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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.77-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

ジーダット

Jedat Inc.3841 · Standard · 情報・通信業

電子系CAD(EDA)専門の独立系ソフトウェア会社。半導体や液晶の設計支援ツールを自社開発し、国内直販と海外代理店で販売する。

概要

ジーダットは、2003年設立の独立系EDA(電子設計自動化)ソフトウェア企業である。LSIやFPD、磁気ヘッド、MEMSといった電子デバイスの設計を支援するCADソフトウェアを自社開発し、販売・保守・設計受託まで一貫して提供する。2026年3月期の売上高は約20.4億円、従業員数130名。東京証券取引所スタンダード市場に上場(コード3841)。

EDAソフトウェアに特化した独立系企業

ジーダットは半導体やフラットパネルディスプレイ(FPD)向けのEDA(Electronic Design Automation)ソフトウェアを自社開発する独立系企業である。2004年にセイコーインスツルメンツ(現セイコーインスツル)からEDAシステム事業を吸収分割で承継して以来、アナログLSI設計や微細加工部品の設計自動化に特化した製品群を育ててきた。競合には米国の大手EDA企業が存在するが、同社は特定分野にフォーカスし差別化を図る戦略をとる。

売上を構成する三つの収益源

売上は三つの区分から成る。製品及び商品売上高は自社開発EDAと代理販売品で、2026年3月期に11.78億円(前期比1.8%増)。保守サービス売上高は定期保守契約に基づくサポート料で4.39億円(同5.0%増)。ソリューション売上高は設計受託や受託開発で4.23億円(同13.0%減)。製品販売が最大の柱だが、ソリューションは前期に大型案件があった反動で減少した。

国内直販を軸に海外は代理店網

販売体制は国内を直販、海外を代理店経由で行う。主要顧客は半導体メーカー、液晶パネルメーカー、電子機器メーカー、マスクメーカー、設計受託会社など。海外販売は米国、台湾、中国、韓国などで現地代理店を通じて展開する。2026年3月期の売上高は20.41億円で、過去10年間ほぼ横ばいの20億円前後で推移している。

経常利益率10%を目標とする経営

経営指標として経常利益率10%を掲げる。2026年3月期の営業利益は2.60億円(売上高営業利益率約12.7%)、経常利益は2.51億円(同12.3%)で、目標を上回る。ただし、研究開発費は固定費として継続的に発生し、製品の機能拡張に充てられる。同社はアナログLSI設計の自動化やパワー半導体向けツールの開発に注力している。

業界の中での役割は半導体・FPD業界向けのEDA(電子設計自動化)ツールベンダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
20億円
営業利益
3億円
営業利益率
15.0%
純利益
2億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
製品及び商品12億円60.0%
保守サービス4億円20.0%
ソリューション4億円20.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01半導体メーカー主力

半導体の設計・開発を行うメーカー向けに、LSI設計用のEDAツールを提供する。マスク設計や検証など、設計工程の効率化を支援するツール群を持つ。

主な製品・サービス1
EDA製品
LSIやFPDの設計を支援するソフトウェア群。回路図入力、レイアウト検証など、設計工程の各段階を支援する。

02液晶パネルメーカー主力

FPD(フラットパネルディスプレイ)の設計を行うメーカー向けに、専用のEDAツールを提供する。高精細化するパネルの設計要求に対応する。

主な製品・サービス1
FPD設計用EDA
フラットパネルディスプレイの画素設計や配線検証を支援するソフトウェア。大規模な設計データを扱う。

03電子機器メーカー準主力

電子機器メーカー向けに、搭載する半導体の設計評価や、システム全体の設計検証を支援するツールを提供する。

04マスクメーカー副次

半導体製造に用いるマスクの設計・検査工程向けに、データ変換や検証用のツールを提供する。

05設計受託会社副次

半導体やFPDの設計受託を行う企業向けに、EDAツールの販売や環境構築支援を提供する。設計フロー全体の効率化を支援する。

製品と技術

主力製品「SX-Meister」シリーズ

ジーダットの中核製品は「SX-Meister」シリーズである。これはLSIやFPD、MEMSなどのレイアウト設計を支援するEDAツール群で、アナログ回路の自動配線や設計ルールチェック、マスクデータ処理などをカバーする。2025年12月には「SX-Meister V20.0」をリリース。レイアウト編集効率や操作性を改善し、特に「SX-Meister SCAI」の機能強化が行われた。同シリーズは半導体メーカーやマスクメーカーで広く利用されている。

フォトマスク静電破壊検証を世界初実用化

2025年6月、同社は「SX-Meister PowerVolt V19.0」をリリースした。このバージョンでは、フォトマスクの静電破壊(ESD)リスクをCADデータ上で検証する技術を世界で初めて実装。マスク製造前に問題を発見できるため、製造コストのロス削減と品質向上に寄与する。この機能は半導体製造工程の歩留まり改善に直結するものとして注目されている。

教育機関向けクラウド版の提供

2025年10月、ジーダットは木村情報技術株式会社と覚書を締結し、教育機関向けクラウド版「SX-Meister」の提供を2026年4月から開始した。これにより学生は場所を問わず半導体設計を学習できる環境が整う。また、有明工業高等専門学校が2025年4月に開設したCircuit Design and Education Center(CDEC)にもライセンスを提供。産学連携による半導体人材育成にも取り組んでいる。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

