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日経平均64,167.87-158NYダウ53,061.95+295ドル円158.81+0NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+51毎時更新

エクサウィザーズ

ExaWizards Inc.4259 · Growth · 情報・通信業

AIを活用して社会課題の解決を目指す企業。プロダクト提供とソリューションサービスの2軸で展開。

概要

株式会社エクサウィザーズは、2016年2月に設立され、2021年12月に東京証券取引所グロース市場に上場したAI関連企業である。本社を東京都港区に置き、従業員数は624名。AIプラットフォーム「exaBase」を核に、企業向けに標準化されたAIソフトウェアを提供する「AIプロダクト事業」と、大手企業の経営課題をAIで解決する「AIソリューションサービス事業」の二軸で事業を展開する。2026年3月期の連結売上高は120億円、営業利益16億円、純利益15億円を見込む。

AIプロダクトとAIソリューションサービスの二軸

当社グループは、「AIを用いた社会課題解決」をミッションとし、二つの事業を中心に展開する。AIプロダクト事業は、最小限の調整で業務に即活用できるAIソフトウェアを広範な顧客に提供する。主力製品には「exaBase 生成AI」や「exaBase DXアセスメント&ラーニング」があり、2026年3月期の同事業売上高は49億円(前期比60.9%増)、売上総利益率82.8%を達成した。一方、AIソリューションサービス事業は、大企業を対象に顧客の経営課題を発見し、AIプロジェクトを通じてイノベーションを創出する。同事業の売上高は72億円(前期比2.7%増)、利益体質が改善し営業利益は22億円に達した。両事業の相互作用が「AIぐるぐるモデル」と呼ばれるビジネスモデルの核心であり、ソリューションで得た知見をプロダクトに昇華し、さらに多くの顧客に提供するサイクルを形成する。

売上高の急成長と営業黒字転換

創業以来、売上高は一貫して拡大を続けている。2018年3月期の売上高は3億円であったが、2026年3月期には120億円に達し、年平均成長率は約60%に上る。利益面では、初期から継続的な純損失を計上していたが、2025年3月期に営業利益がほぼゼロから黒字化し、2026年3月期には営業利益16億円、親会社株主に帰属する当期純利益15億円と大幅な改善を見せた。この背景には、AIプロダクト事業の高収益構造(売上総利益率82.8%)と、AIソリューションサービス事業での案件精査による生産性向上がある。営業活動によるキャッシュ・フローも17億円の収入となり、財務基盤が強化された。

5社の連結子会社と戦略的提携

当社グループは連結子会社5社と持分法適用関連会社1社で構成される。主要子会社には、AIプラットフォーム強化目的で買収したエクスウェア(2021年子会社化)、介護領域のエクサホームケア(ヤマシタとの合弁)、Well-being Tech領域のスタジアム(2023年子会社化)、生成AI事業のExa Enterprise AI(2023年設立)、健康医療領域のExaMD(2024年設立)がある。また、複数の大手企業と資本業務提携を結び、事業拡大を加速している。主な提携先はSOMPOホールディングス(2018年)、パーソルホールディングス(2019年)、アフラック生命保険(2021年)、住友生命保険(2021年)、出光興産(2022年)、NTTドコモビジネス(2025年)などであり、業種横断的なエコシステムを形成する。

業界の中での役割はAIサービス提供事業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
120億円
営業利益
16億円
営業利益率
13.3%
純利益
15億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
AIソリューションサービス事業71億円59.2%22億円31.0%
AIプロダクト事業49億円40.8%19億円38.8%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01全業種向けAIプロダクト主力

様々な業界の顧客向けに、最小限の調整で即座に業務で活用できるAIソフトウェアを提供し、社会課題の解決を目指す。

主な製品・サービス1
AIプロダクト
特定の業務に特化したAIソフトウェアで、導入後の追加調整を最小限に抑え、すぐに利用できる。

02大企業向けAIソリューション準主力

大企業を中心に、顧客の経営課題解決を通じて、様々な業界の産業・社会課題を発見し、革新を実現するためのAIサービスを開発・提供する。

主な製品・サービス1
AIソリューションサービス
顧客の課題に応じて、AIアルゴリズムやプロダクトを組み合わせ、カスタマイズしたサービスを提供する。

製品と技術

企業向け生成AIプラットフォーム「exaBase 生成AI」

「exaBase 生成AI」は、企業が安全かつ効率的に生成AIを業務活用するためのプラットフォームである。大規模言語モデル(LLM)を搭載し、ユーザーは社内データと連携したチャットや文書作成、分析などを利用できる。2026年3月時点で導入社数は1,422社、利用者数は約12万人に達した。本製品はAIエージェント機能を備え、業務プロセスを自動化する仕組みを提供する。また、セキュリティ面では強固なデータ管理機能を持ち、企業のコンプライアンス要件に対応する。売上はAIプロダクト事業の中核をなし、同事業の成長を牽引する。

DX人材育成サービス「exaBase DXアセスメント&ラーニング」

「exaBase DXアセスメント&ラーニング」は、企業や自治体向けにDX(デジタルトランスフォーメーション)に必要な人材を育成するオンラインサービスである。DXスキルの自己診断(アセスメント)機能と、個別最適化された学習コンテンツを提供する。2026年3月時点で導入社数は2,534社、利用者数は約42万人に拡大した。政府のDX推進政策や企業のデジタル人材需要の高まりを背景に、継続的な成長を見せる。本サービスは低価格で導入しやすく、多くの中小企業や自治体にも採用されている点が特徴である。

介護領域向け「CareWiz トルト」と福祉用具連携

「CareWiz トルト」は、介護現場の業務効率化とケアの質向上を目的としたAIプロダクトである。2021年5月に株式会社ヤマシタとの合弁で設立したエクサホームケアが事業を担う。トルトは、介護記録の自動化や入居者の見守り、シフト最適化などの機能を提供する。具体的には、AIがセンサーデータや発話を解析し、異常を検知した際に通知する。福祉用具レンタル大手のヤマシタのネットワークを活かし、介護施設への導入を加速している。本製品は超高齢社会における社会的課題の解決に貢献することを目的としている。

AIモデルプラットフォーム「exaBase」の進化

「exaBase」は2017年8月に提供を開始した、AIモデルの開発・運用を支援するプラットフォームである。初期は機械学習モデルの構築・デプロイ機能を提供していたが、現在は生成AI、データ分析、AIエージェント管理など機能を拡充している。2023年以降は「exaBase Studio」と連動し、ローコードでAIエージェントを作成・管理できる環境を提供する。また、セキュリティとガバナンス機能を強化し、大企業の厳格な要件にも対応する。同プラットフォームはAIプロダクト事業の基盤であり、ソリューションサービスで得た知見を反映し進化を続けている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

AIソリューション急成長、黒字化目前

エクサウィザーズはAI・機械学習を活用したソリューションを提供する情報・通信企業。同業のソラコム(IoT)やVRAIN Solution(AI)と競合するが、エクサウィザーズは特定業界に特化したAIサービスで成長。売上高は2024年3月期84億円から2026年3月期120億円へ急拡大し、営業利益率も13%超へ改善見込み。赤字からの脱却と高成長を両立しつつあり、業界内で注目される存在。

強み

  • 売上高が年平均約20%増加し、高い成長率を維持している。
  • 営業利益率が0%から13%超へ向上し、事業の収益構造が大きく改善している。
  • AI・機械学習に特化し、専門性の高いソリューションを提供できる。
  • 特定産業向けにカスタマイズしたAIソリューションで顧客獲得に成功している。

