概要
エブレンは、産業用コンピュータの基幹部品であるバックプレーンやボードコンピュータの設計・製造を専門とする企業である。東京都八王子市に本社を置き、中国蘇州に子会社を持つ。2026年3月期の連結売上高は約40億円、従業員106名。産業インフラや社会インフラに組み込まれるコンピュータを手がけ、通信・医療・半導体製造装置・交通など幅広い分野に製品を供給している。
バックプレーンを中核とした事業構成
エブレンの主力製品はバックプレーンである。これはCPUボードやI/Oボードなど複数の回路基板を相互に接続し、信号伝送と電力供給を行うユニットで、産業用コンピュータの「脊髄」に例えられる。顧客の要求に合わせたカスタム品が中心だが、VMEなど標準規格準拠品も販売する。バックプレーン単体だけでなく、電源やファンを組み込んだシステムラックや、コンピュータ・プラットフォーム全体の受託設計・製造も行う。年々、完成品に近いユニット供給の需要が増加している。
5分野にわたる応用市場
売上は応用分野別に5つに区分される。計測・制御分野(半導体製造装置、FA機器)が最大で、2026年3月期は売上構成比57.3%を占めた。次いで交通関連(鉄道信号、ITS)19.0%、電子応用(医療機器、HPC)8.1%、防衛・その他8.6%、通信・放送6.9%と続く。AIサーバー投資拡大に伴う電力関連案件の増加や、防衛分野の新規成約が成長を牽引する一方、半導体製造装置分野では設備投資延期の影響を受けている。
日本・中国の2拠点体制
エブレンは単一セグメントの企業だが、連結子会社として中国江蘇省蘇州市に蘇州惠普聯電子有限公司を持つ。2002年に設立されたこの現地法人は、製造・販売および部材調達の拠点として機能する。日本国内の本社・八王子事業所に加え、大阪事業所と上野事業所(旧タンバック)を有する。グループ全体で部材を相互融通し、スケールメリットと安価で高品質な調達を実現している。
堅調な収益構造と財務基盤
2026年3月期の連結売上高は39.93億円(前期比0.8%減)だが、営業利益は5.30億円(同14.2%増)と増益を達成した。価格転嫁の進展が利益を押し上げた。純資産は51.04億円で自己資本比率は高い。現金同等物は20.65億円と潤沢で、さらに余剰資金の一部を長期性預金に振り替えている。従業員106名という小規模ながら、利益率の高いビジネスモデルを維持している。
業界の中での役割は産業用電子機器・コンピュータの設計・製造を担うOEM/ODMサプライヤー。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01計測・制御主力
半導体製造装置、半導体測定器(テスタ)、FA機器、ロボットなどに使用されるコンピュータを供給。特に高品質・高信頼性が要求される分野。
- バックプレーン
- 各種ボードを接続する基板。高信頼性が求められる産業機器に使用。
- ボードコンピュータ
- CPUボードやI/Oボードなどの回路基板。計測・制御機器の頭脳として機能。
02通信・放送準主力
基地局通信装置、ブロードバンド関連装置(光ネットワーク)、放送映像装置などに使用される産業用コンピュータを供給。
- バックプレーン
- 各種回路基板を接続し信号伝送と電力供給を実現する基板。産業用電子機器に広く使用される。
- ボードコンピュータ
- CPUボードやI/Oボードなど、コンピュータの機能を実現する回路基板。
03電子応用準主力
医療機器(CT、MRI、超音波診断装置等)、HPC(スーパーコンピュータ)、サーバーなどに使用されるコンピュータ機器を供給。
- システムラック
- ボードコンピュータを収納する筐体。電源やファンを内蔵し、完成品として納入も可能。
04交通関連準主力
ITS(高度道路交通システム)、列車搭載装置、車両・船舶・航空機搭載装置などに使用される産業用コンピュータを供給。
- バックプレーン
- 各種ボードを接続する基板。過酷な環境下での動作が要求される交通システムに使用。
05防衛・その他副次
軍用車両・船舶・航空機搭載装置、監視カメラシステム、組立機械・装置などに使用される産業用コンピュータを供給。
- コンピュータシャーシ
- 産業用コンピュータを収納する筐体。防塵・放熱など過酷な環境に対応。
製品と技術
バックプレーンとシステムラック
エブレンの核心製品はバックプレーンである。顧客仕様に合わせたカスタム設計が多く、日本を代表する大手電子機器メーカーや機械メーカーに納入される。バックプレーンを筐体に組み込み、電源やファン、配線を施したシステムラックも提供する。同社は自社開発のプレスフィットマシンEPM566を用いてコネクタを自動圧着し、高品質と短納期を実現している。バックプレーン単体から完成品まで、顧客の求める構成レベルで供給できる点が強みである。
ボードコンピュータとSoM製品
システムソリューション事業部が担当するボードコンピュータは、CPUや記憶装置、入出力回路を1枚の基板に集約した製品である。2017年にIoT用CPUボード、2018年にZYNQ SoMボード(System on Module)、2020年にRaspberry Pi Edge Computerを製品化した。これらは半導体製造装置や医療機器のほか、エッジコンピューティング分野で使用される。顧客がCPU開発に専念できるよう、周辺回路設計からボード完成までを請け負う。
自社開発の生産・検査設備
エブレンは製品の生産工程で使用する自動組立装置や検査装置を内製している。代表的なものはプレスフィットマシンEPM566で、様々なサイズや厚さのプリント基板とコネクタに対応する。バックボードテスターEBC802はバックプレーンの電気検査を行う装置である。これらの自社開発設備により、多品種少量生産への柔軟な対応と品質の安定化を実現している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
電気機器のなかでの位置
電子部品製造の中小企業、安定経営ながら規模やや小
