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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

アクリート

4395 · Growth · 情報・通信業

SMS配信を核とするメッセージングサービス企業。国内最大級の配信実績を持ち、AI・セキュリティ分野にも展開。

概要

株式会社アクリートは2014年にインディゴ株式会社のSMS配信事業を継承して設立された法人向けメッセージングサービス企業である。東京都千代田区に本社を置き、2025年12月期の連結売上高は88億円、従業員185名。東京証券取引所グロース市場に上場(銘柄コード4395)。SMS配信を中核としながら、AI・セキュリティ分野への事業多角化を進めている。

3セグメントで構成される事業ポートフォリオ

アクリートの事業は「コミュニケーション事業」「ソリューション事業」「投資・インキュベーション事業」の3セグメントで構成される。コミュニケーション事業はSMS配信サービスを中核とし、国内外の子会社を通じて展開する。ソリューション事業はAIやセキュリティ分野の独自ソリューションを開発・事業化する。投資・インキュベーション事業は有望なベンチャーへの投資やグループ企業の育成を担う。2025年12月期のセグメント別売上高は、コミュニケーション事業65億円、ソリューション事業12億円、投資・インキュベーション事業11億円である。

SMS配信を核とするコミュニケーション事業

コミュニケーション事業の主力は法人向けSMS配信サービスである。開始から16年で5,300社超の企業にサービスを提供し、国内シェア争いにおいて「通数」でトップクラスを維持する。海外SMSアグリゲーター向けのSMPP国際ゲートウェイサービスや、3キャリア対応の「+メッセージ」配信サービスも手掛ける。ベトナム子会社VietGuys J.S.C.を通じた海外メッセージングサービス、子会社テクノミックスによる「学校安心メール」などのメール配信サービスも含まれる。

AIとセキュリティに特化したソリューション事業

ソリューション事業は、新たな収益源としてAIやセキュリティ分野に注力する。音声・顔画像分析技術を用いた「ANOTHER AI」は、健康状態測定や適性分析、信用リスク測定などに活用される。学校教育向けIoTエッジデバイス「SchooMy」は高等学校向けに販売代理店網を拡充中。GPUサーバー関連事業ではコンテナデータセンター事業者向け販売を開始。米国Forward Edge-AIとの合弁で耐量子計算機暗号(PQC)技術の日本市場への展開を進める。

M&Aと投資によるインキュベーション事業

投資・インキュベーション事業では、グループ各社との連携強化を通じて新たな事業機会を創出する。子会社のズノー・メディアソリューションは広告運用・クリエイティブ制作によるプロモーション支援を展開。ズノーは入札情報プラットフォーム「入札王」をAI活用で強化し、グループのマーケティング活動にデータを活用する。フォーグローブはLINE関連事業のノウハウを生かし、「SMS+LINE」を核とした次世代メッセージ配信プラットフォームを開発中である。

業界の中での役割はメッセージングサービスプロバイダー(SMS配信、メール配信)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
88億円
営業利益
5億円
営業利益率
5.7%
純利益
3億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
コミュニケーション事業65億円73.9%11億円16.9%
ソリューション事業12億円13.6%0億円0.0%
投資・インキュベーション事業11億円12.5%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01コミュニケーション(SMS・メール配信)主力

国内SMS配信サービスを中心に、LINEミニアプリ等のSNS系メッセージングや、海外(ベトナム)でのメッセージングサービス、子会社テクノミックスによる「学校安心メール」などのメール配信サービスを展開。

主な製品・サービス3
国内SMS配信サービス
企業が顧客や従業員向けにSMSを一括配信するためのプラットフォーム。幅広い業種で利用される。
学校安心メール
学校と保護者間の連絡をメールで行うサービス。テクノミックス社が提供。
海外メッセージングサービス
ベトナム子会社VietGuys J.S.C.を通じた現地向けSMS等の配信サービス。

02AI・セキュリティソリューション準主力

AI(音声・顔画像分析)やセキュリティ(耐量子計算機暗号)分野の独自ソリューションを開発・事業化。学校教育向けIoTデバイス「Schoomy」やGPUサーバー関連事業も展開。

主な製品・サービス3
ANOTHER AI
音声・顔画像分析技術を活用したAIソリューション。
Schoomy
学校教育向けIoTエッジデバイス。
PQC(耐量子計算機暗号)
量子コンピュータ時代を見据えた次世代セキュリティ技術。Forword Edge-AI Japan社との合弁で展開。

03投資・インキュベーション副次

有望な開発系やAIベンチャーへの投資を行い、グループ内での事業育成やシナジー創出を図る。子会社ズノーは入札情報プラットフォーム「入札王」、ズノー・メディアソリューションは広告運用・クリエイティブ制作、フォーグローブは次世代メッセージ配信プラットフォームを開発。

主な製品・サービス2
入札王
AI技術を活用した入札情報プラットフォーム。
次世代メッセージ配信プラットフォーム
SMSとLINEを統合した次世代のメッセージ配信プラットフォーム。フォーグローブと共同開発。

製品と技術

法人向けSMS配信サービス

アクリートの原点であるSMS配信サービスは、国内最大級の配信通数を誇る。SMPP国際ゲートウェイにより海外アグリゲーターとの接続が可能で、双方向SMS、IR-SMSなど用途に応じた機能を提供する。地方自治体向けには「SMSコネクト for LGWAN」を開発し、総合行政専用ネットワーク経由の送信を実現。2024年度の国内SMS市場年平均成長率は24.8%と見込まれる中、価格競争は激化しており、単価下落が収益を圧迫する要因となっている。

「+メッセージ」公式アカウントサービス

2020年に開始した「+メッセージ」配信サービスは、NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクの3キャリアに対応する。企業が公式アカウントを通じてユーザーにメッセージを配信できる「Accrete IR Express」を2020年9月に提供開始。2021年5月には導入企業向け特設サイト「アクリートポータル」を開設した。SMSと比較してリッチな表現が可能であり、IR情報の配信やマーケティング用途で活用される。

音声・顔画像分析技術「ANOTHER AI」

「ANOTHER AI」はビデオアナリティクス、ボイスアナリティクス、デジタルフットプリントの3プロダクトから構成される。個人の心身の健康状態測定(ヘルスアセスメント)、業務適性分析(HRアセスメント)、信用リスク測定(信用リスクアセスメント)の用途で提供される。シンガポールのCustIntCo Pte Ltd.の技術「Insight Genie」を活用し、ユーザビリティを向上。2025年からBtoB向けカスタマイズサービスとオンライン販売サイトの運用を開始している。

学校教育向けIoTデバイス「SchooMy」

「SchooMy」は学校教育向けのIoTエッジデバイスである。株式会社スクーミーとの資本業務提携(2024年11月)を機に総販売代理店として販売を開始した。当初は高等学校向けに販売代理店網を拡充し、2025年第4四半期からは小中学校向けに子会社テクノミックスの販売ネットワークを活用して自治体への導入を進めている。義務教育や大学・地域行政との連携を通じた新たなビジネスモデルの拡充を目指している。

耐量子計算機暗号(PQC)ソリューション

2025年10月、米国Forward Edge-AI, Inc.との合弁会社「Forward Edge-AI Japan株式会社」を設立し、同社の株式60%を取得した。この合弁により、量子コンピュータ時代の暗号解読リスクに対応する耐量子計算機暗号(PQC)技術の日本国内での社会実装を推進する。PQCは次世代セキュリティ技術として位置づけられ、AI音声認証技術との融合により、ディープフェイク音声の判別など新たな認証ソリューションの市場展開も進めている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

通信制御で独自技術、小型成長株

アクリートは情報・通信業に属し、通信制御・セキュリティ分野で独自技術を持つ小型企業。売上高は2023年12月期54億円から2025年12月期88億円へと拡大中。営業利益率は4.76%から5.68%と改善傾向だが、競合のVR AIN SolutionやCocoliveと比較して規模が小さい。同業他社がクラウドやAIに注力する中、通信キャリア向けソリューションに強みを持つが、海外展開は限定的。内需依存度が高く、国内市場の競争激化が課題。

強み

  • 通信事業者向けセキュリティ・制御技術で差別化、安定需要を獲得。
  • 売上高が2期連続増収、25/12期予想88億円と拡大基調。
  • 営業利益率が4.76%→5.68%と向上、収益性が改善傾向。
  • 少人数組織で意思決定が速く、ニッチ市場に素早く適応可能。

課題

  • VR AIN等の同業に対し売上規模が小さく、資金力で劣る。
  • 現状国内中心で、海外市場への展開が進んでいない。
  • 営業利益率5%台は業界平均に届かず、改善が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がアクリート

