概要
ベイシスは、通信・電力・ガスなどのインフラ事業者向けに、通信インフラの設計・施工・運用・保守を手掛ける独立系エンジニアリング企業である。自社開発の現場作業DXクラウド「BLAS」やRPA・AIを活用し、アナログな現場業務の効率化を推進する。東京都港区に本社を置き、全国6都市に営業拠点を持つ。2021年6月に東証マザーズ(現グロース)に上場。2025年6月期の売上高は約80億円、従業員581名。
インフラテック事業の単一セグメント
当社グループは「インフラテック事業」という単一の報告セグメントで構成される。通信インフラ構築のノウハウに最新テクノロジーを掛け合わせた事業であり、具体的にはモバイルエンジニアリングサービスとIoTエンジニアリングサービスを二本柱とする。モバイルでは携帯電話基地局の設計・施工・インテグレーション・運用保守を提供し、IoTではスマートメーターなどの機器設置・ネットワーク構築・保守を手掛ける。他にサーバー・ネットワークのITインフラ領域やRPAツール販売・導入支援も行う。
フロー型とストック型が混在する収益構造
売上は請負契約によるフロー型(基地局工事や機器設置)と、客先常駐や保守契約によるストック型に大別される。ストック型は複数年にわたる継続契約が多く、収益の安定化に寄与する。2025年6月期の売上高は79億84百万円(前期比17.0%増)、営業利益は1億77百万円(同119.5%増)と改善した。一方、特定顧客への依存が依然として大きく、ソフトバンクグループ向けが売上の38.0%、東京電力パワーグリッド向けが12.0%を占める。
全国6拠点と522社の協力会社ネットワーク
営業拠点は仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡の6都市に配置し、北海道・九州を含む全国対応を可能とする。また、外注先ネットワーク「ベイシスパートナーズ」には2025年6月末時点で522社が登録する。これらの協力会社は人材派遣・工事・システム開発など多様な業種で構成され、大規模な全国案件でも柔軟に人員を確保できる体制を持つ。専属契約ではなく、協力会社は自社の得意分野の案件のみ受注できる特徴がある。
業界の中での役割は通信・電力・ガス等のインフラ事業者向けエンジニアリングサービスプロバイダーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
01通信インフラ(携帯電話)主力
携帯電話基地局の施工、インテグレーション、運用監視・保守を提供。主要顧客は通信事業者。客先常駐型のプロジェクト支援が強みで、4G、5G、Wi-Fi等主要通信方式に幅広く対応。自社開発システム「BLAS」やRPA・AIを活用し効率化を実現。
主要顧客通信事業者
- モバイルエンジニアリングサービス
- 携帯電話基地局の設計・施工・運用・保守を一貫して提供。エリア設計、置局施工、インテグレーション、運用監視・保守を含む。
02IoTインフラ(電力・ガス・鉄道等)準主力
電力・ガスなどの生活インフラ事業者や、鉄道・駐車場・小売などのIoTインフラ事業者向けに、IoT機器の設置・交換、ネットワーク構築、運用・監視サービスを提供。主要顧客は通信事業者、通信機器メーカー、電力会社、ガス会社。
主要顧客通信事業者、通信機器メーカー、電力会社、ガス会社
- IoTエンジニアリングサービス
- IoT機器の仕様検討・設置、ネットワーク構築、運用監視・保守を提供。
03その他(ITインフラ)副次
現場業務で培ったノウハウを基に、サーバーやネットワーク等のITインフラ領域のエンジニアリング、RPAツールの販売、RPA導入支援を提供。
製品と技術
自社開発クラウド「BLAS」とその機能
BLAS(ブラス)は、通信インフラ構築に特化したプロジェクト管理システム。これまでFAXやメールで行っていた工程管理を一元化し、作業員がスマートフォンから写真をアップロードするだけで自動的に作業報告書が作成される。管理者側ではクラウド上のAIによる画像認識で品質確認を自動化。エラーの自動検出、データの自動更新、照合作業の自動化により、ヒューマンミスを削減し業務効率を高める。2023年9月からSaaSとして外販を開始し、導入企業数は順調に増加している。
モバイルエンジニアリングにおける技術領域
基地局のエリア設計・置局・施工では、無線ネットワーク解析やエリア検討、免許申請までをカバー。インテグレーションでは、4G・5G・Wi-Fi・WiMAX・AXGP・LoRaなど多様な無線機に対応し、データ投入・設定・ソフトウェアアップグレードを行う。運用監視・保守では、通信障害の検知から原因調査、現地対応管理まで一貫して提供。自社工事部門との連携により、障害発生時の迅速な現場対応が強み。
IoTエンジニアリングとスマートメーター対応
IoTエンジニアリングサービスでは、電力・ガス会社向けにスマートメーターの設置・交換、ネットワーク構築、運用監視・保守を提供。鉄道・駐車場・小売などのIoTインフラ事業者にも同様のサービスを展開。仕様検討から機器設置、動作確認、不具合監視まで行う。BLASとAI・RPAを組み合わせた進捗管理や画像照合により、作業ミス防止と工数削減を実現。機器設置はフロー型、保守・運用はストック型として収益の両輪をなす。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
