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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

Abalance

Abalance Corporation3856 · Standard · 電気機器

太陽光パネル製造と発電所販売・売電を手がける再生可能エネルギー企業。

概要

Abalance株式会社は、太陽光パネル製造とグリーンエネルギーを主力とする企業である。2000年にナレッジマネジメント会社として創業し、2017年に現社名に変更。現在はベトナムの子会社Vietnam Sunergy Joint Stock Company(VSUN)や米国ナスダック上場のTOYO Co., Ltd.を通じて太陽光パネルを製造し、日本国内外で発電所の開発・販売・売電を行う。2025年3月期の売上高は724億円、従業員は1713名。

太陽光パネル製造事業が売上の約9割を占める

連結売上高の約89%を太陽光パネル製造事業が占める(2025年3月期、売上高643億円)。ベトナムのVSUNがパネルを、TOYO SOLARがセルを生産し、連携してグローバル・サプライチェーンを構築する。2024年7月にはTOYOがナスダックに上場し、エチオピアのセル工場や米国テキサス州のパネル工場の建設を進める。供給過剰と米国の関税政策の影響で市況は軟調だが、インドや台湾向け販売を強化している。

グリーンエネルギー事業はフロー型とストック型の二軸

子会社のWWB株式会社や株式会社バローズが、太陽光発電所の建設・販売(フロー型)と自社保有による売電(ストック型)を展開する。2025年3月期の同事業売上高は74億円で、うち売電及びO&M収入が44億円を占める。Non-FIT発電所の開発やM&A、系統蓄電池事業にも取り組み、2030年までに国内外で1GWの発電容量保有を目標とする。また、PV Repower株式会社が太陽光パネルのリユース事業を手がける。

ベトナムを中核とするグローバル生産・販売網

生産拠点はベトナムが中心で、VSUNが太陽光パネル、TOYO SOLARがセル、2024年設立のVietnam Sunergy Wafer Companyがウエハを手がける。米国市場向けには東南アジア4カ国への関税リスクから、欧州・インド・台湾への販売多角化を推進。エチオピアのセル工場(第2フェーズ拡張中)と米国テキサスのパネル工場が将来的な供給源となる。グループ全体でインゴット・ウエハ8GW、セル16GW、パネル12GWの製造能力を2030年目標に掲げる。

多層的なグループ構造と事業ポートフォリオ

上場企業であるAbalance傘下に、WWB株式会社(グリーンエネルギー・建機販売)、VSUN(パネル製造)、TOYO(セル製造・米国上場)などがぶら下がる。その他セグメントには、IT事業(Abit株式会社、2025年3月吸収合併)、光触媒事業(日本光触媒センター)、建機販売事業が含まれる。2024年11月には子会社デジサインの全株式を売却し、事業選択と集中を進めている。従業員数は1713名(連結)。

業界の中での役割は太陽光パネルの製造から発電所の販売・売電まで手がける垂直統合型の再生可能エネルギープレイヤー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,202億円
営業利益
139億円
営業利益率
11.6%
純利益
77億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
太陽光パネル製造事業1,118億円93.0%
グリーンエネルギー事業79億円6.6%
その他5億円0.4%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01太陽光パネル製造事業主力

連結子会社のVietnam Sunergy(VSUN)を中心に太陽光パネルを製造販売する。上流工程となるセル、インゴット、ウエハの内製化を進め、グローバル・サプライチェーンを強化している。TOYO SOLARとの連携により製造体制を拡充している。

主な製品・サービス4
太陽光パネル
太陽光を電気に変換する発電モジュール。高効率なパネルを製造し、国内外で販売する。
セル
太陽光パネルの最小単位である太陽電池素子。パネルの上流工程として内製化している。
インゴット
シリコンを溶解・結晶化した塊で、ウエハの原材料となる。内製化により安定供給を図る。
ウエハ
インゴットを薄く切断した板状のシリコン基板。セルの前工程として内製化している。

02グリーンエネルギー事業主力

子会社のWWBとバローズを中心に、太陽光発電所および関連設備の販売(フロー型)と、自社保有による売電(ストック型)を展開する。発電所の販売から保有まで手がけ、事業基盤を強化している。

主な製品・サービス2
太陽光発電所販売
太陽光発電所および関連設備を物品販売として提供する。
売電事業
自社保有の太陽光発電所から発電した電力を売電することで収益を得る。

03その他その他

報告セグメントに含まれない事業として、IT事業、光触媒事業、スマート・モビリティ事業等を包含する。スマート・モビリティ事業では、建設機械の販売・レンタルも行う。

製品と技術

太陽光パネルとセルの垂直統合生産

主力製品は太陽光パネルで、VSUNがベトナムで製造する。同社はパネルに加え、上流のセルやウエハの内製化を進め、2024年2月にはVietnam Sunergy Wafer Companyを設立。TOYO SOLARはセル(太陽電池素子)を専門に製造し、TOYOがエチオピアでセル工場を建設中。インゴットからウエハ、セル、パネルまでの一貫生産により、コスト競争力と安定供給を目指す。2025年3月期の太陽光パネル製造事業のセグメント利益は34.9億円。

発電所の開発・販売から売電までの一気通貫

グリーンエネルギー事業では、太陽光発電所の開発・建設・販売(フロー型)と、自社保有による売電(ストック型)を組み合わせる。WWBとバローズが中心となり、部材販売(パネル、PCS、蓄電池)も行う。発電所の自社保有により安定した売電収入を得るほか、Non-FIT発電所や系統蓄電池事業にも展開。2025年3月期の売電収入は約44億円。PV Repowerがリユース事業で太陽光パネルの廃棄問題にも対応する。

多角化するその他事業群

報告セグメントに含まれないその他事業は、IT事業、光触媒事業、建機販売事業から成る。IT事業はかつてAbit株式会社が担っていたが、2025年3月にAbalance本体に吸収合併された。光触媒事業は日本光触媒センターが展開。建機販売事業はWWBが国内外で建設機械の販売・レンタルを行う。2024年11月には子会社デジサイン(IT関連)の全株式を売却し、事業ポートフォリオの見直しを進めている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

電子材料専業大手、収益改善へ再編

Abalanceは電気機器セクターで、電子材料や部品を手掛ける。売上高は2000億円超と規模は大きいが、最新期は売上減少と収益低下。同業のキオクシアHD(半導体メモリー)やイビデン(電子部品)と競合する分野があり、コニカミノルタ(事務機・光学)とも技術面で重複。収益性改善と事業構造改革が急務。

強み

  • 大手メーカーとの強固な取引関係を持ち、安定的な受注基盤がある。
  • 電子材料の製造技術や特許を多数保有し、競争優位性を確保。
  • 海外拠点を持ち、国際的な販路を有する。
  • 多様な電子材料製品を扱い、顧客ニーズに応えられる。

課題

  • 営業利益率が低下傾向にあり、コスト競争力の強化が必要。
  • 電子材料市場の成長鈍化により、売上拡大が難しい。
  • キオクシアなど同業との競争が激しく、価格競争に陥るリスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

電気機器の時価総額近傍。太字がAbalance

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
16837京写54億円68.6倍
26612バルミューダ51億円
36599エブレン51億円13.9倍
46771池上通信機49億円11.5倍
53856Abalance48億円0.6倍
66757OSGコーポレーション48億円42.8倍
76943NKKスイッチズ48億円15.8倍
86647森尾電機48億円6.9倍
96635大日光・エンジニアリング46億円12.0倍
106926岡谷電機産業44億円
116721ウインテスト39億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 33件

知恵交換サイトからスタートした2000年の創業

2000年4月、東京都世田谷区に資本金1050万円で株式会社リアルコミュニケーションズを設立。インターネット上の知恵交換サイトの開発・運営と、企業向けナレッジマネジメントシステムの開発・コンサルティングを目的とした。同年8月に本店を千代田区へ移転。2001年2月には社名をリアルコム株式会社に変更し、ITサービス企業として歩み始めた。

上場と初の子会社化による規模拡大

2005年2月に本店を台東区へ移転後、2007年9月に東京証券取引所マザーズ市場へ上場。2011年11月にはWWB株式会社を株式交換完全子会社とし、グループ経営を開始。この買収が後のグリーンエネルギー事業への本格参入の布石となる。2012年9月には本店を品川区に移転し、現在に至る。

社名変更と太陽光事業への本格参入

2017年3月、社名をAbalance株式会社に変更。同時に子会社WWBが株式会社バローズを子会社化し、太陽光発電所販売の足がかりを得る。同年6月には山陽パワー合同会社を設立、2018年2月にはFUJI SOLAR株式会社を設立し、太陽光パネル製造に進出。2019年1月にはWWBが株式会社鯤コーポレーション(現日本光触媒センター)の株式68.4%を取得、光触媒事業にも触手を伸ばした。

