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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ピー・ビーシステムズ

4447 · Growth · 情報・通信業

プライベートクラウド基盤の構築に強みを持つIT企業。大手ベンダーの製品を熟知し、ハイブリッドクラウドとサイバーセキュリティ対策を提供する。

概要

ピー・ビーシステムズは1997年創業の情報通信企業で、福岡市博多区に本社を置く。主力のセキュアクラウドシステム事業は、CitrixやMicrosoftの仮想化技術を基盤に、ハイブリッドクラウド構築やサイバーセキュリティ対策、スマートファクトリー支援を提供する。もう一つのエモーショナルシステム事業では、特許技術の体験共有型VR装置「MetaWalkersⓇ」や空間演出ソリューション「MetaAnywhereⓇ」を展開する。2025年9月期の売上高は26億円、従業員73名。

二つの事業セグメントと収益構造

当社はセキュアクラウドシステム事業とエモーショナルシステム事業の二軸で構成される。セキュアクラウドシステム事業が売上の大部分を占め、2025年9月期は約25.5億円(全体の97%)を計上する。同事業はプラットフォーム(仮想化導入・保守)、プロダクツ(自社製品デルバイ・キトラス)、カスタマイザー(個別システム開発)の3区分から成る。エモーショナルシステム事業は約0.8億円と小規模だが、MetaWalkersⓇのリニューアル案件やMetaAnywhereⓇの新規提案により前年比70%増の増収となった。

中堅企業と公共団体を主顧客とする商流

顧客ターゲットは売上高100億~500億円規模の中堅企業、SaaS事業者、公共団体である。九州地場に加え、2020年に東京営業部を設置し首都圏開拓を強化。2024年には東京都品川区に東京オフィスを開設した。販売チャネルは大手SIerからの再委託が多く、2025年9月期の元請け企業は85社、エンドユーザーは15社に上る。人員は73名と小規模ながら、専門性の高い技術サービスで差別化を図っている。

成長から調整局面へ入った財務推移

2015年9月期の売上高11億円から2024年9月期には31億円まで成長したが、2025年9月期は26億円に減少した。営業利益も同期間で4億円から1億円へ減益。これは中規模案件の積み上げ遅れや人材投資の増加による。経営指標としてROE30%を2030年までに達成するKGIを掲げ、資本効率向上と株主還元のバランスを重視する。セキュアクラウド事業では人材増強による受注力強化、エモーショナル事業では防災・宇宙・テーマパークの4分野に注力する方針だ。

業界の中での役割はクラウド基盤の構築・運用支援企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
26億円
営業利益
1億円
営業利益率
3.8%
純利益
1億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01中堅企業・公共団体向けクラウド主力

売上高100億円~500億円規模の中堅企業、SaaS事業者、公共団体を主要顧客に、プライベートクラウドとパブリッククラウドを組み合わせたハイブリッドクラウドの構築を支援。システム仮想化、サイバーセキュリティ対策、スマートファクトリー化を含む基幹システムのクラウド移行を総合的に提供する。

主な製品・サービス4
プラットフォームサービス
Citrix、Microsoft、Broadcom(旧VMware)等の仮想化ソフトウェアの導入コンサルティング、設計、実装、保守サービス。ランサムウェア対策やシステム回復など、総合セキュリティサービス「サイバー忍法帖」も提供。
デルバイ
帳票処理と情報連携のセキュリティ問題を解決する製品。Citrixユーザー向けに10年以上利用されてきた。
キトラス
帳票処理とシステム間の情報連携を安全にするソフトウェア。Citrix環境で広く使われる。
デルバイ-R
Citrixユーザー以外のMicrosoft Windowsユーザー向けに開発された、デルバイの後継製品。2020年に発売された。

02アミューズメント・イベント施設準主力

遊園地、テーマパーク、博物館、科学館などの運営者や公共団体向けに、VR体験装置の製造販売とイベント運営サービスを提供。特許技術を活用した360度スクリーンによる没入型VR体験を実現する。

主な製品・サービス2
MetaWalkers
360度スクリーンに切れ目なく3D映像を投影する移設可能なVR装置。円筒スクリーン内に客席を設置し、特殊効果、立体音響、突風、揺れで観客を没入させる体験共有型VR。
MetaAnywhere
MetaWalkersの技術を進化させた高品質映像投影サービス。あらゆる場所の形状に合わせて映像を投影し、会議室やオフィスなどの空間を別世界に変える。

製品と技術

セキュアクラウド事業の自社プロダクツ群

セキュアクラウド事業では、「デルバイ」と「キトラス」という二つの自社製品が主力である。デルバイは業務システムの帳票処理とシステム間情報連携におけるセキュリティ問題を解決するソフトウェアで、Citrixユーザー向けに10年以上利用されている。2020年にはCitrix以外のWindowsユーザー向けに「デルバイ-R」を発売。キトラスは2004年から販売され、同様にセキュアな連携を実現する。両製品とも10年以上の歴史を持つ。

特許技術が生んだ体験共有型VR「MetaWalkersⓇ」

MetaWalkersⓇ(旧称4DOH)は、特許第4166260号の立体映像投影技術を基盤とする円筒形のVR装置である。360度スクリーンに切れ目のない3D映像を投影し、観客は軽量な3D眼鏡を着用して没入体験を共有する。ヘッドマウントディスプレイ型と異なり、グループで感動を共有できる点が特徴。遊園地や科学館などへの導入実績があり、防災教育コンテンツの制作にも活用されている。

場所を選ばない映像演出「MetaAnywhereⓇ」

2025年7月に提供を開始したMetaAnywhereⓇは、MetaWalkersⓇの技術を進化させた空間演出ソリューションである。円筒形の制約から解放され、会議室やオフィスなど様々な形状の空間に高品質映像を投影できる。顧客の予算やニーズに応じてカスタマイズ可能で、狭小スペースでも別世界を演出する。水中やアミューズメント空間など、幅広いシーンでの活用を見込む。

サイバー攻撃から復旧までカバーする「サイバー忍法帖Ⓡ」

「サイバー忍法帖Ⓡ」は、予防だけでなく被害の最小化と迅速な復旧を実現する当社独自のトータルセキュリティサービスである。ランサムウェアなど高度化する攻撃に対し、BCP(事業継続計画)の要となるレジリエンス構築を支援する。従来の設計・構築・維持に加え、攻撃後の回復・強靭化まで含めた包括的な提案が特徴で、2025年3月に正式提供を開始した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

専門性活かしつつ、売上減と収益悪化が課題

当社は情報・通信業で、特定分野に特化したソリューションを提供しています。売上高は29億円から31億円に増加しましたが、最新期には26億円に減少し、営業利益率も12.9%から3.85%に大幅に悪化しました。同業他社と比較すると、売上規模は小さく、収益性の変動が大きいのが特徴です。ライバルであるVR AiNソリューションやココライブは、より成長性の高い事業を展開しており、当社は差別化が難しくなっています。今後の成長には、事業ポートフォリオの見直しが必要です。

強み

  • 特定領域での技術力が高く、ニッチな需要に対応できます。
  • 好調期には営業利益率が12.9%と高く、収益力があります。
  • 小規模ゆえに顧客のニーズに迅速に対応できます。
  • 顧客との距離が近く、長期的な関係を構築しています。

課題

  • 最新期の売上高が前年比で減少し、成長が停滞しています。
  • 営業利益率が大幅に低下し、収益性が悪化しています。
  • 業界内で売上規模が小さく、競争力に限界があります。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がピー・ビーシステムズ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで4番目にあたる。

#企業時価総額PER
13710ジョルダン34億円9.3倍
23753フライトソリューションズ34億円
3476A辻・本郷ITコンサルティング34億円29.1倍
44447ピー・ビーシステムズ33億円32.1倍
55256Fusic33億円60.1倍
64068ベイシス33億円29.0倍
74429リックソフト33億円12.3倍
83719AIストーム33億円18.3倍
93680ホットリンク33億円
109466アイドママーケティングコミュニケーション33億円17.8倍
114380Mマート33億円15.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 29件

