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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ユナイトアンドグロウ

4486 · Growth · 情報・通信業

中堅・中小企業のコーポレートIT部門を、自社社員を時間単位で派遣する「シェアード社員」サービスで支援する。

概要

ユナイトアンドグロウは、2005年創業の情報通信業企業である。2019年12月に東京証券取引所マザーズ(現グロース)市場に上場した。自社の社員を顧客企業の情報システム部門に派遣する「シェアード社員」サービスを中核とし、中堅・中小企業のIT人材不足の解消を図る。2025年12月期の売上高は35億円、従業員数は307名。

シェアード社員が担うコーポレートIT部門の業務支援

主力サービスは、会員制の「シェアード社員」である。当社所属の社員が顧客のオフィスへ出向き、IT課題の策定、内部統制、システム運用、ヘルプデスク、人材育成などを幅広く支援する。契約形態は準委任契約で、指揮命令は当社が行う。料金はポイント制を採用し、顧客は事前にポイントを購入、時間課金で消費する。余ったポイントは翌月以降に繰り越される。顧客は月々の利用時間に見合ったコースを選択する。

対象顧客を50~1,000人規模の成長企業に限定

サービス提供対象は、従業員50名から1,000名規模の中堅・中小企業に絞られる。地域は東京都千代田区を中心とした東京23区内および横浜市中区・西区に所在する企業に限定し、効率的なサービス提供と品質維持を実現している。業種に偏りはない。2025年12月期末の会員数は814社、そのうち実際にサービスを利用する実働会員は243社、関連会社を含めた実質支援社数は433社である。

三つの特化型サービスで事業領域を拡大

基盤となる「情シス総合」に加え、専門性の高い特化型サービスを展開している。内製開発支援はローコード開発ツールを活用し、顧客の社内システム開発と保守を支援する。ITインフラ支援は2025年12月期より開始し、サーバやネットワークの構築・運用保守に特化する。2025年12月期のサービス別売上高は、情シス総合が3,171百万円、内製開発が207百万円、ITインフラが135百万円である。

人材の採用と育成が成長の鍵

事業は人材に依存するため、採用と育成は常に最重要課題である。2025年12月期末のシェアード社員数は274人と前年比32人増加した。中長期ビジョン「UGビジョン30th」では年平均成長率15%を掲げ、2033年までに社員1,000人、売上高100億円、営業利益20億円を目標とする。離職防止のため社宅制度や株式報酬制度を導入し、人材の定着を図っている。

業界の中での役割は中堅・中小企業向けコーポレートIT部門のアウトソーシングサービス提供者。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
35億円
営業利益
6億円
営業利益率
17.1%
純利益
4億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2023/12
事業売上構成比利益利益率
コーポレートIT 総合支援24億円92.3%9億円37.5%
コーポレートIT 内製開発支援1億円3.8%1億円100.0%
キャッシュレス セキュリティ・コンサルティング1億円3.8%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01中堅・中小企業(コーポレートIT部門)主力

従業員50名から1,000名規模の企業に対し、IT人材不足を解消するため、自社所属の「シェアード社員」を派遣し、IT課題のヒアリングから課題解決までを支援。コンサルティング、システム運用、人材育成など幅広いニーズに対応。準委任契約に基づく時間課金制で、ポイント制度を採用。

主な製品・サービス2
シェアード社員サービス
自社社員を顧客企業のコーポレートIT部門に時間単位で派遣し、IT課題の策定、システムインフラ整備、ヘルプデスク、システム担当者育成などの支援を行う会員制サービス。
会員制ナレッジシェアサービス「Kikzo」
顧客企業が企業秘密を守りながら、ITに関する質問や情報共有を行える会員制のナレッジシェアサービス。

製品と技術

シェアード社員によるコーポレートIT総合支援

「情シス総合」は、コーポレートIT部門のあらゆる業務をシェアード社員が支援するサービスである。具体的には、IT課題の策定、内部統制の整備、ITインフラの構築・運用、ヘルプデスク対応、システム担当者の育成など多岐にわたる。準委任契約で時間課金制をとり、2025年12月期の売上高は3,171百万円と全社売上の約9割を占める。

ローコード開発を活用した内製開発支援

「内製開発」サービスは、ローコード開発ツールを用いて顧客の社内システムの内製開発を支援する。保守メンテナンスを重視し、独自のチーム制開発手順により顧客側にも開発ノウハウを移転することを目的とする。2025年12月期の売上高は207百万円。情シス総合で培った顧客基盤を活用し、専門性を深めている。

ITインフラの構築・運用保守に特化した新サービス

2025年12月期より開始した「ITインフラ」サービスは、サーバやネットワーク等のITインフラ構築と運用保守に特化する。情シス総合で蓄積したノウハウをベースに、顧客のインフラ最適化を実現する。初年度となる同期の売上高は135百万円を記録し、将来的な成長が期待される。

会員制ナレッジシェアサービス「Kikzo」

2017年6月に開設された「Kikzo」は、会員企業の社員同士がITに関する質問や情報共有を行うQ&Aコミュニティである。企業秘密を守りながら専門家や他社ユーザーと交流できる点が特徴。シェアード社員サービス加入者は追加費用なく利用可能で、ナレッジの循環を促進する役割を担う。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

高収益SaaS、成長鈍化も改善基調

ユナイトアンドグロウは情報・通信業のSaaS企業。売上高は27→30→35億円と成長、営業利益率も13.33%から17.14%へ向上。同業のVRain SolutionやCocoliveと比べ、収益規模は中程度だが、利益率で優位。ソラコムも成長企業だが、同社は利益率で比較的高い水準を維持。国内市場に特化している可能性。

強み

  • 17%超と同業他社と比較しても高水準な収益性。
  • 売上高が3期連続で増加しており、堅調な需要が確認できる。
  • サブスクリプション収入により安定した収益基盤。
  • 直近期は黒字を維持しており、財務体質は良好。

課題

  • 売上成長率がやや鈍化(前年比11%→17%増)しており、さらなる拡大が課題。
  • VRainなど同業が追い上げ、差別化が必要。
  • 海外展開が無く、国内市場の縮小リスクに晒される。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がユナイトアンドグロウ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで2番目にあたる。

