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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

アイネス

INES Corporation9742 · Prime · 情報・通信業

官公庁・民間向けに情報システムの企画から運用まで一貫提供。三菱総研と連携し公共分野に強み。

概要

アイネスは、自治体向け情報システムを主力とする独立系システムインテグレーターである。1964年に協栄生命保険から独立し、現在は住民記録・税務システムなどの開発・運用・保守を一貫提供する。2026年3月期の連結売上高は366億円、従業員数は1,204名。本社は東京都中央区日本橋蛎殻町。東京証券取引所プライム市場に上場する。

公共と民間の二本柱で構成する売上高

アイネスの情報サービス事業は、公共分野と民間分野の二つの顧客層で構成される。2026年3月期の連結売上高366億円のうち、公共分野が170億77百万円(構成比46.6%)、民間分野が195億38百万円(同53.4%)を占めた。公共分野では自治体システム標準化対応の延伸に伴い前期比14.1%減となった一方、民間分野でも大型システム開発の反動減やグループ会社のアウトソーシング事業一部撤退により同5.6%減となった。売上高を商品・サービス別に見ると、システム開発が45.6%、運用が34.6%、システム保守が13.7%、情報機器販売が1.8%、その他が4.3%である。

グループ4社で支える事業運営体制

アイネスは、連結子会社4社を擁するグループ体制をとる。株式会社アイネスリレーションズはBPOサービスや運用サービスを提供し、株式会社アイネステクノロジーズはクラウドサービス(AWS活用)、デジタルサイネージ、IT端末ライフサイクルサービスを手掛ける。株式会社アイネス総合研究所は社会イノベーションや新規事業に関する調査研究を担当し、株式会社アイネス総合サービスはグループ内のシェアードサービス業務を担う。また、三菱総合研究所とは業務資本提携関係にあり、公共・民間分野での共同開発・共同受注を進めている。

全国14拠点とシンガポール支店の展開

アイネスは、本社(東京都中央区)のほか、北海道支店、東日本支社、関東サービスセンター、北関東支社、南関東支社(池袋オフィス)、中部支社、関西支社、中国支店、西日本支社、そして新宿オフィス、八重洲オフィス、晴海オフィスといった複数の拠点を全国に配置する。さらに2009年7月にはシンガポール支店を開設し、海外展開も行っている。2025年2月には新宿オフィスを開設するなど、拠点網を拡充している。本社は2024年6月に神奈川県横浜市から東京都中央区日本橋蛎殻町へ移転し、グループ各社の本部機能を集約した。

自治体システム標準化への対応と新たな中計

アイネスは、2024年度から始まった自治体システム標準化プロジェクトに注力してきた。国の定める標準に準拠した行政システム「WebRings」の開発を完了し、2026年1月から順次稼働を開始している。しかし、計画の見直しや品質確保のためのコスト増により、2026年3月期は営業損失6億47百万円、純損失18億43百万円を計上した。これを受けて、2026年度から「2028中期経営計画」をスタート。地域DX戦略、自治体パッケージ戦略、ソリューションビジネス戦略の三本柱を掲げ、持続的な成長を目指す。

業界の中での役割はITサービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
366億円
営業利益
-6億円
営業利益率
-1.6%
純利益
-18億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01情報サービス事業主力

公共・民間向けに情報システムの企画・開発・運用・保守を一貫提供。子会社を通じてBPO、クラウド、サイネージ、IT端末ライフサイクルサービス等も展開。三菱総合研究所と業務資本提携し、共同開発・受注を行う。

主な製品・サービス6
システム開発サービス
顧客の業務要件に基づき、情報システムの設計・開発を実施。
運用・保守サービス
システムの安定稼働を支える運用監視・保守・ヘルプデスクサービス。
BPOサービス
株式会社アイネスリレーションズが、業務プロセスのアウトソーシングサービスを提供。
クラウドサービス
株式会社アイネステクノロジーズが、AWSを活用したクラウド設計・構築・運用監視を提供。
サイネージサービス
株式会社アイネステクノロジーズが、デジタルサイネージの導入・運用を提供。
IT端末ライフサイクルサービス
株式会社アイネステクノロジーズが、PC等IT端末の調達・設定・廃棄までを一括管理。

製品と技術

自治体向け行政システム「WebRings」

アイネスの主力製品は、地方自治体向け統合行政システム「WebRings」である。住民記録、税務、福祉など自治体業務の核となる機能をカバーし、クラウド対応も可能。同社は国の自治体システム標準化に対応するため、「WebRings」の標準準拠版を開発し、2026年1月から順次稼働を開始した。さらに、標準化後を見据えた「次世代WebRings」の開発も進めており、2026年度からの受注開始を計画する。AIエージェント機能の実装も進め、行政事務のDX化を支援する。

AWS基盤のクラウドサービスとマネージド運用

子会社のアイネステクノロジーズは、AWS(Amazon Web Services)を活用したクラウド設計・構築・運用監視サービスを提供する。マネージドサービスとして、サーバの運用監視やセキュリティ対策を一括して行い、顧客のシステム安定稼働を支える。また、デジタルサイネージの導入・運用サービスも手掛け、店舗や公共施設での情報発信を支援する。これらのクラウド・サイネージ事業は、民間分野向けソリューションの柱として成長が期待される。

IT端末ライフサイクル管理とBPOサービス

アイネステクノロジーズは、PCや周辺機器の調達・設定・保守・廃棄までを一貫管理する「IT端末ライフサイクルサービス」を提供する。これにより、企業のIT資産管理コストの最適化を図る。一方、アイネスリレーションズはBPO(業務プロセスアウトソーシング)サービスを手掛け、自治体や企業のバックオフィス業務を代行する。具体的には、給与計算、データ入力、コールセンター運営などがあり、運用・保守サービスと合わせて、顧客のシステム運用をトータルにサポートする。

システム開発と運用保守の一貫提供

アイネス本体の核心業務は、情報システムの企画・設計・開発から稼働後の運用・保守までを一貫して提供することである。公共分野では住民記録や税務システムの開発・保守が長年の実績を持ち、民間分野では金融機関や一般企業向けのシステム開発を手掛ける。2026年3月期の売上高のうち、システム開発が45.6%、運用が34.6%、システム保守が13.7%を占め、この三つで全体の9割超を構成する。ソリューションビジネスへの転換を掲げ、自社開発のパッケージ製品の販売も強化している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

中堅SIer、収益悪化で赤字転落リスク

アイネスは情報・通信業(システムインテグレーション)の中堅企業。売上高約400億円と、同業のソラコム(クラウド型IoTプラットフォーム)やL is B(デジタル人材サービス)などとはビジネスモデルが異なるが、IT業界全体の競争は激しい。営業利益率は24年8.62%から26年には▲1.64%へ急落見込みで、収益悪化が深刻。売上高も26年に366億円と減少予測。既存システム需要の一巡や競争激化による価格低下が背景か。新たな収益柱の確立が急務。

