本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

クロス・マーケティンググループ

Cross Marketing Group Inc.3675 · Standard · 情報・通信業

1,410万人のアンケートモニターを基盤に、データ収集と分析を強みとするデジタルマーケティングとマーケティングリサーチのグループ。

概要

クロス・マーケティンググループは、インターネットリサーチを主軸とするマーケティング支援企業グループである。2003年の創業以来、自社モニターパネルを活用した市場調査事業を成長させ、2013年には持株会社体制へ移行。現在はデジタルマーケティング事業、データマーケティング事業、インサイト事業の3セグメントで構成され、連結売上高289億円、従業員約1,500人を擁する。東京証券取引所マザーズに上場している。

三つの事業セグメントとグループ構成

当社グループは、デジタルマーケティング事業、データマーケティング事業、インサイト事業の3セグメントで構成される。デジタルマーケティング事業は㈱クロス・コミュニケーションや㈱エクスクリエなどが担い、販促支援メディアの運営、システム開発、人材供給等を手掛ける。データマーケティング事業は㈱クロス・マーケティングやKadence Internationalグループが中心となり、オンライン・オフラインでのデータ収集サービスを提供する。インサイト事業では、収集したデータの分析や消費者インサイトの提供を行う。2026年6月期からはデータマーケティング事業とインサイト事業を統合し、リサーチ・インサイト事業とする計画である。

国内最大級のアンケートモニターパネル

データマーケティング事業の核心は、約1,410万人に上るアンケートモニターパネルである。このパネルは、㈱リサーチパネル(持分法適用関連会社)が管理し、㈱CARTA HOLDINGSや㈱クレディセゾンなどの会員サイトから会員を集めている。モニターは基本属性だけでなく、自動車保有や資産保有などの特別モニターとして約2,500項目の詳細プロフィールで分類される。この大規模かつ細分化されたパネルにより、スピーディーで精度の高い調査が可能となっている。また、海外ではKadenceグループが各国でパネルを保有し、グローバル調査にも対応する。

デジタルマーケティング事業のサービス群

デジタルマーケティング事業は、メディア・プロモーションとITソリューションの2本柱で構成される。メディア・プロモーションでは、㈱エクスクリエが運営する「モラタメ.net」が中核で、200万人以上の会員を持つ日本最大級のサンプリング・口コミメディアである。ITソリューションでは、㈱クロス・コミュニケーションが金融機関向けアプリや決済システムなどの堅牢なシステム開発を手掛ける。さらに、㈱オルタナエクスはIT人材の派遣・支援サービスを提供する。グループ内のリサーチ機能と連携し、データに基づいたプロモーションやシステム開発が強みである。

海外展開とグローバル拠点

当社グループは、アジアを中心に海外事業を展開している。2012年にCross Marketing China Inc.を設立し、その後シンガポール、タイ、インド、米国などに拠点を設置。2014年にはKadence International Business Research Pte.Ltd.の株式を取得し、グローバルリサーチネットワークを強化した。現在、Kadenceグループは北米、欧州、アジア太平洋地域でリサーチサービスを提供しており、2025年6月期のデータマーケティング事業では海外拠点が増収に貢献した。また、現地のパネルを活用した調査や、グローバル企業向けのクロスボーダー調査も行っている。

業界の中での役割は企業向けマーケティング支援の総合プロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
332億円
営業利益
18億円
営業利益率
5.4%
純利益
8億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/6
事業売上構成比利益利益率
デジタルマーケティング事業125億円43.3%9億円7.2%
データマーケ ティング事業99億円34.3%30億円30.3%
インサイト事業65億円22.5%8億円12.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01一般消費者向けプロモーション主力

サンプリングメディア「モラタメ.net」を運営し、200万人以上にリーチ可能な口コミ&セールスプロモーションを提供。独自の1,410万人のユーザーデータを基盤に、顧客分析や広告配信も行う。

1,410万人のユーザーデータを保有

主な製品・サービス2
モラタメ.net国内シェア首位
日本最大級のサンプリング・プロモーションメディア。商品を低価格で試してもらい口コミを発生させる。
サンプリングプロモーション
商品サンプルを配布し、ユーザーのレビューや口コミを収集するプロモーション手法。

02一般事業会社等(マーケティングリサーチ)主力

ネットリサーチを中心に、郵送調査・電話調査・CLT調査・定性調査など多様な調査手法でデータを収集。1,410万人のモニターを活用し、顧客のマーケティング意思決定を支援する。

国内最大規模のアンケートモニター1,410万人

主な製品・サービス5
ネットリサーチ
登録モニターに対してアンケートを実施するインターネット調査サービス。
郵送調査
調査協力者にアンケートを郵送し、回収・集計・分析する調査手法。
電話調査
調査員が電話でインタビューし、回答を集計・分析する調査手法。
CLT調査
指定会場に調査協力者を集めてアンケートやインタビューを行う調査手法。
フォーカスグループインタビュー
グループ単位でモデレーターが座談会形式で行う定性調査。

03企業(ITソリューション)準主力

モバイルアプリ開発、Webサイト構築、各種ツール提供、運用アウトソーシング、インフラ構築など、マーケティングから開発・運用までワンストップで提供する。金融機関向けアプリなどの実績あり。

主な製品・サービス3
Webサイト構築
サイト戦略立案からシステム開発、デザイン、保守運用まで一貫して提供するサービス。
スマートフォンアプリ開発
iPhone/Android向けネイティブアプリの企画・開発。エンタテインメントからビジネス用途まで対応。
各種ツール・パッケージ
Web戦略をサポートする各種ツールやパッケージを提供。

04企業(インサイト提供)準主力

マーケティングデータの複合的な分析や消費者インサイトの発掘、レポート作成を通じて、顧客企業のマーケティング戦略立案を支援する。

主な製品・サービス1
インサイトレポート
マーケティングデータを分析し、消費者インサイトをまとめたレポートを作成するサービス。

製品と技術

自社開発のアンケートシステム「Pyxis2」と「research.jp」

ネットリサーチの基盤となるアンケートシステムは、自社開発の「Pyxis2」が中核である。2011年5月に運用を開始し、高機能な画面作成や配信設定、データクリーニングを自動化する。顧客向けには、2006年提供開始の簡易集計アプリケーション「REAL CROSS」、2009年のオンライン集計・分析ツール「research.jp」なども用意する。これらのシステムにより、最短24時間での調査納品が可能となり、スピーディーなサービス提供を実現している。また、回答負荷を軽減する画面設計や不正回答の検知機能により、データ品質を維持する。

サンプリングプロモーションメディア「モラタメ.net」

デジタルマーケティング事業の中核サービスが「モラタメ.net」である。200万人以上の会員を持つ日本最大級のサンプリング・口コミメディアで、商品を低価格で提供し、実際に使用したユーザーから口コミを発生させる。これにより、商品テストとプロモーションを同時に実施できる。同メディアで得られたデータは、グループが保有する1,410万人のアンケートパネルデータと連携し、顧客分析や広告配信の最適化に活用される。

金融機関向けからエンタメまで幅広いアプリ開発

ITソリューションでは、㈱クロス・コミュニケーションが金融機関向けアプリや決済システム、ポイント管理システムなど、堅牢性が求められるシステムを多数手掛ける。会員数100万人規模のシステム構築実績を持ち、通信キャリアやプラットフォーマーとの連携にも対応。また、エンタテインメントからビジネス用途まで幅広いiPhone/Androidアプリの企画・開発を行う。グループのリサーチ機能を活かし、調査・分析に基づいたPDCAサイクルを回す「ものづくり」を強みとする。

多様なリサーチ手法とデータ分析サービス

定量調査ではインターネットリサーチが主力だが、郵送調査、電話調査、CLT調査(会場調査)、ホームユーステストなども提供する。定性調査ではフォーカスグループインタビューを実施する。特に、既存手法とインターネット技術を組み合わせたハイブリッド調査も行う。収集したデータは、コンジョイント分析や因子分析、コレスポンデンス分析などの高度な統計処理を経て、顧客のマーケティング戦略に活用される。インサイト事業では、複合的な分析とレポーティングにより、消費者理解を深める支援を行う。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 国内シェア首位モラタメ.net日本最大級の口コミ&セールスプロモーションメディア一般消費者向けプロモーション
  • 一般消費者向けプロモーション1,410万人のユーザーデータを保有
  • 一般事業会社等(マーケティングリサーチ)国内最大規模のアンケートモニター1,410万人

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

顧客データ活用でニッチ首位狙う

マーケティング支援を主軸に、アンケート・データ分析等のサービスを展開。同業のVRain SolutionやCocoliveと比較して、売上高は約262億円(2024/6期)と中規模だが、営業利益率は6.87%と改善傾向にある。業界内では大手SIerに比べ規模は小さいが、データドリブンなマーケティング領域に特化することで差別化を図っている。近年はテクノロジー活用による業務効率化を進めており、クラウド型サービスへのシフトが収益性向上に寄与している。

