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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

アイズ

EYEZ,INC.5242 · Growth · 情報・通信業

「メディアレーダー」で広告・マーケのマッチング、15万人の女性会員を持つ「トラミー」でSNSクチコミ、金融比較サイト「ファクログ」と、BtoBプラットフォームを複数展開する。

概要

アイズは2007年2月に創業したインターネットサービス企業である。広告業界向けBtoBマッチングプラットフォーム「メディアレーダー」、SNSクチコミマーケティング「トラミー」、ファクタリング比較サイト「ファクログ」の3事業を柱とする。2025年12月期の売上高は約9.6億円、従業員数64名。2022年12月に東京証券取引所グロース市場に上場した。

3つのプラットフォームで構成される事業ポートフォリオ

アイズの事業はプラットフォーム事業の単一セグメントで、主要サービスはメディアレーダー、トラミー、ファクログの3つである。メディアレーダーは広告・マーケティングサービスの売り手(掲載社)と買い手(会員)を結ぶBtoBプラットフォームで、資料ダウンロードやセミナー集客によるリード提供で収益を得る。トラミーは約15万人(2026年1月時点)の一般女性会員によるSNSクチコミプロモーションサービス。ファクログはファクタリング会社の比較サイトで、成果報酬型モデルを採用する。このほか、Google、Yahoo、X、Facebook等のインターネット広告代理販売や、クラウドサービスのプラットフォーム「クラウドレーダー」、女性向けメディア「ママプレス」「コスメビ」、YouTuberマッチング「タレマ」なども運営する。

高い粗利率と2025年の赤字転落

2025年12月期の売上高は965,730千円(前期比6.8%減)、売上総利益率90.9%と高い水準を維持したが、営業損失51,578千円、当期純損失68,010千円を計上した。主力のメディアレーダーでは、AIによる顧客行動変化で資料ダウンロード数が減少し、売上高489百万円(同9.8%減)。トラミーはステルスマーケティング規制の影響が残り、売上高370百万円(同9.2%減)。ファクログは買収後初年度で売上14百万円。主要KPIとして、メディアレーダーの平均リード単価は3,890円(同25.7%増)に上昇したが、課金ダウンロード数は102,125件(同28.8%減)と減少した。トラミーの案件数は628件(同6.3%減)、案件単価590千円(同3.1%減)。

64名の少数精鋭で運営されるグロース市場上場企業

従業員数は64名(2025年12月期)と小規模ながら、2022年12月に東証グロース市場に上場。自己資本比率55.1%、純資産600,275千円。2025年にはrimad株式会社(ファクログ運営)を子会社化し、同年12月に吸収合併した。本社は東京都渋谷区に所在し、創業以来4度の移転を経て現在に至る。プライバシーマーク認証(2023年2月取得)やGoogle Premier Partner(2024年3月認定)を保有し、品質管理体制をアピールする。売上高成長率と売上総利益率を経営指標として重視し、メディアレーダーの平均リード単価と課金ダウンロード数、トラミーの案件数・案件単価を管理指標としている。

業界の中での役割はBtoBマッチングプラットフォーム運営にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
10億円
営業利益
-1億円
営業利益率
-10.0%
純利益
-1億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
メディアレーダー5億円50.0%
トラミー4億円40.0%
その他1億円10.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01広告・マーケティング主力

広告・マーケティングサービスを提供する企業(掲載社)と、広告主・代理店などの利用企業(会員)をつなぐプラットフォーム「メディアレーダー」を運営しております。会員の無料登録情報(リード)を掲載社に提供し、対価を得るビジネスモデルで、TV局、ラジオ局、出版社、WEBメディア、マーケティングサービス会社などが利用しています。

主な製品・サービス2
メディアレーダー
広告・マーケティングサービスを掲載するBtoBプラットフォームで、リード獲得を支援します。
クラウドレーダー
クラウドサービスに特化した「メディアレーダー」の横展開モデルで、リード獲得と成果報酬を提供します。

02SNSマーケティング・プロモーション準主力

SNSを利用する20〜40代の一般女性約15万人の会員を抱える「トラミー」を運営し、会員が実際に商品を体験し、自身のSNSでクチコミを公開するサービスを提供しております。代理店経由で消耗品を扱う企業が主なクライアントで、インフルエンサーの提供も行っております。

主な製品・サービス1
トラミー
一般女性会員が商品を体験し、SNSでクチコミを投稿するマーケティングプラットフォームです。

03金融(ファクタリング)準主力

ファクタリング会社の比較・検討ができるプラットフォーム「ファクログ」を運営しております。手数料、入金スピード、必要書類などの条件を比較でき、ユーザーからのクチコミも掲載。ユーザーが問い合わせや申し込みをすると、そのリード情報をクライアントに提供する成果報酬型で収益を得ています。

主な製品・サービス1
ファクログ
ファクタリング会社の比較サイトで、ユーザーのニーズに合ったサービス選定を支援します。

04その他メディア・広告その他

インターネット広告代理販売や、ママ向け情報メディア「ママプレス」、コスメのクチコミサイト「コスメビ」、YouTuberと企業をつなぐ「タレマ」などのサービスを展開しております。メディアレーダーの仕組みを応用し、様々な分野のマッチングを提供しています。

主な製品・サービス2
ママプレス
ママ向けの情報メディアで、広告商品を提供しクライアントのリード獲得を支援します。
コスメビ
コスメの検索・比較ができるクチコミサイトです。

製品と技術

広告業界のBtoBマッチング「メディアレーダー」

メディアレーダーは「広告業界のインフラへ」を掲げ、広告・マーケティングサービスの売り手(掲載社)と買い手(会員)をつなぐBtoBプラットフォームである。会員は無料登録で資料ダウンロード、動画視聴、セミナー申し込み、広告提案募集が可能。掲載社は会員の行動から得たリード情報を獲得し、営業活動に活用する。収益はリード提供の対価として成立。2025年12月期の売上は489百万円で、リード売上397百万円、イベント売上70百万円。平均リード単価3,890円、課金ダウンロード数102,125件。AI対話型機能を実装し、会員の媒体選定や広告プランニングを支援する。掲載社はTV局、ラジオ局、出版社、WEBメディア、マーケティングサービス会社など多岐にわたる。

SNSクチコミプロモーション「トラミー」

トラミーは約15万人の一般女性会員を活用したクチコミマーケティングプラットフォーム。クライアントの商品やサービスを会員が体験し、自身のSNS上でクチコミを公開する。当社がディレクションと品質管理を担当し、投稿内容やアンケートデータはクライアントの自社HPや広告に二次利用可能。2025年の案件数628件、案件単価590千円、売上高370百万円。主なクライアントは代理店経由の消耗品企業が中心。ステルスマーケティング規制に対応するため法令順守を徹底し、生成AIによる事前審査機能を導入した。2020年10月にレビューブログからリニューアルし、SNS案件の販売を強化している。

ファクタリング比較サイト「ファクログ」

ファクログは企業・個人事業主向けにファクタリング会社の情報を比較・検討できるプラットフォーム。手数料、入金スピード、必要書類、買取対象金額、対応債権などの条件で検索でき、ユーザーの評価やクチコミも掲載される。収益は成果報酬型で、ユーザーの問い合わせや申し込みが発生した際にリード情報をクライアントに提供する。2025年9月にrimad株式会社を買収して取得し、同年12月に吸収合併。同事業年度の売上は14百万円だが、買収完了後の9月~12月の概算売上は53百万円。今後、当社の運用型広告やSEO集客のノウハウを活用し、売上拡大を目指す。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

