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超!企業DB
日経平均64,214.48-111NYダウ53,686.11+624ドル円155.76-3NASDAQ26,584.06+366S&P 5007,747.71+81SOX 指数11,352.13+139/3終値

トヨクモ

4058 · Growth · 情報・通信業

安否確認サービスで国内シェアトップクラス。シンプルで使いやすい法人向けクラウドサービスを開発・販売する企業。

概要

トヨクモは、法人向けクラウドサービスの開発・販売を行う企業である。2010年にサイボウズの子会社として設立され、2014年のマネジメントバイアウトにより独立。安否確認サービスやkintone連携サービスなどを提供し、2020年9月に東京証券取引所マザーズ(現グロース)市場へ上場した。本社は東京都品川区に所在。2025年12月期の売上高は49億円、従業員数は116名。

ストック型ビジネスと低い解約率が収益の基盤

トヨクモのサービスは利用期間に応じて料金が発生するサブスクリプションモデルであり、有償契約数の増加により継続的に収益が積み上がる。2025年12月末時点のチャーンレート(解約率)は0.83%と低く、顧客の定着率が高い。販売は直販と代理店を通じた間販の両方で行われ、SB C&Sやダイワボウ情報システムが主要な販売パートナーである。この効率的なビジネスモデルにより、営業社員が訪問せずともオンラインで完結する低コスト運営を実現している。

三本柱のサービスと近年の拡大

主なサービスは緊急時の従業員安否確認を可能にする「安否確認サービス」、サイボウズのkintoneと連携する「kintone連携サービス」、ナレッジマネジメントツール「NotePM」の三つである。その他にもスケジューラーや業務パックを展開する。2025年12月末の有償契約数は安否確認サービスが4,753件、kintone連携サービス等が14,946件に達し、いずれも前年比で増加した。2023年にはサイボウズとの合弁で子会社トヨクモクラウドコネクトを設立し、2025年にはプロジェクト・モードを子会社化するなど事業拡大を進めている。

売上高は9年で24倍に拡大、営業利益も堅調

2016年12月期の売上高は2億円だったが、2025年12月期には49億円に達し、9年間で約24倍の成長を遂げた。営業利益は2025年12月期に16億円と前期比38.1%増加。EBITDAも18億円と伸長している。総資産は65億円、自己資本は40億円。キャッシュフローは営業活動で20億円を獲得し、投資活動では子会社化に伴う支出があったものの、現金同等物は44億円を維持している。

IT大衆化を掲げ、新たな市場開拓に挑む

トヨクモは「すべての人を非効率な仕事から解放する」をミッションに掲げ、「ITの大衆化」を目指す。経営環境としては、コロナ禍を経たリモートワークの普及やDXの重要性の高まりを受け、クラウドサービス需要は増加傾向にある。安否確認サービスではサプライチェーン全体への活用を訴求し、kintone連携サービスでは大規模エンタープライズ向け機能の強化を進める。今後もシンプルな操作性を武器に、初心者にも使いやすいサービスを提供し、市場拡大を図る方針である。

業界の中での役割は法人向けクラウドサービス提供企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
49億円
営業利益
16億円
営業利益率
32.7%
純利益
11億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01全業種(防災・BCP)主力

地震やパンデミックなどの非常時に従業員の安否確認を迅速に行うクラウドサービスを提供。自動サーバー拡張により災害時のアクセス集中にも対応。ストック型ビジネスで、有償契約数が毎年増加している。

安否確認サービスにおいて国内シェアトップクラス

主な製品・サービス1
安否確認サービス
災害時に従業員の安否を確認するためのクラウドサービス。一斉送信、情報集計、対策指示などの機能を備え、サーバーが自動拡張するため大規模アクセスでも安定稼働する。

02業務アプリケーション(kintone利用企業)準主力

サイボウズのkintoneをより便利に活用するための連携サービスを提供。帳票印刷、フォーム作成、データ公開、メール配信、バックアップ、データ集計などの機能を追加し、kintoneの利用価値を高める。

主な製品・サービス6
プリントクリエイター
kintone上のデータを利用して見積書や請求書などの帳票を印刷するサービス。kintoneのデータを帳票に反映できる。
フォームブリッジ
Webフォームを作成し、回答データをkintoneに直接登録できるサービス。アンケートや申込みフォームの作成に利用される。
kViewer
kintone上のデータを外部に公開するためのサービス。社外向けに情報を共有する際に利用される。
kMailer
kintone上のデータを引用しながらメールを送信できるサービス。定型メールの送信を効率化する。
kBackup
kintone上のデータを自動バックアップするサービス。データ消失に備える。
データコレクト
kintone内のデータを収集・計算するサービス。集計業務を自動化する。

03全業種(ナレッジ管理)副次

業務マニュアルやノウハウを一元管理するナレッジマネジメントツール「NotePM」を提供。強力な検索機能や編集機能により、情報の属人化を防ぎ、業務効率化を支援する。

主な製品・サービス1
NotePM
業務マニュアルやノウハウを一元管理できるナレッジマネジメントツール。全文検索、アクセス制限、コメント機能などを備え、情報共有と属人化の防止に貢献する。

製品と技術

災害時の情報共有を支える安否確認サービス

安否確認サービスは、自然災害や異常気象時に従業員の安否を携帯電話・スマートフォン・PCで確認するクラウドサービスである。地震速報を受けて自動でサーバーを拡張する機能を持ち、アクセス集中時でも安定稼働する。管理者は安否状況を一覧で把握でき、メッセージや掲示板による指示連絡も可能。平常時はサーバー容量を最小化しコストを抑える設計で、競争力のある価格を実現している。2025年12月末の有償契約数は4,753件。

kintoneの可能性を広げる連携サービス群

kintone連携サービスは、サイボウズの業務アプリ構築サービス「kintone」と連携して機能を拡張する。主な製品として、帳票印刷の「プリントクリエイター」、Webフォーム作成の「フォームブリッジ」、データ公開の「kViewer」、メール送信の「kMailer」、データ保全の「kBackup」、データ収集・計算の「データコレクト」がある。これらを組み合わせることで、kintoneを簡易Webシステムとして活用できる。2025年12月末の有償契約数は14,946件(スケジューラー含む)。

ナレッジマネジメントツールNotePM

NotePMは、業務マニュアルやノウハウを一元管理するクラウド型ナレッジマネジメントツールである。高機能エディタとテンプレートを搭載し、IT初心者でも簡単に文書作成が可能。Word・Excel・PDFなど添付ファイルの中身も全文検索でき、アクセス制限により社内外の適切な範囲で情報共有できる。コメントや絵文字リアクション機能により、コミュニケーションツールとしての役割も果たす。業務の属人化を防ぎ、情報活用の第一歩を支援する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 全業種(防災・BCP)安否確認サービスにおいて国内シェアトップクラス

