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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

note

note inc.5243 · Growth · 情報・通信業

「note」はCtoC×課金モデルで、個人から著名人、法人までが創作・販売できる、ランキングや広告のない多様性を重視したメディアプラットフォーム。

概要

note株式会社は、クリエイターがデジタルコンテンツを投稿・販売できるCtoCメディアプラットフォーム「note」を中心に事業を展開する情報・通信業企業である。2025年11月期の売上高は41億円、従業員158名。東京証券取引所グロース市場に上場(2022年12月)。子会社にnote AI creative株式会社とTales & Co.株式会社を持ち、メディアプラットフォーム事業とIP・コンテンツクリエーション事業の2セグメントで構成される。

CtoC×課金で成り立つプラットフォームの収益構造

note株式会社の売上高の大半は、メディアプラットフォーム事業の「note」が生み出す。2025年11月期の同事業売上高は約40.8億円で、うち「note」売上高が33.0億円を占める。収益の仕組みは、クリエイターが販売する有料コンテンツの代金から、決済手段に応じた事務手数料(5%〜15%)とプラットフォーム利用料(10%または20%)を差し引いた残りをクリエイターに還元し、手数料部分を自社の収入とするモデルである。有料コンテンツ比率は公開コンテンツ全体の24.3%(2025年11月末時点)。流通総額は年間213億円に達し、ARPPU(月間購入者一人当たり平均購入額)は2,657円である。

「note pro」が支える法人向け情報発信市場"

「note pro」は、企業が自社サイトとして情報発信できるメディアSaaSである。2025年11月末時点で有料契約数は991社、ARR(年換算経常収益)は757百万円(前年同期比34.4%増)。大手企業から出版社、ベンチャー企業まで幅広く利用され、サブスクリプションモデルで収益を得る。同サービスは「note」のプラットフォーム上で動作するため、利用企業は「note」の読者層にリーチできる利点を持つ。法人向けサービスとして企業協賛型コンテストも展開し、88.7百万円の売上高を計上する。

2つの子会社で広がるIPとAIへの取り組み

当社グループは、2023年12月設立のnote AI creative株式会社と2024年5月設立のTales & Co.株式会社の2社を連結子会社とする。note AI creativeは「メディアプラットフォーム事業」に属し、AI関連の機能開発を担う。Tales & Co.は「IP・コンテンツクリエーション事業」の中心で、クリエイターのエージェント業務やコンテンツ制作・販売、企画受託を行う。2025年11月期の同事業売上高は69.1百万円(前期比406.8%増)だが、セグメント損失は13.9百万円とまだ赤字である。物語投稿サイト「TALES」を2025年4月に開始し、IP創出を加速する。

国内中心だがグローバル化への布石を打つ

「note」は日本国内で圧倒的なユーザー基盤を持つが、2026年11月期には多言語対応によるグローバル展開を開始する計画である。すでに2025年1月にGoogle International LLCと資本業務提携し、同年11月にはNAVER Corporationとも提携。両社を割当先とする第三者割当増資を実施した。これらの提携により、AI技術の活用や海外市場へのアクセスを強化する。また、政府のコンテンツ産業振興策も追い風と捉え、日本発コンテンツの世界展開を目指す。現時点では海外売上高は開示されていないが、IP事業の拡大を通じて間接的に海外収益を伸ばす戦略である。

業界の中での役割はクリエイターエコノミーを支えるプラットフォーマーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
41億円
営業利益
3億円
営業利益率
7.3%
純利益
4億円
2025/11 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/11
事業売上構成比利益利益率
メディア プラット フォーム事業41億円97.6%3億円7.3%
IP・コンテンツ クリエーション事業1億円2.4%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01メディア・プラットフォーム(一般消費者向け)主力

個人を中心としたクリエイターが、文章・マンガ・写真・音声・動画などのコンテンツを自由に投稿・販売でき、読者が購読・応援できるCtoCプラットフォーム「note」を運営しております。ランキングや広告がないことで、多様で良質なコンテンツが集まりやすい環境を作り出し、クリエイターの収益化を支援しています。

現時点において唯一無二のメディアプラットフォーム

主な製品・サービス1
note
誰でもコンテンツを投稿・販売できるメディアプラットフォームです。有料記事の販売や定期購読マガジン、メンバーシップなど様々な課金機能があります。

02法人向けSaaS(マーケティング・HR)準主力

企業が自社サイトとして情報発信できるメディアSaaS「note pro」を提供しております。noteの基盤を使うことで集客力が高く、オウンドメディアやブランディング、採用などに利用されています。月額利用料とオプション料金で収益を得ています。

主な製品・サービス1
note pro
企業向けのメディアSaaSで、noteの基盤を利用した自社サイトを構築できます。独自ドメインや決済機能、ダッシュボードなどを備えています。

03コンテンツ制作・メディア展開その他

連結子会社のTales & Co.株式会社にて、クリエイターの企画・作品のエージェント業務やコンテンツ制作、外部企業からの制作受託などを行っております。noteで生まれた作品を書籍化や映像化など他のメディアに展開する支援もしています。

製品と技術

CtoC×課金のメディアプラットフォーム「note」

「note」は、個人や法人が文章・画像・つぶやき・音声・動画の5種類のコンテンツを投稿・販売できるCtoCメディアプラットフォームである。クリエイターはコンテンツの価格を自由に設定(無料会員は100円〜5万円、プレミアム会員は上限10万円)し、有料販売や定期購読マガジン、メンバーシップ(月額会員制コミュニティ)など多様な課金形態を選べる。ランキング制度と広告が存在しないため、PV獲得目的の炎上行為が起こりにくく、クリエイターは安心して創作に集中できる。2025年11月末時点で会員登録者数1,114万人、公開コンテンツ数6,956万件、MAU(月間アクティブユーザー)8,660万を達成。年間流通総額は213億円に上る。

企業向けメディアSaaS「note pro」

「note pro」は、「note」の基盤を活用し、企業が自社のオウンドメディアやホームページを簡単に構築・運用できるメディアSaaSである。初期費用不要で最短即日開設可能。標準機能として決済、ダッシュボード、コンテンツ管理を備え、カスタマーサクセスによるサポートも提供する。最大の特徴は「note」プラットフォーム上の読者に直接リーチできる点で、自社集客の負担を軽減する。2025年11月末時点で有料契約数991社、ARRは757百万円。主に大手企業、出版社、ベンチャー企業が利用し、ブランディングやHRマーケティング、ECなどの目的で活用されている。

AIアシスタントとコンテンツ流通エコシステム

note株式会社は、生成AIの普及に対応し、クリエイターの創作を支援する「AIアシスタント」機能を提供する。また、AI時代のコンテンツ流通のハブを目指し、コンテンツホルダーとAI事業者をつなぐエコシステムの構築を進める。2025年1月のGoogle International LLCとの資本業務提携や、同年11月のNAVER Corporationとの提携は、この戦略の一環である。具体的には、AIによるレコメンド機能の強化や、クリエイターの権利保護・適切な対価還元の仕組みづくりに取り組む。子会社のnote AI creative株式会社がこれらの開発を担う。

IP創出のための物語投稿サイト「TALES」とコンテンツ支援

「TALES」は、2025年4月にTales & Co.株式会社が開始した物語投稿サイトである。同サイトは、note内外から優れたクリエイターを発掘し、作品の創出から書籍化・映像化などのメディア展開までを一貫して支援する。既に「note」発のコンテンツから累計320作品以上が書籍化されており、この流れを「TALES」でさらに加速する。また、「クリエイター支援プログラム」を通じて、テレビ東京や日本経済新聞社などのメディアパートナーと連携し、ドラマ化・映画化などの機会を提供する。IP・コンテンツクリエーション事業はまだ赤字だが、売上高は前年比4倍超に成長しており、将来の収益源として期待される。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • メディア・プラットフォーム(一般消費者向け)現時点において唯一無二のメディアプラットフォーム

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

プラットフォーマーとして急成長中

noteはクリエイター向けプラットフォームを運営し、売上高は28億円(2023/11)→33億円(2024/11)→41億円(2025/11)と拡大中。営業利益率も3.03%→7.32%と改善しており、収益化が進んでいる。同業であるVRain SolutionやCocoliveと比較すると、noteは個人クリエイターに特化したサブスクリプション・課金モデルが強み。ただし、売上規模はまだ小さく、プラットフォーム依存度が高い。競合が増加する中、差別化とクリエイターの囲い込みが重要となる。

強み

  • クリエイターへの売上還元率が高く、ファン向け有料記事やサブスク機能が充実。
  • 過去2期で売上高が28→33→41億円と堅調に拡大し、利益率も改善。
  • 国内のクリエイター向けプラットフォームとして高い知名度を有する。
  • 多様なジャンルのクリエイターが集積し、ネットワーク効果が働く。

課題

  • プラットフォーム手数料に依存し、新たな収益源の開拓が急務。
  • VRain Solutionなど同業が増加し、差別化とユーザー維持が課題。
  • 現状は国内中心で、グローバル展開の戦略が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がnote

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13660アイスタイル479億円17.3倍
24719アルファシステムズ478億円12.7倍
33692FFRIセキュリティ471億円41.4倍
43905データセクション468億円17.4倍
54323日本システム技術467億円17.7倍
65243note466億円47.9倍
73673ブロードリーフ461億円47.6倍
84743アイティフォー457億円15.7倍
99470学研ホールディングス456億円13.1倍
103040ソリトンシステムズ455億円13.5倍
113836アバントグループ447億円14.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 21件

クリエイター支援のプラットフォームとして創業した2011年

2011年12月、東京都渋谷区に株式会社ピースオブケイク(現 note株式会社)を設立。目的はクリエイターが創作したデジタルコンテンツを配信するプラットフォームの開発・運営であった。創業時の事業は、2012年9月に開始したコンテンツ配信サイト「cakes」である。「cakes」は2022年8月にサービスを終了するが、この経験が後の「note」の基盤となった。

CtoCメディアプラットフォーム「note」の開始と成長の2014年

2014年4月、CtoC×課金の仕組みを採用したメディアプラットフォーム「note」を開始。誰でも無料で会員登録し、文章・画像・音声・動画の5種類のコンテンツを投稿・販売できる仕組みを打ち出した。ランキング制度や広告を排した設計により、クリエイターが自由に創作し、読者が没頭できる環境を提供。2017年にはスマート新書レーベル、2018年にはクリエイター支援プログラムを開始し、プラットフォームの拡大を加速した。

