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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

SRAホールディングス

SRA Holdings,Inc.3817 · Prime · 情報・通信業

独立系ITサービス企業。メインフレームからオープン系、OSSまで広範な技術でシステム開発・運用・構築を手掛ける。

概要

SRAホールディングスは、システム開発・運用、クラウド・セキュリティなど幅広いITサービスを提供する総合企業である。2025年3月期の売上高は516億円、営業利益79億円、利益率15.3%。東京証券取引所プライム市場に上場し、金融・公共分野に強みを持つ中堅SIerである。

三つの事業セグメントで構成される収益構造

当社グループは「開発事業」「運用・構築事業」「販売事業」の三つのセグメントで構成される。開発事業はメインフレーム系やオープン系のシステム開発を手掛け、2026年3月期の売上高は258億8900万円と全体の約49%を占める。運用・構築事業はIT運用管理やネットワーク構築を提供し、売上高65億9400万円。販売事業はパッケージソフトやシステム機器の販売、コンサルティングを行い、売上高207億9500万円と成長が著しい。各セグメントの営業利益率は開発事業が22.0%、運用・構築事業が31.4%、販売事業が10.9%と、運用・構築事業の収益性が高い。

増収基調が続く財務推移と高い自己資本比率

売上高は2013年3月期の322億円から2026年3月期の532億円へと一貫して増加している。営業利益は2025年3月期に79億円、2026年3月期には82億円と過去最高を更新。純利益は2020年3月期に6億円の赤字を計上したが、その後回復し2026年3月期は56億円となった。自己資本比率は64.7%と高く、財務体質は安定している。2027年3月期の目標として売上高555億円、営業利益86億円を掲げ、配当性向50%を目指す方針である。ROEは2026年3月期に17.4%と目標の10%超を達成している。

海外及び子会社を含むグループ体制

当社は持株会社として、連結子会社13社、非連結子会社5社、関連会社3社を統括する。国内では株式会社SRA、株式会社SRA西日本、株式会社SRA東北、株式会社AIT、株式会社SRAプロフェッショナルサービス、株式会社SRA OSSなどが事業を展開。海外では米国にSRA AMERICA,INC.やCavirin Systems,Inc.、欧州にSRA (Europe) B.V.やセルビアのSoft Road Apps DOO、中国に愛司聯發軟件科技(上海)有限公司、インドにSRA India Private Limited、シンガポールにSRA IP Solutions (Asia Pacific) Pte.Ltd.を擁する。グループ全体で顧客のIT課題に応える体制を構築している。

金融・公共分野に強みを持つ顧客基盤

開発事業の収益を牽引するのは金融業向け業務である。2026年3月期の開発事業増収は金融業の案件伸長が主因であり、販売事業でも株式会社AITによる金融業向け大口案件が寄与した。公共分野にも強みを持ち、長年にわたるメインフレーム系システムの開発・保守実績が基盤となっている。製造業向けにもシステムを提供するが、中国景気停滞や自動車業界の不透明感の影響を受けることもある。顧客のビジネス成長に貢献するカスタマーサクセスを重視し、グループ内連携でシナジーを発揮する戦略を掲げる。

業界の中での役割はITサービス(システムインテグレーター)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
533億円
営業利益
82億円
営業利益率
15.4%
純利益
56億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
開発事業259億円48.6%57億円22.0%
販売事業208億円39.0%23億円11.1%
運用・構築 事業66億円12.4%21億円31.8%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01情報サービス産業(企業向けITシステム)主力

金融・公共・製造など幅広い業界向けに、要求定義から開発・保守まで一貫したシステム開発サービスを提供。メインフレーム系大規模システム、オープン系システム、OSS技術サポート、ツール・プロダクトを用いたソリューションビジネスを展開。

主な製品・サービス3
メインフレーム系システム開発
大規模基幹システムの要求定義から設計・開発・保守までの一貫サービス。
オープン系システムインテグレーション
オープン系システムの企画・開発・導入をトータルに提供。
OSSソリューション
オープンソースソフトウェアを活用したシステムの技術サポート・導入支援。

02情報サービス産業(IT運用・構築)準主力

コンピュータシステム、ネットワークシステムの運用管理、データ管理、設備管理等のアウトソーシングサービスを提供。ネットワーク構築も手掛ける。

主な製品・サービス2
IT運用管理サービス
システム運用、ネットワーク監視、データ管理、設備管理を一括で請け負うアウトソーシング。
ネットワーク構築サービス
顧客要件に基づくネットワークシステムの設計・構築。

03情報サービス産業(ソフトウェア販売・コンサルティング)準主力

パッケージソフトのライセンス販売、システム機器販売、IT導入に関するコンサルティングを提供。

主な製品・サービス3
パッケージソフト販売
各種業務パッケージソフトのライセンス販売と導入支援。
システム機器販売
サーバー等のIT機器をインテグレーションサービスに組み合わせて販売。
ITコンサルティング
IT導入に関する戦略策定から支援までを行うコンサルティングサービス。

製品と技術

メインフレーム系大規模システム開発

創業以来の強みであるメインフレーム系システム開発は、金融機関や公共機関の基幹システムを支える。要求定義から設計、開発、保守までを一貫して提供し、長期にわたる安定稼働が求められる大規模案件に対応する。当社グループの開発事業の中核を成し、顧客との深い信頼関係を構築している。この分野での実績は、オープン系システムへの展開やクラウド移行のコンサルティングにも活かされている。

オープンソースソフトウェア (OSS) ソリューション

2022年に設立した株式会社SRA OSSを中心に、OSSを活用したシステムの技術サポートや導入支援を提供する。OSSの選定から構築、運用保守までをカバーし、コスト削減やベンダーロックインの回避を求める顧客に訴求する。自社IPであるCavirin(セキュリティ自動化ツール)やOSS関連プロダクトも含め、ソリューションビジネスとして展開している。OSSコミュニティへの貢献も行い、技術力を背景に差別化を図っている。

クラウド基幹システム導入支援 (Oracle ERP Cloud等)

クラウドビジネスの一環として、Oracle Cloud ERPやSalesforceなどクラウド型基幹システムの導入コンサルティングサービスを提供する。2022年4月には自社にOracle Cloud ERPを導入し、その知見を顧客支援に活用している。財務会計分野から管理会計分野へ対象範囲を拡大中である。マルチクラウドやハイブリッドクラウドへの対応も強化しており、DevSecOpsの実践や自社IPのSaaS化も進めている。この分野は収益性が高く、ビジネスモデル変革の柱と位置付けられている。

