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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

グローバルセキュリティエキスパート

Global Security Experts Inc.4417 · Growth · 情報・通信業

サイバーセキュリティ専門企業。中堅・中小企業向けにコンサルから人材育成まで『教育』を軸に多面的なサービスを提供。

概要

グローバルセキュリティエキスパートは、サイバーセキュリティに特化した専門企業である。中堅・中小企業を主な顧客とし、コンサルティング、脆弱性診断、セキュリティ訓練、教育、人材提供まで多面的なサービスを「教育」を軸に展開する。2026年3月期の連結売上高は110億円、営業利益率20.3%と成長が続く。東京証券取引所グロース市場に上場(2021年12月)し、従業員221名(単体)を擁する。

「教育」を軸に据えた事業構成

同社は単一セグメントながら、サービスを三つの柱で構成する。サイバーセキュリティ事業ではコンサルティング、脆弱性診断(タイガーチームサービス)、セキュリティソリューション、標的型メール訓練(トラップメール)を提供。セキュリティ教育事業ではEC-Councilの認定トレーニングや自社開発のSecuriST認定脆弱性診断士講座を展開。セキュリティ人材事業では、パートナー企業のIT人材をリスキリングし、システムエンジニアリングサービス(SES)として顧客に派遣する。この三本柱が相互に連携し、顧客の自衛力向上を支える。

38年にわたる変遷と提携の歴史

1984年に病院向けシステム会社として設立後、2000年にネットワークセキュリティ事業を譲受して現在の事業領域に転換した。以後、シグマクシス、兼松エレクトロニクス、野村総合研究所などと資本業務提携を繰り返し、事業拡大と販路開拓を進めてきた。2024年にはセキュリティ人材事業をCyberSTAR株式会社として子会社化し、さらに丸紅I-DIGIOホールディングスと資本業務提携を結ぶ。提携の解消もありつつ、外部資源を活用しながら成長路線を維持している。

西日本と名古屋に広がる事業拠点

本社を東京都港区に置くが、2016年に西日本オフィスを開設し、2019年には西日本支社と名古屋オフィスを設置した。東京以外の地域ではサイバーセキュリティ専門企業が少なく、需要に対して供給が不足しているとみて、地方金融機関や地元SIerとの連携を強化。全国展開を目指し、インシデント発生時の迅速対応体制を整えている。2024年時点で連結子会社にCyberSTARを含むグループ体制を構築した。

売上高88億円から110億円への急成長

2025年3月期の連結売上高は88億円(前期比25.7%増)、営業利益16億円。2026年3月期は売上高110億円、営業利益22億円と計画通りに達成し、営業利益率は20.3%に上昇した。2018年3月期の12億円から約9倍の規模に拡大。特に2021年3月期以降、標的型メール訓練やセキュリティ教育の需要が急伸し、セキュリティ人材事業も寄与した。従業員増加に伴う人件費増を増収で吸収し、収益性を高めている。

業界の中での役割はサイバーセキュリティサービスプロバイダーであり、セキュリティ人材の育成機関。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
110億円
営業利益
22億円
営業利益率
20.0%
純利益
15億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
サイバー セキュリティ事業72億円65.5%
セキュリティ 人材事業23億円20.9%
セキュリティ 教育事業15億円13.6%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01企業・官公庁(サイバーセキュリティ)主力

中堅・中小企業や官公庁を対象に、サイバー攻撃から企業を守るためのコンサルティング、脆弱性診断、セキュリティ製品の導入支援、インシデント対応、社員向け訓練などのサービスを提供。教育を軸に、攻撃耐性の高い組織づくりを支援。

主な製品・サービス5
コンサルティングサービス
セキュリティ課題の可視化、リスク分析、改善計画策定、ISMS認証取得支援、インシデント対応訓練など。
脆弱性診断サービス
専門エンジニアが疑似攻撃を実施し、ネットワークやアプリケーションの脆弱性を検出。対策措置と報告書を提供。
セキュリティソリューションサービス
最新の脅威に対応するセキュリティ製品・サービスの販売、インシデント発生時の緊急対応、再発防止支援。
トラップメール
標的型メール攻撃を模擬した訓練メールを送信し、従業員の警戒心向上と報告フロー確立を図る訓練サービス。
Mina Secure
情報セキュリティ対策のe-ラーニング教材。日常業務でのセキュリティ意識向上を目指す。

02セキュリティエンジニア・IT人材(教育事業)準主力

セキュリティエンジニアやITエンジニア向けに、トレーニングと認定資格試験を提供。EC-Councilの国際資格や自社開発の脆弱性診断士認定により、実践的な人材を育成。

主な製品・サービス2
EC-Councilトレーニング
CEH(認定ホワイトハッカー)等の国際認定資格コース。日本語教材で提供し、即戦力人材を育成。
SecuriST認定脆弱性診断士
当社開発の脆弱性診断スキル認定制度。ネットワーク、Webアプリ、ゼロトラストなど4コースを提供。

03企業(セキュリティ人材派遣)副次

セキュリティ人材に特化したSES(システムエンジニアリングサービス)を提供。パートナー企業のIT人材を自社教育でセキュリティ人材に育成し、顧客企業に提供。人材不足の解消に貢献。

製品と技術

タイガーチームサービスによる疑似攻撃診断

脆弱性診断サービス「タイガーチームサービス」は、ハッカーと同様の技術を持つ専門エンジニアが実際に疑似攻撃を実施し、ネットワークやシステムの脆弱性を発見する。検出した脆弱性は詳細な報告書と対策措置を提供。IoT機器やスマートフォンアプリケーションの診断も行う。1997年のサービス開始以来、同社の看板サービスであり、顧客企業のセキュリティ強化に直結する。2026年3月期の収益にも大きく貢献している。

トラップメールで疑似体験する標的型訓練

2012年に開始した「トラップメール」は、攻撃メールを模した無害の訓練メールを従業員に送信し、開封やURLクリックの有無を記録する。訓練後は結果を集計・報告し、組織のセキュリティ意識向上とインシデント対応フローの確立を支援する。中堅・中小企業でも導入しやすい設計で、同社の収益を牽引する主力サービスに成長した。関連するe-ラーニング「Mina Secure」も提供される。

EC-CouncilとSecuriSTが支える教育事業

セキュリティ教育事業の要は、米国EC-Councilとの代理店契約(2016年)に基づく認定トレーニングと、自社開発の「SecuriST認定脆弱性診断士」である。EC-CouncilのコースはCND、CEH、CHFIなど国際的に認知された資格を日本語で提供。SecuriSTは2020年11月に開始し、ネットワーク脆弱性診断士、Webアプリケーション脆弱性診断士、セキュアWebアプリケーション設計士、ゼロトラストコーディネーターの4コースを揃える。企業のセキュリティ人材育成ニーズに応える。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

セキュリティ関連IT企業、高成長・高収益を継続

当社は情報セキュリティ関連のサービスを提供する企業で、売上高は2024年3月期70億円から2026年3月期110億円へ増加見込み。営業利益率も18%から20%へ改善する高収益企業。同業のソラコムやVRain Solutionなどと競合するが、セキュリティ需要の高まりを背景に成長が期待される。IT業界の中でもニッチな分野で強みを発揮している。