ベトナム拠点の獲得とTOYOのナスダック上場

2020年12月、FUJI SOLARがベトナムのVietnam Sunergy Joint Stock Company(VSUN)を子会社化し、太陽光パネル製造の国際展開が本格化。2022年10月にはWWBがWWB Thang Long Corporationを子会社化。2023年10月、VSUNとTOYO Company Limited(TOYO)の連携体制が整い、2024年7月にTOYOが米国ナスダックへ上場。この間、2022年4月には東京証券取引所スタンダード市場へ移行している。

エチオピア・米国工場への投資と決算期変更

2024年から2025年にかけ、エチオピアのセル工場と米国テキサスのパネル工場の建設準備を開始。2024年10月にはTOYO SOLAR MANUFACTURING ONE MEMBER PLCを設立、同年11月にはTOYO Solar Texas LLCを子会社化し、米国生産体制を強化。2025年3月期には決算期を6月期から3月期に変更し、9ヶ月変則決算となる。また、2025年3月にはIT子会社Abit株式会社を吸収合併し、グループ再編を進めた。

年表33件を開く

2000年代

  • 2000年4月創業インターネット上での知恵の交換サイトの開発・運営、企業向けナレッジマネジメントシステムの開発及びコンサルティングの提供を目的として、資本金1,050万円で東京都世田谷区に株式会社リアルコミュニケーションズを設立
  • 2000年8月本店を東京都千代田区に移転
  • 2001年2月商号変更社名をリアルコム株式会社に変更
  • 2005年2月本店を東京都台東区に移転
  • 2007年9月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場

2010年代

  • 2011年11月M&A当社を株式交換完全親会社、WWB株式会社を株式交換完全子会社とする株式交換を実施
  • 2012年9月本店を東京都品川区に移転
  • 2017年3月M&A子会社(WWB株式会社)が株式会社バローズを子会社化 社名をAbalance株式会社に変更
  • 2017年6月子会社(WWB株式会社)が山陽パワー合同会社を設立
  • 2018年2月子会社(WWB株式会社)がFUJI SOLAR株式会社を設立
  • 2018年11月東京証券取引所マザーズ市場から市場第2部へ市場変更
  • 2019年1月子会社(WWB株式会社)が株式会社鯤コーポレーション(現日本光触媒センター株式会社)の株式68.4%取得
  • 2019年10月創業IT部門を新設分割しAbit株式会社を設立

2020年代

  • 2020年12月M&A子会社(FUJI SOLAR株式会社)がVietnam Sunergy Joint Stock Company(VSUN)を子会社化
  • 2021年3月子会社(WWB株式会社)がPV Repower株式会社を設立
  • 2021年6月子会社(WWB株式会社)がバーディフュエルセルズ合同会社を設立
  • 2021年10月M&A子会社(株式会社バローズ)が株式会社カンパニオソーラーを子会社化
  • 2022年3月M&A子会社(Abit株式会社)が 株式会社デジサインを子会社化
  • 2022年4月上場東京証券取引所の市場区分の見直しにより、スタンダート市場に株式を上場
  • 2022年10月M&A子会社(WWB株式会社)がWWB Thang Long Corporationを子会社化
  • 2022年11月子会社(VSUN)がTOYO SOLAR Company Limited(現社名)(TOYO SOLAR)を設立
  • 2023年1月M&A子会社(WWB株式会社)が株式会社フレックスホールディングスを子会社化
  • 2023年6月M&A子会社(WWB株式会社)が大和町太陽光発電所合同会社及び大衡村太陽光発電所合同会社を子会社化
  • 2023年10月M&A子会社(FUJI SOLAR株式会社)がTOYO Company Limited(TOYO)を設立 子会社(WWB株式会社)が株式会社サンシャインティーズを子会社化
  • 2024年1月一般社団法人日本経済団体連合会(経団連)へ入会
  • 2024年2月子会社(VSUN)がVietnam Sunergy Wafer Company Limitedを設立
  • 2024年7月上場子会社(TOYO)が米国ナスダックへ上場
  • 2024年10月子会社(TOYO)がTOYO SOLAR MANUFACTURING ONE MEMBER PLCを設立
  • 2024年11月M&A子会社(TOYO)がTOYO Solar Texas LLCを子会社化 子会社(Abit株式会社)が株式会社デジサインの全株式を売却
  • 2024年12月子会社(WIN POWER Ltd.)の清算手続き結了
  • 2025年3月M&A当社が子会社(Abit株式会社)を吸収合併 子会社(株式会社バローズ)が子会社(株式会社バローズエンジニアリング)を吸収合併
  • 2025年12月子会社(TOYO)がTOYO SOLAR CLEAN ENERGY COMPANY LIMITEDを設立
  • 2026年1月M&A子会社(WWB株式会社)が子会社(VSUN JAPAN株式会社)及び(株式会社HSJ)を吸収合併

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 11期分

グループ全体で3,498人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は729万円で、10期前と比べて+19.7%平均年齢は44.5歳、平均勤続年数は3.9年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年6月48
2017年6月66
2018年6月74
2019年6月60941.44.676
2020年6月72847.43.767
2021年6月79248.74.3878
2022年6月57347.43.01,008
2023年6月61042.02.71,430
2024年6月69142.62.41,6841,384
2025年3月71742.13.11,713152
2026年3月72944.53.93,498397

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社25(国内 17 / 海外 8、うち連結子会社 19) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
本社及び工場 — ベトナム国269億円
太陽光パネル 製造事業
本社及び工場 — エチオピア国220億円
太陽光パネル 製造事業
本社 — 東京都 千代田区2,249百万円
グリーンエネルギー事業
本社 — 大阪府 吹田市2,182百万円
グリーンエネルギー事業
本社及び工場 — 米国2,040百万円
太陽光パネル 製造事業
本社 — 東京都 品川区1,373百万円
グリーンエネルギー事業、その他事業
本社 — 東京都 品川区420百万円
グリーンエネルギー事業
本社 — 東京都品川区206百万円
全社
主な関係会社
  • 海外
    Vietnam Sunergy Joint Stock Company(注)2
    ベトナム国 · 連結子会社
    議決権69.1%
  • 海外
    TOYO Company Limited(注)2
    英国領ケイマン諸島 · 連結子会社
    議決権55.4%
  • 海外
    TOYO SOLAR Company Limited(注)2
    ベトナム国 · 連結子会社
    議決権55.4%
  • 海外
    TOPTOYO INVESTMENT Private Limited
    シンガポール国 · 連結子会社
    議決権55.4%
  • 海外
    TOYO China Co., LTD
    中国 · 連結子会社
    議決権55.4%
  • 海外
    TOYO AMERICA LLC
    米国 · 連結子会社
    議決権55.4%
  • 国内
    TOYO SOLAR MANUFACTURING ONE MEMBER PLC(注)2
    エチオピア国 · 連結子会社
    議決権55.4%
  • 海外
    TOYO Solar Texas LLC(注)2
    米国 · 連結子会社
    議決権55.4%
  • 海外
    TOYO SOLAR CLEAN ENERGY COMPANY LIMITED (注)2
    ベトナム国 · 連結子会社
    議決権55.4%
  • 国内
    FUJI SOLAR株式会社
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権79.5%
  • 国内
    WWB株式会社
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社バローズ
    大阪府吹田市 · 連結子会社
    議決権99.9%
残りのグループ会社13社を開く
  • 株式会社カンパニオソーラー大阪府吹田市100%
  • 日本未来エナジー株式会社東京都品川区100%
  • J.MIRAI株式会社東京都品川区100%
  • 合同会社WWBソーラー03東京都品川区100%
  • 株式会社 フレックスホールディングス東京都品川区100%
  • PV Repower株式会社東京都品川区51%
  • 大衡村太陽光発電所匿名組合事業東京都新宿区100%
  • 常陽パワー匿名組合事業東京都渋谷区30%
  • 東陽パワー株式会社東京都台東区39%
  • 陽上パワー株式会社東京都台東区39%
  • 日本シナジー電力匿名組合事業東京都渋谷区30%
  • 明治機械株式会社(注)3東京都千代田区36%
  • 北海道クリーンエネルギー蓄電合同会社北海道石狩市25%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,202億円営業利益139億円前期と比べると増収増益で、売上が+91.4%、利益が+434.6%。

売上高
+91.4%
1,202億円
営業利益
+434.6%
139億円
純利益
77億円
営業利益率
11.6%
前期比 +7.4%pt

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は271億円、営業利益は−23億円。前年の2024年4Qと比べると、売上は−36.7%、営業利益は−124.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q577478.117
2024年2Q5085410.619
2024年3Q471398.319
2024年4Q4289321.755
2025年1Q200157.5−4
2025年2Q256176.67
2026年1Q359339.210
2026年2Q2032210.852
2026年3Q36910729.033
2026年4Q271−23−8.5−18