セキュリティサービスと自社IP製品

セキュリティサービスとして、Cavirin Systems,Inc.が提供する自動化ツールや、自社開発のUniVision、WIS(ワークフロー・インテリジェンス・システム)などのIP製品を展開する。これらの製品はAI活用を促進し、顧客向けのAI365やSPSS、リバースエンジニアリングサービスにも応用されている。自社IPビジネスはグローバル展開も視野に入れ、東南アジア市場の開拓を進めている。2026年3月期の販売事業は好調で、セグメント営業利益は22億7300万円に達した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

ITサービス中堅、高収益安定

金融・公共向けシステム開発などを手掛けるITサービス企業。売上高はFY24~26で471→533億円と増収、営業利益率も15%超と高水準。同業のソラコムなどと比較して規模が大きく、収益性で優位。ただし特定業界依存度が高く、デジタル変革需要の取り込みが成長の鍵。

強み

  • FY25~26年連続で営業利益率15%超を維持。
  • 金融・公共セクターで長期取引を多数保有。
  • 大規模システム開発の実績と技術者が豊富。
  • 自己資本比率が高く、M&Aなど成長投資余力あり。

課題

  • 金融・公共向け売上比率が高く、他分野開拓が必要。
  • 業界全体の人材不足で採用・育成コストが増加。
  • 同業のVRAINなども同分野で競合、価格競争リスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

IT・SaaSの時価総額近傍。太字がSRAホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14326インテージホールディングス814億円45.1倍
28157都築電気788億円11.7倍
35036日本ビジネスシステムズ782億円11.2倍
43632グリーホールディングス750億円17.6倍
53962チェンジホールディングス739億円10.0倍
63817SRAホールディングス736億円10.9倍
72170リンクアンドモチベーション733億円44.5倍
8166Aタスキホールディングス720億円12.8倍
93687フィックスターズ692億円38.6倍
103763プロシップ669億円24.0倍
117128ユニソルホールディングス661億円34.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。

会社の歴史

沿革 9件

損害保険代理業の有限会社として1991年に創業

1991年1月、東京都千代田区において、損害保険代理業を目的とした有限会社アール・エム・ビジネスが設立された。同年10月には有限会社アール・エム・プランニングを吸収合併し、規模を拡大。さらに1994年10月には有限会社ミスターを吸収合併した。創業当初は保険代理業が主業務であったが、後に情報サービス分野へと事業を転換していくこととなる。この時期の法人格は有限会社であり、後の株式会社化や持株会社化への布石となった。

株式会社化と持株会社体制への移行 (2006年)

2006年5月、商号を株式会社アール・エム・ビジネスに変更し、通常の株式会社へ移行するとともに、本店を東京都豊島区に移転した。翌6月には株式会社SRAホールディングスに商号を変更し、持株会社体制へ移行。同年9月、資本金10億円で東京証券取引所市場第一部に上場を果たした。この一連の再編により、事業会社を統括するグループ経営が本格化し、上場による資金調達力の向上が図られた。

海外展開と子会社再編を進めた2010年

2010年4月、株式会社SRAを存続会社として株式会社SRA先端技術研究所を吸収合併し、技術開発機能を統合した。同時に、中国に愛司聯發軟件科技(上海)有限公司、シンガポールにSRA IP Solutions (Asia Pacific) Pte.Ltd.、米国にSRA International Holdings,Inc.及びCavirin Systems,Inc.、セルビアにSoft Road Apps DOOを設立。これによりアジア、北米、欧州に拠点を広げ、グローバルな事業展開の基盤を構築した。海外子会社は開発や販売、資産管理など多様な役割を担っている。

プライム市場移行とOSS子会社設立 (2022年)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分再編に伴い、市場第一部からプライム市場へ移行した。同年6月にはSRA OSS合同会社(後に株式会社SRA OSSに組織変更)を設立し、オープンソースソフトウェア事業を強化。先端技術研究所を当社(持株会社)に再編し、グループ全体の技術連携を強化した。これらの動きは、クラウドビジネスやOSSソリューションへの注力を反映している。2026年3月期には売上高533億円、営業利益82億円を達成し、成長基調を継続している。

年表9件を開く

1990年代

  • 1991年1月創業東京都千代田区に、損害保険代理業を目的として、有限会社アール・エム・ビジネスを設立。
  • 1991年10月M&A有限会社アール・エム・プランニングを吸収合併。
  • 1994年10月M&A有限会社ミスターを吸収合併。

2000年代

  • 2006年5月商号変更株式会社アール・エム・ビジネスへの商号変更により、通常の株式会社へ移行し、東京都豊島区へ本店を移転。
  • 2006年6月株式会社SRAホールディングスに商号を変更。
  • 2006年9月上場株式会社SRAホールディングス(資本金10億円)が東京証券取引所市場第一部に上場。

2010年代

  • 2010年4月M&A株式会社SRAを存続会社として株式会社SRA先端技術研究所を吸収合併。愛司聯發軟件科技(上海)有限公司を中国に設立。 SRA IP Solutions(Asia Pacific)Pte.Ltd.をシンガポールに設立。 SRA International Holdings,Inc.を海外子会社の資産管理を目的に米国に設立。 Cavirin Systems,Inc.を米国に設立。 Soft Road Apps DOOをセルビアに設立。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所市場区分再編に伴い、市場第一部からプライム市場へ移行。
  • 2022年6月創業SRA OSS合同会社(現 株式会社SRA OSS)を設立。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年3月期まで55,500百万円
  • 売上総利益2027年3月期まで14,500百万円
  • 売上総利益率2027年3月期まで26.1%
  • 販売費及び一般管理費2027年3月期まで5,900百万円
  • 営業利益2027年3月期まで8,600百万円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    既存顧客との取引拡大