EDAツール専業で利益率高いが、国内ウエイト大

ジーダットは情報・通信業に属し、電子設計自動化(EDA)ツールを提供する専業企業。売上高は21億円(2025/3)と小規模だが、営業利益率14.3%と業界内で高い収益性を示す。同業他社との比較では、VRain SolutionやCocoliveといった企業とセグメントは異なるものの、いずれも小規模な独立系である。製品特化と高い技術力でニッチ市場を寡占している可能性があるが、国内依存が強く、成長は緩やか。

強み

  • 営業利益率14.3%と高く、効率的な事業運営が強み。
  • EDAツール専業で、特定領域で高い技術力を持つ。
  • 売上高は20億円前後で安定的に推移。
  • 長年の経験に基づく顧客との強固な関係。

課題

  • 売上のほぼ全額が国内であり、海外市場開拓が急務。
  • 売上規模が小さいため、大規模な投資が難しく成長が抑制される。
  • 半導体業界の設備投資動向に業績が左右されやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がジーダット

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
13920アイビーシー56億円14.1倍
24496コマースOneホールディングス56億円18.2倍
35599S&J56億円13.7倍
43653モルフォ56億円
53841ジーダット55億円31.3倍
63826システムインテグレータ55億円11.9倍
74196ネオマーケティング55億円
85597ブルーイノベーション55億円
94486ユナイトアンドグロウ55億円11.0倍
103758アエリア54億円19.0倍
113839ODKソリューションズ53億円37.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 17件

セイコーインスツルからEDA事業を承継した創業期

2003年11月、エスエックス・テクノロジー株式会社として資本金1000万円で設立。翌2004年1月に株式会社ジーダットへ商号変更。同年2月、セイコーインスツルメンツ(現セイコーインスツル)を分割会社とする吸収分割により、同社のEDAシステム事業を承継した。同時に、子会社としてエスアイアイ・イーディーエー・テクノロジ株式会社がジーダット・イノベーションに商号変更し、完全子会社化。資本金は2億円となった。

中国子会社設立とジャスダック上場

2005年1月、中国北京市に研究開発子会社「績達特軟件(北京)有限公司」を設立。その後2005年12月から2006年9月にかけて段階的に増資を実施し、資本金は5億2773万9000円に拡大した。2007年3月、ジャスダック証券取引所に株式上場。上場に伴い資本金は7億6000万7000円となった。同年7月にはIP製品販売・コンサルティングを目的とする子会社「株式会社A-ソリューション」を設立した。

市場統合と子会社再編の2010年代

2010年4月、ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。2012年1月、子会社A-ソリューションを清算。2013年4月には子会社ジーダット・イノベーションを吸収合併した。同年7月、東京証券取引所と大阪証券取引所の統合により、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。

海外子会社の売却と国内集中

2013年6月、上海市に特定子会社「愛績旻(上海)信息科技有限公司」を設立。しかし2014年3月には北京の子会社(績達特軟件)の持分を全て日本海隆株式会社に譲渡。2015年6月には上海の子会社(愛績旻)の持分を同社董事長ら個人に譲渡。これにより海外子会社はすべて連結対象から外れ、国内での事業展開に集中する形となった。

スタンダード市場移行と安定期

2022年4月、東京証券取引所の市場再編に伴い、スタンダード市場に上場。売上高は2013年3月期の12.81億円から緩やかに増加し、2026年3月期には20.41億円に達した。純利益は同期間に0.36億円から1.72億円へ拡大。研究開発投資を継続しながら、安定した収益基盤を築いている。

年表17件を開く

2000年代

  • 2003年11月創業エスエックス・テクノロジー株式会社の商号で会社設立。資本金10,000千円。
  • 2004年1月商号変更株式会社ジーダットに商号変更。
  • 2004年2月商号変更セイコーインスツルメンツ株式会社(現セイコーインスツル株式会社)を分割会社とし、当社を承継会社とする分社型吸収分割により、EDAシステム事業を承継。資本金を200,000千円とする。またエスアイアイ・イーディーエー・テクノロジ株式会社も株式会社ジーダット・イノベーションに商号変更し100%連結子会社とする。
  • 2005年1月中国北京市に、研究開発の100%連結子会社である績達特軟件(北京)有限公司を設立。
  • 2005年12月資本金を230,539千円に増資する。
  • 2006年3月資本金を253,339千円に増資する。
  • 2006年9月資本金を527,739千円に増資する。
  • 2007年3月上場ジャスダック証券取引所に株式上場。資本金を760,007千円に増資する。
  • 2007年7月東京都中央区に、IP製品の販売、コンサルティングを事業とする100%連結子会社 株式会社A-ソリューション(資本金15,000千円)を設立。

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード))に上場。
  • 2012年1月連結子会社 株式会社A-ソリューション清算結了。
  • 2013年4月M&A連結子会社 株式会社ジーダット・イノベーションを吸収合併。
  • 2013年6月特定子会社 愛績旻(上海)信息科技有限公司を設立。
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の証券市場統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。
  • 2014年3月連結子会社 績達特軟件(北京)有限公司の当社持分出資金の全部を、日本海隆株式会社に譲渡。
  • 2015年6月連結子会社 愛績旻(上海)信息科技有限公司の当社持分出資金の全部を、愛績旻(上海)信息科技有限公司董事長:朱旻氏、及び王競先氏に譲渡。

