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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

モルフォ

3653 · Growth · 情報・通信業

概要

モルフォは2004年に設立された画像処理ソフトウェア専門企業である。スマートフォン向けを主力とし、車載やDX領域へ事業を拡大。ソフトウェア・ライセンス事業を主とし、2025年10月期の売上高は34億円、従業員166名。東京証券取引所グロース市場に上場(2011年)。画像処理機能をすべてソフトウェアで実現する技術が強みで、省スペース・低消費電力が特徴。

ソフトウェア・ライセンスを軸とする収益構造

モルフォグループの事業は単一セグメントで、ソフトウェア・ライセンス事業を営む。収益はロイヤリティ収入、サポート収入、開発収入の3区分から成る。ロイヤリティ収入が中心で、スマートフォン等の機器出荷台数や利用期間に応じたライセンス料を収受する。サポート収入は製品実装支援や保守サポート、開発収入は受託研究や評価用ライセンスを提供する。直近2025年10月期の売上高は33.6億円と前年比1.7%増加したが、営業利益は0.46億円と減益となった。これは研究開発投資や海外子会社費用の増加による。

すべてソフトウェアで実現する画像処理技術

同社の技術的な芯は、画像の認知・処理・表現の一連のプロセスをすべてソフトウェアで処理する点にある。ハードウェアによる専用回路を使わないため、余計な容積を必要とせず壊れにくく、消費電力が少ない。この特性は小型・軽量が求められるスマートフォンや車載機器に適している。具体的な処理としてノイズ低減、HDR合成、手ぶれ補正、スーパーレゾリューションなどをソフトウェアで実現。ディープラーニング技術も取り入れ、画像認識性能を高めている。

5カ国に広がる販売とサポート体制

本社は東京都千代田区に置く。海外は米国、韓国、中国、台湾に連結子会社を持つ(Morpho US, Inc.、Morpho Korea, Inc.、Morpho China, Inc.、Morpho Taiwan, Inc.)。これらの子会社は現地顧客への販売サポートとマーケティングを担う。特に中国市場ではスマートフォンメーカーやODMメーカー向けの開拓を継続し、ライセンス収入の伸長に寄与した。またフィンランドのAI開発企業Top Data Science Ltd.を持分法適用関連会社とし、AI技術の獲得にも取り組む。

6社で構成される企業グループ

モルフォグループは、親会社である株式会社モルフォと5つの連結子会社で構成される。国内子会社は株式会社モルフォAIソリューションズ(2019年設立)。海外子会社はMorpho US, Inc.(2012年設立)、Morpho Korea, Inc.(2013年)、Morpho China, Inc.(2018年)、Morpho Taiwan, Inc.(2020年)。これら子会社は主に海外顧客への販売・サポートを担当する。また2018年に子会社化したTop Data Science Ltd.は2021年に完全子会社化後、2025年に株式の一部を譲渡し持分法適用関連会社に変更した。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
34億円
営業利益
0億円
営業利益率
0.0%
純利益
-1億円
2025/10 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書のセグメント情報(2018/10期)より

事業別の売上と利益

2018/10
事業売上構成比利益利益率
カメラデバイス事業22億円91.7%13億円59.1%
ネットワークサービス事業2億円8.3%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

製品と技術

ソフトウェアベースの画像処理エンジン

モルフォの根幹技術は画像処理エンジン「Morpho Image Processing Engine」シリーズである。ノイズ低減、高ダイナミックレンジ(HDR)合成、手ぶれ補正、スーパーレゾリューション(超解像)などの機能を、すべてソフトウェアだけで実現する。これにより専用ハードウェアが不要で、搭載機器の設計自由度が高まり、消費電力を抑えられる。ライセンス形式で提供され、スマートフォン、タブレット、ウェアラブルデバイスなどに組み込まれている。

スマートフォン向けライセンスが主力事業

売上の多くをスマートフォン向けライセンスが占める。中国のスマートフォンメーカーやODMメーカーへの供給が中心で、出荷台数に応じたロイヤリティ収入が安定的に発生する。2025年10月期にはスマートデバイス領域でのライセンス収入が伸長。ウェアラブルデバイス向けにも展開を広げている。また、機種限定の一括ライセンスや期間ライセンスなど、顧客のニーズに応じた柔軟な契約形態を採る。

車載/モビリティ向けADAS・ドライバーモニタリング

車載分野では、自動運転・先進運転支援システム(AD/ADAS)向けの画像認識技術と、ドライバーモニタリングシステム(DMS)向けの顔認識技術を開発。ディープラーニングを活用した物体検出や車線認識、運転者の状態監視などをソフトウェアで実現する。2015年のデンソーとの提携以降、自動車メーカーや車載機器メーカーとの協業を強化。2025年10月期には車載/モビリティ領域の開発投資を積極化したが、売上への貢献はまだ限定的である。

