概要
日本ファルコムは「軌跡」シリーズや「イース」シリーズで知られるゲームソフト開発会社である。PC・家庭用ゲーム機向けRPGを主力とし、従業員69名の少人数体制ながら高付加価値作品を継続的にリリースする。2024年9月期の売上高は2,612百万円、営業利益は1,340百万円、経常利益率は約50%と高い収益性を示す。東京証券取引所グロース市場に上場している。
製品部門とライセンス部門の二本柱
当社はゲームソフトの企画・開発・販売を主たる業務とし、製品部門とライセンス部門の二部門で事業を展開する。製品部門では自社開発のRPGゲームソフトや音楽CDの企画・制作・販売を行う。ライセンス部門では、自社ゲームの他機種向け開発・販売ライセンス、海外への現地語版販売ライセンス、モバイル向けライセンス、ダウンロード販売ライセンスなどを許諾し、契約一時金やランニングロイヤリティー収入を得る。2024年9月期の部門別売上高は、製品部門が731百万円(前期比13.2%増)、ライセンス部門が1,881百万円(同0.2%増)であり、収益の約72%をライセンス部門が占める。
少人数経営と高い収益性
2024年9月期の従業員数は69名と極めて少人数であるが、売上高2,612百万円に対し営業利益1,340百万円(営業利益率約51%)、当期純利益903百万円を達成している。自己資本比率は約95%(純資産10,877百万円、総資産11,495百万円)と財務体質は極めて健全である。配当性向も高く、株主還元に積極的である。少人数で高収益を生み出す背景には、自社内での一貫開発による効率性と、過去に開発したIPのライセンス収入が安定的に寄与するビジネスモデルがある。
グローバル展開の現状
ライセンス部門を通じて、自社ゲームコンテンツを北米・欧州・アジア地域へ展開している。日本語版に加え、英語版、繁体字中国語版、韓国語版、仏語版などを現地のパートナーと協力して販売。2025年9月に発売した「空の軌跡 the 1st」はNintendo Switch/Nintendo Switch 2/PS5/Steam向けに全世界同時発売を実現した。スマートフォン向けアプリ「英雄伝説 ガガーブトリロジー」の展開や、キャラクターを利用したコラボレーション企画、各種イベントも実施している。海外売上高の内訳は開示されていないが、ライセンス収入の大部分は海外からのロイヤリティーと推測される。
業界の中での役割はゲームソフト開発・販売会社にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2025/9期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| ライセンス部門 | 19億円 | 73.1% | — | — |
| 製品部門 | 7億円 | 26.9% | — | — |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01家庭用ゲーム機向けゲームソフト主力
主にロールプレイングゲームの企画、制作、開発、販売を行い、世界観、シナリオ、グラフィックス、音楽、操作性を自社内で創り出す。
- ゲームソフト(RPG)
- 物語の主人公を操作して冒険や謎解きを進めるゲーム。自社で企画・開発し、家庭用ゲーム機向けに販売する。
- 音楽CD
- 自社ゲームのサウンドトラックなど、音楽CDの企画、制作、販売。
02ライセンス事業準主力
自社ゲームソフトの家庭用ゲーム機向け開発・販売のライセンス許諾、海外への現地語化・販売ライセンス許諾、モバイルサービス提供ライセンス、ダウンロード販売ライセンス、書籍等の制作・販売ライセンス許諾を行う。
製品と技術
累計900万本を超える「軌跡」シリーズ
「軌跡」シリーズは、英雄伝説シリーズのサブシリーズとして展開するRPGであり、累計販売本数は900万本を超える。複雑なストーリーと緻密な世界観で知られ、「空の軌跡」「零の軌跡」「閃の軌跡」「創の軌跡」「黎の軌跡」「界の軌跡」などのタイトルがある。2025年9月にはシリーズ最新作「空の軌跡 the 1st」をNintendo Switch/Nintendo Switch 2/PS5/Steam向けに全世界同時発売した。同シリーズは家庭用ゲーム機向けの自社パッケージ販売に加え、PC向けダウンロード販売や海外版のライセンス展開も行われている。
アクションRPGの「イース」シリーズ
「イース」シリーズは当社を代表するアクションRPGであり、1987年の第1作から続くロングセラーシリーズである。2024年9月期にはPS5向けに「イースⅧ -Lacrimosa of DANA-」「イースⅨ -Monstrum NOX-」を、Nintendo Switch 2向けに「イースX -Proud NORDICS-」を発売した。また、Nintendo Switch向けに「イース・メモワール -セルセタの樹海-」を発売。海外版も多数展開しており、2024年10月には「イースⅩ -NORDICS-」の英仏語版をリリースした。最新作は2025年8月にNintendo Switch 2/Steam向けに繁体字簡体字中国語版・韓国語版も発売されている。
音楽CDとその他IPの展開
ゲームソフトのサウンドトラックを音楽CDとして企画・制作・販売している。2024年9月期には「英雄伝説 界の軌跡 -Farewell, O Zemuria- オリジナルサウンドトラック」と「ZEMURIA GRAND ODYSSEY 19999-XXXXX」の2作品を発売した。また、スマートフォン向けRPG「英雄伝説 ガガーブトリロジー」の配信や、キャラクターグッズのライセンス許諾、他社コンテンツとのコラボレーションなど、IPの多角的な活用を進めている。アニメ化や各種イベントも行われ、ブランド価値の向上に寄与している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