小規模IT、収益低迷と赤字懸念

アイズは、情報・通信業に属する小規模企業で、売上高は10億円前後と低調です。同業のソラコムやVRain Solutionと比較しても規模は小さく、2024年12月期の営業利益率は0%、2025年12月期は-10%と赤字見通しです。業界内での競争力は弱く、持続的な成長には新たな事業戦略が不可欠です。同業他社の多くが成長している中で、差別化できていない状況です。

強み

  • 特定のIT分野に特化している可能性があり、ニッチ市場での強みに期待。
  • 少人数組織で、意思決定が迅速に行える可能性がある。
  • 売上高が小さいため、固定費が低く、コスト削減余地がある。
  • IT業界は成長市場であり、適切な戦略で急成長する可能性がある。

課題

  • 営業利益率が0%から赤字に転落し、収益改善が急務。
  • 売上高が10億円で横ばい、成長が見られず、市場競争に劣後。
  • 同業他社と比較して、製品・サービスの差別化が不十分。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がアイズ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19423フォーバル・リアルストレート25億円14.8倍
23802エコミック24億円20.7倍
3304Aフォルシア24億円49.8倍
44260ハイブリッドテクノロジーズ24億円696.7倍
53970イノベーション24億円
65242アイズ23億円
74427EduLab23億円
84424Amazia23億円
93796いい生活23億円28.9倍
103930はてな23億円16.4倍
114388エーアイ23億円20.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 22件

口コミプラットフォームと広告代理販売で創業

2007年2月、東京都渋谷区に資本金8,000千円で株式会社アイズを設立。同年4月、クチコミマーケティングプラットフォーム「レビューブログ(現トラミー)」のサービスを開始した。同年12月にはGoogle LLC「Google AdWords」の代理販売を開始し、インターネット広告事業にも参入。2009年10月にはヤフー株式会社(現LINEヤフー)「Yahoo!プロモーション広告」の正規代理店に認定された。創業当初から自社サービスと代理販売の二軸で事業を構築した。

メディアレーダーの事業譲受とリード獲得機能の追加

2013年8月、パークフィールド株式会社より「メディアレーダー」を無償で事業譲受。2014年1月にはリード獲得機能を追加し、BtoBマッチングプラットフォームとしての基盤を確立した。2016年8月にはクラウドサービスのプラットフォーム「クラウドレーダー」をリリースし、メディアレーダーの横展開モデルを開始。2017年8月にはTwitter Japan株式会社(現X Corp.Japan)「Twitter広告」の認定代理店に認定され、SNS広告領域もカバーした。この間、2011年、2014年、2021年に本社を渋谷区内で移転し、事業拡大に対応した。

トラミーのリニューアルと東証グロース市場への上場

2020年10月、レビューブログを「トラミー」にリニューアルし、ブログに限らずSNS案件の販売を強化。同時に女性向け情報メディア「トラマガ」の提供を開始した。2021年3月にはメディアレーダー主催のオンラインセミナーイベントを開始し、リード入札機能も追加。2022年10月には一括ダウンロード機能や動画掲載機能を実装した。同年12月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場し、資金調達と企業認知度向上を図った。

外部サービスの買収による事業多角化と合併

2024年3月、Google Premier Partnerに認定。同年5月にはコスメのクチコミサイト「COSMEbi」を事業譲受した。2025年2月にはインフルエンサーマッチングプラットフォーム「Talema.」を事業譲受。さらに2025年9月、ファクタリング比較サイト「ファクログ」を運営するrimad株式会社を子会社化し、同年12月に吸収合併。これにより金融領域のプラットフォームを自社に取り込み、事業ポートフォリオを多角化した。合併後のファクログは、代理店営業と広告・SEO集客を活用して売上拡大を目指す。

2025年の業績悪化とAI機能へのシフト

2025年12月期、売上高は前期比6.8%減の965,730千円、営業損失51,578千円と赤字転落。メディアレーダーではAIによる顧客行動変化で資料ダウンロード数が減少し、トラミーではステルスマーケティング規制の影響が残った。これに対し、AI対話型機能のリリースやトラミーの生成AIによる法令チェックツールの特許出願など、サービス強化を進める。平均リード単価は3,890円と上昇したが、課金ダウンロード数は102,125件に減少。中長期的には、メディアレーダーとトラミーの提供価値向上、人的資本への投資、金融領域への横展開を通じた事業拡大を掲げている。

年表22件を開く

2000年代

  • 2007年2月創業東京都渋谷区に株式会社アイズを設立(資本金8,000千円)
  • 2007年4月クチコミマーケティングのプラットフォーム「レビューブログ(現トラミー)」サービスを開始
  • 2007年12月Google LLC「Google AdWords」の代理販売開始
  • 2009年10月ヤフー株式会社(現 LINEヤフー株式会社)「Yahoo!プロモーション広告(現 Yahoo!広告)」の正規代理店に認定

2010年代

  • 2011年10月本社を東京都渋谷区内で移転
  • 2013年8月パークフィールド株式会社より「メディアレーダー」を無償で事業譲受
  • 2014年1月メディアレーダー「リード獲得機能」を付加し、サービス提供を開始
  • 2014年12月本社を東京都渋谷区内で移転
  • 2016年8月クラウドサービスのプラットフォーム「クラウドレーダー」サービス提供開始
  • 2017年8月Twitter Japan株式会社(現 X Corp.Japan株式会社)「Twitter広告(現 X広告)」の認定代理店に認定

2020年代

  • 2020年5月メディアレーダー「セミナー集客機能」の提供を開始
  • 2020年10月ブログに限らずSNS案件の販売を強化するため「レビューブログ」から「トラミー」へリニューアル 女性向け情報メディア「トラマガ」サービス提供開始
  • 2021年3月メディアレーダー主催の「オンラインセミナーイベント」を開始 メディアレーダー「リード入札機能」の提供を開始
  • 2021年5月本社を東京都渋谷区内で移転
  • 2022年10月メディアレーダー「一括ダウンロード機能」の提供を開始 メディアレーダー「動画掲載機能」の提供を開始
  • 2022年12月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2023年2月プライバシーマーク認証取得
  • 2024年3月「2024 Google Premier Partner」に認定
  • 2024年5月コスメのクチコミサイト「COSMEbi」を事業譲受
  • 2025年2月インフルエンサーマッチングプラットフォーム「Talema.」を事業譲受
  • 2025年9月M&A「ファクログ」を運営するrimad株式会社を子会社化
  • 2025年12月M&Arimad株式会社を吸収合併

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    既存サービスの提供価値向上

    主力サービスのメディアレーダーとトラミーについて、コンテンツ拡充やAI活用による会員サポート強化、リピート・新規案件獲得、取引単価向上を図り、競争力を高める。

  2. 02

    事業ポートフォリオの多角化

    BtoBマッチングプラットフォームの運営ノウハウを金融業界向け「ファクログ」など他業界へ横展開し、新たなマーケティング手法の開発も進めて事業規模の拡大を目指す。

  3. 03

    人的資本への投資と組織体制強化

    優秀な人材の確保・育成に注力し、採用活動強化、社内研修制度・販売管理体制の整備を進め、成長フェーズに適した組織体制を確立する。

  4. 04

    知的財産権の確保と技術開発

    自社サービスで独自開発する技術について、専門家と連携し戦略的に特許権等を取得することで、模倣サイト対策と成長を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 4期分

グループ全体で64人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は467万円で、3期前と比べて+4.0%平均年齢は29.1歳、平均勤続年数は3.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2022年12月44928.42.753
2023年12月45028.22.967
2024年12月45028.03.3710
2025年12月46729.13.764−156

