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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.66-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

アバントグループ

AVANT GROUP CORPORATION3836 · Prime · 情報・通信業

連結決算・開示ソフトで堅実な基盤を持ち、経営管理ソリューションとデータ活用支援で企業のDXを推進。

概要

アバントグループは、連結会計・経営管理ソフトウェアを中核とする情報サービス企業である。1997年に連結会計パッケージ「DivaSystem」の開発会社として創業し、現在は連結決算開示、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進、経営管理ソリューションの3事業を展開する。2025年6月期の連結売上高は282億円、従業員数は1707人。東証プライム上場(コード3836)。

連結決算から経営管理まで3事業で構成

同社の事業は3つのセグメントからなる。連結決算開示事業では、自社パッケージソフト「DivaSystem」の開発・保守と、それを活用した連結決算・単体決算のアウトソーシング(BPO)を提供する。デジタルトランスフォーメーション推進事業は、データプラットフォームの構築からAI・BIソリューションの導入まで、データ活用に特化したコンサルティングとシステム開発を行う。経営管理ソリューション事業は、グループ経営・連結会計・事業管理を対象に、コンサルティングからシステムの企画・構築・運用までをワンストップで手掛ける。各事業は異なる子会社が担い、相互に補完しながら企業の経営高度化を支援する。

ソフトウェアドリブン戦略と価値創造生産性

同社は「ソフトウェアドリブン戦略」を掲げ、ソフトウェアの成長性と収益性を重視する。主要な経営指標として「ソフトウェア粗利益」と「1人当たり営業利益」を設定し、2028年6月期までにソフトウェア粗利益55~60億円、1人当たり営業利益3.5~4.3百万円を目標とする。この戦略は、ソフトウェアの売上拡大と利益率向上を通じて人材への投資を促進し、さらなる成長を生む「価値創造スパイラル」を意図している。2025年6月期のソフトウェア粗利益は28.2億円、1人当たり営業利益は2.8百万円であり、目標達成に向けた過渡期にある。

持株会社体制と7社のグループ構成

2013年10月に持株会社制へ移行し、現在はアバントグループの傘下に7つの連結子会社を擁する。主要子会社には、DivaSystemを開発・販売するディーバ、開示書類検索サービスを提供するインターネットディスクロージャー、DX関連のジール、経営管理ソリューションを担うアバントがある。また、BPO事業を担うフィエルテ、2024年にインドで設立した合弁会社DivaCygnet Private Limited、同年設立のVISTAがグループに加わる。各子会社はそれぞれの専門領域で事業を展開し、持株会社がグループ全体の戦略を統括する。

業界の中での役割は経営管理・連結決算ソフトウェア及びデータ活用ソリューション提供企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
305億円
営業利益
47億円
営業利益率
15.4%
純利益
30億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2023/6
事業売上構成比利益利益率
グループ・ガバナンス事業100億円46.5%17億円17.0%
デジタルトランス フォーメーション 推進事業84億円39.1%15億円17.9%
アウトソーシング 事業31億円14.4%8億円25.8%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01連結決算開示事業主力

連結経営支援・連結会計向け自社パッケージソフト「DivaSystem」の開発・保守、およびそれを利用した連結決算・単体決算のアウトソーシング(BPO)。また、監査法人等向けに開示書類の情報検索サービスも提供。企業の情報開示を通じた価値創造を支援。

主な製品・サービス2
DivaSystem
連結決算・連結経営支援のための自社パッケージソフトウェア。連結会計、開示業務を効率化。
連結決算アウトソーシング
DivaSystemを活用した連結決算業務の受託サービス。BPOとして提供。

02デジタルトランスフォーメーション推進事業準主力

データプラットフォームからAI・BIソリューションまで、データ活用に特化したコンサルティング・システム開発を提供。クラウドベンダー製品や生成AIなど最新技術を組み合わせ、企業のデータドリブン経営を支援。自社開発のデータ活用基盤製品も有。

主な製品・サービス2
データプラットフォーム構築
企業内データを統合・管理する基盤の設計・構築。
AI・BIソリューション
データ分析・予測・可視化のためのAIやBIツールの導入支援。

03経営管理ソリューション事業準主力

グループ経営、連結会計、事業管理を中心に、コンサルティングからシステムの企画・構築・導入・運用保守までをワンストップで提供。自社開発ソフトウェアと他社製品を組み合わせ、企業の「見えない価値」の可視化と最大化を支援。

主な製品・サービス2
経営管理システム
グループ経営・連結会計・事業管理を支援するソフトウェア及び導入サービス。
コンサルティング
経営管理プロセスの改善・システム化に関するコンサルティング。

製品と技術

連結会計の中核パッケージ「DivaSystem」

DivaSystemは、連結決算・連結経営のための自社開発パッケージソフトウェアである。1997年の販売開始以来、会計制度の変更に合わせて機能を拡充してきた。キャッシュ・フロー計算書の自動作成機能やWebデータ収集モジュールを備え、管理連結機能も強化。2025年時点で導入企業は1000社を超える。同社の事業の起点となる製品であり、ソフトウェアドリブン戦略の中心に位置づけられる。

ソフトウェアとBPOを融合した決算支援

同社はDivaSystemの販売に加え、連結決算業務のアウトソーシング(BPO)も提供する。2004年にサービスを開始し、ソフトウェアと人的支援を組み合わせた独自のビジネスモデルを確立した。顧客は自社のリソースを節約しながら正確な決算処理が可能となる。このBPO事業は、2017年に設立したフィエルテが主に担当している。

データ活用を支えるAI・BIソリューション

DX推進事業では、データプラットフォームの構築からAI・BIソリューションの導入までをトータルで手掛ける。クラウドベンダーの製品や生成AIなどの最新技術を組み合わせ、企業のデータドリブン経営を支援する。自社開発のデータ活用基盤製品も保有しており、技術者の育成と製品拡充を継続的に進めている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

中堅ITサービス、高収益で成長持続

アバントグループは売上高244億円(2024/6期)、営業利益率16.8%と堅調なITサービス企業。同業のソラコムやVRAIN Solutionと比べて規模は中堅ながら、利益率は業界平均を上回る。売上成長率も約14%(前期比)と高く、2025/6期は282億円予想。クラウドやデジタル領域で競争力を発揮し、持続的な収益拡大が期待される。

強み

  • 16%超の利益率はITサービス業界で優位。効率的な経営が光る。
  • 年率14%前後の増収を記録し、市場の拡大に乗っている。
  • デジタルトランスフォーメーション需要を捉えたサービス提供。
  • 高収益により投資余力があり、M&Aや研究開発に積極的。

課題

  • ITサービス業界は競合が多く、差別化が必要。
  • 優秀なエンジニアの採用競争が激しい。
  • 主要顧客に業績が左右されるリスクがある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

IT・SaaSの時価総額近傍。太字がアバントグループ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16088シグマクシス・ホールディングス470億円11.5倍
24323日本システム技術467億円17.7倍
33673ブロードリーフ461億円47.6倍
44743アイティフォー457億円15.7倍
53040ソリトンシステムズ455億円13.5倍
63836アバントグループ447億円14.2倍
76078バリューHR433億円57.1倍
83844コムチュア427億円12.8倍
94820イーエムシステムズ423億円27.6倍
104337ぴあ419億円12.4倍
119739NSW408億円11.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

連結会計ソフト専業として創業した1997年

1997年5月、東京都大田区に資本金1100万円で株式会社ディーバを設立。同年10月には連結会計パッケージ「DivaSystem」の販売を開始した。創業から一貫して連結会計に特化したソフトウェア会社であり、1998年12月には会計制度変更に対応しキャッシュ・フロー計算書自動作成機能を追加、Webデータ収集モジュールを装備するなど機能拡充を進めた。

大阪証券取引所への上場と米国子会社設立

2007年2月、大阪証券取引所ヘラクレスに株式を上場。上場時のDivaSystem導入企業は500社を超えた。翌2008年10月には米国カリフォルニア州に現地法人DIVA CORPORATION OF AMERICAを設立し、海外展開の第一歩を踏み出した。国内では2009年11月に株式会社インターネットディスクロージャーを完全子会社化し、開示書類検索サービス事業をグループに加えた。

持株会社制への移行と商号変更

2013年10月、株式会社ディーバから株式会社アバントに商号を変更し、持株会社制へ移行した。ソフトウェア事業は新設分割により設立した株式会社ディーバに承継した。この再編により、持株会社がグループ全体の経営を、子会社が個別事業を担う体制を確立した。2014年11月にはディーバが新宿オフィスを開設し、事業拠点を拡充した。