    カスタマーサクセスにより顧客のビジネス成長に貢献し、グループ内連携でシナジーを発揮する。

  2. 02

    ビジネスモデルの変革

    コンサルティング業務の強化、クラウドビジネス強化、ソリューションビジネス推進により、受託型から提案型へシフトする。

  3. 03

    AI活用の推進

    自社IPサービスへのAI導入、顧客向けAIサービスの提供、業務生産性向上、AI人材育成に取り組む。

  4. 04

    自社IP×グローバルビジネス

    自社IPの商品力向上と販売力強化、新規IP開発、OSSへの取組み、東南アジア市場開拓を推進する。

  5. 05

    株主還元の充実

    配当性向50%を目途に安定的な高配当を目指し、ROE10%以上を確保する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,398人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,271万円で、9期前と比べて+5.4%平均年齢は57.5歳、平均勤続年数は7.8年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,407
2018年3月1,407
2019年3月1,20657.84.71,458
2020年3月1,03356.72.81,416
2021年3月1,03455.94.21,393
2022年3月1,08156.04.91,391
2023年3月1,12655.65.61,399
2024年3月1,17857.06.51,386
2025年3月1,28357.06.71,388569
2026年3月1,27157.57.81,398587

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社15(国内 8 / 海外 7) を有報から抽出しています。

主な関係会社
  • 国内
    ㈱SRA
    東京都豊島区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ソフトウエア・サイエンス
    東京都豊島区
    議決権100.0%
  • 海外
    SRA AMERICA,INC.
    米国ニューヨーク州
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱SRA西日本
    福岡県福岡市博多区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱SRA東北
    宮城県仙台市青葉区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱SRAプロフェッショナルサービス
    東京都豊島区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱SRA OSS
    東京都豊島区
    議決権66.0%
  • 海外
    SRA OSS,Inc.
    米国カリフォルニア州
    議決権100.0%
  • 海外
    SRA (Europe) B.V.
    オランダアムステル フェーン市
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱AIT
    東京都江東区
    議決権100.0%
  • 海外
    愛司聯發軟件科技(上海)有限公司
    中国上海市
    議決権100.0%
  • 海外
    Cavirin Systems,Inc.
    米国カリフォルニア州
    議決権98.5%
残りのグループ会社3社を開く
  • Proxim Wireless Corporation米国カリフォルニア州59%
  • NAL HOLDINGS JOINT STOCK COMPANYベトナムハノイ市36%
  • ㈱Practechs東京都豊島区28%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は533億円営業利益82億円前期と比べると増収増益で、売上が+3.3%、利益が+3.8%。

売上高
+3.3%
533億円
営業利益
+3.8%
82億円
純利益
+64.7%
56億円
営業利益率
15.4%
前期比 +0.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高555億円533億円
営業利益86億円82億円
純利益55億円56億円
1株あたり配当¥220¥220

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は125億円、営業利益は17億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+16.8%、営業利益は+21.4%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q116−18
2024年1Q1071413.114
2024年2Q1191916.015
2024年3Q1091715.67
2024年4Q13610
2025年2Q2383615.121
2025年4Q2784315.513
2026年2Q2673814.225
2026年4Q2664416.531
2027年1Q1251713.612

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は322億円から533億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は15.4%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月3222917
2014年3月3513321
2015年3月3653816
2016年3月392395
2017年3月3914226
2018年3月3944821
2019年3月4084520
2020年3月43650−6
2021年3月3945331
SRA OSS合同会社(現 株式会社SRA OSS)を設立。
2022年3月4026536
2023年3月429729
2024年3月4718646
2025年3月516798115.334
2026年3月533829515.456

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高533億円のうち、営業利益として残るのは82億円15.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は56億円、売上の10.5%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金74.3%396億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金10.3%55億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益15.4%82億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
25.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+7.0pt
15.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.9pt
10.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+4.3pt
17.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
10.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
18.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが47億円、投資CFが−18億円で、差し引きのフリーCFは29億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は202億円で、売上の4.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月16−29−9−1375
2014年3月212−212379
2015年3月33−16−91788
2016年3月35−28−6788
2017年3月39−56−8−1763
2018年3月26−8−101870
2019年3月44−50−24−640
2020年3月34−6−142854
2021年3月50−1−144989
2022年3月28−5−152399
2023年3月51−3−1348136
2024年3月41−2−1639160
2025年3月58−3−1955197
2026年3月47−18−2429202

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は519億円。このうち返さなくてよい自己資本が340億円で、自己資本比率は64.7%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月28117410761.6
2014年3月29517112457.7
2015年3月31718912859.4
2016年3月31818813059.0
2017年3月34819715156.5
2018年3月37821416456.6
2019年3月36921415557.9
2020年3月34920114857.4
2021年3月37922515459.2
2022年3月40225414862.9
2023年3月42426016461.2
2024年3月47329218161.6
2025年3月51431120359.9
2026年3月51934017964.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
209億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
261億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
15億円
在庫として抱えている分
負債合計
179億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り605社中38位あたり、逆に低いのは売上成長率605社中435位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
17.4%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
15.4%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
64.7%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.3%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.5%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,830で、1年前と比べて+9.4%過去52週の値幅のなかでは35%の位置にある。

¥4,830-2.4%1ヶ月+4.1%1年+9.4%時価総額736億円
過去52週の値幅
安値¥4,270高値¥5,870

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.9倍
PER (会社予想)11.1倍
PBR1.77倍
配当利回り4.55%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価4630円は25日線4511円を2.6%上回るが、75日線4563円とほぼ同水準で方向感乏しい。200日線4852円はやや上値。52週高値5870円から約21%下落。1ヶ月+4.2%と小幅上昇。出来高は直近7万株と平均の約2倍で、7月21日に14.8万株の急増。RSI56と中立。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PERは10.4倍と業界平均30.0倍を大幅に下回り割安。PBR1.74倍も業界平均3.48倍を下回る。ROE17.4%と高く、配当利回り4.32%は業界平均3.46%を上回る。業績は増収・高水準の営業利益率を維持。割安かつ配当利回りも良好だが、配当性向79%と高く、今後の持続性に注意。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.9倍47.9倍
PER (予想)11.1倍
PBR1.77倍2.96倍
ROE17.4%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、DX需要の拡大に伴う受注増、高収益体質の持続性、株主還元の充実(配当利回り4.32%)を評価。弱気派は、IT業界の人材不足・賃金上昇によるコスト増、案件の大型化に伴うリスク、競争激化による受注単価下落リスクを懸念。論点は、高い収益性を維持しながら成長できるか。

