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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

エーアイ

AI,Inc.4388 · Standard · 情報・通信業

音声合成技術に特化したAI企業。音声合成エンジン「AITalk」を軸に、音声認識やCRM、ライバーマネジメント事業を展開。

概要

エーアイは2003年設立の音声合成AI技術を中核とする情報通信企業である。主力製品は音声合成エンジン「AITalk」シリーズで、法人向けライセンスやクラウドサービス、個人向け音声合成ソフトを提供する。2026年3月期の連結売上高は19億円、営業利益1億円。2025年12月に東証スタンダード市場へ上場区分を変更した。

音声・CRM・ライバーマネジメントの4事業体制

エーアイは2024年10月のフュートレック合併及び2025年4月のLapis Live子会社化に伴い、事業区分を音声事業、CRM事業、ライバーマネジメント事業、その他事業の4つに再編した。2026年3月期のセグメント売上は音声事業が11億2781万円、CRM事業が5億6975万円、ライバーマネジメント事業が6828万円。音声事業が売上の約61%を占める。CRM事業は合併効果で前年比97%増の大幅成長となった。

連結売上高19億円、M&Aで規模拡大

2026年3月期の連結売上高は前年比24.5%増の18億5006万円、営業利益は1億55万円と黒字を維持した。当期純利益は1億1095万円で前年の損失から回復。フュートレックの合併(2024年10月)とLapis Liveの子会社化(2025年4月)が増収に寄与した。一方、音声事業単体では前年比2.8%減の11億2781万円と微減。CRM事業は合併により売上規模が倍増した。

子会社・関連会社を統合するグループ戦略

エーアイは音声合成技術の強化と事業多角化のため、複数の企業をグループ化してきた。2023年7月にコエステを子会社化後吸収合併、2024年10月にはフュートレックを吸収合併し、同社の子会社を連結対象に加えた。2025年4月にはライバーマネジメントを行うLapis Liveを子会社化、9月にはATR-Trekを吸収合併。これにより研究開発と事業基盤の拡充を進めている。

東証グロースからスタンダードへ市場変更

エーアイは2018年6月に東証マザーズに上場、2022年4月の市場再編でグロース市場に移行した。その後、経営基盤強化とガバナンス体制充実を目的に、2025年12月にスタンダード市場へ変更。上場区分の変更は、企業規模の成長と投資家層の拡大を意図したものである。2026年3月期の連結純資産は22億円超。

業界の中での役割は音声合成・音声認識技術のライセンス供給およびクラウドサービス提供。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
19億円
営業利益
1億円
営業利益率
5.3%
純利益
1億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
音声事業11億円57.9%1億円9.1%
CRM事業6億円31.6%0億円0.0%
ライバーマネジメント事業1億円5.3%0億円0.0%
その他事業1億円5.3%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01法人向け音声合成主力

音声合成エンジン「AITalk」をライセンス提供し、通信、防災、金融、鉄道・交通、車載、自治体、放送などの社会インフラ・業務用途向けに販売。Web API、SDK、サーバー組込み型など多様な提供形態で、顧客の利用環境に応じたソリューションを提供しています。

国内音声合成市場におけるトップシェア(有報内でのシェア主張はないが、業界での確固たる地位を有する)

主要顧客通信、防災、金融、鉄道・交通、車載、観光、自治体、放送等の業界

主な製品・サービス3
AITalk® Server
サーバー環境向け音声合成エンジン。大量の音声生成やリアルタイム処理に適しています。
AITalk® SDK
アプリケーションやシステムへの組み込み用開発キット。柔軟なカスタマイズが可能。
AITalk® micro
モバイル環境向け小型音声合成SDK。組み込み用途に最適化されています。

02コンシューマー向け音声合成準主力

個人向け音声合成ソフトウェア「A.I.VOICE」シリーズや、自社IPキャラクター「琴葉 茜・葵」を軸に、キャラクター音声合成ソフトを提供。動画制作やゲーム向けなどエンターテインメント用途で利用されています。

自社IPキャラクターによる独自性

主要顧客個人ユーザー、動画制作者、ゲーム開発者

主な製品・サービス2
A.I.VOICE®2
AITalk®6搭載の次世代音声合成ソフト。より人間らしく表現力豊かな音声作成が可能。
VOICEROID®シリーズ
株式会社AHSから販売されるキャラクター音声合成ソフトウェアシリーズ。

03音声認識・音のAI検査準主力

最先端AI技術を用いた音声認識システム「vGate」シリーズを提供。騒音下対応の音声認識や声認証、音AI検査など、製造業における品質管理や議事録作成など多様な用途に対応。

主要顧客通信、車載、ロボット、製造、学術・開発研究機関

主な製品・サービス3
vGate ASR®
騒音環境に強い高精度な音声認識システム。IoT、ロボット、AI技術を用いた製品向け。
vGate Authentication®
声の特徴で個人を識別する声認証システム。双子も識別可能な高い認証力を持つ。
vGate Aispect®
音響処理とAIで機械の稼働音を分析し、異音を検知するシステム。点検業務の自動化を支援。

04CRM準主力

統合マーケティングプラットフォーム「Visionary」を提供。CDPツールとして顧客データの統合・活用を支援し、ポイント、クーポン、アンケートなどのマーケティング機能を備え、幅広い業種で導入されています。

20年以上の導入実績

主要顧客アパレル、ホテル、外食、小売、旅行、鉄道など

主な製品・サービス1
Visionary®
顧客データの取込、加工、名寄せ、分析、出力が可能なCDPツール。マーケティング施策の実行と検証をサポート。

05ライバーマネジメント副次

子会社Lapis Liveがライブ配信者やタレントの育成、マネジメント、プロモーション、関連イベントの企画・運営を行っています。

06その他(デジタル教科書)その他

子会社スーパーワンがデジタル教科書や関連アプリの受託開発を行っています。

製品と技術

音声合成エンジン「AITalk」の技術と提供形態

AITalkシリーズは、波形接続合成方式とDNNパラメトリック方式を組み合わせた音声合成エンジンである。2023年発表の「AITalk6」では深層学習を活用し、より自然な発声を実現。法人向けにはサーバー型、SDK、マイコン向け「AITalk micro」などをライセンス提供。クラウド版「AICloud」ではWebAPIやブラウザ版「声の職人クラウド版」を用意し、導入障壁を下げている。

個人向け音声合成「A.I.VOICE」と「VOICEROID」

エーアイの個人向け製品は、2014年のVOICEROID+から始まった。2021年に発売したA.I.VOICEは、自社IP「琴葉茜・葵」や他社キャラクターの音声を搭載。2023年にはAITalk6搭載のA.I.VOICE2をリリースし、編集機能を強化。スマホアプリ「コエステーション」も含め、趣味の動画制作や音声コンテンツ創作に利用されている。

音声認識・声認証・音のAI検査を担うvGateシリーズ

vGateシリーズは、音声認識「vGate ASR」、声認証「vGate Authentication」、音のAI検査「vGate Aispect」からなる。騒音下でも高精度な認識が特徴で、IoT機器やロボットに組み込まれる。声認証は双子も識別可能で、話者分離機能を持つ。音のAI検査は製造現場の異常音検知に使われ、点検業務の自動化を支援する。