ゲーム開発のニッチ王者、極高利益率
日本ファルコムはPC・家庭用ゲームソフトの開発・販売を行う独立系ゲームメーカー。「軌跡シリーズ」「イースシリーズ」など人気IPを持つ。売上高25億円と小規模ながら、営業利益率は50%超と極めて高く、同業他社(ソラコム、ハッチ・ワークなど)を大きく上回る。収益の大部分が既存IPからのライセンス・ダウンロード販売であり、新作開発リスクはあるものの、ニッチ市場で確固たるファン層を持つ。
強み
- 「軌跡」「イース」等長期シリーズで固定ファン層を獲得。
- 営業利益率50%超で、業界トップクラスの収益性。
- 小規模チームで効率的な開発を行い、コストを抑制。
- 既存IPのリマスター・移植により安定収益を確保。
課題
- 25億円程度で拡大が難しく、ヒット作依存のリスク。
- 新シリーズ開発が既存IPの影に隠れがちで挑戦的。
- 任天堂・PSなどハード動向の影響を受けやすい。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字が日本ファルコム
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 5592くすりの窓口 | 302億円 | 10.0倍 |
| 2 | 4839WOWOW | 290億円 | 22.0倍 |
| 3 | 4165プレイド | 288億円 | 37.7倍 |
| 4 | 5574ABEJA | 287億円 | 56.8倍 |
| 5 | 3922PR TIMES | 286億円 | 12.1倍 |
| 6 | 3723日本ファルコム | 282億円 | 17.9倍 |
| 7 | 4320CEホールディングス | 281億円 | 17.4倍 |
| 8 | 9702アイ・エス・ビー | 272億円 | 16.4倍 |
| 9 | 4662フォーカスシステムズ | 270億円 | 10.7倍 |
| 10 | 4058トヨクモ | 267億円 | 19.7倍 |
| 11 | 4499Speee | 265億円 | — |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 3件
1981年に前身会社が設立された原点
当社の起源は1981年3月9日に設立された旧日本ファルコム株式会社(現株式会社ファルコム)にある。同社は東京都立川市に本店を置き、ゲームソフトの企画・開発を手がけていた。当社はこの旧会社からゲームソフト事業を分離する形で設立されるため、ブランドやIP、開発ノウハウはこの1981年からの歴史を継承している。旧会社の存在なくして現在の「軌跡」シリーズや「イース」シリーズは生まれていない。
2001年11月の新設分割による事業分離
2001年11月、旧日本ファルコム株式会社からゲームソフトの企画・制作・開発及び販売業務を分離することを目的として、新設分割により日本ファルコム株式会社が設立された。本店所在地は東京都立川市曙町一丁目14番13号、資本金は10,000千円。この分割により、開発部門が独立した法人として運営されることとなり、経営の専門性と効率性が高められた。
2001年12月の吸収分割で販売機能を統合
設立から1ヶ月後の2001年12月、株式会社ファルコムドットコム(1988年6月23日設立)から吸収分割により、ファルコムブランド製品の企画・制作・販売(通信販売事業)及びデザイン等の企画・制作業務を承継した。これにより、開発と販売の両機能が一つの企業体に集約され、製品の企画から販売までの一貫体制が整った。株式会社ファルコムドットコムは旧日本ファルコムグループの販売子会社であり、この統合でグループの再編が完了した。
2003年12月のマザーズ上場
2003年12月、東京証券取引所マザーズ(現グロース市場)に株式を上場した。上場時の市場区分は成長企業向けのマザーズであり、当時まだ小規模だった同社の将来性が評価された。上場により資金調達の手段を得るとともに、企業としての知名度を高め、優秀な人材の獲得やライセンス事業の拡大につなげた。上場以降も少人数体制を維持しながら、安定的に黒字を計上し続けている。
年表3件を開く
2000年代
- 2001年11月創業ゲームソフトの企画、制作、開発及び販売業務を分離することを目的として旧日本ファルコム株式会社(設立:1981年3月9日、本店所在地:東京都立川市、現株式会社ファルコム)から新設分割により設立(本店所在地:東京都立川市曙町一丁目14番13号、資本金:10,000千円)
- 2001年12月創業ファルコムブランド製品の企画、制作及び販売(通信販売事業)及びデザイン等の企画並びに制作業務を承継することを目的として株式会社ファルコムドットコム(設立:1988年6月23日、本店所在地:東京都立川市)から吸収分割により業務を承継
- 2003年12月上場東京証券取引所マザーズ(現グロース)に株式を上場
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/9期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
攻めと守りのバランス経営
家庭用ゲーム機やスマートフォンアプリ、オンラインゲームへの新規分野挑戦と開発技術革新を攻めとし、スピード・品質向上や人材育成を守りとして、攻守バランスの取れた経営基盤を構築する。
- 02
マルチプラットフォーム展開の推進
保有するゲームコンテンツをパソコン、家庭用ゲーム機、スマートフォン、オンラインゲーム等の各種プラットフォームへ幅広く展開。自社開発とライセンス許諾を国内外で効果的に行い、ブランド認知度を高め収益最大化を図る。
