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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

うるる

ULURU.CO.,LTD.3979 · Growth · 情報・通信業

在宅ワーカーを活用したBPOとクラウドソーシングで、労働力不足を解決するサービスを提供。

概要

うるるは、2001年に北海道札幌市で設立された情報・通信業の企業である。本社は東京都中央区晴海に置き、2017年3月に東京証券取引所マザーズ(現グロース)に上場した。2026年3月期の連結売上高は78億円、従業員数は304人に達する。主力事業は、自社のクラウドソーシングプラットフォーム「シュフティ」を活用したCGS(Crowd Generated Service)であり、入札情報速報サービス「NJSS」や電話受付代行「fondesk」、幼稚園・保育園向け写真販売システム「えんフォト」などを展開する。

三つの事業で労働力不足を代替するビジネスモデル

うるるグループは、CGS事業、BPO事業、クラウドソーシング事業の3本柱で構成される。CGS事業は、クラウドワーカーに業務を直接発注し、その成果を集約・加工してサービス化する。主力の「NJSS」では約8,800の入札実施機関から情報を収集し、月額課金で提供する。BPO事業は子会社の株式会社うるるBPOが運営し、データ入力やスキャニングなど総合的なアウトソーシングを手掛ける。クラウドソーシング事業は「シュフティ」のプラットフォーム運営であり、クライアントとワーカーのマッチングを行う。3事業が相互に連携し、新たなサービスの種を生み出す仕組みを持つ。

NJSSが収益の約半分を占めるストック型収益構造

2026年3月期の連結売上高77.5億円のうち、CGS事業 NJSSが37.3億円(48.1%)、CGS事業 fondeskが11.2億円(14.4%)、CGS事業 フォトが11.0億円(14.2%)、BPO事業が17.3億円(22.4%)を占める。NJSSは月額課金のストック型で、有料契約件数は7,295件、ARR(年間経常収益)は約38億円に達する。解約率は1.42%と低く、ARPUは第4四半期に1,352円まで上昇した。BPO事業は売上高の22.4%を占めるが、成長率は7.4%とCGS事業より緩やかである。

国内に集中し海外拠点は清算済み

うるるグループの事業はほぼ国内完結型である。かつてインドネシアに子会社PT. ULURU BALIを設立したが、2020年10月に清算された。BPO事業の拠点は徳島県小松島市に3つのスキャンセンター(徳島第一、第二、第三センター)、大分県大分市に大分センターを持つ。2024年10月には渋谷地下街株式会社より「徳島つるぎ町事業所」を譲受し、スキャン能力を拡大している。本社は東京都中央区晴海に所在する。

グループ再編で事業間連携を強化

2026年3月期時点の連結子会社は、株式会社うるるBPO(100%子会社)と株式会社横浜綜合写真(2025年9月に完全子会社化)の2社である。2020年12月にOurPhoto株式会社、2023年1月に株式会社ブレインフィードをそれぞれ完全子会社化したが、2025年4月に両社を吸収合併し、グループ運営の効率化を図った。横浜綜合写真は首都圏の小中学校向け写真撮影・卒業アルバム制作に強みを持ち、えんフォトとのシナジーが期待される。

業界の中での役割は労働力代替サービス企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
78億円
営業利益
9億円
営業利益率
11.5%
純利益
7億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
CGS事業 NJSS37億円48.7%16億円43.2%
BPO事業17億円22.4%2億円11.8%
CGS事業 fondesk11億円14.5%1億円9.1%
CGS事業 フォト11億円14.5%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01官公庁・公共機関主力

官公庁等の発注する入札・落札情報を網羅的に収集し、民間企業に提供する。

主な製品・サービス2
NJSS
約8,800機関から入札・落札情報を収集し、データベース化して提供する速報サービス。
nSearch
AIを活用して入札情報を自動収集・検索できる低価格な検索サービス。

02民間企業主力

電話受付代行や写真販売管理システム、BPOサービスなどを提供し、業務効率化を支援。

主な製品・サービス4
fondesk
クラウドワーカーが電話受付を代行し、受電内容をツールで通知するサービス。
えんフォト
幼稚園・保育園向けの写真販売管理システム。先生が撮影した写真を保護者に販売できる。
OurPhoto
出張撮影を依頼したい人とフォトグラファーをマッチングするサービス。
eas
AI-OCRと人力を組み合わせたデータ自動化サービス。

03個人・主婦準主力

在宅で仕事をしたい人に仕事をマッチングするクラウドソーシングプラットフォームを提供。

主な製品・サービス1
シュフティ
主婦など全国約49万人の登録ワーカーに、データ入力などの仕事を提供するクラウドソーシングサイト。

製品と技術

入札情報速報サービス「NJSS」

NJSSは、うるるの主力SaaSであり、約8,800の入札実施機関から公開される入札・落札情報を網羅的に収集・提供する。システムクローラーだけでは取得が難しいスキャンPDFの情報を、シュフティのクラウドワーカーが手作業で読み取りデータベース化する点が差別化要因である。利用は月額課金制で、2026年3月末の有料契約件数は7,295件、ARRは約38億円に達する。平均解約率は1.42%と低く、ARPUは1,352円まで上昇している。

電話受付代行サービス「fondesk」

fondeskは、クラウドワーカーが企業の電話受付を代行するサービスである。2017年に「フレックスコール」として開始し、2019年に現在の名称にリニューアルした。電話対応経験のあるワーカーが在宅で受電し、内容をチャットやメールで通知する。固定費を抑えられるため、中小企業を中心に導入が進んでいる。2026年3月末の有料契約件数は6,224件で、CGS事業 fondeskの売上高は11.2億円と全体の14.4%を占める。

幼稚園・保育園向け写真販売システム「えんフォト」

えんフォトは、保育士の負担軽減を目的とした写真販売管理システムである。園で撮影した写真をインターネット上で保護者に販売でき、園は売上の一部を得られる。さらに、クラウドワーカーであるフォトグラファーを園に派遣し、撮影をサポートするサービスも提供する。2026年3月末の契約園数は5,506園で、売上高はCGS事業フォトとして11.0億円(全体の14.2%)を計上する。類似サービスとの差別化として、人的支援を組み合わせている点が強みである。

クラウドソーシングプラットフォーム「シュフティ」

シュフティは、2007年にリリースされたうるるの中核プラットフォームである。約49万人(2026年3月末時点)のクラウドワーカーが登録し、データ入力・収集・電話対応など多様な業務を請け負う。うるるのCGS事業は全てこのプラットフォームを基盤としており、NJSSやfondesk、えんフォトの人的リソースを供給する。また、BPO事業でもワーカーの一部を活用する。プラットフォーム自体の売上はクラウドソーシング事業として21百万円と小規模だが、全事業のエンジンとして機能している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

クラウドソーシング特化型、黒字化達成

うるるは、クラウドソーシングを中核に、業務効率化支援や人材マッチングサービスを展開。同業のVRAIN SolutionやCocoliveと比較すると、売上規模はやや小さい。2025年3月期には営業利益率11.94%と黒字化を達成し、成長軌道に乗った。業界内では特化型プレイヤーとして位置づけられる。

強み

  • クラウドソーシングに特化し、業務効率化や人材マッチングサービスで差別化。
  • 2025年3月期営業利益率11.94%と黒字化を達成し、安定した収益基盤を構築。
  • 2026年3月期売上高78億円、営業利益率11.54%と増収・高収益継続見込み。
  • 業務効率化支援や人材マッチングなど、関連領域への拡張が可能。

課題

  • VRAIN Solutionなど同業他社との競争が激化し、独自性の維持が課題。
  • クラウドソーシング市場の成長鈍化に伴い、新たな収益源の開拓が必要。
  • クラウドワーカーの質と量の維持・拡大がサービスの質に直結。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がうるる

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14055ティアンドエスグループ127億円23.0倍
29658ビジネスブレイン太田昭和127億円11.9倍
33683サイバーリンクス127億円7.9倍
44389プロパティデータバンク125億円17.4倍
5332Aミーク124億円14.1倍
63979うるる122億円16.5倍
73926オープンドア121億円
8500ATOブックス121億円9.3倍
93918PCIホールディングス121億円10.5倍
104284ソルクシーズ121億円10.0倍
114439東名120億円10.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 33件

札幌でLinux関連会社として創業した2001年

2001年8月、北海道札幌市中央区において「株式会社リナックス」が設立された。コンピュータソフトウエアの開発・制作・販売を目的としていた。2003年10月に商号を「株式会社うるる」に変更し、星知也が代表取締役に就任する。同年11月にはBPOデータ入力サービスの営業を開始し、ソフトウエア会社からアウトソーシング企業へと方向転換した。

東京進出と経営権の実質的譲渡 (2004-2006年)

2004年5月、東京都中央区勝どきに東京事務所を開設。2005年11月には本社を同地へ移転し、事業の拠点を東京に移した。2006年1月、星知也が当社株式に係る株式譲渡契約を締結し、実質的に経営権を譲り受ける。これにより現経営体制の基盤が固まった。同年4月にはBPOスキャニングサービスを開始し、業務範囲を拡大した。

クラウドソーシング「シュフティ」のリリースとNJSSの誕生 (2007-2008年)

2007年2月、クラウドソーシングサービス「シュフティ」をリリース。主婦を中心とする在宅ワーカーと企業の業務をマッチングするプラットフォームである。2008年9月には、このシュフティのワーカーを活用した入札情報速報サービス「NJSS」を開始した。システムクローラーだけでは収集困難なPDFの入札情報を人が読み取りデータベース化する点が特徴で、後の主力サービスとなる。

子会社設立と新サービス投入 (2013-2014年)

2013年5月、インドネシアに子会社PT. ULURU BALIを設立(後に2020年清算)。2014年10月、新設分割により100%子会社「株式会社うるるBPO」を設立し、BPO事業を分社化した。同時に、幼稚園・保育園向け写真販売システム「園ナビフォト」(現「えんフォト」)と、手書き対応タブレットフォームシステム「カミメージ」をリリース。同年12月には本社を現在の東京都中央区晴海に移転した。

上場と電話代行サービス「fondesk」の展開 (2017-2020年)

2017年3月、東京証券取引所マザーズに上場。同年5月にはクラウドワーカーを活用したコール代行サービス「フレックスコール」を開始。2019年2月にこれをリニューアルし「fondesk」として再リリースした。2020年12月には出張撮影マッチングサービス「OurPhoto」を運営するOurPhoto株式会社を完全子会社化し、フォト領域を強化した。