Citrix正規代理店として歩み始めた創業期

1997年2月、資本金1,000万円で福岡市博多区に創業。当初は小規模ながら、1998年10月にCitrix社のメタフレーム取扱を開始し、仮想化技術の専門性を蓄積した。2001年10月には自社開発ソフト「デルバイ」を販売開始。製品開発と販売代理の両軸で基盤を固めた。

特許取得がもたらしたエモーショナル事業参入

2010年12月、代物弁済により立体映像投影に関する特許(第4166260号)を取得。これを機にエモーショナルシステム事業を開始した。2018年7月には同事業のVR装置「4DOH」が福岡市科学館のコンテストで大賞を受賞。2023年1月には4DOHを「MetaWalkersⓇ」に名称変更し、ブランドを刷新した。

Citrixパートナー表彰を連続受賞した成長期

2014年から2017年にかけ、Citrix Japan Partner Awardで「Local King Award」「Local King of the Year」を連続受賞。2018年・2020年・2021年にも「Technology Excellence Award」や「CSP Sales of the Year」など複数の賞を獲得し、国内トップクラスのパートナーとして認知された。これは主力事業の技術力と販売実績の証左である。

福証Q-Board上場から東証グロース市場へ

2019年9月、福岡証券取引所Q-Boardに上場。上場後も成長を続け、2022年10月には東京証券取引所グロース市場に上場した。同時期にメタバース推進部や人財開発部を設置し、新分野への布石を打った。2024年1月には東京都品川区に東京オフィスを開設し、首都圏営業を本格化した。

新サービス投入と拠点拡充で変化する2020年代後半

2024年7月に福岡本社のショールームをリニューアル。2025年3月には企業・自治体向けの総合サイバーセキュリティサービス「サイバー忍法帖Ⓡ」を開始した。同年7月にはエンジニアハビタットを増床し、MetaWalkersⓇの技術を進化させた空間演出ソリューション「MetaAnywhereⓇ」の提供を開始。既存事業の拡大と新規分野への投資を加速している。

年表29件を開く

1990年代

  • 1997年2月創業資本金10,000千円 福岡市博多区比恵町7-12フェイズイン博多駅東901号室にて創業
  • 1998年10月Citrix社メタフレームの取扱を開始

2000年代

  • 2001年10月自社開発ソフト「デルバイ」を販売開始
  • 2004年4月シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社と、シトリックス・ソリューション・アドバイザー/プラチナ契約を締結
  • 2004年9月自社開発ソフト「キトラス」を販売開始

2010年代

  • 2010年12月代物弁済により特許権を取得し、エモーショナルシステム事業開始
  • 2014年2月シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社のCitrix Partner Award Japan 2013『Local King Award』を受賞
  • 2015年2月シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社のCitrix Partner Award Japan 2014『Local King of the Year』2年連続受賞
  • 2017年2月シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社のCitrix Partner Award Japan 2016『Citrix Specialist of the Year』、『Best of Citrix Advisor Rewards/Net New Partner Sourced Award』をダブル受賞
  • 2018年2月シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社のCitrix Partner Award Japan 2017 『Best of Citrix Advisor Rewards/Net New Partner Sourced Award』を受賞
  • 2018年7月福岡市科学館クリエイティブスペースの企画展示作品を選ぶコンテストで4DOHが大賞を受賞
  • 2019年9月上場福岡証券取引所Q-Boardに株式を上場

2020年代

  • 2020年2月シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社のCitrix Japan Partner Award 2019 において『Technology Excellence Award』を受賞
  • 2020年6月アセンテック株式会社と業務提携
  • 2020年10月営業本部東京営業部を設置
  • 2021年2月シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社のCitrix Japan Partner Award 2020 において『Technology Excellence Award』を2年連続受賞
  • 2021年3月シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社のシトリックス・ソリューション・アドバイザー メンバーシップ契約 国内初の最上位レベル PLATINUM PLUS に認定
  • 2022年1月メタバース推進部を設置
  • 2022年2月シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社のCitrix Japan Partner Award 2021 において『Citrix Japan CSP Sales of the Year』を受賞
  • 2022年10月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2022年11月人財開発部を設置
  • 2023年1月商号変更4DOHの名称を、MetaWalkersⓇに変更
  • 2024年1月東京都品川区に東京オフィスを開設
  • 2024年2月福岡市博多区に技術拠点 エンジニアハビタットを開設
  • 2024年3月東京オフィスにMetaWalkersⓇ体験コーナーを開設
  • 2024年7月本社ショールームをリニューアルオープン
  • 2025年3月企業・自治体のサイバーセキュリティ対策を推進する新たなサービス「サイバー忍法帖Ⓡ」の提供開始
  • 2025年7月エンジニアハビタットを増床
  • 2025年7月あらゆる場所に映像体験を届ける新しい空間演出ソリューション MetaAnywhereⓇ提供開始

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE2030年9月期まで30%
  • 時価総額100億円超

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    資本効率の向上と株主還元

    KGIとしてROE30%達成・維持を掲げ、資本効率を重視した利益の積上げとバランスの取れた株主還元を実施する。時価総額100億円超の成長基盤を築く。

  2. 02

    セキュアクラウド事業の強化

    仮想化技術を核に、基幹システムのハイブリッドクラウド化、サイバーセキュリティ対策、スマートファクトリー化に対応した高品質な技術サービスと付加価値製品を提供。人材増強・教育を積極的に行う。

  3. 03

    エモーショナルシステム事業の拡大

    国土強靭化、地方創生、宇宙、遊園地・テーマパークの4分野に注力。体験共有型VR装置「MetaWalkers」「MetaAnywhere」のソリューション提案型ビジネスを推進し、高付加価値な映像体験を創出する。

  4. 04

    企業向けメタバース事業の育成

    メタバース構築サービスを企業向けに特化して提供し、MetaWalkers、MetaAnywhereと合わせた3サービスを軸に事業拡大を図る。

  5. 05

    受注力・生産力の増強と人財投資

    セールスエンジニアを増強し、首都圏を含む優良顧客・協業パートナー開拓を強化。新卒採用中心に人財採用を加速し、エンジニア教育を深化させて若手の戦力化を促進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 7期分

グループ全体で73人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は611万円で、6期前と比べて+3.4%平均年齢は42.8歳、平均勤続年数は7.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2019年9月59145.68.648
2020年9月64146.38.549
2021年9月60147.18.649
2022年9月63045.68.853
2023年9月64446.49.354
2024年9月62744.98.665615
2025年9月61142.87.673137

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年9月期・提出会社(単体)
女性管理職比率7.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率200.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)80.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
エンジニアハビタット — 福岡市博多区28百万円
セキュアクラウドシステム事業
本社 — 福岡市博多区3百万円
全社(共通)エモーショナルシステム事業
東京オフィス — 東京都品川区0百万円
セキュアクラウドシステム事業 エモーショナルシステム事業

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は26億円営業利益1億円前期と比べると減収減益で、売上が-16.1%、利益が-75.0%。

売上高
-16.1%
26億円
営業利益
-75.0%
1億円
純利益
-66.7%
1億円
営業利益率
3.8%
前期比 -9.1%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高30億円26億円
営業利益2億円1億円
純利益2億円1億円
1株あたり配当¥22.5¥22.5

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は7億円、営業利益は0億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は−41.7%、営業利益は−100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q4−1−25.00
2023年3Q12216.71
2023年4Q81
2024年1Q6116.70
2024年2Q600.01
2024年4Q19315.82
2025年2Q1218.30
2025年4Q1400.01
2026年2Q1119.10
2026年3Q700.01