メディア大手との資本提携で強固なネットワークを築いた2018〜2019年

2018年7月、株式会社日本経済新聞社と資本業務提携。続いて2019年7月にUUUM株式会社、同年8月に株式会社テレビ東京ホールディングスと相次いで提携した。これらの提携により、「note」上のクリエイターをテレビ番組出演や書籍化などオフラインのメディアに紹介する「クリエイター支援プログラム」を強化。累計320作品以上の書籍化実績を生み出し、クリエイターの活躍の場を広げた。2020年4月には社名をnote株式会社に変更し、ブランドを統一した。

東京証券取引所グロース市場へ上場した2022年

2022年12月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場。上場時の時価総額は公開情報からは不明だが、新規株式公開により資金調達を実施した。上場後の2023年6月には本社を東京都千代田区麹町に移転。2025年11月期には累計で黒字転換を果たし、売上高41億円、営業利益3億円、当期純利益4億円を計上した。上場から3年で収益基盤を固めた。

AIとIPへの投資を加速した2023〜2025年

2023年12月、note AI creative株式会社を設立し、AI分野への本格参入を開始。2024年5月にはTales & Co.株式会社を設立し、IP・コンテンツクリエーション事業を立ち上げた。2025年1月にはGoogle International LLCと資本業務提携し、第三者割当増資を実施。同年11月にはNAVER Corporationとも提携し、さらなる増資を行った。これらの資金を元に、AI時代のコンテンツ流通エコシステムの構築を目指す。2025年4月には物語投稿サイト「TALES」を開始し、2025年3月には投資情報サイト「noteマネー」も開設した。

年表21件を開く

2010年代

  • 2011年12月創業クリエイターが創作したデジタルコンテンツを配信するプラットフォームの開発・運営を目的として、東京都渋谷区渋谷において、株式会社ピースオブケイク(現 当社)を設立
  • 2012年9月クリエイターと読者をつなぐコンテンツ配信サイト「cakes」を開始(2022年8月にサービス終了)
  • 2014年4月CtoC×課金の仕組みでクリエイターをエンパワーメントする、CtoCメディアプラットフォーム「note」を開始
  • 2017年12月スマートフォンサイズの新書シリーズ「スマート新書」レーベルを開始
  • 2018年4月noteクリエイター支援プログラムを開始
  • 2018年7月株式会社日本経済新聞社と資本業務提携
  • 2018年12月東京都港区北青山に本社移転
  • 2019年3月企業の情報発信を簡単にし、続けやすくするメディアSaaS「note pro」を開始
  • 2019年7月UUUM株式会社と資本業務提携
  • 2019年8月株式会社テレビ東京ホールディングスと資本業務提携

2020年代

  • 2020年4月note株式会社に社名を変更
  • 2020年6月東京都渋谷区神宮前にイベントスペース「note place」開設
  • 2022年12月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2023年6月東京都千代田区麹町に本社移転
  • 2023年12月note AI creative株式会社(現連結子会社)を設立
  • 2024年5月Tales & Co.株式会社(現連結子会社)を設立
  • 2025年1月Google International LLCと資本業務提携、Google International LLCを割当先とする第三者割当増資を実施
  • 2025年3月投資家の知恵が集まるサイト「noteマネー」を開始
  • 2025年4月物語投稿サイト「TALES」を開始
  • 2025年11月NAVER Corporationと資本業務提携
  • 2025年12月NAVER Corporationを割当先とする第三者割当増資を実施

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/11期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2028年11月期から2030年11月期頃まで100億円
  • EBITDAマージン2028年11月期から2030年11月期頃まで30〜40%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    多言語対応と連携強化で「note」拡大

    2026年11月期に多言語対応によるグローバル展開を開始し、他社サービスとの連携を強化することで、プラットフォーム「note」のさらなる拡大を図る。

  2. 02

    法人向けサービスの強化

    AIトレンド対応や発信需要拡大に応えるため、「note pro」の法人向けサービスを強化し、有料契約数を増加させる。

  3. 03

    AI時代のコンテンツ流通エコシステム構築

    GENIACプロジェクトなどで高品質コンテンツをAIが適切に参照・利用し、利用量に応じた対価還元を実現するデータベースを構築。AI関連事業を拡大する。

  4. 04

    自社IPの発掘・推進とグローバル展開

    連結子会社Tales & Co.を中心に優れたクリエイターを発掘し、作品の創出からメディア展開まで支援。国内外へIPを展開する。

  5. 05

    事業提携やM&Aの推進

    noteのエコシステムを広げるため、事業提携やM&Aを積極的に検討し、非連続な成長を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 4期分

グループ全体で158人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は764万円で、3期前と比べて+12.3%平均年齢は39.4歳、平均勤続年数は3.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2022年11月68035.52.2183
2023年11月70036.43.1163
2024年11月70037.73.715166
2025年11月76439.43.9158190

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年11月期・提出会社(単体)
女性管理職比率30.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率60.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)74.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 2 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都千代田区3百万円
メディアプラットフォーム事業
主な関係会社
  • 国内
    note AI creative 株式会社
    東京都千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    Tales & Co.株式会社
    東京都千代田区
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年11月期の売上高は41億円営業利益3億円前期と比べると増収増益で、売上が+24.2%、利益が+200.0%。

売上高
+24.2%
41億円
営業利益
+200.0%
3億円
純利益
+300.0%
4億円
営業利益率
7.3%
前期比 +4.3%pt

会社が出している今期の予想2026年11月期

項目会社予想前期実績
売上高57億円41億円
営業利益11億円3億円
純利益12億円4億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は26億円、営業利益は5億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+30.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q7−2−28.6−2
2023年2Q6−1−16.7−1
2023年3Q8−1−12.5−1
2023年4Q70
2024年1Q800.00
2024年2Q800.00
2024年4Q1715.91
2025年2Q2000.01
2025年4Q21314.33
2026年2Q26519.27

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 8期分

2018年11月期からの8期で、売上は5億円から41億円へ8.2倍に増えた。直近期の営業利益率は7.3%。売上は7期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2018年11月5−1−1
2019年11月8−3−3
東京都渋谷区神宮前にイベントスペース「note place」開設
2020年11月15−3−4
2021年11月19−4−4
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2022年11月23−7−8
note AI creative株式会社(現連結子会社)を設立
2023年11月28−4−4
Tales & Co.株式会社(現連結子会社)を設立
2024年11月33113.01
2025年11月41337.34

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年11月期

売上高41億円のうち、営業利益として残るのは3億円7.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の9.8%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金4.9%2億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金87.8%36億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.3%3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
95.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.1pt
7.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.1pt
9.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+6.4pt
19.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 6期分

2025年11月期は営業CFが4億円、投資CFが−7億円で、差し引きのフリーCFは−3億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は31億円で、売上の9.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2020年11月−2−12−315
2021年11月−60−69
2022年11月−7020−722
2023年11月−302−320
2024年11月200222
2025年11月4−712−331

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 8期分

2025年11月期の総資産は61億円。このうち返さなくてよい自己資本が29億円で、自己資本比率は45.9%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2018年11月106453.7
2019年11月1912759.7
2020年11月22101245.0
2021年11月1861232.8
2022年11月33181555.0
2023年11月33161747.1
2024年11月38172045.2
2025年11月61293345.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年11月期の内訳
現金及び預金
30億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
4億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
0億円
在庫として抱えている分
負債合計
33億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
66
/ 100
安定性自己資本比率31 / 40
収益力営業利益率15 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中122位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中450位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
19.5%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.3%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
45.9%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
24.2%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,782で、1年前と比べて+114.0%過去52週の値幅のなかでは72%の位置にある。

¥2,782-3.7%1ヶ月+28.9%1年+114.0%時価総額466億円
過去52週の値幅
安値¥1,152高値¥3,405

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)47.9倍
PER (会社予想)44.0倍
PBR6.98倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は6月末の1920円から直近2473円まで上昇し、直近1ヶ月で17.4%高。8月12日に+3.5%高で上昇加速、25日移動平均線(2144円)を大きく上回る。52週高値3405円からは約27%下落したが、戻り歩調を強めている。RSIは75と過熱気味で、出来高は6月29日に371万株の商いがあり、直近は30万株前後に落ち着いた。週足では上昇トレンドが継続し、200日線も上回る。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 38/100)

PERは42.6倍と同業界平均の30.53倍を上回り、割高感がある。PBRは6.2倍と平均3.59倍を大きく上回り、市場の期待が高い。ROEは19.5%と高く、成長性は評価できるが、配当利回りは0%で株主還元がない。売上高は増加傾向で、営業利益も拡大しているが、PERが割高な水準。成長を織り込んだ評価であり、利益の伸びが鈍化すれば株価調整のリスク。やや割高だが、成長性を考慮すれば妥当な面もある。

指標この会社業種平均
PER (実績)47.9倍47.9倍
PER (予想)44.0倍
PBR6.98倍2.96倍
ROE19.5%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、収益化の加速とプラットフォームの成長持続性である。強気派は、ユーザー投稿型プラットフォームのネットワーク効果や、有料会員・企業向けサービスの拡大が続くと見る。売上高が23億→28億→33億→41億円と増加し、営業利益も黒字化して利益率7%まで改善した点を評価する。また、株価が1年で77%上昇している。一方、弱気派は、競合プラットフォームの台頭や、収益の多様化が進まず依存度が偏るリスクを指摘する。さらに、規模が小さく、収益の絶対額がまだ小さいことから、成長鈍化の可能性も懸念する。

