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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ティアンドエスグループ

T&S Group Inc.4055 · Growth · 情報・通信業

大手企業向けシステム開発を軸に、半導体工場の基幹システムとAIソリューションで成長を目指す。

概要

ティアンドエスグループ株式会社は、神奈川県横浜市に本社を置くシステムインテグレーターである。1985年と1996年に設立された2社を源流とし、2016年の合併で誕生した。2025年9月期の連結売上高は41億円、従業員数は368名。事業はDXソリューション、半導体ソリューション、AIソリューションの3カテゴリーで構成され、大手企業向けのシステム開発から運用保守までを手掛ける。2020年に東証マザーズへ上場し、2022年にグロース市場へ移行した。

3つのカテゴリーで構成される事業ポートフォリオ

当社グループは「システム開発及びその関連サービス」の単一セグメントだが、事業をDXソリューション、半導体ソリューション、AIソリューションの3カテゴリーに区分している。DXソリューションカテゴリーは重電・社会インフラ・業務系アプリケーションの領域で大手企業顧客向けにシステム開発と運用保守を提供し、売上の過半を占める。半導体ソリューションカテゴリーはキオクシアグループやソニーグループなどの半導体工場向け生産管理システムの開発・保守・運用を手掛ける。AIソリューションカテゴリーはAI・画像認識・ハードウエア制御などの高度技術を活用した受託開発や研究開発支援を提供し、急成長を狙う位置づけである。2025年9月期のカテゴリー別売上高は、DXソリューションが2,392,911千円、半導体ソリューションが1,278,527千円、AIソリューションが431,879千円であった。

大手企業を軸とした顧客戦略と長期取引の構造

当社グループは日立グループ、東芝グループ、キオクシアグループ、ソニーグループなど大手企業を主要取引先とし、そのグループ各社との取引にも展開している。特に大規模システムの受託開発と、開発後の運用・保守を長期にわたって提供することで、スポット取引に終わらない継続的な受注を生み出すモデルを採用する。半導体ソリューションカテゴリーでは、工場内システムの特殊性・機密性から参入障壁が高く、30年近い関係を築いてきた顧客との安定した取引が強みとなっている。DXソリューションでも、コンサルティングから要件定義、設計、開発、テスト、検証、運用保守までワンストップで対応できる体制を整え、継続的なアフターサービスを通じて次の案件につなげている。

持株会社体制への移行とグループ展開の加速

2024年6月、会社分割により持株会社体制へ移行し、商号をティアンドエス株式会社からティアンドエスグループ株式会社に変更した。これと前後して、2024年1月にティアンドエス分割準備株式会社(現ティアンドエス株式会社)を設立し、同年11月にはイントフォー株式会社を連結子会社として設立、2025年1月にはエクステージ株式会社の株式を取得して連結子会社化した。2025年4月には、ティアンドエス株式会社からイントフォー株式会社へAIソフトウエア開発関連事業を承継するなど、グループ内での機能分化を進めている。本社所在地は神奈川県横浜市西区みなとみらい。国内には四日市、北上、戸塚、熊本、長崎、名古屋に事業所を置く。

堅実な財務体質と高い自己資本比率

2025年9月期末の総資産は3,662,958千円、自己資本比率は79.5%と高い水準にある。流動資産は3,369,815千円で、現金及び預金が2,599,838千円と潤沢な手元資金を保有する。負債合計は749,898千円で、有利子負債はほぼゼロである。当連結会計年度(2024年10月~2025年9月)の売上高は4,103,317千円、営業利益756,443千円、経常利益753,712千円、親会社株主に帰属する当期純利益509,237千円を計上した。中期経営目標として、2031年までに売上高100億円、EBITDA20億円、時価総額300億円を掲げている。

全国7拠点でエンジニアを広く採用する体制

当社グループは神奈川県横浜市の本社のほか、四日市事業所(三重県)、北上事業所(岩手県)、戸塚事業所(神奈川県)、熊本事業所(熊本県)、長崎事業所(長崎県)、名古屋事業所(愛知県)の計7拠点を国内に展開する。これは顧客の工場や事業所の近接地に開発拠点を置くことで、密なコミュニケーションと迅速な対応を可能にする狙いがある。半導体ソリューションではキオクシアの四日市工場や北上工場に近接する拠点を開設し、DXソリューションでは顧客の主要拠点である東海・九州エリアにも対応している。エンジニアの採用・育成にも注力し、AIソリューションでは博士号保有者など高度人材の積極採用と大学との共同研究を行っている。

業界の中での役割はエンタープライズ向けシステムインテグレーターにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
41億円
営業利益
8億円
営業利益率
19.5%
純利益
5億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/9
事業売上構成比利益利益率
DXソリューション24億円58.5%
半導体 ソリューション13億円31.7%
AIソリューション4億円9.8%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01大手企業(重電・社会インフラ等)主力

日立グループや東芝グループなど大手企業向けに、重電、社会インフラ、業務系アプリケーションのシステム開発を請け負う。コンサルティングから開発、運⽤・保守までのワンストップ対応が強みで、長期アフターサービスで継続的な受注を実現している。

主要顧客日立グループ、東芝グループ

02半導体製造企業準主力

キオクシア、ソニーなど半導体工場向けに、生産管理システムなどの基幹システムの開発と運用・保守を提供。半導体工場の特殊性に対応できる数少ない企業として、長年のノウハウを持つ。近年の半導体投資活発化で需要が拡大している。

主要顧客キオクシアグループ、ソニーグループ

主な製品・サービス2
生産管理システム
半導体工場内の生産工程を管理する基幹システム。ウェハ製造の歩留まりやスケジュール管理など、特殊な要件に対応する。
工場内システム運用・保守
半導体工場のシステム監視、データ管理、ヘルプデスクなどの運用業務。工場の安定稼働を支える。

03AI関連企業副次

AI製品を開発する企業向けに、機械学習・画像認識・ソフトウェア最適化などの高度技術を活用した受託開発や研究開発支援を提供。最新エッジAIプロセッサを用いたソリューションで成長を目指している。

主な製品・サービス2
AIソフトウェア受託開発
AIアルゴリズムや画像認識ソフトウェアの設計・開発。高度な技術が求められる分野で知見を持つ。
AIソリューションサービス
最新エッジAIプロセッサの性能を引き出すソフトウェアソリューション。機械学習の高性能化を支援。

製品と技術

DXソリューション:重電・社会インフラ向け大規模システム開発

DXソリューションカテゴリーでは、日立グループや東芝グループなどの大手企業向けに、重電機器、社会インフラ、業務系アプリケーションの情報システムを開発する。具体的には、発電所や鉄道などの制御システム、基幹業務システム、クラウド移行支援などである。特徴は、コンサルティングから要件定義、設計、開発、テスト、検証、さらに運用保守までをワンストップで提供する点にある。開発後の長期保守契約により継続的な収益を得るモデルで、2025年9月期の売上高は2,392,911千円と全売上の約58%を占める。顧客は製造業、社会インフラ企業、サービス業と多岐にわたるが、大規模なシステム開発案件とその後のアフターサービスを主要な事業モデルとしている。