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 11期分

2015年9月期からの11期で、売上は11億円から26億円へ2.4倍に増えた。直近期の営業利益率は3.8%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2015年9月1100
2016年9月1300
2017年9月1611
2018年9月150−1
福岡証券取引所Q-Boardに株式を上場
2019年9月1811
2020年9月2321
2021年9月2222
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2022年9月2532
4DOHの名称を、MetaWalkersⓇに変更
2023年9月2932
東京都品川区に東京オフィスを開設
2024年9月314412.93
2025年9月26113.81

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高26億円のうち、営業利益として残るのは1億円3.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の3.8%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金73.1%19億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金23.1%6億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.8%1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
26.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.5pt
3.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.8pt
3.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比6.5pt
6.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 9期分

2025年9月期は営業CFが2億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは−1億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は5億円で、売上の2.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2017年9月2−1−111
2018年9月20124
2019年9月10115
2020年9月10117
2021年9月20−128
2022年9月−10−1−17
2023年9月401411
2024年9月10−1110
2025年9月2−3−4−15

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 11期分

2025年9月期の総資産は18億円。このうち返さなくてよい自己資本が12億円で、自己資本比率は63.4%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2015年9月6−17
2016年9月7074.9
2017年9月71617.6
2018年9月8084.3
2019年9月104635.4
2020年9月116553.9
2021年9月167946.7
2022年9月1991046.7
2023年9月2013763.7
2024年9月29141450.0
2025年9月1812763.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳単体ベース
現金及び預金
8億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
9億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1億円
在庫として抱えている分
負債合計
7億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
78
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率8 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り605社中40位あたり、逆に低いのは売上成長率605社中578位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.6%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
3.9%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
63.4%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-16.1%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.5%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥505で、1年前と比べて-16.4%過去52週の値幅のなかでは38%の位置にある。

¥505+0.4%1ヶ月+8.6%1年-16.4%時価総額33億円
過去52週の値幅
安値¥420高値¥644

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)32.1倍
PER (会社予想)18.5倍
PBR2.81倍
配当利回り4.46%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は474円で、25日移動平均線(462.72円)を2.4%上回り、75日線(449.17円)からは5.5%乖離。52週高値650円からは27.1%下落したが、安値420円からは12.9%高と、底値から回復基調。1ヶ月で3.95%上昇し、8月5日と6日に33,600株、28,600株と出来高が急増し、株価も上昇。RSIは72.09と過熱感があるが、上昇トレンドが継続。年初来では21.4%下落しているが、直近は持ち直し。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)

PERは30.11倍で、予想PER17.4倍を大きく上回り、業界平均の30.09倍とほぼ同水準です。PBRは2.56倍で業界平均の3.53倍を下回りますが、ROEは6.6%と低く、株主資本効率は良好とは言えません。配当利回りは4.75%と高く、業界平均の3.38%を上回りますが、配当性向が141.6%と高く、持続可能性に懸念があります。直近の業績は減収減益で、今後の収益回復が不透明な中、バリュエーションは割高感があります。

指標この会社業種平均
PER (実績)32.1倍47.9倍
PER (予想)18.5倍
PBR2.81倍2.96倍
ROE6.6%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高は25億円から31億円の範囲で推移しており、2025年9月期は減収かつ営業利益率が3.85%まで低下した。強気派は、2024年9月期に12.9%の営業利益率を達成した実績や、株主還元の高さ(配当利回り4.75%)を評価し、業績回復と安定配当の持続に期待する。一方、弱気派は、直近の大幅な減益やプロジェクト採算性の悪化を懸念し、成長性の乏しさと市場競争の激化を指摘する。投資論点は、業績の安定性と成長への転換ができるかどうかにある。

プラスに働く材料7
  • 高配当利回り

    配当利回り4.75%は相対的に高く、株主還元姿勢が評価される。

  • 利益率回復の実績

    2024年9月期に営業利益率12.9%を記録し、収益改善の可能性を示した。

  • 顧客基盤の広さ

    官公庁・民間企業と幅広い顧客を持ち、特定業界への依存が低い。

  • 営業利益率の正常化で利益は約3倍の余地決算発表後影響

    25/9期営業利益1億円、営業利益率3.85%に対し、24/9期の12.9%に戻れば約3.4億円の営業利益

  • 予想PER17.4倍への業績回復期待通年影響

    実績PER30.1倍に対し来期予想PER17.4倍、市場は営業利益の回復を織り込み済み

  • 4.75%の高配当利回りが下値を支える継続影響

    配当利回り4.75%は小型情報サービス株では高水準、株主還元姿勢が評価材料

  • 株価474円の低位株で個人資金の物色対象不定影響

    時価総額31億円、単価474円と低位で個人主体の資金流入余地

マイナスに働く材料7
  • 業績の急減速

    2025年9月期の売上高は前年比で減少し、営業利益率が3.85%に低下。

  • 競争環境の厳しさ

    受託開発市場は競争が激しく、価格競争による採算悪化が懸念される。

  • 成長性の乏しさ

    売上高がほぼ横ばいで、事業拡大の兆しが見えにくい。

  • 25/9期売上高は前年比16%減少通年影響

    売上高31億円→26億円に減少、需要減速が続けば業績回復は遅れる

  • 営業利益率の急低下が構造的懸念決算発表後影響

    営業利益率は12.9%から3.85%へ3分の1以下に低下、コスト増の恒常化リスク

  • 時価総額31億円の超小型株で流動性低い継続影響

    売買代金が細く、機関投資家の参入障壁となる

  • 過去1年で株価21.4%下落のトレンド継続不定影響

    年間パフォーマンス-21.4%と下落基調、テクニカル面での上値抵抗

次の決算で確かめる点
営業利益率
受託プロジェクトの採算性を示す重要な指標。
受注残高
将来の売上高の先行指標になるため。
配当性向
株主還元の持続可能性を確認するため。
新規顧客獲得数
顧客基盤の拡大や成長性を測るため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり22.5で、前期から+100.0%いまの株価に対する利回りは4.46%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥22.5
1株あたり
配当利回り
4.46%
いまの株価に対して
配当性向
141.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2024年9月1025.0
2025年9月20100.0141.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥22.5

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ3,926人。区分でいちばん多いのは個人・その他87.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が9.7%を占め、残る90.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年9月%2021年9月%2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
個人・その他76.276.478.285.086.987.8
自己株式0.80.81.63.511.6
事業法人15.915.614.110.510.49.7
外国人個人0.20.81.01.41.81.4
証券会社1.62.91.71.90.30.6
外国法人5.34.25.01.10.50.4
金融機関0.80.10.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01冨田 和久14.89
02森﨑 高広4.51
03彌永 玲子3.79
04山代ガス株式会社3.08
05宮越 則和2.59
06加賀電子株式会社1.64
07アセンテック株式会社1.52
08山本 智弘1.03
09原田 俊哉0.97
10株式会社ダイショー0.97

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 11期分

1株利益は11期で−100%、1株純資産は10期で−96%。直近期のROEは6.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2015年9月4,934
2016年9月10,0365,647
2017年9月2027116.5
2018年9月−198
2019年9月296967.714.4
2020年9月2610130.077.7
2021年9月2812024.923.5
2022年9月3014622.628.4
2023年9月3219519.121.2
2024年9月4022619.014.925.0
2025年9月141986.639.7141.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

16名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は16名。2025/9期の役員報酬は総額108百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
冨田和久代表取締役 社長63980,000
森﨑高広取締役 技術フェロー58296,811
彌永玲子取締役 経営企画部長57249,842
吉富裕之取締役 製造本部長5515,442
諌山大介取締役 営業本部長 兼東京営業部長472,600
枇杷木秀範取締役755,842
坂本剛取締役511,778
池田登常勤監査役744,473
大原和司監査役6235,200
八尋光良監査役524,270
日下健太監査役572,558
前川信吾執行役員 製造本部副本部長兼基盤部長兼仮想化部長
残りの役員4名を開く
氏名役職年齢
宮地洋執行役員 営業本部副本部長
新開誠治執行役員 製造本部D1-Projectリーダー兼開発部長
西山敬二執行役員 営業本部エモーショナルシステム部長 兼メタバース推進部長
三堂健一執行役員 管理本部長兼経理部長

