本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

リミックスポイント

Remixpoint,inc.3825 · Standard · 小売業

暗号資産投資・運用を中核とし、電力小売や蓄電ソリューションを展開する企業。旧来のメディカル事業は売却し、デジタル資産とエネルギー領域に集中している。

概要

リミックスポイントは、2004年にソフトウエア開発会社として設立され、その後電力小売、暗号資産、蓄電池など事業を転換しながら成長してきた企業である。2026年3月期の連結売上高は178億円、従業員数179名。東京証券取引所スタンダード市場に上場し、現在はデジタルアセットマネジメント、エネルギー、蓄電ソリューションの3事業を柱とする。

3つの報告セグメントで構成される事業ポートフォリオ

当社グループは2026年3月期より、デジタルアセットマネジメント事業、エネルギー事業、蓄電ソリューション事業の3セグメントで報告している。デジタルアセットマネジメント事業は暗号資産(主にビットコイン)の取得・保有・運用を行う。エネルギー事業は高圧・低圧需要家向けの電力小売「リミックスでんき」を全国展開する。蓄電ソリューション事業は系統用蓄電池の開発・運営と省エネコンサルティングを手掛ける。この他、マーケティングコンサルティング等を含むその他事業がある。

売上高の約9割をエネルギー事業が占める収益構造

2026年3月期の連結売上高178億円のうち、エネルギー事業が約9割を占める。しかし同事業は電力調達価格の高騰や容量市場の負担により営業損失を計上しており、2026年3月期の連結営業損失は55億円に拡大した。デジタルアセットマネジメント事業は暗号資産の価格変動に連動するため収益が不安定で、2026年3月期はビットコイン価格上昇により評価益を計上したが、全体をカバーできなかった。

短期間で事業を入れ替えてきた変遷の歴史

同社は設立以来、ソフトウエア開発から電力小売、中古車販売、仮想通貨交換、ホテル運営、医療事業と、ほぼ5年ごとに主力事業を変更してきた。2020年代には暗号資産交換業から撤退し、2023年に中古車販売、2025年に医療事業から撤退。現在は暗号資産投資(デジタルアセットマネジメント)と系統用蓄電池に経営資源を集中している。

業界の中での役割はデジタルアセット運用とエネルギーサービスの提供会社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
178億円
営業利益
-55億円
営業利益率
-30.9%
純利益
-47億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
エネルギー 事業211億円89.0%10億円4.7%
蓄電 ソリューション事業24億円10.1%6億円25.0%
その他事業2億円0.8%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01暗号資産市場(デジタルアセットマネジメント事業)主力

暗号資産(仮想通貨)を取得・保有・運用している。投資家向けの資産運用サービスとして、暗号資産市場の変動を捉えた投資戦略を展開している。

主な製品・サービス1
暗号資産投資・運用
ビットコイン等の暗号資産を取得・保有し、その価値変動を活用した運用。

02電力市場(エネルギー事業)準主力

電力小売事業を行っており、顧客に対して電力を販売している。小売電気事業者として、家庭や企業に電力を供給している。

主な製品・サービス1
電力小売
顧客に対し電力を販売するサービス。

03省エネ・蓄電市場(蓄電ソリューション事業)準主力

省エネルギーに関するコンサルティングと蓄電池の販売・設置等を行う。顧客のエネルギー使用効率改善や再生可能エネルギーの活用を支援している。

主な製品・サービス2
省エネコンサルティング
エネルギー使用状況の診断や改善提案を行うサービス。
蓄電池
再生可能エネルギーの貯蔵や停電対策用の蓄電システムを提供。

04その他(マーケティングコンサルティング等)その他

マーケティングコンサルティング等のその他サービスを提供している。

製品と技術

低圧から高圧までカバーする電力小売「リミックスでんき」

エネルギー事業の中核は、低圧需要家向け「リミックスでんき」と高圧需要家向けの電力供給である。同社は2016年2月に高圧供給、2018年3月に低圧供給を開始し、2018年10月には北海道を除く全国(沖縄・離島除く)へ拡大した。自社でNon-FIT低圧太陽光発電所を開発し、非化石証書の調達にも取り組む。ただし、2026年3月期のエネルギー事業は営業損失を計上している。

系統用蓄電池と省エネシステムの「蓄電ソリューション事業」

蓄電ソリューション事業は、エネルギー管理システム「ENeSYS」の販売に始まり、現在は系統用蓄電池の開発・運営が主力である。2024年7月から子会社シールエンジニアリングを通じて蓄電池事業を本格化。2025年12月には匿名組合出資により合同会社NCパイオニアへ出資し、大規模系統用蓄電所案件への参画を進める。2030年までに20か所の蓄電所保有を目標とする。

ビットコインを中心としたデジタルアセットマネジメント

2024年11月に開始したデジタルアセットマネジメント事業は、暗号資産(主にビットコイン)の取得・保有・運用を行う。2025年5月と7月に発行した新株予約権(行使価額修正条項付)と無担保社債により総額107億円を調達し、うち95億円をビットコイン取得に充当。2026年3月末時点の暗号資産取得総額は229億円に達する。同事業は暗号資産価格の変動リスクを直接受ける。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

小売業のなかでの位置

中古車販売の成長企業だが、赤字転落で課題山積

当社は中古車買取・販売を主力とする小売業。前期売上高211億円で、同業のトライアルHD(売上高約1兆円)や光フードサービス(約500億円)には及ばないが、中古車市場で存在感を示す。しかし営業利益率は-5.7%と赤字に転落し、来期はさらに悪化見込み。競合のまんだらけ(営業利益率約10%)とは対照的で、在庫評価損や販管費増加が原因と推察される。規模拡大の一方で収益管理が課題。

強み

  • 売上高200億円超と中古車小売で一定の規模を誇る。
  • 全国展開の店舗ネットワークを持ち、集客力がある。
  • 買取から販売までの一貫体制で在庫確保に強み。
  • 過去増収基調にあり、事業拡大の実績がある。

課題

  • 営業赤字に転落し、来期は大幅赤字見込みで業績悪化。
  • 中古車相場変動により在庫評価損のリスクが大きい。
  • 同業他社や大手との競争が激しく、収益性が低下。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

小売業の時価総額近傍。太字がリミックスポイント

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12674ハードオフコーポレーション367億円14.5倍
23196ホットランドホールディングス350億円54.1倍
3456AHUMAN MADE345億円46.4倍
47596魚力342億円25.0倍
53333あさひ341億円14.9倍
63825リミックスポイント340億円
79900サガミホールディングス339億円41.6倍
88185チヨダ335億円11.7倍
98217オークワ335億円123.7倍
103221ヨシックスホールディングス335億円16.4倍
118291日産東京販売ホールディングス326億円12.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 35件

ソフトウエア開発会社として東京都港区で設立された2004年

2004年3月、業務用アプリケーション・ソフトウエアの開発を目的に東京都港区西麻布で設立。同年5月に本社を元赤坂に移転した。設立から2年後の2006年12月、東京証券取引所マザーズ市場に上場。上場時の事業はソフトウエア開発であったが、直後に本社を千代田区、中央区と頻繁に移転し、事業の方向性を模索する時期が続いた。

エネルギー管理システム販売を皮切りに電力小売へ参入した2013~2014年

2013年12月、省エネコンサルティング事業としてエネルギー管理システム「ENeSYS」の販売を開始。2014年10月には電力売買事業(現エネルギー事業)を始め、同年12月には小売電気事業者として登録。2016年2月には高圧需要家への電気小売供給を開始し、エネルギー事業が本格化した。この間、2014年12月には中古車売買事業も開始し、多角化の動きを見せた。

仮想通貨交換業に進出し上場市場を変更した2016~2017年

2016年3月、金融関連事業として仮想通貨交換業を目的に株式会社ビットポイント(現ビットポイントジャパン)を設立。2017年9月に暗号資産交換業者として登録された。2017年8月には東京証券取引所市場第二部へ上場市場を変更。この時期、旅行関連事業にも進出し、ホテル開発会社を設立するなど事業の幅を広げた。

低圧電力小売と全国展開を達成した2018年

2018年3月、低圧需要家向け電気小売供給サービス「リミックスでんき」を開始。同年10月には北海道エリアでの供給を開始し、沖縄・離島を除く全国へ供給エリアを拡大した。この年の売上高は144億円と過去最高を更新。一方で、証券事業や宿泊事業への進出を試みるが、2019年にはそれらの子会社株式を全て譲渡し、事業を整理した。

暗号資産事業から撤退し医療事業を取得・売却した2020~2025年

2020年3月に金融関連の中間持株会社を設立するも、2022年7月にビットポイントジャパンの株式51%、2023年3月に残り全株式を譲渡し、暗号資産交換事業から完全撤退。2023年12月には株式会社ゼロメディカルを子会社化し医療事業に参入するが、2025年5月に全株式を譲渡し、翌月に医療事業を廃止。この間、中古車売買事業も2023年6月に撤退した。

蓄電池事業と暗号資産投資に集中する2024年以降

2024年7月、子会社の株式会社ジャービスをシールエンジニアリングに商号変更し、再エネアグリゲーション事業として蓄電池事業を開始。同年11月には暗号資産投資等を行う金融投資事業(現デジタルアセットマネジメント事業)を開始。2025年にはEVO FUNDから総額107億円を調達し、うち95億円をビットコイン取得に充当。2026年3月末時点で229億円分の暗号資産を保有する。

スタンダード市場移行と中期経営計画の策定(2022~2025年)

2022年4月、東証の市場再編に伴いスタンダード市場へ移行。2025年12月、中期経営計画(2027-2029)を公表し、2029年3月期までに5か所のFIP転化発電所と20か所の系統用蓄電所の保有を目標に掲げた。また同年12月、匿名組合出資により系統用蓄電池事業への投資を開始し、蓄電ソリューション事業の成長を加速させる方針を示した。