M&Aによる事業基盤の拡充

2009年のインターネットディスクロージャー買収に続き、2012年10月には株式会社DHIから情報システム事業を承継し、現在のジールの前身となる事業を取り込んだ。2017年8月には株式会社フィエルテを設立、同年10月にディーバのアウトソーシング関連事業を承継した。これらのM&Aにより、連結決算開示に加え、DXや経営管理領域へ事業を広げた。

東証一部昇格とプライム市場移行

2017年9月に東京証券取引所JASDAQ(グロース)から市場第二部へ市場変更し、2018年3月には市場第一部銘柄に指定された。この間、2018年12月にはDivaSystem導入企業が1000社を突破した。2022年4月の市場区分見直しに伴い、市場第一部からプライム市場へ移行し、現在に至る。

2022年のグループ再編と商号変更

2022年10月、持株会社が株式会社アバントグループに商号変更するとともに、グループ内で大規模な再編を実施した。ディーバはジールの企業パフォーマンス管理ユニット管轄事業を分割承継し、新たな株式会社アバントに商号変更。フィエルテはディーバの連結決算支援システム開発事業を承継し、新たな株式会社ディーバとなった。これにより各子会社の役割を再定義した。

インド合弁会社設立と新たな布石

2024年8月、Cygnet Infotech Private Limitedとの共同出資によりインド・ムンバイに合弁会社DivaCygnet Private Limitedを設立した。海外の開発リソースを活用し、ソフトウェア開発力の強化を図る。同年10月には株式会社VISTAを設立し、グループの事業領域をさらに拡大している。

年表27件を開く

1990年代

  • 1997年5月創業連結会計パッケージ・ソフトウエア(商品名:DivaSystem)の開発・販売・サポート及び連結会計業務支援を目的として、東京都大田区に株式会社ディーバ(資本金11百万円)を設立
  • 1997年10月DivaSystemの販売を開始
  • 1998年12月会計制度の変更に対応し、DivaSystemにキャッシュ・フロー計算書自動作成機能を追加 また、連結会計業務支援機能拡充のため、ウェブデータ収集モジュールを装備
  • 1999年6月本社を東京都品川区南大井に移転
  • 1999年8月大阪府大阪市北区西天満に大阪支社を開設

2000年代

  • 2001年9月本社を東京都大田区蒲田に移転
  • 2002年6月連結会計業務支援の一環として連結会計実務講座を開始
  • 2004年1月連結決算業務のアウトソーシング・サービスを開始
  • 2005年11月大阪支社を大阪府大阪市北区堂島に移転
  • 2007年2月上場大阪証券取引所ヘラクレスに株式を上場(東京証券取引所JASDAQ(グロース))
  • 2007年8月管理連結機能を強化したDivaSystem Version9の販売を開始 DivaSystemご利用お客様数500社を達成
  • 2008年10月DIVA CORPORATION OF AMERICA(現 連結子会社)を米国カリフォルニア州に設立
  • 2009年11月株式会社インターネットディスクロージャー(現 連結子会社)の全株式を取得

2010年代

  • 2010年11月創業本社を東京都港区港南(現 所在地)に移転 株式会社ディーバ・ビジネス・イノベーションを設立
  • 2012年10月創業株式会社DHIより情報システム事業を株式会社ジール(2012年7月設立)が承継
  • 2013年10月創業株式会社ディーバから、株式会社アバントに商号を変更し、持株会社制へ移行 当社のソフトウエア事業を新設分割により設立した株式会社ディーバに承継
  • 2014年11月株式会社ディーバが東京都新宿区西新宿に新宿オフィスを開設
  • 2016年6月M&A株式会社ディーバが株式会社ディーバ・ビジネス・イノベーションを吸収合併
  • 2017年8月創業株式会社フィエルテを設立
  • 2017年9月東京証券取引所JASDAQ(グロース)から同取引所市場第二部へ市場変更
  • 2017年10月株式会社ディーバのアウトソーシング関連事業を株式会社フィエルテに承継
  • 2018年3月東京証券取引所市場第二部から同市場第一部銘柄に指定
  • 2018年12月DivaSystemご利用お客様数1,000社を達成

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場へ移行
  • 2022年10月商号変更株式会社アバントは、株式会社アバントグループに商号変更 株式会社ディーバは、株式会社ジールの企業パフォーマンス管理ユニット管轄事業を分割承継し、株式会社アバント(現 連結子会社)に商号変更 株式会社フィエルテは、株式会社ディーバの連結決算支援システムの開発事業を分割承継し、株式会社ディーバ(現 連結子会社)に商号変更
  • 2024年8月Cygnet Infotech Private Limitedとの共同出資による合弁会社DivaCygnet Private Limited(現 連結子会社)をインド・ムンバイに設立
  • 2024年10月創業株式会社VISTAを設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • GPTWスコアグループ各社70ポイント
  • 売上高2028年6月期まで約2倍
  • 純利益2028年6月期まで約3倍
  • ソフトウェア粗利益戦略指標として設定
  • 1人当たりの営業利益価値創造生産性の指標として設定

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    経営のデジタルトランスフォーメーション市場での需要顕在化

    連結決算開示、BI・データ基盤・DX、次世代経営情報基盤の各市場(年間15~30%成長ポテンシャル)で、顧客ニーズを的確に捉え成長を実現する。

  2. 02

    ソフトウェアドリブン戦略の推進

    企業価値経営SaaS-Suite(DivaSystemLCA、AVANT Cruise、TRINITY BOARD)を軸に顧客への付加価値を高め、ソフトウェア粗利益を進捗指標として最適化を図る。

  3. 03

    価値創造生産性の向上

    売上高を約2倍、純利益を約3倍にする目標に向け、ソリューションの高付加価値化で売上高生産性、生成AI活用で投下コスト生産性を向上させる。

  4. 04

    人財価値向上環境の整備

    必要な人材要件を明確にし、既存従業員の成長を中心に、外部優秀人財の招聘も行い人材ギャップを埋める。

  5. 05

    従業員の働きがい向上

    Great Place to Work調査で働きがいを可視化し、グループ各社のGPTWスコア70ポイントを目標に改善アクションを実施する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,707人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は974万円で、9期前と比べて+46.4%平均年齢は45.6歳、平均勤続年数は5.4年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年6月603
2017年6月709
2018年6月806
2019年6月66541.14.2938
2020年6月70543.14.11,055
2021年6月85543.23.81,107
2022年6月81843.15.11,226
2023年6月84543.95.41,389
2024年6月96444.66.21,522269
2025年6月97445.65.41,707269

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年6月期・提出会社(単体)
女性管理職比率10.7%
縦線は目安の30%
女性の賃金(男性=100)73.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社7(国内 5 / 海外 2、うち連結子会社 7) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
連結決算開示事業 — 本社(東京都新宿区)304百万円
本社 — 東京都港区228百万円
全社(共通)
経営管理 ソリューション 事業 — 本社(東京都港区)170百万円
連結決算開示事業 — 港南オフィス(東京都港区)61百万円
デジタルトランス フォーメーション 推進事業 — 本社(東京都品川区)28百万円
連結決算開示事業 — 本社(東京都中央区)26百万円
デジタルトランス フォーメーション 推進事業 — 大阪オフィス(大阪府大阪市)8百万円
経営管理 ソリューション 事業 — 大阪オフィス(大阪府大阪市)1百万円
新宿オフィス — 東京都新宿区0百万円
全社(共通)
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    株式会社アバント(注)1、2
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社インターネット ディスクロージャー(注)1
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ジール(注)1、2
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ディーバ(注)1、2
    東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    DIVA CORPORATION OF AMERICA (注)1
    Burlingame, California, USA · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    DivaCygnet Private Limited (注)1
    Bandra Kurla Complex, Mumbai, Maharashtra · 連結子会社
    議決権80.0%
  • 国内
    株式会社VISTA (注)1
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は305億円営業利益47億円前期と比べると増収増益で、売上が+8.2%、利益が+2.2%。

売上高
+8.2%
305億円
営業利益
+2.2%
47億円
純利益
-11.8%
30億円
営業利益率
15.4%
前期比 -0.9%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高328億円305億円
営業利益50億円47億円
純利益35億円30億円
1株あたり配当¥34¥34

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は153億円、営業利益は20億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+7.7%、営業利益は−4.8%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q571119.38
2023年4Q522
2024年1Q56712.55
2024年2Q611219.77
2024年3Q611219.78
2024年4Q661015.29
2025年2Q1402517.916
2025年4Q1422114.818
2026年2Q1522717.817
2026年4Q1532013.113