強み

  • 売上高が70億円から110億円へ57%増加見込みで、市場拡大を取り込む。
  • 営業利益率20%とIT業界でも高い収益性を誇る。
  • サイバーセキュリティ市場は拡大傾向にあり、需要が堅調。
  • セキュリティ分野に特化し、専門性で他社と差別化。

課題

  • セキュリティ市場は参入が相次ぎ、競争が激化している。
  • IT専門人材の獲得競争が激しく、成長の制約要因。
  • セキュリティ技術は日進月歩であり、継続的な投資が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がグローバルセキュリティエキスパート

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12329東北新社705億円9.9倍
23687フィックスターズ692億円38.6倍
33733ソフトウェア・サービス691億円11.1倍
44419Finatextホールディングス691億円45.8倍
54431スマレジ689億円30.2倍
64417グローバルセキュリティエキスパート688億円45.5倍
73663セルシス685億円24.4倍
83763プロシップ669億円24.0倍
93964オークネット648億円17.5倍
109928ミロク情報サービス648億円11.4倍
119790福井コンピュータホールディングス627億円14.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

病院向けシステム会社としての出発(1984年)

1984年8月、株式会社ビジネスブレイン太田昭和の100%出資により株式会社ホスピタル・ブレイン昭和として設立された。当初は病院向けシステム開発・販売を目的としていた。同じく1992年10月には、ビジネスブレイン太田昭和と日本アイ・ビー・エム株式会社の合弁で株式会社ギャブコンサルティングが設立され、両社は別々に歩み始める。この時期はまだサイバーセキュリティ事業は存在しなかった。

脆弱性診断事業の開始とネットワークセキュリティへの転換(1997~2000年)

1997年10月、ギャブコンサルティングが脆弱性診断サービス(タイガーチームサービス)の提供を開始。これが現在のコア事業の源流となる。2000年3月、ホスピタル・ブレイン昭和はギャブコンサルティングからネットワークセキュリティ事業の営業を譲り受け、翌4月に社名をグローバルセキュリティエキスパート株式会社に変更した。この一連の動きで、病院システム会社からサイバーセキュリティ専門企業へと生まれ変わった。

標的型メール訓練の投入と外部提携の活用(2012~2017年)

2012年11月、標的型メール訓練サービス「トラップメール」の提供を開始。これが同社の主力サービスの一つに育つ。2015年1月には事業拡大を狙い株式会社シグマクシスと資本業務提携を結ぶが、2017年2月には解消。同年8月には兼松エレクトロニクスと資本業務提携し、販売推進を図った。2016年4月には西日本オフィスを開設し、地域展開の第一歩を踏み出す。同時期にEC-Councilのセキュリティエンジニア養成講座も開始し、教育事業の基盤を固めた。

増資とNRIとの資本提携、上場への道(2019~2021年)

2019年7月に株主割当増資で資本金2.7億円、2020年11月に第三者割当増資で2.789億円とした。2020年12月には株式会社野村総合研究所(NRI)と資本提携し、共同サービス展開を狙う。2021年12月、東京証券取引所マザーズに株式を上場。上場後も2022年4月の市場区分見直しでグロース市場に移行した。この間、売上高は2021年3月期29億円から2024年3月期70億円へ急拡大し、市場からの資金調達が成長を加速させた。

人材事業の子会社化とNRI提携解消(2024年)

2024年4月、セキュリティ人材事業を新設分割によりCyberSTAR株式会社として分離・子会社化。これによりSES型のビジネスを独立させ、事業の透明性と成長性を高めた。同年6月にはNRIとの資本提携を解消し、代わって丸紅I-DIGIOホールディングスと新たな資本業務提携を結んだ。提携先の変遷はあるが、常に販路拡大とサービス強化を目的としており、経営環境に合わせた柔軟な戦略がうかがえる。

年表23件を開く

1980年代

  • 1984年8月創業株式会社ビジネスブレイン太田昭和100%出資により、株式会社ホスピタル・ブレイン昭和(現 当社)設立

1990年代

  • 1992年10月株式会社ビジネスブレイン太田昭和及び日本アイ・ビー・エム株式会社の合弁により、株式会社ギャブコンサルティング設立
  • 1997年10月株式会社ギャブコンサルティングにて、脆弱性診断サービス(タイガーチームサービス)の提供開始

2000年代

  • 2000年3月株式会社ホスピタル・ブレイン昭和は、株式会社ギャブコンサルティングからネットワークセキュリティ事業の営業を譲受ける
  • 2000年4月商号変更株式会社ホスピタル・ブレイン昭和は、グローバルセキュリティエキスパート株式会社に商号変更

2010年代

  • 2012年11月標的型メール訓練サービス(トラップメール)の提供開始
  • 2015年1月事業領域の拡大を目的に、株式会社シグマクシスと資本業務提携
  • 2016年4月西日本オフィスの開設
  • 2016年5月EC-Councilのセキュリティエンジニア養成講座の提供開始
  • 2017年2月株式会社シグマクシスとの資本業務提携を解消
  • 2017年8月当社サービスの販売推進を目的に、兼松エレクトロニクス株式会社と資本業務提携
  • 2019年7月株主割当による増資 資本金270,000千円
  • 2019年10月西日本支社の設置
  • 2019年11月西日本支社名古屋オフィスの開設

2020年代

  • 2020年4月株式会社EPコンサルティングサービス(株式会社ビジネスブレイン太田昭和グループ)から一部事業(ITソリューション事業)を譲受ける
  • 2020年11月SecuriST(セキュリスト)認定脆弱性診断士の提供開始
  • 2020年11月第三者割当増資 資本金278,900千円
  • 2020年12月共同でのサービス展開を目的に、株式会社野村総合研究所と資本提携 資本金291,800千円
  • 2021年12月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所マザーズからグロース市場に移行
  • 2024年4月創業CyberSTAR株式会社を新設分割により設立
  • 2024年6月株式会社野村総合研究所との資本提携を解消
  • 2024年6月当社サービスの販売推進を目的に、丸紅I-DIGIOホールディングス株式会社と資本業務提携

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    AI時代に対応したビジネスの進化

    AIを活用した既存サービスの高度化・効率化、新サービスや教育コンテンツの創出、セキュリティ×AI人材の育成・提供など、AI時代に即したビジネスモデルへ進化する。

  2. 02

    日本全国への商圏拡大

    地方金融機関や地元SIerとの連携強化、拠点新設を含む全国展開を推進し、日本全国をカバーするサービス提供体制を確立する。

  3. 03

    「サイバーセキュリティ教育カンパニー」の更なる訴求

    セキュリティ人材不足に対応し、資格講座の充実や「プラス・セキュリティ」人材育成、パートナー企業人材のリスキリングによるSES提供などでビジネス拡大を目指す。

  4. 04

    アップセル・クロスセルの推進

    準大手・中堅・中小企業に多岐にわたるセキュリティサービスを適切に連携させ、高い取引継続率と顧客満足度の向上を目指す。

  5. 05

    利益体質の強化

    AI活用による効率化などを進め、営業利益率の継続的な向上を目指し、強い経営基盤を構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 5期分