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12138クルーズ59億円
23907シリコンスタジオ59億円
34076シイエヌエス58億円9.9倍
42411ゲンダイエージェンシー58億円11.2倍
54777ガーラ57億円
64395アクリート56億円15.7倍
74019スタメン56億円19.1倍
83920アイビーシー56億円14.1倍
94496コマースOneホールディングス56億円18.2倍
105599S&J56億円13.7倍
113653モルフォ56億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 37件

インディゴのSMS事業から分離独立した2014年

2014年5月、東京都世田谷区三軒茶屋において、インディゴ株式会社のSMS配信サービス事業を新設分割し、株式会社アクリートを設立した。資本金は30,000千円である。同年9月には海外SMSアグリゲーター向けのSMPP国際ゲートウェイサービスを開始し、11月には販社・代理店の募集を開始した。2015年3月には双方向SMSサービスを開始するなど、創業初期からSMS配信サービスの拡充を進めた。

東京証券取引所マザーズへ上場した2018年

2016年12月に本社を世田谷区太子堂へ移転した後、2018年7月に東京証券取引所マザーズ(現グロース市場)に株式を上場した。上場後もサービス開発を加速し、2019年2月にはSMSコネクトグローバルサービス、同年5月にはIR-SMS配信サービスを開始。同年9月には「アクリートSMSエントリー」サービスを開発した。2019年12月にはNTTドコモ子会社のMobile Innovation Company Limitedと協業し、SMS一斉連絡サービスを開始した。

「+メッセージ」対応とサービス多様化の2019-2020年

2020年2月、3キャリア対応の「+メッセージ」配信サービスのトライアル受付を開始。同年8月に本社を東京都千代田区神田小川町の「axle御茶ノ水」へ移転し、9月には「+メッセージ」公式アカウントサービス「Accrete IR Express」を開始した。2021年3月には総合行政専用ネットワークLGWANでのSMS送信を可能とする「SMSコネクト for LGWAN」の提供を開始。同年5月には「+メッセージ」導入企業向け特設サイト「アクリートポータル」を開設した。

M&Aによるグループ拡大を推進した2021年

2021年8月、Digital Platformer株式会社へ出資。同年9月、メール配信サービス会社の株式会社テクノミックス(現連結子会社)の全株式を取得した。同年10月には国際網を使用するSMS配信サービス会社の株式会社Xoxzo(現連結子会社)の株式67%を取得。さらに2022年4月にはベトナムのSMS配信サービス会社VietGuys J.S.C.の株式51%を取得し、海外展開を加速した。2022年4月の東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、グロース市場へ移行した。

事業再編とAI・セキュリティ領域への本格参入(2024-2025年)

2024年8月、インターネット広告会社の株式会社ズノー・メディアソリューションの全株式を取得。同年11月には株式会社スクーミーと資本業務提携を締結し、総販売代理店契約を結んだ。同年12月には連結子会社Xoxzoの全株式を売却し、事業ポートフォリオを整理。2025年に入ると、入札情報サービスの株式会社ズノー、システム開発会社のフォーグローブ株式会社を簡易株式交付によりそれぞれ子会社化した。AIセキュリティ分野では、Forward Edge-AIとの合弁会社設立やVisionTechとの提携を相次いで発表した。

中期経営計画に基づく構造改革の2025年

2025年度は中期経営計画「2025-2027」で掲げた「SMS単一事業からの脱却」を具体化する段階にある。売上高は前年比38.5%増の8,791,215千円に拡大し、営業利益は529,660千円(同59.6%増)となった。純利益は307,771千円(同318.7%増)。コミュニケーション事業の通数増加に加え、GPUサーバー関連事業の販売取引が寄与した。一方、AI・セキュリティ領域の新規ソリューションは本格稼働には至っておらず、今後はこれらの事業化が課題となる。

年表37件を開く

2010年代

  • 2014年5月創業東京都世田谷区三軒茶屋において、インディゴ株式会社のSMS配信サービス事業を会社分割(新設分割)し、株式会社アクリートを設立(資本金30,000千円)
  • 2014年9月海外SMSアグリゲーター向けにSMPP国際ゲートウェイサービスを開始
  • 2014年11月販社・代理店募集を開始
  • 2015年3月配信したSMSに対する返信が可能となる双方向SMSサービスを開始
  • 2016年12月東京都世田谷区太子堂に本社を移転
  • 2018年7月上場東京証券取引所マザーズ(現 東京証券取引所グロース市場)に株式を上場
  • 2019年2月SMSコネクトグローバルサービスを開始
  • 2019年3月地方自治体向けSMS配信プラットフォーム開発に関する業務提携
  • 2019年5月IR-SMS配信サービス開始
  • 2019年9月「アクリートSMSエントリー」サービスを開発
  • 2019年12月株式会社NTTドコモの子会社であるMobile Innovation Company Limited(本社タイ王国バンコク都)と協業し、SMS一斉連絡サービスを開始

2020年代

  • 2020年2月3キャリア対応「+メッセージ」配信サービスのトライアル受付開始
  • 2020年8月東京都千代田区神田小川町「axle御茶ノ水」へ本社移転
  • 2020年9月「+メッセージ」公式アカウントサービス「Accrete IR Express」を開始
  • 2021年3月総合行政専用ネットワークLGWANでのSMS送信を可能とする「SMSコネクト for LGWAN」の提供を開始
  • 2021年5月+メッセージ導入企業向け特設サイト「アクリートポータル」開設
  • 2021年8月Digital Platformer株式会社へ出資
  • 2021年9月メール配信サービス会社「株式会社テクノミックス」(現・連結子会社)の全株式を取得
  • 2021年10月国際網を使用するSMS配信サービス会社「株式会社Xoxzo」(現・連結子会社)の株式67%を取得
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズ市場からグロース市場に移行
  • 2022年4月ベトナムのSMS配信サービス会社「VietGuys J.S.C.」(現・連結子会社)の株式51%を取得
  • 2022年11月株式会社stepdaysへ出資
  • 2023年3月創業モバイル・インターネットキャピタル株式会社が設立した「MIC Seed 1号投資事業有限責任組合」へ出資
  • 2023年4月ダイレクトメール事業等を手掛けるディーエムソリューションズ株式会社と業務提携
  • 2023年8月世界最高峰の声紋認証技術を持つPindrop Security,Inc.と特約販売契約を締結
  • 2023年11月電子部品、電子関連機器の販売を主軸とする専門商社であるシンデン・ハイテックス株式会社と業務提携
  • 2024年8月Techown Information Technology Co., Ltd.との間で、SMS配信事業に関する業務提携
  • 2024年8月インターネット広告会社「株式会社ズノー・メディアソリューション」(現・連結子会社)の全株式を取得
  • 2024年11月株式会社スクーミーとの資本業務提携及び総販売代理店契約締結
  • 2024年12月連結子会社「株式会社Xoxzo」の全株式を売却
  • 2025年1月入札情報サービス提供会社「株式会社ズノー」(現・連結子会社)の株式51%を簡易株式交付により取得
  • 2025年5月創業従業員持株会・役員持株会設立
  • 2025年7月システム開発会社「フォーグローブ株式会社」(現・連結子会社)の株式51%を簡易株式交付により取得
  • 2025年8月AIソリューション事業等を手掛けるForward Edge-AI,Inc.と業務提携
  • 2025年9月CustIntCo Pte Ltd.とANOTHER AI事業に関する業務提携
  • 2025年10月生成AIソリューション及び音声認証技術に強みを持つVisionTech Pte. Ltd.と業務提携
  • 2025年12月Forward Edge-AI, Inc.との合弁会社「Forward Edge-AI Japan 株式会社」(現・連結子会社)の株式60%を取得

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    SMS単一事業からの脱却と多角化

    コミュニケーション事業、ソリューション事業、投資・インキュベーション事業の3セグメント体制で、SMSに依存した事業構造から脱却し、AIやセキュリティを中心とした新規ソリューションの開発・事業化を本格化する。

  2. 02

    ソリューション事業の拡大

    AI及びセキュリティ分野を中心に独自ソリューションを開発。ビデオアナリティクス等の「ANOTHER AI」の展開、教育向け「スクーミー事業」の販路拡大、GPUサーバー関連事業の領域拡大を進める。

  3. 03

    投資・インキュベーションによるグループシナジー

    最新技術を発掘し投融資、子会社化後のインキュベーションを実施。グループ各社(ズノー、フォーグローブ等)との連携強化により、事業シナジー創出と新たなビジネス機会の拡大を図る。

