概要
S&Jは2008年に設立されたサイバーセキュリティ専門企業。コンサルティングサービスとSOCサービスの2本柱で、企業のセキュリティ監視・運用やインシデント対応を提供する。2023年12月に東京証券取引所グロース市場に上場。従業員79名、2026年3月期売上高約23億円。
コンサルティングとSOCの二本柱で構成される事業
S&Jの事業はサイバーセキュリティの単一セグメントだが、サービス内容から「コンサルティングサービス」と「SOCサービス」に区分される。コンサルティングサービスにはセキュリティアドバイザー、インシデント対応、メールセキュリティ、脆弱性診断、セキュリティプロダクトの販売が含まれる。SOCサービスはSOC EngineやKeepEyeなどの自社開発製品を用いた監視・運用サービスで、24時間365日体制で提供される。2026年3月期の売上高構成比はSOCサービスが約76%、コンサルティングサービスが約24%である。
ストック型売上を基盤とした収益構造
同社の収益の多くは年間契約を基本とするストック型売上であり、ARR(Annual Recurring Revenue)を成長の重要指標としている。コンサルティングサービスとSOCサービスの継続的な取引により、安定的な収益基盤を構築。顧客との長期的な関係性を構築することで、高い継続率を維持している。2026年3月期の売上高は2,333,605千円と前年比20.1%増、営業利益は556,042千円と同32.2%増で、収益性も向上している。
SIerなどの販売代理店を通じた販路拡大
顧客への直接販売に加え、SIer(システムインテグレーター)等を販売代理店として活用している。多様な販売代理店と契約し、それぞれの属性や販売先に応じたサービスを提供することで販売先の拡大を図っている。主要な顧客層は大企業や中堅企業で、CSIRTやSOCの運営を支援する。また、中小企業向けには低コストの国産セキュリティ製品を開発・提供し、裾野の広い顧客基盤を構築している。
業界の中での役割は企業のサイバーセキュリティ体制構築を支援するセキュリティサービスプロバイダー。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| SOCサービス | 18億円 | 75.0% | — | — |
| コンサルティングサービス | 6億円 | 25.0% | — | — |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01大企業・中堅企業主力
CSIRTやSOCを運営する大企業・中堅企業を主要顧客とし、セキュリティアドバイザー活動やインシデント対応、その知見を活かしたSOC運用サービスを提供。ストック型の年間契約により安定的な収益基盤を構築している。
- セキュリティアドバイザー
- 顧客のセキュリティ対策状況を把握し、課題抽出や改善提案を中期的視点で行うアドバイザリサービス。
- インシデント対応
- サイバーセキュリティ事故発生時の対応支援。ITネットワーク全体を調査し、原因究明から再発防止策までトータルサポート。
- SOC Engine運用
- 独自開発SIEMであるSOC Engineにより顧客の情報システムを24時間365日監視し、高度な脅威分析と対応策を報告するアウトソーシングサービス。
- KeepEye®運用
- 独自開発のクラウド型EDRであるKeepEye®によるエンドポイント監視サービス。未知のウイルスも検知し、不審な挙動を分析・報告。
02中小企業向けセキュリティ対策準主力
大企業向けの知見を活かし、国産のリーズナブルな価格帯のセキュリティ製品を開発・提供。中小企業を中心とした多数の顧客へのサービス提供を図る。
- セキュリティプロダクト
- 海外製の高度なセキュリティ製品を代理店販売するほか、国産の低価格帯製品を自社開発し提供。
製品と技術
SIEMプラットフォーム「SOC Engine」
SOC EngineはS&Jが独自開発したSIEM(セキュリティ情報イベント管理)製品。顧客の情報システム全体(パソコン、重要サーバ、セキュリティ機器、クラウド環境など)のログを収集・分析し、24時間365日体制で監視する。単なる検知通知にとどまらず、S&Jのアナリストが脅威分析を行い、影響度や対応策を報告する。SOC Engineは同社のSOCサービスの核となる製品で、他社SIEM製品との連携にも対応する。
エンドポイント向けEDR「KeepEye」
KeepEyeはクライアントPC向けのクラウド型EDR製品。パソコン内でウイルスが示す特徴的な挙動を検知・防御する仕組みを提供する。既知・未知のマルウェアを検出し、S&Jのアナリストが24時間監視することで、不審な挙動が発生した際に原因や影響を分析・報告する。運用の多くをS&Jが担うため、顧客はセキュリティ専門家を雇用せずに高度な対策運用を実現できる。KeepEyeの監視サービスはSOCサービスの一部として提供される。
サーバ監視エージェント「S&J AD Agent」とその他の製品
S&J AD Agentはサーバ内でのマルウェアの特徴的な挙動を検知・防御するエージェント型製品。ディレクトリーサービス機能に特化した検知ロジックを搭載し、SIEMでは検知困難な脅威を捉える。他にも、Webメール経由のマルウェア感染を防御する「S&J Secure VDI」がある。これらの自社開発製品に加え、海外製セキュリティ製品の販売代理店も行い、マルウェア検体を安全な環境で動作解析するようなプロダクトも取り扱っている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
業務管理SaaSで成長中、収益性高い
当社は飲食・店舗向け業務管理SaaSの開発・販売を手掛ける。売上高は20億円弱と小規模でありながら、営業利益率は21%と高収益。同業のVRain SolutionやCocolive等と顧客ターゲットが重なる。飲食業界向けクラウドサービスで差別化を図り、中小企業のDX需要を取り込んでいる。規模拡大に向けた投資と収益性維持のバランスが課題。
強み
- 売上高が20%超成長し、営業利益率20%超と収益性も高い。
- 飲食・店舗向けSaaSに特化し、業界知識を活かした差別化が可能。
