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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

FFRIセキュリティ

FFRI Security, Inc.3692 · Growth · 情報・通信業

サイバーセキュリティの研究開発型企業。標的型攻撃対策製品を軸に、政府機関向けサービスも展開。

概要

FFRIセキュリティは、サイバー・セキュリティの研究開発を中核とする情報・通信業の企業である。東京都千代田区に本社を置き、2026年3月期の連結売上高は43億円、従業員236名。主力のサイバー・セキュリティ事業では、標的型攻撃対策製品「FFRI yarai」やマルウェア自動解析ツール「FFRI yarai analyzer」を提供し、加えてナショナルセキュリティ・サービスやソフトウェア開発・テスト事業を展開する。

サイバー・セキュリティ事業の三本柱

当社グループの最大事業はサイバー・セキュリティ事業であり、2026年3月期の同事業売上高は約40億円と全体の92%を占めた。同事業は「セキュリティ製品」「ナショナルセキュリティ・サービス」「その他セキュリティ・サービス」の三区分で構成される。セキュリティ製品では、パターンファイルに依存しない完全ヒューリスティック検出技術を搭載した標的型攻撃対策製品「FFRI yarai」系列を主力に、OEM供給や販売パートナー経由で販売する。ナショナルセキュリティ・サービスは官公庁・防衛産業向けの安全保障関連調査・分析・教育等を、その他セキュリティ・サービスは法人向けの開発案件や脆弱性診断を提供する。

ナショナルセキュリティ領域への特化

近年、サイバー安全保障の重要性が高まる中、当社は日本発のサイバー・セキュリティ企業として政府関連機関との連携を強めている。2026年3月期のナショナルセキュリティ・サービス売上高は15.8億円(前期比66.9%増)に達し、経済安全保障重要技術育成プログラム関連案件など国家主導プロジェクトの受注が拡大した。同社はシーズ型研究開発を基本とし、研究成果をBlack Hat等の国際会議で発表する技術力を背景に、政府分科会やサイバーセキュリティ戦略の策定にも関与している。

ソフトウェア開発・テスト事業とグループ体制

ソフトウェア開発・テスト事業は、技術者派遣やソフトウェアテストの計画・設計・実施を提供する。2026年3月期売上高は3.6億円(前期比20%減)と縮小したが、これは一部エンジニアをサイバー・セキュリティ事業に集中的にアサインした影響である。グループは連結子会社2社と持分法適用関連会社1社を有し、うちNTTドコモビジネスとの合弁会社エヌ・エフ・ラボラトリーズはセキュリティ教育・トレーニング需要を取り込み、持分法投資利益が前期比70%増の7435万円となった。

業界の中での役割はサイバーセキュリティ製品・サービスの開発・提供企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
43億円
営業利益
14億円
営業利益率
32.6%
純利益
11億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
サイバー・セキュリティ事業40億円90.9%14億円35.0%
ソフトウェア開発・テスト事業4億円9.1%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01サイバー・セキュリティ主力

サイバー・セキュリティの基盤となる技術とリサーチ能力を背景に、外部脅威からコンピュータ・システムを守る研究開発企業。セキュリティ脆弱性、マルウェア、車載システム等のIoTセキュリティ、組み込み機器分野に強みを持つ。研究成果は国際カンファレンスで発表し、シーズ型研究開発から製品・サービスを提供。国や政府関連機関と連携し安全保障領域にも注力。

日本発のサイバー・セキュリティ企業として国や政府関連機関と連携

主な製品・サービス2
FFRI yarai
パターンファイルに依存しない完全ヒューリスティック検出技術により、未知・既知のマルウェアや脆弱性を狙った攻撃を防御する標的型攻撃対策製品。
FFRI yarai analyzer
プログラムやファイルを自動解析し、マルウェア混入のリスク判定を行うツール。出荷前検査や被害初動分析、情報流出対策に活用可能。

02ソフトウェア開発・テスト準主力

ソフトウェアの設計・開発・評価・解析などに関わる技術者派遣や、ソフトウェアの不具合を発見・確認するテストの計画・設計・実施を提供。サイバーセキュリティ事業で培った技術を活かし、品質向上とリスク回避を支援する。

製品と技術

パターンファイル不要のFFRI yaraiシリーズ

主力製品「FFRI yarai」は、完全ヒューリスティック検出技術により、マルウェアごとに個別のパターンファイルを作成することなく、未知・既知のマルウェアや脆弱性を狙う攻撃を防御する。同技術はプログラムの構造や動作パターンを解析することで、0-day攻撃にも対応可能である。また、マルウェア自動解析ツール「FFRI yarai analyzer」は、プログラムやファイルを自動解析しリスク判定を行う。これらは主にITセキュリティベンダーやSIer向けにサブスクリプションまたはパーペチュアルライセンスで販売され、2026年3月期にはセキュリティ製品売上高が前期比44.7%増の17.6億円となった。

セキュリティ・サービスと受託研究開発

セキュリティ・サービスでは、脅威調査・分析、脆弱性検査、教育研修、コンサルティング、ハードウェア・ソフトウェアへのセキュリティ対策組み込み受託開発などを提供する。特にナショナルセキュリティ・サービスは、国の安全保障に関する調査研究・分析・人材教育が中心で、政府機関や防衛関連組織を顧客とする。2026年3月期の同事業売上高は15.8億円と全体の36%を占め、経済安全保障重要技術育成プログラムの案件などが寄与した。その他セキュリティ・サービスでは長期契約の獲得によりエンジニア稼働が高水準で推移し、売上高6.5億円を計上している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • サイバー・セキュリティ日本発のサイバー・セキュリティ企業として国や政府関連機関と連携

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

サイバーセキュリティ特化、高成長

情報・通信業に分類され、セキュリティソリューションを提供。売上高は24億円から43億円へ急成長し、営業利益率26〜32%と高収益。同業のソラコムやVRaiN Solutionと比較しても規模は小さいが、専門性の高さで差別化。サイバー攻撃の増加を追い風に、今後も拡大が見込まれる。

強み

  • 売上高が3期で2倍近く拡大。営業利益率30%超と極めて高収益。
  • サイバーセキュリティに特化し、業界知識と技術で差別化。
  • サブスクリプション型サービスが中心で、安定収益が期待できる。
  • サイバー脅威の高度化・増加により、セキュリティ需要は拡大基調。