強み

  • 約8万人のモニターと独自の調査プラットフォームを活用し、高精度なマーケティング支援を提供。
  • 2023/6期に欠損だった営業利益が2024/6期に黒字転換し、営業利益率6.87%に改善。
  • SaaS型のマーケティングツールを強化し、ストック収益を拡大している。
  • 複数の大手企業と取引があり、安定した受注が見込める。

課題

  • デジタルマーケティング市場の拡大に伴い、新興企業やIT大手との競合が激化。
  • データサイエンティストなど専門人材の需要が高く、採用競争が課題。
  • 売上高は堅調だが、前年比4%増と市場成長率を下回る可能性がある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がクロス・マーケティンググループ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
13926オープンドア121億円
2500ATOブックス121億円9.3倍
33918PCIホールディングス121億円10.5倍
44284ソルクシーズ121億円10.0倍
53675クロス・マーケティンググループ120億円14.6倍
64439東名120億円10.4倍
74479マクアケ119億円18.5倍
84446Link-Uグループ119億円
94193ファブリカホールディングス118億円17.4倍
104838スペースシャワーSKIYAKIホールディングス118億円9.4倍
117849スターツ出版118億円10.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

インターネットリサーチ専業として創業した2003年

2003年4月、東京都渋谷区に資本金1,000万円で会社を設立。インターネットを用いたリサーチ事業を目的とした。同年10月には㈱アクシブドットコム(現CARTA HOLDINGS)とアンケートモニター募集で業務提携し、以降同社グループとの関係が続く。2004年にはプライバシーマークを取得し、調査事業の信頼性を高めた。創業当初からネットリサーチに特化し、モニターパネルの構築を進めた。

東証マザーズ上場と事業基盤の拡充(2008年)

2008年10月、東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場。上場前の2007年には㈱電通リサーチや㈱ビデオリサーチと資本提携し、業界内での地位を向上させた。2006年には簡易集計ツール「REAL CROSS」を、2009年にはオンライン集計・分析ツール「research.jp」を提供開始するなど、システム面でも自社開発を進めた。2010年には北海道岩見沢市にデータセンターを開設し、調査インフラを強化した。

持株会社体制への移行とグループ化(2013年)

2013年6月、株式移転により㈱クロス・マーケティンググループを設立し、持株会社体制へ移行。同時に㈱クロス・マーケティングは上場廃止となり、グループの株式が新たにマザーズに上場した。この再編により、グループ全体の経営管理と各事業会社の独立性を両立させる体制を構築。同年には子会社として㈱UNCOVER TRUTHやTOMORROW COMPANY㈱を設立し、事業領域の拡大を開始した。

M&Aによる国内外への事業拡大(2013~2015年)

2013年から2015年にかけて積極的なM&Aを実施した。2013年にはインドのMarkelytics Solutions India Private LimitedやMedePanel Online Inc.の株式を取得し、海外展開を加速。2014年にはシンガポールのKadence International Business Research Pte.Ltd.を子会社化し、グローバルリサーチ網を強化。国内でも㈱ユーティルやJIN SOFTWARE㈱(現クロス・ジェイ・テック)などを買収し、デジタルマーケティング領域を拡充した。2015年にはタイに現地法人を設立するなど、アジア市場への浸透を進めた。

売上高100億円超への成長と収益基盤の安定(2015年以降)

一連のM&Aと既存事業の成長により、2015年12月期の連結売上高は149億円と前年からほぼ倍増した。2016年12月期には160億円、2017年12月期には168億円と順調に拡大。2019年には186億円に達した。ただし、2020年12月期は新型コロナウイルスの影響で売上高が160億円に減少したものの、2021年6月期以降は回復し、2022年6月期には249億円、2025年6月期には289億円と過去最高を更新した。

中期経営計画とセグメント再編への取り組み(2025年)

2025年8月、中期経営方針「Unite & Generate」を公表し、2030年6月期までに連結売上高500億円、営業利益50億円を目標に掲げた。その一環として、2026年6月期第1四半期から事業セグメントを3区分から2区分に変更。データマーケティング事業とインサイト事業を統合し「リサーチ・インサイト事業」とする。デジタルマーケティング事業は継続しつつ、M&Aによるラインナップ拡大を推進する方針である。また、AI投資による生産性向上や人材育成にも注力する。

年表31件を開く

2000年代

  • 2003年4月創業インターネットを用いたリサーチ事業を目的として、東京都渋谷区において会社設立(資本金1,000万円)
  • 2003年10月㈱アクシブドットコム(現:㈱CARTA HOLDINGS)と、アンケートモニター募集に関して業務提携
  • 2004年1月本社を東京都中央区銀座に移転
  • 2004年9月(財)日本情報処理開発協会が運用する「プライバシーマーク制度」に基づくプライバシーマーク認定事業者となる[認定番号]A820271(01)
  • 2006年3月簡易集計アプリケーション「REAL CROSS」を提供開始
  • 2006年4月ブランド名「research.jp」を冠してのネットリサーチサービス提供を開始
  • 2006年5月2003年10月の㈱アクシブドットコム(現:㈱CARTA HOLDINGS)との業務提携を発展的に解消し、新たに㈱ECナビ(現:㈱CARTA HOLDINGS)及びその子会社㈱リサーチパネル(現持分法適用関連会社)と資本提携、業務提携
  • 2007年3月㈱電通リサーチ(現:㈱電通マクロミルインサイト)及び㈱ビデオリサーチと資本提携
  • 2008年1月顧客が独自に調査結果のデータ集計、グラフ作成等を実行できる簡易集計アプリケーション「REAL CROSS 2」の提供開始
  • 2008年10月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
  • 2009年10月オンライン集計・分析ツール「research.jp」を提供開始

2010年代

  • 2010年9月北海道岩見沢市にデータセンター開設
  • 2011年1月大阪市中央区に西日本営業所開設
  • 2011年2月楽天リサーチ㈱(現:楽天インサイト㈱)とモニターデータベースの共同開発に向け業務提携
  • 2011年5月新アンケートシステム「Pyxis2」運用開始
  • 2011年8月㈱インデックスよりモバイル向けソリューション事業の一部を譲受け、㈱クロス・コミュニケーション(現連結子会社)が営業開始
  • 2012年2月Cross Marketing China Inc.(現:Kadence International Inc.(China)、現連結子会社)を設立
  • 2013年4月㈱UNCOVER TRUTHを設立
  • 2013年5月TOMORROW COMPANY㈱を設立
  • 2013年6月上場株式移転の方法により㈱クロス・マーケティンググループを設立 ㈱クロス・マーケティングが東京証券取引所マザーズ市場の上場廃止 ㈱クロス・マーケティンググループの普通株式を東京証券取引所マザーズ市場に上場
  • 2013年7月創業Cross Marketing Asia Pte. Ltd.を設立
  • 2013年8月Markelytics Solutions India Private Limited及びMedePanel Online Inc.の株式を取得
  • 2013年11月当社を株式交換完全親会社とする株式交換により㈱ユーティルの株式を取得
  • 2014年1月創業Markelytics Solutions Asia Pte.Ltd.、MedePanel Online Asia Pte.Ltd.(現:Medical World Panel Asia Pte. Ltd.)、Union Panels Pte.Ltd.を設立
  • 2014年5月本社を東京都新宿区西新宿に移転
  • 2014年11月Kadence International Business Research Pte.Ltd.(現連結子会社)の株式を取得
  • 2015年1月㈱リサーチ・アンド・ディベロプメントの株式を追加取得
  • 2015年4月㈱メディリード(現連結子会社)及び㈱ディーアンドエムを設立
  • 2015年9月商号変更JIN SOFTWARE㈱(㈱クロス・ジェイ・テックに社名変更)の株式を取得
  • 2015年10月Cross Marketing(Thailand)co.,Ltd.(現:Kadence International Limited(Thailand)、現連結子会社)を設立
  • 2015年11月Jupiter MR Solutions Co.,Ltd.の株式を取得

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2030年6月期まで500億円
  • 営業利益2030年6月期まで50億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    グループシナジーと経営品質向上

    中期経営方針「Unite & Generate」のもと、グループ各社の連携によるシナジー創出(Unite)と経営品質向上(Generate)を進め、高い成長を実現する。

  2. 02

    事業セグメント再編によるシナジー加速

    インサイト事業とデータマーケティング事業を統合し「リサーチ・インサイト事業」に再編。コンサルティング・インサイト領域を深化させ、デジタルマーケティング事業とのシナジー創出を加速する。