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年6月期からの15期で、売上は41億円から305億円へ7.4倍に増えた。直近期の営業利益率は15.4%。売上は14期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
株式会社DHIより情報システム事業を株式会社ジール(2012年7月設立)が承継
2012年6月4142
株式会社ディーバから、株式会社アバントに商号を変更し、持株会社制へ移行 当社のソフトウエア事業を新設分割により設立した株式会社ディーバに承継
2013年6月6764
株式会社ディーバが東京都新宿区西新宿に新宿オフィスを開設
2014年6月83116
2015年6月8984
株式会社ディーバが株式会社ディーバ・ビジネス・イノベーションを吸収合併
2016年6月96117
株式会社フィエルテを設立
2017年6月105137
2018年6月1211611
2019年6月1412013
2020年6月1572315
2021年6月1622819
株式会社アバントは、株式会社アバントグループに商号変更 株式会社ディーバは、株式会社ジールの企業パフォーマンス管理ユニット管轄事業を分割承継し、株式会社アバント(現 連結子会社)に商号変更 株式会社フィエルテは、株式会社ディーバの連結決算支援システムの開発事業を分割承継し、株式会社ディーバ(現 連結子会社)に商号変更
2022年6月1873020
2023年6月2143321
株式会社VISTAを設立
2024年6月244414116.829
2025年6月282464616.334
2026年6月305474615.430

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高305億円のうち、営業利益として残るのは47億円15.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は30億円、売上の9.8%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金84.6%258億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益15.4%47億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+7.0pt
15.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.2pt
9.8%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年6月期は営業CFが45億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは43億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は152億円で、売上の6.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年6月70−1721
2013年6月5−73−222
2014年6月10−2−2828
2015年6月5−1−3428
2016年6月11−3−2834
2017年6月11−3−2839
2018年6月12−4−2846
2019年6月13−5−2852
2020年6月19−4−31564
2021年6月26−8−41878
2022年6月30−4−426100
2023年6月22−8−514109
2024年6月37−6−2031120
2025年6月45−2−1043152

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年6月期の総資産は244億円。このうち返さなくてよい自己資本が156億円で、自己資本比率は63.9%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年6月35152043.7
2013年6月48192939.3
2014年6月55253044.4
2015年6月57273048.2
2016年6月67333449.4
2017年6月73393452.9
2018年6月88484054.4
2019年6月104594556.6
2020年6月118724661.1
2021年6月140885263.0
2022年6月1661066063.8
2023年6月1871236465.9
2024年6月2191338660.7
2025年6月2441568863.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳
現金及び預金
146億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
165億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
88億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り605社中15位あたり、逆に低いのは売上成長率605社中327位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
15.4%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
8.2%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.9%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,187で、1年前と比べて-17.7%過去52週の値幅のなかでは16%の位置にある。

¥1,187-0.8%1ヶ月-2.8%1年-17.7%時価総額447億円
過去52週の値幅
安値¥1,051高値¥1,908

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.2倍
PER (会社予想)11.9倍
PBR2.81倍
配当利回り2.86%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

1ヶ月で+8.6%と上昇も、7/31に-2.5%と反落。25日線(1195円)を大きく上回り、75日線(1168円)も突破。52週安値1056円からは+20%と回復圏。RSI67.1とやや過熱感。ただし、200日線(1408円)には届かず、長期トレンドは下降。出来高は堅調に推移。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERは12.9倍で業界平均の30.0倍を下回り、PBRは3.06倍と平均の3.45倍に近い。ROEは23.8%と非常に高く、収益性が優れており、PBRの高さを正当化している。配当利回りは1.97%で平均の3.51%を下回るが、配当性向は31.7%と余裕があり、増配余地がある。売上高は増加傾向にあり、利益率も高水準を維持。総合的に見て、PERは割安だがPBRは妥当水準で、ほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.2倍47.9倍
PER (予想)11.9倍
PBR2.81倍2.96倍
ROE23.8%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

企業のDX需要を背景に、基幹業務ソフトウェアのクラウド移行が進む中で、この流れを捉えた成長が期待されています。強気派は、売上高の増加傾向と高い営業利益率(16%前後)から、DX投資の追い風を受けて業績が拡大すると考えます。一方、弱気派は、競争激化による価格競争や、クラウド移行に伴う一時的なコスト増、またROEは高いもののPBRが3倍を超えていることから、株価が業績を先取りしている可能性を指摘します。今後の決算では、クラウドサービスの売上比率や契約数の伸びが焦点となります。

プラスに働く材料7
  • DX需要の追い風

    企業の業務効率化ニーズを背景に、売上高が2022/6期の187億円から2025/6期には282億円へと拡大

  • 高い収益性

    2025/6期の営業利益率は16.31%と高水準で、安定した収益基盤を持っている

  • サブスク型の安定収益

    サブスクリプション型のライセンス収入が柱で、継続的な収益が見込める

  • 売上高282億円から300億円超へ通年影響

    FY23/6売上214億円→FY24/6 244億円→FY25/6 282億円と二桁成長。FY26も10%増なら300億円超で営業利益も拡大する。

  • 営業利益率16%超の維持通年影響

    FY24/6営業利益率16.8%、FY25/6 16.31%と高水準。売上高の増加が続けば、営業利益は50億円超に到達する。

  • 純利益34億円からの増加決算発表後影響

    純利益は21→29→34億円と増加。増収効果で純利益40億円超となれば、PER12.9倍はさらに割安になる。

  • ROE23.8%の高収益持続継続影響

    ROE23.8%と高収益でPBR3.06倍。ROEが高水準を維持すれば株価が持続的に評価される。

マイナスに働く材料7
  • 競争激化の懸念

    クラウド型サービス市場では新興企業や海外勢との競争が激化しており、価格競争に陥る可能性

  • バリュエーション懸念

    PBRが3.06倍と高く、業績の伸びが鈍化した場合、株価の調整リスクがある

  • クラウド移行コスト

    クラウド移行に伴う開発投資やインフラコストの増加が利益率を圧迫する可能性

  • 売上高の増収率鈍化決算発表後影響

    FY25/6売上高は+15.6%増と高いが、受注環境次第でペースが維持できない。減速すれば成長プレミアムが消える。

  • 営業利益率の低下通年影響

    FY25/6の営業利益率は16.31%と前期16.8%から小幅低下。競争激化や人件費増で15%を割れば、営業利益は46億円から減少する。

  • 外国人売りによる需給悪化不定影響

    外国人保有比率16.65%と高い。リスク回避時に売りにつながりやすく、1年で株価は-14%下落した。

  • PBR3.06倍の修正リスク継続影響

    ROE23.8%は魅力的だが、PBR3.06倍は既に成長を織り込む。ROE低下が顕在化すれば、倍率は修正されやすい。

次の決算で確かめる点
クラウドサービス売上比率
クラウド移行の進捗を示し、将来の成長性を測る重要な指標となる
契約数(顧客数)
サブスクリプション型のため、顧客数の増減が収益の拡大・縮小に直結する
解約率
リカーリング収益の安定性を判断するため、解約率の動向は重要

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり34で、前期から+31.6%いまの株価に対する利回りは2.86%。増配か配当維持が8年続いている。

年間配当
¥34
1株あたり
配当利回り
2.86%
いまの株価に対して
配当性向
31.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
8年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年6月431.4
2018年6月650.035.1
2019年6月825.036.5
2020年6月920.027.0
2021年6月1011.128.2
2022年6月1330.075.7
2023年6月1515.427.9
2024年6月1926.766.1
2025年6月2531.631.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥34

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ2,660人。区分でいちばん多いのは個人・その他57.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が22.6%を占め、残る77.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年6月%2021年6月%2022年6月%2023年6月%2024年6月%2025年6月%
個人・その他61.460.559.458.059.157.4
外国法人14.314.816.817.216.716.6
金融機関12.112.713.814.914.015.0
事業法人10.510.18.08.08.87.6
証券会社1.81.91.51.51.03.3
自己株式0.00.00.00.01.01.1
外国人個人0.00.00.50.50.40.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01森川 徹治25.98
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)9.99
03野城 剛4.96
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.29
05株式会社オービックビジネスコンサルタント4.25
06アバントグループ従業員持株会3.43
07ピー・シー・エー株式会社2.07
08中山 立1.74
09THE NOMURA TRUST AND BANKING CO., LTD. AS THE TRUSTEE OF REPURCHASE AGREEMENT MOTHER FUND(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店 カストディ業務部長 石川 潤)1.74
10川村 時生1.46

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で+2%、1株純資産は14期で−35%。直近期のROEは23.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年6月8165313.210.511.1
2013年6月7740021.310.317.1
2014年6月13352428.711.327.1
2015年6月8658415.517.0122.0
2016年6月7035321.87.817.2
2017年6月3520618.520.231.4
2018年6月5725524.517.035.1
2019年6月3515724.628.736.5
2020年6月4119123.525.327.0
2021年6月5023423.632.828.2
2022年6月5428221.124.775.7
2023年6月5632818.325.427.9
2024年6月7736322.318.066.1
2025年6月9442723.816.331.7
2026年6月83

