 現役役員等に対して経営に関する助言を提供するメンタリングサービス。
- 組織・人材開発支援
- 経営理念の浸透や企業風土改革、ミドルマネジメントの組織構築を支援する。
02企業(若手人材育成)準主力
ファーストキャリア期(内定から新卒入社5年目)の若手人材を対象とした組織づくり・人材育成支援を提供。
- ファーストキャリア研修
- 新入社員や若手社員を対象とした研修プログラム。基礎スキルの習得からキャリア形成までを支援する。
03人事・採用準主力
適性予測事業では、採用・配置・ハイポテンシャル人材の抜擢などの場面で、可視化された適性データを基に組織戦略を支援する。
- 適性検査
- 採用や配置の意思決定を支援するための適性診断ツール。
04企業(グローバルコミュニケーション)準主力
多言語対応事業では、外資系IT企業などを中心に、同時通訳・逐次通訳・翻訳サービスを提供。約30言語に対応し、IT・金融・医薬など専門領域の知識を持つ人材を派遣する。
- 同時通訳・翻訳サービス
- 国際会議やビジネスミーティングにおける同時通訳や、文書の翻訳を専門人材が提供する。
製品と技術
経営幹部・ミドルマネジメント向け組織・人材開発
セルムの核となるサービスは、経営幹部(CEO・役員)とミドルマネジメント層を対象とした組織・人材開発である。経営理念やビジョンの浸透、企業風土改革、後継者計画(サクセッションプラン)策定と育成・モニタリング基盤の構築、現役役員への経営メンタリングなどを提供する。案件ごとに外部プロフェッショナルタレントを組み合わせ、テーラーメード型で支援する。セルム単体では年間売上高が1億円を超える重点顧客グループとの取引基盤を有し、中長期的なテーマへの伴走が評価されている。
ファーストキャリア期の若手人材育成
子会社の株式会社ファーストキャリアは、内定から新卒入社5年目までのファーストキャリア期を対象とした組織づくり・人材育成支援を提供する。若手人材の早期戦力化や定着、キャリア形成を支援するプログラムを展開しており、セルムグループの顧客企業に対して一貫した人材開発サービスを提供する体制を整えている。この領域は、経営幹部層向けサービスとの連続性を持ち、顧客企業の人材パイプライン全体をカバーする。
適性予測データに基づく組織戦略支援
ヒューマンストラテジーズジャパン株式会社は、採用・配置・ハイポテンシャル人材の抜擢など幅広い場面で、可視化された適性データに基づく組織戦略を支援する。同社はキャリパージャパンから社名変更され、2024年1月にセルムグループ入りした。適性予測の知見とセルムの経営幹部育成ノウハウを融合させることで、データドリブンな人材配置と育成を実現し、顧客企業の組織課題解決に貢献している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
サービス業のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 企業(経営人材育成)外部プロフェッショナルタレント約1,700名のネットワークを活用した変動費型のビジネスモデルが特徴
有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
堅調な成長と収益性を両立、業界内で強固
セルムは売上高が2024年3月期の75億円から2026年3月期には103億円へ増加し、営業利益率も13.4%から11.7%と高水準を維持。同業他社のジンジブやイシンと比較しても、収益性は抜きん出ている。業界内で安定した収益基盤を持ち、成長も持続。強みは高い営業利益率を背景にした収益力と、着実な成長。課題は売上規模の拡大と、更なるシェア獲得。データからは業界内での優位なポジションがうかがえる。
強み
- 営業利益率10%超を維持、業界内で優位。
- 売上高が75億円から103億円へ着実に増加。
- 収益が安定しており、経営基盤が強固。
- 収益性と成長性のバランスが良い。
課題
- 売上規模は同業他社比で小さく、拡大が課題。
- 競合他社も成長しており、差別化が重要。
- 特定サービスへの依存度が高まる可能性。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
サービス業の時価総額近傍。太字がセルム
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 9558ジャパニアス | 80億円 | 11.6倍 |
| 2 | 6059ウチヤマホールディングス | 78億円 | 23.7倍 |
| 3 | 2391プラネット | 78億円 | 18.3倍 |
| 4 | 7096ステムセル研究所 | 78億円 | 49.0倍 |
| 5 | 9723京都ホテル | 77億円 | 8.8倍 |
| 6 | 7367セルム | 76億円 | 12.4倍 |
| 7 | 9720ホテル、ニューグランド | 76億円 | 20.9倍 |
| 8 | 7065ユーピーアール | 76億円 | 10.7倍 |
| 9 | 9340アソインターナショナル | 75億円 | 14.7倍 |
| 10 | 2483翻訳センター | 75億円 | 16.2倍 |
| 11 | 6031ZETA | 75億円 | 36.9倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 12件
MBOによる創業と持株会社体制への移行(2016年)
2016年8月、CELM Group and Partners株式会社(現株式会社セルム)が東京都渋谷区に設立された。同年9月、MBOを目的とした合併を前提に、株式会社セルムグループ・ホールディングスの株式を100%取得。同年11月には株式会社セルムグループ・ホールディングスと株式会社セルムを合併し、商号を株式会社セルムに変更して事業持株会社体制へ移行した。これにより、組織・人材開発事業を中核とする現在のグループ形態の基盤が形成された。
東京証券取引所JASDAQ上場(2021年)
2021年4月、セルムは東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場した。上場時の従業員数は245名。翌2022年4月、東京証券取引所の市場再編によりスタンダード市場へ移行した。上場後も積極的なM&Aを展開し、2023年3月にはRISE Japan株式会社を吸収合併、2024年1月にはキャリパージャパン株式会社を完全子会社化し社名をヒューマンストラテジーズジャパン株式会社に変更した。