プラスに働く材料7
  • DX需要の追い風

    企業のDX投資拡大により、ITサービス需要が増加。

  • 高い利益率の持続性

    営業利益率15%超を維持し、財務健全。

  • 充実した株主還元

    配当利回り4.32%と高水準で、安定配当期待。

  • 予想PER10.4倍、成長性考慮で割安継続影響

    予想PER10.4倍は同業平均比50%ディスカウント、自社株買いで更に低下余地

  • 配当利回り4.32%と高水準、株主還元強化通年影響

    配当利回り4.32%は業界トップクラス、増配継続で魅力向上

  • 営業利益率15.3%と高収益、差別化競争力通年影響

    主力のシステム開発で高付加価値、営業利益率15%超を維持

  • ROE17.4%で資本効率良好、PBR1.74倍改善余地継続影響

    ROE17.4%は資本コスト上回り、PBR1.74倍でも更なる上昇余地

マイナスに働く材料7
  • 人材不足とコスト増

    ITエンジニア不足で人件費上昇、利益率低下リスク。

  • 大型案件のリスク

    受注案件の規模拡大に伴い、遅延・赤字リスクが増大。

  • 競争激化

    同業他社との競合で受注単価が下落する可能性。

  • ITエンジニア不足で人件費上昇、利益率圧迫中期的影響

    人手不足で単価上昇、営業利益率15%維持が困難になるリスク

  • 大口案件依存リスク、受注変動で業績ブレ不定影響

    特定顧客への集中度不明、大型案件終了で売上減少の可能性

  • 外国人保有率11.1%と低く、需給面で頭打ち継続影響

    外国人保有率11.1%は同業比低く、需給改善には時間

  • 2026/3期予想営業利益伸び率2%と成長減速通年影響

    FY2025/3 79億円→FY2026/3 82億円の伸び率4%未満、成長鈍化懸念

次の決算で確かめる点
受注高・受注残高
将来の売上を占う先行指標。
営業利益率
収益性の維持・改善を確認。
従業員数・単価
人材リソースと単価動向を把握。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり220で、前期から+11.1%いまの株価に対する利回りは4.55%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥220
1株あたり
配当利回り
4.55%
いまの株価に対して
配当性向
79.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月90
2018年3月11022.290.7
2019年3月1100.0115.5
2020年3月1100.068.5
2021年3月1100.0
2022年3月13018.285.1
2023年3月1407.7101.8
2024年3月16014.384.9
2025年3月18012.5114.7
2026年3月20011.179.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥220

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ46,543人。区分でいちばん多いのは個人・その他45.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が41.9%を占め、残る58.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他44.946.146.645.846.145.8
金融機関30.127.729.228.529.129.8
事業法人12.012.913.013.113.412.1
外国法人11.010.99.311.010.311.1
自己株式11.211.210.79.69.39.3
証券会社1.92.31.81.71.11.2
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)13.02
02株式会社SRA7.81
03第一生命保険株式会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)3.70
04株式会社三菱UFJ銀行3.67
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.06
06藤原園美2.95
07丸森京子2.85
08US BANK NATIONAL ASSOCIATION JP ACCTS TS (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)2.16
09三菱総研DCS株式会社1.41
10HIKARI TSUSHIN INVESTMENTS OKINAWA株式会社1.36

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+246%、1株純資産は14期で+102%。直近期のROEは17.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1281,31810.28.276.3
2014年3月1681,42812.48.225.8
2015年3月1361,5659.112.1400.0
2016年3月381,5492.567.5
2017年3月2181,60913.813.5
2018年3月1681,73810.018.290.7
2019年3月1641,7319.515.0115.5
2020年3月−501,62568.5
2021年3月2491,82014.510.9
2022年3月2902,04915.09.685.1
2023年3月712,0883.441.0101.8
2024年3月3682,31816.610.884.9
2025年3月2672,43811.316.3114.7
2026年3月4432,66017.410.479.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額102百万円。

氏名役職年齢保有株数
鹿島亨代表取締役会長(注)174102,000
大熊克美代表取締役社長(注)16312,000
平田淳史取締役6717,000
内田裕之取締役68
成川匡文取締役(注)2733,000
大橋弘隆取締役(注)274
藤原豊取締役(注)263
藤本雪奈取締役(注)263
大越いづみ取締役(注)262
山際貞史常勤監査役(注)367
北村克己監査役(注)353
上野貴弘監査役(注)370
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
吉村茂

