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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

いい生活

e-Seikatsu Co.,Ltd.3796 · Standard · 情報・通信業

不動産市場に特化したバーティカルSaaSを手がける。賃貸管理から仲介営業まで業務を一気通貫で支える統合プラットフォームを提供し、業界のDXを牽引する。

概要

株式会社いい生活は、不動産会社向け業務支援SaaS「いい生活」シリーズを提供するIT企業である。賃貸管理、仲介営業、会計などのクラウドシステムを主力とし、中小不動産会社を中心に約1,600法人が導入。2026年3月期の売上高は32億円、営業利益2.3億円。サブスクリプション収入が売上の85%を占め、月額課金モデルで安定した収益基盤を築いている。2000年創業、2006年に東証マザーズ上場。

不動産特化のバーティカルSaaSで差別化

いい生活は、国内の不動産市場に特化したバーティカルSaaSを提供する。同社のクラウドサービスは、賃貸管理、仲介営業、業者間流通、入居者コミュニケーションなど不動産業務の全領域をカバーする。開発から営業まで全スタッフが不動産実務に精通し、業界特有の法規制や業務フローを反映したシステムを構築している。2026年3月期のサブスクリプション売上高は27.5億円と全体の85%を占め、平均月額単価は約15.8万円に達する。解約率は低く、継続的な収益基盤が確立されている。

サブスクリプションとソリューションの二本柱

収益構造は、継続課金型のサブスクリプションと、初期設定や導入支援などのソリューションの二区分からなる。サブスクリプションは主力で、SaaSの月額利用料に加え、業者間流通サイト「いい生活Square」の従量課金やBPaaS(業務代行サービス)の定期収入を含む。ソリューションは、データ移行やRPA活用によるBPR支援、受託開発、他社サービスの販売代理などで、売上の15%を占める。連結子会社リアルテック・コンサルティングがBPaaSを担い、高付加価値サービスとして成長を牽引する。

全国4拠点と連結子会社によるサービス体制

本社は東京都港区に置き、大阪、福岡、名古屋に支店を構える。これにより全国の不動産会社への販売・サポート体制を整えている。また、2018年に設立した連結子会社リアルテック・コンサルティングを通じて、システム導入後の運用支援やデータモダナイゼーションを提供。同社はBPaaS(Business Process as a Service)を中核とし、労働力不足に悩む不動産会社に伴走型の業務代替サービスを提供する。2026年3月期の連結従業員数は216名。

顧客数1,589法人・平均単価上昇が成長ドライバー

経営上の重要KPIとして、顧客数5,000社、顧客単価10万円以上を掲げる。2026年3月期時点の顧客数は1,589法人と前年から40法人増加し、平均月額単価は約15.8万円と前年比3.1%上昇した。既存顧客へのクロスセル・アップセルが進み、導入初期から高単価な新規顧客も獲得している。売上高は過去13期連続で増収を記録し、2026年3月期は32.3億円(前年比6.7%増)に達した。営業利益は2.3億円と黒字転換し、成長軌道に乗っている。

業界の中での役割は不動産市場向けSaaSプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
32億円
営業利益
2億円
営業利益率
6.3%
純利益
2億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2018/3
事業売上構成比利益利益率
クラウドソリューション事業19億円100.0%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01不動産市場主力

国内最大級の産業でありながらデジタル化の余地が大きい不動産市場を対象に、業務知識やデータ特性を反映した参入障壁の高いバーティカルSaaSを提供。賃貸管理(PM)、仲介営業(CRM)、業者間流通、電子申込、入居者・オーナーとのコミュニケーションなど多岐にわたる業務領域のデータを一元管理できる統合型プラットフォームで、不動産ビジネス全体の最適化を実現。顧客企業からは主に月額利用料として対価を得るサブスクリプションモデルで、不動産会社に密着したサービスを展開している。

業界トップクラスの継続率

主な製品・サービス6
いい生活Square
業者間流通プラットフォーム。トランザクション(取引量・利用頻度に応じた従量課金)に基づく売上を生み出す。
賃貸管理システム(PM)
賃貸管理業務を支援するSaaS。物件情報、入居者情報、オーナー情報などを一元管理し、業務効率化を図る。
仲介営業システム(CRM)
仲介営業業務を支援するSaaS。顧客情報や物件情報を管理し、営業活動の効率化を支援する。
電子申込システム
入居申込を電子化するSaaS。オンラインで申込手続きを完結でき、コンプライアンス対応も図る。
BPaaS
SaaS導入後の運用支援サービス。データ移行や業務プロセス改善を伴走型で支援し、顧客の根本的な課題解決にアプローチする。
AI機能
各プロダクトに実装されたAI機能。データ入力の自動化、契約書作成アシスト、最適な物件提案などを提供する。

製品と技術

「ESいい物件One」シリーズ:賃貸管理・仲介・会計を一元化

主力製品群「ESいい物件One」は、不動産会社の基幹業務をクラウドで統合するSaaSである。賃貸管理、仲介営業、会計、ウェブサイト作成など複数のモジュールで構成され、2012年のリリース以来アップデートを重ねている。2014年には総務省のクラウド情報開示認定を取得。2021年には電子契約サービス「GMOサイン」と連携し、契約業務のデジタル化を支援する。物件情報と顧客情報を一元管理し、不動産会社の業務効率化と法令対応を実現する。顧客の約85%が月額課金のサブスクリプションで利用している。

「いい生活Square」:業者間流通のプラットフォーム

2021年2月にリリースされた「いい生活Square」は、賃貸業者間での物件流通をデジタル化するサイトである。従来の月額課金に加え、取引量や利用頻度に応じた従量課金(トランザクション)を発生させる点が特徴。同社のマルチプロダクト戦略において、平面(顧客数×単価)から立体(従量課金の積層)への成長モデルを具現化する製品として位置づけられている。2022年以降、不動産会社間の物件照会や申し込みのオンライン化が進み、利用が拡大している。

BPaaSとデータモダナイゼーション:人手不足を解決する伴走型支援

連結子会社リアルテック・コンサルティングが提供するBPaaS(Business Process as a Service)は、SaaS導入後の運用支援やデータ移行を伴走型で行うサービスである。特に「データモダナイゼーション支援」では、レガシーデータを価値ある形式に変換・最適化し、顧客のデータ活用を高度化する。労働集約的な業務を標準化し、マンパワー依存を低減することで、不動産業界の深刻な人手不足に対応する。このサービスは、解約率の低下と顧客生涯価値の向上に寄与している。

AI技術の実装:生成AIで業務自動化と差別化を推進

2024年以降、各プロダクトへのAI実装を加速している。2024年2月には営業支援システムに分析レポート機能、同年11月には多要素認証オプションをリリース。2026年4月にはウェブサイト向けAI記事生成機能を追加した。同社は、データ入力の自動化、契約書作成アシスト、最適な物件提案などに生成AIを活用し、顧客が意識せずにAIの恩恵を受けられる環境を構築。これにより顧客単価の向上と差別化を図っている。2026年4月には「DX注目企業2026」に選定され、外部からも評価されている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 不動産市場業界トップクラスの継続率

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

不動産IT大手、低収益からの脱却急ぐ

いい生活は不動産業向け業務システム「いい生活シリーズ」を提供するSaaS企業。業界内でソラコムやハッチ・ワークなどと同業だが、不動産テックに特化。売上高30億円(2025/3期)で規模は中位。しかし営業利益率が0%と極めて低く、2026/3期に6.25%と改善見込み。競合のVRAIN SolutionやCocoliveなども類似サービスを展開しており、差別化と収益性向上が急務。

強み

  • 業界特化型で顧客課題に深く対応できるノウハウを持つ。
  • 2024→26年度で売上高28→32億円へ安定成長。
  • SaaS型で継続収入が見込め、解約率低下が課題。
  • 不動産会社との取引実績が豊富で、導入実績を強みに。

課題

  • 営業利益率0%と低く、コスト構造の見直しが必要。
  • 同業他社とサービスが類似し、明確な優位性を示せていない。
  • 不動産テック市場は限定的で、成長余地に懸念。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がいい生活

時価総額で並べると、掲載11社のなかで3番目にあたる。

#企業時価総額PER
14260ハイブリッドテクノロジーズ24億円696.7倍
23970イノベーション24億円
33796いい生活23億円28.9倍
45242アイズ23億円
54427EduLab23億円
64424Amazia23億円
73930はてな23億円16.4倍
84388エーアイ23億円20.8倍
95126ポーターズ23億円17.9倍
103647アスリナ23億円
113042セキュアヴェイル23億円21.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 36件

クラウド事業の先駆けとして2000年に創業

2000年1月、資本金6,200万円で株式会社いい生活を設立。創業の目的は、インターネット上でクラウドによるシステム・アプリケーションを提供することだった。同年8月には生活総合サイトの運用を開始し、クラウドサービスのノウハウを蓄積。翌2001年4月、不動産(賃貸・流通)物件情報管理データベース・システムをリリースし、不動産市場への本格参入を果たした。創業時からクラウドに特化し、オンプレミス型システムを一切提供しない方針を貫いている。