年表35件を開く

2000年代

  • 2004年3月創業業務用アプリケーション・ソフトウェアの開発を目的に、東京都港区西麻布において当社を設立
  • 2004年5月本社を東京都港区元赤坂一丁目に移転
  • 2006年12月上場東京証券取引所マザーズ市場へ上場
  • 2007年4月本社を東京都千代田区二番町に移転
  • 2009年3月本社を東京都中央区日本橋箱崎町に移転

2010年代

  • 2011年2月本社を東京都中央区日本橋蛎殻町に移転
  • 2013年12月省エネコンサルティング事業として、エネルギー管理システム「ENeSYS(エネシス)」の販売を開始
  • 2014年7月本社を東京都目黒区東山に移転
  • 2014年10月電力売買事業開始(現 エネルギー事業)
  • 2014年12月中古車売買事業開始
  • 2015年12月小売電気事業者として登録
  • 2016年2月高圧需要家への電気小売供給を開始
  • 2016年3月創業金融関連事業として仮想通貨交換業を主な事業目的とする株式会社ビットポイント(現 株式会社ビットポイントジャパン)を設立
  • 2016年8月旅行関連事業としてホテル事業開発を主な事業目的とする株式会社ジャービス(現 株式会社シールエンジニアリング、現 連結子会社)を設立
  • 2017年8月上場東京証券取引所市場第二部へ上場市場変更
  • 2017年9月株式会社ビットポイントジャパンが仮想通貨交換業者(現 暗号資産交換業者)として登録
  • 2018年1月本社を東京都港区六本木に移転
  • 2018年3月低圧需要家向け電気小売供給サービス「リミックスでんき」を開始
  • 2018年10月北海道エリアでの電気小売供給を開始し、電気小売供給エリアが沖縄・離島を除く全国へ拡大
  • 2019年1月創業金融関連事業として証券事業参入を主な事業目的とするスマートフィナンシャル株式会社を設立
  • 2019年2月創業旅行関連事業としてホテル運営を主な事業目的とする株式会社アナザーを設立
  • 2019年8月スマートフィナンシャル株式会社の全株式を譲渡
  • 2019年9月株式会社アナザーの全株式を譲渡

2020年代

  • 2020年3月金融関連事業の中間持株会社として株式会社ビットポイント・ホールディングス(現 イプシロ ン・ホールディングス株式会社、連結子会社)を設立
  • 2020年10月感染症対策関連事業(現 蓄電ソリューション事業)に本格的に着手
  • 2021年8月本社を東京都港区虎ノ門に移転
  • 2022年4月東京証券取引所市場再編に伴い、スタンダード市場へ移行
  • 2022年7月株式会社ビットポイントジャパンの株式51%を譲渡
  • 2023年3月株式会社ビットポイントジャパンの残り全株式を譲渡
  • 2023年6月中古車売買事業撤退
  • 2023年12月M&A株式会社ゼロメディカルの全株式を取得し、子会社化
  • 2024年7月商号変更連結子会社の株式会社ジャービスを株式会社シールエンジニアリングに商号変更し、再エネアグリゲーション事業を目的とした蓄電池事業を開始(現 蓄電ソリューション事業)
  • 2024年11月暗号資産投資、株式投資及び融資等に係る投融資事業を推進する金融投資事業開始(現 デジタルアセットマネジメント事業)
  • 2025年5月株式会社ゼロメディカルの全株式を譲渡
  • 2025年6月メディカル事業撤退

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • FIP転化発電所の保有件数2029年3月期まで5か所
  • 系統用蓄電所の保有件数2029年3月期まで20か所

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    暗号資産の取得・運用とWeb3.0展開

    ビットコインを中心とする暗号資産を中長期的に保有し、価格変動リスクを管理しながら保有資産を活用した収益機会を創出する。併せてWeb3.0関連事業への参入や関連企業への出資等のアライアンスを推進する。

  2. 02

    エネルギー事業の低炭素化と安定収益基盤の構築

    非化石電源比率の拡大や環境価値の高い電力プランの推進によりカーボンニュートラルに対応する。また、相対電源の確保や商品設計の見直しにより、電力調達コスト変動の影響を抑制し、2030年義務化の供給能力確保に備える。

  3. 03

    蓄電ソリューション事業の拡大とFIP転化・系統用蓄電池

    FITからFIPへ転換する太陽光発電所のコンサルティング・販売・自社保有、系統用蓄電池の販売・自社保有を推進。家庭用・産業用蓄電池の販売網拡充と、「エネルギー・環境×防災・減災」のソリューション開発。補助金活用コンサルティングも提供。

  4. 04

    M&A・提携等による機動的な成長戦略

    各事業が独自に成長戦略を描き、M&Aや資本提携を含む新たな取り組みをスピード感を持って推進。既存事業と親和性の高い領域や新たな事業機会への投資、人材確保による組織力強化を図り、収益規模拡大を目指す。

  5. 05

    内部管理体制の強化と人材・ダイバーシティ推進

    コーポレートガバナンス基本方針に基づき、コンプライアンス徹底とリスクマネジメントを強化。専門性・経験を持つ人材の確保・育成に継続的に取り組み、多様な人材が活躍できる職場環境を整備する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で179人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は556万円で、9期前と比べて+38.9%平均年齢は37.2歳、平均勤続年数は4.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月84
2018年3月98
2019年3月40040.01.0170
2020年3月40037.72.0151
2021年3月43236.32.0181
2022年3月44336.03.0199
2023年3月64037.04.0147
2024年3月41837.04.0256
2025年3月46437.14.0272−441
2026年3月55637.24.0179−3,073

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率36.4%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)68.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 2 / 海外 0、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都 港区967百万円
デジタルアセットマネジメント事業 その他事業 全社
主な関係会社
  • 国内
    イプシロン・ホールディングス株式会社
    東京都 港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社シールエンジニアリング
    東京都 港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    新型コロナウイルスPCR検査実施(単価契約)
    海上保安庁 · 2021-06-17
    4,457万円
  • 調達
    新型コロナウイルスPCR検査実施(単価契約)
    海上保安庁 · 2020-11-06
    3,700万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は178億円営業利益-55億円前期と比べると減収で、売上が-15.6%。

売上高
-15.6%
178億円
営業利益
-55億円
純利益
-47億円
営業利益率
-30.9%
前期比 -25.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高524億円178億円
営業利益-55億円
純利益84億円-47億円
1株あたり配当¥3¥3

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は60億円、営業利益は−17億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+39.5%、営業利益は−950.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q91−3
2024年1Q4324.73
2024年2Q59711.96
2024年3Q4748.54
2024年4Q56−2
2025年2Q11365.34
2025年4Q98−18−18.4−10
2026年2Q1503926.041
2026年4Q28−94−335.7−88
2027年1Q60−17−28.3−18

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は3億円から178億円へ59.3倍に増えた。直近期の営業利益率は-30.9%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月300
2014年3月1−2−2
2015年3月3922
金融関連事業として仮想通貨交換業を主な事業目的とする株式会社ビットポイント(現 株式会社ビットポイントジャパン)を設立
2016年3月6333
東京証券取引所市場第二部へ上場市場変更
2017年3月5600
2018年3月1443423
金融関連事業として証券事業参入を主な事業目的とするスマートフィナンシャル株式会社を設立
2019年3月118−17−18
金融関連事業の中間持株会社として株式会社ビットポイント・ホールディングス(現 イプシロ ン・ホールディングス株式会社、連結子会社)を設立
2020年3月112−12−52
2021年3月132−29−30
2022年3月2888269
株式会社ゼロメディカルの全株式を取得し、子会社化
2023年3月328−1733
連結子会社の株式会社ジャービスを株式会社シールエンジニアリングに商号変更し、再エネアグリゲーション事業を目的とした蓄電池事業を開始(現 蓄電ソリューション事業)
2024年3月2051811
2025年3月211−12−5−5.7−6
2026年3月178−55−55−30.9−47

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高178億円のうち、営業利益として残るのは-55億円-30.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-47億円、売上の-26.4%にあたる。営業利益率は業種中央値3.7%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金112.9%201億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金18.0%32億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-30.9%-55億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
-12.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比34.6pt
-30.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比28.9pt
-26.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比31.2pt
-22.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
-17.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-15.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−121億円、投資CFが−23億円で、差し引きのフリーCFは−144億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は20億円で、売上の1.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月00001
2014年3月−102−12
2015年3月00506
2016年3月501512
2017年3月−2−35−512
2018年3月2−661−470
2019年3月6−10−2−465
2020年3月−38−77−4528
2021年3月−31−234−3329
2022年3月−4−327−749
2023年3月−68137−669112
2024年3月241−225136
2025年3月−80−72−8751
2026年3月−121−23113−14420

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は277億円。このうち返さなくてよい自己資本が240億円で、自己資本比率は86.5%(業種中央値47.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月21133.3
2014年3月32157.6
2015年3月119282.3
2016年3月1612472.2
2017年3月2516962.0
2018年3月1861018554.2
2019年3月2188213637.7
2020年3月1433910426.8
2021年3月476434339.0
2022年3月73014158919.3
2023年3月1931682587.3
2024年3月1971801791.1
2025年3月2051792687.2
2026年3月2772403786.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
20億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
31億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
37億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
50
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

小売業 322社との比較

同じ小売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率322社中5位あたり、逆に低いのは営業利益率322社中319位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
-22.6%/中央値 8.6%
P25 4.9%P75 13.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-30.9%/中央値 3.7%
P25 1.6%P75 6.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
86.5%/中央値 47.4%
P25 34.3%P75 62.5%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-15.6%/中央値 4.5%
P25 0.1%P75 10.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.3%/中央値 1.9%
P25 1.1%P75 2.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥228で、1年前と比べて-40.1%過去52週の値幅のなかでは32%の位置にある。