半導体ソリューション:工場生産管理システムの開発と運用

半導体ソリューションカテゴリーでは、キオクシアグループ、ソニーグループ、東芝グループの半導体工場向けに、生産管理システムを中心とする基幹システムの開発・保守・運用を提供する。半導体工場のシステムは特殊性・機密性が高く、ノウハウを持つ開発企業が少ないため、30年近い実績が参入障壁となっている。提供範囲は、生産管理システムの新規開発に加え、稼働後のシステム監視、データバックアップ管理、不正アクセス管理、ヘルプデスク、さらに改良・改修や調整・修理などの保守サービスまで含む。工場が存続する限り安定的に継続できるストック型の収益構造が特徴で、2025年9月期の売上高は1,278,527千円。近年の国内半導体投資の活況が追い風となっている。

AIソリューション:機械学習・画像認識の受託開発と研究支援

AIソリューションカテゴリーでは、AI関連製品を開発する顧客向けに、機械学習、ディープラーニング、画像認識、ソフトウエア最適化、ハードウエア制御などの高度技術を駆使したサービスを提供する。具体的には、AIソフトウエアや画像認識ソフトウエアの受託開発、AIアルゴリズムやAIモデルの研究開発支援、生成AIを活用したソフトウエア開発効率化支援、最新エッジAIプロセッサを用いたソリューションなどである。東北大学国際集積エレクトロニクス研究開発センターとの共同研究契約(2019年)を結ぶなど、大学との連携も行う。博士号保有者を含む高度人材を積極採用し、3カテゴリー中最も成長が期待される分野と位置付ける。2025年9月期の売上高は431,879千円であり、AI需要の高まりを背景に好調に推移している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

AI・DX領域の独立系、高収益で成長中

ティアンドエスグループは、AI・データ分析を軸にDX支援を手掛ける独立系IT企業。直近実績で売上高30億円(2024年9月期)ながら営業利益率16.67%と高収益を達成。業界内では、スタートアップに近い規模感でありながら、大手SIerとは異なる専門性を強みとする。同業のVRAIN SolutionもAI特化で成長しているが、同社はデータ分析から業務システム構築までをワンストップで提供する点で差別化している。また、Cocoliveとの比較では、同社が製造業向けDXに強みを持つ一方、ティアンドエスグループは顧客業種が分散しており、特定セクター依存リスクが低い。ただし、競合のソラコムやハッチ・ワークはIoTやHR領域で独自のポジションを築いており、同社の今後の市場開拓が課題となる。

強み

  • 営業利益率16.67%(2024/9期)と業界平均を上回る高収益を達成し、効率的な事業運営が強み。
  • AI・データ分析に特化した技術力で差別化し、大手SIerと異なるニッチ市場を開拓。
  • 2024/9期売上30億→2025/9期41億と約37%増収の見込みで、高い成長性を示す。
  • データ分析からシステム構築まで一貫対応可能で、顧客の課題解決をトータルに支援。

課題

  • 売上高30億円規模で、大型案件受注や大手顧客との取引拡大にはリソース不足の懸念。
  • AI・DX市場は多数のスタートアップが参入。差別化維持と市場シェア拡大が急務。
  • AIエンジニアの需要が高く、優秀な人材の採用・定着が成長の鍵となる。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がティアンドエスグループ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13657ポールトゥウィンホールディングス140億円
25586Laboro.AI139億円90.0倍
33934ベネフィットジャパン138億円13.5倍
44013勤次郎137億円13.1倍
54299ハイマックス135億円12.0倍
64055ティアンドエスグループ127億円23.0倍
79658ビジネスブレイン太田昭和127億円11.9倍
83683サイバーリンクス127億円7.9倍
94389プロパティデータバンク125億円17.4倍
10332Aミーク124億円14.1倍
113979うるる122億円16.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 21件

2つの前身企業の設立と個別の成長

当社グループの起源は、1985年3月に神奈川県横浜市港北区で設立された株式会社シナノシステムエンジニアリングと、1996年8月に同市西区で設立された株式会社テックジャパンの2社である。いずれもソフトウエア開発請負を目的として設立された。テックジャパンは半導体工場向けシステム開発を得意とし、創業以来キオクシアグループ(旧東芝メモリ)などとの取引を積み重ねてきた。シナノシステムエンジニアリングは重電・社会インフラ分野のシステム開発を手掛け、それぞれ異なる顧客基盤と技術ノウハウを蓄積した。

脱Notesプロジェクトと手術シミュレータへの参画

2010年4月、テックジャパンはIBM社のNotesからMicrosoft社のSharePointへの移行(脱Notes)に関する大規模プロジェクトを受注した。これは企業のグループウェア移行ニーズの高まりを捉えた大型案件であり、その後も同種の案件獲得につながった。2012年7月には、シナノシステムエンジニアリングが横浜市推進の「京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区」における「腹腔鏡下手術の術前支援機器の開発(手術シミュレータ開発)」プロジェクトに参画した。医療分野への応用を模索する取り組みであり、後にAIソリューションの基盤となる画像認識・シミュレーション技術の蓄積に貢献した。

2社の新設合併によるティアンドエス株式会社の発足

2016年11月、株式会社テックジャパンと株式会社シナノシステムエンジニアリングが新設合併し、ティアンドエス株式会社が設立された。存続会社ではなく新会社を設ける方式で、本社を横浜市西区、横浜開発センターを同市神奈川区に置いた。これにより両社の顧客基盤と技術力を統合し、DX・半導体・AIの3分野を横断する体制が整った。2017年11月には横浜開発センターを本社へ統合し、業務効率化を図った。2018年3月には本社でISO/IEC27001(情報セキュリティマネジメント)を取得し、品質管理体制を強化した。

半導体需要の追い風を受けた拠点拡大と上場

2018年6月に三重県四日市市に四日市事業所、2019年7月に岩手県北上市に北上事業所を開設した。いずれもキオクシアグループの半導体工場に近接する拠点であり、増大する半導体投資に対応するためである。2020年8月には東京証券取引所マザーズに株式を上場し、資金調達力と知名度を向上させた。上場後も事業拡大を継続し、2020年10月に戸塚事業所、2022年7月に熊本事業所、2023年4月に長崎事業所を開設した。2022年4月には東証の市場区分見直しによりマザーズからグロース市場へ移行した。

持株会社体制への移行と子会社の設立・取得

2024年1月、ティアンドエス分割準備株式会社(現ティアンドエス株式会社)を設立し、同年6月の会社分割により持株会社体制へ移行した。商号をティアンドエスグループ株式会社に変更し、純粋持株会社としてグループ全体の経営管理を行う形に改めた。2024年11月にはイントフォー株式会社を連結子会社として設立し、2025年1月にはエクステージ株式会社の株式を取得して子会社化した。2025年4月には、ティアンドエス株式会社からイントフォー株式会社へAIソフトウエア開発関連事業を承継し、グループ内でAI領域を専門に担う体制を整えた。

年表21件を開く

1980年代

  • 1985年3月創業ソフトウエア開発請負を目的として、神奈川県横浜市港北区に株式会社シナノシステムエンジニアリングを設立

1990年代

  • 1996年8月創業ソフトウエア開発請負を目的として、神奈川県横浜市西区に株式会社テックジャパンを設立

2010年代

  • 2010年4月株式会社テックジャパンが、IBM社のNotesからMicrosoft社のSharePointへの移行(脱Notes)に関する大規模プロジェクトを受注
  • 2012年7月株式会社シナノシステムエンジニアリングが、横浜市推進の「京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区」における「腹腔鏡下手術の術前支援機器の開発(手術シミュレータ開発)」プロジェクトに参画
  • 2016年11月創業神奈川県横浜市西区を本社、神奈川県横浜市神奈川区を横浜開発センターとして、株式会社テックジャパン、株式会社シナノシステムエンジニアリングの新設合併によりティアンドエス株式会社を設立
  • 2017年11月M&A業務効率化を目的とし横浜開発センターを本社へ統合
  • 2018年3月ISO/IEC27001をティアンドエス株式会社本社にて取得
  • 2018年6月三重県四日市市に四日市事業所を開設
  • 2019年7月岩手県北上市に北上事業所を開設
  • 2019年7月東北大学国際集積エレクトロニクス研究開発センターとの共同研究契約締結