上場とセキュリティ認証取得で信頼性を確立した2006年

2006年2月、東京証券取引所マザーズに株式を上場。同年8月には情報セキュリティマネジメントシステムの「ISMS認証」を取得し、サービスの信頼性を対外的に示した。2007年6月には国際規格ISO/IEC27001の認証を本社・大阪支店で取得し、同年11月には福岡支店でも取得。2009年にはITサービスマネジメント規格ISO/IEC20000-1の認証も取得し、セキュリティとサービス品質の両面で体制を強化した。この時期に大阪、福岡、名古屋に支店を開設し、全国展開の基盤を築いた。

マルチプロダクト戦略と業界賞受賞で事業拡大した2010年代

2012年4月、不動産会社の基本業務全域をカバーする「ESいい物件One」をリリース。2013年9月には賃貸管理に特化した「ESいい物件One賃貸管理」を追加し、マルチプロダクト戦略を本格化した。2015年10月、同サービスがASPICクラウドアワードで「社会・業界特化系グランプリ」を受賞。2016年8月には東証市場第二部へ市場変更し、企業規模の拡大をアピールした。2018年4月には入居者向けアプリ「pocketpost」をリリースし、サービス範囲を拡大した。

DX認定と子会社設立でBPaaS事業を強化した2020年前後

2018年9月、子会社リアルテック・コンサルティングを設立し、BPaaS事業を本格化。2019年12月に入居申込書のデジタル化サービス「Sumai Entry」をリリース。2020年3月に健康経営優良法人に初認定。2021年3月には経済産業省のDX認定を取得し、デジタルトランスフォーメーション推進企業としての立場を明確にした。2021年2月には業者間流通サイト「いい生活Square」をリリースし、従量課金型の新たな収益源を開拓した。同年6月、賃貸住宅管理業法への対応を開始。

スタンダード市場移行とブランド刷新、AI実装へ進む近年

2022年4月、東証の市場区分見直しに伴いスタンダード市場へ移行。同年10月、コーポレートロゴを含むブランド全体をリニューアルし、ミッション・ビジョン・バリューを再定義した。2024年2月に営業支援・追客システムに分析レポート機能を追加。2025年10月には建物管理クラウド、2026年2月にはビル管理会社向けアプリをリリースし、サービスラインアップを拡充。2026年4月には経済産業省・東証の「DX注目企業2026」に選定され、同時にAI記事生成機能をリリースするなど、AI技術の実装を加速させている。

年表36件を開く

2000年代

  • 2000年1月創業インターネット上でクラウドによるシステム・アプリケーションの提供を行うことを目的として、株式会社いい生活を資本金6,200万円をもって設立
  • 2000年8月クラウドサービス提供ノウハウ蓄積のため生活総合サイトの運用を開始
  • 2001年4月不動産(賃貸・流通)物件情報管理データベース・システムをリリース
  • 2006年2月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2006年8月情報セキュリティマネジメントシステムの標準規格である「ISMS適合性評価制度認証基準(Ver.2.0)」の認証を取得
  • 2006年12月大阪支店を開設
  • 2007年6月情報セキュリティマネジメントシステムの国際標準規格である「ISO/IEC27001:2005(JIS Q 27001:2006)」の認証を本社及び大阪支店において取得
  • 2007年8月福岡支店を開設
  • 2007年11月情報セキュリティマネジメントシステムの国際標準規格である「ISO/IEC27001:2005(JIS Q 27001:2006)」の認証を福岡支店において取得
  • 2008年7月名古屋支店を開設
  • 2009年5月情報セキュリティマネジメントシステムの国際標準規格である「ISO/IEC27001:2005(JIS Q 27001:2006)」の認証を名古屋支店において取得
  • 2009年10月ITサービスマネジメントの国際標準規格である「ISO/IEC20000-1:2005」の認証を取得(認証登録範囲 不動産向けシステムアプリケーションを提供するクラウドサービス)

2010年代

  • 2012年4月当社クラウドサービスの各サービス及び各種オプションをワンパッケージ化した不動産会社の基本業務全域をカバーする「ESいい物件One」をリリース開始
  • 2013年9月不動産賃貸管理に係る基幹業務を体系的に支援する「ESいい物件One賃貸管理」をリリース開始
  • 2014年12月主力サービスである「ESいい物件One」が「クラウドサービスの安全・信頼性に係る情報開示認定制度」に定める情報開示基準(総務省公表の情報開示指針に基づき、情報が適切に開示されているクラウドサービスである場合にその認定を取得できる制度)を満たしたサービスとしての認定を取得
  • 2015年10月主力サービスである「ESいい物件One」が特定非営利活動法人ASP・SaaS・クラウドコンソーシアム(ASPIC)が主催し、総務省が後援団体として参加する「第9回 ASPIC クラウドアワード2015」において「社会・業界特化系グランプリ」を受賞
  • 2016年8月東京証券取引所市場第二部へ市場変更
  • 2017年9月クラウドサービス情報セキュリティマネジメントシステムの国際標準規格である「ISO/IEC27017:2015」の認証を取得
  • 2018年4月不動産管理会社と入居者を繋ぐコミュニケーション・プラットフォームとなるアプリケーション「pocketpost(ポケットポスト)」シリーズをリリース開始
  • 2018年6月ITを活用した重要事項説明に係る新サービス「ES × MeetingPlaza」の提供を開始
  • 2018年9月不動産会社に当社システムを導入及び運用する際の支援を行う目的でクラウドソリューション事業を行う株式会社リアルテック・コンサルティング(現連結子会社)を東京都港区に設立
  • 2019年12月入居希望者が手書きで記入していた「入居申込書」をデジタル化し、一般消費者の利便性向上と不動産会社の業務効率化を支援する「Sumai Entry(スマイ エントリー)」をリリース開始

2020年代

  • 2020年3月健康経営優良法人(大規模法人部門)に初めて認定
  • 2020年6月不動産会社向けに特化したホームページの作成・運営が可能なクラウド・SaaS「ESいい物件One ウェブサイト」を大幅パワーアップさせた「ESいい物件One ウェブサイトFlex」をリリース
  • 2021年2月不動産市場の様々なステークホルダーをデジタルでつなぎ、賃貸業者間物件流通のDXを加速させる新たな賃貸業者間流通サイト「いい物件Square」をリリース
  • 2021年3月経済産業省が定める「DX認定取得事業者」に認定
  • 2021年6月「ESいい物件One賃貸管理」において賃貸住宅管理業法への対応を開始
  • 2021年10月「ESいい物件One」と電子契約サービス「電子印鑑GMOサイン」がシステム連携開始
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、東京証券取引所スタンダード市場に移行
  • 2022年10月創業コーポレートロゴを含むブランド全体のリニューアルを実施、あわせて創業以来のミッション・ビジョン・バリューを改めて再定義
  • 2024年2月営業支援・追客システム「いい生活賃貸クラウド」並びに「いい生活売買クラウド」において、営業活動を効率化する「分析レポート機能」をリリース
  • 2024年11月「いい生活アカウント 多要素認証(MFA)オプション」をリリース
  • 2025年10月建物管理のDXを推進する新サービス「いい生活建物管理クラウド」をリリース
  • 2026年2月ビル管理会社とテナント間のコミュニケーションアプリ「いい生活Tenant」をリリース
  • 2026年4月経済産業省および東京証券取引所が実施する「DX注目企業2026」に選定
  • 2026年4月「いい生活ウェブサイト」において、AI記事生成機能をリリース

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 顧客数5,000社
  • 顧客単価(月額)100,000円以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    マルチプロダクト戦略の推進

    不動産取引・管理のあらゆる場面に対応する網羅的なプロダクト群を提供し、顧客の多様なニーズに包括的に応える。既存顧客へのアップセル・クロスセルを推進する。

  2. 02

    立体的な成長モデルへの転換

    従来の月額収益(平面)に加え、業者間流通プラットフォームを通じた従量課金売上を積層し、収益の立体的な拡大を図る。

  3. 03

    最先端AIの実装による付加価値向上

    各プロダクトに生成AIなどの最新技術を実装し、顧客が意識せずに業務の自動化・省力化を享受できる環境を構築。顧客単価向上と差別化を実現する。

  4. 04

    労働力不足に対応するBPaaSの拡大

    子会社を通じ、データモダナイゼーションから日常運用までの伴走型支援を強化。業界の人手不足に直接アプローチし、顧客LTVの最大化と解約率の最小化を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で216人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は628万円で、9期前と比べて+15.0%平均年齢は35.6歳、平均勤続年数は7.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月134
2018年3月148
2019年3月54634.26.3155
2020年3月55834.76.4152
2021年3月55434.66.5170
2022年3月55734.56.9181
2023年3月57434.56.9191
2024年3月61035.47.2201
2025年3月63435.17.12230
2026年3月62835.67.821693