適性予測領域への進出:キャリパージャパン買収(2024年)
2024年1月、セルムはキャリパージャパン株式会社の株式を100%取得し完全子会社化した。同日、同社はヒューマンストラテジーズジャパン株式会社に社名を変更。これにより、セルムは適性予測領域を新たに事業ポートフォリオに加えた。ヒューマンストラテジーズジャパンは、採用・配置・ハイポテンシャル人材の抜擢など、可視化された適性データに基づく組織戦略支援を提供する。セルムの既存顧客基盤とのシナジーが顕在化し、経営幹部候補の抜擢需要を取り込む原動力となった。
多言語対応事業の獲得:KYTを完全子会社化(2024年)
2024年12月、セルムは株式会社KYTの株式を100%取得し完全子会社化した。KYTはグローバル企業向けに多言語通訳・翻訳サービスを提供する企業であり、外資系IT企業を中心に顧客ポートフォリオを持つ。この買収により、セルムはステークホルダーリレーション事業を本格化させ、グループの事業領域を広げた。KYTの通期連結寄与により、同事業の売上高は2026年3月期に24.5億円と前年の約5.9倍に拡大した。
吸収合併によるグループ再編(2020年・2023年)
2020年9月、セルムは株式会社NANAIROを吸収合併した。NANAIROの事業内容は開示されていないが、グループ内の再編の一環とみられる。2023年3月にはRISE Japan株式会社を吸収合併。これらの合併により、グループの経営資源を集約し、事業の効率化を図った。2024年以降も、キャリパージャパンやKYTの子会社化と並行して、グループの成長基盤を強化している。
年表12件を開く
2010年代
- 2016年8月創業CELM Group and Partners株式会社を東京都渋谷区に設立
- 2016年9月M&AMBOを目的とした合併を前提として、当社が株式会社セルムグループ・ホールディングス株式を100%取得
- 2016年11月M&A株式会社セルムグループ・ホールディングスと株式会社セルムを合併し、商号を株式会社セルムとして事業持株会社に移行
- 2019年1月創業アリストテレスパートナーズ株式会社を設立
- 2019年2月創業HRテック投資事業有限責任組合を設立
2020年代
- 2020年9月M&A株式会社NANAIROを吸収合併
- 2021年4月上場東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場
- 2022年4月東京証券取引所市場再編により、スタンダード市場へ移行
- 2023年3月M&ARISE Japan株式会社を吸収合併
- 2024年1月M&Aキャリパージャパン株式会社の株式を100%取得し完全子会社化
- 2024年1月キャリパージャパン株式会社が、ヒューマンストラテジーズジャパン株式会社に社名を変更
- 2024年12月M&A株式会社KYTの株式を100%取得し完全子会社化
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
顧客基盤の拡充
日本を代表する大手企業における更なるシェア拡大を目指すとともに、組織・人材開発に投資意欲の高い企業への取引開拓・深耕を積極化する。
- 02
既存顧客内での取引拡大
顧客企業の連結グループ企業や人事以外の各部門(HRBP等)との取引を拡大し、海外子会社も含めた関連会社へのサービス提供を強化する。
- 03
好循環サイクルの維持
長期的取引による信頼関係と知見蓄積が顧客満足につながる好循環を維持し、経営人材育成案件の継続受注や取引窓口の拡大を図る。
- 04
プロフェッショナルタレント基盤の拡充
経営課題の変化を先取りし、テーマ・ニーズに合わせたプロフェッショナルタレントの基盤を拡充する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 6期分
グループ全体で245人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は698万円で、5期前と比べて+9.1%。平均年齢は38.1歳、平均勤続年数は7.0年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年3月 | 640 | 36.7 | 6.7 | 167 | — |
| 2022年3月 | 743 | 37.7 | 6.9 | 177 | — |
| 2023年3月 | 698 | 37.7 | 6.7 | 174 | — |
| 2024年3月 | 681 | 37.5 | 5.9 | 187 | — |
| 2025年3月 | 624 | 38.3 | 6.5 | 249 | 442 |
| 2026年3月 | 698 | 38.1 | 7.0 | 245 | 490 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社7社(国内 5 / 海外 2、うち連結子会社 7) を有報から抽出しています。
- 国内㈱ファーストキャリア(注)2、5東京都渋谷区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内ヒューマンストラテジーズジャパン㈱東京都渋谷区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱KYT(注)6東京都港区 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外升励銘企業管理諮詢(上海)有限公司(注)2中国上海市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外CELM ASIA Pte, Ltd.シンガポール · 連結子会社議決権100.0%
