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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

サイバーリンクス

CYBERLINKS CO.,LTD.3683 · Standard · 情報・通信業

食品小売・卸売業向け基幹業務クラウドを主力に、官公庁やトラストサービス、携帯ショップ運営まで手がける総合IT企業。

概要

サイバーリンクスは和歌山県和歌山市に本社を置く情報通信企業である。1956年にテレビ修理業として創業し、1964年に株式会社南海無線として設立。現在は流通食品小売業向け基幹業務クラウドサービス「@rms基幹」、官公庁向け行政システム、ブロックチェーンを活用したトラストサービス、NTTドコモの携帯電話販売代理店事業を展開する。2025年12月期の売上高は181億円、営業利益18億円、従業員数815名である。

流通・官公庁・トラスト・モバイルの四事業

サイバーリンクスの事業は四つのセグメントで構成される。流通クラウド事業は、食品小売業向け基幹業務クラウド「@rms基幹」を中心に、EDIサービス「BXNOAH」や「クラウドEDI-Platform」、生鮮発注システム「せんどねっとV2」などを提供する。官公庁クラウド事業では、地方自治体向け行政情報システムの導入・保守、防災行政無線システムの施工・保守を行う。トラスト事業は、ブロックチェーン技術を用いたデジタル証明書発行サービス「CloudCerts」やマイナンバーカード活用の本人認証サービスを展開する。モバイルネットワーク事業は、NTTドコモの二次代理店として和歌山県下にドコモショップ10店舗を運営する。

定常収入を軸としたストック型ビジネス

同社は経営上の重要指標として「定常収入」を掲げる。これは情報処理料収入や保守料収入など継続的に得られる事業収入であり、ストック型ビジネスモデルの根幹である。2025年12月期の定常収入は87億円に達し、前期比7.5%増加した。この収入基盤により、開発や設備、人材への先行投資を可能とし、財務体質の安定化を図っている。中長期的には定常収入を2030年に126億円とする計画である。

和歌山発、全国へ広がるサービス網

本社を和歌山市紀三井寺に置き、東日本支社(東京)と西日本支店(大阪)を設置する。創業以来、和歌山県を地盤としてきたが、流通クラウド事業では全国の食品スーパーマーケットや卸売業を顧客とし、官公庁クラウド事業では全国の地方自治体にサービスを提供する。モバイルネットワーク事業も和歌山県内に限定されるが、トラストサービスは全国展開を視野に入れる。地域密着型サービスと全国規模のクラウドサービスの二軸で事業を展開する。

子会社2社を含むグループ体制

サイバーリンクスは、子会社2社(株式会社南大阪電子計算センター、株式会社シナジー)を含むグループを構成する。南大阪電子計算センターは官公庁クラウド事業に関与し、シナジーも同セグメントに属する。グループ全体で「シェアクラウド」の理念のもと、顧客企業のITコスト削減と経営効率化を支援する。近年はM&Aによる拡大ではなく、既存子会社との連携と内部開発を重視している。

業界の中での役割は業界特化型クラウドサービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
181億円
営業利益
18億円
営業利益率
9.9%
純利益
13億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
官公庁クラウド事業85億円47.0%12億円14.1%
流通クラウド事業53億円29.3%8億円15.1%
モバイルネットワーク事業42億円23.2%4億円9.5%
トラスト 事業1億円0.6%-1億円-100.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01流通・食品小売・卸売業主力

食品小売業向け基幹業務クラウド「@rms基幹」を主力に、卸売業向けEDIサービス、商品画像データベース、多言語対応販売管理システムなどを提供。共同利用型クラウドでITコスト削減と経営効率化を支援する。

主な製品・サービス1
@rms基幹
流通食品小売業向けの基幹業務クラウドサービス。販売管理などの基幹業務を共同利用型クラウドで提供する。

02官公庁・地方自治体準主力

地方自治体向けに行政情報システムの導入・保守・運用、防災行政無線システムなどの通信システムの施工・保守を提供する。

主な製品・サービス2
行政情報システム
地方自治体向けの行政情報システム。導入から保守運用までを提供する。
防災行政無線システム
自治体向けの防災行政無線システム。通信システムの施工・保守を提供する。

03デジタルトラスト市場副次

ブロックチェーン技術を活用したデジタル証明書発行サービスや、マイナンバーカードを活用したトラストサービスを提供する。

主な製品・サービス1
CloudCerts
ブロックチェーン技術を活用したデジタル証明書発行サービス。

04モバイル通信販売その他

NTTドコモの一次代理店であるコネクシオと代理店契約を締結し、二次代理店として和歌山県下でドコモショップ10店舗を運営する。

製品と技術

流通食品小売業向け基幹クラウド「@rms基幹」

同社の中核製品が流通クラウド事業の「@rms基幹」である。食品スーパーマーケット向けの基幹業務システムで、最新バージョンは「@rmsV6」として2025年に稼働を開始した。同システムは販売管理、仕入管理、在庫管理などを統合し、共同利用型クラウドとして提供される。周辺サービスとして、生鮮発注システム「せんどねっとV2」、EDIサービス「BXNOAH」や「クラウドEDI-Platform」があり、卸売業と小売業の連携を支援する。また、一般社団法人日本加工食品卸協会の商談支援システム「N-Sikle」のエンジンとしても採用されている。

地方自治体向け「ActiveCity」と防災無線

官公庁クラウド事業では、小規模自治体向けに「ActiveCity」という行政情報システムを提供する。これはガバメントクラウドに対応した標準準拠システムであり、文書管理や住民サービスなどをクラウドで実現する。また、防災行政無線システムの施工・保守も同事業の柱であり、自治体の防災インフラを支える。これらは「全国クラウドサービス」と「地域密着型サービス」の二軸で展開され、安定した収益源となっている。

ブロックチェーン活用のトラストサービス「CloudCerts」

トラスト事業の中核は、ブロックチェーン技術を利用したデジタル証明書発行サービス「CloudCerts」である。紙の証明書をデジタル化し、改ざん防止と真正性を確保する。さらに、Verifiable Credentials(VC)としての価値提供やウォレット機能の開発、デジタル証明書を流通させるプラットフォーム構築にも取り組む。マイナンバーカードを活用した本人認証サービスも含め、行政手続きや商取引のデジタル化における信頼基盤を提供する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がサイバーリンクス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで4番目にあたる。

#企業時価総額PER
13934ベネフィットジャパン138億円13.5倍
24013勤次郎137億円13.1倍
34299ハイマックス135億円12.0倍
43683サイバーリンクス127億円7.9倍
54055ティアンドエスグループ127億円23.0倍
69658ビジネスブレイン太田昭和127億円11.9倍
74389プロパティデータバンク125億円17.4倍
8332Aミーク124億円14.1倍
93979うるる122億円16.5倍
103926オープンドア121億円
11500ATOブックス121億円9.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 8件

テレビ修理業として創業した1956年

サイバーリンクスの起源は1956年5月、和歌山市で創業された「村上テレビサービスステーション」である。テレビの組立・修理を主業とする個人事業であり、当時の家電普及期の需要に支えられた。この小規模なサービスステーションが、後に情報通信企業へと変貌する出発点となった。創業から約8年間、地域密着型の家電修理業として事業を継続した。

南海無線設立と官公庁向け通信事業への進出

1964年5月、資本金200万円で株式会社南海無線を設立した。松下通信工業の代理店として、官公庁向け通信制御システムの販売・保守管理を開始する。これにより、テレビ修理から法人向け通信機器事業へと転換した。官公庁という安定した顧客基盤を得たことが、後の官公庁クラウド事業の礎となった。

商号変更と携帯電話販売代理店業務の開始

1974年10月、南海通信特機株式会社に商号変更。1993年11月には、松下電器産業の傘下代理店として、エヌ・ティ・ティ関西移動通信網(現NTTドコモ)の携帯電話販売代理店業務を開始した。この時点でモバイル事業のルーツが形成され、以後30年以上にわたりドコモショップの運営を継続する。携帯電話の普及期に合わせた代理店契約が、現在のモバイルネットワーク事業につながっている。