プラスに働く材料7
  • 成長が加速

    売上高が3期連続増加。2022年11月期23億→2025年11月期41億円。

  • 黒字化達成

    営業利益率が2024年11月期3%から2025年11月期7%へ改善。

  • ブランド力

    「note」は国内で広く知られ、利用者の定着が見られる。

  • 売上高が2期連続で増加し黒字幅も拡大決算発表後影響

    2025/11期は売上高41億円、営業利益3億円。前期比で売上高24%増、営業利益3倍

  • 営業利益率が3.03%から7.32%へ改善決算発表後影響

    営業利益率は前期比4.29ポイント上昇し、収益構造が強化された

  • 予想PER37.8倍と実績比で評価が改善決算発表後影響

    実績PER41.2倍から予想PER37.8倍へ低下し、成長期待が継続

  • ROE19.5%と小型株離れした資本効率通年影響

    自己資本利益率19.5%を達成し、既存事業での高い資本生産性を示す

マイナスに働く材料7
  • 競合の脅威

    他社のプラットフォームやSNSにユーザーが流出するリスク。

  • 収益の偏り

    有料会員や法人サービスに依存しており、多様化が不十分。

  • 規模の小ささ

    売上高41億円、純利益4億円と小さく、市場での存在感は限定的。

  • 株価が1年で77%上昇し先取り感継続影響

    株価は1年で77.4%上昇し、実績PER41.2倍と高水準まで買われた

  • 営業利益3億円と小幅で赤字転落リスク決算発表後影響

    売上高41億円に対し営業利益3億円、原価上昇があれば赤字もあり得る

  • 無配で株主への現金還元がない次回株主総会影響

    配当利回り0%、株主還元策がなく個人投資家の魅力に欠ける

  • PBR5.99倍と資産価値から乖離継続影響

    PBR5.99倍、純資産が小さく自己資本の裏付けが薄い

次の決算で確かめる点
有料会員数
収益の柱であり、成長の鍵を握る。
法人向け売上高
企業・法人からの需要拡大が成長ドライバー。
月間アクティブユーザー
プラットフォームの活性度と将来の収益機会を測るため。

株主

有価証券報告書より

2025年11月期末の株主数は延べ12,514人。区分でいちばん多いのは個人・その他65.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が11.8%を占め、残る88.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2022年11月%2023年11月%2024年11月%2025年11月%
個人・その他41.266.865.265.2
外国法人9.69.717.9
事業法人58.817.915.311.0
証券会社3.16.85.0
金融機関2.13.00.8
外国人個人0.40.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01加藤 貞顕33.66
02Google International LLC(常任代理人 みずほ証券株式会社)5.88
03GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)5.79
04株式会社日本経済新聞社3.95
05NOMURA INTERNATIONAL PLC A/C JAPAN FLOW(常任代理人 野村證券株式会社)2.11
06株式会社マイナビ1.78
07株式会社イード1.66
08株式会社テレビ東京ホールディングス1.63
09楽天証券株式会社共有口1.40
10JP JPMSE LUX RE UBSAG LONDON BRANCH EQCO(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.32

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-04-22
    加藤 貞顕
    新規の大量保有報告
    26.31%
    -10.37pt
  • 2026-04-13
    株式会社KADOKAWA
    新規の大量保有報告
    5.18%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 8期分

1株利益は8期で+104%、1株純資産は5期で+300%。直近期のROEは19.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2018年11月−689
2019年11月−2,317
2020年11月−26
2021年11月−3242
2022年11月−53124
2023年11月−28103
2024年11月61115.875.7
2025年11月2716819.561.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/11期の役員報酬は総額101百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
加藤貞顕代表取締役CEO535,637,000
今雄一取締役CTO4130,000
鹿島幸裕取締役CFO4358,300
田邉美智子取締役(常勤監査等委員)48
水野祐取締役(監査等委員)45
竹川美奈子取締役(監査等委員)58
宇野雄CDO室長
米岡徹note.com事業本部長
平山雄輝コーポレート本部長
三原琴実取締役4110,000

役員報酬の内訳2025/11

役員の区分人数固定報酬百万円ストックオプション百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)36418188227
社外取締役319196