課題

  • セキュリティ市場には大手IT企業や多数のスタートアップが参入し競争激化。
  • 高度なセキュリティ人材の獲得競争が激しく、成長制約要因に。
  • 大口顧客への依存度が高い場合、失注時の影響大。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がFFRIセキュリティ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14051GMOフィナンシャルゲート508億円30.5倍
23679じげん490億円10.7倍
39742アイネス483億円
43660アイスタイル479億円17.3倍
54719アルファシステムズ478億円12.7倍
63692FFRIセキュリティ471億円41.4倍
73905データセクション468億円17.4倍
84323日本システム技術467億円17.7倍
95243note466億円47.9倍
103673ブロードリーフ461億円47.6倍
114743アイティフォー457億円15.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 0件

2013年から始まった財務データの軌跡

開示されている連結財務データは2013年3月期からである。当初の売上高は5億円、当期純利益は1億円と小規模ながら黒字を確保した。翌14年3月期には売上高7億円へ拡大するが、16年3月期には売上高9億円に対し純損失3億円を計上し、研究開発投資の拡大や体制整備が収益を圧迫したとみられる。この赤字期間を経て、17年3月期には売上高15億円、純利益3億円へ急回復し、以降は安定的な黒字を維持している。

売上高が20億円を超えた2023年までの拡大

2018年3月期から2023年3月期にかけて、売上高は17億円から20億円へ緩やかに成長した。この間、純利益は1~2億円台で推移し、大きな変動はない。重要な転機は2021年3月期以降で、サイバー安全保障の政策需要が高まり、ナショナルセキュリティ・サービスの受注が本格化した。2023年3月期の売上高20億円のうち、同サービスの寄与は9.4億円と半数近くを占めるようになる。また、2022年3月期には持分法適用関連会社エヌ・エフ・ラボラトリーズの設立が行われ、セキュリティ教育事業への布石を打った。

2024年から中期経営計画で加速する成長

2024年3月期の売上高は24億円、純利益4億円と過去最高を更新。2025年3月期以降、中期経営計画(第20期~第22期)が始動し、2026年3月期の計画値は売上高43億円、営業利益14億円、純利益11億円と大幅な増収増益を見込む。実際の2026年3月期実績は売上高43.5億円、営業利益13.6億円と計画に迫る。特にセキュリティ製品のOEM販売好調とナショナルセキュリティ・サービスの拡大が牽引し、営業利益率は約31%に達する。

研究開発と人的投資が支える将来戦略

経営方針では、世界トップレベルのセキュリティ・リサーチ・チームの構築を掲げ、研究開発への継続的投資を重視する。2026年3月期の研究開発費の詳細は開示されていないが、シーズ型研究開発の体制を維持し、国家プロジェクトへの参画を通じてさらなる技術蓄積を進める。また、人材の確保と育成を重要課題と位置づけ、給与水準の見直しや社内教育制度の充実を実施。2026年3月期の従業員数は236名と前期から増加しており、成長に伴う人員拡充が進んでいる。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高令和11年3月期(第22期)まで70億2,900万円
  • 営業利益令和11年3月期(第22期)まで19億5,100万円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    研究開発の強化と将来脅威への先回り

    サイバーセキュリティのコア技術を研究開発し、ニーズ型とシーズ型の両方を推進。攻撃技術の研究から将来の脅威を予測し、プロアクティブな対策製品・サービスを提供する体制を構築する。

  2. 02

    ナショナルセキュリティ領域での事業展開

    日本発のサイバーセキュリティ企業として、政府・官公庁や防衛関連組織向けに高品質なサービス・製品を提供。政府プロジェクトを通じて国家のサイバー安全保障に貢献する。

  3. 03

    優秀な人材の確保と育成

    給与水準の見直しや公正な評価制度、社内教育制度の充実により優秀な技術者を確保・育成。オフィス環境や労務環境の整備で従業員エンゲージメントを高める。

  4. 04

    ブランディングと差別化

    純国産のサイバーセキュリティ研究開発企業としての信頼を活かし、サイバー安全保障領域でのリーディングカンパニーとしての地位を確立。顧客とともに課題解決に取り組む。

  5. 05

    内部管理体制と情報資産管理の強化

    事業拡大に対応するため内部管理体制・コンプライアンス体制を強化。ISO/IEC 27001認証を維持しつつ、情報資産管理の継続的強化を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で236人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は766万円で、9期前と比べて+33.7%平均年齢は38.1歳、平均勤続年数は4.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月79
2018年3月89
2019年3月57334.63.097
2020年3月58534.33.291
2021年3月61934.73.8106
2022年3月63535.54.1177
2023年3月64336.14.4186
2024年3月66336.94.6199
2025年3月75637.85.0215372
2026年3月76638.14.9236593

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 東京都 千代田区80百万円
サイバー・セキュリティ事業
横須賀ナショナルセキュリティR&Dセンター — 神奈川県 横須賀市29百万円
サイバー・セキュリティ事業
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    令和7年度 政府機関等向け脅威ベースのリスク評価及び侵入テストの調査研究
    内閣官房 · 2025-03-28
    5億円
  • 調達
    令和7年度GSS運用に係るアプリケーション検査業務
    デジタル庁 · 2025-05-19
    5,350万円
  • 調達
    IoT 製品のサプライチェーンリスク調査
    内閣官房 · 2024-04-17
    4,894万円
  • 調達
    令和6年度GSS運用に係るアプリケーション検査業務
    デジタル庁 · 2024-04-12
    4,689万円
  • 調達
    ソフトウェア耐タンパー技術の有効性評価用装置の製造
    防衛省 · 2023-06-22
    4,633万円
  • 調達
    コンピュータ・ウイルスの解析等業務
    警察庁 · 2019-03-11
    2,253万円
  • 調達
    コンピュータ・ウイルスの解析等業務
    警察庁 · 2020-02-18
    1,882万円
  • 調達
    不正プログラムの解析等業務
    警察庁 · 2025-02-26
    1,632万円
  • 調達
    ソフトウェア耐タンパー技術の研究のための評価・解析用装置の改修役務
    防衛省 · 2022-06-30
    1,490万円
  • 調達
    不正プログラム分析業務
    情報処理推進機構 · 2017-12-26
    1,365万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は43億円営業利益14億円前期と比べると増収増益で、売上が+43.3%、利益が+75.0%。

売上高
+43.3%
43億円
営業利益
+75.0%
14億円
純利益
+57.1%
11億円
営業利益率
32.6%
前期比 +5.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高51億円43億円
営業利益15億円14億円
純利益11億円11億円
1株あたり配当¥18¥18

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は9億円、営業利益は2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+125.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q72
2024年1Q400.00
2024年2Q6116.70
2024年3Q7114.32
2024年4Q72
2025年2Q1000.00
2025年4Q20840.07
2026年2Q18527.84
2026年4Q25936.07
2027年1Q9222.21