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年6月期からの15期で、売上は13億円から1,202億円へ92.5倍に増えた。直近期の営業利益率は11.6%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年6月1310
2013年6月231−3
2014年6月3322
2015年6月4432
2016年6月4542
子会社(WWB株式会社)が株式会社バローズを子会社化 社名をAbalance株式会社に変更
2017年6月650−2
子会社(WWB株式会社)がFUJI SOLAR株式会社を設立
2018年6月7398
IT部門を新設分割しAbit株式会社を設立
2019年6月6063
子会社(FUJI SOLAR株式会社)がVietnam Sunergy Joint Stock Company(VSUN)を子会社化
2020年6月6732
子会社(株式会社バローズ)が株式会社カンパニオソーラーを子会社化
2021年6月2711215
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、スタンダート市場に株式を上場
2022年6月919186
子会社(WWB株式会社)が株式会社フレックスホールディングスを子会社化
2023年6月2,15214449
子会社(TOYO)が米国ナスダックへ上場
2024年6月1,984233511.7110
当社が子会社(Abit株式会社)を吸収合併 子会社(株式会社バローズ)が子会社(株式会社バローズエンジニアリング)を吸収合併
2025年3月62826254.1−3
子会社(WWB株式会社)が子会社(VSUN JAPAN株式会社)及び(株式会社HSJ)を吸収合併
2026年3月1,20213912511.677

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,202億円のうち、営業利益として残るのは139億円11.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は77億円、売上の6.4%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金75.9%912億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.6%151億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.6%139億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
24.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+4.7pt
11.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.5pt
6.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+15.9pt
23.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 15期分

2026年3月期は営業CFが244億円、投資CFが−96億円で、差し引きのフリーCFは148億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は226億円で、売上の2.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年6月00102
2013年6月10013
2014年6月−1−14−25
2015年6月1−31−24
2016年6月2−1−115
2017年6月−10−920−196
2018年6月4−6−1−24
2019年6月−1−1619−175
2020年6月−9−515−147
2021年6月−8−1253−2042
2022年6月−63−133178−19631
2023年6月185−207172−22195
2024年6月447−212−54235370
2025年3月−103−2641−129259
2026年3月244−96−173148226

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 15期分

2026年3月期の総資産は1,689億円。このうち返さなくてよい自己資本が523億円で、自己資本比率は24.7%(業種中央値61.0%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年6月1441025.6
2013年6月121118.2
2014年6月2191241.7
2015年6月25101541.0
2016年6月28121643.7
2017年6月64115316.8
2018年6月72185424.6
2019年6月110209017.9
2020年6月1482212614.2
2021年6月2412129.7
2022年6月845807657.0
2023年6月1,4262301,1968.7
2024年6月1,4914561,07716.6
2025年3月1,4684501,01815.6
2026年3月1,6895231,16624.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
229億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
259億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
177億円
在庫として抱えている分
負債合計
1,166億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
59
/ 100
安定性自己資本比率16 / 40
収益力営業利益率23 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率224社中3位あたり、逆に低いのは自己資本比率224社中216位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
23.9%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
11.6%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
24.7%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
91.4%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.2%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥253で、1年前と比べて-76.4%過去52週の値幅のなかでは6%の位置にある。

¥253+1.2%1ヶ月-23.3%1年-76.4%時価総額48億円
過去52週の値幅
安値¥184高値¥1,327

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)0.6倍
PER (会社予想)1.0倍
PBR0.11倍
配当利回り1.19%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は429円で、前日比-5.51%と下落。1か月で-13.86%と大幅安。25日移動平均線429円をほぼ同水準だが、75日線487円、200日線569円を大きく下回り、長期下落トレンド。52週高値1,327円からは67.7%下落。8月20日には2,124,200株と急増したが、8月21日は485,100株と減少。RSIは40.0と売られ過ぎ圏手前。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERは0.97倍と極端に低く、業界平均30.62倍を大きく下回る。PBRも0.18倍で平均2.75倍を大幅に下回り、資産価値に対して株価が割安。ROEは4%と低いが、PBRの低さが割安感を強める。配当利回りは0.86%と平均2.21%を下回るが、財務体質は健全。業績は減収傾向だが、バリュエーションは極めて割安。

指標この会社業種平均
PER (実績)0.6倍30.8倍
PER (予想)1.0倍
PBR0.11倍2.58倍
ROE23.9%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

決算期変更による売上変動が大きく、投資家の見方が分かれる。強気派は、半導体関連需要の回復とグループ企業としての安定収益を評価し、PBRの低さから割安とみる。弱気派は、売上減少と利益率の低下を懸念し、競争激化や需要変動への脆さを指摘。両者の対立は、中期的な需要回復力と収益性改善の見通しに集中している。

プラスに働く材料7
  • 半導体需要回復の恩恵

    半導体関連部品の需要は市況回復局面で増加が見込まれ、売上増加が期待できる

  • PBR低水準の割安感

    PBR0.18倍と解散価値を大幅に下回る水準で、株価上昇余地がある

  • グループ企業の安定性

    大手電機グループの一員として受注基盤が安定し、下支えとなる

  • PBR0.18倍と解散価値を大きく下回る水準継続影響

    PBRは0.1768倍。純資産から見て株価が8割安で、資産価値が意識され下値は堅い

  • 直近通期でも純利益10億円の黒字決算発表後影響

    売上高724億円で最終利益10億円。赤字懸念を後退させ、事業継続性を示す

  • 営業利益36億円を確保し収益基盤は残る通年影響

    売上高が減ったが営業利益36億円。コスト管理の進展で利益率改善の可能性がある

  • 株価は1年間で66%下落し反発余地継続影響

    前年比▲66.31%と大幅安。売られ過ぎで一時的な買い戻しが入りやすい

マイナスに働く材料7
  • 売上減少局面

    決算期変更で売上が7割減(921億→724億)し、中期的な減少懸念が強い

  • 収益性の悪化

    営業利益率が11.15%から4.97%へ低下し、競争環境の厳しさを示す

  • 依存度の高さ

    特定グループへの依存が強く、業績が親会社の動向に左右される

  • 売上高が前年比65%減少の724億円決算発表後影響

    売上高は2090億円→724億円へ大幅減。事業規模縮小が続けば清算リスクも高まる

  • 営業利益率が11.15%→4.97%へ急低下決算発表後影響

    営業利益は233億円→36億円に激減。収益力の大幅低下が続く

  • 最終利益が95億円→10億円と9割減決算発表後影響

    純利益が95億円→10億円に減少。EPS急減で投資家の業績予想がさらに下振れ

  • 決算期変更で比較可能性が低下不定影響

    6月期から3月期へ決算期が変更され、期間差異により業績トレンドが読みにくい

次の決算で確かめる点
半導体関連売上高
主力分野の需要動向を把握し、業績回復の兆しを確認するため
営業利益率
収益性の改善・悪化を測り、競争力の変化を監視するため
グループ外売上比率
顧客依存度の低減や事業の多様化進展を評価するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり3で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.19%。

年間配当
¥3
1株あたり
配当利回り
1.19%
いまの株価に対して
配当性向
30.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年6月471.0
2018年6月654.516.8
2019年6月60.0263.3
2020年6月60.0
2021年6月60.0
2022年6月65.8442.7
2023年6月833.3391.1
2024年6月80.025.2
2025年3月3−62.530.3
2026年3月30.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥3

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ9,605人。区分でいちばん多いのは個人・その他76.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が7.6%を占め、残る92.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年6月%2022年6月%2023年6月%2024年6月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他84547.080.777.083.880.276.0
証券会社1353.02.15.54.15.47.4
事業法人11130.010.39.06.96.87.4
外国法人1775.04.97.33684.06.06.1
外国人個人0.60.60.51.01.32.8
自己株式0.50.50.50.50.50.4
金融機関0.61.50.70.60.30.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01龍 潤生24.60
02有限会社飯塚フューチャーデザイン3.39
03日野 豊2.58
04大和証券株式会社2.25
05山下 博2.21
06石橋 拓朗2.17
07株式会社SBI証券1.80
08楽天証券株式会社1.66
09HSBC-FUND SERVICES CLIENTS A/C 006(香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ 部長 角田 武士)1.44
10BANK JULIUS BAER AND CO. LTD. SINGAPORE CLIENTS(常任代理人株式会社三菱UFJ銀行 取締役頭取執行役員 半沢 淳一)1.14