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都渋谷区41百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は10億円営業利益-1億円前期と比べると増収で、売上が+0.0%。

売上高
+0.0%
10億円
営業利益
-1億円
純利益
-1億円
営業利益率
-10.0%
前期比 -10.0%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高10億円10億円
営業利益0億円-1億円
純利益0億円-1億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は6億円、営業利益は0億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+20.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q3133.30
2023年2Q200.01
2023年3Q300.0−1
2023年4Q20
2024年1Q300.00
2024年2Q300.00
2024年4Q400.00
2025年2Q500.00
2025年4Q5−1−20.0−1
2026年2Q600.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 8期分

2018年12月期からの8期で、売上は3億円から10億円へ3.3倍に増えた。直近期の営業利益率は-10.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2018年12月31−1
2019年12月410
2020年12月511
2021年12月610
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2022年12月811
2023年12月1000
2024年12月10000.00
「ファクログ」を運営するrimad株式会社を子会社化
2025年12月10−1−1−10.0−1

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高10億円のうち、営業利益として残るのは-1億円-10.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-1億円、売上の-10.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金10.0%1億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金90.0%9億円
  • その他の費用持分法損益などの調整10.0%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-10.0%-1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
90.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比18.4pt
-10.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比16.6pt
-10.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROA
-9.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-11.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 6期分

2025年12月期は営業CFが−1億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは−4億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は5億円で、売上の6.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2020年12月10012
2021年12月1−1002
2022年12月20327
2023年12月−100−16
2024年12月10016
2025年12月−1−32−45

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 8期分

2025年12月期の総資産は11億円。このうち返さなくてよい自己資本が6億円で、自己資本比率は55.1%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2018年12月3−14
2019年12月303
2020年12月40410.6
2021年12月51419.4
2022年12月105550.2
2023年12月96368.5
2024年12月107369.8
2025年12月116555.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳単体ベース
現金及び預金
5億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
2億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
5億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
47
/ 100
安定性自己資本比率37 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中386位あたり、逆に低いのは営業利益率605社中559位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-10.0%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
55.1%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
0.0%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,280で、1年前と比べて+48.3%過去52週の値幅のなかでは61%の位置にある。

¥2,280-2.6%1ヶ月-1.0%1年+48.3%時価総額23億円
過去52週の値幅
安値¥804高値¥3,210

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)598.4倍
PBR3.89倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は2004円と、25日線(1777円)を上回る一方、52週高値(3210円)からは約38%下落。直近1日で-6.05%と調整し、1ヶ月で+123%と急騰後だが、200日線(1151円)を大幅に上回り、中期トレンドは強い。出来高は通常小さいが、8月13日は5200株と低調。RSIは50.3と中立。値動きが激しく、需給が不安定。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 35/100)

PERは算出不能(純利益ゼロ以下)で、PBR3.47倍は業界平均3.53倍とほぼ同水準。ROE4.2%は低く、収益性が弱い。配当利回りはゼロで、株主還元がない。直近の業績は赤字に転落し、営業利益率も-10%と悪化。PBRは平均並みだが、収益力と成長性を勘案すると割高感がある。割安要素は見当たらず、業績改善がなければ評価は下落リスク。

指標この会社業種平均
PER (予想)598.4倍
PBR3.89倍2.96倍
ROE4.2%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、収益性の低さと事業成長の持続性である。強気派は、直近の株価上昇率の高さから市場の期待が反映されており、事業拡大や新規分野への進出への期待があるとみる。また、時価総額が小さく将来の成長余地があると考える。弱気派は、売上高がほぼ横ばいで営業赤字が続いており、収益改善策が見えないこと、無配当で株主還元がないこと、競争が激しいIT業界での差別化が困難なことを問題視する。安定した利益を生み出すビジネスモデルへの転換が急務。

プラスに働く材料6
  • 株価の上昇トレンド

    1年間で32%上昇しており、市場の期待が高い。

  • 市場規模の大きさ

    IT業界は今後も成長が見込まれ、需要は拡大する。

  • PBR3.47倍の高評価を活かした増資機会不定影響

    時価総額21億円・PBR3.47倍。割高な株価で資本調達でき、成長資金が得られれば株主価値向上。

  • ROE4.2%改善によるバリュエーション再評価決算発表後影響

    ROE4.2%と低水準。営業損益が黒字化すればROE上昇でPBR3.47倍の正当化が進む。

  • 情報・通信業界のAI需要拡大不定影響

    売上高10億円の小規模ながら、AI関連投資の拡大で成長市場を取り込む余地。

  • 外国持株比率2.94%の低さからの買い増し継続影響

    外資比率は2.94%と低位。セクターへの関心上昇時に海外資金が入りやすい。

マイナスに働く材料7
  • 営業赤字

    2025年12月期は営業赤字、純損失となり収益構造に問題。

  • 売上高の停滞

    過去3期売上高が10億円前後で頭打ちし、成長が見られない。

  • 無配当

    配当性向ゼロで株主への還元がなく、投資魅力が薄い。

  • 2025/12期に営業赤字1億円転落2026年Q1決算影響

    売上高10億円、営業損益は0→▲1億円。赤字が続けば小規模会社の財務体力が圧迫される。

  • 売上高10億円で3期横ばいの停滞通年影響

    2023〜2025年度の売上高は全て10億円。成長がなく、売上増の施策が見えない。

  • 無配当で株主還元が不在通年影響

    配当利回りはデータ上ゼロ。利益が出ていない中で還元を期待しにくい。

  • 株価急伸後の利益確定売り継続影響

    1年で+32.4%上昇。業績悪化中で高値圏の需給が悪化しやすい。

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益改善の兆しが見えるか最も重要。
受注残高
将来の売上を確保できているか確認するため。

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ794人。区分でいちばん多いのは個人・その他44.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が46.9%を占め、残る53.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他32.437.439.744.0
事業法人44.041.841.040.9
証券会社13.35.75.86.1
金融機関9.810.510.16.1
外国法人0.44.33.02.5
外国人個人0.20.30.40.4

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01合同会社シエル38.98
02福島 範幸6.82
03牧田 伸一6.82
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)5.83
05三谷 翔一2.92
06楽天証券株式会社共有口2.15
07野村證券株式会社1.72
08J.P.MORGAN SECURIT IES PLC(常任代理人 JPモルガン証券株式会社)1.48
09牧野 泰光1.32
10株式会社ドロップイン1.27

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-04-21
    アモーヴァ・アセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    4.36%
    -1.06pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 8期分

1株利益は8期で+100%、1株純資産は6期で+977%。直近期のROEは4.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2018年12月−81,555
2019年12月54,018
2020年12月9854
2021年12月5911470.6
2022年12月12051733.127.1
2023年12月276284.862.7
2024年12月276534.256.7
2025年12月−67585

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

6名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は6名。2025/12期の役員報酬は総額85百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
福島範幸代表取締役社長52470,000
三谷翔一取締役副社長兼 広報部門長兼 内部監査室長4330,000
中村慶郎取締役51
八代博隆常勤監査役66
姫野省吾監査役43
浅見靖則監査役63

