概要
サイバーリンクスは和歌山県和歌山市に本社を置く情報通信企業である。1956年にテレビ修理業として創業し、1964年に株式会社南海無線として設立。現在は流通食品小売業向け基幹業務クラウドサービス「@rms基幹」、官公庁向け行政システム、ブロックチェーンを活用したトラストサービス、NTTドコモの携帯電話販売代理店事業を展開する。2025年12月期の売上高は181億円、営業利益18億円、従業員数815名である。
流通・官公庁・トラスト・モバイルの四事業
サイバーリンクスの事業は四つのセグメントで構成される。流通クラウド事業は、食品小売業向け基幹業務クラウド「@rms基幹」を中心に、EDIサービス「BXNOAH」や「クラウドEDI-Platform」、生鮮発注システム「せんどねっとV2」などを提供する。官公庁クラウド事業では、地方自治体向け行政情報システムの導入・保守、防災行政無線システムの施工・保守を行う。トラスト事業は、ブロックチェーン技術を用いたデジタル証明書発行サービス「CloudCerts」やマイナンバーカード活用の本人認証サービスを展開する。モバイルネットワーク事業は、NTTドコモの二次代理店として和歌山県下にドコモショップ10店舗を運営する。
定常収入を軸としたストック型ビジネス
同社は経営上の重要指標として「定常収入」を掲げる。これは情報処理料収入や保守料収入など継続的に得られる事業収入であり、ストック型ビジネスモデルの根幹である。2025年12月期の定常収入は87億円に達し、前期比7.5%増加した。この収入基盤により、開発や設備、人材への先行投資を可能とし、財務体質の安定化を図っている。中長期的には定常収入を2030年に126億円とする計画である。
和歌山発、全国へ広がるサービス網
本社を和歌山市紀三井寺に置き、東日本支社(東京)と西日本支店(大阪)を設置する。創業以来、和歌山県を地盤としてきたが、流通クラウド事業では全国の食品スーパーマーケットや卸売業を顧客とし、官公庁クラウド事業では全国の地方自治体にサービスを提供する。モバイルネットワーク事業も和歌山県内に限定されるが、トラストサービスは全国展開を視野に入れる。地域密着型サービスと全国規模のクラウドサービスの二軸で事業を展開する。
子会社2社を含むグループ体制
サイバーリンクスは、子会社2社(株式会社南大阪電子計算センター、株式会社シナジー)を含むグループを構成する。南大阪電子計算センターは官公庁クラウド事業に関与し、シナジーも同セグメントに属する。グループ全体で「シェアクラウド」の理念のもと、顧客企業のITコスト削減と経営効率化を支援する。近年はM&Aによる拡大ではなく、既存子会社との連携と内部開発を重視している。
業界の中での役割は業界特化型クラウドサービスプロバイダーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
事業別の売上と利益
2025/12期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 官公庁クラウド事業 | 85億円 | 47.0% | 12億円 | 14.1% |
| 流通クラウド事業 | 53億円 | 29.3% | 8億円 | 15.1% |
| モバイルネットワーク事業 | 42億円 | 23.2% | 4億円 | 9.5% |
| トラスト 事業 | 1億円 | 0.6% | -1億円 | -100.0% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01流通・食品小売・卸売業主力
食品小売業向け基幹業務クラウド「@rms基幹」を主力に、卸売業向けEDIサービス、商品画像データベース、多言語対応販売管理システムなどを提供。共同利用型クラウドでITコスト削減と経営効率化を支援する。
- @rms基幹
- 流通食品小売業向けの基幹業務クラウドサービス。販売管理などの基幹業務を共同利用型クラウドで提供する。
02官公庁・地方自治体準主力
地方自治体向けに行政情報システムの導入・保守・運用、防災行政無線システムなどの通信システムの施工・保守を提供する。
- 行政情報システム
- 地方自治体向けの行政情報システム。導入から保守運用までを提供する。
- 防災行政無線システム
- 自治体向けの防災行政無線システム。通信システムの施工・保守を提供する。
03デジタルトラスト市場副次
ブロックチェーン技術を活用したデジタル証明書発行サービスや、マイナンバーカードを活用したトラストサービスを提供する。
- CloudCerts
- ブロックチェーン技術を活用したデジタル証明書発行サービス。
04モバイル通信販売その他
NTTドコモの一次代理店であるコネクシオと代理店契約を締結し、二次代理店として和歌山県下でドコモショップ10店舗を運営する。
製品と技術
流通食品小売業向け基幹クラウド「@rms基幹」
同社の中核製品が流通クラウド事業の「@rms基幹」である。食品スーパーマーケット向けの基幹業務システムで、最新バージョンは「@rmsV6」として2025年に稼働を開始した。同システムは販売管理、仕入管理、在庫管理などを統合し、共同利用型クラウドとして提供される。周辺サービスとして、生鮮発注システム「せんどねっとV2」、EDIサービス「BXNOAH」や「クラウドEDI-Platform」があり、卸売業と小売業の連携を支援する。また、一般社団法人日本加工食品卸協会の商談支援システム「N-Sikle」のエンジンとしても採用されている。