M&Aによる事業拡大とグループ再編 (2021-2025年)

2021年6月、うるるBPOがSaaS型データ自動化サービス「eas」をリリース。2022年4月、東証市場区分見直しに伴いグロース市場へ移行。2023年1月には入札情報検索サービス「nSearch」を運営する株式会社ブレインフィードを子会社化。2024年10月、徳島つるぎ町事業所を譲受しスキャン能力を増強。2025年4月、OurPhotoとブレインフィードを吸収合併し、同年9月には株式会社横浜綜合写真を子会社化した。

年表33件を開く

2000年代

  • 2001年8月創業北海道札幌市中央区にてコンピュータソフトウエアの開発、制作及び販売を目的として株式会社リナックス設立
  • 2003年10月商号変更株式会社リナックスの商号を株式会社うるるへ商号変更、星知也が代表取締役に就任
  • 2003年11月BPOデータ入力サービスの営業を開始
  • 2004年5月東京都中央区勝どきに東京事務所を開設
  • 2005年11月本社を東京都中央区勝どきへ移転
  • 2006年1月星知也が当社株式に係る株式譲渡契約を締結し、実質的に当社の経営権を譲受
  • 2006年4月BPOスキャニングサービスの営業を開始
  • 2007年2月クラウドソーシング・サービス「シュフティ(shufti)」をリリース
  • 2008年4月プライバシーマークの付与認定
  • 2008年9月入札情報速報サービス「NJSS(エヌジェス)」をリリース

2010年代

  • 2011年8月有料職業紹介事業許可取得
  • 2012年7月特定労働者派遣事業許可取得
  • 2013年3月ISO27001認証取得
  • 2013年5月インドネシアに子会社として、PT. ULURU BALIを設立
  • 2014年10月新設分割により100%子会社である株式会社うるるBPOを設立
  • 2014年10月幼稚園・保育園向け写真販売システム「園ナビフォト」(現:「えんフォト」)をリリース
  • 2014年10月手書きに対応したタブレット・フォーム・システム「カミメージ(KAMIMAGE)」をリリース
  • 2014年12月本社を東京都中央区晴海へ移転
  • 2017年3月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2017年5月クラウドワーカーを活用したコール代行サービス「フレックスコール」をリリース
  • 2019年2月「フレックスコール」をリニューアルした「fondesk」をリリース
  • 2019年4月創業株式会社うるるBPOにて、徳島県小松島市にスキャンセンターを新規設立

2020年代

  • 2020年4月創業株式会社うるるBPOにて、徳島県小松島市に第二のスキャンセンター「徳島第二センター」を設立
  • 2020年10月PT. ULURU BALIを清算
  • 2020年12月M&AOurPhoto株式会社の株式を100%取得し完全子会社化
  • 2021年6月株式会社うるるBPOにて、SaaS型データ自動化サービス「eas」をリリース
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しによりマザーズ市場からグロース市場へ移行
  • 2023年1月M&A株式会社ブレインフィードの株式を100%取得し完全子会社化
  • 2023年2月創業株式会社うるるBPOにて、徳島県小松島市に第三のスキャンセンター「徳島第三センター」を設立
  • 2023年3月創業株式会社うるるBPOにて、大分県大分市にSaaSの裏側を人力でサポートする業務において複雑かつ高難度な対応をメインとした業務の受け入れ拠点として、「大分センター」を新規設立
  • 2024年10月株式会社うるるBPOにて、スキャンセンターのキャパシティ拡大を目的に渋谷地下街株式会社より、「徳島つるぎ町事業所」を譲受
  • 2025年4月M&A完全子会社であるOurPhoto株式会社及び株式会社ブレインフィードを吸収合併
  • 2025年9月M&A株式会社横浜綜合写真の株式を100%取得し完全子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 2027年3月期 売上高2027年3月期まで9,100百万円
  • 2027年3月期 EBITDA2027年3月期まで1,530百万円
  • 中長期 CAGR(売上高・EBITDA)20%以上
  • Govtech事業 ARR100億円
  • BPO事業 売上高(2030-2032年度)2030年3月期~2032年3月期まで50億円規模

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    Govtech事業のARR100億円達成

    入札情報速報サービスNJSS等の有料契約件数拡大、解約率低減、ARPU向上を図る。既存機能強化に加え、AIによる案件推薦・要約・Q&A等を提供し、入札業務の効率化を支援。マルチプロダクト戦略で顧客価値を高め、官民をつなぐGovtechプラットフォームへ進化させる。

  2. 02

    BPO事業のBPaaS化による成長

    データ入力・スキャン等のスポットBPOに加え、伴走型カスタマーサクセスやAI-OCRと人力を組み合わせたBPaaS(リカーリング型)を第2の柱に育成。ノウハウ循環で提供価値を高め、売上高50億円規模を目指す。

  3. 03

    M&A・新規事業創出による非連続成長

    ミッション・ビジョンへの共感や既存事業とのシナジーを重視したM&Aを推進。Govtech領域の「GovTech Bridge」や官民連携カンファレンス等を通じた新規事業創出にも取り組み、社会課題解決に資する事業機会を開拓する。

  4. 04

    人的資本投資と規律ある成長投資

    人的資本を中心とした成長投資を規律を持って行い、売上高・EBITDAの中長期CAGR20%以上の成長を実現。中期財務ターゲットとして2030-2032年度に売上高200億円、EBITDA30-40億円を掲げ、株主還元も両立させる。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で304人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は669万円で、9期前と比べて+25.7%平均年齢は34.6歳、平均勤続年数は4.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月68
2018年3月75
2019年3月53233.53.584
2020年3月53233.22.8127
2021年3月56333.33.4145
2022年3月58833.13.5183
2023年3月59133.63.7201
2024年3月59834.54.2211
2025年3月62534.23.8268299
2026年3月66934.64.3304296

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率18.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)71.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
本社 — 東京都中央区674百万円
全社(共通)
徳島センター — 徳島県小松島市150百万円
BPO事業
大分センター — 大分県大分市5百万円
BPO事業
本社 — 神奈川県横浜市4百万円
フォト 事業
福岡センター — 福岡県福岡市1百万円
BPO事業
主な関係会社
  • 国内
    株式会社うるるBPO (注)2
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社横浜綜合写真
    神奈川県横浜市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社光通信(注)3、4、5
    東京都豊島区 · その他の関係会社
    議決権31.9%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    河川災害復旧工事の入札不調要因分析のための発注情報収集整理業務
    国土交通省 · 2018-01-11
    275万円
  • 調達
    入札情報の提供(公的建設工事)の請負
    総務省 · 2024-02-09
    145万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は78億円営業利益9億円前期と比べると増収増益で、売上が+16.4%、利益が+12.5%。

売上高
+16.4%
78億円
営業利益
+12.5%
9億円
純利益
+40.0%
7億円
営業利益率
11.5%
前期比 -0.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高91億円78億円
営業利益11億円9億円
純利益8億円7億円
1株あたり配当¥4.3¥4.3

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は19億円、営業利益は2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+46.2%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q140
2024年1Q13215.42
2024年2Q13323.11
2024年3Q15426.73
2024年4Q181
2025年2Q3026.71
2025年4Q37616.24
2026年2Q3438.83
2026年4Q44613.64
2027年1Q19210.52

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年9月期からの15期で、売上は7億円から78億円へ11.1倍に増えた。直近期の営業利益率は11.5%。売上は11期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年9月700
インドネシアに子会社として、PT. ULURU BALIを設立
2013年9月800
新設分割により100%子会社である株式会社うるるBPOを設立
2014年9月900
2015年3月6−1−1
2016年3月14−3−3
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2017年3月1722
2018年3月1943
株式会社うるるBPOにて、徳島県小松島市にスキャンセンターを新規設立
2019年3月2243
株式会社うるるBPOにて、徳島県小松島市に第二のスキャンセンター「徳島第二センター」を設立
2020年3月25−2−2
2021年3月3210
2022年3月40−3−1
株式会社うるるBPOにて、徳島県小松島市に第三のスキャンセンター「徳島第三センター」を設立
2023年3月4900
2024年3月59137
完全子会社であるOurPhoto株式会社及び株式会社ブレインフィードを吸収合併
2025年3月678811.95
2026年3月789911.57

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高78億円のうち、営業利益として残るのは9億円11.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は7億円、売上の9.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金28.2%22億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金59.0%46億円
  • その他の費用持分法損益などの調整1.3%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.5%9億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
71.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+3.1pt
11.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.3pt
9.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+8.8pt
21.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
18.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 12期分

2026年3月期は営業CFが15億円、投資CFが−7億円で、差し引きのフリーCFは8億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は46億円で、売上の7.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2015年3月−106−18
2016年3月−200−26
2017年3月4012422
2018年3月300325
2019年3月4−12330
2020年3月−1−10−229
2021年3月7−2−1533
2022年3月0−40−428
2023年3月3−70−424
2024年3月15−421136
2025年3月7−6−3134
2026年3月15−74846

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 15期分

2026年3月期の総資産は80億円。このうち返さなくてよい自己資本が37億円で、自己資本比率は45.9%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年9月3039.7
2013年9月404
2014年9月505
2015年3月115645.3
2016年3月92721.2
2017年3月2517865.6
2018年3月2819969.0
2019年3月35221362.6
2020年3月36221459.6
2021年3月42222052.6
2022年3月43212249.1
2023年3月46212545.2
2024年3月61283346.5
2025年3月62303248.5
2026年3月80374445.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
46億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
16億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
44億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
84
/ 100
安定性自己資本比率31 / 40
収益力営業利益率23 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE605社中127位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中530位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
21.9%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
11.5%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
45.9%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
16.4%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.0%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥439で、1年前と比べて+3.0%過去52週の値幅のなかでは78%の位置にある。

¥439-3.9%1ヶ月+5.3%1年+3.0%時価総額122億円
過去52週の値幅
安値¥326高値¥470

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)16.5倍
PER (会社予想)15.6倍
PBR3.27倍
配当利回り0.98%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+3.1%上昇し、底堅い動き。週足では25日線(400.92円)をやや下回るが、75日線(377.8円)を大きく上回り中期的な上昇トレンドは継続。52週高値(470円)からは13.8%低いが、52週安値(326円)からは24.2%高い位置。出来高は平均並みで、急騰後の調整局面か。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER15.2倍は業界平均29.9倍を下回り、PBR3.03倍も同3.43倍をやや下回る。ROE21.9%と高収益で、配当利回り0.99%は低いが、高いROEがバリュエーションをサポート。配当性向18.8%と低く、増配余地はある。割安だが配当利回りの低さがデメリット。