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は5億円から43億円へ8.6倍に増えた。直近期の営業利益率は32.6%。売上は5期、純利益は4期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月511
2014年3月721
2015年3月922
2016年3月9−3−3
2017年3月1533
2018年3月1732
2019年3月1732
2020年3月1633
2021年3月1632
2022年3月1821
2023年3月2022
2024年3月2454
2025年3月308926.77
2026年3月43141532.611

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高43億円のうち、営業利益として残るのは14億円32.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は11億円、売上の25.6%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金39.5%17億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金30.2%13億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益32.6%14億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
60.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+24.2pt
32.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+18.9pt
25.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+20.4pt
33.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
18.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
37.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが14億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは13億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は33億円で、売上の9.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月2−1013
2014年3月30035
2015年3月302310
2016年3月−300−37
2017年3月10001018
2018年3月3−10220
2019年3月1−20−119
2020年3月2−10120
2021年3月10121
2022年3月0−2−3−216
2023年3月30−2318
2024年3月4−10321
2025年3月6−5−1122
2026年3月14−1−11333

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は59億円。このうち返さなくてよい自己資本が38億円で、自己資本比率は64.3%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月64260.8
2014年3月95450.8
2015年3月159661.5
2016年3月116553.5
2017年3月2191242.9
2018年3月23111248.7
2019年3月24131155.7
2020年3月2516962.9
2021年3月2718969.3
2022年3月2517870.2
2023年3月2617966.6
2024年3月34221264.5
2025年3月43281564.7
2026年3月59382164.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
33億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
37億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
21億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中32位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中589位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
33.5%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
32.6%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
64.3%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
43.3%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.3%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥5,750で、1年前と比べて-14.6%過去52週の値幅のなかでは14%の位置にある。

¥5,750+0.5%1ヶ月+8.9%1年-14.6%時価総額471億円
過去52週の値幅
安値¥4,395高値¥13,800

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)41.4倍
PER (会社予想)40.1倍
PBR12.11倍
配当利回り0.31%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月20日に4905円と前日比5.94%上昇したが、1ヶ月では0.91%下落。25日移動平均線5079.2円を下回る状態。75日線5338.2円、200日線7057.55円を大きく下回る。52週高値13800円からは64.5%下落、安値4395円からは11.6%回復。7月15日には5650円まで上昇したが、その後は下落基調。8月14日に4730円まで落ち込んだが、8月20日に反発。出来高は8.64万株と前日比0.9倍、RSIは52.09と中立。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

サイバー攻撃の増加でセキュリティ需要は拡大し、同社は高い成長率を示している。2025/3期予想営業利益率26.67%、2026/3期同32.56%と収益性も良好。強気派はこの高い成長と利益率を評価。弱気派は競争激化による成長鈍化や高PERを懸念。

プラスに働く材料7
  • 高成長・高収益

    2025/3期営業利益率26.67%、売上高も増加

  • サイバー需要増

    ランサムウェア被害などでセキュリティ需要は堅調

  • サブスク収益基盤

    継続収入が安定したキャッシュフローを生む

  • 2026年3月期の大幅増収増益2026年3月期影響

    売上高43億円(前期比43%増)、営業利益14億円(75%増)

  • 高い営業利益率の維持継続影響

    営業利益率32.56%(前期26.67%)と高水準、収益性が強み

  • サイバーセキュリティ需要の拡大通年影響

    企業のセキュリティ投資増加で受注拡大、業績成長持続

  • ROE33.5%の高収益性評価継続影響

    高いROEがPBR10.66倍を支え、株価サポート

マイナスに働く材料7
  • 競争激化

    国内外の有力ベンダーとの競合でシェア拡大が困難

  • 高PER

    PER36.6倍と割高で成長鈍化時に修正リスク

  • 技術変化対応

    セキュリティ技術の陳腐化が速く研究開発負担が大

  • PER36.6倍の割高懸念不定影響

    成長鈍化時にバリュエーション修正リスク

  • 売上高の一部依存リスク継続影響

    特定顧客や案件への依存度高い場合、失注で業績変動

  • 競争激化による利益率低下中期影響

    セキュリティ市場参入増で価格競争、営業利益率低下可能性

  • 無配当政策の継続継続影響

    配当利回り0%、株主還元不足が売り材料

次の決算で確かめる点
売上高成長率
高成長の持続性を確認する
継続契約率(解約率)
サブスクモデルの定着度を測る

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり18で、前期から+28.6%いまの株価に対する利回りは0.31%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥18
1株あたり
配当利回り
0.31%
いまの株価に対して
配当性向
14.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2024年3月1020.7
2025年3月1440.017.6
2026年3月1828.614.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥18

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ11,416人。区分でいちばん多いのは個人・その他70.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が19.2%を占め、残る80.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他72.579.372.371.274.470.7
金融機関9.97.714.915.115.317.4
外国法人11.06.66.06.23.96.7
自己株式1.53.43.43.43.4
証券会社5.95.55.35.25.33.4
事業法人0.60.91.42.41.11.9
外国人個人0.00.00.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01鵜飼 裕司23.71
02金居 良治17.60
03THE BANK OF NEW YORK, TREATY JASDEC ACCOUNT (常任代理人名 株式会社三菱UFJ銀行)2.75
04日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)2.29
05楽天証券株式会社共有口2.03
06田中 重樹1.71
07BNYM AS AGT/CLTS NON TREATY JASDEC (常任代理人名 株式会社三菱UFJ銀行)0.90
08源利株式会社0.64
09永田 哲也0.60
10石山 智祥0.57

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近8
  • 2026-08-27
    GMOインターネットグループ株式会社
    変更報告
    5.03%
  • 2026-08-26
    GMOインターネットグループ株式会社
    新規の大量保有報告
    5.03%
  • 2026-07-10
    鵜飼 裕司
    変更報告
    21.57%
    -1.04pt
  • 2026-07-10
    鵜飼 裕司
    新規の大量保有報告
    20.54%
    -1.03pt
  • 2026-06-23
    鵜飼 裕司
    変更報告
    22.61%
    -1.10pt
  • 2026-06-23
    鵜飼 裕司
    新規の大量保有報告
    21.57%
    -1.04pt
  • 2026-06-10
    鵜飼 裕司
    変更報告
    22.61%
    -1.10pt
  • 2026-06-02
    鵜飼 裕司
    新規の大量保有報告
    22.61%
    -1.10pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1394%、1株純資産は14期で+823%。直近期のROEは33.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月95219.8
2014年3月176928.2
2015年3月2411825.2222.9
2016年3月−4474−46.5
2017年3月3410837.2147.0
2018年3月2713620.0137.0
2019年3月2516116.7128.1
2020年3月3419418.956.2
2021年3月3022514.572.2
2022年3月152146.777.9
2023年3月2422110.841.6
2024年3月5527622.036.320.7
2025年3月8735327.639.617.6
2026年3月13947833.543.514.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額110百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
鵜飼裕司代表取締役社長1,942,000
金居良治専務取締役 最高技術責任者 兼ナショナル・セキュリティ事業本部長1,441,600
田中重樹常務取締役 最高財務責任者 兼経営管理本部長140,000
川原一郎取締役 事業開発及びyarai事業 担当兼事業開発本部長3,600
梅橋一充取締役 製品開発本部長2,000
平山孝雄取締役 監査等委員
松本勉取締役 監査等委員
山口功作取締役 監査等委員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5929218
社外取締役418185