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
社外取締役860608
取締役(社内)4424211

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,262字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、株式会社SRAホールディングス(当社)、連結子会社13社、非連結子会社5社及び関連会社3社により構成されており、当社の事業は主に「開発事業」、「運用・構築事業」及び「販売事業」の3事業を営む事業会社の統括管理を行っております。 各事業内容、当社と関係会社の位置付け及びセグメントの関連は、次のとおりであります。 なお、次の3事業は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 また、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値について判断することとなります。 事業区分   事業内容   事業会社 株 式 会 社 S R A ホ | ル デ ィ ン グ ス   開発事業   ○メインフレーム系大規模システムでの要求定義から開発・保守にいたる一貫したシステム開発 ○オープン系システムのシステム企画、開発、導入までのシステムインテグレーション ○ツールやプロダクトを活かしビジネスツールとして提供するソリューションビジネス ○オープンソースソフトウェアによるシステムの技術サポートを行うオープンソースビジネス   ㈱SRA  ㈱ソフトウエア・サイエンス  SRA AMERICA,INC.  ㈱SRA西日本  ㈱SRA東北  SRA (Europe) B.V. ㈱AIT  SRA India Private Limited 愛司聯發軟件科技(上海)有限公司 Soft Road Apps DOO 運用・構築事業   ○コンピュータシステム及びネットワークシステムの運用管理 ○データ管理、設備管理を含むオペレーション全般 ○ネットワークシステムの構築 ○アウトソーシングサービス   ㈱SRA ㈱AIT 販売事業   ○ライセンスを含めたパッケージソフトの販売 ○インテグレーションサービスにおけるサーバーを中心とするシステム機器の販売 ○IT導入に関するコンサルティング・サービス   ㈱SRA ㈱AIT ㈱SRAプロフェッショナルサービス ㈱SRA OSS SRA OSS,Inc. InterTech Data Systems,Inc. SRA IP Solutions (Asia Pacific) Pte.Ltd. Cavirin Systems,Inc. Proxim Wireless Corporation 以上述べた事項を事業系統図によって示すと、概ね次のとおりであります。 [事業系統図] (注)1.関係会社との取引は次のとおりです。 ① 開発 ② 運用・構築 ③ 販売 2.SRA International Holdings,Inc.は海外子会社の資産管理を事業としているため、上記には含めておりません。 3.関連会社につきましては記載を省略しております。
経営方針・対処すべき課題2,612字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び検討すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針・経営戦略等 ①経営の基本方針 当社グループは、株式会社SRAとして創業以来掲げている「自らの職業的実践を通じ、コンピュータサイエンスの諸分野を発展させ、それによって人類の未来に貢献する」という経営理念のもと、ITでユーザーの満足度を最大化することを経営の基本としてまいりました。今後もこの基本理念に沿い、急速に変化する市場環境の中で情報サービス産業への期待に応えるべく努力し、収益性と成長性の追求により企業価値と株主利益の向上を目指してまいります。 ②経営環境に対する認識 社会や経済のグローバル化の一層の進展、技術の進化及び労働環境向上ニーズの継続等を背景にIT投資需要は今後も増加するものと考えております。 一方で、国内人口の減少を背景として国内需要増加に限界があると考えられるほか、労働人口減少により人材確保が難しくなる等、当社グループの持続的成長を実現していくにあたっての課題も多いと認識しております。 また、当社グループが属する情報サービス産業では、技術の急速な進化・根本的な変革や同業間での厳しい競争が今後も予想されます。 このような状況を踏まえ、たゆまぬ技術革新への取組み、成長する分野・地域での事業拡大、及びそれらを可能とする優秀な人材の確保とビジネスモデルの変革が極めて重要であると認識しております。 ③当社グループ経営方針 1)2027年3月期基本方針 ○既存事業の持続的成長と生産性向上による事業基盤安定化 ○自社IPを中心とした製品型ビジネスモデルをはじめとする高収益の新しいビジネスモデルの創出 ○受託型ビジネスから価値の提供を行う提案型ビジネスへのシフト ○グループ内連携強化によるシナジー発揮 2)2027年3月期成長戦略 ○既存顧客との取引拡大 (a)カスタマーサクセス ・顧客のビジネスの成長・成功に貢献 (b)顧客をグループ内で連携することでシナジー発揮 ・「グループシナジー推進本部」を核にグループ連携・シナジー発揮を加速 ○ビジネスモデルの変革 (a)コンサルティング業務の強化 ・Oracle ERP Cloud、Salesforce等のビジネス強化、コンサルティングサービスの推進 (b)クラウドビジネスの強化 ・マルチクラウドやハイブリッドクラウドへの対応充実と自社IPのSaaS化、DevSecOpsの実践 (c)ソリューションビジネスの推進 ・セキュリティサービス、ローコスト開発、新UniVisionの販売開始 ○AI活用 (a)自社IPサービス(新UniVision、Cavirin、WIS等)への導入 (b)AIを活用した顧客向けサービス(AI365、SPSS、リバースエンジニアリング等)の提供 (c)既存業務の生産性向上に向けたAIの更なる活用 (d)AI活用人材の育成 ○自社IP×グローバルビジネスの推進 (a)自社IPの商品力向上と販売力強化 (b)新規自社IPビジネスの開発 (c)オープンソースソフトウェア(OSS)への取組み (d)東南アジア市場の開拓によるグローバルビジネスの推進 3)株主還元方針 ○株主還元の更なる充実を目指す ・配当性向50%を目途に、安定的な高配当を目指す ・株主資本の効率的活用の指標であるROEは、安定的かつ継続的に10%以上確保を目指す (2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループが事業を推進していくにあたり主に意識すべき環境変化として、地球温暖化対応・地政学リスク顕在化・サプライチェーン不安定化・金融市場の変動・少子高齢化等の「社会的要因」、DX進行・ビッグデータ活用・サイバーセキュリティ対応・IT人材不足等の「業界要因」、AIの進化・IoT技術高度化等の「技術的要因」があると認識しております。 当社グループでは「環境の変化に的確に対応し、技術力を中心とした強みを発揮しつつ新領域にも挑戦することで持続的成長を果たすこと」を目指しております。 そのために「グループシナジーを強化し顧客ニーズの発掘と的確な対応を行うことによる既存顧客との取引拡大」、「コンサルティング業務・クラウドビジネス・ソリューションビジネスの強化推進を柱としたビジネスモデルの変革」、「自社IPサービスへの導入・顧客向けサービスの提供・生産性向上・人材育成を通したAI活用」及び「提供するサービスやマーケット拡大につながる自社IP製品×グローバルビジネスの推進」を主な成長戦略として掲げております。 このような方針・戦略において、当社グループの事業の持続的成長に欠かせない人材確保は今後益々重要度が高まる課題であると考えております。海外を含めたビジネスパートナー・提携会社との関係拡充を通し優秀な人材を安定して確保していくとともに、当社グループ社員に対し成長機会を提供することにより人材底上げを図ってまいります。 また、今後も海外を含めた事業投融資は継続していく方針であり、当社グループの収益力・財務体力を踏まえた適切な判断を行い厳格な管理を行っていくと共に、投融資資産の価値変動の可能性があることを前提として安定性のある財務体質を維持しつつ、資本コストを上回るリターンの創出により企業価値を持続的に向上させるべく努めてまいります。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループでは、2027年3月期経営方針を踏まえ経営成績に関する計数目標を以下のとおりとしております。 (単位:百万円) 2027年3月期 目標 売上高   55,500 売上総利益   14,500 売上総利益率   26.1% 販売費及び一般管理費   5,900 営業利益   8,600 経常利益   9,000 親会社株主に帰属する当期純利益   5,500 1株当たり当期純利益(円)   435.34 また、株主還元方針として「配当性向50%を目途に安定的な高配当」及び「ROEは安定的かつ継続的に10%以上確保」を目指すこととしております。