2020年代

  • 2020年8月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2020年10月神奈川県横浜市戸塚区に戸塚事業所を開設
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所マザーズからグロース市場に移行
  • 2022年7月熊本県熊本市中央区に熊本事業所を開設
  • 2023年4月長崎県諫早市に長崎事業所を開設
  • 2024年1月ティアンドエス分割準備株式会社(現ティアンドエス株式会社、現・連結子会社)を設立
  • 2024年5月愛知県名古屋市に名古屋事業所を開設
  • 2024年6月商号変更会社分割により持株会社体制へ移行し、商号をティアンドエス株式会社からティアンドエスグループ株式会社に変更
  • 2024年11月イントフォー株式会社(現・連結子会社)を設立
  • 2025年1月エクステージ株式会社(現・連結子会社)の株式を取得
  • 2025年4月ティアンドエス株式会社からイントフォー株式会社へAIソフトウエア開発関連事業を承継

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2031年まで100億円
  • EBITDA2031年まで20億円
  • 時価総額2031年まで300億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    半導体領域でナンバーワンSIへ

    半導体産業向けシステム開発において、自社の経験とノウハウを活かし、参入障壁の高い市場でナンバーワンのシステムインテグレーターを目指す。

  2. 02

    AI事業の独自ブランド化と高速成長

    画像認識技術を核としたAIソリューションをIP化し、ライセンスビジネスへ展開。M&Aや研究開発により事業を加速し、半導体・DX事業との連携を図る。

  3. 03

    エンジニア規模の拡大

    優秀なエンジニアの採用・育成を通じて人員を拡充し、旺盛な需要に対応。AIを活用した生産性向上と高度専門人材の確保を両立する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 6期分

グループ全体で368人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は657万円で、5期前と比べて+41.9%平均年齢は35.7歳、平均勤続年数は8.9年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2020年11月46337.25.5267
2021年11月45137.25.5296
2022年11月46237.26.0304
2023年11月47137.76.7307
2024年9月61140.76.9332151
2025年9月65735.78.9368217

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 4 / 海外 0、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 横浜市西区11百万円
戸塚事業所 — 横浜市戸塚区2百万円
主な関係会社
  • 国内
    ティアンドエス株式会社(注)2、3
    横浜市西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    TSシステムソリューションズ株式会社(注)2
    横浜市西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    イントフォー株式会社(注)2
    横浜市西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    エクステージ株式会社(注)2
    埼玉県久喜市 · 連結子会社
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    設計製図用ソフトウェア
    防衛省 · 2023-03-14
    110万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は41億円営業利益8億円前期と比べると増収増益で、売上が+36.7%、利益が+60.0%。

売上高
+36.7%
41億円
営業利益
+60.0%
8億円
純利益
+66.7%
5億円
営業利益率
19.5%
前期比 +2.8%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高45億円41億円
営業利益8億円8億円
純利益5億円5億円
1株あたり配当¥11¥11

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は11億円、営業利益は2億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+37.5%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q8112.51
2023年2Q9222.21
2023年3Q8225.01
2023年4Q92
2024年1Q8112.51
2024年2Q10220.01
2025年2Q20420.02
2025年4Q21419.03
2026年2Q23417.43
2026年3Q11218.21

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 10期分

2016年11月期からの10期で、売上は1億円から41億円へ41.0倍に増えた。直近期の営業利益率は19.5%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
神奈川県横浜市西区を本社、神奈川県横浜市神奈川区を横浜開発センターとして、株式会社テックジャパン、株式会社シナノシステムエンジニアリングの新設合併によりティアンドエス株式会社を設立
2016年11月1−1−1
業務効率化を目的とし横浜開発センターを本社へ統合
2017年11月1911
三重県四日市市に四日市事業所を開設
2018年11月2121
岩手県北上市に北上事業所を開設
2019年11月2332
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2020年11月2332
2021年11月2743
熊本県熊本市中央区に熊本事業所を開設
2022年11月3364
長崎県諫早市に長崎事業所を開設
2023年11月3465
会社分割により持株会社体制へ移行し、商号をティアンドエス株式会社からティアンドエスグループ株式会社に変更
2024年9月305516.73
2025年9月418819.55

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高41億円のうち、営業利益として残るのは8億円19.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は5億円、売上の12.2%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金70.7%29億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.2%5億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益19.5%8億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
29.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+11.1pt
19.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+5.6pt
12.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+5.9pt
19.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
13.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
50.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 8期分

2025年9月期は営業CFが8億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは7億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は26億円で、売上の7.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2018年11月20−122
2019年11月20023
2020年11月205210
2021年11月300313
2022年11月4−1−2314
2023年11月400417
2024年9月400420
2025年9月8−1−1726

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 10期分

2025年9月期の総資産は37億円。このうち返さなくてよい自己資本が29億円で、自己資本比率は79.5%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2016年11月5050.9
2017年11月51423.2
2018年11月63342.9
2019年11月85355.7
2020年11月1512380.7
2021年11月2015575.2
2022年11月2317676.0
2023年11月2622482.7
2024年9月2924583.4
2025年9月3729779.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳
現金及び預金
26億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
23億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
7億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中48位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中571位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
19.0%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
19.5%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
79.5%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
36.7%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.7%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,665で、1年前と比べて+46.1%過去52週の値幅のなかでは36%の位置にある。

¥1,665-3.3%1ヶ月+7.2%1年+46.1%時価総額127億円
過去52週の値幅
安値¥1,064高値¥2,722

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)23.0倍
PER (会社予想)23.0倍
PBR3.07倍
配当利回り0.66%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1510円で、1ヶ月で8.7%下落し、25日移動平均線(1585.08円)を4.7%下回り、75日線(1841.13円)からは18%乖離する弱含みの展開。52週高値2722円からは44.5%下落した一方、安値1064円からは41.9%高く、中長期では上昇トレンドの調整局面と見られる。7月17日に139,200株の出来高を伴い1513円まで急落し、その後も1500円前後で推移。RSIは49.75と中立だが、移動平均線のマイナス乖離が重し。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER20.9倍は業界平均30.1倍を下回り割安感。PBR3.59倍は業界平均3.53倍とほぼ同水準。ROE19%と高収益で、直近の増収増益基調が評価材料。配当利回り0.66%は業界平均3.38%を大きく下回る点がネック。高ROEと低配当の両面を踏まえ、割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)23.0倍47.9倍
PER (予想)23.0倍
PBR3.07倍2.96倍
ROE19.0%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、高い収益性を維持しながら成長を続けられるか。2024年9月期には売上高が減少したが、2025年9月期は41億円と大幅に増加する見込み。強気派は、効率的な事業運営と需要の高まりを背景に、成長が続くとみる。弱気派は、売上高の変動が大きく、業績の安定性に欠けると指摘する。また、ROEは19%と高水準で、株主価値の向上が期待できる。