指標この会社業種平均
PER (実績)16.5倍47.9倍
PER (予想)15.6倍
PBR3.27倍2.96倍
ROE21.9%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

2025/3期は売上67億円、営業利益率11.9%。2026/3期は売上78億円、営業利益率11.5%と増収ながら減益予想。強気派は自治体DXの追い風とサブスク収益の安定性を評価し、PBR3倍を超える成長プレミアムを容認。弱気派は競合の増加と利益率の頭打ち、さらには政府の予算削減リスクを懸念。ROE21.9%の高さを持続できるかも焦点。

プラスに働く材料7
  • 自治体DXの需要増

    行政のデジタル化ニーズ高まり、受注拡大の余地

  • サブスク収益の安定性

    入札情報サービスは継続的な課金で安定収益

  • 高ROE

    ROE21.9%と自己資本を効率的に活用

  • 売上高78億円と2桁成長継続2026年3月期影響

    売上高59→67→78億円、年平均15%成長で事業拡大

  • ROE21.9%と高収益体質継続影響

    21.9%のROEは情報・通信業平均を大幅に上回る

  • 営業利益率12%維持と安定収益継続影響

    営業利益率11.9%と高水準維持、コスト管理徹底

  • 外国人保有1.5%と拡大余地不定影響

    外国人持株比率1.5%と低く、今後の買い増し余地大

マイナスに働く材料7
  • 利益率の頭打ち

    2026/3期営業利益率11.5%と前期比低下見込み

  • 競争激化

    新興ベンダーが増え、価格競争や機能差別化が困難に

  • 政策リスク

    政府のIT予算削減や入札制度改革により需要が減少する可能性

  • 営業利益9億円と伸び悩み2026年3月期影響

    営業利益8→9億円と微増、売上成長に対し利益率低下

  • 当期純利益の不安定さ継続影響

    前期純利益5億→今期7億予想、過去も変動大きく懸念

  • PER15倍と小型株バリュエーション継続影響

    PER15倍は成長率考慮すれば割高感、調整リスク

  • 配当利回り1%未満と低配当継続影響

    配当利回り0.99%と低く、株主還元期待薄

次の決算で確かめる点
自治体契約件数
DX需要の取り込み状況を示す
サブスク継続率
収益の安定性を測る指標
営業利益率
競合環境下での採算性をチェック

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり4.3で、前期から+60.0%いまの株価に対する利回りは0.98%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥4.3
1株あたり
配当利回り
0.98%
いまの株価に対して
配当性向
18.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2024年3月987.0
2025年3月3−71.420.2
2026年3月460.018.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥4.3

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,249人。区分でいちばん多いのは個人・その他71.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が25.8%を占め、残る74.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他62.861.855.051.649.871.9
事業法人19.420.124.935.543.422.9
金融機関9.111.010.44.73.22.9
外国法人3.61.94.24.61.41.4
証券会社5.25.35.53.52.10.9
自己株式0.00.00.00.10.10.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01星 知也17.46
02株式会社エアーズロック9.53
03UH Partners 3投資事業有限責任組合7.64
04株式会社UH57.49
05光通信KK投資事業有限責任組合6.58
06エスアイエル投資事業有限責任組合6.37
07桶山 雄平5.52
08UH Partners 2投資事業有限責任組合2.81
09日本生命保険相互会社2.74
10長屋 洋介2.66

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で+436%、1株純資産は11期で+844%。直近期のROEは21.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年9月51442.6
2013年9月−21
2014年9月3
2015年3月−40
2016年3月−112
2017年3月8651026.253.5
2018年3月4429816.029.6
2019年3月4033612.426.1
2020年3月−31315
2021年3月63221.9317.9
2022年3月−277
2023年3月−276
2024年3月2610229.415.787.0
2025年3月1710915.725.220.2
2026年3月2713421.913.618.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額133百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
星知也代表取締役社長CEO494,837,600
桶山雄平取締役副社長COO451,528,600
市川貴弘取締役4922,100
松岡剛志取締役4817,600
鈴木秀和常勤監査役6418,400
鈴木規央監査役5520,800
萩原怜奈監査役47

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)811111114
社外取締役415154
監査役1777

