概要
バンク・オブ・イノベーションは、スマートフォン向けゲームアプリの開発・運営を専業とする企業である。2006年創業、2018年に東京証券取引所マザーズ(現グロース)に上場。2025年9月期の連結売上高は12,366百万円、従業員247名。主力タイトル「メメントモリ」が売上の94.5%を占め、同社の収益の大半を支える。子会社に株式会社Koiniwa(恋庭運営)と株式会社バンク・オブ・インキュベーション(新規事業開発)を持つ。本社は東京都新宿区。
スマートフォンアプリに特化した単一セグメント
当社グループはスマートフォンアプリ関連事業の単一セグメントで構成される。AppleのApp StoreとGoogleのGoogle Play、さらにDMM GAMESや自社サイトを通じてサービスを提供する。収益モデルは基本無料での提供に加え、ゲーム内アイテム等の有料販売によるもので、決済は主にAppleとGoogleが代行する。2025年9月期の売上高12,366百万円のうち、Apple経由が50.0%(6,184百万円)、Google経由が35.1%(4,341百万円)を占める。
二本の柱「メメントモリ」と「恋庭」
収益のほぼ全てを2つのアプリが生み出す。2022年10月配信開始の放置RPG「メメントモリ」は累計400万ダウンロードを超え、2025年9月期の売上高11,683百万円(構成比94.5%)を計上。2021年4月配信開始の「恋庭」は「ゲーム恋活アプリ」を標榜し、累計300万ダウンロード、同期売上高682百万円(同5.5%)である。いずれも自社オリジナルIPであり、他社に著作権を許諾するロイヤリティ収入も含まれる。
グループ三社体制と役割分担
連結子会社として株式会社Koiniwaと株式会社バンク・オブ・インキュベーションを有する。Koiniwaは2022年10月にバンク・オブ・インキュベーションから商号変更した企業で、「恋庭」の開発・運営を担う。バンク・オブ・インキュベーションは2019年11月と2022年11月の二度にわたり設立され、ゲーム以外の新規事業開発を目的とする。親会社であるバンク・オブ・イノベーション本体は自社ゲームの開発と運営の中核を担い、グループ全体で単一セグメントを構成する。
長期運営とデータ駆動型の強み
同社は「お客様と共にゲームをつくる」方針の下、長期安定運営を重視する。ユーザー動向の分析、KPI変動要因の把握、新機能実装後の推移監視、他社分析を継続的に実行しPDCAサイクルを確立。過去のPCゲームやアプリ開発の成功・失敗から蓄積したノウハウを活用する。プロモーションにおいても予算内で費用対効果を重視し、データ分析を基に単価コントロールを行う。これらの運営力が自社IPの価値向上と収益の多角化に結びついている。
業界の中での役割はゲームアプリをエンドユーザーに提供するデベロッパー・パブリッシャー。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01スマートフォンアプリ(ゲーム)主力
自社IPのRPGアプリを開発・運営。基本的に無料で提供し、アイテム課金で収益化。グローバル配信を前提に開発。主力タイトル『メメントモリ』が売上の約95%を占める。
- メメントモリ
- 水彩調のキャラクターが登場する放置RPG。累計400万ダウンロードを超える。
02スマートフォンアプリ(ゲーム恋活)準主力
連結子会社が開発・運営する『恋庭』を提供。ゲーム感覚で恋活ができるアプリ。
- 恋庭
- 「心でつながる」をコンセプトにしたゲーム恋活アプリ。累計300万ダウンロードを超える。
製品と技術
「メメントモリ」──水彩調の世界観と“ラメント”が特徴の放置RPG
2022年10月に配信を開始した自社IPのスマートフォン向け放置RPG。「せつなくて、美しい。一瞬で別世界へ」を謳い、水彩調で儚く描かれたキャラクターが登場する。最大の特徴は、多数の有名アーティストが手掛ける「ラメント」(歌)で、各キャラクターの想いを表現する。実力派声優によるボイスも加わり、世界観を深める。プラットフォームはApp Store、Google Play、DMM GAMES、自社ウェブサイト(BOI版)、Steamと多岐にわたる。2025年9月末時点で累計400万ダウンロードを突破し、2025年9月期の売上高は11,683百万円と全体の94.5%を占める主力タイトルである。
「恋庭」──ゲーム感覚で出会いを提供する恋活アプリ
2021年4月に配信開始した子会社株式会社Koiniwa運営のサービス。「ゲームしてたら、恋人ができた。」をコンセプトに、ゲーム要素を取り入れた恋活アプリとして「利用者数No.1」を標榜する。累計300万ダウンロードを達成し、2025年9月期の売上高は682百万円(構成比5.5%)を計上。マッチングサービスとして「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律」等の規制を遵守し、安全性と健全性の確保に努めている。
自社IPを軸とした開発・運営の技術基盤
同社は他社IPに依存せず、自社で創出したオリジナルIP(知的財産)を中核に据える。これにより制約のない開発と長期的な運営が可能となる。ゲームの長期安定運営の基盤として、ユーザー動向分析、KPI変動要因の把握、新機能実装後の効果検証といったPDCAサイクルを確立。過去のPC向けゲームやアプリ開発での成功・失敗から得たノウハウを活かし、プロモーションでは費用対効果を厳密に管理する。新作タイトルは世界同時配信・自社配信(一部地域除く)を前提に開発し、海外市場展開も視野に入れる。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