#企業時価総額PER
13653モルフォ56億円
24486ユナイトアンドグロウ55億円11.0倍
33826システムインテグレータ55億円11.9倍
43841ジーダット55億円31.3倍
54196ネオマーケティング55億円
65597ブルーイノベーション55億円
73758アエリア54億円19.0倍
83839ODKソリューションズ53億円37.9倍
94386SIGグループ53億円10.6倍
103965キャピタル・アセット・プランニング52億円9.6倍
113936グローバルウェイ52億円26.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 19件

情報システム部門支援サービスで創業した2005年

2005年2月、東京都渋谷区において株式会社テクネットを設立。中堅・中小企業向けに情報システム部門を支援するインソーシング事業を開始した。同年7月に本社を千代田区一番町へ移転し、8月には「情報システム部門の会員制サービス」を開始。事業の原型がこの年に形作られた。

Q&Aサイト「シス蔵」開設とISO認証取得(2007年)

2007年3月、情報システム担当者向けのQ&Aコミュニティサイト「シス蔵」をオープン。同サイトは後に「Syszo」へリニューアルされ、2024年まで運営された。同年9月には情報セキュリティマネジメントの国際規格ISO/IEC27001の認証を取得。セキュリティ面での信頼性を高め、事業基盤を強化した。

商号変更とシンガポール進出(2014年)

2014年1月、商号をユナイトアンドグロウ株式会社に変更。同年7月にはシンガポール支店を開設し、海外展開を試みた。しかし、支店は2016年8月に閉鎖され、海外直接拠点は失われた。同年8月、本社を現在の千代田区神田駿河台へ移転。商号変更と本社移転により、現在の体制が整った。

エフジェイコンサルティングの買収と統合(2015年~2024年)

2015年11月、セキュリティ事業を運営するエフジェイコンサルティング株式会社の全株式を取得し、完全子会社化した。これによりセキュリティ関連の知見とサービスを内部に取り込んだ。その後、2024年6月に吸収合併し、同社の事業を本体に統合した。

東京証券取引所マザーズ上場(2019年)

2019年12月、東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場。2022年4月の市場区分見直しによりグロース市場へ移行した。上場により得た資金を人材採用やサービス開発に投じ、成長を加速させる基盤を築いた。

Syszo終了と新たな特化型サービスの開始(2024年~2025年)

2024年6月、長年運営してきた情シス特化型メディア「Syszo」(旧シス蔵)をサービス終了。一方、同年よりITインフラ支援を新たな特化型サービスとして開始した。2025年12月期には同事業が売上高1.35億円を計上し、サービスポートフォリオの拡充が進んでいる。Q&Aサービス「Kikzo」は引き続き提供中である。

年表19件を開く

2000年代

  • 2005年2月創業東京都渋谷区において、株式会社テクネットを設立し、中堅・中小企業向けの情報システム部門を支援するサービスとしてインソーシング事業(コーポレートIT部門の業務支援事業)を開始
  • 2005年7月本社を東京都千代田区一番町へ移転
  • 2005年8月インソーシング事業(コーポレートIT部門の業務支援事業)において「情報システム部門の会員制サービス」を開始
  • 2007年3月情報システム担当者向けのQ&Aコミュニティサイト「シス蔵」をオープン
  • 2007年9月情報セキュリティマネジメントシステム国際規格(ISO/IEC27001)の認証を取得

2010年代

  • 2011年7月大阪府大阪市北区梅田において大阪オフィスを開設
  • 2011年9月本社を東京都新宿区北新宿へ移転
  • 2014年1月商号をユナイトアンドグロウ株式会社へ変更
  • 2014年7月シンガポールにおいてシンガポール支店を開設
  • 2015年9月情シス特化型メディア「Syszo」(「シス蔵」のリニューアル版)をオープン
  • 2015年11月M&Aセキュリティ事業を運営するfjコンサルティング株式会社の全株式を取得し、完全子会社化
  • 2016年8月本社を東京都千代田区神田駿河台へ移転
  • 2016年8月シンガポールにおいてシンガポール支店を閉鎖
  • 2017年6月会員制Q&Aサービス「Kikzo」をオープン
  • 2018年7月大阪オフィスを閉鎖
  • 2019年12月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しによりマザーズ市場からグロース市場へ移行
  • 2024年6月M&Afjコンサルティング株式会社を吸収合併
  • 2024年6月Syszoをサービス終了

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 年平均成長率15%
  • 社員数2033年まで1,000人
  • 売上高2033年まで100億円
  • 営業利益20億円
  • 時価総額300億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    シェアードエンジニアリングの拡大深化

    主力の「情シス総合」を基盤に、内製開発、ITインフラ、会計ITなどの特化型サービスを順次立ち上げるとともに、M&Aを組み合わせて事業領域を拡大する。

  2. 02

    人材確保・育成と定着率向上

    優秀な人材を通年で安定的に採用するため、社内採用体制や広報活動を強化し、リファーラル採用も推進。また、働きやすい環境整備や株式報酬制度、キャリアパスの多様化などで定着率向上に注力する。

  3. 03

    ノウハウ蓄積と新サービス開発

    シェアードエンジニアリングのノウハウを蓄積し、競争優位性を強化。情シス総合を基盤とした新サービスを開発し、既存サービスと競合・補完する形で事業全体の品質向上を図る。

  4. 04

    内部管理体制とコンプライアンス強化

    準委任契約の適正運用を徹底するため、入社時研修や定期的な理解度確認テストを実施。情報セキュリティマネジメントシステム認証を維持し、個人情報・機密情報の管理体制を強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 7期分

グループ全体で307人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は641万円で、6期前と比べて+20.8%平均年齢は34.9歳、平均勤続年数は4.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2019年12月53135.84.0156
2020年12月56035.74.3175
2021年12月58636.04.6194
2022年12月62535.84.7209
2023年12月62935.34.7244
2024年12月62735.04.2275145
2025年12月64134.94.2307195

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率23.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)73.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都千代田区189百万円
主な関係会社
  • 国内
    fjコンサルティング株式会社
    東京都千代田区
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は35億円営業利益6億円前期と比べると増収増益で、売上が+16.7%、利益が+50.0%。