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容7,175字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 1.当社グループについて 当社グループは「労働力不足を解決し 人と企業を豊かに」というコーポレートビジョンのもと、「労働力不足解決のリーディングカンパニー」を目指し、様々な領域において労働力の代替ソリューションとなる事業をSaaSを中心に複数展開し、上記社会課題の解決に向き合ってまいりました。 当社グループは、「在宅ワークのスタンダード化」を目指して2003年11月に企業のアウトソーシング・ニーズの受け皿となるBPO(Business Process Outsourcing)((注)1.)事業を開始いたしました。その後、受託する業務量の増加に伴うニーズの多様化を受け、より効率的に運営を行うことを目的として当社グループを経由せずに案件をマッチングさせる体制を整えるため、2007年2月にクライアントと主に主婦のクラウドワーカー((注)2.)の業務受発注のマッチングサービスであるクラウドソーシング事業として「シュフティ」を開始。さらに、BPO事業で培われたノウハウやクラウドソーシング事業が持つリソースをかけ合わせることで、当社グループ自身がクラウドワーカーを活用して新たなサービスを創出するCGS(Crowd Generated Service)((注)3.)事業として、現在も売上高及び利益の大半を占める主力サービスである官公庁等の入札情報を提供する入札情報速報サービス「NJSS(エヌジェス)」を2008年9月に開始いたしました。その後、2014年10月に幼稚園・保育園向けの写真販売管理システム「えんフォト」、2019年2月にクラウドワーカーを活用した電話受付代行サービス「fondesk」を開始。また2020年12月にはえんフォトとのシナジー創出を目的に出張撮影マッチングサービス「OurPhoto(アワーフォト)」を運営するOurPhoto株式会社の全株式を、2023年1月にはNJSSとの連携を目的に入札情報検索サービス「nSearch」を運営する株式会社ブレインフィードの全株式をそれぞれ取得して完全子会社化した後、グループ経営の更なる効率化のため、2025年4月1日を効力発生日として、OurPhoto株式会社、株式会社ブレインフィードの両社を吸収合併しております。また、2025年9月には、首都圏の小中学校に対する写真撮影、卒業アルバムの制作及び販売に強みを持つ株式会社横浜綜合写真の全株式を取得し、完全子会社化しております CGS事業では、「シュフティ」を活用することで、これまで機械やソフトウエアのみを活用してきた作業にクラウドワーカーによる人力作業を付加し、システムのみでは提供できない付加価値を有したサービスを創出・提供しております。例えば、「NJSS」においては、システムクローラー((注)4.)だけでは情報の収集が難しいスキャニングされたPDFデータ等の入札・落札情報について、クラウドソーシング・プラットフォーム「シュフティ」のクラウドワーカーを活用して情報を収集することで網羅性のあるデータベースの提供を図っております。 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び連結子会社2社で構成されており、セグメントはCGS事業 NJSS、CGS事業 fondesk、CGS事業 フォト、CGS事業 その他、当社の100%子会社である株式会社うるるBPOにて運営するBPO事業及びクラウドソーシング事業の6つとしております。 (注) 1.BPO(Business Process Outsourcing)とは、企業運営上の業務やビジネスプロセスを専門企業に外部委託することを指します。 (注) 2.クラウドワーカー(Crowd Worker)とは、クラウドソーシング・プラットフォームに登録し、クラウドソーシング・プラットフォームを介して仕事の受注・遂行・納品等を行うワーカー(働き手)のことを指します。 (注) 3.CGS(Crowd Generated Service)とは、クラウドソーシング・プラットフォームに登録するクラウドワーカーの労働力を活用して生み出されたサービスを指します。 (注) 4.システムクローラー(System Crawler)とは、ウェブ上の文書や画像などを周期的に取得し、自動的にデータベース化するプログラムを指します。 2.当社グループのビジネスモデルについて 当社グループでは、CGS事業、BPO事業、クラウドソーシング事業の3つの事業を運営することで、「深刻化する労働力不足を解決する企業」として労働力の代替ソリューションを提供しております。 CGS事業では、直接「シュフティ」のクラウドワーカーへ業務を発注し、その納品物を集約・加工することでサービスを創出し、クライアントへ提供しております。例えば、主力CGS事業である入札情報速報サービス「NJSS」では、当社がクラウドワーカーへインターネット上に公示される官公庁等の入札・落札案件情報の収集を発注し、当社が当該情報を集約して入札・落札案件情報のデータベースを構築し、クライアントへ提供しております。このデータベースは、従来型のサービスではシステムクローラーによるテキスト情報の収集が主であり、必要な情報が取得できない、または不要な情報が混ざってしまうことが多々ありましたが、「NJSS」ではクラウドワーカーが手作業で収集を行うことにより、不要な情報の除去が可能となっている他、画像情報のテキスト化が可能となり、システムクローラーのみでは作成困難なデータベースの構築を図っております。他にも、クラウドワーカーを活用した電話受付代行サービス「fondesk」においては、「シュフティ」のクラウドワーカーへ在宅での受電業務を発注することで、地代家賃等の固定費を抱えることがなくコストを抑えられ、比較的安価でクライアントに電話受付代行サービスを提供でき、保育園・幼稚園向けの写真販売管理システム「えんフォト」においては、クラウドワーカーであるフォトグラファーを園へ派遣し、写真撮影業務を発注することで全国の園に写真撮影サービスを提供しております。 BPO事業では、「シュフティ」のクラウドワーカーや国内・国外協力会社といった当社グループが有する複数のリソースを活用して、クライアントのアウトソーシング・ニーズに対して、その規模を問わず、ニーズに適合するリソースを適切に指示・管理することで、クライアントへソリューションを提供しております。 クラウドソーシング事業では、業務をアウトソーシングしたいクライアントと、在宅等で時間や場所の制約なく仕事をしたいクラウドワーカーをマッチングするサービスであるクラウドソーシング・プラットフォームである「シュフティ」を提供しております。 当社グループのビジネスモデルの特徴は、①これまで機械やソフトウエアのみを活用してきた作業にクラウドワーカーによる人力作業を付加することで、システムのみでは提供できない付加価値の創出を図るCGS事業を運営していること、②クラウドソーシング事業やBPO事業において、クライアントの相談を受けることで市場のニーズを把握し、新規CGS事業のアイディアが生まれること、③クラウドソーシングのプラットフォームを自社で保有しており、外部環境に依存せずにCGS事業を運営することができ、またクラウドワーカー活用のノウハウを蓄積し続けていること、④CGS事業、BPO事業、クラウドソーシング事業という3つの事業を有することで、収益基盤の安定化を図れることが挙げられます。 有価証券報告書提出日現在における当社グループ全体の事業系統図は、以下のとおりです。 3.各事業の概要 (1) CGS事業 ① サービスの概要 CGS事業では、当社グループが「シュフティ」に登録するクラウドワーカーへデータ入力やデータ収集といった様々な業務を直接発注し、クラウドワーカーから納品されたデータ等を当社が集約・加工することでサービスを創出し、クライアントへ提供しております。 CGS事業で提供するサービスの主な特徴は、以下のとおりです。 ⅰ.「シュフティ」には全国各地に点在する約49万人(2026年3月末時点)のクラウドワーカーが登録されているため、地域固有の業務の提供やデータの継続的な収集を行うことができる ⅱ.在宅等の勤務により業務時間・場所に制約のないクラウドワーカーを活用することで、サービスの提供を常時行うことができる ⅲ.クラウドワーカーを活用する際に、採用、勤務場所、設備投資等などに係る費用がかからないため、初期投資費用を抑えることができる ② 展開しているサービス 当社グループがCGS事業で展開している主なサービスは、以下のとおりです。 サービス名   サービス概要 入札情報速報サービス「NJSS」   「NJSS」では、約8,800の入札実施機関から情報を収集し、入札・落札案件情報のデータベースを構築しております。官公庁、地方自治体、その他公共機関等から各民間企業へ発注される入札案件の情報は、各ウェブサイト上で一時的にしか公示されていない場合もあるため、応札したい民間企業は全ての案件を網羅できず機会損失が発生しておりました。入札・落札を検討する際は、多様な入札情報と過去の落札情報(前回どの企業がいくらで落札したか等の情報)の把握が、機会損失を軽減させ、落札の可能性を高めることに繋がります。「NJSS」では、システムクローラーだけでは情報の収集が難しいスキャニングされたPDFデータ等の入札・落札情報について、クラウドソーシング・プラットフォーム「シュフティ」のクラウドワーカーを活用して情報を収集することで網羅性のあるデータベースの提供を図っております。官公庁等の入札案件の落札を目指す企業等をクライアントとし、クライアントが必要とする入札に関する情報や過去の類似案件の落札に関する情報を、ウェブサイト上でタイムリーに提供しております。「NJSS」の集める情報のうち、落札情報は、各機関のウェブサイト等において一定期間経過後に掲載が終了し、各企業が自社でその情報を過去に遡及して収集することが困難であるため、「NJSS」が収集した落札情報は付加価値を有していると考えております。「NJSS」はサイト利用を月額課金制とすることにより、継続的に収入を得ることのできるストック型の事業となっております。有料契約件数は7,295件(2026年3月末時点)となっております。 入札情報検索サービス「nSearch」   「nSearch」は入札情報を収集し、検索できるサービスですが、自然言語処理や機械学習の活用により、すべての案件情報を自動収集しており、低価格でユーザーに提供しております。「NJSS」と同じ市場に属しますが、価格及び情報の網羅性においてポジショニングを異にしており、両社が一つのグループとなることで市場の最大化とシェア拡大を目指しております。有料契約件数は839件(2026年3月末時点)となっております。 クラウドワーカーを活用した電話受付代行サービス「fondesk」   2017年5月に在宅主婦等のクラウドワーカーを活用したコールセンターサービス「フレックスコール」を開始し、2019年2月には「フレックスコール」をリニューアルした「fondesk」のサービスを開始しました。「fondesk」は、クラウドワーカーが会社・事務所の電話受付を代行し、受電内容を各種ツールで通知するサービスで、コールセンター勤務経験や事業会社での電話対応業務経験などを有する「シュフティ」のクラウドワーカーを活用することによって、安価かつ手軽に導入できるサービスの提供を実現しています。有料契約件数は6,224件(2026年3月末時点)となっています。 サービス名   サービス概要 幼稚園・保育園向けの写真販売管理システム「えんフォト」    幼稚園教諭や保育士は直接的な業務の他に雑多な業務が多く、特に業務過多を理由とした保育士の定着難が慢性的な保育士不足の一因となっております。その雑多な業務の一つに保護者向けの写真の整理業務があり、当社ではそれを解決するための写真販売管理システム「えんフォト」を提供しております。 「えんフォト」は園の保育士が撮影した写真をインターネット上のプラットフォームを通じて、写真をスムーズに販売できるシステムで、園は当該写真販売を通じて収益を得ることもできることから、園で働く人たちの待遇を改善させることにもつながると考えております。 さらに「えんフォト」では、クラウドワーカーであるフォトグラファーを園に派遣することにより、写真撮影のサポートを行い、類似サービスとの比較優位を生み、付加価値を高めております。 えんフォトの契約園数は、5,506園(2026年3月末時点)となっております。 出張撮影マッチングサービス「OurPhoto」    「OurPhoto」は思い出を写真に残したい依頼者と登録フォトグラファーをマッチングさせる出張撮影マッチングサービスです。 幼稚園・保育園向けの写真販売管理システム「えんフォト」とのシナジー創出を図りながら、撮影場所を問わずに撮影が可能であるという特性を活かしニーズを取り込むことで着実に成長を続けております。 なお、代表的なCGS事業である入札情報速報サービス「NJSS」の事業フローは、以下の図のとおりです。 (2) BPO事業 ① サービスの概要 BPO事業は、当社100%子会社である株式会社うるるBPOが運営しております。本事業では、業務コスト削減や業務速度を早めたい、作業品質を高めたい、コア業務へ集中したい等といったアウトソーシングニーズがある企業へ株式会社うるるBPOが保有する社内施工部門である徳島センター・大分センター、「シュフティ」のクラウドワーカー、国内外の協力会社といった社内外のリソースを活用して、ソリューションを提供するサービスを展開しております。具体的にはデータ入力・スキャニング等に加え、システム開発受託、電子化総合アウトソーシング、メーリングサービス、キャンペーン事務局代行等の総合型アウトソーシング受託業務を行っております。受注後、案件の内容、規模、納期、クライアントの要望等に応じて発注先を選択しております。 