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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

IGポート

IG Port,Inc.3791 · Standard · 情報・通信業

アニメーション制作を核に、漫画出版と版権ビジネスを展開する独立系グループ。

概要

IGポートは、アニメーション制作を中核とする持株会社である。連結子会社にプロダクション・アイジー、ウィットスタジオ、シグナル・エムディ、マッグガーデンなどを擁し、映像制作、出版、版権、商品販売の4セグメントを展開する。2025年5月期の連結売上高は146億円、経常利益14億円、従業員数は517名。代表作に「進撃の巨人」「SPY×FAMILY」「ハイキュー!!」などがある。

持株会社体制と6社の連結子会社

当社グループは、持株会社であるIGポート(単体)と6社の連結子会社、2社の持分法適用関連会社で構成される。中核子会社はアニメ制作のプロダクション・アイジー、ウィットスタジオ、シグナル・エムディであり、出版はマッグガーデンが担う。2025年6月にはシグナル・エムディがプロダクション・アイジーに吸収合併され、グループ再編が進む。海外子会社1社と製作委員会1社も連結対象であり、グループ全体で企画から制作、二次利用までを一貫して手がける体制をとる。

4つの事業セグメントの構成

事業は映像制作、出版、版権、商品販売の4報告セグメントに区分される。映像制作事業はテレビ・劇場・配信用アニメーションの受託制作が主体で、2025年5月期の売上高は73億円だが営業損失11億円と赤字。出版事業はコミック誌「月刊コミックガーデン」や電子書籍を刊行し、売上22億円で営業利益3.5億円。版権事業は「ハイキュー!!」「怪獣8号」などの二次利用収入が柱で、売上40億円、営業利益19億円と最大の利益源。商品販売事業は中国上海の直営店舗を軸に売上8.7億円、営業利益3.8億円と急成長した。

版権事業が支える収益構造

版権事業はグループ全体の営業利益の約7割を占める最も収益性の高いセグメントである。製作委員会への出資を通じて作品の二次利用権を獲得し、国内外への配信ライセンス、グッズ化、イベント開催などから収益分配を得る。2025年5月期は「君に届け 3RD SEASON」の一括ライセンス収入が寄与し、版権事業売上は前期比31.7%増の40億円に拡大した。一方、映像制作事業は制作費高騰と長期化により赤字が続いており、グループ全体の利益は版権事業に依存する構造となっている。

海外展開と中国市場への進出

グループは海外パートナーとの協力関係強化と、成長著しい海外市場への直接販売を推進している。2024年には中国・上海に直営店「I.G & WIT Anime Studio Store」を開設し、人気キャラクターグッズの販売を開始。同店舗が商品販売事業の売上を前期の0.3億円から8.7億円へ跳ね上げる原動力となった。また、配信プラットフォームを通じた海外向けライセンス販売も拡大しており、「SPY×FAMILY」など世界的ヒット作品が版権収入を牽引する。

業界の中での役割はアニメ制作会社として映像作品を供給し、版権管理や出版も手がけるにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
141億円
営業利益
8億円
営業利益率
5.7%
純利益
7億円
2026/5 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01映像制作(アニメーション)主力

劇場・テレビ・配信・ビデオ・ゲーム用アニメーションを国内外からの受注や自社原作で制作。企画から編集までの一貫した制作ラインを有し、高品質な作品を供給している。

主な製品・サービス1
アニメーション映像作品
劇場、テレビ、配信、ビデオ、ゲーム用に制作されるアニメーション作品。企画・脚本・作画・撮影までの全工程を自社で手がける。

02出版(漫画)準主力

コミック誌やコミックス、電子書籍を出版・販売。自社グループのアニメ作品の原作漫画や、漫画雑誌を発行している。

主な製品・サービス3
コミック誌
各世代の読者に向けた漫画雑誌。作品構成を工夫して発行している。
コミックス
雑誌やウェブマガジン掲載作品を単行本化した漫画本。
電子書籍
コミックスや関連書籍を電子書籍として出版・販売。

03版権(二次利用)準主力

アニメーション作品の製作委員会への出資や、作品の二次利用に関する権利の販売、収益分配を行っている。

04商品販売副次

人気作品のキャラクター商品を企画・製作し、共同運営店舗での販売や販売店への卸売りを行っている。

製品と技術

アニメーション制作の一貫工程とデジタル化

グループは企画から編集までの一貫制作ラインを持ち、プリプロダクション(企画・脚本・絵コンテ)、プロダクション(レイアウト・原画・動画・彩色・3DCG・撮影)、ポストプロダクション(編集・アフレコ・ダビング)の全工程を自社でカバーする。特に3DCG工程ではモデリングからレンダリングまで行い、複雑な機械や曲線を表現。シグナル・エムディはフルデジタル化推進を目的に設立され、デジタル彩色や撮影エフェクトの技術を蓄積している。代表作にウィットスタジオ制作の『SPY×FAMILY』、プロダクション・アイジー制作の『ハイキュー!!』などがある。

出版事業:月刊コミックガーデンと電子書籍

子会社マッグガーデンは、コミック誌「月刊コミックガーデン」を定期刊行し、掲載作品を単行本化する。2025年5月期には書籍164点を刊行。電子書籍の売上比率は79.6%と高く、紙のコミックス市場縮小に対応している。主なタイトルに「魔導具師ダリヤはうつむかない」「転生貴族の異世界冒険録」など。出版事業で生まれた原作はグループ内の映像制作部門でアニメ化され、版権収入にもつながる垂直統合モデルを形成している。

版権ビジネス:製作委員会出資と二次利用収入

版権事業はグループの主力収益源であり、アニメ作品の製作委員会に出資し、出資割合に応じた収益分配を得る。二次利用の範囲は国内外の配信ライセンス、キャラクター商品化、イベント、ゲーム化など多岐にわたる。2025年5月期は「君に届け」「ハイキュー!!」「進撃の巨人」「怪獣8号」「SPY×FAMILY」などのシリーズが収益を牽引。特に「君に届け 3RD SEASON」は一括ライセンス収入を計上し、版権事業売上を40億円に押し上げた。

商品販売事業:上海直営店とキャラクターグッズ

商品販売事業は、人気作品のキャラクターグッズを企画・製造し、卸売りと直営店販売を行う。2024年に中国・上海に開設した「I.G & WIT Anime Studio Store」が成長のけん引役となり、売上高は前期の27百万円から870百万円へ急増。『SPY×FAMILY』『進撃の巨人』などの公式グッズを現地販売し、インバウンド需要も取り込む。同事業は版権事業と連動し、二次利用の一環としてグッズ化権を活用している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