強み

  • 売上高400億円前後を維持。一定の顧客基盤とプロジェクト実績を有する。
  • 長年のSI事業で培った技術力とノウハウが強み。特に公共分野などに強みか。
  • 長期取引によるリピート案件が多く、安定収入源となっている可能性。
  • 収益悪化ながらも負債が少なければ、資本で耐えられる可能性。

課題

  • 26年には営業赤字予想。コスト構造改革や不採算案件の見直しが急務。
  • 売上高が406億→366億円へ減少。市場縮小や競合への奪取が懸念。
  • 既存SIに依存し、クラウドやAIなど新領域への展開が不十分な可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

IT・SaaSの時価総額近傍。太字がアイネス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19474ゼンリン521億円17.7倍
24687TDCソフト514億円12.5倍
34051GMOフィナンシャルゲート508億円30.5倍
48151東陽テクニカ494億円16.2倍
53679じげん490億円10.7倍
69742アイネス483億円
73660アイスタイル479億円17.3倍
84719アルファシステムズ478億円12.7倍
94318クイック476億円11.4倍
106088シグマクシス・ホールディングス470億円11.5倍
114323日本システム技術467億円17.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。

会社の歴史

沿革 47件

協栄生命保険から独立した1964年

アイネスの起源は、1964年7月に協栄生命保険(現ジブラルタ生命保険)より独立して設立された「株式会社協栄計算センター」にある。保険会社の計算業務を担う部門が独立した形態で出発した。その後、1968年6月には地方自治体向け住民情報システムの開発に着手し、今日の主力事業の基盤を築いた。1970年代に入ると、北関東支社(1973年4月)、札幌・大阪・名古屋支社(1973年10月)、仙台支社(1975年2月)と全国展開を加速させた。

全国ネットワーク構築と商号変更の1980年代

1983年8月、アイネスは全国主要都市を結ぶ専用ネットワーク「KICNET」を構築した。翌1984年8月には商号を「株式会社アイネス」に変更。1985年4月には電気通信事業法に基づく一般第二種電気通信事業を開始し、通信事業にも進出した。1987年2月には東京証券取引所市場第二部に株式上場を果たす。1988年3月には特別第二種電気通信事業者として郵政省に登録され、同年12月には通商産業省からシステムインテグレータの認定を受けた。

上場市場の拡大と本社移転の1990年代

1990年3月、アイネスは大阪証券取引所市場第二部にも上場し、同年9月には東京・大阪両証券取引所の市場第一部銘柄に指定された。1991年5月には横浜市に総合研究所を開設。1995年3月には特定システムオペレーション企業として通商産業省の認定を受け、同年7月には本店を川崎市から横浜市都筑区へ移転した。1998年10月には株式会社コルネットと合併し、事業基盤を拡大。1999年12月には日立ソフトウェアエンジニアリング(現日立ソリューションズ)と資本・業務提携を結んだ。

子会社再編と品質認証取得の2000年代

2000年代に入り、アイネスは子会社の再編と品質管理体制の強化を進めた。2002年11月、子会社の協栄データサービスを株式会社KDSに商号変更。2004年9月には日立ソフトサービス(現アイネステクノロジーズ)の株式を取得し連結子会社化、同年10月にSKサポートサービスへ改称した。2005年9月には新日本システム・サービスを子会社化。認証面では、1997年にISO9000、2002年にISMS(情報セキュリティ)、2004年にISO14001を取得し、品質・環境マネジメントの体制を整えた。

三菱総研との提携と本社東京移転の2010年代

2009年4月に大阪証券取引所の上場を廃止し、同年7月にはシンガポール支店を開設して海外展開の足がかりを得た。2013年11月、本社機能を東京都千代田区三番町へ移転。2016年10月には子会社KDSが新日本システム・サービスを吸収合併し、同年12月にはアイネス総合研究所を設立した。2018年6月、三菱総合研究所と業務資本提携を結び、公共・民間分野での共同開発・受注体制を強化。2019年9月には本社を中央区晴海へ移転した。

プライム市場移行とグループ再編の2020年代

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、市場第一部からプライム市場へ移行。同年10月、子会社KDSをアイネスリレーションズ、SKサポートサービスをアイネステクノロジーズにそれぞれ商号変更し、グループブランドを統一した。2023年4月には北関東支社・南関東支社を開設。2024年4月、本社を中央区日本橋蛎殻町へ移転し、グループ各社の本部機能を集約。同年6月には本店所在地も同所に変更した。2025年2月には新宿オフィスを開設した。

標準化対応で損失計上、新たな中期計画へ

2024年度から本格化した自治体システム標準化対応は、アイネスの中核事業に大きな影響を与えた。標準準拠システム「WebRings」の開発は完了したものの、計画見直しや品質確保のためのコスト増により、2026年3月期は営業損失6億47百万円、親会社株主に帰属する当期純損失18億43百万円を計上した。同社はこの経験を踏まえ、2026年度から「2028中期経営計画」を始動。地域DX、自治体パッケージ、ソリューションビジネスの3戦略で再成長を目指す。

年表47件を開く

1960年代

  • 1964年7月㈱協栄計算センターとして協栄生命保険㈱(現ジブラルタ生命保険㈱)より独立。
  • 1968年6月地方自治体向け、住民情報システム開発。

1970年代

  • 1973年4月北関東支社(現関東サービスセンター)開設。
  • 1973年10月札幌支社、大阪支社、名古屋支社(現北海道支店、関西支社、中部支社)開設。
  • 1975年2月仙台支社(現東日本支社)開設。
  • 1975年10月㈱協栄データサービス(現 ㈱アイネスリレーションズ)(現連結子会社)を設立。
  • 1976年3月M&A岡山支社(現中国支店に統合)開設。
  • 1976年6月福岡支社(現西日本支社)開設。

1980年代

  • 1983年8月全国主要都市を結ぶネットワーク(KICNET)を構築。
  • 1984年8月商号変更㈱アイネスに商号変更。
  • 1985年4月電気通信事業法に基づく、一般第二種電気通信事業を開始。
  • 1987年2月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場。
  • 1988年3月電気通信事業法特別第二種電気通信事業者として郵政省(現総務省)に登録。
  • 1988年12月システムインテグレータとして通商産業省(現経済産業省)に登録、認定を受ける。
  • 1989年6月本店所在地を神奈川県川崎市高津区二子六丁目13番10号に移転。

1990年代

  • 1990年3月上場大阪証券取引所市場第二部に株式を上場。
  • 1990年9月東京証券取引所、大阪証券取引所の市場第一部銘柄に指定。
  • 1991年5月横浜市に総合研究所(旧横浜事業所)開設。
  • 1995年3月特定システムオペレーション企業として通商産業省(現経済産業省)に登録、認定を受ける。
  • 1995年7月本店所在地を神奈川県横浜市都筑区牛久保三丁目9番2号に移転。
  • 1997年12月アウトソーシング分野でISO9000シリーズの認証を取得。
  • 1998年10月M&A㈱コルネットと合併。
  • 1999年2月プライバシーマーク認定を受ける。
  • 1999年12月日立ソフトウェアエンジニアリング㈱(現 ㈱日立ソリューションズ)と資本・業務面で提携。