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

ローコード開発ツールで存在感、黒字化果たす

トヨクモはノーコード/ローコード開発プラットフォーム「トヨクモ」を提供するSaaS企業。同業のVRain SolutionやCocoliveと比較して、収益規模は小さいが、2024年12月期に営業利益率38.71%と高収益を達成。2025年12月期も32.65%と高い水準を維持見込み。売上高は24→31→49億円と急成長中で、市場シェアは限定的だが、ニッチな業務アプリ開発領域で差別化。一方、同業他社も成長ステージにあり、競争激化が予想される。

強み

  • 2024年12月期営業利益率38.71%とSaaS企業として極めて高い収益性を実現。
  • 売上高が前年比29%増(24→31億円)、翌年も58%増と高成長継続。
  • ノーコード/ローコード分野に特化し、大企業向け個別開発との差別化に成功。
  • SaaS型の定額課金で安定収益基盤を構築、顧客LTV向上に注力。

課題

  • VRain Solutionなど同業が追随、類似ツールの台頭で市場シェア維持が課題。
  • 売上高49億円と依然小規模、大手ベンダーとの競合で規模不足が壁に。
  • 現在の顧客基盤が限定的、大企業や他業種への展開が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がトヨクモ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13723日本ファルコム281億円17.8倍
24320CEホールディングス280億円17.3倍
39702アイ・エス・ビー270億円16.3倍
44499Speee269億円
54662フォーカスシステムズ267億円10.5倍
64058トヨクモ261億円19.2倍
73696セレス259億円12.0倍
83676デジタルハーツホールディングス253億円20.0倍
95254Arent250億円18.0倍
104371コアコンセプト・テクノロジー250億円19.1倍
113984ユーザーローカル244億円14.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 22件

サイボウズの子会社として創業、安否確認サービスから始まる

2010年8月、東京都文京区においてサイボウズ株式会社の100%子会社としてサイボウズスタートアップス株式会社(現トヨクモ)を設立。クラウドサービス等の新規事業を目的としていた。翌2011年12月、災害時に簡単に情報共有できる「安否確認サービス」の提供を開始。これが同社の主力サービスとなる第一歩である。

kintone連携サービス群の拡充とISO認証取得

2012年7月にはkintoneと連携するWebフォーム作成サービス「フォームクリエイター」を提供開始。2014年に入るとマネジメントバイアウトによりサイボウズの連結範囲から外れ独立。同年4月から11月にかけて「プリントクリエイター」「kViewer」「kBackup」と立て続けにkintone連携サービスを投入し、ラインアップを強化した。2015年9月には情報マネジメントシステムISO/IEC 27001の認証を取得し、信頼性向上に努めた。

新サービス投入と商号変更、上場への準備

2016年12月にスマートフォン対応の「安否確認サービス2」をリリース。2017年7月にはフォームクリエイターの上位版「フォームブリッジ」、2018年1月にはメール送信サービス「kMailer」を開始した。2019年7月、サイボウズスタートアップスからトヨクモ株式会社へ商号変更。2020年3月にはデータ収集・計算サービス「データコレクト」を加え、クラウドサービスの幅を広げた。

東京証券取引所マザーズに上場、グロース市場へ移行

2020年9月、東京証券取引所マザーズ市場へ上場。上場後も事業拡大を続け、2021年9月に本社を品川区上大崎へ移転。同年11月には社内外の日程調整が可能な「トヨクモ スケジューラー」をリリースした。2022年4月の市場区分見直しに伴い、マザーズからグロース市場へ移行。上場後も有償契約数は増加の一途をたどっている。

合弁会社設立とM&Aによる成長戦略

2023年11月、サイボウズとの合弁により子会社トヨクモクラウドコネクト株式会社を設立。kintone等を組み合わせたパッケージ提供を目的とする。2025年1月には株式会社プロジェクト・モードの株式を取得し子会社化。こうした外部リソースの活用により、自社開発に加えてグループ全体のサービス拡充を図っている。

年表22件を開く

2010年代

  • 2010年8月東京都文京区において、サイボウズ株式会社がクラウドサービス等の新たなサービスを展開することを目的に、100%子会社としてサイボウズスタートアップス株式会社(現当社)を設立
  • 2011年12月災害時に簡単に情報共有できるように設計したシンプルなクラウドサービス「安否確認サービス」提供開始
  • 2012年7月サイボウズ株式会社の業務アプリ構築クラウドサービス「kintone(キントーン)」(注)と連携するWebフォーム作成サービス「フォームクリエイター」提供開始
  • 2014年3月マネジメントバイアウトにより、サイボウズ株式会社の連結範囲外となり、独立した経営体制へ移行
  • 2014年4月「kintone」に登録されたデータを利用して帳票印刷をするためのサービス「プリントクリエイター」提供開始
  • 2014年9月「kintone」に登録されたデータを、外部に公開するための連携サービス「kViewer」提供開始
  • 2014年11月「kintone」に登録したデータが消えてしまった際に備えて、データ保全をするためのサービス「kBackup」提供開始
  • 2015年4月本社を東京都港区芝に移転
  • 2015年9月情報マネジメントシステム(ISO/IEC 27001)の認証(登録番号 ISA-IS-0127)を取得
  • 2016年3月「kintone」で電子帳簿を保存するために必要なタイムスタンプを付与するサービス「タイムスタンプ for kintone」提供開始
  • 2016年12月災害時に従業員等の安否確認をスマートフォンのアプリやパソコンから行うクラウドサービス「安否確認サービス2」提供開始
  • 2017年1月本社を東京都品川区西五反田に移転
  • 2017年7月「kintone」と連携するWebフォーム作成サービス「フォームクリエイター」の上位サービスとして、「フォームクリエイター」では実現できなかった機能を可能にしたサービス「フォームブリッジ」提供開始
  • 2018年1月「kintone」と連携するメール送信サービス「kMailer」提供開始
  • 2019年7月商号変更サイボウズスタートアップス株式会社をトヨクモ株式会社に商号変更

2020年代

  • 2020年3月「kintone」内のデータを収集・計算するサービス「データコレクト」提供開始
  • 2020年9月上場東京証券取引所 マザーズ市場へ上場
  • 2021年9月本社を東京都品川区上大崎に移転
  • 2021年11月社内のスケジュール確認、社外との日程調整も可能な「トヨクモ スケジューラー」を提供開始
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズ市場からグロース市場に移行
  • 2023年11月kintone等を組み合わせパッケージ提供することを目的に、サイボウズ株式会社との合弁により、子会社としてトヨクモクラウドコネクト株式会社を設立
  • 2025年1月M&A株式会社プロジェクト・モードの株式を取得し、子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    ITの大衆化を推進