グループ全体で221人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は770万円で、4期前と比べて5.8%平均年齢は41.0歳、平均勤続年数は4.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2022年3月81743.43.0118
2023年3月74743.84.1138
2024年3月76943.84.2154
2025年3月74041.44.3195821
2026年3月77041.04.7221995

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率16.7%
縦線は目安の30%

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都 港区338百万円
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    05-0049-0154令和5年度地域におけるIoT等に関するセキュリティ人材のエコシステムの形成に係る調査請負
    総務省 · 2023-08-21
    6,817万円
  • 調達
    04-0049-0086令和4年度地域におけるIoT等に関するセキュリティ人材のエコシステムの形成に係る調査請負
    総務省 · 2022-06-28
    5,017万円
  • 調達
    0300490104令和3年度地域におけるIoT等に関するセキュリティ人材のエコシステムの形成に係る調査請負
    総務省 · 2021-06-25
    4,592万円
  • 調達
    0100490227地域におけるIoT等に関するセキュリティ人材のシェアリングに係る調査請負
    総務省 · 2019-11-07
    4,502万円
  • 調達
    大学等に対する体系的な各層別サイバーセキュリティ研修業務 一式
    文部科学省 · 2020-10-09
    4,105万円
  • 調達
    令和4年度 社会経済を支える事業者等におけるリスクマネジメントの促進に係る調査事業
    内閣官房 · 2022-10-31
    3,500万円
  • 調達
    大学等に対する体系的な各層別サイバーセキュリティ研修業務 一式
    文部科学省 · 2026-04-24
    3,200万円
  • 調達
    大学等に対する体系的な各層別サイバーセキュリティ研修業務 一式
    文部科学省 · 2021-05-20
    3,140万円
  • 調達
    大学等に対する体系的な各層別サイバーセキュリティ研修業務 一式
    文部科学省 · 2025-07-22
    3,000万円
  • 調達
    大学等に対する体系的な各層別サイバーセキュリティ研修業務 一式
    文部科学省 · 2022-07-20
    2,980万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は110億円営業利益22億円前期と比べると増収増益で、売上が+25.0%、利益が+37.5%。

売上高
+25.0%
110億円
営業利益
+37.5%
22億円
純利益
+50.0%
15億円
営業利益率
20.0%
前期比 +1.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高138億円110億円
営業利益29億円22億円
純利益20億円15億円
1株あたり配当¥49.11¥49.11

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は28億円、営業利益は5億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+86.7%、営業利益は+150.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q161
2024年1Q15213.31
2024年2Q17317.63
2024年3Q18422.22
2024年4Q202
2025年2Q40717.54
2025年4Q48918.86
2026年2Q501020.06
2026年4Q601220.09
2027年1Q28517.93

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 9期分

2018年3月期からの9期で、売上は12億円から110億円へ9.2倍に増えた。直近期の営業利益率は20.0%。売上は8期、純利益は6期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2018年3月1200
西日本支社名古屋オフィスの開設
2019年3月1300
2020年3月1610
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2021年3月2922
2022年3月4443
2023年3月5675
CyberSTAR株式会社を新設分割により設立
2024年3月70118
2025年3月88161618.210
2026年3月110222220.015

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高110億円のうち、営業利益として残るのは22億円20.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は15億円、売上の13.6%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金63.6%70億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金16.4%18億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益20.0%22億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
36.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+11.6pt
20.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+7.0pt
13.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+26.7pt
39.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
15.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
18.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 7期分

2026年3月期は営業CFが11億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは9億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は16億円で、売上の1.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2020年3月−3−14−42
2021年3月8−2−167
2022年3月3−35011
2023年3月6−2−5411
2024年3月7−2014−1312
2025年3月10−4−5614
2026年3月11−2−7916

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 9期分

2026年3月期の総資産は100億円。このうち返さなくてよい自己資本が44億円で、自己資本比率は44.2%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2018年3月94540.3
2019年3月104639.6
2020年3月1771043.0
2021年3月2491539.5
2022年3月35161945.0
2023年3月41172441.7
2024年3月65244137.2
2025年3月81315137.8
2026年3月100445644.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
16億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
34億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
56億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
89
/ 100
安定性自己資本比率29 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE605社中24位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中509位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
39.8%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
20.0%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
44.2%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
25.0%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.1%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,495で、1年前と比べて+39.2%過去52週の値幅のなかでは80%の位置にある。

¥4,495-5.4%1ヶ月+7.3%1年+39.2%時価総額688億円
過去52週の値幅
安値¥2,200高値¥5,060

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)45.5倍
PER (会社予想)33.7倍
PBR15.19倍
配当利回り1.09%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月20日に4620円と前日比+5.48%と上昇。1ヶ月で+7.44%と上昇基調を維持し、25日線4461円を上回り、75日線3702円、200日線3223円を大幅に上回る強いトレンド。8月7日には4965円まで上昇し、52週高値5000円に迫ったが、その後調整。RSIは54.32と中立圏で、過熱感はない。出来高は8月20日に6.5万株と堅調で、買い意欲は持続。52週安値2200円からは約2.1倍にまで上昇し、強気相場が続く。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 25/100)

PER 46.9倍(フォワード34.8倍)は同業界平均30.2倍を上回り、PBR 15.64倍は平均3.56倍を大きく上回る。ROE 39.8%は非常に高いが、PBR 15.6倍は期待過剰を反映。配当利回り1.06%は平均3.33%を下回り、株主還元は低調。成長性は見込まれるものの、現在の株価水準は業績を先取りしており、割高感が強い。

指標この会社業種平均
PER (実績)45.5倍47.9倍
PER (予想)33.7倍
PBR15.19倍2.96倍
ROE39.8%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

サイバー攻撃の増加でセキュリティ需要が拡大し、成長が続く。強気派は市場の成長性と自社の高い成長率を評価する。弱気派は競争の激化や評価の高さによる割高感を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 市場成長の追い風