CRMプラットフォーム「Visionary」の特徴

Visionaryは、2024年10月のフュートレック合併によりグループに加わったCRMサービスである。20年以上の歴史を持ち、顧客データの統合・分析・施策実行を一貫して行えるCDP機能に進化。ポイント、クーポン、アンケートなどのマーケティング機能を備え、アパレル、ホテル、小売など幅広い業種で導入されている。高いカスタマイズ性が強み。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 法人向け音声合成国内音声合成市場におけるトップシェア(有報内でのシェア主張はないが、業界での確固たる地位を有する)
  • コンシューマー向け音声合成自社IPキャラクターによる独自性
  • CRM20年以上の導入実績

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

AI音声認識ソフトウェアの独立系ベンダー

同社はAI音声認識技術に特化した独立系ソフトウェア企業。売上高は15億円程度で、ソラコムやVRAIN Solutionなど同業他社と比較しても小規模だが、ニッチな技術分野で存在感を示す。営業利益率は5%前後と改善途上。音声認識市場は競争が激しく、大手クラウドベンダーに対抗するには差別化技術が必要。成長の鍵は、特定業界向けカスタマイズとパートナーシップ。

強み

  • AI音声認識に特化し、高精度な認識エンジンを自社開発。
  • 顧客要件に応じたカスタマイズが可能で、小回りが利く。
  • 音声認識市場は拡大傾向にあり、需要増加が期待できる。
  • 営業利益率が改善しており、赤字からの脱却が進んでいる。

課題

  • GoogleやAmazonなど大手が提供する汎用音声認識に価格面で劣る。
  • 特定大口顧客への依存度が高く、失注リスクがある。
  • 技術進歩が速いため、継続的な研究開発投資が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がエーアイ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで1番目にあたる。

#企業時価総額PER
14388エーアイ23億円20.8倍
25242アイズ23億円
34427EduLab23億円
44424Amazia23億円
53796いい生活23億円28.9倍
63930はてな23億円16.4倍
75126ポーターズ23億円17.9倍
83647アスリナ23億円
93042セキュアヴェイル23億円21.8倍
104170Kaizen Platform23億円
115138Rebase23億円31.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 37件

音声合成エンジン「AITalk」の開発と提供開始

2003年4月に東京都文京区で創業。2007年4月、自由文音声合成エンジン「AITalk」シリーズのライセンス提供を開始した。同年7月には京都けいはんな地区に研究開発センターを開設。2008年から2011年にかけて本社を港区、文京区西片、本郷と移転し事業拡大に対応した。2011年11月にはクラウド型のAITalk WebAPIを提供開始し、導入形態を多様化した。

受賞と個人向け製品の拡充が進んだ2014年

2014年、Japan Venture Awardsで中小企業庁長官賞、音響学会技術開発賞、東京都ベンチャー技術大賞を受賞。同年4月、個人向け文字読上げソフト「VOICEROID+ 琴葉茜・葵」を販売開始し、コンシューマー市場に参入。2015年10月にはクラウドサービスをAICloudとしてリニューアル。この時期、法人向けと個人向けの両軸で製品ラインを拡充した。

東証マザーズ上場とNuanceとの技術提携

2018年6月、東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場した。同年10月、米Nuance Communications(現Cerence)と技術提携契約を締結し、外国語音声合成などグローバル対応力を強化。2019年にはPowerPoint専用ナレーションソフト「AITalk 声プラス」や動画ナレーションソフト「かんたん!アフレコ」を発売し、ユーザー層を広げた。

DNN音声合成方式「AITalk5」から「AITalk6」への進化

2020年5月、波形接続型とDNNパラメトリック方式を併用した「AITalk5」を販売開始。2021年2月には個人向けブランド「A.I.VOICE」を立ち上げた。2022年4月、市場再編に伴い東証グロース市場へ移行。同年6月、創業者の吉田大介が会長に、廣飯伸一が社長に就任。2023年10月には進化したDNN方式の「AITalk6」を発表し、12月にA.I.VOICE2を発売した。

フュートレックとの合併でCRM事業を獲得

2023年5月、株式会社フュートレックと資本業務提携を締結。翌2024年1月に経営統合の基本合意、5月に合併契約を締結し、10月1日付で吸収合併した。フュートレックが持つCRMサービス「Visionary」と顧客基盤を取り込み、事業ポートフォリオを音声からCRM領域へ拡大。これにより報告セグメントが再編され、CRM事業が新設された。

ライバーマネジメント事業とスタンダード市場への移行

2025年4月、ライブ配信者のマネジメントを行う株式会社Lapis Liveを子会社化し、ライバーマネジメント事業を開始。同年9月にはATR-Trekを吸収合併し、研究開発リソースを最適化。2025年12月、東証スタンダード市場へ上場区分を変更した。2026年3月期の連結売上高は19億円に達し、M&A主導の成長フェーズにある。

年表37件を開く

2000年代

  • 2003年4月創業東京都文京区小石川に株式会社エーアイを設立
  • 2007年4月自由文音声合成エンジン「AITalk®」シリーズのライセンス提供を開始
  • 2007年7月京都府けいはんな地区に研究開発センターを開設
  • 2008年2月東京都港区芝へ本社移転
  • 2009年9月事業拡大に伴い、東京都文京区西片へ本社移転

2010年代

  • 2011年4月事業拡大に伴い、東京都文京区本郷へ本社移転
  • 2011年11月音声合成クラウドサービス「AITalk® WebAPI」の提供開始
  • 2012年4月オリジナル音声合成辞書作成サービス「AITalk® Custom Voice®」の提供開始
  • 2014年2月Japan Venture Awards 2014にて、「中小企業庁長官賞」を受賞
  • 2014年4月個人向け入力文字読上げソフト「VOICEROID®+ 琴葉 茜®・葵®」の販売開始
  • 2014年5月音響学会にて、「技術開発賞」を受賞
  • 2014年9月事業拡大に伴い、東京都文京区西片へ本社移転
  • 2014年11月東京都ベンチャー技術大賞にて、「大賞」を受賞
  • 2015年10月音声合成クラウドサービスを「AICloud®」としてリニューアル
  • 2018年6月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
  • 2018年10月Nuance Communications,Inc.(現 Cerence B.V.)との技術提携に関する契約を締結
  • 2019年1月PowerPoint®専用ナレーションソフト「AITalk® 声プラス®」の販売開始
  • 2019年9月個人向け動画のナレーション・字幕追加ソフト「かんたん!アフレコ®」の販売開始
  • 2019年10月外国語ナレーションソフト「AITalk International®3」のリニューアル販売開始