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.0%
縦線は目安の30%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 2 / 海外 0、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都港区他3支店1,448百万円
クラウドソリューション事業
主な関係会社
  • 国内
    ㈱リアルテック・コンサルティング
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    その他1社
    ― · 連結子会社

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は32億円営業利益2億円前期と比べると増収で、売上が+6.7%。

売上高
+6.7%
32億円
営業利益
2億円
純利益
2億円
営業利益率
6.3%
前期比 +6.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高34億円32億円
営業利益3億円2億円
純利益2億円2億円
1株あたり配当¥3¥3

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は8億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+14.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q71
2024年1Q700.00
2024年2Q600.00
2024年3Q8112.51
2024年4Q70
2025年2Q1400.00
2025年4Q1600.00
2026年2Q1616.30
2026年4Q1616.32
2027年1Q800.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は18億円から32億円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は6.3%。売上は8期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月180−1
2014年3月1800
2015年3月1911
2016年3月1911
2017年3月2021
不動産会社に当社システムを導入及び運用する際の支援を行う目的でクラウドソリューション事業を行う株式会社リアルテック・コンサルティング(現連結子会社)を東京都港区に設立
2018年3月1900
2019年3月2000
2020年3月2111
2021年3月2210
コーポレートロゴを含むブランド全体のリニューアルを実施、あわせて創業以来のミッション・ビジョン・バリューを改めて再定義
2022年3月2421
2023年3月2722
2024年3月2821
2025年3月30000.00
2026年3月32226.32

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高32億円のうち、営業利益として残るのは2億円6.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の6.3%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金40.6%13億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金53.1%17億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.3%2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
59.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.1pt
6.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.4pt
6.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比5.3pt
7.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが8億円、投資CFが−6億円で、差し引きのフリーCFは2億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は6億円で、売上の2.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月3−3−106
2014年3月4−4−104
2015年3月6−4−126
2016年3月5−4−116
2017年3月5−4−117
2018年3月4−4−106
2019年3月5−4−116
2020年3月5−5−106
2021年3月5−4−115
2022年3月7−4037
2023年3月6−5018
2024年3月6−70−17
2025年3月3−70−43
2026年3月8−6126

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は27億円。このうち返さなくてよい自己資本が20億円で、自己資本比率は74.5%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2016481.1
2014年3月1915479.3
2015年3月2016479.4
2016年3月2016479.9
2017年3月2117477.7
2018年3月2117480.6
2019年3月2016480.6
2020年3月2017381.0
2021年3月2016483.0
2022年3月2217578.2
2023年3月2418677.9
2024年3月2519676.6
2025年3月2319579.7
2026年3月2720774.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
6億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
8億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
7億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
83
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率13 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中161位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中540位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.8%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.3%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
74.5%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
6.7%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.9%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥316で、1年前と比べて+22.9%過去52週の値幅のなかでは48%の位置にある。

¥316-0.9%1ヶ月+7.1%1年+22.9%時価総額23億円
過去52週の値幅
安値¥231.5高値¥406

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)28.9倍
PER (会社予想)22.3倍
PBR2.23倍
配当利回り0.95%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月14日の株価は296円で、前日比+1.0%と上昇しました。直近1カ月で+8.0%と堅調に推移し、25日移動平均線(287.6円)を約3%上回っています。75日線(282.32円)や200日線(270.27円)も上回っており、中期トレンドは上向きです。ただし52週高値406円からは約27%下落しており、戻り待ちの売り圧力も意識されます。RSIは53.49と中立圏にあり、過熱感はありません。出来高は8月24日に45,400株と急増しており、買い材料があったと見られますが、その後は減少しています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)

PERは27.03倍と同業界平均の31.17倍を下回るが、PBRは2.09倍と平均3.64倍に対して低い。一方、ROEは7.8%と低く、収益性に懸念。配当利回りは1.01%と平均2.65%を大きく下回り、株主還元は手薄。直近の業績は増収減益で、営業利益はゼロから回復傾向にあるものの、先行き不透明。総合的に見て、成長性と収益性を考慮すると、やや割高感がある。

指標この会社業種平均
PER (実績)28.9倍47.9倍
PER (予想)22.3倍
PBR2.23倍2.96倍
ROE7.8%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上は緩やかに成長する一方、2025年3月期まで営業損益がほぼゼロと収益化が遅れている。市場では、サブスクモデルによる安定収益基盤の構築を評価する強気派と、競争激化の中で投資回収リスクを懸念する弱気派が対立する。今後の黒字転換が焦点。

プラスに働く材料7
  • 収益基盤の構築

    サブスクモデルで継続収入が見込める。売上高は3期連続増加。

  • 業界特化の優位性

    不動産会社向け特化で顧客ニーズに応えることで差別化。

  • 黒字転換への期待

    2026年3月期は営業利益率6.25%の計画で改善が期待される。

  • 営業損益が黒字転換し2億円の利益決算発表後影響

    売上高32億円・営業利益2億円、前期の営業損失0億円から2億円改善

  • 売上高28→30→32億円と3期連続増収2026年Q2影響

    2024/3期28億円、2025/3期30億円、2026/3期32億円と増収基調

  • 予想PER20.9倍と評価改善通年影響

    実績PER27.03倍から予想PER20.9倍へ低下し、成長期待が映る

  • 配当利回り1.01%と増配余地次回株主総会影響

    純利益2億円・配当利回り1.01%と安定配当の上に増配余地

マイナスに働く材料7
  • 収益性の低さ

    2025年3月期の営業損益はほぼゼロで、競争環境の厳しさを示す。

  • 競合との競争

    同業他社もSaaSを拡充しており、価格競争のリスク。

  • 小規模市場

    中小不動産会社向けは市場規模が限定的で、成長の天井感。

  • 営業利益率6.25%と低収益通年影響

    売上高32億円に対し営業利益2億円、利益率6.25%と競合比で弱い

  • 前期は営業利益0億円と黒字寸前決算発表後影響

    2025/3期は営業利益0億円・純利益0億円、回復は初期段階

  • 実績PER27.03倍と割高継続影響

    時価総額22億円・純利益2億円に対し実績PER27.03倍、成長鈍化なら失望売り

  • 株価が1年で-9.99%下落不定影響

    直近1年で株価が9.99%下落しており、需給は弱い

次の決算で確かめる点
月次経常収益
サブスク収益の安定性を測るため。
解約率
顧客維持の状況を確認し、事業の持続可能性を評価。
売上高成長率
市場浸透の度合いを把握するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり3で、前期から+20.0%いまの株価に対する利回りは0.95%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥3
1株あたり
配当利回り
0.95%
いまの株価に対して
配当性向
56.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月339.8
2018年3月30.0173.8
2019年3月30.0
2020年3月30.082.8
2021年3月30.0
2022年3月30.056.8
2023年3月30.034.4
2024年3月30.024.2
2025年3月30.0
2026年3月320.056.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥3

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,728人。区分でいちばん多いのは個人・その他96.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が2.2%を占め、残る97.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他90.594.996.392.490.296.3
自己株式5.25.25.25.25.25.2
事業法人0.11.00.23.76.21.1
金融機関0.10.10.31.11.11.1
外国法人6.31.21.41.40.80.7
証券会社2.92.71.91.31.70.7
外国人個人0.10.10.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01前野善一14.15
02北澤弘貴13.14
03塩川拓行12.40
04中村清高12.17
05いい生活従業員持株会7.55
06光通信K K 投資事業有限責任組合 無限責任組合員光通信株式会社5.20
07兼英樹1.40
08光通信株式会社1.00
09株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.95
10松崎明0.93

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+229%、1株純資産は14期で−39%。直近期のROEは7.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−9237−3.5
2014年3月−5220−2.3
2015年3月102274.347.137.7
2016年3月92333.938.446.7
2017年3月132415.431.839.8
2018年3月32401.3126.5173.8
2019年3月−1234−0.2
2020年3月112404.532.482.8
2021年3月32371.2198.9
2022年3月81246.425.756.8
2023年3月111338.922.334.4
2024年3月111417.728.924.2
2025年3月−3136−2.1
2026年3月111447.825.556.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額197百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
中村清高取締役会長(代表取締役)67886,397
前野善一取締役社長 CEO (代表取締役)ビジネス・ストラテジーグループリーダー591,030,338
塩川拓行取締役副社長 CFO (代表取締役)コーポレートグループリーダー58902,548
北澤弘貴取締役副社長 COO (代表取締役)セールス&マーケティンググループリーダー58956,473
松崎明専務取締役 CTO ウェブ・ソリューション開発 グループリーダー4867,768
成本治男取締役(監査等委員)50
伊藤耕一郎取締役(監査等委員)538,299
神村大輔取締役(監査等委員)55
池澤正光取締役(監査等委員)62