DX領域でのOCR・セキュリティカメラ・建設応用

DX(デジタルトランスフォーメーション)領域では、光学文字認識(OCR)、セキュリティカメラ向け画像認識、建設現場で応用される画像処理技術を提供する。OCRは帳票や看板の文字読み取りに、セキュリティカメラは不審人物検知などに使われる。建設分野では、ディープラーニングによる構造物のひび割れ検出や進捗管理を支援。2025年10月期にはグループ再編により営業体制を強化し、新規案件の獲得を目指している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

画像処理AIで差別化、営業赤字拡大

モルフォは画像処理AI技術を核とするソフトウェア企業。競合のVRain Solutionやソラコムと比べ、独自の画像処理エンジンで差別化を図るが、売上高は34億円と小規模。2025年10月期の営業利益率は0%と急落し、収益性改善が急務。AI市場の成長を背景に事業拡大の余地はあるが、競争激化で優位性維持が課題。

強み

  • 独自の画像処理エンジンを持ち、スマートフォンや自動車向けに強み。
  • カメラ画像処理分野で国内トップクラスのシェアを有する。
  • 自動運転やロボット向けなど、AI需要拡大で事業機会増加。
  • エンジニア比率が高く、技術開発に注力している。

課題

  • 営業利益率が9%から0%に低下し、赤字化のリスク。
  • 売上高34億円と小さく、競合に対する規模の不利。
  • スマートフォン市場の成熟が成長の制約要因。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がモルフォ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで1番目にあたる。

#企業時価総額PER
13653モルフォ56億円
24395アクリート56億円15.7倍
34019スタメン56億円19.1倍
43920アイビーシー56億円14.1倍
54496コマースOneホールディングス56億円18.2倍
65599S&J56億円13.7倍
73826システムインテグレータ55億円11.9倍
83841ジーダット55億円31.3倍
94196ネオマーケティング55億円
105597ブルーイノベーション55億円
114486ユナイトアンドグロウ55億円11.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 20件

東京大学本郷キャンパス内から始まった2004年

2004年5月、東京都港区南青山に株式会社モルフォが設立された。同年9月には本社を東京大学本郷キャンパス内(文京区本郷)に移転。大学キャンパスに拠点を置くことで、最先端の研究環境と人材との近接性を確保した。この時期、画像処理ソフトウェアの市場はスマートフォン普及前夜であり、同社は組込み機器向けのアルゴリズム開発に注力した。

2011年の株式上場とその後の海外展開

2011年7月、東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場。上場を機に資金調達力を高め、海外展開を加速する。2012年2月には米国子会社Morpho US, Inc.を設立し、北米市場への販売拠点を確保。2013年10月には韓国子会社Morpho Korea, Inc.を設立し、スマートフォン需要が旺盛な東アジア地域で営業基盤を築いた。

デンソーとの資本業務提携で自動車分野へ進出

2015年12月、株式会社デンソーと資本業務提携を締結。自動車の先進運転支援システム(ADAS)や自動運転向け画像処理技術の開発を強化した。2017年には株式会社エスアールエルやみらかホールディングス(現H.U.グループホールディングス)とも提携し、医療・ヘルスケア分野への応用も模索した。この時期、車載/モビリティ領域を新たな成長の柱として位置づけ始める。

AI技術の獲得とフィンランド企業の子会社化

2018年10月、フィンランドの人工知能(AI)開発企業Top Data Science Ltd.を子会社化。同社はディープラーニングや機械学習の専門技術を持ち、画像認識性能の向上に寄与した。2021年6月には完全子会社化し、グループ内にAI開発力を取り込んだ。しかし2025年3月、同社株式の一部を対象会社およびその従業員に譲渡し、持分法適用関連会社に変更。連携を維持しつつ、独立性を高める判断をした。

2018年から2020年にかけての中国・台湾進出

2018年8月、中国子会社Morpho China, Inc.を設立。中国市場はスマートフォン生産の一大拠点であり、現地メーカーへのライセンス販売を強化した。2020年6月には台湾子会社Morpho Taiwan, Inc.を設立し、半導体や電子機器産業が集積する台湾にも販売網を拡大。これらの子会社は現地顧客への技術サポートも担い、売上高の拡大に貢献した。

市場区分変更とソニーとの提携、近年の動き

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、マザーズ市場からグロース市場に移行。同年4月には本社を東京都千代田区神田錦町に移転し、執務環境を刷新した。2024年9月にはソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社と資本業務提携。画像センサーと画像処理ソフトウェアの協業を狙う。2025年10月期の売上高は34億円と過去最高を更新したが、営業利益はほぼゼロと伸び悩んだ。

年表20件を開く

2000年代

  • 2004年5月創業東京都港区南青山に株式会社モルフォを設立
  • 2004年9月本社を東京大学本郷キャンパス内(東京都文京区本郷)に移転

2010年代

  • 2011年7月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式上場
  • 2012年2月米国子会社「Morpho US, Inc.」を設立
  • 2013年10月韓国子会社「Morpho Korea, Inc.」を設立
  • 2014年4月本社を東京都千代田区西神田に移転
  • 2015年12月株式会社デンソーと資本業務提携
  • 2017年4月株式会社エスアールエルと業務提携
  • 2017年11月みらかホールディングス株式会社(現 H.U.グループホールディングス株式会社)と資本提携
  • 2018年8月中国子会社「Morpho China, Inc.」を設立
  • 2018年10月M&AフィンランドのAI開発企業「Top Data Science Ltd.」を子会社化
  • 2019年11月PUX株式会社を持分法適用関連会社化
  • 2019年12月国内子会社「株式会社モルフォAIソリューションズ」を設立

