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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

システムインテグレータ

System Integrator Corp.3826 · Standard · 情報・通信業

データベース開発支援ツールで知られる独立系ソフトウェア会社。自社製品と他社ERPを組み合わせ、企業の基幹業務を支える。

概要

株式会社システムインテグレータは、1995年に埼玉県浦和市で創業、2006年に東証マザーズに上場した独立系ソフトウェア企業である。主力のERPパッケージ「GRANDIT」やデータベース開発支援ツール「SI Object Browser」シリーズを中堅企業向けに提供し、2026年2月期の連結売上高は56億円、営業利益6億円となっている。埼玉県さいたま市に本社を置き、連結従業員数は338名。

3事業で構成される収益構造

当社グループはObject Browser事業、ERP事業、AI事業の3セグメントで構成される。Object Browser事業は自社開発のデータベース開発支援ツール「SI Object Browser」シリーズやプロジェクト管理ツール「OBPM Neo」を販売し、高い利益率を特徴とする。ERP事業は売上高の約84%を占める主力セグメントで、ERPパッケージ「GRANDIT」の導入コンサルティングやカスタマイズ開発、保守運用が中心である。AI事業は2025年7月にリリースした検図AIサービス「KENZ」を柱とし、まだ赤字だが新たな収益源として育成中である。

中堅企業向けERPと開発ツールを両軸とする事業ポートフォリオ

ERP事業では「GRANDIT」のほか、2024年から「SAP S/4HANA Cloud Public Edition」、2025年からSCMパッケージ「mcframe」の取り扱いを開始した。製造業向けには生産スケジューラー「Asprova」も連携ソリューションとして提供する。Object Browser事業ではOracle、SQL Server、DB2、HiRDB、Symfowareなど主要データベースに対応した開発支援ツールをラインアップし、IT企業の開発生産性向上に貢献している。これらの製品群は相互にクロスセル可能であり、顧客単価の拡大につながっている。

地域展開とグループ体制

本社を埼玉県さいたま市中央区に置き、大阪支社(大阪市中央区)と福岡支社(福岡市博多区)を運営する。海外子会社としてベトナム・ダナン市に「KEYSTONE SOLUTIONS COMPANY LIMITED」を設立し、オフショア開発を担う。2025年3月には「株式会社システム開発研究所」を子会社化し、ERP事業の開発リソースを強化した。連結子会社はこの2社である。一方、E-Commerce事業は2024年に合弁会社「DGコマース」として分離した後、2025年1月に全持分を譲渡している。

業界の中での役割はエンタープライズ向けパッケージソフトウェアのベンダー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
56億円
営業利益
6億円
営業利益率
10.7%
純利益
5億円
2026/2 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2017/2
事業売上構成比利益利益率
ERP事業20億円62.5%2億円10.0%
Object Browser事業6億円18.8%4億円66.7%
EC・オムニ チャネル事業6億円18.8%1億円16.7%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01IT・ソフトウェア開発主力

IT業界のユーザー向けに、データベース開発支援ツールやプロジェクト管理ツールを提供。自社開発の高収益製品で、開発生産性の向上に貢献。

主な製品・サービス3
SI Object Browser
主要データベースに対応したGUIベースの開発支援ツール。テーブル閲覧、SQL編集・実行、オブジェクト生成を容易にする。
SI Object Browser ER
ER図を作成し、データベース設計を支援するツール。テーブル作成や逆生成など設計に必要な機能を提供。
OBPM Neo
PMBOK準拠のプロジェクト管理ツール。品質・コスト・進捗を統合管理し、プロジェクトの異常を早期に検出する。

02製造業・建設業・ソフトウェア業等主力

ERPパッケージの導入コンサルティングからカスタマイズ、保守までを提供。製造業向け生産管理や建設業向け工事管理など、業種特化型のモジュールを開発し、基幹業務の効率化を支援。

主な製品・サービス4
GRANDIT
コンソーシアム方式で開発された国内初の完全Web-ERP。ワークフローやBI、ECを標準搭載し、多通貨・マルチカンパニーに対応。
SAP S/4HANA Cloud Public Edition
SAPジャパンが提供するクラウドERP。業界別ベストプラクティスに沿って短期間で導入でき、AIや機械学習の機能を組み込む。
Asprova
国内シェアトップの生産スケジューラー。設備や人員の負荷を考慮し、秒単位の精度で稼働スケジュールを自動作成する。
mcframe
日本の製造業向けに開発された基幹ソリューションパッケージ。生産管理・販売管理と原価管理のモジュールで構成される。

03製造業(設計部門)副次

設計図面の検図業務を効率化するAIサービスを提供。図面アップロードで整合性チェックや寸法漏れを自動検出し、設計リードタイム短縮と品質向上に貢献。

主な製品・サービス1
KENZ
設計図面の検図をAIで自動化するサービス。部品表と組図の整合性や寸法漏れをチェックし、設計者の負担を軽減する。

製品と技術

データベース開発支援ツール「SI Object Browser」シリーズ

「SI Object Browser」は、Oracle、SQL Server、DB2、HiRDB、Symfowareなど主要なデータベースに対応した開発支援ツールである。GUI操作でテーブルの閲覧、SQLの編集・実行、オブジェクトの生成を簡単に行えるため、IT企業の開発生産性を飛躍的に向上させる。姉妹品の「SI Object Browser ER」はER図を作成し、データベース設計を支援する。2008年には中国語版も発売され、海外市場にも展開している。これらのツールは自社開発のパッケージであり、仕入が不要なため高い利益率を確保している。

プロジェクト管理システム「OBPM Neo」

「OBPM Neo」は、PMBOKに準拠したプロジェクト管理ツールである。品質(Q)、コスト(C)、進捗(D)の統合管理機能を持ち、全プロジェクトの状況を俯瞰的に把握できるダッシュボードを提供する。異常値を早期に発見し、改善につなげることが可能。2008年11月に「SI Object Browser PM」として発売され、その後クラウド版(2017年からライト版やエンジニアリング版)を経て、2021年にWeb版「OBPM Neo」としてサービスを開始した。プロジェクトに関わる全てのメンバーの生産性を高める設計である。

統合型Web-ERP「GRANDIT」

「GRANDIT」はコンソーシアム方式で開発された国内初の完全Web-ERP製品である。ワークフロー、BI、EC機能を標準搭載し、内部統制対応、多通貨、マルチカンパニー、柔軟な組織変更に対応する。当社は製造業向け生産管理アドオンモジュールや建設・ソフトウェア業向け工事管理アドオンモジュールを独自開発し、コンソーシアムの中核として導入企業を拡大してきた。2024年からは「SAP S/4HANA Cloud Public Edition」も取り扱い、グローバル標準ERPとのクロスセルを進めている。

AI検図サービス「KENZ」

「KENZ」は2025年7月にリリースされた設計図面の検図業務を効率化するAIサービスである。図面や関連書類をアップロードするだけで、部品表と組図の整合性チェックや寸法の抜けをAIが自動で確認する。単純なチェック作業をAIに任せることで、設計者は本質的な業務に集中でき、設計リードタイムの短縮と品質向上による製造ロス削減を実現する。ローンチ初年度であり、売上はまだ小さいが、製造業のDX需要を取り込む新規事業の柱として位置づけられている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がシステムインテグレータ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14019スタメン56億円19.1倍
23920アイビーシー56億円14.1倍
34496コマースOneホールディングス56億円18.2倍
45599S&J56億円13.7倍
53653モルフォ56億円
63826システムインテグレータ55億円11.9倍
73841ジーダット55億円31.3倍
84196ネオマーケティング55億円
95597ブルーイノベーション55億円
104486ユナイトアンドグロウ55億円11.0倍
113758アエリア54億円19.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 49件

データベース技術で創業した1995年

1995年3月、Oracleを中心としたデータベース技術と基幹業務ノウハウに強みを持つシステムインテグレーション事業及びパッケージソフトウェアの開発販売を目的として、埼玉県浦和市南浦和に資本金10,000千円で株式会社システムインテグレータを設立した。設立当初からデータベース技術を核とする方針を明確に打ち出していた。