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)518118136
社外取締役416164

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,111字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の子会社)は、「テクノロジーと心で、たくさんのいい生活を」というミッションの実現に向け、「心地いいくらしが循環する、社会のしくみをつくる」というビジョンを掲げております。 不動産市場における様々な課題を解決するSaaS(継続課金モデルのクラウドサービス)を核とし、最新のAI技術やデジタル活用を通じた業務プロセスの変革により、不動産市場のデジタルトランスフォーメーション(DX)を強力に支援する事業を展開しております。 (1)クラウドソリューション事業の構成区分 ① サブスクリプション 不動産市場向けの業務支援システム・アプリケーションをSaaS形式で提供する、当社グループの主力サービスです。インターネットを通じてアプリケーションを提供するクラウド型(SaaS)の形式をとっており、主要な顧客である不動産企業からは主に月額利用料(サブスクリプション)として対価を得るビジネスモデルです。 当該モデルの導入により、顧客企業には以下のようなメリットがあります。 ・コスト削減と効率化 自社でのハードウェア設備等の保有が不要となり、初期投資およびシステムの導入・維持・管理等に係るコストを低減できます。 ・リスク低減と法令対応 法令改正等への迅速なアップデート対応によりコンプライアンスリスクを軽減できるほか、最新のセキュリティ対策により情報漏洩やサイバー攻撃のリスクを抑制します。 ・柔軟な働き方の実現 インターネット環境があれば場所を選ばずに業務を行えるため、リモートワーク等の多様な働き方にも適しています。 サブスクリプションにおける主なラインアップは下図のとおりです。なお、「いい生活Square」において発生するトランザクション(取引量・利用頻度等に応じた従量課金)に係る売上高、およびBPaaS(Business Process as a Service:当社SaaSの導入後に、継続的な運用支援契約に基づいて発生する業務)に係る売上高については、サブスクリプション売上高に含めて記載しています。 ② ソリューション 「ソリューション」の区分には、主に次のようなサービスが含まれます。 ・当社SaaSの初期設定 ・当社SaaSの導入・運用支援(BPaaS:Business Process as a Service) ・システム・アプリケーションの受託開発 ・他社サービスの販売代理・取次 これらは、当社グループの収益の柱であるサブスクリプションを補完・強化し、顧客の多様なニーズに応えるためのサービス群です。特に、連結子会社である株式会社リアルテック・コンサルティングを中心に展開する「BPaaS」は、当社の新たな成長を牽引する中核サービスとして位置づけています 各サービスの詳細は以下のとおりです。 ・当社SaaSの初期設定 当社SaaSを新規に導入した顧客に対し、利用環境の設定を行い、利用開始初月に課金されるスポットのサービスです。 ・当社SaaSの導入・運用支援(BPaaS) 当社SaaSに精通したコンサルタントが、既存システムからのデータ移行や、RPA・ローコードツールの活用による業務全般の最適化(BPR)などを伴走型で支援する高付加価値なサービスです。 データ移行の際には、レガシーデータを価値ある形式に変換・最適化する「データモダナイゼーション支援」を合わせて行うことで、顧客のデータ活用を高度化し、ビジネス価値の最大化に寄与しています。 なお、SaaS導入後の継続的な運用支援契約(BPO等)に基づいて発生する月次の売上高につきましては、前述の「①サブスクリプション」に含めて記載しています。 ・システム・アプリケーションの受託開発 一般的な受託開発とは異なり、当社クラウド上での提供を前提としています。顧客の他システムとの連携機能など、当社SaaSをより効果的にご活用いただくための付加機能として開発・提供するものです。 ・他社サービスの販売代理・取次 電子契約ソリューションなど、当社の不動産市場特化型SaaSと併用することで相乗効果の高い、他社BtoBクラウド・SaaSの販売・紹介手数料収入です。提携先サービスとの組み合わせ提案により継続的な商談機会が発生しており、安定的な収益源となっています。 主力である当社SaaSの機能開発やラインアップ拡充を進める一方で、これらソリューション区分に属する各サービスに対しても市場の旺盛な需要が続いています。今後もコアとなるSaaSユーザー数の拡大に合わせ、当社の収益に安定的に寄与していくと考えています。 (2)サービスの主な特徴 当社グループのクラウドソリューション事業は、以下の4つのコア戦略を軸に、不動産業界のDXを牽引する独自のポジショニングを確立しています。 ①不動産市場に特化した「バーティカルSaaS」の提供 当社グループは、国内最大級の産業でありながらデジタル化の余地が大きい不動産市場をターゲットとし、業界特有の業務知識やデータ特性を反映した参入障壁の高い「バーティカルSaaS」を提供しています。開発からセールスまで全スタッフが不動産実務に精通しており、顧客企業と密接かつ継続的な関係を構築することで、高い受注率と業界トップクラスの継続率を維持しています。 不動産会社は全国に分散し、中小規模の企業が圧倒的多数を占めるため、多額の初期投資を必要としないクラウドモデルと非常に相性が良い市場特性を持っています。また、近年の頻繁な法改正(電子契約の解禁等)や情報セキュリティ対策への需要の高まりも、常に最新のシステムへ進化し続ける当社のSaaSモデルへのニーズを後押ししています。 ②クラウド・SaaSへの特化(オンプレミスからの脱却) 当社グループは、受託開発や自社保有型(オンプレミス)のシステム提供は行わず、全てのサービスを安定性・堅牢性・可用性に優れたクラウド(SaaS)形式のみで提供しています。 これにより、顧客企業は高コストなハードウェア資産を自社で保有することなく、短期間かつ低コストで最新のシステムを利用でき、面倒なメンテナンスからも解放されます。大切なデータをクラウド上で保管することは、BCP(事業継続計画)や巧妙化するサイバー攻撃への対策としても最適です。 当社グループにとっても、経営資源をクラウド基盤へ集中投下できるため開発効率が極めて高く、同時に、継続的かつ安定的なシステム利用料収入(リカーリングレベニュー)を基盤とした強固な財務構造を実現しています。 ③不動産業務を網羅する「マルチプロダクト戦略」と立体的な成長モデル 当社グループのSaaSは、不動産取引や不動 産管理におけるあらゆる場面において、シームレスに利用されるサービスとなることを目指す「マルチプロダクト戦略」を展開しています。 この戦略により、不動産事業者が抱える多様なニーズはもちろん、業務の深部に至るより高度なニーズに対しても、最適なプロダクトを組み合わせて包括的に応えることが可能となっています。賃貸管理(PM)、仲介営業(CRM)、業者間流通、電子申込、入居者・オーナーとのコミュニケーションなど、多岐にわたる業務領域のデータを「一元管理」できる唯一の統合型プラットフォームとして、不動産ビジネス全体の最適化を実現しています。 このマルチプロダクト展開を基盤として、当社グループは以下の「立体的な成長モデル」および「最新テクノロジーの高度化」を推進しています。 ・平面から立体へ:トランザクション売上の積層 従来のSaaSビジネスにおける「顧客数 × アカウント単価」で形成される強固な収益基盤(平面)の上に、業者間流通プラットフォーム「いい生活Square」等で発生する「トランザクション(取引量・利用頻度に応じた従量課金)売上」を縦軸として積み上げることで、売上の立体的な拡大(3次元の成長モデル)を図っています。 ・各プロダクトへの「AI実装」による付加価値の向上 今期は重要なテーマとして、蓄積された豊富な不動産データと相性の良い最新の「生成AI・AI技術」の各プロダクトへの実装を急速に進めています。顧客は当社プロダクトを利用するだけで、業務の中で自然かつ高度にAIの恩恵(データ入力の自動化、契約書作成アシスト、最適な物件提案など)を享受できるようになりつつあり、これがさらなる顧客満足度の向上と単価アップに寄与しています。 ④労働力不足を解決する「BPaaS」とデータモダナイゼーションの提供 不動産業界において今後さらに深刻化が予想される人手不足や採用難に対し、当社グループは単なるシステム(SaaS)の提供に留まらず、業務そのものを代替・支援する「BPaaS(Business Process as a Service)」を提供することで、顧客の根本的な課題解決にアプローチしています。 連結子会社である株式会社リアルテック・コンサルティングを中心に、当社SaaSに精通したプロフェッショナルが、システム導入時におけるレガシーデータの移行や価値ある形式への変換(データモダナイゼーション支援)から、導入後の実務運用までを伴走型で支援します。 これにより、顧客企業は属人化していた業務や煩雑なバックオフィス業務から解放され、限られた人的リソースをコア業務(管理物件の拡大やオーナー・入居者への付加価値向上など)に集中させることができます。当社のBPaaSは、業界の「労働力不足」をテクノロジーと専門オペレーションの融合によって解決する、社会的意義の高いソリューションとして、市場から旺盛な需要を獲得しています。 当社グループは、業務支援SaaSを媒介として、住まいとくらしにまつわるあらゆるデータが行き交う「プラットフォーム」となり、さらに豊富なデータに基づき、多彩な取引が活発に展開される「マーケットプレイス」となることを目指してまいります。