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/11期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容8,149字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、「メディアプラットフォーム事業」及び「IP・コンテンツクリエーション事業」を展開しております。各事業の概要は以下のとおりです。なお、当社グループは当社及び連結子会社であるnote AI creative株式会社、Tales & Co.株式会社で構成されており、当社及びnote AI creative株式会社が主に「メディアプラットフォーム事業」を、Tales & Co.株式会社が主に「IP・コンテンツクリエーション事業」を展開しております。 以下に示す区分はセグメントと同一の区分です。 (メディアプラットフォーム事業) 1 「note」 「note」は、個人を中心としたあらゆるクリエイターが文章やマンガ、写真、音声、動画等のコンテンツを「note」のWebサイト上で自由に投稿・販売することができ、読者はそのコンテンツを楽しんで応援・購読することができる、CtoCメディアプラットフォームです。 出版・テレビ・新聞などの伝統的なメディアでは、いい作品が生み出され、広く人々に届けられ、収益化されるエコシステム(注)1が確立されており、その中で様々な傑作が生み出され、繁栄してきました。しかし、インターネットの登場以降、だれでも創作できる時代になったものの、作品は検索やSNSによって人々に届けられるため、出逢いに偏りが生じ、収益化の手段の大半が広告収入に依存するため、フェイクニュースや過激な表現があふれ良質なコンテンツが生まれにくく、また、その収益性の低さから十分な報酬がクリエイターに還元されず、いい作品が継続的に生み出されるためのエコシステムが確立していませんでした。 そこで当社は、既存のメディア産業がもたらしてくれたような、クリエイター・メディア・ファンをつなぐエコシステムをインターネット上に生み出し、作品が最適な読者に届き、課金モデルによってクリエイターが創作活動に見合った対価が得られる仕組みとしてCtoCメディアプラットフォーム「note」を構築しました。 「note」は、初期費用・月額利用料なしで(月額有料のプレミアム会員登録を除く)、誰でも利用することができます。クリエイターは「note」に会員登録を行うことで無料又は有料のコンテンツの投稿が可能となり、読者は会員登録をせずとも様々なコンテンツを自由に閲覧・購入することができます。個人のクリエイターが任意の価格を設定してコンテンツを販売できる「CtoC×課金」のビジネスモデルにより、ブログやネットメディア、電子新聞・電子書籍等他のメディアと比べ、ユニークなポジショニングを形成しております。 当社は、「note」があらゆるクリエイターの本拠地になることを目指しており、「くらし」や「まなび」、「しごと」といった幅広い読者に閲覧されるようなコンテンツから、テクノロジー関連や株式投資等のニッチなファン層に支持されるコンテンツ、エッセイ・体験談や裏話といった独自コンテンツまで、有料・無料問わず、多種多様なオールカテゴリーのコンテンツが共存する、多様性に富んだプラットフォームになっております。 加えて、「note」はランキングがない・広告がないといった特徴から、PV獲得目的の炎上行為が発生しづらく、クリエイターは自由に安心してコンテンツを投稿でき、読者はクリエイターの世界に没頭できる空気感が醸成されており、収益化を意識した良質なコンテンツが集まりやすい環境となっています。 「CtoC×課金」のユニークなビジネスモデルにこのような創作しやすい環境づくりも相まって、数多くの芸能人、経営者、アスリート、政治家、作家、インフルエンサー等の社会的知名度の高いクリエイター(以下、「著名人」という。)にも情報発信の場として「note」を選んでいただいています。著名人だけでなく、様々な業種の法人や、教育機関・行政機関による利用も進んでおり、法人アカウントは6万件超(2025年11月末時点)、学校の利用数は  1,481件、教育委員会は23件、自治体は245件、中央省庁/独立行政法人は44件(2025年12月末時点)に上っています。 このように「note」は一般クリエイターから著名人・法人・行政機関など幅広いクリエイターが集まり、独自性の高いコンテンツが生み出され、読者やファンが集まる、現時点において唯一無二のメディアプラットフォームとなっており、2025年11月期の年間流通総額は21,312百万円、2025年11月末時点で公開コンテンツ数(注)2は69,568千件、「note」のMAU(注)3は8,660万、会員登録者数(注)4は11,147千人、累計ユニーククリエイター数(注)5は2,027千人、ARPPU(注)6は2,657円となり、多くの支持を集めております。 また、2025年11月期では、クリエイターの上位1,000人の平均売上高が1,515万円となり、中にはnoteだけで生計を立てられるクリエイターもいるほか、多くの読者の目に留まり人気化したコンテンツは、書籍化・映像化されるケースも多く、当社が資本業務提携先などメディアパートナーと連携して発表するケースも含め累計320作品以上が書籍化されており、クリエイターエコノミーの促進に貢献しています。 (注)1.エコシステムとは、複数のプレイヤーが有機的につながることで、共存共栄していく仕組みのことです。 2.公開コンテンツ数は、月末時点において「note」上で公開されているコンテンツ数の総数です。 3.月間アクティブユーザーの略であり、非会員も含め「note」に月1回以上アクセスしたアクティブブラウザの合計数です。数字は2025年6月〜11月の平均値 4.会員登録者数は、月末時点において「note」の登録画面から作成されたログイン用アカウントの総数です。 5.累計ユニーククリエイター数は、「note」を利用してコンテンツを投稿したユーザーの総数です。 6.ARPPU(Average Revenue Per Paid User)は、各四半期の購読者一人当たりの平均月間購入額です。数字は2025年9月〜11月の平均値 「note」の特徴は、以下のとおりです。 ① 5種類のコンテンツ テキストを中心として、テキスト、画像、つぶやき、音声、動画の5種類のコンテンツを簡単に作ることができます。エッセイ・ブログなどの文章コンテンツだけでなく、音声・動画配信や漫画・イラストの掲載など、幅広いコンテンツが投稿されており、様々なクリエイターの活動拠点となっています。 ② 様々な課金機能 クリエイターは、作成したコンテンツの価格を自由に設定して販売することができます。無料会員の場合には、100円から5万円の範囲内で販売価格を設定することができます。月額500円のnoteプレミアムに会員登録した場合には、販売上限価格を10万円に設定することが可能となるほか、コンテンツ単位や複数のコンテンツをまとめたマガジン単位での販売以外に、月1回以上の記事更新により月額制で記事を販売できる定期購読マガジンの販売や、数量限定での販売等、様々な課金・販売形態でのコンテンツ販売が可能となります。また、2024年8月にはタイムセール機能が追加され、クリエイターは好きなタイミングで自身の有料記事を割引価格で販売できるようになりました。タイムセール機能を使うことで、クリエイターは記事が注目されるタイミング、戦略的に注目を集めたいタイミングで、価格を期間限定で下げることができ、より多くの読者に記事を届けるための効果的なプロモーションが行えます。 ③ コミュニケーション お気に入りのクリエイターのアカウントをフォローすることや好きなコンテンツに読者が「スキ(注)7」やコメントを残してクリエイターと読者が交流することができ、コンテンツやファンを蓄積することができます。また、2022年7月には、月額会費制でコミュニティ運営ができる機能「サークル」を、創作活動の種類によらず、ファンとつながり継続的に応援を得て、創作活動に集中できるようになる機能「メンバーシップ」にリニューアルしました。「メンバーシップ」では、会員限定コンテンツの公開のほか、イベント・セミナー等への招待、会員限定で割引クーポンを配布するなど、リターン(会員限定特典)の設定を工夫することで、より幅広い創作活動に対してファンからの支援を受けることができるようになり、読者との長期的な関係構築を目指すことができます。 (注)7.スキとは、読者が気に入ったコンテンツや、共感したコンテンツに対して、クリエイターにその気持ちを伝えるためのアクションボタンのことです。 ④ ランキングがない ランキング制度を設けると、刺激的な見出しのあるコンテンツなど読者の興味を惹き易く閲覧数が増えやすいコンテンツばかりがランキング上位に集約されていく傾向があり、また中長期的には投稿コンテンツの均一化を助長させてしまう可能性もあると考えております。そのため、「note」ではランキング制度を無くすことで、クリエイターの自由な創作活動を促し、コンテンツの多様性を保っております。 ⑤ 広告がない 「note」はクリエイターが広告で収益を稼ぐ場所ではないため、投稿コンテンツには広告が表示されません。そのため、読者がクリエイターの世界に没頭できる空間が形成されております。また、広告が表示されないことにより、PV偏重のコンテンツが生まれにくい、あるいはPV獲得目的の炎上行為を起こすインセンティブが生じづらい等の空気感の醸成、環境の構築が図られております。 ⑥ 最適な読者に届く 読者やnoteディレクターによるピックアップや、AIによるレコメンド機能により、コンテンツが最適な読者に届きます。いい作品が埋もれず、様々なクリエイターの才能を引き上げられる仕組みになっています。 ⑦ 継続的な「カイゼン」 クリエイター又は読者からの要望を「フィードバック」として適時に吸い上げ、機能改善や拡充等に反映させる「カイゼン」に積極的に取り組んでおります。「フィードバック」に寄せられた要望等にはエンジニアがスピード感をもって対応しており、毎年数多くのカイゼンを行っております。 ⑧ EC・HRとしての利用 商品開発の背景、創業ストーリー、商品や会社の魅力も綴ることでファンを形成し、実際の商品販売や採用の応募へとつなげることができます。 ⑨ メディアとの強固なネットワーク 「note」上で話題となっているクリエイターを、株式会社テレビ東京ホールディングスや株式会社日本経済新聞社、株式会社文藝春秋、UUUM株式会社等の資本業務提携先をはじめとしたメディアパートナーに紹介する「クリエイター支援プログラム」を行っております。同プログラムを通じて、「note」に投稿されたコンテンツから、ドラマ化、映画化、書籍化につながった作品が多数誕生しており、またマネジメント契約やテレビ番組への出演等にもつながるなど、オンラインのみならず、オフラインの場でもクリエイターの創作活動を後押しする仕組みを構築しております。クリエイターにとっては「note」に投稿された作品がマルチチャネルでさらに拡がるため、活動機会の増加につながるとともに、既存メディアにとっても「note」を通じて新しいクリエイターの発掘を行うことができ、良好かつ強固な関係性の構築につながっています。 当社は、クリエイターが「note」に投稿した有料コンテンツを読者が購読・利用した場合、当該コンテンツ代金から一定の料率に基づくサービス利用料をいただいております。サービス利用料は事務手数料(注)8及びプラットフォーム利用料(注)9で構成されております。なお、noteの公開記事のうち、有料コンテンツの比率は24.3%(2025年11月末時点)となっております。 (注)8.事務手数料は、読者の決済手段に応じて変動し、コンテンツ代金に以下の料率を乗じて計算されます(いずれも税込)。 決済手段   料率 クレジットカード決済   5% PayPay決済   7% PayPal決済   6.5% noteポイント決済   10% 携帯キャリア決済   15% Amazon Pay決済   7% 9.プラットフォーム利用料は、コンテンツ代金から事務手数料を控除した後の金額から以下の料率を乗じて計算されます(いずれも税込)。 取引の種類   料率 有料コンテンツ・有料マガジンの販売、 サポート機能・メンバーシップ機能の利用   10% 定期購読マガジンの販売   20% 2 「note pro」 「note pro」は、「note」の基盤を活用しつつ、企業がオリジナルな自社サイトとして情報を発信できる機能を拡充したメディアSaaS(注)10です。「note pro」の利用企業は、「note」のシンプルなUI(注)11を用いて、初期費用をかけることなく、最短即日でオウンドメディア(注)12・ホームページの構築・運用ができるほか、「note」プラットフォーム上の読者にアクセスすることができるため、自社独自での集客活動をせずとも、効率的なマーケティング活動や集客を行うことが可能となります。また、カスタマーサクセスによるサポート、システムのUI/UXのアップデートも実施しており、決済・ダッシュボード(注)13・コンテンツ管理等の機能を標準機能として利用可能となります。そのため、情報発信において多くの法人が抱えるさまざまな課題を解決し、企業やサービスの想いを届けることに集中することが可能となり、従前からのファンのみならず、将来的に企業のファンになってくれる可能性のある潜在顧客層など、幅広い読者とつながって関係性を深めていくことができると考えています。 「note pro」が利用企業に対して提供する価値は以下のとおりです。 「note pro」を活用した企業活動は「サブスクリプションメディア」、「ブランディング」、「HRマーケティング」、「販促/EC」、「ファンコミュニティ作り」など多様に拡大しており、読者との双方向コミュニケーションを通じて、エンゲージメントの向上に利用されております。 2019年3月にリリースした後、2025年11月末時点で有料契約数は991社となり、大手企業から出版社、ベンチャー企業など様々な企業にご利用いただいています。 (注)10.メディアSaaSとは、メディア Software as a Serviceの略称であり、企業が自社で所有・運用するメディアを構築するためのソフトウエアを、ネットワーク経由でお客様に提供するサービスのことを指しております。 11.UIとは、User Interfaceの略称であり、情報の表示様式等のコンピュータとそのユーザーとの接点を指しております。 12.企業が自社で保有・運営するWebサイトや自社ブログのことを指しております。 