Object Browserシリーズで開発者市場を開拓した1997年~2002年

1997年8月、Oracleデータベース用開発支援ツール「SI Object Browser Ver3.0」を発売。GUI操作でテーブル閲覧やSQL編集を容易にするこのツールは、IT企業の開発者に広く受け入れられた。2002年6月にはデータベース設計支援ツール「SI Object Browser ER Ver1.0」を追加し、データベース開発工程全体をカバーする製品群へと拡大した。これらの製品はその後、SQL Server、DB2、HiRDB、Symfowareなど他社データベースにも対応を広げている。

コンソーシアム方式で完全Web-ERPを開発した2004年

2004年5月、企画段階から参加したコンソーシアム方式で開発した次世代ERP「GRANDIT」を新規リリースした。これは国内初の完全Web-ERP製品であり、全操作がブラウザのみで利用可能。ワークフロー、BI、ECなどの拡張機能を標準搭載し、内部統制や多通貨、マルチカンパニーに対応する。当社はコンソーシアムの中核として生産管理アドオンモジュールなど独自モジュールも開発し、導入企業を拡大した。

上場と市場変更を経た2006年~2014年

2006年12月に東京証券取引所マザーズに上場。2007年にはWeb-ERP「GRANDIT」コンソーシアムに参画し、開発体制を強化した。2014年1月には東京証券取引所第一部に指定替えとなり、同年5月に本社を現在のさいたま市中央区新都心に移転した。この期間、売上高は30億円台から40億円台へと成長し、収益基盤を固めた。

AIと新サービスに挑戦した2018年以降

2018年1月にプログラミングスキル判定サービス「TOPSIC」を開始。同年3月には画面デザイン認識AI「AISIA Design Recognition」、10月には異常検知システム「AISIA Anomaly Detection」を発売。2021年にはプロジェクト管理システム「OBPM Neo」やSQLスキル判定サービス「TOPSIC-SQL」を開始した。これらの新サービスはクラウド型で提供され、拡販が進んだ。

M&Aと事業再編を進めた2025年

2025年3月、株式会社システム開発研究所の株式を取得し子会社化。同年6月には次世代ノーコードERP開発を目的とした合弁会社「株式会社BizSaaS」を設立。一方、不採算事業の整理も進め、2025年2月にTOPSIC運営事業をAtCoder株式会社に譲渡、同年1月にはE-Commerce事業の合弁会社DGコマースの全持分を譲渡した。これらの再編により、ERP事業とAI事業への集中を図っている。

年表49件を開く

1990年代

  • 1995年3月創業Oracleを中心としたデータベース技術と基幹業務ノウハウに強みを持ったシステムインテグレーション事業及びパッケージソフトウエアの開発販売事業を目的として、埼玉県浦和市南浦和に資本金10,000千円で株式会社システムインテグレータを設立
  • 1996年3月ECサイト構築パッケージソフトウエア「SI Web Shopping Ver1.0」を発売
  • 1997年2月新郵便番号変換パッケージソフトウエア「FAQ里恵の新郵便番号変換ソフト」を発売
  • 1997年8月Oracleデータベース用開発支援ツール「SI Object Browser Ver3.0」を発売

2000年代

  • 2001年3月Web教材作成ツール「SI 作って教材 Ver1.0」を発売
  • 2002年6月データベース設計支援ツール「SI Object Browser ER Ver1.0」を発売
  • 2002年11月アンケート作成ソフト「SI 作ってアンケート Ver1.0」を発売
  • 2004年5月企画段階から参加してコンソーシアム方式で開発した次世代ERP「GRANDIT」を新規リリース
  • 2005年3月本社をさいたま市南区沼影に移転
  • 2006年7月大阪市中央区今橋に大阪支社を設置
  • 2006年12月上場東京証券取引所マザーズに上場
  • 2007年3月Web-ERP「GRANDIT」コンソーシアムに参画
  • 2008年2月「SI Object Browser 中国語版」、「SI Object Browser ER 中国語版」を中国市場にて発売
  • 2008年11月プロジェクト管理パッケージ「SI Object Browser PM Ver1.0」を発売
  • 2008年12月Microsoftデータベース用開発支援ツール「SI Object Browser for SQL Server Ver1.0」を発売
  • 2009年6月「SI Object Browser PM」を中国市場にて発売
  • 2009年9月「SI Web Shopping BtoC 多言語版 Ver1.0」を発売「SI Object Browser PM」のクラウド提供を開始

2010年代

  • 2010年12月IBM社データベースDB2対応版開発支援ツール「SI Object Browser for DB2」を発売
  • 2011年12月Web-ERP「GRANDIT」生産管理アドオンモジュールを発売
  • 2012年4月日立製作所製データベースHiRDB対応版開発支援ツール「SI Object Browser for HiRDB」を発売
  • 2012年7月Web-ERP「GRANDIT」継続取引管理アドオンモジュールを発売
  • 2012年8月富士通製データベースSymfoware対応版開発支援ツール「SI Object Browser for Symfoware」を発売
  • 2013年6月アプリケーション設計支援ツール「SI Object Browser Designer」をクラウドサービスで提供を開始
  • 2014年1月上場東京証券取引所第一部に上場
  • 2014年5月本社をさいたま市中央区新都心に移転
  • 2014年8月大阪支社を大阪市中央区平野町に移転
  • 2015年2月M&AIT企業向け統合システム「GRANDIT ITテンプレート」を発売
  • 2016年4月「SI Object Browser PM 中国語版」を発売
  • 2016年6月「SI Web Shopping CMS」を発売
  • 2017年3月「SI Object Browser PM ライト版」「SI Object Browser PM エンジニアリング版」を発売
  • 2018年1月プログラミングスキル判定サービス「TOPSIC」サービスを開始
  • 2018年3月画面のデザインを認識するAIサービス「AISIA Design Recognition」を発売
  • 2018年10月ディープラーニングを使ったAI異常検知システム「AISIA Anomaly Detection」を発売

2020年代

  • 2021年2月データベース言語SQLスキル判定サービス「TOPSIC-SQL」サービスを開始
  • 2021年3月Web版プロジェクト管理システム「OBPM Neo」サービスを開始
  • 2021年10月カスタマーサクセス支援サービス「VOICE TICKETS」サービスを開始
  • 2021年11月アイデア創出プラットフォーム「IDEA GARDEN」サービスを開始
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所第一部からスタンダード市場に移行
  • 2022年5月福岡市博多区博多駅前に福岡支社を設置
  • 2022年10月ベトナム・ダナン市に海外子会社「KEYSTONE SOLUTIONS COMPANY LIMITED」を設立
  • 2024年1月「株式会社DGコマース」を設立し、E-Commerce事業を合弁会社化
  • 2024年4月「SAP S/4HANA ® Cloud Public Edition」サービスを開始
  • 2025年1月SCMパッケージ「mcframe」サービスを開始
  • 2025年1月「株式会社DGコマース」の全持分を「株式会社DGフィナンシャルテクノロジー」に譲渡
  • 2025年2月プログラミングスキル判定サービス「TOPSIC」運営事業をAtCoder株式会社に譲渡
  • 2025年3月M&A「株式会社システム開発研究所」の株式を取得し子会社化
  • 2025年3月プロジェクト管理研修サービスを開始
  • 2025年6月次世代ノーコードERP開発を目的に「株式会社BizSaaS」を設立し合弁会社化
  • 2025年7月検図作業を効率化するAIサービス「KENZ」をリリース

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/2期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高(長期ビジョン)2033年2月期まで120億円
  • 営業利益(長期ビジョン)2033年2月期まで20億円
  • 営業利益率(長期ビジョン)2033年2月期まで16.6%
  • 売上高(2026年度)2027年2月期まで63億円
  • 営業利益(2026年度)2027年2月期まで7億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    収益基盤の多軸化とクロスセル

    従来の「GRANDIT」中心から、SAP・mcframeなど新たな柱を育成し、ERP、製造業向けソリューション、AI、開発ツールのクロスセルを強化。顧客単価と接点を拡大する。

  2. 02

    AIネイティブ組織への進化

    全社員のAI活用能力を高め、提案・設計・開発・品質管理をAI前提で再設計。職種別AIスキルモデルや社内AIアシスタントを整備し、生産性と付加価値創出力を向上する。

