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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

S&J

5599 · Growth · 情報・通信業

CSIRT・SOC運営の知見を活かし、セキュリティ監視・運用とコンサルティングを提供する専門企業。

概要

S&Jは2008年に設立されたサイバーセキュリティ専門企業。コンサルティングサービスとSOCサービスの2本柱で、企業のセキュリティ監視・運用やインシデント対応を提供する。2023年12月に東京証券取引所グロース市場に上場。従業員79名、2026年3月期売上高約23億円。

コンサルティングとSOCの二本柱で構成される事業

S&Jの事業はサイバーセキュリティの単一セグメントだが、サービス内容から「コンサルティングサービス」と「SOCサービス」に区分される。コンサルティングサービスにはセキュリティアドバイザー、インシデント対応、メールセキュリティ、脆弱性診断、セキュリティプロダクトの販売が含まれる。SOCサービスはSOC EngineやKeepEyeなどの自社開発製品を用いた監視・運用サービスで、24時間365日体制で提供される。2026年3月期の売上高構成比はSOCサービスが約76%、コンサルティングサービスが約24%である。

ストック型売上を基盤とした収益構造

同社の収益の多くは年間契約を基本とするストック型売上であり、ARR(Annual Recurring Revenue)を成長の重要指標としている。コンサルティングサービスとSOCサービスの継続的な取引により、安定的な収益基盤を構築。顧客との長期的な関係性を構築することで、高い継続率を維持している。2026年3月期の売上高は2,333,605千円と前年比20.1%増、営業利益は556,042千円と同32.2%増で、収益性も向上している。

SIerなどの販売代理店を通じた販路拡大

顧客への直接販売に加え、SIer(システムインテグレーター)等を販売代理店として活用している。多様な販売代理店と契約し、それぞれの属性や販売先に応じたサービスを提供することで販売先の拡大を図っている。主要な顧客層は大企業や中堅企業で、CSIRTやSOCの運営を支援する。また、中小企業向けには低コストの国産セキュリティ製品を開発・提供し、裾野の広い顧客基盤を構築している。

業界の中での役割は企業のサイバーセキュリティ体制構築を支援するセキュリティサービスプロバイダー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
23億円
営業利益
6億円
営業利益率
26.1%
純利益
4億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
SOCサービス18億円75.0%
コンサルティングサービス6億円25.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01大企業・中堅企業主力

CSIRTやSOCを運営する大企業・中堅企業を主要顧客とし、セキュリティアドバイザー活動やインシデント対応、その知見を活かしたSOC運用サービスを提供。ストック型の年間契約により安定的な収益基盤を構築している。

主な製品・サービス4
セキュリティアドバイザー
顧客のセキュリティ対策状況を把握し、課題抽出や改善提案を中期的視点で行うアドバイザリサービス。
インシデント対応
サイバーセキュリティ事故発生時の対応支援。ITネットワーク全体を調査し、原因究明から再発防止策までトータルサポート。
SOC Engine運用
独自開発SIEMであるSOC Engineにより顧客の情報システムを24時間365日監視し、高度な脅威分析と対応策を報告するアウトソーシングサービス。
KeepEye®運用
独自開発のクラウド型EDRであるKeepEye®によるエンドポイント監視サービス。未知のウイルスも検知し、不審な挙動を分析・報告。

02中小企業向けセキュリティ対策準主力

大企業向けの知見を活かし、国産のリーズナブルな価格帯のセキュリティ製品を開発・提供。中小企業を中心とした多数の顧客へのサービス提供を図る。

主な製品・サービス1
セキュリティプロダクト
海外製の高度なセキュリティ製品を代理店販売するほか、国産の低価格帯製品を自社開発し提供。

製品と技術

SIEMプラットフォーム「SOC Engine」

SOC EngineはS&Jが独自開発したSIEM(セキュリティ情報イベント管理)製品。顧客の情報システム全体(パソコン、重要サーバ、セキュリティ機器、クラウド環境など)のログを収集・分析し、24時間365日体制で監視する。単なる検知通知にとどまらず、S&Jのアナリストが脅威分析を行い、影響度や対応策を報告する。SOC Engineは同社のSOCサービスの核となる製品で、他社SIEM製品との連携にも対応する。

エンドポイント向けEDR「KeepEye」

KeepEyeはクライアントPC向けのクラウド型EDR製品。パソコン内でウイルスが示す特徴的な挙動を検知・防御する仕組みを提供する。既知・未知のマルウェアを検出し、S&Jのアナリストが24時間監視することで、不審な挙動が発生した際に原因や影響を分析・報告する。運用の多くをS&Jが担うため、顧客はセキュリティ専門家を雇用せずに高度な対策運用を実現できる。KeepEyeの監視サービスはSOCサービスの一部として提供される。

サーバ監視エージェント「S&J AD Agent」とその他の製品

S&J AD Agentはサーバ内でのマルウェアの特徴的な挙動を検知・防御するエージェント型製品。ディレクトリーサービス機能に特化した検知ロジックを搭載し、SIEMでは検知困難な脅威を捉える。他にも、Webメール経由のマルウェア感染を防御する「S&J Secure VDI」がある。これらの自社開発製品に加え、海外製セキュリティ製品の販売代理店も行い、マルウェア検体を安全な環境で動作解析するようなプロダクトも取り扱っている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

業務管理SaaSで成長中、収益性高い

当社は飲食・店舗向け業務管理SaaSの開発・販売を手掛ける。売上高は20億円弱と小規模でありながら、営業利益率は21%と高収益。同業のVRain SolutionやCocolive等と顧客ターゲットが重なる。飲食業界向けクラウドサービスで差別化を図り、中小企業のDX需要を取り込んでいる。規模拡大に向けた投資と収益性維持のバランスが課題。

強み

  • 売上高が20%超成長し、営業利益率20%超と収益性も高い。
  • 飲食・店舗向けSaaSに特化し、業界知識を活かした差別化が可能。
  • サブスクリプションモデルによる安定収益基盤を構築中。
  • FY2026の営業利益率26%と改善予想で、スケールメリットが期待。

課題

  • 売上高20億円未満で、認知度向上と販路拡大が急務。
  • 飲食業界の景気変動に業績が左右されるリスクを抱える。
  • 同業他社や既存ベンダーとの価格競争激化が懸念される。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がS&J

時価総額で並べると、掲載11社のなかで2番目にあたる。

#企業時価総額PER
14777ガーラ57億円
25599S&J56億円13.7倍
34395アクリート56億円15.7倍
44019スタメン56億円19.1倍
53920アイビーシー56億円14.1倍
64496コマースOneホールディングス56億円18.2倍
73653モルフォ56億円
83826システムインテグレータ55億円11.9倍
93841ジーダット55億円31.3倍
104196ネオマーケティング55億円
115597ブルーイノベーション55億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 21件

サイバーセキュリティサービス会社として創業した2008年

2008年11月、東京都港区赤坂にS&Jコンサルティング株式会社(資本金10,000千円)として設立。代表取締役社長は三輪信雄。創業当初からサイバーセキュリティに関する各種サービスの提供を事業目的とした。2009年1月にセキュリティ・コンサルティングサービス(現コンサルティングサービス)を開始し、同年6月にはフォレンジックサービスを開始。12月には株式会社クマノミプランニングを吸収合併し、事業基盤を拡大した。

自社開発製品とSOCサービスの投入が始まった2014〜2015年

2014年5月、SIEM(セキュリティ情報イベント管理)を搭載したSOC Engineの提供を開始。同年12月にS&J株式会社へ商号変更。2015年3月にはアラートやログを監視する「SOCサービス」を本格始動。これらの自社開発製品とサービスの投入により、監視・運用型ビジネスへのシフトが加速した。同年5月には業容拡大に伴い本社を東京都港区西新橋へ移転し、7月にはISO27001(ISMS)認証を取得。