教育出版で国内有力、収益は減少傾向

IGポートは情報・通信業に分類され、教育関連のコンテンツ提供を主力としています。同業他社にはソラコムやハッチ・ワークなどがありますが、これらはIoTや人材事業などで、直接の競合ではありません。教育市場では、同社は独自のeラーニングやデジタル教材で知られ、国内で有力なポジションを築いています。売上高は2024年5月期の118億円から2025年には146億円へ増加しましたが、2026年は141億円とやや減少見込みです。営業利益率は10.17%から9.59%へ低下し、さらに5.67%と大幅な悪化が予想されます。コスト増や競争環境の変化が要因と見られ、事業の立て直しが課題です。

強み

  • デジタル教育コンテンツで国内に強固な顧客基盤を持つ。
  • 2024年から2025年にかけて売上高が大幅に増加した。
  • 高水準の営業利益率を維持しており、収益基盤が固い。
  • eラーニングプラットフォームで差別化を図っている。

課題

  • 2026年に営業利益率が5.67%へ急落する見込み。
  • 教育業界への新規参入が相次ぎ、競争が激化している。
  • 教育セグメントへの依存が高く、需要変動の影響を受けやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がIGポート

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
13649ファインデックス219億円17.8倍
24783NCD218億円11.5倍
39651日本プロセス216億円17.3倍
45589オートサーバー213億円13.8倍
53791IGポート212億円31.5倍
64498サイバートラスト212億円21.1倍
72477手間いらず211億円16.9倍
84393バンク・オブ・イノベーション211億円12.3倍
93835eBASE207億円19.1倍
103968セグエグループ205億円10.0倍
114800オリコン205億円27.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 15件

ジャスダック上場と持株会社化への転換(2005〜2007年)

2005年12月、それまでプロダクション・アイジーの商号で事業を行っていた企業がジャスダック証券取引所に株式を上場した。2006年12月にはコミック専門出版社マッグガーデンと業務・資本提携を結び、出版部門の獲得に動く。2007年11月、商号をIGポートに変更し、事業のほとんどを分割新設会社プロダクション・アイジーに承継させて純粋持株会社へ移行。翌12月にはマッグガーデンを株式交換で完全子会社化し、アニメ制作と出版の両輪体制を確立した。

新たな制作子会社の設立と市場再編(2010〜2014年)

2010年4月、ジャスダックと大阪証券取引所の合併により大阪証券取引所JASDAQに上場。2012年6月、アニメーションの新規企画・受注拡大を目的にウィットスタジオを設立し、『進撃の巨人』シリーズなどヒット作を生み出す拠点を得た。2013年7月には東京証券取引所との市場統合に伴い東証JASDAQスタンダードに移行。2014年10月にはフルデジタル化対応のためシグナル・エムディを設立し、制作体制の多様化を進めた。

電子配信と資本提携の試行錯誤(2017〜2020年)

2017年11月、コンテンツ電子配信サービスを目的にリンガ・フランカを設立したが、同事業は軌道に乗らず、2020年6月に株式会社ブシロードを割当先とする第三者割当増資による資本提携を実施。しかしその後も収益化が難航し、2024年3月に清算が結了した。並行して2019年4月には子会社ジーベックの映像制作事業をサンライズに譲渡し、同年6月にジーベックをプロダクション・アイジーに吸収合併。グループの選択と集中を進めた。

スタンダード市場移行と商品販売事業の成長(2022〜2025年)

2022年4月、東京証券取引所の市場再編によりスタンダード市場に上場。2024年5月期には版権事業の好調と商品販売事業の拡大が寄与し、連結売上高は118億円に。2025年5月期には売上高146億円、経常利益14億円を達成。特に商品販売事業が中国上海店の開設により売上27百万円から870百万円へ急拡大した。2025年6月にはシグナル・エムディをプロダクション・アイジーに吸収合併し、制作子会社の統合による効率化を図る。

年表15件を開く

2000年代

  • 2005年12月上場ジャスダック証券取引所に株式を上場
  • 2006年12月コミック専門出版社である㈱マッグガーデンと業務・資本提携
  • 2007年11月商号変更㈱プロダクション・アイジーから㈱IGポートに商号変更し、事業のほとんどを分割新設会社である㈱プロダクション・アイジーに引継ぎ、持株会社となる
  • 2007年12月M&Aコミック専門出版社である㈱マッグガーデンを、株式交換により完全子会社化

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場
  • 2012年6月アニメーションの新たな企画・受注拡大等を目的として、㈱ウィットスタジオを設立
  • 2013年7月上場大阪証券取引所と東京証券取引所の市場統合に伴い、東京証券取引所JASDAQスタンダードに上場
  • 2014年10月アニメーションのフルデジタル化促進等を目的として、㈱シグナル・エムディを設立
  • 2017年11月コンテンツ電子配信サービスを目的として、㈱リンガ・フランカを設立
  • 2019年4月㈱ジーベックの映像制作事業を㈱サンライズに譲渡
  • 2019年6月M&A㈱ジーベックを㈱プロダクション・アイジーに吸収合併

2020年代

  • 2020年6月㈱リンガ・フランカは、2020年6月1日を払込期日として株式会社ブシロードを割当先とする第三者割当増資による資本提携契約を締結
  • 2022年4月上場東京証券取引所の市場再編に伴い、スタンダード市場に上場
  • 2024年3月㈱リンガ・フランカの清算結了
  • 2025年6月M&A㈱シグナル・エムディを㈱プロダクション・アイジーに吸収合併

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 11期分

グループ全体で544人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,280万円で、10期前と比べて+222.6%平均年齢は47.2歳、平均勤続年数は10.8年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年5月269
2017年5月297
2018年5月320
2019年5月39737.53.4316
2020年5月72540.81.1345
2021年5月1,01843.12.0365
2022年5月1,03649.03.4393
2023年5月1,33749.94.4400
2024年5月1,17145.26.9461260
2025年5月1,08246.29.9517271
2026年5月1,28047.210.8544147

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社9(国内 9 / 海外 0、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
三鷹スタジオ — 東京都武蔵野市406百万円
映像制作
三鷹本社 — 東京都武蔵野市349百万円
映像制作 版権 商品販売 その他
本社 — 東京都武蔵野市303百万円
映像制作 版権 商品販売 その他
studio iG — 東京都府中市247百万円
本社 — 東京都千代田区16百万円
出版 版権
本社 — 東京都武蔵野市0百万円
全社
主な関係会社
  • 国内
    株式会社プロダクション・アイジー(注2)
    東京都 武蔵野市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社マッグガーデン(注2)
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ウィットスタジオ(注2、4)
    東京都 武蔵野市 · 連結子会社
    議決権66.7%
  • 国内
    Production I.G.,LLC
    アメリカ カリフォルニア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱オルタナ
    東京都 武蔵野市 · 持分法適用会社
    議決権50.0%
  • 国内
    ㈱JOEN
    東京都 千代田区 · 持分法適用会社
    議決権35.0%
  • 国内
    キャンディーカリエス 製作委員会
    東京都 中央区 · 持分法適用会社
    議決権25.0%
  • 国内
    春夏秋冬代行者 春の舞 製作委員会
    東京都 千代田区 · 持分法適用会社
    議決権37.5%
  • 国内
    リラックマ 製作委員会
    東京都 千代田区 · 持分法適用会社
    議決権27.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年5月期の売上高は141億円営業利益8億円前期と比べると減収減益で、売上が-3.4%、利益が-42.9%。