    簡単な操作・シンプルな機能・分かりやすいデザインで、IT初心者でも安心して使えるクラウドサービスを提供し、企業の情報活用を支援する。

  2. 02

    安否確認サービスの競争力強化

    大規模同時一斉訓練で実証したシステムの安定性を優位性として訴求するとともに、サプライチェーン全体での安否確認ニーズを取り込み市場拡大を図る。

  3. 03

    kintone連携サービスの単価向上とエンタープライズ対応

    上位コースへのアップセルやクロスセルにより顧客単価を向上。自治体や大企業向けに販売体制を強化し、高負荷・複数契約などの大規模活用に対応する。

  4. 04

    NotePMの認知度拡大と販路拡大

    テレビCM・交通広告などのマス広告で認知度を高め、代理店販売チャネルも強化して新規顧客を獲得する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 6期分

グループ全体で116人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は947万円で、5期前と比べて+41.3%平均年齢は33.2歳、平均勤続年数は3.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2020年12月67032.32.533
2021年12月74331.62.640
2022年12月82231.22.946
2023年12月85232.13.057
2024年12月89633.43.2741,622
2025年12月94733.23.21161,379

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都品川区176百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社プロジェクト・モード
    神奈川県川崎市(注)2
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は49億円営業利益16億円前期と比べると増収増益で、売上が+58.1%、利益が+33.3%。

売上高
+58.1%
49億円
営業利益
+33.3%
16億円
純利益
+37.5%
11億円
営業利益率
32.7%
前期比 -6.1%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高60億円49億円
営業利益21億円16億円
純利益14億円11億円
1株あたり配当¥27¥27

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は29億円、営業利益は12億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+31.8%、営業利益は+33.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q6350.02
2023年2Q5240.02
2023年3Q7228.61
2023年4Q61
2024年1Q7342.92
2024年2Q7342.92
2024年4Q17635.34
2025年2Q22940.96
2025年4Q27725.95
2026年2Q291241.48

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 10期分

2016年12月期からの10期で、売上は2億円から49億円へ24.5倍に増えた。直近期の営業利益率は32.7%。売上は9期、純利益は6期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2016年12月211
2017年12月300
2018年12月511
サイボウズスタートアップス株式会社をトヨクモ株式会社に商号変更
2019年12月811
東京証券取引所 マザーズ市場へ上場
2020年12月1122
2021年12月1643
2022年12月1964
kintone等を組み合わせパッケージ提供することを目的に、サイボウズ株式会社との合弁により、子会社としてトヨクモクラウドコネクト株式会社を設立
2023年12月2496
2024年12月31121238.78
株式会社プロジェクト・モードの株式を取得し、子会社化
2025年12月49161632.711

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高49億円のうち、営業利益として残るのは16億円32.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は11億円、売上の22.4%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金4.1%2億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金61.2%30億円
  • その他の費用持分法損益などの調整2.0%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益32.7%16億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
95.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+24.3pt
32.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+15.8pt
22.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+17.6pt
30.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
16.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
53.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 8期分

2025年12月期は営業CFが20億円、投資CFが−14億円で、差し引きのフリーCFは6億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は44億円で、売上の10.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2018年12月2024
2019年12月20026
2020年12月406416
2021年12月4−20219
2022年12月70−2723
2023年12月8−10729
2024年12月13−1−11242
2025年12月20−14−4644

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 10期分

2025年12月期の総資産は65億円。このうち返さなくてよい自己資本が41億円で、自己資本比率は61.8%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2016年12月22084.7
2017年12月32161.6
2018年12月53257.3
2019年12月74354.3
2020年12月1712567.9
2021年12月2215766.1
2022年12月26161062.6
2023年12月33221167.0
2024年12月47311665.3
2025年12月65412561.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
44億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
33億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
25億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中14位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中504位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
30.6%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
32.6%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
61.8%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
58.1%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.1%/中央値 2.6%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月3日の終値

直近の終値は¥2,368で、1年前と比べて-21.8%過去52週の値幅のなかでは47%の位置にある。

¥2,368-2.5%1ヶ月+0.9%1年-21.8%時価総額261億円
過去52週の値幅
安値¥1,616高値¥3,230

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)19.2倍
PER (会社予想)18.4倍
PBR5.80倍
配当利回り1.14%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月13日に2301円と6.58%下落したが、1ヶ月では3%上昇。25日移動平均線2257円を上回っており、上昇トレンドが継続。8月12日には2463円と高値を付けた後、売りが優勢。RSIは68.1とやや過熱気味で、短期的な調整リスクがある。52週高値3795円からは39%下落した位置にあるが、52週安値1616円からは42%上昇。出来高は8月13日に21万株と急増しており、売買が活発。中期的には業績期待が株価を支える。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PER 22.2倍は業界平均30.4倍を下回るが、PBR 5.91倍は同平均3.52倍を上回る。ROE 30.6%は非常に高く、収益性は良好。配当利回り0.92%は業界平均1.23%をやや下回る。高成長と収益力を評価するが、PBRが高いため割安とは言い切れない。

指標この会社業種平均
PER (実績)19.2倍47.6倍
PER (予想)18.4倍
PBR5.80倍2.98倍
ROE30.6%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

SaaS型の安定収益基盤と高い利益率(営業利益率38.7%)が強みだが、成長鈍化への懸念が投資家の争点。強気派は、ストック型の売上構成で将来の売上予測が立ちやすく、新規顧客獲得と既存顧客のアップセルにより30%超の増収成長が続くと期待する。弱気派は、主力製品の市場が成熟しつつあり、競合の新興SaaS企業が台頭している点を指摘。株価は年初来で約30%下落、PER22倍と割安にも映るが、成長率低下を織り込んでいる可能性がある。

プラスに働く材料7
  • 高収益のSaaSモデル

    営業利益率38%超、売上増加が直接利益に結びつく

  • 顧客基盤の拡大

    累計3万社超、新規+アップセルで年率30%超の増収

  • 割安なバリュエーション

    PER22倍、成長率を考慮すれば割安感あり

  • 売上高58%増の急成長継続通年影響

    FY2025/12売上49億円、前期比58%増、成長基盤強く営業利益16億円の更なる増加期待

  • 営業利益率32.7%の高収益体質通年影響

    営業利益率32.7%は業界トップ、規模拡大でさらに改善余地

  • クラウド需要拡大の追い風継続影響

    企業のDX投資拡大でクラウドサービス需要増、売上成長持続可能

  • 株価下落で割安感(予想PER22倍)不定影響

    1年で29%下落、成長率対比PER22倍は割安、バリュエーション修正の買い

マイナスに働く材料7
  • 市場成熟リスク

    kintone連携市場の成長鈍化、新規獲得が頭打ち

  • 競争激化

    低価格の競合SaaSが増加、シェア低下リスク

  • 株価下落トレンド

    年初来30%下落、成長期待剥落の可能性

  • 成長鈍化リスク(伸び率低下)2026年Q2影響

    前期58%増から減速時、株価下落リスク、営業利益16億円の達成不透明

  • 競合激化による利益率低下通年影響

    クラウド市場競争激化で価格競争、営業利益率32.7%維持困難の可能性

  • 大口顧客依存リスク不定影響

    特定顧客への依存度高い場合、契約喪失で売上49億円の大幅減リスク

  • 配当利回り低く株主還元不十分継続影響

    配当利回り0.9%と低く、成長期待だけで株価支える限界

次の決算で確かめる点
ARR(年間経常収益)成長率
SaaSの健全性を示す最重要指標
Net Churn Rate(純解約率)
顧客維持とアップセルの成果を測る
営業利益率
38%超の高水準維持が収益価値の前提