  4. 04

    メッセージングチャネルの多様化

    SMSに加え、RCSやSNSメッセージなど多様なチャネルと連携し、顧客ニーズに幅広く対応することで新市場を開拓し、シェア拡大を図る。

  5. 05

    人員体制の強化

    営業・システム開発・事業開発・経営管理の各部門で人材確保・育成を推進。特に子会社経営を任せられる人材の育成をグループ成長の重要課題と位置付ける。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 8期分

グループ全体で185人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は673万円で、7期前と比べて+21.2%平均年齢は42.5歳、平均勤続年数は3.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2018年12月11
2019年12月55541.92.413
2020年12月61541.72.619
2021年12月68739.42.040
2022年12月69838.92.1107
2023年12月65339.22.8114
2024年12月55341.53.198306
2025年12月67342.53.9185270

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率29.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率8.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)54.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 東京都 千代田区114百万円
コミュニケーション事業
本社 — ベトナム社会主義共和国ホーチミン市2百万円
コミュニケーション事業

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は88億円営業利益5億円前期と比べると増収増益で、売上が+39.7%、利益が+66.7%。

売上高
+39.7%
88億円
営業利益
+66.7%
5億円
純利益
+200.0%
3億円
営業利益率
5.7%
前期比 +0.9%pt

四半期の推移

10期分

直近は2025年4Qで、売上は51億円、営業利益は3億円。前年の2024年4Qと比べると、売上は+37.8%、営業利益は+50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2022年4Q162
2023年1Q15213.31
2023年2Q1300.01
2023年3Q1218.30
2023年4Q14−2
2024年1Q1300.00
2024年2Q1317.71
2024年4Q3725.40
2025年2Q3725.41
2025年4Q5135.92

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 12期分

2014年12月期からの12期で、売上は2億円から88億円へ44.0倍に増えた。直近期の営業利益率は5.7%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京都世田谷区三軒茶屋において、インディゴ株式会社のSMS配信サービス事業を会社分割(新設分割)し、株式会社アクリートを設立(資本金30,000千円)
2014年12月200
2015年12月300
2016年12月400
2017年12月921
東京証券取引所マザーズ(現 東京証券取引所グロース市場)に株式を上場
2018年12月1322
2019年12月1422
2020年12月1732
+メッセージ導入企業向け特設サイト「アクリートポータル」開設
2021年12月2853
2022年12月62129
モバイル・インターネットキャピタル株式会社が設立した「MIC Seed 1号投資事業有限責任組合」へ出資
2023年12月5430
2024年12月63334.81
従業員持株会・役員持株会設立
2025年12月88555.73

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高88億円のうち、営業利益として残るのは5億円5.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の3.4%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金76.1%67億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金18.2%16億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.7%5億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
23.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.7pt
5.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.2pt
3.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.3pt
11.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 10期分

2025年12月期は営業CFが−5億円、投資CFが−6億円で、差し引きのフリーCFは−11億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は13億円で、売上の1.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2016年12月00001
2017年12月20022
2018年12月10418
2019年12月200210
2020年12月3−10212
2021年12月4−54−115
2022年12月10−52522
2023年12月2−1−5118
2024年12月2−1−5115
2025年12月−5−69−1113

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 12期分

2025年12月期の総資産は71億円。このうち返さなくてよい自己資本が41億円で、自己資本比率は48.5%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2014年12月10147.3
2015年12月11046.0
2016年12月21150.0
2017年12月42244.2
2018年12月108279.8
2019年12月1210282.2
2020年12月1613377.8
2021年12月27171059.1
2022年12月49222733.6
2023年12月42212139.6
2024年12月36211549.3
2025年12月71413048.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
13億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
21億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
30億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
63
/ 100
安定性自己資本比率32 / 40
収益力営業利益率11 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中41位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中475位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
11.8%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.7%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
48.5%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
39.7%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.4%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥721で、1年前と比べて-34.1%過去52週の値幅のなかでは10%の位置にある。

¥721-1.6%1ヶ月+8.6%1年-34.1%時価総額56億円
過去52週の値幅
安値¥624高値¥1,578

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.7倍
PBR1.54倍
配当利回り1.39%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月20日に693円と前日比+6.45%と急反発しましたが、直近1ヶ月では-6.48%と下落基調が続いています。25日線(708円)はやや下回り、75日線(796円)との乖離も大きいままです。52週高値1665円からは約58%下落し、52週安値624円に近い水準での底値圏もみられます。出来高は直近で4万株弱と低調で、売買が細っており、方向感に欠ける展開です。RSIは48.7と中立圏にあり、自律反発の余地を探る展開と見られます。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、迷惑電話対策の需要増加(詐欺電話防止など)や、法人のセキュリティ意識向上を追い風に、2025年は売上高成長(88億円予想)と利益率改善を見込む。営業利益率も5%台と改善傾向。一方、弱気派は、2023年に赤字転落したことや、競合の参入による価格競争激化を懸念。また、売上高成長はM&A依存の可能性もあり、有機的成長の鈍化リスクを指摘。

プラスに働く材料3
  • 需要増加

    詐欺電話対策など法人需要は拡大傾向。

  • 営業利益率改善

    2025年予想営業利益率5.7%、収益性向上。

  • 成長軌道

    売上高63→88億円、大幅増収予想。

マイナスに働く材料3
  • 業績不安定性

    2023年営業赤字、2024年も低採算。

  • 競争激化

    大手通信会社やセキュリティ企業が参入。

  • 成長の持続性

    M&A依存の成長場合、内部成長鈍化リスク。

次の決算で確かめる点
法人顧客数(契約数)
サブスク収益の拡大の鍵。
月額ARPU
顧客単価の推移は収益性に直結。
解約率
サービス継続率を示す重要指標。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり10で、前期から+100.0%いまの株価に対する利回りは1.39%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥10
1株あたり
配当利回り
1.39%
いまの株価に対して
配当性向
16.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2020年12月1023.1
2021年12月100.016.6
2022年12月100.06.9
2023年12月5−50.031.5
2025年12月10100.016.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥10

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ4,977人。区分でいちばん多いのは個人・その他77.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が7.4%を占め、残る92.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他32.842.274.187.283.277.7
証券会社8.06.95.92.54.89.7
事業法人31.029.52.12.75.57.2
外国法人24.412.316.16.55.34.6
自己株式4.74.74.73.6
外国人個人0.70.11.01.01.10.6
金融機関3.29.00.90.10.10.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01BANA1号有限責任事業組合17.78
02髙瀬 真尚5.83
03ポットラック株式会社5.22
04楽天証券株式会社共有口3.55
05SIX SIS LTD.(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)2.13
06モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社1.82
07田中 優成1.43
08柴田 将弥1.40
09橋本 公裕1.28
10松井証券株式会社1.27

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近8
  • 2026-08-13
    高瀬 真尚
    変更報告
    5.78%
    -0.60pt
  • 2026-08-13
    高瀬 真尚
    変更報告
    6.38%
    -0.39pt
  • 2026-08-10
    高瀬 真尚
    新規の大量保有報告
    5.78%
    -0.60pt
  • 2026-08-10
    高瀬 真尚
    新規の大量保有報告
    6.77%
    -0.76pt
  • 2026-08-10
    高瀬 真尚
    新規の大量保有報告
    6.38%
    -0.39pt
  • 2026-06-30
    BANA1号有限責任事業組合 組合員 小松 匡
    変更報告
    21.03%
    -1.50pt
  • 2026-06-30
    小松 匡
    新規の大量保有報告
    21.03%
    -1.70pt
  • 2026-06-29
    BANA1号有限責任事業組合 組合員 小松 匡
    新規の大量保有報告
    21.03%
    -1.50pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 12期分

1株利益は12期で−100%、1株純資産は12期で−100%。直近期のROEは11.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2014年12月142,006392,00636.2
2015年12月174,356566,36236.4
2016年12月31720.9
2017年12月244081.6
2018年12月3015230.042.9
2019年12月3118518.526.1
2020年12月4322421.233.223.1
2021年12月5427721.425.816.6
2022年12月14729252.022.96.9
2023年12月62932.0178.731.5
2024年12月133114.358.0
2025年12月4646311.825.616.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/12期の役員報酬は総額99百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
株本幸二代表取締役 社長67
田中優成取締役 副社長58110,000
高瀬真尚取締役 社長室長64449,820
山本敏晴取締役 経営管理本部長62
飯島敬生取締役56
畑野裕亮取締役49
諌山弘高取締役(監査等委員)(注)151
平尾潤一取締役(監査等委員)(注)151
佐藤公亮取締役(監査等委員)(注)144