- 国内アリストテレスパートナーズ㈱東京都渋谷区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内HRテック投資事業有限責任組合(注)2東京都渋谷区 · 連結子会社議決権99.3%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は103億円、営業利益は12億円。前期と比べると増収増益で、売上が+25.6%、利益が+9.1%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 104億円 | 103億円 |
| 営業利益 | 11億円 | 12億円 |
| 純利益 | 6億円 | 6億円 |
| 1株あたり配当 | ¥15.5 | ¥15.5 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は23億円、営業利益は3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+53.3%、営業利益は+50.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 18 | — | — | 0 |
| 2024年1Q | 15 | 2 | 13.3 | 1 |
| 2024年2Q | 19 | 3 | 15.8 | 2 |
| 2024年3Q | 23 | 5 | 21.7 | 3 |
| 2024年4Q | 18 | — | — | 0 |
| 2025年2Q | 35 | 5 | 14.3 | 3 |
| 2025年4Q | 47 | 6 | 12.8 | 3 |
| 2026年2Q | 50 | 7 | 14.0 | 4 |
| 2026年4Q | 53 | 5 | 9.4 | 2 |
| 2027年1Q | 23 | 3 | 13.0 | 1 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 10期分
2017年3月期からの10期で、売上は17億円から103億円へ6.1倍に増えた。直近期の営業利益率は11.7%。売上は5期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 17 | — | 1 | — | 1 |
| 2018年3月 | 40 | — | 6 | — | 4 |
| アリストテレスパートナーズ株式会社を設立 | |||||
| 2019年3月 | 56 | — | 6 | — | 4 |
| 株式会社NANAIROを吸収合併 | |||||
| 2020年3月 | 53 | — | 6 | — | 3 |
| 東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場 | |||||
| 2021年3月 | 46 | — | 3 | — | 1 |
| 2022年3月 | 65 | — | 7 | — | 4 |
| RISE Japan株式会社を吸収合併 | |||||
| 2023年3月 | 73 | — | 9 | — | 5 |
| キャリパージャパン株式会社の株式を100%取得し完全子会社化 | |||||
| 2024年3月 | 75 | — | 10 | — | 6 |
| 2025年3月 | 82 | 11 | 10 | 13.4 | 6 |
| 2026年3月 | 103 | 12 | 10 | 11.7 | 6 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高103億円のうち、営業利益として残るのは12億円で11.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は6億円、売上の5.8%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金50.5%52億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金38.8%40億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.7%12億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 8期分
2026年3月期は営業CFが10億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは10億円。この組み合わせは「資産整理型」にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面。期末の手元現金は17億円で、売上の2.0ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019年3月 | 6 | 0 | −5 | 6 | 9 |
| 2020年3月 | 4 | −2 | −4 | 2 | 7 |
| 2021年3月 | 4 | 0 | −1 | 4 | 9 |
| 2022年3月 | 11 | 0 | 9 | 11 | 29 |
| 2023年3月 | 7 | 0 | −19 | 7 | 17 |
| 2024年3月 | 7 | −4 | −2 | 3 | 18 |
| 2025年3月 | 11 | −25 | 11 | −14 | 16 |
| 2026年3月 | 10 | 0 | −9 | 10 | 17 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 10期分
2026年3月期の総資産は71億円。このうち返さなくてよい自己資本が31億円で、自己資本比率は42.0%(業種中央値53.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 39 | 13 | 26 | 33.7 |
| 2018年3月 | 41 | 11 | 30 | 26.0 |
| 2019年3月 | 41 | 13 | 28 | 31.9 |
| 2020年3月 | 37 | 16 | 21 | 43.8 |
| 2021年3月 | 39 | 18 | 21 | 45.2 |
| 2022年3月 | 60 | 39 | 21 | 65.5 |
| 2023年3月 | 50 | 33 | 17 | 65.5 |