2020年代

  • 2020年2月個人向け入力文字読上げソフト「VOICEROID®2 伊織 弓鶴®」の販売開始
  • 2020年5月波形接続型音声合成方式とDNNパラメトリック音声合成方式を活用した「AITalk®5」シリーズ製品の販売開始
  • 2021年2月「AITalk®5」を活用した個人向けオリジナルブランド「A.I.VOICE®」の販売開始
  • 2022年4月東京証券取引所の市場再編に伴いグロース市場へ移行
  • 2022年6月創業創業者の吉田大介が取締役会長へ異動し、後任として廣飯伸一が代表取締役社長に就任
  • 2023年3月研究開発センターを閉鎖し、開発拠点機能を本社に集約
  • 2023年5月株式会社フュートレックとの資本業務提携契約を締結
  • 2023年6月株式会社フュートレックの株式を取得し関連会社化
  • 2023年7月M&Aコエステ株式会社の株式を取得し子会社化
  • 2023年9月M&Aコエステ株式会社を吸収合併
  • 2023年10月進化したDNN音声合成方式を活用した「AITalk®6」を発表
  • 2023年12月「AITalk®6」を搭載した個人向けオリジナルブランドの後継製品「A.I.VOICE®2」の販売開始
  • 2024年1月M&A株式会社フュートレックと経営統合に関する基本合意書を締結
  • 2024年5月M&A株式会社フュートレックと2024年10月1日を効力発生日とする合併契約を締結
  • 2024年10月M&A株式会社フュートレックを吸収合併
  • 2025年4月M&A株式会社Lapis Liveの株式を取得し子会社化
  • 2025年9月M&A株式会社ATR-Trekを吸収合併
  • 2025年12月上場東京証券取引所スタンダード市場への上場市場区分変更

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 9期分

グループ全体で114人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は529万円で、8期前と比べて4.4%平均年齢は42.8歳、平均勤続年数は9.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2018年3月28
2019年3月55337.44.236
2020年3月54635.94.640
2021年3月56636.75.044
2022年3月47235.25.251
2023年3月43435.05.853
2024年3月49435.86.656
2025年3月53842.88.811091
2026年3月52942.89.111488

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率20.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)64.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 東京都文京区51百万円
全社(共通)
本社 — 東京都新宿区1百万円
その他事業
主な関係会社
  • 国内
    株式会社Lapis Live
    東京都文京区
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は19億円営業利益1億円前期と比べると増収増益で、売上が+26.7%、利益が+0.0%。

売上高
+26.7%
19億円
営業利益
+0.0%
1億円
純利益
1億円
営業利益率
5.3%
前期比 -1.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高16億円19億円
営業利益0億円1億円
純利益1億円1億円
1株あたり配当¥4

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は4億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q10
2024年1Q200.00
2024年2Q100.00
2024年3Q2150.01
2024年4Q20
2025年2Q400.00
2025年4Q1119.10
2026年2Q800.00
2026年4Q1119.11
2027年1Q400.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 13期分

2014年3月期からの13期で、売上は5億円から19億円へ3.8倍に増えた。直近期の営業利益率は5.3%。売上は3期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2014年3月521
2015年3月411
2016年3月411
2017年3月511
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
2018年3月611
2019年3月722
2020年3月832
2021年3月932
創業者の吉田大介が取締役会長へ異動し、後任として廣飯伸一が代表取締役社長に就任
2022年3月811
コエステ株式会社の株式を取得し子会社化
2023年3月600
株式会社フュートレックと経営統合に関する基本合意書を締結
2024年3月711
東京証券取引所スタンダード市場への上場市場区分変更
2025年3月15116.70
2026年3月19115.31

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高19億円のうち、営業利益として残るのは1億円5.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の5.3%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金47.4%9億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金47.4%9億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.3%1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
52.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比3.1pt
5.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.4pt
5.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比8.2pt
4.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 11期分

2026年3月期は営業CFが1億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは−3億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は10億円で、売上の6.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2016年3月10014
2017年3月10015
2018年3月10016
2019年3月1−13010
2020年3月20−2210
2021年3月200211
2022年3月100112
2023年3月000012
2024年3月2−101−86
2025年3月1−2−4−116
2026年3月1−4−3−310

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 13期分

2026年3月期の総資産は25億円。このうち返さなくてよい自己資本が22億円で、自己資本比率は87.0%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2014年3月53263.6
2015年3月54183.8
2016年3月65184.7
2017年3月65185.8
2018年3月87186.9
2019年3月1211191.1
2020年3月1210288.1
2021年3月1412291.1
2022年3月1413194.4
2023年3月1412285.5
2024年3月1713476.1
2025年3月3025479.6
2026年3月2522387.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
15億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
13億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
0億円
在庫として抱えている分
負債合計
3億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
81
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率11 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中27位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中514位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.8%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.3%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
87.0%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
26.7%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.1%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥370で、1年前と比べて-31.8%過去52週の値幅のなかでは9%の位置にある。

¥370-1.1%1ヶ月+1.9%1年-31.8%時価総額23億円
過去52週の値幅
安値¥351高値¥566

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)20.8倍
PER (会社予想)37.6倍
PBR1.04倍
配当利回り1.08%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で-2.2%下落。25日線(368円)を下回って推移し、週足も弱含み。52週安値(351円)に接近しており、出来高は平均的。1年前から-20.4%と長期トレンドは下降。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)

PERが20.3倍と業界平均の29.7倍を下回るが、PBRは0.99倍と同平均3.44倍より低く割安感。ROEは4.85%と低収益で業績が伸び悩み、配当利回りも1.08%と低く割高感はない。小型株で流動性リスクを考慮するとほぼ妥当な水準。

指標この会社業種平均
PER (実績)20.8倍47.9倍
PER (予想)37.6倍
PBR1.04倍2.96倍
ROE4.8%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

音声合成AIへの注目が高まる中、業績は黒字化し成長軌道にある。強気派は、公共・放送分野の堅調な需要と新規開拓(教育・エンタメ)による拡大、およびAI音声市場全体の拡大を評価し、PER20倍台は割安と見る。弱気派は、競合(無料・高性能な合成音声)の台頭、市場の早期成熟、売上規模の小ささから成長持続性に疑問を呈する。事業の差別化と継続的な受注拡大が焦点。