2020年代

  • 2020年6月台湾子会社「Morpho Taiwan, Inc.」を設立
  • 2021年6月M&AフィンランドのAI開発企業「Top Data Science Ltd.」を完全子会社化
  • 2021年9月株式会社ミックウェアと業務提携
  • 2022年4月本社を東京都千代田区神田錦町に移転
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所市場マザーズ市場からグロース市場に移行
  • 2024年9月ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社と資本業務提携
  • 2025年3月商号変更「Top Data Science Ltd.」の株式を対象会社及び対象会社従業員に一部譲渡し、持分法適用関連会社に変更

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/10期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    新規事業領域への展開

    車載/モビリティ領域では自動運転・先進運転支援システム(AD/ADAS)やドライバーモニタリングシステム、DX領域では光学文字認識(OCR)、セキュリティカメラ、建設向け画像処理・ディープラーニング技術の開発を推進し事業規模拡大を図る。

  2. 02

    海外市場への展開加速

    海外市場に精通した人材採用やビジネスパートナーとの連携を通じて海外営業を強化。先端半導体・センサー企業との協業で処理高速化・低消費電力化を進め、グローバル人材採用で海外展開を加速する。

  3. 03

    内部管理体制の強化

    コーポレート・ガバナンス機能強化のため内部統制システムを適切に運用。内部統制委員会による定期的モニタリングと改善を実施し、ベンチャー企業としての俊敏さと効率的な組織体制を両立させる。

  4. 04

    人材の育成と確保

    技術革新と競争激化の中、高度専門人材の獲得競争に勝ち抜くため、企業認知度向上、開発力強化による採用力強化、戦略的な人材育成に取り組む。

  5. 05

    知的財産権の確保

    研究開発主導型企業として、独自技術の特許権取得・活用・維持を推進。知的財産部門と技術部門の情報共有を密にし、外部パートナーも活用しながら他社権利侵害を回避し安定した事業推進を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で166人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は675万円で、9期前と比べて+2.7%平均年齢は36.7歳、平均勤続年数は5.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年10月73
2017年10月82
2018年10月96
2019年10月65736.14.2100
2020年10月66735.64.1135
2021年10月61436.44.8151
2022年10月64136.65.1143
2023年10月63237.45.4151
2024年10月67536.65.3162185
2025年10月67536.75.61660

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社7(国内 3 / 海外 4、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 東京都千代田区328百万円
Morpho China, Inc. — 中国深セン市29百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社モルフォAIソリューションズ
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Morpho US, Inc.
    米国 カリフォルニア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Morpho Korea, Inc.
    韓国 ソウル市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Morpho China, Inc.(注)1、2
    中国 深セン市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Morpho Taiwan, Inc.
    台湾 台北市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    PUX株式会社
    大阪府 大阪市中央区 · 持分法適用会社
    議決権20.8%
  • 国内
    Top Data Science Ltd.
    フィンランド ヘルシンキ · 持分法適用会社
    議決権26.3%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    令和7年度青本資料OCRテキスト化事業
    経済産業省 · 2025-12-17
    1,600万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年10月期の売上高は34億円営業利益0億円前期と比べると増収減益で、売上が+3.0%、利益が-100.0%。

売上高
+3.0%
34億円
営業利益
-100.0%
0億円
純利益
-133.3%
-1億円
営業利益率
0.0%
前期比 -9.1%pt

会社が出している今期の予想2026年10月期

項目会社予想前期実績
売上高30億円34億円
営業利益-3億円0億円
純利益-5億円-1億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は12億円、営業利益は−5億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は−20.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q4−2−50.0−2
2023年2Q6−1−16.7−2
2023年3Q5−1−20.00
2023年4Q91
2024年1Q7−1−14.3−1
2024年2Q8225.02
2024年4Q18211.12
2025年2Q15−1−6.7−2
2025年4Q1915.31
2026年2Q12−5−41.7−7

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年10月期からの14期で、売上は9億円から34億円へ3.8倍に増えた。直近期の営業利益率は0.0%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
米国子会社「Morpho US, Inc.」を設立
2012年10月9−5−6
韓国子会社「Morpho Korea, Inc.」を設立
2013年10月1010
2014年10月1433
2015年10月2086
2016年10月2185
2017年10月2486
フィンランドのAI開発企業「Top Data Science Ltd.」を子会社化
2018年10月2475
国内子会社「株式会社モルフォAIソリューションズ」を設立
2019年10月2653
台湾子会社「Morpho Taiwan, Inc.」を設立
2020年10月21−1−7
フィンランドのAI開発企業「Top Data Science Ltd.」を完全子会社化
2021年10月17−8−8
2022年10月20−5−7
2023年10月24−2−3
2024年10月33339.13
「Top Data Science Ltd.」の株式を対象会社及び対象会社従業員に一部譲渡し、持分法適用関連会社に変更
2025年10月34010.0−1