売上高
+16.7%
35億円
営業利益
+50.0%
6億円
純利益
+0.0%
4億円
営業利益率
17.1%
前期比 +3.8%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高41億円35億円
営業利益7億円6億円
純利益5億円4億円
1株あたり配当¥16¥16

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は21億円、営業利益は4億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+31.3%、営業利益は+33.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q6116.70
2023年2Q600.01
2023年3Q7228.61
2023年4Q81
2024年1Q7114.31
2024年2Q7114.31
2024年4Q16212.52
2025年2Q16318.82
2025年4Q19315.82
2026年2Q21419.03

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 11期分

2015年12月期からの11期で、売上は7億円から35億円へ5.0倍に増えた。直近期の営業利益率は17.1%。売上は10期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
セキュリティ事業を運営するfjコンサルティング株式会社の全株式を取得し、完全子会社化
2015年12月710
2016年12月800
2017年12月1211
2018年12月1421
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
2019年12月1621
2020年12月1722
2021年12月2132
2022年12月2332
2023年12月2743
fjコンサルティング株式会社を吸収合併
2024年12月304413.34
2025年12月356617.14

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高35億円のうち、営業利益として残るのは6億円17.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の11.4%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金54.3%19億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金31.4%11億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益17.1%6億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
45.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+8.8pt
17.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+4.8pt
11.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+6.1pt
19.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
11.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
105.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 9期分

2025年12月期は営業CFが7億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは4億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は23億円で、売上の7.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2017年12月20026
2018年12月10017
2019年12月3−24112
2020年12月200214
2021年12月4−10317
2022年12月2−50−315
2023年12月4−1−1316
2024年12月60−1621
2025年12月7−3−2423

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 11期分

2025年12月期の総資産は35億円。このうち返さなくてよい自己資本が22億円で、自己資本比率は64.5%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2015年12月43155.9
2016年12月63345.2
2017年12月83544.8
2018年12月95453.6
2019年12月1510568.1
2020年12月1812667.2
2021年12月2114765.4
2022年12月2416867.6
2023年12月2618870.7
2024年12月31201066.3
2025年12月35221264.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳単体ベース
現金及び預金
31億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
16億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
12億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率605社中133位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中340位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
19.2%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
17.1%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
64.5%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
16.7%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.3%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥690で、1年前と比べて+0.0%過去52週の値幅のなかでは43%の位置にある。

¥690-2.1%1ヶ月+9.2%1年+0.0%時価総額55億円
過去52週の値幅
安値¥617高値¥785

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.0倍
PER (会社予想)11.2倍
PBR2.97倍
配当利回り2.32%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1ヶ月で-0.6%とほぼ横ばいで、25日線(641.72円)を下回る632円。52週安値617円に近く、下値不安が残る。出来高は平均5,000株と低調で、市場の関心が薄い。RSIは44.4と中立圏で、方向感は乏しい。週足では75日線(658円)と200日線(681円)を下回り、中長期的な弱気トレンドが続く。反発には材料不足。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERが12.2倍と業界平均29.9倍を大きく下回り、PBRも2.72倍と業界平均3.45倍を下回る。配当利回りは4.43%と業界平均3.51%を上回り、ROE19.2%と収益性も高い。業績も売上・利益とも拡大傾向にあり、バリュエーションは割安と判断できる。ただし、配当性向53.8%とやや高く、将来の増配余地は限定的かもしれない。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.0倍47.9倍
PER (予想)11.2倍
PBR2.97倍2.96倍
ROE19.2%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高の伸びは緩やかだが、営業利益率は13.33%から17.14%へ大幅改善を見込む。強気派は高い収益性と増益を評価し、成長の持続性を信じる。弱気派は売上成長が鈍く、市場競争の中で優位性が保てるか懸念する。また、高配当利回り4.43%が株主還元の魅力。

プラスに働く材料7
  • 利益率の大幅改善

    営業利益率17.14%と高く、効率的な事業運営が持続する見込み

  • 高配当利回り

    配当利回り4.43%は魅力的で、株主還元が手厚い

  • ROEの高さ

    ROE19.2%と高く、資本効率の良さが評価される

  • 2025年12月期は営業利益50%増2025年12月期影響

    営業利益は4→6億円と50%増。売上高35億円と過去最高を更新

  • 営業利益率が13.3%→17.1%へ大幅改善2025年12月期影響

    売上原価率改善等で営業利益率が3.8pt上昇。高収益体質への転換

  • 配当利回り4.43%と高水準のインカム通年影響

    予想配当利回り4.43%は東証一部平均を上回る。下値での買い支え期待

  • ROE19.2%と資本効率が高い継続影響

    ROE19.2%は成長投資と株主還元の両立を示す。PBR2.72倍も正当化

マイナスに働く材料7
  • 低い成長率

    売上高の成長率は年間10%程度と緩やかで、市場拡大の恩恵が限定的

  • 競合の存在

    大手ベンダーや新興SaaSとの競争が激化し、シェア確保が難しくなる可能性

  • PERの割高感

    PER12.2倍は成長鈍化を考慮すると割高に映る

  • 純利益が4億円と2期連続横ばい2025年12月期影響

    営業利益50%増の一方、純利益は4億円で前期と同額。税金や非支配持分が重石

  • フォーキャストPER非開示で先行き不透明決算発表後影響

    予想PERがnullで、市場は来期減益を警戒してバリュエーションを抑制

  • 株価は1年でほぼ横ばい、上値が重い短期影響

    1年リターン-0.1%。材料出尽くし感が強く、レンジ相場継続

  • 外国人保有7.1%と需給が細く、売りが出やすい継続影響

    海外投資家比率7.1%と低く、大型の買い手不在で相場変動が大きい

次の決算で確かめる点
営業利益率
事業の収益性の維持・改善が持続的な成長の鍵となるため
顧客単価
既存顧客の拡大が売上成長をけん引するため
解約率
解約率が低いほど安定収益が期待でき、競争力の指標となる

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり16で、前期から+133.3%いまの株価に対する利回りは2.32%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥16
1株あたり
配当利回り
2.32%
いまの株価に対して
配当性向
53.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2020年12月312.9
2021年12月6140.023.6
2022年12月833.326.2
2023年12月1137.530.8
2024年12月129.124.5
2025年12月28133.353.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥16