    サイバー攻撃の増加でセキュリティ市場が拡大している

  • 高い成長率

    売上高が毎年20%以上成長し、営業利益率も20%を達成

  • 強固な収益性

    ROEが40%近くと高く、効率的に利益を生み出している

  • 売上高25%増、営業利益38%増の成長計画2026年3月期影響

    2026/3期は売上高110億円(前期比+25%)、営業利益22億円(同+38%)と急拡大。

  • 営業利益率20%と高収益体質が継続継続影響

    営業利益率は18.18%から20%に改善。スケールメリットで収益性が向上する。

  • ROE39.75%と圧倒的な資本効率通年影響

    ROE39.75%は極めて高く、株主資本を効率的に成長へ投下している。

  • 1年で+39.8%の上昇トレンド継続短期影響

    株価は1年で39.8%上昇。成長期待が強く、需給も良好な状態。

マイナスに働く材料7
  • 競争激化

    新規参入が多く、価格競争や技術競争が激化している

  • 割高な評価

    PERが40倍超で、成長鈍化時に株価調整リスクがある

  • 人材依存

    高度な専門人材の確保が成長の制約になり得る

  • PER46.86倍で予想PER34.8倍も高水準通年影響

    前期実績PER46.86倍、今期予想PER34.8倍。成長が減速すると大幅な調整リスク。

  • PBR15.64倍と純資産対比で過熱継続影響

    PBR15.64倍はROE39.75%の裏付けがあるが、ROE低下時は致命的な修正要因。

  • 外国人持株比率10.27%と低い継続影響

    外国人持株比率10.27%は中小型株としては不振。海外資金の流出に弱い。

  • セキュリティー投資の一巡で成長鈍化2027年〜2028年影響

    売上高は3期で70→110億円と急拡大。市場成熟後は成長率が鈍化し、高PERの修正要因。

次の決算で確かめる点
売上高成長率
成長持続性の確認
ARR(年間経常収益)
サブスク型収益の基盤を測る
客単価
顧客への価値提供度を見る
解約率
顧客定着度とサービスの競争力を確認する

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり49.11で、前期から+65.9%いまの株価に対する利回りは1.09%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥49.11
1株あたり
配当利回り
1.09%
いまの株価に対して
配当性向
39.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2023年3月719.4
2024年3月1387.325.0
2025年3月2159.132.1
2026年3月3565.939.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥49.11

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,854人。区分でいちばん多いのは事業法人62.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が66.0%を占め、残る34.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人78.470.062.962.262.2
個人・その他6.116.419.719.022.7
外国法人6.74.25.86.010.1
金融機関6.56.510.811.73.8
証券会社2.32.60.60.91.1
自己株式0.40.90.8
外国人個人0.40.20.20.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社ビジネスブレイン太田昭和39.23
02兼松エレクトロニクス株式会社20.09
03BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)3.33
04THE BANK OF NEW YORK 133652(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.52
05丸紅I‐DIGIOホールディングス株式会社2.12
06鱸 史郎1.56
07原 伸一1.50
08日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)1.43
09GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)1.04
10THE BANK OF NEW YORK MELLON 140051(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.84

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-07-30
    オールド・ピーク・グループ・リミテッド(Old Peak Group Ltd.)
    変更報告
    7.18%
    +1.02pt
  • 2026-07-28
    オールド・ピーク・グループ・リミテッド(Old Peak Group Ltd.)
    新規の大量保有報告
    7.21%
    +1.05pt
  • 2026-06-03
    オールド・ピーク・グループ・リミテッド(Old Peak Group Ltd.)
    新規の大量保有報告
    6.16%
    +1.02pt
  • 2026-05-11
    オールド・ピーク・グループ・リミテッド(Old Peak Group Ltd.)
    新規の大量保有報告
    5.14%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 9期分

1株利益は9期で+105%、1株純資産は9期で−100%。直近期のROEは39.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2018年3月−1,93964,988
2019年3月5,19070,1787.715.4
2020年3月71236.911.4
2021年3月147420.017.7
2022年3月2011820.863.818.5
2023年3月3611829.773.819.4
2024年3月5216237.753.325.0
2025年3月6720532.836.732.1
2026年3月9929239.823.639.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額254百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢
青柳史郎代表取締役 社長50
原伸一代表取締役 副社長57
三木剛常務取締役 エリア統括本部 本部長56
中村貴之常務取締役 教育事業本部 本部長48
吉見主税取締役 西日本支社 支社長51
鈴木貴志取締役 サイバーセキュリティ事業本部 副本部長 テクノロジー統括部 統括部長 サイバーセキュリティ研究所 所長58
後藤慶取締役 サイバーセキュリティ事業本部 副本部長46
近藤壮一取締役64
岡田幸憲取締役60
上野宣取締役50
井上純二取締役(監査等委員)68
古谷伸太郎取締役(監査等委員)72
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢
水谷繁幸取締役(監査等委員)44
森本宏一取締役61