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,086字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、FFRIセキュリティ(当社)及び、子会社2社、関連会社1社で構成されており、サイバー・セキュリティ事業を主な事業内容とし、さらにソフトウェア開発・テスト事業を営んでいます。 なお、事業区分は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一です。各事業の内容は以下のとおりです。 (1)サイバー・セキュリティ事業 コンピュータ・システムは今や社会に深く根付き、そのシステムが果たす機能の安全を守ることは、私たちの生活だけでなく、国家安全保障においても重要な課題となっています。近年では、技術革新に伴ってコンピュータ・システムに対する脅威は多様化・複雑化し、かつ急速に変化しています。増え続ける標的型攻撃 ※1 やランサムウェア ※2 などによる機密情報漏洩やシステム破壊は、従来のリスク管理プロセスだけでは十分な対応を取る事が難しく、サイバー・セキュリティ ※3 の果たすべき役割の重要性はますます高まっております。 当社グループは、サイバー・セキュリティの基盤となる技術とリサーチ能力をバックグラウンドに、IT社会を取り巻く様々な外部脅威からコンピュータ・システムを守る、サイバー・セキュリティの研究開発企業です。特に、セキュリティ脆弱性 ※4 分野、マルウェア ※5 関連分野、車載システムを始めとするIoTセキュリティ分野、情報家電やスマートフォンなどの組み込み機器分野に係るセキュリティにおける技術力を強みとしており、研究成果はBlack Hat ※6 等の国際的に権威のあるセキュリティカンファレンスを通じて発表しております。 また、当社グループではサイバー・セキュリティのシーズ型研究開発 ※7 を行っており、研究開発活動から得た技術・知見を元に様々な形態でユーザーにサイバー・セキュリティ対策を提供しています。なお、近年は日本発のサイバー・セキュリティ企業として、国や政府関連機関とも連携しながら安全保障領域の課題解決へと注力しており、政府の進める研究開発プロジェクトや、セキュリティ調査・研究・分析・人材教育といったセキュリティ・サービスの提供及び、セキュリティ・プロダクトの提供をしております。 なお、サイバー・セキュリティ事業は、以下の内容で販売を区分しております。 販売区分   分類内容 セキュリティ製品   FFRI yaraiなどのセキュリティ製品の販売 ナショナルセキュリティ・サービス   安全保障関連のセキュリティ・サービスの提供 その他セキュリティ・サービス   安全保障以外のセキュリティ・サービスの提供 各販売区分で提供している、サービス及びプロダクトの内容は以下のとおりです。 (セキュリティ・サービスについて) セキュリティ・サービスでは、セキュリティ脅威の調査・分析から脆弱性検査、セキュリティ人材育成のための教育・研修サービスや、セキュリティ上の課題に対するコンサルティング及びセキュリティ情報の提供、コンピュータ・システムのセキュリティ堅牢性調査と実際にサイバー攻撃を受けた場合の影響調査、ハードウェア・ソフトウェアへ独自のサイバー・セキュリティ対策の仕組みを組み込むための受託開発などのほか、ユーザーのニーズに応じてセキュリティ調査・分析・研究等を行っております。 (セキュリティ・プロダクトについて) セキュリティ・プロダクトでは、パターンファイル ※8 に依存しない、完全ヒューリスティック検出技術 ※9 により未知・既知のマルウェア及びセキュリティ脆弱性を狙った攻撃を防御する技術を始めとした、従来の技術では防御できない新たな外部脅威からコンピュータ・システムを守る製品を提供しております。各種セキュリティ対策製品はサブスクリプションライセンス(期限付きの使用権)又はパーペチュアルライセンス(無期限の使用権)により販売しています。サブスクリプションライセンスではユーザーは契約した期間、製品を使用でき、契約には製品のアップデートや保守サポートを含んでいます。契約期間終了後、引き続き使用する際は再度契約の更新をすることとなります。パーペチュアルライセンスは販売後、ユーザーは製品を永続的に使用することができますが、最新のプログラムへのアップデート及び保守サポートサービスは別途保守サービスを有償で提供しています。 また、サイバー・セキュリティ対策の仕組みを販売用製品として開発し、主にITセキュリティベンダー ※10 やSIer ※11 を対象にそれらプログラム著作物の権利販売を行っています。 セキュリティ・プロダクトの主な製品は、標的型攻撃対策製品「FFRI yarai」、マルウェア自動解析ツール「FFRI yarai analyzer」といった製品を提供しております。 当社グループの提供する主な製品は次のとおりです。 名称   内容 FFRI yarai   マルウェアごとに検出パターンを作成する旧来の技術では、未知の攻撃をカバーしないほか、検出パターンの増加に伴いシステムに対する負荷も増加します。FFRI yaraiはパターンファイルに依存しない、完全ヒューリスティック検出技術による標的型攻撃マルウェア対策製品で、未知・既知のマルウェア及びセキュリティ脆弱性を狙った攻撃を防御します。 FFRI yarai analyzer   プログラムや文書ファイル、各種データファイルを自動的に解析し、マルウェア混入のリスク判定が可能となります。実施が難しいソフトウェア製品の出荷前マルウェア混入検査、マルウェア被害の初動分析、ハッキングによる情報流出対策などで活用可能です。 (2)ソフトウェア開発・テスト事業 ソフトウェア開発・テスト事業においては、ソフトウェアの設計・開発・評価・解析などの業務に関わる技術者の派遣や、ソフトウェアの不具合により顕在化するリスクを回避するため、ソフトウェアの不具合を発見、又は、重大な不具合が発生していないことを確認するテストの計画・設計、実施を提供しております。 [事業系統図] (注)セキュリティ・プロダクトでは、販売パートナーとOEM提供先の2つの販売チャネルにてユーザーに提供しております。販売パートナーは主にSIerやITセキュリティベンダーで構成され、当社グループから製品を仕入れ、ユーザーに販売します。OEM提供はITセキュリティベンダー向けに行っており、当社製品をOEM提供先ブランドとしてカスタマイズし、ユーザーに販売します。当社グループはOEM提供先から製品の対価を受け取ります。また、販売パートナー及びOEM提供先はユーザーに対して製品のユーザーサポートを提供し、当社グループは販売パートナー及びOEM提供先に対して製品についての技術的な問合せに対応する技術サポートを提供する体制をとっています。このほか、個人向けにおいては当社グループからの直接販売も行っております。 (用語解説) ※1   標的型攻撃   特定の企業や組織、個人を狙った攻撃のこと。攻撃者は綿密な事前調査により、標的システムのセキュリティ対策に応じた攻撃手法を選択するため、危険度の高い脅威。 2   ランサムウェア   コンピュータ・ウイルスの一種で、感染すると直ちにコンピュータ内のファイルを暗号化しファイルを使えなくしたうえで、元に戻すための身代金を要求する。 3   サイバー・セキュリティ   第三者による悪意ある攻撃からの防御対策のことで、コンピュータへの不正アクセス、データの改ざんや破壊、情報漏洩、コンピュータ・ウイルスの感染などからコンピュータ・システムを守ること。 4   セキュリティ脆弱性   コンピュータやネットワークなどの情報システムにおいて、第三者が保安上の脅威となる行為(システムの乗っ取りや破壊、機密情報の漏洩など)に利用できる可能性のあるシステム上の欠陥や仕様上の問題点。 5   マルウェア   コンピュータ・ウイルス、スパイウェアなど、悪意のある目的を持ったソフトウェアやプログラム。 