小規模SaaS、低収益で成長途上
ベイシスは情報・通信業に属し、SaaS型サービスを提供する小規模企業である。売上高は約70億円と同業他社と比較して小規模だが、直近の営業利益率は1.5%と低く、収益性改善が課題。同業のL is Bやソラコムと比べても規模・利益率で劣後する。ただし、2025年6月期には売上80億円、営業利益率2.5%への成長が見込まれており、収益改善の兆しがある。業界内ではニッチなポジションを占め、特定分野でのシェア拡大が期待される。
強み
- 継続的な課金収入により安定的な売上基盤を構築しつつある。
- 2023年6月期から2025年6月期にかけて売上高が69→80億円と拡大。
- 特定業界向けのSaaSサービスで差別化し、大手との競合を回避。
- 少人数で効率的な開発・運営が可能な組織体制。
課題
- 営業利益率が2%未満と低く、競合と比較しても見劣りする。
- 売上高70億円程度で、同業大手に対して競争力で劣る。
- 新規顧客獲得や既存顧客の離脱防止が課題。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がベイシス
時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4014カラダノート | 34億円 | 38.5倍 |
| 2 | 3710ジョルダン | 34億円 | 9.3倍 |
| 3 | 3753フライトソリューションズ | 34億円 | — |
| 4 | 476A辻・本郷ITコンサルティング | 34億円 | 29.1倍 |
| 5 | 4068ベイシス | 33億円 | 29.0倍 |
| 6 | 5256Fusic | 33億円 | 60.1倍 |
| 7 | 4447ピー・ビーシステムズ | 33億円 | 32.1倍 |
| 8 | 4429リックソフト | 33億円 | 12.3倍 |
| 9 | 3719AIストーム | 33億円 | 18.3倍 |
| 10 | 3680ホットリンク | 33億円 | — |
| 11 | 9466アイドママーケティングコミュニケーション | 33億円 | 17.8倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 29件
広島で有限会社として創業した2000年
2000年7月、資本金300万円で広島県広島市安佐南区に有限会社サイバーコネクションを設立。当初は小規模なIT関連サービスからスタートしたとみられる。2002年1月に本社を広島市中区へ移転し、2005年9月には資本金を1,000万円に増資して株式会社へ組織変更。この間、2006年1月に一般労働者派遣事業認可を取得し、人材派遣・エンジニアリングサービスへと事業基盤を広げた。
東京進出と全国拠点展開を進めた2006年
2006年4月、本社を東京都品川区に移転し、広島本社を支店に変更。東京への拠点シフトにより、通信キャリアや大手インフラ企業との取引拡大を狙った。同年7月に名古屋支店、10月に仙台支店、11月に福岡支店、2007年3月に大阪支店、7月に札幌支店を相次いで開設。全国6都市に拠点網を完成させ、同時に有料職業紹介事業認可も取得し、人材サービス領域も強化した。
子会社設立と事業多角化の2011~2013年
2011年11月にエンジニアリング専門子会社として株式会社サイバーコネクションエンジニアリングを設立。2012年8月にはCCソリューションとCCアドバンスを設立し、ソリューション事業とアドバンス事業を分離。2013年7月にはベイシスエナジーシステム株式会社を設立し、エネルギー分野へ進出。この時期、資本金も段階的に増やし、2012年3月に5,000万円、2014年6月には9,347万円に達した。
ホールディングス化を経てベイシス株式会社へ再編した2014~2017年
2014年2月、株式会社サイバーコネクションをベイシスホールディングス株式会社に商号変更し、グループ統括会社化。2015年4月にはインフラエンジニアリング事業を「インフラテック事業」へと拡大し、IoTインフラ・ネットワーク構築などIoTエンジニアリングサービスを開始。2017年6月、グループ再編によりベイシスアドバンスをベイシスエンジニアリングへ、ベイシスイノベーションをベイシスソリューションへ吸収合併。同年10月、ベイシスエンジニアリングとベイシスソリューションをホールディングス本体へ吸収合併し、同日にベイシス株式会社へ商号変更した。
RPA販売開始と東証マザーズ上場の2018~2021年
2018年7月、RPAツール販売を開始し、インフラ業務の自動化ソリューションを提供し始める。2021年6月、東京証券取引所マザーズ市場(現グロース)に株式を上場。上場時の売上高は49億円(2021年6月期)で、その後も成長を続ける。上場により資金調達力と知名度を高め、IoTエンジニアリングへの注力を加速する。
本社移転と拠点再編の2023年
2023年3月、本社を東京都港区芝公園に移転。同年6月には札幌支店を閉鎖し、採算性や戦略的な拠点配置を見直した。2025年6月期の売上高は約80億円に達し、IoTエンジニアリングサービスがけん引役となる。営業利益率も改善し、自社開発システムBLASのSaaS販売を始めるなど、デジタル技術による高付加価値化を進めている。
年表29件を開く
2000年代
- 2000年7月創業資本金3,000千円にて広島県広島市安佐南区に有限会社サイバーコネクションを設立