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり27で、前期から+42.9%いまの株価に対する利回りは1.14%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥27
1株あたり
配当利回り
1.14%
いまの株価に対して
配当性向
18.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2021年12月517.7
2022年12月740.016.6
2023年12月1042.916.8
2024年12月1440.017.9
2025年12月2042.918.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥27

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ2,711人。区分でいちばん多いのは事業法人56.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が56.8%を占め、残る43.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
事業法人59.559.359.254.756.156.1
個人・その他32.733.535.436.828.430.0
外国法人3.45.33.85.58.09.0
証券会社3.31.51.32.66.24.2
金融機関1.10.40.30.31.30.7
自己株式1.41.20.70.5
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社ナノバンク45.42
02サイボウズ株式会社7.27
03田里 友彦4.29
04落合 雄一4.09
05山本 裕次3.23
06株式会社サムライキャピタル3.00
07石井 和彦2.12
08木下 正則1.88
09SIX SIS LTD. (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.59
10INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)1.22

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-08-31
    株式会社サムライキャピタル
    新規の大量保有報告
    5.13%
  • 2026-08-28
    株式会社ナノバンク
    新規の大量保有報告
    48.92%
    -1.66pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 10期分

1株利益は10期で−99%、1株純資産は10期で−99%。直近期のROEは30.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2016年12月12,00637,17638.5
2017年12月9,69946,68923.3
2018年12月113437.4
2019年12月84021.7
2020年12月1611619.4158.9
2021年12月2814421.873.017.7
2022年12月4216327.627.316.6
2023年12月6020632.624.416.8
2024年12月7728027.727.917.9
2025年12月9937130.627.718.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/12期の役員報酬は総額161百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
山本裕次代表取締役 社長 兼マーケティング本部長585,386,121
石井和彦取締役 経営管理本部長57563,803
木下正則取締役 開発本部長36207,890
平野一雄取締役721,066
矢野克尚取締役711,066
渡辺克彦常勤監査役67
小川義龍監査役62
中島秀樹監査役47

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)491414113233
社外監査役317176
社外取締役2833126