6   Black Hat   世界各国の企業や政府、教育機関等からのリーダーが一堂に会し、最先端のセキュリティ情報を発表する世界最大規模の国際セキュリティカンファレンス。 7   シーズ型研究開発   顕在化した需要に基づいて行うニーズ型研究開発に対して、現在ある情報を元に将来発生するであろう需要を探り、それに基づいて行う研究開発のこと。 8   パターンファイル   ウイルス対策ソフトが持つ、マルウェアを検出するためのデータベースのことで「定義ファイル」ともいう。マルウェアが持つ特定の文字列や、特徴的な動作パターンなどが記録されているもので、多くのウイルス対策ソフトはこのパターンファイルとマルウェアを照合することで検査対象のプログラムがマルウェアかどうか判定する。新しいマルウェアが出現するごとに対応するパターンファイルが必要であるため、新種や未知のマルウェアに対する防御機能はない。 9   ヒューリスティック検出技術   マルウェア等の不正なプログラムを検知する際、パターンファイルによるマッチングではなく、マルウェア等がもつ特徴的なプログラムの構造や振る舞いを検知する手法。これにより未知のウイルスや亜種、0-day脆弱性などにも対応できる。 10   ITセキュリティベンダー   ウイルス対策ソフト等のセキュリティ対策ソフトウェアやセキュリティ関連サービスを開発・提供している事業者のこと。 11   SIer   ユーザーニーズに応じて選定した複数のシステムを1つのシステムとして構築し、それぞれの機能が正しく働くように完成させる「システムインテグレーション」を行う企業のこと。
経営方針・対処すべき課題2,957字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 近年のコンピュータ・システムを取り巻く脅威はさらに多様化・複雑化し、かつ急速に変化しています。多発するサイバー攻撃による情報漏えい、増え続けるランサムウェア攻撃や、AI技術の進展によるサイバー脅威の増加などにより、既存のリスク管理プロセスだけでは十分な対応を取る事が難しくなりつつあります。的確なリスク管理を実現するためには、日々発生する新たなセキュリティ脅威に対抗するための迅速かつ正確な情報収集能力、分析能力、問題解決能力といった、強力かつ包括的なセキュリティリサーチ能力が求められます。当社は「世界トップレベルのセキュリティ・リサーチ・チームを作り、コンピュータ社会の健全な運営に寄与する」を経営理念とし、広範なセキュリティコア技術とリサーチ能力を事業の源泉とし、さまざまな角度でお客様のセキュリティリスク管理を強力に支援します。また、日本発のサイバー・セキュリティ企業として、我が国におけるサイバー安全保障の課題解決に寄与します。 (2)目標とする経営指標 当社グループでは、第20期(令和9年3月期)から第22期(令和11年3月期)までの3ヶ年の中期経営計画を策定しており、第22期においては売上高70億2,900万円、営業利益19億5,100万円を計画しております。中期経営計画における成長の実現には、優秀なエンジニアなど人材の確保と育成が重要であると考えております。これらを実現するために、売上高を増加させるとともに、適正な利益を確保することを目標としております。 (3)経営環境及び中長期的な会社の経営戦略 社会システムのネットワーク化が進む近年において、コンピュータ・システムを取り巻く脅威は多様化しており、システムを攻撃されることにより甚大な被害を及ぼす傾向が強まっております。これらの脅威からコンピュータ・システムを守り、安定した運用を実現するためには、常に最新かつ最適なセキュリティ体制を構築することが望まれます。また、昨今の社会情勢の急激な変化によって、サイバー領域をめぐる国家間の争いが激しくなっています。我が国においては、サイバー安全保障の実現に向けた取り組みがかつてない速度で進められており、ナショナルセキュリティの市場規模が急速に拡大しております。このような状況を踏まえ、当社は以下の事項を中長期的な経営戦略として、事業を推進してまいります。 (研究開発戦略) 当社は国内でほぼ唯一、サイバー・セキュリティのコア技術から研究開発を行っており、これまで蓄積してきた研究開発のノウハウは他社を大きくリードしています。当社は技術研究から生まれる新しい技術や知見により、他に類を見ない高い付加価値と高い市場競争力を持つ製品・サービスを開発・提供してまいります。また、サイバー攻撃技術の研究をベースにトレンドを予測し、プロアクティブな対策技術の開発に取り組むことで、将来予想される脅威に先回りする形で対策製品・サービスを提供できる体制を構築してまいります。 (ナショナルセキュリティ戦略) 日本発の企業であり、創業以来サイバー・セキュリティの研究開発を続けてきた当社の優位性を発揮できるサイバー安全保障の領域において、研究開発活動を通じて磨き上げた高い技術力を発揮し、高品質のサービス及び製品を提供してまいります。また、政府分科会や国家主導のプロジェクトでの活動を通じて、政府と一体となって安全保障の実現に取り組んでまいります。 (4)対処すべき課題 (研究開発) IT技術が日々進歩する中、同時にサイバー脅威も高度かつ巧妙なものとなっております。また、近年では政府や重要インフラ提供者への打撃を目的としたサイバー攻撃が行われるなど、サイバー脅威が安全保障へ与える影響も強まっています。当社グループでは、すでに市場ニーズの存在する製品・サービスを開発するニーズ型の研究開発と併せて、市場ニーズを予測し、掘り起こすシーズ型の研究開発の他、セキュリティ・サービス案件の受注を通じて、安全保障上の課題を解決する革新的技術の研究開発を行っております。今後においても、セキュリティ技術は常に進歩していることから、当社は最新技術の獲得のための研究開発の強化に取り組んでまいります。 (人材の確保と育成) 当社グループが今後成長するに当たり、優秀な技術者を中心とした人材の確保と育成は重要な課題となっております。このため、当社グループでは給与水準の見直しや、成果を基準とした公正な評価制度の維持など、継続的な人事制度の見直しを実施している他、充実した社内教育制度の提供など、優秀な人材の採用と併せて、技術者を育成することにより全体の技術レベルの底上げに取り組んでいます。また、オフィス環境や安全衛生などの労務環境の整備を継続し、従業員のエンゲージメントを高めるための諸施策を実行してまいります。 (ブランディング) 当社グループはサイバー安全保障の領域に注力しており、顧客となる政府・官公庁、防衛関連組織などからは、高度な技術力と広範なリサーチ能力を持ったサイバー・セキュリティの研究開発を行う純国産の企業としての信頼を得ていると認識しております。 現在、国内でサイバー・セキュリティの研究開発を行っている企業は一握りであり、製品開発を志向する企業は更に少ないため、純国産のサイバー・セキュリティ企業として差別化を図り、サイバー安全保障の領域で更なる成長を実現してまいります。また、顧客とともに安全保障上の課題と真摯に向き合い、革新的な技術で乗り越えていくことで、サイバー安全保障のリーディングカンパニーとしての訴求力を高めてまいります。 (内部管理体制の強化) 当社グループは、更なる事業拡大と企業価値の向上には、業務運営の効率化や、リスク管理のための内部管理体制やコンプライアンス順守体制の強化が重要な課題であると認識しております。今後も引き続き、急速な事業の展開や拡大、外部環境の変化、技術革新等に迅速に対応するため、適正かつ強固な内部管理体制の構築に取り組んでまいります。 (情報資産に関する管理体制) 当社グループは、ユーザーのセキュリティシステムに関する情報や社内で使用する検体用マルウェア等の機密情報を扱う場合があるため、情報管理体制を継続的に強化していくことが重要であると考えています。現在においても、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格「ISO/IEC 27001:2022」※の認証を取得し、情報セキュリティ方針を策定したうえで情報資産を管理している等、万全の注意を払っていますが、今後も社内体制や管理方法の強化を図ってまいります。 ※   ISO/IEC 27001:2022   情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)を構築することを目的に、その構築に必要な要求事項や管理策などを記載した国際規格。