課題

  • AI市場は参入が多く、VRAIN Solutionなど同業との競争が激化している。
  • 高成長に伴い投資が必要で、利益率の維持が課題となる。
  • AIエンジニアの需要が高く、優秀な人材の確保と定着が重要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がエクサウィザーズ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18157都築電気788億円11.7倍
25036日本ビジネスシステムズ782億円11.2倍
33632グリーホールディングス750億円17.6倍
43962チェンジホールディングス739億円10.0倍
53817SRAホールディングス736億円10.9倍
64259エクサウィザーズ710億円44.9倍
72329東北新社705億円9.9倍
83687フィックスターズ692億円38.6倍
93733ソフトウェア・サービス691億円11.1倍
104419Finatextホールディングス691億円45.8倍
114431スマレジ689億円30.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 24件

資本金100円で創業した2016年

2016年2月、東京都文京区において資本金100円で株式会社エクサインテリジェンスを設立した。同年8月には京都府左京区に京都オフィスを開設し、研究開発の拠点を確保した。創業当初からAI技術の社会実装を志向し、翌2017年8月には人工知能モデルのプラットフォーム「exaBase」の提供を開始した。このプラットフォームは後の中核事業の基盤となる。2017年10月にはデジタルセンセーション株式会社(資本金5,500万円)を経営統合し、商号を現在の株式会社エクサウィザーズに変更した。同時に本社を東京都港区浜松町に移転し、事業の本格化に向けた体制を整えた。

大手企業との資本業務提携で拡大した成長期(2018~2020年)

2018年3月、超高齢社会の課題解決を目的にSOMPOホールディングスと資本業務提携を締結した。これにより保険領域へのAI応用の道を開いた。2019年7月にはパーソルホールディングスと人事・人材領域での共同研究・開発で提携。同年10月には名古屋オフィスを開設し、中部地域での事業基盤を構築した。2021年3月にはアフラック生命保険と業務提携し、保険事業及び全社DXの推進を図った。同時にアフラック・インコーポレーテッドのファンドから出資を受けた。これらの提携は、特定業界に特化したソリューション開発と資金調達の両面で成長を支えた。

株式上場と子会社化で飛躍した2021年

2021年は転換点となる年であった。4月にはAIプラットフォーム事業の強化を目的にエクスウェア株式会社の株式を取得し、連結子会社化した。5月には介護領域に特化した株式会社エクサホームケアを福祉用具レンタル大手のヤマシタとの合弁で設立。同年12月には東京証券取引所マザーズ市場(現グロース市場)に株式を上場し、資金調達力と知名度を高めた。上場後の2022年4月には市場区分の見直しによりグロース市場へ移行した。また2021年8月には住友生命保険と業務提携し、Well-being Tech領域での新事業創出を目指した。

生成AIブームと新子会社設立の2023~2024年

2023年4月、福岡オフィスを開設し九州エリアへの展開を開始した。同年6月にはスタジアム株式会社を子会社化し、顧客へのプロダクト・サービス提供範囲を拡大した。同年10月には生成AI事業に特化した株式会社Exa Enterprise AIを設立。2024年2月には健康・医療領域の株式会社ExaMDを設立し、新たな事業領域へ機動的に進出した。これらの子会社はそれぞれの専門領域でAIプロダクトの開発を加速した。また2024年3月には本社を現在の東京都港区芝浦に移転し、オフィス環境を刷新した。この期間、生成AI市場の急拡大を背景に「exaBase 生成AI」の導入が急増した。

NTTドコモビジネスとの提携とJV設立の2025年

2025年6月、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社(現NTTドコモビジネス株式会社)と資本業務提携を締結した。同社はデジタル・AI領域での技術力と事業開発力を相互活用する目的で当社株式を取得した。同年8月には、企業のデジタル支援を行うコクー株式会社との合弁によりAIスマートワーク株式会社を設立した。このJVは「exaBase 生成AI」の拡販と顧客の生成AI活用定着、生産性向上を目的とする。2026年3月期の連結決算では営業利益16億円と黒字化を達成し、成長軌道が確立された。

年表24件を開く

2010年代

  • 2016年2月創業東京都文京区において資本金100円で株式会社エクサインテリジェンスを設立
  • 2016年8月京都府左京区に京都オフィス開設
  • 2017年8月人工知能モデルのプラットフォーム「exaBase」を提供開始
  • 2017年10月M&Aデジタルセンセーション株式会社(資本金5,500万円)を経営統合、同時に商号を株式会社エクサウィザーズに変更
  • 2017年12月本社を東京都港区浜松町に移転
  • 2018年3月超高齢社会における社会的課題の解決に向けて共同で取り組むことを目的に、SOMPOホールディングス株式会社と資本業務提携
  • 2019年5月本社を東京都港区浜松町に移転
  • 2019年7月人事・人材領域における研究やサービス開発に共同で取り組むことを目的に、パーソルホールディングス株式会社と資本業務提携
  • 2019年10月愛知県名古屋市西区に名古屋オフィスを開設

2020年代

  • 2021年3月保険事業及び全社DXの推進、新規事業開発を目的として、アフラック生命保険株式会社と業務提携、またアフラック・インコーポレーテッドがその傘下のファンドを通じて当社に出資
  • 2021年4月M&AAIプラットフォーム事業の強化を目的として、エクスウェア株式会社(現・連結子会社)の株式を取得し、子会社化
  • 2021年5月本社を東京都港区東新橋に移転
  • 2021年5月「CareWiz トルト」の事業拡大に向け、福祉用具レンタル・販売の株式会社ヤマシタと合弁により東京都港区東新橋に株式会社エクサホームケア(現・連結子会社)を設立
  • 2021年8月Well-being Tech領域での新事業・新サービスの創出に取り組むことを目的として、住友生命保険相互会社と業務提携、また同社のCVCファンドが当社株式を取得
  • 2021年12月上場東京証券取引所マザーズ市場(現:グロース市場)に株式を上場
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズ市場からグロース市場に移行
  • 2022年11月出光興産株式会社の中期経営計画に定める「スマートよろずや」構想の開発・社会実装等を目的として、同社と業務提携、また同社が当社株式を取得
  • 2023年4月福岡県福岡市博多区に福岡オフィスを開設
  • 2023年6月M&A幅広い顧客へのプロダクト・サービスの提供拡大を目的として、株式会社スタジアム(現・連結子会社)の株式を取得し、子会社化
  • 2023年10月創業生成AI等に関するプロダクト・サービスの事業拡大に向け、株式会社Exa Enterprise AIを設立
  • 2024年2月創業健康・医療に関するプロダクト・サービスの事業拡大に向け、株式会社ExaMDを設立
  • 2024年3月本社を東京都港区芝浦(現・本店所在地)に移転
  • 2025年6月デジタル・AI領域における技術力及び事業開発力を相互に活かすことを目的として、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社(現・NTTドコモビジネス株式会社)と資本業務提携、また同社が当社株式を取得
  • 2025年8月exaBase 生成AIの拡販と顧客の生成AI活用の定着及び生産性向上を目的として、企業のデジタル支援等を提供するコクー株式会社と合弁により、AIスマートワーク株式会社を設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高成長率最低30%成長
  • 連結営業利益継続的な黒字