本社移転と合併によるサイバーリンクス誕生

1999年5月、本社を和歌山市紀三井寺に移転。2000年1月、南海通信特機を存続会社として、南海オーエーシステム、関西中部リテイルネットワークシステムズ、エムディービーセンターの3社を吸収合併し、株式会社サイバーリンクスに商号変更した。同時に東京支社(現東日本支社)と大阪支社(現西日本支店)を設置。このグループ再編により、社名が現在のものとなり、全国展開の基盤が整った。

子会社化とiDC開設によるインターネット技術の強化

2000年10月、インターネット技術強化のため、株式交換により株式会社テレコムわかやまを子会社化。2001年9月にはインターネットデータセンター(iDC)を開設した。これらの施策は、後のクラウドサービス事業への布石であり、自社保有のデータセンターを持つことで、共同利用型クラウド「シェアクラウド」の展開が可能となった。この時点で、現在の事業構造の原型がほぼ完成した。

年表8件を開く

1950年代

  • 1956年5月創業テレビの組立・修理業として和歌山市に村上テレビサービスステーションを創業。

1960年代

  • 1964年5月和歌山市橋丁に資本金2百万円をもって㈱南海無線を設立。松下通信工業㈱の代理店として官公庁通信制御システムの販売・保守管理を開始。

1970年代

  • 1974年10月商号変更南海通信特機㈱に商号変更。

1990年代

  • 1993年11月松下電器産業㈱の傘下代理店として、エヌ・ティ・ティ関西移動通信網㈱(現㈱NTTドコモ)の携帯電話販売代理店業務を開始。
  • 1999年5月本社を和歌山市紀三井寺に移転。

2000年代

  • 2000年1月M&A南海通信特機㈱を存続会社として南海オーエーシステム㈱、関西中部リテイルネットワークシステムズ㈱及び㈱エムディービーセンターを吸収合併し、㈱サイバーリンクスに商号変更。東京支社(現東日本支社)及び大阪支社(現西日本支店)を設置。
  • 2000年10月M&Aインターネット技術強化を図るため、株式交換により㈱テレコムわかやまを子会社化。
  • 2001年9月iDC(インターネットデータセンター)を開設。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 定常収入2030年12月期まで126億円
  • 売上高2030年12月期まで221億円
  • 経常利益2030年12月期まで30.0億円
  • ROE2030年12月期まで13.0%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    流通クラウドの拡大と次世代基幹システム開発

    食品スーパー向けに「@rmsV6」や「AI自動発注」の展開を加速し、AI機能を組み込んだ次世代基幹システムを開発。企業間連携プラットフォームの浸透や非食品小売分野への展開、専門店向けシステム「RetailPro」による海外進出支援も進める。

  2. 02

    官公庁クラウドの二軸展開とAI実装

    成長ドライバーの「全国クラウドサービス」と安定収益基盤の「地域密着型サービス」をバランスよく展開。特に小規模自治体向け「ActiveCity」の導入加速とAI機能実装による付加価値向上を図る。

  3. 03

    デジタルトラストサービスの拡充

    デジタル証明書発行サービス「CloudCerts」の拡大に加え、Verifiable Credentials(VC)としての価値提供、ウォレット機能開発や証明書流通プラットフォーム構築に取り組む。

  4. 04

    モバイルネットワーク事業の進化と生産性向上

    顧客基盤維持と応対品質向上に努め、金融商品取扱開始を見据えた資格取得支援やデジタルデバイド解消の出張型サービスを展開。本部への業務集約で店舗運営の生産性向上を推進する。

  5. 05

    人的資本投資と資本効率向上

    全社員が健康で効率よく働ける環境を実現するため、戦略的人材育成制度の整備や人事制度再構築を進める。資本コストを意識しROE(自己資本利益率)13%以上を目標に、AI活用による生産性向上や最適な資本運用で資本効率向上を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で815人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は565万円で、9期前と比べて+20.9%平均年齢は37.9歳、平均勤続年数は10.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月455
2017年12月475
2018年12月476
2019年12月46737.18.5663
2020年12月49537.29.5672
2021年12月51037.79.9680
2022年12月46737.29.3808
2023年12月53337.49.7794
2024年12月54337.810.1786165
2025年12月56537.910.0815221

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率7.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率92.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)75.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 2 / 海外 0、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
海南データセンター — 和歌山県 海南市1,825百万円
本社 — 和歌山県 和歌山市825百万円
本社 — 大阪府 貝塚市348百万円
官公庁 クラウド事業
田辺支店 — 和歌山県 田辺市227百万円
ドコモショ ップ岩出店 — 和歌山県 岩出市210百万円
ドコモショ ップ南海市駅前店 — 和歌山県 和歌山市164百万円
ドコモショ ップJR和歌山駅前店 — 和歌山県 和歌山市151百万円
ドコモショ ップ延時店 — 和歌山県 和歌山市138百万円
海南支店 — 和歌山県 海南市123百万円
本社 — 沖縄県 宜野湾市90百万円
官公庁 クラウド事業
ほか13件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    株式会社南大阪電子計算センター(注2、4)
    大阪府貝塚市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社シナジー(注2)
    沖縄県宜野湾市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は181億円営業利益18億円前期と比べると増収増益で、売上が+13.8%、利益が+38.5%。

売上高
+13.8%
181億円
営業利益
+38.5%
18億円
純利益
+62.5%
13億円
営業利益率
9.9%
前期比 +1.8%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高192億円181億円
営業利益19億円18億円
純利益13億円13億円
1株あたり配当¥35¥35

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は102億円、営業利益は14億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+15.9%、営業利益は+40.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q4237.10
2023年2Q3538.61
2023年3Q3313.01
2023年4Q402
2024年1Q4349.32
2024年2Q3625.61
2024年4Q8078.85
2025年2Q881011.47
2025年4Q9388.66
2026年2Q1021413.710

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は71億円から181億円へ2.5倍に増えた。直近期の営業利益率は9.9%。売上は3期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月7132
2013年12月7532
2014年12月8864
2015年12月9374
2016年12月9363
2017年12月9663
2018年12月9753
2019年12月10453
2020年12月128106
2021年12月132106
2022年12月122119
2023年12月150114
2024年12月15913138.28
2025年12月18118199.913

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高181億円のうち、営業利益として残るのは18億円9.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は13億円、売上の7.2%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金67.4%122億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金22.7%41億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.9%18億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
32.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.6pt
9.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.5pt
7.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.3pt
15.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
9.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが16億円、投資CFが−12億円で、差し引きのフリーCFは4億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は21億円で、売上の1.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月4−3−214
2013年12月1−64−52
2014年12月3−84−54
2015年12月9−4−555
2016年12月8−7−115
2017年12月6−81−24
2018年12月8−6−124
2019年12月11−2322−1214
2020年12月73−61019
2021年12月20−7−61326
2022年12月10−235−1323
2023年12月12−12−3019
2024年12月12−13−3−115
2025年12月16−122421

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は158億円。このうち返さなくてよい自己資本が91億円で、自己資本比率は57.1%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月33141943.3
2013年12月39162340.3
2014年12月52272551.3
2015年12月52322060.8
2016年12月54342062.9
2017年12月58362262.2
2018年12月62392362.0
2019年12月96455145.9
2020年12月101505149.5
2021年12月97544355.1
2022年12月127715655.1
2023年12月131745756.3
2024年12月136815459.4
2025年12月158916657.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
21億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
64億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
66億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
88
/ 100
安定性自己資本比率38 / 40
収益力営業利益率20 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り605社中212位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中370位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
15.3%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
9.9%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
57.1%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
13.8%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.1%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,112で、1年前と比べて-25.4%過去52週の値幅のなかでは25%の位置にある。

¥1,112-3.1%1ヶ月+4.3%1年-25.4%時価総額127億円
過去52週の値幅
安値¥940高値¥1,625

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)7.9倍
PER (会社予想)9.4倍
PBR1.31倍
配当利回り3.15%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+3.5%上昇。25日線(1024円)を+2.6%上回り、75日線(1027円)も突破。52週高値2064円からは-49.1%。6月に安値940円をつけ反発。7月に入り1000円台後半で推移。出来高は1〜3万株。RSI64と中立圏。週足では25日線が上向きに転換。長期では200日線が抵抗。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PER 9.14倍は業界平均29.65倍を大幅に下回り、PBR 1.24倍も同平均3.44倍より低い。ROE 15.3%は良好で収益性は高いが、無配当であり株主還元面で課題。割安だが配当がなく、成長期待が株価に織り込まれていない可能性もある。