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,007字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社及び子会社2社(以下、当社グループ)は、「すべての人を非効率な仕事から解放する」ことをミッションとして掲げ、「情報サービスをとおして、世界の豊かな社会生活の実現に貢献する」ことを企業理念とし、法人向けクラウドサービスの開発・販売を行っております。一過性のブームで終わるものではなく、お客様に継続的に利用していただけるようなサービスを開発し提供することを目指しております。簡単な操作、シンプルな機能と分かりやすいデザインで、日常的にパソコンやスマートフォンを利用していないIT初心者の方にも、安心して利用できるサービスを提供し、企業における情報活用の第一歩を支援したいと考えております。 主なサービスとして、緊急時に簡単に情報共有できるように設計したシンプルなクラウドサービス「安否確認サービス」、サイボウズ株式会社の提供する業務アプリケーション構築サービス「kintone」と連携することで、より便利に利用するためのクラウドサービス「kintone連携サービス」、業務マニュアルやノウハウを一元管理できるナレッジマネジメントツールのクラウドサービス「NotePM」の開発・販売を行っております。そのほか、社内のスケジュール管理と社外との日程調整が可能な新しいコンセプトのスケジューラー「トヨクモ スケジューラー」、従来BPOサービスを利用していた案件に対して、SaaSを活用し、低コストでのシステム構築と業務の効率化を実現できるような業務パックなどを展開しております。 (1) 当社グループの主なサービスについて ① 安否確認サービス 企業には自然災害や異常気象等による災害が発生した際に、混乱を最小限に留め、顧客サービスを継続的に提供するための対応策が求められております。当社グループの提供する安否確認サービスは、災害時に従業員等の安否確認を携帯電話、スマートフォンやパソコンで行うクラウドサービスです。災害発生時の被害状況を正確に把握し、従業員等への指示を迅速に行うための機能を備えております。また、パンデミックをはじめとした非常時の情報共有ツールとしての利用や、社内ネットワークの障害時の緊急連絡用としても活用できるサービスになっております。 <主な機能> 機能   概要 安否確認機能   地震や津波、その他の大災害時の発生時に、予め登録された連絡先に一斉送信 大災害時にも連絡を取りやすくする、スマートフォン専用アプリが利用可能 情報集計機能   危機管理責任者やマネージャーの役割に設定したユーザーは、連絡状況を一覧表で確認することが可能 全社集計、部署別集計、地域別集計の確認が可能 対策指示機能   災害時に必要な、最適なメンバーと対策を議論する機能(メッセージ)、途中経過を知らせる機能(掲示板)、結果を連絡する機能(一斉送信)の3つの異なるコミュニケーション機能が利用可能 事前準備機能   ユーザー情報や地域、部署情報は、CSVファイルで一括登録が可能 また、当社グループの安否確認サービスは、クラウド型のシステムであることから、サーバーを柔軟に拡張することが可能であり、災害時のアクセス増加に自動で対応する機能を備えております。具体的には、気象庁から発表される地震速報等により、ユーザーのアクセスが始まる前にサーバーを自動的に拡張させます。これにより、災害時にシステムへのアクセスが急増しても安定的にシステムが稼働する仕組みとなっております。一方、安否確認サービスの性質上、平常時は利用される機会が少ないことから、そのアクセス状況に応じたサーバー契約をしております。そのため、常に適切な費用負担のみで運営することができ、競争力のある価格でのサービス提供が可能になっております。 ② kintone連携サービス サイボウズ株式会社の提供するkintoneは、売上管理や顧客管理など、業務に必要なアプリケーションを作成できるクラウドサービスです。利用者にとってアプリケーションの設計や各種運用設定にプログラミングは必要なく、マウス操作のみで利用できます。様々な用途で利用できるkintoneですが、基本機能のみでは実現できないこともあります。当社グループはkintoneに連携するサービスを提供することでkintoneをより便利に活用することを支援しております。 当社グループが提供するkintone連携サービスの概要は以下のとおりです。なお、当社グループサービスを利用する顧客は、当社グループ経由でkintone等のライセンスを購入することにより支払いを当社グループに一本化することも可能です。 サービス名   概要 プリントクリエイター   「kintone」に登録されたデータを利用して見積書、請求書等の帳票印刷をするためのサービス フォームブリッジ   お客様へのアンケートフォーム・申込みフォーム等を作成し、kintoneに直接データ登録ができるwebフォーム作成サービス kViewer   「kintone」に登録されたデータを、外部に公開するためのサービス kMailer   「kintone」に登録されたデータを引用しながら、メールの送信ができるサービス kBackup   「kintone」に登録したデータが消えてしまった際に備えて、データ保全をするためのサービス データコレクト   「kintone」内のデータを収集・計算するサービス ③ NotePM 企業には、個々の経験やノウハウを共有し、再利用することができる環境を整えることが、競争力を高めるための課題のひとつとして存在しております。業務が属人化した状態で、担当者の異動や退職が生じた場合、当該業務の質が落ち、コストが増し、リスクが残ることが懸念されます。 当社グループが提供するNotePMは、業務マニュアルやノウハウを一元管理できるナレッジマネジメントツールのクラウドサービスであります。強力な検索機能、カンタンな編集機能、リアクション機能などの特徴があり、企業において様々なツールを利用することにより、欲しい情報がすぐに見つからないという課題、業務に関する知識を蓄積する場所がなく、業務ノウハウが属人化してしまう課題などの解決のために活用いただくことが可能であります。 <主な機能> 機能   概要 文書作成機能   WEB上で簡単に文書が書ける高機能なエディタとテンプレートが搭載 ITツールに慣れていない人でも扱いやすいUI/UX 検索機能   NotePM上に文書化した情報だけでなく、NotePM内に保存されているWord・Excel・PDFファイルなどの中身も全文検索し、キーワードはハイライトで表示 アクセス制限機能   企業規模、扱う情報に応じて、特定メンバー間での共有範囲を柔軟に設定することができ、社外メンバーとの情報共有のツールとしても利用可能 コメント・リアクション機能   文書作成されたものに対して、コメントや絵文字でのコミュニケーションができるため、日報・議事録に対するフィードバックやレビューなどのコミュニケーションツールとしての活用も可能 (2) 当社グループのビジネスモデルについて 当社グループのサービスはクラウドサービスであることから、顧客の申込みから利用までオンラインで完結することができ、当社グループの営業社員が訪問することなく、サービスの導入が可能です。また、当社グループのサービスは、顧客が「簡単」「便利」に使えることにこだわっております。問い合わせを頂いた企業には無料の試用期間を提供し操作を体験していただきますが、その試用期間中に企業の担当者が自ら操作を習得できるようなサービスとなっております。当社グループが訪問しての説明を行うことなく、必要に応じて電話サポートやホームページのFAQをご利用いただくだけでサービスの導入が可能となっております。また、個別にカスタマイズを行わないため、サポートの負担も少なくなっております。間接コストを最小限に抑えた効率的な事業運営により、安価なサービスの提供が可能となっております。 なお、当社グループのサービスは、利用期間に応じて料金が発生するビジネスモデルであり、有償契約数の増加により、継続的に収益が積み上がるストック型ビジネスになります。また、当社グループが提供するサービスは、流行に左右されない性質のものであるため、継続して利用していただきやすく、解約率が低いことも特長です。 サービスの販売につきましては、当社グループに直接お申込みを頂いた顧客企業に販売する(直販)以外にも、代理店等の販売パートナーを通して販売する(間販)場合もございます。 当社サービスの有償契約数の推移は以下のとおりです。 安否確認サービス(件)   kintone連携サービス等(件)(※) 2021年12月末日   2,697   6,244 2022年12月末日   3,125   8,139 2023年12月末日   3,474   10,507 2024年12月末日   4,178   13,042 2025年12月末日   4,753   14,946 ※ トヨクモ スケジューラーの有償契約数はkintone連携サービス等に含めております。 当社サービスのチャーンレート(※)は以下のとおりです。 チャーンレート(%) 2021年12月末日   0.62 2022年12月末日   0.61 2023年12月末日   0.68 2024年12月末日   0.71 2025年12月末日   0.83 ※ チャーンレート:サービスにおける解約率を表す指標 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題4,659字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社経営の基本方針 ミッション「すべての人を非効率な仕事から解放する」 企業理念「情報サービスをとおして、世界の豊かな社会生活の実現に貢献する」 当社グループは、「すべての人を非効率な仕事から解放する」ことをミッションとして掲げております。このミッションを実現するため、「情報サービスをとおして、世界の豊かな社会生活の実現に貢献する」ことを企業理念とし、「ITの大衆化」を目指しております。