売上高
-3.4%
141億円
営業利益
-42.9%
8億円
純利益
-12.5%
7億円
営業利益率
5.7%
前期比 -3.9%pt

会社が出している今期の予想2027年5月期

項目会社予想前期実績
売上高146億円141億円
営業利益6億円8億円
純利益3億円7億円
1株あたり配当¥13¥13

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は79億円、営業利益は6億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+14.5%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q28414.33
2023年4Q281
2024年1Q25312.03
2024年2Q27311.12
2024年3Q3126.53
2024年4Q35411.44
2025年2Q77810.45
2025年4Q6968.73
2026年2Q6223.23
2026年4Q7967.64

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年5月期からの15期で、売上は55億円から141億円へ2.6倍に増えた。直近期の営業利益率は5.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
アニメーションの新たな企画・受注拡大等を目的として、㈱ウィットスタジオを設立
2012年5月5510
大阪証券取引所と東京証券取引所の市場統合に伴い、東京証券取引所JASDAQスタンダードに上場
2013年5月6621
アニメーションのフルデジタル化促進等を目的として、㈱シグナル・エムディを設立
2014年5月7065
2015年5月883−1
2016年5月8042
コンテンツ電子配信サービスを目的として、㈱リンガ・フランカを設立
2017年5月7652
2018年5月8441
㈱ジーベックを㈱プロダクション・アイジーに吸収合併
2019年5月89−3−2
2020年5月9120
2021年5月9976
東京証券取引所の市場再編に伴い、スタンダード市場に上場
2022年5月11960
2023年5月112108
2024年5月118121410.212
㈱シグナル・エムディを㈱プロダクション・アイジーに吸収合併
2025年5月14614149.68
2026年5月141895.77

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年5月期

売上高141億円のうち、営業利益として残るのは8億円5.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は7億円、売上の5.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金81.6%115億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.8%18億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.7%8億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
18.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.7pt
5.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.7pt
5.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比5.6pt
7.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 15期分

2026年5月期は営業CFが11億円、投資CFが−11億円で、差し引きのフリーCFは0億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は61億円で、売上の5.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年5月9−80117
2013年5月15−100522
2014年5月8−3−3524
2015年5月6−50126
2016年5月14−4−11034
2017年5月12−7−1538
2018年5月4−92−535
2019年5月6−5−1135
2020年5月17−15−1236
2021年5月21−141745
2022年5月25−14−31153
2023年5月18−100861
2024年5月31−13−11877
2025年5月−19−7−5−2646
2026年5月11−1115061

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 15期分

2026年5月期の総資産は151億円。このうち返さなくてよい自己資本が100億円で、自己資本比率は65.9%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年5月67412661.1
2013年5月78433554.5
2014年5月78443456.3
2015年5月75433257.4
2016年5月79453457.3
2017年5月102505246.2
2018年5月102544851.1
2019年5月99504950.5
2020年5月112506244.3
2021年5月118586047.5
2022年5月114555947.1
2023年5月125626348.9
2024年5月140736752.1
2025年5月131785359.8
2026年5月1511005265.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年5月期の内訳
現金及び預金
69億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
57億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
3億円
在庫として抱えている分
負債合計
52億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
71
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率11 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中274位あたり、逆に低いのは売上成長率605社中513位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.5%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.7%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
65.9%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-3.4%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.2%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,048で、1年前と比べて-27.8%過去52週の値幅のなかでは18%の位置にある。

¥1,048-2.1%1ヶ月-4.8%1年-27.8%時価総額212億円
過去52週の値幅
安値¥930高値¥1,579

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)31.5倍
PER (会社予想)67.4倍
PBR2.12倍
配当利回り1.24%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8/12に1134円で、25日線1136.84円とほぼ同水準。直近1ヶ月で-17.53%と急落、1年間で-30.95%と大きく下落。7月16日に939,900株と出来高が爆発し、株価も1026円に急落。その後は戻りつつあるが、高値1699円からは大幅に乖離。75日線1257円、200日線1301円を下回っており、中長期トレンドは弱い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 45/100)

PERは34.01倍と業界平均30.53倍を上回り、予想PERは72.9倍とさらに高い。PBRは2.3倍で業界平均3.59倍より低いが、ROEは11%で標準的。配当利回りは1.15%と低く、配当性向94.5%はほぼ全額配当だが利回りは低め。直近の売上高は減少傾向で営業利益も減少しており、収益性の低下が懸念される。業界平均より高いPERは将来の成長期待を織り込んでいるものの、業績悪化に伴い割高感が強まっている。

指標この会社業種平均
PER (実績)31.5倍47.9倍
PER (予想)67.4倍
PBR2.12倍2.96倍
ROE7.5%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、主力シリーズの興行収入が好調で、国内外でのIP価値が高いことから、今後も安定的な成長が見込めると主張する。過去のヒット作品が収益の柱であり、ライセンス収入の拡大余地もある。一方、弱気派は、売上高が減少に転じ、営業利益率も低下している点を挙げ、特定作品への依存度の高さがリスクと指摘する。近年は新作ヒットが生まれず、制作費の高騰や人材確保の難しさも収益を圧迫する要因とみる。また、直近の業績悪化が今後の成長予想に疑問を投げかけている。IPの活用次第で業績が大きく変動するため、次世代ヒット作の有無が焦点となる。