指標この会社業種平均
PER (実績)7.9倍47.9倍
PER (予想)9.4倍
PBR1.31倍2.96倍
ROE15.3%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

成長性と収益性のバランスが焦点。強気派はクラウドシフトとAI需要拡大による持続的な増収・増益基調を評価。一方、弱気派は競争激化による成長鈍化リスクや、利益率の改善ペースの不透明感を懸念。

プラスに働く材料7
  • クラウドシフト継続

    ストック型収益が増加傾向で、安定した売上成長が期待できる。

  • AI需要追い風

    音声認識やAI-OCRの導入案件が増加、2025年12月期も増収増益予想。

  • バリュエーション割安

    PER9倍台と成長株としては割安、ROE15%超の収益性を考慮すれば余地あり。

  • 2025/12期営業利益18億円、前期比38%増2025年12月期影響

    営業利益13→18億円と大幅増益、PER9倍台の割安感

  • 営業利益率9.94%へ改善2025年12月期影響

    営業利益率8.18%→9.94%と1.76pt改善、収益性向上

  • 売上高181億円、前期比14%増2025年12月期影響

    売上高159→181億円と2桁成長、勢い持続

  • PER9.14倍の割安バリュエーション継続影響

    成長率に対してPER9倍台は割安、株価上昇余地

マイナスに働く材料7
  • 競争激化リスク

    コンタクトセンター市場には多くの競合が参入、価格競争が収益率を圧迫する可能性。

  • 利益成長の不透明感

    2024年12月期は営業利益率8%に改善も、今後の拡大ペースは不確実。

  • 業績変動リスク

    大口案件の獲得時期により四半期業績がぶれる可能性がある。

  • 無配政策で配当利回り0%継続影響

    配当なし、インカムゲイン期待できず需給弱含み

  • 外国人保有率4.86%と低い継続影響

    海外投資家保有比率低く、需給拡大に時間

  • 売上高181億円計画の達成リスク2025年下期影響

    前期比14%増収計画、経済環境次第で下方修正の可能性

  • 営業利益率10%未満と低水準通年影響

    2024/12期実績8.18%、高収益企業に比べ劣る

次の決算で確かめる点
ARR (年間経常収益)
サブスク収益の成長を測る核心指標。
営業利益率
競争環境下での収益性改善度合いを確認。
解約率
既存顧客の定着度とサービス競争力を評価。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり35で、前期から+76.5%いまの株価に対する利回りは3.15%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥35
1株あたり
配当利回り
3.15%
いまの株価に対して
配当性向
39.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月719.1
2017年12月821.230.8
2018年12月80.024.2
2019年12月80.027.9
2020年12月16100.06.6
2021年12月12−25.020.7
2022年12月138.319.6
2023年12月130.030.5
2024年12月1730.819.1
2025年12月3076.539.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥35

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ3,867人。区分でいちばん多いのは個人・その他48.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が42.9%を占め、残る57.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他49.447.350.255.051.548.8
事業法人33.633.431.931.936.436.8
外国法人2.41.61.61.22.74.8
金融機関10.312.310.98.15.53.9
証券会社1.93.03.21.51.83.5
自己株式0.22.01.91.91.93.0
政府・自治体2.42.32.12.12.12.1
外国人個人0.10.10.10.20.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社サイバーコア23.66
02株式会社エフティグループ3.53
03サイバーリンクス従業員持株会3.04
04一般財団法人サイバーリンクス福祉財団2.63
05新村 健造2.09
06小池 秀之1.81
07小池 陽子1.73
08株式会社紀陽銀行1.66
09株式会社SBI証券1.58
10和歌山県1.47

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-20
    株式会社エフティグループ
    新規の大量保有報告
    5.00%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−8%、1株純資産は14期で−31%。直近期のROEは15.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月1281,17711.419.6
2013年12月5343712.720.2
2014年12月8556218.117.015.4
2015年12月8964914.715.114.8
2016年12月3435210.214.819.1
2017年12月263727.225.830.8
2018年12月333978.614.424.2
2019年12月284286.322.327.9
2020年12月6248213.743.16.6
2021年12月6351612.516.720.7
2022年12月8763214.710.719.6
2023年12月406606.219.130.5
2024年12月7372010.610.719.1
2025年12月11781515.311.539.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

16名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は16名。2025/12期の役員報酬は総額199百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
村上恒夫代表取締役 会長78100,089
東直樹代表取締役 社長7033,523
湯川隆志常務取締役6826,275
水間乙允取締役6435,612
松山浩士取締役578,301
中越康之取締役617,365
鳥居孝行取締役5422,165
盛田義次取締役6922,050
本間英明取締役68
内田善彦取締役58
下宏取締役80
森本鉄平取締役(監査等委員)47
残りの役員4名を開く
氏名役職年齢保有株数
山﨑和典取締役(監査等委員)63
宮内宏取締役(監査等委員)65
田中祥博67
比嘉克久取締役572,000