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    AIぐるぐるモデルの推進

    個々の顧客課題を汎用的な課題に昇華し、AIプラットフォーム事業とAIプロダクト事業の両輪で広範な社会課題を解決するビジネスモデルを中核に据える。

  2. 02

    変革を牽引する人材体制の強化

    顧客のAI導入・変革を推進する人材、現場実装を支援する人材、運用を担う人材を強化し、実装から運用まで伴走支援する。

  3. 03

    AI基盤「exaBase」の深化とセキュリティ強化

    AI導入・運用を支える基盤として「exaBase」を進化させ、生成AIとAIエージェントを駆動する司令塔化と強固なセキュリティ構築を進める。

  4. 04

    特定課題解決型AIプロダクトの拡充とエージェント化

    業界・業務特化型のAIプロダクトやSaaSを拡充し、AIエージェント対応を強化して誰でも容易にAIエージェントを作成・活用できる世界を目指す。

  5. 05

    機動的な事業展開と戦略的パートナーシップ

    事業特化型子会社の設立や有力企業との業務提携・ジョイントベンチャー組成により、新たな事業領域へスピーディに展開し成長を加速する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 5期分

グループ全体で624人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は855万円で、4期前と比べて+3.1%平均年齢は34.9歳、平均勤続年数は3.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2022年3月82935.32.1351
2023年3月90136.62.3373
2024年3月87535.62.6548
2025年3月81235.02.75870
2026年3月85534.93.0624256

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
男性育休取得率92.9%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)69.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社6(国内 6 / 海外 0、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
本社 — 東京都港区713百万円
AIプロダクト事業、AIソリューション サービス事業及び 全社共通
本社 — 東京都港区325百万円
AIプロダクト事業
本社 — 東京都 港区57百万円
AIソリューションサービス事業
大阪オフィス — 大阪府大阪市北区2百万円
全社共通
浜松オフィス — 静岡県浜松市中央区0百万円
全社共通
主な関係会社
  • 国内
    エクスウェア株式会社(注)2,3
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社エクサホームケア
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 国内
    株式会社Exa Enterprise AI (注)3
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社スタジアム(注)3
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ExaMD
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    AIスマートワーク株式会社
    東京都品川区 · 持分法適用会社
    議決権33.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期/ビッグデータ・AIを活用したサイバー空間基盤技術介護支援技術認知症の本人と家族の視点を重視するマルチモ―ダルなヒュ―マン・インタラクション技術による自立共生支援AIの研究開発と社会実装
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2019-01-11
    4.1億円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は120億円営業利益16億円前期と比べると増収で、売上が+22.4%。

売上高
+22.4%
120億円
営業利益
16億円
純利益
15億円
営業利益率
13.3%
前期比 +13.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高156億円120億円
営業利益23億円16億円
純利益15億円
1株あたり配当¥5¥5

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は34億円、営業利益は2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+161.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q163
2024年1Q13−3−23.1−4
2024年2Q21−2−9.5−4
2024年3Q2300.00
2024年4Q272
2025年2Q46−2−4.3−4
2025年4Q5223.8−22
2026年2Q5259.64
2026年4Q681116.211
2027年1Q3425.91

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 9期分

2018年3月期からの9期で、売上は3億円から120億円へ40.0倍に増えた。直近期の営業利益率は13.3%。売上は8期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2018年3月3−2−2
愛知県名古屋市西区に名古屋オフィスを開設
2019年3月10−4−4
2020年3月21−4−5
東京証券取引所マザーズ市場(現:グロース市場)に株式を上場
2021年3月26−5−6
2022年3月48−1−1
生成AI等に関するプロダクト・サービスの事業拡大に向け、株式会社Exa Enterprise AIを設立
2023年3月56−4−1
健康・医療に関するプロダクト・サービスの事業拡大に向け、株式会社ExaMDを設立
2024年3月84−3−6
exaBase 生成AIの拡販と顧客の生成AI活用の定着及び生産性向上を目的として、企業のデジタル支援等を提供するコクー株式会社と合弁により、AIスマートワーク株式会社を設立
2025年3月98000.0−26
2026年3月120161613.315

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高120億円のうち、営業利益として残るのは16億円13.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は15億円、売上の12.5%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金33.3%40億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金53.3%64億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益13.3%16億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
66.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+4.9pt
13.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+5.9pt
12.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+31.1pt
44.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
16.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
20.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 7期分

2026年3月期は営業CFが17億円、投資CFが−10億円で、差し引きのフリーCFは7億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は40億円で、売上の4.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2020年3月−3−316−616
2021年3月−5−618−1123
2022年3月0−739−755
2023年3月1−51−452
2024年3月−2−3014−3235
2025年3月6−9−2−330
2026年3月17−103740

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 9期分

2026年3月期の総資産は94億円。このうち返さなくてよい自己資本が48億円で、自己資本比率は48.1%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2018年3月1412288.1
2019年3月129371.7
2020年3月2520580.0
2021年3月37241364.6
2022年3月79661383.8
2023年3月79661382.4
2024年3月99504949.3
2025年3月70254534.3
2026年3月94484748.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
40億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-19億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
47億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
79
/ 100
安定性自己資本比率32 / 40
収益力営業利益率27 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE605社中18位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中490位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
44.1%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
13.3%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
48.1%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
22.4%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥815で、1年前と比べて+57.3%過去52週の値幅のなかでは34%の位置にある。

¥815-2.6%1ヶ月+1.2%1年+57.3%時価総額710億円
過去52週の値幅
安値¥494高値¥1,445

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)44.9倍
PBR7.64倍
配当利回り0.61%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月18日に781円と前日比5.54%上昇。8月13日に692円と急落した後、3日連続で反発し、株価は25日移動平均線(801.24円)に接近。1ヶ月では0.26%下落、1年では47.92%上昇と高ボラティリティ。52週高値1445円からは約46%下落し、安値483円からは約62%上昇。出来高は8月13日に758万株と急増、その後も200万株前後で高水準が続く。RSIは49.13と中立。75日線(909.44円)を大きく下回っており、中期的な下落トレンドは継続中。直近の反発は自律反発の可能性が高い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)

PER 38.91倍、PBR 12.98倍で、同業界平均(PER 31.17倍、PBR 3.64倍)を大きく上回る。ROEは44.1%と非常に高く収益性は優れるが、直近の純損益は赤字で業績の不安定さが懸念。配当利回りは0.71%と低く、株主還元の魅力に欠ける。成長性が価格に織り込まれているものの、バリュエーションは割高水準と判断する。

指標この会社業種平均
PER (実績)44.9倍47.9倍
PBR7.64倍2.96倍
ROE44.1%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

AI市場の成長を背景に、売上高は急拡大し、2026年3月期の営業黒字化を達成。強気派は、AI需要の高まりを追い風に収益改善が続き、成長性に期待する。一方、弱気派は、競争激化による利益率の持続性や、赤字からの転換初期の収益安定性を疑問視する。また、時価総額614億円に対してPER38.9倍と、成長を織り込んだ評価に対する割高感も論点。