プラスに働く材料6
  • 安定したIP収入

    「コナン」シリーズは毎年劇場版を公開し、安定した興行収入とライセンス収入を稼ぐ

  • グローバル展開の余地

    アニメ人気の世界的な高まりで、海外でのIP価値が上昇しライセンス収入が拡大

  • 減益予想ながら最終黒字7億円を維持通年影響

    純利益8→7億円と微減、黒字維持で配当余力を確保

  • 直近決算は売上118億→146億円と増収決算発表後影響

    売上高118→146億円、営業利益12→14億円と増収増益

  • ROE11%と自己資本利益率は安定的継続影響

    ROE11%、PBR2.29倍に見合う利益率を確保

  • 外国人持ち株比率10.4%と情報開示期待継続影響

    外資比率10.4%と相応の外国人需要が存在

マイナスに働く材料6
  • 収益源の集中リスク

    特定シリーズへの依存が高く、ヒット作が生まれなければ収益が大幅に落ち込む

  • 制作費と人件費の増加

    アニメ制作費や人材獲得コストが上昇し、利益率が圧迫される

  • 今期営業利益14億→8億円の大幅減益通年影響

    営業利益14→8億円、6億円減益でEPS悪化

  • 純利益12→8→7億円と減益継続通年影響

    純利益12→8→7億円、2期連続減益で増配期待後退

  • 予想PER72.6倍と高水準のバリュエーション継続影響

    予想PER72.6倍、実績PER33.9倍から大幅上振れ必要

  • 売上高146→141億円と減収転換通年影響

    売上高146→141億円、5億円減収で固定費負担増

次の決算で確かめる点
映画興行収入
主力シリーズの動向が収益を左右するため
ライセンス収入
IP活用の広がりと収益の多様化を確認するため
営業利益率
制作コスト管理と収益性の改善度を示すため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり13で、前期から22.7%いまの株価に対する利回りは1.24%。

年間配当
¥13
1株あたり
配当利回り
1.24%
いまの株価に対して
配当性向
72.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年5月1
2018年5月10.069.7
2019年5月10.0394.6
2020年5月10.0141.4
2021年5月3100.0
2022年5月1−50.031.9
2023年5月10700.0303.9
2024年5月1550.0376.3
2025年5月11−26.794.5
2026年5月9−22.772.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥13

株主

有価証券報告書より

2026年5月期末の株主数は延べ7,122人。区分でいちばん多いのは個人・その他51.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が34.8%を占め、残る65.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年5月%2022年5月%2023年5月%2024年5月%2025年5月%2026年5月%
個人・その他47.352.048.752.248.951.5
事業法人27.829.528.529.227.832.6
外国法人10.76.910.74.610.412.8
金融機関8.26.85.77.89.52.2
証券会社6.04.76.46.23.30.8
自己株式0.04.64.64.64.60.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01石川 光久18.90
02株式会社電通グループ9.85
03日本テレビ放送網株式会社9.85
04株式会社NTTドコモ4.98
05株式会社サンリオ4.98
06NOMURA PB NOMINEES LIMITED OMNIBUS-MARGIN (CASHPB)(常任代理人 野村證券株式会社)3.40
07柳澤 安慶3.00
08US BANK NATIONAL ASSOCIATION JP ACCTS TS (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)2.81
09保坂 嘉弘2.62
10佐藤 徹2.13

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で+357%、1株純資産は15期で−42%。直近期のROEは7.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年5月78560.854.5
2013年5月279053.156.134.8
2014年5月9794510.716.4
2015年5月−22915−2.4196.9
2016年5月369533.835.3
2017年5月481,0564.931.1
2018年5月311,0593.081.769.7
2019年5月−371,018−3.5394.6
2020年5月−1252−0.5141.4
2021年5月2928411.014.0
2022年5月02850.11505.831.9
2023年5月4132513.319.6303.9
2024年5月6138117.317.1376.3
2025年5月4340911.043.494.5
2026年5月334947.541.372.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/5期の役員報酬は総額51百万円。

氏名役職年齢保有株数
石川光久取締役社長(代表取締役)673,822,200
保坂嘉弘取締役71530,400
栗本典博取締役5814,000
板東浩二取締役72
國枝信吾取締役54
中野広之常勤監査役6842,200
桶田大介監査役50
木本恵輔監査役51

役員報酬の内訳2026/5

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)318143211
社外取締役4103133
監査役15166