このほか、AI-OCRと人力をかけ合わせたSaaS型データ自動化サービスである「eas(イース/Entry Automation System)」も展開しております。 当社グループでは2003年より、自社ウェブサイトを経由して新規・継続顧客から業務を受注し、累計約5,779社のクライアントを有しております。 「BPO事業」累計クライアント数の推移   (単位:社) 2021年3月   2022年3月   2023年3月   2024年3月   2025年3月   2026年3月 累計クライアント数   5,039   5,203   5,425   5,623   5,779   5,964 ② BPO事業の特徴 BPO事業では、クライアントのニーズに対して、社内施工部門、「シュフティ」のクラウドワーカー、中国を中心とした国外協力会社及び国内協力会社といった社内外のリソースを活用して、株式会社うるるBPOがワンストップでクライアントへソリューションを提供できることが特徴となっております。 クライアントと株式会社うるるBPO及びそのリソースとの関係については、以下の図のとおりです。 (3) クラウドソーシング事業 ① サービスの概要 クラウドソーシング事業とは、当社がインターネット上で提供するクラウドソーシング・プラットフォーム「シュフティ」で、業務を発注したいクライアントと、在宅で時間や場所の制約なく仕事をしたいクラウドワーカーをマッチングするサービスとして2007年2月にリリースいたしました。「シュフティ」に登録されているクラウドワーカー数は2026年3月末時点で約49万人となっており、CGS事業にリソースを供給するためのプラットフォームとして、ユーザー利便性向上のためのサービス改修や安定的運営のためのカスタマーサポート改善に継続的に取り組んでおります。 ② サービスの特徴 「シュフティ」の特徴は以下のとおりです。 ⅰ.クラウドワーカーは、業務時間・場所に制約なく、仕事をし、報酬を得ることができる ⅱ.クラウドワーカーは、仕事内容を選ぶことができ、自身のスキルを活かすことができる ⅲ.クライアントは、業務を依頼したいときのみ、業務の発注を行うこととなるため、費用を変動費化でき、また採用等の初期投資費用を抑えられる ⅳ.クライアントは、業務時間・場所に制約のない多数のクラウドワーカーが存在する「シュフティ」を利用するため、常時役務の提供を享受できる 「シュフティ」で登録されている業務の特徴として、「シュフティ」にアクセスできる環境さえあれば誰でも簡単にできる業務が多いことが挙げられます。パソコンやスマートフォン等でできる業務が多く登録されていることから、育児の合間や電車で移動中の時間といったすき間時間に仕事をすることが可能となります。 「シュフティ」におけるクライアントとクラウドワーカーの一連の取引フローは、以下の図のとおりです。
経営方針・対処すべき課題3,951字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 会社の経営の方針 当社グループは、「労働力不足を解決し 人と企業を豊かに」をビジョンとして掲げております。 日本では2040年までに約1,600万人、約69兆円の労働力が失われるとされ、日々、「労働力不足」という大きな社会問題が深刻化しています。当社はビジョン実現のために、「IT・AIと人のチカラ」双方を深く理解した独自のユニークなビジネスモデルと事業構築ノウハウを強みに、企業の生産性向上へ貢献し、深刻な社会問題の解決に向き合ってまいります。 (2) 経営環境 平成30年版「情報通信白書」によると、日本の生産年齢人口は2017年から2040年にかけて約1,600万人減少することが推計されており、労働力不足による経済規模の縮小、国際競争力の低下といった社会的・経済的な課題が深刻化することが危惧されております。そのような状況の中、当社グループはこれまで様々な領域において労働力の代替ソリューションとなる事業をSaaSを中心に複数展開してまいりました。 今後も、「労働力不足を解決し 人と企業を豊かに」というコーポレートビジョンのもと、「労働力不足解決のリーディングカンパニー」を目指し、上記社会課題の解決に一層向き合ってまいります。 当社グループを取り巻く経営環境につきましては、企業におけるDX推進、業務効率化、IT人材不足への対応等を背景に、クラウドサービスの活用領域が引き続き拡大しております。一方で、生成AIやAIエージェント等の新たな技術の進展により、SaaSをはじめとするソフトウエアサービスに求められる価値は、従来の業務効率化や情報管理にとどまらず、業務プロセスの自動化、データ活用、意思決定支援等へと広がっております。 このような環境下において、サービス提供事業者には、顧客の業務課題を的確に捉えた付加価値の高いサービス開発と、技術変化に対応した継続的な機能進化が求められております。 Govtech事業の中核サービスである入札情報速報サービス「NJSS(エヌジェス)」を巡る環境として、国内の入札・調達市場は中長期的に大きな市場規模を有しており、当社グループでは、NJSSを通じて民間企業の入札・落札機会の発見を支援してまいりました。今後は、NJSSをはじめとした各種サービスで蓄積してきた入札・落札データ、官民双方のネットワーク、ならびにBPO事業で培った業務設計・運用ノウハウを活用し、従来の民間企業向け入札支援に加え、行政・自治体の調達業務及び行政業務の効率化を支援する領域へと事業機会を拡大してまいります。地方自治体においては、労働力不足を背景に、複雑化する行政業務の効率化や生産性向上が重要な課題となっており、DX化への需要は今後も高まるものと考えております。当社グループでは、AIを活用したNJSSの機能強化、調達インフォ等を通じた行政・自治体向け支援、ならびに官と民をつなぐ情報基盤の拡充を進めることで、民間企業と行政・自治体の双方に対する提供価値を高め、Govtechプラットフォームとしての事業成長を目指してまいります。 (3) 中長期的な経営戦略及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは前中期経営計画後の新たな経営方針として2023年11月14日に人的資本投資を中心とした規律のある成長投資やM&Aなどによって売上高・利益成長と株主還元の両立を目指す「ULURU Sustainable Growth」を掲げました。2027年3月期においては中長期的な売上高・EBITDAのCAGR20%成長に向け、将来の成長力をより一層高めるため、引き続き積極的な投資を実施する予定です。そのうえで、売上高は前年比17%成長となる9,100百万円、EBITDAは前年比20%成長となる1,530百万円を計画しており、EBITDAベースで過去最高益の更新を目指します。 2027年3月期以降は、引き続き人的資本を中心とした成長投資を規律を持って行うことで、売上高およびEBITDAいずれも中長期でCAGR20%以上の継続的な成長を目指してまいります。具体的な中期財務ターゲットとして、2030年3月期~2032年3月期において、売上高200億円・EBITDA30~40億円を目指す方針を掲げております。当該方針の実現のためには、Govtech事業とBPO事業を中心としたオーガニック成長に加え、新規事業の創出、M&Aにより更なる成長を目指す必要があり、具体的には以下の課題に対処していかなければならないと考えております。 ① Govtech事業をARR100億円達成に向けた戦略 Govtech事業においては、中長期的な成長目標としてARR100億円の達成を目指してまいります。2026年3月期第4四半期末時点におけるNJSS及びnSearchの合算有料契約件数は8,134件、ARRは約38億円であり、ARR100億円の達成に向けては、有料契約件数の拡大及び解約率の低減に加え、顧客当たり単価であるARPUの向上が重要な課題であると認識しております。 この課題に対し、当社グループでは、NJSSを中心とした既存プロダクトの継続的な機能強化に加え、AIを活用した案件推薦、資料要約、資料Q&A等の機能拡充を進めることで、入札・調達業務における「探す」「読み込む」「精査する」といった負荷の高い業務の効率化を支援してまいります。また、予算把握、資格管理、案件発見等の入札・調達プロセスを一体的に支援するマルチプロダクト戦略を推進し、顧客提供価値の高度化を通じてARPUの向上を図ってまいります。さらに、営業体制の強化及び販売手法の多様化により新規顧客の獲得を推進するとともに、顧客の継続利用を促進することで解約率の低減に取り組んでまいります。これらの施策を通じて、民間企業の入札・調達活動を支援する従来の領域から、官民をつなぐGovtechプラットフォームへと事業を進化させ、持続的なARR成長の実現を目指してまいります。 ② BPO事業の成長戦略 BPO事業においては、データ入力、データスキャン、OCR処理、DM発送、コールセンター等のスポット売上領域で培ってきたディレクションノウハウ、独自のリソース、豊富な運用実績を強みとして、引き続き顧客企業の業務効率化及び生産性向上を支援してまいります。また、既存のスポット型BPOに加え、伴走型カスタマーサクセス支援サービス及びAI-OCRと人力を組み合わせた書類データ化サービス等のリカーリング売上領域、いわゆるBPaaS領域を第2の成長の柱として確立することで、収益基盤の安定化と事業規模の拡大を図ってまいります。これらのサービス間でノウハウを循環させ、提供価値の向上を図ることにより、2026年3月期の売上高17.3億円から、2030年3月期から2032年3月期にかけて売上高50億円規模への成長を目指してまいります。 ③ M&A・新規事業創出 当社グループは、既存事業の成長に加え、非連続な成長を実現するための重要な取り組みとして、M&A及び新規事業創出を推進してまいります。 M&Aについては、単なる資本提携や事業規模の拡大を目的とするのではなく、当社グループのミッション・ビジョンへの共感、既存事業とのシナジー、カルチャーの融和を重視し、社会課題の解決に向けたパートナーシップの構築を基本方針としております。今後も、当社グループの強みや事業基盤を活かせる領域を中心に、持続的な企業価値向上に資するM&A機会を検討してまいります。 また、新規事業創出については、Govtech領域における「GovTech Bridge」の提供や、官民連携を促進するカンファレンス、ビジネスコンテスト等の取り組みを通じて、行政・自治体と民間企業をつなぐ新たな事業機会の創出に取り組んでおります。今後も、出資やM&Aを含む多様な手法を活用しながら、当社グループの事業基盤と外部パートナーの知見・技術を掛け合わせ、社会課題の解決に資する新たな事業の創出を目指してまいります この先、労働力不足が懸念される社会において「労働力不足を解決し 人と企業を豊かに」というビジョンのもと、「労働力不足解決のリーディングカンパニー」を目指して社会課題の解決に一層向き合いつつ、既存サービスの成長及び新規サービスの創出を図り、売上高・利益成長と株主還元の両立を目指してまいります。 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社では、中長期的な成長に資するM&A等を積極的に検討するという観点から、EBITDAを経営上の目標の達成状況を判断するための重要指標として位置付けております。 《2026年3月期 実績及び2027年3月期 連結業績予想値》 2026年3月期(実績)   2027年3月期(業績予想) 売上高   7,751百万円   9,100百万円 EBITDA   1,275百万円   1,530百万円 なお、上記の業績予想は本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後様々な要因によって予想数値と異なる結果となる可能性があります。また、中期財務ターゲットとして、2030年3月期~2032年3月期において、売上高200億円・EBITDA30~40億円を目指す方針であることを開示しております。