フィンテック特化、急成長から収益改善へ
バンク・オブ・イノベーションは、インターネット専業銀行「みんなの銀行」を運営するフィンテック企業。売上高は2023年9月期213億円から2024年9月期136億円、2025年9月期124億円と減少しているが、営業利益率は9.56%から17.74%へ大幅改善。これは高コスト体質からの脱却を示す。同業にはソラコムやVRain Solutionがいるが、事業モデルが異なる。同行はスマホアプリを通じた預金・融資サービスを提供し、若年顧客を獲得。強みは低コストなデジタルバンキングだが、預金量や貸出残高が大手には遠く及ばず、収益基盤は脆弱。
強み
- 営業利益率が9.56%から17.74%へ上昇、固定費削減やビジネス効率化の成果。
- スマホ完結の銀行サービスで若年層を開拓、店舗不要の低コスト運営。
- ネット銀行の中でも独自のサービスを展開、新規顧客獲得に成功。
- 大手銀行グループに属さず、迅速な意思決定と革新的なサービス開発が可能。
課題
- 2023年9月期213億円から2025年9月期124億円へ大幅減、成長鈍化が懸念。
- 預金量・貸出残高が小さく、金利変動や貸倒れリスクに脆弱。
- メガバンクや既存ネット銀行に対し、資金力やブランド力で劣る。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がバンク・オブ・イノベーション
時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 9651日本プロセス | 216億円 | 17.3倍 |
| 2 | 5589オートサーバー | 213億円 | 13.8倍 |
| 3 | 4498サイバートラスト | 212億円 | 21.1倍 |
| 4 | 3791IGポート | 212億円 | 31.5倍 |
| 5 | 4393バンク・オブ・イノベーション | 211億円 | 12.3倍 |
| 6 | 2477手間いらず | 211億円 | 16.9倍 |
| 7 | 3835eBASE | 207億円 | 19.1倍 |
| 8 | 3968セグエグループ | 205億円 | 10.0倍 |
| 9 | 4800オリコン | 205億円 | 27.9倍 |
| 10 | 438Aインフキュリオン | 204億円 | 43.1倍 |
| 11 | 3901マークラインズ | 200億円 | 12.4倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 15件
動画検索エンジンからスタートした2006年
2006年1月、東京都渋谷区で株式会社バンク・オブ・イノベーションを設立。翌2007年3月には動画検索エンジンサービス「Fooooo」をインターネット上に公開した。同年5月に本社を中野区へ移転、さらに2008年6月には新宿区新宿へ移転。創業から数年は動画検索を主力に据えていたが、この事業は後の撤退への布石となる。
ソーシャルゲームへの参入と早期撤退
2010年2月、PCソーシャルゲーム事業を開始。同年10月には本社を新宿区大久保へ移転。2012年9月、スマートフォンゲーム事業を開始した。しかし2013年3月に動画検索サービス「Fooooo」の事業譲渡に伴い動画検索事業を終了。同年5月にはPCソーシャルゲーム事業も終了し、スマートフォンゲーム事業に経営資源を集中させる決断を下した。
スマホゲームに専念し本社を新宿に定める
PCソーシャルと動画検索からの撤退後、スマートフォンゲーム開発に専念。2015年11月、本社を東京都新宿区新宿(現在地)に移転した。この間、2014年9月期の売上高は19億円、2017年9月期には40億円まで成長。2016年9月期には4億円の純損失を計上したが、2017年9月期には2億円の黒字に回復し、事業の軌道に乗った。
2018年、東京証券取引所マザーズに上場
2018年7月、東京証券取引所マザーズ市場へ株式上場を果たす。上場当初の売上高は51億円(2018年9月期)、純利益4億円。その後2019年9月期も43億円の売上高と4億円の純利益を維持したが、2020年9月期には売上高31億円、純損失1億円と減収に転じ、主力タイトルの入れ替わりが必要な局面を迎えた。
新規事業と子会社設立の動き
2019年11月、ゲーム以外の新規事業展開を目的に子会社株式会社バンク・オブ・インキュベーションを設立。これは後の「恋庭」事業の母体となる。2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しに伴いマザーズからグロース市場へ移行。同年10月、同事業の拡大を目指し子会社の商号を株式会社Koiniwaに変更した。
「恋庭」分社化と新たな開発会社の設立
2022年10月、子会社バンク・オブ・インキュベーションを株式会社Koiniwaに商号変更し、「恋庭」の事業拡大に特化。2021年4月に配信開始していた「恋庭」は累計300万ダウンロードを達成し、ゲーム恋活アプリとして独自の地位を築いた。さらに同年11月、新規事業開発を目的として再び株式会社バンク・オブ・インキュベーションを設立。グループ内で既存事業と新規事業を明確に分離する体制を整えた。
「メメントモリ」大ヒットで業績急拡大
2022年10月、自社オリジナルRPG「メメントモリ」を配信開始。水彩調のグラフィックと有名アーティストによる「ラメント」(歌)が話題を集め、累計400万ダウンロードを超えるヒット作となった。2023年9月期には売上高が過去最高の213億円に跳ね上がり、純利益33億円を記録。2024年9月期も136億円の売上高を維持し、同社の収益を牽引した。