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)7868612
社外取締役513133

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,509字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社アクリート)及び子会社7社により構成されており、メッセージングサービス事業を主たる業務としております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置づけは次のとおりであり、当社グループの報告セグメントは、①「コミュニケーション事業」、②「ソリューション事業」、③「投資・インキュベーション事業」の3つのセグメントであります。中期経営計画(2025-2027)に基づき、当社事業の新たなステージに向けた取り組みを進めております。 各報告セグメントに携わっている当社及び関係会社は以下のとおりであります。 ・コミュニケーション事業:株式会社アクリート、株式会社テクノミックス、VietGuysJ.S.C. ・ソリューション事業:株式会社アクリート、FowardEdge-AI Japan株式会社 ・投資・インキュベーション事業:株式会社ズノー・メディアソリューション、株式会社ズノー、フォーグローブ株式会社 コミュニケーション事業 コミュニケーション事業はSMSをはじめとするメッセージングサービス事業活動を行う当社及び子会社にて構成されております。当セグメントにおける、各サービスは、国内SMS配信サービス(LINEミニアプリ等のSNS系メッセージングサービスも展開しております。)、海外(ベトナム子会社)におけるメッセージングサービス、国内子会社であるテクノミックス社による「学校安心メール」などのメール配信サービスとなっております。 ソリューション事業 ソリューション事業は、AI及びセキュリティ分野を中心に、独自ソリューションの開発・事業化を進めております。当セグメントにおける各事業は、音声・顔画像分析技術活用の「ANOTHER AI」(アナザーアイ事業)、学校教育向けIoTエッジデバイス「SchooMy」(スクーミー事業)、GPUサーバー関連事業、米国Forward Edge-AI, Inc.との合弁(Forward Edge-AI Japan株式会社の設立)提携によるPQC(耐量子計算機暗号)をはじめとする次世代セキュリティ技術の社会実装を日本国内に展開する事業となっております。革新的なソリューションの創出を通じて、持続的な成長基盤の確立と競争優位性の強化を図っております。 投資・インキュベーション事業 投資・インキュベーション事業は、有望な開発系やAIベンチャーへの投資を図ることで当社での社内活用やインキュベーションを通じた投資先の事業育成支援を行いつつ、事業収益面での取り込みを目指してまいります。グループ各社との連携強化を通じて、事業シナジーの創出と新たなビジネス機会の拡大を進めております。株式会社ズノー・メディアソリューションでは、広告運用やクリエイティブ制作を通じたプロモーション支援を展開し、顧客企業の集客や認知向上を支援するマーケティング機能の強化を進めております。株式会社ズノーでは、入札情報プラットフォーム「入札王」においてAI技術を活用したデータ構造化や検索性の向上を図るほか、蓄積データを当社グループのマーケティング活動に活用する取り組みを進めております。さらに、フォーグローブ株式会社では、LINE関連事業で培ったノウハウを活かし、当社と共同で「SMS+LINE」を核とした次世代メッセージ配信プラットフォームの開発を推進・展開しております。 [事業系統図] 事業系統図は以下のとおりであります。 コミュニケーション事業 ソリューション事業 投資・インキュベーション事業
経営方針・対処すべき課題4,215字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社は、法人向けSMS配信事業を2010年に開始して以降、16年間にわたって、日本で法人向けSMS配信市場を創出・牽引し、現在では5,300社を超える企業にサービスを提供するなど、業界内で確固たる地位を確立してまいりました。本年度は、中期経営計画[2025–2027]で掲げた「SMS単一事業からの脱却」を具体化する段階にあり、AIやセキュリティを中心とした新規ソリューションの開発・事業化を本格的に進めております。コミュニケーション事業を基盤としながら、ソリューション事業及び投資・インキュベーション事業においても、事業領域の拡大と収益構造の転換に向けた取り組みを着実に進めております。SMS事業においては業界のパイオニアとして「通数」において今期もトップシェア争いを続けており、今後も一定のシェアを確保した事業展開は可能であると判断しておりますが、競争の激化、不安定な国際情勢や社会情勢、それに伴う為替市場の混乱や物価の高騰など、事業環境は大きく変化しており、当社においても SMS 事業での単価の下落は収益を直撃しており、通数の伸びが収益に直結しない事態となっております。こうした事業環境の変化に対する対応策、事業リスクに関する管理について、徹底した「構造改革」に取組み、収益構造改革を具現化してまいります。 (2) 経営環境及び経営戦略 当社グループの事業は、国内市場にて事業活動を行う当社及び国内子会社6社、海外市場にて事業活動を行う海外子会社1社がそれぞれ各市場に適した経営戦略を立案し、事業活動を展開しておりますが、SMS事業に依存した事業体制から、事業領域の拡大と新たな柱となる事業構築、M&Aを含む組織再編を図る事業方針として、コミュニケーション事業、ソリューション事業、投資・インキュベーション事業の3つの事業セグメントを設定し、M&Aを含む組織再編・新たな事業領域を構築いたしました。 こうした事業多角化戦略により、「収益」、「企業」及び「事業」の改革を進め、新たな企業価値の創造と向上を図ってまいります。 ①コミュニケーション事業 当社の主たる事業であるメッセージングサービスの市場環境は、配信通数の伸びが見込まれるものの、競合他社との価格競争による販売単価については依然下落傾向が続いており、予断を許さない状況にあります。海外アグリゲーター経由のサービスを含め、RCS(リッチコミュニケーションサービス)メッセージ市場、SMS市場の通数での優位性を活用したLINEミニアプリ等のSNSメッセージングサービスへの取組みなど、より幅広い顧客ニーズに対応するマーケティング活動を展開し、速やかに対策を講じることが当事業の課題であると認識しております。当事業におけるソリューション開発、新たな認証領域の用途提案などでマーケットの拡大に注力するとともに、新たな事業アライアンスの構築に取り組み、収益拡大を図ってまいります。 ②ソリューション事業 「新たな収益源となる新規事業」をソリューション事業として、AI及びセキュリティ分野を中心に、独自ソリューションの開発・事業化を進めております。国内はもとより、アジア全体、世界全体に目を向け信頼性の高いAIサービス事業者との連携に加え、クラウドサービス、ハードウェア、データセンターを提供出来る事業者と連携することにより、ソリューションサービスを提供してまいります。 「ANOTHER AI」は、ビデオアナリティクス、ボイスアナリティクス、デジタルフットプリントの3つのプロダクトから構成され、「ヘルスアセスメント」(個人の心身の健康状態測定)、「HRアセスメント」(業務に対する適性分析)、「信用リスクアセスメント」(個人の信用リスク測定)といった用途で活用され、BtoB向けカスタマイズサービス提供、オンライン販売サイトの開設を通じ、販路拡大に向けた体制整備を進めております。 「スクーミー事業」においては、高等学校向け販売代理店網の拡充を進めるとともに、義務教育や大学・地域行政との連携を通じて、新たな学習領域やビジネスモデルの拡充を図っておりますが、当第4四半期連結会計期間より、販売機能の一部をテクノミックス社に移管し、小中学校向けに事業展開している同社の販売ネットワークを活用して、自治体を通じたサービス導入を進め、事業連携の推進を図ってまいります。 GPUサーバー関連事業においては、新たな事業カテゴリーの商品販売の企画展開と、当社グループおよび外部企業との連携・協業による領域拡大を図ってまいります。 ③投資・インキュベーション事業 グループ各社との連携強化を通じて、最新技術・テクノロジーを発掘して投融資を行い、事業アライアンス及び子会社化後のインキュベーションを実施して、事業シナジーの創出と新たなビジネス機会の拡大を図ってまいります。また、「技術はあるが営業が弱い」「資金調達に苦労している」スタートアップ企業やベンチャー企業を先行投資対象先として、事業成果を求めてまいります。 ズノー・メディアソリューション社では、広告運用やクリエイティブ制作を通じたプロモーション支援を展開し、顧客企業の集客や認知向上を支援するマーケティング機能の強化を進めております。ズノー社では、入札情報プラットフォーム「入札王」においてAI技術を活用したデータ構造化や検索性の向上を図るほか、蓄積データを当社グループのマーケティング活動に活用する取り組みを進めております。さらに、フォーグローブ社では、LINE関連事業で培ったノウハウを活かし、当社と共同で「SMS+LINE」を核とした次世代メッセージ配信プラットフォームの開発を推進しております。このように、アクリートグループ各社が相互に補完し合う体制を強化し、シナジーの最大化を目指してまいります。 (3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、以下の事項を今後の事業展開における重要な課題として認識し、取り組んでまいります。 ① コミュニケーション事業を取り巻く事業環境の変化 当社はこれまで社会変化とともに現れる前例のない情報社会の課題や変革、DX化やそれに伴う個人情報の 扱いなど、激変するデジタル社会において、解決策を提供していくことが当社の成長ドライバーになり得ると認識しており、メッセージングをコミュニケーションサービスとして再フォーカスし、新たな可能性を追求する姿勢で、「セキュリティ×コミュニケーション×行動変容」を軸に、SMSをはじめとしたメッセージ手段を用いた社会課題解決への取り組みを推進していく事で利用用途の拡大を推進してまいります。 ② 多様なメッセージングチャネルとの連携強化 新たな事業セグメントである「ソリューション事業」及び「投資・インキュベーション事業」と連動して、RCS(リッチコミュニケーションサービス)、SNSメッセージ市場など、より幅広く顧客ニーズに対応することで新たな市場を開拓し、独自のマーケットのシェアを確保することが増収益に繋がるものと考えております。