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。

氏名役職年齢保有株数
森川徹治代表取締役 社長(グループCEO)609,781,466
春日尚義取締役 財務担当(グループCFO)6330,588
ジョン・ロバートソン取締役57
鴨居達哉取締役651,700
野城剛取締役(監査等委員)651,868,800
後藤千惠取締役(監査等委員)67
中野誠取締役(監査等委員)585,200

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,207字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは当社及び子会社7社で構成されております。当社グループは「企業価値向上に役立つソフトウエア会社になる」との戦略マテリアリティの実現に向けて、企業価値向上を目指すお客様が財務・非財務を問わず様々な情報をもとに適時・適切な経営判断を行い、経営改革を推進するためのソフトウエア・システムの開発・販売・保守や、ソフトウエアベースのコンサルティング・BPOサービスの提供を通じて、経営のデジタルトランスフォーメーションに貢献しています。 なお、当社は特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 当社及び当社の関係会社の事業における当社及び関係会社の位置づけ及びセグメントとの関連は、以下の通りであります。 連結子会社については、「第1 企業の概況 4 関係会社の状況」をご参照ください。 (1) 連結決算開示事業 連結経営支援及び連結会計向け自社パッケージソフトであるDivaSystemの開発と保守を行う他、これを利用した連結決算・単体決算のアウトソーシングを提供することで、企業の情報開示を通じた価値創造を支援しています。当社グループにおける位置づけとしては、ソフトウエアビジネスとアウトソーシングビジネスを融合させたビジネスモデルの確立を目指しています。 また、主に監査法人などに提供している株式会社インターネットディスクロージャーによる開示書類の情報検索サービスも連結決算開示事業に含まれます。 (2) デジタルトランスフォーメーション推進事業 企業を取り巻くあらゆるデータを活用するためのデータプラットフォームからデータを分析・予測・可視化するAI・BIソリューション等を、コンサルティング・システム開発を通じて提供し、企業のデジタルトランスフォーメーションやデータドリブン経営の推進を支援しています。主要クラウドベンダーからマルチクラウド対応ソフトウエア、生成AIに代表される最新の技術まで、データ活用に特化した最新の情報活用方法を習得し、技術者の育成とデータ活用基盤製品の自社開発を進め、当社グループの商材を拡充することも目的となっています。 (3) 経営管理ソリューション事業 グループ経営、連結会計、事業管理を中心に、企業の「見えない価値」の可視化と最大化を目的とし、コンサルティングからシステムの企画、構築、導入、運用並びに保守までをワンストップで支援します。また、自社でソフトウエアを開発するとともに、他社開発のソフトウエアとの組み合わせも行っています。当社グループ資産を最大限活用し、企業価値の向上に役立つ経営情報を提供するソリューションを継続的に生み出す役割を担っています。 [事業系統図] 以上、述べた事項を事業系統図によって示すと、次の通りであります。
経営方針・対処すべき課題4,739字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社グループが合理的であると判断又は一定の前提に基づき予測したものであり、その達成及び将来の業績を保証するものではありません。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、組織に参加するメンバーの自己実現を支援し、変化の激しい市場環境に対して適応能力の高い自立した組織による継続的な事業成長の実現を「100年企業の創造」と掲げ、最大の経営目標と設定しております。 業務領域を「グループ経営」に特化することで、お客様の業務をより深く理解したソフトウエア製品やシステムを基本として、プロフェッショナルサービスの開発と提供を行い、お客様へより一層貢献することに専心するため、以下の5つを経営の原則としております。また、これらの原則は経営判断の優先順位も示しています。 ① 信用第一 信用とは約束(コミットメント)を守ることです。お客様との関係においては、品質や期待に応えることを積み重ねることで得られるものであり、事業活動においては計画の精度を高め、その達成を繰り返すことで築かれるものと考えています。 ② 赤字は悪 高収益を志向することは、やりたいことを実践するための基礎であり、予期しない将来の変化へ柔軟に対応するための備えであると考えています。 ③ 創意工夫で高価値化を追求する 人の命は有限であり、時間はその命を小分けにした単位とも考えられます。時間を有効に活用するために創意工夫することは、命を大切にすることに他なりません。企業にとり成長は大事ですが、その前に成長を支える仕組みを整えることが重要です。 ④ 人の成長のための事業成長を創る 企業だけでなく、そこに働く人がともに成長しなければならないと考えます。日々新たな価値を生み出す努力をし、同じ仕事を繰り返さないことを目指しています。 ⑤ 一芸を極めて社会に役立つ 一芸は万芸に通じるものであり、生き甲斐のもととも考えられます。仕事において、社員一人一人が「誰にも負けない」何かを有することが期待されています。また、そうした社員を一人でも多く増やして行きたいと考えています。 (2) 目標とする経営指標 当社グループは、「売上高」「純利益」「1人当たりの営業利益」「ソフトウエア粗利益」「ROE」「DOE(純資産配当率)」の6項目を主要な経営指標として位置づけています。これらの具体的な目標については、2028年6月期までの5年間の中期経営計画「BE GLOBAL 2028」において明示しています。 中期経営計画において、ソフトウエア中心の戦略を通じて「1人当たりの営業利益」を通じた価値創造生産性の向上を目指しています。この取り組みは、人材の価値と企業価値の向上を目的とした「価値創造スパイラル」を実現するものであります。具体的には、戦略の進捗度を示す「ソフトウエア粗利益」と、価値創造生産性を示す「1人当たりの営業利益」を主要な戦略指標として考えています。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 ① 持続的な収益成長と事業拡大 当社グループは「世界に通用するソフトウエア企業となる」ことを目標とした中期経営計画「BE GLOBAL 2023」に基づいて事業活動を展開してきました。その経験に基づき、2023年8月に事業戦略とグループ戦略を一致させた新中期経営計画「BE GLOBAL 2028」を公表しました。 「BE GLOBAL 2028」の目指す方向は、「企業価値の向上に役立つソフトウエア会社になる」です。ソフトウエアを活用して、お客様への価値提供と生産性向上を追求し、その結果向上した利益でR&Dや報酬の再投資を行うことで、自社の企業価値も向上させるという価値創造スパイラルを実現することを目指しています。私たちが最も効果を発揮できる市場として、経営のデジタルトランスフォーメーションを求める企業に貢献する市場に注力しております。 サブカテゴリーとして、ディーバ社及びインターネットディスクロージャー社は連結決算開示市場、ジール社はBI・データ基盤・デジタルトランスフォーメーション市場、アバント社は投資家視点の次世代経営情報基盤市場として、それぞれ年間15%~30%の成長ポテンシャルを持つ市場での展開を進めています。 3つの事業セグメントとして、新たに2024年6月期から「連結決算開示事業」、「デジタルトランスフォーメーション推進事業」、「経営管理ソリューション事業」に変更し、持続的な収益成長と事業拡大を目指しております。 ② ソフトウエアドリブン戦略 当社グループでは、戦略マテリアリティの実現手段として「ソフトウエアドリブン戦略」を採用しています。各ソフトウエアの成長性や収益性を明確にし、実際のお客様貢献度を測定し、継続的に最適化を図ります。「ソフトウエア粗利益」を計測指標として、戦略の進捗度合いを確認します。 ③ 価値創造生産性の向上 中期経営計画の期間中に売上高を約2倍、純利益を約3倍にすることを目指しています。これを実現するための要因として「価値創造生産性」を位置づけております。「価値創造生産性」とは、同じ投入コストでの売上高の増加や、同じ売上高に対する投入コストの削減、いずれも重視する考え方です。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、事業戦略とグループ戦略をシンクロさせた次の5年のアクションプランを明らかにした中期経営計画「BE GLOBAL 2028」を2023年8月に公表しました。 この「BE GLOBAL 2028」を実現するにあたって、当社が対処すべき課題は以下の通りです。 1.経営のデジタルトランスフォーメーション市場という成長市場での需要の顕在化 当社グループは現在の私たちが最も役に立つことができる領域として、グループ全体としては、企業価値の向上を求められている企業の、経営のデジタルトランスフォーメーション市場にポジションしています。そのサブカテゴリーとしてディーバ社及びインターネットディスクロージャー社は連結決算開示市場、ジール社はBI・データ基盤・デジタルトランスフォーメーション市場、アバント社は投資家視点の次世代経営情報基盤市場と、それぞれ年間15%~30%の成長ポテンシャルがある市場にポジションしています。 それぞれの市場において、お客様の求めるものを的確にとらえ、成長市場のポテンシャルを顕在化させていくことが必要となります。 2.お客様への貢献を実現するソフトウエアドリブン戦略の推進 当社グループでは戦略マテリアリティを「企業価値の向上に役立つソフトウエア会社になる」と定めており、それを実現するための戦略を「ソフトウエアドリブン戦略」と位置づけております。 