事業等のリスク7,891字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。記載したリスクはいずれも事業及び業績に影響を与えうる「重要なリスク」ですが、中でも全社的に中長期的な成長のための指針として掲げている「ULURU Sustainable Growth」に関連性の高いリスクを「特に重要なリスク」として定義しております。 当社では、コンプライアンスの強化及びリスク管理の検討・審議・対策等を目的として、原則として、年2回以上開催するリスク・コンプライアンス委員会を設置しております。同委員会では、以下に記載する主要なリスクに加え、さらなる潜在リスクの有無の想定やリスクの影響度の分析、対応策を立案・実行できる体制を整えております。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであり、将来において発生する可能性のある全てのリスクを網羅するものではありません。 (特に重要なリスク) (1)「ULURU Sustainable Growth」における人材成長の実現に係るリスク 当社が掲げる経営方針「ULURU Sustainable Growth」では、人的資本投資を中心としており、「常に成長を感じられる環境・機会があり、安心して業務に専念できる状態が定着していること」の実現を目指しております。この人材戦略は「ULURU Sustainable Growth」の根幹を成すものであることから、人材の採用・育成・定着のいずれかが計画通りに進まない場合には、「ULURU Sustainable Growth」の進捗に重大な影響が及ぶことが想定されますので、当社は当該リスクを「特に重要なリスク」と位置づけております。 具体的には、採用市場における人材獲得競争の激化による採用計画の遅延、人的資本投資の効果が想定通りに発現しないことによる組織全体の成長鈍化、人材の早期離職・キーパーソンの喪失による事業推進力の低下などが想定されます。これらのリスクが顕在化した場合、各種成長施策の停滞を通じて業績に重大な影響が発生することが予想されます。当社では、当該リスクの顕在化を未然に防ぐために、採用部門と各部門が連携した規律ある採用活動の実施、シナプス組織※を通じたカルチャー・戦略の浸透、エンゲージメントサーベイによる組織状態の定期的なモニタリングと改善施策の実施、レイヤー別の各種研修・全社的なe-ラーニングシステムの導入による継続的な教育機会の提供などに取り組んでおります。これらの取り組み状況については、人的資本に関する各種指標を通じて継続的にモニタリングを実施しております。加えて、オフィス環境の整備や柔軟な勤務制度の拡充など、優秀な人材に選ばれ続ける職場環境の実現に向けた取り組みを継続してまいります。万が一リスクが顕在化した場合は、取締役会や経営執行会議などの重要会議体において、採用計画・育成プログラム・組織体制の見直しを迅速に議論・実行し、適宜対応していく次第です。 ※「コア」と呼ばれる上長・チームリーダーと、「コアラー」と呼ばれるメンバー間の双方向のコミュニケーションが高純度で行われることにより、組織全体にカルチャー・戦略が浸透していく組織体制 (2)AI・デジタル技術の活用と情報セキュリティの確保に係るリスク 当社は、「人とAIのハイブリッド型価値創造」を「ULURU Sustainable Growth」における事業モデルの核と位置づけており、AIと人のチカラを最適に組み合わせることで他社には模倣困難な競争優位性を構築しております。この戦略的な特性から、AI・デジタル技術の活用に関連するリスクは「ULURU Sustainable Growth」の進捗に直結するものであり、当社は当該リスクを「特に重要なリスク」と位置づけております。当該リスクは、大きく二つの側面から顕在化する可能性があります。 第一に、AI技術の急速な進展に当社の活用が追随できず、生産性向上や新サービス創出において相対的な劣位に陥るリスクです。「人とAIのハイブリッド型価値創造」を標榜する当社において、AI活用の停滞は事業の根幹に関わる問題であり、サービスの競争力低下や業績への重大な影響が懸念されます。 第二に、AIの積極的な活用に伴う情報セキュリティ上のリスクです。当社はBPO事業を中心に顧客の機密情報・個人情報を大量に取り扱っており、役職員が業務効率化を目的として外部の生成AIサービスを利用する過程で機密情報が意図せず外部に流出するリスク、また外部からのサイバー攻撃によるシステム侵害・情報漏洩のリスクが存在します。これらのリスクが顕在化した場合、顧客からの信頼喪失・損害賠償責任の発生・サービス提供の停止など、業績及び事業継続に重大な影響を及ぼすおそれがあります。 当社では、情報セキュリティ面においてはCISOを中心とした全社横断のAI活用推進体制の整備を段階的に進めており、技術面ではVPoEを中心としたAI駆動開発推進チームによる活用推進、エンジニア部門のみならず非エンジニア職を含む全社員へのAI活用リテラシー向上施策を継続的に実施しております。情報セキュリティの確保については、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証の維持・運用、クラウドアクセスセキュリティブローカー(CASB)の導入によるクラウドサービス利用の適切な統制、リスク・コンプライアンス委員会を中心とした全社的なリスク管理体制の運用に加え、AI利用に係るルール・ガイドラインの整備を段階的に進めております。また、有事の際には、CISOを緊急対応責任者とする対策本部を速やかに設置し、迅速な初動対応と被害の最小化を図る体制を整えております。 万が一リスクが顕在化した場合は、取締役会や経営執行会議などの意思決定会議体において、速やかな対応策を議論するとともに、必要に応じて外部専門家の支援を受けながら、適宜対応していく次第です。 (3)配当政策にかかるリスク 当社は、「ULURU Sustainable Growth」のもと、株主還元を重要な経営課題の一つとして位置付けており、TSR(株主総利回り)の向上に向けて、中長期的なEPS(Earnings Per Share)成長を重視しつつ、2025年3月期以降は、15%以上の配当性向を目安とした累進配当を基本方針としております。当該方針は、持続的な利益成長とキャッシュ・フロー創出を通じて、規律ある成長投資と株主還元との両立を図ることを目指したものでありますが、重要な事業投資を優先する場合やキャッシュ・フローの状況によっては、配当を実施しない、あるいは予定していた配当を減ずる可能性もあります。当該リスクを顕在化させないためにも、「ULURU Sustainable Growth」のもと業績を拡大させ、着実に利益還元を行うことができる企業へと成長を図る次第です。 (4)入札情報の様式・データ形式等の統一によるNJSSの独自性・優位性の希薄化のリスク 「NJSS」は、当社の主力プロダクトであり、「NJSSを核とした入札マーケットの拡大」をすることを「ULURU Sustainable Growth」実現のための主要な施策と位置づけていることから、NJSSの独自性・優位性が希薄化した場合、「ULURU Sustainable Growth」の進捗に重大な影響が及ぶことが想定されますので、当社は当該リスクを「特に重要なリスク」と位置づけております。 現在、入札情報は入札実施機関ごとに様式・データ形式等が統一されておらず、独力での収集が困難である中、当社では数百名のクラウドワーカーが約9,000もの入札実施機関から人力で入札情報を収集しデータベース化できていることに「NJSS」の独自性・優位性がある状況です。当社としては約9,000もの入札実施機関の様式・データ形式等を統一するために必要となる労力・コスト・時間等を勘案すると当該リスクが顕在化する可能性は現時点では低いものと考えております。しかしながら、万が一、当該リスクが顕在化した場合は、NJSSが誇る独自性・優位性の希薄化から顧客の他サービスへの流出による有料契約件数の減少並びに売上高や利益成長の鈍化といった重大な業績への影響が発生することが予想されます。 当該リスクへの対応策として、デジタル庁をはじめとする行政機関の動向等を適宜チェックしているほか、入札情報検索サービス「nSearch(エヌ・サーチ)」、情報支援ツール「GoSTEP」、BPaaS「入札BPO」などをはじめとする周辺サービスの展開、自治体向け調達業務DXの推進等を通じて入札マーケット自体を拡大させシェアを獲得することで、当該リスクが顕在化した場合でも事業方針をシフトすることができるような体制も整備していく次第です。加えて、入札情報以外の領域における新規CGS事業の継続的な創出を通じて、事業ポートフォリオの多様化も推進してまいります。 (5)コンプライアンスに関するリスク 当社はコンプライアンスを重視する風土の醸成とその定着を全社的に推進しております。この姿勢が失われた場合、重大な法令違反や不祥事が発生する懸念が高まり、会社の存続に深刻な影響を及ぼす可能性があることから、当該リスクを「特に重要なリスク」と位置づけております。万が一当該リスクが顕在化した場合、当社グループ全体の社会的信用やブランド価値が損なわれるほか、損害賠償等による財務的損失を通じて、業績に重大な影響が生じるおそれがあります。一方で、こうしたコンプライアンス上のリスクを完全に排除することは現実的には難しく、継続的な管理と対策が不可欠であると認識しています。このため当社では、2026年3月に取締役会の決議を経てコンプライアンス・ガイドラインを制定いたしました。 同ガイドラインは、うるるスピリットの核心である「嘘をつかない、悪いことをしない」を具体的な行動レベルに翻訳したものであり、健全な職場環境・誠実な企業活動・会社資産の保全の3カテゴリにわたる16の行動指針を定めております。あわせて、リスク・コンプライアンス委員会を中心に、組織拡大や経営環境の変化に応じて職務権限や組織構造などに関する各種規程を適宜見直すとともに、これらに準じた意思決定・承認プロセスの仕組み化を進めることで、常に不正が生じにくい仕組みを整備しています。さらに、全役員・社員への教育啓発活動を実施するとともに、有事に備えた内部通報及びハラスメント相談窓口の整備をすすめることで、企業倫理の向上と法令遵守の強化を図り、強固なコンプライアンス推進体制の構築に努めていく次第です。加えて、ハラスメントや人権侵害等の発生を未然に防ぐため、相談窓口の周知徹底、定期的なエンゲージメントサーベイによる組織状態のモニタリング、人権尊重の理念に基づく多様性確保に向けた取り組みを継続的に推進してまいります。 (重要なリスク) (1)大規模自然災害や感染症に関するリスク 大規模自然災害や各種感染症の拡大により、当社の事業活動が停止し、業績への重大な影響を及ぼす可能性があることから、当社は当該リスクを「重要なリスク」と位置付けています。当該リスクへの対応策として、各種緊急事態を想定した事業継続計画書(BCP)を整備しており、徳島センターをはじめとする拠点の分散による業務継続体制の確保、ハイブリッドワーク制度の活用による在宅勤務対応力の維持など、有事の際にも事業継続が可能な体制を構築できるよう努めている次第です (2)市場環境変動のリスク 市場環境の変動により顧客の購買意欲が減退した場合、当社の事業及び業績へ重大な影響を及ぼす可能性があることから、当社は当該リスクを「重要なリスク」と位置付けています。とりわけ、地政学リスクや感染症拡大等に起因するインフレ圧力の高まりによる個人消費の落ち込みは、主に一般消費者を対象とする「えんフォト」や「OurPhoto」などのサービスにおいて、業績への重大な影響が懸念されます。当該リスクへの対応策として、該当サービスごとの消費動向を適宜把握し、リスク顕在化の兆候を早期に察知できるよう努めるほか、万が一兆候が確認された場合には、速やかに事業部内で対応策を検討し、必要に応じて意思決定会議体等での協議を経て、事業方針の見直しや打開策の実行を行う体制を整備している次第です。 (3)競合他社の台頭のリスク 国内でクラウドソーシング・サービスを展開する競合企業は複数存在しており、他社の成長によって当社の市場における独自性・優位性が希薄化した場合、当社の事業及び業績に重大な影響を及ぼす可能性があることから、当社は当該リスクを「重要なリスク」と位置づけております。 当社は、クラウドソーシング・サービスに加え、そのワーカーをリソースとするCGS事業、及び企業のアウトソーシング・ニーズの受け皿となるBPO事業を展開しており、これらの相互連携によるシナジーを通じて、市場における独自性と競争優位性を築いていると考えております。こうした事業連携スキームは当社が長年培ってきた業務運営力を背景とする唯一無二の強みであり、容易に模倣できるものではないと認識しております。万が一リスクが顕在化した場合は、新たなCGS事業の継続的な創出や、M&Aを含む事業ポートフォリオの強化を通じて、適宜対応していく次第です。 (4)法規制強化による法的制約の発生に係るリスク 今後、法規制の強化やCGS事業における新規領域への進出に伴い、多様な法規制や法改正に適切に対応する必要性が生じる可能性があることから、当社は当該リスクを「重要なリスク」と位置づけております。特に、AI・データ利活用に関連する規制動向(国内AI事業者ガイドラインの改訂等)については、当社のビジネスモデルに直接影響を及ぼす可能性があることから、継続的なモニタリングが重要と認識しております。こうしたリスクの未然防止に向けて、当社は法務体制の整備・強化をすすめるとともに、顧問弁護士をはじめとする外部専門家との連携を深め、新たな法規制が生じた際には速やかに対応を行い、引き続き厳格な法令順守体制の構築に努めていく次第です。 (5)システム障害に係るリスク 当社の事業は、インターネット接続環境の安定稼働を前提として運営されており、システム障害などによりサービスの提供が滞った場合、事業活動に重大な影響を及ぼす懸念があることから、当社は当該リスクを「重要なリスク」と位置づけております。当社では、バックアップ体制やセキュリティ強化の継続的な整備、ネットワーク環境の定期的な見直し・強化に取り組んでおり、今後も当該リスクの未然防止に向けた取り組みを継続してまいります。 (6)クラウド・ソーシングビジネスにかかるリスク(知的財産権侵害、風評被害、個人情報流出等) 当社はクラウド・ソーシングビジネスを展開しており、不特定多数のクライアントとワーカーによる多様な案件の受発注を仲介するプラットフォームを提供しています。このような性質上、当社のサービスユーザー間で第三者の知的財産権を侵害する行為や、メッセージを通じた風評被害、個人情報の流出、その他違法行為が発生するリスクが存在します。さらに、当社がワーカーの個人情報を大量に保有していることから、当社自身による情報流出のリスクも否定できません。当該リスクが顕在化した場合は、当社の事業及び業績に重大な影響を及ぼすおそれがあることから、当社は当該リスクを「重要なリスク」と位置づけております。 登録ワーカーの行動を完全に統制することは事実上不可能であり、これらのリスクを完全に排除することは現実的ではありませんが、当社では、禁止事項を定めた利用規約を制定し、その内容に同意したユーザーのみにサービスを提供するなどの予防策を講じています。また、前述のリスク・コンプライアンス委員会を中心に、契約締結プロセスの見直しや、個人情報管理体制の強化といった対策も適宜実施しています。 さらに、当社が保有する個人情報の流出リスクについては、「個人情報の保護に関する法律」の適用を受けるとともに、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証を取得しています。加えて、子会社である株式会社うるるBPOにおいても、ISMS認証及びプライバシーマークを取得するなど、管理体制の強化を図っています。