連携を一層強化することにより、SMS配信サービスの営業体制を強化し、市場拡大とシェア拡大を図ることが重要な成長戦略であると認識しております。 ③ 「ソリューション事業」における新サービス開発や新事業領域への進出 SMS事業との親和性を図りながら、当社の営業資産を活用して事業の多様化を図ってまいります。「ハード・アンド/プラス・サービス」を継続展開し、生成AIサービスの取り扱い開始することで、「コミュニケーション事業」、「投資・インキュベーション事業」に関連・協業可能な事業領域の拡大に取り組みます。 社内プロジェクトやグループ会社によるメディアミックス事業の推進、SMS関連のソリューションの開発など、他事業との連携・協業による相互補完体制を構築することが当社の成長因子となるものと認識しております。 ④ 「投資・インキュベーション事業」からの企業構造改革・収益構造改革 新たな企業グループの構築、既存子会社の組織改革・統廃合、戦略的M&A、新サービス開発、事業提携を遂行してまいります。事業の多様化戦略のもと、係る資金調達の実施を含め、積極的な投融資とインキュベーションに取り組み、企業構造改革を図ります。新たな企業体制の構築が当社グループの業容拡大、企業価値向上に寄与するものと認識して、機動的な事業活動を展開してまいります。 ⑤ 人員体制の強化 営業人員体制においては、新規顧客獲得や新サービスの開発・推進などセールスマーケティング体制を充実させ、既存顧客や新規顧客予備軍に対するカスタマーサポート体制を強化してまいります。システム開発人員体制においては、新サービスの開発や新事業領域への進出のための技術開発力を高めつつ、AIを導入して開発環境の安定を図ってまいります。事業開発人員体制においては、投資・インキュベーション事業拡大のためのM&Aや事業提携、新事業領域へ進出するためのマーケティング調査・研究開発力の強化を図ってまいります。経営管理部門では、企業規模の拡大の基礎となる経営管理体制と柔軟なビジネスサポート体制を構築し、コーポレート・ガバナンスの強化工場を図ってまいります。 全体的には、各部門での課題を解決・対応するための人材の確保や育成が必須の課題であると認識しております。また、グループシナジーの創出や子会社事業の成長戦略など、子会社経営を任せられる人材の確保や育成についても今後の当社グループの持続的な成長において重要な課題であると認識しております。 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 成長性と収益性及び企業価値の向上が経営上の重点課題と認識しており、成長性につきましては売上高対前年比率、収益性につきましては営業利益及びその対前年比率等の経営指標を重視しております。
事業等のリスク6,630字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 事業環境に関するリスクについて ① SMS配信サービス市場について SMS配信サービス市場は、2023年以降、コロナ特需とは別のSMS利用用途の拡大により、利用企業数、配信通数ともにその後も継続的に成長しておりますが、今後、新たな法的規制の導入、SMS配信が縮小するまたは不要となる技術革新、携帯電話事業者の方針変更等により、当社の想定どおりSMS配信サービス市場が発展しない場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 競合企業について 携帯電話事業者が認める正規配信ルートによりSMS配信サービスを提供するためには、すべての携帯電話事業者と直接接続契約を締結する必要があるため、現状、国内におけるSMS配信サービス市場は当社を含む4社により市場の大半を占めております。しかしながら、今後、市場規模が拡大することで、新規参入企業が増加する可能性は否定できず、競合企業の増加により競争が激化した場合には当社グループの事業の成長及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ SMS配信サービスの利用用途及び健全性と一般ユーザーの動向について 当社では、配信コンテンツの利用用途及び健全性について事前審査を行うとともに、「迷惑メール対策推進協議会」構成員及び「フィッシング対策協議会」正会員として、企業と一般ユーザーとの双方にメリットのあるSMS配信を促進することで健全な市場育成を目指しております。しかしながら、競合他社及び正規ルート以外でのSMS配信業者等により、一般ユーザーに受け入れられない迷惑SMSの配信が横行し、SMS配信そのものの信頼性が損なわれるような状況となった場合には、市場の発展が阻害され、当社グループの事業の成長及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 事業内容に関するリスクについて ① 携帯電話事業者との契約関係について 当社は、SMS配信サービスを提供するために、現在、主要な携帯電話事業者4社と直接接続契約を締結しており、当社では事業者から依頼された配信コンテンツを当社システムから携帯電話事業者のSMS配信ルートを利用して、一般ユーザーに配信しております。 従いまして、当社では携帯電話事業者との契約は当社の事業活動の前提となる契約であると考えており、現在、携帯電話事業者と当社の間の契約の継続に支障を来す要因は発生しておりませんが、携帯電話事業者の新規参入があり、当該携帯電話事業者との契約が想定どおり進捗しなかった場合、携帯電話事業者によりSMSの送信単価の引き上げが実施された場合、その他何らかの事情により当社といずれかの携帯電話事業者との契約の変更もしくは継続ができなくなった場合には、当社グループの事業運営及び業績に重大な影響を与える可能性があります。 ② 海外SMSアグリゲーターの動向について 当社は海外SMSアグリゲーター向けに、SMPP国際ゲートウェイサービスを提供しており、グローバル企業が海外SMSアグリゲーターに委託したSMS配信のうち国内ユーザー向けの配信の受託を行っております。 複数の海外SMSアグリゲーターとの取引で1社への依存度を下げること、各社との良好な関係を保つことにより各社の動向をタイムリーに把握するような営業体制を構築することでリスクが最小限にするよう対策をしておりますが、大手グローバル企業が委託する海外SMSアグリゲーターを変更することで、当社が国内ユーザー向けの配信の受託ができなくなる、もしくは当該理由により国内ユーザー向けの配信が著しく減少した場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 また、現在のところ海外SMSアグリゲーターは、システムの安定性並びに日本特有のSMS配信ビジネスに関連する法令(電気通信事業法、迷惑メール防止法)の遵守等の理由で当社サービスの利用を継続的に行っておりますが、当社のゲートウェイサービスを利用してSMS配信を行っている海外SMSアグリゲーターが独自で国内SMS配信サービス市場に参入した場合もしくは他の配信ルートを利用することとした場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ③ 販社・代理店の営業活動について 当社はSMS配信サービスの事業拡大のため、直接販売だけではなく、コールセンター、システム開発会社等と協業して、国内での市場開発及び営業活動を連携して行っております。しかしながら、これらの販社・代理店が当社の想定する営業活動を推進しなかった場合、また、何らかの事情により営業活動が制限され新規取引先の獲得ができなかった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 新規事業について 当社グループは、引き続き積極的に新サービス、新規事業開発に取り組んでまいりますが、これにより人材の採用や開発費用、プロモーション費用、研究調査等の先行投資等に追加的な支出が発生し、利益率が低下する可能性(内的要因)があります。 また、他にも消費者ニーズの変化やトレンドの変化、新たな規制の導入、予期せぬ競合の出現といった競争状態の変化、販売ライセンスの取得、為替変動といった外的要因の影響によって事業推進遅延が起こる場合もございます。新サービスや新規事業の拡大・成長が当初の予測どおりに進まない場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ カントリーリスクについて 当社グループはベトナムに在外連結子会社を有していることから、海外各国の独自のビジネス環境を前提として事業を展開しております。海外でのビジネスには、各国の政治、経済の諸条件の変更、各種法制度の見直し等、ビジネスに大きな変動が生じる恐れがあります。当社グループは、こうした事業遂行上の環境変化に対して各国の行政窓口、取引先、各種専門家等から常に最新の情報を収集するよう努めておりますが、予期できない政治、経済の変化や自然災害、紛争の勃発などが生じた場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ システムの安定性について 当社が提供するサービスは、当社が開発したSMS配信システムにより提供されております。当社では、システムトラブルが発生しないよう24時間体制での監視を行うとともに、大量配信による負荷、セキュリティ対策、自然災害等を想定したシステム運用を行うことで、システムダウンや重大なシステム障害等を防止する体制を維持・改善することを重大な経営上の課題と認識しておりますが、何らかのトラブルによりシステムダウンやシステム障害等が発生した場合には、当社の社会的信用やブランドイメージが低下し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 情報セキュリティーリスクについて 当社グループでは、サービス提供において、業務上、顧客企業が保有する個人情報や顧客企業の機密情報を知り得る場合があります。このため、当社グループでは情報セキュリティ体制の強化に努めるとともに、2014年10月にISO/IEC 27001(情報セキュリティマネジメント)、2020年1月にISO/IEC 27017(クラウドサービスセキュリティ)の規格に適合する証明を取得しております。しかしながら、ランサムウェアを含むコンピュータウイルス、不正アクセス、人為的過失、あるいは顧客システムの運用障害、その他の理由により、これらの機密情報の漏洩が発生した場合、顧客企業等からの損害賠償請求や当社の信用失墜の事態を招き、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 知的財産権の侵害について 当社グループは、第三者の知的財産権に関して、外部の弁護士、弁理士を通じて調査を行い、権利侵害がないよう留意することでリスクの回避を行っておりますが、当社グループの認識していない知的財産権が既に成立している可能性や今後第三者により知的財産権が成立する可能性があります。 