お客様への貢献をより付加価値の高いものにするためには、企業価値向上という視点をもって経営の意思決定がなされる状態を作るべきと考えており、取締役会にもたらす情報を変えることがその手段となります。そのために、連結会計・連結決算システムの「DivaSystemLCA」、企業価値向上のための経営管理システムの「AVANT Cruise」、取締役会DXシステムの「TRINITY BOARD」を柱とする企業価値経営SaaS-Suiteを形成し、企業価値経営に必要なソリューション群を充実させていきます。 この状態を作ることで、グループ各社がお客様へもたらしている情報価値があがり、グループ全体でのお客様への貢献がより付加価値の高いものになると考えています。 3.価値創造生産性の向上 当社グループでは売上成長を上回る利益成長を目標としており、この利益成長を実現するには、同じ投下コスト(原価及び販管費)で1人当たりの売上高を増やす「売上高生産性」の向上、もしくは同じ売上高に対して投下コストを下げる「投下コスト生産性」の向上が必要となり、この2つの観点を合わせ持つ「価値創造生産性」の向上が求められます。 ソフトウエアとサービスを組み合わせたソリューションの高付加価値化によって「売上高生産性」が向上すると考えており、上記のソフトウエアドリブン戦略の推進によって実現していきます。また、ソフトウエア、特に生成AI等を活用した業務の効率化で「投下コスト生産性」も向上させます。 4.人財価値向上環境整備 上記の1.~3.によって目指すべきことが明確になりますが、その実現には人財価値向上が前提となります。目指すべきことを実現するために必要な人財要件を明確にし、成長環境を用意してそのギャップを埋めていきます。 既存従業員の成長を中心にしつつ、内部だけでは難しい点は外部の優秀人財の招聘も行っていきます。通常の採用にとどまらず、ソフトウエアの調達に関連したネットワーク構築のなかでも人財発掘を模索します。 5.従業員の働きがいの向上 当社グループの大きな財産は高度な技術・専門性とチャレンジ精神を持った優れた従業員です。当社グループでは「良質な雇用を増やす」ことを経営の重要な役割として捉えており、毎期従業員数を逓増させつつも、従業員の生活・人生を豊かにし、業務においては成果の創出に集中できるような働きがいのある環境づくりに取り組んでおります。当社グループでは、働きがいのある環境づくりに向けて「Great Place to Work ®(GPTW)」を使った従業員へのアンケート調査を行い、働きがいやエンゲージメントを可視化して改善アクションを実施しており、このGPTWスコアをグループ各社70ポイントにすることを目指して取り組んでおります。 6.コンプライアンス 当社グループでは創業以来、コンプライアンスを企業統治の基本原理として重視してまいりました。一方で、昨今のコンプライアンスに対する社会的要請は一層高まっており、違反があった場合の社会的信頼の失墜は従来よりもさらに大きく、また、信頼回復に要する期間も長くなっていると捉えております。労働法規を中心とした各種関連法規はもちろん、企業倫理にも反することがないよう、従来以上に徹底しながら事業活動を推進しております。 7.サステナビリティ グループ経営理念「100年企業の創造」とは、企業を社会の公器と見做し、社会のために存在する組織として持続的に発展することです。当社グループはお客様が経営情報を未来の創造に役立てることにおいて価値を提供することを使命とし、社会に貢献することをミッションとしていますが、その実現の過程ではさまざまなステークホルダーと関わることになるため、グループの一人一人が経済活動・環境保全・社会的公正のバランスを保つことに十分配慮して行動しなければ、持続的発展にはつながりません。このため、当社グループは2020年7月22日、グループ人権方針・グループ環境方針を定め、同年8月25日に国連グローバル・コンパクトに署名し、「人権」、「労働」、「環境」、「腐敗防止」の4分野における本質的な価値観に賛同し、支持し、実行に移すことを宣言しました。2021年7月1日には、当社グループが年間で使用する全ての電力を「グリーン電力化」し、温室効果ガス排出量をゼロとするなど、持続可能な社会の実現に向けて第一歩を踏み出すこととしました。その他に当社グループは、自治体や業界団体が主催するスポーツイベントや文化活動の支援活動を行ってまいりました。
事業等のリスク6,633字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループは、グループCRO(Chief Risk-Management Officer)を委員長とするリスクマネジメント委員会を設置し、リスクを管理する体制を整えています。 当該委員会では、事業活動に関する諸種のリスクについて経営に影響を与える発生頻度と影響度を分析・評価し、重大な影響を与える可能性のあるリスクを「重要なリスク」、さらに「重要なリスク」のうち平時の統制に加え迅速な有事対応を必要とし、リスク回避・低減・移転等の対応を優先的に着手すべきリスクを「特に重要なリスク」と整理しています。各「重要なリスク」については、グループ全体として重点的な統制活動を推進し、「特に重要なリスク」に対しては、対応策や課題の明確化、統制状況の定期的なモニタリングとその有効性の検証、改善提言等を通じて、リスクマネジメントサイクル(PDCA)を回しています。併せて、その他のリスクに関しても、リスクマネジメントの浸透・徹底に必要な活動を行っています。 有価証券報告書に記載した「第2 事業の状況」、「第5 経理の状況」等に関する事項のうち、当社グループの事業計画の達成、存立基盤に重大な影響を与える可能性のあるリスクには以下の(1)から(15)のリスクがあります。このうち、(1)を「特に重要なリスク」と定め重点対応を進めています。 なお、将来の業績及び財政状態に与えうるリスクや不確実性は、これらに限定されるものではありません。文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在における判断によるものであります。 [特に重要なリスク] (1) サイバー攻撃によるリスク 当社グループが提供するクラウドサービスには、制度会計、管理会計、事業管理等、お客様の重要なデータを取り扱うサービスを提供するものがあります。それらのサービスでサイバー攻撃を原因とするサービスの停止やお客様データの喪失等が発生した場合は、お客様業務に多大な影響を及ぼす可能性があります。また、それらが当社の責めに帰すべき事由により発生した場合には、損害賠償の支払い等により業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性がある他、当社グループへの信頼性やブランドイメージの低下に繋がることから、特に重要なリスクであると位置づけています。 当社グループではリスク低減のためISMSに準拠したセキュリティマネジメントサイクルを構築し、情報セキュリティ委員会にてリスクを識別し継続的に改善を推進しています。 また、一部クラウドサービスでは情報セキュリティ面の管理体制が有効であることを評価する米国保証業務基準書第 18号(SSAE18)「SOC2」の認証取得を目指す等客観的評価を活用し、リスク低減に努めています。 なお、昨年度は「サイバーレジリエンス」強化に向けて外部専門家によるアセスメントを活用し、委員会では目標水準の引き上げを決定しセキュリティ対策の更なる強化を進めました。2026年6月期は、昨年度に続いてセキュリティ対策に引き続き投資しリスク低減に努めます。 [重要なリスク] (2) 出資・M&Aに関するリスク 当社グループは中期経営計画「BE GLOBAL 2028」で持続的な収益成長と事業拡大を目指しています。そのため業績及び財政状態等の状況を踏まえつつ、必要に応じて企業買収や資本提携を行う方針としています。しかしながら、M&Aを進めるにあたっては、適切な候補が見つからない場合や取引条件が合意に至らない等の理由により、当社グループの想定通りに取引が進まない可能性がある他、出資・M&A後に偶発債務の発生や未認識債務の判明等事前の調査で把握できない問題が生じた場合はのれん等の減損に繋がる等、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 本リスクに対して、M&A管掌組織が事前に候補企業の財務内容や契約関係等について詳細なデューデリジェンスを行い、識別された各リスクの検証、対応策を踏まえて意思決定を実施する他、各事業にて関わる出資先の経営状況等を定量的・定性的に把握することにより、当該リスクの低減に努めています。 (3) 事業投資・設備投資に関するリスク 当社グループは中期経営計画「BE GLOBAL 2028」の達成に向け、人財・研究開発への投資をはじめ、製品競争力の強化に向けた製品開発投資や事業基盤の整備・拡充を進めています。しかしながらこれらの事業投資は、市場環境の変化や開発製品と市場ニーズのギャップ等により期待していた投資成果を創出できない可能性も想定されます。投資の効果が期待を下回る場合には、中長期的に当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 本リスクに対して当社グループでは、事業投資の検討段階では投資効果とリスクを評価の上、予め「権限規程」に定めた権限に従い慎重な決定を行い、実行段階においては計画に対する進捗状況を継続的にモニタリングし、必要な施策を適時に実施することでリスクの顕在化防止と影響低減に努めています。 (4) クラウドサービスデータのシステム運用停止に関するリスク 当社グループが提供するクラウドサービスに障害が発生しシステムやサービスの運用停止が発生した場合、お客様業務に多大な影響を及ぼすことがあります。また、お客様データの喪失等の問題が発生した場合にはさらに影響は大きくなり、場合によっては発生した損害に対する賠償金の支払等により当社グループの業績及び財政状態等に大きな影響を及ぼす可能性があります。加えて、サービスの運用が滞ることは、当社グループの社会的信用やブランドイメージの低下にも繋がります。 本リスクに対して当社グループでは、障害発生の未然防止と障害発生時の影響極小化の両面から様々な強化施策を推進し、システムの安定運用及びサービスの継続提供に努めています。 (5) 競合・技術及び市場ニーズの変化に関するリスク 当社グループが事業展開しているクラウド型サービス市場では、多くの企業が事業展開をしており、技術革新や市場ニーズの変化のスピードが非常に早く、クラウド型サービス事業の運営者はその変化に柔軟に対応する必要があります。そのため、当社グループと同様のサービスを展開する企業等との競争激化、技術革新や市場ニーズの変化に適時に対応できない場合、又は、変化への対応のためにシステム投資や人件費等多くの費用を要する場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 本リスクに対して当社グループでは、最新の技術動向や環境変化を常に把握できる体制を構築するだけではなく、最適なユーザビリティを追求したサービスの構築、営業領域の差別化、カスタマーサポートの充実等に取り組み、競争力の向上を図っています。また、優秀な人財の確保及び教育等により技術革新や市場ニーズの変化に迅速に対応できるよう努めています。 (6) 人財確保・育成に関するリスク 当社グループの事業推進と成長を達成するために必要となる専門的知識を有する優秀な人財の確保と育成が中期的に計画通りに進まない場合、当社グループの将来の成長性と業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 本リスクに対し、採用・育成体制の強化、市場の適正報酬水準の把握による採用競争力の確保に努めるとともに、人事評価制度の見直し等を通し、入社した人財が早期に活躍貢献し継続して働いていけるような施策も併せて推進しています。 (7) 経済情勢の変化によるリスク 当社グループは、海外企業が提供するクラウドサービスを利用しており、その利用料を円以外の通貨で支払う際には為替レートの変動による影響を受けます。そのため、為替レートの変動によりコストが増加した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 本リスクを回避する目的として外貨預金口座を通じた決済等によるヘッジを行っています。また、外貨預金の利用については実需の範囲内で行うこととし、投機目的の取引は行わない方針としています。 (8) 法令違反によるリスク 当社グループは、事業を推進する上で様々な法規制や公的規制の適用を受けています。こうした公的規制に違反した場合、監督官庁による処分、訴訟の提起、さらには事業活動の停止に至るリスクや企業ブランド価値の毀損、社会的信用の失墜等のリスクがあるため、企業として社会的責任を果たしていく上でコンプライアンス体制を有効に機能させることが不可欠であると考えています。 本リスクに対して当社グループでは、最新の法規制動向を常に把握できる体制を構築するだけではなく、コンプライアンス体制を有効に機能させるため、当社グループではコンプライアンス関連規定の策定及び教育を通し全役職員への周知徹底を図るとともに、コンプライアンス委員会では遵守状況の定量的確認方法を定め、測定・評価活動を推進しています。 (9) サードパーティーリスク 当社グループが展開しているクラウド型サービス事業において、クラウドサービスやネットワーク技術はますます複雑化し、システム設計・開発コストは増加の傾向にあります。そのため、業務効率と生産性を向上させる目的でシステム設計や開発ベンダー、クラウドサービスベンダー等のサードパーティーを利用しています。これらのサードパーティーにおいてシステム障害の発生やサイバー攻撃を受けた場合は、サービス提供に支障をきたしたり、重要な情報を漏えいしたり、当社グループの事業活動に支障をきたす可能性がある他、被害を受けたお客様への補償等が発生し、信用が低下・失墜することにより業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループではこれらの悪影響を未然に防止するため、外注管理規程を整備し外部に発注する際の取引先の妥当性や適格性の確認を含む管理体制の構築等を通じ、継続したリスク管理を実施しています。 (10) 人工知能(以下、「AI」という)に関するリスク 当社グループは中期経営計画「BE GLOBAL 2028」で持続的な収益成長と事業拡大を目指しており、AIを導入した経営管理ツールの活用を模索しています。AIに関する技術革新のスピードは速く、プログラミング言語領域をはじめ様々な自動作成技術が大衆化した場合、プログラム開発領域でのコンサルティング収益が縮小する可能性が想定されます。また、競争も激しさを増しているため、AI技術を実装するための高度専門人財の採用等が計画通りに進まず、必要な人財を確保することができない場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 本リスクに対して当社グループでは、最新の技術動向や環境変化を常に把握できる体制を構築するだけではなく、ビジネス領域におけるAI技術の活用を模索し、AIシステム開発に対応可能な高度専門人財の獲得・確保を進めています。 (11) 経営者への依存に関するリスク 当社グループの組織は現在、組織体制の確立と人財育成を重要課題として推進しているものの、代表取締役社長である森川をはじめとする一部の重要な経営人財への依存度が高い状況にあります。そのため、これらの人財に万が一の事態が生じた場合、事業活動の推進や業績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 本リスクに対しては、次世代のリーダーを事業会社の取締役に任命し経営を任せ、持株会社から監督・指導することを通じて後継者の育成に努めるとともに、採用活動も積極的に推進する等、サクセッション・プランの策定とその遂行に取り組んでいます。 (12) サービス品質に関するリスク 当社グループでは自社開発のソフトウエア又は第三者のソフトウエアをお客様のニーズに応じてシステム化する導入支援や受託開発、及び決算業務を請け負うBPOサービスを提供しています。サービス提供にあたっては、新たな会計処理の変更、実務指針等の公表、契約又は要件の内容の曖昧性等により想定を超える見積り乖離や、技術的課題やプロジェクト管理等の問題が生じ原価の増加やスケジュールの遅延を招く可能性があります。このような問題や品質低下の顕在化を含むなんらかの要因により訴訟が提起された場合、想定を上回る原価の発生や納期遅延に伴う損害に対する賠償金の支払い等により、当社グループの業績及び財政状態等に大きな影響を及ぼす可能性があります。 本リスクに対しては、サービス品質については品質管理部門の設置によるプロジェクト品質の向上を基本としつつ、万が一の場合に備えた保険の加入等により業績及び財政状態等への影響を低減する対策を行っています。また、会計・デジタル分野の専門人財の採用強化と社内育成を通しサービス強化にも取り組んでいます。 (13) 製品開発品質に伴うリスク 当社グループでは制度会計、管理会計、事業管理、データ活用基盤等の領域において複数の自社ソフトウエア製品を開発しています。新製品の開発及び既存製品への追加開発においては開発管理プロセスに基づき開発を行い品質向上及び不具合の発生防止に継続的に努めていますが、製品の不具合が発生する可能性は否定できません。当社グループ製品に不具合が発生することにより、お客様業務に影響を及ぼす可能性がある他、解決が困難な場合には、当社グループへの信用が低下する可能性があり、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 本リスクに対しては、製品開発時の品質リスク低減を目的に品質管理部門を設置し、製品開発品質の向上に努めています。 (14) データ消失・情報漏えい等の情報セキュリティリスク 当社グループは業務遂行の一環として、当社グループ関係者及びお客様の個人情報や機密情報を取り扱うことがあります。これらの情報については外部からの当社グループインフラへの不正アクセス、当社グループ役職員や業務委託先の過誤等による情報の漏えいの他、予期せぬ事態により流出する可能性は皆無ではなく、このような事態が生じた場合、当社グループ及びお客様の社会的信用に重大な影響を及ぼすとともに、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループではセキュリティリスクへの対応のため、ファイアウォール、VPN等、不正アクセスを監視・防止するシステム対策を実施するとともに、情報セキュリティ方針や個人情報保護方針を定め、情報通信技術の進歩や社会情勢、規制環境の変化に応じてこれらを適時見直しています。情報セキュリティ対策に関してはグループCIO(Chief Information Officer)を委員長とする情報セキュリティ委員会を設置し、方針の策定・対策の実施・教育と啓蒙・監査と評価等を行っています。また、これらの運用に関する客観的評価並びに継続的な改善活動のため国際規格であるISMS認証(ISO/IEC27001:2013)を取得しています。また四半期に一度、情報セキュリティ教育を実施して、全役職員・派遣社員・業務委託社員のセキュリティ意識向上も図っています。 (15) 自然災害リスク 当社の役職員、事務所、設備は首都圏に集中しており、首都圏直下型地震や富士山の噴火、台風・高潮等による浸水被害により重要な情報資産の喪失、就業可能な要員の不足、インフラの崩壊等により、迅速な事業再開ができない状況となる事態が発生する可能性があります。また、当社グループの事業所が地震等の自然災害や火災の被害を受け、事業推進及び知的財産等に関する重要な書類・データが喪失した場合は、事業活動に支障をきたし業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 リスク低減策として、重要書類及びデータを遠隔地にバックアップするとともに、緊急対策本部の立ち上げ等初動体制の整備の他、事業再開に向けてBCP(Business Continuity Plan)の策定を進めています。また、オンラインでの業務インフラの増強を図ることにより、通常時よりリモートワークを活用することで、役職員やビジネスパートナーの安全の確保と事業継続性の両立に向けた備えに努めています。