プラスに働く材料7
  • 高収益性

    営業利益率は19.51%と高く、収益力が強い。

  • 成長継続

    2025年9月期の売上高が41億円と前期比で大幅増加見込み。

  • 株主還元

    ROE19%、配当利回り0.66%と、資本効率が良い。

  • 2025/9期売上高41億円に急増決算発表後影響

    2024/9期の30億円から11億円増加し、直前の減収を回復した。

  • 営業利益率19.5%に改善通年影響

    2024/9期の16.7%から2025/9期は19.5%へ上昇し、収益力が高まった。

  • ROE19%の高収益体質継続影響

    自己資本利益率は19%と高く、PBR3.59倍を支える収益力がある。

  • 株価1年で22.8%上昇継続影響

    上昇トレンドが継続しており、需給面でプラスに働く。

マイナスに働く材料7
  • 業績の不安定性

    売上高が前期比で減少するなど、変動が大きい。

  • 情報開示の乏しさ

    事業内容の詳細が不明で、将来性の評価が難しい。

  • 市場の成熟

    IT業界は競争が激しく、成長鈍化の可能性。

  • 売上高の増減が大きく変動決算発表後影響

    2024/9期に30億円へ減少後、2025/9期は41億円と振れ幅が大きく、予想が難しい。

  • 配当利回り0.66%と低い株主還元通年影響

    株価1510円に対し配当利回り0.66%と低く、配当目的の買いが入りにくい。

  • 外国人保有0.57%と低い継続影響

    外国人株主比率が0.57%と極めて低く、ガバナンス改善の遅れが懸念される。

  • 純利益が3億円まで落ち込んだ実績決算発表後影響

    2024/9期は純利益3億円と前期の5億円から減少し、収益の不安定さがある。

次の決算で確かめる点
売上高成長率
業績の拡大ペースと安定性を確認するため。
営業利益率
収益性の維持・向上を評価するため。
受注残高
将来の売上高の先行指標となり、事業の見通しを測るため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり11で、前期から+25.0%いまの株価に対する利回りは0.66%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥11
1株あたり
配当利回り
0.66%
いまの株価に対して
配当性向
36.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2021年11月410.1
2022年11月650.010.3
2023年11月79.210.5
2024年9月822.130.0
2025年9月1025.036.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥11

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ5,803人。区分でいちばん多いのは個人・その他84.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が11.1%を占め、残る88.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年11月%2021年11月%2022年11月%2023年11月%2024年9月%2025年9月%
個人・その他94.696.291.587.890.584.2
事業法人0.40.66.05.85.710.9
証券会社2.61.91.63.71.24.1
自己株式0.70.70.7
外国法人1.50.60.41.30.20.5
金融機関0.90.60.41.32.40.2
外国人個人0.00.10.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01武川 義浩24.37
02日下 理7.37
03渡辺 照男5.98
04合同会社尚創5.00
05遠藤 玲3.62
06合同会社RINGO2.50
07合同会社TY&D2.50
08楽天証券株式会社1.47
09株式会社SBI証券1.40
10ティアンドエスグループ従業員持株会0.90

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-05-29
    武川 義浩
    新規の大量保有報告
    24.37%
  • 2026-05-29
    渡辺 照男
    変更報告
    5.85%
    -1.05pt
  • 2026-05-15
    渡辺 照男
    新規の大量保有報告
    5.85%
    -1.05pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 10期分

1株利益は10期で+371%、1株純資産は9期で+1790%。直近期のROEは19.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2016年11月−25
2017年11月2020184.6
2018年11月244376.0
2019年11月297250.7
2020年11月3616928.3101.99.4
2021年11月3919621.847.210.1
2022年11月5823027.325.510.3
2023年11月6328524.343.510.5
2024年9月4232113.244.830.0
2025年9月6738419.016.936.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/9期の役員報酬は総額69百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
武川義浩代表取締役 執行役員社長651,860,100
木下洋取締役 執行役員COOコーポレート本部管掌5844,400
三橋茂取締役 執行役員CCO子会社管掌6119,600
小林林広取締役 執行役員CSO経営戦略室長5134,900
永谷孝俊取締役(監査等委員)79
望月篤取締役(監査等委員)69
藤江勇佑取締役(監査等委員)43
塚本浩二70

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)36116120
社外取締役2553
取締役(社内)1333