  3. 03

    M&Aとサービス拡充による事業拡大

    IPコンテンツ/インフルエンサーマーケティング、EC事業を中心に積極的なM&Aを推進し、サービスラインナップを拡充することで多様化する顧客ニーズに対応する。

  4. 04

    優秀な人材の確保と育成

    新卒・中途採用の積極化、全社員向けマーケティング研修や専門研修の実施、人事評価・給与制度の見直しにより人材を確保・育成し、経営トップの後継者計画も策定・実行する。

  5. 05

    グループガバナンスと内部管理体制の強化

    海外拠点や子会社を含むグループ全体のコーポレートガバナンスと内部管理体制を強化。内部監査や監査法人との連携を図りながら、機動的な意思決定と組織体制の整備を進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,535人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は734万円で、9期前と比べて+31.7%平均年齢は41.5歳、平均勤続年数は6.0年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月1,222
2017年12月1,254
2018年12月1,575
2019年12月55838.55.31,324
2020年12月53038.15.11,082
2021年6月53538.35.21,116
2022年6月66438.85.41,181
2023年6月64139.75.21,269
2024年6月65640.55.31,491121
2025年6月73441.56.01,535163

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年6月期・提出会社(単体)
女性管理職比率18.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)51.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社6(国内 5 / 海外 1、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社 — 東京都新宿区390百万円
全社
本社 — 東京都新宿区190百万円
データマーケティング事業
本社 — 東京都千代田区63百万円
デジタルマーケティング事業
主な関係会社
  • 国内
    ㈱クロス・マーケティング(注)2、4
    東京都 新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱クロス・コミュニケーション(注)2
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱メディリード
    東京都 新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Kadence International Inc.(USA)(注)3
    米国 マサチューセッツ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱エクスクリエ(旧:㈱ドゥ・ハウス)(注)2、4
    東京都 新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱リサーチパネル
    東京都 渋谷区 · 持分法適用会社
    議決権40.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は332億円営業利益18億円前期と比べると増収減益で、売上が+14.9%、利益が-28.0%。

売上高
+14.9%
332億円
営業利益
-28.0%
18億円
純利益
-42.9%
8億円
営業利益率
5.4%
前期比 -3.2%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高400億円332億円
営業利益25億円18億円
純利益13億円8億円
1株あたり配当¥16¥16

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は181億円、営業利益は7億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+28.4%、営業利益は−41.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q67913.45
2023年4Q54−3
2024年1Q5600.0−1
2024年2Q69913.07
2024年3Q68811.84
2024年4Q6911.42
2025年2Q148138.88
2025年4Q141128.56
2026年2Q151117.37
2026年4Q18173.91

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年12月期からの14期で、売上は63億円から332億円へ5.3倍に増えた。直近期の営業利益率は5.4%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
Cross Marketing Asia Pte. Ltd.を設立
2013年12月6384
Markelytics Solutions Asia Pte.Ltd.、MedePanel Online Asia Pte.Ltd.(現:Medical World Panel Asia Pte. Ltd.)、Union Panels Pte.Ltd.を設立
2014年12月8152
JIN SOFTWARE㈱(㈱クロス・ジェイ・テックに社名変更)の株式を取得
2015年12月149126
2016年12月160138
2017年12月1686−7
2018年12月17585
2019年12月18611−5
2020年12月160115
2021年6月108105
2022年6月2492516
2023年6月2511910
2024年6月26218196.912
2025年6月28925248.714
2026年6月33218185.48

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高332億円のうち、営業利益として残るのは18億円5.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は8億円、売上の2.4%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金94.6%314億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.4%18億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比3.0pt
5.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比4.2pt
2.4%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 13期分

2025年6月期は営業CFが20億円、投資CFが−5億円で、差し引きのフリーCFは15億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は76億円で、売上の3.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年12月4−4−208
2014年12月5−2324−1814
2015年12月802824
2016年12月4−2−1222
2017年12月9−143−520
2018年12月10−4−1626
2019年12月6−3−2327
2020年12月16−4131252
2021年6月103−151351
2022年6月20−9−81155
2023年6月18−90965
2024年6月16−125474
2025年6月20−5−111576

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 13期分

2025年6月期の総資産は164億円。このうち返さなくてよい自己資本が80億円で、自己資本比率は48.6%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年12月40261461.3
2014年12月79295034.5
2015年12月100396137.8
2016年12月99455443.6
2017年12月96366036.3
2018年12月104396536.3
2019年12月99346533.4
2020年12月114367830.9
2021年6月118437534.0
2022年6月131617043.9
2023年6月143618242.0
2024年6月166719542.6
2025年6月164808448.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳
現金及び預金
76億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
74億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
84億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中206位あたり、逆に低いのは営業利益率605社中409位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.4%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
14.9%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.6%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥603で、1年前と比べて-11.9%過去52週の値幅のなかでは37%の位置にある。

¥603-1.8%1ヶ月-0.3%1年-11.9%時価総額120億円
過去52週の値幅
安値¥538高値¥712

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.6倍
PER (会社予想)9.0倍
PBR1.35倍
配当利回り2.65%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価594円は25日線(582円)を上回るが、200日線(614円)を下回り長期は弱気。52週高値817円から-27.3%下落。直近1カ月で出来高はやや減少傾向、上値追いに慎重。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PER8.72倍は同業平均29.65倍を大幅に下回り極めて割安。PBR1.25倍も平均3.44倍より低く、配当利回り2.42%は平均1.25%を上回る。ROE18%と高収益で、配当性向61.9%も妥当。業績増収増益傾向にあり、株価は過小評価されている可能性が高い。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.6倍47.9倍
PER (予想)9.0倍
PBR1.35倍2.96倍
ROE18.0%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

当社はインターネットリサーチ分野で安定した収益基盤を持つが、今後の成長加速が課題。強気派は、自社パネルの拡大とデータ活用サービスの展開による高付加価値化で利益率が向上すると期待する。一方弱気派は、同業との競争激化や調査単価の下落圧力、パネル品質維持コストの増加が収益性を圧迫すると懸念。また、過去の営業利益率改善が一過性でないか、今後の持続性に焦点が当たっている。

プラスに働く材料7
  • 自社パネル拡大が成長の原動力

    パネル規模は業界最大級で、質の高いデータ提供が可能。

  • 高付加価値サービスへのシフト

    AI分析やセグメント提案などで単価向上、営業利益率は改善傾向。

  • 安定したキャッシュフロー

    売上高は250億円超、顧客基盤が安定的。

  • デジタルマーケティング需要回復2026年下期影響

    FY2025売上289億円、営業利益25億円。需要回復で300億円超

  • 新サービス投入による高成長2027年~2028年影響

    AIマーケティングツールで新規顧客獲得。数年後30億円追加

  • M&Aによる事業多角化不定影響

    時価総額119億円。中小買収で相乗効果、利益10%向上

  • 株主還元強化(増配・自社株買い)次回決算発表後影響

    配当利回り2.4%から増配なら株価サポート

マイナスに働く材料7
  • 競争激化による単価下落

    低価格調査会社の台頭で価格競争が激しい。

  • パネル品質維持コストの増加

    なりすまし防止等のコスト増が利益を圧迫。

  • 成長鈍化リスク

    売上高成長率は鈍化、市場成長に依存。

  • 広告市場の調整で売上減少2026年Q1影響

    売上289億円のうち広告関連が大半。市場調整で10%減なら29億円減

  • 競合激化による価格下落継続影響

    デジタルマーケティング競争激化。利益率6.87%から低下

  • 大口顧客の契約終了2026年上期影響

    上位顧客が売上の20%なら失注で58億円減

  • 規制強化による事業制約不定影響

    個人情報保護法強化でデータ活用制限、サービス価値低下

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益性改善の進捗を示す最重要指標。
自社パネル登録者数
調査の品質と規模の源泉。
1社あたり売上高
顧客単価の変化を測る。
受注残高
今後の売上高の先行指標。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり16で、前期から+7.7%いまの株価に対する利回りは2.65%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥16
1株あたり
配当利回り
2.65%
いまの株価に対して
配当性向
61.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月617.9
2017年12月60.072.8
2018年12月60.016.2
2019年12月69.1
2020年12月63.3200.6
2021年6月4−35.5
2022年6月10140.062.3
2023年6月1225.062.4
2024年6月138.319.0
2025年6月147.761.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥16

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ4,556人。区分でいちばん多いのは個人・その他59.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が29.1%を占め、残る70.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年6月%2022年6月%2023年6月%2024年6月%2025年6月%
個人・その他65.660.866.857.061.559.5
金融機関13.213.913.021.418.915.3
事業法人18.018.017.612.613.013.8
外国法人1.13.82.14.72.87.0
証券会社1.93.40.34.13.74.3
自己株式1.61.90.94.03.43.6
外国人個人0.20.10.20.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01五十嵐幹25.89
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)14.93
03合同会社general investment4.51
04株式会社CARTA HOLDINGS3.25
05株式会社ビデオリサーチ2.40
06五十嵐史子1.95
07上田八木短資株式会社1.70
08株式会社プレミアム・キャピタル・マネジメント1.55
09岩崎泰次1.47
10五十嵐将1.30