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年10月期

売上高34億円のうち、営業利益として残るのは0億円0.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-1億円、売上の-2.9%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金47.1%16億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金52.9%18億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益0.0%0億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
52.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比8.4pt
0.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比9.6pt
-2.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROA
-2.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年10月期は営業CFが0億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは−4億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は25億円で、売上の8.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年10月−3−10−411
2013年10月000011
2014年10月201213
2015年10月8−10720
2016年10月3−19231
2017年10月7−11638
2018年10月5−45143
2019年10月6−10548
2020年10月−1−30−444
2021年10月−7−2−3−934
2022年10月−42−2−231
2023年10月−3−10−427
2024年10月2−11129
2025年10月0−40−425

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年10月期の総資産は41億円。このうち返さなくてよい自己資本が36億円で、自己資本比率は87.3%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年10月1512379.8
2013年10月1613382.5
2014年10月2117480.3
2015年10月2923679.0
2016年10月4138392.4
2017年10月4845393.2
2018年10月5855393.3
2019年10月6158394.0
2020年10月5451394.6
2021年10月4641591.2
2022年10月3934588.1
2023年10月3731684.9
2024年10月4336685.4
2025年10月4136587.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年10月期の内訳
現金及び預金
25億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
5億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
50
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中26位あたり、逆に低いのは営業利益率605社中530位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
0.0%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
87.3%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.0%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,015で、1年前と比べて-20.8%過去52週の値幅のなかでは59%の位置にある。

¥1,015+17.3%1ヶ月+51.0%1年-20.8%時価総額56億円
過去52週の値幅
安値¥557高値¥1,337

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PBR1.78倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

1ヶ月で+6.6%と反発も、1年では-49.5%と大幅下落。25日線(625円)を上回り、75日線(644円)に接近。52週高値1337円からは53%低い水準で、低調な展開。7/22に出来高70,200株と突出したが、その後は減少。RSIは47.6で中性。200日線(761円)を大きく下回り、長期トレンドは下降。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PBR1.11倍は業界平均3.44倍を大きく下回り、割安。ROE8.8%と収益性はあるが、PERは非開示で利益が不安定。直近では減益予想。配当利回り0%と無配。業界平均対比ではPBRが非常に低く割安に見えるが、業績の変動性と無配を考慮するとほぼ妥当に近い。

指標この会社業種平均
PBR1.78倍2.96倍
ROE8.8%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

画像処理技術のライセンスビジネスは成長余地がある一方、競合の台頭や技術トレンドの変化がリスク。強気派は、スマホカメラの高機能化やAR・VRなど新たな応用分野の拡大を追い風に、ライセンス収入が増加するとみる。また、自社開発の技術力が評価され、大手メーカーとの取引拡大を期待する。弱気派は、競合他社が類似技術を低価格で提供しており、差別化が難しくなっていること、特定顧客への依存度が高く、契約失注のリスクがあることを指摘する。業績は主要顧客の採用動向と技術開発のスピードに依存する。