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)2676734
社外取締役418185

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,844字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は「みんなの感動と幸せを追求する」を経営理念とし、「世の中を変革する台風の目になる」をビジョンとして掲げ、既存の業界を変革するwin-winなマッチングプラットフォームサービスを複数展開しております。 当社の主要サービスは、広告業界のプラットフォーム「メディアレーダー」及びクチコミマーケティングのプラットフォーム「トラミー」並びにファクタリング会社の口コミ・比較サイト「ファクログ」となり、当社事業セグメントはプラットフォーム事業の単一セグメントとなります。セグメント情報を記載していないため、以下では事業を構成する主要サービス(①メディアレーダー、②トラミー、③ファクログ)及び④その他のサービスを説明いたします。 ① メディアレーダー メディアレーダーは「広告業界のインフラへ」を掲げ、「自分たちも使いたくなるサービス」をモットーに、広告・マーケティングに関するサービスの売り手(以下、「掲載社」という。)と買い手(以下、「会員」という。)をつなぐBtoBプラットフォームです。掲載社にとっては、展示会への出展や、セミナーの開催、お問合せ獲得等と同様に、BtoBマーケティングにおける見込み顧客情報(以下、「リード」という。)の獲得に位置づけられるサービスであり、TV局、ラジオ局、出版社、WEBメディア、マーケティングサービスの提供会社等さまざまで、広告・マーケティングサービスをお持ちの企業様に、通年でのリード獲得を目的にご利用いただいております。 メディアレーダーの事業展開の基盤は「広告・マーケティングに関する情報の充実」「リード提供」となり、メディアレーダーのWEBサイトに広告・マーケティングに関する情報のみを集約することで、広告主や広告代理店等の広告・マーケティングに携わる方に対して、情報を探しやすく、取得及び参加しやすくする等の利便性を高めたサービスとしております。会員は、資料ダウンロード、動画視聴、セミナー申し込み、広告の提案募集をする際に、無料の会員登録が必要となり、登録された会員情報をリードとしてサービス提供元となる掲載社へ提供しており、当社ではこのリード提供を対価としてマネタイズしております。掲載社は獲得したリードに対して営業活動が可能となるため、プッシュ型の営業をするよりも有利にすすめることが可能となるため、多くの企業様にご利用いただいております。 ② トラミー トラミーの事業展開の基盤は「SNSを利用する多くの一般女性会員」「品質管理」「リード管理及び獲得」となります。トラミーはSNSを利用する20~40代の一般女性を中心とした約15万人(2026年1月1日時点)の会員を保有しております。クライアントの商品やサービスをトラミー会員が体験し、体験した会員自身が利用するSNS上でクチコミ・レビューを公開(情報発信)するサービスであり、一連の業務をすべて当社がディレクションすることで品質を確保しております。また、会員が投稿した広告物やアンケートデータはクライアントのHPや広告等に自由に掲載(二次利用)可能としており、当社はこれらを対価としてクライアントへ提供しております。 主なクライアントは代理店を通した取引を中心に女性が定期的に購入する商品(消耗品)を取り扱う企業が中心となっており、トラミーを活用した広告商品の他にSNS上で影響力が高いインフルエンサーの提供も行っており、クライアント企業の商品の性質や広告宣伝の目的等に応じて最適な広告商品を提供する体制を整え、クライアントに申し込みいただいた広告商品の成果物の納品、役務の提供をおこなうことでマネタイズしております。 ③ ファクログ ファクログは、企業や個人事業主向けに、ファクタリング会社の情報を比較・検討できるプラットフォームです。複数のファクタリング会社を一覧で比較できるほか、ファクタリングの手数料、入金スピード、必要書類、買取対象金額、対応債権などの条件をもとに、ニーズに合ったサービス選定を支援しています。ユーザーが各ファクタリング会社の「手数料」「入金スピード」「必要書類」といった詳細条件や、実際に利用したユーザーからの評価・クチコミをもとに比較検討できるサービスであり、情報の網羅性と独自のランキング等によってサイトの利便性と品質を確保しております。 主なクライアントは、ファクタリング等の金融サービスを展開する企業が中心となっており、ファクログを通じたサービスの認知拡大の他に、資金調達を急ぐ優良な見込み顧客(リード)の獲得を目的としてご利用いただいております。クライアント企業の強みやターゲットに応じて最適なマッチングを促すサイト構造を整え、当サイトを経由してユーザーが問い合わせや申し込み等のアクションを起こした際に、そのリード情報をクライアントへ提供する成果報酬型の役務提供等をおこなうことでマネタイズしております。 ④ その他 ・インターネット広告代理販売 Google、Yahoo、X(旧Twitter)、Facebook、Instagram、LINE、TikTok等の主要インターネットメディアが提供する広告枠を一部代理販売しており、各媒体に対する広告出稿額に対して運用管理費の手数料率を定め運用代行の対価としております。インターネット広告代理販売は、その他事業の売上の中心となるサービスとなっており、代理店を通した取引を中心に拡大しており、クライアント直接の取引も行っております。 ・クラウドレーダー メディアレーダーの横展開モデルとなっており、クラウドサービスのプラットフォームとなっており、掲載社へ「リード獲得×成果報酬」にてサービス提供しております。 ・ママプレス(mamaPRESS) ママ向け情報メディアとして運営し広告商品として提供、クライアントの商品の性質や広告宣伝の目的等に応じて広告商品の提供の幅を広げます。メディアレーダーを活用することでママ向けの商材を持つクライアントのリード獲得を行っております。 ・コスメビ(COSMEbi) コスメの検索や比較ができるクチコミサイトです。 ユーザー層は20代後半~40代前半の女性がメインで、コンスタントにPR可能な広告プランや、当社のクチコミプロモーションサービス「トラミー」を活用したメニューによって、商品の更なる認知向上が期待できます。メディアレーダーを活用することでコスメ商材を持つクライアントのリード獲得を行っております。 ・タレマ(Talema.) 「チャンネル登録者数が1万人以上のYouTuber」と、「動画で商品やサービスを宣伝したい企業をつなげるマッチングプラットフォームです。メディアレーダーを活用することで動画でPRしたいクライアントやインフルエンサーを活用したいクライアントのリード獲得を行っております。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題4,450字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営方針 当社は以下を経営方針として掲げております。 「世の中を変革する台風の目になる」というビジョンのもと、時代の流れを見極め、成長市場に合わせたプラットフォーム型のサービスを複数展開していくことで、「世の中を変革」していくことが当社の使命であると考えております。 (2) 経営環境 当社の企業構造、主要サービス、顧客基盤は、「3[事業の内容]」に記載しております。当社の重要な経営環境として「業界の変革」があげられます。 当社が属する広告業界は、インターネットやスマートフォンの普及後、従来のマス広告からインターネット広告へと広告業界は変革期に入り、株式会社電通が発表した「2025年 日本の広告費」によると、2025年のインターネット広告費は40,459億円(前年比110.8%)と過去最高を更新し、広告市場全体の成長を後押ししております。一方で、生成AIの急速な普及により、企業活動も大きな転換期を迎えており、当社においても対話型のメディアレーダーAI機能のリリースやトラミーの生成AIによる法令チェックツールの特許を出願する等のサービス強化を進めており、顧客のAI活用ニーズに対応した提供価値の再構築に取り組んでおります。 (3) 経営戦略等 当社が今後更なる成長を遂げるためには、「(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に記載の事項へ対応していくことが経営戦略上、重要であると認識しております。そのため当社は、主力サービスである「メディアレーダー」及び「トラミー」の提供価値向上と、人的資本への投資(優秀な人材の確保・育成)を通じた組織体制の強化を推進いたします。さらに、広告・マーケティング業界のリードジェン市場の深耕とクライアントニーズに対応できる新たなマーケティング手法の開発、さらに既存事業で確立したBtoBマッチングプラットフォームの運営ノウハウを、金融業界向け「ファクログ」をはじめとする他業界へ横展開させることで、事業ポートフォリオの多角化を図り、中長期的な企業価値向上と事業規模の拡大を目指す方針です。 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社の重視する経営指標は売上高成長率と売上総利益率を指標としております。