経営方針・対処すべき課題4,775字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりです。 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営方針 ①ミッションとビジョン 当社グループは、次のミッションとビジョンを掲げ、すべての人の生活に直結する不動産市場の進化に貢献しています。 ミッション: 「テクノロジーと心で、たくさんのいい生活を」 ビジョン: 「心地いいくらしが循環する、社会のしくみをつくる」 この実現に向け、最新の情報技術を組み込んだシステム・アプリケーションを不動産市場向けに開発し、テクノロジーの力で新たな付加価値を創出することを目指しています。多くの不動産会社が業務効率化を進めながら不動産物件情報の質的・量的向上を図れる仕組みを提供することで、市場全体の効率性向上に貢献します。また、不動産取引のプロセス全体をデジタル化(DX)し、不動産会社と一般消費者の双方にとって利便性の高い取引を実現することで、社会に新しい価値を提供してまいります。 ②経営基本方針 当社グループは、不動産市場に特化したシステムをクラウド(SaaS)として開発・提供し、同市場におけるリーディングカンパニーとして確固たる主導的地位を築くことを基本方針としています。 不動産会社のビジネスの基幹である物件情報および顧客情報の「一元管理」を支援し、高度情報化する市場に適応して持続的な成長を遂げるためのインフラを提供します。また、事業そのものを通じて社会課題の解決に貢献するため、SDGsの精神に則り「変化をもたらす高度IT人材の創出」「不動産業の発展を支えるIT技術基盤の創出」「スモールビジネスの支援と地域経済への貢献」などのマテリアリティ(重要課題)を特定しており、これらの活動を通じて長期的に持続可能な成長を目指してまいります。 (2)経営戦略等 当社グループは創業以来、不動産市場に特化した自社開発・直販体制を強みとして、業界共通の業務効率化およびIT化ニーズを捉え、独自のノウハウを蓄積してきました。今後は、これまでの強固なリカーリング収益(月額固定のサブスクリプション)をベースに、以下の戦略を推進することでさらなる成長を加速させてまいります。 ・マルチプロダクト戦略による深いニーズへの対応 不動産取引・管理のあらゆる場面に対応する網羅的なプロダクト群を武器に、顧客の多様かつ深層的なニーズに包括的に応え、既存顧客へのアップセルおよびクロスセルを推進します。 ・立体的な成長モデルへの転換(平面から立体へ) 従来の「顧客数 × アカウント単価」で形成される安定した収益基盤(平面)の上に、業者間流通プラットフォーム「いい生活Square」等を通じた「トランザクション(従量課金)売上」を縦軸として積層し、収益の立体的な拡大(3次元の成長モデル)を図ります。 ・最先端AIの実装による付加価値向上 各プロダクトへの生成AIをはじめとする最新AI技術の実装を急速に進めています。顧客が意識することなくAIの恩恵(実務の自動化・省力化)を享受できる環境を構築し、さらなる顧客単価の向上と他社との圧倒的な差別化を実現します。 ・労働力不足に対応するBPaaSの拡大 子会社の株式会社リアルテック・コンサルティングを通じ、データモダナイゼーションから日々の運用までを行う伴走型支援(BPaaS)を強化します。深刻化する業界の人手不足に直接アプローチすることで、顧客のLTV(顧客生涯価値)の最大化と、解約率の最小化を徹底してまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは成長途上の段階にあり、事業規模および利益創出基盤の拡大を指向しています。そのため、売上高および利益水準を重視し、増収増益基調を維持しながら将来の更なる成長のための基盤づくりを推進してまいります。 当社グループのコア事業であるSaaSおよび売上区分の成長を牽引する中長期的なKPIとして、以下の目標数値を掲げています。 ・顧客数:5,000社 ・顧客単価(月額):100,000円以上 (4)経営環境 国内最大級の規模を誇る不動産市場は、中小規模の事業者が全国に分散しているという特性があり、多額の初期投資を必要とせず常に最新のシステムへ自動アップデートされるSaaSモデルが最も高い価値を発揮できる市場です。 現在、同市場において不動産会社は以下のようなドラスティックな経営環境の変化、および経営課題に直面しています。 ・法改正にともなうデジタル化の急務電子契約の解禁やIT重要事項説明など、不動産取引の完全デジタル化への対応 ・データ活用による業務効率化:物件・契約・顧客情報の一元管理を通じた、組織的な営業力の強化とデータ利活用 ・深刻化する労働力不足:生産年齢人口の減少にともなう、限られた人的リソースの最適配置とバックオフィス業務の省力化 ・セキュリティ・BCPへの意識向上:巧妙化するサイバー攻撃への備え、および大切なデータを守るためのクラウド化 当社グループは、これらの市場ニーズに対し、コスト効率性の高いバーティカルSaaSと伴走型のBPaaSを組み合わせたシームレスなソリューションとして提供しています。今後も市場分析を的確に行い、不動産テクノロジー領域のリーディング企業として市場を開拓し、安定的な成長を続けてまいります。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループの課題としては、主に以下の4項目を認識しております。 ①成長の原動力としての人材採用・育成 当社グループの事業成長の核は「人的資本」にあります。顧客のDXを推進するには、プロダクトを開発する、紹介する、に留まらず、不動産実務とテクノロジーの双方を深く理解し、顧客の経営課題を解決できる「ハイブリッド型 人材」の存在が不可欠です。 今後の事業規模拡大に向け、セールス、コンサルタント、エンジニアといった各職種において、以下の取り組みを強化し、機動的な組織体制を構築してまいります。 ・専門知識とリテラシーの融合 不動産業界特有の商習慣や法的知識に、最新のITリテラシーを掛け合わせた教育プログラムを実施します。これにより、技術をビジネス価値へ翻訳し、顧客に最適な提案ができる課題解決型人材を育成します。 ・戦略的採用と早期戦力化 多様なバックグラウンドを持つ優秀な人材を継続的に獲得するとともに、社内の知見を体系化したナレッジ共有基盤を整備することで、入社後の早期戦力化を図ります。 ・成長を促す環境整備 個々の専門性を最大限に発揮できる配置に加え、職種を超えたプロジェクトへの参画など、成長機会を積極的に提供することで、組織全体の変革力を高め、事業展開を加速させてまいります。 ②顧客数拡大、ARPU向上、及びLTVの最大化 当社グループは、中長期的な経営目標として「顧客数 5,000社」「ARPU(平均月額単価) 100,000円以上」の達成を掲げております。これらの指標を達成し、LTV(顧客生涯価値)を最大化させるため、以下の戦略に注力いたします。 ・エンタープライズ領域でのシェア拡大と信頼確保 法改正への迅速な対応に加え、高度なセキュリティ要件を求める大手企業に対し、堅牢なSaaS基盤の導入・稼働支援を強化します。エンタープライズ顧客への浸透は、当社の社会的信用を高めるとともに、ARPUの直接的な向上に寄与します。 ・プラットフォームのハブ化による波及効果 大手企業の導入を起点として、そのサプライチェーンを構成する中小規模の不動産会社へも利用の輪を広げ、不動産市場の情報流通を支える「インフラ」としての立ち位置を確立します。これにより、営業効率を最大化しながら顧客数の拡大を図ります。 ・カスタマーサクセスによるLTVの最大化 導入後の利活用支援を徹底することで、解約率を低水準に維持し、安定的な継続収益を積み上げます。マルチプロダクト戦略に基づく追加提案(アップセル・クロスセル)を加速させ、顧客1社あたりの生涯価値を最大化してまいります。 ・プラットフォーム上のビジネス機会創出と収益の立体化 当社のプラットフォーム上で、不動産取引に関するマッチング機会を顧客やサービスサプライヤーに提供します。SaaSの月額経常収益に加え、取引に応じた従量的な売上機会を追求することで、収益構造の多層化(立体化)を図ります。 以上の施策を通じて、トップラインの成長と高い収益性を両立し、企業価値の持続的な向上を目指します。 ③プロダクト開発への取り組み 当社グループは、不動産領域に特化したバーティカルSaaSプロバイダーとして、賃貸管理・仲介、売買、物件情報管理など、あらゆる業務フェーズに最適化されたプロダクト群を提供する「マルチプロダクト戦略」を推進しております。これにより、顧客内でのシームレスな情報連携を実現し、業務全体の生産性向上に寄与いたします。今後の成長戦略として、以下の3点を重点的に取り組んでまいります。 ・継続的な新サービス開発とクロスセル 市場ニーズを迅速に捉えた新機能やAI機能の搭載により、既存顧客へのクロスセルによるARPU(1顧客あたり平均売上)の向上と、新規顧客の獲得を両立し、持続的な売上成長を図ります。 ・データモダナイゼーションの推進 単なるシステム移行に留まらず、最新のクラウドネイティブなアーキテクチャへの刷新を通じて、顧客のデータ活用を高度化させます。現在ソリューションサービスとして提供している移行プロセスをシステム化・標準化することで、導入期間の短縮と早期の売上計上につなげます。 ・AIエージェントとの共生 技術革新によりSaaSのあり方が問われる中、当社は、正確な「公式記録・データ」を管理する基幹システムこそが、AIが真価を発揮するための基盤になると認識しております。基幹システムの外縁でAIエージェントが稼働する環境を構築し、圧倒的な業務効率化を実現します。 ④サービス品質の向上と情報セキュリティ管理の徹底 当社グループは、不動産市場のDXを牽引するリーディングカンパニーとして、サービスの「可用性・継続性」及び「強固なセキュリティ」の確保を経営の最優先事項の一つと位置づけております。 ・ITサービス品質の継続的改善 ITサービスマネジメントシステム(ITSMS)の国際規格である「ISO/IEC 20000-1」に基づき、厳格な管理体制を運用しております。今後も「ITサービス基本方針」に則り、第三者視点による客観的な評価・改善を継続することで、エンタープライズ顧客の要求水準を上回る高品質なサービスを提供いたします。 ・クラウドセキュリティとリスク管理の強化 クラウドサービスに特化した情報セキュリティ規格「ISO/IEC 27017」を維持し、クラウド固有のリスクに対する防御力を高めております。膨大な不動産データを扱うプラットフォームとして、安全かつ適切な運用体制を磨き上げ、顧客が安心してデータを預けられる環境を構築します。 ・情報保護体制の高度化と教育の徹底 「ISO/IEC 27001(ISMS)」に準拠した情報保護体制のもと、個人情報及び機密情報の厳格な管理を推進しております。システム監査や内部監査の強化に加え、全従業員への定期的な情報セキュリティ教育を実施することで、組織全体のコンプライアンス意識を醸成し、情報漏洩リスクを最小化します。