EDR製品など製品ラインアップを拡充した2016〜2020年

2016年2月、クラウド型VDIサービス「S&J Secure VDI」の提供開始。2017年2月にはPCエージェント型のSOC Engine for PC Agentを投入。2018年6月、クライアントPC向けEDR(Endpoint Detection and Response)製品である「KeepEye」の提供を開始。2020年9月にはサーバ向けの挙動検知・防御製品「S&J AD Agent」をリリースし、エンドポイント監視の製品群を拡充した。この間、2017年10月には第三者割当増資で資本金を98,650千円に増加。

グロース市場に上場し新たな成長段階へ入った2023年

2023年12月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場。上場資金を活用し、事業拡大を加速させる。2024年8月には業容拡大に伴い本社を東京都港区新橋(日比谷ビルディング)に移転。上場後の2026年3月期には売上高23.3億円、営業利益5.5億円に達し、従業員数は79名となる。ARRを重要指標に掲げ、ストック型収益の拡大を続けている。

年表21件を開く

2000年代

  • 2008年11月創業東京都港区赤坂にサイバーセキュリティに関する各種サービスの提供を事業目的としたS&Jコンサルティング株式会社(代表取締役社長:三輪信雄、資本金10,000千円)を設立
  • 2009年1月セキュリティ・コンサルティングサービス(現 コンサルティングサービス)を開始
  • 2009年6月フォレンジックサービスを開始(注1)
  • 2009年12月M&A株式会社クマノミプランニング(代表取締役社長:三輪信雄、資本金50千円)を吸収合併

2010年代

  • 2012年10月第三者割当増資実施(資本金:11,150千円)
  • 2014年5月SOC Engine®(当社アナリストのアドバイスによりお客様のインシデントレスポンスを支援するSOC運用サービス付SIEMサービス)の提供開始(注2)
  • 2014年12月商号変更S&J株式会社に商号変更
  • 2015年3月ネットワーク機器やセキュリティデバイスから出力されたアラートやログなどを監視する「SOCサービス」を開始
  • 2015年5月業容拡大のため、本社を東京都港区西新橋(クロスオフィス内幸町)に移転
  • 2015年7月ISO27001(ISMS)認証取得
  • 2016年2月S&J Secure VDI ® (Webメール経由でのマルウェア感染を防御するクラウド型VDIサービス)の提供開始(注3、4)
  • 2017年2月M&ASOC Engine for PC Agent(クライアントPCにインストールしたエージェントから個々のPCの情報を取得し、お客様の環境のエンドポイントまで統合的に監視するサービス)の提供開始
  • 2017年5月業容拡大のため、本社を東京都港区西新橋(明産西新橋ビル)に移転
  • 2017年10月第三者割当増資実施(資本金:98,650千円)
  • 2018年6月KeepEye®(パソコン内でウイルスがする特徴的な挙動を検知・防御する仕組み)の提供開始

2020年代

  • 2020年2月第三者割当増資実施(資本金:198,650千円)
  • 2020年3月減資を実施(資本金:48,650千円)
  • 2020年9月S&J AD Agent®(サーバ内でのマルウェアの特徴的な挙動を検知・防御する仕組み)の提供開始
  • 2021年5月本社を東京都港区西新橋(西新橋PR-EX)に移転
  • 2023年12月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2024年8月業容拡大のため、本社を東京都港区新橋(日比谷ビルディング)に移転

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    コンサルとSOCの連動によるサービス拡大

    コンサルティングサービスとSOCサービスを連動させたコミュニケーション型SOCにより、リテラシーの高い顧客のニーズを獲得し、ストック型売上を拡大する。

  2. 02

    最適なセキュリティサービスの提供

    国内開発のシステムを用いて「やりすぎず、不足しない、変化に合わせた最適なサービス」を提供し、顧客ごとの環境に合わせたサービスで市場の要望と供給のギャップを埋める。

  3. 03

    人材確保と教育制度の充実

    優秀なサイバーセキュリティ人材を確保するため、採用活動を強化し、社内教育制度を充実させる。

  4. 04

    新規サービスの拡充と知名度向上

    KeepEye®やAD監視サービスなどの新規サービスを拡充し、セミナーや講演会を通じて知名度を向上させ、ブランドを確立する。

  5. 05

    AI技術の利活用による品質改善

    生成AIを含むAI技術を活用し、サービス品質の改善と開発スピードの加速を図り、限られた人材でも高付加価値なサービスを安定提供できる体制を構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 3期分

グループ全体で79人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は760万円で、2期前と比べて+1.2%平均年齢は40.2歳、平均勤続年数は3.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2024年3月75141.02.860
2025年3月78240.73.663635
2026年3月76040.23.679759

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都港区299百万円
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    ライセンス(Joe Sandbox Cloud Pro Ultimate(検体分析数:500件/月)(更新))
    警察庁 · 2026-02-27
    850万円
  • 調達
    ライセンス(JoeSandbox Cloud Pro Windows)
    警察庁 · 2025-02-28
    630万円
  • 調達
    ライセンス(JoeSandbox Cloud Pro Windows(検体分析数:1,000件/月)(更新))
    警察庁 · 2024-03-06
    550万円
  • 調達
    ライセンス(JoeSandbox Cloud Pro Desktop(Windows限定)サービス 検体分析数:1,000件/月)
    警察庁 · 2023-02-21
    470万円
  • 調達
    ライセンス(JoeSandbox Cloud Pro Desktop(Windows限定)サービス)
    警察庁 · 2020-03-03
    350万円
  • 調達
    【電子可】ライセンス(JoeSandbox Cloud Pro Desktop(Windows限定))
    警察庁 · 2021-03-12
    350万円
  • 調達
    ライセンス(JoeSandbox Cloud Pro Desktop(Windows限定))
    警察庁 · 2022-03-10
    350万円
  • 調達
    ライセンス(JoeSandbox Cloud Pro Desktop(Windows限定)サービス)
    警察庁 · 2019-08-08
    175万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は23億円営業利益6億円前期と比べると増収増益で、売上が+21.1%、利益が+50.0%。

売上高
+21.1%
23億円
営業利益
+50.0%
6億円
純利益
+33.3%
4億円
営業利益率
26.1%
前期比 +5.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高27億円23億円
営業利益6億円6億円
純利益4億円4億円
1株あたり配当¥17¥17

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

7期分

直近は2027年1Qで、売上は6億円、営業利益は1億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年3Q11218.21
2024年4Q51
2025年2Q9222.21
2025年4Q10220.02
2026年2Q11327.32
2026年4Q12325.02
2027年1Q6116.71

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 7期分

2020年3月期からの7期で、売上は6億円から23億円へ3.8倍に増えた。直近期の営業利益率は26.1%。売上は6期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2020年3月6−1−1
2021年3月811
2022年3月1122
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2023年3月1332
2024年3月1632
2025年3月194421.13
2026年3月236626.14

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高23億円のうち、営業利益として残るのは6億円26.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の17.4%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金47.8%11億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金26.1%6億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益26.1%6億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
52.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+17.7pt
26.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+10.8pt
17.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+6.4pt
19.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
13.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
52.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 5期分

2026年3月期は営業CFが5億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは5億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は22億円で、売上の11.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2022年3月40048
2023年3月60−1614
2024年3月1−18021
2025年3月3−4−1−120
2026年3月50−3522

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 7期分

2026年3月期の総資産は30億円。このうち返さなくてよい自己資本が21億円で、自己資本比率は71.2%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2020年3月42251.3
2021年3月63353.1
2022年3月105554.7
2023年3月158748.8
2024年3月2518771.4
2025年3月2720774.1
2026年3月3021971.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
22億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
12億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
9億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率605社中66位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中430位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
19.5%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
26.1%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
71.2%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
21.1%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.7%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥998で、1年前と比べて-28.5%過去52週の値幅のなかでは10%の位置にある。