事業等のリスク3,618字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に影響を及ぼす可能性のある主要なリスクには、以下のようなものがあります。 このいずれかが発生した場合、当社グループの業績や株価に影響を与える可能性があります。また、これらのなかには外部要因や発生する可能性が高くないと考えられる事項を含んでいる他、投資判断に影響を及ぼすすべてのリスクを網羅するものではないことにご留意ください。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)製品及びサービスに瑕疵が発生する可能性について 製品及びサービスを提供する際には、開発過程においてプログラムにバグや欠陥の有無の検査、ユーザーの使用環境を想定した動作確認などの品質チェックを行い、販売後のトラブルを未然に防ぐ体制をとっております。しかしながら、プログラムの特性上、これらを完全に保証することは難しいものとなっております。 万が一、製品又はサービスにバグや欠陥が発見された場合の対策として、当社グループではプログラムの修正対応や、販売時の契約において免責条項の設定などにより損失を限定する体制をとっておりますが、これらの対策はリスクを完全に回避するものではなく、バグや欠陥の種類、発生の状況によっては補償費用が膨らみ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)サイバー攻撃等を受けることにより信頼性を喪失する可能性について サイバー・セキュリティ事業を営む当社グループは、当社グループ及び当社製品又はサービスを導入されたユーザーにおいて、当社製品又はサービスの効果の及ぶ範囲内でサイバー攻撃等による機密情報等の改鼠・搾取等をされた場合、当社グループの技術力を否定されることにより、結果として当社製品又はサービスに対する信頼性を喪失する恐れがあります。このようなことが発生した場合、信頼を回復するまでの間、製品及びサービスの販売が停滞することが考えられ、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (3)技術革新又は陳腐化に対応できない可能性について 当社グループが属するサイバー・セキュリティの分野は、日々発生する新たな脅威や技術革新等による環境変化に伴い、ニーズが変化しやすい特徴があります。このような中、当社グループは継続的な研究開発活動による新技術の開発を行っている他、高度なリサーチ能力を持つ日本発のサイバー・セキュリティ企業である当社の強みを発揮できるナショナルセキュリティに注力することで差別化を図り、競争力の維持向上に努めております。 しかし、当社グループが環境変化に対応することができず、当社製品及びサービスの陳腐化又は競合他社の企業努力などの要因により、当社グループが競争力を維持することができない場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (4)特定事業への依存により市場環境の影響を大きく受ける可能性について 当社グループが営むサイバー・セキュリティ事業は、ユーザーにおいて経済情勢の不調や世界情勢の劇的な変動等によりIT設備投資が抑制されるなど、当該市場環境が冷え込んだ場合、その影響を大きく受け、他の事業分野で挽回するといった対応が取れず、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (5)知的財産権侵害の可能性について 当社製品及びサービスの競争力維持にあたっては、特許権等による知的財産権の保護が重要となっております。当社グループは研究開発の結果、有用な技術について積極的に知的財産権の取得をするなど技術の保護に努めております。しかしながら、サイバー・セキュリティ製品には高度かつ複雑なプログラム技術が使用されており、知的財産権においてその権利の範囲を明確に定めることが難しいものとなっております。 このような状況の下、他社において当社グループの知的財産権に抵触するものがあったとしても、当社グループの知的財産権侵害の主張が必ずしも認められない可能性があります。また反対に、当社グループが意図しないところで他社から当社に対して知的財産権侵害の訴えが提起され、その主張が認められてしまう可能性も否定できません。このようなことが起きた場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (6)小規模組織における経営管理体制・内部統制について 当社グループは事業規模に応じた組織体制を志向しており、現在の人員構成において最適と考えられる経営管理体制及び内部統制を構築していますが、今後、当社の計画以上に事業が成長するなどにより、組織規模の急激な拡大の必要が生じた場合、以下に掲げるリスクが考えられ、経営管理体制・内部統制が有効に機能しない可能性があります。 ・必要な人材を確保できない可能性 ・新規採用の人員に対する教育が不足する可能性 ・業務の多様化に社内業務システムの対応が遅れる可能性 ・従業員とマネジメント層の間における報告体制の冗長化 また、当社グループのキャパシティを超えるような大型の開発プロジェクト等が生じた場合、当社グループは他社との業務提携などの戦略をとることが考えられますが、提携先が確保できない場合や、当社グループと提携先の間で円滑なプロジェクト遂行が困難になる等により、当該案件への投資資金の損失、失注あるいは利害関係者からの損害賠償請求等、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (7)情報漏洩リスクについて 当社グループが営むサイバー・セキュリティ事業では、ユーザーのセキュリティシステムに関する情報や社内で使用する検体用マルウェア等の機密情報を扱う場合があります。これらの取り扱いについて、当社グループは規程やマニュアル等に則った運用体制の整備や社員への教育を通じて機密情報の外部漏洩を厳しく管理しております。しかしながら、特に当社グループの関係者が悪意を持って機密情報の漏洩を図った場合など、情報漏洩を完全に防ぐことは困難であります。このようなことが起きた場合、漏洩した機密情報を使用されることによる損害や、当社グループの信用が失墜するなどにより、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (8)事業環境の変化について 当社グループが営むサイバー・セキュリティ事業において、製品・サービスを提供している標的型攻撃対策を始めとする高度なセキュリティ・サービスの市場は、サイバー・セキュリティに対する脅威の複雑化・多様化を背景に今後も拡大が続くものと見込んでおりますが、市場の変化が激しく不確定要素も多いため、市場の成長スピードが当社グループの想定よりも遅れる可能性があります。 また、市場が順調に拡大した場合でも、競合他社の参入や他社から無償又は安価なセキュリティ機能が供給されることにより、当社グループが市場シェアを伸ばしていくことができない可能性があります。 このような当社グループを取り巻く事業環境の変化に有効な対抗策を講じる事ができなかった場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (9)法律の制定又は改正により当社の事業に規制がかかる可能性について 現在、当社グループの事業に対する法的規制はありませんが、将来新たに行われる法律の制定や既存の法律の改正により、当社の事業が規制された場合には、その内容によっては対応費用の支出又は経営方針の変更を迫られる可能性があります。