事業等のリスク3,394字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 [特に重要なリスク] ①当社グループを取り巻く環境の変化に関するリスク 当社グループが属する情報サービス産業では、技術進化が著しく速く顧客ニーズも多様化・高度化が継続することに加え、他社との競合も更に激化していくものと認識しております。 また、当社グループの事業活動は、国内外の経済情勢や顧客企業のIT投資動向、各種法規制や税制・会計基準の変更などの影響を受けます。 そのような環境の変化に対し、「ビジネスモデルの変革」、「自社IP製品×グローバルビジネスの推進」といった成長戦略を掲げ事業拡大推進に取組んでおりますが、想定を超える急激な社会情勢の変化が生じた場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ②システム開発におけるプロジェクトの採算に関するリスク 当社グループの主要事業である開発事業においては、業務を一括して請け負い完成責任を負う一括請負契約を締結する場合があります。 受注時には一定の利益が期待されるプロジェクトであっても、開発作業開始後の仕様変更、当初の見積りを超えた作業工程の発生などにより採算が悪化することがあります。また、検収後に契約不適合等に伴う追加費用が発生する可能性があります。 このような期待された採算を下回るプロジェクトの発生を抑制すべく、受注時におけるリスク要因のレビュー、見積り精度の向上に努めるとともに、プロジェクト管理体制を強化しております。 当社グループ内で開発事業における中心的な役割を担う株式会社SRAでは、一定金額以上のプロジェクトにつき専任部署が想定されるリスクを指摘しつつ進捗管理及び品質管理を行い、遅延等の問題発生の可能性が高まったと判断した場合には支援を行う体制を構築しているなど、採算悪化を防ぐ対策を講じております。 また、特に大きな問題が発生する場合も想定し、株式会社SRAの代表取締役社長を対策本部長とした全社プロジェクトとして対応を行う体制としております。 しかしながら、想定以上に期待された採算を下回るプロジェクトが発生した場合には、業績に影響を与える可能性があります。 ③海外事業投融資に関するリスク 当社グループは海外の成長市場開拓を目指し、現地企業との業務・資本提携、M&Aなどにより積極的な事業投融資を行っていく方針です。 事業投融資を行う際には事前調査の実施はもとより投融資先経営陣と十分な意見交換を行い、また投融資実行後には一定の基準を設け対象案件を特定し定期的に取締役会においてモニタリング報告を行っております。 しかしながら、急激な経済情勢の悪化、株式・為替市場の変動などの「当社グループを取り巻く環境の変化」、政治・文化・制度・法律・会計規則・商習慣などの違いによる「海外事業に特有なリスクの顕在化」、並びに経営陣交代・資本構成の変動・事業戦略の転換・業績変動などの「投融資先企業の変化」により、投融資評価額に想定を超えた変動が発生した場合には当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当連結会計年度においては海外事業投融資に関する貸倒引当金繰入額223百万円を計上しました。 当社グループでは成長戦略のひとつとして「グローバルビジネスの推進」を掲げており、海外事業投融資には引き続き注力してまいりますが、当社グループの業績に与える影響度につき、より一層慎重に見極めながら進めていく所存です。 [重要なリスク] ④金融市場・情勢に関するリスク 当社グループが保有する金融商品には市場性のある株式等があり、株式市場や金融市場の動向による時価変動の影響を受けております。これらの金融商品の時価が著しく下落した場合には、評価損等の計上を行うことになります。 また、海外事業投融資の一環としての外貨建貸付金については、為替相場の変動に応じ為替差損益を計上する必要があり、前連結会計年度末比で円高になった場合には差損を計上することとなります。 当連結会計年度末においては、前連結会計年度末比で円安になったことに伴い為替差益722百万円を計上しております。 これらの市場動向につきましては、定期的なモニタリング並びにタイムリーな情報収集を行いつつ、必要に応じリスク低減策を講じるべく備えておりますが、想定以上の急激な変動が発生した場合には当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ⑤大規模災害や重大な伝染病等に関するリスク 気候変動を背景にして発生していると考えられる異常気象や、地震等の自然災害、火災・テロ・暴動等の人為的災害も含めた種々の要因により、当社グループの人材・設備、顧客やビジネスパートナーに直接・間接の被害が発生する可能性があります。 また、新型インフルエンザや新型コロナウイルス等の感染症の流行により、当社グループ及びその関係者のみならず社会全体の活動が制限される可能性があります。 当社グループでは上記のような被害や事業活動が制限されるような事象が発生した場合にも、関係者と協議しつつテレワークを始めとする柔軟な業務態勢をとることにより、影響を抑制する取組みを行っております。 しかしながら、想定を超える深刻な被害や影響が発生した場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ⑥情報セキュリティに関するリスク 当社グループでは、業務上、顧客企業が保有する個人情報や機密情報を取り扱う場合があります。 これらの重要情報につきましては、情報セキュリティガイドラインの整備、情報セキュリティ認証の取得や社員教育・研修、及び内部監査の定期的な実施等を通じて適切な管理を行っております。 しかしながら、想定外のコンピューターウイルスや不正アクセス等のサイバー攻撃、人為的過失等の理由により、運用サービスの停止や機密情報の漏洩、改竄、紛失、消失等が発生した場合、顧客企業等からの損害賠償請求や当社グループの信用失墜の事態を招き、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ⑦人材確保・育成に関するリスク 技術進化が著しくかつ厳しい競争に晒される環境の中にあって、当社グループが顧客の信頼を得て持続的成長を実現していくためには、専門的な情報技術を持ち顧客の潜在的なニーズにも対応できる人材を適時的確に確保あるいは育成していくことが極めて重要であると認識しております。 このため、当社グループでは広く採用活動を行っているほか、技術等の習得のための研修の充実、社員の自主性を重んじた希望業務へのチャレンジ制度の提供、働き方改革を通した勤務環境の向上等、様々な施策を通じて人材の確保・育成に努めております。 しかしながら、同業他社等との人材獲得競争は激しく、人材確保・育成が計画どおりに進まない場合には、採用コストや人件費の増加につながるほか競争力の低下を招くことになり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ⑧ビジネスパートナー及び製品仕入先に関するリスク 当社グループは開発事業及び運用・構築事業においてビジネスパートナーを活用しております。 事業拡大に合わせた技術者の計画的補充、自社で保有していない技術の補完、並びに業務量変動への機動的対応による生産性の向上等、人材確保の最適化を目的としているものです。 また、販売事業においては顧客の多様なニーズに応えるため、国内外の製品仕入先より多種多様なソフトウェア製品等を調達し提供しております。 当社グループは業務の安定性や効率性の維持・向上のため、ビジネスパートナー及び製品仕入先との良好な取引関係の維持に努めております。 