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)71501916924
社外取締役830304

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容947字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び子会社2社(株式会社南大阪電子計算センター及び株式会社シナジー)で構成され、「気高く、強く、一筋に」の経営理念のもと、共同利用型によるクラウドサービス「シェアクラウド」を提供することで、顧客企業のITコストの削減や経営の効率化を支援するとともに、業界プラットフォームとして、顧客企業だけでなく業界全体の発展に貢献するべく事業を推進しております。 当社グループにおける各事業の位置付け等は、次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報の区分と同一であります。 各セグメントの事業内容と主要な関係会社は以下のとおりであります。 (流通クラウド事業) 流通食品小売業向け基幹業務クラウドサービス「@rms基幹」を主力とした食品小売業向けサービス、大手食品卸売業を主要顧客としたEDI等の卸売業向けサービス、商品画像データベース、多言語対応販売管理システム等をクラウドで提供しております。 (主な関係会社)当社 (官公庁クラウド事業) 地方自治体向けに行政情報システム等の導入、保守・運用サービス、防災行政無線システムをはじめとする通信システムの施工・保守を提供しております。 (主な関係会社)当社、株式会社南大阪電子計算センター及び株式会社シナジー (トラスト事業) ブロックチェーン技術を活用したデジタル証明書発行サービス「CloudCerts」の提供のほか、マイナンバーカードを活用したトラストサービスを展開しております。 (主な関係会社)当社 (モバイルネットワーク事業) 株式会社NTTドコモの一次代理店であるコネクシオ株式会社と締結している「代理店契約」に基づき、二次代理店として和歌山県下にドコモショップ10店舗を運営しております。 (主な関係会社)当社 (注)上記に用いられる用語は以下のとおりであります。 ブロックチェーン技術:情報通信ネットワーク上にある端末同士を直接接続して、取引記録を暗号技術を用いて分散的に処理・記録するデータベースの一種であり、暗号資産に用いられる基盤技術のこと。 事業の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題5,454字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、「気高く、強く、一筋に」の経営理念のもと、最優良のサービスをお客様に提供し続け、社会に貢献することを事業目的としております。技術の進歩やトレンド変化の激しい情報サービス業界において、社会にとって、またお客様にとって何が必要なのかを見極め、総合的で高品質なサービスを提供することで社会に貢献してまいります。 当社グループは「シェアクラウド(共同利用型クラウド)」をキーワードに、高機能かつ安価なサービスを提供することでITコストを削減し、顧客企業だけでなく、業界全体の活性化に貢献できるものと考えております。このような考えに基づき、アプリケーションから仮想化技術を利用したITインフラまで、クラウド事業者として様々なサービスを提供しております。 (2) 目標とする経営指標 当社グループは、開発、設備、人材について積極的に先行投資を行うことのできる安定した財務体質を構築するため、情報処理料収入や保守料収入など継続的に得られる事業収入を柱とするストック型ビジネスモデルを経営の根幹として考えております。この継続的に得られる事業収入額は、「定常収入」として経営上の重要指標と位置付けております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、2026年2月25日に、2026年12月期を初年度とする新たな「中期経営計画(2026~2030年度)」を公表いたしました。同計画は、「人々の豊かな暮らしに貢献し、誰からも選ばれるITカンパニーへ。」をビジョンに掲げ、顧客、従業員、投資家・地域社会の三つのステークホルダーから選ばれる企業となることを目指してまいります。このビジョンの実現に向け、①事業戦略、②人的資本投資戦略、③財務・非財務戦略の三つを中核とする経営戦略を策定し、各戦略および数値計画に基づき、目標達成に向けて以下の取組を推進してまいります。 ①事業戦略 流通クラウド事業においては、「@rmsV6」や「AI自動発注」等を中心に、中大規模食品スーパーマーケットへの展開を加速させてまいります。さらに、AI機能を取り込んだ次世代基幹システムの開発や、企業間連携プラットフォームの業界への浸透を進め、食品流通業界全体の生産性向上の実現に取り組んでまいります。また、一部の周辺サービスについてはドラッグストアなどの非食品小売分野への展開も進めてまいります。さらに、専門店向け販売・在庫管理システム「RetailPro」の提供を通じ、日本ブランド専門店の海外進出支援にも取り組んでまいります。 官公庁クラウド事業においては、成長ドライバーの「全国クラウドサービス」と、安定した収益基盤となる「地域密着型サービス」の二軸をバランスよく展開することで、持続的な成長と収益の安定化の両立を実現してまいります。特に「ActiveCity」については、小規模自治体を中心に導入を加速させ、シェア拡大に注力するとともに、AI機能の実装によりさらなる付加価値を図ってまいります。 トラスト事業においては、デジタル証明書発行サービスや、マイナンバーカードを活用した本人認証サービスを通じて、利便性と堅牢性を両立したデジタルトラストサービスの展開に取り組んでまいります。具体的には、デジタル証明書発行サービス「CloudCerts」のさらなる拡大を図るとともに、単なる紙の証明書のデジタル化にとどまらず、「Verifiable Credentials(VC)(注)」としての価値提供の拡充を進め、ウォレット機能の開発やデジタル証明書を流通させるためのプラットフォームの構築にも取り組んでまいります。 モバイルネットワーク事業においては、顧客基盤の維持・強化および応対品質の向上に努めるとともに、誰もがデジタル技術の利便性を享受できるよう地域のお客様をサポートしてまいります。具体的には、生活をサポートする店舗への進化を目指し、金融商品の取扱開始を見据え、スタッフに対する金融系資格の取得支援を進めるほか、地域のデジタルデバイド解消に貢献する出張型サービス等を展開してまいります。また、本部への業務集約を図り、店舗運営の生産性向上を推進してまいります。 ②人的資本投資戦略 当社グループは、人的資本を当社グループの持続的成長を支える重要な経営基盤と位置付け、全ての社員が健康で豊かに、効率よく働ける環境の実現に向けた取組を進めてまいります。そのために、社員が安心して働ける環境づくりや心理的安全性の確保に取り組むとともに、戦略的な人材育成を実現する体系的な教育制度の整備等、社員が思い描くキャリアの実現と多様な強みが発揮できる人事制度の再構築を進めてまいります。 ③財務・非財務戦略 当社グループは、財務の健全性を維持しつつ、株主資本コスト(7~10%)を上回るROE(自己資本利益率)を確保することを基本方針とし、 資本コストおよび株価を意識した経営を推進しております。この方針のもと、事業戦略の着実な推進に加えて、AI活用をはじめとした全社的な生産性向上を図るとともに、余剰現預金の抑制やグループ全体での最適な資本運用を進めることで、資本効率の一層の向上に取り組んでまいります。株主還元においては、累進配当の継続および配当性向の引き上げを基本方針とし、安定的かつ継続的な還元に努めてまいります。さらに、IR活動の強化により当社グループの戦略や成長性に対する理解促進を図るとともに、地域貢献活動等を通じて当社グループに共感いただけるファンづくりにも取り組んでまいります。 (数値計画) 2025年12月期(実績)   2030年12月期(計画) 定常収入   87億円   126億円 売上高   181億円   221億円 経常利益   18.5億円   30.0億円 ROE   15.3%   13.0%以上 (注)上記に用いられる用語は以下のとおりであります。 Verifiable Credentials(VC):デジタル署名による真正性・改ざん防止等の 機能を実現することができる機械可読かつ汎用的なデータ形式(デジタル証明書)及びデータ流通の形態のこと。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 コロナ禍を契機に多様化した生活様式や働き方が定着し、さらにAIの急速な普及により、社会全体のデジタル化は一層加速しております。あらゆる産業で新たなビジネスモデルの展開が進み、企業は競争力の維持・強化に向けて、DXを強力に推進しております。特にクラウドサービスやAI関連分野への投資需要は高水準で推移しております。また、官公庁・自治体においても、総務省が示している「自治体デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進計画」を背景に、情報システムの標準化・共通化、行政手続のオンライン化、AIの活用等が推進され、生産性向上や業務効率化に向けた投資が継続するものとみられます。一方、労働市場では、DXの進展に伴いデジタル人材の需要が高まり続けており、情報サービス業界においても優秀な人材の確保や育成などが課題となっております。こうした状況に対応するため、当社グループでは、働きがいのある職場環境の整備や、AIの積極活用による業務効率や開発効率の向上、業務フローの自動化による運用の省人化などの取組を推進してまいります。 このような経営環境のもと、当社グループは、新たに策定した2030年度を最終年度とする「中期経営計画(2026年度~2030年度)」に基づき、「LINK Smart ~もたず、つながる時代へ~」というブランドコンセプトのもと、「シェアクラウド(共同利用型クラウド)」による安心、安全、低価格で高品質なクラウドサービスの充実と積極的な展開を図りつつ、以下の項目を対処すべき重要課題として取り組んでまいります。 ① 安心、安全なクラウドサービスの提供 ITは幅広く経済活動を支える情報基盤であり、特にクラウドサービスにおいては自然災害、サイバー攻撃、システム障害、電力トラブルなどにより、万一停止した場合における企業活動等への影響は大きく、社会的に深刻な事態を招くおそれがあります。 