¥998-1.1%1ヶ月-8.1%1年-28.5%時価総額56億円
過去52週の値幅
安値¥835高値¥2,516

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)13.7倍
PER (会社予想)13.7倍
PBR2.58倍
配当利回り1.70%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月13日に前日比13.16%安の990円で終え、下落基調が続く。25日移動平均線1097.12円を約9.8%下回り、75日線1071.64円も下回った。52週高値2516円からは60%以上の下落。RSIは35.65と弱含み圏で、売り圧力が残る。出来高は8月13日に約15万株と急増し、投機的な売りが活発化した。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER15.7倍は業界平均29.6倍を下回り割安。PBR2.96倍も平均3.44倍を下回る。ROE19.5%と高水準で成長性があるが無配。配当性向20.6%と低く、株主還元の余地はあるが現状はなし。増収増益基調で業績好調だが、配当面の弱さがやや気になる。

指標この会社業種平均
PER (実績)13.7倍47.9倍
PER (予想)13.7倍
PBR2.58倍2.96倍
ROE19.5%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

高い営業利益率と成長性が評価材料。業績は順調な拡大を続けているが、時価総額64億円と小型で、受注が一部顧客に依存しているリスクがある。強気派は収益性の高さと成長持続性を、弱気派は規模の小ささと競争激化を指摘する。

プラスに働く材料7
  • 高い利益率と成長

    営業利益率21%超、売上高年率15%超の成長を継続。

  • 増益トレンド明確

    純利益:2024/3期2億→2026/3期4億計画で倍増。

  • IT需要の恩恵

    DX推進でシステム開発需要は中長期的に堅調。

  • 営業利益4→6億円と増益継続2026年3月期影響

    営業利益4億→6億と50%増。売上23億、利益率26%に改善。

  • 高い営業利益率26%を達成継続影響

    FY2026計画営業利益率26%。高付加価値サービスが収益を牽引。

  • IT需要拡大の恩恵継続影響

    DXやシステム開発需要増加が追い風。受注拡大余地あり。

  • PER15.7倍、成長株として適正水準不定影響

    前期比増収増益基調でPER水準は割安感。再評価余地。

マイナスに働く材料7
  • 小型株ゆえの流動性リスク

    時価総額64億円で、大口売買で株価が変動しやすい。

  • 競争激化による価格低下

    IT業界は競争が激しく、単価下落余地がある。

  • 顧客集中リスク

    大口顧客への依存度が開示されておらず、解約リスク。

  • 売上高23億円と小規模継続影響

    売上23億円は極小規模。大口案件の変動で業績が大きくぶれる。

  • 競合ひしめく情報サービス市場不定影響

    同業多数で差別化困難。価格競争に陥るリスク。

  • 無配で株主還元期待薄継続影響

    配当なし。成長投資に資金集中だが、株主への利益還元が見えない。

  • 外国人持ち株比率3.4%と低い継続影響

    外国人投資家の関心薄く、需給面での上昇余地限定的。

次の決算で確かめる点
営業利益率
高水準維持が評価の前提。低下は弱気材料。
売上高成長率
成長持続性を確認する最大の指標。
従業員数
エンジニア数がキャパシティの上限。増加が成長の鍵。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり17いまの株価に対する利回りは1.70%。

年間配当
¥17
1株あたり
配当利回り
1.70%
いまの株価に対して
配当性向
20.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥17

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,312人。区分でいちばん多いのは事業法人48.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が50.9%を占め、残る49.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人48.950.548.4
個人・その他41.942.542.8
外国法人1.62.13.4
証券会社6.84.82.9
金融機関0.60.12.5
自己株式1.01.0
外国人個人0.10.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社マクニカ37.32
02三輪 信雄18.13
03株式会社BNP10.66
04石川 剛4.44
05木下 圭一郎2.47
06野村信託銀行株式会社(投信口)1.16
07JPモルガン証券株式会社1.15
08NOMURA PB NOMINEES LIMITED OMNIBUS-MARGIN (CASHPB) (常任代理人 野村證券株式会社)1.10
09日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)1.10
10神田 隆生0.63

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 7期分

1株利益は7期で+102%、1株純資産は7期で−90%。直近期のROEは19.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2020年3月−4,8593,845
2021年3月2,5706,41550.1
2022年3月4510951.9
2023年3月4215132.5
2024年3月4231217.426.6
2025年3月5536016.420.2
2026年3月7338619.519.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額102百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
三輪信雄代表取締役社長641,620,000
石川剛取締役 事業管掌47250,000
上原孝之取締役 セキュリティ 人材開発部長586,600
經田洋平取締役 管理部長4713,300
半澤幸一取締役 技術管掌 兼 セキュリティ レジリエンス部 副部長422,500
星野喬取締役41
大桃健一取締役(常勤監査等委員)76
谷井亮平取締役(監査等委員)48
林孝重取締役(監査等委員)74
河合透取締役(監査等委員)68