| 2024年3月 | 49 | 31 | 18 | 62.4 |
| 2025年3月 | 73 | 28 | 45 | 36.9 |
| 2026年3月 | 71 | 31 | 39 | 42.0 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
サービス業 534社との比較
同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で534社中53位あたり、逆に低いのは自己資本比率で534社中359位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥329で、1年前と比べて-3.9%。過去52週の値幅のなかでは39%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 12.4倍 |
| PER (会社予想) | 11.8倍 |
| PBR | 2.40倍 |
| 配当利回り | 4.71% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1ヶ月は-3.46%と下落基調。25日線(337.72円)を下回り、75日線(331.28円)は上回るが、200日線(333.66円)付近でもみ合う。52週高値364円、安値307円に対し、現在335円はやや下値圏。出来高は狭いレンジで散発的。週足では方向感に欠けるが、75日線が支持線として機能するかが焦点。RSIは47.37と中立圏で、明確な売買シグナルは出ていない。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 72/100)。
PER 12.64倍は同業平均22.50倍を大幅に下回り、PBR 2.33倍も平均3.17倍より低い。ROE 20.6%と高収益で、配当利回り4.48%は平均2.73%を上回る。業績は増収増益基調にあり、割安感が強い。ただし、配当性向55.5%とやや高めで、今後の配当成長は限定的かもしれない。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 12.4倍 | 23.4倍 |
| PER (予想) | 11.8倍 | — |
| PBR | 2.40倍 | 3.51倍 |
| ROE | 20.6% | 12.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
強気派は、人手不足を背景に人材サービス需要が拡大しており、売上高の成長(2026年3月期は103億円予想)が続くとみる。また、ROE20%超と高収益で、配当利回りも4%を超え、株主還元が充実している点を評価する。一方、弱気派は、営業利益率が13%から11.6%に低下するなど、競争激化で単価が下落していると懸念。派遣法規制の強化や、景気悪化で雇用需要が減退するリスクも指摘する。
- 人手不足の追い風
少子高齢化で人材派遣需要は構造的に増加
- 高い収益性
ROE20%超で、事業の効率性が高い
- 株主還元の厚さ
配当利回りは4.48%と高い
- 売上高が75億→103億円と急成長2026年3月期影響中
2026年3月期売上高は103億円、前期比21億円増(+25.6%)。成長軌道が続く。
- 営業利益が11億円から12億円へ2期連続増益2026年3月期影響中
2025年3月期11億円→2026年3月期12億円。営業利益率11.65%。
- ROE20.6%と高水準、PBR2.33倍でも成長期待継続影響中
ROE20.6%と高水準。PBR2.33倍でも成長期待で株価の下支えとなる。
- 配当利回り4.48%と小型株では高利回り継続影響弱
予想配当利回り4.48%。時価総額78億円で利回りが投資妙味を提供。
- 競争激化
大手派遣会社との価格競争で単価下落の懸念
- 規制強化リスク
派遣法改正で事業環境が厳しくなる可能性
- 景気変動の影響
雇用需要は景気に連動し、不況時は業績悪化
- 営業利益率が13.41%から11.65%へ低下2026年3月期影響中
営業利益率は前期比1.76pt低下の11.65%。売上高が増加しても利益率が下がっている。
- 最終利益は6億円で3期連続横ばい通年影響中
2024年3月期から2026年3月期まで最終利益は6億円。増収効果が最終利益に結びついていない。
- 予想PERが非開示で成長の持続性が検証しづらい不定影響弱
予想PERが非開示。アナリスト予想が乏しく、成長の持続性を検証しづらい。
- 外国人保有比率1.26%と低く流動性が乏しい継続影響弱
外国法人持ち株比率1.26%、時価総額78億円。売買代金が細く、機関投資家の参入が限定的。
- 稼働率
- 派遣スタッフの稼働状況が収益に直結
- 派遣単価の推移
- 競争環境と価格転嫁力を測る
- 登録者数
- 安定供給体制の規模を示す
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり15.5円で、前期から+7.1%。いまの株価に対する利回りは4.71%。増配か配当維持が3年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2023年3月 | 7 | — | 38.3 |
| 2024年3月 | 10 | 46.2 | 25.1 |
| 2025年3月 | 14 | 47.4 | 52.7 |
| 2026年3月 | 15 | 7.1 | 55.5 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥15.5
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ1,820人。区分でいちばん多いのは個人・その他で68.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が29.5%を占め、残る70.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 65.3 | 61.9 | 63.2 | 63.9 | 71.5 | 68.2 |
| 事業法人 | 34.7 | 27.9 | 25.9 | 26.5 | 26.4 | 29.5 |