2020年代

  • 2022年4月上場東京証券取引所の市場再編に伴い、東京証券取引所スタンダード市場に上場。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 経常利益率10%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    自社技術フォーカスによる日本EDA市場での確固たる地位確立

    自社の強みや資源を特定分野に集中させ、日本EDA市場で確固たる位置を占める。他社との差別化を徹底し、大手EDA企業に対抗する。

  2. 02

    世界水準のNo.1技術・製品の追求と海外展開

    世界に通用する技術・製品を開発し、海外市場へ積極的に展開する。重点海外パートナーとの連携強化やプラットフォーム戦略を推進する。

  3. 03

    製品・サービスの品質継続的追求

    設計支援ソフトウェアの使命に鑑み、製品及びサポートサービスの品質を常に追求する。顧客の技術進化に同期した製品・サービスを提供する。

  4. 04

    アナログLSI設計自動化とパワー半導体設計効率化

    アナログLSI設計の自動化に挑戦し、レイアウト設計自動化ツールの機能拡張を継続。パワー半導体向け設計ツールに自動化機能を付加し、設計効率向上を図る。社外技術導入や産学連携も推進する。

  5. 05

    製品ラインアップ拡充と販売チャネル拡張

    電子部品や半導体後工程分野にも研究開発範囲を拡張。対象外分野は競争力のある代理販売品を厳選し販売。国内中心から海外パートナー連携強化、製造装置や素材分野へのチャネル拡張を進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で130人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は652万円で、9期前と比べて6.2%平均年齢は47.8歳、平均勤続年数は12.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月113
2018年3月121
2019年3月69546.59.0120
2020年3月67846.79.2120
2021年3月67147.39.9124
2022年3月66847.810.4124
2023年3月65147.910.9128
2024年3月63347.511.5125
2025年3月64447.311.6131229
2026年3月65247.812.0130231

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 2 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社及び その他事業所 — 東京都中央区他16百万円
EDAソフトウェアの開発・販売及びコンサルテーション 全社(共通)
主な関係会社
  • 国内
    株式会社アルゴグラフィックス(注1)
    東京都中央区 · その他の関係会社
    議決権51.4%
  • 国内
    セイコーインスツル 株式会社
    千葉県千葉市 美浜区 · その他の関係会社
    議決権21.2%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は20億円営業利益3億円前期と比べると減収増益で、売上が-4.8%、利益が+0.0%。

売上高
-4.8%
20億円
営業利益
+0.0%
3億円
純利益
+0.0%
2億円
営業利益率
15.0%
前期比 +0.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高22億円20億円
営業利益3億円3億円
純利益2億円2億円
1株あたり配当¥40¥40

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は7億円、営業利益は3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+40.0%、営業利益は+200.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q51
2024年1Q5120.01
2024年2Q400.00
2024年3Q5120.01
2024年4Q71
2025年2Q10110.01
2025年4Q11218.21
2026年2Q10110.01
2026年4Q10220.01
2027年1Q7342.92

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は12億円から20億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は15.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の証券市場統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。
2013年3月1200
2014年3月1411
2015年3月1522
2016年3月1621
2017年3月1722
2018年3月1911
2019年3月1911
2020年3月1911
2021年3月1821
東京証券取引所の市場再編に伴い、東京証券取引所スタンダード市場に上場。
2022年3月2032
2023年3月2033
2024年3月2143
2025年3月213314.32
2026年3月203315.02

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高20億円のうち、営業利益として残るのは3億円15.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の10.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金35.0%7億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金55.0%11億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益15.0%3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
65.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+6.6pt
15.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.4pt
10.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比8.3pt
4.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
13.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが4億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは4億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は27億円で、売上の16.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月1−10011
2014年3月1−30−29
2015年3月200210
2016年3月1−10010
2017年3月330615
2018年3月0−10−114
2019年3月120317
2020年3月200218
2021年3月100118
2022年3月800825
2023年3月3−1−1227
2024年3月−10−1−125
2025年3月10−2125
2026年3月40−2427

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は43億円。このうち返さなくてよい自己資本が36億円で、自己資本比率は83.5%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2522389.3
2014年3月2623386.1
2015年3月2825387.2
2016年3月2925488.5
2017年3月3227584.2
2018年3月3228486.5
2019年3月3328586.0
2020年3月3429584.3
2021年3月3429587.3
2022年3月43311271.8
2023年3月45331273.5
2024年3月45351078.3
2025年3月4336784.1
2026年3月4336783.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
27億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
20億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
7億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
90
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中57位あたり、逆に低いのは売上成長率605社中525位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.8%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
15.0%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
83.5%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-4.8%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.9%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,398で、1年前と比べて+3.7%過去52週の値幅のなかでは78%の位置にある。