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/5期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,783字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社(㈱IGポート)、連結子会社4社(㈱プロダクション・アイジー、㈱マッグガーデン、㈱ウィットスタジオ、海外子会社1社)、持分法適用関連会社5社によって構成されており、劇場・テレビ・配信・ビデオ・ゲーム用アニメーション等の映像制作事業、コミック誌・コミックス(単行本)電子書籍等の出版事業、これら作品の二次利用による収益分配や一部の販売権利窓口業務によって窓口手数料を得られる版権事業、人気作品のキャラクターの商品を企画・監修・製作し、共同運営店舗での販売や販売店に卸売りを行う商品販売事業を主たる業務としております。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 当社グループの事業系統図は、以下のとおりであります。 (1) 映像制作事業 当社グループは、国内外からの受注や自社原作の劇場・テレビ・ビデオ・ゲーム用アニメーション及び実写の映像制作事業を行っております。 当社グループは、企画から編集までの一貫した制作ラインを有し、クリエイターの映像制作能力はもとより、制作ラインを管理するプロデューサー等の管理スタッフによる品質水準の維持、スケジュール管理、制作予算管理等の能力向上とノウハウの蓄積を図ってきております。 具体的な業務フローは下記のとおりです。 <解説> ◇プリプロダクション 制作の準備工程であり、企画書を基にアニメーション制作に必要な材料を作成します。 ・企 画  :制作するアニメーションのあらすじや狙い、放映・配給、予算、メインスタッフの編成等を計画します。 ・脚 本  :脚本家による映像構成に必要な要素を書き出したシナリオの執筆作業です。 ・設定/デザイン:作品のイメージや世界観、登場キャラクター等の作成作業です。 ・絵コンテ  :映像、演出意図、作業指示等を行うための設計図の作成です。通常、監督や演出家によって作成されます。 ◇プロダクション 作画から彩色、撮影までの具体的な制作作業の工程です。 ・レイアウト  :カット毎の設計図を指します。絵コンテより更に具体的な画面構成やカメラワークが描かれます。 ・美術・背景  :レイアウトを基に背景を描く作業を指します。立体的な空間を表現するためCGを使用することもあります。通常は紙に描かれ、スキャナで読み取りデータ化(背景スキャン)します。 ・3DCG  :3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)により複雑な機械や曲線を多用する物体等、2次元(2D)では困難な表現を作成します。物体の形を作り(モデリング)、表面に模様を作成し(テクスチャ)貼り付けます。これに動きを付け(アニメーション付け)、指定されたデータ形式に出力(レンダリング)します。 ・原画  :彩色する目的の絵の「線画」状態を描く作業を指します。人物や物体の基本的な動き、表情等、作品の品質に大きな影響を与える作業になります。 ・動画  :一連の動きを完成させるために「原画」の間に入れる絵を描きます。動画の枚数や間隔により滑らかな動きを表現します。 ・スキャニング :紙に描かれた動画を1枚ずつスキャナで読み取り、動画データ(セルデータ)に変換する作業です。 ・彩色  :指定された色に従い、セルデータの彩色を行う作業です。仕上げとも言います。 ・検査  :彩色済のセルデータの品質を検査する作業になります。 ・撮出し・特効 :これまでの工程の素材を整理、確認し(撮出し)、質感を与える特殊効果(特効)を行います。 ・撮影・エフェクト:2Dのセルデータ、背景、3DCG等を位置やタイミングを調整しながら合成し(撮影)、雨や霧、煙、透過光等の特殊な表現を加える各種デジタル映像処理作業(エフェクト)を行います。 ◇ポストプロダクション 撮影、録音された映像や音声素材を編集し、完成品としてフィルムやデジタルメディア等の形に仕上げていく工程です。 ・カッティング :編集作業によって不要な部分を切り落とし、長さを確定します。 ・アフレコ・音響:声優による登場キャラクターの音声、効果音、音楽の録音を指します。 ・ダビング :セリフ・効果音・音楽の音響素材を1つにまとめる作業です。 ・ビデオ編集 :映像原版と音原版とを納品の仕様に編集することです。 (2) 出版事業 当社グループは、コミック誌(雑誌・定期刊行物)、コミックス(単行本)及びイラスト集等の関連書籍、電子書籍の出版、販売を行っております。 ・コミック誌 : 当社グループが企画、販売するコミック誌は、各世代(年代)別の読者に向けてそれぞれに満足感のある作品構成で展開することを意図しております。 ・コミックス  : 当社グループが販売するコミックスは、上記のコミック誌及びウェブマガジン掲載された作品等を単行本化したものです。 ・電子書籍    : 当社グループが企画・開発した作品を電子書籍として出版及び販売を行っております。 (3) 版権事業 当社グループは、映像制作事業とともにアニメーション作品の製作を目的とした製作委員会(注)等への出資やコンテンツ資産により、国内外へ二次利用に関する一部権利の販売業務を行っております。さらに、当該出資により、出資割合に応じた収益分配収入を得ております。 また、自社制作作品の制作者印税、企画・原作を行った作品においては企画・原作印税等の収入を得ております。 (注) 「製作委員会」とは、アニメーションや映画の製作資金を効率的に調達することを目的に、その多くは民法上の任意組合の性格を持ち、出資割合によって共同で著作権を保有する団体であります。 なお、製作委員会のスキーム図の一例を示すと下記のとおりであります。 (4) 商品販売事業 当社グループは、人気作品のキャラクターの商品を企画・許諾・監修・製作を行い、事業者との共同運営店舗での販売と販売店に卸売りを行って収入を得ております。 (5) その他事業 当社グループでは、原稿(雑誌のイラスト)出稿や講師料等で収入を得ております。 当社グループが制作した代表的なアニメーション作品の一覧は下記のとおりであります。 制作 時期   作品 受託制作   出資を伴う受託制作 2015年 5月期       GARM WARS The Last Druid (IG:劇場) PSYCHO-PASS サイコパス (IG:劇場) 百日紅 (IG:劇場) 蒼穹のファフナー EXODUS (IG,XEBEC:TV) 2016年 5月期   フューチャーカード バディファイト100 (XEBEC:TV) カラフル忍者いろまき (SMD:劇場)   ハイキュー!!セカンドシーズン (IG:TV) 屍者の帝国 (WIT:劇場) 甲鉄城のカバネリ (WIT:TV) ジョーカーゲーム (IG:TV) 2017年 5月期   フューチャーカード バディファイトDDD (XEBEC:TV) Bang Dream!(バンドリ) (XEBEC:TV)   ひるね姫 (SMD:劇場) 黒子のバスケ (IG:劇場) 進撃の巨人 season2 (WIT:TV) CYBORG009 CALL OF JUSTICE (SMD:配信) 2018年 5月期   恋は雨上がりのように (WIT:TV)     魔法使いの嫁 (WIT:TV) ボールルームへようこそ (IG:TV) 魔法陣グルグル (IG:TV) 宇宙戦艦ヤマト2202 (XEBEC:TV) フルメタル・パニック!Ⅳ (XEBEC:TV) 2019年 5月期   ULTRAMAN (IG:配信) フューチャーカード 神バディファイト (XEBEC:TV)     フリクリ オルタナ/プログレ (IG:劇場) バースデー・ワンダーランド (SMD:劇場) PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System (IG:劇場) 甲鉄城のカバネリ~海門決戦~ (WIT:劇場) 進撃の巨人 Season 3 (WIT:TV) 風が強く吹いている (IG:TV) 2020年 5月期   けだまのゴンじろー (SMD:TV) キミだけにモテたいんだ。 (SMD:劇場)           攻殻機動隊 SAC_2045 (IG:配信) PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR (IG:劇場) ヴィンランド・サガ (WIT:TV) 歌舞伎町シャーロック (IG:TV) ハイキュー!! TO THE TOP (IG:TV) サイダーのように言葉が湧き上がる (SMD:劇場) 2021年 5月期   NOBLESSE-ノブレス-(IG:TV)   Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 前編・後編 (SMD、IG:劇場) 鹿の王 (IG:劇場) 憂国のモリアーティ (IG:TV) GREAT PRETENDER (WIT:TV) Vivy -Fluorite Eye's Song- (WIT:TV) MARS RED (SMD:TV) 2022年 5月期   プラチナエンド (SMD:TV)   鹿の王 (IG:劇場) 銀河英雄伝説  Die Neue These 激突 (IG:劇場) バブル BUBBLE (WIT:劇場) SPY × FAMILY (WIT:TV) 王様ランキング (WIT:TV) サイダーのように言葉が湧き上がる (SMD:劇場) DEEMO サクラノオト-あなたが奏でた音が、今も響く- (SMD:劇場) 2023年 5月期   火狩りの王 (SMD:TV)   PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE (IG:劇場) 蒼穹のファフナー BEHIND THE LINE (IG:劇場) 天国大魔境 (IG:TV) SPY × FAMILY (WIT:TV) 絆のアリル (WIT、SMD:TV) 2024年 5月期   グリム組曲 (WIT:配信)   SPY × FAMILY 2期 (WIT:TV) SPY × FAMILY CODE:White (WIT:劇場) ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦 (IG:劇場) 怪獣8号 (IG:TV) シンカリオン チェンジ ザ ワールド (SMD:TV) 2025年 5月期   君に届け3RD SEASON (IG:配信) My Melody & Kuromi (WIT:配信)   怪獣8号 第1期総集編/同時上映 保科の休日 (IG:劇場) 真・侍伝YAIBA (WIT:TV) 2026年 5月期   Star Wars Visions Presents -The Ninth Jedi (IG:配信)   怪獣8号 2期 (IG:TV) 花ざかりの君たちへ (IG:TV) リラックマ (IG:TV) 本好きの下剋上 (WIT:TV) 春夏秋冬代行者 春の舞 (WIT:TV) キャンディーカリエス (WIT:TV) (注)表中の略語は以下のとおりです。 IG=㈱プロダクション・アイジー、XEBEC=㈱ジーベック、MAG=㈱マッグガーデン、WIT=㈱ウィットスタジオ、 SMD=㈱シグナル・エムディ(2025年6月1日付で㈱プロダクション・アイジーに吸収合併) OVA=オリジナル・ビデオ・アニメーション
経営方針・対処すべき課題1,557字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、「感動する作品や楽しめる作品を創り続ける」ことを理念とし、「多くの視聴者や読者等に感動を与え、また、クライアントに満足していただける作品を創る」ことを経営方針としております。 (2) 経営戦略 当社グループは、原作を創出するコミック出版とアニメーションを中心とした映像化を行うコンテンツ制作の企業集団として、中長期的なキャッシュ・フローを生みだすため、以下の4つのプロセスに傾注し、投資拡大の好循環を実現してまいります。 ・自社コミック原作の創出 ・映像化したものをマルチメディア化 ・事業の中核となるコンテンツのシリーズ化を推進 ・NFT(非代替性トークン)化した商品、オリジナルキャラクター商品等を海外販売(インターネットでつながる世界マーケットに向けダイレクトアプローチ) (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループの連結数値目標として、ROE(自己資本利益率)8%以上を指標とし、中長期的な経営戦略を基に投資を進め、事業の拡大を図ってまいります。 映像制作事業と出版事業については、制作・進行管理を行うことで、版権事業については、ヒットする作品を検討して出資することで、商品販売事業については、人気作品のキャラクター商品をタイムリーに製作し卸売りを行うことで、また、当社グループ内のコンテンツを映像制作事業や出版事業で利用することにより利益の最大化を図ってまいります。 (4) 経営環境 経営環境につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概況 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① クリエイターの発掘、協力会社の獲得 次世代を担うコミック作家や映像クリエイターの発掘・育成のために、人材の交流、作品公募、制作環境やサポート体制の整備、教育者の確保に対応してまいります。また、優秀な人材や協力会社の獲得のために、透明性のある契約と成功報酬制度等、法務面の充実にも継続して取り組んでまいります。 ② 映像制作事業の予算見積りと管理 映像制作費用は、CG制作費や優秀なクリエイター等の外注費が高騰し、また、制作期間が長くなっていることから人件費を含む固定費が増加し、当初予算見積りより超過するようになりました。現況に合った確度の高い映像制作予算の見積りを策定し、管理体制を整え映像制作事業の収益改善に継続して取り組んでまいります。 ③ 映像技術の進歩 コンピュータを使用したアニメーション制作、映画のデジタル上映化等、映像技術は著しく進歩しております。これに伴い、コンピュータを使った画像処理、ネットワークやサーバ等の制作環境、工程やデータの管理等、技術の習得と人材の育成及び情報インフラの整備に継続して取り組んでまいります。 ④ メディアの多様化 動画配信サービスの急激な普及により、テレビやPC、スマートフォン等のメディアで視聴できる環境となり、国境を越え圧倒的な量のコンテンツを享受できる時代を迎えております。数多くのメディアで視聴できるようパートナー企業と協力し、分配金・印税の獲得に継続して取り組んでまいります。 ⑤ 海外展開 海外パートナーとの協力関係を築き、映像制作の受注や配信等、海外市場拡大に継続して取り組んでまいります。
事業等のリスク2,407字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 事業内容等について ① 作品の良否について 当社グループは、アニメーション作品及びコミック作品ともに、常に最適な制作体制の構築を心掛け、品質の高い制作に努めております。しかしながら、こうして制作した作品が顧客の嗜好に合致しない場合、又は制作に遅れが生じた場合は、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ② 映像制作事業について 当社グループは、制作の正式受注の前に、プリプロダクション工程が発生する場合があります。企画書や作品のあらすじあるいはキャラクターデザイン、絵コンテ、場合によっては短い動画を作成します。正式受注が不調となった場合には、当社グループに損失が生じる可能性があります。 ③ 出版事業について 当社グループが製作・販売している出版物は、「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」(独占禁止法)第23条の規定により、再販売価格維持制度(再販制度)が認められる特定品目に該当しており、書店では定価販売が行われております。公正取引委員会が2001年3月23日に発表した「著作物再販制度の取扱いについて」によると、当面、再販制度は維持・存続される見通しですが、一方で、再販制度を維持しながらも、現行制度の弾力的運用を業界に求めていく方針を発表しております。当該制度が廃止された場合には、出版物の市況が悪化することも考えられ、当社グループの出版物にその影響が及んだ場合、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 版権事業について 当社グループは、制作するアニメーション作品等に対し、著作権等の権利の取得を目的として出資を行う場合がありますが、著作権等の権利を取得できた場合には、作品より得られた収益の分配を受けることができます。しかしながら、制作した作品が顧客の評価を得ることができない場合には、期待した収益を確保することができず、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 商品販売事業について 当社グループが製作した商品の卸売りは、ほとんどが買い取りとなっており返品がありません。一部委託販売となっており、顧客のニーズと合わず販売が低調となり商品が返品となった場合、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 経営成績の変動について ① 当社グループでは、経営成績の変動を抑えるべく尽力しておりますが、アニメーションの大型出資において、作品利用(版権)の契約内容や印税や分配の報告により、売上の時期や売上金額が異なります。映像マスターやコンテンツ資産の減価償却費と売上の計上が会計期間と一致しない場合、当社グループの経営成績等は大幅に変動する可能性があり、経営成績の期間比較等をするに際しては、このような点を考慮する必要があります。 ② 感動する作品や楽しめる作品を創り続けるには、映像制作事業では優秀なクリエイターの採用や確保、育成が重要となっています。アニメーション業界においては、新規参入企業の増加や業界全体の制作量が増加しており、クリエイターの獲得競争が激化しております。クリエイター確保及び育成ができなかった場合やクリエイターが他社へ流出した場合、当社グループの競争力が低下し、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、出版事業では優秀な作家の採用や確保・発掘するためには、優秀な編集者が重要となっています。