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5939319
社外監査役4992
社外取締役2663

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,118字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社の事業セグメントは、企業の基幹システムをクラウド化する「セキュアクラウドシステム事業」、特殊な映像技術を用いて空間を仮想化する「エモーショナルシステム事業」の2つのセグメントで構成されております。 (セキュアクラウドシステム事業) セキュアクラウドシステム事業は、当社が創業間もない時期から取り組んでいる主力事業であります。 同事業は、仮想化技術を基礎とするプライベートクラウドを核としてSaaSとパブリッククラウドを組み合わせた国内クラウド市場が対象であり、目安として売上高100億円~500億円規模の中堅企業、SaaS事業者及び公共団体を主な顧客ターゲットとしております。同事業の属する国内クラウドサービス市場において、単一企業内で利用するクラウドをプライベートクラウド、広く一般のユーザーや複数の企業が利用するクラウドをパブリッククラウドと呼びます。当社は、プライベートクラウドにパブリッククラウドを融合した「ハイブリッドクラウド」の構築を中心とする「基幹システムのハイブリッドクラウド」と、システム障害やサイバー攻撃に対する防御と回復の仕組みをサポートする「サイバーセキュリティ」、「製造業のスマートファクトリー」を3つの柱として事業を行っております。 2024年の国内クラウド市場は、前年比29.2%増の9兆7,084億円(売上額ベース)となりました。また、同市場の2024年~2029年の年間平均成長率(CAGR)は14.6%で推移し、2029年の市場規模は2024年比約2.0倍の19兆1,965億円になると予測されており(出所:IDC Japan株式会社「国内クラウド市場予測」 2025年8月18日プレスリリース)、潤沢な成長市場です。クラウドに移行し易いWebシステムなどのクラウド化はピークを過ぎたものの、クラウド化が容易ではない既存の情報システムやスクラッチ開発したシステムのクラウド化が本格化。パブリッククラウドとプライベートクラウドを適材適所で導入する「ハイブリッドクラウド」として活用する方向で進むと予測されています。また、サイバー攻撃はランサムウェアの侵入方法が一段と高度化しており、サイバー攻撃から事業を防御し、万が一被害が発生した場合にその被害からいかに早急に回復させるかという点の対策が、事業規模や業種、官民を問わず急務となっています。 当社は、プライベートクラウドを実現する主要なソフトウエアである、Citrix、Microsoft、Broadcom(旧VMware)の製品とサービス群を熟知、これら各社の戦略を理解し、顧客企業にとって最適な選択を行うことを第一に考えています。その上で、セキュリティ、ストレージ、サーバー等のハードウエア商品及び各種ソフトウエア商品を含めた、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)実現の前提となるハイブリッドクラウド基盤を提案しています。加えて、サイバー忍法帖Ⓡ(サイバー攻撃に対する予防だけではなく、被害の最小化と迅速な復旧を実現する当社独自のトータルサービス)を活用し、従来的な設計・構築・維持に留まらず、サイバー攻撃や障害に対する回復・強靭化を含めた総合的な提案を行っております。また、セキュリティを確保した物理ネットワークとWi-Fi環境の整備や、ローカルLLM/SLM(Local Large/Small Language Modelの略。クラウドを利用せず自社内で生成AIを運用する仕組み。セキュリティや応答速度に優れている。)を活用した製造業のスマートファクトリー化を支援しております。 セキュアクラウドシステム事業は、システムのハイブリッドクラウド化や強靭なセキュリティ環境を構築するサイバーセキュリティ対策、製造業のスマートファクトリー化支援を行う「プラットフォーム」、仮想化環境に特化し、現場から発生するニーズを満たした機能を製品化して販売を行う「プロダクツ」、ハイブリッドクラウド化の鍵となる老朽システムの刷新、業務ロジックのプログラミング、DXでデータ活用に必要となるデータベース構築を行う「カスタマイザー」の3つの区分で構成されており、当社は、企業システム全般を対象とした包括的サービスを顧客に提供しております。 売上区分   概要 プラットフォーム   システム仮想化業務(プライベートクラウド化~ハイブリッドクラウド化)にて活用する各種仮想化ソフトウエア(Citrix、Microsoft、Broadcom(旧VMware)等)の導入コンサルティング、設計、実装、保守の技術サービスを行っております。 ランサムウェアや不正アクセスなどのサイバーセキュリティ対策、ダメージを受け障害に陥ったシステムの回復など、BCP(Business Continuity Planning:企業が災害やサイバー攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において損害を最小限にとどめつつ中核となる事業を継続するための計画)の要となるレジリエンスの構築を、総合的なセキュリティー対策サービス「サイバー忍法帖Ⓡ」として提供しています。また、製造業のスマートファクトリー化の支援も行っております。それらに付随するハードウエア、ソフトウエアを販売し、コンサルティングにおいては、上記各種の仮想化ソフトウエアによるシステム構築が可能であることを強みとして、各社製品の特徴を生かした提案を行っております。 プロダクツ   業務システムの帳票処理とシステム間の情報連携におけるセキュリティ問題を解決する「デルバイ」及び「キトラス」という製品が主力で、Citrixユーザー向けに10年以上使われ続けており、2020年にはCitrixユーザー以外のMicrosoft Windowsユーザー向けに「デルバイ-R」を発売しております。 カスタマイザー   ハイブリッドクラウド化の鍵となる老朽システムの刷新、業務ロジックのプログラミング、DXでデータ活用に必要となるデータベース構築の業務を行っております。 幅広い業種の企業にビジネスの根幹を処理するソフトウエア開発と、データ活用基盤となるデータベースの構築サービスを提供し、販売管理や在庫管理、物流管理等の業務システムを作成しているため、対象クライアントは多岐にわたっています。既存パッケージのカスタマイズは殆ど行わず、顧客ニーズと顧客状況に応じたシステムを手作りで構築できることが特長となっております。 [セキュアクラウドシステム事業:事業系統図] (※1)2024年9月期より、SaaS事業者を元請け企業ではなくエンドユーザーに分類するよう区分を変更しました。 (※2)元請け企業は、エンドユーザーから受注したシステム構築の専門的な分野を当社に再委託する「大手SIer」などです。元請け企業の社数は2025年9月期のセキュアクラウドシステム事業の実績値です。 (※3)(※4)売上構成比は2025年9月期のセキュアクラウドシステム事業の実績値です。 (※5)エンドユーザーの社数は2025年9月期のセキュアクラウドシステム事業の実績値です。 (エモーショナルシステム事業) エモーショナルシステム事業は、VR(Virtual Reality:仮想現実)装置として、限られた施設スペースで、多くのお客様が没入感溢れるバーチャルリアリティを同時に体験することのできるMetaWalkersⓇ(旧称:4DOH)と、既存設備をそのまま利用したスペースをVR空間に変貌させる高品質映像投影サービスMetaAnywhereⓇの技術開発、製造販売及びイベント運営サービスを中心に行っております。さらに、今後需要が拡大すると思われる「企業・自治体向けメタバース」の構築サービスも提供しています。 MetaWalkersⓇは特許(特許第4166260号:立体映像の投影方法及び立体映像の投影装置)を取得しており、360度スクリーンに切れ目なく3D映像を投影する特許技術を基にした移設可能なVRの表現装置であります。円筒形のスクリーンの中に客席が設置され、スクリーンに囲まれた空間に映像が縦横無尽に飛び回り、観客を突き抜ける特殊効果と、映像に同期した立体音響、突風、地面の揺れによって、360度に展開するストーリーに観客を没入させる、独自のVR空間を作り上げる仕組みとなっております。ヘッドマウントディスプレイ型のVRと異なり、軽量な3D眼鏡を使用することで仲間と感動を共有する、体験共有型VR装置と言えます。 2025年7月には、MetaWalkersⓇの技術とノウハウを元に進化した、あらゆる場所に映像体験を届ける、新しい空間演出ソリューションMetaAnywhereⓇの提供を開始しました。MetaAnywhereⓇは、これまでの円筒形の内側への映像投影という場の制限から解き放たれ、様々な形状のものへ魅力的な高品質映像を投影することができる映像装置です。上映場所の形状に応じたカスタマイズと、顧客の予算やニーズに合わせた映像演出の提案が可能で、会議室やオフィスなどの狭小展示空間であっても、アミューズメント空間や水中などの別世界に変化させることができます。 その他、MetaWalkersⓇ・MetaAnywhereⓇで上映するコンテンツ制作も行っており、解像度が高い8K360度カメラで撮影した実写によるミュージックビデオや、ドローン等による空撮映像、各地の観光資源や文化資産、風景の映像、防災教育など、新たなコンテンツ制作にも取り組んでいます。また、VRゴーグル用に制作されたサードパーティの既存VRコンテンツを発掘し当社VR装置用コンテンツへのコンバートも行っています。 [エモーショナルシステム事業:事業系統図] (※1)運営者は、遊園地・テーマパークや博物館・科学館などの施設を運営する企業や公共団体です。 (※2)代理店は当社と販売代理店契約を締結し、運営者へ販売する企業です。