万一、当社グループが第三者の知的財産権を侵害した場合には、当該第三者により損害賠償請求、使用差し止め請求、ロイヤリティの支払請求等が発生する可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループが事業活動において使用している一部の技術に関し、第三者の知的財産権が成立しているものが存在していることを確認しておりますが、当社グループでは当該知的財産権が成立する以前から当該技術を使用しており当社グループは先使用権を有していると認識しており、当該知的財産権に関する侵害はないものと考えております。 ⑨ 為替相場の変動について 当社の海外SMSアグリゲーター向けのSMPP国際ゲートウェイサービスは外貨建てとなっている取引もあるため、円建ての取引に変更してもらうなど為替相場の影響を受けないよう対策をしておりますが、急激な為替相場の変動により、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループはベトナムに在外連結子会社を有しております。為替相場の変動は、連結決算における海外連結子会社財務諸表の円貨換算額に影響を与えるため、為替相場に著しい変動が生じた場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑩ 資産の減損損失について 当社グループが保有する固定資産において将来キャッシュ・フローにより資産の帳簿価額を回収できないと判断される場合は、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上する必要があります。当社グループが保有する固定資産において減損損失を計上する必要が生じた場合は、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑪ M&Aについて 事業活動を行っている子会社である株式会社テクノミックス、株式会社ズノー・メディアソリューション、株式会社ズノー、フォーグローブ株式会社、VietGuys J.S.C.及びFowardEdge-AI Japan株式会社は、当社グループの業績に貢献するものと見込んでおります。しかしながら、事業環境の変化等により当初の想定を下回る場合、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑫ 訴訟等について 当社グループでは、これまでに訴訟は発生しておりません。しかしながら、将来において予期せぬトラブルや訴訟等が発生する可能性は否定できません。かかる訴訟が発生した場合には、その内容や賠償金額によって、当社グループの業績及び事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 組織体制に関するリスクについて ① 組織体制及び人材の確保・育成について 当社グループは、当連結会計年度末現在、子会社6社を含めて従業員185名の組織規模であり、現状、内部管理体制もこの規模に応じたものとなっております。現在、市場の成長に伴い、当社グループも大きく成長段階にあり、事業拡大に応じた採用活動を行っていくとともに従業員の育成を行い、人員増強を引き続き進める方針でありますが、優秀な人材を獲得することがタイムリーにできなかった場合、当社グループの事業の成長及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 内部管理体制の強化について 当社グループでは、企業価値の継続的な増大を図るためにはコーポレート・ガバナンスが有効に機能することが不可欠であると認識しております。業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保のための内部統制システムの適切な整備及び運用、法令遵守を徹底してまいりますが、人材の確保の遅れ等により、十分な内部管理体制の構築ができない状況となった場合、適切な業務運営が困難となる可能性があります。 (4) 法的規制に関するリスクについて 当社グループは、会社法、金融商品取引法、労働基準法、個人情報保護法、法人税法等の一般的な法令に加え、電気通信事業法、特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(俗称:迷惑メール防止法)の規制を受けております。また、将来的に同法の改正や事業に関する分野を規制する法令等の制定、あるいは自主的な業界ルールの制定等が行われた場合、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ① 電気通信事業法 当社及び各連結子会社は、電気通信事業者として総務省に届出を行い登録されています。従って、電気通信事業法及び関連する省令等を遵守する必要があります。 同法においては、電気通信事業者の取扱い中にかかる通信の秘密を侵す行為及び電気通信事業に従事する者またはかつて従事した者が、電気通信事業者の取扱い中にかかる通信に関して知り得た他人の秘密を漏らす行為が規制されております。当社は、同法で規定される通信の秘密等の原則を徹底し、法令違反が発生しない体制での事業運営を行っており、現在まで同法に抵触した事実はございません。しかしながら、万一法令違反が発生した場合、業務改善命令もしくは罰則を受け、当社グループの事業運営に影響を与える可能性があります。 ② 特定電子メールの送信の適正化等に関する法律 特定電子メールの送信の適正化等に関する法律は、一時に多数の者に対してなされる特定電子メールの送信等による電子メールの送受信上の支障を防止する必要性が生じていることを鑑み、電子メールの利用についての良好な環境の整備を図り、高度情報通信社会の健全な発展に寄与することを目的としており、当社が配信している事業者から個人向けのSMS配信も対象となっております。 当社では、同法で規定されるあらかじめ同意したユーザーのみへの広告宣伝SMS配信を行うオプトイン方式、同意を証する記録の保存、表示義務を遵守していることを当社の顧客である配信元事業者等に確認を行うことで、SMS配信審査の中で法令違反が発生しない体制での事業運営を行っておりますが、万一当社の顧客が法令違反をし、業務改善命令もしくは罰則を受けた場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (5) 大株主に関するリスクについて 当社の大株主であるBANA1号有限責任事業組合は、当社の分割法人であるインディゴ株式会社の取締役4名が組合員であり、当社株式保有を目的として設立された有限責任事業組合であります。当社とインディゴ株式会社との間には取引関係はございませんが、BANA1号有限責任事業組合は、当社が2024年9月に発行した第4回新株予約権の割当先となっております。また、BANA1号有限責任事業組合の組合員1名が当社の取締役監査等委員を兼務しております。 2025年12月末現在、BANA1号有限責任事業組合は、当社発行済株式総数(自己株式を除く。)の18.45%を保有しておりますが、何らかの事情により、長期的な株式保有の方針が変わる可能性があります。それに伴い、当社株式が売却された場合、当社株式の市場価格や流通状況に影響を及ぼす可能性があります。 (6) その他のリスクについて ① 配当政策について 当社は、株主の皆様への利益還元を経営上の重要課題と認識し、業績に応じた配当の支払いを安定的、継続的に実施することを基本方針としております。 しかしながら、重要な事業投資を優先する場合やキャッシュ・フローの状況によっては、配当を実施しない、あるいは予定していた配当を減ずる可能性があります。 ② 新株予約権について 2025年12月末現在、新株予約権による潜在株式数は457,000株であり、発行済株式総数7,710,158株の5.9%に相当しております。なお、新株予約権の詳細は、後記「第4 提出会社の状況 1 株式等の状況 (2) 新株予約権等の状況」をご参照ください。
経営成績の分析 (MD&A)10,637字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 a.財政状態 資産、負債、純資産別の財政状態は以下のとおりです。 (資産) 当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末と比べて3,504,542千円増加し、7,093,104千円となりました。これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産1,650,247千円、ソフトウエア及びソフトウエア仮勘定518,947千円、のれん511,981千円、投資有価証券274,101千円、短期貸付金及び長期貸付金144,275千円、顧客関連資産141,784千円、商品95,103千円の増加によるものであります。 (負債) 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末と比べて1,509,200千円増加し、3,006,505千円となりました。これは主に短期借入金609,150千円、1年内返済予定の長期借入金及び長期借入金295,916千円、前受金172,433千円、未払法人税等140,524千円、買掛金98,822千円の増加によるものです。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末と比べて1,995,342千円増加し、4,086,598千円となりました。これは主に、資本金363,880千円、資本剰余金1,042,845千円、非支配株主持分329,689千円、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金307,771千円の増加によるものであります。 b.経営成績 当連結会計年度におけるわが国経済は、緩やかな回復基調を維持したものの、物価上昇や海外需要の不透明感により、景況感には濃淡がみられました。企業活動面では、米国の関税政策をはじめとする不安定な国際情勢が下押し要因となった一方、インバウンド需要の回復や公共投資の拡大が下支え要因となりました。個人消費については、賃金上昇の動きがみられるものの、物価高が実質所得を圧迫し、節約志向が続くなど依然として力強さを欠く状況にあります。総じて、景気は持ち直しの兆しがあるものの限定的で予断できない状況です。 当社は、法人向けSMS配信事業を2010年に開始して以降、16年間にわたって、日本で法人向けSMS配信市場を創出・牽引し、現在では5,300社を超える企業にサービスを提供するなど、業界内で確固たる地位を確立してまいりました。本年度は、中期経営計画[2025–2027]で掲げた「SMS単一事業からの脱却」を具体化する段階にあり、AIやセキュリティを中心とした新規ソリューションの開発・事業化を本格的に進めております。