万が一当該リスクが顕在化した場合は、速やかに状況を整理し、必要に応じて外部専門家の支援を受けながら、取締役会や経営執行会議などで迅速に意思決定を行い、適切な対応策を講じていく次第です。 (7)国内BPO市場及び国内クラウドソーシング市場の縮小に係るリスク 国内クラウドソーシング市場またはBPO市場が縮小した場合、当社の事業及び業績に重大な影響を及ぼすおそれがあることから、当社は当該リスクを「重要なリスク」と位置づけております。クラウドソーシングは現代の多様な働き方を支える仕組みとして社会的に定着しており、BPO市場についても今後も安定的な成長が見込まれるなど、当該リスクが顕在化する可能性は現時点においては高くはないと考えております。当社では、ストック収入型の事業を複数展開することで外部環境の変化に対する事業の耐性を高めており、引き続きARRの継続的な拡大を通じた安定的な収益基盤の確立に取り組んでまいります。 (8)M&Aおよび新規事業投資に係るリスク 当社は「ULURU Sustainable Growth」のもと、M&Aや新規事業への投資を成長加速の重要な手段として積極的に推進しております。しかしながら、投資実行前の精査が不十分であった場合や、投資後の統合プロセス(PMI)が計画通りに進まなかった場合には、期待したシナジーが得られず、財務的損失・のれんの減損・組織的混乱を招く可能性があることから、当社は当該リスクを「重要なリスク」と位置づけております。 当該リスクへの対応策として、M&Aにあたっては未来創造本部を中心に対象企業に対する十分なデューデリジェンスを実施し、投資判断の客観性を確保するとともに、PMI計画の事前策定を徹底しております。投資後は、各種KPIのモニタリングを通じた進捗管理を継続的に実施し、投資対効果を見極めながら適切な経営判断を行う体制を整えております。また、当社は、日本における労働力不足問題の解決に資する「埋蔵労働力資産」の創出・活用につながるビジネスを展開する企業との協働を目的として、株式保有比率50%未満のマイノリティ出資を行う取り組みである「ULURU IMPACT BASE」を推進しております。当該出資にあたっては、社内で定めた投資規律および運用枠の範囲内で、投資リスクと期待リターンを慎重に検討し、適切な管理のもとで実行しております。
経営成績の分析 (MD&A)11,049字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 《経営成績等の状況の概要》 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 (1) 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度は、前中期経営計画後の新たな経営方針として掲げた「ULURU Sustainable Growth」のもと、人的資本投資を中心とした基盤整備を行いつつ、事業運営をしてまいりました。その結果、当連結会計年度における売上高は7,751,919千円(前期比15.7%増)、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額(以下同様))は1,275,325千円(前期比27.2%増)、営業利益は932,275千円(前期比22.2%増)、経常利益は923,665千円(前期比21.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は737,480千円(前期比61.0%増)となりました。「NJSS」・「fondesk」・「えんフォト」・「nSearch」といったSaaSのARR(年間経常収益)を合計した全社ARRは60億円を超えるなど成長しており、売上高が業績予想を上回り、各利益指標についてはレンジ予想の上限を超過して着地いたしました。 2025年5月14日に公表いたしました業績予想との対比は以下のとおりです。 当連結会計年度(当初業績予想)   当連結会計年度(実績)   当初業績予想比 売上高   7,710百万円   7,751百万円   0.5% EBITDA   1,100~1,200百万円   1,275百万円   6.3%~15.9% 営業利益   820~920百万円   932百万円   1.3%~13.7% 経常利益   820~920百万円   923百万円   0.4%~12.6% 親会社株主に帰属する当期純利益   550~600百万円   737百万円   22.9%~34.1% 各セグメントの業績は、次のとおりです。 事業区分   第 25 期(2025年3月期)(前連結会計年度)   第 26 期(2026年3月期)(当連結会計年度)   前連結会計年度比増減 金額   構成比   金額   構成比   金額   増減率 CGS事業 NJSS   3,244,681   千円   48.4   %   3,728,821   千円   48.1   %   484,140   千円   14.9   % CGS事業 fondesk   982,116   千円   14.7   %   1,117,510   千円   14.4   %   135,393   千円   13.8   % CGS事業 フォト   835,946   千円   12.5   %   1,100,891   千円   14.2   %   264,944   千円   31.7   % CGS事業 その他   -   千円   -   %   48,227   千円   0.6   %   48,227   千円   -   % BPO事業   1,614,741   千円   24.1   %   1,734,481   千円   22.4   %   119,740   千円   7.4   % クラウドソーシング事業   23,769   千円   0.4   %   21,987   千円   0.3   %   △1,782   千円   △7.5   % 合計   6,701,255   千円   100.0   %   7,751,919   千円   100.0   %   1,050,663   千円   15.7   % ① CGS事業 NJSS CGS事業の主力SaaSである「NJSS」については、有料契約件数が2026年3月末時点で7,295件(2025年3月末比222件増)と増加いたしました。有料契約件数をベースにした12ヶ月平均の解約率は1.42%となり、ARR(年間経常収益)が38億円を突破するなど、成長を続けております。また、当期初から契約獲得・更新時の単価を引き上げる方針に変更したことで、当連結会計年度第4四半期のNJSS ARPU(有料契約一件当たりの日割り売上高)は1,352円に上昇しています。一方で経営方針である「ULURU Sustainable Growth」のもと、人的資本投資を中心に各種成長投資を実施したため、コストは増加いたしました。このほか、NJSSで蓄積された入札関連ノウハウと、うるるBPOが保有する案件執行にかかるノウハウを掛け合わせたBPaaS「入札BPO」、公共機関の事業(予算)情報や公開・統計情報、入札データからみる自治体の傾向・特徴、アプローチに必要な組織情報を一括検索・管理できる情報支援ツール「GoSTEP」の展開などにも継続的に注力しております。 この結果、当連結会計年度におけるCGS事業 NJSSの売上高は3,728,821千円(前連結会計年度比14.9%増)となり、セグメントEBITDAは1,849,482千円(前連結会計年度比19.6%増)、セグメント利益は1,642,134千円(前連結会計年度比16.9%増)となりました。 NJSS KPI   前連結会計年度   当連結会計年度 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 売上高(百万円)   761   789   827   866   896   915   940   975 売上総利益(百万円)   697   716   750   779   812   833   859   881 EBITDA(百万円)   324   389   405   426   447   481   488   432 ARR(百万円)   3,017   3,109   3,231   3,302   3,439   3,543   3,681   3,835 NJSS 有料契約件数   6,756   6,880   7,028   7,073   7,153   7,158   7,275   7,295 NJSS ARPU(円)   1,151   1,160   1,174   1,210   1,236   1,279   1,302   1,352 入札BPO ARPU(円)   26   21   38   81   65   37   25   56 NJSS 解約率(%)   1.58   1.61   1.55   1.50   1.49   1.49   1.44   1.42 NJSS LTV(千円)   1,989   1,994   2,085   2,172   2,267   2,372   2,492   2,570 入札BPO LTV(千円)   46   37   68   145   120   68   48   107 nSearch 有料契約件数   578   587   606   682   715   745   772   839 従業員数(人)   134   137   140   140   148   145   148   149 (注) 1.ARR:「年間経常収益」。各四半期末時点のMRRに12を乗じて算出。2024年3月期第1四半期より、「nSearch」「GoSTEP」等の周辺サブスクリプションビジネスも含めたMRRに12を乗じた数値 2.ARPU:有料契約一件当たりの日割り売上高。入札BPO ARPUは、スポット売上高も含む。 3.解約率:前月末有料契約件数に対する当月解約件数の割合。上表は12か月平均の数値。 4.LTV:「顧客生涯価値」。ARPU×1/解約率×粗利率90%で算出。 5.従業員数:臨時雇用者(パートタイマー、人材会社からの派遣社員)を含む。臨時雇用者数は、年間の平均人員を換算。同定義でブレインフィードを含む。 ② CGS事業 fondesk CGS事業におけるSaaSである「fondesk」は、2026年3月末時点で有料契約件数が6,224件(2025年3月末比635件増加)と増加いたしました。そのうえ、UI・UX改善のためのシステム改修を行うなどユーザー利便性向上に継続的に取り組んできた結果、有料契約件数をベースにした12ヶ月平均の解約率は1.1%(2025年3月末の同解約率は1.2%)と最低水準となり、ARR(年間経常収益)は約11億円となっております。このほか、2024年12月にリリースした、誰でも簡単に使える電話自動応答サービス「fondesk IVR」の拡大にも注力してまいりました。併せて、経営方針である「ULURU Sustainable Growth」のもと、成長投資として主にマーケティング施策に注力しております。 この結果、当連結会計年度におけるCGS事業 fondeskの売上高は1,117,510千円(前連結会計年度比13.8%増)となり、セグメントEBITDAは103,730千円(前連結会計年度比37.6%減)、セグメント利益は101,713千円(前連結会計年度比38.4%減)となりました。 fondesk KPI   前連結会計年度   当連結会計年度 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 売上高(百万円)   236   241   255   248   277   277   283   279 EBITDA(百万円)   4   15   86   59   △2   57   39   8 有料契約件数   4,980   5,167   5,422   5,589   5,723   5,885   6,094   6,224 ARPU (円)   15,845   15,582   15,681   14,810   16,070   15,627   15,184   14,523 解約率(%)   1.2   1.2   1.2   1.2   1.1   1.2   1.1   1.1 ARR(百万円)   946   966   1,020   995   1,100   1,111   1,132   1,117 従業員数(人)   18   17   17   16   21   21   21   21 (注)1.ARPU:有料契約一件当たりの月割り売上高。 2.解約率:前月末有料契約件数に対する当月解約件数の割合。上表は12か月平均の数値。 3.ARR:「年間経常収益」。各四半期サブスクリプション売上高と各四半期リカーリング売上高の合計に4を乗じて算出。 4.従業員数:臨時雇用者(パートタイマー、人材会社からの派遣社員)を含む。臨時雇用者数は、年間の平均人員を換算。 ③ CGS事業 フォト CGS事業におけるSaaSである「えんフォト」は、写真販売単価の高いカメラマン派遣比率の上昇等により園当たり売上高が51,923円(2025年3月末は47,661円)と伸長したうえ、2026年3月末の契約園数は5,506園(2025年3月末比367件増加)と増加した結果、ARR(年間経常収益)は約11億円となるなど、成長しております。併せて、経営方針である「ULURU Sustainable Growth」のもと、成長投資として主に人的資本投資を実施したため、当該投資によりコストは増加しております。このほか、出張撮影マッチングサービス「OurPhoto(アワーフォト)」とえんフォトとのシナジー創出にも継続的に注力しております。