プラスに働く材料7
  • 技術力の高さ

    高度な画像処理アルゴリズムで他社と差別化し、採用実績が増えている。

  • 新市場の拡大

    ARや自動運転などカメラ用途の広がりでライセンス機会が増加。

  • 黒字化の達成

    直近で黒字転換し、売上も拡大基調にある。

  • 3期連続増収の継続で売上拡大通年影響

    FY23売上24億円→FY24 33億円→FY25 34億円と増加。FY26も増収すれば固定費負担が軽減され収益改善の素地となる。

  • 営業利益率9.09%への回復余地決算発表後影響

    FY24に営業利益3億円(利益率9.09%)を達成。FY25は0円と悪化したが、同水準に戻れば時価総額35億円の約9%に相当する営業利益が創出される。

  • 純利益黒字化でPER算出可能に次回決算影響

    FY25は純損失1億円と赤字。FY24の純利益3億円を回復すればPER約11.7倍(時価総額35億円ベース)となり割高感が解消される。

  • PBR1.1倍の下値堅さ継続影響

    PBRは1.10倍と解散価値に近く、1年間で株価は約半減した。業績悪化でも下値リスクが限定され、新規資金流入の余地がある。

マイナスに働く材料7
  • 競争激化

    大手や新興の競合が低価格で類似技術を提供し、価格競争が発生。

  • 顧客依存

    少数の大口顧客に依存しており、失注時の影響が大きい。

  • 技術革新の速さ

    AIなど新技術の登場で既存技術が陳腐化するリスクがある。

  • 売上高の減少局面入り決算発表後影響

    FY25の増収率は前期比3.0%と前年37.5%から急減速。仮に減収に転じれば営業赤字拡大で時価総額35億円はさらに棄損する。

  • 営業赤字への再転落通年影響

    FY25営業利益は0円と前期の3億円から消滅。人件費や材料費の上昇が続けば赤字転落により利益棄損が生じる。

  • 最終損失の継続で財務悪化通年影響

    FY23純損失3億円、FY25純損失1億円と赤字が断続。自己資本の減少が続けばPBR1.1倍の下支えが失われる。

  • 無配当の方針が続く次回株主総会影響

    配当利回りは0%。株主還元がないため長期保有の魅力が薄く、売り圧力が続く可能性がある。

次の決算で確かめる点
ライセンス収入
主力ビジネスの規模と成長性を直接示すため。
大口顧客数
依存度の変化と顧客基盤の拡大を測るため。

株主

有価証券報告書より

2025年10月期末の株主数は延べ5,486人。区分でいちばん多いのは個人・その他74.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が13.1%を占め、残る86.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年10月%2021年10月%2022年10月%2023年10月%2024年10月%2025年10月%
個人・その他77.480.779.978.672.074.4
事業法人8.78.48.410.211.711.0
証券会社9.49.310.78.010.57.5
外国法人4.11.20.51.23.94.9
自己株式0.02.95.35.35.14.7
金融機関0.40.40.42.01.92.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01平賀 督基9.34
02株式会社ミックウェア4.01
03松井証券株式会社3.95
04株式会社SBI証券2.74
05石橋 拓郎2.71
06株式会社デンソー2.58
07高井 正美2.51
08中村 得郎2.36
09THE NOMURA TRUST AND BANKING CO., LTD. AS THE TRUSTEE OFREPURCHASE AGREEMENT MOTHER FUND(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.90
10日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)1.87

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+96%、1株純資産は14期で−13%。直近期のROEは8.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2012年10月−368788
2013年10月208242.4169.0
2014年10月6534121.022.8
2015年10月12246730.334.2
2016年10月9871916.745.4
2017年10月12085115.339.5
2018年10月871,0149.433.9
2019年10月631,0686.141.4
2020年10月−121947
2021年10月−147789
2022年10月−130663
2023年10月−59614
2024年10月596978.827.9
2025年10月−15689

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/10期の役員報酬は総額92百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
平賀督基代表取締役社長51514,628
曽田誠取締役63
西山貴之取締役505,344
各務茂夫取締役66
永田淸人取締役68
秋山ゆかり取締役53
桑村信彦常勤監査役70
上原将人監査役626,000
黒住哲理監査役51