13.Webサイトへの訪問者数やコメント数などの情報をひとまとめにして表示するツールのことを指しております。 「note pro」で利用できる主な機能は以下のとおりです。 「note pro」の特徴は、独自ドメインを持つ独立したWebサイトとしての機能性を持つことと、「note」を基盤とする集客力を持つことであり、これらの特徴から、「note pro」はWebサイトとSNSの特徴を併せ持つサービスとなっています。そのため、企業は「note pro」の利用により、ユーザーとのつながりづくりからインターネット上におけるビジネス活動まで一貫して行うことが可能となり、企業の情報発信をDX(デジタルトランスフォーメーション)するサービスとなっています。 それぞれの特徴の詳細は以下のとおりです。 ① Webサイトとしての機能性 一般的なWebサイト構築では、ゼロベースで開発を行う必要があり、集客・SEO対策などの運用面やセキュリティ対策等のメンテナンスも必要となるため、手間・コスト・時間がかかりますが、「note pro」はカスタマイズにより簡単に開発できるうえ、システムやUI/UXが常時最新にアップデートされるほか、決済・ダッシュボード機能・コンテンツ管理等のビジネス機能も備えています。情報発信だけでなく、インターネットにおけるビジネス活動も行うことができるWebサイトとなっています。 ② 「note」を基盤とする集客力 「note pro」は、「note」から独立したWebサイトでありながら、「note」のプラットフォームとつながっているため、「note」のユーザーに対して直接情報を届けることができる集客力を持っています。「note pro」のコンテンツは「note」のレコメンド機能により最適な「note」ユーザーに届けられ、アカウントのフォローやコメント等の機能により「note」ユーザーと直接つながることができます。さまざまな企業がSNSマーケティング等の場面で利用しており、noteのメディアプラットフォームとしての競争優位性の高さが、note proのメディアSaaSとしての競争優位性を高めています。 料金体系については、月額80,000円(税別)のサブスクリプションモデルとなっており、利用企業の有料契約数に応じた月額利用料金を主な収益源としております。この他、オプション機能の契約によって追加で発生する月額のオプション利用料金(外部サービスへの記事配信対応や、詳細な分析が可能なGoogleアナリティクスの利用設定等)も、「note pro」の収益源となっております。 <事業系統図(「note」及び「note pro」)> 3 「法人向けサービス」 法人向けサービスとして、クリエイターの創作意欲を喚起するために、「note」上で定期的に企業協賛型のコンテストを開催しております。コンテストとは、企業とコラボしてテーマを決め、テーマに沿ったコンテンツをクリエイターから募集し、その後審査員により審査を行い、優れたコンテンツを表彰するものです。クリエイターは受賞特典として賞金・賞品や受賞作品のメディア掲載などがあるほか、活動の幅を広げるきっかけにもなっています。企業側としては、自社の取り組み等の発信につなげることができます。 当社は、企業から依頼を受け、コンテストを企画・開催し、その対価として協賛金により収益を得ております。なお、協賛企業の意向を踏まえたオリジナルテーマを設定してクリエイターから作品を募り、審査会にて優秀作品を選定して表彰を行う「コラボコンテスト」と、協賛企業が発信したいメッセージをもとにテーマを設定もしくはnoteのお題から選定し、noteと共同で投稿企画を開催する「コラボテーマ」といったラインナップがあります。 <事業系統図(「コンテスト」)> (IP・コンテンツクリエーション事業) 当社の連結子会社であるTales & Co.株式会社において、クリエイターの企画や作品のエージェント、コンテンツ制作・販売、外部企業からの企画・コンテンツ制作受託などに取り組んでおります。 これまで「note」でIP・コンテンツ生み出してきたクリエイターを含む多くのクリエイターにアプローチし、メディア・コンテンツ企業と連携してクリエイターの作品を「note」内だけでなく他のメディアにも展開していくことでより多くの読者に届けることを目指します。 収益構造については、読者や企業に対してコンテンツや作品を販売して売上をいただき、クリエイターに制作料・原稿料をお支払いする形で事業を展開していきます。
経営方針・対処すべき課題6,347字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 以下の文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)経営方針 当社グループは「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」をミッションに掲げ、クリエイターがテキストやマンガ、写真、音声等のコンテンツを自由に投稿・販売でき、ユーザーはそのコンテンツを楽しんで応援・購読できるメディアプラットフォーム「note」を中心とした事業を展開しております。「note」をインターネット上の「街」として、個人・法人を問わずあらゆる人が集まり、創作活動や情報発信をはじめとした多様な活動の本拠地となることを目指します。 (2)経営環境 当社グループを取り巻く経営環境については、個人がインターネットを通じてコンテンツを発表・販売し、収益を得る「クリエイターエコノミー」が拡大を続けております。特定の対象を応援・消費する「推し活」と呼ばれる消費行動の浸透に加え、クリエイターの活動を支援するサービスの普及等により、クリエイターエコノミー協会の調査によれば、国内市場規模は2兆円を超え、年平均約15%の成長を続けているとされております。 また、生成AIの急速な普及により、コンテンツの制作や流通のあり方が変化しつつあります。AIの活用によって創作活動への参入障壁が低下し、創作の生産性が向上するなど、より多くの人が創作を続けやすい環境が整いつつあると認識しております。一方で、クリエイターの権利保護や、コンテンツの大量生産・均質化といった課題も指摘されております。 さらに、クリエイター活動の活発化や、コンテンツを楽しむサービスのグローバル展開が進むなか、コンテンツ産業全体への注目がますます高まっております。日本発のコンテンツは、マンガ・アニメ・ゲームを中心に世界的な人気を博しており、政府もコンテンツ産業を成長戦略の柱のひとつに位置づけ、その振興に取り組んでおります。こうした環境は、クリエイターの活動機会を広げ、優れた作品を生み出すことを目指す当社グループにとって追い風になるものと考えております。 このような環境において、当社グループのメディアプラットフォーム事業では、あらゆる人がインターネット上で文章等のコンテンツを投稿・販売できるプラットフォーム「note」と、企業の情報発信をDX(デジタルトランスフォーメーション)する「note pro」を展開しております。個人・法人問わず、創作活動・情報発信の場として需要は引き続き拡大しており、生成AIの普及を背景にクリエイターやコンテンツの増加が加速するとともに、クリエイターの権利保護への取り組みやAIを活用したコンテンツと読者のマッチング強化等を推進することで、事業の拡大につなげております。IP・コンテンツクリエーション事業では、連結子会社であるTales & Co.株式会社を中心に、note内外から優れたクリエイターを発掘し、作品の創出からメディア展開までを一貫して支援することで、国内外の読者・視聴者に届ける事業に取り組んでおります。 (3)経営戦略 当社グループは「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」というミッションの実現に向け、「note」を中心としたプラットフォームの拡大を続けながら、AI領域およびIP領域での事業展開を通じて、noteエコシステムの拡張と提供価値の向上を目指しております。 この戦略を支える基盤として、「note」は独自のポジショニングを築き、競争優位性を磨いてきました。 個人がコンテンツを投稿・販売し、読者が購読・応援できる「CtoC×課金」のビジネスモデルにより、クリエイターは創作に専念し、読者はコンテンツに集中できる場の提供を通じ、クリエイターが創作に見合った対価を得られ、優れた作品が生まれ続ける環境を構築しております。また、こうした環境のもと、クリエイターが増えるとコンテンツが増え、コンテンツが増えると読者が集まり、さらにクリエイターが集まるという「グロースモデル」に沿った事業運営により、プラットフォームにおいてネットワーク効果がはたらき、自律的に拡大しております。さらに、クリエイターの創作を支援する「AIアシスタント」機能の提供から、クリエイターの権利保護や適切な対価還元の仕組みづくりなどを通じて生成AIによる創作を取り巻く環境変化にもいち早く対応し、「生成AIに強いプラットフォーム」としての優位性を確立してきました。 こうした実績を踏まえ、当社グループは「AI時代のコンテンツ流通のハブ」となることを目指してまいります。コンテンツホルダーとAI事業者、そしてその先にいるユーザーをつなぐ役割を担うことにより、クリエイターの権利保護や適切な対価還元といったAI時代の課題を解決し、日本のコンテンツが生成AIを通じて言語や国境を超えて世界に届く未来の実現を目指します。 この実現に向けて、当社グループは「note」に集まるクリエイター・コンテンツやメディアとのネットワークといった資産に加え、GoogleやNAVERをはじめとするパートナーとの連携により、あらゆるクリエイターの活動拠点となるプラットフォーム「note」の拡大を続けながら、AI領域およびIP領域での事業活動を強化することで、「noteエコシステム」をさらに拡大し、提供価値を高めてまいります。 2026年11月期は、上記の戦略に基づき以下の5つのテーマに重点的に取り組んでまいります。 ①多言語対応によるグローバル展開の開始や、他社サービスとの連携強化等を通じた「note」のさらなる拡大 ②AIトレンドへの対応や「note」での発信需要拡大に応える「note pro」・法人向けサービスの強化 ③AI時代のコンテンツ流通エコシステムの構築を目指すAI関連事業の拡大 ④自社IPの発掘・推進とグローバル展開によるIP関連事業の拡大 ⑤noteのエコシステムを広げる事業提携やM&Aの推進 ③のAI関連事業においては、経済産業省および国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が推進する生成AI開発プロジェクト「GENIAC」に採択された、RAGデータベース開発に関する実証事業を推進します。出版社や報道機関、学術機関等と連携し、高品質なコンテンツを生成AIが適切に参照・利用でき、利用量に応じた対価還元を実現するデータベースの構築に取り組んでまいります。 これらの取り組みにより、「note」「note pro」を中心とするプラットフォーム事業、AI関連事業、IP事業の3つを成長の柱としてトップラインをさらに拡大させるとともに、各事業の成長を加速させ、noteエコシステムを広げるためのM&Aも積極的に検討し、非連続な成長の実現を目指します。 中長期的な財務ターゲットとして、2028年11月期から2030年11月期頃に連結売上高100億円、EBITDAマージン30〜40%の達成を掲げております。収益性とのバランスを意識しながら戦略的投資を行い、売上高の継続的な成長と利益の拡大の両立を実現してまいります。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループでは、財務指標のうち売上高と調整後EBITDAを重要指標と設定し、最大化を目指しています。 事業上の重要KPIとしては、「note」については流通総額(GMV)を、「note pro」についてはARRを設定し、各事業の売上高の継続的かつ累積的な増加を目指しています。 そのほか、プラットフォームの更なる拡大のため、累計ユニーククリエイター数、会員登録者数、公開コンテンツ数といったメディアプラットフォームに関する各種指標についても推移を注視しています。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 コンテンツ配信業界を取り巻く環境は、底堅く推移しております。こうした中、この業界で課題とされるコンテンツの充実や読者へのレコメンド機能をはじめとしたサイトの最適化等システムへの対策が急務となっております。 当社グループはこうした課題に対して、「note」の事業活動を通じてビジネス上の継続基盤を強固にするとともに「note pro」の事業活動を通じて導入企業の増加を図るなど、今後も既存事業の強化を図りつつ、これまでに培ってきた技術や資産を活用した新規事業に取り組み、「note」のエコシステムを拡張していく方針です。 以上の取り組みにおいては、それぞれ次のような課題があると認識しております。 ① 「note」「note pro」のさらなる拡大 「note」については、会員登録者数、累計ユニーククリエイター数、公開コンテンツ数といったメディアプラットフォームとしての各種指標を継続的に伸ばすことのほか、多くのユーザーを抱える影響力の大きなプラットフォームとして健全性を確保することを重要な課題として認識しております。またクリエイターの継続的な創作活動を後押しすることで「note」上で継続的に購読されるコンテンツの割合を増加させるために、クリエイターと読者のコミュニケーションの充実と、クリエイターの創作意欲を喚起することが必要と考えており、ポイント制度及びアプリ課金機能の導入やコンテストを実施しております。その結果、ユーザー数及び流通総額は着実に積み上げられております。 また、「note pro」については、セールス&マーケティングの強化や機能拡充により、有料契約数を飛躍的に増加させることが重要と考えております。 具体的には、「note pro勉強会」などのマーケティング目的のイベントや「note pro」のサクセス事例を増やすこと等を通じ、「note」を利用する法人を中心とする幅広い企業に対し認知拡大を図るほか、Geminiを活用し効率よく記事を書けるツール「AIアシスタント」においてビジネス用テンプレートの活用など法人向け特別機能を追加したり、noteの記事を通じて読者のメールアドレスを取得できる機能を導入するといった、情報発信をサポートするだけでなくビジネス成果につながる新たな機能の開発・強化を行なっています。その結果、有料契約数を伸ばしております。 ② 生成AI関連技術の進展への対応と活用 生成AI技術の急速な進展は、クリエイターの創作活動のあり方を大きく変える可能性を秘めています。