2000年代

  • 2002年3月情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の適合認証を取得。
  • 2002年11月㈱協栄データサービスから㈱KDSに商号を改称。
  • 2004年1月環境マネジメントシステムISO14001認証を取得。
  • 2004年9月M&A日立ソフトサービス㈱(現 ㈱アイネステクノロジーズ)(現連結子会社)の株式取得。
  • 2004年10月日立ソフトサービス㈱から㈱SKサポートサービスに商号を改称。
  • 2005年3月ISMSVer.2.0の登録更新及び全国13拠点へ拡大。
  • 2005年9月M&A新日本システム・サービス㈱(2016年10月、吸収合併により消滅)の株式取得。
  • 2007年3月ISMSをJIS Q27001:2006版に対応及び全国15拠点へ拡大。
  • 2009年4月上場大阪証券取引所の上場を廃止。
  • 2009年7月シンガポール支店開設。

2010年代

  • 2013年11月本社機能を東京都千代田区三番町へ移転。
  • 2016年10月M&A㈱KDS(現 ㈱アイネスリレーションズ)(現連結子会社)が新日本システム・サービス㈱を吸収合併。
  • 2016年12月㈱アイネス総合研究所(現連結子会社)を設立。
  • 2018年6月㈱三菱総合研究所と業務資本提携。
  • 2019年4月㈱アイネス総合サービス(現連結子会社)を設立。
  • 2019年9月本社機能を東京都中央区晴海(現晴海オフィス)へ移転。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。
  • 2022年10月㈱KDSから㈱アイネスリレーションズ(現連結子会社)に、㈱SKサポートサービスから㈱アイネステクノロジーズ(現連結子会社)に、それぞれ商号を改称。
  • 2023年4月北関東支社・南関東支社(現池袋オフィス)開設。
  • 2023年5月八重洲オフィス開設。
  • 2024年4月本社機能を東京都中央区日本橋蛎殻町へ移転し、アイネスグループ各社の本部・本社機能を集約。
  • 2024年6月本店所在地を旧横浜事業所から東京都中央区日本橋蛎殻町一丁目38番11号に移転。
  • 2025年2月新宿オフィス開設。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    地域DX戦略による新領域創造

    公共と民間にまたがる顧客ニーズに着目し、福祉ドメインを起点にITコンサルティングやソリューションを提供。子ども子育て、介護、福祉相談等を注力領域とし、他業種とのアライアンスも含めて新たな中核事業の形成を目指す。

  2. 02

    自治体パッケージ戦略で収益拡大

    次世代版WebRingsなど自治体向けソリューションを成長ドライバーとし、付加価値の高いサービス提供によるLTV向上、新規自治体・取扱業務拡大により収益拡大を図る。同時にソリューション開発と導入プロセスの一体化やAI活用で利益率向上を目指す。

  3. 03

    ソリューションビジネス戦略への転換

    従来の受託開発中心から、自社の知見・経験に基づくソリューションを広範な顧客に提供するモデルへ早期転換し、収益拡大を目指す。運用・保守業務の機能別組織化により専門性と利益率の向上を図る。

  4. 04

    AI活用による事業基盤強化

    整備したAI活用開発環境により業務高度化、品質向上、生産性向上に取り組む。また他社ソリューション活用などアライアンス戦略を推進し、顧客価値最大化と顧客基盤強化を目指す。

  5. 05

    サステナブル経営と人的資本投資

    人材を最大の経営資源と位置づけ、経営・事業戦略と連動した人的資本投資を推進。育成プラン策定、最適配置、次世代リーダー早期選抜の戦略的ローテーション、多彩なプロフェッショナル人材の採用強化などに取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,204人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は706万円で、9期前と比べて+7.2%平均年齢は41.5歳、平均勤続年数は17.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,668
2018年3月1,680
2019年3月65941.617.31,638
2020年3月66441.917.61,685
2021年3月67642.017.91,614
2022年3月67842.318.11,527
2023年3月69042.518.41,451
2024年3月70242.618.51,350
2025年3月70442.218.01,247281
2026年3月70641.517.31,204−50

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率13.4%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)83.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 5 / 海外 0、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社(東京都中央区)(注)1105億円
八重洲オフィス(東京都中央区)(注)2338百万円
本社(横浜市戸塚区) (注)2267百万円
新宿オフィス(東京都新宿区)(注)2131百万円
晴海オフィス(東京都中央区)(注)2121百万円
川崎事業所(神奈川県川崎市) (注)296百万円
関西支社(大阪市中央区)(注)276百万円
九州支社(福岡市博多区)(注)270百万円
池袋オフィス(東京都豊島区)(注)262百万円
中部支社(名古屋市中村区) (注)255百万円
ほか7件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱アイネス総合 研究所
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱アイネスリレーションズ(注)2
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱アイネステクノロジーズ
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱アイネス総合サービス
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱三菱総合研究所(注)3
    東京都千代田区 · その他の関係会社
    議決権19.5%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    国税電子申告データ検査システムの更改に係る構築業務
    会計検査院 · 2018-10-23
    3,032万円
  • 調達
    第3期国税電子申告データ検査システム運用保守等業務
    会計検査院 · 2024-02-21
    1,297万円
  • 調達
    国税電子申告データ検査システム改修業務
    会計検査院 · 2021-05-25
    1,120万円
  • 調達
    国税電子申告データ検査システム保守等業務
    会計検査院 · 2022-03-11
    673万円
  • 調達
    国税電子申告データ検査システム保守等業務
    会計検査院 · 2023-03-10
    623万円
  • 調達
    国税電子申告データ検査システム運用保守業務
    会計検査院 · 2021-03-02
    530万円
  • 調達
    国税電子申告データ検査システム運用保守等業務
    会計検査院 · 2019-03-15
    530万円
  • 調達
    国税電子申告データ検査システム運用保守業務
    会計検査院 · 2020-03-09
    530万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は366億円営業利益-6億円前期と比べると減収減益で、売上が-9.9%、利益が-117.1%。

売上高
-9.9%
366億円
営業利益
-117.1%
-6億円
純利益
-175.0%
-18億円
営業利益率
-1.6%
前期比 -10.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高400億円366億円
営業利益25億円-6億円
純利益17億円-18億円
1株あたり配当¥55¥55

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は87億円、営業利益は−1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−13.0%、営業利益は−114.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q12412
2024年1Q10077.04
2024年2Q9622.11
2024年3Q9433.22
2024年4Q11611
2025年2Q18694.85
2025年4Q2202611.819
2026年2Q165−9−5.5−6
2026年4Q20131.5−12
2027年1Q87−1−1.1−1