一過性のブームで終わるものではなく、お客様に継続的に利用していただき、企業文化となるようなサービスを開発し提供することを目指しております。簡単な操作、シンプルな機能と分かりやすいデザインで、日常的にパソコンやスマートフォンを活用していないIT初心者の方にとっても、安心して利用できるサービスを提供し、企業における情報活用の第一歩を支援したいと考えております。 (2)目標とする経営指標等 当社グループは過年度実績を踏まえ、2026年12月期の経営計画を策定しており、目標達成に向けて取り組みを行っております。 当社グループのサービスは、利用期間に応じて料金が発生するビジネスモデルであり、有償契約数の増加により、継続的に収益が積み上がるストック型ビジネスであることから、有償契約数、MRR(注)、チャーンレートを重要な指標としております。なお、有償契約数の増加とチャーンレートの低減によるMRRの拡大が、売上高及び利益の増加に影響するものとして、当社グループの持続的な成長と企業価値の向上を実現するために重要であると認識しております。 (注)MRR(Monthly Recurring Revenue) 毎月継続して生じる収益を表す指標。当社グループではサービスの利用に伴い毎月発生する利用料が該当し、サービス導入時等における一時的な手数料や短期的な利用を前提としたオプション料等は含んでおりません。 (3)経営環境 当社グループが属するクラウドサービス市場におきましては、業務の効率化や生産性の向上を実現するためにデジタルトランスフォーメーションの重要性が高まっている一方で、日々新しい技術が生まれ、新規企業の参入、新サービスの提供等により変化の激しい環境にあります。また、コロナ禍を経て、リモート勤務をはじめとする多様な働き方の普及に伴い、時間や場所にとらわれず利用が可能なクラウドサービスの需要は増えていくと考えております。こうした状況を背景に、企業のITへの投資は増加が期待され、クラウドサービス市場は今後も成長していくものととらえております。 お問い合わせを頂いた企業には製品を無料で試用環境を提供し、製品に関するセミナー動画の配信、ホームページのFAQの充実に加えて、必要に応じて、メールでのお問い合わせ、電話サポート、オンラインでの商談・セミナーなどを実施しております。 このような環境の中、当社グループでは継続的に新たな技術やニーズの習得に取り組み、簡単な操作、シンプルな機能と分かりやすいデザインで企業における情報活用の第一歩となるようなクラウドサービスを提供してまいります。 (4)経営戦略 「ITの大衆化」の実現のため、当社グループはより大きく成長する必要がありますが、シンプルなビジネスモデルを突き詰め、磨き続けることで一歩ずつ成長できるものと信じ、以下の図のビジネスサイクルを意識し、日々活動を続けております。 また、「安否確認サービス」「kintone連携サービス」「NotePM」ではそれぞれ以下の施策を行い、さらなる成長に向けた活動を行っております。 ① 安否確認サービス a.大規模テストによる競合サービスに対する優位性の訴求 当社グループの安否確認サービスを契約中の顧客企業のうち申し込みのあった企業に向けて一斉送信を行う「ユーザー同時一斉訓練」を2025年9月1日に実施いたしました。顧客企業に訓練の機会を提供する目的に加え、サーバーに実際の災害時と同等のアクセスが集中してもシステムが稼働することを検証することができました。アクセスの急増にも問題なくシステムが稼働した実績を、安否確認サービスの優位性として訴求してまいります。 b.サプライチェーン全体に対する安否確認サービス利用の訴求 従前、安否確認は自社従業員に対して行うものとして考えられておりましたが、企業が災害時に事業活動の継続を検討するためには、取引先も含めたサプライチェーン全体での安否確認が必要になると考えられます。今後、このような市場は拡大していくものと見込んでおり、また当社グループのサービスはそのような用途にも利用できるものであります。サービスの新たな活用方法として、すでに導入された企業を事例として訴求してまいります。 ② kintone連携サービス a.顧客当たりの売上単価の向上 当社グループが提供するkintone連携サービスには製品ごとに複数のコースがありますが、高機能な上位コースを契約していただくことで、より高度な業務プロセスのシステム化が可能となります。 また、当社グループは複数のkintone連携サービスを提供しておりますが、それらのサービスは互いに連携し合うことで、kintoneを安価にWebシステムのように活用することが可能となります。今後、サービスに関する活用事例などをわかりやすく動画や製品ページで紹介し、既存顧客のクロスセル・アップセルによる顧客当たりの売上単価の向上を進めてまいります。 b.エンタープライズ用途への対応 デジタルトランスフォーメーションの重要性が高まる中、自治体や大企業によるkintone連携サービスの導入が進んでおります。その結果、サービスに対する短期的な高負荷、同一サービスの複数契約など、大規模な活用事例が増えてまいりました。今後、kintone連携サービスの改善に加えて、自治体や大企業をはじめとするエンタープライズ用途に向けた販売体制を構築し、更なる売上の向上を目指してまいります。 ③ NotePM a.サービス認知度の拡大 当社グループが提供するNotePMは、業務マニュアルやノウハウを一元管理できるナレッジマネジメントツールのクラウドサービスであり、業種や規模を問わずご利用いただけるサービスです。ナレッジマネジメントツールは、日本国内における認知は高まりつつあるものの、多くの企業、組織においては、未だ導入前の状況にあると考えております。今後、日本国内のナレッジマネジメントツールの認知が高まることによって市場は拡大していくと考えており、テレビCMや交通広告をはじめとするマス広告への投資を通じて、NotePMの認知度の拡大を推進してまいります。 b.販売チャネルの拡大 NotePMは、当初、当社グループに直接お申込みを頂いた顧客企業に販売する(直販)チャネルのみで販売活動を行ってまいりましたが、2025年2月より代理店等の販売パートナーを通した販売(間販)も開始いたしました。間販を取り扱う専属の担当者を中心に、販売パートナー向けの資料の充実をはじめ、パートナー企業への情報提供や支援を強化することで、新規顧客の獲得を目指してまいります。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループが対処すべき主要な課題は、以下のとおりです。 ① 新規事業の創出・M&A 当社グループの主な既存事業である安否確認サービス、kintone連携サービス及びNotePMは、流行や景気に左右されにくく、安定的な売上が見込めるサービスでありますが、当社グループの持続的な成長と企業価値の向上を実現するためには、新規事業の立ち上げ、M&Aを通じた事業拡大が重要であると考えております。法人向けクラウドサービスを提供するという軸は継続しつつ、次なる事業の柱となるサービスの開発、M&Aによる事業拡大を進めてまいります。 ② NotePMの普及 当社グループの既存事業であるNotePMは、業務マニュアルやノウハウを一元管理できるナレッジマネジメントツールのクラウドサービスであり、業種や規模を問わずご利用いただけるサービスです。今後、日本国内のナレッジマネジメントツールの認知が高まることによって市場は拡大していくと考えており、テレビCM、交通広告をはじめとするマス広告への投資、展示会への出展等の実施、ニーズに即した機能を強化し、NotePMの認知度向上と新規顧客の獲得に努めてまいります。 ③ 当社グループ認知度及びサービス認知度の向上 当社グループの持続的な成長と企業価値の向上を実現するためには、当社グループ及びサービスを認知していただき、ご利用していただく有償契約数を増加させていくことが必要であると認識しております。これまでも、各種イベントへの出展、広告展開等を行い、企業認知度及び当社グループのサービス認知度の向上に努めてまいりましたが、従来行ってまいりました各種イベントへの出展、サービス説明セミナーの開催、広告展開等に加え、市場における存在感を高めることを目的としたブランディング活動を強化し、当社グループ認知度及びサービス認知度向上に努めてまいります。 ④ 人材確保及び育成 当社グループの持続的な成長と企業価値の向上を実現するためには、優れた技術を持ち、新たな価値の創造に挑戦することのできる人材を確保、育成していくことが重要であると考えております。そのため、今後も労働環境の整備、福利厚生の充実、従業員への教育研修等に取り組んでまいります。 ⑤ サービス内容の充実 当社グループの持続的な成長と企業価値の向上を実現するためには、継続的にサービスの内容を充実させる必要があると認識しております。現在、当社グループの既存事業である安否確認サービス、kintone連携サービス及びNotePMをはじめとするクラウドサービスにおいては、便利に使えるだけでなく、誰でも簡単に操作できることを第一に、機能追加及びメンテナンスを継続してまいります。 ⑥ 代理店販売の強化 当社グループの持続的な成長と企業価値の向上を実現するためには、当社グループのサービスを認知していただき、ご利用していただく有償契約数を増加させていくことが必要であると認識しております。販売活動につきましては、当社グループに直接お申込みを頂いた顧客企業に販売する(直販)だけでなく、代理店等の販売パートナーを通した販売(間販)も行っております。当社グループの製品の拡販のため、間販を取り扱う専属の担当者を中心に、販売パートナー向けの資料の充実をはじめ、パートナー企業への情報提供や支援を強化することで、当社グループの製品の導入がより一層促進されるように努めてまいります。 ⑦ 内部管理体制の強化 当社グループの組織は小規模であり、内部管理体制も規模に応じたものとなっておりますが、当社グループの持続的な成長と企業価値の向上を実現するためには、内部管理体制の充実・強化が重要な経営課題と位置付けております。当該認識のもと、組織の拡大に応じて内部管理体制の一層の強化、充実に努めてまいります。