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-06-25
    ウィル・フィールド・キャピタル・ピーティーイー・エルティーディー(WILL FIELD CAPITAL PTE.LTD.)
    新規の大量保有報告
    5.02%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+67%、1株純資産は13期で+204%。直近期のROEは18.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年12月2513619.713.992.1
2014年12月141519.531.6118.1
2015年12月3119317.213.071.9
2016年12月4322120.78.417.9
2017年12月−3617872.8
2018年12月2619414.012.816.2
2019年12月−24166
2020年12月2418013.615.3200.6
2021年6月2820414.325.0
2022年6月7929131.99.662.3
2023年6月5131317.116.362.4
2024年6月6236718.29.519.0
2025年6月7141518.010.161.9
2026年6月41

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

6名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は6名。2025/6期の役員報酬は総額133百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約8倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
五十嵐幹代表取締役 社長兼CEO535,170,086
小野塚浩二取締役CFO グループ 経営企画本部 本部長4984,646
成松淳取締役(監査等委員)57
内田輝紀取締役(監査等委員)85
田原泰明取締役(監査等委員)75
佐々木陽三朗54

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)295252511960
社外取締役314145

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容7,128字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、グループ会社等の経営管理及びそれに付帯または関連する業務等を行っております。 なお、当社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。 当社及び関係会社で構成される当社グループの主な事業内容は以下のとおりです。 事業内容   主な関係会社 デジタルマーケティング事業   主に国内のグループ各社が、デジタル領域に軸足を置き、販促支援メディアの運営、プロモーション・マーケティング支援、システムの受託開発及び保守・運用、人材供給等、DX(デジタルトランスフォーメーション)に関わる総合的なITソリューションを提供   ㈱クロス・コミュニケーション㈱エクスクリエ㈱クロス・プロップワークス㈱オルタナエクス データマーケティング事業   国内外のグループ各社において、マーケティングリサーチにおけるオンライン・オフラインでのデータ収集を中心にサービスを提供   ㈱クロス・マーケティングKadence International Inc.(USA)㈱リサーチパネル インサイト事業   国内外のグループ各社において、各種マーケティングデータの複合的な分析、消費者インサイトの発掘、レポート作成などを通じ、お客様企業のマーケティング戦略における意思決定への支援   ㈱クロス・マーケティング㈱メディリードKadence International Business  Research Pte.Ltd. 事業の系統図は、次のとおりであります。 (1)デジタルマーケティング事業の内容について 〔メディア・プロモーションサービスの特徴及び内容〕 株式会社エクスクリエを中心とした国内子会社が、メディア・プロモーション関連サービスを提供しております。 株式会社エクスクリエは、「モラタメ.net(https://www.moratame.net/)」というサンプリング・プロモーションメディアを運営しており、インターネット上にて商品のサンプリングを通じて、大量の商品テスト、口コミを発生させるサービスを提供しております。「モラタメ.net」は、200万人以上にリーチが可能となっており、本当に使って欲しいユーザーに対して、低価格でサンプリングを実施することで、良質な口コミを発生・波及させることが出来る日本最大級の口コミ&セールスプロモーションメディアとなります。 また、デジタルマーケティング、プロモーションサービスの販売・提供などのマーケティング支援に関する事業を行っております。 当社グループは1,410万人にのぼるアンケート由来のユーザ情報(属性情報、デモグラフィック情報に限らず、ユーザーの興味関心など)を保有し、独自のデータベースを構築しておりますが、メディア・プロモーションサービスにおいてこれらのデータをサービスインフラとし、外部パートナーデータとの連携や広告プラットフォームなどで配信が可能となっており、お客様の課題解決に最適な分析、施策に活用しております。 顧客分析サービスとしては、Webログデータ・位置情報データ・購買データ、またはお客様のCRMデータと当社グループが保有する属性データを組み合わせることで、より高度な顧客分析が可能となり、多様化するお客様企業ニーズにきめ細かく対応した見込み顧客の発掘・競合との比較分析が提供可能となります。 顧客獲得サービスとしては、上述の独自調査による顧客分析に基づき、運用型広告に加え、広告ランディングページ改善提案・コンバージョンの最適化、アフィリエイト運用サポートなど、費用効果の高いプロモーションサービスを提供しております。 〔ITソリューションサービスの特徴及び内容〕 株式会社クロス・コミュニケーションを中心にモバイルやスマートフォンを中心としたサービスにおいて、マーケティング、企画から、開発、運用、プロモーションに至るまで、サービスに必要なあらゆる機能をワンストップで提供しております。 金融機関向けアプリや決済システム・ポイント管理システムなど堅牢性が求められるシステムや会員数100万人規模のシステム構築・運用の実績があり、また、通信キャリアやプラットフォーマーと連携し、日々進化するモバイル機器に対し常に最新の機能に対応した開発が可能となっております。さらに、マーケティング・リサーチ会社をグループ会社に持っている強みを生かし、調査・分析をベースにした円滑なPDCAサイクルを実現し、「成果」を向上させるものづくりを提供しております。 主な提供サービスは以下のとおりです。 サービス名   内容 Web(PC・スマートフォン)サイト構築   サイト戦略の立案からシステムの開発、サイトデザイン、保守・運用 スマートフォンアプリ開発   エンタテインメントからビジネス用途まで、幅広く対応したiPhone・Androidのネイティブアプリの企画・開発 各種ツール・パッケージの提供   顧客のニーズに合わせたWeb戦略をサポートする様々なツール、パッケージの提供 調査・分析   顧客のKPI向上に貢献するためのWebサイトの「調査・分析」をベースにした「仮説検証・改善提案」 運用アウトソーシング   コンテンツ更新、メルマガ配信、ユーザーサポート、サイト検閲等、Webサイトの運用に伴う業務代行 インフラ・サーバ構築、運用   大規模・集中アクセスにも対応できるインフラ環境の構築、運用、ホスティング Webプロモーション   目的(集客・会員獲得)やプラットフォームの特性に合わせた最適なプロモーション施策の提供 セキュリティ対策   個人情報保護やサイトの脆弱性チェックなどサイト運営をする上での総合セキュリティ対策 上記に加えて、株式会社オルタナエクスを中心にエンジニアやプログラマ、検証コンサルティング等、主に構築や試験に携わる工程における人材支援とそれに紐づくサービス提供をしております。また、IT・Web業界の最新技術動向やデザインのトレンド情報、マーケティングの主要論点まで幅広くキャッチアップし、それら基幹事業でのノウハウを人材調達の支援に活かし、企業や事業のステージに合わせて柔軟な人材調達をサポートしております。 (2)データマーケティング事業及びインサイト事業(マーケティングリサーチサービス)の内容について ① 〔マーケティングリサーチの流れ〕 (1)課題整理   調査の背景・目的からヒアリングし、今回の調査目的を達成する手法を整理します。 (2)調査企画・設計   調査票の設計をサポートいたします。また、設計されている調査票が目的を果たせるか確認します。 (3)調査実施   各工程において品質を追求した実査を行います。 (4)集計・分析   的確な集計分析をプラン・実行します。 (5)レポート   調査結果を詳細に分析します。 (6)ディスカッション   レポート後、ディスカッションをすることで、解決のためのアクションを推進します。 ② 主力サービスであるネットリサーチの特徴〔ネットリサーチの流れ〕 受注~調査企画・設計   顧客から調査依頼を受け、調査企画内容に沿ったアンケートプログラムを開発し、アンケートサーバー上に設置します。 アンケートの実施   スクリーニング調査   本調査に回答してもらいたい登録モニター(※1)を抽出するための事前調査を行ないます。 本調査   配信依頼~アンケート告知依頼~アンケート告知   アンケート回答者は、主に㈱リサーチパネルが組織化している登録モニターから募ります。そのため、当社から㈱リサーチパネルにアンケート告知のメール配信を依頼し、㈱リサーチパネルは登録モニターに対してメールでアンケートの実施を告知します。 アンケート回答~ 謝礼支払~データ回収   アンケート参加に同意した登録モニターは、当社サーバーにアクセスしてアンケートに回答し、謝礼として㈱リサーチパネル経由で会員制サイト運営会社からポイント(※2)を受け取ります。アンケートサーバーには、順次、回答データが蓄積されていき、必要サンプル数が集まった段階でアンケートは締め切られます。 データクリーニング   論理矛盾や不正な回答を削除するため、システム・チェックや専任担当者による目視チェックを行います。 