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)7150344022432
社外取締役430308

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,376字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、企業における情報通信ネットワークの安全を確保し、コンピュータへの不正侵入、データの改ざんや破壊、情報漏洩、コンピュータウイルスの感染等から企業を守ること、また、そのために必要な人材の育成を目的とした、サイバーセキュリティに特化した専門企業です。主な顧客は、中堅企業を中心とした民間企業や官公庁等です。 AI技術の発達やIoT機器の普及、企業のテレワーク導入やDX(デジタルトランスフォーメーション)の進展など、社会・経済の情報技術への依存度が高まるとともに、サイバー攻撃は増加の一途をたどっております。そのため、あらゆる業種の企業におけるサイバーセキュリティリスクは多様化・高度化しており、大規模企業のみならず、相対的にサイバーセキュリティ対策が遅れている中堅・中小企業においても、その対策は必須かつ急務となっております。 ※1出所:国立研究開発法人情報通信研究機構「NICTER観測レポート2020」 ※2出所:警察庁「サイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」 一方で、サイバーセキュリティの専門知識を持つ人材(セキュリティ人材)の多くは、一部の大手サイバーセキュリティ専門企業に所属しており、また、一般企業においては、自社のサイバーセキュリティに関する業務を外部の専門企業へ委託することが一般的であるため、自社内におけるセキュリティ人材の育成方法や育成機会が確立されず、結果的に、日本におけるセキュリティ人材が圧倒的に不足しております。また、サイバーセキュリティに関するサービスを提供する事業者側の提供能力にも限界があり、一般企業、特に中堅・中小企業では、サイバーセキュリティ対策を講じる上での相談先がないのが現状です。 当社グループは、これまで培ってきたサイバーセキュリティの知見を社会に還元することで、日本全国の中堅・中小企業におけるサイバーセキュリティの自衛力向上を目指し、「サイバーセキュリティ教育カンパニー」をコンセプトに掲げ、「教育」を軸としたサイバーセキュリティに関する多面的なサービスを提供しております。 現在、当社グループの同業他社であるサイバーセキュリティ専門企業は、グループ企業やグループ企業が持つ顧客基盤を中心に、大手企業向けにサービス提供を行っております。また、当社グループの主要ターゲットである中堅・中小企業向けに、サイバーセキュリティ対策の製品販売等を行うIT関連企業もありますが、上記のとおり、セキュリティ人材の確保が困難なことから、サイバーセキュリティに関するサービスを多面的に提供出来ないのが現状です。 当社グループがサイバーセキュリティ事業において提供している具体的なサービスの内容については、以下のとおりです。なお、当社グループはサイバーセキュリティ事業の単一セグメントであるため、サービス別に記載しております。 (1)サイバーセキュリティ事業 ①コンサルティングサービス 企業のサイバーセキュリティに関する課題について、現状を可視化し、リスクを分析したうえで、適切な改善策を提案するサービスです。セキュリティ改善計画の策定、セキュリティの管理体制やインシデント対応の体制構築の支援、システム監査やセキュリティ監査、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)に代表される各種認証取得の支援、インシデント発生をシミュレーションした対応訓練サービス等、幅広く提供しております。 ②脆弱性診断サービス(タイガーチームサービス) ハッカーと同様の技術を持つ専門エンジニアが、企業のネットワークシステムに疑似攻撃を実施し、脆弱性の有無を診断するサービスです。検出した脆弱性については、その詳細な内容と対策措置、結果報告書を提供しております。また、システム開発におけるセキュリティ要件の診断や、IoT機器、スマートフォンのアプリケーションの診断等も提供しております。 ③セキュリティソリューションサービス 最新の脅威や攻撃手法に対する有効なセキュリティ製品やサービスを提供しております。 また、発生したインシデントに対しては、緊急対応サービスも提供しており、原因及び被害範囲の調査を実施し、事態収束後は、セキュリティ製品の導入支援、運用管理面のサポート、関係者へのセキュリティ教育等、当社グループの様々なサービス連携で、再発防止に向けたサポートをワンストップで提供しております。 ④セキュリティ訓練サービス 企業の役職員を対象に、組織全体のセキュリティリテラシー向上を図る教育プログラムを提供しております。 標的型メール訓練サービス(トラップメール®)は、攻撃メールを模擬した無害の訓練メールを送信し、対象者が訓練メールに含まれるURLリンクあるいは添付ファイルを開封した場合に、教育コンテンツが表示されるとともに、当社が訓練結果を集計し、顧客企業に報告するサービスです。 対象者が攻撃メールを疑似体験することで、各々のセキュリティ意識を向上させるだけでなく、攻撃を受けた際の組織内での報告・初動対応フローを確立し、訓練することで、組織全体の攻撃耐性の向上を図るサービスです。 また、企業の日常業務のなかでのセキュリティ対策を分かりやすく説明する、情報セキュリティ対策のe-ラーニングサービス(Mina Secure®)を提供しております。 (2)セキュリティ教育事業 セキュリティエンジニア及びITエンジニア向けに、セキュリティに関するトレーニング及び認定資格試験を提供しております。セキュリティの全体像を網羅した各種講座を取り揃えており、主要なものは次のとおりです。 ① EC-Council 当社は、2016年に米国EC-Council International 社(以下、EC-Council)と販売代理店契約を締結し、EC-Councilの提供する情報セキュリティエンジニア向け認定トレーニング及び認定資格試験を日本国内で提供しております。 EC-Councilのトレーニングコースは、世界に数ある教育コースの中でも実践的であり、即戦力となる人材を短期間に育て上げるコースです。国際的に認知度の高い認定資格であり、有資格者が米国国防総省や国家安全保障局をはじめ、世界の重要システムを防衛しております。 コースは目的別に、CND(認定ネットワークディフェンダー)、CEH(認定ホワイトハッカー)、CHFI(コンピュータフォレンジック調査員)、CASE-Java(認定アプリケーションセキュリティエンジニア)等があり、いずれも当社にて教材を日本語に翻訳した上で提供しております。 主に、企業や官公庁の情報セキュリティ担当者やエンジニア、IT関連の人材派遣登録者等が、スキルアップや資格取得を目的に受講されております。 ② SecuriST(セキュリスト)認定脆弱性診断士 当社が開発し、2020年11月に提供を開始したトレーニング及び認定資格試験です。脆弱性診断の基礎的なスキルを認定することを目的とすると共に、システムに関わるより多くの方がシステムのセキュリティを評価するための知識や技術を習得することを目的としているため、企業や官公庁のセキュリティエンジニアのみならず、ITに関わる方々に広く受講いただいております。 現在は「認定ネットワーク脆弱性診断士」「認定Webアプリケーション脆弱性診断士」「セキュアWebアプリケーション設計士」「ゼロトラストコーディネーター」の4コースを提供しております。 (3)セキュリティ人材事業 セキュリティ人材に特化したSES(システムエンジニアリングサービス)を提供しております。パートナー企業のIT人材を、当社グループのセキュリティ教育をもってセキュリティ人材へとリスキリングしたうえで、顧客企業に提供するビジネスモデルを確立しました。日本におけるセキュリティ人材不足を背景に、セキュリティ人材を確保したいという企業のニーズを捉え、大きく伸長しております。 なお、当事業は2024年4月1日付で新設分割の方法によりCyberSTAR株式会社として設立し、連結子会社としております。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題2,886字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは「サイバーセキュリティ教育カンパニー」をコンセプトに掲げております。情報セキュリティ・サイバーセキュリティに特化した専門会社として、セキュリティコンサルティング、脆弱性診断、サイバーセキュリティソリューションをはじめ、セキュリティの全体像を網羅した教育サービスを提供しております。 特に中堅企業において、情報セキュリティ対策が必要であるものの、サービスを提供する事業者や人材が不足している現状を踏まえ、当社グループは、長年のセキュリティコンサルティングや脆弱性診断等で培った豊富な知見を社会に還元することで、日本の情報セキュリティレベル向上に貢献することを理念としております。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、成長性と収益性を重視しており、成長性については売上高の前期比増加率、収益性については売上高営業利益率を重要な経営指標としております。 (3)経営環境及び中長期的な経営戦略 社会システムのネットワーク化が進む近年において、コンピュータ・システムを取り巻く脅威は多様化しており、システムを攻撃されることにより甚大な被害を及ぼす傾向が強まっております。さらに、急速に進展するテレワーク等働き方の変化に伴い、サイバーリスクの及ぶ範囲とその被害は大幅に拡大しております。 