優秀な作家及び編集者の採用や確保、育成ができなかった場合や、優秀な作家や編集者が他社へ流出した場合には、当社グループの競争力が低下し、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 当社グループが継続的に成長するためには、社会的な信用やブランド力が非常に重要となっています。当社グループやその事業に否定的な主張や風評がなされ、ソーシャルメディアで拡散された場合、その主張や風評が真実でないとしても、当社グループの社会的な信用やブランドに重大な悪影響を及ぼす可能性があり、当社グループの事業、人材獲得、株価、経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 感染症の拡大や自然災害により、従業員、クリエイター、ならびに国内外の取引先企業の従業員が感染または被災した場合、映像制作の全工程(プリプロダクション、プロダクション、ポストプロダクション)に遅延が生じる可能性があります。映像制作の遅れにより納品が納期に間に合わない場合、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 世界的なインフレが続いており、今後、さらに外注費や人件費、公共料金等が高騰した場合、既に受注している作品については制作予算を上回る原価が発生すると予想されることから、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 他社との競合について アニメーション市場の拡大により、国内のみならず国際的に新規参入の競合会社が増えており、現在、中国、韓国、フィリピン等をはじめとした低コストのアニメーション制作会社や、優秀なクリエイターを好待遇で雇う会社が台頭してきております。当社グループとしても受注を確保するため、受注価格の低下が避けられない状況に陥ることや、優秀なクリエイターの流出や不足などにより制作遅延などが想定されます。その場合、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,535字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、物価上昇の影響を受けつつも、雇用・所得環境が改善し、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方、地政学的リスクは高いままで不安定な国際情勢が長期化しており、中東情勢の緊迫化により原油価格の高騰や、ナフサの供給不足によってプラスチックや化学製品の原料となるエチレンの調達が困難になっております。関連商品の供給不足と価格高騰から連鎖的な物価上昇がおきており、先行きは依然として不透明な状況が続いております。 当社グループを取り巻く経営環境について、アニメーション産業は、一般社団法人日本動画協会による「アニメ産業レポート2025サマリー」2026年2月発表によれば、2024年のアニメ産業市場は前年比114.8%、4,942億円増の3兆8,407億円となり、今年も史上最高値を更新しました。アニメ産業は日本のコンテンツの海外展開の中核を担うものとして位置づけられる中、海外市場の大幅な拡大が牽引していることにより、アニメ産業の市場は4兆円に迫っております。今後は、日本市場で行ってきたメディアミックスを活かし、海外に展開する事で、更なる拡大が期待されております。 出版産業は、(公社)全国出版協会・出版科学研究所によると2025年(1~12月期累計)の紙と電子を合わせたコミック市場は、前年比1.7%減の6,925億円と、7年連続のプラスの前年から一転、マイナスとなりました。内訳は紙のコミックス(単行本)とコミック誌を合わせた推定販売金額が同14.0%減の1,652億円、電子コミックが同2.9%増の5,273億円。電子コミックは引き続き伸長しましたが、伸び率の鈍化が鮮明になっています。コミック市場のシェアは紙が23.9%、電子が76.1%、出版市場におけるコミック(紙+電子)のシェアは前年同率の44.8%となりました。 このような情勢のもと当社グループは、テレビ・配信・ビデオ用アニメーション、劇場用アニメーション、その他にゲーム用、プロモーション用、実写等の企画・制作を行う映像制作事業、コミック誌、書籍(コミックス、ノベルス、原作ガイドブックを含む)の企画・製造・販売、電子書籍を含むコミックスの販売を行う出版事業、作品の二次利用による印税・収益分配金等を得る版権事業、キャラクター商品の卸販売等を行う商品販売事業を中心に行い、前期に比べ減収減益となりました。 これらの結果、当連結会計年度の売上高は14,064,526千円(前期比3.7%減)、経常利益は920,265千円(前期比35.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は669,640千円(前期比19.1%減)となりました。 各セグメントの業績は次のとおりであります。 (映像制作事業) 映像制作事業におきましては、テレビ用アニメーションは「デモンズ・クレスト」「左ききのエレン」「春夏秋冬代行者 春の舞」等、劇場用アニメーションは「劇場版ハイキュー!! VS 小さな巨人」等、配信用アニメーションは「怪獣8号 鳴海の平日」「THE ONE PIECE」等、納品へ向けそれぞれ制作しております。 テレビ用アニメーションは「左ききのエレン」「春夏秋冬代行者 春の舞」等、配信用アニメーションは「Star Wars Visions Presents -The Ninth Jedi」「THE ONE PIECE」は納品が始まり、テレビ放映や配信(予定)となりました。その他プロモーションビデオ・CМ・ゲーム・遊技機のアニメーションを制作・納品しました。 映像制作事業では、物価の高騰により人件費やCG制作費、外注費等が高騰し、制作期間の長期化により、一部の作品については受注損失引当金を計上する作品もありました。 以上により、当事業の売上高は8,105,517千円(前期比10.7%増)、営業損失は1,341,582千円(前期は1,101,625千円の営業損失)となりました。 (出版事業) 出版事業におきましては、コミック誌の定期刊行物は月刊誌「コミックガーデン」、コミックス「魔導具師ダリヤはうつむかない ~Dahliya Wilts No More~ 9巻」「転生貴族の異世界冒険録 15巻」「リィンカーネーションの花弁 23巻」等、定期月刊誌10点、並びに新刊コミックス・書籍180点を刊行しました。 また、既刊コミックスの「魔導具師ダリヤはうつむかない ~Dahliya Wilts No More~」「転生貴族の異世界冒険録」は、電子書籍を中心に特に販売好調でありました。 なお、紙の月刊誌である「コミックガーデン」は2026年3月発売号をもって休刊となりました。今後はウェブ雑誌であるマグコミ(MAGCOMI)、マグカン(MAGKAN)におけるオリジナル作品のラインナップを強化し、コミック・プラットフォームとしての価値の向上を図っていきます。 以上により、当事業の売上高は2,313,462千円(前期比4.0%増)、営業利益は256,555千円(前期比26.4%減)となりました。 (版権事業) 版権事業におきましては、「ハイキュー!!」「怪獣8号」「SPY × FAMILY」「進撃の巨人」「BUBBLE」等のシリーズタイトルを中心に、二次利用による収益分配を計上しました。 前期は「君に届け 3RD SEASON」や「劇場版 ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦」の収入が大きく寄与したため、その反動で売上高は減少しておりますが、他の一部の作品につきましては好調に推移しました。 以上により、当事業の売上高は2,235,625千円(前期比43.5%減)、営業利益は1,426,738千円(前期比26.2%減)となりました。 (商品販売事業) 商品販売事業におきましては、店舗開設許諾金の売上計上及び上海の I.G & WIT Anime Studio Store や国内販売店への卸売りを行いました。 店舗開設許諾金の売上が大きく寄与しました。一方、上海の I.G & WIT Anime Studio Store への卸売りについては、外部環境の変化に伴い、売上高は想定を下回る結果となりました。また、国内販売につきましても当初想定よりも売上の伸びが鈍化し、計画比で低調に推移いたしました。 以上により、当事業の売上高は1,144,560千円(前期比31.5%増)、営業利益は621,685千円(前期比64.5%増)となりました。 (その他事業) その他事業におきましては、雑誌のイラスト描きや講師料等により、当事業の売上高は265,360千円(前期比16.4%増)、営業利益は228千円(前期は948千円の営業損失)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は6,123,554千円となり、前期と比べ1,483,629千円(前期比32.0%増)の増加となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動による資金の増加は、1,082,799千円(前期は1,858,966千円の減少)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益が898,184千円、売上債権の減少が518,097千円、減価償却費が400,542千円、受注損失引当金の増加が257,955千円、一方、法人税等の支払額が810,277千円、前受金の減少が330,584千円、棚卸資産の増加が72,380千円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動による資金の減少は、1,123,634千円(前期は722,857千円の減少)となりました。