集計・分析~納品   回答データをもとに調査結果である集計表を作成し、顧客に納品します。また、顧客の依頼に応じて、コンジョイント分析、因子分析、コレスポンデンス分析等の各種統計分析レポートを作成します。 モニター募集委託手数料支払   当社は㈱リサーチパネルに対して、登録モニター利用の対価であるモニター募集委託手数料を支払います。 ネットリサーチは、以下の特徴を有しております。 サポート体制 セールス、リサーチャー、ディレクターなど顧客と接する全ての担当者が課題解決に向けてお手伝いする、充実したサポート体制を組んでいます。 クオリティ 「回答負荷軽減を意識した画面づくり」「的確なターゲット選定のための配信設定」「精度の高いデータクリーニング」を実施し、高いクオリティを維持しています。 スピード 高機能なアンケートシステムのため、画面作成・配信・データ納品までスピーディに対応。お急ぎのアンケートなど最短24時間で納品します。 モニター 1,410万人(提携パネルを含む)の国内最大規模のアンケートモニターが利用可能。モニターは、基本属性だけでなく、シニア/携帯電話利用/自動車保有/化粧品利用といった約20のカテゴリーに分類されています。対象者を限定した調査もスムーズに実施します。 ③ 顧客について 調査結果の最終ユーザーは一般事業会社等ですが、その受注経路は、調査会社・コンサルティング会社・広告代理店を通じて受注する場合と、直接に一般事業会社等から受注する場合とがあります。 ④ 登録モニターについて モニター管理会社である㈱リサーチパネルは、当社グループからの依頼に基づいて登録モニターにアンケートへの参加を依頼し、回答者に対する謝礼の支払いや、登録モニターの基本属性のメンテナンスを行うなど、アンケート回答における登録モニターとの窓口業務を行います。当社グループはモニター管理会社に対して、登録モニター利用の対価であるモニター募集委託手数料を支払っております。 当社グループは、主に関連会社である㈱リサーチパネルの保有するアンケート専門データベースに登録されたモニターをアンケート回答者として利用しております。一般のインターネット利用者のモニター登録誘導は、会員制サイト運営会社により行われております。主な会員制サイト運営会社は、㈱リサーチパネルの親会社である㈱CARTA HOLDINGS(旧:㈱VOYAGE GROUP)と㈱クレディセゾンであります。㈱CARTA HOLDINGS(旧:㈱VOYAGE GROUP)は、インターネットで販売されているさまざまな商品の情報を提供する、総合オンラインショッピングサイト「ECナビ」を運営しており、自社の会員を㈱リサーチパネルに会員登録するよう勧誘を行っております。また、㈱クレディセゾンとは、同社の会員の中でアンケートへの参加を希望する会員を、㈱リサーチパネルが運営する「永久不滅リサーチ」登録モニターとして利用する契約を締結し運営を行っております。その他、海外調査を専業とするネットリサーチ企業の利用など登録モニターのネットワークを積極的に拡大しております。 ㈱リサーチパネルでは、会員登録情報を毎年更新することで、登録モニターの基本属性を最新の状態にすることに努め、また、個々人の調査回答内容をチェックし、悪質な不正回答者を登録抹消するなど、登録モニターの品質管理を徹底しております。 さらに当社グループでは、所有する消費財や資産などで特定条件を有する登録モニターをあらかじめ抽出し、その条件によって「自動車保有モニター」(※3)、「資産保有モニター」(※4)などの「特別モニター」を分類・管理しております。顧客から調査対象者の条件として求められることの多い事項、最大2,500項目に及ぶ詳細なプロフィールをあらかじめ調査し、対象者をグルーピングしておくことで、似たような調査で対象者選定のための条件設定を都度行う必要がなくなります。この「特別モニター」の使用により、スピーディーな調査が可能となるほか、アンケートへの参加依頼メールを特定グループのみに効率よく配信でき、品質向上、業務効率改善の双方に貢献しております。 ⑤ リサーチ事業のサービスについて 当社グループは、調査企画内容に沿ってアンケートプログラムを開発し、調査協力者(※5)からインターネット・サーバー上でアンケートを回収するインターネットリサーチや、会場に調査協力者を集めてアンケート回収やインタビューを行うCLT調査(※6)などの定量調査(※7)サービス、座談会形式で調査協力者にインタビューを行うフォーカスグループインタビューなどの定性調査(※8)サービスを提供しております。 また、既存の調査手法を単独で提供するだけでなく、インターネット技術とを組み合わせた調査サービスも各種提供しております。 〔データマーケティング事業及びインサイト事業(マーケティングリサーチ)の主なサービス〕 調査種類   調査手法   サービス内容 定量調査   インターネットリサーチ   顧客要件に応じてオリジナルのアンケートプログラムをWeb上で作成し、登録モニターに対してアンケートを行うサービスです。 郵送調査   調査協力者にアンケートを郵送し、アンケートの回収、集計及び分析を行うサービスです。 電話調査   調査員が調査協力者に電話によるインタビューを実施し、アンケートの集計及び分析を行うサービスです。 CLT調査   あらかじめ指定した会場に調査協力者を集め、アンケートやインタビューを実施し、集計及び分析を行うサービスです。会場付近の通行者を調査協力者とする場合もあります。 モバイル調査   顧客要件に応じてオリジナルのアンケートプログラムを携帯Web上で作成し、登録モニターに対してアンケートを行うサービスです。 ホームユーステスト   商品を調査協力者宅に届け、商品の試用や試飲をしてもらった上でその商品評価結果アンケートを実施します。商品の送付、アンケート回収、集計及び分析を行うサービスです。 定性調査   フォーカスグループ インタビュー   調査協力者をグループ単位(5名~8名程度)で集め、モデレーター(※9)が座談会形式でインタビューを行うサービスです。 デプスインタビュー   調査協力者と1対1で、モデレーターがインタビューを行うサービスです。 ホームビジット   調査協力者の自宅または会社を訪問し、アンケートやインタビューを行うサービスです。 ショップアロング   調査協力者の買い物等に同行し、アンケートやインタビューを行うサービスです。 アイトラッキング調査   専用のアイトラッキングシステムを利用して、調査協力者の「視線の動き」の計測を行うサービスです。 その他   海外調査   欧米先進国、BRICS、東南アジア、オセアニアを中心に、世界85ヶ国で調査実施が可能なサービスです。 ID-POSデータ   スーパー、ドラッグストア、コンビニエンスストアのID付き購買(POS)データをベースに様々なリサーチが可能なサービスです。 ※1.登録モニター   調査会社からの調査依頼に対して、事前に回答することを承諾した登録者のことです。 2.ポイント   会員制サイト運営会社が会員に提供しているポイントで、現金、電子マネー等への交換ができます。 3.自動車保有モニター   特殊条件の登録モニターを抽出・管理するための専用調査において、自動車を保有、または購入意向があると回答した登録モニター群です。 4.資産保有モニター   上記と同様の専用調査で、住居、有価証券、会員権などを保有すると回答した登録モニター群です。 5.調査協力者   登録モニター、提携モニター及び顧客側の会員等、様々な手段により募集したアンケートやインタビューの回答者です。 6.CLT調査   あらかじめ会場を設定し、そこに調査協力者を入室させ、製品、または情報等についての評価・感想等を集団、または個人に対し定量的にデータとして収集する調査手法です。 7.定量調査   消費者の行動パターン、意識や嗜好を数量的にとらえるための調査で、収集された回答を集計し分析します。商品の特性に合わせ、インターネット、郵送、電話、店頭・街頭インタビュー等の方法でデータを収集します。 8.定性調査   消費者・ユーザーとの対話を通じて、商品に対する踏み込んだ評価や意見を集める調査手法です。グループインタビュー、訪問インタビュー、電話インタビューなどがあります。仮説の検証、潜在意識の把握、新商品の評価などに向いています。 9.モデレーター   CLT調査やグループインタビュー等での司会進行役です。
経営方針・対処すべき課題3,148字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。また、当該将来に関する事項については、取締役会で合理的な根拠に基づく適切な検討を経たものであります。なお、当該将来に関する事項については、その達成を保証するものではありません。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループでは、当社グループのミッションとして「未来をつくろう / Discover Something New.」を掲げ、お客様の成功に向かい、事業・マーケティング上の課題の抽出、解決策の企画、実行案の提示等、ゴールに向かうための未来をつくるグループとして、事業運営しております。また、ビジョンとして「やればいいじゃん! / Just go for it!」を、グループとしてチャレンジをし続けるために目指すべき姿として掲げております。 その実行にあたり、社員には「Road of Growth」として、信念・考え方・行動指針を記し、その実現を目指して推進しております。 その上で、顧客、株主、従業員、社会などあらゆるステークホルダーから常に信頼される経営を行い、持続的な成長をし続けることによって、広く社会に貢献する事業やサービスを通して「未来をつくる」企業グループを目指します。 (2) 目標とする経営指標 当社グループでは、経営に委託された資本を最も効率よく活用すべく、適正資本構成を維持したうえでの収益力を図ることができるROE(自己資本当期純利益率)を、最も重要な経営指標として位置付けております。同時に、当社グループが成長段階であるとの認識に立ち、株主の収益成長期待に応えるべく、売上高成長率、営業利益率を意識した経営に取り組んでおります。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、2025年8月12日に中期経営方針を公表いたしました。 本中期経営方針では、テーマを「Unite&Generate」と定め、中期的に「ジェネレイト・カンパニー」を目指すことを宣言しております。