しかしながら、ビジネスパートナーの事情により人材の調整が適時適切に行えない、又は製品仕入先の事業戦略の変更等により製品確保が適時適切に行えない場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,084字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 ①経営成績等の状況 当社グループは、2026年3月期経営方針として、「①既存顧客との取引拡大」「②ビジネスモデルの変革」「③自社IP製品×グローバルビジネスの推進」を成長戦略の柱として業務推進を行いました。 1)経営成績 当連結会計年度の経営成績は、以下のとおりとなりました。 (単位:百万円) 当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前連結会計年度比(%) 売上高   53,279   3.2 売上総利益   13,743   4.3 営業利益   8,244   3.8 経常利益   9,500   16.9 親会社株主に帰属する 当期純利益   5,601   65.8 (環境認識) 当連結会計年度は米中摩擦やウクライナ問題の長期化、中東情勢の緊迫化など地政学リスクが高い状況が継続しましたが、国内景気は穏やかながらも回復基調が継続しました。情報サービス産業におきましては業務効率化やビジネス改革等の投資を中心に需要は堅調に推移しましたが、製造業のお客様の一部に中国景気停滞や自動車業界での不透明感などの影響の顕在化が見受けられました。 原材料コストの上昇や金利水準の高止まり等海外経済の減速懸念があることに加え、中東情勢は更に緊迫の度が増してきており、世界的な景気後退懸念や株式を始めとした各種市場の不安定化など、より一層不透明感が高まりました。 (対応方針・施策と実績) 売上高は開発事業、運用・構築事業、販売事業のすべてのセグメントで増加し、特に販売事業が好調に推移した結果、53,279百万円(前連結会計年度比3.2%増)となりました。損益面におきましては、クラウドビジネスを始めとしたより収益性の高い事業を進展させるとともに、既存事業の更なる生産性向上や単価改善等に努めた結果、売上総利益は13,743百万円(同4.3%増)、営業利益は売上総利益の増益に加え販売費及び一般管理費の増加を抑制したことにより8,244百万円(同3.8%増)となりました。 経常利益は営業利益の増益に加え、前連結会計年度には円高の影響により為替差損を計上していたのに対し、当連結会計年度では大幅な円安に伴い為替差益を計上したため9,500百万円(同16.9%増)となりました。 親会社株主に帰属する当期純利益は海外事業投融資に関する貸倒引当金繰入額223百万円を計上したものの、5,601百万円(同65.8%増)となりました。 (セグメント別) セグメント別の経営成績は以下のとおりであります。 セグメントの名称   売上高 (百万円)   前連結会計年度比(%)   営業利益 (百万円)   前連結会計年度比 (%) 開発事業   25,889   1.1   5,688   7.3 運用・構築事業   6,594   2.3   2,069   △2.5 販売事業   20,795   6.3   2,273   4.5 セグメント調整   -   -   △1,786   - 合計   53,279   3.2   8,244   3.8 (注)1.売上高はセグメント間の取引を相殺消去しております。 2.各セグメントの営業利益には全社費用を含んでおりません。 当連結会計年度では、前連結会計年度比で開発事業及び販売事業で増収増益、運用・構築事業では増収減益となりました。 開発事業では、当社グループ顧客の主要な業種である金融業に対する業務が伸長した結果、増収増益となりました。 運用・構築事業では、金融業や製造業に対する業務が伸長し増収となりました。 販売事業では、株式会社AITで金融業向けの大口案件があったこともあり増収増益となりました。 2)財政状態 上記経営成績の結果、当連結会計年度末の財政状態は下記のとおりとなりました。 (単位:百万円) 当連結会計年度末 (2026年3月31日)   前連結会計年度末比(%) 総資産   51,920   0.9 純資産   34,031   9.4 自己資本比率   64.7%   4.8 (総資産) 総資産は前連結会計年度末比471百万円増加しました。 現金及び預金の増加1,116百万円、商品及び製品の減少2,622百万円、短期貸付金の減少1,641百万円と長期貸付金の増加2,005百万円が主な変動要因です。 (純資産) 純資産は前連結会計年度末比2,927百万円増加しました。 親会社株主に帰属する当期純利益が5,601百万円であったのに対し、配当金支払額が2,400百万円であり利益剰余金が前連結会計年度末比3,200百万円増加したこと等が主な変動要因です。 (自己資本比率) 上記の結果として、自己資本比率は64.7%と前連結会計年度末比4.8%向上しました。 ②2026年3月期経営方針に対する取組み結果 1)経営目標値 2026年3月期の経営目標値に対し、売上高・営業利益でやや下回ったものの、その他のすべての項目で上回りました。 (単位:百万円) 2026年3月期 目標   2026年3月期 実績 売上高   53,500   53,279 売上総利益   13,700   13,743 売上総利益率   25.6%   25.8% 販売費及び一般管理費   5,400   5,498 営業利益   8,300   8,244 経常利益   8,150   9,500 親会社株主に帰属する 当期純利益   4,900   5,601 1株当たり当期純利益(円)   387.85   443.34 ROEは安定的かつ継続的に10%以上確保することを目指しておりますが、当連結会計年度は17.4%となりました。 2)成長戦略 (ビジネスモデルの変革) 当社グループではビジネスモデル変革に向け「コンサルティング業務の強化」「クラウドビジネスの強化」「ソリューションビジネスの推進」に注力することとしており、下記のような取組みを行っております。 株式会社SRAの組織であった先端技術研究所(以下、「KTL」という。)を当社の組織として2022年4月に再編いたしました。技術力のシンボルであるKTLを当社グループの統括会社である当社に移行し、グループ全体の技術やビジネスの連携を一層強化することを企図したものであり人材増強を行いながら活動しています。 クラウド型基幹システムの導入コンサルティングサービスに関しましては、2022年4月にOracle Cloud ERPの自社への導入を行うとともに、「Oracle Cloud ERP導入支援サービス」を開始いたしました。自社導入は財務会計分野を始めとして管理会計分野へと対象範囲の拡大を図っており、その知見を活かした導入支援サービスに努め、当社グループの今後のクラウドインフラビジネスやコンサルティングビジネスの柱のひとつとすべく取組んでおります。 その一環としてOracle Cloud ERPに関わる技術者養成に向けた資格取得支援のためにOracle Universityの受講支援を行っております。Oracle Cloud ERP導入のコンサルティングに関する知識・スキルの証明となる認定資格の取得保有者は27名となっており、実案件への参画や会計知識に関する資格取得と併せコンサルティング実務能力の底上げに努めております。 また、当社グループの注力分野のひとつであるクラウド関連技術の強化を図るべくAWSの認定資格の取得の奨励・支援を継続してきております。 子会社である株式会社SRA OSSは2024年に株式会社NTTデータグループとの資本業務提携を行い、オープンソースソフトウェアのサポートサービスを同社の顧客へ拡大し、よりミッションクリティカルなシステムに適したサービスへの変革を目指しております。 (AI活用) 急速に進展するAIに「オープンソース」や「現場での知見」といった「SRAの強み」を掛け合わせることでお客様にとって真の付加価値を提供し、AIを上手に活用しAIを更なる成長のドライバーとして積極的に取り込んでまいります。 2025年度はAI基礎知識の底上げ及び生成AI活用の実践検証を重点項目として位置づけて活動を行いました。 2026年度は生成AI利用ガイドラインを作成し、当社としてのガバナンスが効いた生成AIの活用を行います。 