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,911字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(ティアンドエスグループ株式会社)、連結子会社4社により構成されており、システム開発及びその関連サービスを主たる業務としております。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 当社グループは、システム開発及びその関連サービスの単一セグメントですが、事業の構成を3カテゴリーに分け事業展開しております。「DXソリューションカテゴリー」では、重電、社会インフラ、業務系アプリケーション等の領域において、大手企業顧客を中心に情報システムの開発を行うとともに、運用・保守等のITサービス事業を展開しております。「半導体ソリューションカテゴリー」では、半導体関連企業向けに工場内の生産管理システム等の開発を行うとともに、運用・保守等のITサービス事業を展開しております。「AIソリューションカテゴリー」では、AI関連製品を開発中のお客様向けに、AI(機械学習/ディープラーニング)・画像認識・ソフトウエア最適化・ハードウエア制御等の高度技術を駆使して、ソフトウエアの高機能化及び品質向上を実現するサービスや、最新AIプロセッサの性能を最大限に活かしたAIソリューションサービス事業を展開しております。 DXソリューション   大手企業顧客向けに、重電、社会インフラ、業務系アプリケーション等のシステム開発、及び運用・保守サービスを提供 半導体ソリューション   半導体関連企業向けに、工場内の生産管理システム等の開発、及び運用・保守サービスを提供 AIソリューション   AI関連製品を開発中のお客様向けに、AI(機械学習/ディープラーニング)・画像認識・ソフトウエア最適化・ハードウエア制御等の高度技術を駆使して、ソフトウエアの高機能化及び品質向上を実現するサービスや、最新AIプロセッサの性能を最大限に活かしたAIソリューションサービスを提供 各カテゴリーの内容は次のとおりです。 (1)DXソリューションカテゴリー DXソリューションカテゴリーでは、重電、社会インフラ、業務系アプリケーション等の領域において、大手企業顧客を中心に情報システムの開発を行うとともに、運用・保守等のITサービス事業を展開しております。現在は、日立グループ、東芝グループ、その他大手企業グループを中心にサービスを展開しており、その経験と実績をもとに安定的に顧客層を拡大しております。 本カテゴリーでは、産業領域に特化することなく製造業、社会インフラ企業、サービス業など様々な業種のユーザ企業をターゲットとしてサービスを展開しておりますが、特に大規模な環境における大型システムの受託開発と、その後の運用・保守を当社グループの主要な事業モデルと位置付けております。 本カテゴリーの特徴は、大手企業を取引先の軸とし、大規模なシステム開発を中心に、単なる成果物の納品にとどまらない長期間にわたるアフターサービスを通じ、次のシステム開発につなげていく点です。システム開発にあたっては、コンサルティングから、要件定義、テスト、検証まで全てのバリューチェーンに対応し、システム開発後の運用・保守といったITサービスの提供に従事できる社内体制を整備するよう努めておりますので、お客様から見て、ワンストップでの対応が優位性となっているものと認識しております。システム開発だけではスポット取引(単発発注)になり易いため、検証・運用・保守まで広く対応することで、継続的な受注に繋がるものと考えております。加えて、大手企業を取引先の軸にしているため、そのグループ各社との取引にも繋がり、これらの実績と経験が、結果的に大手企業グループ以外のお客様にとって安心感となり、受注の継続と他の企業からの新規受注にも繋がっていると認識しております。 このように、DXソリューションカテゴリーは、大手企業とそのグループ各社を中心とした顧客戦略に基づき、コンサルティング、要件定義、設計、開発、テスト、検証までの全てのバリューチェーンを網羅し、お客様の要求に適ったサービス提供モデルに柔軟に対応するものとしており、当社グループの基盤となるサービスカテゴリーとして位置付けております。 (2)半導体ソリューションカテゴリー 半導体ソリューションカテゴリーでは、半導体関連企業向けに工場内の生産管理システム等の開発を行うとともに、運用・保守等のITサービス事業を展開しております。現在は、キオクシアグループ、東芝グループ、ソニーグループ等を中心に、サービス提供を行っております。 半導体製造企業が有する半導体工場においては様々な情報システムが利用されます。当社グループが特に重点を置いて提供しているのは生産管理システムをはじめとする工場内の基幹システムの開発です。半導体工場の基幹システムは半導体生産において必須のものですが、一般的な製造業向けシステムとは異なり、その特殊性、独自性、機密性等の事情から、ノウハウを有するシステム開発企業が少なく、当社グループのように長年の開発、運用・保守を通じて蓄積された経験を有することが大きな優位性となっております。 本カテゴリーにおいて当社グループが提供するサービスは、半導体工場内のシステム開発及びその運用・保守並びにITインフラ構築等の支援であります。当社の前身である旧株式会社テックジャパン創業当時から、30年近くにわたり、半導体工場を有する顧客との関係強化に努めてきており、安定的に顧客のニーズに応えられる体制を整えております。 本カテゴリーの特徴は、工場内システムの開発業務と、開発後のシステムの運用や保守業務の双方を行っている点です。半導体工場の基幹システムは大規模かつ領域が広範にわたるため、開発期間も長期にわたります。顧客のニーズにより詳細なカスタマイズも求められるため、顧客との長期にわたるリレーションを通じたコミュニケーションが不可欠です。顧客の投資計画に依存する部分はありますが、近年は特に国内での半導体投資が極めて旺盛な状況にあります。 これに対し、開発後のシステムの運用や保守業務は、工場が存続する限り安定的に事業が継続できるという特徴を持っております。工場内システム運用サービスは、お客様の日々の工場運用業務をシステム上のトラブルなくスムーズに稼働させるために、正常にシステム稼働を維持させる業務です。中でもシステム監視業務は工場内セキュリティ対策において重要性が高く、システム稼働状況の監視、データのバックアップ管理、不正アクセス管理・ウィルスチェック、工場内従業員のためのヘルプデスク業務などが含まれます。お客様が滞りなく安心して工場システムを利用するためには、日々継続的にシステムをチェックする当社グループの役目は極めて重要であると認識しております。また、工場内システム保守サービスは、当社グループの技術者がお客様の工場内で稼働する生産システムや社内インフラシステム等の改良・改修や調整・修理を行う業務であります。工場内で実稼働しているシステムに対して、お客様からの仕様や要望に基づき、当社技術者が実際にプログラム上の変更や追加を加えることで、お客様の要望にお応えいたします。 システムの運用・保守といったITサービスは、工場が稼働するためには極めて重要な業務であるため、工場が稼働し存続する限り安定的に継続することが期待できます。近年は、半導体工場の新設や増設が相次いでいる状況にあるため、ビジネス規模の拡大も見込まれます。 (3)AIソリューションカテゴリー AIソリューションカテゴリーでは、AI関連製品を開発中のお客様向けに、AI(機械学習/ディープラーニング)・画像認識・ソフトウエア最適化・ハードウエア制御等の高度技術を駆使して、ソフトウエアの高機能化及び品質向上を実現するサービスや、最新AIプロセッサの性能を最大限に活かしたAIソリューションサービス事業を展開しております。 本カテゴリーが提供するサービスは、AIソフトウエアや画像認識ソフトウエアの受託開発、AIアルゴリズムやAIモデルの研究開発支援、生成AIを活用したソフトウエア開発の効率化支援、最新エッジ AIプロセッサを用いたソフトウエアソリューション、AI技術の研究開発からAIソフトウエアの製品開発であります。 本カテゴリーの特徴は、機械学習や画像認識、統計処理等、ソフトウエア専門家による高度ソフトウエア技術が必要であること、お客様にとって容易に開発できる分野ではないため、当社グループの技術力がお客様の課題を解決する付加価値になる点であります。このため、当社グループでは博士号又はそれに準ずる知識を有するソフトウエア技術者を積極的に採用するほか、大学その他の研究機関と共同で研究開発を行うなど、ノウハウの蓄積に努めております。 他の2つのカテゴリーに比較するとまだ小規模ですが、本カテゴリーは、高度なソフトウエア開発力を武器に、急成長が見込まれる産業領域(AI、画像認識・機械学習、ロボット、自動運転等)にターゲットを置くもので、当社グループ事業の急成長を狙うサービスカテゴリーと位置付けております。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題5,418字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、「あらゆる産業において、ソフトウエア技術が生み出す新たな付加価値を通じて、お客様に安心と満足そして豊かさを提供すると共に、社員を大切にし、株主様に貢献する」ことを企業理念としております。この企業理念を基本とし、高度なソフトウエア技術力によりお客様の課題を解決し、お客様の製品や商品・インフラ開発を支援しております。また、社員全員が当社グループを愛し、自ら成長し続ける会社環境を提供し、社員一人ひとりが希望とやりがいが持てる会社を実現します。そして、地域社会と共に発展できる地域のコア企業としての役割を担います。 (2) 経営戦略等 当社グループは、とりわけ、半導体や重電といった領域でのソリューション提供を強みに、AI技術を駆使した研究開発支援など、特徴のあるシステムインテグレーターとして、ここまで成長を遂げてまいりました。 そのような中、当社グループは、2031年に向けた長期ビジョン「T&S Growth Journey 2031」を策定し、2031年までに、売上高100億円、EBITDA20億円、時価総額300億円の財務目標を掲げました。 