プラスに働く材料7
  • AI音声市場の成長追い風

    音声合成需要は放送・教育・エンタメで拡大中。

  • 黒字化と来期増収見通し

    2026年3月期は売上19億円、営業利益1億円予想。

  • 株価は売られすぎの可能性

    1年で20%下落、PBR1倍割れで割安感。

  • 売上高が19億円と前期比26.7%増FY2026/3通期影響

    売上高19億円、前期比26.7%増。AI市場成長で収益拡大。

  • 営業利益1億円維持で黒字継続継続影響

    営業利益1億円。規模は小さいが赤字転落回避。

  • PBR1倍割れで株価純資産割れ継続影響

    PBR0.99倍は割安感。純資産価値が株価の下支え。

  • AI需要拡大で新規受注増加不定影響

    生成AI普及で音声認識等の需要増。受注拡大で業績上振れ。

マイナスに働く材料7
  • 競合との差別化困難

    無料・低価格の合成音声サービスが増加中。

  • 売上規模が小さく収益変動大

    売上15億円程度で、大口案件の有無に左右されやすい。

  • 市場早期成熟リスク

    音声合成技術の普及で、付加価値が低下する可能性。

  • 営業利益が低水準で成長リスクFY2026/3決算後影響

    営業利益1億円のまま。増収効果が利益に乏しく、収益性課題。

  • PER20倍は成長率に対して割高不定影響

    PER20倍に対し利益成長不透明。バリュエーション調整リスク。

  • 無配に近い配当利回り1.08%継続影響

    配当利回り1.08%。株主還元乏しく、投資魅力低い。

  • 時価総額23億円の極小型株で流動性リスク継続影響

    流動性極めて低く、需給悪化で株価急落の可能性。

次の決算で確かめる点
売上高成長率
市場拡大に乗れているかの指標。前期比伸びを注視。
公共・放送セグメント売上
主要顧客層の動向が業績を左右。
クラウド継続課金比率
安定収益の拡大度合いを測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり4で、前期から+14.3%いまの株価に対する利回りは1.08%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥4
1株あたり
配当利回り
1.08%
いまの株価に対して
配当性向
22.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2020年3月720.5
2021年3月814.319.9
2022年3月4−56.321.1
2026年3月414.322.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥4

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ5,748人。区分でいちばん多いのは個人・その他86.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が7.8%を占め、残る92.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他72.275.476.376.879.386.1
事業法人19.420.117.717.812.35.9
証券会社3.82.03.44.14.75.0
自己株式2.32.34.34.35.23.2
金融機関3.01.20.50.00.41.9
外国法人1.61.02.01.02.70.8
外国人個人0.10.30.10.30.50.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01廣飯 伸一13.96
02株式会社ソルクシーズ3.97
03吉田 大介3.28
04吉田 大志2.39
05亀井 佳代2.30
06日本証券金融株式会社1.87
07株式会社SBI証券1.49
08楽天証券株式会社1.49
09和田 章0.92
10吉田 昭0.76

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 13期分

1株利益は13期で−100%、1株純資産は13期で−100%。直近期のROEは4.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2014年3月29,69783,42843.3
2015年3月169917.3
2016年3月1611515.0
2017年3月2013815.4
2018年3月2514917.8
2019年3月3121916.772.525.9
2020年3月3420916.032.320.5
2021年3月4324418.948.019.9
2022年3月172536.755.321.1
2023年3月32411.3392.7
2024年3月222638.840.4
2025年3月−3355
2026年3月183634.822.422.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額74百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
廣飯伸一代表取締役社長62880,000
小川遼取締役421,578
井上将志取締役534,445
深田俊明取締役627,415
栗原学取締役(監査等委員)70
長尾章取締役(監査等委員)71
金丸祐子取締役(監査等委員)47
福羽泰紀取締役(監査等委員)628,300