¥228-5.0%1ヶ月+13.4%1年-40.1%時価総額340億円
過去52週の値幅
安値¥148高値¥398

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)4.0倍
PBR1.56倍
配当利回り1.32%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月20日に前日比8.96%高の231円まで上昇し、直近1カ月では13.79%上昇。25日移動平均線205.48円を約12%上回るが、200日線232.59円にはほぼ並んだ。52週高値428円からは半値以下の水準で、下落トレンドからの戻り途上。8月14日には1131万株超の出来高があり、仕掛け的な売買も見られた。RSIは75と過熱感が出ている。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

赤字拡大が続く中、強気派は『低PBRや配当利回りに価値を見出す』可能性があるが、弱気派は『業績改善の見通しが立たず、減配リスクが高い』と見る。売上減少と損失拡大から、事業構造の抜本的な改革が必要。

プラスに働く材料7
  • 資産価値への着目

    PBR1.22倍、純資産に近い株価で割安感がある。

  • 配当利回り

    現状2.42%と相対的に高く、インカムゲインを期待。

  • 業績反転の可能性

    2025年3月期は売上微増、コスト削減で改善する期待。

  • 不採算店舗閉鎖による収益改善2026年下期影響

    営業損失55億円から縮小、店舗数削減効果

  • 新規事業へのシフト不定影響

    売上減少を補う新収益源の創出

  • コスト構造改革の進展2027年影響

    営業利益率改善目標、数値目標未定

  • 自己株式取得による株主還元不定影響

    配当利回り2.42%、追加還元策可能性

マイナスに働く材料7
  • 赤字拡大

    2026年3月期は営業損失55億円と大幅悪化見通し。

  • 減配リスク

    赤字継続で配当維持は困難、減配・無配の可能性。

  • 業績不透明

    売上減少傾向で収益基盤が脆弱。

  • 売上減少と営業損失拡大通年影響

    FY2026/3売上178億円、営業損失55億円

  • キャッシュフロー悪化リスク継続影響

    純損失47億円、自己資本減少

  • 競合激化による価格競争継続影響

    売上減少加速、利益率低下

  • 株価下落による信用不安継続影響

    株価199円、PBR1.22倍、割安感薄れる

次の決算で確かめる点
売上高
事業規模の縮小傾向を把握。
営業損益
赤字幅の改善・悪化を監視。
配当性向
配当維持可能性の判断材料。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり3で、前期から+150.0%いまの株価に対する利回りは1.32%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥3
1株あたり
配当利回り
1.32%
いまの株価に対して
配当性向
5.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月112.0
2018年3月1100.0
2023年3月2100.05.8
2026年3月5150.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥3

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ68,123人。区分でいちばん多いのは個人・その他86.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が4.5%を占め、残る95.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他83.286.187.085.487.086.0
証券会社5.23.10.91.94.54.5
外国法人1.67.92.33.63.94.5
事業法人8.52.68.38.94.24.5
自己株式0.10.13.32.01.91.6
外国人個人0.80.10.20.20.20.5
金融機関0.80.11.30.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01有賀 照家2.55
02トウカイトウキョウセキュリティーズアジアリミテッド(常任代理人 東海東京証券株式会社)1.35
03モロフジ株式会社1.28
04楽天証券株式会社共有口1.03
05株式会社MAYAINVESTMENT0.75
06モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社0.73
07堀越 寶世0.71
08上田八木短資株式会社0.65
09小田 玄紀0.60
10BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNY GCM CLIENT ACCOUNTS M LSCB RD (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.60

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-08-07
    楽天証券株式会社
    新規の大量保有報告
    5.17%
  • 2026-07-23
    楽天証券株式会社
    新規の大量保有報告
    4.68%
    -1.02pt
  • 2026-04-22
    楽天証券株式会社
    新規の大量保有報告
    5.70%
  • 2026-04-07
    楽天証券株式会社
    新規の大量保有報告
    1.43%
    -4.61pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−48514%、1株純資産は13期で+2686%。直近期のROEは-22.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月02.5403.3
2014年3月−66
2015年3月72342.929.58.9
2016年3月83129.129.812.8
2017年3月−138−2.712.0
2018年3月4617739.518.9
2019年3月−32144−19.8
2020年3月−8963−85.9
2021年3月−3744−73.3
2022年3月6412175.24.9
2023年3月2714221.111.15.8
2024年3月91496.217.9
2025年3月−5146−3.3
2026年3月−34164−22.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額35百万円。

氏名役職年齢保有株数
高橋由彦代表取締役 社長CEO5618,307
秋田真人取締役49
中込裕司取締役50
山室裕幸取締役41
金﨑卓也取締役412,567
田雑正信常勤監査役74768
髙木浩二監査役522,155
森和孝監査役45
江田健二4917,476
荒井覚47
原田浩志取締役41
井上直樹32

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)421215
社外取締役711112
監査役1222
取締役(社内)1111