また、技術人材育成指標で述べたAI人材体系を新たに作成し、「生成AIを業務で使いこなせる人材」の育成を重点施策としております。L1として、全社員が「日常業務の改善・効率化に生成AIを活用」できるレベルとなることを最優先とします。加えて「実務でAIを使い成果を出せる人材」の認定方法の試行と人材育成に取組みます。これらにより生産性や品質の向上を実施し、競争力の源泉といたします。 (自社IP×グローバルビジネスの推進) 当社グループでは「成長性の高い東南アジアを中心とした海外市場への展開」を課題の柱のひとつとして掲げております。 株式会社SRAでは、2020年6月にNALと業務提携契約を締結いたしましたが、更なる関係強化を図るべくNAL株式の36%取得を含む新たな資本・業務提携契約を締結し2023年度に出資を完了、人材派遣による同社の管理体制強化に向けての支援を継続し緊密な関係を維持しております。 2024年度には株式会社SRAがNALと業務提携関係にあるベトナム韓国情報通信大学の研究をサポートするプログラムを開始し、DBAを育成し現地での技術力向上を図りながらPostgreSQLサポート拡充によるビジネス拡大を目指しております。 3)株主還元 当連結会計年度におきましては前連結会計年度比増収増益かつ過去最高水準であり、前連結会計年度に比べ20円増配し1株当たりの年間配当を200円といたしました。 4)その他の取組み (人材:活力あふれる組織づくり) 当社グループでは「優位性をもって対応できる人材を育成し、その人材を活かしたグループ経営を推進する」との方針を掲げ活動を行いました。 株式会社SRAでは事業部単位で目標を設定することで新規技術を扱える技術者の育成を推進することを企図し、クラウド及びAI/ML関連の認定資格の取得を強力に推奨・支援することにより技術者層の充実を図りました。 (ESGへの取組み) 当社グループは創業以来、「自らの職業的実践を通じ、コンピュータサイエンスの諸分野を発展させ、それによって人類の未来に貢献する」という経営理念を掲げており、ITでユーザーの満足度を最大化することを通して社会への貢献を果たすべく努力を続けております。 具体的には、創業以来広く社会に対してオープンソースソフトウェアの普及に努めているほか、自社IP製品(P-CON)によるペーパーレス推進提案を通したお客様のESG対応サポートの実施、及び社会インフラの安全性向上に資する技術に関する電力会社との共同開発等を行っております。 また、当社グループ内での取組みでは、働き方改革の一環としてテレワークや雇用延長への対応を始め、子育て支援制度の改善、多様な働き方に向けた制度の整備を行うなど、勤務環境向上のための施策を進めております。 (2)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 ①キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容 当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは4,699百万円、投資活動によるキャッシュ・フローは△1,816百万円、財務活動によるキャッシュ・フローは△2,436百万円でした。 その結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は前連結会計年度末に比べ486百万円増加し20,224百万円となりました。 当社グループはベースの事業活動から得られる営業キャッシュ・フローをもとに、2026年3月期計画で掲げた「ビジネスモデルの変革」及び「株主還元の更なる充実」の実現に向け、将来の成長のための投資と株主への還元を行っております。 1)営業活動によるキャッシュ・フロー 税金等調整前当期純利益は9,286百万円であり、仕入債務の増減額△3,372百万円、棚卸資産の増減額2,636百万円、為替差益△722百万円等を勘案、法人税等の支払額△3,500百万円であったこと等を反映し、営業活動によるキャッシュ・フローは4,699百万円となりました。 2)投資活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度では定期預金の預入による支出1,611百万円等により、投資活動によるキャッシュ・フローは△1,816百万円となりました。 3)財務活動によるキャッシュ・フロー 配当金の支払額が△2,400百万円であったことを主な要因として財務活動によるキャッシュ・フローは△2,436百万円となりました。 ②資本の財源及び資金の流動性 当社グループは、キャッシュ・マネジメント・システムを採用しており、グループ内の資金を一元的に管理しグループ会社間の資金融通を機動的に行うことにより、効率的な資金運営を行っております。 また、株式会社SRAにおいては、取引金融機関6社との間で総額5,800百万円のコミットメントライン契約を締結しており、グループベースで資金調達が必要となった場合に機動的に行えるよう備えております。 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は20,224百万円、コミットメントラインの未使用枠金額は5,800百万円であることから、十分な流動性を確保しております。 (3)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。これらの見積り及び判断は、過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる要因等に基づき行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なる場合があります。 連結財務諸表の作成で用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 <貸付金> 短期貸付金及び長期貸付金については、貸付先の経営成績・財政状態等に注視して回収可能性を判断しており、貸付先の財政状態の悪化等により貸付金の回収可能性が著しく低下した場合は貸倒引当金を計上しております。 上述の見積り及び仮定において、将来の予測不能な事業環境の著しい悪化等により見積りに用いた仮定が変化し、貸付先の経営成績及び財政状態が更に悪化した場合、翌連結会計年度以降の短期貸付金・長期貸付金の計上金額に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (4)仕入、受注及び販売の実績 ①仕入実績 当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前連結会計年度比(%) 販売事業(百万円)   9,594   △26.2 合計(百万円)   9,594   △26.2 (注)1.金額は、仕入価格によっております。 2.セグメント間の取引については、相殺処理しております。 ②受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高 (百万円)   前連結会計年度比 (%)   受注残高 (百万円)   前連結会計年度比 (%) 開発事業   26,563   5.7   6,460   11.6 運用・構築事業   6,505   △0.9   3,044   △2.8 販売事業   17,757   △22.0   6,057   △33.4 合計   50,826   △6.7   15,562   △13.6 (注)1.金額は、販売価格によっております。 2.セグメント間の取引については相殺処理しております ③販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前連結会計年度比(%) 開発事業(百万円)   25,889   1.1 運用・構築事業(百万円)   6,594   2.3 販売事業(百万円)   20,795   6.3 合計(百万円)   53,279   3.2 (注)1.金額は、販売価格によっております。 2.セグメント間の取引については、相殺処理しております。 3.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績に対する割合が10%以上を占める相手先がいないため記載を省略しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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