一方で、サイバーセキュリティの専門知識を持つ人材(セキュリティ人材)の多くは、一部の大手サイバーセキュリティ専門企業に所属しており、また、一般企業においては、自社のサイバーセキュリティに関する業務を外部の専門企業へ委託することが一般的であるため、自社内におけるセキュリティ人材の育成方法や育成機会が確立されず、結果的に、日本におけるセキュリティ人材が圧倒的に不足しております。また、サイバーセキュリティに関するサービスを提供する事業者側の提供能力にも限界があり、一般企業、特に中堅・中小企業では、サイバーセキュリティ対策を講じる上での相談先がないのが現状です。 このような経営環境のもと、当社グループは「教育」を軸とし、中堅・中小企業に最適化したサービスを提供することで、顧客の自衛力を高め、日本の情報セキュリティレベルを底上げすることを中長期的な経営戦略として、事業を推進してまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 優先的に対処すべき財務上の課題は、現在ありません。今後さらなる事業の拡大と収益性の確保、そしてリスク低減のため、特に下記の6点を優先的に対処すべき事業上の課題として取組んでおります。 ①AI時代にあわせたビジネスの進化 AIの急速な進化と普及により、サイバー攻撃の自動化・高度化・巧妙化が進む一方で、企業活動においては、AI活用に伴う情報漏えいやガバナンスリスクなど、新たなセキュリティ課題が顕在化しており、セキュリティニーズは構造的に増大しております。企業は従来のセキュリティ対策に加え、AI導入を前提とした高度なセキュリティ対策や運用体制の構築が不可欠となっており、外部専門家への依存度も高まるなか、AIの台頭は当社グループにとって中長期的な成長を支える強い追い風であると認識しております。 当社グループは、AIを活用して既存のセキュリティサービスの高度化・効率化を推進するとともに、AIを付加した新サービスの創出や教育コンテンツの拡充、セキュリティ×AI人材の育成・提供等、AI時代に即したビジネスモデルへと進化してまいります。さらに、AI導入の進展度合いに応じて多様化する顧客ニーズに柔軟に対応し、「セキュリティ前提のAI活用」を支援することで、新たな市場の開拓と提供価値の拡大を実現し、持続的な成長と企業価値の向上を目指してまいります。 ②日本全国への商圏拡大 日本全国のうち東京以外の地域においては、サイバーセキュリティ専門企業が少なく、企業のセキュリティ対策ニーズに対して十分なサービス供給が行き届いていない状況にあります。 当社グループは、地方金融機関や地元のSIer等との連携を強化し、各地域における顧客基盤へのアクセスを拡大してまいります。また、拠点の新設を含む全国展開を推進し、インシデント発生時に迅速に対応できる体制を整備することで、日本全国をカバーするサービス提供体制の確立を目指します。これにより、販路拡大と市場開拓を同時に実現し、当社グループの持続的な成長を加速させてまいります。 ③「サイバーセキュリティ教育カンパニー」の更なる訴求 依然としてセキュリティ人材が不足している業界環境のなか、日本全国の企業がサイバーセキュリティの「自衛力」を向上するためには、セキュリティ人材の育成が急務と考えます。 当社グループは、セキュリティ専門人材向けの資格講座だけでなく、企業活動のあらゆる場面で「プラス・セキュリティ」の必要性が高まっていることを背景に、IT業界で働く方々が必要とするセキュリティの資格講座を取り揃え「プラス・セキュリティ」人材の育成にも取り組んでおります。 また、自社に専門人材を置きたいという企業のニーズに対しては、パートナー企業のIT人材を、当社のセキュリティ教育をもってセキュリティ人材へとリスキリングしたうえで、SES(システムエンジニアリングサービス)として提供するビジネスモデルを確立しました。 引き続き「サイバーセキュリティ教育カンパニー」のビジネスコンセプトを訴求し、市場ニーズを捉えることで、更なるビジネス拡大を目指します。 ④アップセル・クロスセルの更なる推進 準大手・中堅・中小企業におけるサイバーセキュリティの課題は多岐にわたっており、それぞれに最適化したサービスを提供することが求められております。ひとつのサービスの提供をきっかけに、当社グループの様々なサービスを適切に連携させることで、高い取引継続率の維持と、顧客満足度の向上を目指します。 ⑤利益体質の強化 当社グループは、中期的な経営戦略として、営業利益率の継続的な向上を目指すこととしております。事業活動のあらゆる場面で、AIを活用した効率化等の工夫を進め、準大手・中堅・中小企業に最適化したサービスを提供しながら、強い経営基盤の構築を目指します。 ⑥関係会社管理の強化 当社グループは、資本業務提携を行うにあたっては、成長のための4つの要素として、販路拡大、事業領域拡大、リソース拡大、サービスラインナップ拡大を設定し、それぞれの目的に対し、共に強力に事業を推進できるパートナー企業との提携関係を構築することとしております。 引き続き、持分法適用関連会社とのシナジー創出を推進しながら、当社グループの事業拡大と企業価値向上に取り組んでまいります。
事業等のリスク3,940字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 需要の低迷に関するリスク 当社グループは、中堅企業を主な顧客とし、サイバーセキュリティ事業に特化したサービスを提供しております。これは、中堅企業におけるサイバーセキュリティの需要が活況であることを背景としておりますが、今後、経済環境の変化等、何らかの要因により、中堅企業におけるサイバーセキュリティの需要が著しく低迷した場合には、当社グループの事業展開、経営成績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 競合の出現に関するリスク 当社グループは、中堅企業を主な顧客とし、サイバーセキュリティ領域で多角的なサービスを提供しております。現在において、中堅企業を主な顧客とする競合はないと考えており、当社グループはサイバーセキュリティ業界で独自のサービスポジションを獲得しております。これは、大企業向けに高価格のサービスを提供するセキュリティ企業が多い中で、当社グループが中堅企業向けに最適化した内容と価格でのサービス提供を実現させてきたことによると考えておりますが、競合が出現した場合には、当社グループの事業展開、経営成績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 人材の確保に関するリスク 当社グループの属するサイバーセキュリティ業界では、専門知識を有する人材の不足が共通課題とされております。今後、当社グループの業容が拡大する一方で、十分な人材を確保できない場合には、サービス提供の遅れや生産性の低下等により、当社グループの事業展開、経営成績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、サイバーセキュリティエンジニアを育成する教育講座の提供を事業のひとつとしておりますが、同事業を通じて専門人材を育成した企業とのパートナーシップを推進することで、社外より安定的に人材を確保する体制を構築しております。 社内人材については、毎年行う新卒採用及び随時行う中途採用では、サイバーセキュリティ専門人材の採用に拘らず、採用後の教育によって専門人材へと育成する方針としております。また、入社後においても、当社グループの教育講座を無償で受講する等により専門知識の向上を図るとともに、職場環境の整備やモチベーション向上等に注力することで、人材流出を防ぎ、ノウハウや経験の社内蓄積に努めております。 (4) 技術革新への対応に関するリスク 当社グループが属するサイバーセキュリティの分野は、日々発生する新たな脅威や技術革新等による環境変化に伴い、ニーズが変化しやすい特徴があります。当社グループでは、顧客のニーズを的確に捉え、より実効性のあるセキュリティサービスを提供すべく、新たな脅威や技術革新等に関する情報収集に努めております。しかし、これらの技術革新への対応が遅れ、他社に大きく先行された場合には、当社グループの事業展開、経営成績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 情報漏洩に関するリスク 当社グループのサービスでは顧客の重要な情報を入手します。これらの顧客情報の漏洩は事業展開において大きなリスクであります。当社グループでは、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証を取得し、社内教育の実践、各種データのアクセス権限による制約、書面情報の施錠管理、オフィスの入退室管理等、対策を講じて実践しておりますが、顧客情報の漏洩が発生した場合、当社グループの事業展開、経営成績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 当社グループが提供する製品のバグや欠陥の発生によるリスク 当社グループが提供するセキュリティ機器や、そのマネージドサービス等において利用するセキュリティ機器は、基本的に製品仕入れをしております。予め十分な検証やテストを実施した後にサービス提供を行っておりますが、サービス提供開始後に、当該製品に重大なバグや欠陥が発生したことが原因で顧客に著しい損害を与えた場合、契約解除に伴う売上の減少等により当社グループの事業展開、経営成績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 災害、テロ活動、感染症等の発生に関するリスク 地震や天災といった災害、国内におけるテロ活動などの予期せぬ事態により、当社グループの事業展開、経営成績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループの顧客企業は様々な業種に属していることから、特定の業界環境の変化が当社グループの経営成績等に与える影響は僅少ではありますが、何らかの理由により、景気が著しく悪化し、多くの顧客企業がセキュリティ投資を抑制した場合には、売上の減少や利益率の低下、回収サイトの長期化など、当社グループの経営成績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 筆頭株主との関係について 当社の筆頭株主は株式会社ビジネスブレイン太田昭和(東京証券取引所プライム市場に上場)であります。