当社グループのクラウドサービスが、流通サプライチェーンや地域住民の安心安全にかかわる重要な役割を担っていることを強く認識しております。近年深刻化しているサイバー攻撃等の脅威に対しては、CSIRT(Computer Security Incident Response Team)を設置し、継続的な監視体制やセキュリティ対策の強化に取り組んでおります。また、自然災害に対しては、発災時におけるシステム復旧体制の構築、テレワーク活用による運用・開発体制の分散化、クラウドサービスの基盤となるハードウェア・ミドルウェアの運用管理の強化、オフィス立地の見直し等により、安定的かつ継続的なサービス提供を実現してまいります。 ② クラウドサービスの拡充 当社グループは、顧客が必要とするすべての機能をクラウド上で連携し、安価で高機能なサービスを提供することが使命と考えております。クラウドへの関心が高まる中、各分野において、積極的なサービス開発に取り組むとともに、サービス拡充のスピードアップを図るため、資本提携や業務提携等の可能性を検討しながら進めてまいります。 また、当社グループのサービスの提供を通じて、顧客における生産性向上の実現に取り組んでまいります。 ③ IT技術の蓄積・応用 より高度で付加価値の高い競争力のあるサービスを提供していくため、AI等の先進的なIT技術を積極的に活用し、開発効率の向上と提供価値の最大化を同時に推進することが重要であると認識しております。当社グループは、事業環境の変化にいち早く対応し、新たな価値を創造していくため、これらのIT技術の蓄積・応用に取り組んでまいります。 ④ 人材の確保及び育成 当社グループの事業が継続して成長していくためには、次世代を担う優秀な人材の確保と育成が不可欠であると考えております。少子高齢化による労働力人口の減少や、価値観の多様化等により、今後ますます人材確保が難しくなる中、認知度向上施策の実施等による採用力の強化や、多様な働き方への対応、また、待遇面の向上に努めるとともに、戦略立案力やリーダーシップを最大限に発揮できる人材育成に努めてまいります。 ⑤ 豊かに、効率よく働ける環境づくり 従業員一人ひとりが能力と熱意を最大限に発揮することが、事業の健全な成長に不可欠であると考えております。Work Smart「一人ひとりが主役 ~健康で活き活きと働きがいのある職場づくり~」をビジョンに、豊かに、効率よく働ける環境の実現に向けて、人事制度の刷新等を進めてまいります。具体的には、キャリアパスに沿った階層別体系や、戦略的に育てる教育体系の整備、積極的なAIの活用による生産性向上等に取り組んでまいります。また、テレワークが定着する中で顕在化してきた会社への帰属意識の醸成等の課題にも対応してまいります。 ⑥ 資本コストや株価を意識した経営の実現へ向けた対応 当社グループは、「効率的に稼ぐ力の底上げ」と「将来への期待の醸成」により企業価値向上を図る必要性を認識しております。財務の健全性に配慮しつつ、株主資本コストを上回るROEを追求し、持続的な企業価値の向上に努めてまいります。 ⑦ グループ連携の強化 当社グループ企業との相乗効果を発揮するため、営業面、技術面での連携や人事交流を推進し、事業拡大に努めてまいります。また、データセンターや業務システム等の社内インフラの共通化により、コストの最適化やコミュニケーションの円滑化を図ってまいります。 当社グループ企業に対するマネジメントにつきましては、取締役及び監査役の派遣を行うなど、経営全般を支援してまいります。 ⑧ 内部管理体制の強化 内部統制システムの適正な維持を重要な対処すべき課題と認識しております。引き続き、財務情報の精度及び正確性確保を目的に、経理体制の整備、適切な業務プロセスの構築に取り組んでまいります。 ⑨ サステナビリティへの取組 当社は、「気高く、強く、一筋に ~皆で創り出す仕事を通じて社会の発展に貢献を~」を経営理念として掲げ、事業に取り組んでおります。この経営理念に基づき、当社の提供する情報技術やサービスを通じて、すべてのステークホルダーの皆様とともに、持続可能な社会の実現に貢献し続ける企業を目指しております。当社は、優先的に取り組むべき課題として、環境、社会、ガバナンスの観点から、以下のとおり、7つの「重要課題(マテリアリティ)」を設定し、取組を推進してまいります。 環境   地球環境への貢献 豊かな食文化を守り、発展させる 社会   デジタル化の推進で効率的で豊かな社会 文化と教育を通じて、子どもたちの未来を育む 健康で活き活きと働きがいのある職場づくり 持続可能な安心・安全社会を実現 ガバナンス   ガバナンス機能の強化
事業等のリスク9,027字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、当社グループでは、事業等のリスクを、中長期的な経営方針・経営戦略との関連性や、将来の経営成績に与える影響の程度、発生の蓋然性等に応じて「特に重要なリスク」「重要なリスク」に分類しております。 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (特に重要なリスク) (1) 顧客の投資、購買意欲等による影響について 流通クラウド事業の顧客である食品流通業界は、国民生活を支える重要な産業であり景気変動の影響を受けにくい性質がありますが、中長期的には、少子高齢化・人口減少等により、消費者の購買活動減退や、合従連衡による大手集約といった環境変化が生じる可能性があります。当社グループとしては、常に魅力的なサービスを追求するとともに、様々な規模の顧客と取引関係を築くべく戦略的な事業展開を図っておりますが、業界における情報システムに対する投資意欲が低下した場合は、新規顧客開拓の低迷や既存顧客からの追加サービスの受注減少等、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 官公庁クラウド事業においては、国や自治体等の政策の動向を注視し、適時に適切なサービスを提供できる体制を整えておりますが、公共事業にかかる予算削減、情報システム投資の見送り、規模縮小、方針変更、市町村合併等による自治体数の減少、自治体間におけるシステムの統合、入札制度の見直し等の影響を受けます。特にデジタル庁から示されている「デジタル社会の実現に向けた重点計画」に基づき、地方自治体情報システムの標準化・共通化が推進されており、自治体基幹システムのビジネスモデルが大きく変容した場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 トラスト事業においては、ブロックチェーン技術を利用したデジタル証明書発行サービスや、マイナンバーカードを利用した信頼性が高くかつ低廉なサービスを提供していく方針です。一方で、顧客の紙からデジタル証明書への切り替え需要が伸びない、マイナンバーカードの利活用が進まない等の理由により、顧客の投資意欲が活発化しない場合には、見込んでいる収益を計上することができず、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 モバイルネットワーク事業においては、リアル店舗の特性を活かした顧客満足度の高いサービスを強みとしておりますが、人口減少・少子高齢化による市場の縮小や、オンラインでの携帯電話端末購入の普及などの影響による販売代理店の整理統合や役割の見直し、携帯電話端末の高価格化による買い替えサイクルの長期化、通信キャリアの施策変更による携帯電話の買い控え、中古端末販売の増加等に起因する携帯電話端末の販売台数の減少等が、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (2) 市場のニーズや環境の変化と、技術革新への対応について 流通クラウド事業、官公庁クラウド事業及びトラスト事業においては、顧客や市場のニーズに対応した競争力のあるサービスの提供を目的として、継続的なバージョンアップ開発や、当社グループの成長を牽引する新サービスの開発に取り組んでおります。中でも、大幅なバージョンアップ開発や新サービス開発については、時流を先読みし、将来の市場におけるニーズを分析した上で取り組んでおり、戦略上の必要に応じてM&Aなどの手法とも組み合わせて、適切な時期に、顧客や市場にサービスを提供しております。しかしながら、時流を読み誤り、予想以上の急速な技術革新や代替技術・競合商品の出現、依存する技術標準・基盤の変化等が生じた場合には、新サービス開発等を適切な時期に行えず、市場投入のタイミングを逸する可能性や、顧客ニーズや市場動向の変化への対応が遅れ十分な競争力を確保できない可能性があり、新サービス等の投入による効果を十分に得ることができず、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 また、開発体制の強化による開発期間の短縮化や、AIを活用した開発手法を採用するなど、開発ニーズに柔軟に対応するための取組も推進しておりますが、新サービス等の開発中における急速な技術革新や、市場が要求するサービスの内容が変化することに伴う仕様の大幅な変更、予期し得ない不具合等が発生した場合には、開発工数が大幅に増加し、採算が悪化する等、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (3) 情報セキュリティに関するリスクについて 当社グループは、業務に関連して多数の個人情報及び企業情報を保有しているため、情報リスク管理規程をはじめとする諸規程を制定しているほか、個人情報に関しては個人情報保護方針を公表しております。また、社内教育により情報管理への意識向上を図っており、加えて、モバイルネットワーク事業においては、株式会社NTTドコモが実施する研修への参加や、同社による業務監査を受けることなどを通じて情報漏洩の防止に努めております。さらに、ISO27001情報セキュリティ適合性評価制度の認証を取得し、社内の情報資産に関するリスク分析と改善を通じて、情報資産の漏洩や改ざん、不正利用等の防止に取り組むとともに、個人情報に関してはプライバシーマークを取得しております。また、近年深刻化しているランサムウェア攻撃等のサイバー攻撃による情報漏洩や、データ改ざんのリスクに対しては、継続的な監視体制やセキュリティ対策の強化、具体的にはCSIRT(Computer Security Incident Response Team)を設置するなど、対応を強化しております。 しかしながら、これらの施策にもかかわらず、機器の誤動作や紛失、操作ミス、サイバーテロ等により個人情報や企業情報が漏洩した場合、損害賠償責任の負担、社会的信用の失墜、得意先や仕入先との契約解除等により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (4)物価上昇に関わるリスク 当社グループは、サービス提供に伴う原価として、機器、ライセンス、サーバーなどの設備を調達・活用しております。