事業等のリスク4,090字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。また、必ずしもリスク要因に該当しない事項につきましても、投資者の投資判断上重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下のとおり記載しております。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性がある全てのリスクを網羅したものではありません。 (1)事業に関するリスク ① 技術革新への対応について 当社グループの営む法人向けクラウドサービス事業を含むインターネット業界においては、技術革新のスピードが早く、日々新たなサービスが生み出されております。技術革新への対応が遅れ、当社グループが提供するサービスの競争力が低下した場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。また、新技術への対応のため、想定していないシステムへの投資が発生した場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。当社グループでは、当該リスクが顕在化する可能性は高くないと考えておりますが、継続的にエンジニアの育成を行い、新たな技術やサービスの習得に取り組んでまいります。加えて、AI技術の積極的な採用により、生産性向上とサービス競争力の向上に取り組んでまいります。 ② システム障害について 当社グループは、インターネットを介したクラウドサービスの提供を行っているため、当社グループの利用するシステムに障害が発生した場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。当社グループでは、小規模な障害については日常的に発生しうるリスクであると認識しておりますが、できうる限り安定したサービスを提供するため、日頃からサーバーの負荷分散や定期的なバックアップ、サーバーの稼働状況の監視を行い、トラブル等の未然防止を図ってまいります。 ③ 競合について 当社グループは、効率的な事業運営を行うことにより、競合他社と比較して、価格面で優位性のあるサービスを提供しておりますが、競争が激化し当社グループの優位性が損なわれた場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。当社グループでは、当該リスクが顕在化する可能性は高くないと考えておりますが、今後も効率的な事業運営を継続しつつ、誰もが直感的に使えて日常役立つサービスの開発に集中することにより、競合他社に対し優位性のあるサービス提供を継続してまいります。 ④ 特定サービスへの依存について 当社グループのkintone連携サービスは、サイボウズ株式会社の提供する「kintone」に依存したサービスとなっており、当連結会計年度において当社グループの売上高全体の約6割を占めていることから、同サービスの競争激化などにより、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。当社グループでは、当該リスクが顕在化する可能性は高くないと考えておりますが、引き続きkintone連携サービスの拡販に努めるとともに、当社グループの業績がkintone連携サービスに過度に依存することのないよう、安否確認サービスおよび2025年1月8日に子会社化した株式会社プロジェクト・モードのサービスである「NotePM」の拡販並びに新規サービスの普及と開発を行うことにより、クラウドサービスのラインナップを拡充し、当該リスクの軽減を図ってまいります。 ⑤ 特定取引先との契約について 当社グループのkintone連携サービスは、サイボウズ株式会社とのパートナーネットワークオフィシャルパートナー基本規約に基づいて行われております。当該契約は、当社グループ又は同社のいずれかが有効期間満了日の2ヶ月前までに相手方に終了の通知を行った場合のほか、当社グループ又は同社のいずれかが解除事由への抵触を理由に解除を申し出た場合を除いて継続するものとされておりますが、今後当社グループが解除事由に抵触したこと等を理由に契約を解除された場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。当社グループでは、当該リスクが顕在化する可能性は極めて低いと考えており、引き続きサイボウズ株式会社と良好な関係を築いていく予定であります。 ⑥ M&A等について 当社グループは、成長戦略の一環としてM&A等を活用する方針です。M&A等の実施にあたっては、対象会社の成長性及び事業領域におけるポジショニングの評価並びに事前のデューデリジェンスにおいて対象企業の財務内容や契約関係等についての審査に努め、リスクを検討した上で決定しておりますが、将来、計画通りに収益を確保出来ない場合には、のれんの減損損失や投資有価証券及び関係会社株式の評価損等が発生し、当社グループの財政状態及び業績等に影響を与える可能性があります。 ⑦ 大規模な自然災害について 地震、台風、水害等の自然災害により、当社グループの事業活動の継続が困難になる場合のほか、当社グループが利用する設備、サービスの利用ができなくなる等の状況が生じた場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。当該リスクが顕在化する時期や影響を予測することは困難でありますが、当社グループでは、有事の際に有用なクラウドサービスの提供を行っていることから、日頃より有事に備えた危機管理体制の整備を行い、発生時の損害をできうる限り低減するように努めております。 (2)管理体制に関するリスク ① 人材確保及び育成について 当社グループが事業を拡大していくためには、優れた技術を持ち、新たな価値の創造に挑戦することのできる人材を確保、育成していくことが重要であると考えております。そのため、人材の採用、育成が計画通りに進まない場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。当社グループでは、当該リスクが顕在化する可能性は高くないと考えておりますが、優秀な人材に適切な報酬を支払うこと、能力を発揮できる環境を整えることを経営上の重要な取り組みとしており、今後も人材の採用、育成に継続的に注力してまいります。 ② 小規模組織であることについて 当社グループの組織は小規模であり、内部管理体制も規模に応じたものとなっております。今後、組織の拡大に応じて内部管理体制の一層の強化、充実を図っていく方針でありますが、これら施策が適切に進まなかった場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。なお、当該リスクが顕在化する可能性は高くないと考えております。 ③ 情報管理体制について 当社グループは、提供するサービスに関する多数の情報を取り扱っており、その情報資産を適切に管理することは、重要な経営課題であると認識しております。しかしながら、重要な情報資産が外部に漏洩した場合、当社グループの社会的信用の低下、損害賠償請求の発生等により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。当社グループでは、当該リスクが顕在化する可能性は常にあると考えており、その対策が重要な経営課題であると認識しております。そのため、当社グループでは情報セキュリティ基本方針を定め、情報マネジメントシステム(ISO/IEC 27001)の認証(登録番号 ISA-IS-0127)を取得し、これらの方針に従って情報資産の管理、保護に努めております。これらの対策により、当社グループとして当該リスクをできうる限り低減してまいります。 ④ 知的財産権について 当社グループはこれまで第三者の知的財産権を侵害した事実や損害賠償等の請求を受けた事実はありませんが、何らかの理由により、当社グループが第三者の知的財産権を侵害することがあった場合、当社グループへの損害賠償請求やロイヤリティ支払要求等が発生し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。当社グループでは、当該リスクが顕在化する可能性は高くないと考えておりますが、第三者の知的財産権を侵害しないため調査等を行い、当該リスクをできうる限り低減してまいります。 ⑤ 法的規制等について 当社グループは、提供するサービスの必要性から、電気通信事業者の届出を行っており、「電気通信事業法」の適用を受けておりますが、その他について、現時点においては当社グループの事業そのものを規制する法的規制はないと認識しております。今後、新たな法令等の整備が行われた場合、その内容により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。当社グループでは、当該リスクが顕在化する可能性は高くないと考えておりますが、当社グループの事業に関連する法令等の整備が行われる可能性が発生した場合、顧問弁護士等の専門家と連携し速やかに対応する方針であります。 ⑥ 特定の人物への依存について 当社グループの創業者であり代表取締役社長である山本裕次は、会社経営の最高責任者として、当社グループの事業推進において重要な役割を果たしております。何らかの理由により同氏が当社グループの業務執行を継続することが困難になった場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。当社グループでは、当該リスクが顕在化する可能性は高くないと考えておりますが、同氏に過度に依存しない経営体制を整備するため、幹部人材の育成及び強化を進めてまいります。 (3)その他のリスク ①配当政策について 当社グループの配当政策につきましては、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」をご参照ください。