これは、グループシナジーを積極的に推進(Unite)し、新たな付加価値を創出すると同時に、グループ各社の経営品質を向上(Generate)させることにより、高い成長を実現していくという方針を端的に表現したものであります。 この中期経営方針のもと、当社グループは、経営人材の積極的な採用をはじめ従業員の育成に注力し、AI投資を中核としたITシステム/インフラ投資による生産性向上に努め、周辺事業領域を含めた積極的なM&Aの実行により、向こう5年以内(2030年6月期まで)に、連結売上高500億円、営業利益50億円を実現することを、中期成長指針としております。 具体的なアクションプランの一つとして、更なる事業シナジー創出のための基礎とするため、事業セグメントをこれまでの3区分から2区分へ集約し、2026年6月期第1四半期の決算情報より、新事業セグメントでの開示を実施いたします。 具体的には、従来のインサイト事業とデータマーケティング事業を統合し、あらたに「リサーチ・インサイト事業」といたします。当事業では、顧客の求める付加価値の大きな変化に対応すべく、単なる調査業務にとどまらず、よりコンサルティング、インサイト領域の深化及び拡大を進め、デジタルマーケティング事業との積極的なシナジー創出を加速することで、新たな付加価値の提供を実現してまいります。 また、「デジタルマーケティング事業」はこれまで通りの区分といたしますが、IPコンテンツ/インフルエンサーマーケティング、EC事業を中心に、M&Aを積極推進し、サービス展開のラインナップを増やすことで、顧客ニーズとマーケットの多様化に合わせた事業拡大を推進してまいります。 事業セグメントの変更について詳しくは、2025年8月12日に公表いたしました「事業セグメントの変更について」をご参照ください。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、顧客、株主、従業員、社会などあらゆるステークホルダーとの良好な関係を維持するとともに、更なる成長に繋げるため、以下のとおりに重要な課題を認識し、優先的に取り組んでまいります。 (人材の確保、育成) 当社グループの手がけるデジタルマーケティング事業、データマーケティング事業、インサイト事業は、技術及び業界基準の急速な変化に左右される状況にあり、それに伴いユーザーニーズが変化、多様化することが予想され、適時適切に対応する必要があります。また、当社グループの事業については大きな参入障壁がないことから、類似する事業を提供している事業者の事業規模の拡大が進み、今後も激しい競争下におかれるものと考えております。 このため、当社グループが今後も更なる成長を遂げるためには、営業力、企画力、構想力、開発力、統計知識など様々な能力を有する優秀な人材を確保し、育成していくことが重要な課題であると考えております。 人材採用については、優秀な即戦力を確保するため、新卒採用、中途採用を積極的に行ってまいります。また、海外への進出にあたり、ビジネス開発や各エリアにおける事業開発・管理統括を担う人材の採用も進めております。 さらに人材育成については、スキルアップのための全社員に対するマーケティングに関する研修の実施や、各部門において必要な専門的な研修を引き続き実施していくとともに、人事評価制度や給与制度を当社グループの組織規模に合せて適宜見直しすることで、社員のモチベーションの向上を図ってまいります。 また、執行役員制度を導入し、責任と権限を委譲しながら次世代の経営層の育成を行っていくとともに、企業の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を確保することを目的として、経営トップの後継者計画についても、取締役会を中心としながら、グループ全体として適切に計画を立案し、実行してまいります。 (コーポレートガバナンス、内部管理体制の強化について) 当社グループが継続的な成長を実現させるためには、海外の拠点、子会社を含むグループ全体におけるコーポレートガバナンス機能、内部管理体制の強化が重要な課題であると認識しております。 当社のコーポレートガバナンスについては、内部監査による定期的なモニタリングの実施と監査等委員や監査法人との連携を図ることにより適切に実施しておりますが、各ステークホルダーに対して経営体制における適切性、健全性を確保しつつ、外部環境等の変化に適切に対応するため、意思決定の機動性確保や事業展開に応じた組織体制の整備を進めることにより、グループ全体として内部管理体制の強化に取り組んでまいります。 (グループシナジーの発揮及びマネジメント体制の強化について) 当社グループは2025年6月30日時点で連結子会社31社、関連会社3社からなる企業集団として拡大してまいりました。これまでは全体の成長を推進していくために、グループ各社の部分最適を優先しながら各種施策の実施・強化を推進している面もありましたが、今後当社グループが成長をさらに加速させていくためには、中期経営方針のもとでグループシナジーを発揮し、全体最適を目指すために、マネジメントの意識の変化や体制・連携を強化・推進していくことが重要な課題であると認識しております。そのため、マネジメント人材の育成・強化やグループを横断したコミュニケーションの活性化等を通じて、当社グループの成長の加速、中長期的な企業価値の向上に向けて取り組んでまいります。
事業等のリスク3,384字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 以下において、当社グループの手がけるデジタルマーケティング事業、データマーケティング事業、インサイト事業の事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載しております。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。また、必ずしも事業上のリスクに該当しない事項につきましても、投資家の投資判断上、重要であると考えられる事項につきましては、投資家に対する積極的な情報開示の観点から、以下に記載しております。 a.財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の異常な変動 ① システム開発について 当社グループは、システムに関わる投資を定期的に行っております。システム開発にかかわる他社の知的財産の侵害につきましては、事前調査の徹底、オープンソースの利用徹底など十分注意を払っており、業績に影響を与えるリスクはきわめて低いと考えておりますが、システム開発の遅延・トラブル等が発生した場合、開発コストが増大するなど、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② のれんの減損について 当社グループが実施しているM&A等においては、将来にわたり安定的な収益力を確保できることを十分に検討し買収しておりますが、将来、計画通りに収益を確保出来ない場合には、のれんに係る減損損失が発生し、当社グループの財政状態及び業績等に影響を与える可能性があります。 ③ 為替レートの変動リスクについて 当社グループの海外子会社の財務諸表は現地通貨にて作成されるため、連結財務諸表作成時に円換算されることになり、為替相場の変動による円換算時の為替レートの変動が当社グループの財政状態及び業績等に影響を与える可能性があります。また今後、外貨建ての取引が増加し、当初想定した為替レートと実勢レートに著しい乖離が生じた場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ④ 自然災害、感染症等の発生について 当社グループは、自然災害や突発的な事故または重篤な感染症等が流行した場合には、本社、各グループ会社等の拠点の事業活動に支障が生じ、業績に影響を与える可能性があります。また、国内・海外において渡航制限、行動制限が発生した場合には、営業活動、案件実査の実施等が困難な状況になること等により、業績に影響を与える可能性があります。 b.特定の取引先・製品・技術等への依存 ⑤ サービスの陳腐化について 当社グループの手がける各事業は、商業活動に関連する技術及び業界基準の急速な変化に左右される状況にあります。また、それに伴いユーザーニーズが変化、多様化することが予想されます。これらの状況変化に対し、当社グループが適時適切に対応できなくなった場合、当社グループの業界における競争力が低下し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ⑥ 競合について 当社グループの手がける各事業においては、当社グループと類似する事業を提供している事業者の事業拡大や参入が相次いでいる一方、データマーケティング事業、インサイト事業においては調査案件の大型化や価格競争に対応するため、M&Aを含めた事業者の統合が進行しています。かかる状況は、当社グループの事業につき、大きな参入障壁がないことが一因となっており、今後も激しい競争下におかれるものと予想されます。当社グループの目論見どおり業績が推移しない場合、かつ効率的に対応できない場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ⑦ システム障害について 当社グループの事業はインターネットを利用しているため、自然災害、事故、不正アクセス等によって通信ネットワークの切断、サーバー等ネットワーク機器に作動不能等のシステム障害が発生する可能性があります。その場合、当社グループの営業は不可能となります。これらの障害が発生した場合には、当社グループに直接的損害が生じるほか、当社グループのサーバーの作動不能や欠陥等に起因する取引の停止等については、当社グループのシステム自体への信頼性の低下を招きかねず、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 登録モニターの活用について データマーケティング事業、インサイト事業において、関連会社である㈱リサーチパネルの登録モニターを主に利用しており、現時点におきましては、当社グループは当該登録モニターを独占的に利用しております。㈱リサーチパネル及びその親会社である㈱CARTA HOLDINGS(旧:㈱VOYAGE GROUP)とは、事業及び資本提携を通じて信頼関係を築いておりますが、何らかの事情により、㈱リサーチパネルの登録モニターの利用が困難な状態に陥った場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 c.