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容502字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当連結会計年度末において、当社グループは、当社のほかに、子会社であるイプシロン・ホールディングス株式会社及び株式会社シールエンジニアリングで構成されております。 2025年5月30日付けで株式会社ゼロメディカルの全株式を株式会社ユカリアに譲渡しております。 なお、関連会社 PA Bpoint Inc.他1社がありますが、連結財務諸表に及ぼす影響が軽微であり、かつ、重要性がないため連結範囲から除外しております。 セグメントごとの主要な事業内容は以下のとおりです。詳細は、「第5  経理の状況  1  連結財務諸表等(1)連結財務諸表  注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。 株式会社ゼロメディカルを譲渡したことに伴い、 2025年6月12日付けで 「メディカル事業」を廃止しております。 デジタルアセットマネジメント事業   暗号資産投資の取得、保有、運用等 エネルギー事業   電力小売事業 蓄電ソリューション事業   省エネコンサルティング事業及び蓄電池事業 その他   マーケティングコンサルティング等 事業の系統図は、以下のとおりであります。 <事業系統図>
経営方針・対処すべき課題5,865字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する記述は、本有価証券報告書提出日(2026年6月24日)現在において当社グループが判断したものであります。こうした記述は、将来の業績を保証するものではなく、リスクや不確実性を内包するものです。将来の業績は、経営環境の変化などにより、実際の結果と異なる可能性があります。 (1)経営環境 当社グループは、これまで社会が変化するタイミングで、投資・事業開発を積極的に進めてまいりました。当社の事業セグメントは、デジタルアセットマネジメント事業、エネルギー事業、蓄電ソリューション事業及びその他事業となっております。 当社が電力小売業を展開するエネルギー事業の分野においては、電力需給がひっ迫する夏季・冬季における電力取引価格が高騰する傾向にあり、また、国際紛争がエネルギー価格に与える影響など電力取引価格の動向は引き続き不透明であるものの、ロシアによるウクライナ侵攻直後と比較すると、比較的に落ち着きを見せておりました。今年2月28日に行われた米国とイスラエルによるイランへの大規模な軍事攻撃を契機にホルムズ海峡が実質的に封鎖状態となり、2月末から原油価格が上昇しましたが、現在、米国とイランの間で6月17日に戦闘終結に向けた覚書が署名されたことにより、米軍によるイランの海上封鎖が解除されるなど事態は大きな転換点を迎えています。しかしながら、今後、約60日間で行われる最終合意に向けた協議は、より困難な局面を迎える可能性があるとも示唆されており、引き続き中東情勢とそれらがエネルギー価格に与える影響については、予断を許さない状況です。我が国の電源構成は、火力発電が約7割を占めており、電源構成全体のうち1割程度が石油、3割はLNGによって発電されています。日本のLNG調達価格の多くは、長期契約において原油価格と連動する仕組みとなっているため、原油価格が上昇した場合、時間差はあるもののLNG調達コストにも影響が及ぶことから、今後の電力価格への影響が懸念されております。 また、将来にわたって日本全体の電力供給力(kW)を確保する目的で創設された容量市場は、需要家や発電事業者だけでなく、当社のような小売電気事業者にとってもメリットがある制度であるものの、容量拠出金の拠出額水準によっては経営に大きな影響を及ぼす可能性があります。さらに、エネルギー供給事業者による非化石エネルギー源の利用及び化石エネルギー原料の有効な利用の促進に関する法律(エネルギー供給構造高度化法)は、一定規模以上の小売電気事業者に対して販売量に応じた非化石証書の調達義務を課しており、具体的には、2030年には、供給電力の非化石電源比率44%以上という目標が定められ、目標達成の確度を高めるために、国は毎年事業者ごとに中間目標を設定しております。当社ではNon-FIT低圧太陽光発電所の開発を進めておりますが、今後、非化石証書の調達が過大な負担となることも考えられます。加えて、2030年には、「量的な供給能力確保義務」が課せられることが予定されております。これは、小売電気事業者に「実需給の3年度前に想定需要の5割、1年度前に7割」を「現物電源」で確保することを義務化するもので、これにより小規模事業者は事業継続が困難となる可能性も示唆されております。当社は、これらの課題に対し、長期的な相対電源の確保や適切な商品ミックスの構築による収益モデルの見直しなど適切に対応してまいります。 蓄電ソリューション事業が営む蓄電池事業をとりまく事業環境としましては、今後、デジタルトランスフォーメーション(DX)やグリーントランスフォーメーション(GX)の進展により、電力需要が増加に転じることが見込まれています。特に、DXをさらに加速させる生成AIの登場により拡大が見込まれるデータセンター、重要な戦略物資である半導体、鉄鋼や化学などの素材産業といった将来の成長産業における電力需要の増加と脱炭素電源を求める動きは世界中で顕著なものとなっています。このような状況下、電力の安定供給確保のための調整力も重要視されており、現在調整力の大部分を火力発電や揚水発電が占める中、一般送配電事業者が電力供給区域の周波数制御、需給バランス調整を行うために必要な調整力を調達するにあたり、多くの電源等への参加機会の公平性確保、調達コストの透明性・適切性の確保、調整力の効率的な確保の観点から、2021年度に需給調整市場が創設され、2024年度から調整力の全商品の市場取引が開始されました。これを受け、日本のエネルギー政策が直面する電源の脱炭素化と電力の安定供給を両立させるための中核インフラとして、蓄電池の役割と重要性が飛躍的に増大し、再生可能エネルギーの主力電源化に伴う電力系統の安定化に不可欠な系統用蓄電池市場が急速に拡大しております。当社は、2025年12月9日公表の「中期経営計画(2027-2029)」に記載のとおり、2029年3月期までに、5か所のFIP転化発電所及び20か所の系統用蓄電所の保有を目標に掲げ、開発等を進めております。 またデジタルアセットマネジメント事業における暗号資産投資につきましては、暗号資産価格のボラティリティが高く、経済情勢、暗号資産に関わる市場環境や金融市場の動向の影響を受けるため、暗号資産価格の変動が損益に過大な影響を与える可能性があります。 (2)経営の基本方針 当社グループは、社会に新たな価値を創造し提供することを目指し、社会が変化するタイミングで生じる課題を事業を通じて解決することをモットーとし、デジタルアセットマネジメント事業、エネルギー事業、蓄電ソリューション事業及びその他事業を推進しております。 すべてのステークホルダーから信頼され期待される存在であるために、「適切な収益を確保し持続的な成長を実現することで企業価値の向上を図ること」、「コーポレート・ガバナンスの強化に努め透明かつ公正な経営を実行すること」を経営の基本方針としております。 (3)経営戦略 当社グループは、今後さらに当社グループを発展させていくためには、各事業が独自に成長戦略を描き、他社との業務提携や資本提携等を含めてスピード感をもって新たな取り組みを推進し、自立的に強化・拡大していくことが必須であると考えております。また、M&A等、既存事業と親和性の高い事業領域や新たな事業機会が創出される分野への投資や、人材確保等を通じた組織力の強化によって、当社グループの更なる収益規模拡大に向けた機動的戦略の実行を図ってまいります。 (4)中長期的な経営戦略 当社グループは2025年12月9日に「中期経営計画(2027-2029)」を公表いたしました。今後も社会が変化するタイミングで生じる課題を、事業を通じて解決してまいります。中長期的なグループ成長シナリオとして、現在展開する事業セグメントにおける具体的な施策は以下のとおりです。 デジタルアセットマネジメント事業   ・ビットコインを中心とする暗号資産の取得及び運用・Web3.0関連事業への参入及びWeb3.0関連企業への出資等アライアンスの推進 エネルギー事業   ・事業環境の変化への円滑な対応:2050年カーボンニュートラル達成に向けての電源の低炭素化推進、環境価値の高い電力供給プランの推進(非化石電源比率の拡大)、容量市場への対応等。また2030年に義務化が予定されている「量的な供給能力確保義務」への適切な対応。・突発的な電力調達コスト増加の抑制:安定的かつ効率的な需給管理体制の維持・運用、相対電源の積極的確保、電力先物取引の活用等・需要家のさらなる開拓:需要家の特性・志向に応じた電力プランの開発・提供、認知度向上による需要家獲得等・他事業とのシナジー促進 蓄電ソリューション事業   ・FIT制度のもと発電していた太陽光発電所をFIP制度へ転化させるコンサルティングに加え、FIP転化後の太陽光発電所の販売や自社保有の推進・系統用蓄電池の販売や自社保有の推進・家庭用蓄電池や産業用蓄電池の販売網の拡充・「エネルギー・環境×防災・減災」をテーマとした、サービスやプロダクトの開発・提供・蓄電池・発電機等の提供・補助金活用コンサルティングのノウハウ・経験をベースとした、ソリューション導入支援・他事業とのシナジー促進 (5)対処すべき課題 ① デジタルアセットマネジメント事業における課題 デジタルアセットマネジメント事業は、主に暗号資産の取得・保有・運用等を推進しております。デジタルアセットマネジメント事業を取り巻く事業環境といたしましては、ブロックチェーン技術を利用したサービスの提供は中長期的には拡大が予想され、それに伴って暗号資産の存在感もさらに増していくと考えております。近年においては、米国における金融政策の動向や、地政学リスク等による外国為替市場の動向も注視されている一方で、中東情勢ついては予断を許さない状況が継続していることから、依然として景気後退懸念や地政学リスクが常態化しており、暗号資産市場は引き続き先行きが不透明な状況が続いています。資産価値の中長期的な保全の観点からも保有暗号資産の多くを中長期的に保有するとともに、保有する暗号資産を重要な事業アセットと捉え、暗号資産を活用した収益獲得機会の創出等を図っていくことが課題となります。 ② エネルギー事業における課題 中長期的には、2050年カーボンニュートラル達成に向けての電源の低炭素化推進、再生可能エネルギー発電の活用や環境価値の高い電力供給プランなどがありますが、短期的には、事業利益が、変動する電力調達価額や2025年3月期より開始された容量拠出金の拠出額に左右されぬよう、需要家に価格変動リスクを適切に転嫁する商品ごとの設計や電力調達の仕組みの構築があげられます。また、エネルギー供給構造高度化法で電気事業者に求められている非化石電源比率(中間目標)への対応のほか、2030年に義務化予定の「量的な供給能力確保義務」への対応として、長期的な相対電源の確保や適切な商品ミックスの構築による収益モデルの見直しなど適切に対応してまいります。 ③ 蓄電ソリューション事業における課題 蓄電ソリューション事業は、主に蓄電池事業及び省エネルギー化支援コンサルティング事業から構成されております。蓄電池事業は、代理店を通じて顧客に販売されるBtoB取引が主となります。よって、販路拡大のために蓄電池販売を得意とし販売力のある代理店を獲得することが課題となります。 また、蓄電ソリューション事業においては、従来型の蓄電池販売事業だけでなく、FIP転化事業や系統用蓄電池事業も展開しております。事業の収益化のためには、案件の仕入段階から出口戦略の実行に至るまで、社内外との綿密な連携を図り、スムーズな業務遂行とキャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)の最適化が課題となります。 省エネコンサルティング事業では、これまでの事業者向けのエネルギー使用合理化・省エネ関連のソリューションに加え、BCP(事業継続計画)対策や家庭における防災・減災対策として、再生可能エネルギー、蓄電池及び発電機の組み合わせなどによる提案を積極的に展開してまいります。省エネルギーや防災・減災といった一部の効用にとどまらず、レジリエンス向上を促すための取り組みを推進してまいります。 ④ 経営環境の変化への機動的な対応、これによる事業機会及び収益の追求 将来にわたる持続的な成長を実現するため、事業規模及び収益の拡大を戦略的に推進する必要があります。当社グループは、市場のニーズやウォンツを的確に捉え、社会・時代の変化に機動的に対応し、既存事業の強化、派生ビジネスへの取り組み、新しい発想・視点による新規の事業機会の創出をたえず行ってまいります。さらに、事業ポートフォリオを定期的に見直し、収益力及び効率性の向上を推進し、中長期的な成長基盤の確立を図ってまいります。また、成長を加速するために、その時々の経営環境を鑑み、特に、脱炭素を志向する環境意識の高い企業との協業等を含めた他の企業グループとの連携や戦略的な投資を推進してまいります。 ⑤ 内部管理体制の拡充ならびにコンプライアンス及びリスクマネジメントの強化 当社グループは、社会的責任を果たし、持続的な成長と企業価値向上を図るために、実効的なコーポレート・ガバナンスを実現することを目的として、2017年12月に策定した「コーポレート・ガバナンス基本方針」(2021年12月及び2025年7月一部改訂)において、コンプライアンスの徹底及びリスクマネジメントに対し積極的な取り組みを行う姿勢を明確にいたしました。コーポレートガバナンス・コードの改訂その他事業環境の変化に応じて、当社グループにふさわしいコーポレート・ガバナンスの実現に努めてまいります。また、引き続き、グループ全体において、継続的な啓発活動及び教育研修を実施し、一人ひとりが高い倫理観を醸成し、良識と責任のある行動をとることのできる企業風土を形成してまいります。 ⑥ 優秀な人材の確保・育成 当社グループが中長期的な経営戦略を遂行し、各事業の成長を実現するうえでは、事業環境の変化に的確に対応し、新たな価値を生み出すことのできる人材の確保と育成が不可欠であります。業容の拡大に伴い、専門性や経験を備えた人材への需要は一層高まっており、採用力の強化と、社員一人ひとりの能力が最大限に発揮される就業環境の整備を、重要な経営課題として継続的に取り組んでまいります。 ⑦ ダイバーシティ&インクルージョンの推進 当社グループにおいて、多様な人材がその個性と能力を発揮し合うことは、変化の速い事業環境に対応し、新たな発想を生み出す原動力になると考えております。当社グループは、性別や国籍にとらわれない人材登用を進めるとともに、多様な人材が活躍できる職場環境づくりを進めてまいります。なお、人材の育成及び社内環境整備に関する方針並びに関連する指標及び目標については、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載しております。
事業等のリスク11,252字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している重要なリスクは、以下のとおりであります。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項についても、事業上のリスクとして具体化する可能性が高くないと思われる事項も含め、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点から、以下のとおり記載しております。 なお、当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努める所存であり、当社グループの経営状況及び将来の事業についての判断ならびに当社株式に関する投資判断は、以下の記載事項及び本有価証券報告書の本項以外の記載事項も併せて慎重に検討したうえで行われる必要があると考えております。また、以下の記載事項は、当社株式への投資に関連するリスクを完全に網羅するものではありませんので、この点ご留意ください。そのため、以下に記載したリスク以外でも当社の想定を超えたリスクが顕在化した場合には、当社グループの経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 なお、文中においては将来に関する記載事項が含まれておりますが、当該事項は、別段の記載がない限り、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであり、不確実性を内在しているため、経営環境の変化等により実際の結果と異なる可能性があります。 1.事業の内容に関するリスクについて (1)法令・規制等による事業への影響について 当社グループは、新たな事業機会が創出される分野において積極的に事業開発を行っていく方針を有しています。そのため、展開中の事業及び展開を検討中の事業において、法令の新設・改正、規制の見直し・整備等によって、当社グループの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、エネルギー事業における電力小売事業は、「電気事業法」に基づくものであり、想定外の法令改正、制度変更、法令等の解釈・適用(その変更を含みます)等により、当社グループの期待どおりに事業を展開することができなくなる可能性があります。また、事業の実施に必要な許認可、登録等を取得・維持できない又は取消等を受けるような場合には、事業を実施することができなくなる可能性があります。その他、当社グループが行う事業に固有に適用される法規制のほかに、企業活動に関わる各種法規制(消費者保護、プライバシー保護、人権尊重、労務、公正競争、知的財産権、租税、環境に関する各種法規制を含みますがこれらに限られません)の適用を受けています。当社グループがこれらの法規制に違反する場合、違反の意図の有無にかかわらず、行政機関等から登録・許認可の取消や罰金などの処分を受けたり、取引先から契約を解除されたりする可能性があります。その結果、当社グループの社会的信用が低下したり事業展開に支障が生じたりする可能性があります。 (2)顧客基盤について 当社グループは、収益基盤の安定化及び事業規模の拡大を実現するために、既存顧客への売上拡大を図るとともに、新規顧客を意欲的に開拓し獲得することで、顧客基盤を拡大していくことが重要な課題の一つであると認識しています。そのため、製商品・サービスの品質向上、マーケティング・チャネルの有効活用、戦略的パートナーシップの構築・発展、新規事業の開発等に取り組んでまいります。しかしながら、諸施策が功を奏せず計画が順調に進捗しない場合には、当社グループの事業、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (3)競争環境によるリスク エネルギー事業における電力小売事業は、2016年4月の電力小売全面自由化以降、登録小売電気事業者数は着実に伸び、2026年6月2日現在814事業者となっており、需要家の選択肢も広がり、新電力(電力自由化以降に新規参入した小売電気事業者)による電力供給の割合は約2割を占めるまで成長しました。そのような環境のもと、電力小売部門における競争は今後も激しくなると考えられますが、2020年度冬季、2021年度冬季と2期連続で卸電力取引市場の取引価格の異常な高騰により、一部の小売電気事業者の経営状況が悪化し、事業停止、事業撤退などがあり、また、新規契約の受付停止などの事態も発生しました。 エネルギー供給構造高度化法は、一定規模以上の小売電気事業者に対して販売量に応じた非化石証書の調達義務を課しており、2030年には、供給電力の非化石電源比率44%以上という目標を定め、さらに、目標達成の確度を高めるために、国は毎年事業者ごとに中間目標を設定しています。これにより、当社を含む一定規模以上の小売電気事業者は、販売電力量に応じて非化石証書の調達が必要となることから、当社では現在、Non-FIT低圧太陽光発電所の開発を進めているものの、今後、電力小売事業の規模拡大に伴い、非化石証書の調達負担が増加することも考えられます。また、国全体で必要な供給力(発電量)を確保するための、容量市場における容量拠出金の負担もあり、小売電気事業者が事業を継続するためのコストは今後も増加すると想定されます。さらに2030年には、「量的な供給能力確保義務」が課せられることが予定されております。これは、小売電気事業者に「実需給の3年度前に想定需要の5割、1年度前に7割」を「現物電源」で確保することを義務化するもので、これにより小規模事業者は事業継続が困難となる可能性も示唆されております。当社は、これらの課題に対し、長期的な相対電源の確保や適切な商品ミックスの構築による収益モデルの見直しなど適切に対応してまいります。 当社グループは、電力市場の状況・課題に対して適正な利益を実現するための施策を講じてまいる所存ですが、競争環境などの要因により、高騰する電力取引価格並びに非化石証書調達にかかる費用及び容量拠出金等を顧客に転嫁できないときは、適正な利益を確保できなくなる可能性があります。 (4)自然災害、不測の事故等について エネルギー事業における電力小売事業では、気候による電力需給状況の逼迫の発生のほかに、国内外の自然災害、事故、システムトラブルその他の不測の事態が生じることにより、正常な電力供給が行われない、燃料価格の高騰等のため電力調達価格が上昇し電力コストが増加するなど、当社グループの電力小売事業に支障を来たす可能性があります。これらのような場合には、当社グループの事業、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 また、エネルギー事業において保有しているNon-FIT低圧太陽光発電所や蓄電ソリューション事業においてFIP転化した太陽光発電所を保有する場合においては、天候や気候条件によって発電量が大きく変動します。また、風災、雪災、土砂災害、水害など自然災害による設備の倒壊や損傷、パネルやケーブルといった太陽光発電設備の盗難等が発生する可能性があります。当社といたしましては、あらゆるリスクを想定し、損害保険の加入やセキュリティ対策、EPC事業者や近隣住民との関係構築を通じて適切な運用を心掛けてまいります。 (5)期間損益の変動について エネルギー事業における電力小売事業の売上は、需要家の電気使用量の季節変動による影響を受けます。また、電気使用量の変化、発電所の休廃止、その他不測の事態による電力供給量の減少等によって電力需給のバランスが崩れるような場合には、電力調達コストが大きく変動するリスクがあります。気温・湿度・気象・発電コスト等が想定外の範囲で変化した場合には、需給のミスマッチによるインバランス料金等の負担による損失の発生、売上・利益の減少が生じる可能性があります。そのため、当社グループにおいては、需給管理体制の充実、電力調達先の多様化、価格変動リスクのヘッジなどの施策を実施するとともに、電力の調達・需給に関する契約の内容及びバランスを適宜見直し、適正な利益を確保できるように努めてまいります。 蓄電ソリューション事業における省エネコンサルティング事業では、顧客のニーズに合わせた最適なコンサルティングの実施に努め、申請支援する補助金や補助金申請支援が可能な交付団体の多様化等を進めておりますが、補助金の交付決定等の時期により売上が偏重する傾向があります。また、補助金の予算規模や申請要件等の変更により、年間売上高が変動する可能性があります。そのため、当社グループでは、省エネコンサルティング事業と深く関係する蓄電池、発電機、エネルギーコントローラ等のエネルギー関連機器・設備や環境衛生機器その他感染症対策商材の拡販等を行うことにより、期間損益の平準化を目指しております。 また、当社グループの業績は、過去において、当社グループが提供する製商品・サービスの構成、電力先物取引に係る評価損益、事業投資の成功又は失敗、事業の譲渡等の様々な要因によって、四半期毎、年度毎に変動しており、今後も変動する可能性があります。したがって、当社グループの過去の各四半期又は通期の実績が将来の業績の傾向を直接・間接に示唆するものではありません。 (6)M&Aについて 当社グループは、既存の事業ポートフォリオを定期的に見直しつつ、新たな事業機会が創出される分野において積極的に投資や事業買収並びに事業開発を行っていく方針を有しています。また、新規事業の開発や、既存事業の業容の拡大及び縮小を効率的に推進するために、グループ外企業との新規提携及び提携強化を進めております。その過程で、海外を含めた第三者との合弁による企業設立、既存企業への追加的な投資等を国内外で行う可能性があります。このため、これらの投資や事業買収、事業統合に際して多額の費用が発生する可能性があります。