地方自治体向け「ActiveCity」と防災無線
官公庁クラウド事業では、小規模自治体向けに「ActiveCity」という行政情報システムを提供する。これはガバメントクラウドに対応した標準準拠システムであり、文書管理や住民サービスなどをクラウドで実現する。また、防災行政無線システムの施工・保守も同事業の柱であり、自治体の防災インフラを支える。これらは「全国クラウドサービス」と「地域密着型サービス」の二軸で展開され、安定した収益源となっている。
ブロックチェーン活用のトラストサービス「CloudCerts」
トラスト事業の中核は、ブロックチェーン技術を利用したデジタル証明書発行サービス「CloudCerts」である。紙の証明書をデジタル化し、改ざん防止と真正性を確保する。さらに、Verifiable Credentials(VC)としての価値提供やウォレット機能の開発、デジタル証明書を流通させるプラットフォーム構築にも取り組む。マイナンバーカードを活用した本人認証サービスも含め、行政手続きや商取引のデジタル化における信頼基盤を提供する。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がサイバーリンクス
時価総額で並べると、掲載11社のなかで4番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 3934ベネフィットジャパン | 138億円 | 13.5倍 |
| 2 | 4013勤次郎 | 137億円 | 13.1倍 |
| 3 | 4299ハイマックス | 135億円 | 12.0倍 |
| 4 | 3683サイバーリンクス | 127億円 | 7.9倍 |
| 5 | 4055ティアンドエスグループ | 127億円 | 23.0倍 |
| 6 | 9658ビジネスブレイン太田昭和 | 127億円 | 11.9倍 |
| 7 | 4389プロパティデータバンク | 125億円 | 17.4倍 |
| 8 | 332Aミーク | 124億円 | 14.1倍 |
| 9 | 3979うるる | 122億円 | 16.5倍 |
| 10 | 3926オープンドア | 121億円 | — |
| 11 | 500ATOブックス | 121億円 | 9.3倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 8件
テレビ修理業として創業した1956年
サイバーリンクスの起源は1956年5月、和歌山市で創業された「村上テレビサービスステーション」である。テレビの組立・修理を主業とする個人事業であり、当時の家電普及期の需要に支えられた。この小規模なサービスステーションが、後に情報通信企業へと変貌する出発点となった。創業から約8年間、地域密着型の家電修理業として事業を継続した。
南海無線設立と官公庁向け通信事業への進出
1964年5月、資本金200万円で株式会社南海無線を設立した。松下通信工業の代理店として、官公庁向け通信制御システムの販売・保守管理を開始する。これにより、テレビ修理から法人向け通信機器事業へと転換した。官公庁という安定した顧客基盤を得たことが、後の官公庁クラウド事業の礎となった。
商号変更と携帯電話販売代理店業務の開始
1974年10月、南海通信特機株式会社に商号変更。1993年11月には、松下電器産業の傘下代理店として、エヌ・ティ・ティ関西移動通信網(現NTTドコモ)の携帯電話販売代理店業務を開始した。この時点でモバイル事業のルーツが形成され、以後30年以上にわたりドコモショップの運営を継続する。携帯電話の普及期に合わせた代理店契約が、現在のモバイルネットワーク事業につながっている。
本社移転と合併によるサイバーリンクス誕生
1999年5月、本社を和歌山市紀三井寺に移転。2000年1月、南海通信特機を存続会社として、南海オーエーシステム、関西中部リテイルネットワークシステムズ、エムディービーセンターの3社を吸収合併し、株式会社サイバーリンクスに商号変更した。同時に東京支社(現東日本支社)と大阪支社(現西日本支店)を設置。このグループ再編により、社名が現在のものとなり、全国展開の基盤が整った。
子会社化とiDC開設によるインターネット技術の強化
2000年10月、インターネット技術強化のため、株式交換により株式会社テレコムわかやまを子会社化。2001年9月にはインターネットデータセンター(iDC)を開設した。これらの施策は、後のクラウドサービス事業への布石であり、自社保有のデータセンターを持つことで、共同利用型クラウド「シェアクラウド」の展開が可能となった。この時点で、現在の事業構造の原型がほぼ完成した。
年表8件を開く
1950年代
- 1956年5月創業テレビの組立・修理業として和歌山市に村上テレビサービスステーションを創業。
1960年代
- 1964年5月和歌山市橋丁に資本金2百万円をもって㈱南海無線を設立。松下通信工業㈱の代理店として官公庁通信制御システムの販売・保守管理を開始。