プラスに働く材料7
  • AI需要の拡大

    生成AI市場は急成長しており、企業のDX投資が追い風。

  • 黒字化達成

    2026/3期に営業利益16億円と黒字化、収益基盤が固まる。

  • 売上成長

    売上高が3期連続で増加、直近は120億円と過去最高。

  • 2026年3月期に営業黒字16億円通年影響

    営業損益は前期0から16億円へ黒字転換。純損益も-26億円から+15億円。

  • 売上高2年連続2桁増収で120億円通年影響

    売上高は84億円→98億円→120億円。直近は前年比22.4%増。

  • ROE44.1%の高い資本効率継続影響

    ROE44.1%でPBR12.98倍。高収益構造が成長期待を支える。

  • 株価1年で43.88%上昇の上昇基調継続影響

    株価は1年で43.88%上昇。時価総額614億円とAI株として需給が強い。

マイナスに働く材料7
  • 競争激化

    大手ITや新興AI企業との価格・技術競争が激しく、シェア確保が不透明。

  • 利益率の持続性

    黒字転換初期であり、営業利益率13.3%の維持は不確実。

  • バリュエーション割高

    PER38.9倍は市場平均を大きく上回り、成長減速時に下落リスク。

  • 実績PER38.91倍、高バリュエーション不定影響

    時価総額614億円に対し純利益15億円で実績PER38.91倍。期待先行の修正リスク。

  • 前期に26億円の最終赤字通年影響

    2025年3月期の純損益は-26億円。当期は+15億円と振れが大きく収益は不安定。

  • 配当利回り0.71%と株主還元手薄継続影響

    配当利回り0.71%。成長投資優先でインカムによる下支えは乏しい。

  • 外国人保有比率4.66%と低い継続影響

    外国人持ち株比率4.66%。海外資金の参加が少なく、売り時に厚みがない。

次の決算で確かめる点
売上高成長率
AI需要の持続とシェア拡大を測る基本指標。
営業利益率
黒字定着と収益性改善の確認に重要。
顧客数・契約単価
事業の拡大が既存顧客の深耕か新規獲得かを示す。

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ35,321人。区分でいちばん多いのは個人・その他61.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が32.4%を占め、残る67.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他54.363.661.163.361.2
事業法人16.816.717.023.024.0
金融機関4.23.26.55.18.4
外国法人21.813.911.66.04.3
証券会社2.82.13.42.21.8
自己株式3.12.81.4
外国人個人0.00.40.40.40.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社ベータカタリスト9.39
02坂根 裕4.33
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)3.73
04古屋 俊和3.69
05株式会社RH3.44
06株式会社KH3.44
07株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.38
08上田八木短資株式会社2.29
09春田 真1.80
10D4V1号投資事業有限責任組合1.72

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-04-23
    株式会社 三井住友フィナンシャルグループ
    新規の大量保有報告
    9.87%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 9期分

1株利益は9期で+104%、1株純資産は9期で−97%。直近期のROEは44.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPS
2018年3月−4181,792
2019年3月−5151,277
2020年3月−627
2021年3月−832
2022年3月−282
2023年3月−279
2024年3月−860
2025年3月−3129
2026年3月1853

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額110百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
春田真代表取締役社長CEO571,572,000
大植択真常務取締役COO37100,000
坂根裕取締役CTO523,776,000
宗像直子取締役6432,000
佐藤学取締役6130,000
杉田浩章取締役65
渡辺雅之取締役52
都留茂常勤監査役65
飯田善監査役59
渥美優子監査役55

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)35636020
社外取締役633336
社外監査役417174