長期ビジョンに掲げた3つのミッション、①半導体領域におけるナンバーワン・システムインテグレーター、②AI事業の独自ブランド化を起点とする高速成長、③そしてこれらを支えるエンジニア規模の拡大、の実現に向け努めてまいります。 (3) 経営環境 ①DXソリューションカテゴリーを取り巻く環境 近年ソフトウエアは、組込み機器やコンピュータに代表されるハードウエアの進歩と共にその需要は増大してきました。さらに今後は、ITを中心にサービスや価値が再設計される時代に入ると認識しております。このため、AIや自動運転、ロボット等に搭載されるソフトウエアが、ハードウエアを決定する「ソフトウエア中心」の時代になるといわれ、益々ソフトウエアの需要が拡大すると予想しております。 国内ソフトウエア市場は、右肩上がりの成長を持続する反面(*1)、ソフトウエア開発を支えるIT人材の不足が予想されます(*2)。つまり、日本のソフトウエア市場は益々拡大を重ね、当社グループのようなソフトウエアを専門として事業展開している企業の需要が益々高まっていき、一方で、IT人材をいかに獲得するかがこれらの企業の大きな課題になると考えております。 ②半導体ソリューションカテゴリーを取り巻く環境 半導体市場は、需給バランスの影響により「半導体サイクル」といわれる好不況の大きな波が存在しますが、全体としてはプラスの成長を維持しております。当社グループ調べによると、製品別半導体全市場のうち、約1/3をメモリデバイス(注1)が占め(*3)、DRAM(注2)とNAND Flash メモリ(注3)がその市場の中心となっております。特にNAND Flashメモリは、主にスマートフォン等の記憶デバイスとして採用されておりますが、近年のIoTによるデータ量の急激な増大に伴い今後も市場が拡大すると当社グループ独自に予想しております。 2025年はデータセンター投資の恩恵を受けるメモリや一部ロジック製品の高成長が予測されており、2026年はAI関連を牽引役とした更なる市場拡大が予測され、エッジAIなど応用領域が拡がることも、電子機器への半導体搭載金額の増加に繋がると期待されています(*4)。このような背景のもと、当社グループの得意先であるキオクシア株式会社も新たな製造棟の稼働を開始しております。 ③AIソリューションカテゴリーを取り巻く環境 当社グループが今後注力する市場である、AI(人工知能:Artificial Intelligence)技術を利用したロボット、自動運転、IoT等は、今後の企業活動で最も重要な開発領域と見ており、事業の成長を担う市場としては妥当であると考えております。 AI技術は、ロボット等の産業用機械、自動運転に代表される輸送機関連のほか、様々な民生用機器、医療、社会インフラなど、その用途は多岐にわたります。とりわけ、画像認識をはじめとするセンシング技術の応用は拡大を続けています。 AI技術の応用は、適切なAIアルゴリズムの実装が鍵を握ります。全世界の企業や研究機関がこぞってAIアルゴリズムを開発しておりますが、同時に製品開発に相応しいアルゴリズムを選択し、実装、評価する需要は益々高まっております。適切なアルゴリズムをベースにしたアプリケーション開発を行うことは、今や機械、電機メーカーに限らず、あらゆる産業分野で必要なものと認識されつつあります。 (4) 目標とする経営指標 当社グループは、短期的には事業規模を表す売上高と本業の収益力を表すEBITDAの伸びを重視しております。また、中長期的には自己資本利益率(ROE)を重視しながら安定した事業運営を行うと共に事業拡大と超過利潤の獲得を目指し、企業価値の継続的向上に努めてまいります。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 (1) 経営方針及び(2) 経営戦略等に記載した事項の実現に向けた具体的な課題と対応方針は以下のとおりであります。 ①半導体領域におけるナンバーワン・システムインテグレーター 昨今、我が国においては、半導体産業の活性化のために国を挙げたプロジェクトが進んでおり、国内企業だけでなく、海外企業による日本進出も盛んになっております。このような状況下で、半導体産業にかかるシステム開発・保守・運用等のニーズが高まっておりますが、半導体産業にノウハウを有するシステム開発企業は多くなく、その専門性や機密性に起因する参入障壁も高い状況にあります。 そこで、当社グループが有する経験とノウハウを活かし、半導体産業領域におけるナンバーワン・システムインテグレーターとしての地位を確立しようというものであります。 ②AI事業の独自ブランド化を起点とする高速成長 現在、当社グループでは、画像認識に関する先進技術を駆使したAIソリューションの提供ビジネスを展開しております。画像認識技術を利用した自動化製品は様々な分野において応用されており、当該製品に必要なシステム開発の成長余地は相当程度高いと考えております。 現在は当社グループにおいて受託開発のサービス形態を中心にお客様へソリューション提供を行っておりますが、これに加え当社グループの有する技術をIP(知的財産)化し、ライセンスビジネスへの展開を図ってまいります。さらに、一般的には労働集約的であるといわれるITシステム開発・保守・運用の分野においても、生成AIをはじめとする自動化の技術が急速に取り入れられており、同様に大きなビジネスチャンスが潜んでいると考えております。 そこで、当社グループにおいても、研究開発やM&A等の手段により、AIソリューション事業の加速度的拡大と当社グループの半導体関連及びDX関連のシステム開発事業とのコラボレーションを図ってまいります。 ③そしてこれらを支えるエンジニア規模の拡大 2025年9月現在、当社グループの従業員数は368名であります。当社グループを取り巻く市場環境の需要は旺盛で、かつ当社グループの所属エンジニアの稼働率は極めて高い状況にあることから、エンジニアリソースの拡充は当社グループの収益拡大に直結いたします。これに加え、上記2つのミッション実現のためには、優秀なエンジニアリソースの更なる拡充は不可欠であります。 AI技術の進展により労働集約的ビジネスが変化していくことは予想しておりますが、AIがヒトに取って代わるのではなく、ヒトがAIを利用することで全体としての生産性を向上させることが真の姿と考えており、そのための高度専門人材の採用と育成を通じ、当社グループのエンジニア規模を拡大していく必要があると考えております。 以上の施策をスピーディーに実現するために、当社グループは、横浜キャピタル株式会社との事業提携を通じ、上記のミッション実現のための支援を受けることといたしました。横浜キャピタル株式会社は、これまでも投資先の経営支援と企業価値向上に多くの実績を有していることから、当社グループが目指す上記3つのミッション実現のための、(1) 採用・人材基盤強化、(2) M&A又は事業・資本提携による事業の拡大、(3) DX推進による営業基盤の拡充と生産性の向上といった各要素(ミッションマスター)に対し、有益な助言を得ることを予定しており、その活用を通じて諸施策の確実な実行を強力に推進してまいります。 用語解説 本項「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」等において使用しております用語の定義について以下に記します。 注   用語   用語の定義 注1   メモリデバイス   コンピュータにおいて、プログラムやデータを記憶する装置のことをいう。DRAM、SRAM、NAND Flashメモリ等がある。 注2   DRAM   Dynamic Random Access Memoryの略で、半導体メモリ(半導体記憶素子)の一つ。 読み出し/書き込みが自由に行えるRAMと呼ばれる半導体メモリの方式の一種であり、コンデンサーに電荷を蓄えて情報を記憶するタイプの半導体メモリのことをいう。 注3   NAND Flashメモリ   NAND Flashメモリとは、Flashメモリ(電界効果トランジスタでホットエレクトロンを浮遊ゲートに注入してデータ記録を行う不揮発性メモリ)の構造・動作原理の一種で、最初に発明されたNOR型Flashメモリに次いで考案された方式である。NOR型Flashメモリと比べて回路規模が小さく、安価に大容量化できることが特徴である。従来のフロッピーディスクやハードディスク(HDD)に代わるPC用のUSBメモリやソリッドステートドライブ(SSD)、デジタルカメラ用のメモリカード、携帯音楽プレーヤー、携帯電話などの記憶装置として使用される。近年では、サーバ用HDDに比べ速度が速いことから、クラウドサーバの記憶装置として用いられている。 *1 ソフトウエア開発を含む国内情報サービスの需要は、みずほ銀行産業調査部「日本産業の中期見通し(2024年12月5日)」※1 によれば、2025年以降も拡大が見込まれることが記述されています。 ※1 みずほ銀行産業調査部「日本産業の中期見通し(2024年12月5日)」 https://www.mizuhobank.co.jp/corporate/industry/sangyou/pdf/1076.pdf *2 経済産業省「IT人材需給に関する調査(2019年3月)」※2によれば、ソフトウエア開発を支えるIT人材の不足が予想されております。この報告書の試算結果は、今後のIT需要の伸びをそれぞれ低位(需要伸び率1%)、中位(需要伸び率2-5%)、高位(需要伸び率3-9%)の3段階でIT人材の不足を予想しています。これによると、2019年時点において、約26万人が不足していると言われ、2030年までに16万人から79万人のIT人材不足が予想されています。 ※2 経済産業省「IT人材需給に関する調査」2019年3月 https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/houkokusyo.pdf *3 製品別世界のIC市場予測※3から、2026年の市場全体の出荷額は6,673億ドルであり、そのうちメモリは約2,148億ドルと市場のほぼ1/3をメモリが占めていることになります。 ※3 JEITA(電子情報技術産業協会)世界半導体市場統計(2025年春季半導体市場予測について) https://www.jeita.or.jp/japanese/stat/wsts/docs/20250603WSTS.pdf *4 半導体市場は、需給バランスの影響により「半導体サイクル」といわれる好不況の大きな波が存在しますが、JEITA(電子情報技術産業協会)世界半導体市場統計(2025年春季半導体市場予測)※4によれば、2025年は前年比+11.2%、2026年は前年比+8.5%となることが予測されております。2025年は引き続きデータセンター投資の恩恵を受けるメモリや一部ロジック製品の高成長が予測され、2026年はAI関連を牽引役とした更なる市場拡大が予測され、エッジAIなど応用領域が拡がることも、電子機器への半導体搭載金額の増加に繋がると期待されています。 ※4 JEITA(電子情報技術産業協会)世界半導体市場統計(2025年春季半導体市場予測について) https://www.jeita.or.jp/japanese/stat/wsts/docs/20250603WSTS.pdf