1970年代
- 1974年10月商号変更南海通信特機㈱に商号変更。
1990年代
- 1993年11月松下電器産業㈱の傘下代理店として、エヌ・ティ・ティ関西移動通信網㈱(現㈱NTTドコモ)の携帯電話販売代理店業務を開始。
- 1999年5月本社を和歌山市紀三井寺に移転。
2000年代
- 2000年1月M&A南海通信特機㈱を存続会社として南海オーエーシステム㈱、関西中部リテイルネットワークシステムズ㈱及び㈱エムディービーセンターを吸収合併し、㈱サイバーリンクスに商号変更。東京支社(現東日本支社)及び大阪支社(現西日本支店)を設置。
- 2000年10月M&Aインターネット技術強化を図るため、株式交換により㈱テレコムわかやまを子会社化。
- 2001年9月iDC(インターネットデータセンター)を開設。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/12期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。
- 定常収入2030年12月期まで126億円
- 売上高2030年12月期まで221億円
- 経常利益2030年12月期まで30.0億円
- ROE2030年12月期まで13.0%以上
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
流通クラウドの拡大と次世代基幹システム開発
食品スーパー向けに「@rmsV6」や「AI自動発注」の展開を加速し、AI機能を組み込んだ次世代基幹システムを開発。企業間連携プラットフォームの浸透や非食品小売分野への展開、専門店向けシステム「RetailPro」による海外進出支援も進める。
- 02
官公庁クラウドの二軸展開とAI実装
成長ドライバーの「全国クラウドサービス」と安定収益基盤の「地域密着型サービス」をバランスよく展開。特に小規模自治体向け「ActiveCity」の導入加速とAI機能実装による付加価値向上を図る。
- 03
デジタルトラストサービスの拡充
デジタル証明書発行サービス「CloudCerts」の拡大に加え、Verifiable Credentials(VC)としての価値提供、ウォレット機能開発や証明書流通プラットフォーム構築に取り組む。
- 04
モバイルネットワーク事業の進化と生産性向上
顧客基盤維持と応対品質向上に努め、金融商品取扱開始を見据えた資格取得支援やデジタルデバイド解消の出張型サービスを展開。本部への業務集約で店舗運営の生産性向上を推進する。
- 05
人的資本投資と資本効率向上
全社員が健康で効率よく働ける環境を実現するため、戦略的人材育成制度の整備や人事制度再構築を進める。資本コストを意識しROE(自己資本利益率)13%以上を目標に、AI活用による生産性向上や最適な資本運用で資本効率向上を図る。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で815人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は565万円で、9期前と比べて+20.9%。平均年齢は37.9歳、平均勤続年数は10.0年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年12月 | — | — | — | 455 | — |
| 2017年12月 | — | — | — | 475 | — |
| 2018年12月 | — | — | — | 476 | — |
| 2019年12月 | 467 | 37.1 | 8.5 | 663 | — |
| 2020年12月 | 495 | 37.2 | 9.5 | 672 | — |
| 2021年12月 | 510 | 37.7 | 9.9 | 680 | — |
| 2022年12月 | 467 | 37.2 | 9.3 | 808 | — |
| 2023年12月 | 533 | 37.4 | 9.7 | 794 | — |
| 2024年12月 | 543 | 37.8 | 10.1 | 786 | 165 |
| 2025年12月 | 565 | 37.9 | 10.0 | 815 | 221 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社2社(国内 2 / 海外 0、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。
- 国内株式会社南大阪電子計算センター(注2、4)大阪府貝塚市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社シナジー(注2)沖縄県宜野湾市 · 連結子会社議決権100.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年12月期の売上高は181億円、営業利益は18億円。前期と比べると増収増益で、売上が+13.8%、利益が+38.5%。