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は338億円から366億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は-1.6%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月3382313
2014年3月3511911
2015年3月389208
㈱KDS(現 ㈱アイネスリレーションズ)(現連結子会社)が新日本システム・サービス㈱を吸収合併。
2016年3月3952315
2017年3月3852416
2018年3月3611711
㈱アイネス総合サービス(現連結子会社)を設立。
2019年3月3812215
2020年3月4233021
2021年3月4162914
2022年3月4002113
北関東支社・南関東支社(現池袋オフィス)開設。
2023年3月4243925
2024年3月4062718
新宿オフィス開設。
2025年3月40635368.624
2026年3月366−6−5−1.6−18

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高366億円のうち、営業利益として残るのは-6億円-1.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-18億円、売上の-4.9%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金85.2%312億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金16.4%60億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-1.6%-6億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
14.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比10.0pt
-1.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比11.6pt
-4.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比17.9pt
-4.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
-3.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-1.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが35億円、投資CFが18億円で、差し引きのフリーCFは53億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は83億円で、売上の2.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月52−78−69−26113
2014年3月17−42−6−2582
2015年3月27−18−8983
2016年3月2115−583660
2017年3月73−15−215897
2018年3月29−20−69100
2019年3月43−21−362287
2020年3月15115−7130210
2021年3月19−116−10−97104
2022年3月64−14−565097
2023年3月23−20−8392
2024年3月21−10039−7953
2025年3月15−3151280
2026年3月3518−505383

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は494億円。このうち返さなくてよい自己資本が370億円で、自己資本比率は74.9%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月58243314974.2
2014年3月59243116172.8
2015年3月61943218769.8
2016年3月56839117768.7
2017年3月56638018667.1
2018年3月55638617069.4
2019年3月54436517967.1
2020年3月52737914871.9
2021年3月51338812575.7
2022年3月46834612273.9
2023年3月48536312274.8
2024年3月54437816669.4
2025年3月56739217569.1
2026年3月49437012474.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
85億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
108億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
124億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
70
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中150位あたり、逆に低いのはROE605社中570位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
-4.8%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-1.6%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
74.9%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-9.8%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.4%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,312で、1年前と比べて+30.1%過去52週の値幅のなかでは75%の位置にある。

¥2,312-2.3%1ヶ月+6.0%1年+30.1%時価総額483億円
過去52週の値幅
安値¥1,658高値¥2,527

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)28.3倍
PBR1.32倍
配当利回り2.38%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月7日に2295円と前日比+5.61%上昇し、52週高値2296円にほぼ並んだ。直近1ヶ月の上昇率は6.6%で、25日線(2176円)を5%上回る。出来高は4.6万株と増加傾向にあり、買い意欲が強い。RSIは60.6と中立圏で、上昇余地はまだあると見られる。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 20/100)

PERが算出不可だが、PBRは1.23倍と業界平均3.48倍を下回る一方、ROEは-4.8%と赤字で収益性は悪化。配当利回り2.29%は業界平均3.46%を下回る。2026/3期には営業赤字・最終赤字が予想され、業績悪化が鮮明。PBRの低さを割安と見るにはリスクが大きく、割高と評価。

指標この会社業種平均
PER (予想)28.3倍
PBR1.32倍2.96倍
ROE-4.8%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

公共向けシステムで安定収益が期待できるが、市場は成熟しており成長率は低い。2026/3期は減収・営業赤字見込みで業績悪化が懸念材料。一方、株価は年初来+30%と上昇しており、バリュエーションが割安に映るかどうかが分かれ目。ROEがマイナスと収益性に課題。

プラスに働く材料7
  • 公共システムの安定需要

    自治体システム更改需要は継続的

  • 豊富な受注実績

    官公庁・金融での導入実績が強固

  • 割安なPBR

    PBR1.2倍と解散価値に近い

  • 外国人保有比率38%で株価下支え継続影響

    外国人投資家比率高く、経営改革期待や買い需要。

  • PBR1.23倍で解散価値に接近継続影響

    純資産接近で下値リスク限定的、資産価値が評価。

  • 配当利回り2.29%がインカム需要継続影響

    赤字予想も配当維持なら高利回り需要。

  • 赤字は一時的と仮定した反転期待2027年3月期影響

    構造改革で翌期回復見込み、業績改善に期待。

マイナスに働く材料7
  • 業績悪化懸念

    2026/3期は営業赤字予想

  • 成長性欠如

    売上高横ばいで市場成熟感

  • 不透明な収益見通し

    ROEマイナスで収益性が低い

  • 2026年3月期営業損失6億円へ赤字転落2026年3月期影響

    前期35億円黒字から大幅悪化、業績不振深刻。

  • 売上高366億円へ10%減収2026年3月期影響

    売上減少続けば固定費負担増、赤字拡大リスク。

  • ROE-4.8%と資本効率悪化継続影響

    自己資本利益率マイナスで株主価値棄損、PER指標無意味。

  • 配当減額リスク2026年3月期影響

    赤字決算なら配当維持困難、利回り目的の株主離れ。

次の決算で確かめる点
受注高・受注残高
将来収益の先行指標
公共向け売上比率
安定収益基盤の規模確認
営業利益率
収益性改善の兆候を捉える

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり55で、前期から9.1%いまの株価に対する利回りは2.38%。

年間配当
¥55
1株あたり
配当利回り
2.38%
いまの株価に対して
配当性向
40.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1828.3
2018年3月2011.171.0
2019年3月2525.051.0
2020年3月4060.055.1
2021年3月400.082.3
2022年3月400.066.6
2023年3月4512.543.4
2024年3月5011.194.8
2025年3月5510.040.4
2026年3月50−9.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥55

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,803人。区分でいちばん多いのは外国法人38.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が35.8%を占め、残る64.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人23.923.127.130.031.838.3
個人・その他28.938.129.628.426.425.2
事業法人19.317.820.420.420.520.3
金融機関25.320.221.420.020.015.4
証券会社2.60.81.51.31.30.7
自己株式0.413.00.50.50.50.4
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社三菱総合研究所19.39
02GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)9.11
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)8.77
04AVI JAPAN OPPORTUNITY TRUST PLC (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)6.10
05アイネスグループ社員持株会4.22
06BNP PARIBAS LUXEMBOURG/2S/JASDEC/JANUS HENDERSON HORIZON FUND (常任代理人 香港上海銀行東京支店)3.58
07株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.65
08株式会社三菱UFJ銀行2.46
09LIM JAPAN EVENT MASTER FUND (常任代理人 立花証券株式会社)1.84
10BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.67