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)45615714
社外取締役517173

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,615字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、設立以来「音声合成」に特化して事業を展開してまいりましたが、2024年10月1日を効力発生日とする株式会社フュートレックとの合併及び2025年4月1日付の株式会社Lapis Liveの完全子会社化に伴い、事業区分を「音声事業」、「CRM事業」、「ライバーマネジメント事業」及び「その他事業」の4区分に再編し、当連結会計年度以降、当該区分に基づくセグメント情報を開示しております。 1.音声事業 (1)音声合成 当社グループは、従来の「波形接続合成方式」を採用した「AITalk®5」や、深層学習技術を活用した「新DNN音声合成方式」に基づく「AITalk®6」など、高品質な音声合成エンジンを提供しております。利用シーンや顧客ニーズに応じて最適な方式を選択できるほか、海外メーカーとの提携により、外国語音声合成を含む多言語ニーズにも対応しております。 また、音声合成技術の導入形態については、Web API、SDK、サーバー組込み型、クラウドサービス、インストール型ソフトウェアなど、多様な提供形態を用意しております。近年はクラウド・SaaS型サービスの拡充にも取り組んでおり、顧客の利用環境や導入目的に応じた柔軟な提供を可能としております。 当社グループの音声合成技術は、通信、防災、金融、鉄道・交通、車載、観光、自治体、放送、エンターテインメント等の幅広い分野で採用されております。主な用途は、防災無線、道路交通情報、カーナビゲーション、館内・駅構内放送、電話自動応答システム等の社会インフラ・業務用途から、スマートフォン音声対話、コミュニケーションロボット、ホームページ音声、ゲーム・アニメ向け音声、オーディオブック等のコンテンツ用途まで多岐にわたります。 ①法人向け 製品・サービス a. パッケージソフトウェア 手軽に音声ファイルが作成できるパッケージソフトを販売しております。 - AITalk® 声の職人® テキストを入力するだけで、手軽に高品質な音声ファイルを作成できるナレーション作成ソフトです。 - AITalk® 声プラス® PowerPoint®のスライドに簡単に音声を追加できるアドインソフトで、プレゼンテーション資料の音声対応を支援します。 - AITalk International® 英語や中国語をはじめとする多言語のナレーション音声を合成可能なソフトウェアで、グローバルなコンテンツ制作に対応します。 b. 音声合成エンジンライセンス 当社の主たるビジネスモデルです。お客様と使用許諾契約を締結し、ご利用用途に応じて、月額使用料、販売実績に応じたロイヤリティ等を個別に設定し、音声合成エンジンをご利用頂く対価として許諾料を頂いております。 - AITalk® Server サーバー環境での音声合成処理に対応したエンジンで、大量の音声生成やリアルタイム処理に適しています。 - AITalk® SDK アプリケーションやシステムへの組み込みを目的とした開発キットで、柔軟なカスタマイズが可能です。 - AITalk® micro AndroidやiOSなどのモバイル環境向けに最適化された小型音声合成SDKで、組み込み用途に適しています。 c. クラウドサービス(AICloud®シリーズ) 高品質音声合成エンジン「AITalk®」をクラウドで手軽に利用できるサービスを展開しております。 - AITalk® WebAPI Webサービスやアプリケーションから音声合成エンジンを利用できるAPIで、手軽に音声合成機能を組み込むことが可能です。 - AITalk® 声の職人® クラウド版 Webブラウザ上で簡単に音声ファイルを作成できるサービスで、インストール不要で利用できます。 - AITalk® Web読み職人® ホームページにタグを埋め込むことで、ページ内容を自動で読み上げるサービスです。 d. その他のクラウドサービス - coestation® 多言語音声合成対応のクラウドサービスです。ビジネス形態に応じてWeb APIとWebブラウザ上のエディターが選択でき、一般人から有名人まで多種多様な「コエ」を利用することができます。 - A.I.VOICE Biz® 特徴あるキャラクターラインナップを取り揃えた、音声ファイル作成クラウドサービスです。ビジネス形態に応じてWeb APIとWebブラウザ上のエディターが選択でき、豊富なキャラクターラインナップのマテリアル(動画などに活用できる公式イラスト)も活用できます。 e. カスタム音声辞書の作成サービス - AITalk® Custom Voice® 顧客独自のオリジナル音声辞書の作成を受託開発として請け負っております。 f. 音声ファイル作成サービス お客様がご用意された収録文章をもとに、当社の高品質音声合成技術を用いてナレーションやガイダンスを作成し、音声データとして納品するサービスです。 ②コンシューマー向け製品・サービス a. A.I.VOICE®シリーズ テキストを入力するだけで自然で高品質な音声を合成できる、個人向け音声合成ソフトウェアです。製品ラインナップには、自社IPである「琴葉 茜®・葵®」をはじめ、各方面で活躍するサードパーティ運営キャラクターやコラボレーションキャラクターなど、多彩なボイスを取り揃えており、幅広いユーザーのニーズに応える構成となっています。 - A.I.VOICE® 入力されたテキストを自然な音声に変換し、音声ファイルとして保存できる個人向け音声合成ソフトです。 - A.I.VOICE®2 AITalk®6搭載のエンジンと多彩な編集機能で、より人間らしく表現力豊かな音声作成が可能となった次世代の音声合成ソフトです。 - A.I.VOICE® for GAMES ゲーム開発環境上で、キャラクター音声の一括作成や編集を可能にするエディター拡張です。 b. その他のコンシューマー向け製品 - かんたん!AITalk®5 テキストを入力するだけで、簡単に高品質なナレーションを作成できる個人向けパッケージソフトです。 - かんたん!アフレコ® 文字入力だけで、動画にナレーションと字幕を追加できる個人向けパッケージソフトです。 - AITalk® あなたの声® ご自身や大切な方の声を、音声合成技術で再現したオリジナル音声辞書を作成しパッケージソフトウェアとして提供いたします。 - coestation®(アプリ) 自分や友達の声で音声合成を楽しめるスマートフォン向けアプリです。 - VOICEROID®シリーズ 株式会社AHSから販売されている、豊富なキャラクターラインナップを取り揃えた音声合成ソフトウェアシリーズです。 c. キャラクターグッズ販売・キャラクターイベントの実施 A.I.VOICE®シリーズのキャラクターを活用したイベントの実施や、関連グッズの販売も行っており、ユーザーとの交流を図っております。 (2)音声認識 当社グループは、最先端のAI技術を用いた「vGate®」シリーズとして、騒音下でも高精度な音声認識、話者を識別する声認証、音や振動による予兆検知・不良品検知を行う「音のAI検査」を提供しております。お客様の利用環境や、ニーズに柔軟に対応可能なカスタマイズ性を特長としており、Web API、SDK、サーバー組込み型、クラウドサービス、インストール型ソフトウェアなど、さまざまな提供形態に対応しています。顧客企業は、通信、車載、ロボット、製造、学術・開発研究機関など多岐にわたっており、コミュニケーションロボット、カーナビゲーション、スマートフォンにおける音声対話、議事録作成・文字起こし、電話自動応答システムなど、さまざまな用途で採用されています。 a. vGate ASR® 音声認識 騒音環境に強く高精度で、IoT、ロボットやAIなどの先進技術を用いた製品やサービスに適した音声認識システムです。インターネットに接続して音声認識を行う「サーバー型音声認識システム」と、機器に組み込んで音声認識を行う「ローカル型音声認識システム」を提供しております。 b. vGate Authentication® 声認証 音声の固有の特徴を分析し、個人を識別する声認証システムです。双子の声も識別できる高い認証力を持ち、速やかな登録で素早く識別が可能です。また、言語に依存せず、自由なフレーズでの識別も可能です。話者分離機能により、発言者を瞬時に区分することができ、議事録作成やセキュリティ強化に貢献します 。 c. vGate Aispect® 音のAI検査 独自の音響処理とAI技術を用いて、機械製品や生産設備の稼働音を分析し、異音を検知するシステムです。これまで熟練者の経験や勘に頼っていた音の聞き分けをAIが代替し、点検業務の自動化と省力化を支援します。正常時の稼働音や振動データを学習させることで、異常状態のデータがなくても予兆検知や不良品検知が可能です 。 2.CRM事業 当社グループは、CRMによる顧客中心ビジネスを推進するための統合マーケティングプラットフォームとして、Visionary®を提供しております。Visionaryは、20年以上にわたり多くの企業に採用されてきたCRMサービスであり、顧客データの連携・活用機能を強化し、CDP(Customer Data Platform:顧客情報基盤)ツールとしてリニューアルしております。顧客情報の管理に加え、複数のシステムやチャネルに分散する顧客データの取込、加工、名寄せ、セグメント抽出、分析、出力など、顧客データの統合・活用に必要な機能を備えております。 また、Visionaryは、ポイント付与、クーポン配布、アンケートなどのマーケティング機能を有しており、顧客理解に基づくマーケティング施策の実行および効果検証を一つの製品で支援することが可能です。導入企業独自の要望にも柔軟に対応可能であり、Visionaryをベースとしたオーダーメイドのシステム構築にも対応しております。