当社は電子部品の製造・販売を手掛ける企業で、売上高は約40億円と一定の水準を維持。営業利益率は12.5%と安定した収益力を示す。同業のキオクシアホールディングスやイビデンは半導体関連で大規模な事業を展開しており、当社は規模で大きく劣る。電子部品業界は需要変動の影響を受けやすいが、当社は堅実な経営で収益を維持している。
強み
- 営業利益率12.5%と安定した利益率を維持し、収益基盤が強固。
- 過去3期連続で売上高40億円と安定した売上を確保している。
- 特定の電子部品に特化することで、競争力を発揮している可能性がある。
- 中小規模ながら安定した収益を上げ、財務健全性が高いと推測される。
課題
- 3期連続で売上高40億円と横ばいであり、成長性に課題。
- キオクシアなど大手に対し、規模・技術力で劣る。
- 電子部品市場は需要変動が激しく、業績に影響を与える可能性。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
電気機器の時価総額近傍。太字がエブレン
時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 6778アルチザネットワークス | 65億円 | 33.2倍 |
| 2 | 6964サンコー | 63億円 | 10.2倍 |
| 3 | 6699ダイヤモンドエレクトリックホールディングス | 60億円 | 25.9倍 |
| 4 | 6837京写 | 54億円 | 68.6倍 |
| 5 | 6599エブレン | 51億円 | 13.9倍 |
| 6 | 6612バルミューダ | 51億円 | — |
| 7 | 6771池上通信機 | 49億円 | 11.5倍 |
| 8 | 6757OSGコーポレーション | 48億円 | 42.8倍 |
| 9 | 3856Abalance | 48億円 | 0.6倍 |
| 10 | 6943NKKスイッチズ | 48億円 | 15.8倍 |
| 11 | 6647森尾電機 | 48億円 | 6.9倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 25件
産業用コンピュータ専門メーカーとしての創業
1973年10月、産業用コンピュータ機器の設計・製造を目的に東京都中野区東中野で設立された。当時はパソコン普及前で、産業用コンピュータは社会インフラや産業インフラに組み込まれる頭脳として成長市場だった。1977年に本社を中野区中央に移転し、1980年には八王子事業所を開設。1985年には入間事業所を設け、生産能力を拡大した。
VMEバックプレーン開発と本社移転
1986年2月、VME規格のバックプレーンとバスラックを開発・販売開始した。これがエブレンのコア技術となる。同年7月、本社を八王子事業所に移転。1987年にはバックボードテスターEBC802を開発し、品質検査の自動化を進めた。1994年にはプレスフィットマシンEPM566を開発。これはコネクタを自動圧着する装置で、以降自社生産設備の中核となる。
品質認証取得と中国進出
2000年9月にISO-9001認証を取得し、品質管理体制を整備。2001年3月には大阪事業所を開設し、西日本での営業拠点とした。2002年9月、事業拡大のため中華人民共和国江蘇省蘇州市に現地法人蘇州惠普聯電子有限公司を設立し、生産を開始した。2004年にはISO-14001認証も取得し、環境マネジメントにも対応。中国拠点はその後も生産・調達の重要拠点として機能する。
子会社タンバックの統合とシステムソリューション強化
2011年6月、株式会社タンバックを連結子会社化。タンバックはシステムソリューション事業を有しており、ボードコンピュータの開発設計能力を補強した。2015年4月にはタンバックを吸収合併し、システムソリューション事業部(上野事業所)として一体化。2016年2月に上野事業所を荒川区東日暮里に移転し、開発体制を強化した。これによりバックプレーンからボードコンピュータまで一貫した受託が可能となった。
IoT・エッジコンピューティングへの展開
2014年6月、スーパーコンピュータ用メニーコアプロセッサの周辺回路設計を開始。2017年5月にはIoT用CPUボード、2018年2月にはZYNQ SoMボード、2020年7月にはRaspberry Pi Edge Computerを相次いで開発・販売した。これらは1枚のボードで動作する小型コンピュータで、IoTやエッジコンピューティング分野の需要を取り込むための製品群である。
株式上場とスタンダード市場への移行
2020年6月、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。創業から47年での上場となった。2022年4月の市場再編に伴い、JASDAQスタンダードから東証スタンダード市場へ移行した。上場後も売上高は40億円前後で推移し、安定した収益を計上している。2026年3月期は増益を達成し、経営基盤の強化を進めている。
年表25件を開く
1970年代
- 1973年10月創業産業用コンピュータ機器の設計・製造を目的として、東京都中野区東中野にて当社設立
- 1977年4月業容拡大のため、本社を東京都中野区中央に移転
1980年代
- 1980年3月東京都八王子市小宮町に八王子事業所を開設
- 1985年10月埼玉県入間市寺竹に入間事業所を開設
- 1986年2月VME規格のバックプレーン、バスラックを開発し、販売を開始
- 1986年7月本社を東京都中野区中央から八王子事業所に移転
- 1987年4月バックボードテスターEBC802を開発し、運用を開始
1990年代
- 1994年4月プレスフィットマシン(バックプレーン組立時にコネクタを自動で圧着する装置。)EPM566を開発し、運用を開始
2000年代
- 2000年9月ISO-9001(1994)認証を取得
- 2001年3月大阪府吹田市東御旅町に大阪事業所を開設
- 2002年9月事業拡大のため、中華人民共和国江蘇省蘇州市に現地法人子会社蘇州惠普聯電子有限公司を設立し、操業を開始