- サブスクリプションモデルによる安定収益基盤を構築中。
- FY2026の営業利益率26%と改善予想で、スケールメリットが期待。
課題
- 売上高20億円未満で、認知度向上と販路拡大が急務。
- 飲食業界の景気変動に業績が左右されるリスクを抱える。
- 同業他社や既存ベンダーとの価格競争激化が懸念される。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がS&J
時価総額で並べると、掲載11社のなかで2番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4777ガーラ | 57億円 | — |
| 2 | 5599S&J | 56億円 | 13.7倍 |
| 3 | 4395アクリート | 56億円 | 15.7倍 |
| 4 | 4019スタメン | 56億円 | 19.1倍 |
| 5 | 3920アイビーシー | 56億円 | 14.1倍 |
| 6 | 4496コマースOneホールディングス | 56億円 | 18.2倍 |
| 7 | 3653モルフォ | 56億円 | — |
| 8 | 3826システムインテグレータ | 55億円 | 11.9倍 |
| 9 | 3841ジーダット | 55億円 | 31.3倍 |
| 10 | 4196ネオマーケティング | 55億円 | — |
| 11 | 5597ブルーイノベーション | 55億円 | — |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 21件
サイバーセキュリティサービス会社として創業した2008年
2008年11月、東京都港区赤坂にS&Jコンサルティング株式会社(資本金10,000千円)として設立。代表取締役社長は三輪信雄。創業当初からサイバーセキュリティに関する各種サービスの提供を事業目的とした。2009年1月にセキュリティ・コンサルティングサービス(現コンサルティングサービス)を開始し、同年6月にはフォレンジックサービスを開始。12月には株式会社クマノミプランニングを吸収合併し、事業基盤を拡大した。
自社開発製品とSOCサービスの投入が始まった2014〜2015年
2014年5月、SIEM(セキュリティ情報イベント管理)を搭載したSOC Engineの提供を開始。同年12月にS&J株式会社へ商号変更。2015年3月にはアラートやログを監視する「SOCサービス」を本格始動。これらの自社開発製品とサービスの投入により、監視・運用型ビジネスへのシフトが加速した。同年5月には業容拡大に伴い本社を東京都港区西新橋へ移転し、7月にはISO27001(ISMS)認証を取得。
EDR製品など製品ラインアップを拡充した2016〜2020年
2016年2月、クラウド型VDIサービス「S&J Secure VDI」の提供開始。2017年2月にはPCエージェント型のSOC Engine for PC Agentを投入。2018年6月、クライアントPC向けEDR(Endpoint Detection and Response)製品である「KeepEye」の提供を開始。2020年9月にはサーバ向けの挙動検知・防御製品「S&J AD Agent」をリリースし、エンドポイント監視の製品群を拡充した。この間、2017年10月には第三者割当増資で資本金を98,650千円に増加。
グロース市場に上場し新たな成長段階へ入った2023年
2023年12月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場。上場資金を活用し、事業拡大を加速させる。2024年8月には業容拡大に伴い本社を東京都港区新橋(日比谷ビルディング)に移転。上場後の2026年3月期には売上高23.3億円、営業利益5.5億円に達し、従業員数は79名となる。ARRを重要指標に掲げ、ストック型収益の拡大を続けている。
年表21件を開く
2000年代
- 2008年11月創業東京都港区赤坂にサイバーセキュリティに関する各種サービスの提供を事業目的としたS&Jコンサルティング株式会社(代表取締役社長:三輪信雄、資本金10,000千円)を設立
- 2009年1月セキュリティ・コンサルティングサービス(現 コンサルティングサービス)を開始
- 2009年6月フォレンジックサービスを開始(注1)
- 2009年12月M&A株式会社クマノミプランニング(代表取締役社長:三輪信雄、資本金50千円)を吸収合併
2010年代
- 2012年10月第三者割当増資実施(資本金:11,150千円)
- 2014年5月SOC Engine®(当社アナリストのアドバイスによりお客様のインシデントレスポンスを支援するSOC運用サービス付SIEMサービス)の提供開始(注2)
- 2014年12月商号変更S&J株式会社に商号変更
- 2015年3月ネットワーク機器やセキュリティデバイスから出力されたアラートやログなどを監視する「SOCサービス」を開始
- 2015年5月業容拡大のため、本社を東京都港区西新橋(クロスオフィス内幸町)に移転
- 2015年7月ISO27001(ISMS)認証取得
- 2016年2月S&J Secure VDI ® (Webメール経由でのマルウェア感染を防御するクラウド型VDIサービス)の提供開始(注3、4)
- 2017年2月M&ASOC Engine for PC Agent(クライアントPCにインストールしたエージェントから個々のPCの情報を取得し、お客様の環境のエンドポイントまで統合的に監視するサービス)の提供開始
- 2017年5月業容拡大のため、本社を東京都港区西新橋(明産西新橋ビル)に移転
- 2017年10月第三者割当増資実施(資本金:98,650千円)
- 2018年6月KeepEye®(パソコン内でウイルスがする特徴的な挙動を検知・防御する仕組み)の提供開始
2020年代
- 2020年2月第三者割当増資実施(資本金:198,650千円)
- 2020年3月減資を実施(資本金:48,650千円)
- 2020年9月S&J AD Agent®(サーバ内でのマルウェアの特徴的な挙動を検知・防御する仕組み)の提供開始
- 2021年5月本社を東京都港区西新橋(西新橋PR-EX)に移転