  3. 03

    AIを軸にした新規事業の創出

    AI×製造業の現場課題(検図AI、設計ハブ等)を解決する新規事業を立ち上げ。ステージゲート制度でリスク管理し、合弁・M&Aも活用して成長の種を育成する。

  4. 04

    未来型人材の育成

    問題発見力・予測力・創造力を備えた「未来型人材」を育成。AIを使いこなす一流技術者を目指し、教育制度と継続的な人材投資を実施し、社員全員の高度化を図る。

  5. 05

    自立型グループモデルへの進化

    親子会社を自立した競争力を持つ組織とし、ERP・AI・業務知見をグループ内で循環。各社が独自のナレッジを強化し、グループ全体の市場開拓力と収益力を高める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で338人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は672万円で、9期前と比べて1.1%平均年齢は35.3歳、平均勤続年数は6.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年2月142
2018年2月158
2019年2月174
2020年2月68035.56.3203
2021年2月66435.76.7213
2022年2月63136.06.9219
2023年2月61135.66.8233
2024年2月61636.36.8216
2025年2月65735.76.8280107
2026年2月67235.36.4338178

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年2月期・提出会社(単体)
女性管理職比率10.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)84.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社 — さいたま市中央区194百万円
Object Browser ERP AI その他
大阪支社 — 大阪市中央区55百万円
Object Browser ERP AI
福岡支社 — 福岡市博多区44百万円
ERP AI
ほか3件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    株式会社DGコマース
    東京都渋谷区
    議決権40.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年2月期の売上高は56億円営業利益6億円前期と比べると増収増益で、売上が+16.7%、利益が+100.0%。

売上高
+16.7%
56億円
営業利益
+100.0%
6億円
純利益
-16.7%
5億円
営業利益率
10.7%
前期比 +4.5%pt

会社が出している今期の予想2027年2月期

項目会社予想前期実績
売上高63億円56億円
営業利益7億円6億円
純利益4億円5億円
1株あたり配当¥11¥11

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は16億円、営業利益は2億円。前年の2025年1Qと比べると、売上は+60.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q1100.01
2024年2Q13215.41
2024年3Q1317.71
2024年4Q116
2025年1Q1000.00
2025年2Q1218.31
2025年4Q2627.75
2026年2Q27311.12
2026年4Q29310.33
2027年1Q16212.51

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年2月期からの14期で、売上は27億円から56億円へ2.1倍に増えた。直近期の営業利益率は10.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年2月2742
東京証券取引所第一部に上場
2014年2月3643
IT企業向け統合システム「GRANDIT ITテンプレート」を発売
2015年2月31−7−9
2016年2月3544
2017年2月3221
2018年2月3853
2019年2月4166
2020年2月4675
2021年2月4343
ベトナム・ダナン市に海外子会社「KEYSTONE SOLUTIONS COMPANY LIMITED」を設立
2022年2月4864
2023年2月4543
「株式会社DGコマース」を設立し、E-Commerce事業を合弁会社化
2024年2月4839
「株式会社システム開発研究所」の株式を取得し子会社化
2025年2月48336.36
2026年2月566610.75

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年2月期

売上高56億円のうち、営業利益として残るのは6億円10.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は5億円、売上の8.9%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金66.1%37億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金23.2%13億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.7%6億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
33.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+2.3pt
10.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.3pt
8.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.4pt
10.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
16.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年2月期は営業CFが7億円、投資CFが−7億円で、差し引きのフリーCFは0億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は24億円で、売上の5.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年2月1−10010
2014年2月3−20111
2015年2月−8−23−104
2016年2月9−2−378
2017年2月3−2−117
2018年2月3−1029
2019年2月7−2−1513
2020年2月5−2−2313
2021年2月7−4−1315
2022年2月4−2−1216
2023年2月6−1−2520
2024年2月310−11330
2025年2月−4−1−1−525
2026年2月7−7−1024

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年2月期の総資産は57億円。このうち返さなくてよい自己資本が45億円で、自己資本比率は78.5%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年2月2116576.2
2014年2月2518772.6
2015年2月3092128.8
2016年2月29121741.7
2017年2月32131939.0
2018年2月32161649.2
2019年2月2820873.4
2020年2月33231068.9
2021年2月35241169.5
2022年2月3627975.8
2023年2月3829975.9
2024年2月48371177.1
2025年2月5041982.5
2026年2月57451278.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年2月期の内訳
現金及び預金
32億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
38億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
12億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
81
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率21 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中104位あたり、逆に低いのはROE605社中373位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.7%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
10.7%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
78.5%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
16.7%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.2%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥498で、1年前と比べて+18.5%過去52週の値幅のなかでは65%の位置にある。

¥498-0.2%1ヶ月+10.7%1年+18.5%時価総額55億円
過去52週の値幅
安値¥417高値¥542

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.9倍
PER (会社予想)13.6倍
PBR1.23倍
配当利回り2.21%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月6日に500円まで上昇し、25日線452円を約10.6%上回る水準。年初来で18.7%上昇し、52週高値542円に接近中。直近1か月でも10.6%上昇しており、上昇トレンドが持続。RSIは67.7とやや過熱感が出ている。出来高は8月6日に9.9万株と急増し、買い意欲の強さを示す。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERが10.8倍(フォワード12.4倍)と業界平均の29.7倍を大幅に下回り、割安感が顕著。PBRも1.11倍で同平均の3.44倍を下回っており、ROE10.7%を考慮すると割安。無配だが配当性向は35.2%と内部留保に回しており、今後の配当開始や増配が期待される。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.9倍47.9倍
PER (予想)13.6倍
PBR1.23倍2.96倍
ROE10.7%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

安定したERP事業を持つが成長鈍化。強気派は利益率改善(営業利益率6.25→10.71%)と新製品への期待から評価。弱気派は売上高の伸び悩みと競争激化による価格低下を懸念。2026年2月期は売上高増加と利益率上昇を見込むも、純利益は横ばい。

プラスに働く材料7
  • 営業利益率の改善

    営業利益率が6.25%から10.71%へ上昇予想

  • 新製品開発への期待

    クラウド・AI製品の投入が成長に寄与

  • PER10.8倍の割安感

    PERは業界平均を下回る

  • 受注拡大による売上成長2027年影響

    FY2026/2売上56億円、営業利益6億円、成長継続

  • 営業利益率の改善継続影響

    営業利益率10.71%から更なる向上

  • 新規顧客開拓の進展不定影響

    売上増加、具体的数値なし

  • 自社株買いによるEPS向上次回株主総会影響

    PER10.8倍、資本効率改善

マイナスに働く材料7
  • 売上高の伸び悩み

    2024-2025年は48億円で横ばい

  • 競合との価格競争

    ERP市場は競争が激しく値下げ圧力

  • 人材確保の課題

    IT人材不足が成長制約に

  • 受注減少による業績下方修正決算発表後影響

    FY2026/2売上56億円未達のリスク

  • 人件費高騰による利益圧迫継続影響

    営業利益率低下、コスト増

  • 競合との価格競争激化継続影響

    受注単価下落、利益率低下

  • 小規模企業ゆえの脆弱性継続影響

    時価総額50億円、大口契約喪失時リスク

次の決算で確かめる点
売上高成長率
新製品の寄与度を確認
営業利益率
収益改善の持続性
ソフトウェア部門の売上比率
高収益なパッケージ事業の伸び

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり11で、前期から+30.0%いまの株価に対する利回りは2.21%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥11
1株あたり
配当利回り
2.21%
いまの株価に対して
配当性向
35.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年2月432.3
2018年2月10137.530.4
2019年2月1668.430.6
2020年2月13−18.831.2
2021年2月10−23.130.1
2022年2月1110.031.0
2023年2月8−27.331.2
2024年2月1250.013.9
2025年2月10−16.718.2
2026年2月1330.035.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥11

株主

有価証券報告書より

2026年2月期末の株主数は延べ9,739人。区分でいちばん多いのは個人・その他95.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が1.2%を占め、残る98.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年2月%2022年2月%2023年2月%2024年2月%2025年2月%2026年2月%
個人・その他87.389.491.693.895.595.6
自己株式0.60.61.41.41.41.4
証券会社1.51.00.70.90.61.4
事業法人1.00.81.41.22.21.2
外国人個人0.10.30.40.70.91.1
外国法人2.61.31.21.30.70.7
金融機関7.47.34.72.10.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01碓井 満19.51
02梅田 弘之11.77
03梅田 和江9.78
04光通信KK投資事業有限責任組合3.88
05システムインテグレータ従業員持株会3.28
06小鹿 恭裕1.68
07清水 政彦1.38
08引屋敷 智1.36
09鈴木 達也1.10
10楽天証券株式会社共有口0.83