物価上昇によるこれら原価の増加に対しては、業務効率化などコスト削減の努力によって対応することとしておりますが、こうした努力だけでは原価の増加を吸収しきれない場合には、必要に応じてサービス料金の改定を行い、価格転嫁を図ることで、安定的な事業運営に努めております。しかしながら、物価上昇がさらに進行し、結果として顧客にとって受け入れがたいほどの料金改定を余儀なくされる場合には、当社の意図に反して顧客離反が多発するおそれがあります。このような状況が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (重要なリスク) (1) 競合他社による影響について 流通クラウド事業においては、食品流通業界を対象とするSI事業者やサービス事業者と競合しております。官公庁クラウド事業においては、全国展開する大手SI事業者に加え、地域に密着した中小のSI事業者とも競合しております。トラスト事業においては、電子申請や電子契約等のトラストに関するサービスを提供する事業者が競合となります。また、モバイルネットワーク事業においては、他の通信キャリアの代理店のみならず、株式会社NTTドコモの他の代理店とも競合しております。 当社グループは、市場選択にあたり、業種や地域をセグメントし、そのセグメントにおけるナンバーワンを目指す方針を採用しており、資本を集中投下することで、競合他社に対する競争優位性を維持し、また向上させるよう努めております。しかしながら、競合他社との価格競争がさらに激化した場合や、競合他社の技術力やサービス力が向上すること等により、当社グループのサービス力が相対的に低下した場合は、当社グループが提案している営業案件の失注や、販売数の減少等により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (2) 人材の確保と育成について 当社グループは、顧客に対して最適な商品やサービスを提供できる戦力となる優秀な人材を確保するため、待遇の継続的な向上や、多様な働き方への対応、豊かに効率よく働ける環境の整備、認知度向上に向けた取組を進めるとともに、社員教育の徹底や資格取得の支援など、一定水準以上のスキルを有し、事業の発展に貢献する人材の育成を行っております。しかしながら、人材の確保や育成が計画どおりに進捗しない場合、あるいは優秀な人材が多数離職してしまう場合には、顧客へのサービス提供や新サービスの開発等が十分に行えず、その結果、営業案件失注や販売数の減少、受注案件の導入作業やサービス開発の遅延等の発生により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (3) システム導入・開発作業の遅延や不具合について 流通クラウド事業、官公庁クラウド事業及びトラスト事業においては、サービス導入時に、マスタ設定等の導入作業に加えて、機能追加や動作安定化のための改善、さらにはインターフェース等のシステム開発を行う場合があります。当該導入作業や開発においては、作業工程等に基づき発生コストを予測し見積を行い、プロジェクトごとに進捗管理を行っておりますが、その性質上すべてのコストを正確に見積もることは困難であり、見積の誤りや作業の遅れ、仕様変更等の要因により、当初の見積を上回る作業工数が必要となる場合があり、想定以上の費用負担、開発の遅延等による採算性の悪化が生じる可能性があります。また、顧客との間で定めた期日までに導入、開発作業を完了し、納品できなかった場合、システムの不具合等により品質に問題が発生した場合、あるいは製品やサービスの欠陥が発覚した場合には、補修作業に伴う費用の増加、信用の低下、損害賠償、受注損失の発生等の要因により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (4) システム障害について 当社グループは、顧客へのサービス提供においては、コンピューターシステム及びそのネットワークに多くを依存しております。安全・安心のサービス提供を維持するため、ISO27001情報セキュリティ適合性評価制度及びISO20000ITサービスマネジメントシステム適合性評価制度の認証を取得していることに加え、バックアップセンターを含む複数拠点のデータセンターを分散稼働させる等の対策を講じており、それらの施策を支える基盤系技術者の充実も図っております。さらに、IT事業賠償保険への加入を行い、万一のための対策も講じております。しかしながら、地震、火災等の自然災害、コンピューターウィルスの感染、サイバーテロ等に起因するシステムトラブル、また、公衆回線等ネットワークインフラの障害により当社グループのシステム等が正常に稼働しない状態の発生や顧客データの喪失等が生じた場合には、当社グループに直接損害が生じるほか、サービスの品質低下や損害賠償責任の負担、社会的信用の失墜、顧客企業との契約解除等により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (5) 法的規制、コンプライアンスについて 官公庁クラウド事業は、電気通信事業法、建設業法、放送法等の関連法規の規制を受けております。安全管理、安全教育などを実施する専任者を設置し法令遵守を徹底しておりますが、これら法令の違反が生じた場合や、法的規制が追加・変更された場合は、当社グループの事業に影響を与える可能性があります。今後新たな法令等が施行され、または既存法令等の解釈変更等がなされた場合には、当社グループの事業が制約を受け、業績に影響を与える可能性があります。 また、コンプライアンスに関しては、役員及び社員に対して法令を含む社会的規範への準拠を求める規程の制定、社内外における相談窓口の設置、定期的な意識調査とテストの実施等により、その定着に取り組んでおりますが、個人的な行為を含む違法・不正行為の発生等により、社会的信用の低下、ブランドイメージの棄損、損害賠償責任の負担、入札停止等が発生する可能性があります。 (6) 知的財産権について 当社グループは、ソフトウェアの開発を自社で行っておりますが、開発されたソフトウェアにかかる知的財産については、アプリケーションとして販売されるソフトウェアと異なり、クラウドからのサービス提供であることから模倣されるリスクは少なく、逆に特許申請による公開を避けるため、原則として特許権等の取得はしない方針であります。また、新たな取組を開始するに際しては、知的財産権に関する調査を行い、また、外注先等との契約にも知的財産権の取扱いを明瞭に定める等、紛争回避に努めており、これまで、当社グループは第三者より知的財産権に関する侵害訴訟等を提起されたことはありませんが、ソフトウェアに関する技術革新の顕著な進展により、当社グループのソフトウェアが第三者の知的財産権に抵触する可能性を的確に想定、判断できない可能性があります。また、当社グループの業務分野において認識していない特許等が成立している場合、損害賠償及び使用差し止めの訴えや、当該訴えに対する法的手続諸費用の発生等により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (7) 経営人材に関わるリスク 当社の経営陣は、各担当業務分野において重要な役割を果たしております。当社では、幹部社員に向けた教育の実施や、権限委譲を進め、計画的に次期経営人材の育成を図っております。また、取締役会や経営会議における情報共有の深化や議論の活発化、経営企画部門の強化を図るなど、特定の人物に依存しない組織体制の整備を進めております。しかしながら、経営陣のメンバーが何らかの理由により突然経営活動を行えなくなった場合、また、次期経営人材の育成・確保ができなかった場合は、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (8) 内部統制システムの不備 当社グループは、内部統制システムの強化を図るべく継続的な検討・見直しや、システム化によるリスクの低減を進めておりますが、内部統制上の重大な欠陥や弱点、あるいは内部統制からの逸脱等が認められた場合には、追加的なコストが発生することに加え、適時開示が不十分となること等により社会的信用が損なわれ、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (9) 子会社の管理体制について 当社は、連結子会社の運営について、適切な管理及び支援を行っております。しかしながら、当社による連結子会社への管理及び支援が適切に行われず、当該連結子会社の業績の悪化や不祥事等が発生した場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 自然災害等について 当社の本社、事業所、店舗は、一部を除き、和歌山市を中心とした和歌山県内に集中しており、東南海地方における大規模な地震が発生した場合には、物的・人的被害の発生により、事業継続が困難になる可能性があります。また、その他の災害、事故、事件等によっても、同様の状況が生じる可能性があります。このため、当社は事業継続計画を策定するとともに、耐震・免震構造のデータセンターの建設や高台への移転、和歌山・東京・大阪の国内3地域にバックアップセンターを設置する等の措置を講じ、重要業務の中断を防ぎ、また、中断したとしても速やかに復旧させる体制を整備しております。さらに、オフィス等の立地の見直しをさらに進めることに加え、テレワークを活用した地域を限定しない人材採用の推進や、管理部門の業務のオンライン化にも取り組んでおります。しかし、このような備えにも関わらず、災害等により物的・人的被害が発生した場合には、事業機会が減少し、また、サービス体制に支障が生じることにより損害賠償責任の負担、社会的信用の失墜、顧客との契約解除、管理業務の停滞、決算の遅延等が発生し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (11) 疫病の蔓延について 当社グループは、疫病が蔓延した場合であっても、事業継続計画に基づき事業を継続できる体制を整備しております。 しかし、疫病の蔓延が長期化、深刻化する場合には、商談機会の減少による新規取引案件の減少、出勤や客先訪問が困難になることによるサービスレベルの一時的・部分的な低下、機器や資材の生産・物流の停滞に伴う調達の遅延と、それによるシステム導入、工事進行、設備投資の遅れ、また、ドコモショップにおける来店客数の減少や店舗の臨時休業等が生じるおそれがあり、これらが当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (12) 減損損失の発生 当社グループは、サービス充実の観点から、M&Aに柔軟に取り組んでおります。