2022年12月期から2025年12月期までの当該指標の推移は以下の表のとおりとなります。 2022年12月期   2023年12月期   2024年12月期   2025年12月期 売上高成長率   40.0%   20.3%   1.7%   △6.8% 売上総利益率   90.2%   90.8%   91.5%   90.9% 高収益で成長しているメディアレーダー及びトラミーの販売を引き続き拡大していくための指標として、メディアレーダー「平均リード単価(注1)」「課金ダウンロード数(注2)」、トラミー「案件数」「案件単価」が当面、最も重要な経営管理指標と考えており、2022年12月期から2025年12月期までの当該指標の推移は以下の表のとおりとなります。また、主要サービス以外の新たなマーケティング手法やサービスの成長も経営の安定化及び企業価値の増大に不可欠であり、事業の柱となる複数のマッチングプラットフォームサービスの運営を重要な目標として事業活動を推進しております。 2022年12月期   2023年12月期   2024年12月期   2025年12月期 平均リード単価   2,723円   2,950円   3,095円   3,890円 課金ダウンロード数   119,361件   141,766件   143,504件   102,125件 案件数   719件   723件   670件   628件 案件単価   521千円   589千円   609千円   590千円 (注1)平均リード単価は、資料ダウンロードによるリード提供の平均単価としております。 (注2)課金ダウンロード数は、資料ダウンロードによるリード提供で発生したリード数としております。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社サービスの販売は、他社サービスの代理販売と比較し、利益率の高い商品であり、事業上及び財務上の改善に繋がるため、メディアレーダー及びトラミー並びにファクログにおいて、自社サービスとしてのオリジナルの展開を強化することで、当社でしか提供できない価値をクライアント企業へ提供し、当社の競争力を高めていくことが重要であると考えております。 ①メディアレーダーの強化 メディアレーダーの更なる事業成長、「広告業界のインフラへ」というビジョンの実現に向けて、資料・セミナー情報・動画・イベント等の会員が必要とするコンテンツの拡充に加え、AI技術を活用した「媒体選定及び広告プランニング」等の会員サポートの強化が重要であると考えております。また、掲載社に対して良質なリード情報の提供及びリード情報の提供数が掲載社の満足度を高める上で重要であることから、広告出稿を目的としている会員の獲得・会員アクションの促進を図ってまいります。 ②トラミーの強化 トラミーの事業成長に向けて、既存クライアントに対するリピート案件の獲得及び新規クライアントに対する案件の獲得を目的としたリード獲得、1案件あたりの取引単価の向上を目的とした提案力の強化を継続的に実施していく必要があると考えております。特に、景品表示法・ステルスマーケティングの規制や薬機法チェックに対し、当社は法令順守を徹底した健全なプロモーションサービスとして差別化を図り、クライアントのブランド毀損リスクを回避しつつ効果を最大化できる点への信頼獲得に注力いたします。今後も引き続き、主要代理店取引を伸ばしつつ、クライアントへ直接販売チャネルを強化するとともに、現状のクライアントの多くが属するコスメ業界に加え、様々な業界に属するクライアントと幅広く取引できるよう案件の拡大及び取引単価の向上を図ってまいります。 ③ファクログの強化 「資金調達ニーズを持つ企業や個人事業主」と「金融サービス提供企業」をつなぐインフラとして、ファクタリングサービスを比較検討する際に必要な利用者の属性ごとにマッチする質の高い情報コンテンツの拡充と広告やSEO対策での集客力がとても重要だと考えております。また、質が高く条件の良い広告主の獲得や取引の拡大を図ってまいります。 ④知的財産権の確保等 当社は、「模造サイトへの防衛」及び「更なる成長を図る」ために自社サービスで独自開発予定の技術を、専門家と連携し、他社に先立って戦略的に特許権等を取得できるよう取り組んでまいります。 ⑤組織体制、販売管理体制の整備 当社は、成長フェーズにあった組織体制の確立と優秀な人材の確保、また確保した人員の早期育成の仕組みが不可欠だと考えております。採用活動の強化を図るとともに、社内研修制度、販売管理体制の仕組みの確立を行ってまいります。 ⑥情報管理体制の強化 当社は、会員の個人情報を多く取得しており、その情報管理を強化していくことが重要であると考えております。具体的には個人情報保護規程を制定し、その取得・提供・管理についての方針を定めております。また、個人情報へのアクセス権限者を限定した上で、アクセスログについても取得し、不正なアクセスがないか随時モニタリングを実施しております。また、個人情報以外のパーソナルデータとして、cookie情報や行動履歴情報等の取扱いについても、日本インタラクティブ広告協会(JIAA)の「行動ターゲティング広告ガイドライン」を遵守した取扱いを実施しております。さらに、2023年2月には一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)による「プライバシーマーク」を取得しております。 これらの施策により個人情報の取扱い等の管理を徹底しておりますが、今後も社内教育・研修の実施やシステム整備等を継続的に行ってまいります。 ⑦内部管理体制の強化 当社は成長段階にあり、業務運営の効率化やリスク管理のための内部管理体制の強化が重要な課題であると考えております。このため、当社といたしましては、監査役会、内部監査室、リスク・コンプライアンス委員会を設置し、経営の公正性・透明性を確保するための内部管理体制強化に取り組んでまいります。 ⑧広告審査体制の整備 当社の事業における広告審査体制としては、マニュアルを制定し、その審査・提供・管理についての方針を定めております。さらに、既存の広告・投稿審査ツールの利用に加えて、生成AIがチェックするツールを開発・実装することにより、網羅的に法令違反の可能性がある投稿を広くピックアップし、ツールからアラートが上がった投稿に対して、社内チェックに加え、必要に応じて弁護士への確認を行っており、当社の広告・投稿審査体制は十分な実効性を確保すべく取り組んでおります。 ⑨法規制等の変動に対応する社内体制 当社の事業は、広告関連法令、インターネット広告業界の自主規制、各種SNSプラットフォーム規約等の制約を受けますが、それら規制の改正、変更等の事業環境の変化に迅速に対応するため、各事業部と管理部門が連携して情報の収集、分析、管理を行っております。また、規制等の変更に伴い対応が必要である際は、社内への周知、教育等によりその徹底を図っており、これらの対応を継続的に行ってまいります。 ⑩財務基盤の確立と配当政策 当社は、未だ成長フェーズの過程にあることから、事業規模の拡大、競争力の確保及び財務体質の強化に向けた、先行投資、内部留保の充実が将来に向けた株主価値の最大化に資すると考え、これまで配当を実施しておらず、今後においても将来への事業規模の拡大に向けた会員獲得のための広告宣伝費や人材や設備に資金を投じながら、財務体質の強化も視野に入れつつ、必要な内部留保を確保することを基本方針としておりますが、株主への利益還元も重要な課題として、配当実施時期の検討についても継続的に取り組んでまいります。 ⑪業務提携やM&Aの推進 当社が継続的な成長を実現するため、新規事業やサービスの拡大が重要な課題と考え、他企業との業務提携やM&Aを積極的に推進してまいります。検討するにあたり、投資効果及び将来性や既存事業とのシナジーをはじめとした相乗効果を十分に検討した上で、事業成長や事業領域の拡大、業績の向上につながるよう慎重に進めてまいります。
事業等のリスク5,896字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 また、必ずしもリスク要因には該当しない事項につきましても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。当社では、事業上のリスクに係る事項については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等(1)コーポレート・ガバナンスの概要 ② 企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由 企業統治の体制の概要 d.リスク・コンプライアンス委員会」に記載のとおり、リスク・コンプライアンス委員会にて把握し、管理する体制・枠組みとしております。 なお、文中の将来に関する事項は当事業年度末現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 (1) インターネット広告市場の変化によるリスクについて 当社のプラットフォーム事業におけるサービスは主にメディアレーダー、トラミー等で構成され、広告の買い手、広告の売り手、どちらも顧客にできる特徴をもって事業展開しておりますが、主要事業が「広告業(特にインターネット広告)」に限られる為、技術革新や法改正など広告業界動向に大きな影響を及ぼす改革が発生した場合、当社の経営成績に影響を与える可能性があります。