当社グループでは、この変化をさらなる成長の機会と捉えると同時に、クリエイターの権利を守るための適切なリスク対応が不可欠であると認識しております。 具体的には、Geminiを活用し効率よく記事を書けるツール「AIアシスタント」の導入を通じて、クリエイターの創作活動をサポートしているほか、読者とコンテンツの最適なマッチングを目的としたアルゴリズムの高度化にもAIを活用し、プラットフォームとしての価値向上を図っております。また、AI事業者が無断でコンテンツを学習データとして収集することに対し、クリエイターが拒否意向を示すことができる機能をいち早く提供するなど、クリエイターが安心して創作に打ち込める環境づくりに取り組んでおります。さらに、新たな収益機会の創出として、「note」に蓄積された良質なコンテンツをAI事業者に提供し、その対価をクリエイターに還元するプログラムを開始しました(提供を希望しないクリエイターは除く)。 このように、テクノロジーの進化を適切に捉え、クリエイターの利益と当社の持続的成長の両立に取り組んでまいります。 ③ IP・コンテンツクリエーション事業をはじめとする新規事業の拡大 持続的な企業価値の向上のためには、「note」の開発・運営等これまでの事業活動を通じて培った技術・ノウハウや、膨大なユーザー・コンテンツ資産を活用した新規事業に取り組み、拡大させることが重要であると考えております。 具体的には、連結子会社であるTales & Co.株式会社において、「note」や物語投稿サイト「TALES」に集まる魅力的なクリエイターやコンテンツを発掘・育成し、自社IP(知的財産)として国内外へ広く届けるIP・コンテンツクリエーション事業に注力しております。 こうした新規事業を通じて、クリエイターの活躍の場を広げるとともに、多角的な収益機会の創出を図ってまいります。 ④ 優秀な人材の確保と育成、それに合わせた組織体制の構築 インターネットや生成AIに関する技術革新のスピードや顧客ニーズの変化が速く、それらに対応した新商品及びサービスが常に生み出されております。これらの最新ニーズ及び新商品並びにサービスを的確に察知し、迅速な意思決定を行える体制を整え、常に市場をリードしていくことが当社グループの成長につながります。これを実現するために、国内のニーズを的確に察知できる人材の確保が可能な体制を構築してまいります。 当社グループの経営理念に共感し、意欲、業務推進能力を兼ね備えた人材の中途採用を実施することはもちろんのこと、事業拡大及びサービス品質の向上等により知名度を上げることで採用力を強化し、当社グループが必要とする優秀な人材を継続的に確保・育成するべく取り組むと同時に、効率的な組織体制の構築に取り組んでまいります。 ⑤ 内部管理体制の強化 当社グループは成長段階にあり、業務運営の効率化やリスク管理のための内部管理体制の強化が重要な課題であると考えております。当社グループが効率的に拡大できる体制の確立に向けて、コンプライアンスの徹底及び内部統制の強化を重要な課題として認識しております。これまでも体制整備を進めてまいりましたが、今後も事業規模の拡大に伴って人的補充を行い、定期的な内部監査の実施によるコンプライアンス体制の強化、監査等委員監査の実施によるコーポレート・ガバナンスの充実などを行っていく方針です。 ⑥ 情報管理体制の強化 当社グループは、事業推進上、利用動向等の個人情報や機密情報を保持しております。このような情報が流出した場合や不適切な取り扱いがなされた場合、当社グループの信頼性や企業イメージが低下し、契約獲得や今後の事業展開への影響が生じるおそれがあります。 そのため、個人情報等の機密情報を取り扱う際の業務フロー、社内規程の整備、定期的な社内教育の実施、セキュリティの整備等により、今後も引き続き、情報管理体制の強化を行ってまいります。 ⑦ 業務の効率化による生産性向上 需要拡大に備えた増員は、一方で人件費等のコストアップにつながり当社グループの利益圧迫要因となります。当社グループでは全業務のプロセスの継続的な見直しを行い、無駄を削減し業務の効率化を図ってまいります。また、基幹システムを中心にシステム投資を強化し、インフラ面を改善するとともに業務の省力化による生産性向上を図ってまいります。 ⑧ 業務基幹システムの維持・強化 当社グループの業務は、お客様を個別にかつ的確に管理し、必要な時に迅速に情報把握をできることが業務遂行上重要であり、その管理の根幹をなす当社グループの基幹システムを安定的に稼働させることが経営戦略上非常に重要な課題です。昨今の事業拡大、事業の継続的発展に伴い当該システムに対する負荷は、比例的に増大いたしますので、機能の拡充を継続的に実施していく方針です。
事業等のリスク10,018字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループは、「リスク管理規程」を定め、代表取締役CEOを委員長とするリスク管理委員会を設置し、個別リスクの把握と評価、対応すべき優先度、リスク管理方法等を審議するとともに、定期的なモニタリングを行い、体制の整備、見直しを行っております。また、リスクが顕在化した場合、事件・事故が発生した場合又はリスクが顕在化する恐れがある場合、事件・事故に発展する可能性がある場合を緊急事態とし、代表取締役CEOを緊急対策本部長とする緊急対策本部を設置し、迅速に対応することとしております。 本書に記載した当社グループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性がある事項は以下のとおりです。また、必ずしもリスク要因に該当しないと考えられる事項についても、投資家の投資判断上、有用であると考えられる事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点から以下に記載しております。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、その発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ですが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載事項も慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生する可能性のある全てのリスクを網羅するものではありません。 (1)事業環境に係るリスク ① インターネット関連市場の動向について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社グループは、インターネット上におけるメディアプラットフォーム「note」の運営を主な事業基盤としており、インターネット及び関連サービス等のさらなる発展が、当社グループが今後成長を図る上で重要であると考えております。現状、国内におけるインターネットの利用率は85.6%(出所:総務省「令和6年通信利用動向調査」令和7年5月公表)に達しており、一般的に普及していると言える中、スマートフォン及びタブレット端末や高速通信手段の普及が急速に進むなど、インターネットの利用環境は年々改善されており、今後についても同様の傾向が続くと思われます。当社グループは、インターネット関連市場の動向が経営戦略の根幹をなすものと位置付け、日々その動向を注視しながら、適宜当社グループの経営戦略に織り込んでまいります。 しかしながら、インターネット利用に関する新たな規制やその他予期せぬ要因により、インターネット利用環境が急激な変化に見舞われ、インターネット利用の順調な発展が阻害された場合、当社グループの事業展開に支障が生じ、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)事業に係るリスク ① 競合優位性について 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社グループは、優良なクリエイターが配信する質の高いコンテンツを提供することによって、コンテンツ産業において独自のポジションを確立し、競争優位性を有した事業展開を図っております。しかしながら、今後、高い資本力や知名度を有する企業等が参入した場合や同種の機能で価格優位性に優れたサービスが登場した場合には、競争の激化とユーザーの流出等が生じ、当社グループの競合優位性が薄れ、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 こうしたリスクに備え、今後もサービス・機能を継続的にアップデートすることによりプラットフォームの価値を高め、クリエイターはさらに創作活動が続けやすく、読者は魅力的なコンテンツに出会いやすい環境をつくることにより、さらに競争優位性を高めてまいります。 ② 解約リスクについて 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 「note」による収益はサービス利用料が、「note pro」による収益は月額利用料がそれぞれ主となっており、その後、顧客の意思に従って契約の更新や継続的な購入又は解約がなされます。当社としては、できる限り各サービスの利用契約が継続されるよう、「note」のプラットフォームのUI/UXの向上、「note pro」の充実したカスタマーサポートの提供を通じた顧客ニーズの継続的な把握及び当該ニーズを反映するための機能改善開発に取り組んでおります。かかる取り組みに加え、各サービスを利用しているユーザー数はそれぞれ、「note」の累計会員登録者数1,114万人(2025年11月末時点)、「note pro」の有料契約数991社(2025年11月末時点)にのぼり、且つ、「note pro」の顧客属性は採用広報、リード獲得、ブランディング、コンテンツ販売目的など、分散していることから、解約数が急激に増加するリスクは低いと考えておりますが、万が一解約数が急激に増加した場合は、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ サイト運営の健全性等について 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社が運営する「note」では、クリエイターが自由にコンテンツを投稿できる他、「note」上のコンテンツに対してユーザーがコメントを投稿できる仕組みを提供しています。この仕組みにより、ユーザー間のコミュニケーションが活発化し、多様で創造的な表現が行われる場を提供しております。また、生成AIを活用したコンテンツ制作は、クリエイターの創造性を広げ、より多様な表現を可能にする手段として当社もその価値を肯定的に捉えています。一方で、生成AIの普及に伴い、悪意を持った不適切なコンテンツや誤情報の自動生成・投稿のリスクも増加しています。これに加え、健全性を欠いたり、他者を誹謗中傷するようなコンテンツやコメントが投稿されるリスクも引き続き存在しています。これらが現実化した場合、当社のプラットフォームの信頼性が損なわれ、ユーザー離脱や社会的批判、さらには炎上等のレピュテーションリスクを招く可能性があります。当社では、こうしたリスクに対応するため、以下の対策を講じています。 ・クリエイターやユーザー向けに、明確な利用規約や「コミュニティガイドライン」を策定し、サイト上に明示することで健全な利用を促進 ・「安心創作勉強会」を通じて、著作権や法律に関する知識を提供し、生成AIを含む適切な創作活動を支援 ・AI/機械学習技術を活用したコンテンツ監視システムの導入、及び専任チームによるパトロールを実施し、不適切コンテンツの早期発見と迅速な対応を実現 さらに、投稿内容が利用規約で禁止されている行為に該当する場合には、コンテンツやコメントの削除、利用停止などの措置を講じています。また、監視体制の強化の一環として、社内マニュアル・基準の策定及び定期的な見直しを行っています。 これらの取り組みにより、生成AIの利点を最大限活かしつつ、健全で安心なプラットフォーム運営を維持することを目指しています。ただし、不適切な投稿に対して当社が十分な対応ができない場合には、クレームやネット上の拡散、通報等に端を発した炎上等によるレピュテーションリスクが発生する可能性があり、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 特定のカテゴリー収益について 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社は、多様なカテゴリーのコンテンツから収益を獲得しておりますが、当連結会計年度の売上構成比率において、競馬等の公営競技や、ビジネス・投資・IT等といったユーザーの経済的利益に直結しやすいカテゴリーに係る流通金額はより比重が高いものとなっております。今後、何らかの事由により当該カテゴリーの流通金額が減少した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社としては、上記のような特定カテゴリーの比率を下げるために、「note」のトップページにて積極的にユーザーに知ってもらいたい多様なカテゴリーのコンテンツやユーザーにマッチするであろうコンテンツについて今日の注目記事としてピックアップしたり、おすすめコンテンツとして表示したりするなど、閲覧コンテンツの多様性及び収益化機会の確保に向けた取り組みを行っているほか、note pro事業や法人向けサービス事業の収益拡大に取り組んでおります。 ⑤ 不正利用に関するリスクについて 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 「note」では、プラットフォーム上での有料コンテンツに対する支払方法について各種の決済手段を提供しております。「note」では、購入者が第三者のクレジットカードを不正に利用する不正決済を防止するために、社内の専門部署により取引状況の監視を行うとともに、3Dセキュアの導入やシステムによる不正決済の検知を行っております。しかしながら、万が一、これらの事態を事前に防止できなかった場合、クレジットカード売上の取消しによる決済代行会社への売上金の返金や当社グループの信用の下落等による損害が発生し、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 先行投資から見込まれる効果が期待どおりに実現しないリスクについて 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社グループのビジネスモデルは、プラットフォームのUI/UXの向上のための投資を行い、当該プラットフォーム上でのコンテンツの流通量の拡大に伴う収益の増加により、投資回収を図る形態のため、当社グループのサービスを拡大していくための開発人員の採用・育成にかかる先行投資が発生いたします。