M&Aに際しては、対象企業の財務・法務・事業等についてデュー・デリジェンスを行い、十分にリスクを吟味し、正常収益力を分析した上で機関決定を行っており、また、買収会社の業績管理の徹底を図っております。しかしながら、企業価値評価の検討が十分でなく、買収後に偶発債務の発生や未認識債務が判明する等、事前に把握できなかった問題が発生し、買収企業の事業計画が未達となった場合には、のれんの減損損失が発生する可能性があります。また、所有する有形固定資産やソフトウェアについて、経営環境や事業の状況の著しい変化等により収益性が低下し、十分なキャッシュ・フローを創出できない事態が発生した場合には、これらの資産の減損損失が発生する可能性があります。これら減損損失の発生が、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (13) 特定の仕入先・取引先への依存について モバイルネットワーク事業は、コネクシオ株式会社との代理店契約に基づく株式会社NTTドコモの二次代理店としてのドコモショップの運営及び携帯電話端末等の法人向け販売等であり、当社グループのモバイルネットワーク事業における仕入及び販売のほぼ100%がドコモブランドに依存しております。当社は株式会社NTTドコモ及びコネクシオ株式会社とは良好な関係を維持しており、提出日現在において解除事由等は生じておりませんが、両社の事業方針が変更された場合や、代理店契約が解除・解約等により終了した場合、又はその内容が大幅に変更された場合は、モバイルネットワーク事業の存続に支障が生じ、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 流通クラウド事業のうち専門店向けの「Retailpro」については、規模は相対的に小さいものの、米国Retail Pro International LLC社の代理店事業であり、仕入のほぼ100%を同社に依存しております。また、得意先についても上位2社への売上が約4割を占めている状況にあります。仕入先、得意先とは現在のところ良好な関係を維持していますが、仕入先、得意先において施策の変更等があった場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 官公庁クラウド事業のうち連結子会社である株式会社南大阪電子計算センターは、「NEC情報サービス事業グループ」に属しており、仕入のほとんどを日本電気株式会社に依存しております。同社とは現在のところ良好な関係を維持していますが、同社において施策の変更等があった場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (14) 業績の変動について 当社グループは、定常収入を経営上の重要指標と位置付けており、その規模は毎期安定的に増加しておりますが、定常収入以外の収入につきましては年度によって変動があります。とりわけ、官公庁クラウド事業については、国や自治体の予算の内容により需要が大きく変化するため、年度ごとの収益が安定しにくい性質があります。 また、大型の通信システムの施工やシステム導入・開発等の案件について、工事の完了やシステムの稼働、検収の時期が変動した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。さらに、可能な限り顧客との調整によって導入時期の調整を図っておりますが、案件の進捗状況や、納期の集中によって、収益が一時期に偏重することがあります。このため、特定の四半期業績のみをもって当社グループの通期業績見通しを判断することは困難であります。なお、2025年12月期の当社グループの業績は以下のとおりであります。 (単位:百万円) 当連結会計年度 (自  2025年1月1日  至  2025年12月31日) 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   通期 売上高   4,500   4,349   4,263   5,023   18,136 営業利益   414   576   343   511   1,846 経常利益   410   579   344   523   1,857 (15) 敵対的買収 当社は、株式を資本市場に公開しており、経営権の支配を目的に敵対的買収が行われる可能性があります。経営権を取得した株主の方針によっては、経営方針、業績や財務状態に影響を及ぼす可能性があります。 (16) 暗号資産の価格変動について トラスト事業においては、ブロックチェーン技術を利用した電子証明書発行サービス「CloudCerts」を提供しており、ブロックチェーン利用による手数料支払い、その他入出金などのために暗号資産を使用しております。暗号資産に関しては短期的な時価の変動が激しいことから、暗号資産の時価が著しく高騰した場合には、サービス提供における原価の上昇を招きますが、売上価格に転嫁できない場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,067字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、米国の通商政策による影響が自動車産業を中心にみられるものの、緩やかに回復しております。先行きにつきましては、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果が緩やかな回復を支えることが期待されますが、今後の物価動向や米国の通商政策をめぐる動向などの景気を下押しするリスクに留意する必要があります。また、金融資本市場の変動等の影響に引き続き注意する必要があります。 当社グループがサービスを提供する市場におきましては、人口減少等の社会構造の変化や、コロナ禍を契機に加速した働き方の多様化などを背景にDXやデジタル化に向けた投資需要は高まり続けております。 流通食品小売業においては、物価高の影響により、消費者の「節約志向」「買い控え傾向」が根強く続いております。さらに、仕入価格や光熱費、物流費、人件費の上昇等、コスト面での負担も重なり厳しい経営環境が続いております。中長期的には、人口減少に伴い、市場の縮小や、事業を担う人材の不足の深刻化が懸念されることに加え、業界内でのM&Aの活発化や、異業種からの参入による業界の垣根を越えた競争の激化などが想定されます。このように厳しさを増す経営環境を打開するには、DXの推進等による店舗運営の効率化や、卸売業・製造業との連携によるサプライチェーンの最適化等、生産性向上に向けた取組を進めることが不可欠であります。足元では、企業間の垣根を越えた物流の効率化に向けた取組が進むなど、非競争領域における協業やリソースの共同利用の考え方が着実に広がりを見せております。 官公庁においては、総務省から示されている「自治体デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進計画」に基づき、原則として2026年3月までにガバメントクラウド(注)を活用した標準準拠システムへの移行が進められており、官公庁および自治体におけるDXの本格的な展開が期待されます。また、マイナンバーカードと健康保険証・運転免許証との一体化をはじめとするマイナンバーカードの利用促進や行政手続の簡素化など、住民サービスの向上と行政の効率化に向けた取組も進展しております。 また、上記のように、商取引、行政手続など、あらゆる場面においてDXが推進される中、紙・対面に基づく様々なやりとりをサイバー空間において実現するためのデータ流通基盤となる「トラストサービス」へのニーズが飛躍的に高まっており、簡易かつ信頼性の高いサービスへの需要が今後拡大していくと考えられます。 携帯電話販売市場においては、端末の高価格化等による買い替えサイクルの長期化、オンラインショップでの販売や中古端末の流通拡大により、店頭での販売台数が減少傾向にあり、店舗数・店舗規模について、NTTドコモよりマーケットに合わせた戦略的な出店、効率化の方針が示されております。一方で、2026年3月に予定されている3Gサービス終了に伴う端末買い替え需要が拡大しております。 このような状況のもと、「LINK Smart~もたず、つながる時代へ~」をブランドコンセプトに、「シェアクラウド(共同利用型クラウド)」による安心、安全、低価格で高品質かつ高機能なクラウドサービスの提案を積極的に進めてまいりました。 また、当社は、WorkSmart「一人ひとりが主役~健康で活き活きと働きがいのある職場づくり~」をビジョンに掲げ、2025年度は最大9.0%(全社平均3.9%)となる給与水準の引き上げを実施いたしました。今後も持続的な待遇向上をはじめ、人的資本投資を進めてまいります。 以上の結果、当連結会計年度における業績は、売上高18,136百万円(前期比14.3%増)、営業利益1,846百万円(前期比47.0%増)、経常利益1,857百万円(前期比46.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,303百万円(前期比60.1%増)となり、過去最高業績を達成いたしました。 「第2 事業の状況 1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)目標とする経営指標」に記載のとおり、当社グループは定常収入を経営上の重要指標と位置づけております。当連結会計年度における定常収入は、サービス提供の拡大等により608百万円増加し、8,734百万円(前期比7.5%増)となり、順調に推移しました。 当連結会計年度におけるセグメント別の業績は、次のとおりであります。 <流通クラウド事業> 流通クラウド事業におきましては、小売業向けEDIサービス「BXNOAH」や、卸売業向けEDIサービス「クラウドEDI-Platform」等の普及拡大による定常収入の増加、「@rmsV6」の導入作業の進行に伴う売上の増加、各種サービス料金を改定したことによる売上の増加等により、増収となりました。一方、給与水準の引き上げや採用に伴う労務費・人件費の増加、「@rmsV6」の開発に係るソフトウェア償却費の増加等により減益となりました。 具体的には、中大規模顧客向けの新バージョン「@rmsV6」が、2025年3月に1社(既存顧客におけるバージョンV3からの切替)、同年4月に1社(新規顧客)稼働いたしました。また、導入及び開発の強化に向けた人材採用を実施し、体制強化を図りました。 