会社が出している今期の予想2026年12月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 192億円 | 181億円 |
| 営業利益 | 19億円 | 18億円 |
| 純利益 | 13億円 | 13億円 |
| 1株あたり配当 | ¥35 | ¥35 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年2Qで、売上は102億円、営業利益は14億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+15.9%、営業利益は+40.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年1Q | 42 | 3 | 7.1 | 0 |
| 2023年2Q | 35 | 3 | 8.6 | 1 |
| 2023年3Q | 33 | 1 | 3.0 | 1 |
| 2023年4Q | 40 | — | — | 2 |
| 2024年1Q | 43 | 4 | 9.3 | 2 |
| 2024年2Q | 36 | 2 | 5.6 | 1 |
| 2024年4Q | 80 | 7 | 8.8 | 5 |
| 2025年2Q | 88 | 10 | 11.4 | 7 |
| 2025年4Q | 93 | 8 | 8.6 | 6 |
| 2026年2Q | 102 | 14 | 13.7 | 10 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2012年12月期からの14期で、売上は71億円から181億円へ2.5倍に増えた。直近期の営業利益率は9.9%。売上は3期、純利益は2期の連続増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年12月 | 71 | — | 3 | — | 2 |
| 2013年12月 | 75 | — | 3 | — | 2 |
| 2014年12月 | 88 | — | 6 | — | 4 |
| 2015年12月 | 93 | — | 7 | — | 4 |
| 2016年12月 | 93 | — | 6 | — | 3 |
| 2017年12月 | 96 | — | 6 | — | 3 |
| 2018年12月 | 97 | — | 5 | — | 3 |
| 2019年12月 | 104 | — | 5 | — | 3 |
| 2020年12月 | 128 | — | 10 | — | 6 |
| 2021年12月 | 132 | — | 10 | — | 6 |
| 2022年12月 | 122 | — | 11 | — | 9 |
| 2023年12月 | 150 | — | 11 | — | 4 |
| 2024年12月 | 159 | 13 | 13 | 8.2 | 8 |
| 2025年12月 | 181 | 18 | 19 | 9.9 | 13 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年12月期
売上高181億円のうち、営業利益として残るのは18億円で9.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は13億円、売上の7.2%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金67.4%122億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金22.7%41億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.9%18億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2025年12月期は営業CFが16億円、投資CFが−12億円で、差し引きのフリーCFは4億円。この組み合わせは「積極投資型」にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面。期末の手元現金は21億円で、売上の1.4ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年12月 | 4 | −3 | −2 | 1 | 4 |
| 2013年12月 | 1 | −6 | 4 | −5 | 2 |
| 2014年12月 | 3 | −8 | 4 | −5 | 4 |
| 2015年12月 | 9 | −4 | −5 | 5 | 5 |
| 2016年12月 | 8 | −7 | −1 | 1 | 5 |
| 2017年12月 | 6 | −8 | 1 | −2 | 4 |
| 2018年12月 | 8 | −6 | −1 | 2 | 4 |
| 2019年12月 | 11 | −23 | 22 | −12 | 14 |
| 2020年12月 | 7 | 3 | −6 | 10 | 19 |
| 2021年12月 | 20 | −7 | −6 | 13 | 26 |
| 2022年12月 | 10 | −23 | 5 | −13 | 23 |