経営方針・対処すべき課題3,117字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 一般的な業務効率化を目的としたシステムは、手軽でリスクが少ない方法として汎用パッケージシステムをクラウド上で利用する形態に進んでまいります。一方、個々の企業における「競争力の源泉の一つ」である独自の経営ノウハウや技術、文化(生産方法や営業手法、経営管理方法、顧客サービス手法等)をシステムとして組み上げ、最新技術を咀嚼しながらシステムを構築し運用していくことは容易ではありません。当社は「勇者たらんと。」という経営理念の下、顧客独自の情報システム構築の実現に、なお一層強力に取り組んでまいります。 「勇者たらんと。」 小さな僕等が持ち得るものは、一人一人の知恵と勇気と諦めない強い心だけだ。 どんな時でも、「その一歩」が踏み出せるように。 勇者たらんと。 (2)目標とする経営指標 当社は主力事業であるセキュアクラウドシステム事業の継続的な成長と、エモーショナルシステム事業の収益力の確立により、持続的な企業価値の向上を目指しており、「売上高」「営業利益」「自己資本利益率(ROE)」を重要な経営指標と位置づけております。下記「(4) 経営環境及び優先的に対処すべき課題」への対応を行い、これらの経営指標の向上を図ってまいります。 (3)中長期的な会社の経営戦略 当社は、2025年5月15日にKGIを「2030年9月期までにROE30%を達成、維持継続」に変更しました。今後、資本効率を重視し、利益の積上げとバランスの取れた株主還元を行うことで、資本効率の向上に努めます。 主力事業であるセキュアクラウドシステム事業においては、事業のコアである仮想化技術をベースとしつつ、顧客企業に差し迫っているリアルなニーズに対応してまいります。基幹システムのハイブリッドクラウド化、サイバーセキュリティ対策、製造業のスマートファクトリー化等に対応した高品質な技術サービスを提供するとともに、技術サービスに付随する付加価値の高い製品・商品を顧客へ販売することで、持続的な成長を目指してまいります。そのために強みであるクラウドセキュリティ構築力、基幹システム開発力、ハイブリッドクラウド構築力を一層高めるべく人財の増強と教育を積極的に行いながら事業を展開してまいります。 エモーショナルシステム事業においては、主に「国土強靭化」「地方創生」「宇宙」「遊園地・テーマパーク」の4分野に向けた製品開発と販売に注力しております。「国土強靭化」では、国策である国土強靭化計画による防災市場の需要獲得のため、防災教育向けコンテンツの充実を図り、防災イベントへの出展と大手企業との協業を推進いたします。「地方創生」は地方の観光施設や文化施設向けの需要に対応いたします。「宇宙」は主要な宇宙関連施設に見学者向け展示やプレゼン向けの活用を提案してまいります。「遊園地・テーマパーク」は既存施設のリニューアル需要の獲得に努めます。「体験共有型VR装置」であるMetaWalkersⓇ・MetaAnywhereⓇを市場に広めるため、顧客の利用目的や課題を起点としたソリューション提案型ビジネスを推進し、既存施設や設備も利用しながら、より高付加価値な映像体験の創出を目指します。 また、新たな成長分野であるメタバース市場においては、メタバースの構築サービスを企業向けに特化した形で提供いたします。MetaWalkersⓇ、MetaAnywhereⓇと企業向けメタバースの3つのサービスを軸に、エモーショナルシステム事業の拡大を目指しております。 (4)経営環境及び優先的に対処すべき課題 国内景気は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により緩やかな回復が続くものと期待されます。その一方で米国の通商政策の影響による景気の下振れリスク、物価上昇の継続による個人消費に及ぼす影響、金融資本市場の変動等の影響には引き続き注意する必要があります。 当社が属する情報通信業界では、今後もクラウド市場の拡大が継続する見通しです。クラウドに移行し易いWebシステムなどのクラウド化はピークを過ぎたものの、クラウド化が容易ではないスクラッチ開発した基幹システムのクラウド化が本格化し、パブリッククラウドとプライベートクラウドを適材適所で導入する「ハイブリッドクラウド」の需要がなお一層拡大すると見込まれています。また、サイバー攻撃はランサムウェアの侵入方法が一段と高度化しており、サイバー攻撃から事業を防御し、万が一被害が発生した場合にその被害からいかに早急に回復させるかという点の対策が、事業規模や業種、官民を問わず急務となっています。 当社は、2026年9月期をKGI:「2030年9月期までにROE30%」実現に向けた、成長への再スタートの年と位置づけ、セキュアクラウドシステム事業の人財の採用と投資を継続するとともに、以下の施策に取り組んでまいります。 ① 資本効率の向上 当社は、2025年5月15日にKGIを「2030年9月期までにROE30%を達成、維持継続」に変更しました。これは、東京証券取引所グロース市場の上場維持基準の変更計画に伴い、2030年9月期までに時価総額100億円を超える規模に成長させ、持続性のある成長基盤を築くために行いました。今後、資本効率を重視し、利益の積上げとバランスの取れた株主還元を行うことで、資本効率の向上に努めます。 ② 稼ぐ力の増強 KGI達成のためには、まずは利益を生み出すための全社的な受注力の強化が不可欠です。セールスエンジニアを増強し、九州地場優良企業だけでなく、国内でも経済規模が大きい首都圏の優良顧客及び有力な協業パートナー開拓に向けた営業力の強化に努めます。 当社の主力事業であるセキュアクラウドシステム事業においては、「3つの柱」を強力に推進することを通じて、受注力の強化に取り組み、首都圏顧客を中心とした新規顧客の開拓に努めます。とりわけ、老朽化した業務アプリケーションの最新化(データベース構築含む)にも対応する当社の特長を活かした基幹システムのハイブリッドクラウドの構築業務と、サイバー忍法帖Ⓡ(サイバー攻撃に対する予防だけではなく、被害の最小化と迅速な復旧を実現する当社独自のトータルサービス)を活用したサイバーセキュリティ対策の構築・販売業務に注力してまいります。 エモーショナルシステム事業では、大手企業との連携・協業を強化し、前事業年度に提供を開始した新しい空間演出ソリューションであるMetaAnywhereⓇの受注拡大と、MetaWalkersⓇを利用した多数のイベント案件の受注を中心に取り組んでまいります。加えて、デジタルツインといった具体的な企業ニーズが顕在化しつつある企業向けメタバースの、セキュアクラウドシステム事業の既存顧客に対してのクロスセル活動も推進してまいります。 ③ 人財の採用拡大と戦力化 受注力の強化と並行して生産力を高めることが必要であるため、人財への投資にも積極的に取り組みます。新卒採用を中心としてセールスエンジニアをはじめとした人財の採用を加速させます。また、エンジニアハビタットを活用したエンジニア教育の深化や経験値の蓄積を通じて若手の戦力化を一段と促し、受注力に加え生産能力を高めることで業績の早期回復を図ってまいります。
事業等のリスク6,481字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであり、当社の事業又は本株式への投資に関するリスクをすべて網羅するものではありません。 (1)セキュアクラウドシステム事業遂行上のリスク ①他社ソフトウエアの活用について 当社のセキュアクラウドシステム事業は、多数のプラットフォーム案件においてCloud Software Group, Inc.社(Citrix Systems, Inc.社とTIBCO Software, Inc.社の経営統合により設立されたアメリカの大手IT企業)のソフトウエアを活用した事業となっております。これは同社の前身の1社である米国のIT企業Citrix Systems, Inc.社のメタフレーム(現VirtualApps)が日本市場に進出する前の1998年10月より、当社がその取り扱いを行ってきた経験と実績によるものです。この長年の取り組みにより、同社ソフトウエアを利用した仮想化システム構築のノウハウを当社が積み上げてきた結果であります。また、日本国内での同社製品の販売は株式会社CXJ(アセンテック株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松浦 崇)とCloud Software Group, Inc. (本社:米国フロリダ州フォートローダーデー ル、CEO Tom Krause)間の戦略的パートナー契約に基づき設立された、CitrixおよびNetScaler製品の日本国内での販売・サポートを行うIT企業)が行っており、当社はCXJ社のプラチナリセラーであります。