例えば、当社グループは研究開発において、実際のサイバー攻撃等で使用されたプログラム(検体用マルウェア)などを用いる場合があり、この管理取り扱いについて法的規制がかかり、その対応に多額の費用がかかるなどが考えられます。このようなことが起きた場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (10)季節的要因について 当社グループの売上及び利益計上は、12月から3月に集中する傾向があります。これは、ユーザーである企業や官公庁において、年度末前後における経済状況や事業方針の決定等により、設備投資の動きが活発化する影響によるものと考えております。 令和8年3月期における各四半期連結累計期間の実績は以下の表に記載のとおりです。 以上より、12月から3月の経済状況、設備投資の動向が当社の業績に影響を与える可能性があります。 (単位:千円) 令和8年3月期 第1四半期 連結累計期間   第2四半期 連結累計期間   第3四半期 連結累計期間   通期 売上高   896,566   1,826,131   2,885,872   4,348,797 営業利益   264,762   548,764   904,138   1,364,233
経営成績の分析 (MD&A)6,358字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるサイバー・セキュリティ業界は、サイバー攻撃による社会機能への影響が一段と深刻化しました。国内では、ランサムウェア攻撃による商品の受注・出荷システムの停止や、医療機関の電子カルテシステムの停止、さらにEC・物流網がサイバー攻撃の影響で停止するインシデントの他、フィッシングサイトなどを通じた証券口座の乗っ取り、金融機関へのDDoS攻撃など、サイバー攻撃が特定の企業の損失にとどまらず、生活インフラを脅かす事例が増加しています。日本政府においては、サイバー安全保障能力を欧米諸国並みに引き上げるべく、令和7年5月に成立したサイバー対処能力強化法に基づく、能動的サイバー防御の導入を進めています。また12月には新たなサイバーセキュリティ戦略を閣議決定し、サイバー安全保障の司令塔となる国家サイバー統括室への機能集約や、基幹インフラ事業者へのインシデント報告義務化など、官民一体の防御体制構築を加速させています。 このような環境の中、当連結会計年度の経営成績は以下のとおりとなりました。 ○サイバー・セキュリティ事業 (セキュリティ製品) FFRI yaraiシリーズの販売におきましては、当社製品を積極的に販売する戦略的販売パートナーとの連携強化及び、OEM販売が好調に推移した他、前期におけるマルウェア自動解析ツールFFRI yarai analyzerの契約ライセンス数増加の影響により売上高は前年同期を上回って推移しました。 この結果、当連結会計年度におけるセキュリティ製品の売上高は1,756,544千円(前年同期比44.7%増)となりました。 (ナショナルセキュリティ・サービス) ナショナルセキュリティ・サービスにおきましては、官公庁及び防衛産業向けに安全保障関連のセキュリティ調査・研究・分析・教育等のサービスを提供しております。当社グループにおきましては、経済安全保障重要技術育成プログラム関連案件の他、引き続き需要が増大しているサイバー安全保障関連の案件を実施しました。 この結果、当連結会計年度におけるナショナルセキュリティ・サービスの売上高は1,576,466千円(前年同期比66.9%増)となりました。 (その他セキュリティ・サービス) その他セキュリティ・サービスにつきましては、官公庁及び法人向けに開発案件及びセキュリティ調査や情報提供サービスを中心に実施しました。なお、当連結会計年度におきましては、契約期間が1年を超える長期案件の獲得により期初よりエンジニアの稼働が高水準で推移した結果、売上が前年同期を上回って推移しました。 この結果、当連結会計年度におけるその他セキュリティ・サービスの売上高は654,641千円(前年同期比52.3%増)となりました。 以上の結果、当連結会計年度におけるサイバー・セキュリティ事業の売上高は3,987,652千円(前年同期比54.1%増)となりました。 ○ソフトウェア開発・テスト事業 ソフトウェア開発・テスト事業におきましては、一部エンジニアのリソースをサイバー・セキュリティ事業にアサインした影響もあり減収となりましたが、一部業務の内製化による原価の圧縮などにより利益面への影響は軽微なものとなりました。 この結果、当連結会計年度におけるソフトウェア開発・テスト事業の売上高は361,145千円(前年同期比20.0%減)となりました。 その他、NTTドコモビジネス株式会社との合弁会社である株式会社エヌ・エフ・ラボラトリーズにおきましては、セキュリティ教育・トレーニング関連の需要増加を取り込んだ事により増収となり、持分法による投資利益74,349千円(前年同期比70.2%増)を計上しております。 以上の結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高4,348,797千円(前年同期比43.1%増)、営業利益1,364,233千円(前年同期比67.0%増)、経常利益1,458,655千円(前年同期比65.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,099,928千円(前年同期比60.1%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,171,217千円増加し、3,334,197千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は、1,360,247千円(前年同期は641,498千円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益の計上1,458,655千円、持分法による投資利益74,349千円、売上債権及び契約資産の増加による支出310,233千円、仕入債務の増加332,414千円、契約負債の増加27,496千円、法人税等の支払額243,890千円等によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果支出した資金は、76,781千円(前年同期は477,608千円の支出)となりました。これは有形固定資産の取得による支出48,618千円、無形固定資産の取得による支出22,845千円、敷金及び保証金の差入による支出5,316千円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果支出した資金は、112,248千円(前年同期は79,641千円の支出)となりました。これは配当金の支払額110,369千円、リース債務の返済による支出1,390千円、自己株式の取得による支出487千円によるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績 (イ)生産実績 当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 (ロ)受注実績 当社グループは概ね受注から役務提供までの期間が短いため、受注実績に関する記載を省略しております。 (ハ)販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 サービスの種類   当連結会計年度 (自 令和7年4月1日 至 令和8年3月31日)   前年同期比(%) サイバー・セキュリティ事業(千円)   3,987,652   154.1 ソフトウェア開発・テスト事業(千円)   361,145   80.0 合計(千円)   4,348,797   143.1 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 令和6年4月1日 至 令和7年3月31日)   当連結会計年度 (自 令和7年4月1日 至 令和8年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 一般社団法人サイバーリサーチコンソーシアム   623,485   20.5   1,107,116   25.5 日本電気株式会社   451,947   14.9   686,128   15.8 防衛省   341,777   11.2   -   - 内閣官房   -   -   499,916   11.5 ※最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績のうち、当該販売実績の総販売実績に対する割合が10%未満の相手先につきましては記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は4,706,179千円となり、前連結会計年度末に比べ1,472,148千円増加いたしました。主な要因は現金及び預金の増加1,171,217千円、売掛金の増加392,371千円と契約資産の減少82,137千円等であります。固定資産は1,173,103千円となり、前連結会計年度末に比べ96,326千円増加いたしました。主な要因は投資その他の資産の増加87,788千円、有形固定資産の増加17,730千円であります。 この結果、総資産は、5,879,282千円となり、前連結会計年度末に比べ1,568,474千円増加いたしました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は2,072,943千円となり、前連結会計年度末に比べ575,560千円増加いたしました。主な要因はセキュリティ・プロダクトにおける契約の増加等による契約負債の増加27,496千円、買掛金の増加332,414千円、未払法人税等の増加131,391千円、未払消費税等の増加39,223千円等であります。固定負債は28,669千円となり、前連結会計年度末に比べ4,208千円増加いたしました。要因は資産除去債務の増加5,666千円、リース債務の減少1,457千円であります。 この結果、負債合計は、2,101,612千円となり、前連結会計年度末に比べ579,768千円増加いたしました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は3,777,669千円となり、前連結会計年度末に比べ988,706千円増加いたしました。主な要因は親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加1,099,928千円、剰余金の配当による利益剰余金の減少110,734千円等によるものです。 (売上高) 当連結会計年度における売上高は、4,348,797千円(前年同期比43.1%増)となりました。内訳としましては、セキュリティ製品が1,756,544千円、ナショナルセキュリティ・サービスが1,576,466千円、その他セキュリティ・サービスが654,641千円、ソフトウェア開発・テスト事業が361,145千円であります。 (売上原価) 当連結会計年度における売上原価は、1,708,479千円(前年同期比69.2%増)となりました。 (販売費及び一般管理費) 当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、1,276,083千円(前年同期比5.2%増)となりました。 (営業外収益及び営業外費用) 当連結会計年度における営業外収益は、持分法による投資利益等の計上により95,051千円、営業外費用は、629千円となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は、1,099,928千円(前年同期比60.1%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたり重要となる当社の会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)4.会計方針に関する事項」に記載のとおりであります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。当社グループは、これらのリスク要因について、分散又は低減するよう取り組んでまいります。 ⑤ 経営者の問題意識と今後の方針 当社グループでは、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載の各リスク項目について顕在化することがないよう常に注意を払っております。また、当面の当社の課題として「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の各事項に対応していくことで、企業価値向上に努める方針であります。 ⑥ 経営戦略の現状と見通し ○サイバー・セキュリティ事業 (セキュリティ製品) FFRI yarai 及び FFRI yarai Home and Business Edition を始めとするセキュリティ・プロダクトの機能強化を継続する他、当社製品の販売を積極的に行う戦略的販売パートナーとの連携強化や、OEM販売による販売拡大を進めてまいります。また、純国産製品の強みを活かして、官公庁・重要インフラ企業、地方自治体、医療関係組織等への販売施策を強化してまいります。さらに、新たな戦略的販売パートナーの獲得に向けた活動も進めてまいります。 (ナショナルセキュリティ・サービス) 国家安全保障及び経済安全保障に関連したセキュリティ・サービスの提供を行ってまいります。足元では政府の進めるサイバー防衛能力強化がかつてない速度で進められており、需要が大幅に増加しております。当社グループにおきましては、経済安全保障重要技術育成プログラム関連案件や、サイバー安全保障関連のセキュリティ調査・研究・分析・教育等の案件の実施を予定しております。 (その他セキュリティ・サービス) その他のセキュリティ・サービスにつきましては、官公庁からの案件を中心に、セキュリティ調査・研究及び情報提供などの案件や、FFRIセキュリティ マネージド・サービスの提供を実施していく予定です。 ○ソフトウェア開発・テスト事業 ソフトウェア開発・テスト事業につきましては、子会社である株式会社シャインテックにおいて品質保証業務及びテスト業務を中心に実施してまいります。また、前期に引き続き、受給の逼迫しているサイバー・セキュリティ事業への人材のシフトを継続してまいります。 ⑦ 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、ソフトウェア開発に伴う人件費、その開発用のパソコン及びソフトウェア等の購入費用の他、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。これらについては主に自己資金により対応しております。 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 なお、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は3,334,197千円となっており、十分な財源及び高い流動性を確保していると考えております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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