経営成績の分析 (MD&A)8,734字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下の通りであります。 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績等の概況 中期経営戦略について 当社グループは2023年8月に「企業価値の向上に役立つソフトウエア会社になる」ことを目標とするFY28(2028年6月期)までの5ヶ年の中期経営計画「BE GLOBAL 2028」を策定しました。 中期経営計画「BE GLOBAL 2028」では、ソフトウエアドリブン戦略によってもたらされる価値創造生産性の向上を起点とした価値創造スパイラルの実現を目指しております。1人当たりの営業利益にて計測される価値創造生産性の向上により、報酬還元や人的投資を行い、これにより人財価値創造を実現します。サービス提供だけにとどまらず、ソフトウエアを生み出すのも人財であるため、人財価値創造により事業成長が持続可能なものとなります。これにより企業価値創造という結果が生まれます。企業価値があがれば資金調達力もあがり、事業投資を行う余力も増え、これにより価値創造生産性の向上がもたらされます。 このような価値創造スパイラルの目指すベクトルは、戦略マテリアリティ「企業価値の向上に役立つソフトウエア会社になる」であり、これを実現します。 中期経営計画「BE GLOBAL 2028」の主要定量目標と達成状況 当社グループは2023年8月に「企業価値の向上に役立つソフトウエア会社になる」ことを戦略マテリアリティとする2028年6月期までの5ヶ年の中期経営計画「BE GLOBAL 2028」を策定し、その中で「売上高」「純利益」「1人当たりの営業利益」「ソフトウエア粗利益」「ROE」「DOE(純資産配当率)」の6項目を主要な経営指標として位置づけています。 それぞれの項目の目標及び当連結会計年度における進捗状況は以下の通りです。 [売上高]売上高は2028年6月期に400~450億円の目標レンジに達することを目標としております。これは中期経営計画期間において前連結会計年度の売上高から平均成長率15%前後で売上成長を継続した場合の目標水準となりますが、お客様である日本企業の間で中長期的なトレンドとなりつつある「データ及びデジタル技術を活用した企業経営・企業活動の高度化」を通じた競争力維持・強化のための投資ニーズは引き続き堅調であり、連結決算開示事業、デジタルトランスフォーメーション推進事業、経営管理ソリューション事業の3事業全てが売上成長を実現したことにより、連結売上高は28,227百万円(前年同期比15.6%増)となりました。中期経営計画目標に向かって順調に進捗していると認識しております。 [純利益]純利益については、中期経営計画において平均成長率25%をベースとして2028年6月期に60~70億円の目標レンジに達することを目標としております。当連結会計年度は、業容拡大に応じた人件費及びIT費用、受注増に対応するための外注加工費、ソフトウエアビジネス強化を中心とした将来成長を実現するための投資性の費用が増加したものの、ソフトウエアビジネスの成長による利益率の向上及び前年同期に経営管理ソリューション事業の利益水準が低くとどまったことによる反動などの増益要因がありました。また、個別株式の売却による投資有価証券売却益を計上した影響により、親会社株主に帰属する当期純利益3,434百万円となり、前連結会計年度比20.5%増の増益となりました。 [1人当たりの営業利益]中期経営計画では、価値創造生産性の向上を起点とした人財価値創造、企業価値創造につながる価値創造スパイラルにより、戦略マテリアリティ「企業価値の向上に役立つソフトウエア会社になる」を実現することを目指しており、2028年6月期には価値創造生産性を示す「1人当たりの営業利益」を3.5~4.3百万円の目標レンジまで向上させることを目標としております。当連結会計年度の1人当たりの営業利益に関しては2.8百万円と前連結会計年度と同等の水準となりました。持続可能な成長を実現するためには、1人当たりの営業利益の分母にあたる従業員数と分子にあたる営業利益をバランスよく向上させていくことが必要であるため、人材確保は継続的な課題として認識しております。注)1人当たりの営業利益は期中平均の社員数を用いて計算 [ソフトウエア粗利益]中期経営計画では、事業ポートフォリオ、人財ポートフォリオを始め、全ての起点をソフトウエアとするソフトウエアドリブン戦略により戦略マテリアリティ「企業価値の向上に役立つソフトウエア会社になる」を実現することを目指しており、ソフトウエア粗利益をソフトウエアドリブン戦略の進捗を測る指標として位置づけています。2028年6月期にはソフトウエア粗利益を55~60億円の目標レンジに引き上げることを目標としております。当連結会計年度のソフトウエア粗利益は、2,823百万円となり、前連結会計年度と比較して381百万円増加しました。ソフトウエアビジネスを強化するための成長投資は継続的かつ機動的に実施していく方針であり、ソフトウエアドリブン戦略の進捗とともに5か年の期間で徐々に効果が表れるものと見ております。 [ROE]中期経営計画の実現のためには既存のビジネスの規模拡大だけではなく、内部投資あるいは外部成長の取り込みといった中長期の目線による投資的な活動も必要であると認識しております。投資活動を実施する際の目安として、当社グループが長期的に20%前後を維持しているROEについて、中期経営計画期間中においても平均20%以上の水準を維持することを目標として設定しております。当連結会計年度のROEは、23.8%と前連結会計年度より1.5ポイント改善し、中期経営計画の目標水準である20%を上回りました。これは純利益の成長に加え、株主還元策の一環として自社株買いを実行した影響によるものであります。 [DOE(純資産配当率)]当社グループでは、配当を株主還元政策の重要事項として位置づけ、純資産配当率に注目し、毎期の業績に大きく左右されることなく、配当金額を安定的に維持・向上していくことを指向しております。2028年6月期には中期経営計画期間に達成目標として掲げている純資産配当率8%の達成を志向して経営成績及び財務状況を実現することを目指しております。なお、達成時の1株当たり配当金は51円が見込まれます。当連結会計年度は、継続的な安定配当の基本方針のもと、1株当たり6円増配の25円とすることを2025年9月24日開催予定の第29期定時株主総会で決議する予定です。純資産配当率は約6.3%と東証上場企業の平均を大きく上回る水準を維持しており、中期経営計画目標に向かって順調に進捗していると認識しております。 なお、経営成績等の状況に関する詳細な分析は以下の通りです。 (2) 経営成績の状況 当連結会計年度における連結業績は以下の通りです。 (単位:百万円[単位未満切捨て]) 第28期 (2024年6月期)   第29期 (2025年6月期) (当連結会計年度)   前連結会計年度比 増減額   増減率(%) 売上高   24,419   28,227   3,807   15.6 営業利益   4,099   4,604   505   12.3 経常利益   4,121   4,613   491   11.9 親会社株主に帰属する 当期純利益   2,850   3,434   583   20.5 連結売上高に関しては、お客様である日本企業の間で中長期的なトレンドとなりつつある「データ及びデジタル技術を活用した企業経営・企業活動の高度化」を通じた競争力維持・強化のための投資ニーズは引き続き堅調であり、連結決算開示事業、デジタルトランスフォーメーション推進事業、経営管理ソリューション事業の3事業全てが売上成長を実現したことにより、当連結会計年度の連結売上高は28,227百万円(前年同期比15.6%増)となりました。 利益に関しては、業容拡大に応じた人件費及びIT費用、受注増に対応するための外注加工費、ソフトウエアビジネス強化を中心とした将来成長を実現するための投資性の費用が増加したものの、ソフトウエアビジネスの成長による利益率の向上及び前年同期に経営管理ソリューション事業の利益水準が低くとどまったことによる反動等もあり、営業利益4,604百万円(前年同期比12.3%増)、経常利益4,613百万円(前年同期比11.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,434百万円(前年同期比20.5%増)となりました。 各報告セグメントの状況は以下の通りです。 a.売上高                                                    (単位:百万円 [単位未満切捨て]) 第28期 (2024年6月期)   第29期 (2025年6月期) (当連結会計年度)   前連結会計年度比 増減額   増減率(%) 連結決算開示事業   7,537   8,720   1,183   15.7 デジタルトランスフォーメーション推進事業   8,846   10,318   1,471   16.6 経営管理ソリューション事業   8,518   9,537   1,019   12.0 セグメント間取引消去   △483   △349   133   - 連結売上高   24,419   28,227   3,807   15.6 b.営業利益                                                  (単位:百万円 [単位未満切捨て]) 第28期 (2024年6月期)   第29期 (2025年6月期) (当連結会計年度)   前連結会計年度比 増減額   増減率(%) 連結決算開示事業   1,840   2,160   320   17.4 デジタルトランスフォーメーション推進事業   1,633   1,716   82   5.1 経営管理ソリューション事業   1,407   1,746   338   24.1 全社費用及び当社と セグメントとの取引消去等   △782   △1,019   △237   - 連結営業利益   4,099   4,604   505   12.3 連結決算開示事業については、アウトソーシングビジネスが引き続き高い成長率を維持して増収に貢献していることに加え、ソフトウエアビジネスにおいて価格戦略の見直しの影響で増収し、売上高8,720百万円(前年同期比15.7%増)と増収になりました。