事業等のリスク6,973字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの事業の状況及び経理の状況等に関する事項のうち、リスク要因となる可能性があると考えられる主な事項及びその他投資者の判断に重要な影響を及ぼすと考えられる事項を以下に記載しております。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが、当社の株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載内容も併せて、慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 なお、以下の記載のうち将来に関する事項は、特段の記載がない限り、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、不確実性を内在しているため、実際の結果と異なる可能性があります。 (1)事業環境について ①インターネットの普及について 当社グループが展開しているクラウドソリューション事業は、主にインターネットを利用する不動産業界の顧客を対象としており、顧客基盤拡大のためには、不動産の物件情報検索等においてインターネットを利用する消費者が増える必要があります。故にインターネットの更なる普及は当社が成長するための基本的な前提条件であると考えております。 これまでのところ、日本国内におけるインターネット利用状況は安定的に高水準で推移しておりますが、インターネットの普及に伴う弊害の発生及び利用に関する新たな規制の導入その他予期せぬ要因によって、今後インターネット利用者の減少及び利用コストの高騰等が起こった場合、当社グループの事業、財政状態及び経営成績は影響を受ける可能性があります。 また、インターネット上の情報通信、又は電子商取引が今後も広く普及し、インターネットの利用者にとって快適な利用環境が実現されることも当社の成長のための基本条件となります。こうした通信インフラ環境の向上が一般的な予測を大きく下回る場合、当社の事業環境及び前提条件に一定の制約が生じることとなり、当社グループの財政状態及び経営成績は影響を受ける可能性があります。 ②クラウド事業について クラウドとは、システム・アプリケーションをインターネット経由で提供するサービスで、ソフトウェアの提供における新しい方法・概念として認知され、従来から「SaaS」とも呼ばれ、浸透が進んでまいりました。その一方で今後クラウドを扱う企業レベルの競争も激化する可能性があります。このような事業環境のもとで、サービスにおいて新技術への対応が思いどおりの成果をあげられない場合、顧客ニーズを正確に把握することができなかった場合、他社においてより画期的なコンセプトをもった商品・サービスが出現した場合、又はクラウド自体の需要が当社の予測を大きく下回る場合、当社グループの財政状態及び経営成績は悪影響を受ける可能性があります。 ③競合による業績への影響について 当社グループは不動産業界のニーズに合ったシステム・アプリケーションを開発し、不動産業界向けにクラウド・SaaSとして提供しております。第三者が新たに不動産業界の業務ノウハウに精通した技術者、営業担当者を集め、当社グループと同様の事業モデルを構築するには時間的、資金的な障壁があるものと考えておりますが、当社グループと同等のシステムを再構築することは技術的に不可能とは言い切れず、また、資金力、ブランド力を有する大手企業の参入や全く新しいコンセプト及び技術を活用した画期的なシステムを開発した企業が出現した場合には、当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があります。さらに、インターネット業界の技術革新や新規参入等により、競争が一層激化した場合、当社グループの事業、財政状態及び経営成績に悪影響を与える可能性があります。 ④技術革新への対応等について 当社グループはインターネット関連技術に基づいて事業を展開しておりますが、インターネット関連分野は、新技術の開発及びそれに基づく新サービスの導入が相次いで行われ、非常に変化の激しい業界となっております。このため、技術革新に対する当社の対応が遅れた場合、当社グループの競争力が低下する可能性があります。 ⑤不動産業界の動向について 当社グループは、不動産業界の顧客向けに不動産業務支援システム等のシステム・アプリケーションを開発しSaaSとして提供する事業を展開しており、販売先も不動産業界の顧客に集中している状況にあります。不動産業界の中でも賃貸仲介、賃貸管理、売買仲介等、それぞれの業態にあったサービスを提供しておりますが、不動産業界全般の景気や、不動産業界におけるシステム投資の状況によって、当社グループの財政状態及び経営成績は影響を受ける可能性があります。 また、今後において、不動産業界に対する規制環境の変化や業界各社の対応に何らかの変化が生じた場合には、当社グループの事業にも影響が生じる可能性があります。 ⑥法的規制について 現在、日本国内においてインターネットに関連する主要な法規制には電気通信事業法があります。当社は、顧客企業に対し「メール配信機能」を提供している事から、電気通信事業者の届出をしております。 その他、インターネット上の情報流通や電子商取引のあり方について現在も様々な議論がなされている段階であります。上記以外に当社が営む事業そのものを規制する法令はありませんが、今後、インターネットの利用者や関連するサービス及び事業者を規制対象とする法令等が制定されたり、既存の法令等の解釈が変更されたりした場合、当社グループの事業が制約される可能性があります。 また、不動産に関わる分野におけるインターネット上の情報流通や表示項目等が規制の対象になる可能性もあり、その場合には当社グループの事業が制約される可能性があります。 (2)当社のシステム等に係るリスクについて 当社では、ネットワークのセキュリティに関してしかるべき方策を施し、更には個人情報漏洩を含むサイバーリスクに対応する保険等に加入しておりますが、それらの対策を施してもコンピュータウィルス等の侵入やハッカー等による様々な妨害を原因とした損失発生の際に、それらをすべて補填できない場合があります。その場合、当社グループの事業、財政状態及び経営成績に悪影響を与える可能性があります。 ①顧客サービス用システムの不具合(バグ等)発生の可能性について 一般的に、高度なソフトウェアにおいては不具合発生を完全に排除することは不可能であると言われており、当社グループが提供するSaaSにおいても、各種不具合が発生する可能性があります。今後とも信頼度の高いシステムの開発に努め、また契約において原則として免責事項を定めてはいるものの、特にインターネットを通じて提供される当社のサービスに運用上支障をきたす致命的な不具合が発見され、その不具合を適切に解決できない場合、当社グループの信用、財政状態及び経営成績に悪影響を与える可能性があります。 ②自然災害、事故及びシステム等にかかるリスクについて 当社グループでは、顧客向けSaaS提供用のシステムインフラ基盤をIaaS環境上に構築、運用しております。当該IaaSについては外部IaaS事業者から調達しており、当該事業者が保守を行っておりますが、現時点において世界トップクラスの安定性・堅牢性を持つと考えられる事業者を選定しているものの、当該事業者の想定を超えるような地震・台風・津波又は火山活動等の自然災害や、事故・火災・テロ等により、設備の損壊や電力供給の制限等の不測の事態が発生した場合には、当社グループの事業活動に支障をきたす可能性があります。 なお、新型コロナウイルス感染症拡大に見られるような伝染病・感染症の世界的流行(パンデミック)によって業務遂行が阻害されるような事態が生じた場合であっても、当社グループの全従業員を対象とした在宅勤務(リモートワーク)の体制を構築済みであり、お客様からのお問い合わせ、サポートセンターに関しましても、従前と変わらないサービスレベルを維持できる体制が整っております。また、お客様へのご訪問やご商談につきましても、Web会議等の活用により、従前と変わらない営業活動を展開できる体制を整えております。 しかしながら、想定を超えるような流行により業務を適切に遂行できないような事態が発生した場合には、同様に当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ③特定の外部IaaS事業者への依存にかかるリスクについて 当連結会計年度末時点で当社SaaSのサービスインフラ基盤につきましては、主として米国Amazon社の提供するIaaSであるAWS(Amazon Web Services)上での運用を行っております。なお同社とは良好な関係を保っており、今後の契約関係も安定して継続する見込みでありますが、今後何らかの理由により、同社とのIaaS利用に関する契約の解消や、契約内容の重大な部分に変更がある場合などには、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 また同社とは米ドル建てでの取引を行っていることから、今後急激な為替変動があった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。なお為替リスクの低減手段につきましては、主として為替予約を中心としております。 ④ サイバー攻撃を受ける可能性について 当社グループが提供するSaaSにおいては、お客様の重要データをお預かりしていることから、情報セキュリティの確保を最重要課題の一つとして位置づけております。具体的には、社内環境とSaaS環境を完全に分断する「構造的分離」、多要素認証(MFA)等を徹底する「ゼロトラストアーキテクチャ」の採用、ウイルスの主要な感染経路を排除した「クラウドネイティブ」な通信方式の採用など、データを構造的に守る先進的なセキュリティ対策を講じております。さらに、情報セキュリティ規格(ISO/IEC 27001)、クラウドセキュリティ規格(ISO/IEC 27017)及びITサービスマネジメント規格(ISO/IEC 20000)の3つの国際認証を取得し、厳格な運用体制を維持しております。 しかしながら、昨今のサイバー攻撃は極めて巧妙化・複雑化しており、あらゆるセキュリティ対策を講じたとしても、未知の脆弱性を突いた攻撃、標的型メール、あるいは高度なソーシャルエンジニアリング等による不正アクセスやコンピュータウイルスの侵入等のリスクを完全に排除することは不可能です。 当社グループでは、これらサイバーリスクに対応する保険等に加入しておりますが、万が一、想定を超えるサイバー攻撃等により、システムの停止、データの損壊、あるいは重大な個人情報や機密情報の漏洩等の事態が発生した場合、被った損失や損害賠償、復旧費用等を当該保険のみですべて補填できない可能性があります。