¥1,398+0.4%1ヶ月+9.7%1年+3.7%時価総額55億円
過去52週の値幅
安値¥1,029高値¥1,500

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)31.3倍
PER (会社予想)25.6倍
PBR2.11倍
配当利回り2.86%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近で1300円と25日移動平均線(1230円)を約5.7%上回り、上昇トレンドが鮮明です。月間では+5.52%と堅調で、年間でも+4.39%と安定しています。52週高値1552円からは約16%下落しているものの、52週安値1029円からは約26%上昇しています。出来高は直近で7100株と増加傾向にあり、売買が活発化しています。RSIは60.23と強気圏にあり、上昇余地が意識されます。需給面では個人投資家の買いが先行しており、今後もこの流れが続くかが焦点です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERは29.66倍で業界平均30.11倍とほぼ同水準、予想PERは23.8倍とやや割安感。PBRは1.97倍で業界平均3.51倍を下回り、割安域にある。ROEは4.78%と低いが、直近の営業利益率は15%と良好な収益性を維持。配当利回りは3.08%と業界平均3.42%に近く、株主還元も十分。ただし、配当性向は89.46%と高く、今後の増配余地は限定的。売上高は横ばいで成長性は乏しいが、現在のバリュエーションは妥当な水準と判断する。

指標この会社業種平均
PER (実績)31.3倍47.9倍
PER (予想)25.6倍
PBR2.11倍2.96倍
ROE4.8%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

半導体業界の成長に伴う需要拡大が期待される一方、競合他社との競争や技術変化への対応が課題。強気派は、半導体の高機能化・複雑化に伴い設計用ソフトウェアの重要性が増すと見る。また、国内半導体メーカーの設計力向上も追い風と指摘する。一方、弱気派は、海外勢の強い競争にさらされ、市場シェア維持が難しいと懸念する。さらに、業績は売上高が横ばいで、営業利益率の改善も限定的。ソフトウェアのアップデート需要やサポート収入が安定するかが焦点。

プラスに働く材料7
  • 半導体需要拡大

    半導体設計の複雑化でソフトウェア需要が増加

  • 専門特化の強み

    特定分野に特化し他社が真似できない技術力

  • サポート収入安定

    ライセンス保守で継続収入が見込める

  • フォワードPER23.8倍と割安感決算発表後影響

    フォワードPER23.8倍は実績PER29.66倍より割安。業績成長期待で評価改善の可能性。

  • 営業利益率15%の高収益体質決算発表後影響

    売上高20億円で営業利益3億円。前期比0.71pt改善し、収益性向上が続いている。

  • 配当利回り3.08%の下支え通年影響

    配当利回り3.08%は株主還元として一定の水準。下値支えに寄与。

  • 売上高20億円でも営業利益3億円確保2026年Q2影響

    前期比で売上高1億円減だが、営業利益3億円は維持。

マイナスに働く材料7
  • 競争が激しく

    海外大手EDAが強くシェア拡大難しい

  • 売上頭打ち

    売上高が21億円前後で推移し成長鈍化

  • 技術変化のリスク

    AI設計など新技術への対応遅れ懸念

  • 売上高21億→20億円と減収局面決算発表後影響

    売上高は21億円から20億円へ減少。業績下振れ時は利益率15%でも減益になりやすい。

  • 純利益3億→2億円の減少決算発表後影響

    直近2期は純利益2億円。売上高が減るとさらに減益となる可能性。

  • 実績PER29.66倍と割高継続影響

    営業利益3億円に対しPER29.66倍。高評価の反動で調整リスク。

  • ROE4.78%と低い資本効率継続影響

    ROE4.78%は資本効率が低く、PBR1.97倍を維持するには成長証明が必要。

次の決算で確かめる点
ライセンス売上高
中核収益の動向を確認するため
営業利益率
競争環境下での収益性を測るため
研究開発費比率
技術競争力維持への投資姿勢を見るため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり40で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは2.86%。

年間配当
¥40
1株あたり
配当利回り
2.86%
いまの株価に対して
配当性向
89.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月816.1
2018年3月1033.341.4
2019年3月100.043.4
2020年3月100.041.3
2021年3月100.037.9
2022年3月20100.045.4
2023年3月2525.036.1
2024年3月4060.046.8
2025年3月400.072.1
2026年3月400.089.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥40

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,340人。区分でいちばん多いのは事業法人72.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が73.0%を占め、残る27.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人72.672.572.872.772.872.8
個人・その他21.023.223.823.623.823.1
証券会社1.12.21.31.80.92.2
自己株式1.51.51.51.51.51.5
外国法人3.51.31.71.51.81.2
外国人個人0.40.40.40.40.50.5
金融機関1.40.30.10.10.20.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社アルゴグラフィックス50.64
02セイコーインスツル株式会社20.87
03ジーダット従業員持株会1.36
04秋山 義明0.87
05楽天証券株式会社共有口0.84
06若林 敬三0.73
07MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)0.65
08久保田 正明0.51
09株式会社エスケーエレクトロニクス0.46
10大日本印刷株式会社0.46