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-07-23
    アセット・バリュー・インベスターズ・リミテッド (Asset Value Investors Limited)
    新規の大量保有報告
    9.05%
    +1.00pt
  • 2026-06-17
    エフィッシモ キャピタル マネージメント ピーティーイー エルティーディー(Effissimo Capital Management Pte. Ltd.)
    新規の大量保有報告
    15.76%
    +1.02pt
  • 2026-05-25
    アセット・バリュー・インベスターズ・リミテッド (Asset Value Investors Limited)
    新規の大量保有報告
    8.05%
    +1.02pt
  • 2026-04-23
    エフィッシモ キャピタル マネージメント ピーティーイー エルティーディー(Effissimo Capital Management Pte. Ltd.)
    新規の大量保有報告
    14.74%
    +1.02pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−378%、1株純資産は14期で+32%。直近期のROEは-4.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月321,3502.822.057.5
2014年3月331,3462.421.658.4
2015年3月261,3502.034.3110.7
2016年3月481,3823.524.228.2
2017年3月601,4554.217.928.3
2018年3月411,4782.827.471.0
2019年3月571,5374.023.251.0
2020年3月871,5915.515.655.1
2021年3月601,6303.722.182.3
2022年3月571,6653.528.566.6
2023年3月1221,7457.211.243.4
2024年3月861,8174.818.194.8
2025年3月1171,8846.314.140.4
2026年3月−891,776−4.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額184百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
服部修治代表取締役 社長61175
塚原進代表取締役65291
鈴木玲子取締役59155
村上嘉奈子取締役48
佐藤信行取締役64
森崎孝取締役71
尾澤重知取締役51
筒井さち子取締役64
高田浩二取締役(監査等委員)5874
早船勝利取締役(監査等委員)55
岩尾健太郎取締役(監査等委員)64

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)458389910526
社外取締役1061616
取締役(社内)218189