その結果、当社グループの社会的信用の失墜や、多額の財政的負担等により、当社グループの事業、財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3)情報セキュリティ管理について 当社グループは顧客向けに顧客情報管理システムを提供しており、そのシステムの運用を通じて蓄積される個人情報等の管理に関して、顧客から委託を受けております。また自社運営サイトを通じて、顧客情報を取得することがあります。当社グループでは、社内基準に従い個人情報をはじめとする顧客の重要情報を管理し、その情報の外部漏洩防止に関して、情報資産に対するセキュリティ管理、情報管理に関する従業員への教育、外部委託先との機密保持契約などを行い、また、当社においては2009年5月に情報セキュリティマネジメントシステムの国際標準規格である「ISO/IEC27001」認証を、並びに2017年9月にクラウドサービス情報セキュリティマネジメントシステムの国際標準規格である「ISO/IEC27017」認証を東京本社、大阪支店、福岡支店及び名古屋支店において取得しており、現時点までにおいて情報管理に関する重大な事故やトラブルの発生は認識しておりません。 しかし、これら顧客重要情報等が何らかの形で外部漏洩したり、不正使用されたりする可能性が完全に排除されているとは言えません。また、これらの事態に備え、個人情報漏洩を含むサイバーリスクに対応する保険等に加入しておりますが、全ての損失を完全に補填するものではありません。従いまして、これらの事態が起こった場合、当社グループへの損害賠償請求や当社の信用の低下等によって当社の財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。なお、当社グループは個人情報保護法における個人情報取扱事業者に該当しており、同法の適用を受けております。 (4)事業体制について ①人的資本の確保について 当社グループは、サービスの開発業務において自社開発を基本原則としております。今後においても、現在の事業領域を中心に事業拡大を図っていく方針であり、当社グループのサービス戦略及び開発戦略等の業務遂行にあたり専門的な知識・技術を有した優秀な人材の確保が必要となります。当社において、これらの人的資本を拡充できない場合は、当社グループの考えるスピードでの効率的な事業展開に支障をきたす可能性があります。 ②事業拡大に対する組織的な対応について 当社グループはまだ小規模な組織であり、内部管理体制もこれに応じたものになっております。今後、企業規模が拡大していくに従って、内部管理体制の更なる充実を図る方針でありますが、当社グループの事業拡大に即応して、適切かつ十分な組織対応が出来ない可能性があります。 今後の急速な事業拡大に備え、既存従業員の育成、採用活動による人員増強などの施策を講じるとともに、管理業務の効率化を図り、組織的効率を維持・向上させることが重要な課題となってまいります。これらの施策が計画どおりに進行しない場合、事業機会の逸失、業務品質の低下などを招き、当社グループの事業拡大及び事業運営に悪影響を与える可能性があります。 また、小規模な組織であるため、業務プロセスを特定の個人に依存している場合があります。今後、業務の定型化、形式化、代替人員の確保などを随時進める予定でありますが、特定の役職員に依存している業務の遂行が当該役職員の退職その他何らかの理由により困難になった場合、一時的に当社グループの業務運営に支障をきたす恐れがあります。 ③知的所有権に関する訴訟の可能性について 当社グループで開発・設計しているソフトウェアやプログラムは、いわゆる「公知の基礎技術」を改良又は組み合わせることにより当社が独自で開発・設計しておりますが、意図せずに第三者の知的所有権を侵害している可能性があります。特に「ビジネスモデル特許」については、米国等において既に一般化していることや今後国内においても当該特許の認定が進むと予想されることから、これら知的所有権等への対応の重要性は増大すると考えております。 現在のIT分野における技術の進歩やビジネス・アイデアの拡大のスピードは非常に速く、予想が困難であり、また、現在の特許制度のもとでは調査の限界もあるものと考えられます。 過去もしくは現時点におきましては、当社グループが第三者の知的所有権を侵害したことによる損害賠償等の訴訟が発生している事実はありませんが、今後、当社グループの事業分野で当社の認識していない特許等が成立していた場合、又は新たに成立し第三者の知的所有権を侵害した場合には、損害賠償やロイヤリティの支払い要求、差止請求等により、当社グループの事業に何らかの悪影響を及ぼす可能性があります。 (5)商標権の管理について 当社グループは、新たなサービスを開始する際には、サービスの名称等について商標の出願、登録を行うか、又は商標登録には馴染まない一般的な名称を使用する等、第三者の商標権を侵害しないように留意しております。 過去において提供したサービスの名称の一部においては、第三者が類似商標を登録している等の理由により、商標の登録が承認されていないもの、又は登録未申請のものがありますが、これらについては当社グループとして適切な対応を行っているものと認識しております。 過去もしくは現時点におきましては、当社グループが第三者の商標権を侵害したことによる損害賠償等の訴訟が発生している事実はありませんが、当社グループの調査内容が十分である保証はなく、当社グループの見解が常に法的に正当であるとは保証できません。万一、当社グループが第三者の商標権等の知的財産権を侵害していると認定され、その結果、損害賠償請求、差止請求などがなされた場合、又は、当該事項により当社の信用力が低下した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,594字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)当連結会計年度における経営成績の状況及び経営者の視点による分析・検討内容 連結業績概要   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   対前年同期 (千円)   (千円)   差額 (千円)   増減率 (%) 売上高   3,028,187   3,232,180   203,992   6.7 EBITDA(営業利益+減価償却費)   500,944   785,636   284,692   56.8 営業利益又は営業損失(△)   △37,275   229,453   266,729   - 経常利益又は経常損失(△)   △42,141   236,763   278,905   - 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△)   △39,536   151,183   190,719   - 当社グループは、「テクノロジーと心で、たくさんのいい生活を」というミッションの実現に向け、「心地いいくらしが循環する、社会のしくみをつくる」というビジョンを掲げております。 不動産市場における様々な課題を解決するSaaS(継続課金モデルのクラウドサービス)を核とし、最新のAI技術やデジタル活用を通じた業務プロセスの変革により、不動産市場のデジタルトランスフォーメーション(DX)を強力に支援する事業を展開しております。 不動産業界においては、深刻化する人手不足や相次ぐ法改正への対応に加え、サイバー攻撃への備えが喫緊の課題となっています。こうした背景から、AIエージェントによる省力化や、柔軟な課題解決を可能とするSaaS導入への関心は極めて高く、基幹業務システムの刷新に向けたIT投資は引き続き活発に推移しております。 当連結会計年度において、売上高は3,232,180千円(前年同期比6.7%増)となりました。主力事業であるサブスクリプション売上は、2,746,612千円(前年同期比7.5%増)と堅調に推移し、成長を牽引いたしました。顧客数は1,589法人(前年同月1,549法人)と着実な増加を維持するとともに、平均月額単価は約157,900円(前年同月比3.1%増)へと上昇しました。これは、既存顧客への追加サービス提供(クロスセル・アップセル)が順調に進展していることに加え、導入初期から利用規模の大きい高単価な新規顧客の獲得が継続していることによるものです。特に、解約率は極めて低い水準を達成しており、既存顧客の維持のみならず、顧客基盤内での収益拡大が加速する成長モデルを実現しております。 ソリューション売上については、SaaS導入支援プロジェクトとしてのデータモダナイゼーション等が着実に進捗しており、485,567千円(前年同期比2.6%増)と着実な増収基調を維持しております。 (※1)「当月のサブスクリプション売上高」を「当月のサブスクリプション顧客数」で除した数字で、100円未満を切り捨てております。 なお、売上高の内訳については下記のとおりであります。 品目詳細   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   対前年同期 売上高(千円)   構成割合(%)   売上高(千円)   構成割合(%)   差額(千円)   増減率(%) サブスクリプション(注)1   2,554,778   84.4   2,746,612   85.0   191,834   7.5 ソリューション(注)2   473,409   15.6   485,567   15.0   12,158   2.6 合計   3,028,187   100.0   3,232,180   100.0   203,992   6.7 (注)1. サブスクリプション:SaaSの月額利用料収入やSaaS導入後の運用支援契約に基づく経常的な収入など、解約の申し出がない限り毎月継続的に発生する収益であり、当社のMRR(Monthly Recurring Revenue、月間経常収益)であります。 2. ソリューション :SaaSの初期設定、スポットのシステム導入・運用支援、システムの受託開発、他社サービスの代理店販売・紹介料など、その他のサービスに係る収益であります。 利益面においては、当連結会計年度を通じて、AIの活用や業務プロセスの刷新を通じた生産性向上に注力いたしました。 売上原価につきましては、前期のプロダクト投資に伴う減価償却費が増加したものの、開発体制の内製化推進や外部委託の見直しにより、外注費が大幅に減少いたしました。 