- 2023年12月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
- 2024年8月業容拡大のため、本社を東京都港区新橋(日比谷ビルディング)に移転
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
コンサルとSOCの連動によるサービス拡大
コンサルティングサービスとSOCサービスを連動させたコミュニケーション型SOCにより、リテラシーの高い顧客のニーズを獲得し、ストック型売上を拡大する。
- 02
最適なセキュリティサービスの提供
国内開発のシステムを用いて「やりすぎず、不足しない、変化に合わせた最適なサービス」を提供し、顧客ごとの環境に合わせたサービスで市場の要望と供給のギャップを埋める。
- 03
人材確保と教育制度の充実
優秀なサイバーセキュリティ人材を確保するため、採用活動を強化し、社内教育制度を充実させる。
- 04
新規サービスの拡充と知名度向上
KeepEye®やAD監視サービスなどの新規サービスを拡充し、セミナーや講演会を通じて知名度を向上させ、ブランドを確立する。
- 05
AI技術の利活用による品質改善
生成AIを含むAI技術を活用し、サービス品質の改善と開発スピードの加速を図り、限られた人材でも高付加価値なサービスを安定提供できる体制を構築する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 3期分
グループ全体で79人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は760万円で、2期前と比べて+1.2%。平均年齢は40.2歳、平均勤続年数は3.6年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年3月 | 751 | 41.0 | 2.8 | 60 | — |
| 2025年3月 | 782 | 40.7 | 3.6 | 63 | 635 |
| 2026年3月 | 760 | 40.2 | 3.6 | 79 | 759 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
- 調達850万円ライセンス(Joe Sandbox Cloud Pro Ultimate(検体分析数:500件/月)(更新))警察庁 · 2026-02-27
- 調達630万円ライセンス(JoeSandbox Cloud Pro Windows)警察庁 · 2025-02-28
- 調達550万円ライセンス(JoeSandbox Cloud Pro Windows(検体分析数:1,000件/月)(更新))警察庁 · 2024-03-06
- 調達470万円ライセンス(JoeSandbox Cloud Pro Desktop(Windows限定)サービス 検体分析数:1,000件/月)警察庁 · 2023-02-21
- 調達350万円ライセンス(JoeSandbox Cloud Pro Desktop(Windows限定)サービス)警察庁 · 2020-03-03
- 調達350万円【電子可】ライセンス(JoeSandbox Cloud Pro Desktop(Windows限定))警察庁 · 2021-03-12
- 調達350万円ライセンス(JoeSandbox Cloud Pro Desktop(Windows限定))警察庁 · 2022-03-10
- 調達175万円ライセンス(JoeSandbox Cloud Pro Desktop(Windows限定)サービス)警察庁 · 2019-08-08
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は23億円、営業利益は6億円。前期と比べると増収増益で、売上が+21.1%、利益が+50.0%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 27億円 | 23億円 |
| 営業利益 | 6億円 | 6億円 |
| 純利益 | 4億円 | 4億円 |
| 1株あたり配当 | ¥17 | ¥17 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
7期分
直近は2027年1Qで、売上は6億円、営業利益は1億円。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年3Q | 11 | 2 | 18.2 | 1 |
| 2024年4Q | 5 | — | — | 1 |
| 2025年2Q | 9 | 2 | 22.2 | 1 |
| 2025年4Q | 10 | 2 | 20.0 | 2 |
| 2026年2Q | 11 | 3 | 27.3 | 2 |
| 2026年4Q | 12 | 3 | 25.0 | 2 |
| 2027年1Q | 6 | 1 | 16.7 | 1 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 7期分
2020年3月期からの7期で、売上は6億円から23億円へ3.8倍に増えた。直近期の営業利益率は26.1%。売上は6期、純利益は2期の連続増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020年3月 | 6 | — | −1 | — | −1 |
| 2021年3月 | 8 | — | 1 | — | 1 |
| 2022年3月 | 11 | — | 2 | — | 2 |
| 東京証券取引所グロース市場に株式を上場 | |||||
| 2023年3月 | 13 | — | 3 | — | 2 |
| 2024年3月 | 16 | — | 3 | — | 2 |
| 2025年3月 | 19 | 4 | 4 | 21.1 | 3 |