当社グループでは、今後、記載の方針に基づき配当額を決定していくため、当社グループの業績が配当額の算定に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,259字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況 当社グループは、「すべての人を非効率な仕事から解放する」ことをミッションとして掲げております。このミッションを実現するため、「情報サービスをとおして、世界の豊かな社会生活の実現に貢献する」ことを企業理念とし、「ITの大衆化」を目指しております。これらに基づき、当社グループでは、法人向けクラウドサービスの開発・販売を行っております。 主なサービスとして、緊急時に簡単に情報共有できるように設計したシンプルなクラウドサービス「安否確認サービス」、サイボウズ株式会社の提供する業務アプリケーション構築サービス「kintone」と連携することで、より便利に利用するためのクラウドサービス「kintone連携サービス」、業務マニュアルやノウハウを一元管理できるナレッジマネジメントツールのクラウドサービス「NotePM」の開発・販売を行っております。そのほか、社内のスケジュール管理と社外との日程調整が可能な新しいコンセプトのスケジューラー「トヨクモ スケジューラー」、従来BPOサービスを利用していた案件に対して、SaaSを活用し、低コストでのシステム構築と業務の効率化を実現できるような業務パックなどを展開しております。 当社グループが主なサービスを展開している国内のクラウド市場は、2011年の東日本大震災を背景に、企業におけるリスク管理やBCP(事業継続計画)に関する意識の高まりによって広がり始めました。また、新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、リモート勤務をはじめとする多様な働き方の普及に伴い、時間や場所にとらわれず利用可能なクラウドサービスの需要が高まっております。今後は、従前において多くみられた基幹系システムをクラウドサービスへ移行するだけでなく、デジタルトランスフォーメーションやデータ駆動型ビジネス、生成AIの普及によるITインフラへの投資の拡大が見込まれております。国内民間企業によるIT投資の市場規模は、2024年度の15兆8200億円から、2027年度は17兆9,300億円になると予測(注1)されており、国内民間企業においてITへの投資の必要性と意欲は継続されると考えております。 このような状況の中、当連結会計年度における売上高は4,858百万円(前期比54.4%増)、EBITDA(注2)は1,850百万円(同57.8%増)、営業利益は1,605百万円(同38.1%増)、経常利益は1,608百万円(同38.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,085百万円(同29.0%増)となりました。 なお、当社グループは法人向けクラウドサービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は行っておりません。 (注1) 株式会社矢野経済研究所「国内企業のIT投資に関する調査(2025年)」(2025年12月1日発表) (注2) EBITDA=営業利益+減価償却費+のれん償却費 ② 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ1,875百万円増加し、6,538百万円となりました。これは主に、現金及び預金の増加210百万円、のれんの増加881百万円、顧客関連資産の増加308百万円、ソフトウエアの増加171百万円によるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末に比べ870百万円増加し、2,477百万円となりました。これは主に、未払法人税等の増加149百万円、契約負債の増加287百万円、未払金及び未払費用の増加240百万円によるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べ1,005百万円増加し、4,061百万円となりました。これは主に、利益剰余金の増加932百万円によるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ210百万円増加し、4,407百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は2,020百万円(前連結会計年度は1,337百万円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益の計上1,608百万円、契約負債の増加額223百万円、未払金及び未払費用の増加額222百万円、法人税等の支払額384百万円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は1,362百万円(前連結会計年度は70百万円の使用)となりました。これは主に、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出1,185百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は448百万円(前連結会計年度は107百万円の使用)となりました。これは主に、配当金の支払額152百万円、自己株式の取得による支出200百万円によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループの事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 b.受注実績 当社グループの事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績は、次のとおりです。なお、当社グループは法人向けクラウドサービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の販売実績の記載は省略しております。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 販売高(百万円)   前年同期比(%) 法人向けクラウドサービス事業   4,858   154.4 (注)最近2連結会計年度の主な相手先の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自  2024年1月1日 至  2024年12月31日)   当連結会計年度 (自  2025年1月1日 至  2025年12月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) SB C&S株式会社   366   11.6   581   12.0 ダイワボウ情報システム株式会社   354   11.3   526   10.8 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たりましては、資産の評価や引当金の計上など一部に将来の合理的な見積りが求められているものもあります。これらの見積りは当社グループにおける過去の実績、将来計画等を考慮し、合理的と考えられる事項に基づき判断しておりますが、実際の結果は、これらの見積りと異なる場合があります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (売上高) 売上高に関する認識及び分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況の概要」に含めて記載しております。 (営業利益) 当社グループの売上原価は、主にサーバー運用に係る労務費、通信費で構成され、販売費及び一般管理費は、主に人件費、広告宣伝費で構成されております。人件費については、優秀な人材を獲得し、その能力を発揮できる環境を提供することが当社グループの成長に繋がると考えているため、既存の従業員の賃金水準を高めることも含め、積極的に投資をしております。また、広告宣伝費につきましても、サービスの知名度を向上させるため積極的な投資を続けております。 以上の結果、当連結会計年度における営業利益は1,605百万円(前期比38.1%増)となりました。 (経常利益) 特に大きな営業外収益、営業外費用は発生しておりません。 以上の結果、当連結会計年度における経常利益は1,608百万円(同38.4%増)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 特別損益は発生しておりません。法人税等は516百万円となりました。 以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は1,085百万円(同29.0%増)となりました。 ③ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。資金需要のうち主なものは、既存サービスの向上及び新規サービス開発に伴う人材採用費及び人件費、サービス知名度向上のための広告宣伝費、並びに新規事業展開のための投資資金であります。必要な資金については自己資金により賄う方針です。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。また、今後の経営成績に影響を与える課題につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。当社グループは経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散・低減するため、常に市場動向に留意しつつ、内部管理体制の強化、人材の確保及び育成等に努めてまいります。 ⑤ 経営者の問題意識と今後の方針について 経営者の問題意識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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