役員報酬の内訳2025/10

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)344595819
社外取締役734345

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/10期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,344字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び当社の連結子会社5社(株式会社モルフォAIソリューションズ、Morpho US, Inc.、Morpho Korea, Inc.、Morpho China, Inc.、Morpho Taiwan, Inc.)の6社で構成されており、スマートフォン等の組込み機器をはじめとして、様々なプラットフォームにおいて画像を認知、処理、そして表現する、これら一連のプロセスに係る各種ソフトウェアを提供しております。 <ソフトウェア製品について> 当社グループは、デジタル画像に関する高度なアルゴリズムを創出すべく研究開発を行い、最先端の画像処理技術を駆使した各種ソフトウェアを製品化しております。現在の当社の技術及び製品の優位性は、機能を全てソフトウェアで実現しているため余計な容積を必要とせず壊れにくく、且つ消費電力が少ないという点であると考えております。 <収益構造について> 当社グループは主に、国内外のスマートフォン市場を中心にソフトウェア・ライセンス事業を営んでおります。当社が開発・ライセンス販売・顧客サポートを行うほか、連結子会社であるMorpho US, Inc.、Morpho Korea, Inc.、Morpho China, Inc.及びMorpho Taiwan, Inc.が海外顧客への販売・技術面でのサポートや海外市場のマーケティング活動を行うという体制で推進しております。 事業の売上高は①ロイヤリティ収入、②サポート収入、③開発収入で区分されます。当社グループの収益構成の概要は以下のとおりであります。 ① ロイヤリティ収入 主に国内外の各種事業者等に対して、当社グループのソフトウェア製品を商用目的で頒布・利用することを許諾して、主に当社グループの製品が搭載された機器等の出荷台数に応じたライセンス料、利用期間に応じたライセンス料、あるいは機種限定での一括ライセンス料を収受する収入であります。 当該収入は、当社グループ単独又は他社と連携しながら、契約主体は当社グループと利用許諾先との間の直接取引としております。またライセンス料の収受方法は、出荷数実績に応じて収受する方式、ライセンス期間にわたり一定の金額を収受する方式と、引き渡し後に一括で収受する方式に大別されます。 ② サポート収入 主に国内外の各種事業者等に対して、当社グループソフトウェア製品の利用を許諾することを前提とした当社グループ製品の実装(ポーティング)支援等を行う開発サポート収入と、当社グループソフトウェア製品を利用許諾した後に、一定期間の技術的なサポートを提供する保守サポート収入とに区分されます。 ③ 開発収入 主に国内外の各種事業者等が試作機等へ実装し技術的な評価等を行う場合に、当社グループ技術や製品の利用範囲を限定して当社グループの標準的な画像処理エンジンを提供する収入や、新たな技術や製品・サービスを創出する際に、取引先の仕様により研究又は開発を請け負う収入であります。後者については、成果物の権利を双方で共有することができ、一定の条件を満たせば当社グループが単独でライセンスビジネスを行うことができます。 [事業の系統図]
経営方針・対処すべき課題1,983字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 企業理念及び中期的な会社の経営方針等 当社グループは、『新たなイメージング・テクノロジーを創造する集団として、革新的な技術を最適な「かたち」で実用化させ、技術の発展と豊かな文化の実現に貢献する』ことを理念としております。 当社グループでは『Rise above what we see, to realize what we feel ― 人間の目を拡張し、感動に満ちた世界を実現しよう ―』をビジョンとして掲げ、画像処理と画像認識技術の融合による新たな技術開発及び製品開発に積極的に取り組んでまいります。 (2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社が取り組むべき主要な課題等は、以下のとおりであります。 ① 新規事業領域への展開について 当社グループは、スマートデバイス、車載/モビリティ、DX(デジタルトランスフォーメーション)市場を主要な事業領域としております。中でも車載/モビリティ、DX領域においては、カメラデバイスやIoT技術の活用が広がっており、当社グループの新規事業領域として成長戦略の柱になるものと考えております。 具体的には、車載/モビリティ領域においては自動運転・先進運転支援システム(AD/ADAS)及びドライバーモニタリングシステム、DX領域においては光学文字認識(OCR)及びセキュリティカメラ、建設で応用される画像処理やディープラーニング等を活用した画像認識技術等の開発を積極的に推進し、事業規模の拡大を図っていく方針であります。 ② 海外市場への展開について 当社グループが更に事業規模を拡大させるためには、海外展開の加速が重要なテーマとなります。これまで、海外市場に精通した人材採用を進めることで社内の海外営業体制を強化するとともに、幅広いネットワークを有したビジネスパートナーとの事業連携を進め、海外顧客への営業活動を強化してまいりました。 今後においては、最先端の半導体やセンサー技術をもつ企業との協業を通した処理高速化・低消費電力化を推し進める一方、管理部門におけるグローバル人材採用を進め、海外展開の加速による事業規模拡大に努めてまいります。 ③ 内部管理体制の強化について 当社グループ事業の継続的な発展を実現させるためには、コーポレート・ガバナンス機能の強化は必須であり、そのために内部統制システムの適切な運用が重要であると認識しております。 コーポレート・ガバナンスに関しては、内部統制委員会による定期的モニタリングの実施と改善を図ることにより適切に運用しております。ステークホルダーに対して経営の適切性や健全性を確保しつつ、ベンチャー企業としての俊敏さも兼ね備えたグループ全体的に効率化された組織体制の更なる強化に取り組んでまいります。 ④ 人材の育成等について 当社グループが置かれる事業環境は、技術革新の急速な進展と業界内競争の激化により、高度で革新的な技術・サービスが求められています。 この状況下、専門知識・技術を有する人材の獲得競争は激化しており、特に新規事業展開に必要な高度専門人材の確保が急務です。この獲得競争を勝ち抜くためには、当社独自の強みを訴求することが不可欠です。また、高い技術力だけでなく、その技術の有用性を市場に伝え、効果的な活用方法を提示できる人材の育成および確保が極めて重要です。よって、企業認知度の向上、開発力の強化を通じた採用力の強化、および戦略的な人材育成に努めてまいります。 ⑤ 知的財産権の確保等について 当社グループは研究開発主導型の企業として、既存の技術とは一線を画す新たな技術を世に送り出すことを社業の礎としております。ただIT・ソフトウェア分野においては、国内外大手電機メーカーや欧米IT・ソフトウェア企業等各社が知的財産権の取得に積極的に取り組んでおり、当社グループの属する画像処理の分野も例外ではありません。 新規性のある独自技術の保護及び当社の活動領域の確保のために、独自の技術分野については、他社に先立って特許権の取得、活用、維持を進めていく方針であります。 当社グループでは、専門的知識を有した社員を知的財産部門に配置し、技術部門との情報共有を密に図るとともに、他社の知的財産権の調査や出願手続等の一部は外部パートナーを活用しながら適切に取り組んでまいります。具体的には、事業全体の価値向上に寄与する特許権の取得を推進し、潜在的資産価値の最大化に向けて積極的に取り組むとともに、知的財産権の調査においては他社の知的財産権の侵害を回避し、安定・継続した事業の推進に寄与してまいります。