- 2004年2月蘇州惠普聯電子有限公司にてISO-9001(2000)認証を取得
- 2004年6月本社及び国内各事業所にてISO-14001(1996)認証を取得
- 2004年8月大阪事業所を大阪府大阪市東淀川区小松に移転
- 2005年2月蘇州惠普聯電子有限公司にてISO-14001(1996)認証を取得
- 2005年10月本社及び八王子事業所を東京都八王子市石川町に移転
2010年代
- 2011年6月事業拡大のため、株式会社タンバックを連結子会社とする
- 2014年6月スーパーコンピュータ用メニーコアプロセッサの周辺回路設計を開始
- 2015年4月M&A事業効率化のため、株式会社タンバックを吸収合併し、システムソリューション事業部(上野事業所)とする
- 2016年2月上野事業所を東京都荒川区東日暮里に移転
- 2017年5月IoT用CPUボードを開発し、販売を開始
- 2018年2月ZYNQ SoMボードを開発し、販売を開始
2020年代
- 2020年6月上場東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場
- 2020年7月Raspberry Pi Edge Comuputerを開発し、販売を開始
- 2022年4月東京証券取引所の市場再編に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場へ移行
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高重視する経営指標(具体的数値目標なし)
- 経常利益重視する経営指標(具体的数値目標なし)
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
ユニット供給拡大による事業ドメイン拡大
バックプレーンをコアとし、産業用コンピュータの構成レベルを上げたユニット製品(システムラック、コンピュータプラットフォーム等)の受託設計・製造を拡大。顧客の開発期間短縮や技術者不足ニーズに対応。
- 02
コア事業の強化と差別化
バックプレーン・ボードコンピュータの新製品開発とバリエーション拡充、全プロセスでのコストダウン、品質・納期向上により専業メーカーとしての優位性を確立。中期的な視野で人材補強と設備投資も実施。
- 03
DX・5G・IoTへの対応
IoT、エッジコンピューティング、5G(ローカル5G含む)の市場拡大を好機と捉え、コンピュータと通信の融合技術に対応した製品・ソリューションを積極的に展開。
- 04
放熱技術の研究開発
CPUやメモリの発熱に対する放熱技術を重要課題と位置づけ、これまでの熱制御・冷却構造設計の経験を活かして研究を推進。
- 05
中国子会社活用と既存・新規顧客開拓
中国子会社・蘇州惠普聯電子を中核とし、現地生産・部材調達によるコスト競争力強化と中国・アジア市場開拓。既存顧客との関係強化と展示会等による新規顧客開拓を実施。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 7期分
グループ全体で106人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は491万円で、6期前と比べて+10.8%。平均年齢は44.8歳、平均勤続年数は13.1年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020年3月 | 443 | 43.1 | 11.0 | 114 | — |
| 2021年3月 | 450 | 44.0 | 11.7 | 111 | — |
| 2022年3月 | 468 | 44.0 | 11.9 | 116 | — |
| 2023年3月 | 484 | 45.0 | 13.2 | 111 | — |
| 2024年3月 | 510 | 44.6 | 13.1 | 116 | — |
| 2025年3月 | 474 | 44.8 | 13.4 | 111 | 450 |
| 2026年3月 | 491 | 44.8 | 13.1 | 106 | 472 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社1社(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。
- 国内蘇州惠普聯電子有限公司中華人民共和国 江蘇省蘇州市 · 連結子会社議決権100.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は40億円、営業利益は5億円。前期と比べると増収増益で、売上が+0.0%、利益が+0.0%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 44億円 | 40億円 |
| 営業利益 | 6億円 | 5億円 |
| 純利益 | 4億円 | 4億円 |
| 1株あたり配当 | ¥58 | ¥58 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は12億円、営業利益は2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+20.0%、営業利益は+100.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 11 | — | — | 1 |
| 2024年1Q | 10 | 1 | 10.0 | 1 |
| 2024年2Q | 11 | 2 | 18.2 | 1 |
| 2024年3Q | 10 | 1 | 10.0 | 1 |
| 2024年4Q | 9 | — | — | 0 |
| 2025年2Q | 19 | 2 | 10.5 | 1 |
| 2025年4Q | 21 | 3 | 14.3 | 2 |