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容521字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは当連結会計年度末において、当社(株式会社エクサウィザーズ)、連結子会社5社及び持分法適用関連会社1社による、合計7社により構成されています。 当社グループでは、「AIを用いた社会課題解決を通じて、幸せな社会を実現する」をミッションに掲げ、独自開発のAIアルゴリズムやAIプロダクトと、様々な業界や業務に関する知見を組み合わせたAIサービスを顧客及び事業提携先に開発・提供することで、多様な領域における社会課題の解決を図っております。 当連結会計年度末では以下の2つの事業を展開しています。 AIプロダクト事業   広範な顧客向けに、最小限の追加調整で即座に業務で活用可能なAIソフトウエアを提供し、社会課題の解決を目指す AIソリューションサービス事業   大企業を中心として、顧客の経営課題解決を通じて、様々な業界の産業・社会課題を発見し、その革新の実現を目指す 以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。 なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。
経営方針・対処すべき課題3,039字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 経営方針 当社グループは、「AIを用いた社会課題解決を通じて、幸せな社会を実現する」をミッションに掲げ、高いAI技術力・ビジネス適用力を活かしその課題を解決することを目指しております。 創業来、当社グループはAIプラットフォーム事業を基盤とし、これまで様々な顧客企業との協働・提携を通じて、産業・社会課題の発見とその革新を実現してきました。そして、それらを汎用的なサービス・プロダクトへ昇華するAIプロダクト事業を発展させることで、より広範な社会課題の解決に向け取り組んでいます。この2つの事業の両輪を回していくことが、当社グループのビジネスモデル「AIぐるぐるモデル」の核心であり、これを経営方針の中心に据えて事業を展開しています。 (2) 経営環境及び事業対象市場 2000年以降のインターネットの普及によるビッグデータの蓄積と、2012年頃から本格化した深層学習技術に代表されるアルゴリズムの発展、そして2022年からの大規模言語モデル(LLM)をはじめとした生成AIの目覚ましい技術革新により、AIサービスは着実に幅広い産業で利用され、新規サービスとして実装段階に至るまで発展を遂げてまいりました。 特に当社が注力してプロダクト・サービス提供を行っている生成AIの市場は、国内市場だけで2030年には1兆7,774億円、グローバルでは2,110億ドルに達するとの試算もあり、今後の大きな拡大が見込める市場として勃興してきました。 市場では2025年を「AIエージェント元年」と位置づけ、足許のLLMの進化により生成AIやAIエージェントの業務への利活用に向けた開発が加速しました。そして、引き続き2026年以降もAI需要が高まっていくことを見込んでおります。また、各企業においても生成AIやAIエージェントへの有用性の実感が高まり、業務効率化や競争力強化のための投資意欲も向上しており、当社としましても良好な事業環境が継続している状況となっております。 (3) 経営戦略等 当社が創業以来続けてきた、個々のお客様の課題を汎用的な課題に昇華させ、より多くのお客様の課題を解決するサービスを創り出す「AIぐるぐるモデル」がさらに発展を遂げました。AIエージェントと連携するAIプロダクトの創出を加速させることが可能となり、当社は「企業変革を実現するAIを実装する会社」として、顧客の真の変革に貢献する存在へと進化しています。 今後当社としましては、企業がAIや生成AIを業務の中で当たり前に利活用していく中で、企業自らが生産性をあげていく世界を実現していくことを目指し、当社の成長を支える「3P」と「Frontier」を軸とした以下4つを中長期的な戦略方針として掲げてまいります。 ①人(People):変革を牽引し、現場実装とオペレーションを担う体制の強化 ・顧客のAX(AIトランスフォーメーション)を強力に推進する人材、AIの現場実装を支援する人材、そして オペレーションを担う人材を通じて、テクノロジーの実装から運用までを伴走支援 ②プラットフォーム(Platform):AI導入・業務変革を支える基盤の進化とセキュリティ強化 ・AI導入・運用を支える基盤、データ活用基盤、業務変革基盤として「exaBase」を深化 ・exaBase 生成AIをexaBase Studioと連動させ、AIエージェントを駆動・管理する司令塔とするとともに、 最新のLLMや内製化AIエージェントを安全に使いこなすための強固なセキュリティを構築 ③プロダクト(Product):特定課題を解決するAIプロダクト群の拡充とエージェント化 ・特定業界・特定業務の課題を解決するAIプロダクト、SaaS、業務支援サービスを強力に推進 ・当社の各種AIプロダクトにおけるAIエージェント対応に向けた開発を強化し、誰もが容易に AIエージェントを作成・活用できる世界を実現 ④フロンティア(Frontier):機動的な事業展開と戦略的パートナーシップの構築 ・事業特化型子会社の機動性の高い設立を通じ、新たな事業領域へスピーディに展開 ・事業成長をさらに加速していくため、有力企業との業務提携やJV(ジョイントベンチャー)組成を 今後も積極的に実施 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、より高い成長性及び収益性を確保する観点から、連結売上高は最低30%成長を維持及び連結営業利益の継続的な黒字を重要な経営指標と捉えています。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 更なる新規プロダクトの創出と拡大 当社グループの戦略は、AIプラットフォーム事業により顧客企業へのAI導入を通じて蓄積した知見をもとに、より広範に提供可能なAIプロダクトを開発・提供していくことにあります。今後も継続的に新たなAIプロダクトを創出し、より多くの顧客へ提供していくことが必要と考えています。 ② 内部管理体制の強化 当社グループは一層の事業拡大を見込む成長段階にあり、事業の拡大・成長に応じた内部管理体制の強化が重要な課題であると認識しています。経営の公正性・透明性を確保すべく、コーポレート・ガバナンスを強化し、適切な内部統制システムの構築を図ってまいります。 ③ 情報管理体制の強化 当社グループはサービス提供やシステム運用の遂行過程において、機密情報や個人情報を取り扱う可能性があり、その情報管理を強化していくことが重要であると考えています。現在、情報管理規程等に基づき管理を徹底していますが、今後も社内教育・研修実施やシステム整備などを継続して行ってまいります。 ④ グループ経営体制の確立 当社グループは近年の事業成長及び事業領域の拡大とともに、事業子会社の設立、協業先との合弁会社の設立、競争力強化を目的とした企業買収等を行ってきたことでグループ会社数が増加しています。当社グループはこれに対応して、グループガバナンスの強化と経営資源配置の最適化を実現するグループ経営方針の設定及びその持続的な遂行を担保する体制の確立を進めてまいります。 ⑤ サステナビリティへの取組み 当社グループは、事業を通じた社会課題解決のためには、社内外のステークホルダーの期待に応え成長を継続していくこと、またそのための環境を構築することが不可欠であると考えています。このためステークホルダーの観点と、当社グループの持続的な成長基盤への重要性の観点から事業環境下の諸課題を検討し、そこから当社グループとステークホルダーの両者にとって特に重要と考えられる課題を特定し、以下の5つを当社のマテリアリティとして定義しました。 1.多様な人材の活躍 2.幅広い産業分野への事業展開 3.技術的優位性の確保と向上 4.強固なセキュリティによる安全なサービスの提供 5.ガバナンス・リスク管理体制 当社グループはこれらのマテリアリティに基づく企業活動を通じ、サステナビリティの推進と持続的な企業価値の向上に取り組んでまいります。
事業等のリスク9,638字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状況、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。また、必ずしも事業上のリスクに該当しない事項についても、投資者の投資判断において重要であると考えられる事項については積極的に開示しています。 当社グループは、これらのリスクの発生可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の迅速な対応に努める方針ですが、当社の株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載内容もあわせて、慎重に検討したうえで行われる必要があると考えています。 当社グループのリスク管理を統合管理する主体は経営会議とし、統括する責任者を社長としてリスク管理にあたっています。当社のリスク管理体制については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1) コーポレート・ガバナンスの概要」の「② 企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由」及び「③ 企業統治に関するその他の事項 a 内部統制システムの整備の状況」をご参照ください。 本項に記載している将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生する可能性のあるリスクの全てを網羅していることを保証するものではありません。 (1) 事業に関するリスク ① AI関連市場の成長性 当社グループの事業領域であるAI関連市場は、技術革新や各産業分野におけるAIの利活用の拡大・DX(デジタルトランスフォーメーション)の取組みの加速、生成AIの普及などの影響を受け、市場成長率は好調に推移しており、今後もさらなる市場規模の拡大を続けることが予想されます。しかしながら、今後の市場成長率は、AI技術に対する新たな法規制・政策の導入、関連市場の動向、景気変動によるユーザー企業のAI関連投資の縮小などの外的要因による影響を受けるため、これらの影響による市場成長率の鈍化により、当社グループの事業、財政状態及び業績に影響を与える可能性があります。 ② 技術革新 AI技術の有用性・重要性はいまや世界的に認識されており、全世界の研究機関、企業、大学等によりAIの研究開発が進んでおります。そのためAIの技術革新の速度は極めて速く、AI関連市場のさらなる成長や最新技術の取り入れによるビジネス拡大の機会につながる一方で、技術革新のスピードや新たなビジネスモデルの出現による市場環境の変化に当社グループが対応できない場合には、当社グループの事業、財政状態及び業績に影響を与える可能性があります。 ③ 競合の動向 当社グループの事業領域であるAI関連市場においては、多数の既存事業者が存在するほか、今後も業種にかかわらず大手企業から高度に専門化した新興企業まで、様々な事業者による新規参入が見込まれます。当社グループでは独自開発のAI技術と様々な業界や業務に関する知見を組み合わせたAIプロダクト・サービスを主軸とすることで圧倒的な競争優位性を保持しており、AI関連事業者の増大が直ちに競争上の脅威となるものではありませんが、当社グループより優れた技術開発力、営業力、ブランド又は知名度を有する他の事業者の動向によっては、当社グループの期待通りに顧客を獲得・維持できないことも考えられます。 当社グループとしては、他の事業者と差別化を図ったAIプロダクト・サービスを開発・提供できるよう引き続き邁進しますが、競争環境の激化等により、当社グループの事業、財政状態及び業績に影響を与える可能性があります。 ④ 新規事業 当社グループの開発するAIプロダクト・サービスは、商品特性から幅広い産業に対して提供することが可能であり、今後も積極的かつ継続的に新プロダクト・サービス及び新規事業に取り組んでまいります。これによりシステム投資や人件費等、追加的な支出が発生し、利益率が低下する可能性があります。また、新サービス及び新規事業の導入・拡大・成長が当初の予測どおりに進まない場合、当社グループの事業、財政状態及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑤ 合弁事業、出資・買収による事業拡大について 当社グループでは、「exaBase」を冠する各種プロダクト・サービスの機能の拡充を早期に図ってまいりたいと考えています。従いまして、自社内での開発に向けての人員採用、技術基盤の強化、補完機能の拡充は当然ながら、適切なパートナーとの合弁事業などを通じた連携や、出資・買収を含めた様々な可能性についても探索しつつ、収益性、財務健全性及び当社の経営ポリシーに鑑みて案件を精査しています。 合弁事業の展開においては、パートナーとなる対象企業の業績や財政状態等についての詳細な調査をすることに加え、当該合弁事業にかかる事業計画や相互の役割の定義、ガバナンス体制等について事前に合意することによって可能な限りリスクを回避するように努めていきますが、合弁事業開始後に双方の経営方針に相違が生じ、意図していたシナジー効果が得られないといった可能性も否定できません。この場合においても、投資資金の回収が困難となる可能性や当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 出資・買収においては、対象となる企業の財務や税務、法務などの契約関係及び事業の状況等について事前に社内外の専門家と詳細なデューデリジェンスを実施し、価値評価に関しては第三者評価機関の見解も踏まえ、可能な限りリスクの低減に努めてまいります。しかしながら、出資・買収後に、事業環境に急激な変化が生じた場合やその他予期し得ない理由により当初の計画通りに事業が進展しない場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、出資・買収後に予期せぬ偶発債務の発生や未認識債務が判明するリスクを完全に取り除くことは困難であり、かかるリスクが顕在化した場合には当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 買収に伴いのれんを計上した場合、対象会社の業績の悪化等により減損の兆候が生じ、その将来的な効果である回収可能価額がのれんの帳簿価額を下回る場合には、のれんの減損処理を行う可能性があり、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 買収を実施する際は自己資金、金融機関からの借入、社債及びエクイティファイナンス等で調達していくことを基本方針としております。当社が資金需要に応じて適時かつ適切な条件で買収資金を調達できる保証はなく、必要な資金調達ができなかった場合、又は当社にとって不利な条件での資金調達をせざるを得ない場合や、新たなファイナンスによる負担や株式価値の希薄化及び自己資本の変動のほか、新たに借入金を利用した場合、市場金利の変動の状況によっては、借入金利息の負担の増大等により、当社グループの業績・財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 業績の季節変動 わが国においては、商習慣上3月を期末月とする企業が多く、当社グループの一部サービスは企業向けに事業転換・事業創出を支援するものであることから、当社グループの顧客企業は新年度である4月に向けて、3月末までに当社グループのサービス提供を求める例が多くみられます。そのため、当社グループの売上高は、当社グループの第4四半期(1月から3月まで)、特に3月に偏在する傾向があり、特定の四半期業績のみをもって当社グループの通期業績見通しを判断することは困難です。 ⑦ 特定の顧客企業における投資行動の変化等のリスク 当社グループは、多数の顧客企業との取引がある一方で、特定の顧客企業とも良好な取引関係を継続していることが強みです。それら顧客企業におけるIT投資行動の変化や経営方針の変更、事業環境の急変、特定業種における規制・制度変更等によっては、当社グループの経営成績や営業活動に影響を与える可能性があります。 ⑧ システム障害 当社グループが提供しているAIサービスの大半は、サービスの基盤を大手クラウド環境に展開しております。したがって、自然災害や事故によりクラウド環境が大規模に毀損した場合には、サービスの提供が困難となります。サイバー攻撃等により当社サービス基盤への攻撃を受けた場合には、システム障害により事業遂行が困難になることや、事業上の重要機密が漏洩する可能性があります。また、予想外の急激なアクセス増加等による一時的な過負荷やその他予期せぬ事象によるサーバーダウン等により、当社グループのサービスが停止する可能性があります。さらに、当社グループが利用する第三者提供のクラウドサービス、外部サービス、外部API等において重大な障害やサイバー攻撃等が発生した場合には、当社グループのサービス提供に重大な支障が生じる可能性があります。 これまで当社グループにおいて、そのような重大な事象は発生しておりませんが、今後このようなシステム障害等が発生し、サービスの安定的な提供が行えないような事態が発生した場合には、当社グループの事業、財政状態及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑨ 知的財産権におけるリスク 当社グループのビジネス上、当社グループが開発又は保有する技術、ソフトウェア、データ、ノウハウ、コンテンツ、ブランドその他の知的財産・無形資産の保護は重要であります。当社グループは、知的財産権の獲得・管理、営業秘密の管理等に努めておりますが、これらが十分に保護されない場合には、当社グループの事業、財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループは、可能な範囲で第三者の知的財産権の調査を行うとともに、利用する第三者のソフトウェア、データ、AIモデル、API、コンテンツ等について、契約条件、利用規約及びライセンス条件の確認に努めております。しかしながら、当社グループの事業領域に関する第三者の知的財産権を網羅的に把握することは困難であり、また、当該契約条件等の解釈、適用範囲又は変更等により、当社グループが第三者の知的財産権を侵害し、又は第三者から権利侵害若しくは契約違反を主張される可能性は否定できません。かかる場合には、ロイヤリティ又はライセンス料の支払、損害賠償請求、サービスの仕様変更・提供停止、信用低下等により、当社グループの事業、財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 さらに、生成AIに関連する技術やサービスに関し、知的財産権の権利関係、侵害該当性、契約上の権利義務、ライセンス条件及び生成物の権利帰属等について、国内外で法的な議論やガイドラインの整備が進展しているものの、技術の発展が速く、個別事案への適用関係及び責任範囲については、なお不確実性が残っております。当社グループでは、これらの動向を踏まえ、ガイドライン等の策定・見直し、役職員への周知・教育、契約審査及び利用条件の確認等に努めておりますが、当社グループ、委託先、提携先又は利用者による生成AI関連技術・サービスの利用態様等に関連して、第三者から知的財産権侵害、契約違反、不正競争その他の権利侵害を主張される可能性は否定できず、かかる場合には、当社グループの事業、財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑩ 法的規制 現在、当社グループが営むAI関連事業については、日本国内において直接的かつ実効性の高い規制法令はありませんが、2025年5月に「人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律」が成立し、AI技術の研究開発と活用の推進、透明性の確保等に関する基本的な方針が示されています。また、欧州連合(EU)においてはAIの開発・提供・利用に関する包括的な規制法(AI Act)が2024年8月に発効し、2025年2月から禁止AI、2025年8月から汎用AIに関する規定がそれぞれ適用開始されており、2026年8月からハイリスクAIを含む残りの大部分に関する規定が段階的に適用される予定です。これらの法令は現時点では当社グループの事業活動に直接的な制約を課すものではありませんが、今後の法解釈や運用の変更等により影響が生じる可能性があります。 なお、当社グループがAI・生成AIを用いてコンテンツ及びサービスを展開する領域においては、医薬関連の「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」、採用関連の「職業安定法」や金融関連の「銀行法」(電子決済等代行業に対する規制)などの特定の事業に対する法的規制のほか、「不当景品類及び不当表示防止法」「特定商取引に関する法律」「個人情報の保護に関する法律」などの一般的な法的規制を受けております。 当社グループでは、これらの法令を遵守するために、コンプライアンス体制の整備等を含む管理体制充実に取り組んでおります。