また、開発プロセスにおいては、①機動的なチーム編成(スモールチーム化)、②継続的デリバリの強化、③全体最適を実現するプロダクトマネジメントの強化及び投資の最適化を柱としたエンジニアリング組織の抜本的強化に取り組みました。 さらに、ソリューション売上を構成するデータモダナイゼーション業務の標準化を進めたことで、労働集約的な工程においても、事業拡大に伴うマンパワーへの依存度を段階的に低減させ、より生産性を重視した運営体制への移行を推進しております。 こうしたテクノロジー活用と業務刷新による効率化の結果、人員構成の最適化が進み、人件費および求人関連費が低減いたしました。以上の結果、売上原価は1,347,108千円(前年同期比5.9%減)となりました。 販売費及び一般管理費につきましては、期初に入社した新卒社員の育成・戦力化を優先し、将来の成長に向けたマーケティング投資等を継続した結果、1,655,618千円(前年同期比1.3%増)となりました。 以上の結果、EBITDAは785,636千円(前年同期比56.8%増)、営業利益は229,453千円(前年同期は37,275千円の営業損失)となり、大幅な黒字転換を達成いたしました。 また、米ドル建てでの取引に係る為替リスクの低減手段として為替予約を行っており、当連結会計年度における円安の影響で当該為替予約に係る為替差益が営業外収益として発生いたしました。その結果、経常利益は236,763千円(前年同期は42,141千円の経常損失)となりました。 なお、当社グループの開示上の報告セグメントは「クラウドソリューション事業」の単一セグメントであるため、セグメントの業績については記載を省略しております。 (2) 経営成績に重要な影響を与える要因及び客観的な指標の達成、進捗状況について 当社グループの経営成績は、様々な要因から影響を受けております。中でも経営成績に特に重要な影響を与える要因は、「顧客数」及び「平均月額単価」であります。「顧客数」及び「平均月額単価」が計画どおりに達成できない場合や新サービスの開始時期等が計画通りに進捗しなかった場合は、経営成績に悪影響を与える可能性があります。 なお、上記に記載した事項以外に、「1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」及び「3.事業等のリスク」に記載している事項も、経営成績に影響を与えるものとして考えられると見ております。 また、「1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載している中長期的な経営目標である指標としての「顧客数:5,000社」及び「顧客単価(月額):100,000円以上」の達成、進捗状況につきましては、前述の「4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)当連結会計年度における経営成績の状況及び経営者の視点による分析・検討内容」をご参照ください。 (3) 資本の財源及び資金の流動性についての経営者の視点による分析・検討内容 ①財政状態の分析 (ⅰ)資産 当連結会計年度末における資産合計は、2,669,675千円となり、前連結会計年度末から320,104千円の増加となりました。 流動資産の残高は860,130千円となり、前連結会計年度末から265,650千円の増加となりました。これは、主に現金及び預金の増加263,053千円等によるものであります。 また、固定資産の残高は1,809,544千円となり、前連結会計年度末から54,453千円の増加となりました。これは主に、ソフトウエアの増加55,289千円等によるものであります。 (ⅱ)負債 当連結会計年度末における負債合計は680,336千円となり、前連結会計年度末から203,427千円の増加となりました。 流動負債の残高は592,050千円となり、前連結会計年度末から117,921千円の増加となりました。主な増加要因は、短期借入金の増加68,640千円、未払法人税等の増加81,057千円等であります。主な減少要因は、前受金の減少59,974千円等であります。また、固定負債の残高は88,286千円となり、前連結会計年度末から85,506千円の増加となりました。主な増加要因は、手元資金の流動性維持のための長期借入金の増加85,600千円等であります。 (ⅲ)純資産 当連結会計年度末における純資産の残高は1,989,338千円となり、前連結会計年度末から116,676千円の増加となりました。これは、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による増加151,183千円、及び配当金実施に伴う利益剰余金の減少34,506千円等によるものであります。 ②キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度の現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末と比べて263,053千円増加し、608,602千円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりであります。 (ⅰ)営業活動によるキャッシュ・フロー 営業活動によるキャッシュ・フローは、760,154千円の増加(前年同期316,334千円の増加)となりました。主な収入の要因は、減価償却費556,182千円、税金等調整前当期純利益236,835千円等であります。主な支出の要因は、前受金の減少額59,974千円、売上債権の増加額56,342千円等であります。 (ⅱ)投資活動によるキャッシュ・フロー 投資活動によるキャッシュ・フローは、619,321千円の減少(前年同期676,506千円の減少)となりました。主な支出の要因は、SaaSの新規開発・機能拡充等に係る無形固定資産の取得による支出598,918千円、複数台のノートPC取得等に伴う有形固定資産の取得による支出18,986千円等であります。 (ⅲ)財務活動によるキャッシュ・フロー 財務活動によるキャッシュ・フローは、120,082千円の増加(前年同期34,294千円の減少)となりました。収入の要因は、手元資金の流動性維持のための長期借入れによる収入200,000千円等であります。支出の要因は、長期借入金の返済による支出45,760千円、配当金の支払額34,157千円等であります。 (ⅳ)資本の財源、資金の流動性等その他キャッシュ・フロー関連分析 当社グループの事業活動における資金需要の主なものとしましては、拡販サービスを始めとするクラウドサービスの開発に必要な資金であり、当該開発投資額につきましては原則として営業活動によるキャッシュ・フローから調達することを基本としておりますが、当連結会計年度におきましては手元資金の流動性維持のための長期借入れを行っております。これが資本の財源であります。 その他、資金の流動性等キャッシュ・フローに関連する指標は、次のとおりです。 2022年3月期   2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 自己資本比率(%)   78.2   77.9   76.6   79.7   74.5 時価ベースの自己資本比率(%)   125.9   149.3   166.0   143.0   144.2 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)   0.0   0.0   0.0   0.0   0.2 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   50,250.2   167,084.9   3,306,566.0   -   525.3 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い (注)1.各指標はいずれも連結ベースの財務数値により計算しております。 (注)2.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式総数(自己株式控除後)をベースに計算しております。 (注)3.キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを利用しております。 (注)4.有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 (4)生産、受注及び販売の実績 ① 生産実績 当社グループのクラウドソリューション事業における、システム・アプリケーションの受託開発、当社クラウド・SaaS導入/運用の支援等につきましては、請負契約の形態をとっており、「生産」という概念には適合しないため、記載しておりません。 ② 受注実績 当社グループのクラウドソリューション事業における、システム・アプリケーションの受託開発、当社クラウド・SaaS導入/運用の支援等につきましては、請負契約の形態をとっており、その受注実績は下記のとおりであります。 品目   受注高 (千円)   前年同期比 (%)   受注残高 (千円)   前年同期比 (%) システム・アプリケーションの受託開発、 当社クラウド・SaaS導入/運用の支援 等   510,618   158.8   197,618   277.9 ③ 販売実績 当連結会計年度のクラウドソリューション事業における販売実績を品目別に示すと、次のとおりであります。 品目   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) サブスクリプション (千円)   2,746,612   107.5 ソリューション (千円)   485,567   102.6 合計   3,232,180   106.7 (注)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、その割合が100分の10以上に該当する相手先がないため記載を省略しております。 (5)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。 特に、当社は、主力であるクラウド・SaaSの提供にあたり、サービス提供用のシステムを開発しており、収益獲得効果が確実なものについて資産計上しておりますが、マーケット状況の急激な変化等によりその効果が実現しない可能性があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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