| 2026年2Q | 19 | 2 | 10.5 | 2 |
| 2026年4Q | 21 | 3 | 14.3 | 2 |
| 2027年1Q | 12 | 2 | 16.7 | 1 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 11期分
2016年3月期からの11期で、売上は24億円から40億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は12.5%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年3月 | 24 | — | 1 | — | 3 |
| 2017年3月 | 27 | — | 2 | — | 1 |
| 2018年3月 | 36 | — | 4 | — | 3 |
| 2019年3月 | 33 | — | 4 | — | 3 |
| 東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場 | |||||
| 2020年3月 | 32 | — | 3 | — | 2 |
| 2021年3月 | 32 | — | 3 | — | 2 |
| 2022年3月 | 39 | — | 5 | — | 3 |
| 2023年3月 | 43 | — | 7 | — | 4 |
| 2024年3月 | 40 | — | 5 | — | 3 |
| 2025年3月 | 40 | 5 | 5 | 12.5 | 3 |
| 2026年3月 | 40 | 5 | 6 | 12.5 | 4 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高40億円のうち、営業利益として残るのは5億円で12.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の10.0%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金77.5%31億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金10.0%4億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.5%5億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 9期分
2026年3月期は営業CFが6億円、投資CFが−10億円で、差し引きのフリーCFは−4億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は21億円で、売上の6.3ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年3月 | 0 | 0 | 1 | 0 | 11 |
| 2019年3月 | 1 | −1 | −1 | 0 | 9 |
| 2020年3月 | 3 | 1 | −1 | 4 | 12 |
| 2021年3月 | 2 | 0 | 1 | 2 | 14 |
| 2022年3月 | 3 | 0 | −1 | 3 | 16 |
| 2023年3月 | 2 | 0 | −1 | 2 | 18 |
| 2024年3月 | 5 | 0 | 0 | 5 | 22 |
| 2025年3月 | 4 | 0 | −1 | 4 | 26 |
| 2026年3月 | 6 | −10 | −1 | −4 | 21 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 11期分
2026年3月期の総資産は64億円。このうち返さなくてよい自己資本が51億円で、自己資本比率は80.1%(業種中央値61.0%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2016年3月 | 33 | 23 | 10 | — |
| 2017年3月 | 37 | 24 | 13 | — |
| 2018年3月 | 42 | 27 | 15 | 65.3 |
| 2019年3月 | 41 | 29 | 12 | 70.8 |
| 2020年3月 | 42 | 31 | 11 | 73.5 |
| 2021年3月 | 46 | 34 | 12 | 75.2 |
| 2022年3月 | 52 | 38 | 14 | 73.1 |
| 2023年3月 | 56 | 42 | 14 | 74.9 |
| 2024年3月 | 57 | 45 | 12 | 79.3 |
| 2025年3月 | 59 | 48 | 11 | 81.1 |
| 2026年3月 | 64 | 51 | 13 | 80.1 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
電気機器 224社との比較
同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で224社中36位あたり、逆に低いのは売上成長率で224社中167位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥3,345で、1年前と比べて+49.2%。過去52週の値幅のなかでは62%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 13.9倍 |
| PER (会社予想) | 12.6倍 |
| PBR | 0.97倍 |