これは主に保険積立金の解約による収入が29,969千円、一方、定期預金の純増額が800,010千円、映像マスターや建物及び構築物等の有形固定資産の取得による支出が280,098千円、差入保証金の差入による支出が38,985千円、コンテンツ資産やソフトウェアの無形固定資産の取得による支出が28,467千円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動による資金の増加は、1,502,848千円(前期は514,551千円の減少)となりました。これは主に自己株式の売却による収入が1,625,925千円、長期借入金の借入による収入が100,000千円、一方、配当金の支払額が211,455千円等によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a. 受注制作実績 当連結会計年度における映像制作事業の制作実績及び受注状況を映像制作事業の区分ごとに示すと、次のとおりであります。なお、出版事業、版権事業及び商品販売事業は、受注制作ではないため、制作実績及び受注実績を記載しておりません。 映像制作実績 区分   制作高(千円)   前年同期比(%) TV・配信・ビデオ用アニメ   6,838,027   13.3 劇場用アニメ   594,659   84.6 その他のアニメ   1,475,504   △6.9 その他   12,463   △72.7 合 計   8,920,655   11.7 (注)金額は、製造原価によっております。 受注実績 区分   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) TV・配信・ビデオ用アニメ   6,814,306   △11.5   19,598,483   5.6 劇場用アニメ   1,160,000   218.7   3,120,000   59.2 その他のアニメ   1,053,864   △14.4   553,060   △6.8 その他   244,640   729.3   240,000   2,324.2 合 計   9,272,811   △0.5   23,511,543   11.3 b. 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 映像制作事業   8,105,517   10.7 出版事業   2,313,462   4.0 版権事業   2,235,625   △43.5 商品販売事業   1,144,560   31.5 その他事業   265,360   16.4 合 計   14,064,526   △3.7 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 前連結会計年度 (自 2024年6月1日   至 2025年5月31日)   当連結会計年度 (自 2025年6月1日   至 2026年5月31日) 相手先   金額 (千円)   割合 (%)   相手先   金額 (千円)   割合 (%) Netflix Studios,LLC   2,040,891   14.0   東宝㈱   1,400,900   10.0 Netflix Global,LLC   1,532,981   10.5   ㈱アニプレックス   1,346,307   9.6 東宝㈱   1,501,709   10.3   LUCASFILM ANIMATON Ltd.LLC   1,313,256   9.3 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。 また、当社経営陣は、連結財務諸表の作成に際し、決算日における資産・負債の報告数値及び偶発資産・負債の開示並びに当該会計期間における収益・費用に影響を与える見積りを合理的に行わなければなりません。経営陣は見積りに影響を与える要因を把握し、把握した要因に関して適切な仮定設定、情報収集を行い、見積り金額を計算しております。実際の結果は、見積り特有の不確実性により、見積りと異なる場合があります。 なお、重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 概況 概況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 b. セグメント別の状況(売上高、営業利益の分析) セグメント別の状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 c. 営業外収益(費用) 営業外収益は199,304千円(前期比282.2%増)となりました。 主な要因は、持分法による投資利益が92,750千円、為替差益が27,473千円増加したことであります。 営業外費用は45,307千円(前期比22.0%減)となりました。 主な要因は、弔慰金が5,000千円増加し、為替差損が12,667千円減少したことであります。 d. 特別利益 当期の特別利益の計上はありません。 投資有価証券売却益が14,457千円減少しております。 e. 特別損失 特別損失は22,080千円(前期比2.0%減)となりました。 主な要因は投資有価証券評価損が21,598千円増加し、減損損失が18,146千円減少したことであります。 f. 税金等調整前当期純利益 以上の結果、税金等調整前当期純利益は898,184千円(前期比36.4%減)となりました。 g. 法人税、住民税及び事業税(法人税等調整額) 法人税、住民税及び事業税の負担額は法人税等調整額を含め228,544千円(前期比61.7%減)となりました。 h. 親会社株主に帰属する当期純利益 以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は669,640千円(前期比19.1%減)となりました。 ③ 当連結会計年度の財政状態の分析 a. 資産 資産合計は、15,142,121千円(前期比15.7%増)となりました。 流動資産につきましては、主に現金及び預金が2,283,640千円増加し、一方、売掛金及び契約資産が517,487千円減少し、結果、12,501,595千円となりました。 固定資産につきましては、主に映像マスターが246,993千円増加し、一方、その他の有形固定資産が40,427千円減少し、結果、2,640,526千円となりました。 b. 負債 負債合計は、5,157,679千円(前期比2.0%減)となりました。 流動負債につきましては、主に受注損失引当金が257,955千円、未払金が197,628千円、買掛金が122,830千円増加し、一方、未払法人税等が438,460千円、前受金が330,584千円減少し、結果、4,658,542千円となりました。 固定負債につきましては、主に長期借入金が82,145千円増加し、結果、499,137千円となりました。 c. 純資産 純資産は、9,984,441千円(前期比27.5%増)となりました。 主に資本剰余金は株式会社サンリオと資本業務提携契約を締結し、同社を割当先とする第三者割当による自己株式の売却を行ったことにより1,278,896千円増加し、自己株式は株式会社サンリオへの自己株式の処分及び株式給付信託(J-ESOP)における株式給付等により417,596千円減少しました。また、利益剰余金は親会社株主に帰属する当期純利益及び利益剰余金の配当の支払の結果457,424千円増加しました。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ⑤ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 キャッシュ・フローの状況 キャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 ⑥ 資本の財源及び資金の流動性 a. 資金需要 当社グループの運転資金需要の主なものは、映像制作事業並びに出版事業に係わる売上原価及び、労務費、業務委託費及び外注費が主な部分を占めております。また、版権事業における権利取得のための出資金があります。 設備資金といたしましては、編集機器、コンピュータ購入費やネットワーク費等があります。 b. 財務政策 運転資金につきましては、自己資金で対応することを原則としておりますが、自己資金で賄えない急な資金需要が発生する等の場合は、金利動向を踏まえ必要に応じ長期・短期借入金で調達しております。 設備資金及び作品への出資金につきましては、社債の発行、長期借入金により最適な調達を行っていく方針であり、調達時期、条件について最も有利な手段を選択するべく検討することとしております。 ⑦ 経営者の問題認識と今後の方針について 「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等及び3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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