同社は、当社の親会社でありましたが、2023年5月10日に当社株式の一部を売却したことにより、本書提出日現在において当社のその他関係会社となっております。 当社グループと筆頭株主との関係は以下のとおりであります。 ①資本関係について 株式会社ビジネスブレイン太田昭和は、本書提出日現在において当社の議決権の39.60%(2026年3月31日現在の総株主の議決権の数を基準に算出)を直接保有しており、当社に対する大株主としての一定の権利を有しております。このことから、株式会社ビジネスブレイン太田昭和は議決権行使等により当社グループの経営等に影響を及ぼし得る立場にあり、同社の利益は他の株主の利益と一致しない可能性があります。また、株式市場での売却ではなく、特定の相手先への譲渡を行った場合には、当該譲渡先の保有株数や当社グループに対する方針によっては、当社グループの事業戦略等に影響を与える可能性があります。 ②人的関係について 本書提出日現在、当社の社外取締役である岡田幸憲は、株式会社ビジネスブレイン太田昭和に所属しており、取締役監査等委員である古谷伸太郎は、2020年6月まで株式会社ビジネスブレイン太田昭和に所属しておりました。これは、同社における経験に基づいた経営的視点や知見を得ることを目的としております。なお、当社グループの経営方針及び事業展開については、株式会社ビジネスブレイン太田昭和の事前承認を要するものはなく、独自の意思決定によって進めております。なお、当社グループにおける株式会社ビジネスブレイン太田昭和からの出向者はおりません。 ③取引関係について 株式会社ビジネスブレイン太田昭和グループとの取引については、売上高は167,396千円(2026年3月期売上高の1.5%)、その他給与計算のアウトソーシング等の取引が発生しておりますが、取引条件については、当社グループと関係を有しない会社との取引と同様に、取引条件等を総合的に勘案し、交渉の上決定しております。 ④筆頭株主からの独立性の確保について 当社グループの経営判断及び事業展開にあたっては、株式会社ビジネスブレイン太田昭和の指示や事前承認に基づいてこれを行うのではなく、独立役員である取締役監査等委員2名を含む取締役会を中心とした当社経営陣の判断のもと、独自に意思決定して実行しております。 (9) 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社は、当社の取締役及び従業員に対するインセンティブを目的とし、新株予約権を付与しております。また、今後においても新株予約権を活用したインセンティブプランを活用していく方針であります。これらの新株予約権が権利行使された場合、当社株式が新たに発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。本書提出日の前月末現在(2026年5月31日)、これらの新株予約権による潜在株式数は3,600株であり、発行済株式総数15,309,600株の0.02%に相当しております。 (10) 法的規制等について 当社グループは、当社グループの事業を制限する直接的かつ特有の法的規制は本書提出日現在において存在しないと考えております。しかしながら、今後、当社グループの事業を直接的に制限する法的規制がなされた場合、また、従来の法的規制の運用に変更がなされた場合には、当社グループの事業展開は制約を受ける可能性があります。当社グループとしては引き続き法令を遵守した事業運営を行っていくべく、今後も法令遵守体制の強化や社内教育などを行っていく方針ですが、今後当社グループの事業が新たな法的規制の対象となった場合には、当社グループの経営成績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 訴訟等について 当社グループの事業運営にあたって、予期せぬトラブルや問題が生じた場合、当社グループの瑕疵にかかわらずこれらに起因する損害賠償の請求や、訴訟の提起を受ける可能性があります。これらの事象が発生した場合は、起訴内容や損害賠償額の状況及びその結果によっては当社グループの社会的信用が低下することに加え、当社グループの経営成績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,119字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①重要な経営指標の状況 当社グループは、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)目標とする経営指標」に記載のとおり、売上高の前期比増加率及び売上高営業利益率を重要な経営指標としております。 当連結会計年度における各指標の実績は、以下のとおりです。 (単位:千円) 回次   前連結会計年度   当連結会計年度 決算年月   2025年3月   2026年3月 売上高   8,801,647   11,022,080 営業利益   1,615,034   2,238,051 (売上高営業利益率)   18.3%   20.3% 当連結会計年度における、当社グループの事業環境は、後述の「③経営成績の状況」に記載のとおりであり、主に中堅企業の旺盛なセキュリティニーズを捉えることで、すべての事業において売上高が前期比で増加しました。 当連結会計年度における売上高営業利益率(20.3%)につきましては、人的資本への投資(人員数の増加等)を拡充したことにより、販売費及び一般管理費が増加したものの、それを上回る売上高の大幅な増加により、売上高営業利益率が上昇しました。 ②財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における資産合計は9,959,520千円となり、前連結会計年度に比べ1,818,362千円増加いたしました。その主な内容は、売掛金及び契約資産の増加599,961千円、前払費用の増加649,286千円、投資有価証券の増加361,132千円等によるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は5,558,281千円となり、前連結会計年度に比べ496,034千円増加いたしました。その主な内容は、長期借入金の減少217,250千円等があったものの、契約負債の増加528,943千円、買掛金の増加81,794千円、未払消費税等の増加61,605千円等によるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は4,401,238千円となり、前連結会計年度に比べ1,322,327千円増加いたしました。その主な内容は、利益剰余金の増加1,080,505千円、その他有価証券評価差額金の増加187,012千円等によるものであります。 ③経営成績の状況 当連結会計年度におけるサイバーセキュリティ業界を取り巻く環境は、サイバー脅威の高度化・巧妙化を背景に、AIを利用したサイバー攻撃や、電力・物流・通信・金融・医療等の重要インフラが標的になるケースが増加する一方で、サイバーセキュリティ製品・サービスは海外製が優勢である実態や、セキュリティ人材が依然として不足していることなど、わが国におけるサイバーセキュリティの課題は山積しております。この状況を受け、政府では、サイバーセキュリティ産業振興戦略の公開や、能動的サイバー防御に関する法律を成立させるなど、日本社会全体のセキュリティレベル向上に向けた動きを強めております。 民間企業においても、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進や、ビジネスへのAI導入の気運が高まるとともに、内在するセキュリティリスクは増大の一途をたどっております。加えて、国を挙げてのサイバーセキュリティ強化の潮流や、サプライチェーンリスクの対策要請などが追い風となり、相対的にサイバーセキュリティ対策が遅れている準大手・中堅・中小企業においても、その対策は必須かつ急務となっております。 一方で、自社に専門人材を置きたいという企業の需要に対しては、セキュリティ人材の不足や社内育成の難しさから、人材の供給が追い付いていないのが現状です。 また、業務、製品・サービスのデジタル化・AI化が進展する中で、企業活動のあらゆる場面で「プラス・セキュリティ」※の必要性が高まっていることから、サイバーセキュリティ教育のニーズは飛躍的に向上しております。 ※「プラス・セキュリティ」とは 自らの業務遂行にあたってセキュリティを意識し、必要かつ十分なセキュリティ対策を実現できる能力を身につけること、あるいは身につけている状態のこと。(出典:経済産業省「サイバーセキュリティ体制構築・人材確保の手引き」) このような環境のなか、当社は、準大手・中堅・中小企業の旺盛なセキュリティ対策ニーズを捉え、企業規模に適したセキュリティサービスを提供すること、また、広くITに関わる人材を対象にセキュリティ教育サービスを提供すること、さらに、セキュリティ人材を確保したいという企業のニーズを捉え、専門人材を提供することで、業績を拡大しております。 当連結会計年度においては、すべてのサービスが伸長し、売上高は11,022,080千円(前期比25.2%増)となりました。従業員数増加に伴う人件費の増加等がありながらも、大幅な増収効果により、営業利益は2,238,051千円(前期比38.6%増)となりました。