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近6
  • 2026-08-07
    楽天証券株式会社
    新規の大量保有報告
    3.01%
    -2.50pt
  • 2026-07-23
    楽天証券株式会社
    新規の大量保有報告
    5.51%
  • 2026-07-07
    株式会社SBI証券
    新規の大量保有報告
    5.24%
    -2.53pt
  • 2026-05-22
    株式会社SBI証券
    新規の大量保有報告
    7.77%
  • 2026-05-12
    株式会社SBI証券
    新規の大量保有報告
    0.78%
    -7.21pt
  • 2026-04-21
    株式会社SBI証券
    新規の大量保有報告
    7.99%
    -0.65pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で−66%、1株純資産は15期で−79%。直近期のROEは23.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年6月1,20310,38116.5
2013年6月−8627−132.7
2014年6月6317148.98.4
2015年6月4020621.010.158.7
2016年6月4624220.57.049.7
2017年6月−34208−15.371.0
2018年6月4911453.25.716.8
2019年6月2012716.98.8263.3
2020年6月1413510.418.4
2021年6月9723454.260.9
2022年6月3535412.036.1442.7
2023年6月28771953.036.4391.1
2024年6月6351,39359.32.625.2
2025年3月−181,285−1.310.930.3
2026年3月4102,20523.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

6名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は6名。2026/3期の役員報酬は総額78百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
柳瀬重人代表取締役68
龍潤生取締役544,682,000
岡田智夫取締役65
小嶋一慶取締役 監査等委員43
佐々木十珠絵取締役 監査等委員53
是松洋平取締役 監査等委員45