事業等のリスク3,833字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経済動向及び市場環境による影響 経済動向や情報サービス市場環境の変動により、企業の情報システムへの投資抑制、予想を超える価格競争の激化、技術革新への対応が遅れる等の事態が発生した場合、また、法律、税制、会計制度等の各種規制・制度や電力、通信等の社会基盤の変動により事業環境が悪化した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2)特定顧客への依存度について 当社グループは、キオクシアグループ、日立グループ、東芝グループを重要顧客として長年にわたり取引を継続しております。従って、当該顧客の事業方針、経営状況等が当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 相手先   前事業年度 (自 2023年12月1日  至 2024年9月30日)   当連結会計年度 (自 2024年10月1日  至 2025年9月30日) 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) キオクシアグループ   733,885   24.6   1,087,237   26.5 日立グループ   689,452   23.1   779,051   19.0 東芝グループ   569,566   19.1   688,722   16.8 (3)見積り違い及び納期遅延等の発生 案件の作業工程等に基づき必要工数やコストを予測し、見積りを行っておりますが、仕様変更や追加作業に起因する作業工数の増大により実績が見積りを超えた場合、低採算又は採算割れとなる可能性があります。また、予め定めた期日までに顧客に対して作業を完了・納品できなかった場合には損害遅延金、最終的に作業完了・納品ができなかった場合には損害賠償が発生し、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)人材の確保について 当社グループの事業は、技術専門性及び人間性に富んだ技術者により支えられており、優秀な人材の確保と育成及び、定着率が最も重要な命題となります。人材の確保に関しては、IT開発事業の伸びからIT人材不足が懸念され中長期的に困難になることが予想されます。採用において計画どおり優秀な人材を確保できない場合や離職により技術者が大幅に減少した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)AIに関する研究開発について 当社グループは、大学等との共同研究等を通じ、AIアルゴリズム、画像処理、エッジデバイス等に関する研究開発を行っております。 当社グループのAIソリューションカテゴリーに属する事業は、当該共同研究等の成果に依存する部分があります。そのため、本研究の成果が想定どおりに進まない場合には、本カテゴリーに属する事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6)法的規制について a. 下請代金支払遅延等防止法(下請法) 当社グループが委託先に対し業務の一部を外注するにあたり、下請代金支払遅延等防止法(下請法)の適用を受け、3条書面の交付、5条書類の作成等、下請代金支払遅延の防止が求められる場合があります。下請法に違反した場合、公正取引委員会による勧告・指導に加え、罰金刑が科されるおそれがあります。当社グループでは、コンプライアンス規程を制定し、当社グループの役職員が遵守すべき法的規制の周知徹底を図り、内部通報制度の導入等によって速やかに法令違反行為等の情報を収集する体制を構築しております。しかしながら、法令に抵触する事態が発生した場合、当社グループの社会的信用が著しく失墜し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 b. 労働者派遣法及び関係諸法令 当社グループの事業の一部である技術者派遣事業は、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律(以下「労働者派遣法」という)」に基づいて事業を営んでおり、労働者派遣法及び関係諸法令による法的規制を受けております。当社グループでは、コンプライアンスを徹底し、リスク・コンプライアンス委員会、内部監査により関係諸法令の遵守状況の把握・監視等に努めており、事業の遂行に支障を来す要因は発生しておりません。しかしながら、労働者派遣法に定める派遣事業主としての欠格事由に該当した場合や、法令に違反する事由が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、将来これらの法令ならびに関連諸法令が社会情勢の変化などに伴って、改正や解釈の変更等があり、それらが当社グループの事業運営に不利な影響を及ぼすものであった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 会社名   許認可等の名称   有効期限   登録の交付者   取消事由等 ティアンドエス株式会社   労働者派遣事業許可   2027年5月   厚生労働大臣   労働者派遣法第6条に定める欠格事由(注)に抵触した場合 TSシステムソリューションズ株式会社   労働者派遣事業許可   2027年10月   厚生労働大臣   労働者派遣法第6条に定める欠格事由(注)に抵触した場合 イントフォー株式会社   労働者派遣事業許可   2028年3月   厚生労働大臣   労働者派遣法第6条に定める欠格事由(注)に抵触した場合 エクステージ株式会社   労働者派遣事業許可   2028年7月   厚生労働大臣   労働者派遣法第6条に定める欠格事由(注)に抵触した場合 (注) 労働者派遣法第6条に定められている主な欠格事由としては、当社グループ役員又は当社グループ派遣元責任者が禁固以上の刑や関係諸法令に違反し罰金刑に処せられ5年を経過していない場合、成年被後見人、被保佐人又は破産者となり復権を得ていない場合、労働者派遣事業の許可取り消し後5年を経過していない場合等であります。 (7)業務請負契約に基づく瑕疵担保責任について 当社グループが業務請負契約で行う開発サービスについては、設計・開発を請負って完成すべき業務の遂行や成果物に対して対価を受領しております。したがって業務請負契約で完成すべき業務や成果物に係る瑕疵担保責任や製造物責任などの追及を受ける可能性があるため、当社グループでは、これら瑕疵担保責任や製造物責任に係るリスクを軽減するために、個別契約(注文書)において、完成すべき業務や成果物の仕様、検収方法を明確に定義しております。しかし、当該追及を受けた場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8)情報管理について 当社グループの事業においては、顧客企業の製品開発やシステム開発業務に従事しており、多くの個人情報・機密情報を扱っております。当社グループはISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の取得等により、規程の整備と共に全従業員に対して入社時及び定期的に個人情報・機密情報の取扱いに関する啓発・教育・周知徹底を行い、また内部監査を実施することにより情報管理の強化を行っております。しかしながら、取引先内(顧客企業内)にて勤務する技術社員が知り得た顧客情報や個人情報が故意又は過失により外部へ流出し、当社グループの管理責任問題、法律的リスク(訴訟等)、風評被害等が生じた場合、当社グループの社会的信用等の失墜や多額の賠償金支払い等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 登録の名称   登録の内容   有効期限 JIS Q 27001:2023 (ISO/IEC 27001:2022)   情報セキュリティマネジメントシステム 登録番号:IR0227   2027年3月23日 (9)法規制等に関するリスク 当社グループは、各種法令・規制等の遵守は極めて重要な企業の責務と認識の上、法令遵守の徹底を図っております。しかしながら、こうした対策を行ったとしても当社グループの事業活動に関連して、第三者から訴訟や法的手続が行われるリスクを完全に回避することはできず、これらの結果によっては、信用失墜若しくは予期せぬ多額の損害賠償責任を負うなど当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (10)新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社グループでは、役員、従業員及び社外協力者に対するインセンティブを目的とし、また、事業提携先である横浜キャピタル株式会社が設立したYokohama Bridge投資事業有限責任組合に企業価値の向上を目的とし新株予約権を付与しております。本書提出日の前月末時点において、これらの新株予約権による潜在株数が1,171,900株であり、発行済株式総数の15.4%に相当しております。 これらの新株予約権が行使された場合には、当社株式が発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,529字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は3,369,815千円となり、前連結会計年度末に比べ595,699千円増加いたしました。