- 2002年1月本社を広島県広島市中区に移転
- 2005年9月資本金を10,000千円に増資し、株式会社サイバーコネクションに組織変更
- 2006年1月一般労働者派遣事業認可を取得
- 2006年4月商号変更本社を東京都品川区に移転し、広島本社を支店に変更
- 2006年7月創業愛知県名古屋市に名古屋支店を設立
- 2006年10月有料職業紹介事業認可を取得
- 2006年10月創業宮城県仙台市に仙台支店を設立
- 2006年11月創業福岡県福岡市に福岡支店を設立
- 2007年3月創業大阪府大阪市に大阪支店を設立
- 2007年7月創業北海道札幌市に札幌支店を設立
- 2009年1月登録点検事業者登録
- 2009年2月一般建設業許可(電気通信工事業)を取得
- 2009年7月資本金を15,000千円に増資
- 2009年12月IS027001認証取得
2010年代
- 2011年11月創業株式会社サイバーコネクションエンジニアリングを設立
- 2012年3月資本金を50,000千円に増資
- 2012年8月創業株式会社CCソリューションを設立
- 2012年8月創業株式会社CCアドバンスを設立
- 2013年7月創業ベイシスエナジーシステム株式会社を設立
- 2014年2月商号変更株式会社サイバーコネクションをベイシスホールディングス株式会社に商号変更
- 2014年6月資本金を93,470千円に増資
- 2015年4月インフラエンジニアリング事業をインフラテック事業へ拡大 IoTインフラ・ネットワーク構築・運用保守などIoTエンジニアリングサービスを開始
- 2017年6月M&Aベイシスアドバンス株式会社をベイシスエンジニアリング株式会社へ吸収合併 ベイシスイノベーション株式会社をベイシスソリューション株式会社へ吸収合併
- 2017年10月M&Aベイシスエンジニアリング株式会社とベイシスソリューション株式会社をベイシスホールディングス株式会社へ吸収合併し、同日にベイシス株式会社に商号変更
- 2018年7月RPAツール販売を開始
2020年代
- 2021年6月上場東京証券取引所マザーズ市場(現グロース市場)に株式を上場
- 2023年3月本社を東京都港区に移転
- 2023年6月札幌支店を閉鎖
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/6期の経営方針より
会社は3つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高2026年6月期まで9,612百万円
- EBITDA2026年6月期まで753百万円
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
中核事業の維持・拡大
携帯キャリアの設備投資抑制が続く中、6G導入に向けた情報収集と体制維持、新規顧客へのアプローチを進め、モバイルエンジニアリングサービスの収益基盤を維持・拡大する。
- 02
IoT事業の圧倒的成長
機器設置のフロー案件から監視・保守のストック案件へ拡大。自社開発の現場作業DXクラウド「BLAS」をSaaSやBPaaSとして外販し、M&Aも活用してIoTエンジニアリングサービスを第2の柱に育てる。
- 03
ITインフラ事業の立ち上げ
サーバー・ネットワーク関連のITインフラ領域に進出。保守領域から参入し、高単価な上流工程へ事業を拡大する計画。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 5期分
グループ全体で581人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は515万円で、4期前と比べて+13.9%。平均年齢は37.1歳、平均勤続年数は6.3年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年6月 | 452 | 36.1 | 5.1 | 334 | — |
| 2022年6月 | 450 | 35.6 | 5.2 | 340 | — |
| 2023年6月 | 469 | 36.0 | 5.5 | 365 | — |
| 2024年6月 | 455 | 36.1 | 6.1 | 568 | 18 |
| 2025年6月 | 515 | 37.1 | 6.3 | 581 | 34 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年6月期の売上高は84億円、営業利益は2億円。前期と比べると増収増益で、売上が+5.0%、利益が+0.0%。
会社が出している今期の予想2027年6月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 99億円 | 84億円 |
| 営業利益 | 3億円 | 2億円 |
| 純利益 | 2億円 | 1億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年4Qで、売上は42億円、営業利益は1億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+2.4%、営業利益は+0.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年3Q | 21 | 2 | 9.5 | 2 |