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−11%、1株純資産は14期で+39%。直近期のROEは10.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年2月4729516.811.921.2
2014年2月4933315.818.330.3
2015年2月−8277−67.3
2016年2月3311135.111.033.4
2017年2月1211311.127.932.3
2018年2月3114224.517.430.4
2019年2月5218332.213.530.6
2020年2月4220621.316.731.2
2021年2月2722112.524.030.1
2022年2月3624615.215.331.0
2023年2月2626310.016.331.2
2024年2月8733628.94.813.9
2025年2月5337714.16.418.2
2026年2月4240910.712.235.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/2期の役員報酬は総額119百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
梅田弘之代表取締役会長681,303,500
引屋敷智代表取締役社長CEO(Chief Executive Officer)インキュベーション事業部長60151,035
碓井満専務取締役CPMO(Chief Project Management Officer) PMO部長632,161,600
小泉智之取締役CDO(Chief Development Officer)492,300
平林亮子取締役51
吉田邦彦常勤監査役63
小泉滋監査役75
宇賀村彰彦監査役51
大橋修60100

役員報酬の内訳2026/2

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)482129424
社外取締役417174
監査役1888

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/2期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,869字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び連結子会社2社で構成されており、「Object Browser事業」「ERP事業」「AI事業」の3つの事業を行っております。 また、当社グループはそれぞれの事業において、自社ソフトウエアの開発・販売に加え、他社製品の販売も行い、お客様の業務や課題に合わせた最適な製品を提供しております。 「Object Browser事業」は、データベース開発支援ツール「SI Object Browser」シリーズ及びプロジェクト管理パッケージ「OBPM Neo」といった、利益率の高い自社製品を取り扱っています。 「ERP事業」は、売上拡大の牽引事業として、ERPパッケージの「GRANDIT」及び「SAP S/4HANA® Cloud Public Edition」、製造業向けに生産スケジューラー「Asprova」及び生産管理システム「mcframe」を取り扱い、お客様のニーズに合わせてカスタマイズを行っています。 新規事業の「AI事業」では、設計図面の検図業務を大幅に効率化するAIサービス「KENZ」を取り扱っています。 このように、当社グループは高収益事業、売上牽引事業及び新規事業の事業特性をバランスさせ、市場環境の変化に対応しております。 当社グループの事業内容における事業区分と取扱製品は、以下のとおりです。なお、事業区分と「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げる報告セグメント区分は同一です。 事業区分   主要な取扱製品   製 品 内 容 Object Browser 事業   データベース開発支援ツール  ・SI Object Browser  ・SI Object Browser ER   「SI Object Browser」は、主にIT業界のユーザーを対象にしたデータベース開発支援ツールです。Oracle、SQL Serverなど主要なデータベースに対応しており、GUI操作でテーブルの閲覧、SQLの編集・実行やオブジェクトの生成を簡単に行うことができます。 「SI Object Browser ER」は、主にIT業界のユーザーを対象にしたデータベース設計ツールです。GUI操作でER図を作成し、データベース連携によるテーブルの作成、ER図の逆生成などデータベース設計に必要な機能を提供します。Object Browser シリーズを利用することでデータベース開発の生産性が飛躍的に向上します。 プロジェクト管理ツール  ・OBPM Neo   「OBPM Neo」は、主にIT業界のユーザーを対象にしたプロジェクト管理ツールです。PMBOKに準拠した統合管理機能で、プロジェクト毎の品質(Q)、コスト(C)、進捗(D)を管理することができます。また、全てのプロジェクトの状況を俯瞰的に把握する機能によりプロジェクトの異常値を早期に発見し改善することができます。 「OBPM Neo」は現場から経営層まで、プロジェクトに関わる全てのメンバーの生産性を高めることができます。 ERP事業   統合型Web-ERP  ・GRANDIT   「GRANDIT」は、コンソーシアム方式により開発した国内初の「完全Web-ERP」製品です。全操作がブラウザのみで利用可能となっています。ワークフロー、BI(ビジネスインテリジェンス)、EC等の拡張機能を標準搭載、内部統制対応や多通貨機能、マルチカンパニー、柔軟な組織変更への対応など、企業活動に必要な機能を豊富に盛り込んだERPパッケージです。 当社は、製造業向け生産管理アドオンモジュールや建設・ソフトウエア業向け工事管理アドオンモジュールなど、独自モジュールを開発し、コンソーシアムメンバーの中核として導入企業を拡大しています。 ERP事業   クラウドERPソリューション  ・SAP S/4HANA® Cloud  Public Edition   「SAP S/4HANA® Cloud Public Edition」は、SAPジャパン株式会社が提供している、業界別ベストプラクティスに沿って構築されたクラウド型ERPです。 ベストプラクティスに合わせて導入する「Fit to Standard」の手法を採ることで不要な開発をなくし、短期間で業務効率化を実現できるだけでなく、組み込みの人工知能(AI)、機械学習(ML)、アナリティクスに関するイノベーションが継続的に提供されるため、少ないITリソースで事業の継続的な成長をサポートできます。 生産スケジューラー  ・Asprova   「Asprova」は、アスプローバ株式会社が提供している、国内シェアトップの生産スケジューラーです。設備や人員の負荷を加味しながら、機械や作業員それぞれの稼働スケジュールを秒単位の高精度で素早く作成することで生産計画を最適化することが可能となります。 当社は、2016年から「GRANDIT」と連携させたソリューションとして提供してきました。さらに、統合化BOMやMES、AI外観検査などのソリューションと組み合わせて、工場のスマート化を支援しております。 生産管理システム  ・mcframe   「mcframe」は、ビジネスエンジニアリング株式会社が日本の製造業の業務ノウハウを結集して開発した、日本発の基幹ソリューションパッケージです。サプライチェーン管理(SCM:生産管理・販売管理)と原価管理(PCM)のモジュールで構成され、企業の規模に合わせて最適な導入が可能です。 AI事業   検図AI  ・KENZ   「KENZ」は、当社が開発・提供している、設計図面の検図業務を大幅に効率化するAIサービスです。 図面や関連書類をアップロードするだけで、部品表と組図の整合性チェックや寸法の抜けなどをAIが自動で確認します。単純なチェック作業をAIに任せることで、設計者は本質的な業務に集中できるようになり、設計リードタイムの短縮と品質向上による製造ロスの削減に貢献します。 当社グループの主な取扱製品とサービス領域は以下のとおりです。 (1)パッケージソフトウエアの企画・開発 当社グループは、独創的なパッケージソフトウエアを社内で企画・開発し、これを顧客に販売しています。これには時間も費用もかかりますが、自社製品であり仕入が不要であるため高い利益率を確保することができます。また、当社グループでは、顧客への直接販売と販売代理店を経由した間接販売とを併用しています。 (2)パッケージソフトウエアの導入コンサルティング 当社グループの取扱製品は、企業の基幹業務に関わるものが多いため、顧客が日常業務の中で製品をいかに使いこなして生産性・効率性を高められるかが重要になります。そのため、既存業務の課題や業務フロー、運用ルールなど、長年のノウハウに基づくコンサルティングを行っています。 (3)パッケージソフトウエアのカスタマイズ開発 当社グループは、顧客の要望に合わせてパッケージソフトウエアをカスタマイズ開発により変更することも行っております。純粋なオーダーメイド開発に比べると、パッケージに関連するノウハウを幅広く再利用でき、提案から設計、開発、導入に至るまで、コストを抑えることが可能です。 当社グループが取り扱っているパッケージソフトウエア製品は、いずれもカスタマイズがなくても利用可能ですが、基幹業務に関わるソフトウエアでは、顧客の業務に合わせたカスタマイズが発生するケースが大部分です。そのため、カスタマイズエンジニアを確保・組織化し、カスタマイズニーズに応える体制を構築しています。さらに、こうした体制がパッケージソフトウエア本体の営業力強化にもつながり、シナジー効果を生んでいます。 (4)パッケージソフトウエアの保守運用 カスタマイズ開発を行い顧客にシステムを導入した後は、顧客とソフトウエア保守契約を締結し、継続的な技術サポートを行っています。これにより、顧客との信頼関係を深め、新たな受注へとつなげております。 製品   取扱開始時期   企画・開発   導入コンサル   カスタマイズ 開発   保守運用 SI Objecct Browser   1997年8月   ○   -   -   ○ GRANDIT   2004年5月   ※   ○   ○   ○ OBPM Neo   2008年11月   ○   ○   ○   ○ Asprova   2016年1月   -   ○   ○   ○ SAP S/4HANA® Cloud Public Edition   2024年4月   -   ○   ○   ○ mcframe   2025年1月   -   ○   ○   ○ KENZ   2025年7月   ○   ○   ○   ○ ※「GRANDIT」は、コンソーシアム方式で開発され、当社は企画段階から参画しています。 以上の内容を事業系統図により示すと、以下のようになります。 ※当社グループには、連結子会社2社(KEYSTONE SOLUTIONS COMPANY LIMITED、株式会社システム開発研究所)が含まれており、当該連結子会社はERP事業に属します。