小売業向け生鮮発注システム「せんどねっとV2」については、生鮮EDIに対する市場の需要が高まっており、豊富な導入実績を有する当社サービスへの引き合いが増加しております。こうした市場環境の変化を的確に捉えた営業展開の推進も奏功し、大手スーパーマーケット等複数の顧客での稼働が開始したほか、新規受注の獲得も順調に進展いたしました。 卸売業向けEDIサービス「クラウドEDI-Platform」については、他社サービスと当社サービスを併用していた大手顧客において当社サービスへの完全移行が完了するなど、シェア拡大を進めました。 さらに、「C2Platform」の商談支援サービスについては、一般社団法人日本加工食品卸協会がメーカー・卸売業間における商談業務の標準化推進を目的に新たに構築した商談支援システム「N-Sikle」のエンジンとして2024年12月に稼働を開始しており、卸売業界向けへの展開に向けた取組を進めました。 以上の結果、当連結会計年度における売上高は5,301百万円(前期比8.1%増)、セグメント利益(経常利益)は778百万円(前期比7.1%減)となりました。 <官公庁クラウド事業> 官公庁クラウド事業におきましては、自治体における基幹システムの統一・標準化関連案件、文書管理システム、防災行政無線工事、ネットワーク工事等の各種案件の進行により増収、増益となりました。 自治体DX関連サービスに関しましては、各サービスの全国展開に向けた取組を推進いたしました。文書管理システム「ActiveCity」について、複数の団体において稼働を開始し、それに伴い定常収入が増加いたしました。加えて、営業活動にも注力し、大田区や船橋市など大型案件を含む多くの受注を獲得いたしました。さらに、文書検索の大幅な効率化を図るため、AI技術を持つ企業を取得しました。 また、2025年3月より、電子認証サービス「マイナサイン」が東京都町田市の運用する図書館情報システムとの連携を開始し、オンライン窓口「みんなの窓口」が奈良市で稼働を開始しました。 さらに、2025年7月開催の展示会(自治体DX展)に出展し、今後のさらなるサービス展開に向けた取組にも注力いたしました。 以上の結果、当連結会計年度における売上高は8,477百万円(前期比24.3%増)、セグメント利益(経常利益)は1,202百万円(前期比135.9%増)となりました。 <トラスト事業> トラスト事業におきましては、デジタル証明書発行サービス「CloudCerts」のサービス提供拡大や受託開発案件の進行により増収となり、赤字幅は縮小いたしました。 「CloudCerts」については、新規顧客によるデジタル証明書の発行が開始されたほか、同サービスで発行したデジタル学生証が沖縄県内における一部の公共交通機関の通学証明書として利用可能となるなど、ユースケースの拡大も進展いたしました。 また、官公庁クラウド事業と連携した自治体向け市場の開拓を進め、和歌山県内の高等学校向けeスポーツ大会の大会公式認定証や、同県内で開催された子ども向けプログラミングコミュニティの会員証に「CloudCerts」が採用されました。 さらに、2025年4月開催の展示会(Japan DX Week)に出展し、新規受注の獲得、案件創出などの営業活動に注力しました。 以上の結果、当連結会計年度における売上高は147百万円(前期比82.3%増)、セグメント損失(経常損失)は61百万円(前期はセグメント損失81百万円)となりました。 <モバイルネットワーク事業> モバイルネットワーク事業におきましては、NTTドコモが定めるインセンティブ体系の変更に対応して各指標の目標達成に注力し、増収、増益となりました。また、2026年3月に控えている3Gサービスの終了に伴い、端末の買い替えが拡大いたしました。 以上の結果、当連結会計年度における売上高は4,209百万円(前期比3.6%増)、セグメント利益(経常利益)は377百万円(前期比40.8%増)となりました。 (注)上記に用いられる用語は以下のとおりであります。 ガバメントクラウド:政府共通のクラウドサービスの利用環境。クラウドサービスの利点を最大限に活用することで、迅速、柔軟、かつセキュアでコスト効率の高いシステムを構築可能とするもの。 当連結会計年度における生産、仕入、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。 (生産実績) 当社グループは生産活動を行っていないため、記載すべき事項はありません。 (仕入実績) 当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   仕入高(百万円)   前期比(%) 流通クラウド事業   407   100.3 官公庁クラウド事業   2,395   125.0 トラスト事業   0   105.8 モバイルネットワーク事業   2,639   98.6 合計   5,443   108.9 (注) 金額は、仕入価格によっております。 (受注実績) 当社グループは受注生産を行っていないため、受注実績の記載を省略しております。 (販売実績) 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前期比(%) 流通クラウド事業   5,301   108.1 官公庁クラウド事業   8,477   124.3 トラスト事業   147   182.3 モバイルネットワーク事業   4,209   103.6 合計   18,136   114.3 (注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) コネクシオ㈱   3,289   20.7   3,414   18.8 (2) 財政状態 当連結会計年度末の総資産は15,791百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,239百万円増加しました。 流動資産は、1,802百万円の増加となりました。これは主に、契約資産が739百万円、現金及び預金が615百万円、仕掛品が145百万円、売掛金が122百万円増加したことによるものです。 固定資産は、437百万円の増加となりました。これは主に、取得等によりソフトウエアが355百万円、投資その他の資産のその他に含まれる長期前払費用が271百万円、土地が134百万円、繰延税金資産が70百万円増加したことと、本勘定への振替等によりソフトウエア仮勘定が411百万円、償却等によりのれんが42百万円減少したことによるものです。 負債は、1,236百万円の増加となりました。これは主に、借入により短期借入金が1,250百万円、買掛金が176百万円、未払法人税等が106百万円、流動負債のその他に含まれる未払金が105百万円増加したことと、返済により長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)が472百万円減少したことによるものです。 純資産は、1,003百万円の増加となりました。これは主に、利益剰余金が親会社株主に帰属する当期純利益の計上により1,303百万円増加した一方で配当金の支払により189百万円減少したことと、自己株式の取得により156百万円減少したことによるものです。 (3) キャッシュ・フロー 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ615百万円増加し、2,141百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは1,581百万円の資金の増加(前連結会計年度は、1,151百万円の資金の増加)となりました。資金の増加の主な要因は、税金等調整前当期純利益1,845百万円、減価償却費1,052百万円、のれん償却額165百万円となっております。資金の減少の主な要因は、売上債権の増加額910百万円、法人税等の支払額513百万円となっております。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは1,213百万円の資金の減少(前連結会計年度は、1,261百万円の資金の減少)となりました。資金の減少の主な要因は、無形固定資産の取得による支出619百万円、有形固定資産の取得による支出563百万円となっております。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは244百万円の資金の増加(前連結会計年度は、299百万円の資金の減少)となりました。資金の増加の主な要因は、短期借入金の純増額1,100百万円となっております。資金の減少の主な要因は、長期借入金の返済による支出472百万円、配当金の支払額189百万円となっております。 当社グループの運転資金需要の主なものは、原材料及び商品の仕入のほか、外注費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また、長期資金需要は設備投資及びM&A投資であり、設備資金需要の主なものは、データセンター設備の増強のためのサーバー機器等への投資、ソフトウェア開発に係る費用などであります。 当社グループは、運転資金については自己資金より充当し、不足が生じた場合は金融機関からの短期借入により調達を行っております。また、長期資金については、自己資金で不足する場合は長期借入金等により調達を行っております。 当社グループの当連結会計年度末における設備の新設、改修等に係る投資予定金額とその資金調達の方法については、「第3 設備の状況 3.設備の新設、除去等の計画」に記載のとおりであります。 当社グループは複数の取引金融機関との間で当座貸越契約を締結し、資金需要を鑑み必要に応じて資金の借入を行える体制を整えております。これにより、資金の流動性は十分に確保されているものと判断しております。 なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は3,576百万円となっております。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成において、会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては過去の実績や現状等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。なお、当社グループが連結財務諸表の作成に際して採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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