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6676711
社外取締役311114

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,013字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、太陽光パネル製造事業、太陽光発電所及び関連設備の販売並びに売電に関するグリーンエネルギー事業を主要な事業として行っております。 当社グループのセグメント区分における事業内容は次のとおりです。 1.太陽光パネル製造事業 当社の連結子会社であるVietnam Sunergy Joint Stock Company(以下、「VSUN」という。)を中心とした太陽光パネル製造のグループ会社と、TOYO Company Limited(以下、「TOYO」という。)のグループ会社のTOYO SOLAR COMPANY LIMITED(以下、「TOYO SOLAR」という。)が連携し、太陽光パネルの製造販売の他、上流工程となるセル*1及びインゴット*2・ウエハ*3の内製化等のグローバル・サプライチェーンの強化に取り組んでいます。 また、TOYO SOLARを子会社化したTOYOは、2024年7月に米国のナスダックに上場いたしました。 2.グリーンエネルギー事業 当社の連結子会社であるWWB株式会社及び株式会社バローズを中心に、太陽光発電所及び関連設備にかかる物品販売(フロー型ビジネス)の他、太陽光発電所の自社保有化(ストック型ビジネス)を展開することにより売電収入を確保し、事業基盤の強化に取り組んでいます。 3.その他 その他の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、IT事業、光触媒事業、スマート・モビリティ事業等を含んでおります。また、スマート・モビリティ事業は、WWB株式会社が国内外で建設機械を販売及びレンタルする事業を含んでおります。 (文中注釈) *1 セルとは、太陽光パネルを構成する最小の単位で、別名「太陽電池素子」とも呼ばれ、太陽光パネルの上流工程にあたります。 *2 インゴットとは、太陽電池の原料のシリコン(ケイ素)を熱して溶かし、結晶化して固めたもので、ウエハの上流工程にあたります。 *3 ウエハとは、原料であるシリコン(ケイ素)を加工したインゴットを薄く切った板状のもので、「シリコンウエハ」、「太陽電池ウエハ」等とも呼ばれ、セルの上流工程にあたります。 〔企業集団の事業系統図〕 ※1 重要性が低いものに関しては、上記の系統図から記載を省略しております。 ※2 二重四角枠は連結子会社を示し、□は持分法適用会社を示しております。
経営方針・対処すべき課題3,068字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものです。 (1)経営方針 当社グループは、企業理念を「Best Values」とし、先進的な商品・業務・サービスの提供を中心に、価値の創造を通じて社会生活の改善と向上を図り、社会の持続可能な発展に貢献し続けることを掲げています。また、企業のビジョンを「Excellent Creative Company」に定めております。 (2)経営環境 当連結会計年度におけるわが国経済は、物価上昇の影響を受けつつも、雇用・所得環境の改善を背景に個人消費が底堅く推移し、設備投資も堅調に推移したことから、景気は緩やかな回復基調となりました。世界経済は、米国を中心に個人消費や企業投資が底堅く推移した一方、中国経済の停滞や地政学リスクの継続、資源・エネルギー価格の変動などから、先行き不透明な状況が続いております。 再生可能エネルギー市場においては、国内では、日本政府による2050年カーボンニュートラル宣言の下、2030年度に温室効果ガス排出を2013年度比46%削減するとの目標が設定されています。国際的には、2025年に開催された国連気候変動枠組条約(COP30)脱炭素社会の実現への取り組みは進展しており、再生可能エネルギー市場は、中長期的な成長が見込まれています。一方で、米国政府による気候変動対応やインフレ抑制法(IRA)に対する動向等には引き続き注視が必要な状況です。 当社グループの主力事業である太陽光パネル製造事業においては、世界的に需要拡大は継続しているものの、太陽光パネルの供給過剰による価格下落も同時進行する環境となっています。米国市場では、政策支援を背景に成長基調を維持する一方、関税やサプライチェーン規制の影響等もあることから、引き続き市場動向に柔軟に対応した経営戦略が必要です。 このような市場動向を踏まえ。当社は将来の収益拡大を見据えて、エチオピア国のセル工場での生産能力を4GW保有しています。エチオピア国製の太陽光セルは、米国輸入時の相互関税率が相対的に低いというメリットがあり、米国テキサス州に建設した太陽光パネルの新工場(以下、「米国新工場」という。)への製品供給のほか、外部顧客への販売も拡大しています。そして、米国新工場は、太陽光パネルの生産能力を1GW保有し、同製品は米国政府による税制優遇措置の対象となることから、同国内の大規模な太陽光発電開発業者からの旺盛な需要が見込まれます。 (3)経営戦略 当社グループは「Abalance グループビジョン for 2030」の中で、長期で当社グループが目指す姿として「再生可能エネルギーの中核的グローバル企業」を掲げています。2030年までに国内と海外を合わせて保有発電容量1GWを目指すほか、太陽光パネル製造事業では、製造目標をインゴット・ウエハ8GW、セル16GW、パネル12GWとして、長期での事業成長を目指しています。 上記の目標を達成するために、当社グループは下記の経営戦略に取り組みます。 ①  太陽光パネル製造事業において、地政学リスクを考慮し、ベトナム国、エチオピア国並びに米国の3エリア 体制によるサプライチェーン強靭化と競争力強化を推し進めています。このため、今後の米国における輸入関税の政策に対しても、一定以上のニュートラルな対応が可能であり、同時に米国政府のエネルギー産業に関する補助金政策の動向等にも柔軟に対応できるものと思料しております。米国テキサス州のパネル工場に隣接したエリアには、2027年の稼働開始を目標に、セル工場(1.5GW)を建設し、米国市場における太陽光関連製品の安定した供給体制を構築し、同国内での太陽光パネル製造事業の拡大に取り組みます。 ②  グリーンエネルギー事業において、太陽光発電所を自社保有化し、電力会社に電力販売をおこなうストック型ビジネスを強化しています。Non-FIT発電所開発・建設やM&Aも積極的に活用するほか、最適なポートフォリオの構築に取り組み、収益基盤の拡充を図ります。また、市場成長が見込まれる系統蓄電池事業においても、蓄電所の新規案件獲得に取り組み、事業拡大を目指してまいります。 ③ 財務体質強化のため、自己資本比率の改善に取り組みます。今後も太陽光パネル製造事業及びグリーンエネルギー事業の成長による利益剰余金の積み上げ等により自己資本の増強に努めます。 (4)重視する財務目標(KPI) 当社グループは、持続的にグループ企業価値を向上させるため、財務目標として、営業利益、自己資本利益率(ROE)及び自己資本比率を重視しております。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、長期的に「再生可能エネルギーの中核的グローバル企業」を目指しています。本目標を達成するため、下記事項をアクション・プランと捉え、グループ全体の持続的成長に基づく企業価値の向上に努めてまいります。 ① 太陽光パネル製造事業におけるサプライチェーンの強靭化と競争力の強化 当社グループは、当事業において、地政学リスクを考慮し、ベトナム国、エチオピア国並びに米国の3エリア 体制によるサプライチェーン強靭化と競争力強化を推し進めています。このため、今後の米国における輸入関税 の政策に対しても、一定以上のニュートラルな対応が可能であり、同時に米国政府のエネルギー産業に関する補 助金政策の動向等にも柔軟に対応できるものと思料しております。 ベトナム国VSUNのパネル及びTOYO SOLARのセルの製品販売先として、引き続き欧州やインド国を始めとするア ジア市場等の販売多角化を推し進めます。TOYOがエチオピア国に建設したセル工場については、旺盛な需要を背 景に、2025年に生産能力を4GWまで増強し、米国テキサス州に建設したパネルの新工場(生産能力:1GW)に製 品供給をするほか、今後も外部顧客への販売を強化します。また、テキサス州の同パネル工場に隣接したエリア には、2027年の稼働開始を目標に、セル工場(1.5GW)を建設し、米国市場における太陽光関連製品の安定した供 給体制を構築し、同国内での太陽光パネル製造事業の拡大に取り組みます。 ② 太陽光発電所の自社保有化による安定収益の確保 当社グループは太陽光発電所を自社保有化し、電力会社に電力販売をおこなうストック型ビジネスを強化しています。Non-FIT発電所開発・建設やM&Aも積極的に活用するほか、最適なポートフォリオの構築に取り組み、収益基盤の拡充を図ります。また、市場成長が見込まれる系統蓄電池事業においても、蓄電所の新規案件獲得に取り組み、事業拡大を目指してまいります。 ③ 財務体質強化へ向けた自己資本比率の改善 当社グループは国内外で太陽光発電所等の開発プロジェクトに積極的に取り組んできました。その結果として、借入金の増加を主因に自己資本比率が低下傾向にありました。2023年6月期以降は太陽光パネル製造事業の成長を背景に、借入金の返済を進め、2026年3月期は自己資本比率が24.7%まで回復しております。今後も財務健全性を重視し、太陽光パネル製造事業及びグリーンエネルギー事業の成長による利益剰余金の積み上げを図り、自己資本の増強に努めてまいります。
事業等のリスク7,424字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事項のうち、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性がある主要なリスクは、以下のとおりです。 また、必ずしも事業上のリスクに該当しない事項につきましても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項については、リスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針です。当社の株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載も併せて慎重に検討した上で行う必要があります。 以下の記載のうち、将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が独自に判断したものであり、不確実性を内在しているため、実際の結果とは異なる可能性があります。また、下記の記載は、当社株式への投資に関するリスク全てを網羅するものではない点につきましてもご留意ください。 リスク分野   想定されるリスク   リスクが顕在化した場合の主な影響 ガバナンス・内部管理体制   当社は東京証券取引所より監理銘柄(審査中)に指定されており、内部管理体制及びコーポレート・ガバナンス体制の実効性向上に取り組んでいます。しかしながら、これらの改善施策が十分に機能しない場合や内部統制上の不備等が再発した場合には、当社グループの経営管理体制に対する信頼が低下するリスクがあります。   投資家、取引先及び金融機関等のステークホルダーからの信用が低下し、株価の下落、資金調達環境の悪化、取引機会の逸失等により、当社グループの事業運営及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、東京証券取引所により、追加的な対応が求められる場合には、企業価値に影響を与える可能性があります。 主な対策 当社グループは、監理銘柄(審査中)に指定されており、東京証券取引所による審査に全面的に協力するとともに、必要な資料の提出及び説明を速やかに行ってまいります。今後判明する事実関係や外部専門家による検証結果等を踏まえ、適時適切な情報開示に努めてまいります。また、再発防止策の着実な実行及び定着を最重要経営課題の一つとして位置付けています。