しかしながら、将来において、当社グループが提供するコンテンツ及びサービスが法的規制に抵触する可能性を完全に否定することはできません。 また、昨今AIに関する法規制が活発に議論される中、今後法的規制が変更されたり、AIに関する法令その他新たな法令等の制定や法解釈の変更がなされることにより、当社グループの事業が制約され、これらにより当社グループの事業、財政状態及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑪ AI倫理・AIガバナンス 当社グループは、人間の尊厳を守り、国際的に認められた人権を尊重し、持続可能ですべての人が希望を持てる社会を作るという基本的な価値観に従って、AIシステムを開発し運用しなければならないと認識しております。 かかる認識の下、当社グループでは、AIシステムの開発や運用を行う事業者として基本的な行動規範となる「AI基本ポリシー」を策定しております。そして、「AI基本ポリシー」に基づき、G7広島サミットで提唱された「広島AIプロセス」や総務省及び経済産業省が策定した「AI事業者ガイドライン」をはじめとする指針やガイドラインに対応するため、「AI倫理ハンドブック」を策定し、当社グループ内に展開・運用しております。さらに、リスク管理委員会によって、当社グループの開発・提供するAIプロダクト・サービスやAIエージェントの適切性について定期的にレビューしております。 加えて、法律や公共政策、AI技術等の様々な分野の専門家による「AIの適切性に関する有識者委員会」を設立し、上記当社グループの取組みへの評価・助言を受けることによって、その適切性を担保しております。 しかしながら、AI倫理やAIガバナンスを巡る社会的な要請は急速に変化し続けており、このような変化に当社グループが適応できない場合が生じる可能性があります。また、AIの出力について完全にコントロールすることは難しく、当社グループが開発・提供したAIプロダクト・サービスやAIエージェントが、または当社グループのAIプロダクト・サービスやAIエージェントを通して、お使いいただいているお客様が、意図せず社会規範・倫理を逸脱するような結果を引き起こす可能性も完全には否定できません。このような場合には、当社の社会的信用が低下し、ひいては当社グループの事業、財政状態及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑫ のれん及び顧客関連資産の減損リスク 当社グループは、企業買収の際に生じたのれん及び顧客関連資産を計上し、一定期間で償却を行っております。当該のれん及び顧客関連資産については将来の収益力を適切に反映しているものと判断しておりますが、事業環境の変化等により期待する成果が得られなかった場合には、当該のれん及び顧客関連資産について減損損失を計上し、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑬ 無形固定資産(ソフトウエア)の減損リスク 当社グループは、自社利用のソフトウエアのうち第三者提供目的(クラウドサービス)のソフトウエアについて、将来の収益獲得が確実と認められるものに限り無形固定資産として資産計上しており、一定期間で償却を行っております。 ソフトウエアの開発に際しては、市場環境等を慎重に見極めておりますが、市場や競合状況の急激な変化などにより、今後利用が見込めなくなった場合や、収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなった場合には、除却あるいは減損の対象となる可能性があります。 このような場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (2) 経営管理体制に関するリスク ① 人材の採用及び育成 当社グループは、事業の拡大に伴い顧客企業のデジタル・AI戦略やAI/AIエージェントのビジネス活用を促す事業開発を担当する人材や、自社サービスのインフラやアプリケーション等のソフトウエア開発を行うエンジニアの採用・育成を進めております。しかしながら、事業規模の拡大に応じた当社グループ内における人材育成、外部からの優秀な人材の採用等が計画どおりに進まず、必要な人材を確保することができない場合には、当社グループの事業、財政状態及び業績に影響を与える可能性があります。 ② 特定の人物の影響力 当社グループの創業者である代表取締役社長CEO 春田真は、経営戦略、事業戦略等当社グループの業務に関して専門的な知識・技術を有し、重要な役割を果たしております。当社グループでは、取締役会等において役員及び従業員への情報共有や権限移譲を進めるなど組織体制の強化を図りながら経営体制の整備を進めており、経営に対するリスクを最小限にしております。しかしながら、春田が当社グループを退職した場合、当社グループの事業、財政状態及び業績に影響を与える可能性があります。 ③ 内部管理体制 当社グループは、企業価値の持続的な増大を図るために、コーポレート・ガバナンスが有効に機能するとともに、人材、資本、サービス、情報資産の適正かつ効率的な活用をすることが不可欠であるとの認識のもと、業務の適正性及び財務報告を含む報告の信頼性の確保、さらに健全な倫理観に基づく誠実性及び法令遵守の徹底が必要と認識しております。そのためにも、当社グループでは内部管理体制の充実に努めております。しかしながら、今後の事業の急速な拡大等により、十分な内部管理体制の構築が追いつかない状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、当社グループの事業、財政状態及び業績に影響を与える可能性があります。 ④ コンプライアンス体制 当社グループは、企業価値の持続的な増大を図るために、コンプライアンス体制が有効に機能することが重要であると考えており、コンプライアンスに関する社内規程を策定するとともに、役員及び従業員を対象として定期的に社内研修を実施し、コンプライアンスの重要性の周知徹底を図っております。しかしながら、これらの取組みにもかかわらずコンプライアンス上のリスクを完全に解消することは困難であり、今後の当社グループの事業運営に関して法令等に抵触する事態が発生した場合、当社グループの事業、財政状態及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑤ 情報管理 当社グループのAIが学習対象とする情報の中には、顧客の経営戦略上極めて重要かつ機密性が高い情報が含まれる場合があります。また、当社グループが提供するサービスでは、ユーザーの個人情報及び顧客が保有する第三者の個人情報、顧客の機密情報を取り扱っております。これらの情報の取扱いについては、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証を取得し、情報管理に関する諸規程の整備及び適切な運用、技術的対策の構築に努めておりますが、従業員及び委託先関係者の故意・過失、事故、災害、悪意をもった第三者による不正アクセス、AIエージェントの誤作動・不正行為、その他予期せぬ要因等により情報の漏洩、消失、不正使用又は不適切な取扱が発生した場合、損害賠償責任やセキュリティシステム改修のための多額の費用負担を負う可能性及び当局による行政処分等の対象となる可能性があるほか、顧客からの信用を失うことにより取引関係が悪化する可能性があり、当社グループの事業、財政状態及び業績に重大な影響を与える可能性があります。 (3) その他のリスク ① 大規模な自然災害等 当社グループは、有事に備えた危機管理体制の整備に努め対策を講じていますが、台風、地震、津波、感染症等の自然災害等が想定を大きく上回る規模で発生した場合、当社グループ又は当社グループの取引先の事業活動に影響を及ぼし、当社グループの事業、財政状態及び業績に影響を与える可能性があります。 ② 為替変動 当社グループが提供するコンテンツ・サービスや業務には、一部海外のサービスやプラットフォームを利用しているため、為替変動の影響を受けます。現時点において、その影響は軽微ですが、将来の為替変動によって、当社グループの業績、財政状態及び事業展開に影響を与える可能性があります。 ③ 新株予約権の行使による株式価値の希薄化 当社では、当社グループの役員及び従業員に対するインセンティブを目的とし、新株予約権を付与しており、2026年3月末における発行済株式総数に対する潜在株式数の割合は4.5%となっております。これらの新株予約権が行使された場合には、当社の株式が発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。 ④ 資金使途 上場時に実施した公募増資による調達資金については、プロダクト開発投資、採用費、マーケティング費用、借入金の返済、運転資金及び研究開発費に充当しております。また、2025年5月に実施したNTTドコモビジネス株式会社との資本業務提携に伴う第三者割当増資による調達資金については、同社との共同事業の開発費及び開発のための既存エンジニアに係る人件費に充当しております。さらに、2026年4月に実施した株式会社三井住友フィナンシャルグループとの資本業務提携を伴う第三者割当増資による調達資金については、SMBCグループとのプロジェクトを遂行するための専任体制の構築に係る費用に充当するとともに、当社単独で足りない先端技術や専門知見を補完することを目的としたM&A等の戦略的投資に充当しております。 しかしながら、急激に変化する事業環境により柔軟に対応するため、現時点における計画以外の使途にも充当される可能性があります。また、計画に沿って資金を使用した場合でも想定通りの投資効果を上げられない場合、当社グループの経営成績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 繰越欠損金 当社グループは、税務上の繰越欠損金を有しております。これは法人税負担の軽減効果があり、今後当該繰越欠損金の繰越期間の使用制限範囲内において納税額の減少をさせることにより、キャッシュ・フロー改善に寄与することが見込まれます。 しかしながら、当社グループの業績が順調に推移することで繰越欠損金を上回る課税所得が発生した場合、及び当社グループの業績の下振れ等により繰越期限の失効する繰越欠損金が発生した場合は、課税所得からの控除が受けられなくなり、通常の税率にもとづく法人税等の納税負担が発生することで、当社グループの業績及び資金繰りに影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,549字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 (経営成績) 売上高 当連結会計年度における売上高は11,996百万円(前期比+22.3%)となりました。