特有の法的規制・取引慣行・経営方針 ⑨ 人材確保について 当社グループの人材採用にあたっては、各業務分野における専門能力、及び組織マネジメントの観点から、良好な対人関係を構築する能力を極めて重視しております。また、育成・評価制度の充実により、社員の能力向上とモチベーションの向上を重要施策として掲げております。経済環境好転に伴う人材獲得競争の激化や人材育成が順調に進まない等の理由により、当社グループの事業の成長が阻害される可能性があります。 ⑩ 海外展開におけるリスクについて 当社グループは、積極的に海外市場における事業の拡大をはかっており、海外展開におきましては、各地域特性によるビジネスリスクに加え、知的財産権に関するリスク、為替リスクなど多岐にわたり存在します。これらのリスクを最小限にすべく充分な検証を行うとともに、組織体制を整え、対策を講じたうえで海外展開を進めておりますが、各国における政治的要因、経済的要因及び社会環境における予測し得ない事態が発生した場合、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 ⑪ 個人情報の流出の可能性及び影響について 当社グループの手がけるデータマーケティング事業、インサイト事業においては、アンケート回答者の個人情報を取得することがあります。個人情報の適切な取得・管理・運用を行うため、㈱クロス・マーケティング、㈱リサーチパネル及び㈱メディリードは(財)日本情報処理開発協会が運営するプライバシーマーク制度の認定事業者となっております。 ⑫ 配当政策について 当社グループは、株主に対する利益還元を経営上の重要な課題のひとつとして認識しております。配当による株主への利益還元を安定的に継続しながら、現在の旺盛な資金需要、今後の事業投資計画等に鑑み、「連結配当性向15%前後を目安に継続的な増配を実施」することとしております。 しかしながら、本リスク情報に記載のない事項を含め、事業環境の変化、キャッシュ・フローの状況等により、当社の業績が悪化した場合には、継続的に配当を行えない可能性があります。 d.重要な訴訟事件等の発生 ⑬ 訴訟等に関するリスクについて 当社グループの手がけるデジタルマーケティング事業においては、顧客からシステム開発、ウェブサイトやモバイルサイトの制作を受託し、契約内容に従い定められた期日までにサービスを完了し納品する事業を行っております。 しかしながら、開発や制作の遅れによる納期の遅延や、納品後の瑕疵が生じた場合には、費用が増大する可能性や当社グループの責めに帰する場合には違約金等損害賠償が発生する可能性があり、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 e.役員・大株主・関係会社等に関する重要事項 ⑭ 事業拡大における重要な関係会社の異動について 当社グループは、持続的な成長を目指すに当たり、主に海外への事業展開をM&Aや新規子会社設立等により推進しております。M&A等における資金調達については、自己資金または金融機関からの借入金等を利用しており、借入金の残高が増加する可能性があります。また、M&A等により重要な関係会社の異動があった場合、当社グループの財政状態及び業績等に影響を与える可能性があります。 f.その他 該当事項はありません。
経営成績の分析 (MD&A)7,938字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における日本経済は、雇用・所得環境が改善するなか、内需拡大・インバウンド消費増加などにより、緩やかな回復が進みました。一方で、中国経済の成長鈍化、米国通商政策の世界経済への影響懸念、物価高による個人消費の低迷等は国内外で多様な業種に広がる当社顧客企業の収益環境に影を落としており、依然として先行き不透明な状況が継続しました。 当社グループの事業領域であるデジタルマーケティング市場及びマーケティングリサーチ市場は、顧客企業によるDX(デジタルトランスフォーメーション)への旺盛な投資を背景に堅調となっており、今後も中期的な成長が予想されます。一方で、消費者の購買行動は多様化が加速しており、これに対応した消費者ニーズ調査手法の革新やプロモーション手段の進化が求められるなど、競争環境の激化が想定されます。 こうした経営環境の下、当社グループは持続的な成長を実現するため、中期経営計画「DX Action 2024」の指針である「マーケティングDXパートナー」の実践へ向けた様々な取り組みを通じて、ビジネスモデルの進化とサービス対応領域の拡大を推進しました。 この結果、当連結会計年度における売上高は28,897百万円(前年同期比10.4%増)、営業利益は2,523百万円(同36.8%増)、経常利益は2,400百万円(同25.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,356百万円(同13.7%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 (デジタルマーケティング事業) デジタルマーケティング事業では、国内のグループ各社がデジタル領域に軸足を置き、販促支援メディアの運営、プロモーション・マーケティング支援、システムの受託開発及び保守・運用、人材供給等、DX(デジタルトランスフォーメーション)に関わる総合的なマーケティングソリューションを提供しております。 同事業の外部顧客に対する売上高は12,521百万円(前年同期比17.4%増)となりました。その主因は、インフルエンサーマーケティングやIPプロモーション等の高成長事業領域がけん引したことや、株式会社クリエイティブリソースインスティチュートを前連結会計年度期中に新規連結を開始したことに伴う事業拡大効果、などによるものです。 同事業のセグメント利益(営業利益)は900百万円(同38.1%増)となりました。これは、売上高増加による売上総利益の増加によるものです。 (データマーケティング事業) データマーケティング事業では、国内外のグループ各社において、マーケティングリサーチにおけるオンライン・オフラインでのデータ収集を中心にサービスを提供しております。 同事業の外部顧客に対する売上高は9,914百万円(前年同期比12.5%増)となりました。これは、1)株式会社クロス・マーケティングを中心とする国内事業会社は、不透明な経済情勢の中でもお客様企業のリサーチ需要は底堅く、主力のオンラインリサーチの好調により増収、2)海外事業を行うKadenceグループにおいて、主力の北米拠点でのリサーチ需要が回復し大幅に増収、等によるものです。 同事業のセグメント利益(営業利益)は2,987百万円(同34.4%増)となりました。その主因は、売上高増加に伴う売上総利益の増加によるものです。 (インサイト事業) インサイト事業では、国内外のグループ各社において、各種マーケティングデータの複合的な分析、消費者インサイトの発掘、レポート作成などを通じ、お客様企業のマーケティング戦略における意思決定への支援を行っております。 同事業の外部顧客に対する売上高は6,461百万円(前年同期比3.7%減)となりました。これは、1)株式会社クロス・マーケティングを中心とする国内事業会社において、オフライン調査等のリサーチ需要は底堅く推移したものの、医療・ヘルスケア領域が軟調に推移したことで小幅な増収にとどまった、2)Kadenceグループの海外事業会社において、英国拠点におけるリサーチが好調だった一方、インドネシアやシンガポール拠点などが苦戦して減収となった、等によるものです。 同事業のセグメント利益(営業利益)は836百万円(同13.5%減)となりました。その主因は、売上高減少に伴う売上総利益の減少によるものです。 当連結会計年度末の財政状態は、資産については、流動資産が12,870百万円(前連結会計年度末比113百万円増)となりました。主な項目としては、現金及び預金7,634百万円、売掛金3,676百万円となっております。固定資産は3,551百万円(同321百万円減)となりました。主な項目としては、ソフトウエア488百万円、のれん1,176百万円、投資その他の資産のその他に含まれる敷金693百万円となっております。その結果、総資産は16,421百万円(同209百万円減)となりました。 負債については、流動負債が5,417百万円(前連結会計年度末比451百万円減)となりました。主な項目としては、買掛金1,228百万円、1年内返済予定の長期借入金1,097百万円、短期借入金486百万円となっております。固定負債は3,017百万円(同662百万円減)となりました。主な項目としては、長期借入金2,666百万円となっております。その結果、負債は8,434百万円(同1,113百万円減)となりました。 純資産は7,987百万円(前連結会計年度末比905百万円増)となりました。主な項目としては利益剰余金が7,372百万円となっております。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は7,634百万円(前連結会計年度末比257百万円増)となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動の結果増加した資金は、1,956百万円となりました。主な要因は、法人税等の支払額867百万円などの減少要因があった一方で、税金等調整前当期純利益2,338百万円の計上、減価償却費350百万円の計上、のれん償却額257百万円の計上などによる増加要因があったことによります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動の結果減少した資金は、480百万円となりました。主な要因は、有形・無形固定資産の取得による支出245百万円、事業譲受による支出120百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出78百万円などの減少要因があったことによります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動の結果減少した資金は、1,144百万円となりました。主な要因は、長期借入金の返済による支出1,154百万円、自己株式の取得による支出373百万円、配当金の支払額257百万円などの減少要因があった一方で、長期借入れによる収入400百万円の増加要因があったことによります。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a. 