収益性の面においては、人員増加による人件費増、オフィスの増床に伴うオフィス費用増及びソフトウエアビジネス強化のための研究開発費の増加といったコスト増の要因はあるものの、ソフトウエアビジネスにおける価格戦略の見直し等の改善効果が表れ始めている影響で利益率が向上したことにより、営業利益は2,160百万円(前年同期比17.4%増)と増益になりました。 デジタルトランスフォーメーション推進事業については、一部の大型案件のキャンセルが発生したものの、経営や事業推進に関わる意思決定にデータを活用するニーズは引き続き堅調であり、「クラウド・データ・プラットフォームの構築」を中心とする案件の増加が増収を牽引した結果、売上高は10,318百万円(前年同期比16.6%増)と増収となりました。収益性の面では、売上成長を支えるための人員増及び採用競争力の強化を意図した報酬水準の引き上げによる人件費増加、自社リソースを補うための外注費の増加といったコスト増に加え、前述の大型案件のキャンセルの影響で収益性が悪化しておりますが、売上成長の影響により営業利益も1,716百万円(前年同期比5.1%増)と増益になりました。 経営管理ソリューション事業については、ソフトウエアビジネスを中心とする収益構造の転換はまだ途上である一方で、グループ経営管理ソリューションの事業領域においては成果が出始めており、売上高9,537百万円(前年同期比12.0%増)と増収になりました。収益性の面では、業容拡大に応じた人件費、外注費及びIT費用の増加といったコスト増要因はあるものの、前述の増収に加え、前年同期は売上成長の停滞による利益減が強く出ていた反動もあり、営業利益は1,746百万円(前年同期比24.1%増)と売上増を大きく上回る増益率となりました。 (生産、受注及び販売の実績) a.  生産実績 該当事項はありません。 b.  受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメント別に示すと、次の通りであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) 連結決算開示事業   9,227   11.6   5,187   10.8 デジタルトランスフォーメーション推進事業   10,260   11.4   2,012   △2.8 経営管理ソリューション事業   9,708   3.2   4,177   4.3 セグメント間取引消去   △472   -   △1,879   - 合計   28,724   9.7   9,497   8.1 c.  販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメント別に示すと、次の通りであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) 連結決算開示事業   8,720   15.7 デジタルトランスフォーメーション推進事業   10,318   16.6 経営管理ソリューション事業   9,537   12.0 セグメント間取引消去   △349   - 合計   28,227   15.6 (注)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、当該割合が100分の10以上の主要な相手先がいないため記載しておりません。 (3) 財政状態の状況 当連結会計年度末の資産合計は、24,373百万円(前連結会計年度末比2,476百万円増)となりました。これは主に、現金及び預金の増加3,718百万円、未収入金の減少512百万円、預け金の減少527百万円、ソフトウエアの減少266百万円などによるものです。 一方、負債合計は8,775百万円(前連結会計年度末比171百万円増)となりました。これは主に、契約負債の増加421百万円、未払法人税等の減少186百万円などによるものです。 また、純資産合計は親会社株主に帰属する当期純利益3,434百万円の計上、剰余金の配当708百万円の支払いなどにより、15,597百万円(前連結会計年度末比2,304百万円増)となりました。この結果、自己資本比率は63.9%(前連結会計年度末は60.7%)と、前連結会計年度に比べ3.2ポイント向上し、有利子負債も少なく安定性の高い財務バランスを保っていると考えております。 (4) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ3,185百万円増加し、15,162百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下の通りです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は、4,469百万円となりました。(前連結会計年度は3,680百万円の獲得) 増加要因の主な内訳は、税金等調整前当期純利益4,931百万円、減価償却費506百万円、売上債権及び契約資産の減少額211百万円、契約負債の増加額421百万円、法人税等の還付額339百万円、減少要因の主な内訳は、未払金及び未払費用の減少額327百万円、法人税等の支払額1,727百万円であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、201百万円となりました。(前連結会計年度は630百万円の使用) 支出の主な内訳は、投資有価証券の取得による支出242百万円、敷金及び保証金の差入による支出344百万円、収入の主な内訳は、投資有価証券の売却及び償還による収入410百万円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、1,036百万円となりました。(前連結会計年度は1,981百万円の使用) 支出の主な内訳は、自己株式の取得による支出701百万円、配当金の支払額708百万円、収入の主な内訳は、自己株式の売却による収入376百万円であります。 なお、当社グループでは、法人税等の支払や役職員への業績連動賞与の支給などによって連結会計年度初期の営業活動によるキャッシュ・フローは低水準となり、中期以降に徐々に増加し、通期で見るとプラスとなるのが通例となっております。 経営管理ソリューション事業における保守料やアウトソーシングビジネスの支払手数料については、役務の提供前に年間分が前払いされることから、元より運転資金がほとんど必要のないビジネスモデルとなっています。反面、デジタルトランスフォーメーション推進事業は外注費等の支払いが先行するため、売上げが伸びるに従って増加運転資金需要が発生することになりますが、グループ全体の余剰資金を持株会社へ集中することにより、グループ間での円滑な資金融通を可能としている他、グループ全体としては、現金総保有高に加え、取引各行と総額35億円のコミットメントラインを設定しているところから、現状、資金繰りに懸念はなく、むしろ、今後は余剰資金を戦略的な投資に利用して行く意向です。 (5) 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループでは、持続的な企業価値の向上とそれを通じた株主還元の向上を実現するために、資本効率を向上させつつ、財務の健全性・柔軟性も確保された最適な資本構成を維持・追求することを基本方針としております。 当社グループの主な所要資金は、オフィス及びIT関連の設備投資や、経常の運転資金であり、これら所要資金については、適宜、自己資金及び銀行からの借入により調達しております。 なお、当連結会計年度末において借入金の残高はありません。また、現金及び預金14,593百万円を保有しており、必要な資金は確保されていると認識しております。 資金の流動性については、グループ間の資金管理契約によりグループ各社における余剰資金の有効活用に努め、さらに金融機関との間にコミットメントライン契約を締結していることにより、急な資金需要や不測の事態にも備えております。 (6) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり、当連結会計年度における資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える将来に関する見積りを実施する必要があります。経営者は、これらの見積りについて、当連結会計年度末時点において過去の実績やその他のさまざまな要因を勘案し、合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、将来においてこれらの見積りとは異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載の通りであります。特に次の重要な会計方針が、連結財務諸表作成における重要な見積りの判断に大きな影響を及ぼすと考えております。 ①繰延税金資産 当社グループでは、将来の課税所得を合理的に見積り、繰延税金資産の回収可能性の判断をしております。将来の課税所得に関する予測は、過去の実績や一定の仮定のもとに行っているため、経営環境等の変化により、課税所得の見積りの変更が必要となった場合には、繰延税金資産の計上額が変動し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ②賞与引当金 賞与引当金は、従業員に対する翌連結会計年度賞与支給見込額のうち当期間対応額を計上しておりますが、実際の支給額は支給時点における外部環境及び当社グループの状況を勘案の上、決定されるため、実際の支給額が見積りと異なる場合には追加の費用計上が必要となる可能性があります。 ③受注損失引当金 当社グループは、受注契約に係る将来の損失に備えるため、翌連結会計年度以降の損失発生見込額を計上しております。実際の発生原価が見積りと異なる場合、追加の引当金計上が必要となる可能性があります。

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出典

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