これは主に、AIプロダクト事業において、当社サービスの利用数が増加したことによるものです。 売上原価、売上総利益 当連結会計年度における売上原価は3,994百万円(前期比-3.6%)となりました。これは主に、売上原価となるシステム利用料が増加した一方、減価償却費が減少したことによるものです。 以上の結果、当連結会計年度の売上総利益は8,002百万円(前期比+41.2%)、売上総利益率は66.7%となりました。 販売費及び一般管理費、営業損益 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は6,408百万円(前期比+13.5%)となりました。これは主に、販管費となる人件費等、広告宣伝費及びシステム利用料が増加したことによるものです。 以上の結果、当連結会計年度の営業利益は1,594百万円(前年度は23百万円の営業利益)となりました。 営業外損益、経常損益 当連結会計年度の営業外収益は14百万円(前期比+32.4%)、営業外費用は42百万円(前期比+31.2%)となりました。 以上の結果、当連結会計年度の経常利益は1,566百万円(前年度は2百万円の経常利益)となりました。 特別損益、親会社株主に帰属する当期純損益 当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は1,546百万円(前年度は2,505百万円の税金等調整前当期純損失)となりました。 特別利益として、2百万円計上しました。特別損失として、22百万円計上しました。これは、AIソリューションサービス事業に属する連結子会社が保有するソフトウエア資産について、収益性が低下した資産グループの帳簿価額を回収可能価額まで減額し、減損損失として22百万円計上したことによるものです。 また、税効果会計の適用において将来減算一時差異に対して追加的に繰延税金資産を計上したこと等により、法人税等調整額として464百万円をマイナスに計上しました。これは、今後の業績見通し等を踏まえ、将来の課税所得が確保できる見通しとなったことで、繰延税金資産の回収可能性が高まったと判断したことによるものです。 以上の結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、1,533百万円(前年度は2,576百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。 (セグメント業績) 報告セグメントの業績をより適切に評価するため、当連結会計年度より報告セグメントの区分方法を変更しており、従来「AIプロダクト事業」「AIプラットフォーム事業」「その他サービス事業」の3つを報告セグメントとしていたものを、「AIプロダクト事業」「AIソリューションサービス事業」の2つに変更しております。 詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。 なお、前連結会計年度のセグメント情報は、変更後の報告セグメントの区分に基づき作成したものを記載しております。 AIプロダクト事業 当連結会計年度においては、既存プロダクトの販売拡大に加え、各企業の本格的なAI投資に伴う市場の急拡大の中で、生成AIやAIエージェントの開発にも積極的に取り組んでまいりました。 企業・自治体向けDX人材育成「exaBase DXアセスメント&ラーニング」は、導入社数が2026年3月時点で2,534社となり、利用者数が約42万人に到達するなど、引き続き増加しました。「exaBase 生成AI」は、導入社数が2026年3月時点で1,422社、利用者数が約12万人と、好調に推移しました。 このような旺盛な需要に応えるために、新規プロダクトの開発・営業に係る投資に伴う人件費等やプロダクト提供に係るシステム利用料などが増加した一方で、前連結会計年度に計上したソフトウエア資産等の減損損失により、当連結会計年度に計上した減価償却費が減少しました。 この結果、売上高は4,916百万円(前期比+60.9%)、売上総利益は4,068百万円(前期比+76.9%)、売上総利益率は82.8%(前期比+7.5pt)、営業利益は1,866百万円(前期比+147.9%)となりました。 AIソリューションサービス事業 当連結会計年度においては、あらゆる産業において企業のAI・DX支援に関する非常に強いニーズが拡大しており、こうした旺盛な需要を背景に、引き続き多数の大手企業とAIプロジェクトによるイノベーション創出に取り組んでまいりました。また、AI開発案件の精査による営業生産性の向上で人件費や業務委託費等を抑制できたことに加え、前連結会計年度に計上した減損損失による減価償却費の減少もあり、利益体質が大きく改善いたしました。このように案件精査や人員の配置転換等の体制移行を優先していた状況下におきましても、拡大するAI需要を確実に取り込んだことで、第3四半期連結会計期間以降は施策効果が顕在化し、売上は増加基調で推移いたしました。 この結果、売上高は7,238百万円(前期比+2.7%)、売上総利益は4,099百万円(前期比+12.2%)、売上総利益率は56.6%(前期比+4.8pt)、営業利益は2,217百万円(前期比+58.7%)となりました。 (財政状態) 資産 当連結会計年度末における資産合計は9,436百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,411百万円増加いたしました。現金及び預金が970百万円、売掛金及び契約資産が484百万円、ソフトウエアが631百万円それぞれ増加したことによるものであります。 負債 当連結会計年度末における負債合計は4,685百万円となり、前連結会計年度末に比べ200百万円増加いたしました。これは主に、未払金が425百万円、未払法人税等が254百万円増加した一方、借入金が315百万円減少したことによるものであります。 純資産 当連結会計年度末における純資産合計は4,750百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,211百万円増加いたしました。これは主に、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社(現NTTドコモビジネス株式会社)を割当先とする第三者割当てにより、自己株式を処分したこと等による自己株式496百万円の減少、親会社株主に帰属する当期純利益1,533百万円を計上したことによるものであります。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ970百万円増加し、3,979百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とその要因は以下のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは1,725百万円の収入(前連結会計年度は621百万円の収入)となりました。主な増加要因は税金等調整前当期純利益1,546百万円、未払金及び未払費用増加額358百万円、減価償却費468百万円等、主な減少要因は売上債権の増加額484百万円、法人税等の支払額215百万円等によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは1,040百万円の支出(前連結会計年度は880百万円の支出)となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出948百万円等によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは285百万円の収入(前連結会計年度は221百万円の支出)となりました。これは主に、自己株式の処分による収入496百万円、長期借入による収入300百万円等の増加があった一方で、長期借入金返済による支出615百万円等があったことによるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a 生産実績 当社グループが提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 b 受注実績 当社グループが提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 c 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 金額(百万円)   前年同期比(%) AIプロダクト事業   4,916   160.9 AIソリューションサービス事業   7,238   102.7 合計   12,155   120.3 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものです。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産及び負債又は損益の状況に影響を与える見積りを用いております。これらの見積りについては、連結財務諸表作成時に入手可能な情報及び合理的な基準に基づき判断しておりますが、見積りには不確実性を伴うため、実際の結果はこれらと異なることがあります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営成績、財政状態、キャッシュ・フローの分析については、前記「(1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりです。 ③ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、当社プロダクト・サービスを新規開発、拡大していくための開発人員及び営業人員の人件費・採用費及び顧客獲得のための広告宣伝費です。これらの資金需要に対しては、自己資金、金融機関からの借入、社債及びエクイティファイナンス等で調達していくことを基本方針としています。 ④ 経営成績に重要な要因を与える要因について 経営成績、財政状態、キャッシュ・フローの分析については、前記「(1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりです。 ⑤ 経営者の問題意識と今後の方針に関して 経営者の問題意識と今後の方針については、前記「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりです。

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