また、第三者との合弁事業、提携事業や投資先事業が大幅な不振に陥ったり、これらの事業の業績不振が一定期間以上継続したりする場合には、追加的なコストの発生や投資有価証券の減損又は評価損の計上等の可能性があります。 さらに、提携先の相手国側における法規制等の制約を受ける可能性や、事業戦略上の目的や予定していた事業収益の増大が実現できない可能性、第三者との合弁事業や提携事業等が所期の目的を達成できない可能性があります。これらのような場合には、当社グループの事業、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。そのため、当社グループにおいては、提携等に関する意思決定の際には、シナジー効果、将来にわたる投資採算性等を考慮に入れ、法規制・会計・税制等の影響も含めたリスクを低減・回避するべく、検討を実施してまいります。 (7)感染症対策関連事業(現 蓄電ソリューション事業)に特有のリスクについて 感染症対策関連事業では、商品やサービスの提供過程において、品質不良等により消費者に健康被害を与えるような事態が発生した場合には、販売減少、損害賠償の発生又は当社グループのブランドイメージ毀損等によって当社グループの経営成績等は影響を受ける可能性があります。 (8)気候変動に関するリスクについて 近年、気候変動への関心が国内外で高まり「低炭素社会」「脱炭素化」への移行が求められる中、電力小売事業を含む電力供給ビジネスにおいても、気候変動問題への対応をはじめとした環境負荷の低減への積極的な取組みがこれまで以上に必要になってきています。 これらの気候変動に関するリスクに対して、当社は、再生可能エネルギーの積極的な活用や需給両面での二酸化炭素排出削減などの取組みを進めております。今後のわが国の環境政策及び国際枠組みの動向などによっては、環境負荷低減や気候変動の対応のための費用が増大するなど、将来的に当社グループの事業運営及び業績に影響を受ける可能性があります。 また、金融・資本市場においてESG(環境・社会・ガバナンス)情報を投資判断に活用することが急速に拡大しており、気候変動問題への戦略・取組みや気候変動リスクをはじめとする環境情報に関する開示はもちろん、環境問題への取組み自体が不十分であるなどと判断された場合には、株主・投資家等のステークホルダーから信頼・評価を失い、株価低迷や資金調達の困難化などにより経営成績等に影響を与える可能性があります。 (9)サプライチェーンマネジメントについて 特に、蓄電ソリューション事業における蓄電池等の機器の供給においては、コスト極小化のためにも、製品の開発、製商品・部品等の調達、生産・製造、製商品の供給に至るまで、適時に行う必要があります。特定の供給元に依存し調達に制約を受ける場合には、当社における生産・製造及び供給が中断あるいは遅延する可能性があります。 また、製商品の生産・販売が地政学的リスク、自然災害、疫病、テロ、サイバー攻撃あるいは輸送事故などの理由により物流が停滞するような場合には、売上機会の損失、対応コストの増加などにより、当社グループの事業、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。さらに、製品については外部委託先を含め品質基準に基づく生産・製造を行っておりますが、万が一製品に品質不良や不具合等が発生した場合、また製品の設置工事の不手際により、設置先に損害を与えた場合には、顧客対応、リコール、損害賠償等のコストが発生するだけでなく、当社グループの信頼が損なわれ、当社グループの事業、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、サプライチェーンマネジメントの強化を目指しており、取引先の動向把握や取引先との関係強化の推進、外部委託先への監督のほか、サプライチェーンの変化に応じた対応策、例えば、特定の取引先への依存を見直しての部品等の確保、供給に合わせた販売の調整などを行っております。 (10)デジタルアセットマネジメント事業における暗号資産投資に関するリスクについて 当社グループは、デジタルアセットマネジメント事業において暗号資産関連事業への投資、暗号資産の取得・保有・運用等を行っております。これらの投資については、市場の変化等によって、価格が下がった場合や期待されるキャッシュ・フローを生み出せない場合、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 具体的なリスクは以下のとおりです。 ① 価格変動によるリスク 当社が保有するビットコインを中心とした暗号資産は、暗号資産価格のボラティリティが高く、経済情勢、暗号資産に関わる市場環境や金融市場の動向の影響を受けるため、暗号資産価格の変動が当社グループの損益に過大な影響を与える可能性があります。 ② システムセキュリティリスク 当社は外部のカストディに暗号資産を預けていますが、カストディにおいてサーバーへの不正アクセスによるハッキングが発生した場合、当社が保有する暗号資産が盗難にあい当社の資産が大きく毀損する可能性があります。またシステム障害によって取引が一時的に停止となり、その間当社の希望する売買が行えなくなることから暗号資産の取得、売買が計画通りに進まない可能性があります。 また、国内外における大手カストディアンや取引所において、ハッキングや暗号資産の不正流出等の不祥事が発生した場合、暗号資産市場全体へその影響が及び、暗号資産価格が大きく下落することで、当社グループの損益に過大な影響を与える可能性があります。 ③ 規制リスク 主に米国における暗号資産に係る政策の方針転換や、各国政府や規制当局が暗号資産に対する規制を強化した場合、暗号資産市場に大きな影響を与え、価格が変動し、当社グループの損益に影響を与える可能性があります。 ④ ブロックチェーンのシステムリスク 暗号資産はブロックチェーン技術に基づき取引が行われていますが、ブロックチェーンの根幹をなす仕組みが破綻した場合、暗号資産自体の価値が失われ、当社の資産が大きく毀損する可能性があります。 当社グループにおいては、このようなリスクを理解し、リスク管理を徹底しておりますが、万が一これらのリスクが顕在化した場合、暗号資産価格の変動による影響額を暗号資産評価損益として損益計算書において計上することになります。 (11)暗号資産レンディング取引(暗号資産等貸借取引)に関するリスク 当社は保有する暗号資産を一定期間第三者に貸し付け、利息(貸借料)を得るレンディング取引(暗号資産等貸借取引)(以下、「本レンディング」といいます)を行っております。本レンディングについては、貸付先企業の財務状況等によっては、貸し付けた暗号資産が返済されない可能性があります。また、貸付期間中に、暗号資産の価格が大きく下落する局面において、売却できない可能性があります。さらに、貸付先企業において、暗号資産がハッキングされるリスクがあります。また、大規模なシステム障害などの不可抗力によって、暗号資産の返還が遅延・不能なる可能性があります。上記のことが発生した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (12)系統用蓄電池事業に関するリスク 当社は、系統用蓄電池事業に本格的に参入しておりますが、今後、参入企業の増加や制度変更により、需給調整市場における価格が下落する可能性があります。この場合、想定していた収益を上げることができず、投資回収期間が延びる可能性があります。また、蓄電池のトラブル(初期不良・故障・劣化・事故等)が発生した場合、本来得られるはずであった収益が得られない可能性があります。また、蓄電池稼働にともない近隣住民からの苦情等があった場合、事業継続についての追加的なコストが発生する可能性があります。上記のことが発生した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (13)知的財産権について 当社グループにおいて、情報システムやソフトウェアに関する知的財産権の重要性が増しているなか、当社グループは、情報システムの開発等に当たっては第三者の特許を侵害する可能性がないかを調査をする一方で、知的財産は重要な経営資源であり、契約対応や産業財産権取得によって当社グループの知的財産権の保護にも努めています。 このような取組みにかかわらず、当社グループの製品やサービスが第三者の知的財産権を侵害した場合には、損害賠償請求を受ける可能性があるほか、情報システムの使用差止請求を受けサービスを停止せざるを得なくなるなど、業務遂行に支障を来たす可能性があります。また、第三者により当社グループの知的財産権が侵害される可能性があります。 2.当社グループの事業体制に関するリスクについて (1)人材の確保・育成について 当社グループは、価値観が多様化する社会の中で、人材の価値を最大限に引き出し、企業価値の持続的な向上に結び付けることが必要であり、人的資本経営の実現のために適切な人材戦略を立案しこれを実行することが急務であると考えております。 当社グループでは、これまでも事業ポートフォリオ・マネジメントの一環として経営資源配分の最適化に継続的に取り組み、組織構成及び人員配置の適正化を図っております。今後も、事業の進展にあわせて、ダイバーシティ&インクルージョン(「人材の多様性」と「多様性を受容し互いに包摂すること」)の推進を踏まえ、優秀な人材の確保と継続的な育成、ならびに内部管理体制の拡充を図っていく方針です。しかしながら、雇用情勢の変化その他の要因により、経営戦略及びビジネスモデルの実現のために必要な人員の確保や人材育成が計画どおりに進捗しない場合、既存の主要な人材の社外流出を防止できない場合、適切な人員配置や組織の整備ができない場合などには、当社グループの競争力や効率性が低下し、業務運営に支障を来たすなど、当社グループの将来の成長、事業、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、当社グループは、今後の成長を図るべく、中長期的な経営戦略の遂行及び対処すべき課題の取組みに際しては、変化に対応し社会的な価値を創出することのできる優秀な人材の確保・育成が重要な経営課題の一つであると認識し、実現すべきビジネスモデル及び戦略とその時々の人材ポートフォリオのギャップを把握し、戦略を実現するために必要な意欲のある人材を確保・育成するとともに、持続的な成長を支える人材を育成すべく一人ひとりが活躍することのできる環境を整備し維持してまいります。 (2)内部管理体制について 当社グループは、企業価値の持続的な向上を図るためにはコーポレート・ガバナンスが有効に機能することが極めて重要であると考え、「内部統制システム整備の基本方針」及び「コーポレート・ガバナンス基本方針」を制定し、内部統制システムの適切な整備と運用、コンプライアンスの徹底を行い、コーポレート・ガバナンスの充実に取り組んでおります。 当社グループでは、内部管理体制の一層の拡充に努めておりますが、事業の急速な拡大により十分な内部管理体制の整備又は運用が追いつかないというような状況が生じる場合や内部統制システムが有効に機能しないような場合には、適切な業務運営が困難となり、当社グループの円滑な事業運営及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)情報セキュリティについて 当社グループは、事業上の重要な情報、顧客・取引先等の機密情報や個人情報等を保有し、事業活動のためにこれら情報を利用しています。他方で、特に個人情報については、不正な利用・アクセスや漏えいを防止するためにも、個人情報保護法等により適正な管理及び取扱いが要求されています。当社グループでは、情報管理に関する規程や取扱手順等を策定・運用するとともに、役職員等に対する教育・啓発等による情報管理の重要性の周知徹底、システム上のセキュリティ対策等を実施し、また、外部委託先等についても適宜その情報管理態勢を監督しております。万が一予期せぬ事態により当社グループの保有する機密性の高い重要情報が外部に流出したり、第三者が不正に取得し使用したりするような事態が生じた場合には、損害賠償や対応費用の発生ばかりでなく、当社グループの社会的信用が低下し、円滑な事業運営及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループでは、業務遂行又はサービス提供のため、複数のコンピュータシステムを活用しています。また、これらのコンピュータシステムの多くは、顧客・取引先等のシステムとネットワークで接続されています。