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ2,626人。区分でいちばん多いのは個人・その他60.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が30.5%を占め、残る69.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他57.757.163.062.561.460.5
事業法人30.429.328.127.226.926.1
外国法人3.23.21.61.54.87.0
金融機関4.65.44.66.14.04.4
証券会社4.04.92.72.82.81.9
外国人個人0.10.10.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01エス・アセットマネジメント株式会社25.12
02須田 騎一朗16.04
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.79
04岡 美恵子2.35
05ユナイトアンドグロウ従業員持株会1.98
06槇田 重夫1.63
07須田 愛子1.51
08MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)1.48
09渡部 裕之1.38
10BANQUE PICTET AND CIE SA RP ACTIONSMARCHES DEVELOPPES SMALL AND MIDCAP(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.34

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 11期分

1株利益は11期で−98%、1株純資産は11期で−98%。直近期のROEは19.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2015年12月2,87417,99916.6
2016年12月74418,7434.1
2017年12月2412122.349.7
2018年12月4417029.89.3
2019年12月4628717.533.69.3
2020年12月4432614.332.312.9
2021年12月2718615.431.623.6
2022年12月3120516.020.026.2
2023年12月3923517.714.430.8
2024年12月4925920.310.724.5
2025年12月5228319.213.653.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/12期の役員報酬は総額141百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
須田騎一朗代表取締役社長603,277,900
髙井庸一取締役 HR本部長5667,600
岡美恵子取締役 管理本部長59187,600
齋藤智芳取締役 インソーシング事業本部長3612,800
平林由義取締役632,000
肥後一雄常勤監査役8446,000
依田修一監査役6020,000
鈴木雅子監査役722,000
蓮池隆夫監査役68
古我知史取締役67
竹下慶之監査役66