| 2023年12月 | 12 | −12 | −3 | 0 | 19 |
| 2024年12月 | 12 | −13 | −3 | −1 | 15 |
| 2025年12月 | 16 | −12 | 2 | 4 | 21 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2025年12月期の総資産は158億円。このうち返さなくてよい自己資本が91億円で、自己資本比率は57.1%(業種中央値63.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2012年12月 | 33 | 14 | 19 | 43.3 |
| 2013年12月 | 39 | 16 | 23 | 40.3 |
| 2014年12月 | 52 | 27 | 25 | 51.3 |
| 2015年12月 | 52 | 32 | 20 | 60.8 |
| 2016年12月 | 54 | 34 | 20 | 62.9 |
| 2017年12月 | 58 | 36 | 22 | 62.2 |
| 2018年12月 | 62 | 39 | 23 | 62.0 |
| 2019年12月 | 96 | 45 | 51 | 45.9 |
| 2020年12月 | 101 | 50 | 51 | 49.5 |
| 2021年12月 | 97 | 54 | 43 | 55.1 |
| 2022年12月 | 127 | 71 | 56 | 55.1 |
| 2023年12月 | 131 | 74 | 57 | 56.3 |
| 2024年12月 | 136 | 81 | 54 | 59.4 |
| 2025年12月 | 158 | 91 | 66 | 57.1 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで605社中212位あたり、逆に低いのは自己資本比率で605社中370位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,112で、1年前と比べて-25.4%。過去52週の値幅のなかでは25%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 7.9倍 |
| PER (会社予想) | 9.4倍 |
| PBR | 1.31倍 |
| 配当利回り | 3.15% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1ヶ月で+3.5%上昇。25日線(1024円)を+2.6%上回り、75日線(1027円)も突破。52週高値2064円からは-49.1%。6月に安値940円をつけ反発。7月に入り1000円台後半で推移。出来高は1〜3万株。RSI64と中立圏。週足では25日線が上向きに転換。長期では200日線が抵抗。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)。
PER 9.14倍は業界平均29.65倍を大幅に下回り、PBR 1.24倍も同平均3.44倍より低い。ROE 15.3%は良好で収益性は高いが、無配当であり株主還元面で課題。割安だが配当がなく、成長期待が株価に織り込まれていない可能性もある。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 7.9倍 | 47.9倍 |
| PER (予想) | 9.4倍 | — |
| PBR | 1.31倍 | 2.96倍 |
| ROE | 15.3% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
成長性と収益性のバランスが焦点。強気派はクラウドシフトとAI需要拡大による持続的な増収・増益基調を評価。一方、弱気派は競争激化による成長鈍化リスクや、利益率の改善ペースの不透明感を懸念。
- クラウドシフト継続
ストック型収益が増加傾向で、安定した売上成長が期待できる。
- AI需要追い風
音声認識やAI-OCRの導入案件が増加、2025年12月期も増収増益予想。
- バリュエーション割安
PER9倍台と成長株としては割安、ROE15%超の収益性を考慮すれば余地あり。
- 2025/12期営業利益18億円、前期比38%増2025年12月期影響強
営業利益13→18億円と大幅増益、PER9倍台の割安感
- 営業利益率9.94%へ改善2025年12月期影響中
営業利益率8.18%→9.94%と1.76pt改善、収益性向上
- 売上高181億円、前期比14%増2025年12月期影響中
売上高159→181億円と2桁成長、勢い持続
- PER9.14倍の割安バリュエーション継続影響弱
成長率に対してPER9倍台は割安、株価上昇余地
- 競争激化リスク
コンタクトセンター市場には多くの競合が参入、価格競争が収益率を圧迫する可能性。
- 利益成長の不透明感
2024年12月期は営業利益率8%に改善も、今後の拡大ペースは不確実。
- 業績変動リスク
大口案件の獲得時期により四半期業績がぶれる可能性がある。
- 無配政策で配当利回り0%継続影響弱
配当なし、インカムゲイン期待できず需給弱含み