- 03
人材の採用・育成強化
コンテンツメーカーとして競争力を高めるため、業界の老舗として培ったノウハウ・技術・価値観を伝承し、組織の中核を担う創造力豊かな人材の育成に取り組む。
- 04
スピード経営の実現
企画・開発・広報・販売の業務サイクルを的確かつスピーディーに進め、社内活性化とコンテンツ供給ペースの向上を図る。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で69人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は557万円で、9期前と比べて−0.0%。平均年齢は39.3歳、平均勤続年数は14.8年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年9月 | — | — | — | 46 | — |
| 2017年9月 | — | — | — | 54 | — |
| 2018年9月 | — | — | — | 57 | — |
| 2019年9月 | 557 | 35.0 | 11.4 | 60 | — |
| 2020年9月 | 513 | 37.1 | 12.7 | 60 | — |
| 2021年9月 | 542 | 37.4 | 13.1 | 63 | — |
| 2022年9月 | 521 | 37.6 | 13.3 | 62 | — |
| 2023年9月 | 566 | 38.8 | 14.0 | 65 | — |
| 2024年9月 | 560 | 39.4 | 14.6 | 66 | 1,818 |
| 2025年9月 | 557 | 39.3 | 14.8 | 69 | 1,884 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年9月期の売上高は26億円、営業利益は13億円。前期と比べると増収増益で、売上が+4.0%、利益が+8.3%。
会社が出している今期の予想2026年9月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 36億円 | 26億円 |
| 営業利益 | 22億円 | 13億円 |
| 純利益 | 15億円 | 9億円 |
| 1株あたり配当 | ¥10 | ¥10 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年3Qで、売上は7億円、営業利益は3億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+75.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年2Q | 7 | 5 | 71.4 | 4 |
| 2023年3Q | 4 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2023年4Q | 10 | — | — | 4 |
| 2024年1Q | 7 | 4 | 57.1 | 3 |
| 2024年2Q | 3 | 1 | 33.3 | 1 |
| 2024年4Q | 15 | 7 | 46.7 | 5 |
| 2025年2Q | 6 | 1 | 16.7 | 0 |
| 2025年4Q | 20 | 12 | 60.0 | 9 |
| 2026年2Q | 15 | 10 | 66.7 | 7 |
| 2026年3Q | 7 | 3 | 42.9 | 2 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2012年9月期からの14期で、売上は13億円から26億円へ2.0倍に増えた。直近期の営業利益率は50.0%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年9月 | 13 | — | 3 | — | 2 |
| 2013年9月 | 18 | — | 7 | — | 4 |
| 2014年9月 | 25 | — | 13 | — | 8 |
| 2015年9月 | 16 | — | 7 | — | 5 |
| 2016年9月 | 15 | — | 6 | — | 4 |
| 2017年9月 | 21 | — | 10 | — | 6 |
| 2018年9月 | 24 | — | 13 | — | 8 |
| 2019年9月 | 25 | — | 15 | — | 10 |
| 2020年9月 | 25 | — | 14 | — | 9 |
| 2021年9月 | 25 | — | 14 | — | 10 |
| 2022年9月 | 25 | — | 16 | — | 10 |
| 2023年9月 | 25 | — | 13 | — | 9 |
| 2024年9月 | 25 | 12 | 12 | 48.0 | 9 |
| 2025年9月 | 26 | 13 | 14 | 50.0 | 9 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年9月期