現在当社では、顧客ニーズに幅広く対応することを目的として、同社以外の複数社のソフトウエアを取り扱うことで、活用ソフトウエアの多様化を図っており、同社以外のソフトウエアを利用した仮想化システム構築実績も多数あります。しかしながら、同社並びに同社製品の市場における訴求力が大きく低下した場合や、CXJ社とのパートナー契約が更新できない等、当社が何らかの理由でCloud Software Group, Inc.社のソフトウエアを利用できなくなった場合には、当社がこれまで培ってきたノウハウを活用できなくなることに伴う競争力の低下により、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 ②業界の動向について 当社の属する情報通信サービス産業は、ネットワーク化の進む今日の社会においては必要不可欠なものとなっております。近年では、不正アクセス対策や情報漏洩問題対策、個人情報保護法対策としてのセキュリティ強化、モバイル端末やテレワークでの業務システム利用などを目的として、クラウド環境構築技術が活用されております。 これらの社会情勢を背景に、今後の当業界は更なる発展を遂げると考えておりますが、企業のシステム投資に対する姿勢の変化や、今後当社の予測に反して相応の市場拡大を遂げない場合は、当社の事業運営及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 ③技術革新について 当社の属する情報通信サービス産業は、技術革新の進展が早く、それに応じて業界標準及び利用者ニーズが急速に変化いたします。当社はかねてより技術革新及び顧客ニーズの変化に対応すべく、積極的に最新の情報収集、技術の蓄積等を行っております。しかしながら、当社の対応力を上回る急激な技術革新が生じた場合、或いは当社が想定していない新技術が普及した場合、当社取扱製品やサービスの陳腐化・競争力の低下を引き起こし、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 ④競合の状況について 当社の属する情報通信サービス産業においては、技術革新により既存技術が早期に陳腐化するため、他社との差別化には高い付加価値を持つ製品・サービスが求められます。 当社はプライベートクラウド構築技術・セキュリティネットワーク構築技術において、長年クラウド構築に特化した事業で培ってきた独自の実装力・コンサルティング能力、ノウハウや実績を強みとして、多数の競合先に対し優位性を有していると考えております。しかしながら、競合先の技術力等の急速な向上により当社の競争力が大きく低下した場合には、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 ⑤プロジェクトの売上計上時期の変動あるいは収支の悪化について 当社では、2022年9月期より、一定の要件を満たすプロジェクトにおいて一定の期間にわたり収益を認識しており、見積原価総額に対する発生原価の割合をもって売上高を計上しております。しかしながら、顧客の要望が高度化・複雑化したり、開発段階でのシステム要件の変更が発生したりすることなどにより、当初の見積り以上に作業工数が増加する場合があります。その結果として追加費用が発生し、原価総額が増加する可能性があります。その場合、当該会計年度又は当該四半期の売上高が過大に計上される可能性があり、金額の大きさによっては、当社の業績に影響が及ぶ可能性があります。 また、プロジェクトは、想定される工数を基に見積もりを作成し受注をしております。この際、当社は顧客との認識のズレや想定工数の大幅な乖離が生じないよう工数の算定をしております。しかしながら、この算定業務の大半が顧客企業とのヒアリング等で把握したデータの内容に依存する事から、あらかじめ完全に工数や成果を見込むことは困難であります。そのため、見積もり作成時に想定されなかった不測の事態等が発生すると、工数が増加し、プロジェクトの収支が悪化する場合があります。特に大規模なプロジェクトにおいて発生した場合、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 ⑥外注管理体制について 当社は、顧客の業務分析及びシステム設計からシステムの開発(プログラミング)まで一貫して手掛けており、その一部については協力会社への外注を活用しております。当社が事業を更に推進して利益を計上するためには、システム開発を含む大規模案件の受注数を増加させることが方策の一つであります。そのためには、有用な外注先企業の確かな選定と安定的な活用が必要となります。 当社では、製造部門のプロジェクトマネージャーが外注管理を担い、適切な外注先の選定を行う体制を整えております。しかしながら今後、外注先の選定が予定通りに進まない場合や管理体制が十分に機能しなかった場合には、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 ⑦顧客の機密情報管理体制について 当社は、事業遂行において顧客の営業上・技術上の機密情報や個人情報(以下「機密情報等」といいます)を取り扱っております。そのため、機密情報等を適切に保護・管理することが重要であると認識しており、情報管理体制の整備及び従業員教育等を通じて、当社内部からの情報漏洩や社外からの不正アクセス等を防止するために必要なセキュリティを施しております。また、外注先にも当社と同等の対策を求めております。しかしながら、万一、当社あるいは外注先から機密情報等が外部に流出する事態が生じた場合には、顧客からの信用や社会的信用を喪失し、当社に対する損害賠償請求、その他責任の追及により、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 ⑧仕入価格の変動について 当社で取り扱っている一部のソフトウエア、ハードウエアについては、その仕入価格が為替の影響により変動する場合があります。当社では、仕入メーカー毎の価格見直しのタイミングを注視し、見積有効期限を短めに設定する等仕入価格の変動を売価に転嫁するよう対策を行っております。しかしながら、急激な円安により仕入価格が大きく変動した場合には、プロジェクトの収支の悪化や価格高騰による競争力の低下により、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 (2)エモーショナルシステム事業遂行上のリスク ①エモーショナルシステム事業について エモーショナルシステム事業については、売上高と営業利益の拡大に向けて事業セグメントを継続する方針であります。同事業の技術の源泉となるVR(Virtual Reality:仮想現実)やAR(Augmented Reality:拡張現実)関連技術は、今後も技術革新が拡がることが見込まれます。当社の技術が業界の技術革新に追いつかない場合や当社のコンテンツを含むMetaWalkersⓇ、MetaAnywhereⓇが一般消費者の支持を得られない場合には、同事業の事業進捗が遅れることにより、当社全体の中長期的な業績向上が遅れる可能性があります。 また、新技術等への対応のための開発投資やコンテンツ償却費等の支出が拡大した場合には、採算悪化による収益性の低下を招き、事業継続の検討が必要になるなど、当社の事業及び業績・財政状態に影響が及ぶ可能性があります。 ②資産評価リスクについて エモーショナルシステム事業では、当事業年度末現在で発生している資産については、収益性の低下に基づく簿価切下げを実施することにより、業績に影響が及ぶ可能性があります。 (3)全社のリスク ①人財の確保について 当社の持続的な成長と急速な技術革新に対応して、競争力のある製品及びサービスの提供を行っていくためには、優秀な人財の確保が不可欠であります。現時点では優秀な人財の採用、社内でのノウハウの共有等による人財教育により必要な人財は確保できておりますが、更なる事業の拡大に備えて人財採用・育成を担う専門部署である人財開発部は、当社の魅力を継続的に情報発信するとともに、人財育成の支援と風通しの良い組織づくりや、報酬の充実に努めております。今後も人財採用の機会増進と在職人財の流出の防止に取り組むとともに、人財育成の強化を図る方針でありますが、当社の希求する人財が十分に確保できない場合、又は、現在在職中の人財が流出するような場合には、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 ②システム障害の影響について 当社は、コンピュータシステムのバックアップとセキュリティ対策の適宜見直しにより安定的なシステム運用、災害対策を行っております。しかしながら万一、地震や水害等の大規模広域災害、火災等の地域災害、サイバー攻撃等予測不可能な事由によりシステム障害や情報漏洩が生じた場合には、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 ③当社製品・サービスの不具合等による影響について 当社が提供する製品・サービスにおいては、納品前に十分な品質管理を行い、不具合(誤作動・バグ・検収遅延等)の発生を未然に防ぐ方策を図っております。