当社グループは、業務システムの安定的な稼動に努めるとともに、重要な業務システムについては、万が一の事態に備えたコンティンジェンシープランを策定しております。しかしながら、エラー、事故、サイバー攻撃、システムの新規開発・更新等により、重大なシステム障害等が発生した場合には、このような対策が有効に機能しない可能性があります。また、システムリスクやサイバーセキュリティリスクが顕在化した場合には、情報の流出、データ改ざん、システム誤作動、業務の停止及びそれに伴う損害賠償、行政処分、レピュテーションの毀損等により、当社グループの業務運営や、業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 このため、当社グループは、技術の進歩、情報セキュリティ確保の内外の要請、他でのセキュリティインシデントの発生状況等を踏まえ、情報活用の有効性の向上と情報セキュリティ対策の強化を図るとともに、役員及び従業員に対する教育・啓発により、情報管理のさらなる徹底に取り組んでまいります。また、外部委託先、仕入先、販売チャネルを含むサプライチェーンにおける情報セキュリティの確保についても、関係先の理解・協力を得て推進してまいります。 (4)コンプライアンスについて 当社グループは、コンプライアンスを重要な経営課題の一つとして位置付け、事業活動に際しては企業倫理及び法令遵守の徹底を図るべく諸施策を講じています。しかしながら、コンプライアンス上のリスクを完全には回避できない可能性があり、法令等に抵触する事態や内部関係者による不正行為等の不測の事態が発生した場合には、当社グループの社会的信用やイメージの低下、損害賠償等により、当社グループの事業、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、当社グループは、コンプライアンスに関する規程を定め、コンプライアンス推進体制を構築するとともに、役員及び従業員に対する教育・啓発を実施し、さらなる企業倫理の向上及び法令等の遵守に努めております。また、外部委託先、仕入先、販売チャネルを含むサプライチェーンでのコンプライアンスの徹底についても、関係先の理解・協力を得て推進してまいります。 3.その他のリスクについて (1)新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社グループは、業績向上に対する士気高揚のため、取締役及び従業員等に対するインセンティブとして新株予約権(ストック・オプション)を付与しています。また、今後も取締役及び従業員等に対するインセンティブの一つとして新株予約権の付与について継続的な活用を検討しています。これらの新株予約権が権利行使された場合には、当社株式が新たに発行され、既存株主の有する株式の価値及び議決権の割合が希薄化する可能性があります。 また、当社グループでは、事業投資の実施、成長戦略の実現、事業環境の変化への対応、その他の経営上の目的のために資本増強又は資金獲得を必要とする場合があり、この資金需要を充足するために、新株、新株予約権の発行や、自己株式を活用する可能性があります。あるいは、企業価値の向上を図るうえで事業の拡大や多角化を目的とする業務提携及びその強化を進める際にこれと並行して資本提携を行う場合があり、その際に新株、新株予約権の発行や、自己株式を活用する可能性があります。これらの発行及び権利行使によって、当社の1株当たりの株式価値及び議決権割合の希薄化が生じ、株価に影響を与える可能性があります。 (2)感染症が事業活動に及ぼす影響について 当社グループが行う電力小売事業(エネルギー事業)は、その公共性の観点から事業を中断することなく継続することが要請されており、感染症の感染拡大及びその長期化による事業への影響を最小限に抑えるため、必要な対応を迅速にとるべく努めております。 また、感染症の感染拡大やその防止を理由として他の事業者や一般消費者の休業等が長期化するような場合には、外出自粛やテレワークのために家庭における消費電力、特に日中の電力需要が増加する可能性はあるものの、事業者における電力需要の落ち込みや業績悪化などが生じ、結果として電力小売事業(エネルギー事業)の売上が減少したり、売掛金の回収が困難になったりする可能性があります。さらに、感染症の拡大防止対策を優先的に実施するために、事業者においてエネルギー合理化等のための設備投資や省エネ対策の実施に関する意欲が減退するような場合には、省エネコンサルティング事業(蓄電ソリューション事業)の売上が減少する可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)8,661字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という)の状況の概要ならびに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、その実現には潜在的リスクや不確実性を含んでおり、さらに業績に影響を与える要因はこれに限定されるものではありません。したがって、諸要因の変化により、実際の結果と異なる可能性があります。 (1)経営成績 当連結会計年度の業績につきましては、売上高17,751百万円(前期比16.0%減)、営業損失5,477百万円(前連結会計年度は営業損失1,211百万円)、経常損失5,501百万円(前連結会計年度は経常損失541百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失4,740百万円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純損失593百万円)となりました。 当連結会計年度におけるセグメントの業績は以下のとおりであります。なお、各セグメントの売上高の金額は、セグメント間の内部売上高を含めない数値を記載しております。また、当社グループの報告セグメントは、業績評価、事業戦略の構築、経営資源の配分等を行う上で重要性の高い区分を基に決定しており、前連結会計年度までは、「エネルギー事業」、「レジリエンス事業」、「メディカル事業」、「金融投資事業」及び「その他事業」の5つで構成されておりました。メディカル事業につきましては、2025年4月25日付開示「連結子会社の異動を伴う株式譲渡及び特別利益の計上の見込みに関するお知らせ」に記載のとおり、2025年5月30日付でメディカル事業を営む連結子会社の株式会社ゼロメディカル(以下、「ゼロメディカル」といいます)の全株式を株式会社ユカリアに譲渡しました。これにより、メディカル事業の業績が連結業績に与える影響は僅少となることから2025年6月12日付で事業を廃止し、第1四半期連結会計期間より、メディカル事業の損益は「その他事業」に含めております。なお、ゼロメディカル株式の譲渡に伴い、当連結会計年度において、関係会社株式売却益629百万円(特別利益)が計上されております。また、当社は、2024年7月25日付「資本業務提携契約の締結に関するお知らせ」に記載のとおり、主にメディカル事業におけるメディカル・ヘルスケア領域へのマーケティング支援、BPRなどのソリューション提供及び医療データ連携に係るDX化支援等における協業を目的とし、LIDDELL株式会社との間で資本業務提携契約を締結しておりましたが、メディカル事業の廃止に伴い、本資本業務提携を解消し、当連結会計年度において、投資有価証券売却益158百万円(特別利益)を計上しております。 また、当社は、2025年5月19日付開示「第三者割当による第24回新株予約権(行使価額修正条項付)の発行及び新株予約権の買取契約の締結に関するお知らせ」及び同年7月9日付開示「第三者割当による第25回新株予約権(行使価額修正条項付)及び第4回無担保社債(私募債)の発行並びに新株予約権の買取契約の締結に関するお知らせ」に記載のとおり、EVO FUNDを割当先とした第三者割当による新株予約権(行使価額修正条項付)及び無担保社債(私募債)を発行(以下、「本資金調達」といいます)し、総額107億円を調達いたしました。本資金調達によって調達した資金のうち、95億円をビットコインの取得に充当し、2026年3月31日時点における暗号資産の取得総額は229億円となっております。当社は、今後、ビットコインを中心とした暗号資産を保有するのみならず、保有する暗号資産を重要な事業アセットと捉え、暗号資産を活用した収益獲得機会の創出等も図っていくことから、「金融投資事業」を「デジタルアセットマネジメント事業」に名称変更いたしました(なお、第1四半期連結会計期間においては、一時的にビットコイン・トレジャリー事業と呼称いたしました)。なお、第24回新株予約権(行使価額修正条項付)につきましては、2025年12月1日付開示のとおり、資金使途を「Web3.0 関連事業への投資」から「蓄電池事業及びエネルギー事業への投資」へ変更し、調達資金の充当が完了しております。 さらに、「レジリエンス事業」につきましては、今後FIP転化事業や系統用蓄電池事業に注力し、蓄電池事業を中心とした事業収益の拡大を図る方針であることから、「蓄電ソリューション事業」に名称変更いたしました。系統用蓄電池につきましては、再生可能エネルギーの主力電源化に伴う電力系統の安定化に不可欠な系統用蓄電池市場が急速に拡大しており、早期の市場参入と大規模な案件への参画が事業成長の鍵となります。当社は、限られた資金を最大限に活用しながら、この喫緊の需要に対応するため、自社における設備投資及び事業開発に加え、匿名組合出資というスキームを戦略的に活用して優良な系統用蓄電所案件へ出資を行うことが、蓄電ソリューション事業の成長をさらに加速させ、またリスクを分散しながらより安定的な収益確保につなげることが企業価値の向上に繋がると判断し、2025年12月1日開示「匿名組合出資に関するお知らせ」に記載のとおり、系統用蓄電池の取得、開発、保有、運営等を営む合同会社NCパイオニア(東京都千代田区霞ヶ関三丁目2番5号、代表社員:一般社団法人NCP 職務執行者:乳井賢)に対して匿名組合出資を行いました。 以上のことから、当連結会計年度より、当社グループの報告セグメントは、「デジタルアセットマネジメント事業」、「エネルギー事業」、「蓄電ソリューション事業」及び「その他事業」となります。また前連結会計年度との比較・分析は変更後の区分に基づいて記載しております。 (デジタルアセットマネジメント事業) デジタルアセットマネジメント事業は、上記記載のとおり、金融投資事業から名称変更を行いました。デジタルアセットマネジメント事業におきましては、2026年3月31日時点までに、総額229億円分のビットコインを主とした暗号資産を取得しております。 当連結会計年度において、ビットコイン価格は、米国雇用統計の軟化やインフレ率が目標値に近づくと米国連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が強まるたびに上昇し、逆にインフレの再燃が懸念されると下落するなど一進一退の展開を続けていましたが、米国のビットコイン現物ETFへの継続的な資金流入に加え、主に香港などアジア市場でのビットコイン現物ETFの拡大等により、2025年10月7日に126,000ドル(約1,960万円)を突破し史上最高値を更新しました。しかしながら、その直後にトランプ米大統領の対中関税発言や米中貿易摩擦の再燃による世界経済への先行き不透明感から、株式や暗号資産などのリスク資産を手放し、金などの安全資産へ資金を移すリスクオフの動きが発生し、過去最大となる数兆円規模のロスカット(ポジションの強制清算)が発生しました。これら一連の流れは一旦収束したものの、中東情勢の先行きの不透明感から依然として景気後退懸念や地政学リスクの常態化により、暗号資産市場は引き続き先行きが不透明な状況が続いています。 このような状況下、当社は、2026年3月31日時点の保有暗号資産の時価に基づき、5,893百万円の暗号資産評価損(売上高の減少)を計上いたしました。 以上の結果、当セグメントの売上高は△5,887百万円(前期は△2,049百万円)、セグメント損失(営業損失)5,887百万円(前期はセグメント損失(営業損失)2,098百万円)となりました。 (エネルギー事業) エネルギー事業は、主に電力小売業を営んでおります。