売上高26億円のうち、営業利益として残るのは13億円で50.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は9億円、売上の34.6%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金11.5%3億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金38.5%10億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益50.0%13億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2025年9月期は営業CFが10億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは10億円。この組み合わせは「資産整理型」にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面。期末の手元現金は104億円で、売上の48.0ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年9月 | 6 | 0 | −1 | 6 | 20 |
| 2013年9月 | −1 | 0 | −1 | −1 | 18 |
| 2014年9月 | 7 | 0 | −1 | 7 | 25 |
| 2015年9月 | 8 | −1 | −1 | 7 | 31 |
| 2016年9月 | 8 | 0 | −1 | 8 | 38 |
| 2017年9月 | 1 | 0 | −1 | 1 | 38 |
| 2018年9月 | 8 | — | −1 | — | 46 |
| 2019年9月 | 11 | 0 | −1 | 11 | 56 |
| 2020年9月 | 17 | 0 | −1 | 17 | 71 |
| 2021年9月 | 1 | 1 | −1 | 2 | 72 |
| 2022年9月 | 12 | 0 | −2 | 12 | 82 |
| 2023年9月 | 9 | 0 | −2 | 9 | 89 |
| 2024年9月 | 8 | 0 | −2 | 8 | 95 |
| 2025年9月 | 10 | 0 | −2 | 10 | 104 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2025年9月期の総資産は115億円。このうち返さなくてよい自己資本が109億円で、自己資本比率は94.6%(業種中央値63.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2012年9月 | 24 | 21 | 3 | 87.8 |
| 2013年9月 | 32 | 25 | 7 | 78.2 |
| 2014年9月 | 42 | 32 | 10 | 75.4 |
| 2015年9月 | 39 | 35 | 4 | 91.4 |
| 2016年9月 | 42 | 38 | 4 | 92.4 |
| 2017年9月 | 50 | 44 | 6 | 87.8 |
| 2018年9月 | 60 | 52 | 8 | 86.0 |
| 2019年9月 | 66 | 61 | 5 | 92.1 |
| 2020年9月 | 77 | 68 | 9 | 88.8 |
| 2021年9月 | 83 | 77 | 6 | 92.8 |
| 2022年9月 | 97 | 88 | 9 | 91.1 |
| 2023年9月 | 101 | 95 | 6 | 94.1 |
| 2024年9月 | 107 | 102 | 5 | 95.1 |
| 2025年9月 | 115 | 109 | 6 | 94.6 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で605社中1位あたり、逆に低いのは配当利回りで605社中583位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,740で、1年前と比べて+95.1%。過去52週の値幅のなかでは83%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 17.9倍 |
| PER (会社予想) | 18.8倍 |
| PBR | 2.47倍 |
| 配当利回り | 0.36% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
8月14日の株価は2903円で、前日比+0.1%と小幅高です。直近1カ月で+7.5%と上昇基調にあり、25日移動平均線(2687.92円)を約8%上回っています。また75日線(2503.89円)や200日線(2063.72円)も大きく上回っており、強い上昇トレンドが持続しています。1年間で+145%という大幅な上昇を記録し、52週高値3045円に接近しています。RSIは67.34とやや過熱気味ですが、出来高は8月12日に125,200株と急増しており、買い意欲の強さがうかがえます。高値圏での値動きには注意が必要ですが、トレンドは依然強気です。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)。
PER18.9倍は業界平均31.17倍を下回る一方、PBR2.66倍は平均3.64倍より低く、相対的には割安感がある。しかしROE8.6%は平均的な水準で、配当利回り0.34%は平均2.65%を大きく下回り、株主還元は貧弱だ。売上高は横ばいだが、営業利益率は50%と非常に高く収益性は良好で、業績は安定している。バリュエーションはほぼ妥当とみるが、配当の低さがマイナス材料だ。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 17.9倍 | 47.9倍 |
| PER (予想) | 18.8倍 | — |
| PBR | 2.47倍 | 2.96倍 |
| ROE | 8.6% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
高収益モデルと人気シリーズの安定性が強気派の根拠。一方、少人数体制による生産性の限界や新作ヒットへの依存が弱気派の懸念。