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)59119218
社外取締役310103

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,967字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 近年、さまざまなサイバーセキュリティ事故が報道されておりセキュリティ対策に対する世間の関心が高まりつつあるなか、大企業や中堅企業ではCSIRT(注1)の構築やSOC(注2)の設置が進められているのに加え、中小企業においては低コストのセキュリティ対策へのニーズが高まっております。 当社は、「私たちは、最適なセキュリティサービスをより多くのお客様へ提供し、事業の成長を支える環境づくりに貢献いたします。」をミッションとして、CSIRTやSOCを運営する大企業及び中堅企業以上のお客様に対し情報システムへのセキュリティアドバイザー活動やサイバーセキュリティ事故対応を行い、それらの知見を活かしたセキュリティ監視・運用サービスを企業等に提供しております。 当社のセキュリティ監視・運用サービスの特徴としては、疑わしい事象の検知状況を通知するだけではなく、具体的な対処やアドバイスを実施していることにあります。これはセキュリティアドバイザーとして顧客企業のセキュリティ環境を把握していることに加え、サイバーセキュリティ事故対応で培った経験や対処能力を獲得してきたことによります。これらのサービスはセキュリティに対する高い知見のある企業等のニーズを捉えております。 また、大企業及び中堅企業へのサービス提供で得た知見やニーズを活かして自社製品を開発しております。セキュリティ製品の多くは海外製であり高価であることから、国産のリーズナブルな価格帯での製品開発により、中小企業を中心とした多数のお客様へのサービスを提供しております。 これらのサービス提供においては、当社が顧客企業に販売するほか、SIer(注3)等を販売代理店としております。多様な販売代理店と契約を締結し、それぞれの属性や販売先に応じたサービスを提供することにより、販売先の拡大を図っております。 当社サービスの多くを占めるセキュリティアドバイザーやセキュリティ監視・運用サービスは、年間契約を基本としたストック型売上となっており、この安定的な収益を基盤とした顧客企業との長期的な関係性を構築することにより、高い継続率を維持しております。 なお、当社社名である「S&J株式会社」は、千里眼(せんりがん)の「S」と順風耳(じゅんぷうじ)の「J」に由来します。千里眼(青鬼)と順風耳(赤鬼)は対になり、ともに媽祖(まそ:天上聖母菩薩。元来は航海・漁業の神)の守護神です。千里眼は媽祖の進む先やその周りを監視し、順風耳は悪の兆候や悪巧みを聞き分けて媽祖にいち早く知らせる役目を持つとされています。当社社名には、お客様が安心安全な事業活動の支えになるように「平時からインシデントの兆候を探り、事前に手を打ち、事故が起こった際に迅速に対応して、被害を最小限に食い止めるサービスを提供したい」との思いが込められています。 (注1)CSIRT:Computer Security Incident Response Team:コンピュータセキュリティにかかるインシデント(事象)に対処するための組織の総称です。インシデント関連情報、脆弱性情報、攻撃予兆情報を常に収集、分析し、対応方針や手順の策定などを行います。 (注2)SOC:Security Operation Center:ネットワークの監視を行い、サイバー攻撃の検出と分析、対応を図る組織あるいは役割です。同じくセキュリティ関連の組織であるCSIRTとの違いとしては、CSIRTではインシデントが発生したときの対応に重点が置かれているのに対し、SOCは脅威となるインシデントの検知に重点が置かれているという特徴があります。 (注3)SIer:System Integrater:システムインテグレーター、企業の情報システムの企画、設計、開発、構築、導入、保守、運用などを一貫して請負うサービスを提供する事業者を指します。これらの工程のうち一部を請負う場合もあります。 当社は「サイバーセキュリティ事業」の単一セグメントでありますが、サービスの内容により「コンサルティングサービス」、「SOCサービス」に区分しており、主な特徴は次のとおりであります。 (コンサルティングサービス) (1)セキュリティアドバイザー お客様のセキュリティ対策実施状況を把握したうえで、サイバーセキュリティ事故発生時に備えた課題を抽出し、優先度の高い課題への対応支援や中期的な改善提案を行います。そうしたお客様がサイバーセキュリティ事故の発生しづらい環境にするとともにセキュリティの維持・向上を図ることを目的にアドバイザリサービスを提供しております。 (2)インシデント対応 お客様にインシデント(当社事業においてはサイバーセキュリティ事故を示します)が発生した際の対応を支援しております。お客様の事業継続や事業復旧を考慮し、被害にあった特定の機器だけではなくITネットワークを総合的に調査することで、全ての事業が停止してしまうことを防ぎ、原因調査・暫定対処を進めたうえで、事業再開の判断をアドバイスし、再発防止策までの一連の対応をトータルでサポートするサービスを提供しております。また、このような経験やノウハウをCSIRT構築やセキュリティ対策のコンサルティング、セキュリティ運用にフィードバックすることで、サービスの品質向上に努めております。 (3)メールセキュリティ お客様に届いた不審なメールを分析し、結果を報告します。脅威が疑われるメールの添付ファイルやリンク先調査等の分析を実施し、分析結果をご報告するサービスを提供しております。この知見を活かして、不審メールに対する対応力を向上するため、お客様の従業者がそもそもメールを「開かない」、仮に開いてしまった場合には直ちに「報告」するといった対応を疑似的な不審メールを用いて行う訓練サービスも提供しております。 (4)脆弱性診断 セキュリティ事故の発生につながる脆弱性を診断して、報告書を提出いたします。Webアプリケーション、スマートフォンアプリ、クラウド環境を含めたサーバやネットワークなどのプラットフォームなどを対象として、最新の脅威動向に知見のある専門家が診断を実施し、推奨する対策を記載した診断報告書を提供するサービスとなります。 (5)セキュリティプロダクト 海外の高度なセキュリティ製品を販売代理店として提供しております。取扱い製品の一例としては、マルウェアの疑いのある検体等を安全な環境で実際に動作させ、その振る舞いを詳細に解析するようなプロダクトとなります。 (SOCサービス) (1)SOCアウトソーシング ① SOC Engine運用 当社独自開発のSIEMであるSOC Engineをサービス提供することにより、お客様の情報システム全体(パソコン、重要サーバ、セキュリティ機器、クラウド環境など)を監視・運用します。このサービスはお客様のSOC支援として、当社のアナリストが24時間365日体制でセキュリティデバイスからのアラートや関連する情報システムのログを高度に脅威分析し、脅威があると判断されたアラートに対して影響度や対応策をお客様に報告することも包含しております。 ② 他社製品運用 SOC Engineの開発、監視・運用における高度な知見や経験を活かし、他社のSIEM製品を用いた監視・運用サービスにも対応しております。お客様の環境にあわせたセキュリティデバイスの組み合わせに対応したアラートや関連する情報システムのログを脅威分析し、精度の高い影響度や対応策をお客様に報告しております。 ③ AD監視 ディレクトリーサービス機能(注4)に特化した検知ロジックを搭載した当社独自開発の監視用エージェント(S&J AD Agnet)により、SIEMなどでは検知が困難な脅威を検出し、影響度や対応策をお客様に報告しております。 (注4)ディレクトリーサービス機能:ネットワーク上のユーザ情報やコンピュータ情報などのさまざまな情報を一元管理するサービスを指します。 (2)EDR(注5)監視サービス ① KeepEye®運用 当社独自開発のクラウド型EDRであるKeepEye®による監視サービスを提供しております。KeepEye®はお客様のユーザが利用するパソコンにおける既知及び未知のウイルスを検知して防御します。また、当社のアナリストが24時間365日体制で監視しているので、不審な挙動や操作が発生した際には原因や影響の分析を報告いたします。 KeepEye®では運用の多くを当社が行うことで、「お客様がセキュリティ専門家を雇用しない最小限の運用」で、高度なサイバー攻撃への対策運用が実現できることになります。 (注5)EDR:Endpoint Detection and Response:各ユーザが利用するパソコンやサーバなどのエンドポイントにおけるマルウェアなどによる不審な挙動が検知された場合にお客様にエスカレーションを実施し、防御をすることで被害の拡大を防ぐことを目的としたサービスです。 ② 他社EDR製品運用 他社のEDR製品を利用した監視・運用サービスを提供しております。EDR製品からは多くの検知アラートが通知されますが、それを当社のアナリストが24時間365日体制で高度に分析し、早急な対象が求められると判断される事象についてはアナリストが対処を行っております。お客様の脅威を判断や対処をしたうえでお客様に報告することにより、お客様のセキュリティ担当者はより重要な判断や対応が可能となります。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題3,587字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、ミッションとして「私たちは、最適なセキュリティサービスをより多くのお客様へ提供し、事業の成長を支える環境づくりに貢献いたします。」を掲げ、具体的な行動は次のとおりとして事業を推進しております。 a.最適なセキュリティサービス 当社は、その時々の脅威トレンドを反映し、日本のお客様のニーズに応える“最適なセキュリティサービス”を提供し続けることで、事業を拡大し続けていきます。 b.より多くのお客様へ提供 昨今のセキュリティ被害の状況を鑑みると、セキュリティ課題は大手企業だけではなく、多くの企業・団体が共通してもつ課題と言えます。当社は、1社でも多くのお客様へセキュリティサービスを提供することが社会貢献につながると捉え、事業の拡大を目指していきます。 c.事業の成長を支える環境づくりに貢献 当社は、セキュリティサービス提供の目的を『お客様の事業を支える環境づくり』と定義し、セキュリティだけの視点にとどまらず、お客様の事業環境、経営視点でセキュリティサービスを提供し続けることができるように日々精進していきます。 (2)経営環境 当社を取り巻く経営環境として、国内のネットワークセキュリティビジネス市場の市場規模は、2024年度の7,100億円から2030年度には1兆175億円と拡大し、同期間における市場全体のCAGR(年平均成長率)は6.2%と堅調に推移する予測となっております(出典:株式会社富士キメラ総研「2025 ネットワークセキュリティビジネス調査総覧<市場編>」)。 また、直近では、大企業へのサイバー攻撃のみならず中堅・中小企業や医療機関、インフラ施設等へもランサムウェア被害が拡大し、サプライチェーンに影響が及ぶサイバー攻撃が発生している状況において、経済産業省より「サイバーセキュリティ経営ガイドラインVer3.0」(2023年3月改定)が改定されるなど企業や団体の経営者の意識が変化し、サイバーセキュリティに関するリテラシーが高まりつつあります。このような環境のなか、新型コロナウイルス感染症の影響によるテレワークによる就業やクラウドサービスの利用が推進されたことにより、企業内の限られたネットワーク環境だけを保護するセキュリティ対策から、企業・団体の従業員が利用する端末を含めたあらゆる環境に対応できるセキュリティ対策が求められている状況にある等の要因もあり、需要は堅調に推移し続けております。 (3)経営戦略 当社は、セキュリティサービスとしてコンサルティングサービスとSOCサービスを提供しており、クラウド製品への対応を進めていくことに加え、コンサルティングとSOCサービスを連動させたコミュニケーション型SOCによるリテラシーの高いお客様のニーズをとらえていき、更なる成長を計画しております。セキュリティ対策が脆弱な企業・団体へのサイバー攻撃が増加傾向にありますが、自社内では対応できていないことも多い状況にあり、システムインテグレーターやベンダーとしてもそれぞれの会社ごとの環境や状況に合わせた対応が可能ではない事例も見られ、市場の要望と供給側とのあいだでギャップが生じております。 当社といたしましては、このようなギャップを埋めるべく、日本国内にて開発したシステムを使用し、「やりすぎず、不足しない、変化に合わせた最適なサービス」を提供していくことを目指し、お客様ごとの環境や状況にあわせた必要なサービスを提供しております。また、セキュリティ被害に合ったお客様への一時的対応を迅速に行うことで事業継続のお手伝いをするとともに、そのようなお客様へ継続的なアドバイスによる優先順位をつけた効果的なセキュリティ態勢の構築を支援するコンサルティングサービスと、特定の機器に限定されないお客様環境にあわせたSOCサービスを両輪としてセキュリティサービスを提供することにより、サービスの深掘及びストック型売上の拡大に努めてまいります。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、継続的なサービスの提供によるストック型売上の積上げであるARR(注1)を成長性の重要な経営指標としております。これは当社のコンサルティングサービス及びSOCサービスが継続的な取引を基盤としており、成長を継続する上での重要な要因であると認識しているためであります。また、売上高営業利益率を収益性の重要な指標としており、売上の拡大に見合う経費の増加とすることで収益性を確保しているためであります。 (注1)ARR:Annual Recurring Revenue(年間経常収益)の略称で、年度末時点における継続的な契約による繰り返し得られる収益のこと(一時収益は含まない) (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ①優秀な人材の確保 当社が事業を拡大していくためには、高度なサイバーセキュリティ技術を有する優秀な人材の確保が重要な課題であると認識しております。このような人材の確保のため、採用活動の強化、社内における教育制度の充実等を進める方針であります。 ②営業力の強化 サイバーセキュリティを重要な経営課題とする企業の増加に伴い、サイバーセキュリティ対策に対するニーズは高まってきております。このようなニーズに適切に対応するため、営業力の強化が重要であると考えており、事業に精通した営業人員を増強してまいります。 ③既存サービスの収益拡大、安定化 現状において当社収益の約76%(2026年3月期)を占めるSOCサービスは、お客様に継続的にサービスを提供するもので、当社収益の安定的な基盤となるものであります。また、当該サービスを提供しているお客様から有事対応サービス提供依頼の受注など、同一顧客へのサービス深掘りにもつながっていくものであります。そのため、当該サービスに関する新規顧客先の開拓・増加のための営業活動を強化してまいります。 ④新規サービスの拡充 KeepEye®(当社が開発したEDR製品で、お客様のご利用PCの挙動ログを抽出しマルウェア等によるサイバー攻撃を検知し隔離する機能があり、有事の際は当社SOCによる調査、分析によるサービス提供を行うもの)、AD監視サービス(当社が開発したAD Agentを利用してファイルサーバにおける重大な脅威を検知し、いち早く攻撃への対処を実施するもの)などの新規サービスを拡充し、お客様からの様々なニーズに対応できるようにすることにより、当社事業基盤の強化を図ってまいります。 ⑤システムの安定稼働 当社のサービスは、コンピュータシステムと通信ネットワーク(インターネットデータセンターを含む)を活用して行う場合が多いため、セキュリティレベルの高いシステム及びネットワーク環境の安定稼動、緊急時回復時間の短縮などの体制強化に努めてまいります。 ⑥知名度の向上、ブランドの確立 当社の事業成長のためには、当社及び当社サービスの知名度を向上させ、サイバーセキュリティ業界における当社サービスをブランドとして確立させていくことが不可欠であると認識しております。セミナーや講演会の開催等を通じて知名度の向上を計るとともに、技術力を高めていくことによりブランドの確立を推進してまいります。 ⑦AI技術の利活用 当社の事業活動において、生成AIを含むAI技術を利活用することにより、サービス品質の改善と開発スピードの加速をはかることが可能であると考えており、限られた人材でも高付加価値なサービスを安定的に提供できる体制の構築を推進してまいります。一方で、AI技術によるサイバー攻撃の手法が高度化・自動化するなどの新たな脅威が顕在化しつつあり、機会と脅威の双方を踏まえた適切な対応を進めてまいります。 ⑧内部管理体制の強化 事業環境の変化に対応して事業を拡大していくためには、内部管理体制の充実も重要な課題であると考えております。そのために、事業展開に応じた適切な人員配置、組織体制の整備を進めてまいります。 ⑨財務体質の強化 当社は、金融機関からの借入がなく十分な手許流動性は確保されており、本書提出日現在において対処すべき財務上の課題はありません。ただし、今後の事業拡大にあわせて売上や業容の拡大による資金需要の増加に備えて、さらなる内部留保の確保と営業キャッシュ・フローの改善等により、引き続き財務体質の強化を図ってまいります。
事業等のリスク9,364字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、事業、業績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 当社では様々なリスクについて「顕在化の可能性/顕在化の時期/影響度」による重要性を認識したうえで、『事業内容について』、『事業体制について』、『その他の関係会社との関係について』、『その他のリスクについて』に分類しております。当社は、これらのリスクの発生可能性を十分に認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。そのためのリスク管理体制としては、リスク管理規程を定め、リスクの調査、網羅的認識及び分析、各種リスクに関する管理方針の協議及び決定を経営会議において実施しております。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1)事業内容について ①サービス内容について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:大) 当社が属するサイバーセキュリティ事業分野は、日々発生する新たな脅威や技術革新等による環境変化に伴い、顧客ニーズが変化しやすい特徴があります。このような中、当社や代表取締役社長の三輪信雄その他の役員・従業員が新技術の開発や研究の結果あるいは知見・経験などを情報発信すること、あるいは政府官公庁との会議やその他の講演・セミナーなどで情報発信するなどの取組みにより、当社サービスの競争力の維持・向上に努めております。 しかし、当社が環境変化等に対応できず、当社の技術やサービスの陳腐化又は競合他社の企業努力などの要因により、当社が他社サービスに対して技術的・価格的に優位性を維持できない場合、当社事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ②代理店との関係について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社は株式会社マクニカ他、複数のSIerと販売代理店契約を締結し、当社サービスにおける顧客拡大・収益基盤強化を図っております。このため、これらの代理店が十分に機能しない場合には、当社業績に影響を与える可能性があります。これに対して当社では、これらの代理店との良好で安定的な取引関係の構築に努めるとともに、販売支援やマーケティングの強化や新たな代理店の拡充などに注力しております。 ③派遣契約元との関係について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:中期、影響度:小) 当社は、開発・運用業務の一部を派遣社員により実施しています。当該派遣元との関係が継続できないような場合には、他の派遣元探索の必要が生じるなど、業務の安定的な継続に影響を与える可能性があります。これに対して当社は、安定的な取引関係の構築に努めるとともに、複数の派遣元と取引関係を構築するなどの基盤の強化に努めております。 ④業務委託先との関係について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:中期、影響度:小) 当社は、納入した機器の保守業務等の一部を契約先に業務委託しています。当該委託先との関係が継続できなくなるような場合には、他の委託先探索の必要が生じるなど、委託範囲の業務の安定的な継続に影響を与える可能性があります。これに対して当社は、複数の業務委託先と取引関係を構築するとともに、従業員による業務の内製化に注力しております。 ⑤新規サービス、新規事業について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:長期、影響度:中) 新規サービスを拡充し、お客様からの様々なニーズに対応できるようにすることにより、当社事業基盤の強化を図ってまいります。