なお、当社では特定の業界市況に左右されない収益基盤の構築を目指し、金融業界向けマッチングプラットフォーム「ファクログ」の事業拡大も努めております。 (2) 主要SNSのユーザー利用動向やプラットフォーム事業の規制変更等によるリスクについて 当社広告商品は、Instagram、Facebook、X(旧Twitter)、LINE、TikTok等の主要SNSプラットフォーム上でのマーケティング手法を中心としております。利用者が増加傾向にあるSNSプラットフォームは広告媒体としての訴求力が高まることから、各SNSプラットフォームのユーザーの利用動向は重要な指標となるため、当社ではこれらの動向に関する情報収集を行っておりますが、既存のSNSにおけるユーザーの利用動向の変化や、新たなSNSの流行に対して、当社の適切な会員組織化等の対応が遅れた場合、当社の業績に影響を与える可能性があります。 また、広告関連の規約・規制等の変更により、従来可能であった広告手法を用いることが出来なくなる可能性があり、当社のマーケティング手法や体制等の対応が遅れた場合や、SNSのセキュリティ面の不備により当該プラットフォームの信頼性に疑義が発生した場合には、当社の経営成績に影響を与える可能性があります。 (3) 業界動向に関するリスクについて 当社は、主にSNSを活用したマーケティング事業を行っております。株式会社電通が発表した「2025年 日本の広告費」によると、2025年のインターネット広告費は40,459億円(前年比110.8%)となり、今後も同市場は堅調に推移すると予想しておりますが、市場成長が阻害されるような状況が生じた場合、また、インターネット広告市場を含む広告業界においては、景気変動により広告主の広告支出が増減する傾向があるため、国内マクロ経済の動向及び国内主要産業部門における事業環境が変化した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (4) 事業経営環境に関するリスクについて 当社メディアレーダーの主要サービスは、広告業界において法人営業に特化し各種サービスを提供しております。現在は、顧客企業の営業やマーケティング関連への投資マインドの上昇を背景として事業拡大をしておりますが、今後国内外の経済情勢や景気動向等の理由により顧客企業の営業やマーケティング関連への投資マインドが減退するような場合には、当社事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 技術革新(生成AI等)への対応について 当社が属するインターネット業界においては、生成AIをはじめとする新技術の開発や新しいサービスの導入が極めて速いスピードで進行しており、あわせて顧客のニーズも非常に変化の激しい業界となっております。当社はこれらの新技術を収集・分析し、広告審査体制やサービス開発への実装を進めておりますが、予期しない急激な変化があり、その対応が遅れた場合や新技術に対応するため予定していないシステムへの投資が必要になった場合には、当社の事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 検索エンジンからの集客について 当社のサービスであるメディアレーダーは、GoogleやYahoo! JAPANの検索サイトからの集客が非常に重要であります。検索サイトにおける検索アルゴリズムの大幅な変更が行われ、これまでの検索エンジン最適化(SEO)対策が有効に機能しなかった場合、当社の事業および業績に大きな影響を与える可能性があります。 当該リスクへの対策として、検索アルゴリズム変更に関する情報の取得、検索キーワードにおける順位変動のモニタリング、サイトのアクセス解析、検索結果の上位サイト分析をもとに検索アルゴリズムの変更に応じたSEO対策を継続してまいります。 (7) 法的規制について 当社は、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(以下「薬機法」とする。)」、「健康増進法」、「個人情報の保護に関する法律」、「不当景品類及び不当表示防止法」、「著作権法」、「商標法」等の規制を受けております。特に2023年10月施行の景品表示法指定告示(通称:ステマ規制)等、広告表示に関する規制は年々強化される傾向にあります。当社では法令や各種ガイドライン等の順守を徹底し事業運営を行っておりますが、万一これらの違反に該当するような事態が発生した場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、今後新たな法令の制定、既存法令等の解釈変更がなされ事業が制約を受けることになった場合、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) クチコミマーケティングの信頼性の低下による業績悪化のリスクについて 当社のサービスであるトラミーは、クライアント企業のマーケティングに対しサービスを提供しており、その多様なニーズに応えるため、会員の確保が必要になります。その為、会員に対し、クライアント企業の広告案件の継続的なご紹介やSNSへの投稿に関する法令・ガイドラインの遵守等の有用な情報を提供することにより、親密かつ広範なネットワークを構築しております。また、良質な会員を確保するため、会員審査(投稿内容の審査)の基準を定め、健全な会員組織の運営のための体制を整えております。さらに、「薬機法」第66条第1項及び「健康増進法」第65条第1項では、規制の対象が「何人も」と規定されていることから、当社の広告・投稿審査体制は、生成AIを活用した独自の広告・投稿審査ツールを実装することにより、網羅的に法令違反の可能性がある投稿を広くピックアップし、ツールからアラートが上がった投稿に対して、社内チェックに加え、必要に応じて弁護士への確認を行っており、当社の広告・投稿審査体制は十分な実行性を確保すべく努めております。しかしながら、様々な要因の変化により会員との信頼関係が低下した場合や、クライアント企業のニーズに合ったユーザーを当社会員として十分に確保できない場合、当社会員が広告審査基準等を遵守しない又は当社の広告案件以外において炎上する等の当社で管理することが困難な事態が発生した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (9) 個人情報の管理に係るリスクについて 当社は、トラミー、メディアレーダーを通じて取得した個人情報を保有しており、「個人情報の保護に関する法律」の規定に則って作成したプライバシーポリシーに沿って管理しております。また「個人情報保護規程」、「パスワードポリシー」、「認可ソフトウェア一覧」等の規程を制定しており、さらに2023年2月には一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)による「プライバシーマーク」を取得し、個人情報の漏洩が発生しない仕組みを構築しております。しかし、情報セキュリティに係るリスク等により個人情報が漏洩した場合や個人情報の収集過程で問題が生じた場合、当社の信用の下落等の損害が発生し、当社の経営成績に影響を与える可能性があります。 (10) 特定人物への依存について 当社代表取締役社長である福島範幸は、当社の創業者であり、会社経営の最高責任者として経営方針や事業戦略の決定をはじめ、当社の事業推進において重要な役割を果たしております。当社では同氏に過度に依存しない経営体制の構築を進めており、取締役会や事業運営のための経営会議等における取締役及び幹部社員の情報共有や経営組織の強化を図っております。しかしながら、何らかの理由により同氏が当社の業務を継続することが困難になった場合、当社の事業及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (11) 訴訟リスクについて 当社では、リスク・コンプライアンス規程を制定し、役職員に対して当該規程を遵守させることで、法令違反等の発生リスクの低減に努めております。しかしながら、当社及び役職員の法令違反等の有無に関わらず、会員や取引先、第三者との間で予期せぬトラブルが発生し、訴訟に発展する可能性があります。提起された訴訟の内容及び結果によっては、多大な訴訟対応費用の発生や企業ブランドイメージの悪化等により、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (12) 新株予約権行使による株式価値希薄化に関するリスクについて 当社は、当社の取締役及び従業員に対するインセンティブを目的として、ストック・オプションを付与しております。本書提出日現在のストック・オプションによる潜在株式総数は58,940株であり、発行済株式総数1,026,100株の5.7%に相当します。これらのストック・オプションが行使された場合、保有株式の価値が希薄化する可能性があります。 (13) 小規模組織について 当社は、2025年12月31日現在において、取締役3名、監査役3名、従業員64名と小規模な組織となっており、内部管理体制もこれに応じたものとなっております。当社は、今後の事業規模の拡大に応じて、人員の強化と内部管理体制の一層の充実を図っていく方針でありますが、これらの施策が適時適切に進行しなかった場合には、当社の事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (14) 人材の獲得及び育成について 今後当社の事業をさらに拡大し、成長をつづけていくためには優秀な人材の確保と育成が重要課題となっております。