| 2023年4Q | 15 | — | — | 0 |
| 2024年1Q | 14 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2024年2Q | 15 | −1 | −6.7 | −1 |
| 2024年3Q | 18 | 1 | 5.6 | 1 |
| 2024年4Q | 21 | 1 | 4.8 | 0 |
| 2025年2Q | 39 | 1 | 2.6 | 1 |
| 2025年4Q | 41 | 1 | 2.4 | 0 |
| 2026年2Q | 42 | 1 | 2.4 | 1 |
| 2026年4Q | 42 | 1 | 2.4 | 0 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 10期分
2017年6月期からの10期で、売上は17億円から84億円へ4.9倍に増えた。直近期の営業利益率は2.4%。売上は2期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| ベイシスアドバンス株式会社をベイシスエンジニアリング株式会社へ吸収合併 ベイシスイノベーション株式会社をベイシスソリューション株式会社へ吸収合併 | |||||
| 2017年6月 | 17 | — | 1 | — | 0 |
| 2018年6月 | 30 | — | 2 | — | 2 |
| 2019年6月 | 31 | — | 1 | — | 1 |
| 2020年6月 | 33 | — | 1 | — | 1 |
| 東京証券取引所マザーズ市場(現グロース市場)に株式を上場 | |||||
| 2021年6月 | 49 | — | 4 | — | 2 |
| 2022年6月 | 63 | — | 5 | — | 3 |
| 2023年6月 | 69 | — | 4 | — | 3 |
| 2024年6月 | 68 | 1 | 1 | 1.5 | 0 |
| 2025年6月 | 80 | 2 | 2 | 2.5 | 1 |
| 2026年6月 | 84 | 2 | 2 | 2.4 | 1 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年6月期
売上高84億円のうち、営業利益として残るのは2億円で2.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の1.2%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。
- 費用事業を回すためにかかったお金97.6%82億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.4%2億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 7期分
2025年6月期は営業CFが5億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは4億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は9億円で、売上の1.3ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019年6月 | 4 | 0 | −3 | 4 | 7 |
| 2020年6月 | 2 | 0 | −1 | 2 | 8 |
| 2021年6月 | −1 | 0 | 3 | −1 | 9 |
| 2022年6月 | 0 | −1 | 0 | −1 | 9 |
| 2023年6月 | 1 | −1 | 3 | 0 | 11 |
| 2024年6月 | 0 | −3 | 2 | −3 | 10 |
| 2025年6月 | 5 | −1 | −5 | 4 | 9 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 9期分
2025年6月期の総資産は37億円。このうち返さなくてよい自己資本が20億円で、自己資本比率は55.1%(業種中央値63.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2017年6月 | 13 | 3 | 10 | 22.5 |
| 2018年6月 | 19 | 5 | 14 | 26.3 |
| 2019年6月 | 16 | 6 | 10 | 35.2 |
| 2020年6月 | 17 | 6 | 11 | 37.2 |
| 2021年6月 | 27 | 12 | 15 | 46.3 |
| 2022年6月 | 30 | 17 | 13 | 55.1 |
| 2023年6月 | 36 | 20 | 16 | 55.0 |
| 2024年6月 | 40 | 20 | 20 | 49.4 |
| 2025年6月 | 37 | 20 | 17 | 55.1 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で605社中404位あたり、逆に低いのは営業利益率で605社中478位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,762で、1年前と比べて-10.9%。過去52週の値幅のなかでは47%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 29.0倍 |