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+516%、1株純資産は14期で−18%。直近期のROEは4.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月71,1410.669.865.8
2014年3月551,1874.718.97.5
2015年3月1101,2908.99.315.1
2016年3月511,3233.916.826.4
2017年3月931,4016.810.716.1
2018年3月247173.426.041.4
2019年3月237303.223.343.4
2020年3月247453.320.041.3
2021年3月267623.525.237.9
2022年3月448095.618.345.4
2023年3月698588.312.336.1
2024年3月859189.614.146.8
2025年3月559346.024.472.1
2026年3月459384.824.689.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額60百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
松尾和利代表取締役 社長執行役員669,200
小川尚史取締役 専務執行役員 内部監査室 室長631,600
藤澤義麿取締役83
長谷部邦雄取締役67
佐上達男取締役(社外取締役)64
渥美滋取締役(社外取締役)69
小松弘明常勤監査役(社外監査役)64
小川泰監査役70
日比野好恵監査役(社外監査役)66
高杢弘文65

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)2454523
社外取締役311114
監査役1444

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容689字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、LSI(Large Scale Integrated Circuit,大規模集積回路)やFPD(Flat Panel Display, フラットパネルディスプレイ)をはじめとした電子デバイス及び磁気ヘッドやMEMS(Micro Electro Mechanical Systems,マイクロマシン) 等の微細加工部品を設計するための電子系CAD(Computer Aided Design, コンピューターによる設計支援)ソフトウェア製品を自社開発し、販売・サポート・コンサルテーションを行っております。電子系CADソフトウェアは、一般にEDA(Electronic Design Automation,電子設計用CAD)と呼ばれており、電子機器や電子デバイスの設計作業に対して、コンピューティングシステムのもとで、設計者の手足となり時には代行者として、設計品質の検証や自動化を支援するものであります。さらに当社は、EDA製品の販売やサポートに加えて、ソフトウェアの受託開発、半導体やFPD等電子デバイスの設計受託、及びEDA環境構築支援等のソリューション・ビジネスも行っております。 当社の事業の系統図は、次のとおりであります。 当社は、EDA製品、保守サービス及びソリューションを、顧客に提供しております。当社の主な顧客は、半導体メーカー、液晶パネルメーカー、電子機器メーカー、マスクメーカー、設計受託会社等であります。国内顧客への販売は、直販が中心でありますが、米国、台湾、中国、韓国等海外顧客への販売は、現地代理店を通じて行っております。
経営方針・対処すべき課題2,300字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 経営方針 (1) 会社の経営の基本方針 当社は、『技術革新の激しい顧客企業等のパートナーたるにふさわしい知識、技術力を備え、常に最先端の技術を見つめつつ、顧客の現実の課題を確実に解決していくことにより社会に貢献する。』ことを経営の基本理念としております。この経営理念を実現すべく、半導体、FPD及び微細加工分野をターゲットとした電子系CADソフトウェア関連の事業領域において、No.1のポジションを目指し、強い自社開発製品を主軸とした高収益の事業を築いてまいります。 具体的には、以下を経営方針としております。 ① 自社の強みや資源をフォーカスし、日本EDA市場において確固たる位置を占める ② 世界に通用するNo.1技術、No.1製品を追求し、海外市場へ積極的に展開する ③ 設計支援ソフトウェアの使命に鑑み、製品及びサポートサービスにおける品質を常に追求する (2) 目標とする経営指標 当社は長年の事業実績と、安定したカスタマーベースを持ち、研究開発型の企業として継続的な先行開発投資を続けておりますが、主要顧客である半導体業界及びFPD業界の幅広い技術要求と激しい技術革新に適切に対応し、かつ米国のEDA大手企業に対抗して、如何に事業を拡大していくかが重要な経営課題となっております。当社では、事業対象を自社の強みを持つ分野にフォーカスし、他社との徹底的な差別化を図ることで、この課題に取り組んでおります。目標とする経営指標としては、ソフトウェア開発事業の特徴である固定費中心の費用構造であることから高収益な事業体質を目指し、経常利益率10%を目標としております。 経営環境 国内の電子部品業界においては、電子部品が産業界から一般消費材にまで深く浸透してきたことによる、底堅いニーズに支えられながらも、厳しい国際競争の中、事業対象を特定分野に絞り込み、企業毎に多様化・専門化する傾向が続いております。特に半導体業界においては、人工知能(AI)の普及による高性能な半導体、特にGPU(Graphics Processing Unit)の需要が高まっております。海外メーカーが最先端プロセスを追求する微細化路線を突き進んでおり、国内にも最先端プロセス工場の建設が進められております。直近の概況としては、AI関連分野は堅調に推移しているものの、スマートフォン、パソコン、産業機械向けの半導体デバイスについては低迷が続き、二極化の様相を呈しております。また、イラン情勢による我が国における石油の供給状況次第では、今後、不透明感や景気減速感が顕在化する可能性があり、世界経済全体に対しても下押し要因となることが想定されます。 