| 配当利回り | 1.73% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は8月12日時点で3335円と、直近1カ月で11.54%上昇。25日移動平均線(3045.96円)を約9.5%上回っており、短期の上昇トレンドが継続している。週足では7月中旬の2906円から3335円へと切り上がり、上向きの週足の傾きが確認できる。52週高値(4010円)には約16.8%の水準に位置し、年初来高値更新を視野に入れた動き。出来高は7月後半に5000株超の日があった一方、8月は変動が大きく、Value株的な買いの持続性には注意が必要。RSIは63.58と買われすぎ圏手前で、過熱感はまだ限定的。200日移動平均線(3029.01円)も上回っており、中長期のトレンドも強気を維持している。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)。
PERは13.81倍と同業界平均29.87倍の半分未満、PBRも0.99倍と平均2.11倍を下回ります。ROEは7.4%と平均的な水準ですが、配当利回り1.44%は平均2.28%を下回っており、株主還元はやや控えめです。売上高は横ばいで推移しており、営業利益率は12.5%と高い水準を維持しています。割安ではありますが、成長性に欠けるため、バリュエーションが過度に低いわけではありません。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 13.9倍 | 30.8倍 |
| PER (予想) | 12.6倍 | — |
| PBR | 0.97倍 | 2.58倍 |
| ROE | 7.4% | 5.8% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
投資論点は、小規模ながら高い収益性を持続できるかどうか。強気派は、営業利益率12.5%の収益力と、1年間で株価が47.9%上昇した勢いを評価。新製品や拡大で成長が期待できるとみる。弱気派は、売上高が横ばいで規模の拡大がないことを指摘し、成長の限界や特定顧客への依存リスクを懸念。PERは13.4倍で割高感があるかが焦点。
- 高い収益性
営業利益率12.5%と非常に高水準で、利益率の改善傾向。
- 株価の勢い
1年間で47.9%上昇。市場の期待が高い。
- ニッチな強み
特定分野で技術的優位性があり、競争が少ない。
- 純利益が3億円→4億円へ増加通年影響中
2026年3月期の純利益は4億円で、2024年3月期の3億円から増加。
- 営業利益率12.5%と高水準を維持通年影響中
2025年3月期と2026年3月期とも営業利益率12.5%を維持。
- PBR0.96倍、純資産近辺で下値堅い継続影響弱
PBR0.96倍は純資産水準で、株価の下値に安心感。
- 外国人保有率2.44%と低位、買い余白不定影響弱
外資保有率2.44%は低く、新規資金の流入余地。
- 売上の停滞
売上高は過去3年横ばいで、成長が見られない。
- 顧客集中リスク
特定の大口顧客への依存で需要変動に弱い。
- PERの割高感
PER13.4倍は小規模企業としては割高。成長が織り込まれている。
- 売上高が40億円で3期横ばい通年影響中
2024年3月期から2026年3月期まで売上高は40億円で変わらない。
- 配当利回り1.48%と低水準通年影響弱
配当利回り1.48%は低く、インカム目的の買いは限定的。
- 株価1年で47.87%上昇、反動安リスク不定影響中
1年上昇率47.87%は高く、利益確定売りが出やすい。
- 時価総額50億円の極小型株、需給不安定不定影響弱
時価総額50億円と極めて小さく、売買高が少ない。
- 売上高推移
- 成長性の鍵。横ばいが続くか拡大に転じるか。
- 主要顧客の売上構成
- 依存度を監視しリスクを評価。
- 新製品の投入状況
- 将来の成長の源になるか確認。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり58円で、前期から+20.0%。いまの株価に対する利回りは1.73%。増配か配当維持が4年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2022年3月 | 22 | — | 10.5 |
| 2023年3月 | 27 | 22.7 | 10.3 |
| 2024年3月 | 38 | 40.7 | 18.6 |
| 2025年3月 | 40 | 5.3 | 19.8 |
| 2026年3月 | 48 | 20.0 | 19.6 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥58
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ1,196人。区分でいちばん多いのは個人・その他で72.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が22.2%を占め、残る77.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 77.9 | 74.6 | 75.0 | 74.7 | 71.8 | 72.7 |
| 事業法人 | 19.3 | 18.8 | 18.9 | 21.9 | 24.9 | 22.2 |
| 証券会社 | 1.9 | 2.5 | 2.3 | 1.9 | 2.7 | 2.6 |
| 外国法人 | 0.5 | 2.1 | 2.6 | 1.0 | 0.6 | 2.4 |
| 自己株式 | 1.8 | 1.8 | 1.8 | 1.8 | 1.8 | 1.8 |
| 金融機関 | 0.4 | 1.9 | 1.2 | 0.5 | 0.0 | 0.1 |
| 外国人個人 | 0.0 | — | — | 0.0 | — | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位11者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 上村 正人 | 32.60 |
| 02 | カーム有限会社 | 16.28 |
| 03 | 光通信KK投資事業有限責任組合 | 4.58 |
| 04 | 小林 寛子 | 3.91 |