| PER (会社予想) | 16.7倍 |
| PBR | 1.51倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
1ヶ月で-5.2%と緩やかな下落基調。25日線(1674円)を-2.3%下回り、75日線(1746円)も割り込んでいる。52週安値(1551円)に接近し、底堅さが問われる局面。出来高は低調で方向感に欠ける。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)。
PERは26.2倍で業界平均30.2倍をやや下回り、PBRは1.40倍で業界平均3.51倍を大きく下回る。ROEは4.8%と低く、無配当が続く。売上高は横ばいで利益が減少傾向。PER・PBRの低さは割安感があるが、収益性や成長性に乏しく、ほぼ妥当な水準と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 29.0倍 | 47.9倍 |
| PER (予想) | 16.7倍 | — |
| PBR | 1.51倍 | 2.96倍 |
| ROE | 4.8% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
売上高は63~80億円と横ばいから緩やかな成長。2025/6期は営業利益率2.5%と低水準。PER26倍とITセクター平均並み。強気派は公共案件等の安定性や利益改善余地を評価、弱気派は成長性の低さと利益率の改善遅れを指摘。
- 安定した受注基盤
公共・金融など景気連動しにくい分野
- 利益改善の可能性
2025/6期営業利益率2.5%、改善余地大
- 株価低迷で割安感
PBR1.4倍、PER26倍と過熱感なし
- 2025年6月期増収増益で回復基調2025年6月期影響中
売上高80億円、営業利益2億円。前期比倍増で利益改善
- 営業利益率2.5%への改善2025年6月期影響中
利益率2.5%、前期1.47%から回復。収益性向上進む
- 新規案件獲得による成長期待2026年6月期見通し影響弱
受注拡大でさらなる増収見込み。過去最高益更新も
- ROE4.8%から改善余地中期的影響弱
ROE4.8%と低水準。利益拡大で改善すれば株価評価向上
- 成長性の欠如
過去3期売上高ほぼ横ばい
- 利益率低調
営業利益率1.47%→2.5%、改善鈍い
- 競争激化
SI業界は価格競争が厳しい
- 2024年6月期営業利益1億円への落ち込み2024年6月期実績影響強
前期比営業利益急減。業績不安定さがリスク
- 市場規模小さく成長限界中期的影響中
売上高80億円台で成長鈍化。新規事業開拓が必要
- 人材依存度の高さ継続影響中
少数精鋭で人材流出が業績直撃するリスク
- 配当なしで株主還元不足次回株主総会影響弱
無配継続。収益安定後の配当開始期待も不透明
- 受注高
- 将来の売上を占う先行指標
- 営業利益率
- 収益性改善の程度を確認
株主
有価証券報告書より
2025年6月期末の株主数は延べ1,342人。区分でいちばん多いのは個人・その他で48.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が49.9%を占め、残る50.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年6月% | 2022年6月% | 2023年6月% | 2024年6月% | 2025年6月% |
|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 41.2 | 47.6 | 45.4 | 44.4 | 48.0 |
| 事業法人 | 50.9 | 49.3 | 43.1 | 43.2 | 42.7 |
| 金融機関 | 1.5 | 0.2 | 8.4 | 8.1 | 7.2 |
| 外国法人 | 2.2 | 1.3 | 1.9 | 1.7 | 1.3 |
| 自己株式 | — | — | — | — | 1.3 |
| 証券会社 | 4.2 | 1.6 | 1.2 | 2.6 | 0.8 |
| 外国人個人 | — | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | ワイズマネージメント株式会社 | 41.17 |
| 02 | 吉村 公孝 | 17.27 |
| 03 | 株式会社日本カストディ銀行(証券投資信託口) | 7.12 |
| 04 | ベイシスグループ従業員持株会 | 5.31 |
| 05 | 光通信株式会社 | 1.33 |
| 06 | ミヤザキ ヒロユキ | 1.28 |
| 07 | 山下 淳史 | 0.74 |
| 08 | 勝見 憲一郎 | 0.64 |
| 09 | J.P.MORGAN SECURITIES PLC(常任代理人 JPモルガン証券株式会社) | 0.64 |
| 10 | 楽天証券株式会社 | 0.53 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-07-08吉村 公孝新規の大量保有報告17.24%