| 2026年3月 | 23 | 6 | 6 | 26.1 | 4 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高23億円のうち、営業利益として残るのは6億円で26.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の17.4%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金47.8%11億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金26.1%6億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益26.1%6億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 5期分
2026年3月期は営業CFが5億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは5億円。この組み合わせは「資産整理型」にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面。期末の手元現金は22億円で、売上の11.5ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年3月 | 4 | 0 | 0 | 4 | 8 |
| 2023年3月 | 6 | 0 | −1 | 6 | 14 |
| 2024年3月 | 1 | −1 | 8 | 0 | 21 |
| 2025年3月 | 3 | −4 | −1 | −1 | 20 |
| 2026年3月 | 5 | 0 | −3 | 5 | 22 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 7期分
2026年3月期の総資産は30億円。このうち返さなくてよい自己資本が21億円で、自己資本比率は71.2%(業種中央値63.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2020年3月 | 4 | 2 | 2 | 51.3 |
| 2021年3月 | 6 | 3 | 3 | 53.1 |
| 2022年3月 | 10 | 5 | 5 | 54.7 |
| 2023年3月 | 15 | 8 | 7 | 48.8 |
| 2024年3月 | 25 | 18 | 7 | 71.4 |
| 2025年3月 | 27 | 20 | 7 | 74.1 |
| 2026年3月 | 30 | 21 | 9 | 71.2 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率で605社中66位あたり、逆に低いのは配当利回りで605社中430位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥998で、1年前と比べて-28.5%。過去52週の値幅のなかでは10%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 13.7倍 |
| PER (会社予想) | 13.7倍 |
| PBR | 2.58倍 |
| 配当利回り | 1.70% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は8月13日に前日比13.16%安の990円で終え、下落基調が続く。25日移動平均線1097.12円を約9.8%下回り、75日線1071.64円も下回った。52週高値2516円からは60%以上の下落。RSIは35.65と弱含み圏で、売り圧力が残る。出来高は8月13日に約15万株と急増し、投機的な売りが活発化した。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)。
PER15.7倍は業界平均29.6倍を下回り割安。PBR2.96倍も平均3.44倍を下回る。ROE19.5%と高水準で成長性があるが無配。配当性向20.6%と低く、株主還元の余地はあるが現状はなし。増収増益基調で業績好調だが、配当面の弱さがやや気になる。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 13.7倍 | 47.9倍 |
| PER (予想) | 13.7倍 | — |
| PBR | 2.58倍 | 2.96倍 |
| ROE | 19.5% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
高い営業利益率と成長性が評価材料。業績は順調な拡大を続けているが、時価総額64億円と小型で、受注が一部顧客に依存しているリスクがある。強気派は収益性の高さと成長持続性を、弱気派は規模の小ささと競争激化を指摘する。
- 高い利益率と成長
営業利益率21%超、売上高年率15%超の成長を継続。
- 増益トレンド明確
純利益:2024/3期2億→2026/3期4億計画で倍増。
- IT需要の恩恵
DX推進でシステム開発需要は中長期的に堅調。
- 営業利益4→6億円と増益継続2026年3月期影響強
営業利益4億→6億と50%増。売上23億、利益率26%に改善。
- 高い営業利益率26%を達成継続影響中
FY2026計画営業利益率26%。高付加価値サービスが収益を牽引。
- IT需要拡大の恩恵継続影響中
DXやシステム開発需要増加が追い風。受注拡大余地あり。
- PER15.7倍、成長株として適正水準不定影響弱
前期比増収増益基調でPER水準は割安感。再評価余地。
- 小型株ゆえの流動性リスク
時価総額64億円で、大口売買で株価が変動しやすい。
- 競争激化による価格低下
IT業界は競争が激しく、単価下落余地がある。
- 顧客集中リスク
大口顧客への依存度が開示されておらず、解約リスク。
- 売上高23億円と小規模継続影響強
売上23億円は極小規模。大口案件の変動で業績が大きくぶれる。
- 競合ひしめく情報サービス市場不定影響中
同業多数で差別化困難。価格競争に陥るリスク。
- 無配で株主還元期待薄継続影響弱
配当なし。成長投資に資金集中だが、株主への利益還元が見えない。
- 外国人持ち株比率3.4%と低い継続影響弱
外国人投資家の関心薄く、需給面での上昇余地限定的。
- 営業利益率
- 高水準維持が評価の前提。低下は弱気材料。
- 売上高成長率
- 成長持続性を確認する最大の指標。