- 外国人保有率4.86%と低い継続影響弱
海外投資家保有比率低く、需給拡大に時間
- 売上高181億円計画の達成リスク2025年下期影響中
前期比14%増収計画、経済環境次第で下方修正の可能性
- 営業利益率10%未満と低水準通年影響中
2024/12期実績8.18%、高収益企業に比べ劣る
- ARR (年間経常収益)
- サブスク収益の成長を測る核心指標。
- 営業利益率
- 競争環境下での収益性改善度合いを確認。
- 解約率
- 既存顧客の定着度とサービス競争力を評価。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり35円で、前期から+76.5%。いまの株価に対する利回りは3.15%。増配か配当維持が2年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2016年12月 | 7 | — | 19.1 |
| 2017年12月 | 8 | 21.2 | 30.8 |
| 2018年12月 | 8 | 0.0 | 24.2 |
| 2019年12月 | 8 | 0.0 | 27.9 |
| 2020年12月 | 16 | 100.0 | 6.6 |
| 2021年12月 | 12 | −25.0 | 20.7 |
| 2022年12月 | 13 | 8.3 | 19.6 |
| 2023年12月 | 13 | 0.0 | 30.5 |
| 2024年12月 | 17 | 30.8 | 19.1 |
| 2025年12月 | 30 | 76.5 | 39.4 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥35
株主
有価証券報告書より
2025年12月期末の株主数は延べ3,867人。区分でいちばん多いのは個人・その他で48.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が42.9%を占め、残る57.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年12月% | 2021年12月% | 2022年12月% | 2023年12月% | 2024年12月% | 2025年12月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 49.4 | 47.3 | 50.2 | 55.0 | 51.5 | 48.8 |
| 事業法人 | 33.6 | 33.4 | 31.9 | 31.9 | 36.4 | 36.8 |
| 外国法人 | 2.4 | 1.6 | 1.6 | 1.2 | 2.7 | 4.8 |
| 金融機関 | 10.3 | 12.3 | 10.9 | 8.1 | 5.5 | 3.9 |
| 証券会社 | 1.9 | 3.0 | 3.2 | 1.5 | 1.8 | 3.5 |
| 自己株式 | 0.2 | 2.0 | 1.9 | 1.9 | 1.9 | 3.0 |
| 政府・自治体 | 2.4 | 2.3 | 2.1 | 2.1 | 2.1 | 2.1 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.2 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社サイバーコア | 23.66 |
| 02 | 株式会社エフティグループ | 3.53 |
| 03 | サイバーリンクス従業員持株会 | 3.04 |
| 04 | 一般財団法人サイバーリンクス福祉財団 | 2.63 |
| 05 | 新村 健造 | 2.09 |
| 06 | 小池 秀之 | 1.81 |
| 07 | 小池 陽子 | 1.73 |
| 08 | 株式会社紀陽銀行 | 1.66 |
| 09 | 株式会社SBI証券 | 1.58 |
| 10 | 和歌山県 | 1.47 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-08-20株式会社エフティグループ新規の大量保有報告5.00%
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で−8%、1株純資産は14期で−31%。直近期のROEは15.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年12月 | 128 | 1,177 | 11.4 | — | 19.6 |
| 2013年12月 | 53 | 437 | 12.7 | — | 20.2 |
| 2014年12月 | 85 | 562 | 18.1 | 17.0 | 15.4 |
| 2015年12月 | 89 | 649 | 14.7 | 15.1 | 14.8 |
| 2016年12月 | 34 | 352 | 10.2 | 14.8 | 19.1 |
| 2017年12月 | 26 | 372 | 7.2 | 25.8 | 30.8 |
| 2018年12月 | 33 | 397 | 8.6 | 14.4 | 24.2 |