また、継続的な事業成長のためには、信頼性の面でより優れたプラットフォーム基盤の構築やさらなる認知度の向上及び顧客拡大に取り組んでいかなければならないと考えております。 当社グループでは従来、これらの取り組みを積極的に進め、開発人員を中心とした優秀な人材の採用等の継続的な投資を行ってきた成果が徐々に現れるようになり、またコストマネジメントを中心とした収益性改善に取り組んだ結果、当連結会計年度において、営業利益及び営業キャッシュ・フローがプラスとなっております。 これらの先行投資に加え、当社グループが保有またはライセンスを受けている知的財産(IP)にかかる事業への投資を行っています。これらのIP事業への投資から見込まれる効果が、市場の競合激化やユーザーニーズの変化などにより期待どおりに実現せず、または当該IPの価値が毀損した場合、投資を回収できない可能性があります。 当社グループは今後、これまで採用・育成した人材を中心にサービスの機能を継続的にアップデートし、より多くのユーザーを獲得するとともに、知名度と信頼度の向上のための広報・PR活動等を進めることを想定しております。 しかしながら、事業環境の急激な変化等により、想定どおりに事業展開が進まず、これらの先行投資が当社グループの想定する成果につながらなかった場合は、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 税務上の繰越欠損金について 発生可能性:高、発生可能性のある時期:数年以内、影響度:小 当連結会計年度末時点において、税務上の繰越欠損金が存在しております。当社グループの業績が事業計画に比して順調に推移することにより、繰越欠損金が解消した場合には、通常の税率に基づく法人税、住民税及び事業税が計上されることとなり、当社グループの経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 (3)事業運営体制について ① 特定人物への依存について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社代表取締役CEOである加藤貞顕は、当社グループの創業者であり、2011年の創業以来代表を務めております。同氏は、出版・コンテンツ業界に関する豊富な知識と経験、人脈を有しており、経営方針や事業戦略の決定及びその遂行において極めて重要な役割を果たしております。 当社グループは、取締役会及びその他の会議体における情報共有や経営組織の強化を図り、同氏に過度に依存しない経営体制の整備を進めておりますが、何らかの理由により同氏が当社グループの業務を継続することが困難となった場合は、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 優秀な人材の確保について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社グループが事業拡大を進めていくためには、優秀な人材の確保、育成及び定着が最重要課題であると認識しております。当社グループでは、将来に向けた採用活動、人事評価制度の整備や研修の実施等の施策を通じ、新入社員及び中途入社社員の育成、定着に取り組んでおります。 当社グループは今後もこれらの施策を継続していく予定ではありますが、これらの施策が効果的である保証はなく、必要な人材が十分に確保・育成できなかった場合や、採用後の人材流出が進んだ場合には、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 内部管理体制について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社グループでは、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1) コーポレート・ガバナンスの概要」に記載しますように、コンプライアンス及びコーポレート・ガバナンスの徹底を図るための様々な施策を実施しております。また、業務の適正化及び財務報告の信頼性を確保するため、これらに係る内部統制が有効に機能する体制を構築、整備、運用しております。 しかしながら、事業の急速な拡大等により、各事業の予算管理・資金繰り管理・業務プロセス等内部管理体制の構築が追い付かないという状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ システム障害について 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社グループの事業はインターネットを利用しているため、自然災害、事故、不正アクセスなどによって通信ネットワークの切断、サーバー等ネットワーク機器に作動不能などのシステム障害が発生する可能性があります。当社グループでは、システム障害の発生防止のために、システムの冗長化、脆弱性検査、不正アクセス防御等の対策を講じております。しかしながら、これらの対策を講じているにも拘らず、障害が発生した場合には、当社グループに直接的損害が生じるほか、当社グループのサーバーの作動不能や欠陥等に起因するサービスの停止等については、当社グループのシステム自体への信頼性の低下を招きかねず、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)法的規制について ① 情報の管理について 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社グループのサービスでは、多種多様かつ大量の企業情報及び個人情報を取り扱っており、これらの情報については、個人情報保護方針に基づき適切に管理するとともに、社員教育の徹底と管理体制の構築を行っております。 当社グループは、利用者のプライバシー及び個人情報の保護に最大限の注意を払い、適切な情報管理を行うとともに、第三者による脆弱性診断を受けておりますが、何らかの理由で利用者のプライバシー又は個人情報が漏洩する可能性や不正アクセス等による情報の外部への漏洩又はこれらに伴う悪用等の可能性があり、そのような事態が発生した場合には、当社グループの事業展開、経営成績、財政状態及び企業としての社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループが事業を運営する各法域における利用者のプライバシー及び個人情報の保護に係る法規制に改正等があった場合にも、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 知的財産権について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小 当社グループが事業活動を行うに当たり、第三者が保有する商標権、著作権、特許権等の知的財産権を侵害しないよう細心の注意を払い、著作権に関する社内研修の実施や弁護士に随時相談する体制の構築などの対策を行っておりますが、万が一、第三者の知的財産権を侵害した場合、当該第三者より、損害賠償請求、使用差止請求、ロイヤリティの支払い要求等が発生する可能性があり、実際に当該事象が発生した場合には、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ インターネットにおける法的規制について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小 現在のところ当社グループの事業継続に著しく重要な影響を及ぼす法的規制はありませんが、インターネット関連分野においては「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」、「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律」、「不当景品類及び不当表示防止法」、「特定商取引に関する法律」、「資金決済に関する法律」、「取引デジタルプラットフォームを利用する消費者の利益の保護に関する法律」、「電気通信事業法」等が存在します。近年インターネット関連事業を規制する法令は徐々に整備されてきておりますが、今後、インターネットの利用や関連するサービス及びインターネット広告を含むインターネット関連事業を営む事業者を規制対象とする新たな法令等の制定又は既存法令等の解釈変更がなされた場合には、当社グループの事業運営が制約を受け、事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、AI技術の急速な進展に伴い、AI技術に関する規制が強化される場合、業界全体でのビジネス運営に影響が及ぶ可能性があります。 当社グループでは、そのような可能性に対して、積極的に情報を得る体制の強化、一般社団法人クリエイターエコノミー協会を通じた法改正への関与及び顧問弁護士等の専門家との協力体制の構築を行っており、変化する法規制環境に迅速に対応し、事業運営の安定性を確保することを目指しております。 ④ 請負業務について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小 請負契約の下で行われる業務委託においては、労働関係法令に則った適切な対応が求められます。当社グループでは、コンテストの参考作品やIP関連事業における漫画原作等の作成依頼など、請負業務に関する外注管理規程を制定し全社的な問題意識の共有化・定着化を図り、適正な業務委託の徹底に努めております。このような取り組みにもかかわらず、請負業務の趣旨から逸脱して業務が遂行され、偽装請負等の問題が発生した場合には、当社グループの信用を失い、事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 訴訟について 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社グループでは、コンプライアンス規程を制定し、役職員に対して当該規程を遵守させること、法令遵守や社会倫理に関する研修を行うことで、法令違反などの発生リスクの低減に努めております。しかしながら、当社グループ及び役職員の法令違反等の有無に関わらず、ユーザーや取引先、第三者との間で予期せぬトラブルが発生し、訴訟に発展する可能性があります。また、ユーザーは即時にコンテンツを公開できるため、ユーザーによるコンテンツの公開によって名誉毀損を受けたとして、第三者から当社グループが訴訟などを受ける可能性があります。知的財産権の侵害についても前述のとおり訴訟発生リスクがあるものと考えております。提起された訴訟の内容及び結果によっては、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、多大な訴訟対応費用や企業ブランドイメージの悪化等により、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性もあります。 (5)その他 ① 配当政策について 発生可能性:低、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小 当社は、更なる財務体質の強化及び競争力の確保を経営の重要課題の一つとして位置づけております。そのため、現時点においては内部留保の充実を図り、事業の効率化と事業拡大のための投資を積極的に行っていくことが株主に対する最大の利益還元につながると考えております。しかしながら、当社は株主への利益還元も重要な経営課題であると認識しており、将来的には、各事業年度の経営成績を勘案しながら株主への利益還元を検討してまいる方針ですが、現時点において配当実施の可能性及び、その実施時期につきましては未定です。 なお、より多くの株主に当社株式を長期的に保有して頂くことを主な目的に、株主優待制度を新設し導入いたしました。 ② 新規事業及びM&Aを伴う業容拡大について 発生可能性:低、発生する可能性のある時期:数年以内、影響度:中 当社グループは、ミッションである「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」ために、非連続な成長を目指していくことを経営方針としております。新規事業開始や資本業務提携に加え、今後はM&A(企業や事業の合併及び買収)を含む積極的な業容拡大を進めてまいりますが、これらの新規事業開始や業容拡大等がもたらす影響について、当社グループが予め想定しなかった結果が生じ、結果として当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、これら新規事業開始や業容拡大等は、その性質上、多額の買収対価や投資資金を必要とする場合があります。そのため、株式交換やエクイティファイナンスにより新株を発行する場合や、金融機関からの借入や社債の発行等により資金調達する場合があります。多数の新株発行や多額の借入又は社債の発行により、株式希薄化や負債比率増加に伴う財務安定性の棄損を招くリスクがあり、かかる場合においては、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。さらに、業容が拡大していく中で、事業の取捨選択方針を誤り、限られた経営資源が分散し、成長事業に十分な資源の投下ができないリスクや、多角化により管理コストが増大するリスクを招く可能性があります。 このようなリスクに対応するため、資本業務提携やM&Aを含む新規事業への進出においては、決められた期間において達成すべき業績指標(KPI)を設け取締役会において、各事業をモニタリングしてまいります。また、当社グループの企業規模を勘案しつつ、株主への還元等の機動性確保の観点から、必要に応じて資本金の減少等も実施してまいります。 ③ 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 発生可能性:高、発生する可能性のある時期:1年以内、影響度:小 当社は、企業価値の向上を意識した経営の推進を図るとともに、役員及び従業員の業績向上に対する意欲や士気を一層高めることを目的として、当社の役員及び従業員に対して新株予約権(インセンティブを目的とした新株予約権(ストック・オプション)を含む)を付与しております。また、今後においても当社役員及び従業員の士気向上や優秀な人材の確保を図るため、継続的にストック・オプションなどの株式報酬制度を実施・導入する可能性があります。