- 従業員数
- エンジニア数がキャパシティの上限。増加が成長の鍵。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり17円。いまの株価に対する利回りは1.70%。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥17
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ2,312人。区分でいちばん多いのは事業法人で48.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が50.9%を占め、残る49.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|
| 事業法人 | 48.9 | 50.5 | 48.4 |
| 個人・その他 | 41.9 | 42.5 | 42.8 |
| 外国法人 | 1.6 | 2.1 | 3.4 |
| 証券会社 | 6.8 | 4.8 | 2.9 |
| 金融機関 | 0.6 | 0.1 | 2.5 |
| 自己株式 | — | 1.0 | 1.0 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社マクニカ | 37.32 |
| 02 | 三輪 信雄 | 18.13 |
| 03 | 株式会社BNP | 10.66 |
| 04 | 石川 剛 | 4.44 |
| 05 | 木下 圭一郎 | 2.47 |
| 06 | 野村信託銀行株式会社(投信口) | 1.16 |
| 07 | JPモルガン証券株式会社 | 1.15 |
| 08 | NOMURA PB NOMINEES LIMITED OMNIBUS-MARGIN (CASHPB) (常任代理人 野村證券株式会社) | 1.10 |
| 09 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 1.10 |
| 10 | 神田 隆生 | 0.63 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 7期分
1株利益は7期で+102%、1株純資産は7期で−90%。直近期のROEは19.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 |
|---|---|---|---|---|
| 2020年3月 | −4,859 | 3,845 | — | — |
| 2021年3月 | 2,570 | 6,415 | 50.1 | — |
| 2022年3月 | 45 | 109 | 51.9 | — |
| 2023年3月 | 42 | 151 | 32.5 | — |
| 2024年3月 | 42 | 312 | 17.4 | 26.6 |
| 2025年3月 | 55 | 360 | 16.4 | 20.2 |
| 2026年3月 | 73 | 386 | 19.5 | 19.3 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
経営陣
10名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額102百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 三輪信雄 | 代表取締役社長 | 64 | 1,620,000 |
| 石川剛 | 取締役 事業管掌 | 47 | 250,000 |
| 上原孝之 | 取締役 セキュリティ 人材開発部長 | 58 | 6,600 |
| 經田洋平 | 取締役 管理部長 | 47 | 13,300 |
| 半澤幸一 | 取締役 技術管掌 兼 セキュリティ レジリエンス部 副部長 | 42 | 2,500 |
| 星野喬 | 取締役 | 41 | — |
| 大桃健一 | 取締役(常勤監査等委員) | 76 | — |
| 谷井亮平 | 取締役(監査等委員) | 48 | — |
| 林孝重 | 取締役(監査等委員) | 74 | — |
| 河合透 | 取締役(監査等委員) | 68 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 5 | 91 | 1 | 92 | 18 |
| 社外取締役 | 3 | 10 | — | 10 | 3 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容3,967字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,587字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク9,364字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,382字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第18期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-23
- 半期報告書半期報告書-第18期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第17期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-26
- 半期報告書半期報告書-第17期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第16期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-26
- 四半期報告書四半期報告書-第16期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
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