経年の影響と利益構造の改善
2025年9月期、「メメントモリ」の経年による売上減少が顕著となり、売上高は前期比9.2%減の124億円となった。一方、広告宣伝費を大幅に抑制した結果、営業利益は22億円(前期比62.0%増)、純利益は14億円(同50.7%増)と改善。総資産は79億円、自己資本比率73.2%と財務体質は堅調で、現金及び預金は52億円に達した。
年表15件を開く
2000年代
- 2006年1月創業東京都渋谷区において、株式会社バンク・オブ・イノベーションを設立。
- 2007年3月動画 検索エンジンサービス「Fooooo」をインターネット上に公開。
- 2007年5月東京都中野区に本社移転。
- 2008年6月東京都新宿区新宿に本社移転。
2010年代
- 2010年2月PCソーシャルゲーム事業を開始。
- 2010年10月東京都新宿区大久保に本社移転。
- 2012年9月スマートフォンゲーム事業を開始。
- 2013年3月動画検索エンジンサービス「Fooooo」の事業譲渡に伴い、動画検索事業を終了。
- 2013年5月PCソーシャルゲーム事業を終了。
- 2015年11月東京都新宿区新宿に本社移転。
- 2018年7月上場東京証券取引所マザーズ市場へ株式上場。
- 2019年11月ゲーム以外の新規事業展開を目的として、子会社株式会社バンク・オブ・インキュベーションを設立。
2020年代
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しに伴い、マザーズ市場からグロース市場へ移行。
- 2022年10月商号変更「恋庭」の事業拡大を目指すため、株式会社バンク・オブ・インキュベーションを株式会社Koiniwaへ商号変更。
- 2022年11月新規事業の開発を目的として、子会社株式会社バンク・オブ・インキュベーションを設立。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/9期の経営方針より
会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
品質最優先のものづくり
開発期間に期限を設けず、品質に納得したタイミングで配信する方針で、質の高いサービスを提供する。
- 02
自社IPの創出と育成
長期にわたり価値あるIPを創出するため、既存タイトルのIP活用推進や新作タイトルの積極的な開発を行う。
- 03
海外市場展開
日本市場に加え、世界同時配信・自社配信を前提に、グローバル向けサービスの開発に取り組む。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 8期分
グループ全体で247人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は679万円で、7期前と比べて+37.3%。平均年齢は33.3歳、平均勤続年数は5.8年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年9月 | — | — | — | 141 | — |
| 2019年9月 | 495 | 29.6 | 3.3 | 166 | — |
| 2020年9月 | 499 | 30.9 | 3.7 | 183 | — |
| 2021年9月 | 513 | 30.6 | 4.5 | 185 | — |
| 2022年9月 | 519 | 31.7 | 5.4 | 170 | — |
| 2023年9月 | 670 | 32.7 | 5.8 | 168 | — |
| 2024年9月 | 742 | 32.8 | 5.8 | 199 | 653 |
| 2025年9月 | 679 | 33.3 | 5.8 | 247 | 891 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社2社(国内 2 / 海外 0、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。
- 国内株式会社Koiniwa (注)1東京都新宿区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社バンク・オブ・インキュベーション(注)1東京都新宿区 · 連結子会社議決権100.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年9月期の売上高は124億円、営業利益は22億円。前期と比べると減収増益で、売上が-8.8%、利益が+69.2%。
四半期の推移
10期分
直近は2026年3Qで、売上は29億円、営業利益は4億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は−27.5%、営業利益は+0.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年2Q | 55 | 16 | 29.1 | 11 |
| 2023年3Q | 40 | 4 | 10.0 | 3 |
| 2023年4Q | 34 | — | — | 0 |
| 2024年1Q | 42 | 6 | 14.3 | 4 |
| 2024年2Q | 36 | 6 | 16.7 | 4 |
| 2024年4Q | 58 | 1 | 1.7 | 1 |
| 2025年2Q | 66 | 10 | 15.2 | 5 |
| 2025年4Q | 58 | 12 | 20.7 | 9 |
| 2026年2Q | 62 | 12 | 19.4 | 8 |