しかしながら、これらのサービスがお客様のニーズに合わず、あるいは他社同種サービスとの競合になるなどした場合には、当社事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑥当社製品の導入ユーザにおけるセキュリティ事故について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:不特定、影響度:大) 当社の顧客において、当社製品又はサービスの効果の及ぶ範囲内でサイバー攻撃等による情報流出や改竄・詐取等をされた場合、当社の技術力への信頼喪失の恐れがあります。 このような事態が発生した場合、信頼回復に時間が掛かり、当社製品及びサービスの販売が停滞することが考えられ、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。これに対し当社は、セキュリティ事故に対する知見や経験をもとに継続的に製品やサービスの改良を行うことにより、導入ユーザにおけるセキュリティ事故の発生を防ぐ取組みに努めております。 ⑦当社想定を上回る解約が生じるリスクについて(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社の事業は、監視・運用サービスを中心に年間契約のストック型収益にて構成されており、お客様に継続して利用いただくために顧客満足度を高め、解約率を低く維持するためにサービス等の改善や施策を行っております。しかしながら、お客様のセキュリティ環境の変更などの理由により、毎年一定の解約が発生しております。予算及び経営計画には、将来の解約を見込んでおりますが、当社の想定を超える解約が発生した場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑧システムリスクについて(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:不特定、影響度:中) 当社の事業及びサービス提供は、コンピュータシステムと通信ネットワーク(インターネットデータセンターを含む)を活用して行う場合が多く、セキュリティレベルの高いシステム及びネットワーク環境の構築・維持に努めております。 しかし、自然災害等の予期せぬ事態の発生により、システムの停止や通信ネットワークが使用できないようになった場合は、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨競合との関係について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社と競合するサービスを提供している他社が、顧客のニーズにいち早く対応した最先端の技術を駆使して当社の提供している製品やサービスより高品質で価格競争力のあるサービスを開発あるいは提供する可能性があります。このような場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。これに対して当社は、新規サービスを拡充し、お客様からの様々なニーズに対応できるようにすることにより、当社事業基盤の強化を図ってまいります。 ⑩法的規制について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:長期、影響度:中) 当社が行う事業においては、現在、法令等の規制はございませんが、将来において法令等の改正や規制が加わった場合などには、当社の製品又はサービスに関して制限等が強くなり、その対応に費用が掛かる可能性があり、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑪知的財産について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:不特定、影響度:小) 当社は、第三者の知的財産権を侵害しない体制として、社内教育の実施や顧問弁護士による調査・チェックを実施しておりますが、万一、当社が事業を推進する中で第三者の知的財産権を侵害した場合には、当該第三者から損害賠償請求や使用差止請求等の訴訟を提起される可能性があり、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑫経済環境・事業環境に関するリスクについて(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:不特定、影響度:大) 当社は、政府機関や大・中企業(その系列会社・サプライチェーンを含む)において高まる情報セキュリティ施策の検討・構築・実施のためのニーズ増大を予測し、これまで培ってきたサイバーセキュリティ事業での経験と実績を持つ情報セキュリティのプロ集団として、 1)「防御・検知・対処」や「技術・体制」のバランスを重視した製品やサービスの提供、 2) 政府機関や大企業におけるセキュリティアドバイザーやインシデントレスポンスの豊富な経験を活かしたコンサルティングサービスの提供等、 を行うことにより、わが国及び産業の安全と発展への寄与を継続・拡大していく所存です。 しかしながら、これら政府機関や企業のニーズが増大しない場合や、当社がこれらニーズに対応できない場合には、当社事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑬大規模な自然災害・感染症について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:不特定、影響度:小) 当社は、有事に備えた危機管理体制の整備に努め対策を講じておりますが、台風、地震、津波等の自然災害及び新型インフルエンザや新型コロナウイルス感染症等の感染症が想定を大きく上回る規模で発生及び流行した場合、当社又は当社の取引先の事業活動に影響を及ぼし、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑭単一事業であることについて(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:短期、影響度:中) 当社事業はサイバーセキュリティ事業の単一事業であることから、市場の変化の影響を受けやすい性質があります。当社は、市場の変化に対応して臨機応変に対応する方針でありますが、市場全体が縮小を続ける等、当社の対応に限度がある場合、当社業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対して当社は、サイバーセキュリティの重要性や必要性を営業活動や講演・セミナーなどで情報発信することで市場の拡大に寄与する取組みに努めております。 ⑮当社が提供する製品のバグや欠陥の発生について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:不特定、影響度:大) 当社が提供するSOCサービスの一部において利用するセキュリティ製品には、自社開発製品が含まれております。あらかじめ十分な検証やテストを実施した後にサービス提供を行っておりますが、サービス提供開始後に、当該製品に重大なバグや欠陥が発生したことが原因で顧客に著しい損害を与えた場合、契約解除に伴う売上の減少等により当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対して当社は、検証やテストを十分に実施することに加え、継続的に製品改良を行うことにより、重大なバグや欠陥を防止する取組みに努めております。 ⑯競争の激化について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:不特定、影響度:中) 当社は、サイバーセキュリティ事業においてコンサルティングサービス及びSOCサービスを提供しております。現在において、コンサルティングサービス及びSOCサービスを連動させて提供する競合は少ないと考えており、当社は独自のサービスを提供することができています。これは、コンサルティングサービスにて事業を開始し、SOCサービスへ事業領域を拡大した経緯により、実現させてきたことによると考えておりますが、同様のサービスを提供する競合が増加し、競争が激化した場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対して当社は、SOCサービスにおけるコンサルティング機能の付加などのコンサルティングサービスとSOCサービスを融合し、顧客満足度の高いサービスを提供することに努めております。 ⑰新規契約の獲得及び既存契約の更新について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:短期、影響度:中) 当社のサービスは、原則として年間契約に基づき提供しているストック売上が売上全体の84.4%(2026年3月期実績)を占めており、契約の獲得・更新によりストック売上が積上げられ、単月のストック売上は期初から期末にかけて逓増していくビジネスモデルとなっております。そのため、上期に比べて、ストック売上が増加している下期に売上が偏重することとなり、何らかの要因により契約の獲得ができず、解約が多く発生し解約率が増加するなどのストック売上が計画通りに積上げられない場合には、下期の売上が計画を下回ることになり、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対して当社は、積極的な営業によるストック売上の獲得、顧客満足度を高めることによる解約率の低減等によるストック売上を積上げる取組みに努めております。 ⑱受注案件の採算性について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:短期、影響度:小) 当社は、契約の受注時においては一定の採算性を確保しておりますが、予期せぬ事象の発生や想定以上に工数が超過した場合には採算が悪化します。不採算案件が増加し、長期間継続すると売上原価率の悪化につながり、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対して当社は、受注案件をモニタリングしており、採算性が悪化したプロジェクトを発見、対処できる仕組みを導入しています。しかしながら、これらの取組みによってもすべての不採算案件を防止できない可能性があります。 (2)事業体制について ①経営者への依存について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:不特定、影響度:中) 当社の代表取締役社長である三輪信雄は、当社の株主であるとともに、当社の技術面を含む経営及び事業運営の全般にわたり大きく関与しております。このため、当社では、取締役会その他の重要会議等における役職員間の意思疎通等を通じて、事業体制に関するリスク軽減に努めております。 しかしながら、三輪が当社における職務を遂行できなくなるような事態が生じた場合には、当社の事業に大きな影響を与える可能性があります。 ②小規模組織及び人材確保・育成について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社が事業を拡大及び継続するために、開発力の強化・技術ノウハウの蓄積・営業力の増大、そのための高度なサイバーセキュリティ技術や知識を有する優秀な人材の確保が重要な課題となります。当社は、当該人材の確保の施策としてテレワークでの就業や福利厚生制度の充実及び社内教育の強化に努めておりますが、十分な人員が確保できない場合あるいは従業員教育が進展しない場合には、当社の成長が鈍化する可能性があります。また、技術や営業の担当者が退職するなどして、当社のノウハウが他社に流失した、あるいは当社に蓄積されないといった場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③情報管理体制について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:不特定、影響度:大) 当社は、2015年7月以降、情報セキュリティサービスの提供に関し、「ISO27001(ISMS)」の認証を受けており、サービス提供の適切な遂行に必要となる顧客の重要情報や当社の顧客・役員及び従業員の個人情報を含めた社内の情報管理等には十分な注意を払っております。 しかしながら、このような対策を行っても個人情報を含む重要情報にかかる社外漏洩を防止できず、当該情報漏洩に起因して第三者に何らかの損害が発生した場合には、当社が損害賠償請求を受ける可能性があります。また、そのような場合には、当社の信用が失われ、事業に影響を及ぼす可能性があります。 ④内部管理体制の強化について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社は、企業価値の継続的増大を図るためにはコーポレート・ガバナンスが有効に機能することが不可欠と認識しております。また、業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保のために内部統制システムの適切な運用が必要と認識し、そのための内部管理体制整備に注力しております。 しかし、事業の拡大等により、十分な内部管理体制の構築が追いつかない等の状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、当社の事業に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤訴訟等について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:長期、影響度:小) 当社の事業運営にあたって、予期せぬトラブルや問題が生じた場合、当社の瑕疵にかかわらずこれらに起因する損害賠償の請求や、訴訟の提起を受ける可能性があります。これらの事象が発生した場合には、起訴内容や損害賠償額の状況及びその結果によっては当社の社会的信用が低下することに加え、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対して当社は、内部統制の充実や役職員に対するコンプライアンス研修の実施などのコンプライアンス体制の構築等により、トラブルを未然に防止する取組みに努めております。 (3)その他の関係会社との関係について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:中期、影響度:中) 株式会社マクニカ及び同社の親会社であるマクニカホールディングス株式会社(東京証券取引所プライム市場に上場)は、その他の関係会社であります。 当社とマクニカホールディングス株式会社グループとの関係は以下のとおりであります。 ①資本関係について マクニカホールディングス株式会社は、本書提出日現在において当社の議決権の37.72%(2026年3月31日現在の総株主の議決権の数を基準に算出)を間接保有しており、当社に対する大株主としての一定の権利を有しております。このことから、マクニカホールディングス株式会社は議決権行使等により当社の経営等に影響を及ぼし得る立場にあり、同社の利益は他の株主の利益と一致しない可能性があります。また、株式市場での売却ではなく、特定の相手先への譲渡を行った場合には、当該譲渡先の保有株数や当社に対する方針によっては、当社の事業戦略等に影響を与える可能性があります。 ②人的関係について 本書提出日現在、当社の取締役である星野喬は、マクニカホールディングス株式会社の連結子会社である株式会社マクニカに所属しております。これは、同社における経験や知見を得ることを目的としております。なお、当社の経営方針及び事業展開については、マクニカホールディングス株式会社グループの事前承認を要するものはなく、独自の意思決定によって進めております。 ③取引関係について 株式会社マクニカとの取引については、売上高は代理店契約を締結している複数の代理店のひとつとしての代理店販売568,126千円(2026年3月期 売上高の24.4%)、その他一部製品の仕入れ等の取引が発生しておりますが、取引条件については、市場実勢価格を提示し、価格交渉の上で決定しております。 なお、マクニカホールディングス株式会社グループとの間で取引を行う場合は、一般株主との間に利益相反関係が発生するリスクが存在することを踏まえ、取引条件の適切性を確保するため、当社の関連当事者取引管理規程に基づき、取引の合理性、必要性及び取引条件の妥当性等について、取締役会にて審議・検討した上で決議するものとしております。 ④その他の関係会社からの独立性の確保について 当社の経営判断及び事業展開にあたっては、マクニカホールディングス株式会社グループの指示や事前承認に基づいてこれを行うのではなく、マクニカホールディングス株式会社グループから独立した立場で一般株主の利益保護に配慮しつつ、当社の企業価値向上に貢献できるかという観点から選任された独立役員である取締役監査等委員3名を含む取締役会を中心とした当社経営陣の判断のもと、独自に意思決定を実行しており、マクニカホールディングス株式会社グループからの独立性は確保されていると認識しております。 (4)その他のリスクについて ①配当政策について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:小) 当社は、設立以来、当期純利益を計上した場合であっても、財務基盤を強固にすることが重要であると考え、配当を実施しておりません。株主への利益還元については、重要な経営課題の一つであると認識しており、将来の事業展開と経営体質強化のために必要な内部留保を確保しつつ、利益及び剰余金の配当を検討する所存でありますが、現時点において配当実施の可能性及びその実施時期等については未定であります。 ②新株予約権の行使による株式価値の希薄化について(顕在化の可能性:高、顕在化の時期:中期、影響度:小) 当社では、役員及び従業員に対するインセンティブを目的とした第3回新株予約権を2023年3月24日付で発行しております。今後もインセンティブを目的とする役員あるいは従業員への新株予約権発行を行うかどうかについては未定でありますが、現在付与している新株予約権に加え、今後新株予約権が付与され、それらの行使が行われた場合には、既存株主が保有する株式の価値が希薄化する可能性があります。なお、本書提出日の前月末現在(2026年5月31日)における新株予約権による潜在株式数は248,700株であり、潜在株式数を含む発行済株式総数5,875,900株の4.2%に相当しております。 ③資金使途について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社株式の上場時における公募増資による調達資金の使途につきましては、人材採用費、ブランディング等の広告宣伝費、本社設備の移転を含む業務設備の充実等に充当する計画です。 しかしながら、情報セキュリティ関連市場は変化が激しく、その変化に柔軟に対応するため、上記計画以外の使途に充当する可能性もあります。また、計画どおりに資金を使用したとしても、期待どおりの成果が挙げられない可能性があります。 また、市場環境の変化により、計画の変更を迫られ調達資金を上記以外の目的で使用する可能性が発生した場合は、速やかに資金使途の変更について開示を行う予定であります。 ④コンプライアンスリスクについて(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:不特定、影響度:中) 当社では、コンプライアンスに関する諸規程を制定し、役員及び従業員による遵守を徹底すること、顧問弁護士との連携を図ることで、法令違反や顧客とのトラブルの発生リスクの低減に努めております。 しかしながら、法令違反や、顧客・取引先・第三者との間で予期せぬトラブルが発生し、当社側に法令違反や契約違反等の問題があった場合には、訴訟への発展や損害賠償の必要、あるいは当社サービスへの信頼性毀損等が生じる可能性があります。そのような事態に立ち至った場合には、当社事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤流通株式比率について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:不特定、影響度:小) 当社株式は2023年12月15日に株式会社東京証券取引所グロース市場に上場されました。株式会社東京証券取引所の定める流通株式比率の上場維持基準は25%であるところ、2026年3月31日現在の流通株式比率は27.66%となっております。今後はストック・オプションの行使による流通株式数の増加分を勘案し、流動性の向上を図っていく方針ではありますが、何らかの事情により上場時よりも流動性が低下する場合には、当社株式の市場における売買が停滞する可能性があり、それにより当社株式の需給関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,382字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における資産合計は3,020,061千円となり、前事業年度末に比べ314,357千円増加いたしました。 流動資産は2,639,715千円となり、前事業年度末に比べ397,171千円増加いたしました。これは主に自己株式の取得に伴い買付資金として預託していた流動資産のその他に含まれる預け金が14,030千円減少したものの、現金及び預金が251,484千円、当事業年度の第4四半期におけるスポット売上が前事業年度と比較して増加したため売掛金が23,164千円、前渡金が22,825千円、セキュリティ製品の調達等により前払費用が102,870千円増加したことによるものであります。 固定資産は380,346千円となり、前事業年度末に比べ82,814千円減少いたしました。これは主に減価償却費等により有形固定資産が81,258千円減少したことによるものであります。 (負債) 当事業年度末における負債合計は870,191千円となり、前事業年度末に比べ168,353千円増加いたしました。 これは主に未払金が18,737千円、未払法人税等が27,602千円、未払消費税等が80,063千円、ストック売上の受注が堅調に推移したことにより契約負債が43,473千円増加したことによるものであります。 (純資産) 当事業年度末における純資産合計は2,149,870千円となり、前事業年度末に比べ146,003千円増加いたしました。これは主に取得による自己株式の増加に伴い41,484千円減少したものの、当期純利益の計上等により利益剰余金が187,488千円増加したことによるものであります。 この結果、自己資本比率は71.2%(前事業年度末は74.1%)となりました。 ②経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、堅調な企業収益や雇用・所得環境の改善、各種政策の効果もあり、緩やかな回復傾向が見られたものの、アメリカの通商政策の影響や、中東情勢の緊張による原油価格の高騰に起因する物価高などにより、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。 当社の属する情報セキュリティ業界を取り巻く環境としては、大手企業に対するサイバー攻撃により、社会的な影響が発生するなど、サイバー攻撃が深刻な被害をもたらす状況が認識されています。このような状況により、情報セキュリティ対策の必要性や重要性が改めて強く認識され、情報セキュリティ関連のIT投資は企業規模や業種・業界を問わず増加傾向にあり、需要は比較的堅調に推移しております。 このような経営環境のもと、当事業年度の業績につきましては、監視サービス等の新規案件を着実に獲得したことに加え、不審メール訓練の支援やセキュリティインシデントへの対応等を実施いたしました。 この結果、当事業年度の経営成績は、売上高2,333,605千円(前年同期比20.1%増)、営業利益556,042千円(同32.2%増)、経常利益555,438千円(同31.2%増)、当期純利益405,142千円(同31.1%増)となりました。 なお、当社はサイバーセキュリティ事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。サービス区分別の状況は、次のとおりであります。 (1)SOCサービス 既存顧客への監視・運用サービスを継続して提供したことに加え、新規顧客に対するKeepEye等の新規案件の獲得により、SOCサービスの売上高は1,767,657千円(前年同期比22.6%増)となりました。 (2)コンサルティングサービス 不審メール訓練案件の獲得やセキュリティインシデントへの対応により、コンサルティングサービスの売上高は565,947千円(前年同期比13.0%増)となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ251,484千円増加し、2,249,429千円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は534,197千円(前事業年度は344,056千円の獲得)となりました。主な減少要因は、売上債権の増加額23,164千円、棚卸資産の増加額10,983千円、前渡金の増加額22,825千円、法人税等の支払額129,694千円であり、主な増加要因は、税引前当期純利益555,438千円、減価償却費87,886千円、未払金の増加額18,737千円、未払消費税等の増加額80,063千円、契約負債の増加額43,473千円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は6,627千円(前事業年度は402,579千円の使用)となりました。これは有形固定資産の取得による支出6,627千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は276,084千円(前事業年度は63,411千円の使用)となりました。これは自己株式の取得による支出354,684千円、自己株式の処分による収入78,600千円によるものであります。 ④生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社は、生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 b.受注実績 当事業年度の受注実績は次のとおりであります。なお、当社は、サイバーセキュリティ事業の単一セグメントであるため、主なサービス区分別に記載しております。 サービス区分の名称   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 受注高 (千円)   前年同期比(%)   受注残高 (千円)   前年同期比(%) SOCサービス   2,275,885   153.8   1,510,566   150.7 コンサルティングサービス   601,804   123.7   184,848   124.1 合計   2,877,689   146.3   1,695,415   147.3 c.販売実績 当事業年度の販売実績は次のとおりであります。なお、当社は、サイバーセキュリティ事業の単一セグメントであるため、主なサービス区分別に記載しております。 サービス区分の名称   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) SOCサービス   1,767,657   122.6 コンサルティングサービス   565,947   113.0 合計   2,333,605   120.1 (注)最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 株式会社マクニカ   534,223   27.5   568,126   24.4 株式会社ソフトクリエイト   263,306   13.6   311,265   13.3 日興システムソリューションズ株式会社   285,403   14.7   286,558   12.3 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態 財政状態の記載は「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態の状況」に記載しております。 b.経営成績 (売上高) 当事業年度における売上高は2,333,605千円(前年同期比20.1%増)となりました。これは主に、監視サービス等の新規案件を着実に獲得したことに加え、セキュリティ評価案件やセキュリティインシデントへの対応及びセキュリティ訓練の支援等が堅調に推移したことによるものであります。 (売上原価、売上総利益) 当事業年度における売上原価は1,146,036千円(前年同期比15.0%増)となりました。これは主に、売上高の増加に伴い採用活動を進めたことによる人件費の増加に加え、サービス提供に係る通信費の増加や、前事業年度に実施した事務所移転に伴う賃料、及び減価償却費の増加等によるものであります。 この結果、売上総利益は1,187,568千円(同25.5%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当事業年度における販売費及び一般管理費は631,526千円(前年同期比20.2%増)となりました。これは主に、営業部門の強化を目的とした人員増に伴う人件費の増加に加え、SOCツアーによる集客活動の推進やコーポレートサイトのリニューアル等、営業活動の強化に注力したことによる広告宣伝費の増加、ならびに前事業年度に実施した事務所移転の影響等による賃料の増加等によるものであります。 この結果、営業利益は556,042千円(同32.2%増)となりました。 (経常利益) 当事業年度における営業外収益は受取利息等の計上により7,440千円(前年同期比111.0%増)となりました。また営業外費用は支払手数料の計上により8,045千円(前年同期は652千円)となりました。 この結果、経常利益は555,438千円(前年同期比31.2%増)となりました。 (当期純利益) 当事業年度における法人税、住民税及び事業税(法人税等調整額を含む)は150,295千円となりました。(前年同期比31.5%増)となりました。 この結果、当期純利益は405,142千円(同31.1%増)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.キャッシュ・フローの状況 キャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b.資金需要 当社の運転資金需要のうち主なものは、サービスの提供のための外注費及びセキュリティ機器の仕入のほか、人件費、家賃等の営業経費であります。 c.財務政策 当社は、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。当社では、運転資金及び設備資金については、主に内部留保により調達を行っております。なお、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は2,249,429千円となっております。 ③経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、継続的なサービスの提供によるストック型売上の積上げであるARRを成長性の重要な経営指標としております。 当事業年度末のARRは2,134,256千円(前年同期比18.4%増)となりました。これは、セキュリティアドバイザーやSOCサービスにおける新規獲得が好調であったことに加え、年間契約を基本とした顧客との長期的な関係性を構築したことから、高い継続率を維持できたことによります。 また、収益性の重要な指標としている売上高営業利益率については、当事業年度では23.8%となりました。前事業年度の21.6%から大幅に改善しております。これは、前事業年度は、新事務所への移転等による一時的な経費の増加があったものの、今期は一時費用の発生が無かったこと等が要因となります。 ④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たりまして、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合があります。当社の財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1(1)財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載しております。

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