当社では人材の確保に向けた情報収集やインターン制度の導入などの採用強化に加え、ハイブリット勤務等の多様な働き方の推進等、人材確保に向けた取り組みを講じておりますが、こうした人材の確保が計画通りに進まなかった場合や、育成が計画通りに進まなかった場合、あるいは重要な人材が社外に流出した場合には、競争力の低下や事業拡大の制約要因が生じ、当社の事業及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (15) 情報セキュリティに係るリスクについて 当社では、「情報システム管理規程」を制定し、コンピューターシステムの瑕疵、実施済みのセキュリティ対策の危殆化、マルウェア・コンピューターウィルス、コンピューターネットワークへの不正侵入、役職員の過誤、自然災害、アクセス増加等の一時的な過負荷等により、重要データの漏洩、コンピュータープログラムの不正改ざん、システムダウン等の防止に向けた仕組みを講じておりますが、当該事象が発生した場合、第三者からの損害賠償請求、信用下落等により、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (16) 内部管理体制について 当社は、企業価値の拡大を図る中でコーポレート・ガバナンスが有効に機能することが不可欠であると認識しております。業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保のための内部統制システムの適切な運用、さらに健全な倫理論に基づく法令遵守を徹底するにあたり充分な体制を構築していると考えておりますが、今後の事業運営及び事業拡大に対応するため、内部管理体制について一層の充実を図る必要があると認識しております。しかしながら、事業の急速な拡大により、十分な内部管理体制の構築が追いつかない状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、当社の事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (17) 自然災害等に係るリスクについて 自然災害・感染症拡大等により物流が停止した場合のほか、広告が自粛されるような事態が生じた場合、当社メディアレーダー、トラミーが影響を受ける可能性があり、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社事業拠点及びサーバー等の設備については、定期的なバックアップや点検等によりトラブルの事前回避及び防止に努めておりますが、当社の本店所在地である東京都渋谷区において大地震、台風等の自然災害または事故、火災等により、業務の停止、当社設備等の損壊、電力供給の制限等の不測の事態が生じた場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (18) 配当政策について 当社は、株主への利益還元を経営上の重要な課題として認識しております。しかしながら、未だ成長フェーズの過程にあることから、事業規模の拡大、競争力の確保及び財務体質の強化に向けた内部留保の充実が将来に向けた株主価値の最大化に資すると考え、これまで配当を実施しておりません。 今後においても将来への事業規模の拡大に向けた人材や設備に資金を投じながら、財務体質の強化も視野に入れつつ、必要な内部留保を確保していくことを基本方針としており、これらを総合的に勘案しながら株主への利益還元の時期を検討してまいりますが、現時点における配当の実施及び実施時期は未定であります。
経営成績の分析 (MD&A)6,416字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における資産合計は1,089,605千円となり、前事業年度末に比べ137,716千円増加いたしました。 流動資産は778,629千円となり、前事業年度末に比べ44,093千円減少いたしました。これは主に、売掛金19,541千円が増加した一方で、現金及び預金が73,039千円減少したこと等によるものです。 固定資産は310,976千円となり、前事業年度末に比べ181,809千円増加いたしました。これは主に、のれん177,238千円が増加したこと等によるものです。 (負債) 当事業年度末における負債合計は489,330千円となり、前事業年度末に比べ201,553千円増加いたしました。 これは主に、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金含む)213,000千円、未払法人税等が10,501千円増加したこと等によるものです。 (純資産) 当事業年度末における純資産合計は600,275千円となり、前事業年度末に比べ63,837千円減少いたしました。 これは主に、当期純損失を68,010千円計上したことと、新株予約権の行使により資本金及び資本準備金がそれぞれ2,086千円増加したことによるものです。 この結果、自己資本比率は55.1%(前事業年度末は69.8%)となりました。 ② 経営成績の状況 当事業年度における日本経済は、物価動向等が個人消費に与える影響が残る一方、インバウンド需要の増加、所得環境の改善、各種政策等の効果もあり、緩やかに経済活動の正常化が進んでおります。しかしながら、海外の金融政策や地政学リスク等の影響に加え、金融資本市場の変動による影響等、経済の先行きは依然として不透明な状況が続いております。 一方で、日本の広告市場は、2026年は前年対比で2.9%の成長と、安定した成長が継続する見通しです。また、当社のサービスが属するデジタル広告は、引き続き市場全体の成長を牽引する領域として見込まれております。(出典:株式会社 電通グループ「2026年の世界の広告費成長率予測」2025年12月4日) このような環境の中、当社が提供する広告業界向けプラットフォーム「メディアレーダー」においては、AIによる顧客行動の変化に伴い、成長は一時的に鈍化いたしました。一方で、当社においてもAI対話型機能をリリースし、サービス強化を進めており、顧客のAI活用ニーズに対応した提供価値の再構築に取り組んでおります。 サービス別の主な取り組みについては下記のとおりとなります。 (メディアレーダー) メディアレーダーはイベント売上(注1)の向上に注力し、イベント売上では過去最高金額を更新しました。一方で、掲載社の利用ニーズが変化し、リード数を多く獲得できる一括資料ダウンロード(注2)から、見込み度の高い顧客リードに繋がる個別資料ダウンロード(注3)へとサービス利用比率が移行しました。加えて、広告宣伝費を前年より大幅に削減したことも影響し、サービス全体での資料ダウンロード数は大きく減少いたしました。 その結果、メディアレーダーの売上高は489百万円(前事業年度比9.8%減)となりました。 売上を構成する主要KPIの資料リード売上は397百万円(同10.5%減)、イベント売上は70百万円(同2.2%増)となり、資料リード売上を構成する主要KPIは、平均リード単価(注4)3,890円(同25.7%増)、課金ダウンロード数(注5)102,125件(同28.8%減)となりました。 (トラミー) トラミーは売上の拡大を目的として、「案件の獲得」「案件単価の向上」「サービス品質の向上」に取り組んでまいりました。当社メディアレーダーの活用や広告宣伝活動を通じて新規見込み顧客の獲得を進めるとともに、既存顧客リストへの再アプローチを強化いたしました。 また、業務効率化を図るため、生成AIを活用したチャットボットの実装や、広告主の満足度向上および業務効率化を目的とした事前審査機能の改修を実施いたしました。 これらの施策により、第4四半期にはステルスマーケティング規制に伴う広告主の出稿控えの影響を一定程度回復させることができましたが、通期のトラミーの売上高は370百万円(前事業年度比9.2%減)となりました。 売上を構成する主要KPIは、案件数628件(同6.3%減)、案件単価590千円(同3.1%減)となりました。 (ファクログ) 当社は、事業基盤の多角化を目的として、2025年9月にrimad株式会社を買収し子会社化いたしました。同社が運営していたプラットフォームサービス(以下「ファクログ」)については、2025年12月に株式会社アイズを存続会社、rimad株式会社を消滅会社とする吸収合併を実施しております。 ファクログにおいては、「代理店営業による顧客開拓」および「広告・SEOによる集客」が重要な要素であり、当社がこれまで培ってきた運用型広告、SEO集客、プラットフォーム運営のノウハウを活用し、売上拡大に取り組んでまいりました。 その結果、当事業年度におけるファクログの売上高は14百万円となりました。なお、吸収合併がrimad株式会社の全株式を取得した9月に完了したと仮定した場合の9月~12月の損益計算書に寄与する概算売上高は53百万円となります。(注6) 以上の結果、当事業年度の経営成績は、売上高965,730千円(前事業年度比6.8%減)、売上総利益877,881千円(同7.4%減)、営業損失51,578千円(前事業年度は営業利益32,315千円)、経常損失50,729千円(前事業年度は経常利益38,168千円)、当期純損失68,010千円(前事業年度は当期純利益27,018千円)となりました。 