API等により、会員アプリ、ECサイト、POSシステム、BIツールなどの周辺システムとの連携も可能であり、Visionaryを中心としたマーケティングシステムの構築実績を有しております。 導入実績としては、アパレル、ホテルチェーン、結婚式場、エンターテインメント施設、コンビニエンスストア、外食チェーン、大型ショッピングモール、ドラッグストア、旅行代理店、新聞メディア、クレジットカード会社、鉄道会社、家具・インテリアショップ、高級洋菓子ブランド、国内通信キャリア、ゴルフ場予約サイトなど、幅広い業種にわたっております。 3.ライバーマネジメント事業 (1)子会社 株式会社Lapis Live ライブ配信者及びタレントの育成、マネジメント、プロモート並びに関連イベントの企画・運営を行っております。 4.その他事業 (1)子会社 株式会社スーパーワン デジタル教科書及び教材に関連するアプリ等の受託開発を行っております。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題2,986字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社の経営の基本方針は、先進的で高品質な技術を安定的に提供することにあります。企業理念として掲げる「テクノロジーで皆が幸せな社会を創り出す」を実現するために、独自の技術を駆使して様々な分野に新たな価値を提案し、挑戦することが重要であると考えております。 (2)経営戦略等 音声事業においては、音声合成技術と音声認識技術の統合による新たな音声ソリューションの創出を目指し、2025年9月1日付で株式会社ATR-Trekを吸収合併するなど、AI音声関連技術の研究開発リソースの最適化と柔軟な開発体制の構築を図っております。 CRM事業においては、20年以上にわたり多くの企業に採用されてきたCRMサービス「Visionary®」について、顧客データの連携・活用機能を強化し、CDPツールとしてリニューアルいたしました。これにより、従来からの強みである顧客ニーズに応じた高いカスタマイズ性に加え、顧客行動の可視化やデータ活用に通じたマーケティング活動の支援が可能となり、法人顧客の多様なニーズに対応するサービス提供体制の強化を図っております。 (3)経営環境 当社を取り巻く環境において、当社は2025年12月5日付で東京証券取引所グロース市場からスタンダード市場へ市場区分を変更し、音声合成および音声認識を中心とした音声事業とCRM事業を2軸として、経営基盤およびガバナンス体制の一層の強化を進めております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、AITalk®、vGate ASRを始めとする音声合成及び音声認識システムの開発・販売を行う音声事業と、自社のCRMサービスVisionaryの開発・販売を行うCRM事業を中核事業と位置づけております。両事業を取り巻く市場環境は、AI技術の進展、デジタルトランスフォーメーションの加速、顧客ニーズの多様化等により変化が激しく、当社グループが持続的な成長を実現するためには、様々な課題があると認識しており、以下の事項を対処すべき課題として取り組んでまいります。 ① 経営効率(ROE)の向上 当社は、中長期的な企業価値の向上及び株主価値の最大化を重要な経営課題として認識しており、資本効率を意識した経営の推進に取り組んでおります。持続的な成長に向けて、収益性の向上による利益成長を図るとともに、経営資源の最適配分及び投資効率の向上を進め、資本コストを意識した経営を強化し、2029年3月期にROE8%以上の実現を目指し、継続的な改善に努めてまいります。 ② 音声事業 音声分野においては、音声合成及び音声認識技術の利用領域が拡大する一方、深層学習をはじめとする技術革新のスピードが速く、大手グローバル企業を含む競合他社との競争が一層激化しております。このような環境下において、当社グループが競争力を維持・向上させるためには、最新技術への対応、製品・サービスの継続的な機能強化、及び顧客ニーズに即した付加価値の提供が課題であると認識しております。当社グループは、研究開発体制の強化により最新技術のキャッチアップを進めるとともに、周辺技術を含めた音声関連ソリューションの拡充に取り組んでまいります。また、顧客ニーズの変化を的確に把握し、新たな製品・サービスの市場投入を通じて、音声事業の成長を図ってまいります。 具体的には、「合成音声」「音声認識」の2領域から、「音声対話」「音のAI検査」「コンサルティング等の新領域」を加えた5領域へ拡大してまいります。 ③ CRM事業 CRM分野においては、ECサイトとリアル店舗の連携強化、顧客データの統合・活用、マーケティング施策の高度化等に対する需要が高まっております。一方、CRM、CDP等の関連市場では、競合サービスにおいても機能改善が進められております。当社グループは、従来のCRM領域からCDP領域へと機能を進化させたオールインワンサービス「Visionary」について、機能拡充及び販売体制の強化に取り組んでまいります。また、市場動向及び顧客ニーズを的確に把握し、競合商品に対する優位性を高めることにより、同事業の収益拡大を図ってまいります。 ④ 人材の確保及び育成 当社グループが事業成長を継続するためには、AI音声技術、デジタルマーケティング、クラウドサービス、データ活用等に関する専門的な知識及び開発力を有する人材の確保・育成が重要な課題であると認識しております。一方で、IT人材の需給は引き続き逼迫しており、優秀な人材の獲得競争は厳しい状況が続いております。当社グループは、採用活動の強化に加え、社員一人ひとりの能力向上を支援する教育・育成体制の充実に取り組んでまいります。また、多様な働き方に対応した就業環境の整備、組織及び個人の目標管理、働きがいの向上に資する制度運用を通じて、人材の定着及び組織力の強化に努めてまいります。 ⑤ 内部管理体制の充実 当社グループが継続的に事業を拡大し、社会的信頼を維持・向上させていくためには、事業規模及び事業内容の変化に応じた内部管理体制の整備が重要な課題であると認識しております。特に、コーポレート・ガバナンス、コンプライアンス、リスク管理及び内部統制システムの適切な運用は、安定的な成長を支える基盤であると考えております。当社グループは、成長段階に応じた管理部門の人員体制及び業務プロセスの強化を進めるとともに、内部統制システムの整備・運用の徹底、取締役会及び監査機能の実効性向上に努めてまいります。 ⑥ ブランディング 当社グループが競争の激しい市場において認知度を高め、顧客基盤を拡大していくためには、当社グループの技術力及び各サービスの価値をわかりやすく市場に訴求し、ブランド認知を向上させることが課題であると認識しております。当社グループは、「音声技術のエーアイ」として、音声合成・音声認識技術を中心とした音声関連技術の認知拡大に取り組むとともに、「AITalk®」「A.I.VOICE®」「vGate ASR」及び「Visionary」等の各サービスブランドの訴求力向上を図ってまいります。また、販売促進活動、広報活動及び導入事例の発信等を通じて、当社グループの事業及びサービスに対する理解促進に努めてまいります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 先進的で高品質な音声技術サービスおよびCRMサービスを安定的に提供していくためには、健全な財務基盤の維持に加えて、経営効率の改善が重要であると考えており、中期経営計画において、2029年3月期に、ROE8%以上、営業利益率10%以上の達成を目指すこととしております。 なお、2027年3月期の目標値は、売上高1,600百万円(前期比13.5%減)、営業利益40百万円(前期比60.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益60百万円(前期比45.9%減)であります。
事業等のリスク3,103字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 以下において、当社グループの事業の状況及び経理の状況等に関する事項のうち、リスク要因となる可能性があると考えられる主な事項及びその他投資者の判断に重要な影響を及ぼすと考えられる事項を記載しております。ただし、以下の記載は当社グループの事業等に関するリスクを全て網羅するものではありませんのでご留意下さい。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが、当社の株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載内容も併せて、慎重に検討したうえで行われる必要があると考えております。 (1)技術動向について 当社グループの音声事業は、AIの実用化の世界規模で技術開発が活発に行われている分野です。また当社グループのCRM事業ではマイクロサービスアーキテクチャによる自社商品の開発を継続して行っております。当社グループでは、これら事業に対して新しい技術の自社開発や市場からの導入、技術力向上に有効な協業などの対策を講じております。しかし画期的な技術やサービスが急速に拡大した場合、技術の方向性によっては、当社グループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)競合について 当社グループにおける各事業、製品においては、国内外に当社グループと競合する有力な事業者が存在しております。当社グループでは、製品においては独自技術の開発や他社との協業等により差別化を図っております。 経営面ではビジネスモデルの工夫により差別化を図っております。しかしながら、既存の事業者または新規参入の事業者との競合によって、当社グループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクの対応策として、定期的に競合他社の動向を調査し、優位性を維持する体制整備を行ってまいります。 (3)知的財産権について 当社グループでは、第三者との間の知的財産権に関する紛争を未然に防止するため、新しい製品やサービスの開発の際には調査を行い、また、必要に応じて先行特許調査を依頼し、弁護士の助言を得ながら製品の開発、ライセンスを実施しておりますが、第三者との知的財産権に関する紛争を完全に防止することは事実上不可能であります。当社グループでは、特許権等の知的財産権の取得、弁護士等の専門家との連携等により知的財産権に関する紛争の防止に努めておりますが、第三者と知的財産権に係る紛争が生じた場合、当該紛争に対応するために多くの人的または資金的負担が当社グループに発生するとともに、場合によっては損害賠償請求、ライセンス料等の支払請求や製品等の差止の請求等を受ける可能性があり、当社グループの事業や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)品質管理について 当社グループでは、特にソフトウエア開発に関して、コードレビュー、テスト等の品質チェックを徹底し、不具合を発生させないための諸施策を実施しておりますが、バグ等の不具合の発生を完全に防止することはできません。当連結会計年度末において当社グループの責任による不具合の発生により、顧客の事業に影響を与えるような大きな事象は発生しておりませんが、このような事象が発生した場合、不具合収束にかかる費用の負担、当社グループに対する信用低下等から、当社グループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)組織体制/人材について 当社グループでは、各業務において精通した従業員を配置し組織構成しております。当社グループの事業戦略を成し遂げるには、事業の立案・進捗をつかさどる役員を含む管理職と高度なスキルを有する技術者が必要であります。グループ運営力を拡大・強化し、成長を遂げていくために、必要とされる人材の確保と育成を積極的に進めてまいりますが、昨今のあらゆる分野で技術者の需要が増えている中、求める人材の採用が進まなかった場合は、当社グループの事業に支障をきたす可能性があります。 (6)企業買収、グループ会社の設立及び業務提携に関するリスク 当社グループでは、将来の企業成長において必要と考える技術開発や市場の獲得のために、企業買収、新会社の設立、出資を伴う業務提携等により当社グループの増強を進めてまいります。前述の施策については十分な事前調査及び検討を実施してまいりますが、それらの事業が計画どおりに進捗しない場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (7)情報セキュリティについて 当社グループでは、研究開発・販売・会計などのビジネスプロセスに関する機密情報や、顧客やその他関係者に関する機密情報を電子データとして保有しております。これらの電子データに関し、ハッカーやコンピュータウィルスによるサイバー攻撃やインフラの障害、天災などによって、個人情報の漏洩、サービスの停止などが発生する可能性があります。特にサイバー攻撃はますます高度化、複雑化し、情報技術の脆弱性を突かれ、攻撃を受けた場合、当社ネットワークへの不正アクセスやウェブサイト・オンラインサービスの停止などが発生する可能性があります。このような事態が起きた場合、重要な業務の中断や、顧客やその他関係者に関する個人情報・営業機密などの機密データの漏洩、製品の情報サービス機能などへの悪影響のほか、損害賠償責任などが発生する可能性もあります。ISMSおよびプライバシーマークを取得し、万全を期しておりますが、想定外の事態によりサービスの停止、あるいは情報資産が流出する可能性はゼロではなく、このような事態が発生した場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (8)コンプライアンスについて 当社グループでは、四半期毎に開催される内部統制委員会において内部統制状況の点検を行い、さらに適宜コンプライアンスについての教育を行っております。また、内部監査によりグループ内での内部統制システムの継続的な強化を図っております。このようにグループ一丸となり法令遵守を徹底してまいりますが、予測できない法令等への抵触や不正行為が発生した場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (9)音声事業における契約について 当社グループの音声事業における音声認識技術においては、NTTテクノクロス株式会社、株式会社ATR-Promotions、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)より音声認識に関するソフトウエア等の使用許諾を受けております。また、音声合成技術においては、外国語音声合成に関して、Cerence社を始めとした海外企業とアライアンスを組んでおります。各社とはパートナーとして確固たる関係を築いておりますが、契約取消に抵触するような重大な違反等が発生した場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (10)多額なのれんの発生と減損リスクについて 当社グループは、企業結合の際に生じたのれんを保有しており、一定期間で償却を行っております。当連結会計年度においてのれん残高は前連結会計年度末から増加しております。当該のれんについては将来の超過収益力を適切に反映しているものと判断しておりますが、事業環境の変化等により減損処理が必要となった場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,255字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概況は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、米国の通商政策による輸出・企業収益への影響や、中東情勢等の地政学的リスク、金融資本市場の変動、食料品等を中心とした物価上昇を背景に、先行き不透明な状況の中、インバウンド需要の拡大、DX関連の設備投資の継続等により、全体として緩やかな回復基調で推移いたしました。また、企業における人手不足への対応、業務効率化及び生産性向上を目的とするソフトウェア投資やクラウド活用が進展しており、情報通信・ソフトウェアサービス業界においては、需要面では堅調な推移が見込まれる状況にある一方、生成AIの普及に伴い、音声・対話・CRM等のソフトウェアサービス領域では新たなサービスやソリューションの開発が加速しており、競争環境においては国内外の企業間競争が一段と激化しております。 当社グループを取り巻く環境においては、2025年12月5日付で東京証券取引所グロース市場からスタンダード市場へ市場区分を変更し、音声合成及び音声認識を中心とした音声事業とCRM事業を2軸として、経営基盤及びガバナンス体制の一層の強化を進めております。 音声事業においては、音声合成技術と音声認識技術の統合による新たな音声ソリューションの創出を目指し、2025年9月1日付で株式会社ATR-Trekを吸収合併するなど、AI音声関連技術の研究開発リソースの最適化と柔軟な開発体制の構築を図っております。 法人向け分野においては、深層学習を用いた音声合成エンジン「AITalk6」を搭載した新クラウドサービス「AITalk®声の職人クラウド版」及び「AITalk®WebAPI」の提供を開始し、従来のオンプレミス製品に加えてクラウド・SaaS型の利用環境を整備することで、法人顧客の幅広いニーズに対応できる体制を強化いたしました。 防災分野においては、防災・消防向けライセンスが引き続き堅調に推移するとともに、通信途絶環境下における災害情報収集・救助活動支援をはじめ、緊急時における厳しい環境下でも活用可能な防災ソリューションの実現を目指した技術開発を進めるなど、社会課題の解決に資する取り組みを推進しております。 また、オリジナルAI音声モデル作成サービス「AITalk® Custom Voice」においては、著名人の音声モデル作成や、発話が困難な方のコミュニケーション支援を目的とした福祉分野での活用など、引き続き多様な用途への展開に取り組んでおります。加えて、オーディオブック等音声コンテンツ作成においては、音声合成技術を活用した制作体制の強化を進めており、コンテンツ制作需要の拡大を背景に、受託案件及び制作実績が堅調に推移しております。 音声認識分野においては、音声認識システムの展開に加え、音によるAI検査ソリューション「vGate AispectTM」の普及および導入促進に取り組んでおり、製造業をはじめとする様々な現場のDX化に資するソリューションとしての活用拡大を図っております。 コンシューマー向け分野においては、個人向け音声合成スマートフォンアプリ「コエステーション」の登録ユーザー数が増加を続けており、福祉から娯楽まで幅広い分野で個人の音声合成利用が拡大しております。また、A.I.VOICEシリーズにおいては、各種コラボレーション企画の実施や関連グッズの展開が進み、キャラクターIPの価値向上とユーザー接点の拡大を図っております。 CRM事業においては、20年以上にわたり多くの企業に採用されてきたCRMサービス「Visionary®」について、顧客データの連携・活用機能を強化し、CDPツールとしてリニューアルいたしました。これにより、従来からの強みである顧客ニーズに応じた高いカスタマイズ性に加え、顧客行動の可視化やデータ活用を通じたマーケティング活動の支援が可能となり、法人顧客の多様なニーズに対応するサービス提供体制の強化を図っております。 2025年4月1日付で完全子会社化したライバーマネジメント事務所である株式会社Lapis Liveにおいては、所属ライバー数が400名を超える規模となり、IRIAMにおける年間表彰を受賞するなど躍進を続けております。 当社は、2024年10月1日に株式会社フュートレックを合併し、同社の子会社を当社の連結子会社としました。また、2025年4月1日より株式会社Lapis Liveを当社グループの連結の範囲に含めております。