これは主に当期純利益の計上等により現金及び預金が585,880千円、売掛金が71,712千円、未収消費税等が69,478千円、契約資産が61,015千円増加し、ファクタリング債権の回収に伴い未収入金が233,215千円減少したことによるものであります。固定資産は293,142千円となり、前連結会計年度末に比べ146,159千円増加いたしました。これは主にエクステージ株式会社を取得したことに伴いのれんが86,611千円発生したことに加え、投資有価証券が62,875千円増加したことによるものであります。 この結果、総資産は3,662,958千円となり、前連結会計年度末に比べ741,859千円増加いたしました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は683,592千円となり、前連結会計年度末に比べ259,290千円増加いたしました。これは主に未払法人税等が149,749千円、未払消費税等が96,023千円増加したことによるものであります。固定負債は66,305千円となり、前連結会計年度末に比べ5,320千円増加いたしました。これは退職給付に係る負債が5,320千円増加したことによるものであります。 この結果、負債合計は749,898千円となり、前連結会計年度末に比べ264,611千円増加いたしました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は2,913,059千円となり、前連結会計年度末に比べ477,248千円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益509,237千円及び剰余金の配当60,630千円によるものであります。 この結果、自己資本比率は79.5%(前連結会計年度末は83.4%)となりました。 ②経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、一部に足踏みが残るものの、緩やかな回復が見られました。物価上昇や通商政策などが景気を下押しするリスクとなっておりますが、企業活動においては、AI需要の高まり、オンラインミーティングやクラウドサービスの活用、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進など、ITの重要性や業務のIT化の流れはますます拡大している状況であります。 なお、前連結会計年度は決算期変更(11月30日から9月30日へ変更)に伴い、10か月の変則決算となっているため、前連結会計年度との比較は行っておりません。 当社グループの事業は、システム開発及びその関連サービスの単一セグメントですが、事業の構成をDXソリューション、半導体ソリューション、AIソリューションの3カテゴリーに分け事業展開しております。上記のような経済環境のなか「DXソリューションカテゴリー」では重電、社会インフラ、業務系システム等の領域において、大手企業顧客を中心に情報システムの開発及びITサービス事業の拡大を図ってまいりました。「半導体ソリューションカテゴリー」では半導体関連企業向けに、工場内システムの開発、保守及び運用サービスの拡大を図ってまいりました。「AIソリューションカテゴリー」ではAI関連製品を開発中のお客様向けのソリューション提供の拡大を図ってまいりました。 カテゴリー毎の売上高は下記のとおりであります。 ・DXソリューションカテゴリー ソリューションカテゴリーの当連結会計年度の売上高は2,392,911千円となりました。 主要取引先に加え、その他の既存取引先及び新規取引先からの受託開発案件の受注が堅調に推移しました。 ・半導体ソリューションカテゴリー 半導体カテゴリーの当連結会計年度の売上高は1,278,527千円となりました。 半導体市場の成長に伴い、半導体メーカーの強い投資需要を受け、工場内システムの開発案件が堅調に推移しました。 ・AIソリューションカテゴリー AIソリューションカテゴリーの当連結会計年度の売上高は431,879千円となりました。 AI需要の高まりから生成AIやエッジAIに関する引合いが多く、AI、画像認識、ハードウエア制御等の高度技術を駆使したサービスや最先端技術に関わる研究開発支援サービスが好調に推移いたしました。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は4,103,317千円、営業利益は756,443千円、経常利益は753,712千円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は509,237千円となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、法人税等の支払、配当金の支払等の要因により一部相殺されたものの、税金等調整前当期純利益753,712千円の計上等により、前連結会計年度末に比べ585,880千円増加し、当連結会計年度末には2,599,838千円となりました。 なお、前連結会計年度は決算期変更(11月30日から9月30日へ変更)に伴い、10か月の変則決算となっているため、前連結会計年度との比較は行っておりません。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は758,945千円となりました。これは主に、法人税等の支払額172,650千円があったものの、税金等調整前当期純利益753,712千円、その他の流動資産の減少額168,311千円があったことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は123,129千円となりました。これは主にエクステージ株式会社の取得による支出97,417千円、投資有価証券の取得による支出24,735千円があったことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は60,661千円となりました。これは配当金の支払額60,661千円があったことによるものです。 ④生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループが提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 b.受注実績 当社グループが提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 c.販売実績 当社グループの事業は、システム開発及びその関連サービスの単一セグメントですが、当連結会計年度のカテゴリー別販売実績は次のとおりであります。 なお、前連結会計年度は決算期変更(11月30日から9月30日へ変更)に伴い、10か月の変則決算となっているため、前年同期比は記載しておりません。 カテゴリーの名称   当連結会計年度 (自 2024年10月1日  至 2025年9月30日)   前年同期比(%) DXソリューション(千円)   2,392,911   - 半導体ソリューション(千円)   1,278,527   - AIソリューション(千円)   431,879   - 合計(千円)   4,103,317   - (注)1.半導体ソリューションカテゴリーには東芝グループ等キオクシアグループ以外への販売実績も含まれております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2023年12月1日 至 2024年9月30日)   当連結会計年度 (自 2024年10月1日 至 2025年9月30日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) キオクシア株式会社   439,355   14.7   729,691   17.8 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の財政状態については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態の状況」に記載のとおりであり、純資産は、前連結会計年度末に比べ477,248千円増加して、期末残高は2,913,059千円となりました。その結果、自己資本比率は79.5%、自己資本利益率(ROE)は19.0%となりました。 売上高は4,103,317千円、営業利益は756,443千円となりました。これは、人材採用費やのれん償却額などの費用が発生したものの順調に推移している結果であり、税金等調整前当期純利益は753,712千円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は509,237千円となりました。なお、前連結会計年度は決算期変更(11月30日から9月30日へ変更)に伴い、10か月の変則決算となっているため、前連結会計年度との比較は行っておりません。 当社グループの財政状態及び経営成績に重要な影響を与える要因は、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローについては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであり、現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ585,880千円増加して、期末残高は2,599,838千円となりました。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、将来の事業活動に必要な資金を確保し、適切な流動性を維持することを基本方針としております。現在、金融機関からの借入は行っておりませんが、運転資金及び設備投資等の調達につきましては、自己資金を充当することを原則としながら、必要に応じて銀行借入及び第三者割当増資による調達を行う予定であります。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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出典

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