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容717字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社(株式会社アイネス)及び子会社4社で構成されております。 当社グループは、情報処理・通信サービス、ソフトウェア開発サービス、システム提供サービス、及びその他のシステム関連サービスを主たる業務としており、情報システムやネットワークの企画・開発から稼働後の運用・保守・メンテナンスまで一貫したサービスを提供しております。そのため、事業分野は情報サービス事業の単一セグメントとしております。 当社の子会社の位置づけは次のとおりであります。 ・株式会社アイネス総合研究所 社会イノベーションに関する調査研究、新規事業企画・ビジネスモデル革新に関する調査研究、技術動向調査等専門サービスを提供しております。 ・株式会社アイネスリレーションズ 情報サービス業(BPOサービス、運用サービス、システムソリューションの提供)を行っております。 ・株式会社アイネステクノロジーズ クラウドサービス、AWSサーバ設計構築/運用監視サービス(マネージドサービス)、サイネージサービス、IT端末ライフサイクルサービスを提供しております。 ・株式会社アイネス総合サービス 当社グループ内のシェアードサービス事業、コーポレートサポートサービス事業を行っております。 なお、当社の主要株主である株式会社三菱総合研究所は、当社のその他の関係会社であります。シンクタンク・コンサルティングサービスやITサービスを行っており、同社とは業務資本提携契約に基づく、公共・民間の各分野にわたる新たなソリューションの共同開発や、共同受注活動を行っております。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,073字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 当社グループの経営環境について 2026年度以降も当社を取り巻く国内ITサービス業界全体は堅調な推移が予想され、特にDX投資需要やAIシステム市場は高い成長が見込まれています。国内市場の成長に伴いIT人材不足が顕在化する中、当社グループでは、生成AI等の各種技術の活用による高付加価値なサービス・ラインナップの充実と従来の労働集約型ビジネスからの進化、生産性の向上を目指したビジネスモデルの転換が必要であると認識しております。 事業分野別では、公共分野では自治体システム標準化対応の着実な実行と、対応完了後のビジネス環境における競争力の強化が求められております。また、民間分野では従来の受託開発を中心とした事業展開から、幅広いお客様の課題解決に貢献するソリューションの拡充と、AI活用や機能別組織化等によるさらなる専門性・効率性の向上が求められております。 (2) 当社グループの経営戦略について 当社グループは、「創造と和と挑戦をもって お客さまからの信頼をもとに未来をひらき、世界中のお客さまと感動と喜びを分かち合い、豊かで安全・安心な社会の創生に貢献する」という経営理念に基づき、事業活動を通じた社会課題解決と、ITテクノロジーを活用した新たな価値の創造に取り組んでおります。 <対処すべき課題> 2024年度から始まった自治体システム標準化プロジェクト計画の見直しに伴う投資計画の大幅な変更、並びにお客様視点に立った品質重視、安定稼働を第一とした施策を進めてまいりました。2026年度は、同計画の総仕上げの年として、増収増益に向けて事業の結果を出していきます。 また、当社グループでは2026年度より、新たに「2028中期経営計画」をスタートさせました。2028中期経営計画では、事業戦略の3つの柱として「地域DX戦略」、「自治体パッケージ戦略」、「ソリューションビジネス戦略」を掲げており、持続可能な社会の創造に貢献する「挑戦・進化し続ける企業」として、各種施策を推進してまいります。 「2028中期経営計画」の概要 ①地域DX戦略 事業戦略の第一の柱は、新たなビジネス領域の創造を目指す「地域DX戦略」です。ここでは、当社の公共分野と民間分野の双方の領域にまたがるお客様のニーズに着目し、当社の強みである福祉ドメインを起点としたITコンサルティングやソリューションの提供を推進します。とりわけ、国が注力する子ども子育て、介護、福祉相談等を注力領域とし、他業種とのアライアンスを含めて自治体・民間事業者の垣根を越えたビジネスの創出と、当社における新たな中核事業の形成を目指します。 ②自治体パッケージ戦略 事業戦略の第二の柱は、自治体システム標準化対応後を見据えた公共分野の戦略である「自治体パッケージ戦略」です。ここでは、当社主力ソリューションであるWebRingsの次世代版や、各種の自治体向けソリューションを成長ドライバーとして、付加価値の高いサービス提供によるLTV(顧客生涯価値)の向上、新規自治体・取扱業務の拡大による収益の拡大を目指します。また、ソリューション開発とお客さまへの導入プロセスの一体化やAI活用等による利益率向上にも取り組んでまいります。 ③ソリューションビジネス戦略 事業戦略の第三の柱は、民間分野におけるビジネスモデル変革を柱とした「ソリューションビジネス戦略」です。ここでは、従来の個々のお客様のニーズへの適合を目指した受託開発を中心とするビジネスモデルから、当社の持つ知見や経験に基づいて開発したソリューションを広範なお客様に提供するモデルへの早期転換を図ることで収益の拡大を目指します。また、運用・保守業務の機能別組織化による専門性向上と利益率の向上にも取り組んでまいります。 また、事業基盤・経営基盤の強化については、AIを活用した「事業基盤強化」や持続的な企業価値向上に向けた「サステナブル経営」にも引き続き、取り組んでまいります。 ④事業基盤強化 前年度までに整備を進めてまいりましたAIを活用した開発環境を活用することにより、当社グループの業務高度化を図り、更なる品質向上や生産性向上に取り組みます。また、他社ソリューションの活用等による「アライアンス戦略」を推進し、顧客価値の最大化に取り組むことで顧客基盤を強化してまいります。 ⑤サステナブル経営 価値創造の源泉である「人材」を最大の経営資源と位置づけ経営戦略・事業戦略と連動した「人的資本投資」を推進し、事業戦略に紐づいた育成プランの策定や最適な人材配置、次世代リーダーの早期選抜を目的とした戦略的ローテーション、並びに多彩なプロフェッショナル人材を含む採用活動の強化などに取り組んでまいります。
事業等のリスク3,192字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の防止及び発生した場合の適切な対処に努めておりますが、予測されない事態が発生した場合には、業績に影響を与える可能性があります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 事業環境リスク 当社グループの属する情報サービス産業においては、顧客の情報化投資動向や情報技術動向の急激な変化、新規参入企業の増加等により事業環境が大きく変化する可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。この事業環境の変化に対応するため、当社グループでは、顧客・業界における情報化投資の実行時期や実行規模を見極め、適宜事業ポートフォリオを見直し、適切な資源配分を行っております。また、常に技術革新動向を注視し質の高い技術者の育成に取り組んでおります。 (2) システム開発リスク ソフトウェアの受託開発及びパッケージ製品などにおいて、品質不良や納期遅延等が発生し、コスト増加により不採算案件が生じるリスクやソフトウェアの不具合により顧客の業務に影響を及ぼすリスクがあります。その結果、顧客との取引契約に関して債務不履行が発生した場合、顧客から契約上の損害賠償請求または提訴を受けるリスクや情報サービス企業として信用失墜のリスクがあり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これらを回避するために、当社では品質管理部門を設置し、担当役員や外部専門家を配置するなど、管理体制の強化に取り組んでおります。 (3) システム運用リスク アウトソーシングなどの運用サービスにおいて、大規模災害による想定外の損害や長期の電力不足、サイバー攻撃、運用ミスなどにより、システムダウンや回線障害が発生し、顧客の事業が停止もしくは中断した場合、顧客から契約上の損害賠償請求または提訴を受けるリスクや情報サービス企業として信用失墜のリスクがあり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これらを回避するために、当社グループではITIL(※1)に準拠した体制の整備、バックアップ機能の充実、運用ツールの強化等の設備投資、運用管理レベルの向上、技術者教育、 BCP(※2)の策定などに継続的に取り組んでおります。 (4) 投資に関するリスク 当社グループは、事業拡大や競争力強化のため新規事業の立ち上げ、ソフトウェア開発投資、設備投資、資本提携などを行っております。しかしながら、社会情勢の変化や景気悪化などにより、投資案件が計画どおりに進まず当初見込んでいた利益が得られない場合、当社グループの業績、財務状況に影響を及ぼす可能性があります。これらを回避するために、当社グループでは、投資に伴う事業計画、投資効果やリスク等について十分に検討したうえで、投資を実施しております。 (5) 情報漏洩リスク 当社グループは、業務上、顧客が保有する特定個人情報を含む個人情報や機密情報を含む情報資産を取り扱う場合があります。このような状況下において、コンピュータウイルスによる感染や不正アクセス等のサイバー攻撃、もしくは人為的過失等により、機密情報の漏洩や改ざん等が発生する可能性があります。この結果、顧客から契約上の損害賠償請求または提訴を受けるリスクや情報サービス企業として信用失墜のリスクがあり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これらを回避するために、当社グループではサイバーセキュリティの強化として、ファイアウォールや侵入検知システムの強化を図り、サイバー攻撃に対応する体制を整備する社内IT基盤の高度化を推進しております。また、ISMS(※3)やプライバシーマーク(※4)など各種認証の維持・取得に積極的に取り組むとともに、コンプライアンス研修や教育などを通じて社員への啓蒙活動を継続的に実施しております。 (6) 大規模災害に関するリスク 当社グループは、BCPを策定し従業員の安全確保、被害の防止・軽減及び早期復旧等危機管理の徹底に取り組んでおります。しかしながら、首都直下型地震や南海トラフ地震等の大規模震災をはじめとする自然災害の発生などにより事業継続に支障が起きた場合や事業の一部調整を行った場合は、当社グループの業績、財務状況に影響を及ぼす可能性があります。