持分法適用関連会社の業績は上昇傾向にあるものの利益貢献までには至らず、営業外費用に持分法による投資損失を計上したこと等から、経常利益は2,222,786千円(前期比42.2%増)、非上場株式の評価見直しによる投資有価証券評価損の計上や、持分法適用関連会社における新株発行等にともなう持分変動損失の計上等から、親会社株主に帰属する当期純利益は1,486,742千円(前期比47.2%増)となり、売上高、利益ともに過去最高額を更新しました。 なお、当社グループはサイバーセキュリティ事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 ④キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ257,638千円増加し1,637,175千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とその主な要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果増加した資金は1,134,568千円(前連結会計年度は1,018,887千円の増加)となりました。この主な要因としては、売上債権及び契約資産の増加額が599,961千円、前払費用の増加額が669,738千円、法人税等の支払額が733,258千円となった一方、税金等調整前当期純利益が2,210,431千円となったこと等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は151,230千円(前連結会計年度は411,367千円の支出)となりました。この主な要因としては、無形固定資産の取得による支出44,643千円、投資有価証券の取得による支出101,300千円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は725,700千円(前連結会計年度は457,415千円の支出)となりました。この主な要因としては、配当金の支払額406,178千円、長期借入金の返済による支出219,624千円等によるものであります。 ⑤生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループは生産活動を行っていないため、該当事項はありません。 b.受注実績 当連結会計年度の受注実績は次のとおりであります。なお、当社グループはサイバーセキュリティ事業の単一セグメントであるため、事業部門別に記載しております。 事業部門   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) サイバーセキュリティ事業   7,591,600   114.5%   3,410,467   113.8% セキュリティ教育事業   1,483,125   146.4%   15,260   50.5% セキュリティ人材事業   2,546,980   138.0%   766,502   135.2% 合計   11,621,707   122.5%   4,192,231   116.6% c.売上実績 当連結会計年度の売上実績は次のとおりであります。なお、当社グループはサイバーセキュリティ事業の単一セグメントであるため、事業部門別に記載しております。 事業部門   当連結会計年度 (自2025年4月1日 至2026年3月31日)   前年同期比(%) サイバーセキュリティ事業(千円)   7,178,982   116.6% セキュリティ教育事業(千円)   1,495,652   150.3% セキュリティ人材事業(千円)   2,347,445   142.4% 合計(千円)   11,022,080   125.2% (注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自2024年4月1日 至2025年3月31日)   当連結会計年度 (自2025年4月1日 至2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 兼松エレクトロニクス株式会社   1,547,076   17.6%   1,807,770   16.4% (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、この有価証券報告書提出日現在において認識及び分析・検討したものであります。 a.重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、経営者により、一定の会計基準の範囲内で、かつ、合理的であると考えられる見積りについては、過去実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは次のとおりであります。 (進捗度に基づく収益認識) 当社グループでは、サイバーセキュリティ事業及びセキュリティ教育事業の一部サービスの売上高は、履行義務の充足に係る進捗度に基づき認識され、履行義務の充足に係る進捗度は主としてプロジェクトの総見積原価に対する当該期間に応じた発生原価の割合(原価比例法)によって算定しております。 (持分法適用会社に関するのれん及び顧客関連資産相当額の評価) 当社グループは関連会社である株式会社ブロードバンドセキュリティ及び株式会社セキュアイノベーションの株式を取得したことにより発生した持分法適用会社に関するのれん及び顧客関連資産相当額を保有しており、これらは規則的に償却しております。 詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 b.経営成績等 (売上高) 当連結会計年度の売上高は11,022,080千円(前期比25.2%増)となりました。主な要因については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①重要な経営指標の状況及び③経営成績の状況」に記載のとおりであります。 (売上原価・売上総利益・売上総利益率) 当連結会計年度の売上原価は7,026,938千円(前期比22.5%増)となりました。この主な要因は、売上高の増加によるものでありますが、原価を意識した効率的な事業運営が奏功しました。 この結果、売上総利益は3,995,141千円(前期比30.3%増)となりました。 (販売費及び一般管理費・営業利益) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は1,757,090千円(前期比21.1%増)となりました。この主な要因は、人的資本への投資(人員数の増加等)を拡充したことによります。 この結果、営業利益は2,238,051千円(前期比38.6%増)となりました。 また、重要な経営指標と位置付けている営業利益率は、20.3%となりました。 (営業外損益・経常利益) 当連結会計年度の営業外収益は、15,158千円(前期比72.7%増)となりました。営業外費用は、持分法による投資損失及び支払利息等により30,423千円(前期比50.0%減)となりました。 この結果、経常利益は2,222,786千円(前期比42.2%増)となりました。 (特別損益、法人税等合計、当期純利益) 当連結会計年度の特別損失において、持分変動損失を10,354千円計上したことにより、税金等調整前当期純利益は2,210,431千円(前期比43.5%増)、法人税等合計は723,688千円(前期比36.5%増)となりました。 この結果、当期純利益は1,486,742千円(前期比47.2%増)となりました。 c.キャッシュ・フローの状況 キャッシュ・フローの状況分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ④キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 d.経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 e.資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループは、事業運営上必要な資金を安定的に確保するために、必要な資金は自己資金、金融機関からの借入及びエクイティファイナンス等でバランスよく調達していくことを基本方針としております。これらの資金調達方法の優先順位については、調達時期における資金需要の額、用途、市場環境、調達コスト等を勘案し、最適な方法を選択する方針であります。なお、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は1,637,175千円となっており、当面事業を継続していく上で十分な流動性を確保しております。 f.経営者の問題意識と今後の方針について 当社グループが今後事業を拡大し、収益性を確保しながら持続的な成長を図るためには、経営者は「第2 事業の状況1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の様々な課題に対処していく必要があると認識しております。それらの課題に対応するため、経営者は常に市場におけるニーズや事業環境の変化に関する情報の入手及び分析を行い、当社グループの経営資源を最適に配分し、最適な解決策を実施していく方針であります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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IR資料の開示履歴 (TDnet)
  • 決算説明資料2027年3月期 第1四半期決算説明資料2026-07-31

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