| 自己株式 | — | — | 11.1 | 10.4 | 17.0 | 6.3 |
| 証券会社 | — | 3.6 | 2.4 | 1.2 | 0.8 | 1.0 |
| 外国法人 | — | 3.9 | 5.0 | 2.0 | 1.0 | 0.9 |
| 外国人個人 | — | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.2 | 0.3 |
| 金融機関 | — | 2.5 | 3.5 | 6.3 | 0.0 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社アイランドプラス | 15.90 |
| 02 | 加島 禎二 | 13.95 |
| 03 | 加藤 友希 | 6.92 |
| 04 | 株式会社PINE RIVER | 6.92 |
| 05 | 若鍋 孝司 | 6.05 |
| 06 | 株式会社アイズ | 6.05 |
| 07 | 田口 佳子 | 5.77 |
| 08 | 山崎 教世 | 3.89 |
| 09 | 小林 剛 | 2.83 |
| 10 | 吉冨 敏雄 | 2.08 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 10期分
1株利益は10期で−99%、1株純資産は10期で−99%。直近期のROEは20.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 2,672 | 12,243 | 9.8 | — | — |
| 2018年3月 | 8,117 | 19,934 | 34.1 | — | — |
| 2019年3月 | 37 | 129 | 32.7 | — | — |
| 2020年3月 | 33 | 163 | 22.9 | — | — |
| 2021年3月 | 7 | 88 | 8.7 | — | — |
| 2022年3月 | 14 | 147 | 13.1 | 16.2 | 63.2 |
| 2023年3月 | 22 | 135 | 15.1 | 18.7 | 38.3 |
| 2024年3月 | 27 | 131 | 20.1 | 12.9 | 25.1 |
| 2025年3月 | 25 | 125 | 19.3 | 13.5 | 52.7 |
| 2026年3月 | 27 | 137 | 20.6 | 11.7 | 55.5 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
6名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は6名。2026/3期の役員報酬は総額135百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 加島禎二 | 代表 取締役 社長 | 59 | 6,908,355 |
| 井上卓哉 | 代表 取締役 副社長 | 49 | 22,811,400,000 |
| 吉冨敏雄 | 取締役 | 56 | 482,192 |
| 渡邊龍男 | 取締役 監査等委員 | 62 | — |
| 広野清志 | 取締役 監査等委員 | 52 | — |
| 新谷美保子 | 取締役 監査等委員 | 48 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 4 | 88 | 18 | 10 | 116 | 29 |
| 社外取締役 | 3 | 19 | — | — | 19 | 6 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容2,451字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,716字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク4,389字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,962字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第10期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-25
- 半期報告書半期報告書-第10期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第9期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-25
- 半期報告書半期報告書-第9期(2024/04/01-2024/09/30)2024-11-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第8期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-27
- 四半期報告書四半期報告書-第8期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-09
- 四半期報告書四半期報告書-第8期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第8期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第7期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-29
- 四半期報告書四半期報告書-第7期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第7期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第7期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-15
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