事業等のリスク1,644字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは以下のとおりであります。 なお、記載した事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものでありますが、当社グループに関するすべてのリスクを網羅したものではありません。 リスク項目   リスク内容   リスクへの対応策 新技術及び新製品の開発   ① 既存技術の陳腐化② 競合製品の登場③ 製品投入の遅延④ 市場ニーズとのミスマッチ⑤ 開発環境の急変   ・独自の画像処理技術を強みとして、最先端のAI技術を初めとした製品・技術開発への取組・有能な人材の積極的採用による開発技術部門の有能な人材の確保と育成・多様な開発環境の確保 知的財産権   ① 他者による当社グループの権利の侵害② 当社グループによる他者の権利の侵害及び訴訟   ① 特許の獲得と保護② 第三者の知的財産権を侵害しないよう十分な調査のもとにした製品開発 特定の市場/顧客への依存   ・特定市場の成長鈍化や後退・主要顧客との取引環境の変化による業績の変動   ・取引先との継続的で良好な関係の維持・様々な地域/用途/顧客への取引展開を加速しリスク分散 事業成長   中期経営計画「Vision2027」で設定している事業戦略が、経済環境の変化等の影響により計画どおり進捗しなかった場合に、当社グループの事業成長に及ぼす影響   外部環境を注意深く観察しながら、高い技術力等の当社資産を有効活用して事業戦略を進捗させ、当社グループの事業成長を実現 海外事業展開   ① 中国などのカントリーリスクや海外紛争などの地政学リスクが顕在化した場合の、半導体の供給減少や車載ビジネスへの影響に起因する当社グループ及び顧客、協力会社等の事業の中断② 為替相場の変動の影響   ① 様々な地域/用途/顧客への取引展開、グローバルな経営体制の構築、情報収集体制を含む内部統制の強化② 為替リスクを低減するための為替予約などリスクヘッジ 提携及び買収   他社との事業提携・資本提携及び他社の買収において、期待した収益や成果を充分に得られなかった場合の当社グループの事業展開及び業績、財務状態への影響   期待される収益(リターン)、提携先のDD等を通じたリスク評価による、提携時の意思決定における十分な検討、及び提携・買収後も円滑な事業遂行を阻害する要因を早期に洗い出し対処 内部管理体制   ① 海外子会社の内部統制の不備② 管理部門の人材確保を含んだ管理体制の不備③ 役職員の不正及び不法行為の発生   海外子会社も含めた内部統制システムの適切な運用、充実、強化 情報セキュリティ   ・当社グループ固有の技術情報等又は当社グループが顧客から受領した技術情報等の漏洩等・ランサムウェア等による、当社グループが保有する技術情報等へのアクセスの遮断   ・役職員の研修及びセキュリティ訓練などの実施・エンドポイントセキュリティをはじめとする体制の強化 自然災害及び感染症等   以下の事象の発生に伴う事業の中断① 地震及び台風等の自然災害、事故、火災等② 感染症の感染拡大   ① 事象の発生内容に応じて対策本部を設置する等、グループ一体で対応を行えるよう体制を整備② 従業員の安全確保、社会的要請への最大限の協力、事業遂行の維持を最優先に感染予防対策を実施 (注) 1.カントリーリスクとして、法律・規制・税制変更、政治・経済情勢の変化、異なる商習慣等により、事業環境が悪化するリスクを想定しています。 2.地政学リスクとして、紛争・テロ等による特定地域が抱える政治的・軍事的な緊張の高まりが、地理的な位置関係により、その特定地域の経済又は世界経済全体の先行きを不透明にするリスクを想定しています。
経営成績の分析 (MD&A)4,778字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度の日本経済は、米国関税など輸出産業への逆風があるものの景気は底堅く、企業収益も高水準を維持しております。賃金上昇も続き、国内需要は概ね堅調に推移しています。金融政策の段階的正常化や積極的財政支出も、景気の下支え要因となっています。 一方で世界経済は、米国関税、中国経済の低迷、ウクライナ情勢の長期化に伴う資源価格高騰など、先行きの不透明感が続いております。地政学リスクや貿易摩擦が成長の下振れ要因となっています。 IT業界では、企業のDX投資やAI・機械学習・ビッグデータ解析の需要が引き続き堅調で関連市場は良好な状況を維持しておりますが、IT人材の需給逼迫は依然として課題となっております。 このような状況下において当社は、2025年10月期より中期経営計画「Vision2027」を策定し、「Rise above what we see, to realize what we feel-人間の目を拡張し、感動に満ちた世界を実現しよう-」をビジョンに掲げ、テクノロジーによるイノベーションを通じて顧客価値の最大化を目指しております。当社グループでは、スマートデバイス、車載/モビリティ、DXの事業領域を戦略領域と定め、これら戦略領域においてイメージング・テクノロジーを軸にした付加価値の高いソリューションを開発することで、顧客企業の課題解決を図ってまいります。 スマートデバイス領域においては、中国のスマートフォンメーカー、ウェアラブルデバイスメーカーやODMメーカーの開拓を継続し、ライセンス収入の伸長に寄与いたしました。 車載/モビリティ領域においては、自動車メーカー及び車載機器メーカーとの関係を強化しAD/ADAS領域の開発を強化しております。 DX領域においては、営業力強化のためグループ再編を行い、再構築を進めております。 また、テクノロジー主導型のプロダクトアウトを目的とした未来創造室を立ち上げ、次世代技術や事業モデルの研究開発を強化しております。これにより、ソフトウェアに留まらずハードウェアやサービスと連携した事業創造を加速させることを目指しています。 ⅰ) 財政状態 当連結会計年度末における資産、負債及び純資産の状況は次のとおりであります。 (資産) 流動資産合計は、3,249,845千円(前連結会計年度末比439,997千円減)となりました。これは主に、現金及び預金が410,444千円、売掛金が68,577千円減少したことによるものであります。 固定資産合計は、896,201千円(同323,540千円増)となりました。これは主に、無形固定資産が141,947千円、投資有価証券が161,461千円増加したことによるものであります。 以上の結果、資産合計は4,146,046千円(同116,456千円減)となりました。 (負債) 流動負債合計は、467,725千円(前連結会計年度末比141,016千円減)となりました。これは主に、買掛金が32,712千円増加、未払金が70,838千円減少したことによるものであります。 固定負債合計は、58,652千円(同45,624千円増)となりました。これは主に、繰延税金負債が52,137千円増加したことによるものであります。 以上の結果、負債合計は526,378千円(同95,392千円減)となりました。 (純資産) 純資産合計は、3,619,668千円(前連結会計年度末比21,064千円減)となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純損失の計上により利益剰余金が77,574千円減少、資本剰余金が10,453千円増加したことによるものであります。 ⅱ) 経営成績 当連結会計年度における業績は、海外子会社の貢献などにより売上高は3,359,633千円(前連結会計年度比1.7%増)、営業利益は45,847千円(前連結会計年度比82.1%減)、経常利益は71,962千円(前連結会計年度比75.8%減)、親会社株主に帰属する当期純損失は77,574千円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純利益301,484千円)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、2,525,433千円(前連結会計年度末比410,445千円減)となりました。なお、当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、14,059千円(前連結会計年度は207,178千円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益74,056千円、減価償却費84,118千円の計上によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、413,322千円(前連結会計年度は140,719千円の支出)となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出189,091千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、9,221千円(前連結会計年度は131,834千円の収入)となりました。これは主に、リース債務の返済による支出14,873千円によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 ⅰ) 生産実績 当社グループは、生産に該当する事項がありませんので、生産実績に関する記載はしておりません。 ⅱ) 受注実績 当連結会計年度の受注実績は次のとおりであります。 (単位:千円) セグメントの名称   当連結会計年度(自 2024年11月1日至 2025年10月31日) 受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) ソフトウェア関連事業   885,944   87.1   62,305   54.4 合計   885,944   87.1   62,305   54.4 (注) 当社の事業は単一セグメントであります。 ⅲ) 販売実績 a.当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。 (単位:千円) セグメントの名称   当連結会計年度(自 2024年11月1日至 2025年10月31日)   前年同期比(%) ソフトウェア関連事業   3,359,633   101.7 合計   3,359,633   101.7 (注) 1.当社グループの事業は単一セグメントであります。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおり であります。 相手先   前連結会計年度(自 2023年11月1日至 2024年10月31日)   当連結会計年度(自 2024年11月1日至 2025年10月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) Xiaomi Communications Co., Ltd.   493,659   14.9   589,238   17.5 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社   431,200   13.0   421,760   12.5 Motorola Mobility LLC   342,393   10.3   -   - (注) 当連結会計年度のMotorola Mobility LLCに対する販売実績は、総販売実績の10%未満のため、 記載を省略しております。 b.主な製品別の販売実績は、次のとおりであります。 ソフトウェア製品名   前連結会計年度(自 2023年11月1日至 2024年10月31日)   当連結会計年度(自 2024年11月1日至 2025年10月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) Morpho Image Refiner   265,778   14.0   358,557   18.6 Morpho Panorama Giga Pixel   274,229   14.4   327,535   17.0 Morpho Super-Resolution   217,386   11.4   238,919   12.4 MovieSolid   315,696   16.6   220,653   11.4 Morpho Distortion Correction   31,616   1.6   74,987   3.8 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容については、上記「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。また、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの概況につきましては、上記「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 資金需要及び資金調達につきましては、当社グループの属するソフトウェア業界は、事業の特性から常に新しい技術が創出され技術の陳腐化が早い事業環境にあります。またスマートフォンの急速な普及等、ハードウェアの進化により大幅な事業環境の変化が起こり得ます。 このような環境の中で、当社グループは、常に環境の変化に適応した革新的な技術やサービスの提供が求められております。従いまして、研究開発投資について継続的に実施していくことが求められ、かつ投下した研究開発投資等は比較的短期間のうちに成果に結実しなければならないものと認識しており、必然的に資金の循環は早くなるものと考えております。 今後につきましては、引き続き積極的に先行投資的な事業資金を投じていく方針であることから、現状の事業資金は、手元流動性の高い現金及び現金同等物として保持していく方針であります。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づいて作成されており、連結財務諸表の作成に当たって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況」の「連結財務諸表等 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」及び「財務諸表等 注記事項 (重要な会計方針)」に記載しております。 連結財務諸表の作成に当たり、資産及び負債又は損益の状況に影響を与える会計上の見積りは、過去の実績等の財務諸表作成時に入手可能な情報に基づき合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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