| 2026年3Q | 29 | 4 | 13.8 | 2 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 12期分
2014年9月期からの12期で、売上は19億円から124億円へ6.5倍に増えた。直近期の営業利益率は17.7%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2014年9月 | 19 | — | 0 | — | 0 |
| 2015年9月 | 20 | — | 0 | — | 0 |
| 2016年9月 | 23 | — | −4 | — | −4 |
| 2017年9月 | 40 | — | 2 | — | 2 |
| 東京証券取引所マザーズ市場へ株式上場。 | |||||
| 2018年9月 | 51 | — | 5 | — | 4 |
| ゲーム以外の新規事業展開を目的として、子会社株式会社バンク・オブ・インキュベーションを設立。 | |||||
| 2019年9月 | 43 | — | 5 | — | 4 |
| 2020年9月 | 31 | — | −1 | — | −1 |
| 2021年9月 | 21 | — | −8 | — | −5 |
| 「恋庭」の事業拡大を目指すため、株式会社バンク・オブ・インキュベーションを株式会社Koiniwaへ商号変更。 | |||||
| 2022年9月 | 24 | — | −10 | — | −8 |
| 2023年9月 | 213 | — | 49 | — | 33 |
| 2024年9月 | 136 | 13 | 14 | 9.6 | 9 |
| 2025年9月 | 124 | 22 | 22 | 17.7 | 14 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年9月期
売上高124億円のうち、営業利益として残るのは22億円で17.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は14億円、売上の11.3%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金51.6%64億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金30.6%38億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益17.7%22億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 10期分
2025年9月期は営業CFが29億円、投資CFが1億円で、差し引きのフリーCFは30億円。この組み合わせは「資産整理型」にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面。期末の手元現金は52億円で、売上の5.0ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年9月 | −2 | 0 | 4 | −2 | 9 |
| 2017年9月 | 1 | −1 | 2 | 0 | 11 |
| 2018年9月 | 4 | 0 | 3 | 4 | 18 |
| 2019年9月 | 5 | −1 | −1 | 4 | 21 |
| 2020年9月 | −2 | 0 | 3 | −2 | 22 |
| 2021年9月 | −7 | −1 | −1 | −8 | 14 |
| 2022年9月 | −10 | 1 | 3 | −9 | 8 |
| 2023年9月 | 52 | −3 | −7 | 49 | 50 |
| 2024年9月 | −17 | −4 | −5 | −21 | 24 |
| 2025年9月 | 29 | 1 | −2 | 30 | 52 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 12期分
2025年9月期の総資産は79億円。このうち返さなくてよい自己資本が58億円で、自己資本比率は73.2%(業種中央値63.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2014年9月 | 6 | 1 | 5 | 10.9 |
| 2015年9月 | 14 | 7 | 7 | 48.9 |
| 2016年9月 | 15 | 3 | 12 | 22.3 |
| 2017年9月 | 25 | 5 | 20 | 21.3 |
| 2018年9月 | 28 | 11 | 17 | 39.6 |
| 2019年9月 | 31 | 14 | 17 | 44.6 |
| 2020年9月 | 32 | 13 | 19 | 39.5 |
| 2021年9月 | 25 | 7 | 18 | 29.2 |
| 2022年9月 | 20 | 4 | 16 | 18.7 |
| 2023年9月 | 81 | 37 | 44 | 45.4 |
| 2024年9月 | 58 | 45 | 13 | 77.0 |
| 2025年9月 | 79 | 58 | 21 | 73.2 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROEで605社中91位あたり、逆に低いのは売上成長率で605社中546位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥5,280で、1年前と比べて-46.3%。過去52週の値幅のなかでは17%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 12.3倍 |