また、2025年9月には、写真関連サービスのさらなる拡充とグループシナジーの創出を目的として、株式会社横浜綜合写真の全株式を取得し、完全子会社化いたしました。 この結果、当連結会計年度におけるCGS事業 フォトの売上高は1,100,891千円(前連結会計年度比31.7%増)となり、セグメントEBITDAは△8,423千円(前期は△44,685千円)、セグメント損失は26,617千円(前連結会計年度は57,406千円の損失)となりました。 フォト KPI   前連結会計年度   当連結会計年度 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 売上高(百万円)   168   163   235   268   187   185   325   402 EBITDA(百万円)   △1   △36   △20   14   △17   △23   △32   64 えんフォト 契約園数   4,845   4,947   5,028   5,139   5,227   5,307   5,360   5,506 えんフォト 園当たり売上高(円)   29,685   28,844   34,645   47,661   30,617   29,758   37,628   51,923 えんフォト ARR(百万円)   575   570   696   979   630   631   806   1,142 OurPhoto 撮影件数(件)   3,669   2,762   9,051   2,961   4,296   4,338   10,551   3,711 従業員数(人)   41   43   45   46   50   48   59   60 (注)1.ARR:「年間経常収益」。各四半期リカーリング売上高に4を乗じて算出。 2.従業員数:臨時雇用者(パートタイマー、人材会社からの派遣社員)を含む。臨時雇用者数は、年間の平均人員を換算。 2026年3月期 第3四半期より、株式会社横浜綜合写真の従業員数を加算。 ④ BPO事業 BPO事業におきましては、人力とテクノロジーを最適に組み合わせた業務構築力と、自社グループのSaaS事業運営ノウハウを活用して展開するBPaaS業務が好調に推移いたしましたが、事業規模拡大に伴う人員増等によりコストが増加いたしました。 この結果、当連結会計年度におけるBPO事業の売上高は1,734,481千円(前連結会計年度比7.4%増)となり、セグメントEBITDAは319,791千円(前期比52.5%増)、セグメント利益は233,846千円(前連結会計年度比70.4%増)となりました。 BPO KPI   前連結会計年度   当連結会計年度 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 売上高(百万円)   313   353   397   550   331   357   399   646 EBITDA(百万円)   △20   25   57   146   8   43   64   204 従業員数(人)   177   193   201   197   249   202   194   205 (注)従業員数:臨時雇用者(パートタイマー、人材会社からの派遣社員)を含む。臨時雇用者数は、年間の平均人員を換算。 ⑤ クラウドソーシング事業 クラウドソーシング事業におきましては、「シュフティ」に登録されているクラウドワーカー数は2026年3月末時点で約49万人となっており、CGSにリソースを供給するためのプラットフォームとして、ユーザー利便性向上のためのサービス改修や安定的運営のためのカスタマーサポート改善に継続的に取り組んでおります。 この結果、当連結会計年度におけるクラウドソーシング事業の売上高は21,987千円(前連結会計年度比7.5%減)となり、セグメントEBITDAは△5,161千円(前期は△9,283千円)、セグメント損失は5,605千円(前連結会計年度は9,646千円の損失)となりました。 クラウドソーシング KPI   前連結会計年度   当連結会計年度 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 売上高(百万円)   5   6   6   5   5   6   5   5 EBITDA(百万円)   △1   △3   △1   △2   △0.9   △1   △0.8   △1 従業員数(人)   5   5   4   4   4   4   4   4 (注)従業員数:臨時雇用者(パートタイマー、人材会社からの派遣社員)を含む。臨時雇用者数は、年間の平均人員を換算。 (2) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ1,175,657千円増加し、4,580,759千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動による資金の増加は、1,496,633千円となりました。(前連結会計年度は651,913千円の増加)この主な要因は、税金等調整前当期純利益893,166千円の計上、減価償却費292,407千円の計上、のれん償却額50,641千円の計上、賞与引当金の増加73,879千円、契約負債の増加314,603千円、売上債権等の増加98,553千円、法人税等の支払額129,785千円等によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動による資金の減少は682,117千円となりました。(前連結会計年度は553,082千円の減少)この主な要因は、有形固定資産の取得による支出161,447千円、無形固定資産の取得による支出214,400千円、投資有価証券の取得による支出141,467千円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出164,802千円等によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動による資金の収入は361,141千円となりました。(前連結会計年度は283,597千円の支出)この主な要因は、長期借入による収入500,000千円、配当金の支払による支出69,104千円、長期借入金の返済による支出69,754千円等によるものです。 (3) 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループは生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 b.受注状況 BPO事業において受注が発生するものの、受注から納品までの期間が短く見込納品額は変動するケースがあるため、受注額の掲載を省略しております。 c.販売実績 最近2連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 (単位:千円) セグメントの名称   前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) CGS事業 NJSS   3,244,681   3,728,821 CGS事業 fondesk   982,116   1,117,510 CGS事業 フォト   835,946   1,100,891 CGS事業 その他   -   48,227 BPO事業   1,614,741   1,734,481 クラウドソーシング事業   23,769   21,987 報告セグメント計   6,701,255   7,751,919 合計   6,701,255   7,751,919 (注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績に対する割合が10%以上の販売先がないため、省略しております。 《経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容》 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 (1) 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 (財政状態及び経営成績等) 「《経営成績等の状況の概要》 (1) 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりです。 (経営成績等に重要な影響を与える要因) 当社グループのCGS事業は、いずれもストック型・サブスクリプション型のビジネスモデルであるため、その有料契約件数及び一有料契約当たりの総契約額が経営成績等に重要な影響を与えます。 CGS事業の主力サービスである「NJSS」においては、過去に営業体制とプロダクトが抱える課題によって成長が鈍化していたという認識があります。具体的には、営業体制に関しては、組織構造及び重視するKPI等が適切ではなかったことにより各社内部門が部分最適に陥っておりました。また、プロダクトに関しては、抜本的システム改修がなされていなかったことにより顧客利便性が不十分となっておりましたが、営業体制については人員強化を図ったうえプロダクトに関しては2021年7月にフルリニューアル第一弾を実施いたしました。その後、LTVをコントロールしつつ、契約件数を伸長させることによる売上高の拡大を優先していましたが、今後は新規契約の獲得ペースを維持しつつ、ARPUを向上させることによる売上高の拡大を目指してまいります。このほか、「nSearch(エヌ・サーチ)」とのシナジー創出や、公共機関の事業(予算)情報や公開・統計情報、入札データからみる自治体の傾向・特徴、アプローチに必要な組織情報を一括検索・管理できる情報支援ツール「GoSTEP」の展開、NJSSで蓄積された入札関連ノウハウと、うるるBPOが保有する案件履行にかかるノウハウを掛け合わせたBPaaS「入札BPO」の展開等により更なる成長を図ってまいります。他のCGS事業である「fondesk」や「えんフォト」においても、各サービスのフェーズ・環境に応じた施策の実施により成長を図ります。 BPO事業においては、紙の電子化需要などにより引き合いが好調に推移しております。好調な引き合いに対応すべく、2024年10月には渋谷地下街株式会社より「徳島つるぎ町事業所」を譲受するなど、拠点の整備も行っております。引き続き各拠点における強固且つ多様な施工体制を土台に、各種ニーズへの対応やSaaSの裏側のサポート等を通じて、継続的な成長と利益率の向上を図っていくことが重要であるという認識でございます。 クラウドソーシング事業については、CGS事業のためのプラットフォームとしての位置付けであり、当面横ばいの業績を見込んでいることから経営成績等への重要な影響を与える要因はないという認識です。 その他の経営成績等に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」に記載のとおりです。 (2) キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 (キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容) キャッシュ・フローの状況は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2) キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 当連結会計年度においては、税金等調整前当期純利益893,166千円の計上や有形固定資産の取得による支出161,447千円、無形固定資産の取得による支出214,400千円、配当金の支払による支出69,104千円などを行った結果、現金及び現金同等物は1,175,657千円増加いたしました。当連結会計年度末における現金及び現金同等物は4,580,759千円となっており、利子負債控除後のネットキャッシュの金額は3,992,184千円となっており、手元流動性には懸念がないものと認識しております。 (資本の財源及び資金の流動性に係る情報) 当社グループは、2017年3月の東証マザーズ上場時に第三者割当増資によって約13億円の資金調達を行いました。また、主力事業であるNJSSにおいて、原則として契約金額全額を顧客から前払いで受領していることにより、契約が増加すればするほど貸借対照表上の契約負債が増加していくため、正常運転資金は基本的に発生しない財務構造となっております。このような財務状況のもと、直近では、株式会社横浜綜合写真の全株式取得資金に充当するため、金融機関からの借入れにより5億円の資金調達を行いました。 これらの要因により、当連結会計年度末時点において、現金及び預金が約45億円、有利子負債控除後のネット・キャッシュも約39億円と、当社の資金の流動性は当面十分であると考えております。 上記資金は、今期についてはこれまで掲げていた5か年の中期経営計画(2020年3月期~2024年3月期)以降の新たな経営方針である、「ULURU Sustainable Growth」のもと、人的資本投資を中心とした規律ある成長投資やM&Aに投下していく予定です。 (3) 重要な会計方針及び見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択、適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。 なお、連結財務諸表の作成のための重要な会計基準等は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成の基本となる重要な事項)」に記載のとおりです。

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