当連結会計年度におけるエネルギー事業の事業環境につきましては、一般社団法人日本卸電力取引所(以下、「JEPX」といいます)における電力取引価格(スポット市場のシステムプライス(月間平均)、以下、「JEPX取引価格」といいます)の平均が前期に比べ1kWhあたり平均1.25円程度下落しました。国内の火力発電燃料として主に使用されるLNG(液化天然ガス)や石炭の取引価格も前年より低調に推移し、電源調達面に関しては比較的平穏な事業環境が継続しました。しかしながら、今年2月28日、米国とイスラエルがイランに対して大規模な軍事攻撃を実施したことを受け、イラン革命防衛隊がホルムズ海峡付近の全船舶に通行禁止を通告し、ホルムズ海峡は実質的に封鎖状態となりました。これらの影響により2月末から原油価格が上昇し、それまで1バレル60ドル台で推移していたものが、一時110ドル台まで上昇するなど、大きな変動が見られました。我が国の電源構成は、火力発電が約7割を占めており、電源構成全体のうち1割程度が石油、3割はLNGによって発電されています。日本のLNG調達価格の多くは、長期契約において原油価格と連動する仕組みとなっているため、原油価格が上昇した場合、時間差はあるもののLNG調達コストにも影響が及ぶことから、今後の電力価格への影響が懸念されております。当社では、過去の電力価格の異常高騰の経験から、これまで商品ミックスの充実を図り、「市場連動型」・「固定単価型」・「市場連動と固定単価のミックス型」等、様々な料金プランを備え、需要家のニーズに応えつつも、JEPX取引価格の価格変動が事業収益に与えるリスクを最小限に抑え、安定的な利益確保の基盤を整えてまいりました。引き続き、事業環境を取り巻く世界情勢や地政学リスク等を注視し、適切に対応してまいります。 このような状況下、高圧需要家については、販売代理店網の強化により当連結会計年度末における総契約容量は前連結会計年度末と比較して約16.4%増加しました。また、獲得を強化している低圧法人需要家は、新規代理店の開拓や既存代理店とのリレーション強化などにより新規受注数は想定を上回って推移し、前連結会計年度末と比較して約77.2%の増加、低圧個人需要家につきましても、契約口数の減少傾向が続いておりましたが、需要家獲得のための販促活動を積極的に行い、前連結会計年度末と比較して約79.2%の増加と、契約口数を着実に積み上げることができております。 当連結会計年度においては、上記記載のとおり、JEPX取引価格が前連結会計年度に比べ低い水準で推移し、販売単価の押し下げ要因となったものの、高圧及び低圧の需要家数及び販売電力量が順調に増加したことから増収となりました。また、前連結会計年度より新たに開始された容量市場は、発電所の建設・運営に必要な固定費の一部を小売電気事業者が負担すること(以下、「容量拠出金」といいます)で、発電事業者が発電所を維持し、将来の電力供給を安定的に確保するためのものですが、当連結会計年度において当社が負担すべき容量拠出金583百万円が売上原価として計上されております。なお、2027年3月期の容量拠出金の当社負担額は当連結会計年度に比して増額され、1,035百万円を見込んでおりますが、実際に負担する拠出金額については、期中で電力広域的運営推進機関が算定する配分比率に変更が生じた場合などに変動する可能性があります。 以上の結果、当セグメントの売上高は21,092百万円(前期比2.1%増)、セグメント利益(営業利益)1,036百万円(前期比25.7%減)となりました。 (蓄電ソリューションン事業) 蓄電ソリューション事業は、上記記載のとおり、レジリエンス事業から名称変更を行いました。蓄電ソリューション事業は、主に省エネコンサルティング事業及び蓄電池事業から構成されております。当連結会計年度においては、MA-T System関連商品(「すごい水」シリーズ)や省エネ商材の販売による収益が前年同期に比べ減少したものの、主に蓄電池事業において、蓄電池の販売代理店の開拓や販売活動を積極的に推進し、当社オリジナルブランドの家庭用ハイブリッド蓄電システム「remixbattery」や工場や商業施設等の法人向け小型産業用ハイブリッド蓄電池の蓄電池販売台数が順調に伸長したこと、また補助金の採択による省エネコンサルティングや省エネ商材の販売による売上が前連結会計年度と比して増加しました。さらに2024年7月1日付で株式会社ジャービス(連結子会社)から商号変更を行った株式会社シールエンジニアリングにおいてもDX研修サービスの提供や系統用蓄電池の地位等の販売による売上を計上したことから増収増益となりました。 蓄電池事業を取り巻く事業環境としましては、国内におけるエネルギー転換(GX)政策の推進により、蓄電池に対する需要の高まりや高い収益性が見込まれております。このような状況下、蓄電池事業においては、蓄電池システムの設計・施工・運営・保守をワンストップで提供することに加え、今後、FIT(固定価格買取制度)からFIP (市場連動型プレミアム制度)への移行に伴い、蓄電池を活用した電力需給調整が必須となることから、さらにFIP転化事業を強化してまいります。また、再生可能エネルギーの主力電源化に伴う電力系統の安定化に不可欠な系統用蓄電池市場も急速に拡大していることから、積極的に系統用蓄電池への設備投資及び事業開発を推進しており、上記記載のような匿名組合出資等のスキームを活用しながら積極的かつ戦略的に収益機会の獲得に努めてまいります。 以上の結果、当セグメントの売上高は2,392百万円(前期比74.6%増)、セグメント利益(営業利益)559百万円(前期比93.0%増)となりました。 (その他事業) その他事業は、上記記載のとおり、2025年5月30日付でメディカル事業を営む連結子会社のゼロメディカルの全株式を株式会社ユカリアに譲渡し、メディカル事業における2025年4月及び同年5月の損益が含まれております。 以上の結果、当セグメントの売上高は154百万円(前期比86.5%減)、セグメント損失(営業損失)15百万円(前期はセグメント利益(営業利益)40百万円)となりました。 仕入および販売の実績は以下のとおりであります。 ① 仕入実績 当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) デジタルアセットマネジメント事業   -   - エネルギー事業   18,705   102.1 蓄電ソリューション事業   1,354   189.5 その他事業   14   8.9 合計   20,074   104.5 ② 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) デジタルアセットマネジメント事業   △5,887   - エネルギー事業   21,092   102.1 蓄電ソリューション事業   2,392   174.6 その他事業   154   13.5 合計   17,751   84.0 (2)財政状態 <連結貸借対照表の要約> (単位:百万円) 前連結会計年度末 (2025年3月期末)   当連結会計年度末 (2026年3月期末)   増減 総資産   20,543   27,721   7,177 負債合計   2,631   3,732   1,100 純資産   17,911   23,988   6,077 (流動資産) 当連結会計年度末における流動資産の残高は、23,374百万円となり、前連結会計年度末(18,657百万円)に比べ、4,716百万円増加となりました。その主な要因は、貸付暗号資産14,970百万円、仕掛品378百万円、売掛金及び契約資産126百万円の増加、自己保有暗号資産7,902百万円、現金及び預金3,109百万円の減少があったこと等によるものです。 (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産の残高は、4,347百万円となり、前連結会計年度末(1,886百万円)に比べ、2,460百万円増加となりました。その主な要因は出資金1,984百万円、機械及び装置766百万円、建設仮勘定343百万円の増加、投資有価証券350百万円、敷金及び保証金285百万円の減少があったこと等によるものです。 (流動負債) 当連結会計年度末における流動負債の残高は、3,732百万円となり、前連結会計年度末(2,519百万円)に比べ、1,212百万円増加となりました。その主な要因は、未払金434百万円、買掛金334百万円、短期借入金300百万円の増加、1年内返済予定の長期借入金8百万の減少があったこと等によるものです。 (固定負債) 当連結会計年度末における固定負債の残高は、0円となり、前連結会計年度末(111百万円)に比べ、111百万円減少となりました。その要因は、長期借入金111百万円の減少があったことによるものです。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産の残高は、23,988百万円となり、前連結会計年度末(17,911百万円)に比べ、6,077百万円増加となりました。その主な要因は、親会社株主に帰属する当期純損失4,740百万円の計上、新株予約権の行使に伴い資本金及び資本準備金がそれぞれ5,406百万円増加したこと等によるものです。 (財務比率) 当連結会計年度末における流動比率は、前連結会計年度末に比べ114.1ポイント下落し、626.2%となりました。 また、当連結会計年度末における自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ0.7ポイント下落し、86.5%となりました。 (3)キャッシュ・フロー <連結キャッシュ・フロー計算書の要約> (単位:百万円) 前連結会計年度 (2025年3月期)   当連結会計年度 (2026年3月期) 営業活動によるキャッシュ・フロー   △7,967   △12,107 投資活動によるキャッシュ・フロー   △742   △2,322 財務活動によるキャッシュ・フロー   236   11,320 現金及び現金同等物の期末残高   5,103   1,994 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は1,994百万円となり、前連結会計年度末(5,103百万円)に比べ、3,109百万円減少となりました。 各キャッシュ・フローの状況と、それらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果使用した資金は12,107百万円(前期は7,967百万円の支出)となりました。これは主に貸付暗号資産の増加14,970百万円、自己保有暗号資産の減少7,902百万円、税金等調整前当期純損失4,710百万円、関係会社株式売却益629百万円等の要因があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は2,322百万円(前期は742百万円の支出)となりました。これは主に投資事業組合出資金の払込による支出2,000百万円、有形固定資産の取得による支出1,326百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入529百万円、投資有価証券の売却による収入508百万円等の要因があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は11,320百万円(前期は236百万円の収入)となりました。これは主に新株予約権の行使による株式の発行による収入10,743百万円、短期借入金の増加550百万円、新株予約権の発行による収入26百万円等の要因があったことによるものであります。 (4)資本の財源及び資金の流動性の分析 当連結会計年度における資本の財源及び資金の流動性の分析につきましては、上記「4  経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析  (3)キャッシュ・フロー」に記載しております。 (5)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、見積り及び仮定を用いることが必要となりますが、これらは期末日における資産の金額及び開示期間の費用の金額に影響を与えます。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5  経理の状況  1  連結財務諸表等(1)連結財務諸表  注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。