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4883512331
社外取締役518184

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,716字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、人的資源や知的資源をオープンかつ安全に共有する独自の技術「シェアード・エンジニアリング」を基盤として、IT人材と知識を提供する会員制のサービスを提供しております。 私たちが展開するサービスは、「会員企業が共同で利用するコーポレートIT部門」の実現を目指しており、当社社員が最新の知識やノウハウを循環させることで付加価値を向上し、顧客企業が抱えるコーポレートITの課題を解決することで、成長支援に貢献できるものと考えております。シェアリングの対象は顧客企業だけでなく、社内においても、人材、技術、知識、人脈、さらには採用、育成、組織づくりのノウハウなど、企業活動全般に係るシェアの技術が当社の強みであります。 当社は、当事業年度より、報告セグメントを従来の「コーポレートIT総合支援」及び「コーポレートIT内製開発支援」から、「コーポレートIT部門の業務支援事業」の単一セグメントに変更いたしました。 事業の内容は次のとおりであります。 中堅・中小企業に対して、コーポレートIT部門を支援する会員制の「シェアード社員(注1)」サービスを提供しております。IT人材と知識をシェアすることで、中堅・中小企業のITに関する人材不足の解消、課題解決、経済的負担の軽減、企業のDX化を推進し、顧客の成長加速を支援しております。 対象となる企業は、業種に偏ることなく従業員数50名~1,000名規模、かつ、当社拠点である東京都千代田区を中心とした東京23区内及び横浜市中区・西区に所在する企業や事業所であります。このサービス提供方針を明確に定めることで、事業の効率化及びサービス品質の維持を実現しております。 当社が主要な顧客としている中堅・中小企業のコーポレートIT部門は、従業員50名の企業で専任者が1名あるいはゼロ、従業員1,000名の企業でも多くて10名程度とIT人材不足は深刻なものとなっております。また、知識や経験の蓄積があっても再利用や継承の機会がなく、人の異動も少ないため、生産性が上がりにくい状況だと考えられます。 そこで、当社の「シェアード社員」が直接、顧客のオフィスへ出向き、顧客が自社人材だけでは対応できないITに関する課題等をヒアリング・整理し、スクラム(注2)体制で課題解決の支援を行います。 具体的には、IT課題策定や内部統制等のシステム活用に関するコンサルティング、ITインフラの整備やヘルプデスク等のシステム運用に関するもの、システム担当者の育成や交流支援等、中堅・中小企業におけるコーポレートIT部門の多様なニーズをサポートしております。 なお、本サービスは準委任契約(注3)として提供し、シェアード社員には当社から指揮命令を行っております。 サービスの提供においてはポイント制料金システムを採用しております。 顧客はポイントを事前に購入し、時間課金により利用したポイント分が消費され、余ったポイントは翌月以降に繰り越されます。 顧客の月々の利用時間を見積り、それに見合った支払コースから選択できるサービス提供形態としております。 一時的な利用、研修や勉強会、ITトラブルの緊急対応、月間稼働時間別の利用、常駐対応等、顧客の依頼業務及び希望条件に合わせて選択できるコース体系を「シェアード社員 サービス利用規程」として定めております。なお、顧客は企業秘密を守りながら専門の技術者(当社シェアード社員)及び他社会員企業のユーザーへITに関する質問や情報共有を行うことができる会員制ナレッジシェアサービス「Kikzo」も利用可能です。 注1.シェアード社員とは、コーポレートIT部門をタイムシェアで提供する当社所属の社員をいいます。 注2.スクラムとは、顧客案件チームの呼称であり、複数のシェアード社員で構成されております。 注3.準委任契約とは、顧客側ではなく当社側での指揮命令のもと業務を遂行し、成果物の「完成」ではなく「業務の遂行」自体が目的となる契約です。当社においては、時間課金の料金体系となっております。 以上の事業の系統図は、次のとおりであります。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題4,047字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営方針 当社は、パーパス(=会社存在の目的)を「お客様企業のパーパスすべてが、私たちのパーパスです。」としております。コア・バリューとして「つながり」と「成長」を掲げ、これは共通の価値観であり会社名にもなっております。ビジョンは「中堅・中小企業のコーポレートIT部門において最も影響力のある会社となる」としており、このビジョンを実現することに経営資源を集中しております。当社は、成長企業がコーポレートITに関して抱える問題課題を解消する活動を通じて、顧客の事業変革(DX:デジタルトランスフォーメーション)を実現いたします。また同時に、この事業を通じて、当社の人材が持続的に成長し、自律的かつ主体的に仕事を推進できる優れた人材となるよう育成に努めます。 (2) 中長期的な経営戦略 当社は、従業員数50名~1,000名規模の成長企業に特化し、独自の事業モデル「シェアード・エンジニアリング」を基盤としたサービスを展開しております。中長期ビジョン「UGビジョン30th」の実現に向け、年平均成長率15%を軸とした継続的な企業価値の向上を図ります。 具体的には、主力である「情シス総合」を基盤に、「内製開発」、「ITインフラ」、「会計IT」といった専門性の高い特化型サービスを順次立ち上げ、事業領域を拡大してまいります。さらに、M&Aによる事業領域の拡大を組み合わせることで成長を加速させ、2033年までに社員数1,000人、売上高100億円、営業利益20億円、時価総額300億円を順次達成することを目指し、継続的な企業価値の向上を図ってまいります 。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社では、いかに人材を採用し育成するかということが常に最も重要な課題の一つです。事業を拡大させていくためには、社員の育成・定着に加えて、人材の確保が必要となるため、コーポレートIT部門の業務支援事業におけるシェアード社員の人員数を重要な指標であると認識しております。また、人員数の他、会員数及びシェアード社員の稼働1時間あたりの売上高を指標としております。 また、高品質なサービスを安定的に提供していくためには、健全な財務基盤の維持が重要であると考えており、営業利益を収益性の指標としております。 (4) 経営環境 当社のコーポレートIT部門の業務支援事業が位置するIT人材市場において、国内のIT人材不足は深刻な社会課題となっており、2030年度には約45万人が不足すると推測されています(経済産業省「平成30年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(IT人材等育成支援のための調査分析事業)」より、IT需要の伸び率を中位(2~5%)とした場合)。オープンデータによると、国内の事業会社を対象としたDX人材の過不足感については約85%の企業が不足と捉えており、中でも「大幅に不足している」と捉える企業が過半数を占めるなど、依然としてIT人材不足が大きな課題となっており(独立行政法人情報処理推進機構「DX動向2025」)、特に中堅・中小企業においては、IT戦略の立案やセキュリティ対策、AI利活用といった高度な役割を担う「コーポレートエンジニア」の確保が極めて困難な状況にあります。 現在、企業のIT活用は、業務の効率化・迅速な情報集約や業績把握・人材不足の解消等のプロセス効率化から、AI等の新技術を活用したビジネスモデル創出等の価値創造へ広がっており、また、サイバー攻撃・情報セキュリティへの対応、情報リテラシーの教育など、IT部門に要求される内容はより複雑で高度なものとなっております。このような状況の中、コーポレートIT部門に関するサービス需要は継続して高い状態にあり、成長企業におけるIT活用への投資や組織拡大に対する意欲は今後も継続するものと見込まれるため、当社の提供する「人と知識のシェアリング」への需要は今後も持続的に高まっていくものと認識しております。 (5) 優先的に対処すべき課題 以下に挙げる課題は、本書提出日現在において当社が今後対応すべきであると考えている事項を記載しております。 ① 人材の採用 当社の事業は、人によって売上をつくり、組織とサービスによって付加価値を生み社会の役に立つというものであり、人材の採用が常に最重要課題であります。 当社の事業内容、働き方、組織としての様々な取り組みなどが、求職者にとって決定的な魅力として伝わるよう、WEBサイト、採用メディア、SNS、個別の面談を通じた情報発信に力を入れております。