対処すべき課題 このような状況にある電子部品業界を、EDA製品や設計サービスの提供という側面からサポートしている当社は、顧客の技術力の進化に同期したEDA製品や設計サービスの絶え間ない技術革新に加えて、顧客の多様なニーズに応えるために特定の分野に特化したEDA製品や設計サービスの提供が必須であり、技術力や製品力、開発力を強化し続けることが大きな課題となっております。また、当社の業容を速やかに拡大していくためには、販売市場や顧客層の拡張も並行して実施することが必要であり、情報発信力や営業力の強化、そして海外市場への展開が喫緊の課題となっております。具体的な課題は次のとおりです。 (1) 製品力・技術力の拡張:設計の更なる効率化とデバイス進化への適応に向けて 研究開発を進めて、極めて難易度が高いと言われておりますアナログLSI設計の自動化に向けて挑戦を続けていきます。段階的にレイアウト設計自動化ツールの機能拡張を継続して、自動化の比率を高めていきます。更に、現在EV化の促進や省エネ対策として注目を集めております、パワー半導体の設計効率化と省電力化の追求を行っていきます。まずはパワー半導体向け設計ツールに自動化機能を付加して、設計効率向上を図ります。これらの機能拡張に向けた研究開発を円滑に進めるために、社外からの技術導入や技術提携を積極的に進めて、必要な基幹技術を確保していきます。また産学連携等も推進して、当社の基礎開発力の向上を図っていきます。 (2) 製品ラインアップの拡張:多様なニーズに応えるために 今後、特に日本国内でニーズが高まると予想される、電子部品分野や半導体後工程分野にも研究開発範囲を拡張していきます。更にお客様の多様なニーズに応えるため、当社研究開発の対象外の分野に関しては、国内外から競争力のある特徴的な代理販売品を厳選し、その製品をお客様に販売・サポートしていきます。 (3) 販売力の拡張:デバイスソリューションの売上拡大 デバイスソリューション分野においては、従来の国内の顧客に加え、海外販路の開拓と拡張を展開してまいります。また、SX-Meisterを駆使した設計&コンサル型提案にシフトし、利益率の改善に努めてまいります。 (4) 販売チャネルの拡張:幅広いお客様層を求めて これまで当社の販売・サポート対象は、日本国内が中心でしたが、今後は重点海外パートナー企業を定め、その会社との販売連携を強化して、特に「プラットフォーム」戦略を推進してまいります。また従来EDA製品の普及度が低かった、製造装置・テスタ・検査装置分野そして素材分野にも販売チャネルを拡張していく予定であります。
事業等のリスク1,284字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 提出日現在において当社が判断する、経営成績ならびに財政状態等に影響を及ぼす可能性のある主な事項は、以下のとおりであります。 (1) 大規模災害あるいはその派生事象発生について 当社は膨大なソフトウェア製品のソースコード及び開発環境、ならびに顧客へのライセンス情報を保有していますが、これらは極めて重要な情報資産であるため、東京都中央区及び大阪府大阪市等で、多重分散管理しております。大規模災害発生等により、これらの情報の全てあるいは多くが失われた場合には事業継続に重大な影響を及ぼす恐れがあります。 (2) 市場構造の変化について 当社が対象としている国内市場はまだしばらくは縮小傾向にあります。この対策として、海外FPD市場での拡販強化を進めており、さらに海外半導体市場に対しても、新製品の投入等を実施して販売力を強化してまいります。また国内市場に対しても、従来の生産性向上ニーズに加えて高信頼性設計ニーズの掘り起こしを行い、シェア拡大を目指しております。これらの対策が遅れる場合や適切でない場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 新製品開発力について 当社が対象とする半導体やFPD等の市場は、技術革新が極めて速いため、常に最先端のニーズ、技術を先取りしてタイムリーに製品に反映していく必要があります。しかしながら一方で、この分野は、新しい技術を研究、製品化し、その製品を市場に認知させ、事業化のレベルにまで持っていくには、かなりの年月が必要となります。また、これらの新しい技術、製品がそのまま市場に受け入れられるという保証もありません。当社が、市場のニーズの変化を的確に捉えることができず、研究開発型の企業として優秀な人材の確保、資金の確保ができず、製品の競争力が相対的に低下した場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 知的財産権について 当社が保有する技術については、特許として知的財産権を獲得するよりもノウハウとして蓄積した方が事業戦略上優位であると判断されるものを除き、その費用対効果も考慮に入れた上で特許権等の知的財産権の登録を行い、権利保護に努めております。また、他社知的財産権の侵害については、社内教育ならびに外注指導を徹底し細心の注意を払ってはおりますが、将来、当社が認識していない特許の成立等で、第三者より侵害の通告を受ける可能性はあります。その場合、裁判等に必要な費用も含めて多額の費用が必要となり、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) パートナー会社の事業 当社は、自社開発製品を中心に事業を展開しておりますが、一部補完製品を他社より調達しております。これらのパートナー企業の多くは、海外のベンチャー企業であり、これらの企業が経営不振に陥ったり買収されたりするような場合には、仕入商品による売上比率が20%程度と低いとはいえ、先行的な営業活動等の投資が回収できない、更にその時点でキーとなる製品を失う等の理由で、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,789字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当事業年度における、当社の主要顧客である半導体を含む電子部品業界では、引き続きAI関連分野は堅調に推移しているものの、スマートフォン、パソコン、産業機械向けの半導体デバイスについては低迷が続き、二極化の様相を呈しております。また、イラン情勢による我が国における原油の供給状況次第では、今後、不透明感や景気減速感が顕在化する可能性があり、世界経済全体に対しても下押し要因となることが想定されます。 