本書提出日の前月末現在において、これら新株予約権による潜在株式数は1,018,800株であり、発行済株式総数18,253,500株の5.58%に相当します。 当社では、権利行使期間において段階的に行使が可能となる条件を付与することで、希薄化の影響が分散するようにしております。なお、新株予約権の詳細については、「第4 提出会社の状況 1 株式等の状況 (2)新株予約権等の状況」に記載のとおりです。 今後、これら新株予約権が行使された場合には、将来的に既存株主が保有する株式価値の希薄化や需給関係に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,836字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりです。 ① 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は、前連結会計年度末と比較して1,428,239千円増加し、5,099,676千円となりました。これは主に、現金及び預金が890,960千円増加、未収入金が422,957千円増加したこと等によるものです。 固定資産は、前連結会計年度末と比較して947,865千円増加し、1,045,580千円となりました。これは主に、投資有価証券が768,980千円増加、繰延税金資産が166,712千円増加したこと等によるものです。 この結果、総資産は、前連結会計年度末と比較して2,376,105千円増加し、6,145,256千円となりました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は、前連結会計年度末と比較して607,100千円増加し、2,654,088千円となりました。これは主に、預り金が509,505千円増加したこと等によるものです。 固定負債は、前連結会計年度末と比較して612,519千円増加し、612,519千円となりました。これは主に、長期借入金が612,500千円増加したこと等によるものです。 この結果、負債合計は、前連結会計年度末と比較して1,219,620千円増加し、3,266,607千円となりました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末と比較して1,156,485千円増加し、2,878,649千円となりました。これは主に、資本剰余金が290,554千円増加、利益剰余金が747,701千円増加、その他有価証券評価差額金が26,836千円増加したこと等によるものです。 この結果、自己資本比率は45.9%(前連結会計年度末は45.2%)となりました。 ② 経営成績の状況 当連結会計年度においては、個人消費については物価高の影響により消費者マインドに弱さが見られるものの、雇用・所得環境の改善を背景に底堅く推移しており、企業収益も改善傾向が続くなど、緩やかな回復基調となりました。しかしながら、各国の通商政策等による世界経済の減速や企業収益の減少懸念など、依然として先行きの不透明な状況が続いています。 このような状況の下、当社グループは「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」をコーポレートミッションとして掲げ、インターネット上にクリエイター・メディア・ファンをつなぐエコシステムを構築することを目指し、クリエイターがユーザーとコミュニケーションをとりながらデジタルコンテンツを創作・公開・販売できるプラットフォーム「note」を中心としたメディアプラットフォーム事業を展開しております。また、2024年5月にTales & Co.株式会社を設立し、IP・コンテンツクリエーション事業を展開しております。 当連結会計年度の売上高は4,141,280千円(前期比25.0%増)となりました。また、営業利益は256,142千円(前期比384.7%増)、経常利益は262,673千円(前期比249.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は440,642千円(前期比345.4%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。 (メディアプラットフォーム事業) メディアプラットフォーム事業では、CtoCメディアプラットフォーム「note」の運営、法人向け情報発信メディアSaaS「note pro」の運営、「note」上での企業協賛型コンテストの実施等を中心とした法人向けサービスに取り組んでおります。 「note」については、継続的な機能改善によってプラットフォームに集まるユーザー・コンテンツが順調に増加しており、2025年11月末時点で会員登録者数は1,114万人、公開コンテンツ数は6,956万件となりました。当第4四半期会計期間における流通総額は5,608百万円(前年同期比29.1%増)となり、引き続き高水準で推移しています。「note pro」については、機能強化やnoteのサービス成長に伴う企業からの認知度向上などにより引き続き利用企業は増加しており、2025年11月末時点でARR(注)1は757百万円(前年同期比34.4%増)となりました。法人向けサービス事業については、「note」のユーザー数増加などにより、「noteコンテスト」案件が堅調に推移しております。 この結果、メディアプラットフォーム事業の売上高は4,079,637千円(前期比23.7%増)となりました。その内訳は、note売上高3,304,309千円(前期比23.3%増)、note pro売上高659,604千円(前期比28.1%増)、法人向けサービス売上高88,675千円(前期比8.8%増)、その他売上高27,048千円(前期比26.0%増)です。また、セグメント利益は326,191千円(前期比206.7%増)となりました。 (注)1.ARR=Annual Recurring Revenueは、各四半期末月のMRR(注)2を12倍したもの。 2.MRR=Monthly Recurring Revenueは、月次経常収益。MRRには、note proの基本料金に加え、一部オプション料金も含む。 (IP・コンテンツクリエーション事業) IP・コンテンツクリエーション事業では、クリエイターの企画や作品のエージェント、コンテンツ制作・販売、外部企業からの企画・コンテンツ制作受託などに取り組んでおります。 この結果、IP・コンテンツクリエーション事業の売上高は69,142千円(前期比406.8%増)、セグメント損失は13,944千円(前期は10,301千円のセグメント損失)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、3,056,361千円となり、前連結会計年度末に比べ890,303千円増加しております。 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動による資金の増加は、393,294千円(前期は225,762千円の資金の増加)となりました。これは主に、「note」の流通総額の伸長などによる未収入金の増加額422,957千円などにより資金が減少した一方で、同じく「note」の流通総額の伸長によってクリエイター向けの預り金が増加したこと等による預り金の増加額509,505千円、及び税金等調整前当期純利益262,957千円等により資金が増加したことによります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動による資金の減少は、747,803千円(前期は9,771千円の資金の減少)となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出728,070千円等により資金が減少したことによります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動による資金の増加は、1,244,811千円(前期は38,140千円の資金の減少)となりました。これは主に、長期借入れによる収入700,000千円、株式の発行による収入497,323千円、新株予約権の行使による株式の発行による収入144,988千円等により資金が増加したことによります。 ④ 生産、受注及び販売の状況 a.生産実績 当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b.受注実績 当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績は、次のとおりです。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) メディアプラットフォーム事業   4,079,637   123.7 IP・コンテンツクリエーション事業   61,642   451.9 合計   4,141,280   125.0 (注)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績に対する割合が10%以上の相手先がいないため記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積り及び仮定の設定をしております。これらの見積りについては過去の実績や現状等を勘案し、合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。 ② 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 a.経営成績の状況の分析 (売上高) 売上高の分析・検討内容につきましては、「(1)経営成績等の状況 ② 経営成績の状況」に記載のとおりです。 (売上原価、売上総利益) 売上原価は264,774千円となりました。その内訳は、開発部門の人件費が主なものになりますが、必要に応じて業務委託を利用することにより開発スピードの担保や柔軟な人員リソースの確保を実施しております。この結果、売上総利益は3,876,505千円となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 販売費及び一般管理費は3,620,363千円になりました。主な内訳としては、販売および管理部門の人件費である給与手当が1,093,370千円、サービス拡大に伴うインフラ基盤の増強による通信費が617,839千円、さらにnoteのGMV増加に伴う決済手数料などを含む支払手数料が993,790千円となっています。この結果、256,142千円の営業利益となりました。 (営業外収益、営業外費用、経常利益) 営業外収益は、主に違約金収入の発生等により19,424千円となりました。営業外費用は、主に支払利息の計上等により12,893千円となりました。この結果、262,673千円の経常利益となりました。 (特別損益、当期純利益) 当連結会計年度においては、固定資産売却益284千円の特別利益が発生しました。また、法人税、住民税及び事業税3,081千円、法人税等調整額を△180,766千円計上した結果、440,642千円の親会社株主に帰属する当期純利益となりました。 b.財政状態の分析 財政状態の分析・検討内容につきましては、「(1)経営成績等の状況 ① 財政状態の状況」に記載のとおりです。 c.キャッシュ・フローの状況の分析 キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容につきましては、「(1)経営成績等の状況 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 ③ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループの資金需要として主なものは、事業の拡大に伴う人件費、プロダクトの開発費、顧客獲得や認知度向上のための広告宣伝費、他のメディア企業等とのアライアンスやM&Aを実施する場合にかかる費用等です。財政状態等や資金使途を勘案しながら、必要な資金は自己資金、金融機関からの借入及びエクイティファイナンス等で資金調達していくことを基本方針としております。なお、これらの資金調達方法の優先順位等は、資金需要の額や用途に合わせて柔軟に検討を行う予定です。 また、一時的な資金の不足については、金融機関との間で1,200,000千円の当座貸越契約を設定しており、必要資金を適時に確保する体制を整えております。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの事業に重要な影響を与える要因の詳細につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりです。 ⑤ 経営者の問題意識と今後の方針に関して 経営者の問題意識と今後の方針につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。 ⑥ 経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等についての分析 「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、当社グループは売上高と調整後EBITDAを重視する財務指標と定めるとともに、事業上の重要KPIとして、「note」については流通総額(GMV)を、「note pro」についてはARRを設定しております。 当連結会計年度においては、売上高4,141,280千円(前年度比25.0%増)、調整後EBITDA314,868千円(前年度比264.2%増)、「note」の流通総額21,312百万円(前年度比24.9%増)、「note pro」のARR757百万円(前年度比34.4%増)となりました。 前年度から引き続き、消費者のオンラインコンテンツに対する消費活動の活発化を背景に「note」のユーザー数・コンテンツ数が増加していること、「note」の成長に伴い企業からの認知向上を背景に「note pro」の契約数が順調に拡大していることから、当連結会計年度において全ての指標が伸長しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

IR資料の開示履歴 (TDnet)
  • 決算説明資料2026年11月期第2四半期 決算説明資料2026-07-07

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