コミュニケーション事業を基盤としながら、ソリューション事業及び投資・インキュベーション事業においても、事業領域の拡大と収益構造の転換に向けた取り組みを着実に進めております。 こうした取り組みの一環として、①2025年9月、シンガポールのCustIntCo Pte. Ltd.との資本業務提携に向けた基本合意を締結し、同社の音声・顔画像解析技術「Insight Genie」を活用した当社製品「ANOTHER AI(アナザーアイ)」のユーザビリティ向上と両社の協業体制・技術連携の強化しております。②同月にはDigital Platformer株式会社と販売基本契約を締結し、「ANOTHER AI」の提供体制を拡充するとともに、DID/VC連携を含む新たなセキュリティサービスの共同提案に向けた取り組みを進めております。③AI音声認証領域において、新たに生成AI及び音声認証や不正検知技術の分野で強みを持つシンガポールのVisionTech Pte. Ltd.との戦略的パートナーシップ契約を締結し、音声認証やAIによる不正検知をコールセンターシステムと連携させ、ディープフェイク音声の判別など、新たな脅威に対応する次世代型認証ソリューションの市場展開を進めております。 当社はAI及びセキュリティ領域を成長機会と位置づけ、これら複数の提携・開発プロジェクトを推進しておりますが、とりわけ2025年10月に締結した米国Forward Edge-AI, Inc.との合弁契約及び資本業務提携契約は、Forward Edge-AI Japan株式会社の設立により、同社の先端的な耐量子暗号通信技術を活用した量子コンピュータ時代における暗号解読リスクへの対応を目的としたPQC(耐量子計算機暗号)をはじめとする次世代セキュリティ技術の社会実装を日本国内に推進する事業展開となります。今後も、AIとセキュリティ技術を融合した革新的なソリューションの創出を通じて、持続的な成長基盤の確立と競争優位性の強化を図ってまいります。 このような事業環境と中期経営計画の下、3つの報告セグメントによる当連結会計年度の売上高は対前年同期比38.5%増の8,791,215千円となりました。 売上高については当社グループの主たる事業であるコミュニケーション事業が競合他社との厳しい価格競争もありながらも、6,515,895千円と国内SMS配信通数と海外アグリゲーター経由でのSMS配信通数がともに増加しており、安定した売上高を計上しております。新たなセグメントであるソリューション事業は一部本格的な稼働に至っておりませんが、GPUサーバー関連事業におけるコンテナデータセンター事業者向けの販売取引による売上が積みあがったこともあり、1,205,356千円となっており、投資・インキュベーション事業についても、やはり一部本格的な稼働に至っておりませんが、1,182,453千円となっております。 営業利益に関しては当連結会計年度では、新セグメントにおける導入コストの計上等がありましたが、配信数増加に伴う売上総利益の増加等の要因により、営業利益は対前年同期比で59.6%増となり、営業利益率は6.0%という結果となりました。 以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高8,791,215千円(前年同期比38.5%増)、営業利益529,660千円(前年同期比59.6%増)となり、経常利益525,873千円(前年同期比58.7%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は307,771千円(前年同期比318.7%増)となりました。 当社の業容につきましては、主たる事業であるコミュニケーション事業の内、SMS配信サービスの市場環境は、2024年度から2029年度までの年平均成長率は24.8%増と見込まれ、(「ミックITリポート2024年11月号」(デロイトトーマツミック経済研究所株式会社))、今後も成長を続けると予想されています。競合他社との価格競争は依然として継続しておりますが、そういった市場環境が引き続き堅調に推移したことにより、コミュニケーション事業における国内SMS配信及び海外アグリゲーター経由での配信がいずれも安定した成長を維持し、グループ全体の安定した事業成長を牽引しております。当社の事業多様化戦略を推進するソリューション事業においては、スクーミー事業の売上、GPUサーバー関連事業の売上をそれぞれ計上しております。また、投資・インキュベーション事業においては、株式会社ズノー・メディアソリューション(以下、ZMS社という)が前第4四半期連結会計期間より、株式会社ズノー(以下、ズノー社という)が当第1四半期連結会計期間より、フォーグローブ株式会社(以下、FG社という)が当第3四半期連結会計期間より連結対象となり、これらの新規連結効果が売上高の増加要因となりました。 事業の収益性につきましては、SMS等での従来の本人確認認証等の用途に加え、連絡・通知での利用が拡大したことによる売上高の増加に伴い、配信数は前年同期比34.2%増加し、当社単体の売上総利益は前年同期比で23.4%増加いたしました。 当社は2025年2月10日に「事業多様化と構造改革」をテーマとした中期経営計画[2025-2027]を発表いたしました。本計画では、「超情報化社会におけるコミュニケート・プラットフォームカンパニー」の実現に向けたSMS単一事業展開からの脱却を図り、前述した3つの事業セグメントでの事業領域拡大を図ることでの収益構造改革を行ってまいります。そのテーマの中心として、「AIテクノロジー」を活用した事業の構築、さらにもう1つの成長因子として「海外企業との提携/協業を行うなどの事業国際化」を進めていくことで、多様なメッセージサービス展開への挑戦やAI技術を含む独自のソリューションに取り組んでまいります。 各セグメントの業績は以下のとおりとなります。 ① コミュニケーション事業 コミュニケーション事業はSMSをはじめとするメッセージングサービス事業活動を行う当社及び子会社にて構成されております。当セグメントにおける、各サービスの概況は以下のとおりであります。 a.国内SMS配信サービス 当連結会計年度において、まず国内SMS市場では競合他社との価格競争による販売単価については下落傾向が続いておりますが、SMS配信数は増加しております。今後はSMS市場の通数での優位性を活用し、LINEミニアプリ等のSNS系メッセージにおいても事業展開を進め、収益拡大を図ります。 b.海外(ベトナム)におけるメッセージングサービス 海外メッセージングサービスにつきましては現在ベトナムにおけるメッセージングサービスを行う子会社であるVGS社にて展開しております。当期のVGS社の事業は、SMS依存から多角化へ進み、OTTや各種ソリューション、リワード事業が成長して売上構成が大きく変化しました。2026年以降は業界別ノウハウを基盤に統合エコシステムを構築し、複数サービス同時利用を促す戦略へ移行する予定です。 c.メール配信サービス 子会社であるテクノミックス社により、安心メールシステムとして、引き続き、学校・PTA・保護者間の連絡をスムーズに行うための手段である「学校安心メール」、住民と自治体間の防犯・防災危機管理緊急連絡システム「自治体安心メール」等を展開しております。メール配信サービスの利用顧客は、少子化の影響を受け、提供対象となる学生数の減少に伴い、配信通数が減少傾向にありますが、販売代理店との連携強化による顧客拡大に注力し、収益拡大を図ります。 以上の結果、当セグメントの売上高は6,515,895千円(前年同期比12.2%増)、セグメント利益は1,136,464千円(前年同期比88.1%増)となりました。 ② ソリューション事業 ソリューション事業は、AI及びセキュリティ分野を中心に、独自ソリューションの開発・事業化を進めております。 「ANOTHER AI」は、ビデオアナリティクス、ボイスアナリティクス、デジタルフットプリントの3つのプロダクトから構成され、「ヘルスアセスメント」(個人の心身の健康状態測定)、「HRアセスメント」(業務に対する適性分析)、「信用リスクアセスメント」(個人の信用リスク測定)といった用途で活用されます。BtoB向けカスタマイズサービス提供、オンライン販売サイトの開設を通じ、販路拡大に向けた体制整備を進めております。 「スクーミー事業」においては、高等学校向け販売代理店網の拡充を進めるとともに、義務教育や大学・地域行政との連携を通じて、新たな学習領域やビジネスモデルの拡充を図っておりますが、当第4四半期連結会計期間より、販売機能の一部をテクノミックス社に移管し、小中学校向けに事業展開している同社の販売ネットワークを活用して、自治体を通じたサービス導入を進め、事業連携の推進を図ってまいります。 当第4四半期連結会計期間にGPUサーバー関連事業の売上を計上しており、新たな事業カテゴリーの商品販売の企画展開と、当社グループおよび外部企業との連携・協業による領域拡大を図ってまいります。 以上の結果、当セグメントの売上高1,205,356千円(前年同期比170.6%増)、セグメント損失は34,489千円となりました。 ③ 投資・インキュベーション事業 グループ各社との連携強化を通じて、事業シナジーの創出と新たなビジネス機会の拡大を進めております。ZMS社では、広告運用やクリエイティブ制作を通じたプロモーション支援を展開し、顧客企業の集客や認知向上を支援するマーケティング機能の強化を進めております。ズノー社では、入札情報プラットフォーム「入札王」においてAI技術を活用したデータ構造化や検索性の向上を図るほか、蓄積データを当社グループのマーケティング活動に活用する取り組みを進めております。さらに、FG社では、LINE関連事業で培ったノウハウを活かし、当社と共同で「SMS+LINE」を核とした次世代メッセージ配信プラットフォームの開発を推進しております。このように、アクリートグループ各社が相互に補完し合う体制を強化し、シナジーの最大化を目指してまいります。今後も引き続き、当社にとって親和性・事業シナジーのあるような、有益と判断した投資や国内外企業との提携/協業を推進していく所存です。 以上の結果、当セグメントの売上高は1,182,453千円(前年同期比751.9%増)、セグメント損失は17,462千円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の期末残高は、1,317,098千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果使用した資金は498,720千円(前年同期は214,954千円の収入)となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益522,612千円、減価償却費155,439千円、前払金の減少額105,974千円及びのれん償却費75,613千円であり、支出の主な内訳は、売上債権の増加額1,242,489千円及び法人税等の支払額104,375千円であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は579,048千円(前年同期は104,678千円の支出)となりました。