| 05 | 熊谷 尚登 | 2.47 |
| 06 | 株式会社エフティグループ | 2.23 |
| 07 | エブレン社員持株会 | 2.09 |
| 08 | 菊水ホールディングス株式会社 | 1.95 |
| 09 | 上村 和人 | 1.53 |
| 10 | 上村 宏子 | 1.53 |
| 11 | 上村 愛 | 1.53 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位11者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 11期分
1株利益は11期で+19%、1株純資産は11期で+108%。直近期のROEは7.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年3月 | 204 | 1,629 | 13.3 | — | 3.7 |
| 2017年3月 | 104 | 1,728 | 6.2 | — | 9.6 |
| 2018年3月 | 181 | 1,936 | 9.8 | — | 5.6 |
| 2019年3月 | 186 | 2,127 | 9.3 | — | 5.6 |
| 2020年3月 | 147 | 2,260 | 6.7 | — | 11.0 |
| 2021年3月 | 136 | 2,285 | 6.1 | 22.7 | 13.8 |
| 2022年3月 | 229 | 2,513 | 9.5 | 10.2 | 10.5 |
| 2023年3月 | 282 | 2,781 | 10.7 | 9.1 | 10.3 |
| 2024年3月 | 220 | 2,984 | 7.6 | 11.2 | 18.6 |
| 2025年3月 | 208 | 3,172 | 6.7 | 11.1 | 19.8 |
| 2026年3月 | 242 | 3,383 | 7.4 | 14.6 | 19.6 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
9名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額66百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 上村正人 | 代表取締役 社長 | 81 | 500,700 |
| 清水旬 | 取締役 営業本部長 | 57 | 10,300 |
| 上村和人 | 取締役 経営企画部長 | 55 | 273,500 |
| 田中猛 | 取締役 管理部長 | 60 | 6,400 |
| 仲山典邦 | 取締役 事業本部長 | 66 | — |
| 青柳伸幸 | 取締役 | 61 | — |
| 伊沢雅夫 | 常勤監査役 | 74 | — |
| 鈴木秀孝 | 監査役 | 77 | — |
| 徳永博久 | 監査役 | 54 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | 退職慰労百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 5 | 33 | 10 | 10 | 53 | 11 |
| 社外取締役 | 3 | 7 | 1 | — | 7 | 2 |
| 監査役 | 1 | 6 | — | 1 | 6 | 6 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容3,788字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題5,500字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク4,044字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,778字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第53期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-25
- 半期報告書半期報告書-第53期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第52期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-30
- 半期報告書半期報告書-第52期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第51期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-28
- 四半期報告書四半期報告書-第51期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第51期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第51期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第50期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-23
- 四半期報告書四半期報告書-第50期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第50期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
- 四半期報告書四半期報告書-第50期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-09
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