- 高収益モデル
経常利益率50%と業界トップ級の収益性
- ブランド力
「軌跡」「イース」シリーズが国内外で根強い人気
- 株価上昇
1年間で株価が145%上昇し、勢いがある
- 営業利益率50%の高収益体質通年影響中
2025/9期売上高26億円・営業利益13億円、営業利益率50%と業界屈指
- 純利益9億円を3期連続で維持通年影響中
2023/9期から2025/9期まで3期連続で純利益9億円、収益が安定
- 株価1年で+145.5%の上昇モメンタム継続影響弱
2025/9期実績でも株価は1年で145.53%上昇、強気トレンド継続
- 外国人持株比率12.05%と高い継続影響弱
外国人保有12.05%と小型株では高く、海外資金の継続的な買いが期待
- 小さな市場
ニッチなRPG市場で成長余地が限定的
- 少人数依存
開発人員が少なく、生産性に限界がある
- 作品依存
新作が不発なら業績が大きく落ち込む
- 予想PER19.9倍と売上成長率4%の乖離決算発表後影響中
実績PER18.9倍・予想PER19.9倍に対し、売上高成長率は前期比4%にとどまる
- 売上高25→26億円と頭打ち2026年Q2影響中
2023/9期25億円、2024/9期25億円、2025/9期26億円とほぼ横ばい
- 配当利回り0.34%と還元が薄い次回株主総会影響弱
純利益9億円に対し配当利回り0.34%と低く、増配期待は限定的
- ROE8.6%のわりにPBR2.66倍通年影響弱
PBR2.66倍に対しROE8.6%と資本コストとの見合いが悪い
- 新作タイトル売上
- 売上高の大部分を占める新作のヒットが業績を左右
- ダウンロード比率
- デジタル販売の拡大が利益率向上に寄与
- 海外売上比率
- 海外市場の開拓が成長の鍵
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり10円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは0.36%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2016年9月 | 7 | — | 18.6 |
| 2017年9月 | 8 | 14.3 | 12.8 |
| 2018年9月 | 10 | 25.0 | 12.3 |
| 2019年9月 | 12 | 20.0 | 12.3 |
| 2020年9月 | 12 | 0.0 | 14.1 |
| 2021年9月 | 20 | 66.7 | 20.6 |
| 2022年9月 | 20 | 0.0 | 20.0 |
| 2023年9月 | 20 | 0.0 | 22.6 |
| 2024年9月 | 20 | 0.0 | 24.1 |
| 2025年9月 | 20 | 0.0 | 22.8 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥10
株主
有価証券報告書より
2025年9月期末の株主数は延べ3,414人。区分でいちばん多いのは個人・その他で44.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が40.9%を占め、残る59.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年9月% | 2021年9月% | 2022年9月% | 2023年9月% | 2024年9月% | 2025年9月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 46.0 | 44.5 | 44.5 | 44.4 | 44.9 | 44.3 |
| 事業法人 | 40.9 | 40.7 | 40.6 | 40.6 | 40.9 | 40.8 |
| 外国法人 | 12.1 | 13.6 | 12.8 | 13.3 | 13.2 | 11.9 |
| 証券会社 | 0.8 | 1.0 | 2.0 | 1.6 | 0.8 | 2.7 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 |
| 金融機関 | 0.2 | 0.2 | 0.0 | 0.0 | 0.1 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社日本ファルコムホールディングス | 40.47 |
| 02 | 加藤圭 | 10.45 |
| 03 | 加藤翔 | 10.41 |
| 04 | 五味大輔 | 4.53 |
| 05 | KOREA SECURITIES DEPOSITORY(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店) | 4.01 |
| 06 | INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社) | 1.98 |
| 07 | 株式会社SBI証券 | 1.82 |
| 08 | NORTHERN TRUST CO. (AVFC) RE NON TREATY CLIENTS ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店) | 1.63 |
| 09 | 石川三恵子 | 1.47 |
| 10 | NATIONAL FINANCIAL SERVICES LLC(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店) | 1.47 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+317%、1株純資産は14期で+422%。直近期のROEは8.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年9月 | 21 | 203 | 10.8 | 9.5 | 23.7 |