これを回避または軽減するために、当社では、(3)システム運用リスクで述べた対策のほか、連絡体制の整備、訓練等社員への教育、事業拠点の見直し等を行っております。 (7) 感染症等の流行に関するリスク 当社グループは、重大な感染症等の流行に対し、従業員の安全確保、感染の防止及び感染者が発生した場合の対応等危機管理の徹底に取り組んでおります。新たな感染症等の流行により事業継続に支障が起きた場合や事業の一部調整を行った場合は、当社グループの業績、財務状況に影響を及ぼす可能性があります。これを回避または軽減するために、当社では、テレワークの活用、事業のオンライン化、事業拠点の再編等を行っております。 (8) 人材確保に関するリスク 当社グループの事業活動は人材に大きく依存しています。中長期的に、少子高齢化の環境のもと、社員流出や採用難が今後深刻化し、人員不足を起因としたサービスの低下や風評等につながる場合には、顧客の離反等により、当社グループの業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。このため、当社グループは、人材の採用や育成を強化するとともに、人事制度や福利厚生制度の見直しを図ることで、多様で柔軟な働き方を提供する等、各種対策に取り組んでおります。 [用語解説] ※1 ITIL(アイティル):Information Technology Infrastructure Libraryの略 英国商務局が策定した、コンピュータシステムの運用・管理業務に関する体系的なガイドライン。ITサービス管理を実行する上での業務プロセスと手法を体系的に標準化しています。 ※2 BCP(ビー・シー・ピー):Business Continuity Planの略 企業が、自然災害、大火災、パンデミック、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく事業継続計画です。 ※3 ISMS(アイ・エス・エム・エス):Information Security Management Systemの略 情報セキュリティ管理の国際標準に基づき定められた情報セキュリティマネジメントシステムの適合性評価制度です。継続的に情報セキュリティリスクを管理しリスク回避や軽減を図り、この認証基準に適合したマネジメントシステムを構築・維持できている企業や団体が第三者機関により認証されます。 ※4 プライバシーマーク プライバシーマーク制度は、日本産業規格「JIS Q 15001個人情報保護マネジメントシステム-要求事項」に準拠した「プライバシーマークにおける個人情報保護マネジメントシステム構築・運用指針」に基づいて、個人情報について適切な保護措置を講ずる体制を整備している事業者等を、第三者機関が客観的に審査・評価して、事業活動に関してプライバシーマークの使用を認める制度です。
経営成績の分析 (MD&A)8,262字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」といいます)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 当連結会計年度の取組み 当連結会計年度は「2026中期経営計画」の2年目として、前連結会計年度に引き続き、「地方公共団体情報システムの標準化対応(自治体システム標準化対応)」、「次世代ソリューションの開発」、「事業基盤の拡充」の3本の柱を中心に事業を推進してまいりました。 「自治体システム標準化対応」 当社におけるコア事業である公共分野においては、前年度に引き続き、自治体システム標準化対応に注力してまいりました。国の定める標準に準拠した当社自治体向け行政システム「WebRings」の開発を完了し、2026年1月より順次お客様におけるご利用が開始しています。また、当年度は、品質の高度化並びに万全な移行体制を構築すべく相当なコストを織り込み、2026年度以降の移行計画の見直しも行いました。 これらの取組みの結果、当年度では一過性の損失を計上することとなりましたが、2026年度以降の住民サービスに貢献する安心・安全なシステムの確実なご提供と、収益の拡大に向けた体制の強化を実現いたしました。 「次世代ソリューションの開発」 自治体システム標準化対応と並行して、標準化後の市場における競争力の強化を目的として、当社主力ソリューションである「WebRings」の次世代版(「次世代WebRings」)の開発を着実に進めてまいりました。「次世代WebRings」は2026年度より受注を開始する計画であり、新規のお客様への導入と、既存のお客様の取扱業務拡大の両面で導入を推進してまいります。 また、AI技術を活用したソリューションの開発においては、グループ全体で「AIエージェント機能」の研究・開発と各ソリューションへの実装を進めています。これにより、各自治体における行政事務のDX化に貢献する、付加価値の高いソリューションのご提供を推進してまいります。 「事業基盤の拡充」 事業基盤の拡充では、主に「アライアンス推進」、「人材戦略」、「社内IT基盤強化」に取り組んでいます。 「アライアンス推進」では自社開発ソリューションのみならず、アライアンス先のソリューションを活用した顧客基盤の強化に向け、多様な事業者様との協業を進めております。当年度はAIエージェント機能を活用したソリューション等のお客様へのご提案を開始しています。 「人材戦略」では、当年度にエンジニアの専門性の評価を主軸とした人事制度の改定を行い、運用を開始しました。これにより、開発・事業戦略推進等の新たな成長ドライバーの強化に向けて各年代における人材開発・人材活用を推進しています。 「社内IT基盤の高度化」では、昨今のサイバーセキュリティリスクの高まりを受け、これらを低減するためのインフラ投資を行いました。また、生成AI技術の活用に向け、高品質・高付加価値なソリューションをより短期間で導入できる開発環境の構築を推進しています。 当連結会計年度は、自治体システム標準化対応において今後想定されるリスクを見込んだ計画・体制の大幅な見直し等の対応を行ったことにより、損失を計上することとなりましたが、これら取組みにより2026年度以降の財務リスク、事業遂行上の不確実性を減少させ、収益を拡大させるための事業構造を再構築いたしました。 また、当社におけるこれらの取組みや外部環境の変化を踏まえて、2026年度を初年度とする「2028中期経営計画」を新たに策定しております。 ② 経営成績及び財政状態の状況 当連結会計年度の売上高は366億16百万円と前期比9.7%の減収となりました。 公共分野につきましては、法制度改正案件の減収や自治体システム標準化対応の延伸及び次年度に本稼働を迎える移行案件に係る大幅な計画変更に伴う収益認識基準に基づく売上高の減少などにより、170億77百万円(前期比14.1%減)となりました。 民間分野につきましては、前期大型システム開発案件の反動減及びグループ会社におけるアウトソーシング事業の一部撤退に伴う減収などにより195億38百万円(同5.6%減)となりました。 商品・サービス別では、主に自治体システム標準化対応の延伸等によりシステム開発が減少し、グループ会社におけるアウトソーシング事業の一部撤退によりその他が減少しました。 当社グループの事業は、情報サービス事業の単一セグメントのため、以下、業種別及び商品・サービス別の売上高を示しております。 [業種別連結売上高]   (単位:百万円) 区分\期別   前連結会計年度   当連結会計年度   対前年 増減率 自 2024年4月1日 至 2025年3月31日   自 2025年4月1日 至 2026年3月31日 金額   構成比   金額   構成比 公 共   19,873   49.0%   17,077   46.6%   △14.1% 民 間   20,689   51.0%   19,538   53.4%   △5.6% 合 計   40,563   100.0%   36,616   100.0%   △9.7% [商品・サービス別連結売上高]   (単位:百万円) 区分\期別   前連結会計年度 自 2024年4月1日 至 2025年3月31日   当連結会計年度 自 2025年4月1日 至 2026年3月31日   対前年 増減率 金額   構成比   金額   構成比 システム開発   19,797   48.8%   16,672   45.6%   △15.8% 運用   12,672   31.2%   12,685   34.6%   0.1% システム保守   4,929   12.2%   5,014   13.7%   1.7% 情報機器販売   1,143   2.8%   672   1.8%   △41.2% その他   2,019   5.0%   1,571   4.3%   △22.2% 合 計   40,563   100.0%   36,616   100.0%   △9.7% 損益面においては、各分野の減収影響や自治体システム標準化案件における原価率悪化及び受注損失引当金の計上等により、営業損失は6億47百万円(前期は35億36百万円の営業利益)、経常損失は4億60百万円(同36億8百万円の経常利益)となりました。さらに、特別損失として標準化関連開発投資の回収不能による減損損失11億4百万円を計上したことから、親会社株主に帰属する当期純損失は18億43百万円(同24億36百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。 当連結会計年度末における財政状態は、総資産は493億61百万円となり、前連結会計年度末に比べ73億66百万円減少しました。 流動資産は、受取手形、売掛金及び契約資産を中心に25億46百万円減少し、222億17百万円となりました。固定資産は、ソフトウェアの減損損失の計上や、社債等の償還による投資有価証券の減少等により48億19百万円減少し、271億43百万円となりました。 流動負債は、主に短期借入金等の減少により30億34百万円減少し、69億30百万円となりました。固定負債は、長期借入金や退職給付に係る負債の減少により21億5百万円減少し、54億64百万円となりました。 純資産は、親会社株主に帰属する当期純損失の計上及び配当金の支払等により22億26百万円減少し、369億66百万円となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます)は前連結会計年度末に比べ2億81百万円増加し、82億73百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は34億80百万円(前期比135.4%増)となりました。これは主に、売上債権の減少29億47百万円等によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果得られた資金は17億79百万円(前期は2億88百万円の使用)となりました。