このような状況の中、当社は産官学との協力を強化し、アナログ半導体向けにAIを用いた設計の自動化に取り組み、設計環境の効率化を追求しており、さらに政府および自治体が推進している半導体人材育成にもツールの提供などで貢献しております。2025年6月にはフォトマスクの静電破壊検証の技術を実装した「SX-Meister PowerVolt(V19.0)」をリリースしました。この「SX-Meister PowerVolt(V19.0)」の機能追加により、マスク製造前にCADデータ上でフォトマスクの静電破壊のリスク検証を世界で初めて実現しました。これにより、製造コストのロスを大幅に削減でき、品質向上に大きく貢献することが期待できます。また、12月には、主力製品であるSX-Meisterの1つである「SX-Meister SCAI」の機能強化など、様々な製品の機能追加、レイアウトの編集効率の向上、操作性の向上などを実装した「SX-Meister V20.0」をリリースしました。産官学との協力強化という面では、2025年4月1日に有明工業高等専門学校が開設しましたCircuit Design and Education Center(CDEC)に教育利用を目的としたSX-Meisterのライセンスを提供しました。10月には、木村情報技術株式会社(本社:佐賀県佐賀市、代表取締役:木村 隆夫)と、教育分野における半導体設計の学習環境を整備することを目的に、教育機関向けクラウド版SX-Meisterの提供に関する覚書を締結し2026年4月より提供を開始しました。これにより、学生が場所を問わず実践的な半導体設計を学べる教育環境を提供できるようになりました。 国内販売促進活動としては、2025年4月に開催された「Photomask Japan 2025」や、11月に開催された「JEVeC Day 2025」に、当社主力製品及び各パートナー企業の代理販売製品を出展し、多くの来場顧客に製品紹介を行うことができ、商談開拓につながりつつあります。また、10月には「SX-Meister Technology Seminar 2025 October」をウェビナー形式にて開催し、「SX-Meister 最新機能と開発ロードマップ」をご紹介しました。このセミナーには多くのお客様に参加を賜り、新たな商談につながりつつあります。 デバイス設計受託サービスにおいては、国内での設計委託需要が引き続き活発であり、業績に順調に貢献しております。 これらの活動の結果、売上高は20億41百万円(前年比1.0%減)となり、一部翌年度に期ズレした案件等もあり、わずかながら減収となりました。一方で、営業利益は前年より若干ながら増益の2億60百万円(同1.4%増)となり、経常利益は助成金の収入減により2億51百万円(同13.4%減)となりました。当期純利益は1億72百万円(同19.4%減)となりました。 種目別の売上状況は次のとおりであります。 (製品及び商品売上高) 製品及び商品売上高は11億78百万円(前期比1.8%増)となりました。 製品売上高が増加した主な理由は、主に代理店製品の需要増によるものです。引き続き、国内外の市場に向けた積極的な営業活動を展開してまいります。 (保守サービス売上高) 保守サービス売上高は4億39百万円(前期比5.0%増)となりました。 保守サービス売上高が増加した主な理由は、積極的な新機能提案活動とあわせて保守契約の締結の促進が功を奏したことによりますが、引き続き顧客ニーズに合わせたサポート・サービスの向上に努めてまいります。 (ソリューション売上高) ソリューション売上高(受託開発等)は4億23百万円(前期比13.0%減)となりました。 ソリューション売上高が減少した主な理由は、前年度あった商談の規模が縮小したことによるものと一時的な受注減によるものです。現時点で受注状況は好調となっておりますので、引き続き、半導体関連の既存顧客の売上拡大に加えて、新規顧客の開拓を積極的に進めてまいります。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物の期末残高は、前事業年度末に比べて1億98百万円(7.8%)増加し27億44百万円となりました。 営業活動の結果得られた資金は、2億40百万円(174.5%)増加し3億78百万円となりました。主な内訳は、税引前当期純利益2億51百万円及び、売上債権の減少1億17百万円であります。 投資活動の結果使用した資金は、25百万円(前期は13百万円の収入)となりました。主な内訳は、有形固定資産の取得による支出5百万円であります。 財務活動の結果使用した資金は前期と同額の1億53百万円となりました。内訳は、配当金の支払額であります。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a. 生産実績 当社はEDAソフトウェアの開発・販売及びコンサルテーション業であり、生産実績の把握が困難でありますので、記載を省略しております。 b. 仕入実績 当事業年度における仕入実績は、次のとおりであります。 仕入区分(注)   当事業年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 仕入高(千円)   前年同期比(%) 材    料   98,878   73.7 商    品   242,600   113.0 合計   341,479   97.9 (注) 当社は仕入実績を売上原価の区分別で記載しております。 c. 受注実績 当事業年度における受注実績は、次のとおりであります。 受注区分(注)   当事業年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 受注高 (千円)   前年同期比 (%)   受注残高 (千円)   前年同期比 (%) 製品及び商品   929,397   82.6   728,210   74.5 保守サービス   378,270   85.9   312,627   83.7 ソリューション   377,695   70.2   36,007   44.0 合計   1,685,364   80.1   1,076,845   75.1 (注) 当社は受注実績を売上区分別で記載しております。 d. 販売実績 当事業年度における販売実績は、次のとおりであります。 