生産実績 当社グループでは、販売実績のほとんどが生産実績であることから、記載を省略しております。 b. 受注実績 当社グループでは、概ね受注から納品までの期間が短く、受注管理を行う必要性が乏しいため記載を省略しております。 c. 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2024年7月1日至 2025年6月30日) 金額(千円)   前年同期比(%) デジタルマーケティング事業   12,520,731   17.4 データマーケティング事業   9,914,392   12.5 インサイト事業   6,461,466   △3.7 合計   28,896,589   10.4 (注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、以下のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループでは、経営に委託された資本を最も効率よく活用すべく、適正資本構成を維持したうえでの収益力を図ることができるROEを、最も重要な経営指標として位置付けております。同時に、当社グループが成長段階であるとの認識に立ち、株主の収益成長期待に応えるため、売上高成長率、営業利益率を重視した事業経営に取り組んでおります。 〔売上高成長率について〕 当連結会計年度の売上高成長率は、10.4%(前連結会計年度は4.3%)となりました。売上高成長率が前期比で上昇した主因は、1)デジタルマーケティング事業において、インフルエンサーマーケティングやIPプロモーション等の高成長事業領域がけん引したことや、株式会社クリエイティブリソースインスティチュートを前連結会計年度期中に新規連結を開始したことに伴う事業拡大効果などにより、同事業の売上高が前期比17.4%増加したほか、2)データマーケティング事業において、株式会社クロス・マーケティングを中心とする国内事業会社がオンラインリサーチ好調、海外事業を行うKadenceグループは主力の北米拠点でのリサーチ需要回復による大幅増収、等により、同事業の売上高が前期比12.5%増加し、他方で前期比3.7%減収となるなど伸び悩んだインサイト事業のマイナス要因をカバーしたためです。 なお、インサイト事業の伸び悩みの一因だった国内医療・ヘルスケア領域売上高は、当連結会計年度の第4四半期には前年同四半期比で増収に転換するなど、一部では回復傾向も認められました。 こうした中、引き続き当社グループは、成長ドライバーとして位置付けるデジタルマーケティング事業ではM&Aを含む成長投資を適切に継続し、またデータマーケティング事業での成長継続、インサイト事業の回復トレンドを加速させていくなど、連結売上高全体として10%以上の売上高成長率を中期的に確保するための取り組みを実行してまいります。 〔営業利益率について〕 当連結会計年度の売上高営業利益率は8.7%(前連結会計年度は7.0%)となりました。営業利益率が前年同期比で上昇した主な要因は、データマーケティング事業及びデジタルマーケティング事業のセグメント利益率が各々増収効果を主因に改善したこと、比較的セグメント利益率の高いデータマーケティング事業の売上高構成比が上昇(前期比0.6%ポイント上昇)したこと、等によります。 今後は、デジタルマーケティング事業のセグメント利益率の更なる改善や、インサイト事業の収益回復等の利益率向上施策に取り組み、連結売上高営業利益率の継続的な改善を目指します。 〔ROEについて〕 当連結会計年度のROEは、18.0%(前連結会計年度は18.2%)となりました。ROEが前期比で小幅ながら低下した要因は、1)売上高当期純利益率上昇、2)総資産回転率上昇、の一方で、3)財務レバレッジが低下したことによるものです。以下、要素項目ごとに説明いたします。 1)売上高当期純利益率(親会社株主に帰属する当期純利益÷売上高)は4.7%となり、前期の4.6%から小幅ながら上昇しました。これは主に、上述のとおり売上高営業利益率が前期比で上昇したことによるものです。 2)総資産回転率(売上高÷期首期末単純平均総資産)は1.75回となり、前年同期の1.69回に対し小幅ながら上昇しました。要因として、上述のとおり売上高成長率が10.4%となるなか、総資産は前期末比で1.3%減と、主に負債の減少を主因に減少したためであります。 3)財務レバレッジ(期末総資産÷期末自己資本)は2.06倍となり前連結会計年度末の2.35倍に対し低下いたしました。これは、利益創出等に伴う純資産ならびに自己資本の増加があった一方、負債の減少を主因に総資産が減少したことによります。 当連結会計年度末の財政状態は、資産については、流動資産が12,870百万円(前連結会計年度末比113百万円増)となりました。主な項目としては、現金及び預金7,634百万円、売掛金3,676百万円となっております。固定資産は3,551百万円(同321百万円減)となりました。主な項目としては、ソフトウェア488百万円、のれん1,176百万円、投資その他の資産のその他に含まれる敷金693百万円となっております。減少の主な要因は、固定資産の減価償却によるものであります。その結果、総資産は16,421百万円(同209百万円減)となりました。 負債については、流動負債が5,417百万円(前連結会計年度末比451百万円減)となりました。主な項目としては、買掛金1,228百万円、1年内返済予定の長期借入金1,097百万円、短期借入金486百万円となっております。固定負債は3,017百万円(同662百万円減)となりました。主な項目としては、長期借入金2,666百万円となっております。減少の主な要因は、流動負債その他に含まれている未払金の減少及び長期借入金の返済によるものであります。その結果、負債は8,434百万円(同1,113百万円減)となりました。 純資産は7,987百万円(前連結会計年度末比905百万円増)となりました。主な項目としては利益剰余金が7,372百万円となっております。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 (キャッシュフローの状況) 当連結会計年度においては、持続的な成長の実現のため、中期経営計画「DX Action 2024」の指針である「マーケティングDXパートナー」の実現へ向けた様々な取り組みを通じて、グループのビジネスモデルの進化と各事業における対応領域の拡大を推進しており、税金等調整前当期純利益を2,338百万円計上いたしましたことから、営業活動によるキャッシュ・フローは1,956百万円の資金の増加となりました。 また、下記「(資本の財源)」に記載のとおり、長期借入金について400百万円の借入をした一方で、1,154百万円の資金を返済しており、財務活動によるキャッシュ・フローは1,144百万円の資金の減少となりました。 その結果、現金及び現金同等物の期末残高が257百万円増加しております。 2025年度については、現段階の計画において大規模な資本的支出の予定は無く、今後の資金需要については、手元資金で賄うことを基本とし、必要に応じて金融機関からの借入等による資金調達を実施いたします。 その他については、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 (資本の財源) 当連結会計年度においては、デジタルマーケティング事業の拡大を目的として、また、グループとして事業基盤を維持し、継続的な成長のための投資を実行していくことを目的として、長期借入金400百万円を調達いたしました。 (資金の流動性) 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は7,634百万円(前年同期比257百万円増)であり、有利子負債は主に金融機関からの借入金であります。なお、流動比率は237.6%であります。グループ全体として、一定の流動性は確保しており、現時点において懸念される点は無いと認識しております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、連結会計年度末における資産及び負債、連結会計年度における収益及び費用に影響を及ぼすような仮定や見積りを必要とします。これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、仮定あるいは条件の変化により、実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 a. 繰延税金資産 当社グループは、繰延税金資産について回収可能性を検討し、当該資産の回収が不確実と考えられる部分に対して評価性引当額を計上しております。回収可能性の判断においては、将来の課税所得見込額と実行可能なタックス・プランニングを考慮して、将来の税金負担額を軽減する効果を有すると考えられる範囲で繰延税金資産を計上しております。 将来の課税所得見込額はその時の業績等により変動するため、課税所得の見積に影響を与える要因が発生した場合は、回収懸念額の見直しを行い繰延税金資産の修正を行うため、当期純損益額が変動する可能性があります。 b. 固定資産の減損 当社グループは、固定資産の減損の検討にあたり、管理会計上の区分を基礎として資産のグルーピングを行い、収益性が著しく低下した資産グループについて、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。 固定資産の回収可能価額は、将来キャッシュ・フロー、割引率、正味売却価額等の前提条件に基づき算出しており、将来キャッシュ・フロー等の前提条件に変更があった場合、固定資産の減損を実施し、当社グループの業績を悪化させる可能性があります。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりでありますが、今後当社の連結業績に影響を与えるリスクとして特に注視すべき不透明な要因として、混迷が長期化するウクライナや中東情勢のほか、原材料価格の高騰や急激な為替レートの変動などが挙げられます。これらの要因が当社の顧客の企業活動に影響をもたらし、顧客企業の新商品・サービス開発投資、マーケティングDX投資、販売促進活動等が想定以上に急激に変更(加速または縮減)された場合、当社の経営成績に重要な影響を与える可能性があるものと認識しております。 ⑤ 経営者の問題認識と今後の方針について 「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。