なお、当社はプラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載は省略しております。 (注1)メディアレーダーが主体となり、開催されるオンラインセミナーイベントで、スポンサー、登壇企業、視聴者(会員)を集めることで、スポンサー及び登壇企業に対してリード(見込み顧客情報)提供することで得られる売上 (注2)掲載社が一括ダウンロード機能を有効にすることで、会員に対し、一括ダウンロード可能な資料としてメディアレーダー上に表示され、会員は対象資料をまとめてダウンロードすることができ、掲載社はダウンロードされる機会が増える機能 (注3)個別の資料ダウンロードによるリード提供 (注4)資料ダウンロードで発生したリード売上に対する1リードあたりの平均単価 (注5)資料ダウンロードで発生したリード売上の請求対象となったリード提供数 (注6)2025年9月1日から2025年12月31日の被取得企業の概算売上高は、監査法人の監査(証明)を受けておりません。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は547,447千円となり、前事業年度末に比べ73,039千円減少いたしました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動による資金の減少は63,406千円(前事業年度は65,475千円の資金の増加)となりました。これは主に増加要因として未払金の増加額5,593千円(前事業年度は28,026千円の減少)、減損損失22,050千円等があった一方で、減少要因として税引前当期純損失74,878千円(前事業年度は税引前当期純利益38,168千円)、未払消費税等の減少額20,041千円(前事業年度は未払消費税等の増加額4,406千円)、売上債権の減少額6,082千円(前年同期比17,598千円減)、前受金の減少額4,945千円(前事業年度は前受金の増加額10,683千円)等があったことにより資金が減少したことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動による資金の減少は256,845千円(前事業年度は7,656千円の資金の減少)となりました。これは主に関係会社株式の取得による支出223,591千円、無形固定資産の取得による支出29,447千円等があったことにより資金が減少したことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動による資金の増加は217,173千円(前事業年度は2,565千円の資金の増加)となりました。これは主に長期借入れによる収入213,000千円等により資金が増加したことによるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社が行う事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b.受注実績 当社が行う事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 c.販売実績 当事業年度の販売実績は次のとおりであります。なお、当社はプラットフォーム事業の単一セグメントであるため、サービス別に記載しております。 サービスの名称   当事業年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) メディアレーダー   489,332   90.2 トラミー   370,911   90.8 ファクログ   14,013   - その他   91,473   107.3 合計   965,730   93.2 (注)主な相手先別の販売実績は、当該販売実績の総販売実績に対する割合がいずれも100分の10未満であるため記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容 財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容は、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態の状況」に記載のとおりであります。 ② 経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社の当事業年度の経営成績は以下のとおりであります。 (売上高) 売上高は965,730千円と前年同期に比べて70,538千円(6.8%)減少しました。これは、メディアレーダーにおいて広告宣伝費の投下を抑制したこと、トラミーにおいてステルスマーケティング規制による出稿控えのため一時的に売上高が減少したこと等によるものです。 (売上原価、売上総利益) 売上原価は87,848千円と前年同期に比べて531千円(0.6%)減少しました。これは、トラミーの売上高が減少したことに伴い、同サービスに係る売上原価が減少したためです。また、メディアレーダーの売上が減少したことにより全体の売上原価率は前年同期の8.5%から9.1%へと上昇し、売上総利益は877,881千円となり、前年同期比に比べて70,006千円(7.4%)減少しました。 (販売費及び一般管理費、営業損失) 販売費及び一般管理費は929,460千円と前年同期に比べて13,887千円(1.5%)増加しました。これは、既存費用の圧縮を進めたものの、ファクログおよびTalema.の買収に伴う管理コストの増加に加え、同事業の拡大に向けた広告活動を強化したことによるものです。この結果、営業損失は51,578千円(前事業年度は営業利益32,315千円)となりました。 (営業外収益、営業外費用、経常損失) 営業外収益は1,887千円と前年同期に比べて4,524千円(70.6%)減少しました。これは主にポイント失効に伴うポイント失効戻入益及び受取利息によるものです。営業外費用は1,037千円と前年同期に比べて479千円(86.0%)増加しました。これは主に買収に伴う借入金のため支払利息が増加したことによるものです。この結果、経常損失は50,729千円(前事業年度は経常利益38,168千円)となりました。 (特別利益、特別損失、当期純損失) 特別利益は子会社吸収合併による抱合せ株式消滅差益を計上したことにより533千円となり、特別損失は減損損失及び固定資産除却損を計上したことにより、24,683千円となりました。法人税、住民税及び事業税530千円、税効果会計による法人税等調整額△7,397千円を計上した結果、当事業年度の当期純損失は68,010千円(前事業年度は当期純利益27,018千円)となりました。 当社の経営成績に重要な影響を与える要因として、当社主力サービスのメディアレーダー及びトラミーの強化があります。 メディアレーダーにおいては、今後も会員となる広告主、広告代理店のニーズを満たす資料、動画、セミナー情報の拡充を行い、AIによる顧客行動の変化やAI活用ニーズに対応した新機能を継続して開発実装していくことで「広告業界のインフラへ」というビジョンの実現にむけて成長スピードを加速させていくことが重要と考えております。 またトラミーにおいては、主要代理店取引を伸ばしつつ、クライアントへ直接販売する販売ルートを強化するとともに、現状のクライアントの多くが属するコスメ業界に加え、様々な業界に属するクライアントと幅広く取引できるよう案件の拡大および取引単価の向上が重要と考えております。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容 キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容につきましては、「(1)  経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社の資本の財源及び資金の流動性については、主に外注費、広告宣伝費及び人件費の支払いが中心となり、売上代金の入金に至る期間までの運転資金が資金需要となります。また、今後の会社規模の拡大及び環境の変化に合わせた組織体制の確立及び人材の確保を行っていく方針です。 当社ではこれら運転資金に対応した資金調達は、自己資金及び金融機関からの借入を中心に検討を行い、必要に応じて社債発行及び新株発行等による資金調達も検討していく方針としております。 ⑤ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。その作成には経営者により会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性が存在するため、これらの見積りとは異なる場合があります。 当社の財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 注記事項 (重要な会計方針)」に記載のとおりであります。 財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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出典

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