| 2013年9月 | 42 | 240 | 19.1 | 27.7 | 16.5 |
| 2014年9月 | 75 | 309 | 27.4 | 20.0 | 13.3 |
| 2015年9月 | 44 | 343 | 13.6 | 22.5 | 15.8 |
| 2016年9月 | 38 | 374 | 10.5 | 16.6 | 18.6 |
| 2017年9月 | 63 | 429 | 15.6 | 16.2 | 12.8 |
| 2018年9月 | 81 | 502 | 17.5 | 16.0 | 12.3 |
| 2019年9月 | 98 | 590 | 17.9 | 14.0 | 12.3 |
| 2020年9月 | 85 | 664 | 13.6 | 16.4 | 14.1 |
| 2021年9月 | 97 | 749 | 13.8 | 14.7 | 20.6 |
| 2022年9月 | 100 | 859 | 12.4 | 12.5 | 20.0 |
| 2023年9月 | 89 | 927 | 9.9 | 15.0 | 22.6 |
| 2024年9月 | 83 | 990 | 8.6 | 13.4 | 24.1 |
| 2025年9月 | 88 | 1,058 | 8.6 | 17.3 | 22.8 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
9名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/9期の役員報酬は総額78百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 近藤季洋 | 代表取締役社長 | 51 | 84,800 |
| 中野貴司 | 専務取締役 | 50 | 1,300 |
| 石川三恵子 | 取締役 デザインユニット エグゼクティブマネージャー | 62 | 151,300 |
| 草野孝之 | 取締役 クリエイティブユニット クリエイティブディレクター | 57 | 144,100 |
| 谷逸平 | 取締役 | 63 | — |
| 村山富男 | 常勤監査役 | 84 | 75,000 |
| 中原嘉伸 | 常勤監査役 | 61 | 9,000 |
| 石原彰生 | 監査役 | 74 | — |
| 西田紀子 | 監査役 | 51 | — |
役員報酬の内訳2025/9期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 5 | 67 | 67 | 13 |
| 監査役 | 1 | 7 | 7 | 7 |
| 社外取締役 | 3 | 4 | 4 | 1 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/9期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容613字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題1,386字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク2,590字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)8,109字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第25期(2025/10/01-2026/09/30)2026-05-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第24期(2024/10/01-2025/09/30)2025-12-19
- 半期報告書半期報告書-第24期(2024/10/01-2025/09/30)2025-05-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第23期(2023/10/01-2024/09/30)2024-12-20
- 四半期報告書四半期報告書-第23期第2四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-13
- 四半期報告書四半期報告書-第23期第1四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第22期(2022/10/01-2023/09/30)2023-12-18
- 四半期報告書四半期報告書-第22期第3四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-14
- 四半期報告書四半期報告書-第22期第2四半期(2023/01/01-2023/03/31)2023-05-15
- 四半期報告書四半期報告書-第22期第1四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第21期(令和3年10月1日-令和4年9月30日)2022-12-16
- 四半期報告書四半期報告書-第21期第3四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-12
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