販売区分(注)   当事業年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 販売高(千円)   前年同期比(%) 製品及び商品   1,178,974   101.8 保守サービス   439,043   105.0 ソリューション   423,586   87.0 合計   2,041,604   99.0 (注) 当社は販売実績を売上区分別で記載しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。財務諸表の作成にあたり、資産・負債の残高及び収益・費用の金額に影響を与える会計上の見積りは、過去の実績や現在の状況並びに現在入手可能な情報を総合的に勘案し、その時点で最も合理的と考えられる見積りを採用しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社の財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は「第5 経理の状況」中、「1財務諸表等(1)財務諸表」の「注記事項」の「重要な会計方針」に記載しております。 ② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当事業年度の経営成績等は次のとおりであります。 (売上高) 当事業年度における当社の売上高は、前期比21百万円(1.0%)減少の20億41百万円となりました。 種目別の内訳といたしましては、製品及び商品売上高は、前期比21百万円(1.8%)増加の11億78百万円、保守サービス売上高は、前期比21百万円(5.0%)増加の4億39百万円、ソリューション売上高は、前期比63百万円(13.0%)減少の4億23百万円であります。 市場別にみますと、半導体市場においては海外向けの代理店製品の売上が拡大した一方でソリューション売上高の減少が影響し、前期比10百万円(0.7%)減少の15億32百万円となりました。液晶パネル等のFPD市場につきましては、継続した国内液晶メーカーの撤退や事業縮小の影響を受け、前期比10百万円(2.1%)減少の5億9百万円となりました。 (売上総利益) 売上原価は前期比29百万円(3.9%)減少の7億27百万円となりました。売上総利益は、デバイス設計受託関連の受注が減少した結果利益率がやや向上したことにより、前期比8百万円(0.6%)増加の13億13百万円となりました。 (営業利益) 販売費及び一般管理費のうち、研究開発費に関しては、引き続き主力製品である「SX-Meister」の開発投資を集中的に行った結果、前期比16百万円(4.4%)減少の3億47百万円となり、売上高比率としては17.0%となりました。その他経費については継続的な見直しを行い、販売費及び一般管理費合計は前期比4百万円(0.4%)増加の10億53百万円となりました。 以上の結果、営業利益は前期比3百万円(1.4%)増加の2億60百万円となりました。 (経常利益) 営業外収益は、受取利息の増加の一方で助成金収入がなくなったことにより、前期比21百万円(50.4%)減少の20百万円となりました。 営業外費用は、主に投資事業組合運用損の増加により、前期比21百万円(237.5%)増加の30百万円となりました。 以上の結果、経常利益は前期比38百万円(13.4%)減少の2億51百万円となりました。 なお、当社が目標とする経営指標は経常利益率10%以上でありますが、助成金収入の減少及び投資事業組合運用損の増加があったものの、経常利益率12.3%(前年同期は14.1%)となり、目標を達成しております。 (当期純利益) 税引前当期純利益は、前期比38百万円(13.4%)減少し、2億51百万円となりました。法人税、住民税及び事業税として70百万円(前年同期比106.3%増)、法人税等調整額を8百万円(前年同期比80.0%減)計上したことにより、当期純利益は前期比41百万円(19.4%)減少の1億72百万円となりました。 当事業年度の財政状態の分析は次のとおりであります。 (流動資産) 流動資産は、前期比85百万円(2.7%)増加の31億92百万円となりました。その主な要因は、電子記録債権が90百万円(41.5%)減少し1億28百万円となった一方で、現金及び預金が前期比1億98百万円(7.8%)増加し27億44百万円になったことによるものであります。 (固定資産) 固定資産は、前期比31百万円(2.7%)減少の11億34百万円となりました。固定資産の内訳は、有形固定資産が前期比6百万円(28.9%)減少の16百万円、無形固定資産が前期比5百万円(40.4%)減少の8百万円、投資その他の資産が前期比19百万円(1.7%)減少の11億9百万円となりました。投資その他の資産の減少の主な要因は、投資有価証券が前期比18百万円(14.3%)減少し1億13百万円となったことによるものであります。 (流動負債) 流動負債は、前期比35百万円(5.2%)増加の7億10百万円となりました。その主な要因は、前受金が前期比48百万円(10.9%)減少し3億93百万円となった一方で、未払法人税等が49百万円(400.7%)増加し61百万円となったこと及び、買掛金が19百万円(34.5%)増加し76百万円となったことによるものであります。 (固定負債) 固定負債は、前事業年度末と同額の3百万円となりました。内訳は、資産除去債務であります。 (純資産) 当事業年度末の純資産残高は、前期比18百万円(0.5%)増加し36億12百万円となりました。要因は、利益剰余金が前期比18百万円(0.9%)増加し19億85百万円となったことによるものであります。 この結果、自己資本比率は前事業年度末の84.1%から83.5%となりました。 当事業年度のキャッシュ・フローの分析は次のとおりであります。 当事業年度のキャッシュ・フローの分析は、(1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況 に記載のとおりであります。 なお当社は、事業の更なる拡大に向けて将来的にM&Aや技術提携ならびにIP調達等を行う方針であり、そのための資金の調達源として当社が現在保有している現預金等を充当する予定であります。それらの資金に関しましては、案件が発生した場合に速やかな資金調達を実現するべく高い流動性を維持しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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