具体的には、取締役会及び監査役会の監督機能強化、独立社外役員によるガバナンス機能の充実、グループ会社を含めた内部統制システムの整備・運用強化、コンプライアンス意識の徹底、内部監査機能の強化及びモニタリング体制の高度化を推進しています。また、内部管理体制の運用状況について継続的な検証及び改善を行うとともに、適時適切な情報開示に努めることで、全てのステークホルダーからの信頼回復及び企業価値の向上に取り組んでいます。 リスク分野   想定されるリスク   リスクが顕在化した場合の主な影響 経済情勢市場環境   当社グループの主要事業は海外市場で展開されており、各国の通商政策及び再生可能エネルギーに関する政策等の影響を受けるリスクがあります。   海外市場における関税や投資規制の変更等により、事業環境が変化し、中長期の経営状況に影響が及ぼされます。 主な対策 当社グループは、製品の需要や市況の変化に対応すべく、持続的な競争優位ポジションの確保に努めております。また、事業リスクの低減を図るため、国内外の市場における市場環境の動向を注視し、相対的競争優位性を維持・向上すべく、適切なリスクコントロールを講じます。 リスク分野   想定されるリスク   リスクが顕在化した場合の主な影響 グローバル事業展開   当社グループは、アジア・米国・欧州・アフリカ等海外で広く事業を展開しており、米中対立等経済安全保障に関するリスクがあります。   当社グループの事業に不利な影響を及ぼす税制や関税の変更、事業運営に関する諸規則の設定・運用・改廃、予期しない不利な経済的又は政治的要因の発生により経営計画が影響される可能性があります。 主な対策 国際的な事業活動におけるリスクに対しては、日本やベトナム国を含むアジア・米国・欧州・アフリカ等の各地域のリスク関連情報や各国の法規制動向の把握と分析を行っています。特に、当社グループの主要販売地域である米国の太陽光パネル製造事業に関わるリスクについては、重要なリスクと認識して、市場及び政策的動向を注視しています。 リスク分野   想定されるリスク   リスクが顕在化した場合の主な影響 サプライチェーン   当社グループの太陽光パネル製造事業の主要部材については、海外市場にて調達を行っており、台風・地震等の大規模自然災害、感染症、地政学的リスクの影響等からサプライチェーンが影響を受けるリスクがあります。   太陽光パネル製造事業について、事業活動の縮小・停止等により、お客さまへの供給が遅延・停止する可能性があります。 主な対策 太陽光パネル製造事業に関して、シリコン供給先との戦略的提携による安定調達及び主要部材であるウエハ・セルの内製化並びに各国の関税政策を勘案した地域でのセルの生産を推進すること等により、サプライチェーンのレジリアンスの向上に取り組みます。なお、2026年に入り、ベトナム及びエチオピアから米国向けに輸出した太陽光製品の一部が米国税関・国境警備局により輸入差し止めとなった事例があり、事態は随時改善に向かっているものの、引き続き当社として問題解決への取り組みを実施しています。 リスク分野   想定されるリスク   リスクが顕在化した場合の主な影響 太陽光パネル 市場動向   中国企業の供給能力増強によりグローバル市場は供給過剰な状況が継続しており、太陽光パネル及び部材価格が下落し、当社グループの事業運営が影響を受けるリスクがあります。   供給過剰に伴う販売価格の下落や競争環境激化による収益力低下等、グローバル成長戦略に影響が及ぶ可能性があります。 主な対策 当社グループは、ベトナム国における太陽光パネル製造事業の内製化を進め、サプライチェーンの全体最適化を向上させることにより収益力の向上に取り組んでいます。また、ナスダックに上場した連結子会社を通じて、エチオピア国にセル工場及び米国にパネル工場を建設し、早期に成長市場である米国顧客への供給体制を整備する事で、グローバル市場の競争環境の変化に機動的に対応し、相対的競争優位生を維持することに取り組んでいます。 リスク分野   想定されるリスク   リスクが顕在化した場合の主な影響 米国の関税動向   当社グループは、米国政府による東南アジア4ヵ国に対する免税措置の終了、アンチダンピング関税及び相殺関税の適用等により、同国向けの販売戦略が大きな影響を受けており、グローバル事業が影響を受けるリスクがあります。   太陽光パネル製造事業において、これまでのベトナム国を生産拠点としたグローバル事業戦略に影響が及ぶ可能性があります。 主な対策 当社グループは、成長市場である米国市場での事業拡大を推進するため、ナスダックに上場の連結子会社を通じ、税制面で優位性のあるエチオピア国にセル工場及び米国にパネル工場を建設することにより、米国政府による関税政策に適切に対処し、米国顧客への供給体制を確立するべく取り組んでいます。また、ベトナム国からの販売については、引き続きインド国等のアジアや欧州の成長市場への販売多角化を推し進め、事業リスクの低減に取り組んでいます。 リスク分野   想定されるリスク   リスクが顕在化した場合の主な影響 気候変動   地球温暖化による世界的な気候変動への危機感の高まりを受け、政府及び企業による対策が進んでいます。当社グループは、太陽光パネル製造事業を通じて再生可能エネルギーの創出に貢献していますが、今後、政策・規制、技術開発、市場動向等により、当社グループの成長戦略及び事業運営が影響を受けるリスクがあります。   気候変動リスクに対する社会的関心が高まることは、太陽光パネル製造事業を営んでいる当社グループにとって成長の機会であります。一方、政策の変更、技術開発の動向等競争環境の変化に十分に対応できない場合、当社グループの相対的競争力が低下する可能性があります。 主な対策 当社グループは、再生可能エネルギー供給企業として、地球温暖化による気候変動へ対応及び抑制するために、常に政策動向、技術動向、市場動向等を注視することにより、競争力の維持・向上に取り組み、事業基盤の強化を図っています。 リスク分野   想定されるリスク   リスクが顕在化した場合の主な影響 コンプライアンス   法令違反や社会の要請に反した行動が行われるリスクがあります。   法令による処罰・訴訟の提起・社会的制裁を受け、ステークホルダーからの信頼を失います。 主な対策 当社グループは、コンプライアンス委員会を中心に、動機・機会・正当化の観点でのリスク抑止、不祥事を起こさない組織風土づくり、内部通報制度の設置等により、グループ全体の企業倫理・コンプライアンス活動の深化及びコンプライアンス意識の徹底を図ってまいります。また、当社グループは、内部統制システムの整備を図り、各種法令等の遵守に努めて国内外関係会社の更なる内部統制システムの充実を図ります。 リスク分野   想定されるリスク   リスクが顕在化した場合の主な影響 為替・金利変動   当社グループの主要事業である太陽光パネル製造事業は海外市場で事業を展開しており、為替レート変動の影響を受けるリスクがあります。また、金融市場の変化により金利が変動するリスクがあります。   為替レート変動による財務諸表等の項目における円換算への影響があります。資金調達や調達コストが変動する可能性があります。 主な対策 金融市場の変動による影響を完全に排除することはできませんが、当社グループでは、調達手段の多様化やグループキャッシュの一元管理による効率化への取り組み等により、業績や財務状況に与える影響の可能性を低減し、資金関連リスクへの対応に取り組んでいます。 リスク分野   想定されるリスク   リスクが顕在化した場合の主な影響 情報セキュリティ   当社グループは、サイバー攻撃、情報セキュリティ、情報漏洩等に関するリスクがあります。   個人情報や重要な営業情報の漏洩により、お客様からの信頼の失墜や損害賠償が発生するリスクがあります。サイバー攻撃により、業務が停止する、または復旧に時間を要することで事業活動が影響を受けるリスクがあります。 主な対策 当社グループは、深刻化するサイバー攻撃を重要な経営リスクとして、情報セキュリティ対策に取り組んでいます。また、当社グループ内のセキュリティ対応体制を整備し、人的・技術的対策を実施することにより、ウィルス感染や外部からの不正アクセス等のサイバー攻撃の脅威への対策強化に取り組んでいます。 リスク分野   想定されるリスク   リスクが顕在化した場合の主な影響 知的財産権   当社グループは、十分な注意を持って事業運営を行っておりますが、第三者の知的財産権を侵害するリスクがあります。   当社グループが、意図せず第三者の知的財産権を侵害した場合には、損害賠償請求や仕様差止請求等を起こされる可能性があります。2024年12月19日開示「当社及び当社子会社7社に対する訴訟の提起に関するお知らせ」のとおり、太陽光パネルの大手メーカーより、当社グループは太陽光パネル製品の特許権侵害に対する損害賠償請求及び差止請求を受けています(訴訟の目的額は未定です)。 主な対策 当社グループは、第三者が所有する知的財産権を尊重することを基本方針としています。事業運営に際しては、事前に調査、予防、必要に応じて解決策を講じることによって、知的財産権侵害リスクの低減に取り組んでいます。また、当社グループは、今後も知的財産権を尊重すると共に、上記に記載した本件訴訟に対し、米国の特許専門の法律事務所と対応を行っています。原告の主張及び請求内容を精査するとともに、本件訴訟における当社グループの正当性を主張してまいります。 (1)経済状況について 当社グループの事業展開において、経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2  事業の状況  1  経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」及び「3  事業等のリスク」に記載の内容をご参照ください。 (2)経営戦略の現状と見通し 当社グループでは、以下の企業理念を掲げ、先進的な商品・業務・サービスの提供を中心に、価値の創造を通じて社会生活の改善と向上を図り、社会の持続可能な発展に貢献し続けることを掲げています。 <企業理念> Best Values ・ 先進的な商品・業務・サービスの提供を中心に、価値の創造を通じて社会生活の改善と向上を図り、社会の持続可能な発展に貢献し続けます。・ 価値の提供によって≪Excellent Creative Company≫のビジョンのもと、従業員の幸福、お客様・社会とのWin-Win関係、企業価値・株主価値の向上・最大化を図り続けます。・ 価値の提供、愛と感動を原動力にAbalanceグループは成長し続けます。 2030年にグループが目指す姿として、「再生可能エネルギーの中核的グローバル企業」となることを目標に据え、保有発電容量1GW、年間製造目標8GWを成長戦略の柱としております。当社は、グループの持続的成長と社会価値を両立しながら、企業価値の最大化を図ってまいります。 <企業価値向上への強化施策について> ・VSUNの太陽光パネル及びTOYO SOLARの太陽光セル収益力向上と販売先の多角化 ・セル製造のほか、インゴット、ウエハ製造の上流工程を含むサプライチェーンの強化 ・米国ナスダック上場の連結子会社TOYOの米国及びエチオピア国における太陽光パネル製造事業の展開 ・グリーンエネルギー事業におけるNon-FIT発電所開発・建設やM&Aも活用した最適なポートフォリオの構築 ・市場成長が見込まれる系統蓄電池事業における蓄電所の新規案件獲得と事業拡大 ・自己資本比率の更なる改善(財務健全化の推進) 当社は、2026年7月31日開示「改善計画・状況報告書の公表に関するお知らせ」でご説明のとおり、現在海外子会社の再編を含むガバナンス改善について検討中であることから、現段階では2027年3月期連結業績予想を合理的に予測し、公表することが困難です。このため、当連結業績予想については、今後合理的に予測及び開示が可能な状況になりましたら、速やかにお知らせいたします。 また、同7月31日開示「当社株式の監理銘柄(審査中)指定に関するお知らせ」でお知らせのとおり、当社株式は監理銘柄(審査中)に指定されました。当社は、株式会社東京証券取引所による審査に全面的に協力するとともに、必要な資料の提出及び説明を速やかに行ってまいります。今後判明する事実関係や外部専門家による検証結果等を踏まえ、適時適切な情報開示に努めてまいります。 上述のとおり、連結業績予想については開示を見送ることとなりましたが。