また、選考の過程においては、求職者と当社のお互いが十分に納得できるまで丁寧に面談を繰り返すなど、採用ミスマッチの低減に努め、この過程で多くの現場人材が採用に関与することで、組織としてのノウハウを積み重ねております。 IT人材の獲得競争がますます激化する中、優秀な人材を通年で安定的に採用するために、社内採用体制やプロセスを充実させ、広報活動にも力を入れるなど、採用市場におけるブランドの確立を図ってまいります。また、社内外の信頼できる人脈からの推薦によって採用を実現するリファーラル採用も積極的に推進し、人材の確保に努めてまいります。 ② 人材の育成と定着 当社において、人材を育成し定着率を高めることは、人材採用と同様に長期安定的な事業成長のための重要な課題であると考えております。 当社では、サービスモデルや組織の在り方自体が社員にとって最大の魅力、最大の学習環境となるよう、事業づくりや組織づくりを推進してまいりました。一方で、IT人材の市場価値も高まっており、長期定着へ取り組み、離職率を一定の範囲内にとどめることが必須の命題でもあります。 当社では、社員一人ひとりの多様な状況に対応したより働きやすい環境の整備や、株式報酬制度を含む処遇の向上、特化型サービスの複数立ち上げによるキャリアパスの多様化、経営陣との対話や専門スキルを深掘りする機会等を増やすなど、個々の能力を最大限に引き出し、組織としての魅力をより高めるために、今後も積極的に定着率の維持向上に注力してまいります。 ③ シェアード・エンジニアリング(基幹技術)のノウハウの蓄積 当社の基幹技術となる「シェアード・エンジニアリング」のノウハウをさらに蓄積し、充実させていくことは当社事業の競争優位性を高めるうえでも必要不可欠です。当社サービスにおける事例をはじめ、事業スキームや社内制度・人事制度の改定、社内ITシステムへの投資等を通じて、ITや人材に関するノウハウを蓄積し、活用していくことで、さらなるサービス品質の向上と競争優位性を高めてまいります。 ④ 新サービスの開発 主軸である「情シス総合」を基盤とした新しいサービスの開発及び提供を行うことが課題であると考えております。特化型サービスとして立ち上げた内製開発、ITインフラをさらに拡大させるための体制強化に努めてまいります。また、当社の人材とWebサイトによる連携サービスの提供、当社が蓄積するIT及び中堅・中小企業のビジネスに関するノウハウを活用した新サービスの開発など、情シス総合と部分的に競合するサービスをつくることで、互いの品質向上、収益向上、顧客の共有、人材や知識の共有が継続する状態を目指して取り組んでまいります。 ⑤ 既存事業の深化と拡大 当社事業の成長を加速させるため、「シェアード社員®」サービスの品質を高めるとともに、外部資源の活用や企業間連携の可能性を推進してまいります。既存事業を通じて蓄積した経営資源を活かし、当社事業とのシナジーが十分に期待できるM&Aや事業提携等の戦略的な選択肢についても実現に向けて取り組んでまいります。 ⑥ システム基盤の強化 当社の「シェアード社員®」サービスは、当社の人的・知的資源を時間単位で顧客に提供していることから、管理する基幹システムの稼働の安定性を確保することが重要な課題であると認識しております。基幹システムの安定稼働と、システム基盤及び機能の継続的な強化を図ってまいります。 ⑦ 個人情報の取扱い及び情報管理体制の強化 当社は、提供するサービスの特性上、顧客の機密情報及び個人情報を多く取り扱っております。そのため、個人情報の取り扱い及び情報管理体制をさらに強化することが課題であると考えております。これら情報等の取り扱いについては、情報セキュリティマネジメントシステム国際規格(ISO/IEC27001)の認証を取得し、個人情報や機密情報に関する取り扱いを社内規程に定め、社内研修の実施等によりセキュリティ意識の喚起や情報リテラシーの向上に努めてまいります。 ⑧ 法令遵守の体制強化 当社の「シェアード社員®」サービスは、準委任契約により事業を行っております。「労働者派遣事業と請負により行われる事業との区分に関する基準」(昭和61年4月17日 労働省告示第37号)に従い、労働者派遣事業との違いを厳正に適用し、法令に則った事業運営が不可欠であります。そのため、法令遵守の体制をよりいっそう強化することが課題であると考えております。社内においては、入社時研修や定期的な講習及び理解度確認テストの実施など、継続的な周知徹底に努めてまいります。 ⑨ 内部管理体制、コーポレート・ガバナンスの強化 当社が今後の事業環境の変化に対応し、また新たに事業拡大を進めるためには、内部管理体制を強化していくことが重要であると認識しております。内部統制の実効性を高め、コーポレート・ガバナンスを充実していくことで、リスク管理の徹底や業務の効率化を図ってまいります。
事業等のリスク3,642字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。また、必ずしもそのようなリスク要因には該当しない事項につきましても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項につきましては、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に記載しております。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであり、将来において発生する可能性のあるすべてのリスクを網羅するものではありません。 ① 業界及び顧客の動向について 当社は、中堅・中小企業を主要な顧客としております。中堅・中小企業向けの事業においては、国内外の経済情勢や景気動向等の影響を受けやすい傾向にあります。顧客において景気悪化に伴う、IT投資の縮小、内製化等により、当社の提供するサービス領域が減少する場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社のコーポレートIT部門の業務支援事業においては、慢性的なIT人材不足という深刻な社会課題を背景に、成長企業におけるIT投資や組織拡大に対する意欲が今後も継続するものと見込んでおりますが、今後も高品質なサービスを安定的に提供し、社会に必要とされる事業を推進することで、本リスクの低減に努めてまいります。 ② 法的規制等について 当社では、コーポレートIT部門の業務支援事業のサービス提供において、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律」(労働者派遣法)等の関係法規に照らし合わせ、労働者派遣事業とは区分される準委任契約での事業形態の遵守に努めております。しかしながら、予期しない当該法令の改正や新たな法令等の制定により当社の事業に何らかの制約を受ける場合、あるいは、コーポレートIT部門の業務支援事業において法規上の適格要件を欠く等の問題が生じる場合には、当社の事業及び業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当社においては、法令改正や新設等について事前の情報収集に努めており、法的規制に関する対応が必要となる場合には、速やかに経営判断を行うことで、事業活動へ及ぼすリスクを抑制するよう努めてまいります。 ③ 自然災害、不測の事故等について 当社は、主に東京都内を中心にサービスを展開しております。この地域での大規模な地震、台風、津波等の自然災害、感染症の流行、テロや広域火災等不測の事故が発生した場合、正常な事業活動が困難となる恐れがあるため、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社においては、このようなリスクの発生に対し、緊急時対策本部を設置し、速やかにその対応にあたる体制としております。また、大規模な自然災害においては、安否確認の実施手順や社内備蓄品等の整備、テレワーク環境の充実等、予防措置及び緊急対応ができる体制構築に努めております。 ④ 競合について コーポレートIT部門の業務支援事業は、中堅・中小企業の領域において、一つ一つの取引規模が小さく、そのハンドリングや収益化が困難なビジネスモデルであります。将来にわたり成長が見込まれる市場であるため、国内外の事業者がこの分野に参入してくる可能性がありますが、当社が先行して事業を推進し、人や知識の共有など独自のノウハウを蓄積してきたことが優位性につながっており、実際に競合する状況も限定的であると考えております。 しかしながら、今後において十分な差別化や機能向上等が図られなかった場合や、新規参入により競争が激化した場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクに対し、当社のITや人材に関するノウハウを蓄積し、特化型サービスの開発やナレッジのさらなる共有を図ることで、サービス品質の向上と競争優位性を一層高めてまいります。 ⑤ 人材の確保について 当社が、さらなる事業の拡大を図るためには、優秀な人材の確保及び育成が必須となります。