これは主に、投資有価証券の償還による収入41億23百万円及び無形固定資産の取得による支出20億66百万円等によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は49億79百万円(前期は15億36百万円の収入)となりました。これは主に、短期借入金の返済による支出30億円及び配当金の支払額11億42百万円等によるものです。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループの事業は、情報サービス事業の単一セグメントのため、当連結会計年度における商品・サービス別の生産実績を示しております。 商品・サービスの名称   当連結会計年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日)   前年同期比(%) システム開発(百万円)   16,327   82.1 運用(百万円)   12,658   100.0 システム保守(百万円)   5,012   101.7 情報機器販売(百万円)   848   78.1 その他(百万円)   1,577   78.7 合計(百万円)   36,424   89.8 (注)金額は売価換算によっております。 b.受注実績 当社グループの事業は、情報サービス事業の単一セグメントのため、当連結会計年度における当社グループ全体の受注実績を示しております。 受注高(百万円)   前年同期比(%) 33,697   74.2 c.販売実績 当社グループの事業は、情報サービス事業の単一セグメントのため、当連結会計年度における商品・サービス別の販売実績を示しております。 商品・サービスの名称   当連結会計年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日)   前年同期比(%) システム開発(百万円)   16,672   84.2 運用(百万円)   12,685   100.1 システム保守(百万円)   5,014   101.7 情報機器販売(百万円)   672   58.8 その他(百万円)   1,571   77.8 合計(百万円)   36,616   90.3 (注)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合の記載については、当該割合が100分の10未満のため、記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績の状況は、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② 経営成績及び財政状態の状況」に記載しております。 当社の過去10年の連結業績推移は図1のとおりであります。 売上高の推移では、2018年度以前は300億円台後半が続いていましたが、2019年度以降は400億円台に拡大しました。 要因は、強固な自治体顧客基盤を強みとする公共分野において、少子高齢化などを背景とした福祉関連等のさまざまな法制度改正の需要を着実に取り込み、同分野における売上高の安定化を図ってきたことが大きく寄与しています。 当連結会計年度においては、公共分野において福祉関連業務の法制度改正案件等の減収や、自治体システム標準化対応の延伸、次年度の標準化移行案件に係る計画変更に伴い、収益認識基準に基づいた会計処理上の進捗率の低下により売上が減少しました。また民間分野においても、前年度大型システム開発案件の反動減に加え、グループ会社におけるアウトソーシング事業の一部撤退などが大きな減収要因となりました。 損益の推移は、2018年度以降、営業利益および当期純利益ともに回復基調となっておりましたが、2020年度、2021年度は新型コロナの影響等により、減益となりました。当連結会計年度は、減収に加え、公共分野における自治体システム標準化対応に関連する原価率の悪化や受注損失引当金の計上等により、営業損失となりました。さらに、標準化関連の開発投資の一部について回収不能による減損損失11億円を計上したことから、親会社株主に帰属する当期純損失を計上しております。なお、公共分野においては、自治体システムの標準化対応を引き続き推進しており、これまで取り組んできた品質対策の効果もあり、2026年1月より「WebRings」の国標準準拠システムをお客様へ順次提供し、各自治体様にご利用いただいております。2026年度以降の標準化移行計画におきましても、品質を重視し、住民サービスに影響をきたさぬよう安全・安心なシステムを確実にご提供してまいります。 (経営成績に重要な影響を与える要因について) 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 (キャッシュ・フローについて) 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況等は、「(1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 (資本の財源及び資金の流動性について) 資本の財源につきましては、財務の健全性や資本の効率性など当社グループにとって最適な資本構成を追求しながら、将来の成長のための内部留保の充実と株主の皆様への利益還元との最適なバランスを考え、安定した財源を維持することを基本としております。 当社グループは、短期的な運転資金につきましては原則として自己資金で賄う方針であり、資金の調達が必要な場合には、主に金融機関からの借入を行っております。設備投資や長期の運転資金につきましては自己資金または金融機関からの長期借入で賄うこととしており、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本としております。これらの方針に基づき、図2のとおり、株主の皆様への利益配当につきましても、急速な市場の変化に対応するため財務基盤の充実を図りつつ、業績および経営環境等を総合的に勘案しながら安定かつ継続的に配当を実施してまいりました。 また、持続的な企業価値の向上に向け、2026年度より新たにスタートした「2028中期経営計画」においてキャッシュアロケーションの方針を掲げております。当中期経営計画の期間中に創出される約110億円のキャッシュのうち、70%を事業戦略上の3つの柱である「地域DX戦略」、「自治体パッケージ戦略」、「ソリューションビジネス戦略」の実現に向けた成長投資や人的資本投資などに充当し、30%以上を「株主還元」に振り向ける計画です。株主還元につきましては、配当性向40%以上を目標とし、自己株式の取得につきましては、今後の投資計画や資金の状況、当社株価水準、市場環境等を総合的に勘案して検討してまいります。 当連結会計年度は最終的に当期純損失となりましたが、当社グループの事業運営に必要な資金の流動性につきましては、十分な手元資金を保有しており、安定した状態を維持しています。この手元流動性を背景に、当年度の期末配当は1株当たり25円(年間50円)を予定(剰余金の配当に関する事項は、2026年6月23日開催予定の定時株主総会の決議事項となっております)しております。引き続き、資本コストや株価を意識した経営(ROE9.0%以上等の目標)を推進し、事業成長と安定的な株主還元の両立を図ってまいります。 なお、今後の日本経済は、雇用や所得環境の改善により景気は緩やかに回復基調が続くことが期待される一方で、米国の通商政策の動向や国際情勢の緊迫化による様々な影響が懸念されており、依然として先行き不透明な状況が続いていくことが予想されます。 このような状況下、当社グループにおきましても今後の業績にマイナス影響を及ぼす可能性はありますが、現状の純資産額の水準並びに資金状況から事業運営上、支障はありません。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績や入手可能な情報に基づき合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しておりますが、特に次の重要な会計方針及び見積りが連結財務諸表に大きな影響を及ぼすと考えております。 (受注制作のソフトウェアに係る収益及び費用の計上基準) 受注制作のソフトウェア開発について、履行義務の充足に係る進捗度を合理的に見積ることができる場合に、その進捗を発生したコストに基づくインプット法(原価比例法)により見積って収益を認識しております。なお、収益総額、見積原価総額及び決算日における進捗率について、当初の見積りが変更された場合、認識された損益に影響を及ぼす可能性があります。 (受注損失引当金) 受注制作のソフトウェア開発のうち、原価総額が収益総額を超過する可能性が高く、かつその金額を合理的に見積ることができる場合、損失見込額を受注損失引当金として計上しています。ただし、受注制作のソフトウェア開発は契約ごとの個別性が強く、また比較的長期にわたる契約が多いことから、契約時には予見不能な事象の発生やプロジェクト案件の進捗状況及び採算性等によって損失額が大きく変動する可能性があります。 (市場販売目的のソフトウェア) 市場販売目的のソフトウェアの減価償却方法につき、見込販売本数に基づく償却額と残存有効期間に基づく均等配分額のいずれか大きい額を減価償却費として計上しております。なお見積有効期間は3年以内であります。販売期間の経過に伴い、減価償却を実施した後の未償却残高が翌期以降の見込販売収益の額を上回った場合、当該超過額を一時の費用として計上しております。したがって、これらの金額は将来の当該ソフトウェアの販売見込により影響を受ける可能性があります。 (退職給付に係る負債) 退職給付債務及び年金資産は、割引率、年金資産の長期期待運用収益率等の将来に関する一定の見積数値に基づいて算定されています。退職給付債務の計算に用いる割引率は、安全性の高い債券の利回りを基礎として決定しています。また、年金資産の長期期待運用収益率は、将来の収益に対する予測や過去の運用実績を考慮して決定しています。見積数値と実績数値との差異や、見積数値の変更は、将来の退職給付債務及び退職給付費用に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (繰延税金資産) 繰延税金資産の回収可能性の判断に際して、将来の課税所得を合理的に見積もっております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積額が変動した場合は繰延税金資産の計上額が大きく変動する可能性があります。

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開示資料

出典

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  • 決算説明資料2027年3月期 第1四半期 決算補足説明資料2026-07-31

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