グループの主要セグメントである太陽光パネル製造事業及びグリーンエネルギー事業に関する見通しについて、当社の戦略を含め、下記のとおり、取り組む予定です。 (a) 太陽光パネル製造事業 世界的な地球温暖化による気候変動対策として、今後も世界各国の再生可能エネルギーの導入は加速し、太陽光発電市場は、中長期的な成長が見込まれる市場です。しかしながら、2023年以降、太陽光関連製品は供給過剰により市況が軟調に推移しています。主要な販売先である米国市場では、今後の米国政府による税制政策を踏まえると共に、インフレ抑制法(IRA)等による補助金制度やエネルギー政策動向による当社グループ事業への影響を注視しています。 以上のような環境を踏まえ、当社グループの太陽光パネル製造事業に関し、ベトナム国VSUNのパネル及びTOYO SOLARのセルの製品販売先として、引き続き欧州やインド国を始めとするアジア市場等の販売多角化を推し進めます。TOYOがエチオピア国に建設したセル工場については、旺盛な需要を背景に、2025年に生産能力を4GWまで増強し、米国テキサス州に建設したパネルの新工場(生産能力:1GW)に製品供給をするほか、今後も外部顧客への販売を強化します。また、テキサス州の同パネル工場に隣接したエリアには、2027年の稼働開始を目標に、セル工場(1.5GW)を建設し、米国市場における太陽光関連製品の安定した供給体制を構築し、同国内での太陽光パネル製造事業の拡大に取り組みます。 (b) グリーンエネルギー事業 当社グループでは、太陽光発電所を自社保有化し、電力会社に電力販売をおこなうストック型ビジネスを強化しています。Non-FIT発電所開発・建設やM&Aも積極的に活用するほか、最適なポートフォリオの構築に取組み、収益基盤の拡充を図ります。 太陽光発電関連サービスを提供するフロー型ビジネスに関し、大型小売量販店と連携し、量販店の顧客向けに太陽光発電設備ならびに蓄電設備の販売拡大を目指します。そして、積極的な海外展開に取り組むほか、将来的に太陽光パネルの廃棄問題が懸念される状況に対し、社会問題解決の観点からも、太陽光パネルのリユース事業への取り組みも継続的に展開してまいります。また、北海道地区において、電力の需給調整や停電時などに備えて、安定的な電力供給を可能とする系統蓄電池事業に参入しております。石狩の蓄電所が2026年8月に運転開始となったほか、WWBを含む9社合同で設立した「北海道札幌蓄電合同会社」において、2027年4月の北海道札幌蓄電所の運転開始を目指しています。その他地区の案件についても、運転開始を目指し、準備を進めております。今後は、系統蓄電事業において、更なる蓄電所の新規案件獲得を目指し、事業拡大に取り組んでまいります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の概況 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、物価上昇の影響を受けつつも、雇用・所得環境の改善を背景に個人消費が底堅く推移し、設備投資も堅調に推移したことから、景気は緩やかな回復基調となりました。世界経済は、米国を中心に個人消費や企業投資が底堅く推移した一方、中国経済の停滞や地政学リスクの継続、資源・エネルギー価格の変動などから、先行き不透明な状況が続いております。 再生可能エネルギー市場においては、国内では、日本政府による2050年カーボンニュートラル宣言の下、2030年度に温室効果ガス排出を2013年度比46%削減するとの目標が設定されています。国際的には、2025年に開催された国連気候変動枠組条約(COP30)脱炭素社会の実現への取り組みは進展しており、再生可能エネルギー市場は、中長期的な成長が見込まれています。一方で、米国政府による気候変動対応やインフレ抑制法(IRA)に対する動向等には引き続き注視が必要な状況です。 当社グループの主力事業である太陽光パネル製造事業においては、世界的に需要拡大は継続しているものの、太陽光パネルの供給過剰による価格下落も同時進行する環境となっています。米国市場では、政策支援を背景に成長基調を維持する一方、関税やサプライチェーン規制の影響等もあることから、引き続き市場動向に柔軟に対応した経営戦略が必要です。 このような市場動向を踏まえ。当社は将来の収益拡大を見据えて、エチオピア国のセル工場での生産能力を4GW保有しています。エチオピア国製の太陽光セルは、米国輸入時の相互関税率が相対的に低いというメリットがあり、米国テキサス州に建設した太陽光パネルの新工場(以下、「米国新工場」という。)への製品供給のほか、外部顧客への販売も拡大しています。そして、米国新工場は、太陽光パネルの生産能力を1GW保有し、同製品は米国政府による税制優遇措置の対象となることから、同国内の大規模な太陽光発電開発業者からの旺盛な需要が見込まれます。 当社は、前連結会計年度に決算期変更を実施したため、2025年3月期は9ヶ月の変則決算となりました。これに伴い、前連結会計年度(2024年7月1日~2025年3月31日)と当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)は比較対象期間が異なることから、以下の経営成績に関する説明において、増減額及び前年同期比(%)を記載せず説明しております。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は120,169百万円、営業利益は13,928百万円、第4四半期に為替差益が2,120百万円発生したことにより、経常利益は12,497百万円、グリーンエネルギー事業における太陽光発電所等の減損に伴う減損損失869百万円に加え、過年度決算に関する訂正関連費用272百万円及び特別調査費用181百万円並びに第4四半期で繰延税金資産が減少し法人税等調整額が680百万円発生したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は7,722百万円となりました。 太陽光パネル製造事業は、ベトナム国のVietnam Sunergy Joint Stock Company(以下、「VSUN」という。)及び太陽光パネルの上流工程となるセルを製造するTOYO SOLAR Company Limited (以下、「TOYO SOLAR」という。) を傘下におくTOYO Co.,Ltd.(以下、「TOYO」という。)が連携し、グローバル・サプライチェーンの強化に取り組んでいます。 グリーンエネルギー事業は、太陽光発電所及び関連設備に係る物品販売(フロー型ビジネス)を継続するとともに、太陽光発電所の自社保有化(ストック型ビジネス)を展開することにより、事業基盤の強化に取り組んでいます。 セグメント毎の経営成績については、次の通りです。 1.太陽光パネル製造事業 売上高111,768百万円、セグメント利益13,952百万円となりました。 エチオピア国で生産する太陽光セルは、4GWの生産能力を保有しており、米国及びアジア地域を中心にコスト競争力のあるセル販売が進みました。ベトナム国のVSUN及びTOYO SOLAR製の太陽光パネル及びセルは、インド国を中心とするアジア顧客向けの販売が堅調に推移しています。なお、2026年1月にベトナム国のVSUNから米国向けに輸出した太陽光パネルの一部につき、米国税関・国境警備局(U.S. Customs and Border Protection)より、米国への輸入が認められていない旨の通知を受領しました。この影響で。滞船料などの費用が2,082百万円発生しました。 当社グループは、当事業において、地政学リスクを考慮し、ベトナム国、エチオピア国並びに米国の3エリア体制によるサプライチェーン強靭化と競争力強化を推し進めています。太陽光パネルの販売を開始した米国新工場の2025年10~12月の経営成績は、当社の第4四半期連結会計期間において反映されています。 2.グリーンエネルギー事業 太陽光発電所および関連設備にかかる物品販売5,555百万円、売電及びO&M収入等2,160百万円を計上し、売上高7,879百万円、セグメント利益803百万円となりました。 当社グループでは、WWB株式会社及び株式会社バローズを主体に、太陽光発電所の販売のほか、太陽光パネル、PCS(パワーコンディショナ)、産業用及び住宅用蓄電池等の太陽光発電設備に係る部材販売をフロー型ビジネスとして行いつつ、売電収入を原資とする安定収入体制の構築のため、完工後も発電所を継続して保有・管理するストック型ビジネスを推進しています。フロー型ビジネスにおいては、販売数量増加を目指した国内の大手小売量販店をチャネルとする販売の拡大が進みました。ストック型ビジネスにおいては、自社の開発能力を活用した優良発電プロジェクトの開発に取り組み、発電所開発・建設を進め、事業基盤の拡充に取り組んでいます。更に、積極的な海外展開に取り組むほか、将来の社会的な課題として懸念されている太陽光パネルの廃棄問題に対する取り組みとして、PV Repower株式会社を中心に太陽光パネルのリユース事業を展開しております。 3.その他 売上高522百万円、セグメント損失139百万円となりました。 その他の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、IT事業、光触媒事業、スマート・モビリティ事業等を含んでおります。 ②  キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ、3,352百万円減少し、22,573百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの分析は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は24,413百万円(前連結会計年度は10,341百万円の支出)となりました。主な内容は、税金等調整前当期純利益15,512百万円、減価償却費6,429百万円を計上したほか、運転資金項目として、契約負債の金額の増加により11,334百万円、前渡金の減少による6,574百万円、それぞれ資金が増加する一方で、棚卸資産の増加10,053百万円により資金が減少しました (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果支出した資金は9,573百万円(前連結会計年度は2,620百万円の支出)となりました。主な内容は、固定資産の取得による支出20,222百万円、固定資産売却による収入8,037百万円、預け金の預入による支出3,750百万円及び預け金の回収による収入6,981百万円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果支出した資金は17,308百万円(前連結会計年度は4,128百万円の収入)となりました。主な内容は、短期借入れによる収入64,101百万円、及び短期借入金の返済による支出65,510百万円、及び割賦債務の返済による支出7,247百万円であります。 ③  生産、受注及び販売の実績 (a) 生産実績 太陽光パネル製造事業、グリーンエネルギー事業につきましては、商品仕入実績の欄をご参照ください。 (b) 商品仕入実績 当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日)   前年同期比(%) 太陽光パネル製造事業   (百万円)   78,953   - グリーンエネルギー事業   (百万円)   3,154   - 報告セグメント合計   (百万円)   82,107   - (注)期中に決算期変更を実施したため、2025年3月期は9カ月の変則決算となり、前期比較は記載しておりません。 (c) 受注状況 当連結会計年度の受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) 太陽光パネル製造事業   172,127   -   80,754   - グリーンエネルギー事業   9,197   -   1,789   - 報告セグメント合計   181,325   -   82,544   - (注)期中に決算期変更を実施したため、2025年3月期は9カ月の変則決算となり、前期比較は記載しておりません。 (d) 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日)   前年同期比(%) 太陽光パネル製造事業   (百万円)   111,768   - グリーンエネルギー事業   (百万円)   7,879   - 報告セグメント合計   (百万円)   119,647   - その他   (百万円)   522   - 合計   (百万円)   120,169   - (注)1.期中に決算期変更を実施したため、2025年3月期は9カ月の変則決算となり、前期比較は記載しておりませ ん。 2.セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ①  キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 (キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容) 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フロー分析につきましては、「第2  事業の状況  4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析  (1)経営成績等の状況の概要  ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 (資本の財源及び資金の流動性) 当社グループの資本の財源は、金融機関からの借入により資金調達を行った一方で、資金の返済を行った結果、財務活動によるキャッシュ・フローは17,308百万円の支出となっております。また、国内外既存事業及び新規有望事業に対し積極的に支出(投資活動によるキャッシュ・フロー9,573百万円の支出)をしております。 ②  重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いていますが、当該見積り及び予測については不確実性が存在するため、将来生じる実際の結果はこれらの見積り及び予測と異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用している重要な会計方針は、「第5  経理の状況  1.連結財務諸表等  (1)連結財務諸表  連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 (のれんの減損) 当社グループは、のれんについて、その効果の発現する期間にわたって均等償却しております。また、その資産性について子会社の業績や事業計画等を基に検討しており、将来において当初想定していた収益が見込めなくなった場合は、のれんの帳簿価格を回収可能額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上する可能性があります。 (固定資産の減損) 当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たっては慎重に検討しておりますが、経営環境の変化に伴う収益性の悪化等により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、減損処理が必要となる可能性があります。 (繰延税金資産の回収可能性) 繰延税金資産については、将来の利益計画に基づいて課税所得を見積り、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、経営環境の悪化等によりその見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じ、将来の課税所得の見積りが減少した場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。 ③  当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 太陽光パネル製造事業は、VSUN及びTOYO SOLARが連携し、太陽光パネルの上流工程となるセル及びインゴット・ウエハの内製化等グローバル・サプライチェーンの強化に取り組んでいます。エチオピア国で生産する太陽光セルは、4GWの生産能力を保有しており、米国及びアジア地域を中心にコスト競争力のあるセル販売が進み、営業利益は前年同期比で増益となりました。ベトナム国のVSUN及びTOYO SOLAR製の太陽光パネル及びセルは、インド国を中心とするアジア顧客向けの販売が堅調に推移しています。なお、2026年1月にベトナム国のVSUNから米国向けに輸出した太陽光パネルの一部につき、米国税関・国境警備局(U.S. Customs and Border Protection)より、米国への輸入が認められていない旨の通知を受領しました。この影響で、滞船料などの損害が2,082百万円発生しました。現在は、対象となる3隻分の内1隻分の太陽光パネルについては米国への輸入及び顧客への販売が進んでおり、残り2隻分の太陽光パネルについて、引き続き問題解決に取り組んでおります。 グリーンエネルギー事業は、太陽光発電所の販売のほか、太陽光パネル、PCS(パワーコンディショナ)、産業用及び住宅用蓄電池等の太陽光発電設備に係る部材販売をフロー型ビジネスとして行いつつ、売電収入を原資とする安定収入体制の構築のため、完工後も発電所を継続して保有・管理するストック型ビジネスを推進しています。フロー型ビジネスにおいては、販売数量増加を目指した国内の大手小売量販店をチャネルとする販売の拡大が進みました。ストック型ビジネスにおいては、自社の開発能力を活用した優良発電プロジェクトの開発に取り組み、発電所開発・建設を進め、事業基盤の拡充に取り組んでいます。更に、積極的な海外展開に取り組むほか、将来の社会的な課題として懸念されている太陽光パネルの廃棄問題に対する取組みとして、PV Repower株式会社を中心に太陽光パネルのリユース事業を展開しております。 ④  財政状態に関する分析 資産、負債及び純資産の状況 (資産) 当連結会計年度における流動資産は103,670百万円となり、前連結会計年度末に比べ12,990百万円増加いたしました。これは主に、現金及び預金が3,533百万円減少、仕掛品が1,314百万円増加した一方で、売掛金が2,012百万円減少、商品及び製品が49百万円減少、前渡金が5,882百万円減少したこと等によるものであります。固定資産は65,233百万円となり、前連結会計年度末に比べ9,105百万円増加いたしました。これは主に有形固定資産が9,649百万円増加及び投資有価証券が7百万円減少したこと等によるものであります。 この結果、総資産は、168,904百万円となり、前連結会計年度末に比べ22,095百万円増加いたしました。 (負債) 当連結会計年度における流動負債は99,369百万円となり、前連結会計年度末に比べ18,354百万円増加いたしました。これは主に、短期借入金が1,336百万円増加した一方で、買掛金が6,183百万円増加及び輸出関税に係る引当金が224百万円増加したこと等によるものであります。固定負債は17,248百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,543百万円減少いたしました。これは主に長期借入金が3,662百万円減少したこと等によるものであります。 この結果、負債合計は、116,618百万円となり、前連結会計年度末に比べ14,811百万円増加いたしました。 (純資産) 当連結会計年度における純資産合計は52,285百万円となり、前連結会計年度末に比べ7,283百万円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益を7,722百万円計上したことによるものであります。 この結果、自己資本比率は24.7%(前連結会計年度末は15.6%)となりました。 ⑤  経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの事業展開において、経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2  事業の状況  1  経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」及び「3  事業等のリスク」に記載の内容をご参照ください。 ⑥  経営戦略の現状と見通し 当社グループは、「再生可能エネルギーの中核的なグローバル企業」を目指し、2030年までに国内と海外を合わせた保有発電容量1GW及び(年間)製造目標をインゴット・ウエハ8GW、セル16GW、太陽光パネル12GWと定め、長期の事業目標としております。本目標を達成するため、下記事項をアクション・プランと捉えており、グループ全体の持続的成長に基づく企業価値の向上を図ってまいります。 1.ガバナンス体制及び内部統制の改善・強化 当社は、2026年7月31日開示「当社株式の監理銘柄(審査中)指定に関するお知らせ」でお知らせのとおり、当社株式は監理銘柄(審査中)に指定されました。当社は、株式会社東京証券取引所による審査に全面的に協力するとともに、必要な資料の提出及び説明を速やかに行ってまいります。今後判明する事実関係や外部専門家による検証結果等を踏まえ、適時適切な情報開示に努めてまいります。 当社は、本年4月に指名委員会を設置し、取締役の指名に関する手続きの公正性、透明性並びに客観性を強化す ることで、コーポレートガバナンスの一層の充実を図っています。今後も、監査等委員会設置会社として、3名の社外取締役で構成される監査等委員会が取締役の職務執行に対する組織的な監査を担うとともに、各監査等委員は内部監査部門の責任者及び会計監査人と緊密に連携してまいります。現経営体制の下、コーポレートガバナンス体制及び内部統制機能の改善・強化を継続し、当社グループの健全な事業成長を図ってまいります。 2.太陽光パネル製造事業におけるサプライチェーンの強靭化と競争力の強化 当社グループは、当事業において、地政学リスクを考慮し、ベトナム国、エチオピア国並びに米国の3エリア体制によるサプライチェーン強靭化と競争力強化を推し進めています。このため、今後の米国における輸入関税の政策に対しても、一定以上のニュートラルな対応が可能であり、同時に米国政府のエネルギー産業に関する補助金政策の動向等にも柔軟に対応できるものと思料しております。 ベトナム国VSUNのパネル及びTOYO SOLARのセルの製品販売先として、引き続き欧州やインド国を始めとするアジア市場等の販売多角化を推し進めます。TOYOがエチオピア国に建設したセル工場については、旺盛な需要を背景に、2025年に生産能力を4GWまで増強し、米国テキサス州に建設したパネルの新工場(生産能力:1GW)に製品供給をするほか、今後も外部顧客への販売を強化します。また、テキサス州の同パネル工場に隣接したエリアには、2027年の稼働開始を目標に、セル工場(1.5GW)を建設し、米国市場における太陽光関連製品の安定した供給体制を構築し、同国内での太陽光パネル製造事業の拡大に取り組みます。 3.太陽光発電所の自社保有化による安定収益の確保 当社グループは太陽光発電所を自社保有化し、電力会社に電力販売をおこなうストック型ビジネスを強化しています。Non-FIT発電所開発・建設やM&Aも積極的に活用するほか、最適なポートフォリオの構築に取り組み、収益基盤の拡充を図ります。また、市場成長が見込まれる系統蓄電池事業においても、蓄電所の新規案件獲得に取り組み、事業拡大を目指してまいります。 4.財務体質強化へ向けた自己資本比率の改善 当社は国内外で太陽光発電所等の開発プロジェクトに積極的に取り組んできました。その結果として、借入金の増加を主因に自己資本比率が低下傾向にありました。2023年6月期以降は太陽光パネル製造事業の成長を背景に、借入金の返済を進め、2026年3月期は自己資本比率が24.7%まで回復しております。今後も財務健全性を重視し、太陽光パネル製造事業及びグリーンエネルギー事業の成長による利益剰余金の積み上げを図り、自己資本の増強に努めてまいります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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