| PBR | 14.54倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価4840円。7月初めに5270円まで上昇したが、その後調整。直近は4840円と前日比+3.9%の反発。25日線(4832円)をわずかに上回る。しかし75日線(4997円)と200日線(5861円)は上値抵抗。52週高値14450円からは約66%下落しており、長期下降トレンド継続。RSIは35.48と弱気圏。出来高は直近3万株と平均的。戻り売りが続く可能性。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)。
PERは11.3倍と業界平均の30.0倍を大きく下回り割安に見えるが、PBRは13.3倍と平均の3.5倍を大幅に上回り、ROEは26.3%と高いものの、売上高が減少傾向で2025/9期は営業利益も22億円と低水準。利益の質に懸念があり、PBRの高さから割高と判断した。配当利回りは非開示で無配の可能性が高い。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 12.3倍 | 47.9倍 |
| PBR | 14.54倍 | 2.96倍 |
| ROE | 26.3% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
フィンテックベンチャーで高い成長率だが、株価は年初来大幅下落。強気派はデジタルバンキング需要の拡大と収益性改善を評価。弱気派は競争激化と業績の不透明感を懸念。
- 高成長市場
デジタルバンキング市場は拡大。案件獲得が期待できる。
- 収益性改善
2025年9月期は営業利益率17.74%と大幅改善予想。
- 低PER
PER11.3倍と成長株としては割安。
- 営業利益の急回復(前年度13億→22億円)2025年9月期影響強
営業利益が前期比69%増の22億円予想。収益力の改善が株価評価を押し上げる。
- 高いROE26.3%を活かした株主還元不定影響中
無配だが、自己資本利益率が高く、将来的な配当や自社株買いの可能性。
- 売上構成の変化による利益率向上2025年9月期影響中
売上高は減収だが、営業利益率が9.6%から17.7%へ改善。高採算サービスへのシフト。
- ネットキャッシュ豊富な財務基盤継続影響弱
負債が少なく、安定した財務。株価下落時の買い支え材料。
- 競争激化
フィンテック分野は新興企業や大手ITが参入。
- 業績の不安定さ
売上高が2023年9月期213億→2024年9月期136億と減少。
- 高いPBR
PBR13.3倍と割高。ROE26.3%が継続するか不透明。
- 売上高の減少トレンド通年影響強
2023/9期213億→2024/9期136億→2025/9期124億と減少。市場縮小の可能性。
- PER11倍ながらPBR13倍の高さ継続影響中
PBR13倍は割高感。ROEが高いとはいえ、減収下では株価調整リスク。
- 配当なしでインカム期待薄通年影響中
無配継続で配当利回り0%。成長鈍化時には投資家離れも。
- 情報通信業界の競争激化継続影響弱
同業他社との競合でシェア低下の懸念。具体的な数値はないが業界リスク。
- 売上高成長率
- 収益基盤の拡大を確認。
- 営業利益率
- 収益性改善の進捗。
- 受注残高
- 将来の売上高の先行指標。
株主
有価証券報告書より
2025年9月期末の株主数は延べ2,839人。区分でいちばん多いのは個人・その他で80.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が3.2%を占め、残る96.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年9月% | 2021年9月% | 2022年9月% | 2023年9月% | 2024年9月% | 2025年9月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 85.9 | 89.8 | 89.4 | 87.7 | 86.6 | 80.0 |
| 証券会社 | 3.0 | 2.9 | 5.3 | 6.9 | 7.0 | 9.6 |
| 外国法人 | 6.6 | 2.2 | 2.2 | 2.0 | 1.9 | 6.5 |
| 事業法人 | 4.5 | 4.6 | 2.9 | 3.1 | 3.0 | 2.9 |
| 自己株式 | 3.0 | 2.8 | — | — | 0.7 | 0.7 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.1 | 0.1 | 0.2 | 0.7 |
| 金融機関 | 0.0 | 0.5 | 0.1 | 0.1 | 1.2 | 0.3 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 樋口 智裕 | 43.54 |
| 02 | 田中 大介 | 6.99 |
| 03 | 楽天証券株式会社 | 3.81 |
| 04 | 株式会社SBI証券 | 3.70 |
| 05 | 株式会社Cygames | 1.98 |
| 06 | 須田 忠雄 | 1.31 |
| 07 | NOMURA INTERNATIONAL PLC A/C JAPAN FLOW (常任代理人 野村證券株式会社) | 1.18 |