| 2019年12月 | 28 | 428 | 6.3 | 22.3 | 27.9 |
| 2020年12月 | 62 | 482 | 13.7 | 43.1 | 6.6 |
| 2021年12月 | 63 | 516 | 12.5 | 16.7 | 20.7 |
| 2022年12月 | 87 | 632 | 14.7 | 10.7 | 19.6 |
| 2023年12月 | 40 | 660 | 6.2 | 19.1 | 30.5 |
| 2024年12月 | 73 | 720 | 10.6 | 10.7 | 19.1 |
| 2025年12月 | 117 | 815 | 15.3 | 11.5 | 39.4 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
16名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は16名。2025/12期の役員報酬は総額199百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 村上恒夫 | 代表取締役 会長 | 78 | 100,089 |
| 東直樹 | 代表取締役 社長 | 70 | 33,523 |
| 湯川隆志 | 常務取締役 | 68 | 26,275 |
| 水間乙允 | 取締役 | 64 | 35,612 |
| 松山浩士 | 取締役 | 57 | 8,301 |
| 中越康之 | 取締役 | 61 | 7,365 |
| 鳥居孝行 | 取締役 | 54 | 22,165 |
| 盛田義次 | 取締役 | 69 | 22,050 |
| 本間英明 | 取締役 | 68 | — |
| 内田善彦 | 取締役 | 58 | — |
| 下宏 | 取締役 | 80 | — |
| 森本鉄平 | 取締役(監査等委員) | 47 | — |
残りの役員4名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 山﨑和典 | 取締役(監査等委員) | 63 | — |
| 宮内宏 | 取締役(監査等委員) | 65 | — |
| 田中祥博 | — | 67 | — |
| 比嘉克久 | 取締役 | 57 | 2,000 |
役員報酬の内訳2025/12期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 7 | 150 | 19 | 169 | 24 |
| 社外取締役 | 8 | 30 | — | 30 | 4 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/12期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容947字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題5,454字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク9,027字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)7,067字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
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- 有価証券報告書有価証券報告書-第62期(2025/01/01-2025/12/31)2026-03-26
- 半期報告書半期報告書-第62期(2025/01/01-2025/12/31)2025-08-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第61期(2024/01/01-2024/12/31)2025-03-31
- 半期報告書半期報告書-第61期(2024/01/01-2024/12/31)2024-08-09
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- 有価証券報告書有価証券報告書-第60期(2023/01/01-2023/12/31)2024-03-28
- 四半期報告書四半期報告書-第60期第3四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第60期第2四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 四半期報告書四半期報告書-第60期第1四半期(2023/01/01-2023/03/31)2023-05-15
- 有価証券報告書有価証券報告書-第59期(2022/01/01-2022/12/31)2023-03-29
- 四半期報告書四半期報告書-第59期第3四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
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