経営方針・対処すべき課題6,283字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、「時間を与えるソフトウエアを創り続ける」をミッションに掲げ、時代のニーズに合ったオリジナルのパッケージソフトウエアやサービスを開発・販売しています。社会の変化や顧客のニーズを捉え、最新の技術を活用しながら社員の自由な発想を活かし、新しい製品・サービスを事業化しています。自社で製品・サービスを開発することにより、市場ニーズの変化にすばやく対応し、高度な独自技術を蓄積することで収益性の高い事業とすることができます。 また、昨今の生成AIの急速な進化は、ソフトウエア業界に根本的な問いを突きつけています。「操作させるだけのソフトウエア」や「言われたことを正確にこなす仕事」が急速に価値を失いつつあり、旧来のビジネスモデルに依存し続けることは許されません。一方で、この変化は当社グループにとり大きなチャンスでもあります。製造業の業務プロセスに深く入り込み、上流工程から課題を本質的に解決する当社グループの強みは、AIが容易に代替できるものではなく、むしろAIを組み合わせることで付加価値がさらに高まると確信しています。 このような経営環境において、当社グループは「風通しの良い相互尊重の精神あふれる職場環境をみんなで作り、みんなが働きやすい雰囲気の中で創造力、技術力を常に磨き、品質の高いソリューションを提供し続ける。」ことを経営方針とし、働きやすい環境作りを目指しています。 当社グループが位置する業界では「人」が唯一の資産です。昨今、ITエンジニアの採用は競争が激しく非常に困難な状況が続いていますが、入社後の人材育成と早期戦力化が最も重要な成功要因です。当社グループでは、人材教育を積極的に行うとともに、社員が働きやすい環境作りに力を入れています。ヒトやコトに高い関心を持ち、良いものを評価し、相互に尊重し、自身の創造力や技術力をさらに磨くことで、優れた発想やアイデアを生むことができると考えています。また、そのためには自律・自立した社員の一人ひとりが働きやすい職場環境を創り出していくことが理想と考え、そのような仕組み作りが会社の責務だと認識し、これを経営方針としています。 (2)経営環境及び中長期的な会社の経営戦略 現在の世界経済は、依然として不安定な要素が散見されますが、IT業界においてはAIやクラウド、SaaSなどの最先端テクノロジーの活用が進み、デジタル化及び自動化の動きが加速しています。このため、企業システムの再構築や機能追加に対する需要が高まり、IT投資は引き続き増加傾向にあります。これらの新しいテクノロジーは、開発効率を飛躍的に向上させる一方で、顧客ニーズの高度化や多様化、さらには急増する需要が影響し、業界全体で深刻なエンジニア不足が顕在化しています。 当社グループは、「ものつくり企業のビジネスプロセスをITの力で本質的に変革する」という長期ビジョンを掲げ、「時間を与えるソフトウエアを創り続ける」「プロダクト指向からの脱皮、課題解決のためのシステムインテグレーション」を実現するため、2033年2月期に売上高120億円、営業利益20億円(営業利益率16.6%)を目指しています。 また、当社グループは、この長期ビジョン達成に向けた当面の短期目標を「2年経営計画」として策定しております。前「2年経営計画」(2025年度~2026年度)では、当社グループは既存事業の成長と収益力の改善を着実に進めてまいりました。一方で、生成AIの急速な進化により、当業界及び顧客企業の業務変革のスピードは一段と加速しております。こうした環境認識のもと、現「2年経営計画」(2026年度~2027年度)では、今後2年間を過去の延長線上での事業運営ではなく、将来の成長軌道を明確に切り替えるための重要な移行期間と位置付けております。なお、2026年度は売上高63億円、営業利益7億円(営業利益率11.1%)、2027年度は売上高71億円、営業利益8億円(営業利益率11.3%)を数値目標としております。 ①事業戦略 a. 収益基盤の多軸化とクロスセルによる成長加速 当社グループは、これまでの「GRANDIT」中心の収益構造から一歩進み、グローバル標準ERPである「SAP」及び製造業特化型ソリューションである「mcframe」を次なる成長の柱として育成してまいります。これにより、グローバル展開を進める企業や製造現場のDX需要を着実に取り込むとともに、ERP、製造業向けソリューション、AIソリューション、開発ツールを組み合わせたクロスセルを強化し、顧客単価及び顧客接点の拡大を図ってまいります。収益基盤の多軸化とクロスセルの推進により、「2年経営計画」を実現してまいります。 b. 「AIネイティブ」組織への進化と人的資本の最大化 当社グループは、全社員のAI活用能力を高め、「AIファースト」から、提案、設計、開発、品質管理などの業務そのものをAI前提でゼロから再設計する「AIネイティブ」な組織への進化を進めてまいります。具体的には、職種別AIスキルモデルの整備、社内AIアシスタントの活用、業務プロセスの見直し等を通じて、社員一人ひとりの生産性と付加価値創出力の向上を図ります。このような取り組みを通じ、収益成長を支える実行力と利益率向上の基盤を強化してまいります。 c. AIを軸にした新規事業の創出とアライアンスを通じた飛躍的な成長 当社グループは、既存事業による安定的な収益基盤を維持しつつ、将来の新たな収益の柱を構築するため、AIを軸とした新規事業の立ち上げを推進してまいります。また、合弁事業やM&Aを含むアライアンスを機動的に活用し、自社単独では獲得が難しい技術・顧客基盤・市場機会を取り込むことで、中長期的な成長余地の拡大を目指してまいります。「2年経営計画」では、このような将来成長に向けた種まきと事業化の加速を重点的に進めてまいります。 ②人材戦略 当社グループは、個人の成長と企業価値向上を両立させるため、一人ひとりが自ら考え、行動し、価値を創出できる「未来型人材」の育成を進めてまいります。問題発見力、予測力、創造力を備えた人材を育成するため、教育制度の整備と継続的な人材投資を実施するとともに、AIを実務で使いこなせる「一流の技術者」としての高度人材育成に取り組みます。 このように、人的資本経営として当社の成長に寄与して活躍する「未来型人材」の育成に投資を行い、「社員全員が一流の技術者」となることにより、社員が付加価値の高いサービスを高い生産性で提供できるようになることが、持続的な利益成長を実現する強固な収益基盤の構築、ひいては長期ビジョン達成の基盤になると考えております。 ③グループ戦略 当社グループは、親会社と子会社を単なる上下関係ではなく、それぞれが自立した競争力を持ちながら相互に知見を循環させる「自立型グループモデル」として進化させてまいります。当社が保有するERP技術、AI技術、業界業務知見をグループ各社へ展開し、グループ各社はそれを基盤として独自のナレッジやビジネスモデルを強化してまいります。 これにより、グループ全体として市場開拓力と収益力を高め、連結売上高及び利益の拡大につなげてまいります。 ④資本戦略 当社は、「業務システム×AI×開発ツール」の領域に経営資源を集中し、事業活動により獲得したキャッシュを、必要に応じて負債も活用しながら、次の成長に向けた戦略投資へ配分してまいります。具体的には、新規事業・製品開発、人材育成、業務効率化のための社内システムやオフィス環境の整備、並びに機能補完やシナジー創出が見込まれるM&Aに対し、継続的に投資を行ってまいります。投資判断にあたっては、資本コスト(WACC)を意識した投資効率(ROIC)の向上と、一株当たり利益(EPS)の持続的改善を重視いたします。 また、株主還元については、連結配当性向30%を下限とすることを基本方針としつつ、中長期的には累進配当を志向し、配当性向を35%、さらに40%の水準へ引き上げていくことを目指してまいります。 ⑤サステナビリティへの取り組み 当社グループは、企業の社会的責任を果たすため、さいたま、大阪、福岡の各拠点における地域社会への貢献活動への取り組みを推進します。サステナビリティへの取り組みに関する詳細は、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載のとおりです。 ⑥経営の透明性確保と適切なガバナンス体制の構築 当社グループは、社内の各種データを整備し、データ駆動経営を強化します。事業活動を定量化し、俯瞰的かつ客観的にモニタリングしております。社外役員による監督のもと少数株主の利益にも配慮しながら、適時適切な意思決定を行ってまいります。 (3)目標とする経営指標 当社グループは、成長性と収益性を重視しており、それぞれの指標として売上高成長率及び売上高営業利益率を重要な経営指標と位置付けています。これらの指標をバランスよく伸ばしながら企業価値を向上させることを経営課題としています。 また、事業別の運営実態や業績状況を視るものとして、主に次のような指標を注視しています。 ・事業別の売上高、売上総利益(率)及び事業利益(率)の推移 ・事業別の従業員一人当たり売上高及び売上総利益 ・事業別、部門別の稼働率 さらに、健全性や安定性を表すものとして、次のような指標も重視しています。 ・プロジェクト利益の計画・実績の推移 ・プロジェクト失敗件数の推移 ・販売費比率、管理費比率の推移 ・離職率、社員満足度の推移 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、2032年度に向けた長期ビジョンとして「ものつくり企業のビジネスプロセスをITの力で本質的に変革する」ことを掲げ、時間を奪うのではなく時間を与えるソフトウエアを創り続け、日常の課題解決のためのシステムインテグレータとなることを目指しております。また、「2年経営計画」(2026年度~2027年度)の数値目標の達成に向け、エンタープライズ領域をターゲットとし、「業務系システム」「AI」「開発ツール」の3つの事業ドメインに経営資源を集中し、以下の各項目を重要課題と認識して解決に向けて取り組んでおります。 ①AIネイティブ経営への転換 AIの急速な進化により、「操作させるだけのソフトウエア」や「言われたことを正確にこなす仕事」は急速に価値を失いつつあります。これは当社事業そのものが問い直される変化であり、過去の延長線上にある対応では不十分です。当社は、業務の発想をゼロから再設計する「AIネイティブ」な組織体制への転換を、この2年間の最重要課題と位置づけます。 全従業員がAIを自らの武器として使いこなし、提案・設計・開発・品質管理・顧客対応のあらゆる領域で業務を再設計します。職種別AIスキルモデルの導入と社内AIアシスタントの整備により、一人ひとりの生産性と付加価値を飛躍的に高めます。また、当社製品にAIを組み込んで顧客への提供価値を高めるとともに、AI活用を前提とした新しいビジネスモデルの創出を推進してまいります。 ②ERP事業の多軸化と新規事業の創出 当社の収益は特定製品への依存度が高く、業績が事業年度により大きく変動しやすい構造的課題を抱えてきました。今後の持続的な成長のためには、GRANDIT依存からの脱却と複数の収益軸の確立が不可欠です。 SAP・mcframe・KENZなどへの多軸展開を進め、ものつくり企業のビジネスプロセス全体を支えるERPポートフォリオを構築します。また、保守・運用・クラウドサービスによるストック型収益の比率を高め、単発プロジェクト依存からの脱却を図ります。これにより、外部環境の変化に左右されにくい、継続的で再現性の高い収益モデルを確立し、安定的な経営基盤を実現してまいります。 ③AI時代を見据えた新規事業の創出 当社グループの持続的成長のためには、現在の基盤事業に加え、AI時代に競争優位を持てる新たな収益の柱を育てることが必要です。ECM-SCM業務支援AI(検図AI)、図面・BOM・調達変更の自動化、ERP+AIを融合した設計ハブや経営管理ツールなど、製造業の現場課題をAIで解決する新規事業の立ち上げを加速します。 独自のステージゲート制度により、小規模実証から段階的に投資判断を行う規律あるプロセスを徹底し、リスクを管理しながら新規事業の成功確率を高めます。また、合弁事業やM&Aを機動的に活用し、社内リソースだけに頼らない事業展開を進めてまいります。 ④人材の採用・育成と早期戦力化 当社の事業競争力は、エンジニアをはじめとする人材の質と量に直接依存しています。AI時代においても、業務を深く理解し、顧客の課題を本質から解決できる「一流の技術者」を育て続けることが当社の最大の差別化要因です。 事業成長に合わせた計画的な採用を進めるとともに、採用した人材の早期戦力化をAIで加速します。AIによるコードレビューや技術スキル診断、パーソナライズされた学習プラン自動生成など、最先端の人材育成システムを構築し、若手社員の成長スピードを高めます。また、「挑戦して失敗した人を評価する」文化の醸成に加え、女性活躍をはじめとする人材の多様性の向上や、働きやすい環境づくりを推進します。こうした取り組みによる社員エンゲージメントの継続的な向上により、優秀な人材が定着し、会社とともに持続的に成長できる環境を整えてまいります。 ⑤計画的な資本政策と株主価値の向上 AI時代において事業上のポジションを確立するためには、機を逸せず積極的な成長投資を行うことが不可欠です。一方で、財務健全性を維持しながら株主への安定的な還元を続けることも経営の責任です。当社は、成長投資と株主還元を両立させる計画的な資本政策を推進してまいります。 合弁事業やM&Aへの投資、新規事業への種まき投資を戦略的に実行しつつ、事業投資効率(ROIC)の向上と継続的な1株当たり利益(EPS)の成長により株式価値の向上を図ります。配当性向30%以上を継続することを基本方針とし、投資と還元のバランスを投資家に対して透明性高く開示してまいります。 ⑥顧客中心の営業・提案力の強化 当社が持続的に成長するためには、製品を売るプロダクト志向から、顧客の経営課題を起点に最適なソリューションを提案する顧客中心のアプローチへの転換が必要です。業務プロセス理解・ERP実装力・AI技術の三位一体による差別化提案を実現し、顧客とともに成長するパートナーとしての地位を確立します。 顧客管理・営業支援ツールとAIを組み合わせ、マーケットと顧客動向の分析に基づく効果的な営業戦略を立案するとともに、AI活用による提案書作成や案件管理の効率化により、営業力と企画提案力を強化してまいります。
事業等のリスク2,980字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループは、主に以下の事項について事業展開上のリスク要因となる可能性があるものと考えております。これらのリスク発生の可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針です。また、必ずしも事業上のリスクに該当しない事項についても、投資家の投資判断上、重要と考えられる事項については、情報開示の観点から積極的に開示しております。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)AI時代のビジネスモデル変革リスク AIの急速な進化は、ソフトウエア業界のビジネスモデルそのものを根底から変えつつあります。「操作させるだけのソフトウエア」や定型業務の自動化に留まる製品・サービスは急速に市場での価値を失い、顧客が期待する提供価値の水準も急速に高まっています。当社が現在提供する製品・サービスがAIの進化によって競争力を失うリスク、また、競合他社がAI活用でより高い提供価値を実現するリスクは、当社の経営成績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。 当社グループは、AI技術を自社製品・サービスに積極的に組み込むとともに、全従業員が「AIネイティブ」な働き方へ転換することで対応してまいります。また、AI活用に伴う情報漏洩・知的財産権侵害・品質劣化等のリスクに対しては、AIガイドラインの整備とリスクマネジメント体制の強化により安全な活用を推進します。 (2)特定製品・顧客への依存リスク 当社グループの売上の相当部分を特定のERP製品(GRANDIT)に依存する構造にあります。この製品の市場動向の変化、競合製品の台頭、または特定顧客との取引条件の変化等が生じた場合、当社グループの収益に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、SAP・mcframe・KENZなどへの多軸展開を進め、製品ポートフォリオの分散を図るとともに、ストック型ビジネス(保守・運用・クラウドサービス)の比率を高め、特定製品・顧客への依存度を段階的に低下させてまいります。 (3)M&A・投資に係るリスク 当社グループは、事業成長の加速のためM&A・合弁事業を常に検討しております。投資対象の選定や事後の統合(PMI)が想定どおりに進まない場合、期待したシナジーが実現せず、投資資金の回収が困難となるリスクがあります。また、借入を活用した投資を行う場合には、財務的な負担が生じる可能性もあります。 当社グループは、独自のステージゲート制度に基づく規律ある投資判断プロセスを徹底するとともに、ドメイン外への分散投資は行わず「業務システム×AI×開発ツール」という中核領域への集中投資を原則とします。また、投資規律と財務健全性を厳格に管理してまいります。 (4)失敗プロジェクトの発生リスク 当社グループは、自社製品「OBPM Neo」を活用しプロジェクト管理を徹底しておりますが、システム開発の性質上、要件の複雑化・スコープの変化等により、一定の確率で採算悪化プロジェクトが発生するリスクがあります。特に大規模プロジェクトにおいては、損失が当社グループの経営成績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。 当社グループは、PMO(Project Management Office)機能の強化と、AIを活用したプロジェクト進捗監視・リスク早期検知の仕組みの構築により、潜在的なリスクの早期発見と対処に努めてまいります。 (5)人材の確保・維持・育成リスク 当社グループの事業競争力は、エンジニアをはじめとする人材の質と量に直接依存しています。AI時代において必要な人材像は急速に変化しており、高度なAIスキルと業務知識を兼ね備えた人材の採用競争は激化しています。