株式会社Lapis Liveが運営する事業を独立した報告セグメントとして開示することとしたため、当社グループの事業セグメントは「音声事業」、「CRM事業」、「ライバーマネジメント事業」、「その他事業」の4区分としています。 当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりです。株式会社フュートレックの合併等が2024年10月1日であったため、前連結会計年度の音声事業の一部、CRM事業、その他事業の売上高は、第3四半期連結会計期間以降(6ヶ月間)の売上高となっています。また、株式会社Lapis Liveの連結子会社化は2025年4月1日に行われたため、ライバーマネジメント事業の売上高は当連結会計年度より計上されています。当連結会計年度の各セグメントの売上高の増加及び利益の増減には、これらの影響が含まれています。 ⅰ.財政状態 (資産) 当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ411,927千円減少し、2,548,287千円となりました。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ117,330千円減少し、324,835千円となりました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ294,596千円減少し、2,223,451千円となりました。 ⅱ.経営成績 当連結会計年度の経営成績につきましては、売上高は1,850,060千円(前連結会計年度比24.5%増)、営業利益は100,554千円(前連結会計年度比7.8%減)、経常利益は79,331千円(前連結会計年度比39.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は110,959千円(前連結会計年度は、親会社株主に帰属する当期純損失15,689千円)となりました。 セグメントごとの当連結会計年度の売上高と営業利益につきましては、次のとおりであります。 (音声事業) 売上高は1,127,810千円(前連結会計年度比2.8%減)、営業利益は104,475千円(前連結会計年度比2.2%減)となりました。 (CRM事業) 売上高は569,751千円(前連結会計年度比97.2%増)、営業利益は15,893千円(前連結会計年度は、営業損失2,983千円)となりました。 (ライバーマネジメント事業) 売上高は68,283千円(前連結会計年度比-%)、営業損失は4,909千円(前連結会計年度比-%)となりました。 (その他事業) 売上高は84,213千円(前連結会計年度比129.7%増)、営業利益は22,338千円(前連結会計年度比329.5%増)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比較し、612,045千円減少し、976,906千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は76,921千円(前連結会計年度は101,734千円の収入)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は417,719千円(前連結会計年度は245,079千円の使用)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は271,246千円(前連結会計年度は382,066千円の使用)となりました。 ③生産、受注及び販売の実績 ⅰ.生産実績 当社グループは生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 ⅱ.受注実績 当社グループは、提供する主要なサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 ⅲ.販売実績 当連結会計年度の販売実績をサービス区分別に示すと、次のとおりであります。 サービスの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)     前年同期比(%) 法人向け製品 (千円)   1,005,023   113.5 法人向けサービス (千円)   640,931   155.8 コンシューマー向け製品 (千円)   134,780   71.3 コンシューマー向けサービス (千円)   69,324   - 合  計 (千円)   1,850,060   124.5 (注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 株式会社NTTドコモ   149,067   10.0   208,757   11.3 国立研究開発法人情報通信研究機構   221,923   14.9   77,010   4.2 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は、次のとおりであります。 ⅰ.財政状態 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は1,854,916千円となり、前連結会計年度末に比べ266,766千円減少いたしました。これは主に現金及び預金112,045千円及び預け金174,550千円が減少したことによるものであります。固定資産は691,683千円となり、前連結会計年度末に比べ144,483千円減少いたしました。これは主に前払金が203,634千円減少し、のれんが55,897千円増加したことによるものであります。繰延資産は1,686千円となり、前連結会計年度末に比べ677千円減少いたしました。これは社債発行費が677千円減少したことによるものであります。 この結果、総資産は、2,548,287千円となり、前連結会計年度末に比べ411,927千円減少いたしました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は268,914千円となり、前連結会計年度末に比べ87,243千円減少いたしました。これは主に買掛金が95,656千円減少し、未払法人税等が5,163千円、契約負債が3,815千円増加したことによるものであります。固定負債は55,921千円となり、前連結会計年度末に比べ30,086千円減少いたしました。これは主に社債が30,000千円減少したことによるものであります。 この結果、負債合計は、324,835千円となり、前連結会計年度末に比べ117,330千円減少いたしました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は2,223,451千円となり、前連結会計年度末に比べ294,596千円減少いたしました。これは、利益剰余金が110,959千円増加し、自己株式が225,179千円減少し、資本剰余金が475,295千円減少、非支配株主持分が155,440千円減少したことによるものです。 この結果、自己資本比率は87.0%(前連結会計年度末は79.6%)となりました。 ⅱ.経営成績 (売上高)及び(営業利益) 当連結会計年度の売上高は1,850,060千円、営業利益は100,554千円となりました。これは主に、株式会社フュートレックと合併したことによる合理化効果が当初の予定よりも前倒しとなり、前連結会計年度にセグメント損益が赤字であったCRM事業も黒字化したことによります。 (経常利益) 当連結会計年度の経常利益は79,331千円となりました。これは主に、東証スタンダード市場へ市場変更したことにより発生した上場関連費用11,538千円等によります。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 親会社株主に帰属する当期純利益は110,959千円となりました。これは主に、政策保有株式の見直しと資産の効率化及び財務体質の強化を図るために、保有する投資有価証券の全て(非上場株式1銘柄)を売却した際に発生した投資有価証券売却益50,094千円等によります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、76,921千円(前連結会計年度は101,734千円の収入)となりました。これは主な増加は、税金等調整前当期純利益が106,862千円、のれんの償却額が81,036千円、減価償却費32,601千円等、主な減少は、売上債権の増加額16,846千円、仕入債務の減少額95,656千円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は417,719千円(前連結会計年度は245,079千円の使用)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出500,000千円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は271,246千円(前連結会計年度は382,066千円の使用)となりました。これは主に、自己株式の取得による支出81,176千円、非支配株主への配当金の支払額125,800千円等によるものであります。 (資金需要) 当社グループの運転資金需要の主なものは、多言語のライセンス使用によるロイヤリティ支払や翻訳等のカスタマイズ開発の仕入、スタジオ収録費用の支払、業務委託費の支払のほか、販売費及び一般管理費等に含まれる営業費用、研究活動における機能拡充・強化等に係る費用であります。 (財務政策) 当社グループの運転資金につきましては、手持資金(利益等の内部留保資金)で賄っております。自己資金で手当できない場合、借入による調達となりますが、借入先・借入金額・条件等は、所定の手続きにより承認後、資金調達を行うことになります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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