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 10期分
1株利益は10期で+109%、1株純資産は9期で−88%。直近期のROEは4.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 |
|---|---|---|---|---|
| 2017年6月 | −715 | 9,220 | — | — |
| 2018年6月 | 6,762 | 15,982 | 42.3 | — |
| 2019年6月 | 39 | 359 | 11.6 | — |
| 2020年6月 | 45 | 404 | 11.7 | — |
| 2021年6月 | 152 | 704 | 25.5 | 34.7 |
| 2022年6月 | 178 | 903 | 22.4 | 17.6 |
| 2023年6月 | 151 | 1,053 | 15.5 | 14.7 |
| 2024年6月 | 9 | 1,060 | 0.9 | 171.9 |
| 2025年6月 | 52 | 1,101 | 4.8 | 38.3 |
| 2026年6月 | 61 | — | — | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
経営陣
8名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/6期の役員報酬は総額100百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 吉村公孝 | 代表取締役社長 | 53 | 324,500 |
| 佐藤倫大 | 取締役 営業本部長 | 40 | 4,830 |
| 田中裕輔 | 取締役(モバイル・ITサービス本部、IoTサービス本部担当) | 46 | 3,556 |
| 植松祐二 | 取締役 | 53 | — |
| 赤星慶輔 | 監査役(常勤) | 68 | — |
| 田中新 | 監査役(非常勤) | 64 | — |
| 坪川郁子 | 監査役(非常勤) | 48 | — |
| 今井未来也 | 取締役 経営管理本部長 | 48 | — |
役員報酬の内訳2025/6期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 株式報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 4 | 81 | 1 | 1 | 83 | 21 |
| 社外取締役 | 5 | 17 | — | — | 17 | 3 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/6期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容2,673字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,666字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク5,326字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,180字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第26期(2025/07/01-2026/06/30)2026-02-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第25期(2024/07/01-2025/06/30)2025-09-25
- 半期報告書半期報告書-第25期(2024/07/01-2025/06/30)2025-02-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第24期(2023/07/01-2024/06/30)2024-09-30
- 四半期報告書四半期報告書-第24期第3四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-15
- 四半期報告書四半期報告書-第24期第2四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第24期第1四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第23期(2022/07/01-2023/06/30)2023-09-29
- 四半期報告書四半期報告書-第23期第3四半期(2023/01/01-2023/03/31)2023-05-12
- 四半期報告書四半期報告書-第23期第2四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第23期第1四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
- 有価証券報告書有価証券報告書-第22期(令和3年7月1日-令和4年6月30日)2022-09-30
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