しかしながら、万一、当該製品・サービスにおいて、当社に責務のある原因で不具合が生じた場合、無償対応や損害賠償責任の発生、顧客からの当社に対する信頼を喪失すること等により、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 ④特定の人物への依存について 当社代表取締役社長で創業者でもある冨田和久は、当社設立以来代表取締役社長を務め、豊かな知識、経験を基に、経営に関わる者として当社の経営方針や経営戦略・事業戦略の決定をはじめ、当社にとって重要な役割を果たしております。また、冨田和久は当社の筆頭株主として当事業年度末現在当社株式を980,000株(自己株式を除く発行済株式総数の16.83%)所有しております。 現状において冨田和久が不測な事態を含め当社業務より離脱することは想定しておりませんが、同氏へ依存しない経営体制を整備するとともに、各分野での人財の登用・育成を強化しております。しかしながら未だ同氏への依存の度合いが高いのは事実であり、何らかの理由により同氏が現在の役割を遂行できなくなった場合や退任をした場合には、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 ⑤知的財産権について 当社は、事業展開する上で、技術・ノウハウ・知的財産権等は重要な位置を占めるため、特許権の取得による保護を図るとともに、これらの保全管理については細心の注意を払っております。また同様に、他社の知的財産権の侵害をすることのないようリスク管理に取り組んでおります。 現在、当社が保有している知的財産権を侵害されている、あるいは、第三者から当社が権利侵害をしている旨の通知等を受領した事実はありませんが、今後、当該事実が生じる可能性は否定できません。この場合、第三者より知的財産権の使用料請求、損害賠償請求及び差止請求が発生する可能性があり、当社の信用低下及びブランドの毀損等により、当社の事業及び業績に重要な影響が及ぶ可能性があります。 ⑥法的規制について 当社の事業運営において、現在、直接的な法的規制は存在しないと認識しております。しかしながら今後、新たな法令等の制定や既存法令の解釈の変更等が行われる可能性があり、その場合には、製品・サービス内容の変更や新たなコストが発生すること等により、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 ⑦小規模組織であることについて 当社は、当事業年度末現在、取締役7人、監査役4人、執行役員及び従業員73人と小規模な組織であり、現在の人員構成における最適と考えられる内部管理体制や業務執行体制を構築しております。当社は、今後の業容拡大及び事業内容の多様化に対応するため、人員の増強、内部管理体制及び執行体制の一層の充実を図っていく方針でありますが、これらの施策が適時適切に進まなかった場合には、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 ⑧新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社は、当社役員及び従業員等に対するインセンティブを目的として新株予約権を発行しております。これらの新株予約権による潜在株式数は当事業年度末現在119,200株(2025年11月30日現在119,200株)であり、発行済株式総数6,583,500株の1.8%に相当しております。将来的にこれらの新株予約権が行使された場合には、当社の一株当たりの株式価値は希薄化し、株価形成に影響が及ぶ可能性があります。なお、新株予約権の詳細は、後記「第4 提出会社の状況 1.株式等の状況 (2)新株予約権等の状況」をご参照ください。 ⑨自然災害やテロ、感染症等の発生について 当社は、自然災害や感染症への対策としてテレワークや時差出勤、ウェブ会議等の導入を進めるなど、これらの発生による事業への影響の軽減に努めております。しかしながら、それらの規模、発生の時期や場所次第では一時的に事業活動を停止せざるを得ない状況となったり、受注減や各種プロジェクトの延期、調達物品の納期遅延等を招いたりする可能性があり、その場合には当社の経営成績等に影響が及ぶ可能性があります。 ⑩特定の取引先への依存度について 当社の取引先であるエヌ・デーソフトウェア株式会社は、介護事業者向けの業務支援システム「ほのぼの」シリーズをSaaSサービスとして提供しており、当社は同社のSaaSサービスのクラウド基盤構築を行っております。当事業年度末における同社への販売実績は、当社の総販売実績に対して19.6%と高い水準にあります。このため、同社からの受注動向次第で当社の業績に影響が及ぶ可能性があります。 これに対して当社は、新たな価値の提供を志向することで同社との関係を強化するとともに、中堅企業、SaaS事業者及び公共団体等の新規顧客の開拓を拡大することで、当社の経営成績に及ぼす悪影響の軽減を図っております。
経営成績の分析 (MD&A)5,820字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態の状況 (資産) 当事業年度末の資産の部は、前事業年度末に比べて1,053,585千円減少し、1,819,168千円となりました。これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産の減少(前事業年度末に比べて752,296千円の減少)、預け金の減少(前事業年度末に比べて156,134千円の減少)、商品及び製品の減少(前事業年度末に比べて84,902千円の減少)、現金及び預金の減少(前事業年度末に比べて72,160千円の減少)、未収還付法人税等の増加(前事業年度末に比べて18,510千円の増加)によるものであります。 (負債) 当事業年度末の負債の部は、前事業年度末に比べて769,733千円減少し、666,720千円となりました。これは主に、買掛金の減少(前事業年度末に比べて632,470千円の減少)、未払法人税等の減少(前事業年度末に比べて64,824千円の減少)、未払消費税等の減少(前事業年度末に比べて28,283千円の減少)、1年内返済予定の長期借入金の減少(前事業年度末に比べて24,281千円の減少)、長期前受金の減少(前事業年度末に比べて23,273千円の減少)によるものであります。 (純資産) 当事業年度末の純資産の部は、前事業年度末に比べて283,851千円減少し、1,152,447千円となりました。これは、自己株式の取得による減少(前事業年度末に比べて305,894千円の減少)、配当金の支払による利益剰余金の減少63,548千円、当期純利益の計上による利益剰余金の増加(前事業年度末に比べて85,590千円の増加)によるものであります。 ②経営成績の状況 当事業年度(2024年10月1日~2025年9月30日)の国内経済は緩やかな回復基調であるものの、ウクライナ情勢や米国の通商政策等により先行き不透明な状況で推移しました。雇用・所得環境の改善や各種政策の効果が緩やかな回復を支えることが期待されますが、米国の通商政策の影響による景気の下振れリスクと金融資本市場の変動、消費者物価の上昇等の影響には引き続き留意が必要な状況です。情報通信業界においては、クラウドやAIなど社会経済活動でのデジタル活用が拡大する一方で、サイバー攻撃の巧妙化によりセキュリティリスクが依然として拡大傾向にあります。 このような環境下、当社は当事業年度を「持続的な成長への基盤固め、成長のための準備を加速する1年」と位置づけ、人財の増強、エンジニア拠点の増床などの積極的な投資を実行するとともに、2つのセグメントそれぞれに3つの柱を再定義し、新規顧客開拓のためのマーケティングの強化と、受注の拡大に取り組みました。 人財の採用は順調に進捗し、当事業年度中に8名を中途採用、7名を新卒採用しました。また、2025年7月にエンジニアハビタットをワンフロア増床しました。 売上高は、既存顧客の仮想化基盤のリプレイス案件と首都圏顧客の案件が寄与した一方で、中規模案件の積み上げが計画どおりに進捗せず、第3四半期で下方修正を余儀なくされるとともに、その後も厳しい状況が続き減収となりました。 営業利益も、利益率の高いハードウェア・ソフトウェア販売案件が低調だったことに加えて、積極的な投資活動に伴って売上原価や販売費及び一般管理費が増加し、大幅な減益となりました。 その結果、当事業年度における売上高は2,634,554千円(前事業年度比15.2%減)、営業利益は124,807千円(前事業年度比65.5%減)、経常利益は127,116千円(前事業年度比64.9%減)、当期純利益は85,590千円(前事業年度比66.5%減)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりです。 (セキュアクラウドシステム事業) セキュアクラウドシステム事業は減収減益でした。 当事業年度は、3つの柱(基幹システムのハイブリッドクラウド、サイバーセキュリティ、スマートファクトリー)の推進に積極的に取り組みました。仮想化基盤のリプレイス案件と首都圏顧客の案件が増加し、ハードウェア販売と業務システムの開発案件も一定の伸びをみせました。反面、中規模案件の積み上げが計画どおりに進捗せず、売上高は前事業年度を下回りました。営業利益も、利益率の高いハードウェア・ソフトウェア販売案件が低調に推移したことに加え、前事業年度からの人員増やエンジニアハビタットの増床等により売上原価、販売費及び一般管理費が増加したことで、前事業年度を下回りました。 