優秀な人材の採用が計画通り進まない場合、または既存人材の社外流出が生じた場合には、開発力・提案力の低下を招き、当社グループの成長計画に支障をきたす可能性があります。 当社グループは、AIを活用した人材育成システム(学習コンテンツ自動推薦・パーソナライズ学習プラン等)の整備による早期戦力化、企業ブランドの強化による採用競争力の向上、社員エンゲージメントの継続的なモニタリングと改善により、人材の確保・定着・育成を一体的に強化してまいります。 (6)新製品・新サービスの開発リスク 当社グループは、AI時代に対応した新規製品・サービスの開発・投入を積極的に進めております。しかし、新たに投入した製品・サービスが市場ニーズに合致しない場合、または競合製品・サービスとの競争に敗れた場合には、開発に投じた資金を回収できず、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 当社グループは、顧客の業務課題起点でのアプローチにより市場ニーズの見誤りを防ぐとともに、ステージゲート制度による段階的投資判断とオープンイノベーションの活用により、新規事業の成功確率を高めてまいります。 (7)製品品質・信頼性リスク 当社グループの製品・サービスに予期し得ない重大な不具合が発生した場合、顧客の業務に支障をきたし、当社グループへの信頼が損なわれるとともに、損害賠償責任を問われる可能性があります。特に、AIを組み込んだ製品においては、AIの出力品質の担保が新たな課題となっています。 当社グループは、AIを活用した自動テスト・コードレビューにより品質保証プロセスそのものを高度化するとともに、AI出力の検証・改善サイクルを確立し、製品・サービスの信頼性向上に継続的に取り組んでまいります。 (8)知的財産権に関するリスク 当社グループが開発した製品・サービスが第三者の知的財産権を侵害していると主張される場合、または当社グループが保有する知的財産権が侵害される場合、訴訟対応コストの発生や製品販売の中止を余儀なくされる可能性があります。また、AI生成コンテンツの権利関係については法整備が途上にあり、新たなリスクが顕在化する可能性もあります。 当社グループは、事業展開における事前審査・権利確認の徹底に加え、AI活用に伴う知財リスクへの対応を含むコンプライアンス教育を継続的に実施してまいります。 (9)開発体制について 当社グループ独自の製品・サービスは、新規のテクノロジーを取り入れながら企画・開発しております。そのため、高い技術力や専門性を有する人材の確保が想定どおりに進まない場合、技術の移り変わりが激しくエンジニアの育成が間に合わない場合、又は労働環境の悪化等によりエンジニアの社外流出が生じた場合は、開発作業に重大な影響を及ぼし、競争力のある製品をリリースできなくなる可能性があります。 このような事態が生じると、収益機会を失い投資の回収も困難になることから、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、資格取得制度やチューター制度、社員研修制度、社内勉強会等の社員教育に力を入れ、育成と評価が適切になされるよう人事評価制度の改良にも取り組んでいます。また、定期的に離職率や社員満足度の状況を把握し、大量離職の未然防止にも努めております。
経営成績の分析 (MD&A)7,242字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は以下のとおりです。 ①財政状態 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は、前連結会計年度末に比べ382,106千円増加し4,845,069千円となりました。これは主に、現金及び預金の増加257,098千円、契約資産の増加90,209千円などによるものです。 当連結会計年度末における固定資産は、前連結会計年度末に比べ317,405千円増加し836,434千円となりました。これは主に、株式会社システム開発研究所を取得したことに伴うのれんの増加122,556千円、投資有価証券の増加113,335千円などによるものです。 この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べ699,512千円増加し、5,681,503千円となりました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は、前連結会計年度末に比べ310,582千円増加し1,166,093千円となりました。これは主に、未払消費税等の増加95,158千円、賞与引当金の増加63,114千円、未払費用の増加40,497千円などによるものです。 当連結会計年度末における固定負債は、前連結会計年度末に比べ40,586千円増加し50,407千円となりました。これは主に、株式会社システム開発研究所を取得したことに伴う退職給付に係る負債の計上29,727千円、業績連動報酬引当金の減少9,820千円などによるものです。 この結果、負債は、前連結会計年度末に比べ351,168千円増加し、1,216,500千円となりました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べ348,343千円増加し4,465,003千円となりました。これは主に、利益剰余金の増加349,270千円などによるものです。 ②経営成績 当連結会計年度の業績は、売上高5,558,183千円(前年同期比16.5%増)、売上総利益1,922,997千円(同24.1%増)、営業利益595,411千円(同119.3%増)、経常利益569,088千円(同88.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益458,447千円(同21.4%減)となりました。 セグメント別の業績は、次のとおりです。 Object Browser事業の売上高は831,722千円(前年同期比5.2%増)、セグメント利益は327,492千円(同1.8%減)となりました。 ERP事業の売上高は4,649,893千円(前年同期比20.7%増)、セグメント利益は987,379千円(同40.7%増)となりました。 AI事業の売上高は76,568千円(前年同期比16.9%減)、セグメント損失は3,242千円(前年同期は22,128千円のセグメント損失)となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、2,351,453千円となりました。主な要因は以下のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、693,432千円のプラス(前連結会計年度は360,375千円のマイナス)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益の計上648,388千円、減価償却費の計上115,273千円などの資金増加要因が、法人税等の支払額189,703千円、売上債権及び契約資産の増加82,545千円、持分変動利益の計上79,300千円などの資金減少要因を上回ったことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、688,894千円のマイナス(前連結会計年度は69,814千円のマイナス)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出801,340千円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出172,910千円、無形固定資産の取得による支出138,049千円などの資金減少要因が、定期預金の払戻による収入500,000千円などの資金増加要因を上回ったことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、111,517千円のマイナス(前連結会計年度は131,012千円のマイナス)となりました。これは主に、配当金の支払額109,177千円などによるものです。 ④生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)   前期比(%) Object Browser事業   333,045   114.2 ERP事業   2,640,694   109.7 AI事業   88,999   225.8 報告セグメント計   3,062,739   111.9 その他   5,054   34.5 合計   3,067,793   111.5 (注)金額は、当期総制作費用であります。 b.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前期比(%)   受注残高(千円)   前期比(%) Object Browser 事業   829,533   106.6   10,258   82.4 ERP事業   4,883,516   141.7   1,202,488   124.1 AI事業   76,568   99.7   -   - 報告セグメント計   5,789,618   134.6   1,212,746   123.6 その他   -   -   -   - 合計   5,789,618   133.5   1,212,746   123.6 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前期比(%) Object Browser 事業   831,722   105.2 ERP事業   4,649,893   120.7 AI事業   76,568   83.1 報告セグメント計   5,558,183   117.4 その他   -   - 合計   5,558,183   116.5 (注)主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合については、いずれの販売先についても当該販売実績の 総販売実績に対する割合が100分の10未満であるため、記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる可能性があります。なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。 ②経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討の内容 当社は「時間を与えるソフトウエアを創り続ける」というミッションのもと、社会や産業の変化に即した自社開発プロダクトを通じて、お客様の生産性と創造性を最大化することを目指しています。 2026年2月期からの2年間は、既存事業の安定基盤を一層強化するとともに、AIを活用した新しい価値創造に本格的に踏み出す「進化と挑戦のフェーズ」と位置づけております。主力ERP「GRANDIT」をはじめとする業務系システム事業、開発ツール事業の深化に加え、AI事業の拡大によって、当社はお客様の業務高度化と日本の製造業の競争力強化に貢献してまいります。 また、事業ポートフォリオの拡充に向けて、2025年3月には製造業向け生産管理システムの開発に強みを持つ株式会社システム開発研究所を完全子会社化しております。さらに、2025年5月には株式会社BizSaaSを設立し、同年6月に富士ソフト株式会社等から出資を受け、共同で事業を推進しております。これらの取り組みは直近業績に与える影響は限定的ですが、今後の中長期的な成長基盤を支える重要な布石と考えております。 当社は引き続き、「業務系システム」「開発ツール」「AI」の3つの事業ドメインに経営資源を集中させ、次の成長ステージに向けて確実に歩みを進めてまいります。 当連結会計年度の業績は、売上高5,558,183千円(前年同期比16.5%増)、売上総利益1,922,997千円(同24.1%増)、営業利益595,411千円(同119.3%増)、経常利益569,088千円(同88.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益458,447千円(同21.4%減)となりました。当連結会計年度は、主要事業であるERP事業がDX推進や自動化の強いニーズを受けて好調な業績が続いており、本業の業績は前連結会計年度と比べて増収増益となっております。一方、前連結会計年度は関係会社株式売却益547,508千円があったところ、当連結会計年度は持分変動利益79,300千円を計上し、特別利益が差し引き470,981千円減少したことから、親会社株主に帰属する当期純利益は減少しております。 セグメント別の業績の状況は次のとおりです。 (Object Browser事業) Object Browser事業は、データベース開発支援ツール「SI Object Browser」、データベース設計支援ツール「SI Object Browser ER」及び統合型プロジェクト管理ツール「OBPM Neo」の3製品で構成されています。 「SI Object Browser」と「SI Object Browser ER」はソフトウエア開発の生産性向上ツールとして、「OBPM Neo」はプロジェクト管理の合理化ツールとしてIT業界を中心に多くのお客様にご利用いただいております。Object Browser事業は、Oracleだけでなく「Microsoft SQL Server」、「Postgre SQL」などの主要なデータベースへの対応や、買取型からクラウドサービスへの移行など、お客様の要望を取り入れながら利便性の向上を続けています。 当連結会計年度では、「OBPM Neo」の新規顧客開拓及び既存顧客へのアップセルが順調に進捗した結果、MRR(Monthly Recurring Revenue:月次経常収益)は、前連結会計年度末の36,887千円から10.7%増の40,820千円となり、ストック収益の基盤を着実に拡大させております。また、新規クラウド契約数の伸長に伴い、導入支援や研修サービスといった関連収益も堅調に推移いたしました。今後は「AIエージェント機能」の実装をはじめとするプロダクト力強化により、新規獲得の加速を図ります。併せて、プロフェッショナルサービスやカスタマーサクセスの体制を拡充することで、既存顧客のLTV(顧客生涯価値)最大化と解約率の低減に努め、持続的な成長を実現してまいります。 「SI Object Browser」については、お客様からのニーズに応えるべく「SI Object Browser」シリーズの製品がすべて利用できる「コンプリートサブスクリプションライセンス」をリリースいたしました。さらに、2025年10月には、生成AI機能を組み込んでデータベース開発作業の生産性を大幅に向上させる自動化機能(特許第7763432号)を多数実装し、2026年2月に機能強化のバージョンアップも実施しました。 当連結会計年度の売上高は831,722千円(前年同期比5.2%増)、セグメント利益は327,492千円(同1.8%減)となりました。「OBPM Neo」のMRRが増加したことで増収となったものの、オープンソースデータベースMySQLに対応した「SI Object Browser」製品の開発投資に伴い減益となりました。 「OBPM Neo」は、今回のメジャーバージョンアップを通じてプロダクト競争力を一層向上させてまいります。並行して、2026年3月には新たに受講コースを追加してカリキュラムを充実させる予定の「プロジェクト管理研修サービス」との連携を深め、その相乗効果を新規顧客の獲得と既存顧客へのアップセル拡大につなげてまいります。また、「SI Object Browser」は、マルチデータベースに対応した幅広いエンジニア向けの開発支援ツールとして、AI機能の強化なども行い開発生産性を更に高める製品として販売数を伸ばしてまいります。 (ERP事業) ERP事業は、Web-ERP「GRANDIT」を中核に、製造・建設・IT・卸売など主要産業向けに業種特化型の基幹業務システムを提供しています。2024年4月にはクラウド型「SAP Cloud ERP」の提供を開始し、2025年1月には国内で多くの導入実績を持つSCMパッケージ「mcframe」の取り扱いを開始しました。独自要件への適合やアドオン開発を重視する企業には「GRANDIT」、グローバル標準や業界ベストプラクティスを活用したグループ経営・業務変革を志向する企業には「SAP Cloud ERP」、プロセス系や見込生産など生産や物流に競争優位性を持つ企業には「mcframe」をそれぞれ提案します。これにより、お客様は自社・業界の要件に適したソリューションを選択しやすくなるとともに、当社は短期によりコストパフォーマンスのよいシステム導入を提供することができます。 これら3つのソリューション展開により新規顧客からの引き合いは堅調に推移し、受注は期初計画を上回りました。導入案件の順調な進捗に加え、周辺インフラの同時導入も伸長した結果、当連結会計年度の売上高は4,649,893千円(前年同期比20.7%増)、セグメント利益は987,379千円(同40.7%増)となり、増収増益を確保しました。 今後も各製品の戦略的棲み分けを明確にしつつ、販売面では提案書作成や要件整理等へのAI活用を進め、開発・導入面では設計、プログラム開発、テスト等における生産性向上を図るとともに、当社グループ連携による開発力強化を進めてまいります。 (AI事業) AI事業は、ディープラーニング異常検知システム「AISIA Anomaly Detection(アイシアAD)」をベースに、AIの画像認識技術を使って外観検査作業を自動化するビジネスを行ってまいりましたが、第1四半期連結会計期間から生成AIを用いたサービス提供に事業リソースを段階的にシフトしております。2025年4月にはAIエージェント事業を開始し、同年5月には検図AI「KENZ」のリリースを発表しました。両サービスとも製造業のエンジニアリング領域を起点に自動化や属人知の継承を実現するサービスとして多くの引き合いをいただいており、第3四半期連結会計期間から本格的な営業活動を開始し、引き続き開発体制の強化も進めてまいります。なお、本件による当連結会計年度の業績への影響は軽微ですが、翌連結会計年度からの本格的な収益貢献を見込んでおります。 当連結会計年度の売上高は76,568千円(前年同期比16.9%減)、セグメント損失は3,242千円(前年同期は22,128千円のセグメント損失)となりました。 (3)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性 当連結会計年度における現金及び現金同等物の残高は、2,351,453千円となりました。 税金等調整前当期純利益の計上などがあった一方、株式会社システム開発研究所の株式取得による支出、定期預金の預入による支出、無形固定資産の取得による支出、法人税等及び配当金の支払いによる支出などが発生しました。 当社は、今後の事業拡大のための新規の製品・サービスの研究開発、既存製品の機能拡充、AIビジネス拡大の研究開発、社員教育及び人材採用等の人材開発などの投資を行ってまいります。投資資金の財源としては、まずは自己資金を充当し、一時的に多額の資金が必要となる場合には、必要に応じ金融機関からの借入れを行う考えです。当連結会計年度末における手元資金は3,225,688千円と資産合計の56.8%を占めており、現時点では借入れを要する多額の投資等の予定はありません。 (4)経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)目標とする経営指標」に記載のとおりです。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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