収入の主な内訳は、連結範囲の変更を伴う子会社株式取得による収入96,632千円であり、支出の主な内訳は、投資有価証券の取得による支出424,618千円及び無形固定資産の取得による支出246,315千円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果獲得した資金は925,222千円(前年同期は473,338千円の支出)となりました。収入の主な内訳は、株式の発行による収入721,600千円及び短期借入による収入611,000千円であり、支出の主な内容は長期借入金の返済による支出383,086千円であります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループは、生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 b.受注実績 当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該事項はありません。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 金額(千円)   前連結会計年度比(%) コミュニケーション事業   6,515,895   12.2 ソリューション事業   1,205,356   170.6 投資・インキュベーション事業   1,182,453   751.9 調整額   △112,490   - 合計   8,791,215   38.5 (注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 株式会社ゲットワークス   -   -   1,186,620   13.50 Twilio Inc.   516,575   8.14   737,855   8.39 ソフトバンク株式会社   44,822   0.71   360,216   4.10 Telesign Corporation   250,168   3.94   162,618   1.85 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態 当連結会計年度末の財政状態につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 a.財政状態」に記載のとおりであります。 b.経営成績 当連結会計年度の経営成績は、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 b.経営成績」にも記載しておりますが、売上高は8,791,215千円(前年同期比38.5%増)となりました。これは主に、当社グループの主たる事業であるコミュニケーション事業が競合他社との厳しい価格競争もありながらも、6,515,895千円と国内SMS配信通数と海外アグリゲーター経由でのSMS配信通数がともに増加しており、安定した売上高を計上しております。新たなセグメントであるソリューション事業は一部本格的な稼働に至っておりませんが、GPUサーバー関連事業におけるコンテナデータセンター事業者向けの販売取引による売上が積みあがったこともあり、1,205,356千円となっており、投資・インキュベーション事業についても、やはり一部本格的な稼働に至っておりませんが、1,182,453千円となっております。 売上原価は、6,677,974千円(前年同期比39.5%増)となりました。これは主に、当社において、国内SMS配信数増加に伴う携帯電話事業者からの仕入高増加によるものが増加要因となっております。 販売費及び一般管理費は、1,583,580千円(前年同期比28.7%増)となりました。これは主に、新セグメントにおける導入コストの計上等が増加要因となっております。 以上の結果、営業利益は529,660千円(前年同期比59.6%増)となりました。 経常利益は、貸付による受取利息9,474千円、為替差益2,183千円及び借入による支払利息12,802千円等の計上により、525,873千円(前年同期比58.7%増)となり、また、貸倒引当金戻入額2,800千円及び段階取得に係る差損6,060千円等の計上をした結果、税金等調整前当期純利益は522,612千円(前年同期は115,246千円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益は307,771千円(前年同期比318.7%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「第2 事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 a.資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、ソフトウエアの開発資金のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、事業開発に伴うM&Aによる株式取得費用や、新事業領域への進出を見据えた研究開発費用等であります。 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 今後のさらなる成長の為に、SMSを活用した付加価値の高いサービスの開発や、SMS配信サービスの営業体制強化のためのプロモーション、また、市場シェア拡大のためのM&A、新事業領域への進出を見据えた研究開発等に取り組む方針です。これらの事業活動に必要となる資金は、自己資金及び金融機関からの借入を基本としております。 なお、当連結会計年度末における借入金を含む有利子負債の残高は1,427,437千円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は1,317,098千円となっております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりましては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、過去の実績等を勘案して合理的な見積りを行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は、これらの見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載の通りであります。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」に記載しておりますが、当連結会計年度における当社グループの売上高の29.9%を占める海外アグリゲーター経由のSMS配信サービスの海外アグリゲーターの動向、競合企業の動向及び携帯電話事業者との契約関係は、当社の経営成績に重要な影響を与える要因であると認識しております。 ⑤ 経営戦略の現状と見通し 当社は、法人向けSMS配信事業を2010年に開始して以降、16年間にわたって、日本で法人向けSMS配信市場を創出・牽引し、現在では5,300社を超える企業にサービスを提供するなど、業界内で確固たる地位を確立してまいりました。本年度は、中期経営計画[2025–2027]で掲げた「SMS単一事業からの脱却」を具体化する段階にあり、AIやセキュリティを中心とした新規ソリューションの開発・事業化を本格的に進めております。コミュニケーション事業を基盤としながら、ソリューション事業及び投資・インキュベーション事業においても、事業領域の拡大と収益構造の転換に向けた取り組みを着実に進めております。 こうした取り組みの一環として、①2025年9月、シンガポールのCustIntCo Pte. Ltd.との資本業務提携に向けた基本合意を締結し、同社の音声・顔画像解析技術「Insight Genie」を活用した当社製品「ANOTHER AI(アナザーアイ)」のユーザビリティ向上と両社の協業体制・技術連携の強化しております。②同月にはDigital Platformer株式会社と販売基本契約を締結し、「ANOTHER AI」の提供体制を拡充するとともに、DID/VC連携を含む新たなセキュリティサービスの共同提案に向けた取り組みを進めております。③AI音声認証領域において、新たに生成AI及び音声認証や不正検知技術の分野で強みを持つシンガポールのVisionTech Pte. Ltd.との戦略的パートナーシップ契約を締結し、音声認証やAIによる不正検知をコールセンターシステムと連携させ、ディープフェイク音声の判別など、新たな脅威に対応する次世代型認証ソリューションの市場展開を進めております。 当社はAI及びセキュリティ領域を成長機会と位置づけ、これら複数の提携・開発プロジェクトを推進しておりますが、とりわけ2025年10月に締結した米国Forward Edge-AI, Inc.との合弁契約及び資本業務提携契約は、Forward Edge-AI Japan株式会社の設立により、同社の先端的な耐量子暗号通信技術を活用した量子コンピュータ時代における暗号解読リスクへの対応を目的としたPQC(耐量子計算機暗号)をはじめとする次世代セキュリティ技術の社会実装を日本国内に推進する事業展開となります。今後も、AIとセキュリティ技術を融合した革新的なソリューションの創出を通じて、持続的な成長基盤の確立と競争優位性の強化を図ってまいります。 ⑥ 経営者の問題認識と今後の方針について 当社グループは、2025年2月10日に「事業多様化と構造改革」をテーマとした中期経営計画[2025-2027]を発表いたしました。本計画では、「超情報化社会におけるコミュニケート・プラットフォームカンパニー」の実現に向けたSMS単一事業展開からの脱却を図り、前述した3つの事業セグメントでの事業領域拡大を図ることでの収益構造改革を行ってまいります。そのテーマの中心として、「AIテクノロジー」を活用した事業の構築、さらにもう1つの成長因子として「海外企業との提携/協業を行うなどの事業国際化」を進めていくことで、多様なメッセージサービス展開への挑戦やAI技術を含む独自のソリューションに取り組んでまいります。 経営者の問題意識と今後の方針につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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