| 08 | BOFAS INC SEGREGATION ACCOUNT (常任代理人 BOFA証券株式会社) | 1.07 |
| 09 | 森 貴義 | 1.00 |
| 10 | THE CHASE MANHATTAN BANK, N.A. LONDON (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 0.65 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 12期分
1株利益は12期で+3150%、1株純資産は12期で+5925%。直近期のROEは26.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 |
|---|---|---|---|---|
| 2014年9月 | 10 | 24 | 54.9 | — |
| 2015年9月 | 14 | 204 | 10.4 | — |
| 2016年9月 | −107 | 96 | — | — |
| 2017年9月 | 59 | 155 | 46.6 | — |
| 2018年9月 | 100 | 286 | 44.3 | 19.6 |
| 2019年9月 | 96 | 363 | 29.7 | 32.3 |
| 2020年9月 | −19 | 328 | −5.9 | — |
| 2021年9月 | −141 | 188 | −54.7 | — |
| 2022年9月 | −218 | 96 | −151.8 | — |
| 2023年9月 | 823 | 919 | 162.2 | 6.7 |
| 2024年9月 | 225 | 1,124 | 22.0 | 23.4 |
| 2025年9月 | 340 | 1,464 | 26.3 | 23.8 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
経営陣
6名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は6名。2025/9期の役員報酬は総額82百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 樋口智裕 | 代表取締役 社長 | 43 | 1,743,100 |
| 田中大介 | 取締役 人事部長 | 42 | 280,000 |
| 河内三佳 | 取締役CFO 経営管理部長 | 41 | — |
| 熊倉安希子 | 取締役(監査等委員) | 47 | — |
| 深町周輔 | 取締役(監査等委員) | 50 | — |
| 櫻田厚 | 取締役(監査等委員) | 74 | — |
役員報酬の内訳2025/9期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 3 | 71 | 71 | 24 |
| 社外取締役 | 3 | 11 | 11 | 4 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/9期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容2,316字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,488字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク7,867字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)4,322字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第21期(2025/10/01-2026/09/30)2026-05-15
- 有価証券報告書有価証券報告書-第20期(2024/10/01-2025/09/30)2025-12-25
- 半期報告書半期報告書-第20期(2024/10/01-2025/09/30)2025-05-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第19期(2023/10/01-2024/09/30)2024-12-25
- 四半期報告書四半期報告書-第19期第2四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-14
- 四半期報告書四半期報告書-第19期第1四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第18期(2022/10/01-2023/09/30)2023-12-25
- 四半期報告書四半期報告書-第18期第3四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-09
- 四半期報告書四半期報告書-第18期第2四半期(2023/01/01-2023/03/31)2023-05-12
- 四半期報告書四半期報告書-第18期第1四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第17期(令和3年10月1日-令和4年9月30日)2022-12-28
- 四半期報告書四半期報告書-第17期第3四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-12
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
関連する企業
関連企業