当社は、積極的に人材の採用及び育成を進めておりますが、人材採用等が計画どおりに進まず、必要な人材を確保することができない場合、予測の範囲を超える多数の退職者が同時期に発生した場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社においては、Webを活用したダイレクトリクルーティング、社内外の信頼できる人脈からの紹介や推薦により採用活動を行うリファーラル採用等の積極的な採用活動と、それらをより円滑に推進するための採用広報に注力することで本リスクの低減に努めてまいります。 ⑥ 情報管理について 当社は、サービスの特性上、顧客側で保有している個人情報を含む機密情報を取り扱う機会が多くあります。顧客情報等の流出が発生する可能性を完全に消滅させることは困難なため、万が一、情報漏えい事故が発生した場合には、損害賠償請求訴訟等によって、当社の業績及び財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。 これら情報等の取扱いについては、情報セキュリティマネジメントシステム国際規格(ISO/IEC27001)の認証を取得し、社内規程に定めるとともに、社内研修の実施等により、セキュリティ意識の喚起や情報リテラシーの向上に努めております。 ⑦ 内部管理体制について 当社は、現在の規模では適正な内部管理体制を構築していると考えておりますが、今後の事業拡大に合わせて、内部管理体制の一層の充実・強化を図る必要があります。しかしながら、事業規模に適した体制構築に遅れが生じた場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクに対し、当社の成長に応じた機関設計や諸規程の整備等、内部管理体制の維持に必要な人員の確保を行ってまいります。 ⑧ 特定サービスへの依存について 当社の主な収益は、コーポレートIT部門の業務支援事業における会員制サービスによる収入であり、依存度が高い状況にあります。従いまして、取引の拡大に努めるとともに、特化型サービスやその他新規サービスの拡充を図っております。しかしながら、業界及び顧客の動向等何らかの要因により当サービスの計画が予定どおり進まなかった場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社においては、コーポレートIT部門の業務支援事業の人材確保を積極的に行うとともに、「シェアード・エンジニアリング」を基盤とした特化型サービスや新規事業によりサービスの拡大を進めることで、本リスクの低減に努めてまいります。 ⑨ 業務委託先との取引関係について 当社のコーポレートIT部門の業務支援事業においては、正社員によるサービス提供を基本としておりますが、専門的な分野や経験を有する個人または法人との業務委託契約により一部を委託しております。これらの業務委託先と当社の関係は良好でありますが、今後取引の継続が困難になった場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、委託業務の内容や今後の活動計画等について、業務委託先との定期的な対話を通じ、円滑なコミュニケーションを図ることで、本リスクの低減に努めてまいります。なお、業務委託内容の定期的な見直し等により、本リスクによる影響の度合いは過年度と比較して低減しております。 ⑩ 訴訟、係争性について 当社では、本書提出日現在において業績に影響を及ぼす訴訟、紛争は生じておりません。 しかしながら、今後何らかの事情によって当社に関連する訴訟、紛争が行われる可能性は否定できず、かかる事態となった場合、その経過または結果によっては当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社においては、このようなリスクに対し、法令遵守による事業活動を基本方針としたコンプライアンス規程を定め、コンプライアンス・リスク委員会の運営や発生時の体制等を整備し、速やかに対応してまいります。 ⑪ 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社は、業績向上に対する意欲向上を目的として、ストック・オプション制度を導入しており、会社法の規定に基づく新株予約権を当社の役員及び従業員に付与しております。本書提出日現在、新株予約権の株数は40,400株であり、当社発行済株式総数の7,963,200株に対する潜在株式比率は約0.5%に相当しております。これらの新株予約権の行使が行われた場合には、当社の株式価値が希薄化する可能性があります。 なお、新株予約権の内容は、「第一部 企業情報 第4 提出会社の状況 1 株式等の状況 (2)新株予約権等の状況」に記載のとおりであります。 当社においては、将来のストック・オプション制度の活用に関し、外部専門家の意見も踏まえて制度設計を計画・実行することで本リスクの低減に努めてまいります。
経営成績の分析 (MD&A)5,750字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当事業年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善などを背景に、景気は緩やかな回復基調で推移したものの、断続的な物価上昇による個人消費への影響や米国の通商政策、金融資本市場の変動が世界経済に与える影響も懸念され、依然として先行きは不透明な状況が続いております。 このような状況の中、国内における慢性的な人材の需給逼迫により、企業の持続的成長や競争力強化の中核を担うコーポレートIT人材(社内のITツールやシステムを効果的に活用し、ITを活用した経営課題に取り組む人材)の確保は、中堅・中小企業においてますます困難な状況にあり、企業の成長にかかわる大きな要因となっております。 このコーポレートIT人材の不足という社会課題に対し、当社はIT人材と知識をシェアする会員制サービス「シェアード社員®」を提供することで、企業の持続的成長を支援しております。コーポレートIT人材への需要に応え、企業が抱える課題の解決に向けて支援体制を強化するべく、当社では継続して人材への投資に力を入れてまいりました。人材育成面では、外部の知見を活用した実践的な研修による高度な専門スキルの習得や、自律人材に必要な思考や行動を学ぶための教育プログラムを全社的に展開することで、組織とサービスの強化に取り組んでおります。また、人材の確保と定着を図るため、福利厚生の一環として社宅制度を導入いたしました。シェアード社員を基盤とした特化型サービスとして、当事業年度よりITインフラの支援を開始しており、今後も新たな特化型サービスの開発に継続して取り組んでまいります。 この結果、当事業年度の経営成績は、売上高3,514,731千円(前期比18.5%増)、営業利益560,387千円(同41.7%増)、経常利益561,647千円(同36.4%増)、当期純利益410,894千円(同6.9%増)となりました。 当社は、当事業年度より、報告セグメントを従来の「コーポレートIT総合支援」及び「コーポレートIT内製開発支援」から、「コーポレートIT部門の業務支援事業」の単一セグメントに変更したため、セグメントごとの記載はしておりませんが、サービス別の経営成績の概要は以下のとおりであります。 a.情シス総合 <情シスのシェアード社員> 中堅・中小企業に対して、コーポレートIT部門を支援する会員制サービス「シェアード社員®」を提供しております。IT人材と知識をシェアすることで、中堅・中小企業のITに関する人材不足の解消、課題解決、経済的負担の軽減、企業のデジタル化を推進し、顧客の成長加速を支援しております。当事業年度の売上高は3,171,422千円となりました。 b.内製開発 <内製開発のシェアード社員> 情シス総合を基盤として、ローコード開発ツールを活用した各種社内システムの内製開発を支援しております。保守メンテナンスを充実させ、内製開発に特化することによりノウハウを蓄積し、独自のチーム制開発手順により顧客側にもノウハウを残すことを目的としております。当事業年度の売上高は207,518千円となりました。 c.ITインフラ <ITインフラのシェアード社員> 当事業年度より開始した新たな特化型サービスです。 情シス総合を基盤として、サーバやネットワーク等ITインフラの構築・運用保守に特化した支援を行っております。インフラ業務に特化して蓄積したノウハウを活かし、顧客のITインフラの最適化を実現いたします。当事業年度の売上高は135,790千円となりました。 コーポレートIT部門の業務支援事業全体としては、当事業年度においてサービス利用規程をバージョンアップし、価格改定を実施いたしました。既存顧客のすべての実働会員に対して丁寧な説明と提案を行い、改定価格を段階的に適用しております。 この結果、当事業年度末における会員数は814社(前年同期比42社増)、そのうち実働会員は243社(同1社減)、実働会員の関連会社支援社数は190社(同39社増)となり、実質支援社数は433社(同38社増)となっております。また、シェアード社員数は274人(同32人増)となり、シェアード社員の稼働1時間あたりの売上高は9,403円(同11.4%増)となりました。 ② 財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における資産合計は3,475,382千円となり、前事業年度末に比べ396,315千円増加いたしました。 流動資産については、前事業年度末に比べ410,641千円増加し、3,150,509千円となりました。これは主に、現金及び預金407,152千円の増加によるものであります。 固定資産については、有形固定資産が70,088千円、無形固定資産が118,490千円、投資その他の資産が136,294千円となり、前事業年度末に比べ14,325千円減少し、324,873千円となりました。これは主に、投資有価証券15,149千円及び繰延税金資産20,750千円の増加、ソフトウエア41,518千円の減少によるものであります。 (負債) 当事業年度末における負債合計は1,235,040千円となり、前事業年度末に比べ197,417千円増加いたしました。 流動負債については、前事業年度末に比べ218,145千円増加し、1,221,666千円となりました。これは主に、契約負債129,162千円、未払金36,205千円、株式給付引当金26,857千円の増加によるものであります。 固定負債については、前事業年度末に比べ20,727千円減少し、13,374千円となりました。これは主に、株式給付引当金20,472千円の減少によるものであります。 (純資産) 当事業年度末における純資産合計は2,240,342千円となり、前事業年度末に比べ198,898千円増加いたしました。これは主に、当期純利益410,894千円の計上及び利益剰余金214,655千円の配当、資本金1,330千円及び資本剰余金1,330千円の増加によるものであります。 この結果、自己資本比率は64.5%(前事業年度末は66.3%)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末と比べ207,707千円増加し、2,275,639千円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は679,981千円(前事業年度末は得られた資金566,246千円)となりました。主な増加要因は、税引前当期純利益の計上561,647千円、減価償却費55,730千円、契約負債129,162千円及び未払金75,760千円の増加であり、主な減少要因は、法人税等の支払額166,690千円の支出によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は258,291千円(前事業年度末は使用した資金12,151千円)となりました。主な増加要因は、定期預金の払戻1,230,535千円の収入であり、主な減少要因は、定期預金の預入1,430,992千円、有形固定資産の取得17,961千円、無形固定資産の取得18,418千円及び投資有価証券の取得17,725千円の支出によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は213,983千円(前事業年度は使用した資金は86,107千円)となりました。主な増加要因は、新株予約権の行使による株式の発行2,660千円の収入であり、主な減少要因は、配当金の支払額214,655千円の支出によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社は、生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 b.受注実績 当社で行う事業は、提供するサービスの性質上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 c.販売実績 当事業年度における販売実績は、次のとおりであります。 サービスの種類   当事業年度(自 2025年1月1日至 2025年12月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) 情シス総合   3,171,422   113.1 内製開発   207,518   127.9 ITインフラ   135,790   ― (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社の当事業年度における経営成績は、次のとおりであります。 (売上高) 当事業年度における売上高は3,514,731千円(前期比18.5%増)となりました。これは、主に顧客の増加及びシェアード社員の増加によるものです。 (売上原価、売上総利益) 当事業年度における売上原価は1,872,947千円(前期比17.9%増)となりました。これは、主にシェアード社員の増加に伴う人件費の増加によるものです。この結果、当事業年度の売上総利益は1,641,784千円(同19.1%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当事業年度における販売費及び一般管理費は1,081,397千円(前期比9.9%増)となりました。これは、主に社員増加、給与水準の向上施策及び賞与支給額の増加に伴う人件費の増加、研修費の増加、社内設備の投資に伴う減価償却費の増加によるものです。この結果、当事業年度の営業利益は560,387千円(同41.7%増)となりました。 (営業外収益・営業外費用、経常利益) 当事業年度において、営業外収益は3,867千円、営業外費用は2,606千円の発生となりました。この結果、経常利益は561,647千円(前期比36.4%増)となりました。 (特別利益・特別損失、税引前当期純利益) 当事業年度において、特別利益及び特別損失の発生はありません。この結果、税引前当期純利益は561,647千円(前期比10.5%増)となりました。 (当期純利益) 当事業年度において、法人税、住民税及び事業税171,504千円、法人税等調整額△20,750千円を計上した結果、当事業年度の当期純利益は410,894千円(前期比6.9%増)となりました。 当社は、中堅・中小企業においてIT人材不足が深刻な社会課題であると認識しており、「中堅・中小の成長企業向けコーポレートITのマネジメント支援事業」を対象とした市場における成長ポテンシャルは極めて大きいと考えております。今後も独自の事業モデルである「シェアード・エンジニアリング」を核に、コーポレートIT部門のためのサービスを継続的に提供し、安定的な業績拡大と企業価値の向上に注力してまいります。 人的資本を充実させるため、採用と育成を継続的に推進してまいります。採用面では、SNSや採用メディアの活用により人材採用市場における認知度やブランド力を高めるとともに、リファーラル(紹介)やアルムナイ(退職者)を通じた人材獲得により、採用コストを抑制しつつ自社文化に適合した優秀な人材を確保してまいります。また、育成面では「UGアカデミー」による新卒社員の早期戦力化を推進し、若手社員のスキルアップを加速させることで、サービス品質の底上げと収益性の向上を図ります。 なお、問題意識に対する今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。 当社の資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりです。 当社は、人件費及び社内システムの開発・維持等に係る通常の運転資金のほか、新たな人材獲得及び人材育成への投資、顧客や求職者へ向けたブランディングへの投資、社内システム強化への投資並びに新規事業ソフトウエア開発等への投資により、事業の拡大を進める方針であります。 通常の運転資金については、自己資金により賄うことを基本とし、新たな投資につきましては、上場時の調達資金を活用する方針であります。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されておりますが、この財務諸表の作成にあたっては、経営者により一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値に反映されております。これらの見積りについては、不確実性を伴うため、実際の結果はこれらとは異なる場合があります。この見積りにつきましては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っております。なお、この財務諸表の作成にあたる重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項」に記載しております。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因 当社の経営成績に重要な影響を与える要因は、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

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出典

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