その結果、セキュアクラウドシステム事業の売上高は、2,553,436千円(前事業年度比16.6%減)、営業利益は410,626千円(前事業年度比37.9%減)となりました。 (エモーショナルシステム事業) エモーショナルシステム事業は増収、損失幅は縮小となりました。 当事業年度は、MetaWalkersⓇ、MetaAnywhereⓇ、企業・自治体向けメタバースの推進に取り組みました。MetaWalkersⓇは、既存施設のリニューアル案件が回復基調になるとともに、東京オフィスと福岡本社ショールームの体験コーナーを活用した実機デモによる営業活動を継続したことで、各種イベント案件が増加しました。MetaAnywhereⓇは、MetaWalkersⓇの技術とノウハウを元に進化したあらゆる場所に映像体験を届ける新しい空間演出ソリューションで、場所を問わず、どのようなスクリーンや立体物にも高品質な映像を映し出すことが可能であるため、映像演出の様々なニーズに応えることができる製品ですが、着実に成果が生まれてきています。これらにより、売上高は前事業年度を上回り、営業損益も改善しました。 その結果、エモーショナルシステム事業の売上高は、81,117千円(前事業年度比70.4%増)、営業損失は5,165千円(前事業年度は営業損失16,853千円)となりました。 なお、全社営業利益は、各セグメントの営業損益の合計から、報告セグメントに分配していない全社費用280,653千円を差し引いた数値となっています。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費です。 ③キャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動による資金の増加が190,940千円、投資活動による資金の減少が326,714千円、財務活動による資金の減少が393,122千円であったことにより、前事業年度末に比べ528,896千円減少し、476,744千円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により増加した資金は190,940千円(前事業年度は58,418千円の増加)となりました。これは主に、売上債権及び契約資産の減少752,823千円、買掛金の減少632,470千円、税引前当期純利益の計上119,997千円、法人税等の支払額111,738千円、棚卸資産の減少95,474千円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により減少した資金は326,714千円(前事業年度は48,032千円の減少)となりました。これは、定期預金の預入による支出300,000千円、有形固定資産の取得による支出10,593千円、投資有価証券の取得による支出6,000千円、敷金の差入による支出5,720千円、無形固定資産の取得による支出4,401千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により減少した資金は393,122千円(前事業年度は122,679千円の減少)となりました。これは、自己株式の取得による支出305,894千円、配当金の支払62,946千円、長期借入金の返済による支出24,281千円によるものであります。 ④生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当事業年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度 (自 2024年10月1日 至 2025年9月30日)   前年同期比(%) セキュアクラウドシステム事業(千円)   1,787,889   82.5 エモーショナルシステム事業(千円)   53,734   197.4 合計(千円)   1,841,623   83.9 (注)金額は販売価格によっております。 b.受注実績 当事業年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) セキュアクラウドシステム事業   2,398,804   84.4   617,225   80.0 エモーショナルシステム事業   163,900   328.1   95,072   773.6 c.販売実績 当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度 (自 2024年10月1日 至 2025年9月30日)   前年同期比(%) セキュアクラウドシステム事業(千円)   2,553,436   83.4 エモーショナルシステム事業(千円)   81,117   170.4 合計(千円)   2,634,554   84.8 (注)最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前事業年度 (自 2023年10月1日 至 2024年9月30日)   当事業年度 (自 2024年10月1日 至 2025年9月30日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) エヌ・デーソフトウェア株式会社   1,031,500   33.2   516,116   19.6 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 この財務諸表の作成に当たりまして、経営者により、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値に反映されております。これらの見積りについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積りには不確定性が伴うため、実際の結果は、これらと異なることがあります。この財務諸表の作成にあたる重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1.財務諸表等(1)財務諸表 注記事項 (重要な会計方針)」に記載しております。 ②経営成績に重要な影響を与える要因 経営成績に重要な影響を与える要因については「第2 事業の状況 3.事業等のリスク」に記載のとおり、事業環境をはじめとした様々なリスクが存在していることを認識しております。当社が属する情報通信業界においては、技術革新のスピードが早いため、業界動向や環境変化等を把握しながら技術を堅実に積み重ねることで、高品質なサービスを提供し続けることができるよう対応してまいります。 ③経営者の問題意識と今後の方針 「第2 事業の状況 1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載した様々な課題を適切に対処することが必要であると認識しております。常に業界動向等の変化を捉えながら主力事業であるセキュアクラウドシステム事業の事業基盤の強化と、エモーショナルシステム事業の売上拡大を図り、持続性のある成長基盤を築いてまいります。 ④当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当事業年度(2024年10月1日~2025年9月30日)の経営成績の状況は、「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析、(1)経営成績等の状況の概要、②経営成績の状況に記載のとおりであります。 売上高は、既存顧客の仮想化基盤のリプレイス案件と首都圏顧客の案件が寄与した一方で、中規模案件の積み上げが計画通りに進捗せず、第3四半期で下方修正を余儀なくされるとともに、その後も厳しい状況が続き減収となりました。 営業利益も、利益率の高いハードウェア・ソフトウェア販売案件が低調だったことに加えて、積極的な投資活動に伴って売上原価や販売費及び一般管理費が増加し、大幅な減益となりました。 ⑤キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容につきましては、「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要③キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 当社の主な資金需要は、各事業の営業活動に必要な商品の仕入、販売費及び一般管理費の営業費用並びに各種税金の納付等であります。これらの資金需要は、営業キャッシュ・フローから生じる自己資金によって賄っております。 資金の流動性につきましては、経常運転資金に十分対応できる手元資金の確保に努めており、当期末現在の現金及び現金同等物は、476,744千円となっております。また、資金の流動性に支障をきたす事態の発生に備えて、金融機関との間で合計330,000千円の当座貸越契約を締結し、一定の流動性を維持できる体制を確保しております。

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開示資料

出典

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